(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097736
(43)【公開日】2024-07-19
(54)【発明の名称】スクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム{Dementia early examination system using screen interaction}
(51)【国際特許分類】
A61B 10/00 20060101AFI20240711BHJP
G16H 50/20 20180101ALI20240711BHJP
【FI】
A61B10/00 H
G16H50/20
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023028077
(22)【出願日】2023-02-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-02-26
(31)【優先権主張番号】10-2023-0002012
(32)【優先日】2023-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522430671
【氏名又は名称】カイアイ カンパニー インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハン ビョンヒ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ホジョン
(72)【発明者】
【氏名】カン スンミン
(72)【発明者】
【氏名】チョ ミスク
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA04
(57)【要約】 (修正有)
【課題】認知症を簡便かつ迅速に、早期に検診及び診断可能な適切かつ画期的な技術を提供する。
【解決手段】少なくとも1つの認知症早期検診用コンテンツが実行され、認知症早期検診用コンテンツが提供された状態において、認知症早期検診用コンテンツの画面に対するユーザの入力情報を取得するインターフェース部100;ユーザの個人情報210及び認知症早期検診用コンテンツのイメージデータ220を格納するデータ記憶部200;及び認知症早期検診用コンテンツに対するユーザの入力情報を人工知能(AI)モデルを用いて分析し、ユーザの認知症危険度を判定する情報分析部300;を含み、認知症検診用コンテンツは、記憶力検診、認知能力検診、位置推論力検診、または順序推論力検診のためのコンテンツを含むことを特徴とする、スクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの認知症早期検診のための少なくとも1つの認知症早期検診用コンテンツが実行され、前記認知症早期検診用コンテンツが提供された状態において、前記認知症早期検診用コンテンツの画面に対するユーザの入力情報を取得するインターフェース部;
ユーザの個人情報及び前記認知症早期検診用コンテンツのイメージデータを格納するデータ記憶部;及び
前記認知症早期検診用コンテンツに対する前記ユーザの入力情報を人工知能(AI)モデルを用いて分析してユーザの認知症危険度を判断する情報分析部;を含み、
前記認知症検診用コンテンツは、記憶力検診、認知能力検診、位置推論力検診、または順序推論力検診のためのコンテンツを含むことを特徴とする、スクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項2】
前記情報分析部で分析された認知症危険度結果をユーザの個人情報と結び付けて各ユーザの個人別データを構築し、ユーザの状態に応じたパーソナライズコミュニティケアサービスを推薦するサービス推薦部をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項3】
前記情報分析部は、機械学習を用いる人工知能(AI)分析モジュールを使用することができることを特徴とする、請求項1に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項4】
前記人工知能(AI)分析モジュールで用いる人工知能(AI)モデルは、イメージ判別によく使用されるCNN(Convolutional Neural Network)系列のFast RCNN、SSD、またはYOLO(You Only Look Once)のいずれか1つのモデルであることを特徴とする、請求項3に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項5】
前記インテフェース部は、ユーザの操作入力を受け、文字や画面タッチイメージを入力できる入力部と、データやイメージを表示し、ユーザが目で確認できるように認知症早期検診用コンテンツを表示し、前記認知症検診用コンテンツが表示された画面に対する応答として、前記画面をユーザがタッチすることができる表示部を含むことを特徴とする、請求項1に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項6】
前記記憶力検診は、前記インタフェース部の表示部に認知症早期検診用コンテンツの中の多数のイメージが含まれた画面をユーザに見せてから一定時間が経過した後、1つのイメージを見せながら前の画面に当該イメージがあったかを覚えているかを評価する検診であることを特徴とする、請求項5に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項7】
