(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024009767
(43)【公開日】2024-01-23
(54)【発明の名称】ゴルフクラブ整合を支援する改良されたパターグリップ
(51)【国際特許分類】
A63B 53/14 20150101AFI20240116BHJP
A63B 60/06 20150101ALI20240116BHJP
A63B 53/00 20150101ALI20240116BHJP
【FI】
A63B53/14
A63B60/06
A63B53/00 F
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023104978
(22)【出願日】2023-06-27
(31)【優先権主張番号】17/862,244
(32)【優先日】2022-07-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】390023593
【氏名又は名称】アクシュネット カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ACUSHNET COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100086531
【弁理士】
【氏名又は名称】澤田 俊夫
(74)【代理人】
【識別番号】100093241
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 正昭
(74)【代理人】
【識別番号】100101801
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 英治
(72)【発明者】
【氏名】ドン ティー. キャメロン
(72)【発明者】
【氏名】オーガスチン ダブリュー. ロリンソン
(72)【発明者】
【氏名】ニコラス シー. ウェイド
【テーマコード(参考)】
2C002
【Fターム(参考)】
2C002AA06
2C002GG06
2C002GG07
2C002ZZ02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ゴルフクラブの調整を支援するためのゴルフクラブフィッティング装置およびグリップの提供。
【解決手段】ゴルフクラブフィッティング装置はゴルフクラブ200に取り付けられ、有効ライ角および有効ロフト角を含むフィッティング情報を提供することができる。角度インジケータは、ゴルフクラブ200が通常のアドレス位置にあるときに中立位置に止まるように、ゴルフクラブ200のシャフト軸2009に対して所定の角度で配置される。グリップ2006のバット端および/または遠位端がゴルフクラブ200の位置合わせを支援する表面を具備するように、ゴルフクラブシャフト2005に取り付けられるグリップ2006が提供される。グリップ2006には、ゴルフクラブ200の位置合わせを支援する縁部を具備する前部が設けられている。
【選択図】
図20
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフト軸を形成するシャフト、および上記シャフトの第1端部に接続されたゴルフクラブヘッドを含むゴルフクラブ用のグリップであって、上記第1端部の反対側の上記シャフトの第2端部に接続される上記グリップにおいて、
上記シャフトの上記第2端の終端部分に隣接するバットエンドであって、実質的に平面である上面を有するバット端と、
上記バットエンドの反対側の遠位端とを有し、
上記バットエンドの上記上面は、上記シャフト軸に垂直な第1の平面に対して第1の角度で形成され、上記第1の角度は約10°~約30°の間であり、
上記ゴルフクラブが通常のアドレス位置に保持されているとき、上記バットエンドの上記上面は地面と実質的に平行であることを特徴とするグリップ。
【請求項2】
上記第1の角度が約20°である、請求項1に記載のグリップ。
【請求項3】
上記第1の角度は、上記シャフト軸の所定のライ角と相補的である、請求項1に記載のグリップ。
【請求項4】
上記遠位端は実質的に平坦な底面を有し、上記遠位端の上記底面は、上記シャフト軸に垂直な第2平面に対して第2角度で形成され、上記第2角度は約10°および約30°の間であり、
上記遠位端の上記底面は、上記ゴルフクラブが上記通常のアドレス位置に保持されているとき、上記地面と実質的に平行である請求項1に記載のグリップ。
【請求項5】
上記第2角度が約20°である、請求項4に記載のグリップ。
【請求項6】
上記バットエンドに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置をさらに備え、
上記ゴルフクラブフィッティング装置が、
下面と、上記下面と反対側の上面と、上記上面と上記下面とを接続する側面とを具備する装置本体と、
上記装置本体に結合され、上記装置本体の上面に露出する角度インジケータとを有し、
上記装置本体は、上記装置本体の上記下面が上記バットエンドの上面に隣接するように上記グリップに結合されるように適合され、
上記装置本体の上記上面は、上記ゴルフクラブが上記通常のアドレス位置に保持されたときに、上記地面と実質的に平行に配向され、
上記ゴルフクラブが上記通常のアドレス位置にあるとき、上記角度インジケータは中立位置にある、請求項1記載のグリップ。
【請求項7】
上記角度インジケータが、上記ゴルフクラブヘッドの実効ライ角および上記ゴルフクラブヘッドの実効ロフト角の両方を測定するように構成されている、請求項6に記載のグリップ。
【請求項8】
上記装置本体は、上記下面から延びる突出部をさらに備え、
上記突出部は、上記装置本体を上記バットエンドに取り外し可能に結合するように適合されている請求項6に記載のグリップ。
【請求項9】
第1磁石が上記装置本体の上記下面に固定的に取り付けられ、上記第1磁石が磁力を介して上記装置本体を上記バット端に取り外し可能に結合する、請求項6に記載のグリップ。
【請求項10】
上記角度インジケータがバブルレベルである、請求項6に記載のグリップ。
【請求項11】
上記角度インジケータがバブルレベルを含み、上記バブルレベルがボールである、請求項6に記載のグリップ。
【請求項12】
シャフト軸を具備するシャフトに取り付けるように構成されたグリップにおいて、
上記シャフトの末端部分に隣接するバット端と、
上記バット端の反対側の遠位端と、
上記グリップの長さにわたって上記バット端から上記遠位端まで延びる前部、後部、左側部分、および右側部分と、
上記グリップの上記長さにわたって延びる上記前部の左縁および右縁とを有し、
上記左縁および上記右縁は、上記前部の中心線に沿って互いに対称であり、
上記バット端から上記遠位端への方向に移動すると、上記左縁および上記右縁は、上記前部の上記中心線から徐々に遠ざかり、その後、上記前部の上記中心線に向かって近づくことを特徴とするグリップ。
【請求項13】
上記左縁の少なくとも一部と上記右縁の少なくとも一部とを含む平面が、通常のアドレス位置におけるターゲットラインと平行である、請求項12に記載のグリップ。
【請求項14】
上記左縁および上記右縁は、上記グリップの上記長さに沿って滑らかで連続している、請求項12に記載のグリップ。
【請求項15】
上記部っと端から上記遠位端へ上記方向に移動すると、上記左縁および上記右縁は、上記バット端よりも上記遠位端に近い位置で上記前部の上記中心線に向かって徐々に近づく、請求項12に記載のグリップ。
【請求項16】
上記バット端が実質的に平面である上面を有し、
上記バット端の上記上面は、上記シャフト軸に垂直な第1平面に対して第1角度で形成され、上記第1角度は約10°~約30°の間であり、
上記グリップが通常のアドレス位置に保持されているとき、上記バット端の上記上面は地面平面と実質的に平行である、請求項12に記載のグリップ。
【請求項17】
上記第1角度が約20°である、請求項16に記載のグリップ。
【請求項18】
上記第1の角度は、上記シャフト軸の規定の所定のライ角と相補的である、請求項16に記載のグリップ。
【請求項19】
上記遠位端は、実質的に平面である底面を有し、上記遠位端の上記底面は、上記シャフト軸に垂直な第2平面に対して第2角度で形成され、上記第2角度は約10°と約30°の間であり、
上記グリップが上記通常のアドレス位置に保持されているとき、上記遠位端の上記底面は、上記地面平面と実質的に平行である、請求項16に記載のグリップ。
【請求項20】
上記第2角度が約20°である、請求項19に記載のグリップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ゴルフクラブのフィッティング、より具体的には、パターを適切にフィッティングするための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフのポイントは、可能な限り少ないストローク数でボールをホールに入れることである。そのストロークが300ヤードのドライブであろうと1フィートのパットであろうと、すべてのストロークはスコアカードで同じようにカウントされる。誰もが300ヤードのボールを打つことができるわけではないけれども、誰もが1フィートのパットを打つことができる。したがって、ゴルフのスコアを向上させる最良の方法の1つは、パッティングを向上させることである。
【0003】
練習はパッティングを改善する1つの方法であるけれども、それが唯一の方法ではない。パターが適切にフィッティングされ、適切に位置合わせされていることを確認することにより、パッティングを改善することも可能である。
【0004】
パッティングストロークが技術的に完全であっても、パターが適切にフィッティングされていない場合、または、意図されたターゲットを狙うことができない場合、ゴルファーはホールに向けてパットすることに苦労する。パターをゴルファーに合わせて調整する方法はたくさんある。
【0005】
図1は、従来のパターの構成要素を示している。
図1に示すように、パター100は、打撃フェース101、ソール102、および、パターヘッド104をシャフト105に接続するためのホーゼルまたはネック103を含む。
【0006】
図1は、パターをアドレスにおいて方向づけることができるいくつかの異なる方法を示している。同様の参照番号は省略されていることに留意されたい。パター100は、前方に傾いているか、またはデロフトされ(A)、ニュートラルアドレス位置(B)で、また、後方に傾いて(C)示されている。
【0007】
ロフトは、パターが通常のアドレス位置に保持されているときの、打撃フェースと地面平面Gに直角な垂直面との間の角度である。実効ロフトは、実際のアドレス位置での打撃フェースと地面平面Gに直角な垂直面との間の角度である。したがって、パター100のロフトは、パターの形状に基づいて静的であるが、実効ロフトは、ボールをアドレス指定するときにパター100がどのように傾いているかに応じて変化する可能性がある。
【0008】
パターは、ゴルフボールを最も効果的に転がすために、典型的には約4°の間のいくつかの効果的なロフトを有する必要がある。この角度は、ボールを地面からわずかに持ち上げて、ボールがすぐにロールに入るのに十分である。(A)、(B)、および(C)によって示されるパター100のそれぞれは、約4度のロフトを有する。しかしながら、(A)、(B)、および(C)によって示されるパター100のそれぞれは、異なる実効ロフトを有する。(B)で示されるパター100は、通常のアドレス位置にあるため、実効ロフトαBは、パターのロフトである4°に等しい。
【0009】
パターの実効ロフトが低すぎる場合、パッティングされたボールは、
図1の(A)によって示されるように、地面に打ち込まれる。(A)で示されるパター100は、約-1°の実効ロフトαAを有する。これにより、パットされたボールが跳ね返り、その後、ころがり、距離や方向の点で一貫してボールを打つことが困難になる。
【0010】
パターの実効ロフトが高すぎる場合、
図1の(C)に示されるように、パットされたボールは、おそらくバックスピンで空中に打ち込まれる。(C)で示されるパター100は、約9°の実効ロフトαCを有する。これらの条件は、また、距離および/または方向に関して一貫してボールを打つことを困難にする。
【0011】
ロフトの角度のわずかな違いがパットの転がり方に劇的な影響を与える可能性があるため、適切なロフトを有するパターを使用することが重要である。しかし、特別な設備がなければ、パターの適切なロフトを正しく識別することは困難である。
【0012】
図2は、従来のパターの他の構造を示している。
図2に示されるように、パター100は、また、ヒール106、トウ107、およびライ角を含む。
【0013】
ライ角は、パター100がその通常のアドレス位置にソールされたときのシャフト105の中心と地面平面Gとの間の角度である。実効ライ角は、パターを実際のアドレス位置に保持したときのシャフトの中心と地面平面Gの間の角度である。ゴルフ規則では、パターのライ角は80度未満でなければならない。ロフトのように、ゴルファーは適切なライ角を持つパターを使用することが重要である。
【0014】
図2は、パターがアドレスにおいて方向づけることができるいくつかの異なる方法を示すことによって、パットされたゴルフボールに対するライ角および実効ライ角の効果を示している。
図2に示されるように、パター100は、トウ107がヒール106よりも高く(A)、ニュートラルアドレス位置(B)にあり、ヒール106がトウ107よりも高い状態(C)で示されている。
【0015】
ライ角がアップライトすぎるパター100を使用してボールをパッティングすると(A)、パター100は、(A)に示すように、衝撃時にトウ107がヒールよりも高くなるように配向される。(A)で示されるパター100は、約65°の実効ライ角βAを有し、これは、パター100の実際のライ角よりも約5°小さい。この位置では、パター100のロフトにより、ボールは、パターが狙っている場所の左側に外れてしまう。
