(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097735
(43)【公開日】2024-07-19
(54)【発明の名称】足踏み式液体供給装置
(51)【国際特許分類】
B05B 15/60 20180101AFI20240711BHJP
B65D 83/00 20060101ALI20240711BHJP
A61L 2/18 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
B05B15/60
B65D83/00 G
A61L2/18
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023022532
(22)【出願日】2023-02-16
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-05-30
(31)【優先権主張番号】P 2023001133
(32)【優先日】2023-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】593053416
【氏名又は名称】マノック工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000121
【氏名又は名称】IAT弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】丸山 綾子
【テーマコード(参考)】
3E014
4C058
4D073
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PB03
3E014PD11
3E014PE14
3E014PF07
4C058AA29
4C058BB07
4C058EE26
4C058JJ06
4C058JJ22
4D073AA10
4D073BB03
4D073CA04
4D073CB02
4D073CB16
(57)【要約】
【課題】手押しポンプ式ボトル内の汲出不可液量をより少なくすることができる足踏み式液体供給装置を提供すること。
【解決手段】足踏みペダル20と、手押しポンプ式のボトル100を保持可能なボトル保持部材30と、ボトル100のポンプヘッド120を下方に押し込み可能な押し込み部材40と、足踏みペダル20を下方に踏み込むことで生じる下方への力を、押し込み部材40がポンプヘッド120を下方に押し込む力として、押し込み部材40に伝達する伝達機構50と、を少なくとも備え、ボトル100の底面140が水平方向に対して傾斜した状態で、ボトル100がボトル保持部材30により保持される足踏み式液体供給装置10。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
足踏みペダルと、
液体を貯留するボトル本体、前記ボトル本体の上部に設けられたポンプヘッドおよび前記ポンプヘッドの先端部に設けられた吐出口を備え、かつ、前記ポンプヘッドを下方に押し込むことで前記吐出口から前記液体を吐出するボトルを保持可能なボトル保持部材と、
前記ポンプヘッドを下方に押し込み可能な押し込み部材と、
前記足踏みペダルを下方に踏み込むことで生じる下方への力を、前記押し込み部材が前記ポンプヘッドを下方に押し込む力として、前記押し込み部材に伝達する伝達機構と、を少なくとも備え、
前記ボトルの底面が水平方向に対して傾斜した状態で、前記ボトルが前記ボトル保持部材により保持されることを特徴とする足踏み式液体供給装置。
【請求項2】
前記ボトル本体に貯留された前記液体の量り売り、あるいは、小分けのために用いられる請求項1に記載の足踏み式液体供給装置。
【請求項3】
前記ボトル保持部材により保持される前記ボトルの容量が、2L以上である請求項1または2に記載の足踏み式液体供給装置。
【請求項4】
設置面に対して起立する支持体をさらに備え、
前記足踏みペダルが前記支持体の下部に取り付けられ、
前記押し込み部材が前記支持体の上部に取り付けられ、
前記ボトル保持部材が、鉛直方向において前記足踏みペダルと前記押し込み部材との間に位置するように前記支持体に取り付けられている請求項1または2に記載の足踏み式液体供給装置。
【請求項5】
前記支持体が、
第一の支柱部と、
前記第一の支柱部と平行を成す第二の支柱部と、
前記第一の支柱部と前記第二の支柱部とを連結する少なくとも1本以上の桁部と、を備え、
前記第一の支柱部と前記第二の支柱部との間に、前記足踏みペダル、前記押し込み部材および前記ボトル保持部材が配置されている請求項4に記載の足踏み式液体供給装置。
【請求項6】
前記第一の支柱部および前記第二の支柱部の下端に、前記第一の支柱部、前記第二の支柱部および前記桁部の長手方向に対して直交する方向に伸びる柱状の台座部が設けられている請求項5に記載の足踏み式液体供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足踏み式液体供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