前記認知能力検診は、前記表示部の2分割画面の上段に特定の形状の図形を提示し、下段の分割画面で上段の図形を描かせた後、上段のイメージとの類似の程度を評価する検診であることを特徴とする、請求項5に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項8】
前記認知能力検診は、前記認知症早期検診用コンテンツのイメージデータが多数格納されたデータ記憶部から1つのイメージを選択して上段画面に表示し、上段画面にイメージが表示されている時に、ユーザが上段画面に表示されたイメージを描く手助けになるように、水平、垂直にドットグリッドを共に表示してユーザーに提供することを特徴とする、請求項7に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項9】
前記位置推論力検診は、前記表示部の4分割画面のうち任意の1つの画面に特定のイメージを表示した後、時計回り又は反時計回りに順次に2つの画面に前記特定のイメージを表示し、ユーザが4分割画面の最後の空の正しい位置を選択してイメージを描くと、その結果を評価する検診であることを特徴とする、請求項5に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項10】
前記順序推論力検診は、前記表示部の6つの分割画面の順次的な空の空間に様々な形状の図形を順次に3つの空間に位置させた後、残りの3つの空間にも同じ順序で図形を位置させるものであるが、その中の1つの空間を空の空間にした後、ユーザがその空の空間に入るべき図形を描いて、答えを当てるかを評価する検診であることを特徴とする、請求項5に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項11】
前記コミュニティケアサービスは、公衆衛生医療サービス、認知リハビリサービス、デイケアサービス、在宅サービス、介護サービス、レジャーサービス、訪問支援サービス、移動支援サービスまたは給食サービスのいずれか1つ以上を含むことを特徴とする、請求項2に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スクリーンインタラクションを利用する認知症の早期検診システムに関し、具体的には、スクリーンインタラクションを利用して認知症の危険度を検診することができ、検診結果に基づいて高齢者の状態に応じたコミュニティケアサービスを推薦するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医学の発展とともに高齢者人口の割合が世界的に増加する傾向にあり、特に韓国は、他の先進国に比べて高齢化がかなり急速に進んでいる。したがって、急速な人口の高齢化による認知症(認知障害)患者の発生も次第に増えており、これによる認知症の有病率が急速に増加している。
【0003】
認知症は、正常に発達した脳が後天的な外傷や病気等、外部的な要因によって損傷または破壊され、記憶力、判断力、計算能力、言語能力、性格の変化など様々な認知機能が低下し、社会活動及び対人関係はもちろん日常生活さえ遂行できなくなる症候群である。したがって、高齢者は、定期的な認知症検診の受診とそれに応じた治療が必須である。
【0004】
このような認知症の診断は、症状についての詳細な病歴の聴取と評価とを通じて認知機能の障害による日常生活及び社会活動の障害を確認し、脳の画像診断を活用して脳血管の疾患の有無及び脳萎縮などを調べて、認知症を確認することである。
【0005】
認知症の初期段階においては、老人性健忘症との区分が難しいため、記憶力だけでなく、言語能力、計算能力、時空間知覚能力、判断力などを総合的に評価する神経心理検査や日常生活能力評価等の専門家の問診ツールを用いた検診方法を実施して、認知症を診断することになる。具体的には、こうした認知症を診断するために、現在、医療機関(三次医療機関、近所の医院、及び保健所など)で当該医療機関の医療スタッフが認知症の有無の検査を受ける受検者に、ミニメンタルステート検査(MMSE、Mini Mental State Examination)を実施する。さらに、この認知症を診断するためには、患者/保護者との面談と選別検査から得た様々な情報に基づいて、追加の精密検査をしなければならない。追加の精密検査には、神経心理検査(SNSB:Seoul Neuropsychological screening battery)、血液検査や様々な種類の脳画像検査(CT、MRI、PET)等がある。ここで、追加の精密検査の一例であるMRI(magnetic resonance imaging、磁気共鳴画像)撮影は、認知症の種類を区分するのに重要な役割を果たすことができる。アルツハイマー型認知症に近いのか、血管性認知症に近いのかをこの検査により知ることができ、また、別の疾患による認知症なのかを判別するのにも一部資することができる。
【0006】
しかしながら、前記のような従来技術には次のような問題点がある。
アルツハイマー病等の認知症は、不可逆的な病気であるうえ、完治可能な治療法が開発されていないため、認知症を早期に診断してその進行を遅らせる方法が最善の方策であるにもかかわらず、専門医の詳細な病歴聴取及び評価などを通じての認知症の診断は、専門人材の不足により数多くの患者を迅速に診断できない要因となるとともに、国家レベルで全国民の中から認知症患者を選別する費用を増大させる要因ともなる問題点がある。
