(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097754
(43)【公開日】2024-07-19
(54)【発明の名称】複数領域の打撃マット及びこれを利用する仮想ゴルフ装置
(51)【国際特許分類】
A63B 69/36 20060101AFI20240711BHJP
A63B 69/00 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
A63B69/36 522B
A63B69/00 A
A63B69/36 511A
A63B69/36 541W
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023218852
(22)【出願日】2023-12-26
(31)【優先権主張番号】10-2023-0002371
(32)【優先日】2023-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】323014764
【氏名又は名称】エスジーエム・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SGM Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100096703
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 俊之
(72)【発明者】
【氏名】イ,ウィボム
(72)【発明者】
【氏名】キム,ガプス
(57)【要約】
【課題】本発明は複数領域の打撃マット及びこれを利用する仮想ゴルフ装置を提供する。
【解決手段】上記複数領域の打撃マットは、ユーザが打撃する実際のゴルフボールが置かれる打撃マットであって、フェアウェイ領域と、非フェアウェイ領域とを含み、ユーザが前記実際のゴルフボールを打撃する方向を前方とすると、前記前方から見るときに前記フェアウェイ領域は左右の両側に形成されており、前記非フェアウェイ領域も左右の両側に形成されている。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが打撃する実際のゴルフボールが置かれる打撃マットであって、
フェアウェイ領域と、
非フェアウェイ領域とを
含み、
ユーザが前記実際のゴルフボールを打撃する方向を前方とすると、前記前方から見るときに前記フェアウェイ領域は左右の両側に形成されており、前記非フェアウェイ領域も左右の両側に形成されている
打撃マット。
【請求項2】
前記フェアウェイ領域において左側に形成される部分と右側に形成される部分とは互いに対称である、請求項1に記載の打撃マット。
【請求項3】
前記非フェアウェイ領域において左側に形成される部分と右側に形成される部分とは互いに対称である、請求項1に記載の打撃マット。
【請求項4】
ユーザが打撃する実際のゴルフボールが置かれ、フェアウェイ領域と非フェアウェイ領域とを含む打撃マットと、
仮想ゴルフコースを表示する表示部と、
ユーザが実際のゴルフボールを打撃すると、前記仮想ゴルフコースにおいて前記実際のゴルフボールに対応する仮想ゴルフボールの動きを算出する算出部とを
含み、
ユーザが前記実際のゴルフボールを打撃する方向を前方とすると、前記打撃マットは前記前方から見るときに前記フェアウェイ領域が左右の両側に形成されており、前記非フェアウェイ領域も左右の両側に形成されている
仮想ゴルフ装置。
【請求項5】
前記打撃マットは前記フェアウェイ領域において左側に形成される部分と右側に形成される部分とが互いに対称である、請求項4に記載の仮想ゴルフ装置。
【請求項6】
前記打撃マットは前記非フェアウェイ領域において左側に形成される部分と右側に形成される部分とが互いに対称である、請求項4に記載の仮想ゴルフ装置。
【請求項7】
ユーザが打撃する実際のゴルフボールが置かれ、フェアウェイ領域と非フェアウェイ領域とを含む打撃マットと、
仮想ゴルフコースを表示する表示部と、
ユーザが実際のゴルフボールを打撃すると、前記仮想ゴルフコースにおいて前記実際のゴルフボールに対応する仮想ゴルフボールの動きを算出する算出部と、
前記打撃マットを第1または第2状態に変更する状態変更手段とを
含み、
ユーザが前記実際のゴルフボールを打撃する方向を前方とすると、前方から見たときに前記第1及び第2状態は互いに左右対称関係となる
仮想ゴルフ装置。
【請求項8】
前記打撃マットは前記第1状態を示す第1打撃マットと前記第2状態を示す第2打撃マットとを含み、
前記状態変更手段は前記第1状態では前記第1打撃マットを外部に露出させ、前記第2状態では前記第2打撃マットを外部に露出させる、請求項7に記載の仮想ゴルフ装置。
【請求項9】
前記状態変更手段は前記打撃マットを回転させて前記第1または第2状態となるように作動する、請求項7に記載の仮想ゴルフ装置。
【請求項10】
前記非フェアウェイ領域は互いに異なる複数のサブ領域を含む、請求項4乃至請求項9のいずれか1項に記載の仮想ゴルフ装置。
【請求項11】