足踏みペダルを下方に踏み込むことで、手押しポンプ式のボトルから液体を供給する足踏み式液体供給装置としては、たとえば、特許文献1、2に開示の装置が知られている。特許文献1記載の足踏み式液体供給装置は、スタンドや柱を必要としないため、シンプルでコンパクトな構造を有し、持ち運びも容易である卓上型の装置である。また、特許文献2記載の足踏み式液体供給装置は、ベルトパーティションスタンドなどの支柱体に消毒ボトルを配置して使用する消毒ボトルの使い勝手の改善を目的として提案されたものである。これら特許文献1、2に開示の足踏み式液体供給装置は、手押しポンプ式のボトルとして手指消毒用の消毒ボトルが用いられる。そして、手指消毒に用いる手押しポンプ式の消毒ボトルの容量は、一般的に500ml~1000ml程度である(たとえば、非特許文献3、4など)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-108696号公報
【特許文献2】特開2022-038011号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】https://www.askul.co.jp/p/2849210/
【非特許文献2】https://www.monotaro.com/g/04614632/?t.q=消毒用ボトル
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、足踏み式液体供給装置は、手指消毒以外の様々な用途にも用いることができると考えられる。このような用途としては、たとえば、手押しポンプ式ボトル内に貯留された液体の販売(たとえば、量り売りなど)や、手押しポンプ式ボトル内に貯留された液体をより小容量のボトルに詰め替える小分けなどが挙げられる。これらの用途においては、液切れにより頻繁に手押しポンプ式ボトルを交換しなくても済むように、手指消毒に用いる手押しポンプ式の消毒ボトルよりもより容量の大きい手押しポンプ式ボトルを用いることが特に好ましい。一方、手押しポンプ式ボトルにおいては、ボトル本体の底部近傍に残った液体は、手押しポンプ式ボトルの構造上、最後の一滴まで余すところなく完全に汲み出すことができない。そして、手押しポンプ式ボトルの容量が大きくなればなる程、これに比例して手押しポンプをいくら作動させても汲み出せずにボトル本体の底部に残留する液体(汲出不可液)の量も多くなる傾向にあるため、ボトル内に貯留された液体の利用効率が悪くなる。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、手押しポンプ式ボトル内の汲出不可液量をより少なくすることができる足踏み式液体供給装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題は以下の本発明により達成される。すなわち、本発明の足踏み式液体供給装置は、足踏みペダルと、液体を貯留するボトル本体、ボトル本体の上部に設けられたポンプヘッドおよびポンプヘッドの先端部に設けられた吐出口を備え、かつ、ポンプヘッドを下方に押し込むことで吐出口から液体を吐出するボトルを保持可能なボトル保持部材と、ポンプヘッドを下方に押し込み可能な押し込み部材と、足踏みペダルを下方に踏み込むことで生じる下方への力を、押し込み部材がポンプヘッドを下方に押し込む力として、押し込み部材に伝達する伝達機構と、を少なくとも備え、ボトルの底面が水平方向に対して傾斜した状態で、ボトルがボトル保持部材により保持されることを特徴とする。
【0008】
本発明の足踏み式液体供給装置の一実施形態は、ボトル本体に貯留された液体の量り売り、あるいは、小分けのために用いられることが好ましい。
【0009】
本発明の足踏み式液体供給装置の他の実施形態は、ボトル保持部材により保持されるボトルの容量が、2L以上であることが好ましい。
【0010】
本発明の足踏み式液体供給装置の一実施形態は、設置面に対して起立する支持体をさらに備え、足踏みペダルが支持体の下部に取り付けられ、押し込み部材が支持体の上部に取り付けられ、ボトル保持部材が、鉛直方向において足踏みペダルと押し込み部材との間に位置するように支持体に取り付けられていることが好ましい。
【0011】
本発明の足踏み式液体供給装置の一実施形態は、支持体が、第一の支柱部と、第一の支柱部と平行を成す第二の支柱部と、第一の支柱部と第二の支柱部とを連結する少なくとも1本以上の桁部と、を備え、第一の支柱部と第二の支柱部との間に、足踏みペダル、押し込み部材およびボトル保持部材が配置されていることが好ましい。
【0012】