【0007】
また、従来、認知症を診断するのに用いられる脳画像診断は、高価の精密装置であるのに、脳疾患や脳萎縮がかなり進行している状態でのみ確認が可能であるため、認知症の早期診断目的として使用するには困難な問題点がある。
【0008】
さらに、認知症患者は、通常、高齢であり、非識字または低学歴で、文字をよく認識できない場合が時にあるため、専門家問診ツールを用いた検査自体が難しく、検査に多くの時間と人力を要するという問題点があり、専門家の問診ツールを利用した検診が専門家と対象者との対面により行われ、対象者の検診に対しての負担が高いのが現実である。
【0009】
したがって、認知症を簡便かつ迅速に、早期に検診及び診断可能な適切かつ画期的な技術の開発が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上述のような問題点を解決するために案出されたものであって、本発明の目的は、専門人材を要することなく、認知症検診を迅速かつ簡便に行うことができるよう、また、認知症の早期診断と軽症患者の選別とが迅速かつ正確になされることができるようし、イメージを提示することで、文字をよく認識できない高齢の被験者でも、手軽に検診を行うことができるようにする認知症早期検診システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記の目的を達成するための本発明に係るスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システムは、ユーザの認知症早期検診のための少なくとも1つの認知症早期検診用コンテンツが実行され、前記認知症早期検診用コンテンツが提供された状態において、前記認知症早期検診用コンテンツの画面に対するユーザの入力情報を取得するインターフェース部;ユーザの個人情報及び前記認知症早期検診用コンテンツのイメージデータを格納するデータ記憶部;及び前記認知症早期検診用コンテンツに対する前記ユーザの入力情報を人工知能(AI)モデルを用いて分析し、ユーザの認知症危険度を判断する情報分析部;を含み、前記認知症検診用コンテンツは、記憶力検診、認知能力検診、位置推論力検診、または順序推論力検診のためのコンテンツを含むことを特徴とする。
【0012】
前記情報分析部で分析された認知症危険度結果をユーザの個人情報と結びつけて各ユーザの個人別データを構築し、ユーザの状態に応じたパーソナライズコミュニティケアサービスを推薦するサービス推薦部をさらに含むことを特徴とする。
【0013】
前記情報分析部は、機械学習を利用する人工知能(AI)分析モジュールを用いることができることを特徴とする。
【0014】
前記人工知能(AI)分析モジュールで用いられる人工知能(AI)モデルは、イメージ判別によく用いられるCNN(Convolutional Neural Network)系列のFast RCNN、SSD、またはYOLO(You Only Look Once)のいずれか1つのモデルであることを特徴とする。
【0015】
前記インタフェース部は、ユーザの操作による入力を受け付け、文字や画面タッチイメージを入力することができる入力部と、データやイメージを表示し、ユーザが目で確認できるように認知症早期検診用コンテンツを表示し、前記認知症検診用コンテンツが表示された画面に対する応答として、ユーザが前記画面をタッチすることができる表示部と、を含むことを特徴とする。
【0016】
前記記憶力検診は、前記インタフェース部の表示部に認知症早期検診用コンテンツの中の多数のイメージが含まれた画面をユーザに見せてから一定時間が経過した後、1つのイメージを見せながら前の画面に当該イメージがあったかを覚えているかを評価する検診であることを特徴とする。
【0017】
前記認知能力検診は、前記表示部の2分割画面の上段に特定の形状の図形を提示し、下段の分割画面で上段の図形を描かせた後、上段の図形との類似の程度を評価する検診であることを特徴とする。
【0018】
前記認知能力検診は、前記認知症早期検診用コンテンツのイメージデータが多数格納されたデータ記憶部から1つのイメージを選択して上段画面に表示し、上段画面にイメージが表示されている時に、ユーザが上段画面に表示されているイメージを描く手助けになるように、水平垂直にドットグリッドを共に表示して、ユーザーに提供することを特徴とする。
【0019】
前記位置推論力検診は、前記表示部の4分割画面の任意の1つの画面に特定のイメージを表示した後、時計回りまたは反時計回りに、順次に2つの画面に前記特定のイメージを表示し、ユーザが4分割画面の最後の空の正しい位置を選択してイメージを描くと、その結果を評価する検診であることを特徴とする。
【0020】
前記順序推論力検診は、前記表示部の6つの分割画面の順次的な空の空間に様々な形状の図形を順次に3つの空間に位置させた後、残りの3つの空間にも同じ順序で図形を位置させるものであるが、その中の1つの空間を空の空間とした後、ユーザがその空の空間に入るべき図形を描いて、答えを当てるかを評価する検診であることを特徴とする。
【0021】
