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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097767
(43)【公開日】2024-07-19
(54)【発明の名称】草焼きバーナー
(51)【国際特許分類】
   A01M 21/04 20060101AFI20240711BHJP
【FI】
A01M21/04 Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024000303
(22)【出願日】2024-01-04
(31)【優先権主張番号】202310020986.8
(32)【優先日】2023-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521488738
【氏名又は名称】浙江普莱得電器股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG PRULDE ELECTRIC APPLIANCE CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Industrial Development Park, Xiaoshun Town, Jindong District Jinhua, Zhejiang, China
(71)【出願人】
【識別番号】521488749
【氏名又は名称】バタビア ビー.ブイ.
【氏名又は名称原語表記】BATAVIA B.V.
【住所又は居所原語表記】Weth. Wassebaliestraat 6d SN Staphorst Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】楊偉明
(72)【発明者】
【氏名】レイモンド パイアス
【テーマコード(参考)】
2B121
【Fターム(参考)】
2B121AA19
2B121BB21
2B121EA21
(57)【要約】
【課題】本発明は草焼きバーナーを開示する。
【解決手段】本発明の草焼きバーナーは除草装置の分野に属し、ユーザが使用するとき、雑草に狙いをつけるのが難しいという課題を解決した。該課題を解決する技術方案は、主に機械本体及び操作部を含み、機械本体は基礎部及び動作部を含む。基礎部は操作部と接続され、動作部は基礎部に対して前に突出する。動作部に植物を進入させるアーク空洞、及びアーク空洞内の植物に向かって高圧アークを放出する電極アセンブリが設けられる。アーク空洞は動作部を貫通し、アーク空洞の底端部の開口は動作部の底面に位置する。電極アセンブリは正電極及び負電極を含み、正電極は動作部内に設けられ、傾斜してアーク空洞に下向きに進入し、負電極は動作部の底面に設けられ、アーク空洞の底端部の開口を取り囲む。本発明は主に除草に用いられ、ユーザが使用するとき、雑草及び電極アセンブリの相対位置を考慮する必要はなく、ユーザが使用する利便性を高める。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械本体及び操作部を含み、前記機械本体が基礎部及び動作部を含み、前記基礎部が前記操作部と接続され、前記動作部が前記基礎部に対して前に突出する草焼きバーナーであって、前記動作部に植物を進入させるアーク空洞、及び前記アーク空洞内の植物に向かって高圧アークを放出する電極アセンブリが設けられ、前記アーク空洞が前記動作部を貫通し、前記アーク空洞の底端部の開口が前記動作部の底面に位置し、前記電極アセンブリが正電極及び負電極を含み、前記正電極が前記動作部内に設けられ、傾斜して前記アーク空洞に下向きに進入し、前記負電極が前記動作部の底面に設けられ、前記アーク空洞の底端部の開口を取り囲むことを特徴とする草焼きバーナー。
【請求項2】
前記動作部がベースプレート、上部カバー、及び前記アーク空洞を形成する筒体を含み、前記筒体の上端部が前記上部カバーと接続され、底端部が前記ベースプレートと接続され、前記アーク空洞が前記ベースプレート及び前記上部カバーを貫通し、前記正電極が前記筒体を貫通して前記アーク空洞に進入し、前記負電極が前記ベースプレートの下表面に取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載の草焼きバーナー。
【請求項3】