図2に示すように、照準線は黒い実線で示され、矢印はボールが実際に打たれる場所を示している。
【0016】
正しいライ角(B)のパターを使用してボールをパッティングすると、ライ角と実効ライ角は等しくなる。(B)で示されるパター100は、約70°の実効ライ角βBを有し、これは、ライ角に等しい。(B)で示されるパター100は、衝突時に地面平面Gに実質的に平行に向けられ、ボールは、パターが狙っている方向に転がる。
【0017】
フラットすぎる(C)ライ角を有するパターを使用してボールがパッティングされる場合、パターは、衝突時にトウ107がヒール106よりも低くなるように配向される。(C)で示されるパター100は、約75°の実効ライ角βCを有し、これは、パター100の実際のライ角よりも約5°大きい。この位置では、パターのロフトにより、ボールはパターが狙っている場所の右側に行く。
【0018】
したがって、ライ角の少しの角度の違いがパットの転がり方に劇的な影響を与えるので、適切なライ角を有するパターを使用することが重要である。ただし、特別な装置がないと、適切なライ角を正しく特定することは困難である。
【0019】
図3は、パターストローク中にパターヘッドがたどるべき理想的な経路を示している。パターを適切に振ることが重要である。すべてのパターは規則によりライ角を有することが要求されるので、理想的なパッティングストロークは振り子のストロークではなく、パターヘッド104がパターのライ角に影響される弧状の経路310をたどるストロークということになる。これは、目標線311から逸脱している。
図3は、パターの「トーフロー」312であり、パターヘッド104がストローク中に目標線311に対してスケアーのままではなく、弧状の経路310に対してスケアーのままであることによってゲートのように開閉する方法を示している。弧状の経路310は、また、視点線313が目標線311の内側にあることによって促進され得る。視点線313は、目から地面平面Gに下向きに延びる垂直面に対応する。適切な弧状のパスがない状態でパターをスイングすると、パットを正確に打つことが困難になるパッティングストロークを補正し、調整する必要がある。
【0020】
パターを打つときに、パターを適切に狙うことも非常に重要である。パターが完璧なロフトとライ角を持ち、完璧な弧状のパスに沿って振られたとしても、パターが適切に方向付けられていない場合、パターを行うことは依然として困難である。ゴルファーが意図したターゲットの右または左にパターを複数度狙うことは珍しいことではない。パットが長ければ長いほど、そのような狙いの誤りはパットの結果に影響を及ぼす。たとえば、10フィート離れた場所からターゲットの右または左に1度だけ狙うことは、ターゲットを2.1インチ失うことに相当する。標準のゴルフカップの幅はわずか4.25インチなので、この1度の誤差は、パー用のパットになるか、パットミスとなって、ボギーになるかの違いに十分である。
【0021】
したがって、パターを適切にフィッティングして照準を合わせるためのシステムが必要である。この発明は、そのようなシステムおよびフィッティング方法を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0022】
【特許文献1】米国特許出願公開第2021/0154552号明細書
【発明の概要】
【0023】
ここに説明されるシステム、方法、およびデバイスは革新的な複数の側面を有しており、それら側面のいずれも、単独では、それらの望ましい属性に不可欠であるものではなく、または単独で原因をなすものでもない。特許請求の範囲を制限することなく、ここでいくつかの有利な特徴を要約する。
【0024】
本技術は、全般的には、クラブフィッティング装置およびゴルフクラブのフィッティング方法、より具体的には、パタータイプのゴルフクラブに関連する装置および方法に関する。より具体的には、この発明は、プレーヤーがパターまたはパターの向きを調整して最適なセットアップ位置を達成することを可能にするシステムおよび方法に関する。セットアップ位置を改善することにより、プレーヤーは本質的にパッティング効率を改善する。
【0025】
この発明の一側面は、ゴルフクラブ用のフィッティング装置に関する。フィッティング装置は、第1装置本体を含んで良く、この第1装置本体は、ゴルフクラブのシャフトを受け入れるために、第1装置本体に形成された第1の開口部を具備し、第1装置本体に結合され、第1装置本体の上側表面に露出された第1の角度インジケータと、記第1装置本体に結合され、第1装置本体の上側表面に露出された第2の角度インジケータと、第1装置本体に結合され、第1装置本体の下側表面を通して露出されるストローク面インジケータとを具備する。
【0026】
実施例によれば、第1の開口部は、装置の下側表面の法線に対して第1の所定の角度で第1装置本体に形成されて良い。
【0027】
第1の所定の角度は、第1装置本体の下側表面の法線に対して約0°から約30°の間であって良い。
【0028】
第1の所定の角度は、好ましくは、第1装置本体の下側表面の法線に対して約15°から約25°の間であって良い。
【0029】
第1の所定の角度は、最も好ましくは、第1装置本体の下側表面の法線に対して約20°であり、ゴルフクラブのライ角に対応する。
【0030】
第1の角度インジケータは、ゴルフクラブの実効ライ角に対応する変化を測定するように構成されて良いく、ここで、ゴルフクラブの実効ライ角は、クラブがアドレス位置に保持された時の、ゴルフクラブのシャフトと地面との間の角度である。
【0031】
第2の角度インジケータは、ゴルフクラブの実効ロフト角に対応する変化を測定するように構成することができ、ゴルフクラブの実効ロフト角はクラブがアドレス位置に保持されたときの、ゴルフクラブの打撃フェースと地面の垂線との間の角度である。
【0032】
フィッティング装置は、第1装置本体に第1の所定の角度で形成された第2の開口部をさらに含んで良く、第2の開口部は、その中にストローク面インジケータを受け入れるように構成され良い。
【0033】
ストローク面インジケータは、コリメートされた光源を含んで良く、第2の開口部内で受信されると、コリメートされた光源は、コリメートされた光を放出できる。
【0034】
フィッティング装置は、第1の開口部に隣接する第1装置本体の側面を通して固定可能なファスナを含んで良い。
【0035】
ファスナは、第1の所定の角度の補角で、第1装置本体の側面を通して固定可能であって良い。
【0036】
この発明の他の側面はパターをフィッティングするためのシステムに向けられており、このシステムは、パターを含み、上記パターは、本体と、打撃フェースと、上記打撃フェースの反対側の背面と、ヒールと、上記ヒールと反対側のトウと、ソールと、上記ソールと反対側の上側表面と、上記ゴルフクラブヘッドに結合されたシャフトとを具備する。このシステムは、さらにフィッティング装置を含んで良く、上記フィッティング装置は、第1装置本体と、上記第1装置本体に上記パターの上記シャフトを収容するために形成された第1の開口であって、第1の予め定められた角度で形成された、上記第1の開口と、上記第1の開口の中において上記シャフトに力を加えるように構成されたファスナであって、上記第1装置本体の外側面を通り抜けて上記第1の開口に隣接して取り付け可能である、上記ファスナと、上記第1装置本体に連結され上記第1装置本体の上側表面に露出される第1の角度インジケータであって、上記パターがアドレス位置に保持されているときに上記パターの実効ライ角と上記パターの規定ライ角との間の相違を測定するように構成されている、上記第1の角度インジケータと、上記第1装置本体に連結され上記第1装置本体の上記上側表面に露出される第2の角度インジケータであって、上記パターが上記アドレス位置に保持されているときに上記パターの実効ロフト角と上記パターの規定ロフト角との間の相違を測定するように構成されている、上記第2の角度インジケータと、上記第1装置本体の上記下側表面に形成された第1の溝部であって、上記コリメート光源を収容するように構成された、上記第1の溝部と、上記打撃フェースに取り外し可能に取り付けられた反射部材とを含む。第1の構成において、上記フィッティング装置は、上記コリメート光源が上記シャフトに平行な方向に上記地面に向けて光線を照射するように、上記パターの上記シャフトに結合され、第2の構成において、上記コリメート光源が上記反射部材に向かる標的線に平行な方向に光線を照射する。
【0037】
第1の予め定められた角度は、上記第1装置本体の上記下側表面の上記垂直方向に対して約0°および約30°の間であって良い。
【0038】
第1の予め定められた角度は、上記第1装置本体の上記下側表面の上記垂直方向に対して約15°および約25°の間であって良い。
【0039】
第1の予め定められた角度は、上記第1装置本体の上記下側表面の上記垂直方向に対して約20°であり、上記ゴルフクラブのライ角に対応して良い。
【0040】
ファスナは、上記第1の予め定められた角度に対しする補角で上記第1装置本体の上記外側面を通り抜けて取り付け可能であって良い。
【0041】
この発明の他の側面によれば、フィッティング装置を用いてパターをフィッティングする方法は、上記フィッティング装置を上記パターのシャフトに取り付けるステップと、上記パターがアドレス位置に保持されているときに、上記フィッティング装置によって、上記パターの実効ライ角、実効ロフト角、およびストローク面の少なくとも1つを測定するステップと、上記パターおよび上記アドレス位置の少なくとも1つを修正して上記実効ライ角、上記実効ロフト角、および上記ストローク面の少なくとも1つを修正するステップとを含んで良い。
【0042】
上記実効ロフト角は上記フィッティング装置の上側表面を通り抜けて露出された第1の角度インジケータを用いて測定されて良く、上記実効ライ角は上記フィッティング装置の上側表面を通り抜けて露出された第2の角度インジケータを用いて測定され、上記ストローク面は、コリメート光のビームを上記シャフトと平行な方向に照射するように上記フィッティング装置の下側表面を通り抜けて露出されたコリメート光源を用いて測定される。
【0043】
フィッティング装置を用いてパターをフィッティングする上述の方法は、さらに、上記フィッティング装置を上記シャフトから取り外すステップと、上記フィッティング装置を地面平面に位置付けるステップと、上記地面平面と実質的に平行な方向にコリメート光のビームを照射するように上記コリメート光源を上記フィッティング装置に載置するステップと、上位地面平面と平行に照射されるコリメート光の上記ビームが上記パターの打撃フェース状に被着された反射面と接するように上記パターを上記コリメート光源を標的として方向付けるステップと、上記反射面からの反射ビームの位置を測定するステップと、上記パターおよび上記アドレス位置の少なくとも1つを調整して上記反射面から反射されたコリメートされたビームの上記位置を調整するステップとを含む。
【0044】
この発明の他の側面によれば、シャフト軸を定義するシャフト、上記シャフトの第1端部に結合されたゴルフクラブヘッド、および上記シャフトに上記第1端部と反対側の第2端部に結合されたゴルフクグリップを含むゴルフクラブのためのフィッティング装置は、下側表面、当該下側表面と反対側の上側表面、並びに、上記下側表面および上記上側表面を連結する外側表面を具備する第1装置本体と、上記第1装置本体に連結され、上記第1装置本体の上記上側表面において露出される角度インジケータとを有し、上記第1装置本体の上記下側表面が上記グリップの先端に接触するように、上記第1装置本体が上記グリップに連結され、上記ゴルフクラブが通常のアドレス位置にあるときに、上記角度インジケータが中立位置にあるように、上記第1装置本体が、上記シャフト軸に直角に伸びる平面に対して予め定められた角度で配置される。
【0045】
この発明の他の側面によれば、フィッティング装置を用いてパターを調整する方法は、上記フィッティング装置を上記パターのグリップに取り付けるステップと、上記フィッティング装置によって、上記パターがアドレス位置に保持されているときの上記パターの有効ライ角および有効ロフト角で測定するステップと、上記パターおよび上記アドレス位置の少なくとも1つを修正して、上記有効なライ角および上記有効なロフト角のうちの少なくとも1つを調整するステップとを含む。
【0046】
この発明の他の側面によれば、シャフト軸を形成するシャフトと、上記シャフトの第1端部に接続されたゴルフクラブヘッドを含むゴルフクラブのためのグリップであって、上記第1端部と反対側の上記シャフトの第2端部に連結された上記グリップが、上記ゴルフクラブヘッドから最も遠いバット端と、上記バット端と反対側の遠位端とを具備し、上記グリップの上記バット端および/または上記遠位端は、上記ゴルフクラブが通常のアドレス位置にあるとき、上記バット端の上面および/または上記遠位端の底面が地面と実質的に平行となるように、上記シャフト軸に垂直な平面に対して角度が付けられている。
【0047】
この発明の他の側面によれば、上記シャフト軸に垂直な上記平面に対して角度が付けられた上記バット端および/または上記遠位端を具備するグリップは、装置本体と組み合わせることができ、上記装置本体は、上記装置本体の下面が上記グリップの上記バットエンドに接触するように、上記グリップに組み合わされ、上記装置本体の上面は、上記ゴルフクラブが通常のアドレス位置にあるとき上記グリップの上に位置付けられた角度インジケータが中立位置にあるように、上記グリップの上記バット端の上記上面と実質的に平行である。
【0048】