前記コミュニティケアサービスは、公共保健医療サービス、認知リハビリサービス、デイケアサービス、在宅サービス、介護サービス、レジャーサービス、訪問支援サービス、移動支援サービス、または給食サービスのいずれか1つ以上を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係るスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システムは、対象者がモバイル機器等のユーザ端末を用い手軽に自己検診を行うことができるので、アクセシビリティが高く、画面をタッチするインタラクションによる検診であるので、視覚的な機能を用いるため、聴覚機能が低い対象者も使用できる効果がある。また、従来、専門家により紙筆で行っていたMMSEやCISTをスクリーンインタラクション技術と人工知能(AI)モデルとを用いてデジタル化することができ、特に、モバイル機器等のユーザ端末で認知症の自己検査が可能であり、アクセシビリティを画期的に高めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の一実施例に係るスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システムのブロック図である。
【
図2】本発明の一実施例に係るスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システムの動作フローチャートを示した図である。
【
図3】スクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システムにおいて、表示部に提示されるスクリーンインタラクションのためのイメージ(絵)の一実施例を示した画面である。
【
図4】スクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システムにおいて、表示部に提示されるスクリーンインタラクションのためのイメージ(絵)の一実施例を示した画面である。
【
図5】スクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システムにおいて、表示部に提示されるスクリーンインタラクションのためのイメージ(絵)の一実施例を示した画面である。
【
図6】スクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システムにおいて、表示部に提示されるスクリーンインタラクションのためのイメージ(絵)の一実施例を示した画面である。
【
図7】スクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システムにおいて、表示部に提示されるスクリーンインタラクションのためのイメージ(絵)の一実施例を示した画面である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下では、添付の図を参照して本発明の実施例について、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかしながら、本発明は、様々な異なる形態で具現することができ、ここで説明する実施例に限定されない。また、図において本発明を明確に説明するために説明と関係のない部分は省略し、明細書全体を通じて類似の部分に対しては類似の符号を付した。
【0025】
図1は、本発明の一実施例に係るスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム1のブロック図である。
【0026】
まず、前記スクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム1は、スマートフォン、携帯電話、ノートパソコン、ラップトップ、タブレットPCなどのユーザ端末を介して実現することができる。
【0027】
図1を参照すると、前記スクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム1は、ユーザの認知症早期検診のために記憶力検診、認知能力検診、位置推論力検診、及び順序推論力検診などのための少なくとも1つの認知症検診用コンテンツが実行されるように提供され、それに対する前記ユーザの入力情報を取得するインターフェース部100;ユーザの氏名、生年月日、性別及び学歴情報などの個人情報、並びにユーザの認知症早期検診のためのイメージデータなど、様々なデータを格納するデータ記憶部200;前記認知症検診画面に対するユーザの入力に基づいて、ユーザの記憶力、認知能力、位置推論力、及び順序推論力などを測定及び分析してユーザの認知症危険度を判断し、それに対する分析情報を生成する情報分析部300;及び前記分析情報に基づいて認知症危険度に応じたパーソナライズコミュニティケアサービスを推薦するサービス推薦部400;を含んでなり得る。
【0028】
具体的には、前記インターフェース部100は、ユーザの操作による入力を受け付け、キーボードのように文字を入力したり、またはマウスや画面タッチペン、タッチスクリーンのように画面をタッチすることで入力できる入力部110と、モニターや、液晶表示器のように画面上にデータやイメージを表示し、ユーザが目で確認できるように認知症早期検診用コンテンツを表示する表示部120であって、前記表示部120は、前記認知症検診用コンテンツが表示された画面に対する応答として、前記画面をユーザがタッチすることができる表示部120と、を含むことができる。
【0029】