右利きユーザは前方から見るときに前記打撃マットの右側で前記実際のゴルフボールを打撃することができ、左利きユーザは前方から見るときに前記打撃マットの左側で前記実際のゴルフボールを打撃することができるので、右利きユーザ及び左利きユーザが一緒に前記打撃マットを利用することができる、請求項4乃至請求項9のいずれか1項に記載の仮想ゴルフ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はユーザがゴルフボールを置いて打撃する打撃マット及びこれを利用する仮想ゴルフ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、ゴルフの人気が高まりながら仮想ゴルフ装置などを利用してゴルフをプレイすることができるスクリーンゴルフが広く普及されている。スクリーンゴルフではスクリーンを介してゴルフ場の映像が表示されるので、屋外で実際の競技をしているような感じを与えることができる。また、屋外のフィールドで試合することに比べて時間とコストがセーブされるので、スクリーンゴルフは時間や経済的な理由などで屋外のフィールドでプレイし難い現代人に人気が高い。
【0003】
スクリーンゴルフ場は通常私宅やサービス業者が運営する施設に設置されている。一般的にサービス業者が運営するスクリーンゴルフ場には複数のルームがあり、ユーザは知人と同一ルームで一緒にスクリーンゴルフをプレイする。野球で左利き打者がホームプレートの左打席で打撃し、右利き打者が右打席で打撃するように、ゴルフでも左利きゴルファーの打撃位置と右利きゴルファーの打撃位置とは互いに異なる。従来のスクリーンゴルフでは技術的な制約のため、スクリーンゴルフ場に左利きユーザ用ルームと右利きユーザ用ルームが別々に区分されている。その結果、左利きユーザと右利きユーザとが一緒にいる一行が同一ルームで共にスクリーンゴルフをプレイし難いという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記のような事情を勘案して発明されたものであり、左利きユーザと右利きユーザとが同一場所で一緒にプレイすることができるように構成された左右打撃が可能な複数領域の打撃マット及びこれを利用する仮想ゴルフ装置を提供することをその目的とする。
また、本発明の他の目的は、以下の説明と添付した図面から明確に理解することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するのために、本発明の実施例による打撃マットは、ユーザが打撃する実際のゴルフボールが置かれる打撃マットであって、フェアウェイ領域と、非フェアウェイ領域とを含み、ユーザが前記実際のゴルフボールを打撃する方向を前方とすると、前記前方から見るときに前記フェアウェイ領域は左右の両側に形成されており、前記非フェアウェイ領域も左右の両側に形成されている。
上記打撃マットにおいて、前記フェアウェイ領域において左側に形成される部分と右側に形成される部分とは互いに対称である。
【0006】
上記打撃マットにおいて、前記非フェアウェイ領域において左側に形成される部分と右側に形成される部分とは互いに対称である。
本発明の実施例による仮想ゴルフ装置は、ユーザが打撃する実際のゴルフボールが置かれ、フェアウェイ領域と非フェアウェイ領域とを含む打撃マットと、仮想ゴルフコースを表示する表示部と、ユーザが実際のゴルフボールを打撃すると、前記仮想ゴルフコースにおいて前記実際のゴルフボールに対応する仮想ゴルフボールの動きを算出する算出部とを含み、ユーザが前記実際のゴルフボールを打撃する方向を前方とすると、前記打撃マットは前記前方から見るときに前記フェアウェイ領域が左右の両側に形成されており、前記非フェアウェイ領域も左右の両側に形成されている。
【0007】
上記仮想ゴルフ装置において、前記打撃マットは前記フェアウェイ領域において左側に形成される部分と右側に形成される部分とが互いに対称である。
上記仮想ゴルフ装置において、前記打撃マットは前記非フェアウェイ領域において左側に形成される部分と右側に形成される部分とが互いに対称である。
【0008】
本発明の実施例による仮想ゴルフ装置は、ユーザが打撃する実際のゴルフボールが置かれ、フェアウェイ領域と非フェアウェイ領域とを含む打撃マットと、仮想ゴルフコースを表示する表示部と、ユーザが実際のゴルフボールを打撃すると、前記仮想ゴルフコースにおいて前記実際のゴルフボールに対応する仮想ゴルフボールの動きを算出する算出部と、前記打撃マットを第1または第2状態に変更する状態変更手段とを含み、ユーザが前記実際のゴルフボールを打撃する方向を前方とすると、前方から見たときに前記第1及び第2状態は互いに左右対称関係となる。
【0009】
上記仮想ゴルフ装置において、前記打撃マットは前記第1状態を示す第1打撃マットと前記第2状態を示す第2打撃マットとを含み、前記状態変更手段は前記第1状態では前記第1打撃マットを外部に露出させ、前記第2状態では前記第2打撃マットを外部に露出させる。
上記仮想ゴルフ装置において、前記状態変更手段は前記打撃マットを回転させて前記第1または第2状態となるように作動する。
【0010】
上記仮想ゴルフ装置において、前記非フェアウェイ領域は互いに異なる複数のサブ領域を含む。
上記仮想ゴルフ装置において、右利きユーザは前方から見るときに前記打撃マットの右側で前記実際のゴルフボールを打撃することができ、左利きユーザは前方から見るときに前記打撃マットの左側で前記実際のゴルフボールを打撃することができるので、右利きユーザ及び左利きユーザが一緒に前記打撃マットを利用することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の複数領域の打撃マット及びこれを利用する仮想ゴルフ装置によれば、同一場所で左利きユーザと右利きユーザとが一緒にプレイすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
【
図2】
図1の仮想ゴルフ装置においてスクリーンに表示される仮想ゴルフコースの一例を示す図である。
【
図3】本発明の様々な実施例による打撃マットの構造を示す図である。
【
図4】本発明の様々な実施例による打撃マットの構造を示す図である。
【
図5】本発明の様々な実施例による打撃マットの構造を示す図である。
【
図6】複数領域の打撃マットを使用する場合のプレイ方式を説明するための図である。
【
図7】本発明の実施例による打撃マットを使用する場合の利点を説明するための図である。
【
図8】本発明の実施例による打撃マットを使用する場合の利点を説明するための図である。
【
図9】本発明の実施例による打撃マットを使用する場合の利点を説明するための図である。
【
図10】本発明の実施例による打撃マットを使用する場合の利点を説明するための図である。
【
図11】本発明の実施例による打撃マットを使用する場合の利点を説明するための図である。
【
図12】本発明の他の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
【
図13】状態変更手段の作動過程を説明するための図である。
【
図14】状態変更手段の作動過程を説明するための図である。
【
図15】状態変更手段の作動過程を説明するための図である。
【
図16】本発明のまた他の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
【
図17】複数の仮想ゴルフ装置がネットワークに連結されているシステムの概略的な構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。本発明の目的、特徴、利点は以下の実施例から容易に理解できるであろう。本発明は、ここで説明される実施例に限定されず、他の形態に具体化されることもできる。ここで紹介される実施例は、開示された内容が徹底的で完全なものとなるように、かつ本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に本発明の思想が十分に伝達されるようにするために提供されるものである。よって、以下の実施例により本発明が限定されてはならない。
【0014】
本明細書において、第1、第2などの用語が様々な要素(elements)を記述するために使用されたが、前記要素がこのような用語によって限定されてはならない。この用語は、単に前記要素を相互に区別するために使用されただけである。また、とある層(膜)が他の層(膜)または基板上にあると言及されている場合に、それは、他の層(膜)または基板上に直接形成されること、またはそれらの間に第3の層(膜)が介在することもできることを意味する。
【0015】
図面において、要素の大きさ、または要素間の相対的な大きさは、本発明に対するさらに明確な理解のために多少誇張して図示できる。また、図示した要素の形状が製造工程上の変異などによって多少変更できるであろう。したがって、本明細書で開示した実施例は、特別な記載がない限り、図示した形状に限定されてはならず、ある程度の変形を含むものと理解されるべきである。
【0016】
図1は本発明の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
図1を参照すると、本発明の実施例による仮想ゴルフ装置は、打撃プレート(10)、制御部(20)、感知部(30)、入力部(40)、サウンド部(50)、表示部(60)を含む。
【0017】
打撃プレート(10)はユーザがゴルフボールを打撃するために位置する領域である。打撃プレート(10)は別途具備されているプレート状物体から構成されたり、又は別途の物体ではなく仮想ゴルフ装置が設置されている場所のフロアとしてユーザが位置する部分から構成されたりすることができる。図面に図示されていないが、打撃プレート(10)には打撃用ゴルフボールが置かれる打撃マットが具備され、前記打撃マットには上下に移動可能な構造のオートティーが設けられる。前記オートティーを通じてユーザに打撃用ゴルフボールが自動的に提供されることができる。
【0018】
制御部(20)は仮想ゴルフ装置の構成要素の間の全体的な動作を制御する。例えば、制御部(20)は打撃マットに設けられたオートティーを制御して、ユーザが打撃する時点に合わせてオートティーが打撃用ゴルフボールを提供するように動作する。またユーザが特定のゴルフコースを選択した場合、制御部(20)は該当ゴルフコースでプレイすることができるように関連動作を行う。すなわち、制御部(20)は映像を処理する映像処理手段を具備してユーザが選択した特定ゴルフコースの映像を形成した後、これを表示部(60)に伝達して表示させるように動作する。制御部(20)は算出部(21)と貯蔵部(22)とを備えている。算出部(21)はユーザが打撃したゴルフボールの物理的状態等に基づいて、前記物理的状態でゴルフボールが実際のゴルフ場で移動すると仮定したときの軌跡を算出する算出過程を行う。貯蔵部(22)は制御部(20)の動作又は上記算出過程等を行うために必要な各種プログラム及び/又はデータを貯蔵している。
【0019】
