(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097824
(43)【公開日】2024-07-19
(54)【発明の名称】分析システム用レセプタクル輸送システム
(51)【国際特許分類】
G01N 35/04 20060101AFI20240711BHJP
【FI】
G01N35/04 G
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024071147
(22)【出願日】2024-04-25
(62)【分割の表示】P 2023020537の分割
【原出願日】2020-04-29
(31)【優先権主張番号】62/842,585
(32)【優先日】2019-05-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/951,019
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500169900
【氏名又は名称】ジェン-プローブ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】ロルフ シルバート
(72)【発明者】
【氏名】ホンラン ペン
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド アーロン ビュゼ
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド エイチ. コームズ
(57)【要約】
【課題】分析システム用レセプタクル輸送システムの提供。
【解決手段】レセプタクル送達システムは、機器の第1の位置から第2の位置に移動するように構成されたキャリッジを含む。キャリッジは、レセプタクルを取り外し可能に支持するように構成し得、かつレセプタクルクランプ機構を含み得る。レセプタクル機構は、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、レセプタクルにクランプ力を加え、キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、クランプ力を緩めるように構成し得る。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本明細書に記載の発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、分析システムのためのレセプタクル輸送システム、および開示されたレセプタクル輸送システムを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
今日の実験室は、スループットと処理の一貫性を高め、医療技術者の不足に対処し、エラーを減らすために、運用を自動化するというプレッシャーの高まりに直面している。いくつかの実験室では、コンベヤなどの試料輸送システムを使用して実験室内の機器を接続し、それによって単一の試料ローディングエリアに提供された試料を、人間の介入なしに複数の機器に自動的かつ順次送達できるようにしている。この方法で接続された機器は、同じタイプまたは異なるタイプのテストを実行するために使用でき得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
いくつかの実施形態では、機器用のレセプタクル送達システムが開示されている。システムは、その中にレセプタクルを取り外し可能に支持するように構成されたパックを含み得る。パックは、垂直軸の周りに配置された複数の指、複数の指を結合し、それによって複数の指を垂直軸に向かって付勢する1つ以上のばね、支持ディスク、同期ディスク、および保持リングを含み得る。複数の指のうちの各指は、パックに着座したレセプタクルと接触するように構成された接触面を有し得る。支持ディスクは、(i)レセプタクルを着座させるためのポケットを画定するためにベースから突出するディスク側壁、(ii)ベースに形成され、垂直軸の方向に延びる複数の第1の空洞、および(iii)垂直軸を横切ってオフセットする方向にディスク側壁の対向する部分を通って延びるパック通路を含み得る。複数の指の各々は、複数の第1の空洞の対応する第1の空洞で支持ディスクに回転可能に結合され得る。同期ディスクは、支持ディスクのポケットに位置付けられ得る。複数の指の各々は、複数の指の接触面が同期的に垂直軸に近づいたり、垂直軸から離れたりするように、同期ディスクに結合され得る。そして、保持リングは、複数の指、支持ディスク、および同期ディスクを一緒に結合し得る。
【0004】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、複数の指が垂直軸に関して実質的に対称に配置され得、複数の指の各指の接触面の少なくとも上部は傾斜し得、複数の指のうちの各指が第1の端部および第1の端部を実質的に横切って延びる第2の端部を含み得、第1の端部が接触面を含み得、第2の端部が内部空洞および外部空洞を含み得、内部空洞が外部空洞よりも垂直軸の近くに位置付けられ得、同期ディスクが複数の半径方向に延びるスロットを含み得、複数の指の各指が複数の半径方向に延びるスロットのスロットおよび指の内部空洞を通って延びる第1のピンによって同期ディスクにスライド可能に結合され得、支持ディスクの複数の第1の空洞の各第1の空洞が少なくとも部分的にその中に位置付けられたベアリングを含み得、複数の指の各指が支持ディスクの複数の第1の空洞の第1の空洞および指の外部空洞のベアリングを通って延びる第2のピンによって支持ディスクに回転可能に結合され得、各第2のピンのうちの一端部がベアリングを通って延び得、第2のピンの反対の端部が保持リングの対応する空洞内に延び得、複数の指を結合する1つ以上のばねがOリングであり得、Oリングはエラストマー材料を含み得、パックが支持ディスクの片側に位置付けられた第1のベアリングと、支持ディスクの反対側に位置付けられた第2のベアリングとをさらに含み得、システムがさらにホルダを含み得、ホルダがホルダ側壁およびホルダ側壁を通って延びるホルダ通路によって画定される中央空洞を有し得、ホルダ通路が垂直軸を横切ってオフセットする方向に延びることができ、パックが中央の空洞に位置付けられ、ホルダに対して垂直軸の周りを回転するように構成されており、ホルダ側壁が中央空洞の片側に位置付けられた第1のホルダ側壁および中央空洞の反対側に配置された第2のホルダ側壁を含み得、ホルダ通路が第1のホルダ側壁を通って延びる第1のホルダ通路部分および第2のホルダ側壁を通って延びる第2のホルダ通路部分を含み得、システムが信号エミッタおよび信号検出器をさらに含み得、信号エミッタがホルダ通路の一端部に位置付けられ得、信号検出器がホルダ通路の反対の端部に配置され得、そして、信号エミッタが第1のホルダ側壁に結合され得、信号検出器が第2のホルダ側壁に結合され得る、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0005】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、レセプタクルがパックに着座していないとき、信号エミッタからの信号が信号検出器によって受信されるように、パックがホルダに対して垂直軸の周りを回転して、パック通路をホルダ通路と整列させるように構成され得、システムがホルダに結合された第1のセンサをさらに含み得、パックがホルダにて所定の位置に回転したことを第1のセンサが検出するように構成され得、第1のセンサがホール効果センサであり得、システムがベルトを介してパックの支持ディスクに結合された電気モータをさらに含み得、パックの支持ディスクがベースからディスク側壁と反対の方向に突出するフランジを含み得、ベルトが支持ディスクのフランジと係合され得、システムがパックに着座したレセプタクルの機械可読標識の符号化されたデータを読み取るように構成された標識リーダをさらに含み得、標識リーダがバーコードリーダであり、機械可読標識がバーコードであり得、システムが機器の第1の位置から第2の位置に移動するように構成されたキャリッジをさらに含み得、ホルダがキャリッジに結合され得、パックのディスク側壁が互いに間隔を置き、かつポケットの周りに配置される複数の側壁セグメントを含み得、複数の側壁セグメントがポケットの片側に位置付けられた第1の側壁セグメントおよびポケットの反対側に位置付けられた第2の側壁セグメントを含み得、パック通路が第1の側壁セグメントを通って延びる第1のパック通路部分と、第2の側壁セグメントを通って延びる第2のパック通路部分とを含み得、パックの複数の第1の空洞の各第1の空洞が複数の側壁セグメントの2つの隣接する側壁セグメントの間に形成された空間に位置付けられ得、レセプタクルがパックに着座すると、支持ディスクのポケットがレセプタクルの下部を受領し得、複数の指が4本の指からなり得、複数の指の各々が陽極酸化アルミニウムを含み得、複数の指の各々がポリテトラフルオロエチレンまたはフルオロポリマーでコーティングされた陽極酸化アルミニウムを含み得、複数の指の接触面の間の空間にレセプタクルが挿入されると、1つ以上のばねが伸びて接触面が垂直軸から離れるように移動するように、複数の指を一緒に結合し得、接触面間のスペースを増やし、パック通路の長手方向軸が垂直軸からオフセットし得、そして、パック通路の長手方向軸が垂直軸から約3mm~約6mmの距離だけオフセットされ得る、という特徴のうちの1つ以上も含み得る。
【0006】
いくつかの実施形態では、機器用のレセプタクル送達システムが開示されている。開示されたシステムは、パックを支持するキャリッジを含み得る。キャリッジは、複数の機器のある機器内の第1の位置から第2の位置にパックとともに移動するように構成され得る。第1の位置は、キャリアによって支持されたレセプタクルが、キャリッジによって支持されたパックに移送されるように構成されている位置であり得る。そして、第2の位置は、パックに着座したレセプタクルからの流体が、機器の流体抽出デバイスに関連付けられたチップに引き込まれるように構成されている位置であり得る。
【0007】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、パックがパックの垂直軸の周りでキャリッジに対して回転するように構成され得、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、パックに着座したレセプタクルの機械可読標識の符号化された情報を読み取るように構成された標識リーダをシステムがさらに含み得、システムがキャリッジに結合された感知システムをさらに含み得、レセプタクルがパックに着座しているかどうかを感知システムが判定するように構成され得、感知システムが(a)パックに着座したレセプタクルの長手方向軸がパックの垂直軸に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)パックに着座したレセプタクルが所望の深さまで挿入されているかどうかを検出するように構成され得、パックがパックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされた第1の通路を含み得、キャリッジがパックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされた第2の通路を含み得、感知システムが信号エミッタおよび信号検出器を含み得、第1および第2の通路が整列されると、信号検出器が整列された第1および第2の通路を介して信号エミッタから信号を受信するように構成され得、信号エミッタが光エミッタであり得、信号検出器が光検出器であり得、信号が光ビームであり得、システムが複数の機器のそれぞれに隣接して延びるコンベヤをさらに含み得、システムが流体を含むレセプタクルを支持し、レセプタクルがキャリアによって支持されている間にコンベヤ上を移動するように構成されたキャリアをさらに含み得、システムがレセプタクルをキャリアからパックに移送するように構成されたピックアンドプレースデバイスをさらに含み得、システムがレールをさらに含み得、キャリッジがレールを第1の位置から第2の位置に移動するように構成され得、システムがキャリッジに動作可能に結合され、キャリッジを第1の位置から第2の位置に移動するように構成された第1の電気モータをさらに含み得、流体抽出デバイスがピペッタであり得、キャリッジが第2の位置に位置付けられたときにレセプタクルに選択的に力を加えて、流体抽出デバイスに関連するチップがレセプタクルから引き出されたときに、パックからレセプタクルが引き抜かれるのを防ぐように構成された支持機構をさらに含み得、パックが間にレセプタクルを取り外し可能に支持するように構成された複数のばね負荷部材を含み得る、特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0008】
いくつかの実施形態では、機器にレセプタクルを送達する方法が開示される。この方法は、キャリアで流体を含むレセプタクルを支持することと、複数の機器の各々に隣接して延びるコンベヤでレセプタクルを支持するキャリアを輸送することと、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、レセプタクルをキャリアからキャリッジに支持されたパックへ移送することと、パックに着座したレセプタクルを有するキャリッジを、複数の機器のうちのある機器内の第1の位置から第2の位置に移動することと、キャリッジが第2の位置に位置付けられたときに、機器の流体抽出デバイスに関連付けられたチップにパックに着座したレセプタクルから流体の少なくとも一部を引き込むことと、を含み得る。
【0009】
開示された方法の様々な実施形態は、追加的または代替的に、パックの垂直軸の周りでキャリッジに対してパックを回転させることと、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、パックに着座したレセプタクルの機械可読標識の符号化された情報を読み取るために標識リーダを使用することと、レセプタクルがパックに着座していると判定されたとき、感知システムを使用して、(a)パックに着座したレセプタクルの長手方向軸が垂直に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)パックに着座しているレセプタクルが所望の深さまで挿入されているかどうかを検出することと、を含み、パックが、パックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされた第1の通路を含み、キャリッジが、パックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第2の通路を含み、感知システムを使用することが、第1および第2の通路を整列させるためにパックを回転させることを含み、感知システムが信号エミッタおよび信号検出器を含み、第1および第2の通路が整列されると、信号検出器は、レセプタクルがパックに着座していないとき、整列された第1および第2の通路を介して信号エミッタから信号を受信するように構成され得、信号エミッタが光エミッタであり、信号検出器が光検出器であり、信号が光ビームであり得、レセプタクルをキャリアからパックに移送することが、レセプタクルを解放可能に把持するための複数のアームを有するピックアンドプレースデバイスを用いて実行され得、キャリッジを移動することが、電気モータを動作して、レールのキャリッジを第1の位置から第2の位置に移動することを含み得、流体抽出デバイスがピペッタであり得、この方法は、キャリッジが第2の位置に位置付けられたときにレセプタクルに力を選択的に加えることをさらに含み、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに力がレセプタクルに加えられず、レセプタクルをキャリアからパックに移送することが、パックの複数のばね負荷部材の間でレセプタクルを取り外し可能に支持することを含み得る、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、機器用のレセプタクル送達システムが開示されている。開示されたシステムは、第1の位置から第2の位置に移動するように構成されたキャリッジ、キャリッジに結合されたパック、およびレセプタクルクランプ機構を含み得る。パックは、中にレセプタクルを取り外し可能に支持するように構成され得る。レセプタクルクランプ機構は、(a)キャリッジが第2の位置に位置付けられたときに、パックに着座したレセプタクルと接触し、(b)キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、レセプタクルから分離されるように構成された一対の対向する支持パッドを含み得る。