本実施例においては、前記入力部110と前記表示部120とが区分されているが、必ずしも区分されるべきではなく、前記入力部110が文字等を入力することができるキーボードがアクティブとなって表示され、ユーザが操作して文字を入力することができるなど、前記入力部110と前記表示部120とが1つになることもできる。
【0030】
前記データ記憶部200は、スクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム1のユーザに関する氏名、生年月日、性別及び学歴情報などのユーザ個人情報、認知症疾患関連病歴情報、並びにユーザの老人長期療養等級などを格納する個人情報DB210と、ユーザの認知症早期検診のためのイメージデータを格納するイメージDB220、とを含むことができる。
【0031】
前記情報分析部300は、少なくとも1つの認知症早期検診用コンテンツをインターフェース部100に提供し、それに対するユーザの応答を人工知能(AI)モデルを用いて測定及び分析し、ユーザの記憶力、認知能力、位置推論力、順序推論力などを判断し、それに基づいてユーザの認知症危険度を判断する。このとき、前記情報分析部300は、人工知能(AI)モデルを利用する分析モジュールを用いることができる。前記人工知能(AI)モデルは、イメージ判別に多く用いられるCNN(Convolutional Neural Network)系列のFast RCNN、SSD、YOLO(You Only Look Once)などのモデルであり得るが、これに限定されるものではない。
【0032】
前記認知症早期検診用コンテンツは、記憶力、認知能力、位置推論力、及び順序推論力を検診するためのコンテンツ等を含む。
【0033】
前記ユーザーの記憶力、認知能力、位置推論力、及び順序推論力を検診するためのコンテンツは、ユーザー端末に順次に提供され、認知症に対する検診が統合的に行われることができ、順序は必ず記憶力、認知能力、位置推論力、及び順序推論力の順のみとは限らず、任意の順序に従って検診が行われることができることは勿論である。さらに、認知症早期検診用のコンテンツが、それぞれ独立して、ユーザ端末に提供され、認知症に対する検診が独立して行われることもできる。
【0034】
前記サービス推薦部400は、ユーザにパーソナライズコミュニティケアサービスを推薦するために、前記情報分析部300の検診結果に基づいてユーザの状態を分析及び分類し、ユーザの状態に応じたパーソナライズコミュニティケアサービスを推薦する。具体的には、前記サービス推薦部400は、前記情報分析部300の検診結果に基づいて、個人に最も適した認知障害管理レポート及びコンテンツを提供する。
【0035】
以下では、本発明に係るスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診サービスの提供方法について説明する。
【0036】
図2は、本発明の実施例に係るスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム1の動作フローチャートを示したものである。
【0037】
まず、スクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム1においては、ユーザがユーザの氏名、生年月日、性別及び学歴情報などの個人情報をインタフェース部100を介して入力すると、前記ユーザの個人情報がデータ記憶部200の個人情報DB210に格納される(S100)。
【0038】
ここで、生年月日は、検査対象者の生まれた年度と、月及び日を示すものであり、性別は、男性と女性とに区分するものであり、学歴は、検査対象者の学歴の程度を示すものである。前記学歴は、なしから大学院まで、学年ごとに選択できるようにすることが好ましいが、これは、学歴情報を細密に区分して把握するためである。
【0039】
続いて、前記インターフェース部100は、認知症早期検診のための認知症早期検診用コンテンツを前記表示部120に表示する。
【0040】
まず、記憶力検診を行う(S200)。
【0041】
図3は、記憶力検診のためにインターフェース部100に表示された画面の一実施例を示した画面である。
【0042】
図3に示されたように、前記記憶力検診は、前記インターフェース部100の表示部120に認知症早期検診用コンテンツの中の多数のイメージ(絵)が含まれた画面をユーザに見せてから一定時間が経過した後で、1つのイメージを見せながら、前の画面に当該イメージがあったかを覚えているかを評価する検診である。このとき、提示されるイメージは、プール問題で、データ記憶部200の多量のイメージが格納されたイメージDB220からいくつかのイメージを抽出し、表示部120の画面に提示して検診する。イメージ抽出の際に、イメージがランダムに表示部120の画面に提示されるようにして、ユーザの長期記憶にイメージが保存されるのを妨げることで、実行の際の短期記憶による記憶力を評価し、複数回行う場合にそれぞれ異なるイメージが表示されるようにして、検診の弁別力を高める。前記イメージDB210には、形態が異なるイメージと、形態は同じであるが色が異なるイメージと,の両方があって、色の区別も評価の要素として作用するようにする。イメージを当てる問題は、1つだけが提示されることも、いくつかが提示されることもできる。
【0043】
続いて、認知能力検診を行う(S300)。もちろん、前記記憶力検診の後、認知能力検診をすることなくすぐ認知症危険度の評価を行うこともできる。