本発明の足踏み式液体供給装置の一実施形態は、第一の支柱部および第二の支柱部の下端に、第一の支柱部、第二の支柱部および桁部の長手方向に対して直交する方向に伸びる柱状の台座部が設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
以上に説明したように本発明によれば、手押しポンプ式ボトル内の汲出不可液量をより少なくすることができる足踏み式液体供給装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の足踏み式液体供給装置の一例を示す側面図である。
【
図2】
図1に示す足踏み式液体供給装置の正面図である。
【
図3】本発明の足踏み式液体供給装置に用いられるガイド部材の一例を示す拡大側面図である。
【
図4】本発明の足踏み式液体供給装置に用いられる足踏みペダルの他の例を示す拡大側面図である。
【
図5】本発明の足踏み式液体供給装置の上部にトレーおよび案内板を設けた変形例について示す拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1および
図2は本実施形態の足踏み式液体供給装置10の一例を示す模式図である。ここで、
図1は足踏み式液体供給装置10の側面図を示し、
図2は足踏み式液体供給装置10の正面図を示し、これら図中において、点線は、足踏み式液体供給装置10の側面あるいは正面よりも奥側に存在する部材(側面あるいは正面からは直接視認できない部材)の存在位置を示したものである。また、
図1および
図2中に矢印で示すX方向、Y方向およびZ方向は互いに直交する方向であり、X方向は幅方向あるいは左右方向(水平方向)、Y方向は奥行方向あるいは前後方向(水平方向)、Z方向は鉛直方向を意味する。そして、X1方向は右側、X2方向は左側、Y1方向は手前側/前側、Y2方向は奥側/後側、Z1方向は上方側、Z2方向は下方側をそれぞれ意味する。また、
図1において、符号A1およびB1は、各々、足踏みペダル20A(20)が踏み込まれていない状態および押し込み部材40がポンプヘッド120を下方に押し込んでいない状態を意味し、符号A2およびB2は、各々、足踏みペダル20Aが踏み込まれた状態および押し込み部材40がポンプヘッド120を下方に押し込んだ状態を意味する。ここで、
図2は、
図1において足踏みペダル20Aが符号A1に位置し、かつ、押し込み部材40が符号B1に位置した状態を示している。
【0016】
図1および
図2に示す本実施形態の足踏み式液体供給装置10は、足踏みペダル20Aと、ボトル100を保持可能なボトル保持部材30と、ボトル100のポンプヘッド120を下方に押し込み可能な押し込み部材40と、足踏みペダル20Aを下方に踏み込むことで生じる下方への力を、押し込み部材40がポンプヘッド120を下方に押し込む力として、押し込み部材40に伝達する伝達機構50と、水平面(XY平面)と平行を成す設置面200に対して起立する支持体60とを備えている。そして、足踏みペダル20Aが支持体60の下部に取り付けられ、押し込み部材40が支持体60の上部に取り付けられ、ボトル保持部材30が、鉛直方向において足踏みペダル20Aと押し込み部材40との間に位置するように支持体60に取り付けられている。
【0017】
ここで、ボトル保持部材30により保持されるボトル100は、液体(図中、不図示)を貯留するボトル本体110と、ボトル本体110の上部に設けられたポンプヘッド120と、ポンプヘッド120の先端部に設けられた吐出口130とを備えている。そして、このボトル100としては、通常、ポンプヘッド120を手で下方に押し込むことで液体を吐出口130から吐出する態様で使用されるボトル(すなわち、手押しポンプ式ボトル)がそのまま利用される。但し、本実施形態の足踏み式液体供給装置10では、手の代わりに押し込み部材40によりポンプヘッド120を下方に押し込む態様でボトル100が使用される。
図1および
図2に示す例では、ポンプヘッド120は、ボトル100の手前側(Y1方向側)に設けられると共に、ポンプヘッド120の吸液口(図中、不図示)も、ボトル本体110内において、底面140近傍かつ手前側(Y1方向側)近傍の位置Rに設けられている。また、ポンプヘッド120の先端部に位置する吐出口130は、手前側(Y1方向側)に位置している。
【0018】
そして、本実施形態の足踏み式液体供給装置10においては、ボトル100の底面140が、水平方向(X方向および/またはY方向)に対して傾斜した状態で、ボトル100がボトル保持部材30により保持される。なお、
図1および
図2に示す例では、ボトル保持部材30のボトル載置面32が水平方向(Y方向)に対して手前側が下方側に位置し奥側が上方側に位置するように傾斜して設けられている。このため、ボトル保持部材30のボトル載置面32上に配置されたボトル100の底面140も水平方向に対して傾斜している。したがって、ボトル本体110内に貯留されている液体の残量が少なくなってきた場合、液体は、最終的に底面140全体に沿って広く分散して存在するのではなく、ポンプヘッド120の吸液口が存在する位置Rの近傍に偏在するように集まることになる。それゆえ、本実施形態の足踏み式液体供給装置10では、ボトル100の底面140(およびボトル載置面32)が水平方向(XY方向)と平行を成している場合と比べて、汲出不可液の量をより少なくすることができる。