【0011】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに一対の支持パッドが互いに向かって移動し、キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに互いに離れるように構成され得、一対の支持パッドに結合された一対の噛合い歯車であって、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するとき、一対の噛合い歯車が、互いに対して反対方向に回転して、一対の支持パッドを互いに向かって移動する、一対の噛合い歯車と、一対のアクチュエータアームであって、一対のアクチュエータアームのうちの各アクチュエータアームが、一端部で一対の支持パッドの異なる支持パッドに結合され得、反対の端部で一対の噛合い歯車の異なる歯車に結合され得る、一対のアクチュエータアームと、カムアームであって、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、カムアームの一端部が一対の噛合い歯車のうちのある歯車に結合され得、カムアームの反対の端部が下向きに傾斜した経路上を移動し得るように構成されている、カムアームと、カムアームの反対の端部が、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、傾斜経路上を転がるように構成されたローラを含み得、(a)一対の噛合い歯車の第1の歯車に結合された第1の端部と、第1の端部の反対の第2の端部とを有するカムアームと、(b)第1の位置から第2の位置へのキャリッジの経路に実質的に平行に延びる傾斜面を有する傾斜路とをさらに備え、キャリッジが第1の位置と第2の位置との間の経路に沿って移動すると、カムアームの第2の端部が傾斜面に沿って移動し得、第1の歯車を回転させ、(a)キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するとき、一対の噛合い歯車の第1の歯車を第1の方向に回転させ、一対の噛合い歯車の第2の歯車を第1の方向と反対の第2の方向に回転させ、かつ(b)キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するとき、第1の歯車を第2の方向に回転させ、第2の歯車を第1の方向に回転させるように構成されたカムアームと、一対の支持パッドの各支持パッドが輪郭のある表面を含み得、支持パッドが互いに向き合う、という特徴のうちの1つ以上を含む。
【0012】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、一対の支持パッドの各支持パッドが実質的にV字形の溝を含み得、支持パッドが互いに向き合い、一対の支持パッドの各支持パッドがエラストマーを含み得、エラストマーが、シリコーン、EPDM(エチレンプロピレンジエンモノマー)、およびゴムからなる群から選択され得、レセプタクルクランプ機構が、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、一対の支持パッドを互いに離れるように付勢するように構成された1つ以上のばねをさらに含み得、一対の支持パッドが、キャリッジが第2の位置に位置付けられたときにレセプタクルにクランプ力を加え、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときにレセプタクルにクランプ力を加えないように構成され得、キャリッジが第2の位置に位置付けられたときに、一対の支持パッドが、約10N~約30Nのクランプ力をレセプタクルに加えるように構成され得、第1の電気モータがキャリッジに動作可能に結合され得、キャリッジを第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成され得、第2の電気モータがパックに動作可能に結合され得、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときにキャリッジ内でパックを回転させるように構成され得、キャリッジが、パックがキャリッジ内の所定の位置に回転したことを検出するように構成されたセンサをさらに含み得、センサがホール効果センサであり得、レセプタクルがパックに着座しているかどうかを検出するように構成された感知システムと、パックが、パックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第1の通路を含み得、感知システムが、(a)パックに着座しているレセプタクルの長手方向軸がパックの垂直軸に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)パックに着座しているレセプタクルがパックに所望の深さ挿入されているかどうかを検出するように構成され得、パックがキャリッジのハウジング内で回転可能に支持され得、ハウジングがパックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第2の通路を含み得、感知システムが信号エミッタおよび信号検出器を含み得、レセプタクルがパックに着座していないときに、第1および第2の通路が整列されるとき、信号検出器が、整列された第1および第2の通路を介して信号エミッタから信号を受信するように構成され得る、という特徴のうちの1つ以上も含み得る。
【0013】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、信号エミッタが光エミッタであり得、信号検出器が光検出器であり得、信号が光ビームであり得、第1および第2の通路が整列位置合わせされるとき、(a)光エミッタは、パックに着座したレセプタクルの外面上の入射領域に光ビームを向けるように構成され得、および(b)光検出器は、レセプタクルがパックに着座していないとき、光エミッタから光ビームの少なくとも一部を受信するように構成され得、レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域はレセプタクルの長手方向軸からオフセットされ、レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域は、レセプタクルの長手方向軸から約3mm~約6mmの距離だけオフセットされ得、レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域は、レセプタクルのベースから約3mm~約8mmの距離だけオフセットされ得、信号エミッタおよび信号検出器がキャリッジに結合され得、第1の棚がキャリッジに取り付けられ得、第2の棚が第2の位置に位置付けられ得、キャリッジが第2の位置に位置付けられたとき、第