前記筒体が前記上部カバーと一体構造であるか、又は前記ベースプレートと一体構造であることを特徴とする、請求項2に記載の草焼きバーナー。
【請求項4】
前記筒体の底端部が、前記アーク空洞の内壁に、植物が前記アーク空洞に進入するように誘導するラッパ口を有することを特徴とする、請求項2に記載の草焼きバーナー。
【請求項5】
前記筒体及び前記負電極がいずれも円環状で、同心であることを特徴とする、請求項2に記載の草焼きバーナー。
【請求項6】
前記操作部がハンドル及び接続管を含み、前記接続管が前記ハンドル及び前記基礎部の間に接続され、前記ハンドルの底部に前記電極アセンブリに電力供給する電池が設けられ、前記電池及び前記動作部が水平方向でそれぞれ前記接続管の前後両側に位置し、重心をつり合わせることを特徴とする、請求項1に記載の草焼きバーナー。
【請求項7】
前記ハンドルの上部に前記電極アセンブリの動作を制御する操作スイッチが設けられることを特徴とする、請求項6に記載の草焼きバーナー。
【請求項8】
前記基礎部に前記電極アセンブリと電気的に接続される安全スイッチが設けられ、前記基礎部の底面に下向きに開口するスライド溝が設けられ、前記スライド溝内にスライドブロックが設けられ、前記スライドブロックが前記スライド溝から突き出るように保持する弾性部品が前記スライドブロックに設けられ、前記スライドブロックの底面及び前記動作部の底面が同一平面にあるとき、前記安全スイッチを作動させる作動部が前記スライドブロックに設けられることを特徴とする、請求項1に記載の草焼きバーナー。
【請求項9】
前記動作部に前記アーク空洞の上端部を覆う透明絶縁カバーが設けられることを特徴とする、請求項1に記載の草焼きバーナー。
【請求項10】
前記基礎部の上端面に表示インターフェイスが設けられ;及び/又は、前記基礎部にスピーカーが設けられることを特徴とする、請求項1に記載の草焼きバーナー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は除草装置に関し、特に草焼きバーナーである。
【背景技術】
【0002】
既存技術では高圧アークの草焼きバーナーが採用されており、草焼きバーナーの底部に高圧アークを生成する電極アセンブリが配置される。使用するとき、草焼きバーナーの機械本体部分を雑草に接触させるか、又は雑草に近付ける必要があり、そのようにしなければ使用することができない。しかし、草焼きバーナーが動作するときに生成される高圧アークは容易に狙いから外れ、除去したくない植物を損傷させる可能性があるだけでなく、使用者の安全に影響を及ぼす可能性もある。例えば、中国特許出願公開第113170773号明細書で草焼きバーナーを開示しており、機械本体内に高圧放出装置(61)と電気的に接続される正極(62)及び第1負極(63)が設けられる。該ハンドルの底端部に高圧放出装置(61)と電気的に接続される第2負極(64)が設けられ、該第1負極(63)は正極(62)及び第2負極(64)の間に位置する。上記既存技術において、ユーザが草焼きバーナーを使用するとき、雑草が正極及び第1負極に相対する位置又は正極及び第2負極に相対する位置を調整する必要がある。ユーザが草焼きバーナーを使用するとき、正極、第1負極及び第2負極はユーザから見えない位置にあり、雑草と正極、第1負極及び第2負極との相対位置関係を判断するのが比較的難しい。従ってユーザの操作が比較的不便であり、除草効率及び効果に影響を及ぼすことがあり、ユーザエクスペリエンスを低下させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第113170773号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が達成しようとする目的は、草焼きバーナーを提供することである。これはユーザが使用するとき雑草に狙いをつけるのが難しいという課題を解決し、ユーザが雑草及び電極アセンブリの相対位置を考慮する必要はなく、ユーザが使用する利便性を高める。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明は以下のような技術方案を採用する。草焼きバーナーは機械本体及び操作部を含み、機械本体は基礎部及び動作部を含む。基礎部は操作部と接続され、動作部は基礎部に対して前に突出する。動作部に植物を進入させるアーク空洞、及びアーク空洞内の植物に向かって高圧アークを放出する電極アセンブリが設けられる。アーク空洞は動作部を貫通し、アーク空洞の底端部の開口は動作部の底面に位置する。電極アセンブリは正電極及び負電極を含み、正電極は動作部内に設けられ、傾斜してアーク空洞に下向きに進入し、負電極は動作部の底面に設けられ、アーク空洞の底端部の開口を取り囲む。