【0019】
なお、本実施形態の足踏み式液体供給装置10においてボトル100の底面140は、X方向および/またはY方向に対して傾斜していればよいが、
図1および
図2に例示するようにY方向に対してのみ傾斜し、X方向とは平行を成していることが好ましい。これにより、ポンプヘッド120の頂面に対して押し込み部材40をより安定した状態で接触させることができるため、押し込み部材40によるポンプヘッド120の押し込み動作をより確実かつ安定したものとすることができる。
【0020】
ここで、Y方向(水平方向)に対するボトル100の底面140の傾斜角θ(言い換えればY方向(水平方向)に対するボトル載置面32の傾斜角θ)は特に限定されるものでは無いが、1度~30度が好ましく、2.5度~25度がより好ましい。傾斜角を1度以上とすることにより、汲出不可液の量を少なくすることがより容易となる。また、傾斜角を30度以下とすることにより、足踏み式液体供給装置10に対して外部から何某かの力が加えられた場合においても、ボトル100がボトル保持部材30から脱落・落下しないように安定して保持し続けるのがより容易となる上に、足踏み式液体供給装置10の重心バランスが崩れて足踏み式液体供給装置10自体が転倒するのをより確実に抑制できる。
【0021】
参考までに、表1に、傾斜角θに対するボトル100内の汲出不可液量の実測例について示す。なお、表1中に示す汲出不可液量は、傾斜角θが0度の場合における汲出不可液量を基準値(100%)とした場合の相対量(%)を意味する。表1に示すように傾斜角θを0度から2.5度へと若干増加させただけで、汲出不可液量を劇的に低減させることができる。表1から、傾斜角θが好ましくは1度~30度の範囲、あるいは、より好ましくは2.5度~25度の範囲において、傾斜角θが0度の場合と比較して汲出不可液量を大幅に低減可能であることが理解できる。なお、表1から明かなように汲出不可液量の極小化という観点では、傾斜角θは7~20度程度の範囲が最も好適であるが、傾斜角θの増大は、上述したようにボトル100の脱落・落下や、足踏み式液体供給装置10自体の転倒の可能性を高めてしまう。したがって、傾斜角θはこれらの問題の発生抑制と汲出不可液量の低減とのバランスも考慮して、1度~30度の範囲、あるいは、2.5度~25度の範囲内で適宜選択することが好適である。
【0022】
【0023】
なお、
図1および
図2に示す例では、ボトル100の底面140を水平方向(Y方向)に対して傾斜させるために、水平方向(Y方向)に対して傾斜したボトル載置面32が設けられたボトル保持部材30が用いられている。しかし、ボトル100の底面140を水平方向(Y方向)に対して傾斜させるためのボトル保持部材30の構造・形状は、
図1および
図2に例示した構造・形状に限定されるものでは無い。たとえば、XY平面(水平面)と平行なボトル載置面32の奥側(Y2方向側)に凸部を設けることによってもボトル100の底面140を水平方向(Y方向)に対して傾斜させることができる。しかしながら、ボトル100をその底面140全体で支持して安定的にボトル100を保持する観点からは、ボトル保持部材30は、
図1および
図2に例示したように、水平方向に対して傾斜した平坦面からなるボトル載置面32を有することが好ましい。また、ボトル保持部材30には、ボトル100がボトル保持部材30から脱落しないようにボトル載置面32の周縁部に沿ってボトル100の底部側面を支持するガイド部34などが設けられる。
【0024】
本実施形態の足踏み式液体供給装置10では、足踏みペダル20Aを下方に踏み込むことで生じる下方への力を、伝達機構50を介して、押し込み部材40がポンプヘッド120を下方に押し込む力に変換することで、液体を供給する。このような足踏みによる力を変換するための作動原理については、足踏みペダル20A、押し込み部材40および伝達機構50を組み合わせて用いることで実現できるものである限り特に制限されないが、たとえば、てこの原理を利用できる。
図1および
図2に示す例では、足踏みペダル20Aおよび押し込み部材40は、てこの原理を利用して作動する。
【0025】
ここで、足踏みペダル20Aは、その長手方向の中央部が、支持体60の下部に取り付けられ且つX方向と平行を成す軸部材62Aに接続されている。このため、足踏みペダル20Aは、軸部材62Aを回転軸として回動可能である。そして、足踏みペダル20Aの長手方向の手前側(Y1方向側)の上面には、足踏みに際して足裏と接触する踏込み面22が設けられており、長手方向の奥側(Y2方向)は、鉛直方向と略平行を成すように伸びる棒材(伝達機構)50の下端部が接続されている。このような構造を有する足踏みペダル20Aにおいては、踏込み面22が力点として機能し、足踏みペダル20Aと軸部材62Aとの接続部24が支点として機能し、足踏みペダル20Aと棒材50との接続部26が作用点として機能する。