感知部(30)はゴルフボールの打撃時にゴルフクラブの動き及び/又はユーザが打撃したゴルフボールの動きなどを感知して算出過程に必要な情報を把握するためのものであり、感知部(30)としてゴルフクラブやゴルフボールの動きを撮影することができるカメラや感知センサーなどのような感知手段を使用することができる。前記感知手段には、イメージセンシング、発光/受光センシング、レーザセンシングなど様々なセンシング方式を適用することができ、このようなセンシング方式でゴルフクラブやユーザが打撃したゴルフボールの状態情報を把握することができる。前記カメラや感知センサーなどは、単独に使用されたり又は一緒に使用されたりすることができ、一個のみが使用されたり又は複数個が使用されたりすることもできる。感知部(30)で感知された情報は制御部(20)に伝達され、制御部(20)の算出部(21)は感知部(30)からの情報に基づいて算出過程を行う。
【0020】
入力部(40)はユーザから各種情報を受けるためのものであり、キーボード、マウス、タッチスクリーンなどを使用することができる。仮想ゴルフ装置を利用するためにまずログインが必要な場合にユーザがログインのための自分のIDやパスワードを入力するとき、ユーザがプレイしたいゴルフコースやプレイ難易度などを選択するときなどに入力部(40)を用いることができる。
【0021】
サウンド部(50)はスピーカなどのような音響機器を含み、これを通じてユーザにゲームの進行状況を案内しゲームの進行による各種効果音を再生する。
表示部(60)はプロジェクターとスクリーンなどのような表示動作用の機器を含む。プロジェクターはゴルフコースとゴルフボールがスクリーンに表示されるようにゴルフ関連映像をスクリーンに投射し、スクリーンは投射されたゴルフ関連映像を表示してユーザに提供する。図面に図示されていないが、表示部(60)はスクリーン以外に補助ディスプレイの役割をするキオスクなどのような表示装置をさらに含むことができる。
【0022】
本明細書では、スクリーンに表示される一部の対象に対して「仮想」という用語を付けて表現する場合があり得る。これは現実世界に存在する対象物との混同を避けるための目的であり、現実の世界に存在するものではなくスクリーンの映像に表示されるものであるという意味である。例えば、「仮想のゴルフコース」とはスクリーンに表示されるゴルフコースという意味であり、「仮想のゴルフボール」とはスクリーンに表示されるゴルフボールという意味である。
【0023】
仮想ゴルフ装置は、スクリーンゴルフ場に設置されてスクリーンゴルフをプレイすることができるようにする装置であり、ユーザがスクリーンゴルフをプレイする際の仮想ゴルフ装置の動作過程は次の通りである。ユーザがゴルフボールを打撃すると、感知部(30)はゴルフクラブの動きやユーザが打撃したゴルフボールの移動速度や移動方向などのような物理的状態を感知する。感知部(30)によって感知された情報は制御部(20)に伝達され、制御部(20)における算出部(21)は伝達された情報に基づいてゴルフボールの軌跡を算出する算出過程を行う。表示部(60)では算出過程によって算出された軌跡の通り仮想ゴルフボールが動く映像を表示し、このときに仮想ゴルフボールは算出された軌跡により移動した後にスクリーンに表示される仮想ゴルフコースの特定地点に着地し、ユーザは仮想のゴルフボールが着地した地点からネクスト打撃を継続する。ユーザのネクスト打撃では上記動作過程を繰り返す。
【0024】
図2は
図1の仮想ゴルフ装置においてスクリーンに表示される仮想ゴルフコースの一例を示す図であり、
図3乃至
図5は本発明の様々な実施例による打撃マットの構造を示す図であり、
図6は複数領域の打撃マットを使用する場合のプレイ方式を説明するための図である。
【0025】
図2を参照すると、仮想ゴルフ装置のスクリーンには現在ユーザがプレイしでいる仮想ゴルフコースが表示され、仮想ゴルフコースは実際のゴルフコースをそのまま再現して表現することができる。すなわち、実際のゴルフコースにフェアウェイ、ラフ、バンカーなどのような様々な属性を有する地形があるように、スクリーンにディスプレイされる仮想ゴルフコースにも仮想フェアウェイ、仮想ラフ、仮想バンカーなどのような様々な属性を有する地形を表示することができる。フェアウェイは長さが短く管理されている芝領域である。ラフは芝が管理されずフェアウェイに比べて芝の長さが長くなっている地域である。芝が長いラフでは芝が短いフェアウェイよりも打撃が難しくて打撃難易度が高い。また、バンカーは主に砂からなる領域であり、バンカーでゴルフボールを打撃すると砂が飛び散るので打撃が非常に難しい。便宜上、本明細書ではフェアウェイ以外のラフ、バンカーなどの領域を「非フェアウェイ領域」と命名する。
【0026】
図3乃至
図5を参照すると、
図1の仮想ゴルフ装置に使用される打撃マットとして複数の領域を備える複数領域打撃マットを用いることができる。上記複数領域はフェアウェイ領域(1)と非フェアウェイ領域(2)とを含む。フェアウェイ領域(1)はスクリーンにディスプレイされる仮想フェアウェイに対応し、非フェアウェイ領域(2)はスクリーンにディスプレイされる仮想非フェアウェイに対応する。
図3および
図4に図示されたように非フェアウェイ領域(2)は単一領域で構成されてもよく、または
