(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097822
(43)【公開日】2024-07-19
(54)【発明の名称】サーバおよび通信デバイス
(51)【国際特許分類】
G06F 21/31 20130101AFI20240711BHJP
G06Q 20/08 20120101ALI20240711BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20240711BHJP
【FI】
G06F21/31
G06Q20/08
G06Q30/0207 344
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024071094
(22)【出願日】2024-04-25
(62)【分割の表示】P 2019201315の分割
【原出願日】2019-11-06
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り アプリ配信サービス「Google Play」に掲載 令和1年9月26日 アプリ配信サービス「App store」に掲載 令和1年9月30日
(71)【出願人】
【識別番号】514053169
【氏名又は名称】株式会社メルカリ
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】梶谷 晋士
(72)【発明者】
【氏名】金 東日
(72)【発明者】
【氏名】玉城 信悟
(72)【発明者】
【氏名】二階堂 遍
(57)【要約】
【課題】通信デバイスにインストール可能な少なくとも一部の機能を共通とする互いに異
なるアプリケーションからの処理に基づく情報を、サーバを用いて管理可能とする技術を
提供すること。
【解決手段】決済システム100は、決済アプリ223と、決済アプリ223の少なくと
も一部の機能を有する決済SDK222が組み込まれたパートナーアプリ221と、通信
可能な決済サービスサーバ3を有する。決済サービスサーバ3は、決済アプリ223を識
別するための決済ユーザIDと、パートナーアプリ221を識別するための連携IDおよ
びアプリコードと、を関連付けて連携TB323に記憶している。
【選択図】
図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1アプリケーションと、
前記第1アプリケーションの少なくとも一部の機能を有するプログラムが組み込まれた
第2アプリケーションと、通信可能なサーバにおいて、
前記第1アプリケーションの識別情報と、前記第2アプリケーションの識別情報と、
を連携する、
ことを特徴とするサーバ。
【請求項2】
請求項1に記載するサーバにおいて、
前記第1アプリケーションと、前記第2アプリケーションに組み込まれた前記プログラ
ムとは、ともに前記サーバに決済処理を要求する決済機能を有しており、
前記第1アプリケーションの識別情報は、決済方法に関する情報と関連付けられており
、
前記サーバは、
前記第2アプリケーションから決済処理の要求があった場合、前記第2アプリケーシ
ョンの識別情報と連携された前記第1アプリケーションの識別情報に関連付けられた決済
方法で決済処理を実行する、
ことを特徴とするサーバ。
【請求項3】
請求項2に記載するサーバにおいて、
前記第1アプリケーションから決済処理の要求があった場合、前記第1アプリケーショ
ンの識別情報に関連付けられた決済方法で決済処理を実行する、
ことを特徴とするサーバ。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載するサーバにおいて、
前記第1アプリケーションからの決済履歴の照会の要求があった場合、前記第1アプリ
ケーションの識別情報に関連付けられた決済履歴を前記第1アプリケーションに応答し、
前記第2アプリケーションからの決済履歴の照会の要求があった場合、前記第1アプリ
ケーションの識別情報に関連付けられた決済履歴のうち、前記第2アプリケーションから
の要求で決済された決済履歴を前記第2アプリケーションに応答する、
ことを特徴とするサーバ。
【請求項5】
請求項2から請求項4のいずれか1つに記載するサーバにおいて、
前記第2アプリケーションと通信可能な外部サーバからの決済履歴の照会の要求があっ
た場合、前記第1アプリケーションの識別情報に関連付けられた決済履歴のうち、前記第
2アプリケーションからの要求で決済された決済履歴を前記外部サーバに応答する、
ことを特徴とするサーバ。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1つに記載するサーバにおいて、
前記サーバは、
前記第1アプリケーションの識別情報に関連付けられた第1特典と、
前記第2アプリケーションの識別情報に関連付けられた第2特典と、を発行し、
前記第1特典は、前記第1アプリケーションおよび前記プログラムが組み込まれた前記
第2アプリケーションで利用可能であり、
前記第2特典は、前記プログラムが組み込まれた前記第2アプリケーションで利用可能
である、
ことを特徴とするサーバ。
【請求項7】
請求項6に記載するサーバにおいて、
前記第1特典を発行する場合、前記第1アプリケーションおよび前記第2アプリケーシ
ョンに対して前記第1特典の発行を通知し、さらに前記第2アプリケーションに対する通
知は、第1アプリケーションへの通知と比較して、通知の強度が低い、
ことを特徴とするサーバ。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか1つに記載するサーバにおいて、
前記第2アプリケーションと通信可能な外部サーバから出力された特典の発行要求を受
信したことに応じて、前記特典を前記プログラムを介して前記第2アプリケーションに発
行する、
ことを特徴とするサーバ。
【請求項9】
第1アプリケーションと、
前記第1アプリケーションの一部の機能を有するプログラムが組み込まれた第2アプリ
ケーションと、がインストールされ、
前記第1アプリケーションと前記第2アプリケーションとは、ともにサーバと通信可能
であり、
前記第1アプリケーションと、前記第2アプリケーションに組み込まれた前記プログラ
ムとは、ともに前記サーバに決済処理を要求する決済機能を有しており、
前記第1アプリケーションから決済履歴の照会を前記サーバに要求した場合、前記第1
アプリケーションの識別情報に関連付けられた決済履歴を前記サーバから取得し、
前記第2アプリケーションから決済履歴の照会を前記サーバに要求した場合、前記第1
アプリケーションの識別情報に関連付けられた決済履歴のうち、前記第2アプリケーショ
ンからの要求で決済された決済履歴を前記サーバから取得する、
ことを特徴とする通信デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術分野は、通信デバイスにインストールされたプログラムと通
信可能なサーバおよび通信デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、自社の機能ないしサービスを他社のアプリケーションプログラム(以下、本
明細書では、「アプリケーションプログラム」を省略して、「アプリケーション」あるい
は「アプリ」と称することがある)を介して利用可能にするために、ソフトウェア開発キ
ット(Software Development Kit、SDK)を提供する場合がある。
【0003】
SDKを利用した技術を開示した文献としては、例えば特許文献1がある。特許文献1
には、カメラアプリから利用されるカメラ制御SDKが開示されており、さらにカメラ制
御SDKの利用可否を示す情報を互いに異なる2つのカメラアプリからアクセス可能な共
有の記憶領域に記憶することで、あるカメラアプリで追加したカメラ制御SDKを別のカ