【0044】
図4に示されたように、前記認知能力検診は、前記表示部120の2分割画面の上段に特定の形状の図形を提示し、下段の分割画面で上段の図形を描かせた後、描いたイメージを人工知能(AI)モデルを用いて評価する検診である。プール問題で大量のイメージが格納されたイメージDB220から1つを選択して上段画面に表示し、画面にイメージが表示されている時に描く手助けになるように、水平、垂直にドットグリッドを共に表示して、ユーザが答えとして描いたイメージを前記情報分析部300で評価する。前記情報分析部300で用いられる人工知能(AI)モデルの学習に使用されるラベル(label)は、専門家により生成され、例えば図形の線が省略されたり、追加された場合、または他の位置に描かれた場合は、良くない答えとしてラベル付け(labeling; labelを作る作業)を進める。
【0045】
図5は、ユーザが提示された画面のイメージを描いた一実施例である。
【0046】
図5に示されたように、ユーザが前記表示部120の2分割画面の上段に提示されている図形とほぼ同じ様に描いた場合には良い答えと判断でき、図形の線が省略または追加されたり、他の位置にあったりする場合には、良くない答えと判断できる。
【0047】
このように真似て描くことで、認知能力と視覚機能、空間機能、手の協応能力などを評価することができる。
【0048】
続いて、位置推論力検診を行う(S400)。もちろん、前記認知能力検診の後、位置推論力検診をすることなくすぐ認知症早期検診を行うこともできる。
【0049】
図6に示されたように、前記位置推論力検診は、前記表示部120の4分割画面の中の任意の1つの画面に特定のイメージを表示した後、時計回りまたは反時計回りに順次に2つの画面に前記特定のイメージを表示し、ユーザが4分割画面の最後の空の正しい位置を選択してイメージを描くと、その結果を人工知能(AI)が評価して実行する。このような位置推論を通じて論理的な推論力や前の画面の記憶力等を評価することができる。前記画面に提示するイメージは、イメージDB220からランダムに選択して提示することで、検診用のイメージがユーザの長期記憶に保存されるのを妨げて評価の弁別力を高める。前記4分割画面の最初のイメージが提示される位置及び提示される方向もランダムに選ばれ、弁別力を高めることができる。描いたイメージの評価は、位置と形状に誤りがあるかを評価する。
【0050】
続いて、順序推論力検診を行う(S500)。もちろん、前記位置推論力検診の後、認知推論力検診をすることなくすぐ認知症の程度に対する評価を行うこともできる。
【0051】
図7に示されたように、前記順序推論力検診は、前記表示部120の6つの分割画面の順次的な空の空間に、様々な形状の図形を順次的に3つの空間に位置させた後、残りの3つの空間にも同じ順序で図形を配置させるものであるが、そのうち1つの空間を空の空間とした後、ユーザがその空の空間に入るべき図形を描いて、答えを当てる検診である。画面に提示するイメージは、イメージDB220からランダムに選択して提示することで、検診用イメージがユーザの長期記憶に保存されるのを妨げ、評価の弁別力を高める。ユーザーが描いたイメージに対する評価は、順序に合って入るべき図形の形状との類似の程度で評価する。
【0052】
本実施例では、スクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システムにおいて、記憶力、認知能力、位置推論力、及び順序推論力の順に認知症早期検診用コンテンツを提供することを例示したが、任意の順序によって認知症早期検診用コンテンツを提供することができ、また、記憶力、認知能力、位置推論力、及び順序推論力を判断するためのイメージ(絵)をランダムにユーザに提示して、同時に検診できることは勿論である。
【0053】
このような順次的又は個別的な検診の後、ユーザの認知症危険度及び状態に対して前記情報分析部300で総合評価を行う(S600)。
【0054】
具体的には、前記情報分析部300は、ユーザの記憶力、認知能力、位置推論力、順序推論力などを測定及び分析して、ユーザの認知症の程度に対して認知症危険度を判断することができる。これにより、ユーザを正常群、または認知低下群に分類することができる。
【0055】
そして、ユーザの認知症危険度及び状態に合ったコミュニティケアサービスをマッチングして案内する(S700)。
【0056】
前記サービスマッチング部400は、前記情報分析部300で分析された結果(記憶力、認知能力、位置推論力、順序推論力)に基づいて、ユーザに関するデータをデジタルで処理できるように標準化し、標準化されたデータとして収集されたユーザー(高齢者)の状況(記憶力、認知能力、位置推論力、順序推論力、健康、経済力、同居の形態、長期療養等級、居住地、介護リソース)と、欲求と、を分析して分類し、これに応じた地域内のコミュニティケアサービスをマッチングして案内する。つまり、ユーザーの認知症の程度についての結果をユーザーにレポートし、ここにパーソナライズで個人の認知状態に応じた追加の確認検査及び適切な地域コミュニティケアプログラムを推薦する。これには、ユーザーが利用できるコミュニティケアの種類及び利用可能時間などについての案内が含まれる。さらに、ユーザに定期検診や教育スケジュールを自動で知らせるアラームサービスを含むことができる。
【0057】