図5に図示されたように非フェアウェイ領域(2)は複数領域で構成されてもよい。非フェアウェイ領域(2)が単一領域で構成される場合、単一領域はラフまたはバンカーに対応するように形成されることができる。例えば、単一領域がラフに対応する場合、フェアウェイ領域(1)と非フェアウェイ領域(2)は共に人工芝で形成され、非フェアウェイ領域(2)の人工芝はフェアウェイ領域(1)の人工芝より長い長さ及び/又は粗い材料で形成することができる。非フェアウェイ領域(2)が複数の領域で構成されている場合、複数の領域はそれぞれラフとバンカーとに対応するように形成されることができる。例えば、
図5の打撃マットにおいて、フェアウェイ領域(1)とラフ領域(2a)はその長さが互いに異なる人工芝で形成され、バンカー領域(2b)は砂で打撃するような打撃感を与えることができる材料で形成される。実際のゴルフではウォーターハザードのようにフェアウェイ、ラフ、バンカー以外の他の領域が有り得、ラフやバンカーもライトラフ、ヘビーラフ、フェアウェイバンカー、グリーンバンカーなどのように細分化することができるため、打撃マットの非フェアウェイ領域(2)は実際のゴルフ場の地形を様々な方法で反映することができるように様々な形態で構成することができる。
【0027】
図3乃至
図5に図示されたように、本実施例による複数領域打撃マットは、打撃マットの中心を縦方向に通過する仮想のラインを仮定するときにフェアウェイ領域(1)と非フェアウェイ領域(2)との両方が上記仮想ラインの左側と右側の両方に形成されるという特徴がある。説明の便宜上、図面で打撃マットの上部をスクリーンが配置される「前方」と命名すると、ユーザは打撃マットにゴルフボールを置いて前方のスクリーンに向かってゴルフボールを打撃する。本実施例による複数領域打撃マットは、前方から見るときに右のがたである右側と前方から見るときに左のがたである左側の両方にフェアウェイ領域(1)と非フェアウェイ領域(2)との両方が形成されている。特に、フェアウェイ領域(1)において前方から見て左側に形成される部分と右側に形成される部分とは互いに対称になるように形成することができ、また非フェアウェイ領域(2)において前方から見て左側に形成される部分と右側に形成される部分とは互いに対称になるように形成することができる。
図3乃至
図5はフェアウェイ領域(1)と非フェアウェイ領域(2)とが左右両方に形成されたり左右対称に形成されたりするいくつかの例を示しておるが、打撃マットは図面に図示される構造に限定されず図示されていない他の構造を有してもよい。従来技術による複数領域打撃マットはフェアウェイ領域と非フェアウェイ領域が形成された部分が左右非対称であり、フェアウェイ領域は前方から見て左側と右側のいずれか一つにのみ形成され、非フェアウェイ領域はフェアウェイ領域が形成された側の反対側にのみ形成される。従来技術と本発明による複数領域打撃マットについては後で詳細に比較して説明する。
【0028】
スクリーンに表示される複数の領域に対応するように構成された複数領域打撃マットを使用する場合、ユーザはスクリーン映像において仮想ゴルフボールが置かれている領域と打撃マットの実際のゴルフボールが置かれている領域とが互いに対応するように実際のゴルフボールを配置した後、実際のゴルフボールを打撃する。例えば、
図6(a)に図示されたように、スクリーンの仮想ゴルフコースにおいて仮想ゴルフボールが仮想フェアウェイに位置する場合、ユーザは実際のゴルフボールを打撃マットのフェアウェイ領域に置いて打撃することができる。また、
図6(b)及び
図6(c)に図示されたように、スクリーンの仮想ゴルフコースにおいて仮想ゴルフボールが仮想ラフ/仮想バンカーに位置する場合、ユーザは実際のゴルフボールを打撃マットのラフ領域/バンカー領域に置いて打撃することができる。このように複数領域打撃マットを使用することにより、ユーザはスクリーンに仮想ゴルフボールが置かれている状況(仮想フェアウェイ/仮想ラフ/仮想バンカーなどの地形中にいずれかに仮想ゴルフボールが位置する)と対応する打撃環境(打撃マットのフェアウェイ領域/非フェアウェイ領域のラフ領域/非フェアウェイ領域のバンカー領域などの領域中にいずれかの領域に実際のゴルフボールが配置する)を打撃マットに形成した後、実際のゴルフボールを打撃することができ、これによりユーザは実際のゴルフでフェアウェイショット/トラブルショット(ラフショット/バンカーショットなどのように非フェアウェイ領域でのショットを意味)をするような打撃感をスクリーンゴルフでも体感することができる。
【0029】
図7乃至
図11は本発明の実施例による打撃マットを使用する場合の利点を説明するための図である。
【0030】
図7は従来技術による打撃マットとして右利きユーザ用打撃マットを示し、
図8は従来技術による打撃マットとして左利きユーザ用打撃マットを示す。
図7及び
図8を参照すると、従来技術による複数領域打撃マットはフェアウェイ領域(5)と非フェアウェイ領域(6)とを含み、非フェアウェイ領域(6)は複数の領域を具備している。非フェアウェイ領域(6)の複数領域はラフ領域(6a)とバンカー領域(6b)とを含む。
図7の従来技術の打撃マットにおいて上部を「前方」と命名すると、右利き用従来技術打撃マットにおいてフェアウェイ領域(5)は前方から見て右側に位置し、非フェアウェイ領域(6)は前方からみて左側に位置する。
図7に図示されたように、右利きユーザ用の従来技術の複数領域打撃マットは左右非対称であり、概してフェアウェイ領域(5)は前方から見て右側にのみ形成され、非フェアウェイ領域(6)は前方から見て左側にのみ形成されている。同様に、