メラアプリでも利用可能にする構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、互いに異なる2つのカメラアプリに同一のカメラ制御SDKがそれぞ
れ組み込まれる場合、共有の記憶領域に記憶された1つの利用可否情報、すなわち1つの
情報を用いて異なる2つのカメラアプリを管理する技術について開示している。しかしな
がら、アプリケーションと、アプリケーションの少なくとも一部の機能を有するプログラ
ム(SDK)を有するアプリケーションの情報は、異なるアプリケーションの情報である
ため1つの識別情報では管理することができない。
【0006】
本明細書は、通信デバイスにインストール可能な少なくとも一部の機能を共通とする互
いに異なるアプリケーションからの処理に基づく情報を、サーバを用いて管理可能とする
技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題の解決を目的としてなされたサーバは、
第1アプリケーションと、
前記第1アプリケーションの少なくとも一部の機能を有するプログラムが組み込まれた
第2アプリケーションと、通信可能なサーバにおいて、
前記第1アプリケーションの識別情報と、前記第2アプリケーションの識別情報と、
を連携する、
ことを特徴としている。
【0008】
上記装置の機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、および当該コン
ピュータプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用であ
る。
【発明の効果】
【0009】
本明細書に開示される技術によれば、通信デバイスにインストール可能な少なくとも一
部の機能を共通とする互いに異なるアプリケーションからの処理に基づく情報を、サーバ
を用いて管理可能とする技術が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施の形態にかかる決済システムの概略構成図である。
【
図2】実施の形態にかかる携帯端末の構成を示すブロック図である。
【
図3】実施の形態にかかる決済サービスサーバの構成を示すブロック図である。
【
図4】決済サービスサーバが有する決済ユーザTBの構成を示す図である。
【
図5】決済サービスサーバが有する決済方法TBの構成を示す図である。
【
図6】決済サービスサーバが有する連携TBの構成を示す図である。
【
図7】決済サービスサーバが有する決済TBの構成を示す図である。
【
図8】決済サービスサーバが有するクーポンTBの構成を示す図である。
【
図9】決済アプリからログイン要求する際の処理の流れを示す図である。
【
図10】パートナーアプリからログイン要求する際の処理の流れを示す図である。
【
図11】決済アプリから決済を行う際の処理の流れを示す図である。
【
図12】決済アプリから決済履歴の照会を行う際の処理の流れを示す図である。
【
図13】パートナーアプリから決済履歴の照会を行う際の処理の流れを示す図である。
【
図14】パートナーサーバから決済履歴の照会を行う際の処理の流れを示す図である。
【
図15】決済サービスサーバにおけるクーポン配信処理の手順を示すフローチャートである。
【
図16】パートナーサーバからの要求によって決済サービスサーバからパートナーアプリにクーポンを発行する際の処理の流れを示す図である。
【
図17】決済システムにおける決済ユーザIDと他の情報との関連を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本実施形態にかかるサーバおよび通信デバイスを含む決済システムを具体化した
実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0012】
[決済システム100の構成]
本形態の決済システム100は、
図1に示すように、店舗端末1と、携帯端末2と、決
済サービスサーバ3と、パートナーサーバ4とを備える。本形態の決済システム100で
は、携帯端末2が、決済サービスサーバ3およびパートナーサーバ4とインターネット等
のネットワークを介して通信可能となっている。また、決済サービスサーバ3は、携帯端
末2の他、店舗端末1、パートナーサーバ4ともインターネット等のネットワークを介し
て通信可能となっている。携帯端末2と店舗端末1とはネットワーク上で直接的に繋がっ
ていないが、一方が表示したコードを他方が読み取ることができる。
【0013】
店舗端末1は、商品あるいはサービスを提供する店舗に設置された情報処理端末である
。店舗端末1は、決済システム100のサービスのプラットフォームを運用する決済サー
ビス会社と提携した各店舗に備えられる。そのため、店舗端末1は、決済システム100
内に複数存在し得るが、
図1では省略して1台のみ示している。
【0014】
携帯端末2は、決済システム100によってキャッシュレス決済のサービスを受けるユ
ーザが保有する情報処理端末であり、例えばスマートフォンやPDAである。携帯端末2
も、決済システム100のサービスを受けるユーザごとに存在する。そのため、携帯端末
2も、決済システム100内には複数存在し得るが、
図1では省略して1台のみ示してい
る。携帯端末2は、通信デバイスの一例である。
【0015】
また、携帯端末2には、パートナーアプリ221と決済アプリ223との少なくとも一
方がインストールされている。パートナーアプリ221は、決済サービス会社と提携した
会社(以下、「パートナー」と称する)によって提供されるアプリケーションである。パ
ートナーは、店舗端末1が備えられた店舗の少なくとも1つを運営する。パートナーアプ
リ221は、第2アプリケーションの一例である。決済アプリ223は、決済サービス会
社によって提供されるアプリケーションである。決済アプリ223は、第1アプリケーシ
ョンの一例である。
【0016】
決済アプリ223は、決済機能を有している。すなわち、店舗端末1に決済アプリ22
3が示す情報を読み取らせる、あるいは店舗端末1の情報を決済アプリ223が読み取る
ことで、互いの情報が決済サービスサーバ3に渡され、決済サービスサーバ3による決済
処理を受けることができる。この他、決済アプリ223は、決済履歴の照会や各種のクー
ポンの受信を行う機能を有している。
【0017】
また、パートナーアプリ221には、決済機能を有する決済SDK222が組み込まれ
ている。決済SDK222は、決済サービス会社によって提供されるプログラムである。
決済SDK222は決済アプリ223の少なくとも一部の機能を有するプログラムである
。例えば、決済SDK222は決済アプリ223と同等の決済機能を有する一方で、決済
履歴の照会を行う機能の一部が決済アプリ223よりも制限されている。
【0018】
なお、携帯端末2は、必ずしもパートナーアプリ221と決済アプリ223との両方が
インストールされている必要はなく、いずれか一方がインストールされていれば、決済シ
ステム100の決済サービスを利用することができる。すなわち、パートナーアプリ22
1がインストールされている携帯端末2と、決済アプリ223がインストールされている
携帯端末2とが別であってもよい。
【0019】
決済サービスサーバ3は、決済サービス会社が管理するサーバであり、決済処理を実行
する。決済サービスサーバ3は、サーバの一例である。決済サービスサーバ3は、各種の
テーブル(TB)を有している。具体的には、決済システム100のサービスを受けるユ
ーザの情報を記憶する決済ユーザTB321と、各ユーザの決済方法を記憶する決済方法
TB322と、パートナーとの連携情報を記憶する連携TB323と、各ユーザの決済情
報を記憶する決済TB325と、現在登録されているクーポンの情報を記憶するクーポン
TB326と、を有している。各TBは1つのTBから構成されてもよいし、複数のTB
から連結されたものであってもよい。各TBの詳細については後述する。
【0020】