また、前記サービスマッチング部400の予測ソリューションにより標準化されたデータによって、ユーザの認知機能の悪化及び関連疾患の発生危険度を予測することができる。このとき、パーソナライズ情報の提供時に、検査結果や必要情報についての直感的かつ自然な理解のための視覚化されたレポートを提供することができる。
【0058】
具体的に、このようなステップを経てユーザが正常群に分類された場合、正常群であるユーザに検査結果報告書を提供し、今後の検診スケジュール及び予防プログラムを案内する。このような検査結果報告書と今後の検診スケジュール及び予防プログラムの案内は、インターフェース部100の表示部120に表示がされるようできる。以後、ミニメンタルステート検査(MMSE)、日常生活遂行能力評価 (ADL:activities of daily living)、または高齢者の長期療養等級の結果を入力され、ユーザーに応じたコミュニティケアサービスを追加で推薦することもできる。
【0059】
前記推薦は、前記サービス推薦部400において、ユーザについての医療データを分析アルゴリズムを用いて分析し分類して、ユーザに応じたパーソナライズコミュニティケアサービスを提示することである。
【0060】
ここで、前記コミュニティケアサービスは、デイケアサービス、在宅サービス、介護サービス、レジャーサービス、訪問支援サービス、移動支援サービス、給食サービスなどがあり、その他、地方自治体または保健所で提供する様々な公共保健医療サービス、認知リハビリサービス、療養福祉サービスなど、を含むことができる。
一方、ユーザが認知低下群と分類された場合、認知低下群であるユーザに検査結果報告書を提供し、診断検査であるミニメンタルステート検査(MMSE)、日常生活遂行能力評価(ADL)、神経認知検査(例えば、CERAD、SNSBなど)を案内する。
【0061】
以後、ユーザが後続の診断検査(例えば、CERAD、SNSBなど)を受けると、後続の診断検査の結果に基づいたスコア別の治療プログラムを案内することができる。例えば、後続の診断検査結果に基づいて予防プログラム、リハビリプログラムなどを案内し、特に、個人別にその症状に応じて適切なプログラムをマッチングして案内することができる。それにより、ユーザは、適切な治療プログラムを利用することができ、例えば認知症安心センターの案内を受けることができる。このとき、ユーザの選択によって、ユーザは専門医に診察を受けることもできる。
【0062】
特に、本発明によるシステムは、保健所に認知低下群として登録されたユーザに、定期検診や教育スケジュールを自動で知らせるアラームサービスを提供して、早期検診率を向上することができ、それにより認知障害の悪化を防止することができる。
【0063】
このとき、前記アラームサービスは、ユーザの同意があれば、ユーザの保護者にアラームサービスを同時に提供することができる。また、非専門家、すなわち、ユーザ本人やユーザの保護者がミニメンタルステート検査(MMSE)や認知症尺度検査(GDS)を自己で行うことができるように支援する補助プログラム、例えば専門家がガイドする動画などを提供することができる。また、ユーザ及び保護者の認知症の認識度を評価した後、パーソナライズ認知症の認識教育及び報告書を提供して認知症の認識度を改善し、医療スタッフの説明を補完することができる患者のパーソナライズ教育動画を提供して認知症の認識度を向上させることができる。ここで、前記認知症尺度検査(GDS)は、ミニメンタルステート検査(MMSE)時に、または後続の診断検査(CERAD、SNSBなど)時などに、必要に応じて追加で行うことができる。
【0064】
ここで、前記コミュニティケアサービスは、デイケアサービス、在宅サービス、介護サービス、レジャーサービス、訪問支援サービス、移動支援サービス、給食サービスなどがあり、その他、地方自治体または保健所が提供する様々な公共保健医療サービス、認知リハビリサービス、療養福祉サービス、を含むことができる。
【0065】
本発明に係るスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システムによれば、ユーザがモバイル機器等のユーザ端末を用いて手軽に自己検診を行うことができるので、アクセシビリティが高く、画面をタッチするインタラクションによる検診であるので、視覚的な機能を用いるため、聴覚機能が低い対象者も使用できる効果がある。また、従来専門家により紙筆で行っていたMMSEやCISTをスクリーンインタラクション技術と人工知能(AI)モデルとを用いてデジタル化を実現することができる。また、モバイル機器等のユーザー端末で自己検診が可能でり、アクセシビリティを画期的に高めることができる。さらに、ユーザが認知症早期検診時のユーザの現状についてより明確な診断を受けることができ、それによる詳細な報告を受け取り、国の支援による医療サービスを効率的に利用することができる効果がある。
【0066】
また、本発明ではコミュニティケアが必要であるが、情報収集の苦手な対象者のために地域別、個人別の様々な状況に応じたサービスを手軽に探してくれるコミュニティケアマッチングサービスの提供システムを提供する。検診以後の予防管理のために行われていた電話、訪問などの見守り業務を高齢者パーソナライズ予防管理サービスで代替して、ユーザーの利便性を最大化し、認知症選別検査の電算化及び分析を通じてコミュニティケアサービスを連携させることができる。
【0067】