図8の従来技術の打撃マットにおいて上部を「前方」と命名すると、左利き用従来技術打撃マットにおいてフェアウェイ領域(5)は前方から見て左側に位置し、非フェアウェイ領域(6)は前方からみて右側に位置する。
図8に図示されたように、左利きユーザ用の従来技術の複数領域打撃マットは左右非対称であり、概してフェアウェイ領域(5)は前方から見て左側にのみ形成され、非フェアウェイ領域(6)は前方から見て右側にのみ形成されている。
図7及び
図8に図示されたように、右利きユーザは右利きユーザ用打撃マットの前方から見るときに右側に位置して前方に向かってゴルフボールを打撃し、左利きユーザは左利きユーザ用打撃マットの前方から見るときに左側に位置して前方に向かってゴルフボールを打撃する。従来技術による複数領域打撃マットは、打撃マットの複数領域中にフェアウェイ領域(5)がユーザが打撃する位置に近い側に形成され、非フェアウェイ領域(6)がユーザが打撃する位置に遠い側に形成され、ユーザが右利きであるか左利きであるかに応じて、右利きユーザのための打撃マットと左利きユーザのための打撃マットとをそれぞれ別々に使用しなければならない。
【0031】
図9を参照すると、本発明の実施例による複数領域打撃マットを使用する場合、打撃マットが左右対称に形成されるため、右利きユーザが前方から見て打撃マットの右側に位置するときの打撃状況と左利きユーザが前方から見て打撃マットの左側に位置するときの打撃状況とが同一である。従って、右利きユーザと左利きユーザは1つの打撃マットを一緒に使用することができる。
【0032】
図10を参照すると、従来技術の複数領域打撃マットを使用してユーザが打撃する場合に、フェアウェイ領域(5)での打撃であるかまたは非フェアウェイ領域(6)での打撃であるかによりユーザとゴルフボールとの間の距離が変わる。例えば、右利きユーザが従来技術の打撃マットを利用すると仮定すると、
図10に図示されたように、フェアウェイ領域(5)で打撃する時にユーザとゴルフボールとの間の距離(D1)は、非フェアウェイ領域(6)で打撃する時にユーザとゴルフボールとの間の距離(D2、D2)より短い。ゴルフのスイングは細かい変数に大きく影響を受けるので、ゴルフボールとユーザとの間の距離もスイングに影響を与える重要な変数になることができる。フェアウェイショットと非フェアウェイショットにおいてなるべくゴルフボールとの同一距離を維持しながらスイングメカニズムを変えずに打撃したいユーザが有り得、このようなユーザには従来技術の打撃マットを利用する際にフェアウェイショット/非フェアウェイショットにより自分とゴルフボールとの間の距離が変わることに気が掛かって打撃結果に悪影響を与えることができる。
【0033】
これに対して、
図11を参照すると、本発明の実施例による複数領域打撃マットを使用してユーザが打撃する場合に、フェアウェイ領域(1)での打撃であるかまたは非フェアウェイ領域(2)での打撃であるかにかかわらず、ユーザとゴルフボールとの間の距離を一定に維持することができる。例えば、右利きユーザが本発明の実施例による打撃マットを使用すると仮定すると、
図11に図示されたように、フェアウェイ領域(1)で打撃するときにユーザとゴルフボールとの間の距離(D1)は、非フェアウェイ領域(2)で打撃すときにユーザとゴルフボールとの間の距離(D2、D2)と同一である。したがって、本実施例による複数領域打撃マットは、フェアウェイショット/非フェアウェイショットにかかわらず、ユーザがゴルフボールと同一距離を維持しながらスイングメカニズムを変えずに打撃することができるという利点がある。
【0034】
図12は本発明の他の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図であり、
図13乃至
図15は状態変更手段の作動過程を説明するための図である。
図12を参照すると、本発明の実施例による仮想ゴルフ装置は、打撃プレート(10)、制御部(20)、感知部(30)、入力部(40)、サウンド部(50)、表示部(60)、状態変更手段(70)を含む。
【0035】
打撃プレート(10)はユーザがゴルフボールを打撃するために位置する領域である。打撃プレート(10)には打撃用ゴルフボールが置かれる打撃マットが具備され、前記打撃マットには上下に移動しながらユーザに打撃用ゴルフボールを提供するオートティーが設けられている。
制御部(20)は仮想ゴルフ装置の構成要素の間の全体的な動作を制御する。制御部(20)は算出部(21)と貯蔵部(22)とを備えている。算出部(21)はユーザが打撃したゴルフボールの物理的状態等に基づいて、前記物理的状態でゴルフボールが実際のゴルフ場で移動すると仮定したときの軌跡を算出する算出過程を行う。貯蔵部(22)は制御部(20)の動作又は上記算出過程等を行うために必要な各種プログラム及び/又はデータを貯蔵している。
【0036】
感知部(30)はゴルフクラブの動き及び/又はユーザが打撃したゴルフボールの動きなどを感知して算出過程に必要な情報を把握するためのものであり、感知部(30)としてカメラや感知センサーなどのような感知手段を使用することができる。入力部(40)はユーザから各種情報を受けるためのものであり、キーボード、マウス、タッチスクリーンなどを使用することができる。サウンド部(50)はスピーカなどのような音響機器を含み、これを通じてユーザにゲームの進行状況を案内しゲームの進行による各種効果音を再生する。表示部(60)はプロジェクターとスクリーンなどのような表示動作用の機器を含む。プロジェクターはゴルフコースとゴルフボールなどを含む関連映像をスクリーンに投射し、スクリーンは投射されたゴルフ関連映像を表示してユーザに提供する。