この発明の他の側面によれば、シャフト軸を形成するシャフトと、上記シャフトの第1端部に接続されたゴルフクラブヘッドとを含むゴルフクラブ用のグリップであって、上記第1端部の反対側で上記シャフトの第2端部に接続された、上記グリップは、上記ゴルフクラブヘッドから最も遠いバット端、上記バット端の反対側の遠位端、前方部分、後方部、左側部分、および右側部分を含み、上記前方部分、上記後方部分、上記左側部、および上記右側部は、上記グリップの長さに沿って上記バット端から上記遠位端まで延在し、上記前方部分は、上記グリップの上記長さに沿って伸びる左縁および右縁を含み、上記左縁および上記右縁は、上記前方部分の中心線に沿って互いに対称であり、上記グリップの上記バット端から上記遠位端に移動すると、上記左縁および上記右縁は、上記前部の上記中心線から徐々に離れ、その後、上記グリップの上記遠位端の近くで上記前部の上記中心線に徐々に近づき、上記右縁および上記左縁を含む平面は、通常のアドレス位置におけるターゲットラインに平行に形成されて良い。
【図面の簡単な説明】
【0049】
この発明の前述および他の特徴および利点は、添付の図面に示されているように、この発明の以下の説明から明らかになるであろう。ここに組み込まれ、明細書の一部を形成する添付の図面は、この発明の原理を説明し、関連技術の当業者がこの発明を実施および使用することを可能にするのにさらに役立つ。
【0050】
【
図1】パターを、その実効ロフトを変更するシャフ傾斜角度を変化させながら示す。
【
図2】パターを、その実効ライ角を変更するシャフト傾斜角度を変化させながら示す。
【
図4】この発明の例示的な実施例に従うゴルフクラブフィッティング装置の分解斜視図を示す。
【
図5】この発明の例示的な実施例によるゴルフクラブフィッティング装置の斜視図を示す。
【
図6】この発明の例示的な実施例によるゴルフクラブフィッティング装置の俯瞰図を示す。
【
図7】この発明の例示的な実施例による、シャフトに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置の側面図を示す。
【
図8】この発明の例示的な実施例による、右利き用ゴルフクラブに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置の俯瞰図を示す。
【
図9】この発明の例示的な実施例による、左利き用ゴルフクラブに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置の俯瞰図を示す。
【
図10】この発明の例示的な実施例による、ゴルフクラブに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置の側面図を示す。
【
図11】この発明の例示的な実施例による、ゴルフクラブに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置の正面図を示す。
【
図12】この発明の例示的な実施例による、ゴルフクラブフィッティング装置の底部の分解斜視図を示す。
【
図13】この発明の例示的な実施例によるゴルフクラブフィッティング装置の側面図を示す。
【
図14】この発明の一実施例による、ゴルフクラブフィッティング装置と併せて使用される、反射部材が取り付けられたパターの側面図を示す。
【
図15】この発明の例示的な実施例による、パターをゴルフクラブフィッティング装置にフィッティングする方法のフローチャートを示す。
【
図16】この発明の例示的な実施例に従ってゴルフクラブに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置の側面図を示す。
【
図17】この発明の例示的な実施例による、グリップに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置の側面図を示す。
【
図18】この発明の例示的な実施例によるゴルフクラブフィッティング装置の斜視図を示す。
【
図19】この発明の例示的な実施例による、パターをゴルフクラブフィッティング装置にフィッティングする方法のフローチャートを示す。
【
図20】
図20は、この発明の例示的な実施例に従うゴルフクラブに取り付けられたグリップの側面図を示す。
【
図21】
図21は、この発明の例示的な実施例に従うグリップの側面図を示す。
【
図22】
図22は、この発明の例示的な実施例に従うゴルフクラブに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置の側面図を示す。
【
図23】
図23は、この発明の例示的な実施例に従うグリップに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置の側面図を示す。
【
図24】
図24は、この発明の一実施例に従うゴルフクラブフィッティング装置の斜視図を示す。
【
図25】
図25は、この発明の例示的な実施例に従うグリップの斜視図を示す。
【
図26】
図26は、この発明の例示的な実施例に従うグリップの正面図を示す。
【
図27】
図27は、この発明の例示的な実施例に従うグリップの上面図を示す。
【
図28】
図28は、この発明の例示的な実施例に従うグリップの上面図を示す。
【
図29】
図29は、この発明の例示的な実施例に従うグリップの上面図を示す。
【発明の詳細な説明】
【0051】
以下の詳細な説明では、本開示の一部を形成する添付の図面が参照される。詳細な説明、図面、および特許請求の範囲に記載された例示的な実施例は、限定することを意味するものではない。本明細書に提示される主題の精神または範囲から逸脱することなく、他の実施例を利用することができ、他の変更を行うことができる。本明細書に一般的に記載され、図に示される本開示の態様は、多種多様な異なる構成で配置、置換、組み合わせ、および、設計することができ、それらはすべて明示的に企図され、開示の一部を形成されることが容易に理解されよう。例えば、本明細書に記載の任意の数の態様を使用して、システムまたはデバイスを実装することができ、または、方法を実施することができる。さらに、そのようなシステムまたはデバイスは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様に加えて、またはそれ以外の他の構造、機能、または構造および機能を使用して実装され、または、そのような方法が実施されて良い。本明細書に示されるこの発明の特徴の変更およびさらなる修正、ならびに本開示に示されるこの発明の原理の追加の適用は、関連技術に熟練し、本開示を所有している者が実施でき、この発明の範囲内のものとして考慮されるべきである。
【0052】
動作例以外で、または特に明記しない限り、材料の量、慣性モーメント、重心位置、ロフト角およびバウンス角、パワースペクトラム、周波数などのすべての数値範囲、量、値、およびパーセンテージは、「約」という用語が値、量、または範囲で明示的に表示されない場合でも、「約」という単語が前に付いているかのように読むことができる。したがって、反対の指示がない限り、以下の明細書および添付の特許請求の範囲に記載の数値パラメータは、この発明によって得られることが求められる所望の特性に応じて変化し得る近似値である。少なくとも、均等論の適用を特許請求の範囲に限定する試みとしてではなく、各数値パラメータは、少なくとも報告された有効桁数に照らして、通常の丸め手法を適用することによって解釈されるべきである。
【0053】
この発明の広い範囲を示す数値範囲およびパラメータは近似値であるにもかかわらず、特定の例に示される数値は、可能な限り正確に報告される。ただし、数値には本質的に、それぞれのテスト測定で見つかった標準偏差に起因する特定のエラーが含まれている。さらに、様々な範囲の数値範囲が本明細書に記載されている場合、列挙された値を含むこれらの値の任意の組み合わせが使用され得ることに留意されたい。
【0054】
本技術を説明する際に、以下の用語が使用される可能性がある。単数形(原語の「a」、「an」、および「the」に対応)は、文脈が明確に別段の指示をしない限り、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、1つの項目への参照は、1つまたは複数の項目への参照を含む。「複数」という用語は、2つ以上のアイテムを指す。「実質的に」という用語は、記載された特性、パラメータ、または値が正確に達成される必要はないが、例えば、公差、測定誤差、測定精度の制限、および当業者に知られている他の要因を含む偏差または変動が、特性が提供することを意図した効果を排除しない量で発生する可能性があることを意味する。便宜上、複数の項目を共通のリストに提示することができる。ただし、これらのリストは、リストの各メンバーが個別の一意のメンバーとして個別に識別されているかのように解釈する必要がある。したがって、そのようなリストの個々のメンバーは、反対の指示なしに、共通のグループでの提示のみに基づいて、同じリストの他のメンバーと事実上同等であると解釈されるべきではない。さらに、「および」および「または」という用語が項目のリストと組み合わせて使用される場合、それらは広く解釈されるべきであり、リストされた項目のいずれか1つ以上が単独でまたは他のリストされた項目と組み合わせて使用されて良い。代替的に」という用語は、2つ以上の選択肢のうちの1つを選択することを指し、文脈が明確に示されない限り、一度にリストされた選択肢のみまたはリストされた選択肢のうちの1つのみの選択を制限することを意図しない。
【0055】
本開示の特徴は、添付の図面と併せて、以下の説明および添付の特許請求の範囲からより完全に明らかになるであろう。この議論を検討した後、特に「詳細な説明」というタイトルのセクションを読んだ後、図示された特徴が本開示の特定の原理を説明するのにどのように役立つかを理解するであろう。
【0056】
図4~7を参照すると、この発明に従いゴルフクラブフィッティング装置400の実施例が開示されている。
図4は、ゴルフクラブフィッティング装置400の分解図である。
図5は、ゴルフクラブフィッティング装置400の斜視図である。
図6は、ゴルフクラブフィッティング装置の俯瞰図であり、
図7は、ゴルフクラブフィッティング装置400の側面図である。
【0057】
図4および5に示されるように、ゴルフクラブフィッティング装置400は、第1装置本体401、第1の開口部402、第1の角度インジケータ403、第2の角度インジケータ404、1つまたは複数の第2の開口部405、1つまたは複数の第3の開口部406、ストローク面インジケータ407、ファスナ408、および第1の溝410を含んで良い。
【0058】
図5に示されるように、第1の開口部402は、ゴルフクラブフィッティング装置400の上側表面412および下側表面413を通り抜けて形成され、ゴルフクラブフィッティング装置400の側面414を介して形成されるスロット部分402a、および、スロット部分402aの末端に接続された弧状部分402bを含む。
【0059】
図6を参照すると、ゴルフクラブフィッティング装置400の上側表面が、相対的な寸法をよりよく説明するために示されている。この発明の一実施例によれば、ゴルフクラブフィッティング装置400は、約2.0インチから5.0インチの間の幅Wを有して良い。好ましくは、ゴルフクラブフィッティング装置400の幅Wは、約2.5インチから約3.5インチの間である。ゴルフクラブフィッティング装置400は、約1.5インチから約4.0インチの間の長さLを有して良い。好ましくは、ゴルフクラブフィッティング装置400の長さLは、約2.0インチから約3.0インチの間である。
【0060】
第1の開口部402のスロット部分402aは、シャフトの挿入に対応するために、約0.5インチから約1.0インチの間である幅W1を有して良い。好ましくは、スロット部分402aは、約0.5インチから約0.75インチの間である幅W1を有する。
【0061】
弧状部分402bは、ゴルフクラブフィッティング装置400をシャフト上に適切に位置合わせすることを容易にするために、スロット部分402aの幅よりも大きい幅を有して良い。この発明の一実施例によれば、第1の開口部402の弧状部分402bは、約0.75インチから1.5インチの間である幅W2を有して良い。好ましくは、弧状部分402bは、約0.75インチから1.0インチの間である幅W2を有する。
【0062】
第2の開口部405は、約0.1インチから約1.0インチの間の直径Dを有して良い。好ましくは、第2の開口部405の直径Dは、0.25インチから約0.75インチの間である。
【0063】
図7に示されるようなこの発明の実施例によれば、ゴルフクラブフィッティング装置400は、約0.1インチから約1.5インチの間の高さHを有して良い。好ましくは、ゴルフクラブフィッティング装置400の高さHは、約0.25インチから約1.0インチの間である。最も好ましくは、ゴルフクラブフィッティング装置の高さHは約0.5インチである。
【0064】
ゴルフクラブフィッティング装置400の第1装置本体401は、任意の適切な材料で形成することができる。好ましくは、ゴルフクラブフィッティング装置400の第1装置本体401は、設置されたときにゴルフクラブのバランスに過度に影響を及ぼさないように、軽量の材料で形成されている。ゴルフクラブフィッティング装置400の第1装置本体401は、金属、木、プラスチック、または複合材料で形成することができる。例示的な例によれば、ゴルフクラブフィッティング装置400の第1装置本体401は、陽極酸化された6061アルミニウムで形成されて良い。
【0065】
図7を参照すると、ゴルフクラブフィッティング装置400は、第1の開口部402の独特の態様を明確に示すように側面から示されている。
図7に示されるように、第1の開口部402のスロット部分402aおよび弧状部分402bの両方は、ゴルフクラブフィッティング装置400の下側表面413の法線に対して第1の角度θで形成されて良い。第1の角度θは、クラブフィッティング装置400が、通常のアドレス位置に保持されているパターのシャフト105に取り付けられたときに、ゴルフクラブフィッティング装置400が、確実に、地面平面Gに実質的に平行になるようになす。第1の角度θは、ゴルフクラブフィッティング装置400の下側表面413の法線に対して約0°から約30°の範囲にあって良い。好ましくは、第1の角度θは、ゴルフクラブフィッティング装置400の下側表面413の法線に対して約15°から約25°の範囲にあって良い。最も好ましくは、第1の角度θは、ゴルフクラブフィッティング装置400の下側表面413の法線に対して約20°であって良く、これは、パターのライ角αである。