【0026】
また、押し込み部材40は、その長手方向の中央部が、支持体60の上部に取り付けられ且つX方向と平行を成す軸部材62Bに接続されている。このため、押し込み部材40は、軸部材62Bを回転軸として回動可能である。そして、押し込み部材40の長手方向の手前側(Y1方向側)の下部には、ポンプヘッド120の頂面と接触する円柱状のロール42が取り付けられており、長手方向の奥側(Y2方向)は、棒材50の上端部が接続されている。なお、ロール42は、押し込み部材40によるポンプヘッド120の押し込み動作に際して、ポンプヘッド120の頂面をY方向に沿ってスライドしながら回転可能である。このような構造を有する押し込み部材40においては、押し込み部材40と棒材50との接続部44が力点として機能し、押し込み部材40と軸部材62Bとの接続部46が支点として機能し、ポンプヘッド120の頂面と接触するロール42が作用点として機能する。
【0027】
次に、
図1および
図2に例示する本実施形態の足踏み式液体供給装置10による液体の供給方法について説明する。まず、足踏み式液体供給装置10のボトル保持部材30に、ボトル本体110内に液体が充填されたボトル100を設置・固定する。この際、ポンプヘッド120の頂面がロール42と接触可能な位置にボトル100の向きや位置を調整しながらボトル保持部材30にボトル100を設置・固定する。続いて、足踏みペダル20A(の踏込み面22)を、下方に踏み込むことで足踏みペダル20Aを回動させて、足踏みペダル20Aと棒材50との接続部26を位置A1から位置A2へと移動(上昇)させる。これにより、足踏みペダル20Aを下方に踏み込むことで生じる下方への力が、棒材50が上方に移動する力に変換される。そして、棒材50が上方に移動することで、押し込み部材40と棒材50との接続部44が位置B1から位置B2へと移動(上昇)する。これにより押し込み部材40が回動すると同時にロール42が下方に移動(下降)するため、押し込み部材40(のロール42)によりポンプヘッド120が下方に押し込まれ、ポンプヘッド120の先端部に設けられた吐出口130から液体が吐出する。このようにして、足踏みペダル20Aを下方に踏み込むことで生じる下方への力が、棒材(伝達機構)50を介して、押し込み部材40がポンプヘッド120を下方に押し込む力に変換されることにより、ボトル100から液体が供給(吐出)される。
【0028】
一方、ボトル100から液体が供給(吐出)された後は、ポンプヘッド120の押し込みによってボトル100内において圧縮されていたスプリング(図中、不図示)が反発して自発的に伸びることで、ポンプヘッド120が再び上昇し、これによりロール42も上方に押し上げられる。そして、押し込み部材40、棒材50および足踏みペダル20Aが、液体の供給(吐出)時と逆に動作することによって、足踏みペダル20Aは、これを下方に踏み込む前の元の位置(位置A1)に戻る。
【0029】
なお、押し込み部材40には、ポンプヘッド120の向きを固定するためにガイド部材が取り付けられていてもよい。たとえば、
図3に示すように押し込み部材40のロール42が設けられた側の端部に、ポンプヘッド120の左右両側面を支持・固定する2本のガイド部材48を取り付けることができる。これにより、液体の供給(吐出)時に、ポンプヘッド120が左右のいずれかに回転することで、ロール42がポンプヘッド120の頂面から逸脱して押し込み部材40によるポンプヘッド120の押し込み動作ができなくなったり、あるいは、ポンプヘッド120の先端に設けられた吐出口130の位置が左右にぶれることで、他の容器等への液体の安定的な供給が困難となるのをより確実に防止できる。なお、
図3に示すガイド部材48は、回動可能に押し込み部材40のロール42が設けられた側の端部に取り付けられている。そして、液体の供給(吐出)時には、ガイド部材48は、ポンプヘッド120の左右両側面に位置(
図3中の符号C1に示す位置)するように配置され、ボトル保持部材30に保持されたボトル100を別のボトル100に交換等する際には、ポンプヘッド120の上方側の位置(
図3中の符号C2に示す位置)に配置される。
【0030】