【0037】
状態変更手段(70)は打撃マットの状態を変更するためのものであり、本実施例による仮想ゴルフ装置では
図3乃至
図5に図示されたような左右対称型打撃マットを使用せず、その代わりに状態変更手段(70)を介して左右対称型打撃マットを使用するのと同一の効果を発揮することができる。
【0038】
図13を参照すると、状態変更手段(70)は打撃プレート(10)の下部に配置されている。状態変更手段(70)は上面に打撃マットが安着されている第1及び第2支持台(71、72)と、第1及び第2支持台(71、72)の下面に付着されて第1及び第2支持台(71、72)を縦方向に移動させる縦方向移動部材(73)と、縦手方向移動部材(73)を横方向に移動させる横方向移動部材(74)とを含む。第1支持台(71)には第1状態の打撃マットが安着されており、第2支持台(72)には第2状態の打撃マットが安着されている(打撃マットの第1及び第2状態については後述する)。打撃プレート(10)には開口部(11)が形成され、開口部(11)を介して第1状態の打撃マットまたは第2状態の打撃マットを外部に露出させることができる。すなわち、第1状態の打撃マットが必要な場合、第1支持台(71)の下面に付着されている縦方向移動部材(73)が第1支持台(71)を上方に移動させて第1支持台(71)が打撃プレート(10)の高さまで上昇して第1状態の打撃マットを外部に露出させることができ、第2状態の打撃マットが必要な場合、第2支持台(72)の下面に付着されている縦方向移動部材(73)が第2支持台(72)を上方に移動させて第2支持台(72)が打撃プレート(10)の高さまで上昇して第2状態の打撃マットを外部に露出させることができる。ここで、縦方向移動部材(73)は油圧装置や駆動モータなどにより上下に伸張可能なロッドなどのような機器を含み、横方向移動部材(74)は縦方向移動部材(73)を左右に移動させることができるように、駆動ローラなどによって左右に移動可能なベルトなどのような機器を含む。
【0039】
図14を参照すると、
図13と異なる構造の状態変更手段(70)も可能であり、この状態変更手段(70)も打撃プレート(10)の下部に配置されている。状態変更手段(70)は上面に打撃マットが安着されている支持台(75)と、支持台(75)の下面に付着されて支持台(75)を縦方向に移動させる縦方向移動部材(76)と、縦方向移動部材(76)を回転させる回転部材(77)とを含む。打撃プレート(10)には開口部(11)が形成され、開口部(11)を介して打撃マットを外部に露出させることができる。回転部材(77)の作用により、縦方向移動部材(76)に安着されている支持台(75)が回転することができ、これにより支持台(75)に安着されている打撃マットは第1状態または第2状態となる(打撃マットの第1および第2状態については後述する)。したがって、第1状態の打撃マットが必要な場合には第1状態の打撃マットを開口部(11)を介して外部に露出させ、第2状態の打撃マットが必要な場合には第1状態の打撃マットを回転させて第2状態を形成した後、第2状態の打撃マットを開口部(11)を介して外部に露出させる。ここで、縦方向移動部材(76)は油圧装置や駆動モータなどにより上下に伸張可能なロッドなどのような機器を含み、回転部材(77)は駆動モータ等により回転可能な回転プレートなどのような機器を含む。
【0040】
図15を参照すると、支持台(71、72、75)に安着される打撃マットとして、フェアウェイ領域(7)と非フェアウェイ領域(8)とを有する複数領域打撃マットを用いることができる。非フェアウェイ領域(8)は複数領域を含み、非フェアウェイ領域(8)の複数領域はラフ領域(8a)とバンカー領域(8b)となどを含む。
図15の左側に図示されたように、打撃マットが第1状態にあるとき、フェアウェイ領域(7)は左側に位置し非フェアウェイ領域(8)は右側に位置する。
図15で打撃マットの上部にスクリーンが設置されていると仮定し、ユーザがスクリーンに向かってゴルフボールを打撃する際にゴルフボールを打撃する方向を「前方」と命名すると、第1状態は右利きユーザが前方に打撃するための打撃マットの状態を示す(前方から見ると、フェアウェイ領域(7)は右側に位置し非フェアウェイ領域(8)は左側に位置する)。
図15の右側に図示されたように、打撃マットが第2状態にあるとき、フェアウェイ領域(7)は右側に位置し非フェアウェイ領域(8)は左側に位置する。第2状態は左利きユーザが前方に打撃するための打撃マットの状態を示す。
【0041】
図13に図示された状態変更手段(70)を使用する場合、右利きユーザが打撃する際に制御部(20)は状態変更手段(70)をコントロールして第1状態の打撃マットを外部に露出させ、左利きユーザが打撃する際に制御部(20)は状態変更手段(70)をコントロールして第2状態の打撃マットを外部に露出させる。また、