【0066】
図5および7に示されるように、ファスナ408は、第1の開口部402に突出し、力を加えて、第1の開口部402の弧状部分402b内にシャフト105を固定するように構成される。この発明の実施例によれば、ファスナ408は、ゴルフクラブフィッティング装置400の対応するねじ山に嵌合されるねじ付きファスナであって良い。代替的には、ファスナ408は、ゴルフクラブフィッティング装置400に形成される対応する開口部に摩擦嵌合されて良い。
【0067】
一実施例によれば、
図7に示されるように、ファスナ408は、第1の角度θと補角をなす角度でゴルフクラブフィッティング装置400の側面414を通過することができる。すなわち、ファスナ408の中心軸は、第1の開口部402の傾斜面に実質的に直交する方向に延びることができる。代替的には、ファスナ408は、第1の角度θを補完しない角度で、ゴルフクラブフィッティング装置400の側面414を通過して良い。例えば、
図5に示されるように、ファスナ408は、ゴルフクラブフィッティング装置400の側面414に実質的に直交する角度で、ゴルフクラブフィッティング装置400の側面414を通過して良い。
【0068】
図7に示されるように、シャフトがゴルフクラブフィッティング装置400内に固定されると、ファスナ408は、シャフト105がファスナ408の反対側の弧状部分402bの角度の付いた表面に接触するように、シャフト105に力を加える。弧状部分402bの表面の第1の角度θは、ゴルフクラブフィッティング装置400がシャフト105に固定されたときに地面平面Gに実質的に平行になることを確実にする。
【0069】
図4および5を参照すると、第2の開口部405は、ゴルフクラブフィッティング装置400の上側表面412および下側表面413を通り抜けて形成される。ストローク面インジケータ407は、任意の数の既知の固定方法によって、第2の開口部405内に固定され、ゴルフクラブフィッティング装置400の下側表面413を通して露出されて良い。例えば、ストローク面インジケータ407は、当該ストローク面インジケータ407が第2の開口部405を完全に通過できないように、第2の開口部405の直径よりも大きい直径が増加した部分を含んで良い。代替的には、ストローク面インジケータ407は先細りの直径を有し得、第2の開口部405は、均一な直径または対応する先細りの直径のいずれかを有して良く、もって、ストローク面インジケータ407が完全にそこを通過するのを妨げる。
【0070】
第2の開口部405は、第1の角度θで形成され、ストローク面インジケータ407の中心を通る軸が、第1の開口部402内に固定されたパターのシャフト角度に実質的に平行になり、打撃フェースの前で地面平面Gと交差するように配置されて良い。一実施例によれば、ストローク面インジケータ407は、最小出力、典型的には約3mW未満のレーザー(すなわち、固体レーザー、レーザーポインター)から放出されるものなどのコリメートされた光源であって良い。ストローク面インジケータ407の中心を通る軸は、レーザーのビームであって良い。
【0071】
この発明の一実施例によれば、ゴルフクラブフィッティング装置400は、右利きおよび左利きの両方のパターを収容するための2つの第2の開口部405を含んで良い。
図8および
図9に示されるように、第2の開口部405の1つは、シャフトが第1の開口部402の弧状部分402bに接触する場所の左側に設定され、第2の開口部の他方は、シャフトが第1の開口部の402の弧状部分402bに接触する場所の右側に設定される。
【0072】
図8に示されるように、ゴルフクラブフィッティング装置400が右利き用パターに取り付けられると、右利き用パターのシャフト105が第1の開口部402内に固定され、ストローク面インジケータ407が、シャフト105が第1の開口部402の弧状部分402bと接触する場所の左側に位置する第2の開口部405内に固定される。
【0073】
図9に示すように、ゴルフクラブフィッティング装置400が左利き用パターに取り付けられると、左利き用パターのシャフト105が第1の開口部402内に固定され、ストローク面インジケータ407が、シャフト105が第1の開口部402の弧状部分402bと接触する場所の右側に位置する第2の開口部405内に固定される。
【0074】
図8~11に示すように、ゴルフクラブフィッティング装置400が右利きまたは左利きのゴルフクラブに取り付けられているかどうかにかかわらず、ストローク面インジケータ407の中心を通る軸は、第1の開口部402内に固定されたシャフト105に実質的に平行であり、打撃フェースの中心またはその近くで打撃フェースの前の地面平面Gと交差する。この関係は、ゴルフクラブフィッティング装置400がシャフトに取り付けられている高さとは無関係である。パターシャフトおよびパターネック/ホースの様々な形状は、軸がストローク面インジケータ407の中心を通過して、わずかに異なる位置で地面平面Gと交差する結果となる可能性があるけれども、この発明の利点はそのままであり、これは以下に説明するとおりである。
【0075】
図4~6に戻って参照すると、ゴルフクラブフィッティング装置400は、1つまたは複数の角度インジケータを含んで良い。一実施例によれば、ゴルフクラブフィッティング装置400は、第1の角度インジケータ403および第2の角度インジケータ404を含む。
図6に示されるように、第1の角度インジケータ403および第2の角度インジケータ404は、互いに実質的に直交して配置されて良い。第1の角度インジケータ403は、パターのシャフトが第1の開口部402内に固定されているときに、パターの打撃フェースの前縁に平行になるように配置されて良い。第2の角度インジケータ404は、パターシャフトが第1の開口部402内に固定されている場合、照準線に平行であるように配置されて良い。
【0076】
一実施例によれば、第1の角度インジケータ403および第2の角度インジケータ404は、ゴルフクラブフィッティング装置400の上側表面412を通して露出されるように、第3の開口部406内に固定され得る。第3の開口部406はゴルフクラブフィッティング装置400の第1装置本体401を通して部分的または完全に形成されて良い。好ましくは、第3の開口部406は、ゴルフクラブフィッティング装置400の第1装置本体401を通して完全に形成される。第1の角度インジケータ403および第2の角度インジケータ404は、ゴルフクラブフィッティング装置400の上側表面412を介して上から、またはパターフィッティング装置400の下側表面413を介して下からのいずれかで、第3の開口部406内に固定されて良い。好ましくは、第1の角度インジケータ403および第2の角度インジケータ404は、ゴルフクラブフィッティング装置400の下側表面413を介して第3の開口部406に圧入またはスナップフィッティングによって固定される。
【0077】
図8および
図9に示すように、ゴルフクラブフィッティング装置400が右利きまたは左利きのパターに取り付けられている場合、第1の角度インジケータ403はパターの実効ライ角を示すことができる、第2の角度インジケータ404はパターの実効ロフト角を示すことができる。
【0078】
図6を参照すると、マーキング409は、第1の角度インジケータ403および第2の角度インジケータ404に近接するゴルフクラブフィッティング装置400の第1装置本体401上に形成されて良い。マーキング409は、任意の適切な態様で、第1装置本体401情に形成されて良く、この態様は、これに限定されないけれども、ゴルフクラブフィッティング装置400の第1装置本体401にエッチングされ、浮彫、または引き出されて形成されて良い。マーキング409は、好ましくは、10度を超える範囲にわたって1度の何分の1かの実効ライ角および実効ロフト角を示す。あるいは、マーキング409は、第1の角度インジケータ403および第2の角度インジケータ404上に直接形成されて良い。
【0079】
さらに、第1の角度インジケータ403および第2の角度インジケータ404は、複数の異なる構成で提供されて良く、その結果、マーキング409のスケールおよび範囲は、特定のフィッティングに必要とされる精度に応じて異なって良い。例えば、ゴルファーのスキルレベルが変化するにつれて、角度のより小さな、またはより大きな全体範囲を測定する異なる第1の角度インジケータ403および/または第2の角度インジケータ404を利用することができ、したがって、マーキング409は、それぞれ、より大きな、またはより小さな増分を表すことができる。
【0080】
例として、パターシャフト105が第1の開口部402内に固定されている場合、
図8に示されるパターが、より垂直方向、または「よりアップライト」に傾いているときは、第1の角度インジケータ403は、この角度の変化を示すであろう。同様に、
図7に示されるパターが、下方向、または「より平坦」に傾いているときは、第1の角度インジケータ403は、この角度の変化を示すであろう。
【0081】
同様に、パターシャフトが第1の開口部402内に固定されている場合、
図7に示されるパターが、左に傾いた、または「前方に押された」場合であると、第2の角度インジケータ404は、この角度の変化を示すであろう。同様に、
図8に示されるパターが、右に傾いた、または「逆に傾いた」場合であると、第2の角度インジケータ404は、この角度の変化を示すであろう。
【0082】
図9を参照すると、左利き用パターに取り付けられたときのゴルフクラブフィッティング装置400が示されている。左利き用パターのシャフトは、第1の開口部402内に固定され、第1の角度インジケータ403および第2の角度インジケータ404は、それぞれ、実効ライ角および実効ロフト角を示すために使用される。この構成では、実効ライ角は右側の構成と同じスケールで測定できるけれども、実効ロフト角は、右利きと左利きのクラブのロフト角が反対であるため、2番目のマーキングセットを使用して測定される。
【0083】
第1の角度インジケータ403および第2の角度インジケータ404は、水準器、傾斜センサ、傾斜インジケータ、傾斜メータ、傾斜ゲージ、勾配メータ、勾配ゲージ、レベルメータ、レベルゲージ、湾曲したガス充填傾斜計、および湾曲した流体充填傾斜計を含むけれども、これらに限定されず、任意の角度インジケータであって良い。好ましくは、第1の角度インジケータ403および第2の角度インジケータ404は、曲率半径を有し、滑らかな応答角度表示を確実にする減衰流体で満たされた湾曲したバイアルタイプの流体で満たされた傾斜計である。傾斜計の曲率半径は、傾斜計の測定範囲に影響する。したがって、曲率は、例えば、プレーヤーのスキルに基づいて、所望の範囲に応じて調整して良い。
【0084】
傾斜計が気泡インジケータを含む場合、第1の角度インジケータ403および第2の角度インジケータ404の端部は、その中央部分よりも低くなるように配向される。逆に、傾斜計がボールインジケータを含む場合、第1の角度インジケータ403および第2の角度インジケータ404の端部は、その中央部分よりも高くなるように配向される。
【0085】
図10および
図11を参照すると、この発明によるゴルフクラブフィッティング装置400は、ゴルフクラブのシャフト105に取り付けられて示されている。
図10は、この発明の実施例に従って実装されたゴルフクラブフィッティング装置400の正面図であり、
図11は、このゴルフクラブフィッティング装置400の側面図である。
【0086】
ゴルフクラブフィッティング装置400の独自の構造の結果として、ゴルフクラブフィッティング装置400は、シャフト105の任意の直線部分に設置することができる。
図9および10に示されるように、ゴルフクラブフィッティング装置は、ゴルフクラブ(A)、(B)、および(C)のそれぞれに徐々に低く取り付けられる。しかしながら、異なる構成にもかかわらず、ストロークパスインジケータ407の軸は、実質的に同じ位置で地面平面Gと交差する。パターは、異なる曲げプロファイルを有する異なるタイプのシャフトを含み得ることに留意されたい。しかしながら、シャフトの曲げプロファイル、またはシャフト上の設置位置に関係なく、ストロークパスインジケータ407の軸は、所与のパターに対して実質的に同じ位置で地面平面Gと交差する。パターが適切なアドレス位置から逸脱するように保持されている場合、交点もわずかに移動することになり、これは、ゴルフクラブフィッティング装置400がパターが適切にフィッティングされることを確実にするのを支援するさらなる方法を提供する。
【0087】
図12および13を参照すると、ゴルフクラブフィッティング装置400は、第2の構成で示されている。第2の構成では、地面に配置されたゴルフクラブフィッティング装置400およびコリメートされた光源が、その中心を通る軸が地面平面Gに実質的に平行に放出されるようにクラブフィッティング装置に取り付けられる。コリメートされた光源は、ストローク面インジケータ407であって良く、または異なるコリメートされた光源であって良い。好ましくは、コリメートされた光源は、ストローク面インジケータ407であり、ゴルフクラブフィッティング装置400が
図12および
図13に示されるように反転されるとき、ゴルフクラブフィッティング装置400の下側表面413に規定される第1の溝410内に配置される。
【0088】
図14を参照すると、ストローク面インジケータ407によって放出される光は、パターの打撃フェースに向けられて、パッティングラインに対するパターの適切な位置合わせを確実にすることができる。ストローク面インジケータ407は、パターヘッド104の打撃フェースに対して垂直に向けられている。パターヘッド104は、打撃フェース101に取り付けられた反射面1401を備える。ストローク面インジケータ407によって放出された入射ビーム1301は、反射面1401に当たり、反射ビーム1302として反射面1401から離れて、定規または紙などの不透明な表面、グラフ用紙などのグリッド、または光検出器たとえば電荷結合デバイス(「CCD」)などのインデックス付き参照デバイスに向けて戻る。反射面1401は、任意の反射面であって良いけれども、好ましくは、鏡または高度に研磨されたガラスの溶融シリカである。スペーサーまたはシムを使用して、コリメートされた光源を参照デバイスに戻すために反射面を適切な角度に方向付けて良い。
【0089】
ゴルファーがパッティングストロークを行う前にゴルフボールをアドレス指定すると、反射ビーム1302は基準装置に戻される。基準装置上の反射ビーム1302の位置は、ゴルファーがパッティングストロークを行う前にパターフェースの向きを決定するのを支援。たとえば、右利きのパターのパターフェースが「オープン」方向に保持されている場合、レーザービームスポットは基準装置の中央の右側に反射される。逆に、右利きのパターのパターフェースがクローズ方向に保持されている場合、レーザービームスポットは基準装置の中央の左側に反射される。もちろん、パターフェースがスクエアの場合、レーザービームスポットは基準装置の中心に直接反射される。
【0090】
この発明は、また、ゴルフクラブを適合および整列させる方法に関する。この方法は、ロフト角を有するヘッドおよびライ角でヘッドから延びるシャフトを有するゴルフクラブを提供すること、ゴルフクラブフィッティング装置をゴルフクラブのシャフトに取り付けること、実効ロフト、実効ライ角を測定することを含む。そして、実効ライ角および実効ロフトに基づいて、ゴルフクラブの長さおよび/または位置を調整する。この方法は、また、クラブをスイングすること、ゴルフクラブフィッティング装置を使用してゴルフクラブのスイング平面を測定すること、および測定されたスイング平面に応じてスイング平面を調整することを含む。この方法は、また、ゴルフクラブを目標に向けること、ゴルフクラブの実際の照準点を測定すること、および測定された照準点に基づいて照準を調整することを含む。
【0091】
図15を参照すると、フローチャート図は、この発明によるクラブの取り付けおよび調整の好ましい方法を示している。フローチャートによって示されるアプローチおよび技法は、この方法の少なくとも1つの実装を説明するのに十分である。しかしながら、この方法の他の実装が、示されたものから得られるアプローチおよび技術を利用して良い。フローチャートに概説されている方法のステップは、記載されている順序に限定されず、むしろこれらのステップは、任意の順序で実施することができ、それでもこの開示の範囲内にあることを理解されたい。
【0092】
図15に示すように、第1に、1501において、クラブフィッティング装置400がゴルフクラブのシャフト105に取り付けられている。クラブフィッティング装置400は、ファスナでシャフト105に固定することができる。ゴルフクラブフィッティング装置400は、前縁(
図8の左端、
図9の右端)がパターの打撃フェースの前縁と実質的に平行になるようにシャフト105上に配置されている。
【0093】
つぎに、1502において、ストローク面インジケータ407がゴルフクラブフィッティング装置に固定される。ストローク面インジケータは、コリメートされたビームを放出する、レーザーなどのコリメートされた光源であって良い。ストローク面インジケータ407は、パターが右利きであるか左利きであるかに基づいて異なって取り付けられて良い。
【0094】
つぎに、1503において、ゴルフクラブをアドレス位置に保持し、第1の角度インジケータ403および第2の角度インジケータ404を読み取って、パターの実効ライ角および実効ロフト角を決定する。詳細には、第1の角度インジケータ403および第2の角度インジケータ404は、パターの通常のアドレス位置からの逸脱程度を示す。
【0095】
つぎに、1504において、パターおよび/またはパター自体の位置は、1503の読み取り値に基づいて調整されて良い。例えば、第1の角度インジケータ403および第2の角度インジケータ404の読み取り値が、少なくとも実効ライ角と実効ロフト角のいずれかが規定レベルにない場合、パターを再配置して、実効ライ角と実効ロフト角が規定レベルになるようにすることができる。ゴルファーが実効ライ角と実効ロフトが規定のレベルにあることを保証する方法でボールに対処することに不快感を覚える場合は、実際のパターを調整または交換することができる。パターの調整または交換には、パターのライ角の変更、パターのロフト角の変更、またはパターのシャフトの長さの変更のいずれかが含まれ、実効ライ角と実効ロフト角が規定レベルになるようにする。
【0096】
つぎに、1505において、パターのスイング面を評価する。詳細には、ストローク面インジケータ407がオンにされ、そこから放出された光は、パターの打撃フェースの前の領域またはその近くに集束される。ストローク面インジケータ407から光が放出されている間、パターは使用中のように振られる。パターがスイングされると、ストローク面インジケータ407から放出される光は、地面のスイングプレーンを示す。パターが適切な平面上でスイングされた場合、ストローク面インジケータ407が地面上をたどる経路は、意図された目標線に平行になる。例えば、
図8に示すように、ストローク面インジケータ407によって放出された光がアドレスで目標線311に集束されると、適切な円弧形状のパス310により、ストローク面インジケータ407は、バックスイングおよびフォロースルー中に目標線311をトレースする。パターに取り付けられたシャフトのタイプに応じて、ストローク面インジケータ407は、目標線、目標線のヒール方向、または目標線のトウ方向に焦点を合わせ得ることが理解される。ストローク面インジケータ407が焦点を合わせる場所に関係なく、ストローク面インジケータ407は、ストロークが平面上にあり、適切な弧状の経路310をたどるときに、目標線311に実質的に平行である実質的に直線をトレースする。
【0097】
つぎに、1506において、ストロークおよび/またはパターは、1505におけるストローク面インジケータ407のトレースに基づいて調整されて良い。多くの種々の調整がトレースに基づいてなされて良い、これは、ゴルファーの視線移動、身体整列、グリップ、重量配分、パター自体の形状などを含む。
【0098】
つぎに、1507において、ゴルフクラブフィッティング装置400がシャフトから取り外され、地面に置かれる。ストローク面インジケータ407は、ゴルフクラブフィッティング装置400上に配置されている。
【0099】
つぎに、1508において、ストローク面インジケータ407が発光している間、ストローク面インジケータ407がパター100の打撃フェース101に向かって発光するように、パターをアドレス位置に配置する。ゴルファーとしてパッティングストロークを行う前にゴルフボールをアドレス指定すると、ストローク面インジケータ407から放出されたビームは、基準装置に戻される。参照装置上の反射光線の位置は、ゴルファーがパッティングストロークを行う前にパターフェースの向きを決定するのに役立つ。たとえば、右利きのパターフェースが「オープン」方向に保持されている場合、レーザービームスポットは基準デバイスの中央の右側に反射される。逆に、右利きのパターのパター面がクローズ方向に保持されている場合、レーザービームスポットは基準デバイスの中央の左側に反射される。もちろん、パターフェースがスクエアの場合、レーザービームスポットは基準デバイスの中心に直接反射される。
【0100】
つぎに、1509において、セットアップ位置および/またはパターは、レーザービームスポットがどのように反射されるかに基づいて調整されて良い。これらの調整には、ゴルファーの視線移動、身体整列、グリップ、重量配分、パター自体の形状などが含まれて良い。
【0101】
図16~18において、この発明の一実施例に従うゴルフクラブフィッティング装置が開示されている。
図16は、ゴルフクラブのグリップに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置の側面図である。
図17は、グリップおよびゴルフクラブフィッティング装置の側面図である。
図18は、ゴルフクラブのグリップに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置の斜視図である。
【0102】
図16に示されるように、パター160は、パターヘッド1604を含む。シャフト1605は、パターヘッド1604に取り付けられる。シャフト軸1609は、パターヘッド1604からシャフト1605の中心を通って延びる。パターが通常のアドレス位置(例えば、パターの規定のロフト角およびライ角がパターの有効ロフト角および有効ライ角に等しくなるように保持される)に保持されるときに、シャフト軸1609は、地面平面Gに対してライ角βで配置される。グリップ1606は、パターヘッド1604の反対側でシャフト1605の端部に取り付けられている。ゴルフクラブフィッティング装置1600は、グリップ1606の突き合わせ端部でパター160に取り付けられている。
【0103】
図17を参照すると、グリップ1606およびそれに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置1600は、ゴルフクラブフィッティング装置1600の固有の特徴のいくつかを詳細に説明するために、より詳細に示されている。
【0104】
図17に示されるように、グリップ1606は、その終端に突端16061を含む。グリップ1606の突端16061は、シャフト軸1609に対して任意の角度で形成されて良いけれども、好ましくは、グリップ1606の突端16061は、シャフト軸1609に対して実質的に垂直に形成される。ゴルフクラブフィッティング装置1600は、第2装置本体1601を含む。第2装置本体1601は、金属、木、プラスチック、または複合材料で形成されて良い。例示的な実施例によれば、ゴルフクラブフィッティング装置1600の第2装置本体1601は、陽極酸化された6061アルミニウムで形成されて良い。
【0105】
第2装置本体1601は、下側表面16013、下側表面16013の反対側の上側表面16012、および下側表面16013と上側表面16012を接続する側面16014とを含む。第2装置本体1601の下側表面16013は、ゴルフクラブフィッティング装置1600がそれに取り付けられているとき、グリップ1606の突端16061と接触している。この発明の一実施例によれば、下側表面16013およびグリップ1606の突端16061は、グリップ1606からゴルフクラブフィッティング装置1600への移行が実質的にシームレスであるように、互いに実質的に一致するように構成されて良い。
【0106】
図17に示されるように、第2装置本体1601の下側表面16013および上側表面16012は、互いに角度的にオフセットされるように形成されて良い。すなわち、第2装置本体1601の下側表面16013は、グリップ1606の突端16061に実質的に平行であって良く、第2装置本体1601の上側表面16012は、パター160が通常のアドレス位置に保持されているとき、地面平面Gに実質的に平行であって良い。
【0107】
第2装置本体1601の下側表面16013および上側表面16012は、互いにオフセットされて良いけれども、臨界寸法は、実際には、第2装置本体1601の上側表面16012と、シャフト軸1609と直角な平面1611との間の第1の角度θである。この発明の実施例によれば、第1の角度θは、約0°から約30°の間であって良く、好ましくは、第1の角度θは、約15°から約25°であって良く、最も好ましくは約20°であって良く、ライ角βの補角であって良い。
【0108】
第1の角度θがこの範囲にあるとき、パター160が通常のアドレス位置に保持されていると、第2装置本体1601の上側表面16012は、地面平面Gに実質的に平行である。
【0109】
ここで、第1の角度θは、
図7に関して先に説明した第1の角度θと同じであることに留意されたい。第1の角度θは、
図16に示される場合には、ゴルフクラブフィッティング装置400の下側表面413ではなく、シャフト軸1609に関して測定され、第1の角度θは、最終的に、地面Gに対する、ゴルフクラブフィッティング装置400およびゴルフクラブフィッティング装置1600の配向を同様の態様で制御する。
【0110】
シャフト軸1609は、グリップ1606の中心を正確に通過しない場合があることに留意されたい。ゴルフ規則によれば、パターグリップは非対称であって良い。例えば、
図17に示すように、グリップ1606は、ピストル形状であって良く、ここでは、グリップ1606の円周が突端16061の近くで最大であり、突端16061の近くで、グリップ1606の大部分が、ゴルファーの視点からグリップ1606の下側に位置する。
【0111】
図18を参照すると、ゴルフクラブフィッティング装置1600の斜視図は、いくつかの追加の特徴がより明確に示されることを可能にする。
図18に示されるように、角度インジケータ1603は、第2装置本体1601に結合され、第2装置本体1601の上側表面16012に露出される。角度インジケータ1603は、圧入、スナップ取り付け、接着、機械的固定などによって第2装置本体1601に固定されて良い。
【0112】
角度インジケータ1603は、レベルインジケータ16034をさらに含んで良い。角度インジケータ1603は、任意の角度インジケータであって良く、これは、水準器(bubble level)、傾斜センサ、傾斜インジケータ、スロープメータ、スロープゲージ、グラディエントメータ、グラジオメータ、レベルゲージ、およびレベルメータを含むけれども、これらに限定されない。
【0113】
好ましくは、レベルインジケータ16034は、パター160の有効ロフト角および有効ライ角の両方を示すために、角度インジケータ1603の周りを移動するように構成されたボールまたはバブルである。