パートナーサーバ4は、パートナーが管理するサーバである。パートナーサーバ4も各
種のTBを有しており、例えば、パートナーのサービスを受けるユーザの情報を記憶する
パートナーユーザTB421と、決済システム100との連携を示す情報を記憶するパー
トナー連携TB422とを有している。
【0021】
なお、
図1中の決済サービスサーバ3およびパートナーサーバ4は、必ずしも単一のハ
ードウェアを表すとは限らず、複数のハードウェアによって構成されていてもよい。例え
ば、決済サービスサーバ3の場合、決済処理が行われるハードウェア(デバイス)と、各
種のTBを記憶するハードウェア(デバイス)と、が異なってもよい。
【0022】
[携帯端末2のハードウェアの構成]
本形態の携帯端末2は、
図2に示すように、CPU21と、メモリ22と、を含むコン
トローラ20を備えている。さらに、携帯端末2は、ユーザインタフェース(以下、「ユ
ーザIF」とする)23と、カメラ24と、通信インタフェース(以下、「通信IF」と
する)25とを備え、これらがコントローラ20に電気的に接続されている。なお、
図2
中のコントローラ20は、携帯端末2の制御に利用されるハードウェアやソフトウェアを
纏めた総称であって、実際に携帯端末2に存在する単一のハードウェアを表すとは限らな
い。
【0023】
CPU21は、メモリ22から読み出したプログラムに従って、また、ユーザの操作に
基づいて、各種の処理を実行する。メモリ22は、ROM、RAMを含み、さらにHDD
、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含み、各種のプログラムやデータを記憶する。
メモリ22には、例えば、前述した決済SDK222が組み込まれたパートナーアプリ2
21や、決済アプリ223が記憶される。
【0024】
ユーザIF23は、ユーザによる入力操作を受け付けるハードウェアと、情報を表示す
るハードウェアを含む。ユーザIF23は、例えば、入力機能と表示機能との両方を備え
たタッチパネルが該当する。カメラ24は、撮影を行うためのハードウェアを含む。通信
IF25は、外部装置との通信を行うためのハードウェアを含む。
【0025】
[決済サービスサーバ3のハードウェアの構成]
本形態の決済サービスサーバ3は、
図3に示すように、CPU31と、メモリ32と、
を含むコントローラ30を備えている。さらに、決済サービスサーバ3は、ユーザIF3
3と、通信IF35とを備え、これらがコントローラ30に電気的に接続されている。な
お、
図3中のコントローラ30も、決済サービスサーバ3の制御に利用されるハードウェ
アやソフトウェアを纏めた総称であって、実際に決済サービスサーバ3に存在する単一の
ハードウェアを表すとは限らない。
【0026】
決済サービスサーバ3を構成するCPU31等のハードウェアは、携帯端末2が備える
各種のハードウェアと機能がほぼ同じであり、説明を省略する。なお、メモリ32には、
例えば、前述した決済ユーザTB321、決済方法TB322、連携TB323、決済T
B325、クーポンTB326が記憶される。また、決済サービスサーバ3は、ユーザI
F33を備えていなくてもよい。
【0027】
[決済サービスサーバ3が有する各種のTBの構成]
決済ユーザTB321は、
図4に示すように、決済システム100のサービスを受ける
ユーザの個人情報を1つのレコードとして記憶している。各レコードには、レコードを区
別するための決済ユーザIDが付与される。決済ユーザIDは、決済サービスサーバ3に
て決済処理を行う際に用いられる。すなわち、決済サービスサーバ3は、決済ユーザID
ごとにユーザを区別する。決済ユーザIDは、第1アプリケーションの識別情報の一例で
ある。ユーザの個人情報としては、電話番号やEメールアドレス等、連絡先の情報が含ま
れる。ユーザの個人情報は、ユーザを認証するための情報として用いられる。
【0028】
決済方法TB322は、
図5に示すように、前述した決済ユーザIDと決済方法に関す
る情報とを関連付けて1つのレコードとして記憶している。各レコードには、レコードを
区別するための決済方法IDが付与される。決済方法に関する情報としては、クレジット
カードや銀行口座等、決済の種類に関する情報が含まれる。本形態の決済システム100
を利用するユーザは、複数の決済方法を登録することが可能であり、1つの決済ユーザI
Dに対して決済方法が異なる複数のレコードが決済方法TB322に登録されることがあ
る。例えば
図5中、決済ユーザIDが「User01」のユーザは、「方法01」と「方
法02」の2種類の決済方法を登録しており、決済処理を要求する際にはいずれか1つを
選択する。
【0029】
連携TB323は、
図6に示すように、前述した第1アプリケーションの識別情報の一
例である決済ユーザIDと、アプリを識別するアプリコードと、を関連付けて1つのレコ
ードとして記憶している。各レコードには、レコードを区別するための連携IDが付与さ
れる。連携IDおよび/またはアプリコードは、第2アプリケーションの識別情報の一例
である。アプリコードは、決済SDKが組み込まれたパートナーアプリの種類(あるいは
決済SDKの種類)を区別するための情報である。決済アプリ223にはアプリコードが
付与されない。ユーザは複数種類のプログラムを決済に利用することが可能であり、1つ
の決済ユーザIDに対してアプリコードが異なる複数のレコードが連携TB323に登録
されることがある。例えば
図6中、決済ユーザIDが「User01」のユーザは、「S
DK01」が組み込まれたパートナーアプリと「SDK02」が組み込まれたパートナー
アプリとの2種類のパートナーアプリを所有している。各パートナーアプリは、同じデバ
イスにインストールされていてもよいし、別々のデバイスにインストールされていてもよ
い。このように、第1アプリケーションの識別情報の一例である決済ユーザIDと第2ア
プリケーションの識別情報の一例であるアプリコードおよび/または連携IDとを、決済
サービスサーバ3で連携して記憶することにより、通信デバイスにインストール可能な少
なくとも一部の機能を共通とする互いに異なるアプリケーションの情報を、サーバを用い
て管理することが可能になる。
【0030】
決済TB325は、
図7に示すように、前述した決済ユーザIDと、前述した決済方法
に関する情報と、前述したアプリコードと、前述した連携IDと、決済の詳細情報と、を
関連付けて1つのレコードとして記憶している。各レコードには、レコードを区別するた
めの決済IDが付与される。なお、決済アプリ223によって決済を行った場合には、ア
プリコードが付与されていないため、アプリコードおよび連携IDはブランクとなる。決
済の詳細情報には、例えば、商品ないしサービスの提供を受けた店舗を識別する店舗ID
と、決済を行った日時および金額が含まれる。
【0031】
クーポンTB326は、
図8に示すように、前述した決済ユーザIDと、前述したアプ
リコードと、クーポンの詳細情報と、を関連付けて1つのレコードとして記憶している。
各レコードには、レコードを区別するためのクーポンIDが付与される。クーポンの詳細
情報には、例えば、クーポンの有効期限、割引額が含まれる。クーポンは特典の一例であ
る。レコードに含まれる決済ユーザIDは、クーポンを利用可能なユーザを示す。また、
アプリコードは、クーポンの発行元、すなわち原資を示す。例えばアプリコードが「SD
K01」のパートナーアプリ221を提供するパートナーが原資のクーポンの場合、クー
ポンTB326のアプリコードの欄には「SDK01」が記憶される。なお、決済サービ
ス会社が原資のクーポンの場合には、アプリコードが付与されていないため、アプリコー
ドはブランクとなり、決済アプリ223およびパートナーアプリ221で利用可能である
。
【0032】
[決済アプリ223からのログイン]
続いて、決済アプリ223から決済サービスサーバ3にログインする際の手順を、
図9