【0006】
上記技術方案を採用すると、本発明は以下のような利点を有する。採用する負電極は動作部の底面に設けられ、アーク空洞の底端部の開口を取り囲む。ユーザが草焼きバーナーを使用するとき、電極アセンブリ及び雑草の相対位置関係を考慮する必要はなく、雑草をアーク空洞に進入させるだけでよい。アーク空洞は動作部を貫通し、ユーザは雑草がアーク空洞に進入しているかどうかを直接観察することができ、このとき環状の負電極は雑草を取り囲む。従って環状の負電極は、正電極が放出した高圧アークが雑草を介して負電極に伝導されることを確実に保証することができ、これにより雑草を焼き、ユーザが使用する利便性を大幅に高めることができる。他に、直接観察することにより、アーク空洞に進入した植物が焼きたい植物であるかどうか、除去したくない植物がアーク空洞に進入しているかどうかを判断し、除草動作の正確性を高める。
【0007】
さらに、該動作部はベースプレート、上部カバー、及びアーク空洞を形成する筒体を含み、筒体の上端部は上部カバーと接続され、底端部はベースプレートと接続される。アーク空洞はベースプレート及び上部カバーを貫通し、正電極は筒体を貫通してアーク空洞に進入し、負電極はベースプレートの下表面に取り付けられる。上記技術方案を採用すると、ベースプレート、上部カバーを組み立てて正電極の取付空間を形成することができる。筒体の上端部は上部カバーと接続され、底端部はベースプレートと接続され、ベースプレート、上部カバーを支持することができ、動作部を組み立てた後の構造強度を高める。負電極はベースプレートの下表面に取り付けられ、直接地面と接触することができ、高圧アークを雑草の根部に誘導するのに有利であり、雑草を焼く効果を高めるのに有利である。
【0008】
さらに、該筒体は、上部カバーと一体構造であるか、又はベースプレートと一体構造である。上記技術方案を採用すると、上部カバー又はベースプレートと一体構造であり、部品の数量を減少させることができ、組立に有利である。筒体がベースプレートと一体構造であるとき、ベースプレートは筒体の円周方向に対して構造支持材を形成することができ、筒体の構造安定性を高め、これにより筒体の使用寿命を高める。
【0009】
さらに、該筒体の底端部は、アーク空洞の内壁に、植物がアーク空洞に進入するように誘導するラッパ口を有する。上記技術方案を採用すると、雑草はラッパ口に沿ってより自然に、迅速にアーク空洞に進入することができ、さらにユーザ操作の利便性を高める。
【0010】
さらに、該筒体及び負電極はいずれも円環状で同心である。上記技術方案を採用すると、雑草がアーク空洞に進入した後、雑草がいかに傾斜していようが、必然的に負電極との間に最短距離が生成され、高圧アークの伝導に有利であり、これにより除草の効率及び効果を高める。負電極は円環状の構造を採用すると、同じ周長の条件下で、最大の面積を有することができ、アーク空洞の底端部の開口をより大きくすることができ、雑草の進入に都合がよい。
【0011】
さらに、該操作部はハンドル及び接続管を含み、接続管はハンドル及び基礎部の間に接続される。ハンドルの底部に電極アセンブリに電力供給する電池が設けられ、電池及び動作部は水平方向でそれぞれ接続管の前後両側に位置し、重心をつり合わせる。上記技術方案を採用すると、すべての部品の重量が変わらない状況で、ユーザが草焼きバーナーを移動させるとき、接続管を握った手で草焼きバーナーを持ち上げ、動作部を地面から離すことができ、この手で接続管を握った位置を支点として、草焼きバーナー全体がてこを形成する。電池及び動作部の重量の相対的な支点について、すでに一定程度の平衡が得られており、ユーザは動作部の位置を変えたいとき、機械本体の全体の重量を完全に受ける必要はない。従ってハンドルを握った手は動作部の地面に対する位置を気軽に変えることができ、ユーザが使用する労力を節約することができるだけでなく、より正確、迅速に雑草をアーク空洞に進入させることができ、除草動作の効率を高める。
【0012】
さらに、該ハンドルの上部に電極アセンブリの動作を制御する操作スイッチが設けられる。上記技術方案を採用すると、ユーザは電極アセンブリの通電、通電停止を頻繁に制御する必要があるが、ユーザに操作の利便性を提供する。
【0013】