本実施形態の足踏み式液体供給装置10の利用用途としては特に限定されるものではないが、量り売りなどの液体の販売用途や、液体をより小容量のボトルに詰め替える小分け作業用途などに用いることが好適である。また、2台以上の本実施形態の足踏み式液体供給装置10を利用して、各々の足踏み式液体供給装置10から異なる液体を1つの容器に供給して混合することで新たな液体を調合する用途に用いることも好適である。これらの用途においては、経済性や作業効率などの観点からボトル100内に貯留された液体の利用効率が高いことが重要であるが、汲出不可液量をより少なくすることができる本実施形態の足踏み式液体供給装置10はこのようなニーズに極めて適しているためである。また、上述したような用途においては、ボトル100の交換頻度を抑制する観点から、容量の大きいボトル100を用いることが好適である。このような観点からは、本実施形態の足踏み式液体供給装置10のボトル保持部材30に保持されるボトル100の容量は、2L以上であることが好ましく、4L以上であることがより好ましく、5L以上であることがさらに好ましく、10L以上であることが特に好ましい。また、容量の上限値は特に制限されるものではないが、実用上の観点からは100L以下が好ましく、50L以下がより好ましく、30L以下がさらに好ましい。
【0031】
本実施形態の足踏み式液体供給装置10を構成する支持体60は、足踏みペダル20、押し込み部材40、ボトル保持部材30を取り付け可能な構造を有するのであれば、その形状・構造等は特に制限されるものでは無い。たとえば、支持体60の主要部は、特許文献2の図面に示されるように、ベルトパーティションスタンドなどに用いられる1本の支柱から構成されていてもよい。しかしながら、特許文献2記載の足踏み式液体供給装置は、容量が最大でも1L程度の手指消毒用の消毒ボトル(すなわち、満タン重量の極めて軽いボトル)を用いることを前提に設計されたものである。しかし、上述したような容量2L以上のボトル100に液体を満タンになるまで充填して用いるケースでは、満タン重量の極めて重いボトルを用いることになるため、1本の支柱を主要部として構成される支持体60では、足踏み式液体供給装置10が容易に転倒し易くなる。
【0032】
したがって、上述したような問題の発生をより確実に抑制する観点からは、
図1および
図2に例示したように、たとえば、支持体60は、第一の支柱部64Aと、第一の支柱部64Aと平行を成す第二の支柱部64Bと、第一の支柱部64Aと第二の支柱部とを連結する2本の桁部66とを備え、第一の支柱部64Aと第二の支柱部64Bとの間に、足踏みペダル20A、押し込み部材40およびボトル保持部材30が配置されていることが好ましい。
図1および
図2に例示するように、支柱部64の数を2本とし、これら2本の支柱部64を少なくとも1本以上の桁部66により連結し、これら2本の支柱部64の間に足踏みペダル20A等の足踏み方式による液体吐出手段を配置した構造とすることで、容量が2L以上のボトル100を満タン状態にして用いてもボトル100の重量が2本の支柱部64に分散して支持されるため足踏み式液体供給装置10が転倒し難くなる。
【0033】
なお、
図1および
図2に示す例では、2本の桁部66のうちの一本(第一の桁部66A)が、支持体60の下部に設けられており、他の一本(第二の桁部66B)が、支持体60の上端に設けられている。そして、足踏みペダル20Aは、第一の桁部66Aと設置面200との間に配置され、ボトル保持部材30および押し込み部材40は、第一の桁部66Aと第二の桁部66Bとの間に配置されている。
【0034】
また、足踏み式液体供給装置10の起立状態の安定性の観点からは、第一の支柱部64Aおよび第二の支柱部64Bの下端は、台座部に固定されていることが好ましい。台座部の形状・構造は、足踏み式液体供給装置10の起立状態の安定性が確保できるものである限り特に限定されず、たとえば、特許文献2の図面に示されるような円板状であってもよい。しかし、ボトル100から吐出される様々な種類の液体による台座部の汚れ・腐食の防止や、足踏み式液体供給装置10の設置スペースの極小化と起立状態の安定性とをバランスよく両立し易いなどの観点からは、第一の支柱部64Aおよび第二の支柱部64Bの下端に、第一の支柱部64A、第二の支柱部64Bおよび桁部66の長手方向に対して直交する方向(すなわちY方向)に伸びる柱状の台座部68A、68Bが設けられていることが好ましい。
【0035】
なお、1本の支柱部64は、1本の柱状部材から構成されていてもよいが、支柱部64の長さ(Z方向長さ)を所望の長さに設定できるように、支柱部64の長手方向に対して互いにスライドさせることができる2本の柱状部材の組合せから構成されていてもよい。この際、支柱部64の長手方向において、2本の柱状部材がスライド可能に互いに重複する部分は、ボトル保持部材30よりも下側の位置に設けられる。これにより、足踏み式液体供給装置10の全高を所望の高さに容易に変更することができる。この場合、結果的に、足踏み式液体供給装置10の利用者にとって最も作業し易い位置に、ポンプヘッド120の吐出口130の高さ位置を調整することが極めて容易になる。
【0036】