を参照しつつ説明する。本形態では、決済アプリ223から決済を行うにあたって、決済
アプリ223が決済サービスサーバ3にログインしている必要がある。なお、本明細書で
の決済アプリ223が行う処理は、携帯端末2のCPU21によって実行される処理であ
り、決済サービスサーバ3が行う処理は、決済サービスサーバ3のCPU31によって実
行される処理である。
【0033】
決済アプリ223は、起動中、決済サービスサーバ3へログインするための操作、すな
わちログイン要求を受け付ける(S01)。ログイン要求を受け付ける際、決済アプリ2
23は、ユーザの個人情報として、電話番号とEメールアドレスの入力も受け付ける。ロ
グイン要求を受け付けると、決済アプリ223は、ログイン要求を、入力された個人情報
とともに、決済サービスサーバ3に送信する(S02)。
【0034】
決済サービスサーバ3は、ログイン要求を受け付けると、決済ユーザIDを作成する(
S03)。そして、作成した決済ユーザIDを、ログイン要求に付されていた個人情報と
ともに、決済ユーザTB321に登録する(S04)。
【0035】
その後、決済サービスサーバ3は、認証情報としてのアクセストークンを、ログイン要
求を行った決済アプリ223に送信する(S05)。認証情報は、決済サービスサーバ3
によって期限管理され、決済ユーザIDと関連付けて決済サービスサーバ3のメモリ32
に記憶される。
【0036】
なお、ログイン要求に付されていた個人情報と一致する個人情報が記憶されている決済
ユーザIDがある場合、S03およびS04は省略される。そして、アクセストークンが
更新され、そのアクセストークンが決済ユーザIDと関連付けて記憶され、さらにそのア
クセストークンが決済アプリ223に送信される。
【0037】
一方、決済サービスサーバ3から認証情報を受信した決済アプリ223は、その受信し
た認証情報をメモリ22に記憶する(S06)。以後、決済を要求する場合、決済アプリ
223は、メモリ22に記憶した認証情報を利用する。
【0038】
なお、決済を要求するにあたって、決済アプリ223では、決済の要求を行う前に、決
済方法に関する情報の入力も受け付け、入力された決済方法に関する情報を、メモリ22
に記憶した認証情報とともに決済サービスサーバ3に送信する。決済サービスサーバ3は
、入力された決済方法に関する情報を受信すると、認証情報と関連付けられた決済ユーザ
IDを抽出し、その決済ユーザIDに関連付けて、受信した決済方法に関する情報を決済
方法TB322に登録する。
【0039】
[パートナーアプリ221からのログイン]
続いて、パートナーアプリ221から決済サービスサーバ3にログインする際の手順を
、
図10を参照しつつ説明する。本形態では、パートナーアプリ221から決済を行うに
あたっても、パートナーアプリ221が決済サービスサーバ3にログインしている必要が
ある。パートナーアプリ221からログインする場合、パートナーアプリ221によって
決済SDK222を起動し、決済SDK222を介して決済サービスサーバ3にログイン
することになる。そのため、パートナーアプリ221の処理を、決済SDK222による
処理と、決済SDK222以外のパートナーアプリ221による処理とに分けて説明する
。なお、本明細書でのパートナーアプリ221や決済SDK222が行う処理は、携帯端
末2のCPU21によって実行される処理である。
【0040】
決済SDK222は、起動中、ログイン要求を受け付ける(S11)。S11では、決
済SDK222の起動要求がログイン要求を兼ねてもよい。ログイン要求を受け付けると
、決済SDK222は、パートナーアプリ221を介してパートナーサーバ4に対してア
プリコードの送信要求を送信する(S12)。
【0041】
パートナーサーバ4は、アプリコードの送信要求を受信すると、決済SDK222を介
して決済サービスサーバ3にログイン要求を送信する(S13)。ログイン要求には、あ
らかじめパートナーサーバ4に記憶されているパートナーアプリ221のアプリコードが
付される。具体的にS13では、決済SDK222がパートナーサーバ4からのログイン
要求を一旦受信し、決済サービスサーバ3が有する認証ページのURLおよびアプリコー
ドを起動オプションに設定し、携帯端末2が有するブラウザを起動する。これにより、決
済サービスサーバ3では、アプリコードを受信するとともに、ログインするための情報と
して、ユーザの個人情報を受け付ける。
【0042】
決済サービスサーバ3は、個人情報が入力されると、決済ユーザIDを作成する(S1
4)。そして、作成した決済ユーザIDを、入力された個人情報とともに、決済ユーザT
B321に登録する(S15)。さらに、決済サービスサーバ3は、連携IDを作成する
(S16)そして、作成した連携IDを、S14にて作成した決済ユーザIDおよび受信
したアプリコードとともに、連携TB323に登録する(S17)。
【0043】
その後、決済サービスサーバ3は、認証情報としてのアクセストークンを、ログイン要
求を行ったパートナーサーバ4に送信する(S18)。認証情報は、決済サービスサーバ
3によって期限管理され、決済ユーザIDおよびアプリコードと関連付けて決済サービス
サーバ3のメモリ32に記憶される。
【0044】
なお、ログイン要求に付されていた個人情報と一致する個人情報が記憶されている決済
ユーザIDがある場合、S14からS17は省略される。そして、アクセストークンが更
新され、そのアクセストークンが決済ユーザIDと関連付けて記憶され、さらにそのアク
セストークンがパートナーサーバ4に送信される。また、ログイン要求に付されていた個
人情報と一致する個人情報が記憶されている決済ユーザIDがある場合であっても、連携
IDが登録されていない場合には、S16およびS17は行われる。
【0045】
決済サービスサーバ3から認証情報を受信したパートナーサーバ4は、その受信した認
証情報をパートナーアプリ221を介して決済SDK222に送信し(S19)、決済S
DK222はパートナーサーバ4から送信される認証情報をメモリ22に記憶する(S2
0)。以後、決済SDK222は、決済を要求する場合、メモリ22に記憶した認証情報
を利用する。また、パートナーアプリ221も、決済履歴の照合処理を要求する場合、メ
モリ22に記憶した認証情報を利用する。
【0046】
なお、決済処理を要求するにあたって、パートナーアプリ221の決済SDK222で
も、決済処理の要求を行う前に、決済方法に関する情報の入力も受け付け、入力された決
済方法に関する情報を、メモリ22に記憶した認証情報とともに決済サービスサーバ3に
送信する。決済サービスサーバ3は、入力された決済方法に関する情報を受信すると、認
証情報と関連付けられた決済ユーザIDを抽出し、その決済ユーザIDに関連付けて、受
信した決済方法に関する情報を決済方法TB322に登録する。
【0047】
また、ログインが成功した後、パートナーアプリ221では、パートナーサーバ4にて
連携IDを利用可能にするため、
図10に示したように、連携IDの送信命令を認証情報
とともに決済SDK222を介して決済サービスサーバ3に送信する(S21)。決済サ
ービスサーバ3は、連携IDの送信命令を受信すると、認証情報と関連付けられた決済ユ
ーザIDとアプリコードとの組み合わせを抽出し、その組み合わせに関連付けられた連携
IDを決済SDK222に送信し(S22)、決済SDK222を介してパートナーアプ
リ221が受信する。パートナーアプリ221は、決済サービスサーバ3から受信した連
携IDをパートナーサーバ4に送信する(S23)。なお、連携IDは決済サービスサー
バ3からパートナーサーバ4に直接送信されてもよい。
【0048】
パートナーサーバ4は、受信した連携IDをパートナーサーバ4のメモリに記憶する(
S24)。具体的には、パートナーアプリ221は、パートナーがユーザを管理するため
のパートナーユーザIDを連携IDとともにパートナーサーバ4に送信する。パートナー