さらに、該基礎部に電極アセンブリと電気的に接続される安全スイッチが設けられ、基礎部の底面に下向きに開口するスライド溝が設けられ、スライド溝内にスライドブロックが設けられる。スライドブロックがスライド溝から突き出るように保持する弾性部品がスライドブロックに設けられ、スライドブロックの底面及び動作部の底面が同一平面にあるとき、安全スイッチを作動させる作動部がスライドブロックに設けられる。上記技術方案を採用すると、機械本体を地面に垂直にして草焼き作業を行うとき、スライドブロックはスライド溝に沿って上昇し、スライドブロックの底面及び機械本体の底面が同一平面にあるとき、スライドブロックの作動部が安全スイッチを作動させ、電極アセンブリを正常に起動させることができる。スライドブロック及び安全スイッチの組合せにより、機械本体が地面に垂直であるときしか電極アセンブリを起動することができないことを確実に保証し、電極アセンブリが理由なく起動するのを防止し、使用の安全性を高める。スライド溝は下向きに開口し、スライドブロックはスライド溝に沿ってスライドする。機械本体の底面が地面から離れたとき、スライドブロックはそれ自体の重力の作用で作動部を安全スイッチから離すことができ、これにより電極アセンブリを停止し、自動的な機械の停止を実現する。ユーザが使用するとき突然作動する状況が生じても、機械本体の底面を地面から離すだけで、電極アセンブリの動作を停止させることができ、例えば草焼きバーナーを地面に倒す。危険な事故が生じる可能性を低下させ、さらに本発明の安全性を高める。次に、スライドブロックに弾性部品が設けられ、弾性部品はスライドブロックが終始スライド溝から突き出るように保持することができ、機械本体の底面が地面から離れたとき、作動部が安全スイッチから離れることができることを確実に保証し、さらに電極アセンブリが理由なく起動する可能性を低下させる。さらに機械本体が倒れたとき、弾性部品はやはりスライドブロックをスライド溝から突き出すことができ、電極アセンブリが理由なく起動する可能性を低下させる。
【0014】
さらに、該動作部にアーク空洞の上端部を覆う透明絶縁カバーが設けられる。上記技術方案を採用すると、透明絶縁カバーはユーザがアーク空洞を観察する視線に影響を及ぼすことはなく、アーク空洞の上部に遮蔽物を形成することができる。除草過程で生じる粉塵の飛散を防止し、機械本体の上表面を相対的によりきれいに保持することができ、ユーザエクスペリエンスを高める。透明絶縁カバーは除草過程で生じる火花が散乱するのを防止することもでき、危険な事故が生じる可能性を低下させ、さらに安全上の隠れた危険を低下させる。透明絶縁カバーは草焼きバーナーを動作させるとき、人体がアーク空洞の上部から進入し、事故が起きるのを防止することもできる。
【0015】
さらに、該基礎部の上端面に表示インターフェイスが設けられ;及び/又は、該基礎部にスピーカーが設けられる。上記技術方案を採用すると、さらにユーザエクスペリエンスを上昇させる。ユーザが表示インターフェイスにより草焼きバーナーの動作状況を直接観察するのに便利であり;スピーカーを利用して、音声によりユーザに知らせることができる。
【0016】
以下、図を組み合わせて本発明についてさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の草焼きバーナーの構造概要図である。
図2図2は、本発明の草焼きバーナーの断面図である。
図3図3は、本発明における機械本体の部分断面図である。
図4図4は、本発明の草焼きバーナーの底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施例の目的、技術方案及び利点をより明確にするため、以下に本発明の実施例中の図を組み合わせて、本発明の実施例中の技術方案について明確、完全に説明する。説明する実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例でないことは明らかである。
【0019】
本発明の明細書及び特許請求の範囲、並びに上記図中の「第1」、「第2」、「第3」、「第4」など(存在する場合)の用語は、類似の対象を区別するのに用いられ、必ずしも特定の順序又は前後の順番を説明するのに用いられるのではない。このように使用するデータは適当な状況で交換することができ、ここで説明する本発明の実施例が、ここで図示又は説明する以外の順序で実施できることを理解するべきである。
【0020】