【0114】
角度インジケータ1603は、パターの有効ロフト角および有効ライ角の両方を示すように構成される。角度インジケータ1603は、アドレスに保持されたときのパター160の有効なライ角および有効なロフト角を測定するための目盛りを提供するために、その上に定義されたマーキング16033をさらに含んで良い。マーキング16033は、任意の適切な方法によって形成されて良く、こらは、角度インジケータ1603へのエッチング、モールド、印刷、または塗装を含むけれども、これらに限定されない。
【0115】
例示的な実施例によれば、
図18に示されるように、マーキング16033は、第1の軸16031および第2の軸16032を含んで良い。クラブフィッティング装置1600が取り付けられているときに、第1の軸16031を含む仮想垂直平面がパター160の打撃フェースのリーディングエッジに平行に伸びるように、第1の軸16031が配向されて良い。第2の軸16032は、ゴルフクラブフィッティング装置1600がパター160に取り付けられたときに、第2の軸16032を含む仮想垂直面が照準線に平行に延びるように、第1の軸16031に垂直であって良い。
【0116】
第1の軸16031と第2の軸16032との交点は、有効なライ角および有効なロフト角がそれぞれ規定のライ角および規定のロフト角に等しい場合にパター160の中立位置を表す。レベルインジケータ16034が第1の軸16031と第2の軸16032との交点に位置するとき、パター160は通常のアドレス位置に配置され、規定のライ角および規定のロフト角の両方を示すと言うことができる。
【0117】
第1の軸16031に沿ったレベルインジケータ16034の動きは、パター160の有効ライ角の変化に対応する。第2の軸16032に沿ったレベルインジケータ16034の動きは、パター160の有効ロフト角の変化に対応する。したがって、レベルインジケータ16034の他の方向への移動は、パター160の有効ロフト角および有効ライ角の両方の変化に対応する。
【0118】
一例として、
図18に示されるようなレベルインジケータ16034は、第1の軸16031と第2の軸16032との交点を中心としていない。ゴルファーの観点から、
図18において、レベルインジケータ16034は、第2の軸16032からずれており、このため、パターの有効なライ角が大きすぎる(すなわち、パターが直立しすぎている)ように配置されている。レベルインジケータ16034は、また、第1の軸16031からずれており、したがって、有効ロフト角が小さすぎるように配置されている(すなわち、パターが過度に前方に押されて、グリップがターゲットに近づきすぎている)。
【0119】
パター160のアドレス位置を調整して、第1の軸16031と第2の軸16032との交点を中心にレベルインジケータ16034を中心に置くことにより、パター160は、通常のアドレス位置に一貫して配置されて良い。このようにパター160を位置決めすることを練習することにより、ゴルファーは、ゴルフボールに一貫して正確に対処することに熟練することができる。先に詳述したように、通常のアドレス位置からのわずかな偏差でさえ、パットを逃す可能性がある。したがって、ゴルフクラブフィッティング装置1600は、ゴルファーのセットアップ、したがって彼らのパフォーマンスを改善するのに大いに役立つ。
【0120】
図18に示されるように、第1の軸16031および第2の軸16032に加えて、またはその代替として、マーキング16033は、第1の軸16031および第2の軸16032の交点を中心とする1つまたは複数の同心円を含んで良い。マーキング16033は、第1の軸16031と第2の軸16032との交点を中心とするグリッド、または第1の軸16031と第2の軸16032に沿って配置された一連の個別のマークを含んで良い。さらに他の例として、マーキング16033は、第1の軸16031と第2の軸16032との交点に対応する点に対応する単一の点を含んで良い。
【0121】
角度インジケータ1603のマーキング16033は、ライ角およびロフト角の両方に関して、約-10度から約10度の間、好ましくは約-5度から約5度の間、最も好ましくは約-3度から約3度の間の通常のアドレス位置からのずれの範囲を示すように構成されて良い。
【0122】
この発明の他の特徴は、突起16015であり、これは
図18により明確に示されており、この突起16015は、第2装置本体1601の下側表面16013から延びる。突起16015は、ゴルフクラブフィッティング装置1600をグリップ1606の突端16061に固定するように構成される。突起16015は、テーパーまたは一定の直径を有して良い。突起16015の隣接部分に対して直径が増加した1つまたは複数のリブ16016を含んで良い。突起16015は、グリップ1606などの従来のゴルフグリップの突端16061に形成された穴内にしっかりと適合するように寸法が決められる。
【0123】
図面には示されていないけれども、この発明の代替的な実施例によれば、第1の磁石は、第2装置本体1601の下側表面16013に固定的に取り付けられて良く、第2の磁石は、繰りpp1606の突端16061に取り付けられ、またはこれと一体に形成されて良い。ゴルフクラブフィッティング装置1600が磁力を介してグリップ1606の突端16061に取り外し可能に結合され得るように、第1および第2の磁石は反対の極性を有して良い。
【0124】
他の代替的な実施例によれば、ゴルフクラブフィッティング装置1600は、接着剤、または、ネジなどの機械的留め具を使用して、グリップ1606の突端16061に取り外し可能に結合されて良い。
【0125】
この発明の実施例によれば、ゴルフ規則は、プレー中に可動部品をゴルフクラブに取り付けることを許可しないので、ゴルフクラブフィッティング装置は、練習中に使用するためにゴルフクラブに迅速かつ容易に設置されて良い。ゴルフクラブフィッティング装置の構成、具体的には、第2装置本体の上側表面と下側表面との間の角度オフセットは、角度インジケータが設置されたときに地面に対して中心になり得るように、ゴルフクラブのライ角をオフセットする。角度インジケータが中央位置にすることにより、正確で一貫した設置が可能になり、角度インジケータによる有効ロフト角と有効ライ角の両方の正確で一貫した測定が可能になる。結果として、この発明の実施例に従うゴルフクラブフィッティング装置は、セットアップにおけるゴルファーの精度および一貫性、したがってプレーにおけるゴルファーの精度および一貫性を独自に改善することができる。
【0126】
この発明は、また、ゴルフクラブをフィッティングする方法に関する。この方法は、ロフト角を有するヘッドおよび当該ヘッドから延びてライ角を有するシャフトを具備するゴルフクラブを準備するステップ、ゴルフクラブフィッティング装置をゴルフクラブのグリップに取り付けるステップ、有効ロフト角、有効ライ角を測定するステップ、および、有効なライ角および有効なロフト角に基づいてゴルフクラブの長さおよび/または位置を調整するステップを含む。
【0127】
図19を参照すると、フローチャート図は、この発明に従うクラブのフィッティングおよび調整の好ましい方法を示している。フローチャートによって示されるアプローチおよび技法は、この方法の少なくとも1つの実装を説明するのに十分である。しかしながら、この方法の他の実装は、示されているものとは異なるアプローチおよび技法を利用する可能性がある。フローチャートに概説されている方法のステップは、記載されている順序に限定されず、むしろこれらのステップは、任意の順序で実施することができ、それでも本開示の範囲内にあることを理解されたい。
【0128】
図19に示され、また、
図16~18のゴルフクラブフィッティング装置を参照して理解されるように、第1に、1901において、クラブフィッティング装置1600は、パター160のグリップ1606に取り付けられる。クラブフィッティング装置1600は、先に詳細に説明されるように、突起16015、接着剤、または別の機械的留め具でグリップ1606に固定されて良い。ゴルフクラブフィッティング装置1600は、パター160が通常のアドレス位置に保持されたときに第2装置本体1601の上側表面16012が地面と平行になるように、グリップ1606の突端16061上に配置される。
【0129】
次に、1902において、パター160がアドレス位置に保持され、角度インジケータ1603が読み取られて、パター160の有効なライ角および有効なロフト角が決定される。詳細には、角度インジケータ1603は、パター160の通常のアドレス位置からの逸脱を示して良い。
【0130】
次に、1903において、パター160の位置、および/またはパター160自体は、1902における読み取りに基づいて調整されて良い。例えば、角度インジケータ1603の読み取りが、有効ライ角および有効ロフト角の内の少なくとも1つが予め定められたレベルにないと示すならば、パター160は、有効なライ角および有効なロフト角が規定のレベルにあることを確実にするために再配置されて良い。ゴルファーが、有効なライ角および有効なロフトが規定のレベルにあることを保証する方法でボールに対処することに不快感を覚える場合、実際のパター160を調整または交換して良い。パター160の調整または交換は、パター160のライ角を変更すること、パター160のロフト角を変更すること、またはパター160のシャフト長を変更して有効なライ角および有効なロフト角が規定のレベルであることを確実にすることのいずれかを含んで良い。
【0131】
図20および21を参照すると、ゴルフクラブのフィッティングを支援するこの発明の一実施例に従うグリップが開示されている。
図20は、通常のアドレス位置にあるゴルフクラブに取り付けられたグリップの側面図である。
図21はグリップの側面図である。
【0132】
図20に示すように、パター200はパターヘッド2004を含む。パターヘッド2004にはシャフト2005が取り付けられている。シャフト軸2009はパターヘッド2004からシャフト2005の中心を通って延びる。パター200が通常のアドレス位置(例えば、パターの予め定められたロフト角およびライ角がパターの実効ロフト角および実効ライ角に等しいように保持される)に保持されるときには、シャフト軸2009は、地面平面Gに対してライ角βで配置される。グリップ2006 は、シャフト2005のパターヘッド2004とは反対側の端部に取り付けられる。グリップ2006は、シャフト2005の終端部分に隣接するバットエンド20061と、バット端20061の反対側の遠位端20071とを含む。バット端20061は、実質的に平面である上面20063を具備する。 グリップ2006の遠位端20071は、実質的に平面である底面20073を具備する。
【0133】
図21を参照すると、グリップ2006のユニークな特徴のいくつかを詳述するために、グリップ2006がより詳細に示されている。
【0134】
図21に示すように、グリップ2006は、その終端にバット端20061を含む。バット端20061の上面20063は、シャフト軸2009に対して垂直に延びる平面2011に対してある角度で形成される。遠位端20071の底面20073は、シャフト軸2009に対して垂直に延びる平面2021に対してある角度で形成されて良い。パター200が通常のアドレス位置に保持されているとき、バット端20061の上面20063は、地面平面Gと実質的に平行であってもよく、パター200が通常のアドレス位置に保持されているとき、遠位端20071の底面20073は、地面平面Gと実質的に平行であって良い。バット端20061の上面20063は、パターヘッド2004の有効ライ角および有効ロフト角に関する視覚的表示を提供する。同様に、遠位端20071の底面20073は、パターヘッド2004の有効ライ角に関する視覚的表示を提供する。
【0135】
バット端20061の上面20063および/または遠位端20071の下面20073が地面平面Gと平行であるとき、パター200は通常のアドレス位置に位置付けられ、規定のライ角と規定のロフト角の双方を実現すると言うことができる。
【0136】
図21を参照すると、臨界寸法は、バット端20061の上面20063とシャフト軸2009に垂直に延びる平面2011との間の第1の角度θ1である。この発明の実施例によれば、角度θ1は、約10°~約30°であって良く、好ましくは、第1の角度θ1は、約15°~約25°であって良く、最も好ましくは、第1の角度θ1は、約20°であり、ライ角βと相補的であって良い。
【0137】
第1角度θ1がこの範囲にあれば、パター200が通常のアドレス位置にあるとき、バット端20061の上面20063は地面平面Gと略平行となる。
【0138】
グリップ2006の遠位端20071の底面20073は、グリップ2006の遠位端20071の底面20073とシャフト軸2009に垂直に延びる平面2021との間に第2の角度θ2が形成されるように配向されて良い。この発明の実施例によれば、第2の角度θ2は、約10°~約30°であって良く、好ましくは、第2の角度θ2は、約15°~約25°であって良く、最も好ましくは、第2の角度θ2は、βは約20°であり、ライ角βと相補的であって良い。したがって、バット端20061の上面20063および遠位端20071の底面20073は、互いに平行であって良い。
【0139】
図22~24を参照すると、この発明の実施例に従うゴルフクラブフィッティング装置が開示されている。
図22は、ゴルフクラブのグリップに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置の側面図である。
図23は、グリップおよびゴルフクラブフィッティング装置の側面図である。
図24は、ゴルフクラブフィッティング装置の斜視図である。
【0140】