ユーザIDは、パートナーユーザTB421(
図1参照)に登録されているものである。
パートナーサーバ4は、受信した連携IDを、同じく受信したパートナーユーザIDと関
連付けて、パートナー連携TB422に登録する。
【0049】
[決済アプリ223からの決済の手順]
続いて、決済アプリ223から決済を行う際の手順を、
図11を参照しつつ説明する。
決済アプリ223は、コード支払いの指示を受け付ける(S31)。このコード支払いの
指示は、決済アプリ223からの決済の要求を意味する。そして、コード支払いの指示を
受け付けると、コードの送信を要求するコード要求を、メモリ22に記憶される認証情報
とともに、決済サービスサーバ3に送信する(S32)。
【0050】
決済サービスサーバ3は、コード要求を受信すると、個々の二次元コードを識別するた
めのコード識別情報を含む二次元コードを作成し、コード識別情報を認証情報と関連付け
て一時的に記憶する(S33)。二次元コードは、コード識別情報を含められるものであ
ればよく、例えばバーコードやQRコード(登録商標)が該当する。そして、作成した二
次元コードを決済アプリ223に送信する(S34)。決済サービスサーバ3から二次元
コードを受信した決済アプリ223は、受信した二次元コードを携帯端末2のユーザIF
23に表示する(S35)。
【0051】
一方、店舗側では、店舗端末1に金額が入力される(S36)。そして金額が入力され
た状態で、店舗端末1は、携帯端末2に表示されている二次元コードを読み取る(S37
)。そして、店舗端末1は、二次元コードを解析し、二次元コードに含まれるコード識別
情報を抽出し、抽出したコード識別情報と、入力された金額と、あらかじめ登録されてい
る店舗IDと、を決済サービスサーバ3に送信する(S38)。
【0052】
決済サービスサーバ3は、店舗端末1からコード識別情報、金額、店舗IDを受信する
と、そのコード識別情報に関連付けられた認証情報を抽出し、さらにその認証情報に関連
付けられた決済ユーザIDを抽出し、さらにその決済ユーザIDに関連付けられた決済方
法を抽出し、決済処理を行う(S39)。そして、抽出した決済ユーザIDおよび決済方
法と、受信した金額、店舗ID、および日時とを含む決済情報を、決済TB325に登録
する(S40)。
【0053】
決済処理が完了した後、決済サービスサーバ3は、決済アプリ223に対して、ユーザ
用の支払い通知をプッシュ通知によって行う(S41)。また、店舗端末1に対して、店
舗用の支払い通知をメッセージ送信によって行う(S42)。
【0054】
なお、パートナーアプリ221から決済SDK222を介して決済処理を行う場合、決
済SDK222からは決済アプリ223と同様にコード要求と認証情報とを決済サービス
サーバ3に送信する。そして、決済サービスサーバ3は、認証情報から決済ユーザIDと
ともにアプリコードを抽出し、アプリコードと、アプリコードと決済ユーザIDとに基づ
いて連携TB323から抽出される連携IDとが含まれる決済情報を、決済TB325に
登録することで決済処理を完了させる。すなわち、パートナーアプリ221から決済SD
K222を介して決済処理を行う場合であっても、第2アプリケーションの識別情報の一
例である連携IDでなく、第1アプリケーションの識別情報の一例である決済ユーザID
と決済方法TB322において関連付けられた決済方法を用いて決済処理を行う。このよ
うに、パートナーアプリ221から決済処理を行う場合であっても、決済ユーザIDを用
いて決済を行うことでパートナーアプリ221毎に決済情報を登録する必要がなくなるた
め、ユーザの利便性が向上する。また、後述するように決済アプリ223とパートナーア
プリ221での決済履歴の照会機能を差別化することが可能になる。
【0055】
また、
図11に示した決済手順は、携帯端末2から二次元コードを表示し、店舗端末1
でその二次元コードを読み取る手順(いわゆるConsumer-Presented Mode、CPM)であ
るが、店舗端末1から二次元コードを表示し、携帯端末2でその二次元コードを読み取る
手順(いわゆるMerchant-Presented Mode、MPM)であってもよい。その場合、店舗端
末1から金額および店舗IDを含むコード要求を決済サービスサーバ3に要求し、店舗端
末1が決済サービスサーバ3から送信される二次元コードを表示する。そして、決済アプ
リ223がその二次元コードを読み取ると、二次元コードの特定情報を認証情報とともに
決済サービスサーバ3に送信し、認証情報から決済ユーザID等を抽出して決済処理を行
う。
【0056】
[決済アプリ223からの決済履歴の照会]
続いて、決済アプリ223から決済履歴の照会を行う際の手順を、
図12を参照しつつ
説明する。決済アプリ223は、決済履歴の照会指示を受け付ける(S101)。そして
、照会指示を受け付けると、決済履歴の送信を要求する照会要求を、メモリ22に記憶さ
れる認証情報とともに、決済サービスサーバ3に送信する(S102)。
【0057】
決済サービスサーバ3は、照会要求を受信すると、認証情報に関連付けられた決済ユー
ザIDを抽出し、さらに決済ユーザIDに関連付けられた決済情報を、決済TB325か
ら抽出する(S103)。S103では、どのアプリから決済処理が行われたかは関係な
く、抽出された決済ユーザIDに紐づく全ての決済情報を抽出する。すなわち、決済アプ
リ223からの照会要求の場合、決済サービスサーバ3は、決済アプリ223からの決済
もパートナーアプリ221からの決済も両方とも抽出する。そして、抽出した決済情報を
、決済アプリ223に送信する(S104)。
【0058】
決済アプリ223は、決済サービスサーバ3から決済情報を受信すると、受信した決済
情報をユーザIF23に一覧表示させる(S105)。なお、決済アプリ223が受信す
る決済情報には、決済ユーザIDや連携IDが含まれない。また、アプリコードも含まれ
なくてもよい。ただし、アプリコードが含まれると、決済アプリ223は、決済を行った
アプリごとに決済情報を表示することができる。
【0059】
[パートナーアプリ221からの決済履歴の照会]
続いて、パートナーアプリ221から決済SDK222を介して決済履歴の照会を行う
際の手順を、
図13を参照しつつ説明する。パートナーアプリ221は、決済履歴の照会
指示を受け付ける(S111)。そして、照会指示を受け付けると、決済履歴の送信を要
求する照会要求を、メモリ22に記憶される認証情報とともに、決済SDK222を介し
て決済サービスサーバ3に送信する(S112)。
【0060】
決済サービスサーバ3は、パートナーアプリ221から決済SDK222を介して照会
要求を受信すると、認証情報に関連付けられた決済ユーザIDおよびアプリコードを抽出
し、さらに決済ユーザIDおよびアプリコードに関連付けられた決済情報を、決済TB3
25から抽出する(S113)。S113では、決済ユーザIDに加えて、アプリコード
によって抽出される決済処理が限定され、決済ユーザIDが一致したとしても他のアプリ
によって決済された決済情報は抽出されない。すなわち、パートナーアプリ221からの
照会要求の場合、決済サービスサーバ3は、そのパートナーアプリ221を利用するユー
ザのパートナーアプリ221からの決済のみ抽出する。そして、抽出した決済情報を、パ
ートナーアプリ221の決済SDK222に送信する(S114)。
【0061】
パートナーアプリ221は、決済SDK222を介して決済サービスサーバ3から決済
情報を受信すると、受信した決済情報をユーザIF23に一覧表示させる(S115)。
受信する決済情報には、他のアプリからの決済情報は含まれない。そのため、ユーザの困
惑が生じ難い。なお、パートナーアプリ221が受信する決済情報には、決済ユーザID
やアプリコードや連携IDが含まれない。ここで、アプリコードが含まれない理由は、パ