本発明において、「含む」及び「有する」、並びにこれらのいずれの変形も、非排他的な包含を網羅することを意図すると理解するべきである。例えば、一連の工程もしくはユニットを含む過程、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明確に列挙したそれらの工程又はユニットに限定されず、明確に列挙していない、又はこれらの過程、方法、製品又は機器に固有のその他の工程もしくはユニットを含むことができる。
【0021】
本発明において、「複数の」は2つ又は2つ以上を指すと理解するべきである。「及び/又は」は関連する対象の関連する関係を説明したに過ぎず、3種の関係が存在することができることを表す。例えば、X及び/又はYは、単独でXが存在する、X及びYが同時に存在する、単独でYが存在する、この3つの状況を表すことができる。符号「/」は、一般的に前後の関連する対象が「又は」の関係であることを表す。「X、Y及びZを含む」、「X、Y、Zを含む」は、X、Y、Zの3つがいずれも含まれることを指す。「X、Y又はZを含む」は、X、Y、Zの3つのうち1つを含むことを指し、「X、Y及び/又はZを含む」はX、Y、Zの3つのうちいずれか1つ又はいずれか2つ又は3つを含むことを指す。
【0022】
以下に具体的な実施例により、本発明の技術方案について詳細に説明する。以下のこれらの具体的な実施例は実際の状況に基づいて、相互に組み合わせるか、又は置換することを選択することができ、同じもしくは似た概念又は過程について、いくつかの実施例で再度記載しない可能性がある。
【0023】
図1から図4に示すように、本発明は草焼きバーナーを提供する。機械本体100及び操作部200を含み、機械本体100は基礎部11及び動作部12を含む。基礎部11は操作部200と接続され、動作部12は基礎部11に対して前に突出する。動作部12は植物を進入させるアーク空洞101、及びアーク空洞101内の植物に向かって高圧アークを放出する電極アセンブリが設けられる。アーク空洞101は動作部12を貫通し、アーク空洞101の底端部の開口は動作部12の底面に位置する。電極アセンブリは正電極121及び負電極122を含み、正電極121は動作部12内に設けられ、傾斜してアーク空洞101に下向きに進入し、負電極122は動作部12の底面に設けられ、アーク空洞101の底端部の開口1011を取り囲む。
【0024】
本発明で採用する負電極122は動作部12の底面に設けられ、アーク空洞101の底端部の開口1011を取り囲む。ユーザが草焼きバーナーを使用するとき、電極アセンブリ及び雑草の相対位置関係を考慮する必要はなく、雑草をアーク空洞101に進入させるだけでよい。アーク空洞101は動作部12を貫通し、ユーザは雑草がアーク空洞101に進入しているかどうかを直接観察することができ、このとき環状の負電極122は雑草を取り囲む。従って環状の負電極122は、正電極121が放出した高圧アークが雑草を介して負電極122に伝導されることを確実に保証することができ、これにより雑草を焼き、ユーザが使用する利便性を大幅に高めることができる。他に、直接観察することにより、アーク空洞101に進入した植物が焼きたい植物であるかどうか、除去したくない植物がアーク空洞101に進入しているかどうかを判断し、除草動作の正確性を高める。
【0025】
具体的な構造として、1つの実施例において、動作部12がベースプレート123、上部カバー124、及びアーク空洞を形成する筒体125を含むように設計することができる。筒体125の上端部は上部カバー124と接続され、底端部はベースプレート123と接続される。アーク空洞101はベースプレート123及び上部カバー124を貫通し、正電極121は筒体125を貫通してアーク空洞101に進入し、負電極122はベースプレート123の下表面に取り付けられる。ベースプレート123、上部カバー124を組み立てて、正電極121の取付空間を形成することができる。筒体125の上端部は上部カバー124と接続され、底端部はベースプレート123と接続され、ベースプレート123、上部カバー124を支持することができ、動作部12を組み立てた後の構造強度を高める。負電極122はベースプレート123の下表面に取り付けられ、直接地面に接触することができ、高圧アークを雑草の根部に誘導するのに有利であり、雑草を焼く効果を高めるのに有利である。
【0026】