また、支持体60に対するボトル保持部材30の取り付け位置は、変更可能であることが好ましい。たとえば、ボトル保持部材30と支持体60とをボルトとナットとを用いて取り付ける場合、ボトル保持部材30に複数個のボルト穴を設けておき、支持体60に対してボトル保持部材30を取り付ける際に、ボルトを貫入させるボルト穴を選択することで、支持体60に対するボトル保持部材30の取り付け位置を適宜変更・調整することができる。これにより、ボトル保持部材30により保持されるボトル100の形状・サイズに応じて、ボトル100をより適切な位置に配置できる。
【0037】
なお、本実施形態の足踏み式液体供給装置10は、支持体60を備えていなくてもよい。この場合、足踏みペダル20A、ボトル保持部材30、押し込み部材40は、支持体60の代わりに壁などの他の部材に直に取り付ければ、足踏み式液体供給装置として利用できる。しかしながら、通常、足踏み式液体供給装置の持ち運びを容易とするなどの利便性を考慮すると、本実施形態の足踏み式液体供給装置は、
図1および
図2に例示したように支持体60も更に備えることが特に好ましい。
【0038】
次に、本実施形態の足踏み式液体供給装置10の好適な変形例について説明する。
図4は、本実施形態の足踏み式液体供給装置10に用いる足踏みペダル20の他の例を示す拡大側面図である。
図4に示す足踏みペダル20B(20)は、本体部材20B1と、踏込み部材20B2と、本体部材20B1と踏込み部材20B2とを連結する連結部28と、を有している。ここで、本体部材20B1は、踏込み面22を有しておらず、かつ、手前側(Y1方向側)の端部に、連結部28を介して踏込み部材20B2が連結されていることを除けば、
図1~2に示す足踏みペダル20Aと実質的に同一の構造・機能を有する部材である。また、踏込み部材20B2は、手前側(Y1方向側)の端部が常に設置面200と接しており、奥側(Y2方向側)の端部が、連結部28を介して本体部材20B1と連結されている。そして、踏込み部材20B2の上面が踏込み面22として機能する。なお、連結部28は、たとえば、本体部材20B1の手前側(Y1方向側)の端部近傍に取り付けられたピン28Aと、踏込み部材20B2の奥側(Y2方向側)の端部近傍に取り付けられたピン28Bと、これら2つのピン28A、28Bの両端部に位置するように取り付けられた連結金具28Cとから構成することができる。
【0039】
図4に示す足踏みペダル20Bを用いる場合、踵が設置面200に常に接触した状態で、踏込み部材20B2の上面(踏込み面22)を踏み込むことができる。そして、下方に踏み込まれた踏込み部材20B2は、連結部28を介して本体部材20B1を
図1~2に示す足踏みペダル20Aと同様に作動させる。それゆえ、
図4に示す足踏みペダル20Bを用いれば、足踏み動作に際しては踵を設置面200から持ち上げる必要のある
図1~2に示す足踏みペダル20Aを用いる場合と比べて足踏み動作がより楽になる。したがって、特に、ボトル100内に貯留された液体を供給する際に頻繁に足踏み動作を繰り返す可能性の高い用途(たとえば、量り売り、小分けなど)では、足踏み動作の繰り返しによる脚部の疲労を防止または低減させると共に、液体供給時の作業性をより向上させることも容易となる。
【0040】
図5は、本実施形態の足踏み式液体供給装置10の上部にトレーおよび案内板を設けた変形例について示す拡大側面図である。
図5に示す例では、支持体60の上端部に位置する第二の桁部66Bの頂面にトレー70が取り付けられており、さらにトレー70の奥側(Y2方向側)の端部には案内板80が取り付けられている。トレー70上には、ボトル100内に貯留された液体の供給に関連する種々の小物(たとえば、小分け用の容器やキャップ、計量カップなど)を適宜設置することができる。また、案内板80には、たとえばボトル100内に貯留された液体の供給に関連する種々の情報(たとえば、ボトル保持部材30に保持されたボトル100内の液体の種類や、量り売りする場合における液体1cc当たりの単価などの情報)を掲示することができる。それゆえ、トレー70や案内板80を足踏み式液体供給装置10に取り付けた場合、足踏み式液体供給装置10を使用する場合の利便性が向上する。なお、これらのトレー70や案内板80は、汚れやすいため、足踏み式液体供給装置10から取り外して洗浄し易いように、足踏み式液体供給装置10に対して脱着容易に取り付けられていることが好適である。
【0041】
足踏み式液体供給装置10のボトル保持部材30に保持されるボトル100に充填する液体としては特に制限されず、たとえば、(1)水、お茶、酒、ジュース、スープなどの飲料、(2)しょう油、みりん、酢、ドレッシングなどの調味液、(3)オリーブオイル、ごま油などの食用油、(4)シャンプー、ボティソープなどの人用液体洗剤、(5)手指用、喉用などの消毒液、(6)衣類、住居、自動車等の人体以外の洗浄対象物の洗浄に用いるその他の液体洗剤、(7)エンジンオイル等の工業用オイル、(8)農薬等の各種の化学薬液、(9)ガソリン、灯油などの液体燃料、などが挙げられる。ボトル100に充填可能なこれらの液体は、ボトル100から吐出された液体をそのまま直接使用するのではなく(たとえば、液体が手指用の消毒液であれば、ボトル100から吐出された消毒液を手指の消毒に使用するのではなく)、上述したように量り売りなどの販売や小分け用途で使用することが好適である。しかしながら、本実施形態の足踏み式液体供給装置10は、勿論、量り売りなどの販売や小分け用途以外のその他の用途においても幅広く使用してもよい。