ートナーアプリ221から決済SDK222を介して決済履歴の照会を行う場合、決済サ
ービスサーバ3はアプリコードを用いて当該パートナーアプリ221による決済履歴のみ
を送信している。そのため、アプリコードに関する情報は不要であり、アプリコードを送
信しないことでデータ量を削減できる。
【0062】
[パートナーサーバ4からの決済履歴の照会]
続いて、パートナーサーバ4から決済履歴の照会を行う際の手順を、
図14を参照しつ
つ説明する。パートナーサーバ4は、決済履歴の照会指示を外部装置から受信する(S1
21)。そして、照会指示を受信すると、決済履歴の送信を要求する照会要求を、アプリ
コードとともに、決済サービスサーバ3に送信する(S122)。
【0063】
決済サービスサーバ3は、パートナーサーバ4から照会要求を受信すると、受信したア
プリコードに関連付けられた決済情報を、決済TB325から抽出する(S123)。S
123では、アプリコードによって抽出される決済が限定され、他のアプリによって決済
された決済情報は抽出されない。すなわち、パートナーサーバ4からの照会要求の場合、
決済サービスサーバ3は、ユーザを特定せずにパートナーアプリ221からの決済のみ抽
出する。そして、抽出した決済情報を、パートナーサーバ4に送信する(S124)。
【0064】
パートナーサーバ4は、決済サービスサーバ3から決済情報を受信すると、受信した決
済情報を、照会指示を送信した外部装置に送信する(S125)。受信する決済情報には
、決済アプリ223および他のパートナー(他の企業)のパートナーアプリ221を用い
て決済処理された決済情報は含まれない。そのため、パートナーサーバ4は、自社に関す
る情報のみを取得でき、決済情報を利用し易い。なお、パートナーサーバ4が受信する決
済情報には、決済ユーザIDおよびアプリコードは含まれないが、連携IDが含まれる。
パートナーサーバ4は、連携IDをパートナーユーザIDと関連付けて記憶していること
から、決済情報をパートナーユーザIDごとに区別できる。そのため、パートナーサーバ
4は、例えば外部装置からの特定のパートナーユーザIDの決済情報の送信要求に応えて
、その特定のパートナーユーザIDに対応する決済情報に限定して送信することができる
。そして、パートナーサーバ4が連携IDを用いてパートナーユーザIDごとの決済情報
を取得できることで、例えばパートナーユーザIDを持つユーザがパートナーの商品ない
しサービスを購入する店舗(場所)、時間帯、価格帯を解析でき、そのユーザに適した広
告やサービスを提供できる。
【0065】
なお、
図14では、外部装置から照会指示を受信したことを契機にパートナーサーバ4
から照会要求を送信しているが、定期的に照会要求を出力する等、外部装置からの指示に
基づかなくても照会要求を送信してもよい。
【0066】
[決済サービスサーバ3によるクーポンの配信]
続いて、決済サービスサーバ3によるクーポンを配信する際の手順を、
図15を参照し
つつ説明する。なお、個々のクーポンは、
図5に示したようにクーポンTB326にあら
かじめ登録されており、決済サービスサーバ3は、登録されている各クーポンの配信依頼
を個別に受け付ける。そして、決済サービスサーバ3は、クーポンの配信依頼を受け付け
る度に、
図15に示すクーポン配信処理を実行する。
【0067】
クーポン配信処理では、決済サービスサーバ3は先ず、配信対象となるクーポンの情報
をクーポンTB326から読み出す(S201)。そして、配信対象となるクーポンにア
プリコードが指定されているか否かを判断する(S202)。本形態では、パートナーが
原資のクーポンにはアプリコードが付与され、決済サービス会社が原資のクーポンにはア
プリコードが付与されない。そのため、S202は、クーポンの原資がパートナーか否か
を判断することになる。決済サービス会社が原資のクーポンは、第1特典の一例であり、
パートナーが原資のクーポンは、第2特典の一例である。
【0068】
アプリコードが指定されていないクーポンの場合、すなわち決済サービス会社の原資の
クーポンの場合(S202:NO)、決済サービスサーバ3は、決済アプリ223に対し
てクーポンのメッセージ配信とプッシュ通知を行う(S203)。また、決済サービスサ
ーバ3は、連携TB323を参照し、クーポンにて指定される決済ユーザIDに関連付け
られるアプリコードを抽出し、抽出したアプリコードに対応するパートナーアプリ221
に対してクーポンのメッセージ配信を行う(S204)。
【0069】
決済サービス会社の原資のクーポンはパートナーアプリ221からも使用できることで
使い勝手がよくなるが、例えばパートナーアプリ221も決済アプリ223も同じ携帯端
末2にインストールしているユーザにとっては、同じようなプッシュ通知を複数受け取る
ことになる。そのため、パートナーアプリにはプッシュ通知を行わず、パートナーアプリ
221への通知を決済アプリ223への通知と比較して強度を弱めることで、複数の通知
を受け取ることのユーザの煩わしさを軽減する。
【0070】
一方、アプリコードが指定されているクーポンの場合、すなわちパートナーの原資のク
ーポンの場合(S202:YES)、決済サービスサーバ3は、そのアプリコードに対応
するパートナーアプリ221に対してクーポンのメッセージ配信とプッシュ通知を行う(
S205)。パートナーの原資のクーポンは、決済アプリ223に配信されない。S20
5あるいはS204の後、クーポン配信処理を終了する。
【0071】
このようにクーポンは、原資がパートナーか否かによって配信先が異なる。そのため、
パートナーアプリ221は、そのパートナーの原資のクーポンと決済サービス会社の原資
のクーポンとが利用可能になる。一方で、決済アプリ223は、決済サービス会社の原資
のクーポンのみが利用可能になる。例えば、
図8に示したクーポンTB326に登録され
たクーポンが全て配信された場合、アプリコードが「SDK01」のパートナーアプリ2
21では、アプリコードが「SDK01」のクーポンである「CP01」と「CP04」
に加え、アプリコードが無いクーポンである「CP03」も利用可能に表示される。また
、アプリコードが「SDK02」のパートナーアプリ221では、アプリコードが「SD
K02」のクーポンである「CP02」に加え、アプリコードが無いクーポンである「C
P03」も利用可能に表示される。一方、決済アプリ223では、アプリコードが無いク
ーポンである「CP03」のみが利用可能に表示される。クーポンの配信とは、決済サー
ビスサーバ3のクーポンTB326に利用可能なクーポンが登録され、決済アプリ223
やパートナーアプリ221でクーポンが利用可能な状態であればよい。
【0072】
なお、決済サービス会社のクーポンは、決済ユーザIDに関連付けられる。そのため、
例えば決済サービス会社の原資のクーポンは決済アプリ223でもパートナーアプリ22
1でも利用可能であるが、一方のアプリでそのクーポンを使用した場合、そのクーポンは
消滅するため、他方のアプリでもそのクーポンは使用できなくなる。このようにクーポン
を決済ユーザIDと関連付けることで、クーポンの2重取りを防ぐことができる。また、
パートナー原資のクーポンは決済ユーザIDだけでなく、アプリコードに関連付けられて
いる。そのため、パートナー原資のクーポンは、原資を出しているパートナーアプリ22
1からのみ利用可能である。更に、決済ユーザIDにも関連付けられているため、クーポ
ンの2重取りを防ぐことができる。
【0073】
[パートナーのポイントをクーポンに変換して配信]
続いて、パートナーのポイントをクーポンに変換して配信する際の手順を、
図16を参
照しつつ説明する。なお、決済サービスサーバ3には、あらかじめパートナー原資のクー
ポンとして決済割引のクーポンが複数登録されている。具体的には、100円割引、50
0円割引、1000円割引、といったクーポンである。そして、パートナーサーバ4は、
決済サービスサーバ3からそのパートナー原資のクーポンの情報を取得している。