1つの実施例では、筒体125は上部カバー124と一体構造であり、もう1つの実施例では、筒体125はベースプレート123と一体構造である。例えば図3に示すように、部品の数量を減少させ、組立に有利であるだけでなく、ベースプレート123は筒体125の円周方向に対して構造支持材を形成することができ、筒体125の構造安定性を高め、これにより筒体125の使用寿命を高める。当然、筒体125は、上部カバー124、ベースプレート123と組み立てて固定するように単独で加工することもできる。
【0027】
1つの実施例において、ユーザ操作の利便性をさらに高めるため、筒体125の底端部が、アーク空洞101の内壁に、植物がアーク空洞101に進入するように誘導するラッパ口1012を有するように設計することができる。雑草はラッパ口1012に沿ってより自然に、迅速にアーク空洞101に進入することができる。
【0028】
1つの実施例において、筒体125及び負電極122がいずれも円環状で同心であることを選択することができる。このような状況下で、雑草がアーク空洞101に進入すると、雑草がいかに傾斜していようが、必然的に負電極122との間に最短距離が生成され、高圧アークの伝導に有利であり、これにより除草の効率及び効果を高める。負電極122は円環状の構造を採用すると、同じ周長の条件下で、最大の面積を有することができ、アーク空洞101の底端部の開口1011をより大きくすることができ、雑草の進入に都合がよい。
【0029】
1つの実施例において、ユーザの操作半径を増加させるため、一般的に操作部200がハンドル21及び接続管22を含むように設計し、接続管22はハンドル21及び基礎部11の間に接続される。ハンドル21の底部に電極アセンブリに電力供給する電池23が設けられ、電池23及び動作部12は水平方向でそれぞれ接続管22の前後両側に位置し、重心をつり合わせる。前後の方位は図2を参考にすることができ、左が前、右が後であり、動作部12は鎖線の左側に位置し、電池23は鎖線の右側に位置する。ユーザが草焼きバーナーを使用するとき、一般的に片手でハンドル21を握り、もう片手は接続管22を握るため、すべての部品の重量が変わらない状況下で、ユーザが草焼きバーナーを移動させるとき、接続管22を握った手で草焼きバーナーを持ち上げ、動作部12を地面から離すことができ、この手で接続管22を握った位置を支点として、草焼きバーナー全体がてこを形成する。電池23及び動作部12の重量の相対的な支点について、すでに一定程度の平衡が得られており、ユーザは動作部12の位置を変えたいとき、機械本体100の全体の重量を完全に受ける必要はない。従ってハンドル21を握った手は動作部12の地面に対する位置を気軽に変えることができ、ユーザが使用する労力をより節約することができるだけでなく、より正確、迅速に雑草をアーク空洞101に進入させることができ、除草動作の効率を高める。
【0030】
除草過程において、ユーザは電極アセンブリの通電、通電停止を頻繁に制御する必要があるため、操作の利便性を高めるために、1つの実施例において、ハンドル21の上部に電極アセンブリの動作を制御する操作スイッチ24が設けられる。当然、操作スイッチ24を機械本体100の底部に設け、ペダルを設置する様式でもよい。ユーザはペダルを踏む方式により、電極アセンブリの通電を制御することができ、ユーザがペダルを開放すると、電極アセンブリは通電を停止する。
【0031】
1つの実施例において、ユーザが草焼きバーナーを使用するときの安全性を高めるため、基礎部11に電極アセンブリと電気的に接続される安全スイッチ111を設けることができる。基礎部11の底面に下向きに開口するスライド溝112が設けられ、スライド溝112内にスライドブロック113が設けられる。スライドブロック113がスライド溝112から突き出るように保持する弾性部品114がスライドブロック113に設けられ、スライドブロック113の底面及び動作部12の底面が同一平面にあるとき、安全スイッチ111を作動させる作動部115がスライドブロック113に設けられる。機械本体100を地面に垂直にして草焼き作業を行うとき、スライドブロック113はスライド溝112に沿って上昇し、スライドブロック113の底面及び機械本体100の底面が同一平面にあるとき、スライドブロック113の作動部115は安全スイッチ111を作動させ、電極アセンブリを正常に起動させることができる。スライドブロック113及び安全スイッチの組合せにより、機械本体100が地面に垂直であるときしか電極アセンブリを起動することができないことを確実に保証し、電極アセンブリが理由なく起動することを防止し、使用の安全性を高める。