以上の通り、本発明の特定の好ましい実施例について説明したが、本発明は、上述した特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、誰でも様々な変形実施が可能であることは勿論であり、そのような変形は特許請求の範囲に記載の範囲内にある。
【符号の説明】
【0068】
100: インタフェース部 110: 入力部
120: 表示部 200: データ記憶部
210: 個人情報DB 220: イメージDB
300: 情報分析部 400: サービス推薦部
【手続補正書】
【提出日】2024-01-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの認知症早期検診のための少なくとも1つの認知症早期検診用コンテンツが実行され、前記認知症早期検診用コンテンツが提供された状態において、前記認知症早期検診用コンテンツの画面に対するユーザの入力情報を取得するインターフェース部;
ユーザの個人情報及び前記認知症早期検診用コンテンツのイメージデータを格納するデータ記憶部;及び
前記認知症早期検診用コンテンツに対する前記ユーザの入力情報を人工知能(AI)モデルを用いて分析してユーザの認知症危険度を判断する情報分析部;を含み、
前記認知症早期検診用コンテンツは、記憶力検診、認知能力検診、位置推論力検診、及び順序推論力検診のためのコンテンツを含み、
前記インターフェース部は、ユーザの操作入力を受け、文字や画面タッチイメージを入力できる入力部と、データやイメージを表示し、ユーザが目で確認できるように認知症早期検診用コンテンツを表示し、前記認知症早期検診用コンテンツが表示された画面に対する応答として、前記画面をユーザがタッチすることができる表示部を含み、
前記記憶力検診は、前記インターフェース部の表示部に認知症早期検診用コンテンツの中の多数のイメージが含まれた画面をユーザに見せてから一定時間が経過した後、1つのイメージを見せながら前の画面に当該イメージがあったかを覚えているかを評価する検診であることを特徴とする、スクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項2】
前記情報分析部で分析された認知症危険度結果をユーザの個人情報と結び付けて各ユーザの個人別データを構築し、ユーザの状態に応じたパーソナライズコミュニティケアサービスを推薦するサービス推薦部をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項3】
前記情報分析部は、機械学習を用いる人工知能(AI)分析モジュールを使用することができることを特徴とする、請求項1に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項4】
前記人工知能(AI)分析モジュールで用いる人工知能(AI)モデルは、イメージ判別によく使用されるCNN(Convolutional Neural Network)系列のFast RCNN、SSD、またはYOLO(You Only Look Once)のいずれか1つのモデルであることを特徴とする、請求項3に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項5】
前記認知能力検診は、前記表示部の2分割画面の上段に特定の形状の図形を提示し、下段の分割画面で上段の図形を描かせた後、上段のイメージとの類似の程度を評価する検診であることを特徴とする、請求項1に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項6】
前記認知能力検診は、前記認知症早期検診用コンテンツのイメージデータが多数格納されたデータ記憶部から1つのイメージを選択して上段画面に表示し、上段画面にイメージが表示されている時に、ユーザが上段画面に表示されたイメージを描く手助けになるように、水平、垂直にドットグリッドを共に表示してユーザに提供することを特徴とする、請求項5に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項7】
前記位置推論力検診は、前記表示部の4分割画面のうち任意の1つの画面に特定のイメージを表示した後、時計回り又は反時計回りに順次に2つの画面に前記特定のイメージを表示し、ユーザが4分割画面の最後の空の正しい位置を選択してイメージを描くと、その結果を評価する検診であることを特徴とする、請求項1に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項8】
前記順序推論力検診は、前記表示部の6つの分割画面の順次的な空の空間に様々な形状の図形を順次に3つの空間に位置させた後、残りの3つの空間にも同じ順序で図形を位置させるものであるが、その中の1つの空間を空の空間にした後、ユーザがその空の空間に入るべき図形を描いて、答えを当てるかを評価する検診であることを特徴とする、請求項1に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。
【請求項9】
前記パーソナライズコミュニティケアサービスは、公衆衛生医療サービス、認知リハビリサービス、デイケアサービス、在宅サービス、介護サービス、レジャーサービス、訪問支援サービス、移動支援サービスまたは給食サービスのいずれか1つ以上を含むことを特徴とする、請求項2に記載のスクリーンインタラクションを利用する認知症早期検診システム。