【符号の説明】
【0042】
10 :足踏み式液体供給装置
20、20A、20B :足踏みペダル
20B1 :本体部材
20B2 :足踏み部材
22 :踏込み面
24、26 :接続部
28 :連結部
28A、28B :ピン
28C :連結金具
30 :ボトル保持部材
32 :ボトル載置面
34 :ガイド部
40 :押し込み部材
42 :ロール
44、46 :接続部
48 :ガイド部材
50 :棒材(伝達機構)
60 :支持体
62A、62B :軸部材
64 :支柱部
64A :第一の支柱部
64B :第二の支柱部
66 :桁部
66A :第一の桁部
66B :第二の桁部
68A、68B :台座部
70 :トレー
80 :案内板
100 :ボトル
110 :ボトル本体
120 :ポンプヘッド
130 :吐出口
140 :底面
200 :設置面
【手続補正書】
【提出日】2024-02-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
足踏みペダルと、
液体を貯留するボトル本体、前記ボトル本体の上部に設けられたポンプヘッドおよび前記ポンプヘッドの先端部に設けられた吐出口を備え、かつ、前記ポンプヘッドを下方に押し込むことで前記吐出口から前記液体を吐出するボトルを保持可能なボトル保持部材と、
前記ポンプヘッドを下方に押し込み可能な押し込み部材と、
前記足踏みペダルを下方に踏み込むことで生じる下方への力を、前記押し込み部材が前記ポンプヘッドを下方に押し込む力として、前記押し込み部材に伝達する伝達機構と、
設置面に対して起立する支持体と、
を少なくとも備え、
前記ボトルの底面が水平方向に対して傾斜した状態で、前記ボトルが前記ボトル保持部材により保持され、
前記足踏みペダルが前記支持体の下部に取り付けられ、
前記押し込み部材が前記支持体の上部に取り付けられ、
前記ボトル保持部材が、鉛直方向において前記足踏みペダルと前記押し込み部材との間に位置するように前記支持体に取り付けられていることを特徴とする足踏み式液体供給装置。
【請求項2】
足踏みペダルと、
液体を貯留するボトル本体、前記ボトル本体の上部に設けられたポンプヘッドおよび前記ポンプヘッドの先端部に設けられた吐出口を備え、かつ、前記ポンプヘッドを下方に押し込むことで前記吐出口から前記液体を吐出するボトルを保持可能なボトル保持部材と、
前記ポンプヘッドを下方に押し込み可能な押し込み部材と、
前記足踏みペダルを下方に踏み込むことで生じる下方への力を、前記押し込み部材が前記ポンプヘッドを下方に押し込む力として、前記押し込み部材に伝達する伝達機構と、を少なくとも備え、
前記ボトルの底面が水平方向に対して傾斜した状態で、前記ボトルが前記ボトル保持部材により保持され、
前記ボトル本体に貯留された前記液体の量り売り、あるいは、小分けのために用いられることを特徴とする足踏み式液体供給装置。
【請求項3】
足踏みペダルと、
液体を貯留するボトル本体、前記ボトル本体の上部に設けられたポンプヘッドおよび前記ポンプヘッドの先端部に設けられた吐出口を備え、かつ、前記ポンプヘッドを下方に押し込むことで前記吐出口から前記液体を吐出する(但し、前記吐出口から前記液体がミスト状に吐出(噴霧)される吐出態様を除く)前記ボトルを保持可能なボトル保持部材と、
前記ポンプヘッドを下方に押し込み可能な押し込み部材と、
前記足踏みペダルを下方に踏み込むことで生じる下方への力を、前記押し込み部材が前記ポンプヘッドを下方に押し込む力として、前記押し込み部材に伝達する伝達機構と、を少なくとも備え、
前記ボトルの底面が水平方向に対して傾斜した状態で、前記ボトルが前記ボトル保持部材により保持されることを特徴とする足踏み式液体供給装置。
【請求項4】
前記ボトル本体に貯留された前記液体の量り売り、あるいは、小分けのために用いられる請求項1または3に記載の足踏み式液体供給装置。
【請求項5】
前記ボトル保持部材により保持される前記ボトルの容量が、2L以上である請求項1~3のいずれか1つに記載の足踏み式液体供給装置。
【請求項6】
設置面に対して起立する支持体をさらに備え、
前記足踏みペダルが前記支持体の下部に取り付けられ、
前記押し込み部材が前記支持体の上部に取り付けられ、
前記ボトル保持部材が、鉛直方向において前記足踏みペダルと前記押し込み部材との間に位置するように前記支持体に取り付けられている請求項2または3に記載の足踏み式液体供給装置。