【0074】
パートナーアプリ221は、パートナーサーバ4からそのクーポンの情報を取得して、
ユーザからそれらのクーポンの発行指示を受け付ける(S301)。パートナーアプリ2
21は、ある1つのクーポンの発行指示を受け付けると、そのクーポンを示すクーポン情
報を含むクーポン発行依頼をパートナーサーバ4に送信する(S302)。
【0075】
パートナーサーバ4は、クーポン発行依頼を受け付けると、パートナー連携TB422
を参照し、クーポンの発行依頼を行ったユーザのパートナーユーザIDから連携IDを取
得する(S303)。そして、取得した連携IDおよび発行指示を受け付けたクーポンを
示すクーポン情報を含むクーポン発行依頼を、決済サービスサーバ3に送信する(S30
4)。なお、選択されたクーポンに換算されるパートナーのポイントが不足している場合
には、発行不可をパートナーアプリ221に応答する。
【0076】
決済サービスサーバ3は、クーポン発行依頼を受信すると、連携TB323を参照し、
クーポン発行依頼に含まれる連携IDから決済ユーザIDおよびアプリコードを取得する
(S305)。決済サービスサーバ3は、あらかじめ登録されているクーポンの中から、
取得した決済ユーザIDおよびアプリコードを含むクーポンであって、クーポン発行依頼
に含まれるクーポン情報によって示される内容に対応するクーポンを抽出して発行する(
S306)。
【0077】
S306の後、決済サービスサーバ3は、クーポンを発行したことを示すクーポン発行
通知をパートナーサーバ4に送信する。パートナーサーバ4は、クーポン発行通知を受け
付けると、そのユーザがパートナーの特典として有しているポイントのうち、そのクーポ
ンに対応するポイント分を消費する(S307)。例えば、パートナーが10ポイントを
1円と換算している場合、100円割引のクーポンの発行指示を受け付けると、10ポイ
ント×100円=1000ポイントがユーザのポイントから減算される。
【0078】
また、S306で発行されるクーポンはパートナー原資のクーポンであるため、パート
ナーアプリ221にのみそのクーポンが発行される。そのため、S306によるクーポン
が発行された後、パートナーアプリ221の決済SDK222で決済を行う際、そのクー
ポンを使用することができる(S308)。
【0079】
本形態の決済システム100では、パートナーサーバ4は、パートナーアプリ221と
直接通信できるにもかかわらず、決済サービスサーバ3と決済SDK222とを介してク
ーポンを発行する。すなわち、本形態の決済システム100では、クーポンの発行依頼に
基づきパートナー原資のクーポンがあらかじめ決済サービスサーバ3に登録されている。
また、決済SDK222上でユーザはクーポン発行依頼に基づくクーポンの発行を確認す
ることができる。そのため、パートナーアプリ221にて決済する際、パートナーのポイ
ントを利用するために決済サービスサーバ3はパートナーサーバ4と通信しなくてもクー
ポンを利用した決済処理を行うことができる。また、決済SDK222上で容易にパート
ナーアプリ221を介して配信依頼したクーポンを選択することができる。このようにす
ることで、決済時間と通信回数を削減できる。
【0080】
以上詳細に説明したように本形態の決済システム100では、異なるアプリケーション
間であっても、サーバ上で両者の識別情報を連携させることができる。両者の識別情報を
連携させることにより、アプリケーションと、アプリケーションの少なくとも一部の機能
を有するプログラム(SDK)が組み込まれた別のアプリケーションとを連携させること
ができる。
【0081】
そして、決済ユーザIDに紐づいて、決済アプリ223からもパートナーアプリ221
からも決済を行うことができる。また、パートナーアプリ221から行った決済の決済情
報も、
図17に示すように、連携IDと紐づいて決済ユーザIDと関連付けられる。さら
にパートナーアプリ221が複数ある場合には、パートナーアプリごとに連携IDが付与
される。例えばパートナーアプリ221(a)には連携IDの「連携01」が付与され、
パートナーアプリ221(b)には連携IDの「連携02」が付与される。そのため、連
携IDに基づいて、どのパートナーアプリでの決済かを区別できる。
【0082】
そして、本形態の決済システム100では、決済アプリ223からもパートナーアプリ
221からも通信可能な決済サービスサーバ3が連携TB323を有し、連携TB323
によって、決済ユーザIDと、連携IDやアプリコードと、を関連付ける。この構成によ
り、例えば決済ユーザIDを知り得ないパートナーサーバ4も、連携IDを用いて決済ユ
ーザIDと紐づいた決済情報を取得して利用できるようになる。
【0083】
また、本形態の決済システム100では、パートナーサーバ4は連携IDを知っている
ものの、決済ユーザIDを知らず、決済ユーザIDに関連付けられた決済方法や電話番号
等と直接的に連携していない。そのため、決済ユーザIDに関連付けられた決済方法や電
話番号の安全性は高いものになる。このようにパートナーサーバ4が、決済ユーザIDと
直接的に連携していないため、低リスクでパートナーサーバ4に決済サービスサーバ3の
情報を提供できる。
【0084】
また、本形態の決済システム100では、決済機能を持つアプリケーションについて、
各アプリに個別のユーザIDを持たせるのではなく、決済ユーザIDを用いた決済に集約
することで、1つの識別情報で複数のアプリケーションないしプログラムからの決済要求
を管理できる。さらに1つの識別情報で決済処理を行うことから、決済機能を有するアプ
リケーションないしプログラムごとに決済方法を登録する必要がなくなり、ユーザの手間
を軽減できる。
【0085】
また、少なくとも一部が異なる複数のアプリケーションから決済が可能な場合、決済履
歴を照合する際に、他のアプリケーションからの決済まで照合すると、ユーザが混乱する
可能性がある。
【0086】
本形態の決済システム100では、決済アプリ223はパートナーアプリ221からの
決済も含めた全ての決済情報が取得できる一方、パートナーアプリ221はそのパートナ
ーアプリ221からの決済のみを取得する。そのため、パートナーは自社の決済のみをユ
ーザに開示することになり、ユーザの混乱を回避でき、またパートナーアプリ221がパ
ートナーアプリ221の決済履歴に基づいて独自にポイント等を付与する場合についても
、パートナーアプリ221の決済履歴のみを開示するためユーザの混乱を回避できる。ま
た、決済アプリ223は自社の決済サービスを利用した全ての決済履歴を取得する。その
ため、ユーザは全ての決済履歴を一覧することが可能で利便性が向上する。
【0087】
また、本形態の決済システム100では、パートナーアプリ221と通信するパートナ
ーサーバ4から直接に決済履歴の照会の要求があった場合も、パートナーサーバ4はパー
トナーアプリ221からの決済のみを取得する。そのため、自社のアプリケーションを用
いた決済のみを取得でき、自社のアプリケーションに対する決済履歴を他のサービスに活
用できる。例えば、購入した商品の種類、時間帯、価格帯等の購買情報を活用した広告表
示が可能になる。
【0088】
また、少なくとも一部が異なる複数のアプリケーションから決済が可能な場合であって
各社がそれぞれクーポンのような特典を発行可能な場合、他社のクーポンが自社のアプリ
ケーションで表示されてしまうと、ユーザが混乱する可能性がある。
【0089】
本形態の決済システム100では、決済サービス会社の原資のクーポンは決済アプリ2
23とパートナーアプリ221とに配信し、パートナー原資のクーポンはそのパートナー
のパートナーアプリ221にのみ配信する。このように原資ごとにクーポンの配信先を変
えることで、パートナーにとって他社原資のクーポンが自社のアプリケーションに届かな
くなり、ユーザの混乱を低減できる。
【0090】