図22に示すように、パター220はパターヘッド2204を含む。シャフト2205がパターヘッド2204に取り付けられる。シャフト軸2209がパターヘッド2204からシャフト2205の中心を通って延びる。パター220が通常の位置に保持される(例えば、パターの規定のロフト角およびライ角がパターの実効ロフト角および実効ライ角に等しいように保持される)ときに、シャフト軸2209は、地面平面Gに対してライ角βで配置される。グリップ2206は、パターヘッド2204とは反対側のシャフト2205の端部に取り付けられる。グリップ2206は、シャフト2205の終端部分に隣接するバット端22061と、バット端22061の反対側の遠位端22071とを含む。バット端22061は、実質的に平面である上面22063を具備する。グリップ2206の遠位端22071は、実質的に平面である底面22073を具備する。ゴルフクラブフィッティング装置2200は、グリップ2206のバット端22061でパター220に取り付けられる。
【0141】
図23を参照すると、グリップ2206およびそれに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置2200が、グリップ2206およびゴルフクラブフィッティング装置2200の独特の特徴のいくつかを詳しく説明するために、より詳細に示されている。
【0142】
図23に示すように、グリップ2206は、その終端にバットエンド22061を含む。バットエンド22061の上面22063は、シャフト軸2209に対して垂直に延びる平面2211に対してある角度で形成される。遠位端22071の底面22073は、シャフト軸2209に対して垂直に延びる平面2221に対してある角度で形成されて良い。バット端22061の上面22063は、パター220が通常のアドレス位置に保持されているとき、地面平面Gと実質的に平行であって良く、遠位端22071の底面22073は、パター220が通常のアドレス位置に保持されているとき、地面平面Gと実質的に平行であって良い。遠位端22071の底面22073は、パターヘッド2204の実効ライ角および実効ロフト角に関する視覚的表示を実現して良い。ゴルフクラブフィッティング装置2200は、装置本体2201を含む。装置本体2201は、金属、木材、プラスチック、または複合材料で形成されて良い。事例的な実施例によれば、ゴルフクラブフィッティング装置2200の装置本体2201は、陽極酸化された6061アルミニウムで形成されて良い。
【0143】
装置本体2201は、下面22013と、当該下面22013の反対側の上面22012と、下面22013と上面22012とを繋ぐ側面22014とを含む。ゴルフクラブフィッティング装置2200がグリップ2206に取り付けられたときに、装置本体2201の下面22013は、グリップ2206のバットエンド22061の上面22063に接触して良い。この発明の実施例によれば、装置本体2201の下面22013とバットエンド22061の上面22063とは、グリップ2206とゴルフクラブフィッティング装置2200との間に隙間が、ほとんど、または全く存在しないように、互いに実質的に一致するように構成されて良い。
【0144】
図23に示すように、装置本体2201の下面22013と上面22012は略平行に形成されて良い。さらに、装置本体2201の下面22013は、グリップ2206のバットエンド22061の上面22063と実質的に平行であって良い。したがって、パター220が通常のアドレス位置に保持されているとき、装置本体2201の上面22012は、地面平面Gに対して実質的に平行であって良い。
【0145】
装置本体2201の下面22013および上面22012と、グリップ2206のバットエンド22061の上面22063とは実質的に平行であるため、限界寸法は、バットエンド22061の表面22063と、シャフト軸2209に対して垂直に延びる平面2211との間の第1の角度θ21である。この発明の実施例によれば、第1の角度θ21は約10°~約30°であって良く、好ましくは第1の角度θ21は約15°~約25°であって良く、最も好ましくは第1の角度θ21は約20°であって良く、ライ角βと相補的である。
【0146】
第1角度θ21がこの範囲にある場合、パター220が通常のアドレス位置にあるとき、装置本体2201の上面22012は地面平面Gと略平行となる。第1角度θ21は、最終的に、地面平面Gに対するゴルフクラブフィッティング装置2200の向きを制御する。
【0147】
グリップ2206の遠位端22071の底面22073は、グリップ2206の遠位端22071の底面22073とシャフト軸2209に垂直に延びる平面2221との間に第2角度θ22が形成されるように配向されて良い。この発明の実施例によれば、第2角度θ22は約10°~約30°であって良く、好ましくは第2角度θ22は約15°~約25°であって良く、最も好ましくは第2角度θ22は約20°であって良く、ライ角βと相補的である。したがって、バットエンド22061の上面22063および遠位端22071の底面22073は、互いに平行であって良い。
【0148】
シャフト軸2209がグリップ2206の中心を正確に通過しない可能性があることに留意されたい。ゴルフのルールによれば、パターグリップは非対称であって良い。例えば、
図23に示されるように、グリップ2206は、グリップ2206の外周がバットエンド22061付近で最大となるピストル形状を有してもよく、バットエンド22061付近では、グリップ2206のより大きな割合が、ゴルファーの観点からグリップ2206の下側に位置する。
【0149】
図24を参照すると、ゴルフクラブフィッティング装置2200の斜視図により、いくつかの追加の特徴がより明確に示される。
図24に示すように、角度指標2203は、装置本体2201に結合され、装置本体2201の上面22012に露出している。角度指標2203は、圧入、スナップフィット、接着、機械的ファスナなどによって装置本体2201に固定されて良い。
【0150】
角度インジケータ2203は、レベルインジケータ22034をさらに含んで良い。角度インジケータ2203は、任意の角度インジケータであって良く、これらに限定されないけれども、バブルレベル、チルトセンサ、チルトインジケータ、そろーぷメータ、スロープゲージ、グラディエントメータ、グラディオメータ、レベルゲージ、およびレベルメータを含む。
【0151】
好ましくは、レベルインジケータ22034は、パター220の実効ロフト角および実効ライ角の両方を示すために角度インジケータ2203の周りを移動するように構成されたボールまたは気泡である。
【0152】
角度インジケータ2203は、パターの実効ロフト角および実効ライ角の両方を示すように構成されている。角度インジケータ2203は、アドレス時にパター220の実効ライ角および実効ロフト角を測定するためのスケールを提供するために、その上に形成されたマーキング22033をさらに含んで良い。マーキング22033は、角度インジケータ2203上へのエッチング、成形、印刷、または塗装を含む任意の適切な方法によって形成されて良いけれども、これらに限定されない。
【0153】
例示的な実施例によれば、
図24に示すように、マーキング22033は、第1の軸22031および第2の軸22032を含んで良い。第1の軸22031は、クラブフィッティング装置2200が取り付けられたときに、第1の軸22031を含む仮想垂直面がパター220の打撃面のリーディングエッジに平行に延在するように配向されて良い。第2軸22032は、ゴルフクラブフィッティング装置2200がパター220に取り付けられたときに、第2軸22032を含む仮想垂直面が照準線と平行に延びるように、第1の軸22031に対して垂直であって良い。
【0154】
第1軸22031と第2軸22032との交点は、実効ライ角および実効ロフト角がそれぞれ規定のライ角および規定のロフト角に等しいパター220の中立位置を表す。水準器22034が第1軸22031と第2軸22032との交点に位置するとき、パター220は通常のアドレス位置に位置し、規定のライ角と規定のロフト角の両方を呈していると言える。
【0155】
第1軸22031に沿ったレベルインジケータ22034の移動は、パター220の有効ライ角の変化に対応する。第2軸22032に沿ったレベルインジケータ22034の移動は、パター220の有効ロフト角の変化に対応する。したがって、レベルインジケータ22034の他の方向への動きは、パター220の実効ロフト角と実効ライ角の両方の変化に対応する。
【0156】
一例として、
図24に示すレベルインジケータ22034は、第1軸22031と第2軸22032との交点を中心にしていない。ゴルファーの観点からは、
図24のレベルインジケータ22034は、第2軸22032からずれており、したがって、パターの有効ライ角が大きすぎる(すなわち、パターが直立しすぎている)ように配置されている。レベルインジケータ22034は、第1軸22031からもずれており、したがって、有効ロフト角が小さすぎる(すなわち、パターが過度に前方に押されて、グリップがターゲットに近づきすぎる)ように配置されている。
【0157】
第1軸22031と第2軸22032の交点の周りにレベルインジケータ22034の中心を置くようにパター220のアドレス位置を調整することによって、パター220を通常のアドレス位置に一貫して配置することができる。このようにパター220の位置決めを練習することによって、ゴルファーはゴルフボールを一貫して正確にアドレスすることにさらに習熟することができる。先に詳述したように、通常のアドレス位置からのほんのわずかなずれでも、パットのミスにつながる可能性がある。したがって、ゴルフクラブフィッティング装置2200は、ゴルファーのセットアップ、したがってゴルファーのパフォーマンスを改善するのに大いに役立つであろう。
【0158】
図24に示すように、第1の軸22031および第2の軸22032に加えて、またはその代わりに、マーキング22033は、第1軸22031および第2軸22032の交点を中心とする1つまたは複数の同心円を含んで良い。別の例として、マーキング22033は、第1軸22031と第2軸22032との交点を中心とするグリッド、または第1軸22031と第2軸22032に沿って配置された一連の離散的なマークを含んで良い。さらに他の例として、マーキング22033は、第の軸22031と第2軸22032との交点に対応する単一の点を含んで良い。
【0159】
角度インジケータ2203のマーキング22033は、ライ角およびロフト角の双方に関して、約-10度から約10度の間、好ましくは約-5度から約5度の間、最も好ましくは約-3度から約3度の間の、通常のアドレス位置からの偏差の範囲を示すように構成されて良い。
【0160】
この発明の他の特徴は、
図24により明確に示されるように、装置本体2201の下面22013から延びる突起22015である。突起22015は、ゴルフクラブフィッティング装置2200をグリップ2206のバットエンド22061に固定するように構成されている。突出部22015は、先細りで良く、または、一定の直径を有して良く、突出部22015の隣接部分に比べて直径が増大した1つまたは複数のリブ22016を含んで良い。突出部22015は、グリップ2206のバットエンド22061に形成された穴内に確実に嵌合するような寸法を有する。
【0161】
図示していないけれども、この発明の代替的な実施例によれば、第1の磁石が装置本体2201の下面22013に固定的に取り付けられ、第2の磁石が装置本体2201の下面22013に取り付けられるか、または一体に形成されて良いい。第1および第2の磁石は、ゴルフクラブフィッティング装置2200が磁力を介してグリップ2206のバットエンド22061に取り外し可能に結合され得るように、反対の極性を有して良い。
【0162】
他の代替的な実施例によれば、ゴルフクラブフィッティング装置2200は、接着剤またはネジなどの機械的ファスナを使用してグリップ2206のバットエンド22061に取り外し可能に結合されて良い。
【0163】
図25~29を参照すると、ゴルフクラブのフィッティングを支援するこの発明の一実施例に従うグリップが開示されている。
図25は、グリップの斜視図であり、
図26は、グリップの正面図であり、
図27は、グリップの上面図であり、
図28は、第1の位置ずれした配向にあるグリップの上面図であり、
図29は、第2の位置ずれした配向にあるグリップの上面図である。
【0164】
図25に示すように、シャフト軸を具備するシャフトに取り付けるように構成されたグリップ2506は、シャフトに取り付けられたときにシャフトの終端部分に隣接するバットエンド25061と、バット端25061の反対側の遠位端25071と、通常のアドレス位置でユーザから離れる方向に向けられている前面部分25081とを含む。
【0165】
図26および27に示すように、グリップは、後部25083、左側部25084、および右側部25085をさらに含む。前部25081、後部25083、左側部25084、および右側部25085は、グリップ2506の長さに沿ってバット端25061から遠端25071へと延びる。前部25081は、グリップ2506の長さに延びる左縁25087と右縁25089を含む。左縁25087および右縁25089は、前部25081の中心線25009に沿って相互に対称である。グリップ2506のバット端25061から遠位端25071の方向に移動すると、左縁25087および右縁25089は、前部25081の中心線25009から遠ざかるように先細りになり、その後、前部の中心線25009に向かって先太りになる。前部25081の左縁25087および右縁25089は、グリップ2506を握るユーザの感触および位置合わせを改善するのに役立つ。前方部分25081の左縁25087および右縁25089は、グリップ2506の長さに沿って滑らかで連続していて良い。
【0166】