スライド溝112は下向きに開口し、スライドブロック113はスライド溝112に沿ってスライドする。機械本体100の底面が地面から離れたとき、スライドブロック113はそれ自体の重力の作用で作動部115を安全スイッチ111から離すことができ、これにより電極アセンブリを停止し、自動的な機械の停止を実現する。ユーザが使用するとき突然作動する状況が生じても、機械本体100の底面を地面から離すだけで、電極アセンブリの動作を停止させることができ、例えば草焼きバーナーを地面に倒す。危険な事故が生じる可能性を低下させ、さらに本発明の安全性を高める。次に、スライドブロック113に弾性部品114が設けられ、弾性部品114はスライドブロック113が終始スライド溝112から突き出るように保持することができ、機械本体100の底面が地面から離れたとき、作動部115が安全スイッチ111から離れることができることを確実に保証し、さらに電極アセンブリが理由なく起動する可能性を低下させる。さらに機械本体100が倒れたとき、弾性部品114はやはりスライドブロック113をスライド溝112から突き出すことができ、電極アセンブリが理由なく起動する可能性を低下させる。安全スイッチ111はマイクロスイッチを採用することができ、作動部115はスライドブロック113の上端部に設けられる凸部を含み、凸部はマイクロスイッチの弾性片がマイクロスイッチを導通させるように作用する。もう1つの実施例において、安全スイッチ111はマグネットスイッチを選択することができ、作動部115はスライドブロック113の上端部に設けられる磁石を含み、磁石はマグネットスイッチに近く、マグネットスイッチを導通又は切断させる。マグネットスイッチはホール素子、リードスイッチなど体積がコンパクトな部品を選択することができ、さらには安全スイッチ111が占用する空間を小さくすることができる。機械本体100の体積を小さくし、本発明全体をよりコンパクトで手軽にし、輸送及び保管に有利である。弾性部品114はばね又はばね座金又は弾性金属片を選択することができる。
【0032】
1つの実施例において、動作部12にアーク空洞101の上端部を覆う透明絶縁カバー126が設けられる。透明絶縁カバー126はユーザがアーク空洞101を観察する視線に影響を及ぼすことはなく、アーク空洞101の上部に遮蔽物を形成することができる。除草過程で生じる粉塵の飛散を防止し、機械本体100の上表面を相対的によりきれいに保持することができ、ユーザエクスペリエンスを高める。透明絶縁カバー126は除草過程で生じる火花が散乱するのを防止することもでき、危険な事故が生じる可能性を低下させ、さらに安全上の隠れた危険を低下させる。透明絶縁カバー126は草焼きバーナーを動作させるとき、人体がアーク空洞101の上部から進入し、事故が起きるのを防止することもできる。透明絶縁カバー126は筒体125と分解可能に接続することができ、例えば簡単な締まり嵌めにより接続され、ユーザが取り外して洗浄するのに便利である。
【0033】
ユーザエクスペリエンスをさらに上昇させるため、1つの実施例において、基礎部11の上端面に表示インターフェイス116を設けることができ、草焼きバーナーの動作状況を直接観察するのに便利である。ユーザエクスペリエンスをさらに上昇させるため、1つの実施例において、基礎部11にスピーカーを設けることができ、音声によりユーザに知らせる。例えばユーザが草焼きバーナーの動作を開始すると、電極アセンブリが高圧アークを放出しようとしていることを知らせ、ユーザに安全などに注意させる。スピーカーは操作部200に設けることを選択することもでき、ユーザにより近い。
【0034】
上記の好ましい実施例以外に、本発明はその他の実施方式も有する。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的労働を行わない前提で得たその他のすべての実施例は、いずれも本発明が請求する保護の範囲に属する。
【符号の説明】
【0035】
100 機械本体
101 アーク空洞
1011 開口
1012 ラッパ口
11 基礎部
111 安全スイッチ
112 スライド溝
113 スライドブロック
114 弾性部品
115 作動部
12 動作部
121 正電極
122 負電極
123 ベースプレート
124 上部カバー
125 筒体
126 透明絶縁カバー
200 操作部
21 ハンドル
22 接続管
23 電池
24 操作スイッチ
図1
図2
図3
図4