本形態の決済システム100では、パートナーサーバ4からのクーポン発行依頼に基づ
くクーポンは、決済サービスサーバ3を介してパートナーアプリ221に組み込まれた決
済SDK222で利用可能となる。決済サービスサーバ3には、ユーザの店舗でのクーポ
ン使用に先立ってパートナーのポイントに基づくクーポンが登録される。そのため、ユー
ザの決済時には、決済サービスサーバ3はパートナーサーバ4と通信を行うことなく、ク
ーポンを使用した決済処理を実行することができ、決済時間と通信回数を削減することが
できる。
【0091】
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。した
がって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。
例えば、各アプリがインストールされる装置は、携帯端末に限らず、デスクトップのPC
等の固定端末であってもよい。
【0092】
また、実施の形態では、決済SDK222がパートナーアプリ221に始めから組み込
まれているが、例えば決済サービスサーバ3に決済SDK222を記憶させ、携帯端末2
が決済サービスサーバ3から決済SDK222をダウンロードし、パートナーアプリ22
1に決済SDK222を後から追加して組み込んでもよい。
【0093】
また、実施の形態では、パートナーアプリ221や決済SDK222は認証情報を用い
て決済サービスサーバ3に決済要求や決済情報の照会要求を行っているが、連携TB32
3に連携IDと決済ユーザIDとが関連付けられていることから、携帯端末2において連
携IDを記憶し、連携IDを用いて決済サービスサーバ3に決済要求や決済情報の照会要
求を行ってもよい。
【0094】
また、実施の形態では、決済アプリ223にはアプリコードを付与していないが、アプ
リコードを付与し、決済アプリ223の情報を決済TB325等に明確に記憶できるよう
にしてもよい。この場合、例えば決済アプリ223からのログイン時には、連携TB32
3に、決済ユーザIDと決済アプリ223のアプリコードとを関連付けたレコードも記憶
すればよい。また、例えば決済アプリ223からの支払要求に基づいて決済処理を行った
際には、決済TB325に、決済アプリ223のアプリコードと連携IDとを記憶すれば
よい。
【0095】
また、実施の形態に記載した各種のTBの構成は一例であり、実施可能な範囲での変形
が可能である。例えば、実施の形態のクーポンTB326に、発行時間の項目を設けても
よい。また、例えば、実施の形態のクーポンTB326には、発行先を特定するための決
済ユーザIDが含まれているが、クーポンTB326に決済ユーザIDを含めず、クーポ
ンの発行先を管理するための別TBを用意し、その別TBでクーポンIDと決済ユーザI
Dとを関連付けて管理してもよい。この場合、発行時間はその別TBで管理するとよい。
【0096】
また、実施の形態に記載した認証方法は一例であり、実施の形態の手順に限るものでは
ない。例えば、OAuth2.0を用いた認証方式であれば、任意に実行内容を変更でき
る。
【0097】
また、実施の形態に開示されている任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステ
ップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更で
きる、または並列に実行できる。
【0098】
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICな
どのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に
開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、また
は方法等の種々の態様で実現することができる。
【符号の説明】
【0099】
1 店舗端末
2 携帯端末
3 決済サービスサーバ
4 パートナーサーバ
100 決済システム
221 パートナーアプリ
222 決済SDK
223 決済アプリ
323 連携TB
325 決済TB
326 クーポンTB
【手続補正書】
【提出日】2024-05-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置に、
第1決済手段を利用した決済履歴を表示する場合に、前記第1決済手段による決済履歴を表示させることと、
第2決済手段を利用した決済履歴を表示する場合に、前記第2決済手段による決済履歴と、前記第1決済手段による決済履歴とをともに表示させることと、
を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記第1決済手段と、前記第2決済手段とは、同一の決済サービスから提供される、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第1決済手段と、前記第2決済手段とは、それぞれ異なるアプリケーションに含まれる、
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
情報処理装置に、
前記第1決済手段による決済要求を送信させることと、
前記第2決済手段による決済要求を送信させることと、をさらに実行させ、
前記第1決済手段による決済要求と、前記第2決済手段による決済要求とは、同一のサーバに送信される、
請求項1から3のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
情報処理装置が、
第1決済手段を利用した決済履歴を表示する場合に、前記第1決済手段による決済履歴を表示させることと、
第2決済手段を利用した決済履歴を表示する場合に、前記第2決済手段による決済履歴と、前記第1決済手段による決済履歴とをともに表示させることと、
を実行する情報処理方法。
【請求項6】
第1決済手段を利用した決済履歴を表示する場合に、前記第1決済手段による決済履歴を表示させることと、
第2決済手段を利用した決済履歴を表示する場合に、前記第2決済手段による決済履歴と、前記第1決済手段による決済履歴とをともに表示させることと、
を実行する情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置が、
第1決済手段による第1決済情報と第2決済手段による第2決済情報とを記憶することと、
前記第1決済手段を利用した決済履歴表示要求を取得した場合に、前記第1決済手段による決済履歴を表示させることと、
前記第2決済手段を利用した決済履歴表示要求を取得した場合に、前記第2決済手段による決済履歴と、前記第1決済手段による決済履歴とを表示させることと、
を実行する情報処理方法。
【請求項8】
前記第1決済手段と、前記第2決済手段とは、同一の決済サービスから提供される、
請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記第1決済手段と、前記第2決済手段とは、それぞれ異なるアプリケーションに含まれる、
請求項7または8に記載の情報処理方法。
【請求項10】
情報処理装置に、
第1決済手段と第2決済手段とを対応付けることと、
前記第1決済手段を利用した決済履歴表示要求を取得した場合に、前記第1決済手段による決済履歴を表示させることと、
前記第2決済手段を利用した決済履歴表示要求を取得した場合に、前記第2決済手段による決済履歴と、前記第1決済手段による決済履歴とを表示させることと、
を実行させるプログラム。
【請求項11】
第1決済手段と第2決済手段とを対応付けることと、
前記第1決済手段を利用した決済履歴表示要求を取得した場合に、前記第1決済手段による決済履歴を表示させることと、
前記第2決済手段を利用した決済履歴表示要求を取得した場合に、前記第2決済手段による決済履歴と、前記第1決済手段による決済履歴とを表示させることと、
を実行する情報処理装置。