図14に図示された状態変更手段(70)を使用する場合、右利きユーザが打撃する際に制御部(20)は状態変更手段(70)をコントロールして第1状態の打撃マットを露出させ(打撃マットが第1状態であれば現在の状態を維持して露出させ、第2状態であれば打撃マットを回転させて第1状態に変更して露出させる)、左利きユーザが打撃する際に制御部(20)は状態変更手段(70)をコントロールして第2状態の打撃マットを露出させる(打撃マットが第2状態であれば現在の状態を維持して露出させ、第1状態であれば打撃マットを回転させて第2状態に変更して露出させる)。
【0042】
本実施例によれば、非対称型の複数領域打撃マットを使用するにもかかわらず、状態変更手段(70)を用いることで右利きユーザ又は左利ユーザに応じて打撃マットの状態を変更することができ、これにより右利きユーザと左利きユーザが同一場所で一緒にプレイすることができる。
【0043】
図16は本発明のまた他の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
図16を参照すると、本実施例による仮想ゴルフ装置は複数のブース(101、102、103)を含む。各ブース(101、102、103)はすべて同一に構成されている。例えば、最初のブース(101)は、打撃プレート(101a)、キオスク画面が具備されており前述の実施例において制御部の役割をすることができるシミュレータ機器(101b)、スクリーン(101c)などを備えており、他のブース(102、103)も同一のコンポーネントを持っている。図面に図示されていないが、各ブース(101、102、103)には打撃時にゴルフクラブ/ゴルフボールの動きを感知するためのカメラなどの他の機器がさらに具備されている。各ブース(101、102、103)では多数のユーザが交互にゴルフをプレイすることができる。あるいは、各ブース(101、102、103)ではユーザ一人で他のブースのユーザと離隔している状態でソロでプレイすることができる。本実施例による仮想ゴルフ装置において打撃プレート(101a)には
図3乃至
図5に図示されたような複数領域打撃マットが使用されたり、又は本実施例による仮想ゴルフ装置には
図13及び
図14などに図示されたような状態変更手段が具備されている状態で非対称型の複数領域打撃マットが使用されたりすることができ、これにより右利きユーザと左利きユーザが同一場所で一緒にプレイすることができる。
【0044】
図17は複数の仮想ゴルフ装置がネットワークに連結されているシステムの概略的な構造を示す図である。
図17を参照すると、複数の仮想ゴルフ装置を含むシステムは仮想ゴルフ装置(100)とサービス装置(200)とを含む。仮想ゴルフ装置(100)として
図1乃至
図16などに図示されたような仮想ゴルフ装置などが使用されることができる。仮想ゴルフ装置(100)はスクリーンゴルフをプレイすることができる家庭用または公共用などのスクリーンゴルフ場に設置され、スクリーンゴルフ場が複数の場所にある場合に仮想ゴルフ装置(100)は各スクリーンゴルフ場ごとに設置されて全体的に複数個が具備される。仮想ゴルフ装置(100)はサービス装置(200)と有無線通信網などを介して連結されている。サービス装置(200)は複数のスクリーンゴルフ場を運営するサービス業者が、複数のスクリーンゴルフ場に具備されている仮想ゴルフ装置(100)を管理するために使用する中央サーバを含む。
【0045】
スクリーンゴルフのサービスを利用しようとするユーザが上記サービスの提供を受けるためにまずログインをする場合、サービス装置(200)はユーザの身元を確認してログインの承認可否を決定する。上記ログイン動作のためにサービス装置(200)に貯蔵部(210)が具備され、貯蔵部(210)はユーザの身元を確認するための情報を貯蔵している。また、貯蔵部(210)はユーザの身元確認用情報だけでなくユーザのプレイ記録などを貯蔵する。このように貯蔵部(210)に様々なユーザ情報が貯蔵されることにより、サービス装置(200)に有線及び/又は無線で連結されている複数の仮想ゴルフ装置(100)は貯蔵部(210)に貯蔵されている情報を利用することができ、各仮想ゴルフ装置(100)はユーザの情報を別途貯蔵する必要がない。
【0046】
仮想ゴルフ装置(100)には
図3乃至
図5に図示されたような複数領域打撃マットが使用されたり、又は仮想ゴルフ装置(100)には
図13及び
図14などに図示されたような状態変更手段が具備されている状態で非対称型の複数領域打撃マットが使用されたりすることができる。その結果、仮想ゴルフ装置(100)を用いるユーザが右利きであるか左利きであるかにかかわらず、右利きユーザと左利きユーザが同一場所で一緒にプレイすることができる。
【0047】
以上、本発明の具体的な実施例について考察した。本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形した形態で具現できることを理解することができるであろう。したがって、開示された実施例は限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されるべきである。本発明の範囲は前述した説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等の範囲内にあるすべての差異点は本発明に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0048】
10:打撃プレート
20:制御部
30:感知部
40:入力部
50:サウンド部
60:表示部
70:状態変更手段
100:仮想ゴルフ装置
200:サービス装置