図27を参照すると、左縁25087の少なくとも一部と右縁25089の少なくとも一部を含む平面25011が形成されて良い。平面25011は、通常のアドレス位置におけるターゲットライン25022に平行である。グリップ2506は、平面25011がパターの打撃面のリーディングエッジを含む平面に対して垂直となるようにパターに取り付けられて良い。ターゲットライン25022に対する平面25011の向きは、パターの打撃面がターゲットラインに対して垂直であるか、開いているか、または閉じているかについての視覚的な表示を提供する。
【0167】
図28に示すように、平面25011は、ターゲットライン25022に対して角度が付けられている。この配向は、右利きのゴルファーにとってパターの打撃面が閉じた位置にあることを表し、ボールがターゲットライン25022の左側に打たれることになる。左利きのゴルファーの場合、
図28に示される配向は、オープンポジションを表し、ボールがターゲットライン25022の左側に打たれることになる。
【0168】
図29に示すように、平面25011は、ターゲットライン25022に対して、
図28に示すものとは反対の方向に角度が付けられている。
図29に示す配向は、右利きのゴルファーに対して開いた位置にあるパターの打撃面を表しており、ボールがターゲットライン25022の右側に打たれることになる。左利きのゴルファーに対しては、
図29に示す配向は、クローズドポジションを表し、ボールがターゲットライン25022の右側に打たれることになる。
【0169】
この発明の他の実施形態によれば、
図25~29で説明したグリップでは、
図20~21に示すように、バットエンドは、上面が実質的に平面であり、シャフト軸に垂直な面に対して角度が付けられていて良い。さらに、
図25~29で説明したグリップはバット端で良く、これは
図16~18または
図22~24に説明される。
【0170】
この発明の実施例によれば、ゴルフのルールではプレー中に可動部品をゴルフクラブに取り付けることが認められていないため、ゴルフクラブフィッティング装置は、練習中にゴルフクラブに迅速かつ容易に取り付けて使用することができる。ゴルフクラブフィッティング装置の構成、具体的には、通常のアドレス位置において地面と実質的に平行である装置本体の上面は、これを取り付けたとき、角度インジケータが地面に対して中心に来るようにゴルフクラブのライ角をオフセットする。角度インジケータの中心位置により、正確かつ一貫した設置が可能になり、その結果、角度インジケータによる有効ロフト角と有効ライ角の双方の正確かつ一貫した測定が可能になる。結果として、この発明の実施形例に従うゴルフクラブフィッティング装置は、ゴルファーのセットアップの正確さと一貫性、ひいてはプレー中のゴルファーの正確さと一貫性を独自に向上させることができる。
【0171】
ここでこの技術を説明する際に、別個の実装の文脈で説明される特定の特徴は、また、単一の実装で組み合わせて実装することができる。逆に、単一の実装の文脈で説明されているさまざまな機能は、複数の実装で個別に、または、任意の適切な部分的な組み合わせで実装することもできる。さらに、技術特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして先に記載され、当初はそのように主張されても、主張された組み合わせからの1つまたは複数の特徴は、場合によっては組み合わせから切り出されて良く、主張された組み合わせは、部分的な組み合わせまたは部分的な組み合わせの変更に向けられて良い。
【0172】
ここに開示される実装への様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、ここで定義される一般原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく他の実装に適用されて良い。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示される実装に限定されることを意図するものではなく、本開示ならびに本明細書に開示される原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフト軸を形成するシャフト、および上記シャフトの第1端部に接続されたゴルフクラブヘッドを含むゴルフクラブ用のグリップであって、上記第1端部の反対側の上記シャフトの第2端部に接続される上記グリップにおいて、
上記シャフトの上記第2端の終端部分に隣接するバットエンドであって、実質的に平面である上面を有するバット端と、
上記バットエンドの反対側の遠位端とを有し、
上記バットエンドの上記上面は、上記シャフト軸に垂直な第1の平面に対して第1の角度で形成され、上記第1の角度は約10°~約30°の間であり、
上記ゴルフクラブが通常のアドレス位置に保持されているとき、上記バットエンドの上記上面は地面と実質的に平行であることを特徴とするグリップ。
【請求項2】
上記第1の角度が約20°である、請求項1に記載のグリップ。
【請求項3】
上記第1の角度は、上記シャフト軸の所定のライ角と相補的である、請求項1に記載のグリップ。
【請求項4】
上記遠位端は実質的に平坦な底面を有し、上記遠位端の上記底面は、上記シャフト軸に垂直な第2平面に対して第2角度で形成され、上記第2角度は約10°および約30°の間であり、
上記遠位端の上記底面は、上記ゴルフクラブが上記通常のアドレス位置に保持されているとき、上記地面と実質的に平行である請求項1に記載のグリップ。
【請求項5】
上記第2角度が約20°である、請求項4に記載のグリップ。
【請求項6】
上記バットエンドに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置をさらに備え、
上記ゴルフクラブフィッティング装置が、
下面と、上記下面と反対側の上面と、上記上面と上記下面とを接続する側面とを具備する装置本体と、
上記装置本体に結合され、上記装置本体の上面に露出する角度インジケータとを有し、
上記装置本体は、上記装置本体の上記下面が上記バットエンドの上面に隣接するように上記グリップに結合されるように適合され、
上記装置本体の上記上面は、上記ゴルフクラブが上記通常のアドレス位置に保持されたときに、上記地面と実質的に平行に配向され、
上記ゴルフクラブが上記通常のアドレス位置にあるとき、上記角度インジケータは中立位置にある、請求項1記載のグリップ。
【請求項7】
上記角度インジケータが、上記ゴルフクラブヘッドの実効ライ角および上記ゴルフクラブヘッドの実効ロフト角の両方を測定するように構成されている、請求項6に記載のグリップ。
【請求項8】
上記装置本体は、上記下面から延びる突出部をさらに備え、
上記突出部は、上記装置本体を上記バットエンドに取り外し可能に結合するように適合されている請求項6に記載のグリップ。
【請求項9】
第1磁石が上記装置本体の上記下面に固定的に取り付けられ、上記第1磁石が磁力を介して上記装置本体を上記バット端に取り外し可能に結合する、請求項6に記載のグリップ。
【請求項10】
上記角度インジケータがバブルレベルである、請求項6に記載のグリップ。
【請求項11】
上記角度インジケータがバブルレベルを含み、上記バブルレベルがボールである、請求項6に記載のグリップ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0172
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0172】
ここに開示される実装への様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、ここで定義される一般原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく他の実装に適用されて良い。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示される実装に限定されることを意図するものではなく、本開示ならびに本明細書に開示される原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
以下、ここで説明した技術的特徴を列挙する。
[技術的特徴1]
シャフト軸を形成するシャフト、および上記シャフトの第1端部に接続されたゴルフクラブヘッドを含むゴルフクラブ用のグリップであって、上記第1端部の反対側の上記シャフトの第2端部に接続される上記グリップにおいて、
上記シャフトの上記第2端の終端部分に隣接するバットエンドであって、実質的に平面である上面を有するバット端と、
上記バットエンドの反対側の遠位端とを有し、
上記バットエンドの上記上面は、上記シャフト軸に垂直な第1の平面に対して第1の角度で形成され、上記第1の角度は約10°~約30°の間であり、
上記ゴルフクラブが通常のアドレス位置に保持されているとき、上記バットエンドの上記上面は地面と実質的に平行であることを特徴とするグリップ。
[技術的特徴2]
上記第1の角度が約20°である、技術的特徴1に記載のグリップ。
[技術的特徴3]
上記第1の角度は、上記シャフト軸の所定のライ角と相補的である、技術的特徴1に記載のグリップ。
[技術的特徴4]
上記遠位端は実質的に平坦な底面を有し、上記遠位端の上記底面は、上記シャフト軸に垂直な第2平面に対して第2角度で形成され、上記第2角度は約10°および約30°の間であり、
上記遠位端の上記底面は、上記ゴルフクラブが上記通常のアドレス位置に保持されているとき、上記地面と実質的に平行である技術的特徴1に記載のグリップ。
[技術的特徴5]
上記第2角度が約20°である、技術的特徴4に記載のグリップ。
[技術的特徴6]
上記バットエンドに取り付けられたゴルフクラブフィッティング装置をさらに備え、
上記ゴルフクラブフィッティング装置が、
下面と、上記下面と反対側の上面と、上記上面と上記下面とを接続する側面とを具備する装置本体と、
上記装置本体に結合され、上記装置本体の上面に露出する角度インジケータとを有し、
上記装置本体は、上記装置本体の上記下面が上記バットエンドの上面に隣接するように上記グリップに結合されるように適合され、
上記装置本体の上記上面は、上記ゴルフクラブが上記通常のアドレス位置に保持されたときに、上記地面と実質的に平行に配向され、
上記ゴルフクラブが上記通常のアドレス位置にあるとき、上記角度インジケータは中立位置にある、技術的特徴1記載のグリップ。
[技術的特徴7]
上記角度インジケータが、上記ゴルフクラブヘッドの実効ライ角および上記ゴルフクラブヘッドの実効ロフト角の両方を測定するように構成されている、技術的特徴6に記載のグリップ。
[技術的特徴8]
上記装置本体は、上記下面から延びる突出部をさらに備え、
上記突出部は、上記装置本体を上記バットエンドに取り外し可能に結合するように適合されている技術的特徴6に記載のグリップ。
[技術的特徴9]
第1磁石が上記装置本体の上記下面に固定的に取り付けられ、上記第1磁石が磁力を介して上記装置本体を上記バット端に取り外し可能に結合する、技術的特徴6に記載のグリップ。
[技術的特徴10]
上記角度インジケータがバブルレベルである、技術的特徴6に記載のグリップ。
[技術的特徴11]
上記角度インジケータがバブルレベルを含み、上記バブルレベルがボールである、技術的特徴6に記載のグリップ。
[技術的特徴12]
シャフト軸を具備するシャフトに取り付けるように構成されたグリップにおいて、
上記シャフトの末端部分に隣接するバット端と、
上記バット端の反対側の遠位端と、
上記グリップの長さにわたって上記バット端から上記遠位端まで延びる前部、後部、左側部分、および右側部分と、
上記グリップの上記長さにわたって延びる上記前部の左縁および右縁とを有し、
上記左縁および上記右縁は、上記前部の中心線に沿って互いに対称であり、
上記バット端から上記遠位端への方向に移動すると、上記左縁および上記右縁は、上記前部の上記中心線から徐々に遠ざかり、その後、上記前部の上記中心線に向かって近づくことを特徴とするグリップ。
[技術的特徴13]
上記左縁の少なくとも一部と上記右縁の少なくとも一部とを含む平面が、通常のアドレス位置におけるターゲットラインと平行である、技術的特徴12に記載のグリップ。
[技術的特徴14]
上記左縁および上記右縁は、上記グリップの上記長さに沿って滑らかで連続している、技術的特徴12に記載のグリップ。
[技術的特徴15]
上記部っと端から上記遠位端へ上記方向に移動すると、上記左縁および上記右縁は、上記バット端よりも上記遠位端に近い位置で上記前部の上記中心線に向かって徐々に近づく、技術的特徴12に記載のグリップ。
[技術的特徴16]
上記バット端が実質的に平面である上面を有し、
上記バット端の上記上面は、上記シャフト軸に垂直な第1平面に対して第1角度で形成され、上記第1角度は約10°~約30°の間であり、
上記グリップが通常のアドレス位置に保持されているとき、上記バット端の上記上面は地面平面と実質的に平行である、技術的特徴12に記載のグリップ。
[技術的特徴17]
上記第1角度が約20°である、技術的特徴16に記載のグリップ。
[技術的特徴18]
上記第1の角度は、上記シャフト軸の規定の所定のライ角と相補的である、技術的特徴16に記載のグリップ。
[技術的特徴19]
上記遠位端は、実質的に平面である底面を有し、上記遠位端の上記底面は、上記シャフト軸に垂直な第2平面に対して第2角度で形成され、上記第2角度は約10°と約30°の間であり、
上記グリップが上記通常のアドレス位置に保持されているとき、上記遠位端の上記底面は、上記地面平面と実質的に平行である、技術的特徴16に記載のグリップ。
[技術的特徴20]
上記第2角度が約20°である、技術的特徴19に記載のグリップ。
[符号の説明]
1600 ゴルフクラブフィッティング装置
1601 装置本体
16012 上側表面
16013 下側表面
16014 側面
16015 突起
16016 リブ
1603 角度インジケータ
16031 第1の軸
16032 第2の軸
16033 マーキング
16034 レベルインジケータ
1604 パターヘッド
1605 シャフト
1606 グリップ
16061 突端
1609 シャフト軸
1611 シャフト軸1609と直角な平面
【外国語明細書】