1の棚は第2の棚の下に位置付けられ得、キャリッジが第2の位置に位置付けられるとき、第1の棚と第2の棚との間の垂直のクリアランスは、約1mm~約6mmであり得、第2の棚が第1の開口部を画定し得、キャリッジが第2の位置に位置付けられるとき、機器の流体抽出デバイスに関連付けられたチップが第1の開口部を介してレセプタクルの中に移動可能であるように、第1の開口部がパックに着座したレセプタクルと整列し得、第1の開口部が第2の棚の側壁によって画定される内向きに延びる凹部であり得、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、標識リーダが、レセプタクルの機械可読標識の符号化された情報を読み取るように構成され得、レールであって、キャリッジが第1の位置と第2の位置との間でレールを移動するように構成されている、レールと、機器の外側の位置からパックにレセプタクルを移送するように構成されたピックアンドプレースデバイスと、ピックアンドプレースデバイスが、レセプタクル送達コンベヤに支持されたレセプタクルキャリアからパックへレセプタクルを移送するように構成され得、レセプタクル送達コンベヤが、レセプタクルを支持するレセプタクルキャリアを、複数の機器に隣接する位置に輸送するように構成され、パックが、間にレセプタクルを取り外し可能に支持するように構成された複数のばね負荷部材を含み得る、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0014】
いくつかの実施形態において、機器にレセプタクルを送達する方法が開示される。この方法は、キャリッジでレセプタクルを支持することと、レセプタクルがキャリッジによって支持されている間に、電気モータを作動させて、キャリッジを機器の第1の位置と第2の位置との間で移動することと、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、レセプタクルにクランプ力を加えることと、キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、レセプタクルからクランプ力を緩めることと、を含み得る。いくつかの実施形態では、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときにレセプタクルにクランプ力を加えることは、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するプロセスにあるときにクランプ力がレセプタクルに加えられることを意味する。同様に、いくつかの実施形態では、キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときにレセプタクルからクランプ力を緩めることは、キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するプロセスにあるときにクランプ力がレセプタクルから解放されることを意味する。
【0015】
開示された方法の様々な実施形態は、追加的または代替的に、クランプ力を加えることは、約10N~約30Nの力をレセプタクルに加えることを含み得、レセプタクルにクランプ力を加えることは、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、一対の支持パッドをレセプタクルと接触するように動かすことを含み得、クランプ力を緩めることは、キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、一対の接触パッドをレセプタクルから離すことを含み得、クランプ力を加え、クランプ力を緩めることは、キャリッジが第1の位置と第2の位置との間を移動するときに、一対の支持パッドに結合された一対の噛合い歯車を互いに反対方向に回転させることを含み得、一対の噛合い歯車を回転させることは、(a)キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、一対の噛合い歯車の第1の歯車を第1の方向に回転させることと、一対の噛合い歯車の第2の歯車を第1の方向と反対の第2の方向に回転させ、かつ(b)キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、第1の歯車を第2の方向に回転させ、第2の歯車を第1の方向に回転させることと、を含み得、一対の噛合い歯車を回転させることは、(a)キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、カムアームの第1の端部を下向きに傾斜した経路で移動することと、および(b)キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、第1の端部を上向きに傾斜した表面で移動することと、を含み得、カムアームの第2の端部は、一対の噛合い歯車のある歯車に結合され、キャリッジ内でレセプタクルを支持することは、キャリッジ内に位置付けられた回転可能なパック内でレセプタクルを取り外し可能に支持することを含み得、レセプタクルを取り外し可能に支持することは、パックの複数のばね負荷部材の間にレセプタクルを位置付けることを含み得、方法は、ピックアンドプレースデバイスを使用してレセプタクル送達システムからパックにレセプタクルを移送することをさらに含み得、電気モータが第1の電気モータであり得、この方法は、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときにキャリッジ内のパックを回転させるように第2の電気モータを作動させることをさらに含み得、パックがキャリッジ内の所定の位置に回転したことを検出するためにセンサを使用することをさらに含み得、パックが回転しているときに、標識リーダを使用して、レセプタクルの機械可読標識の符号化された情報を読み取ることをさらに含み、(a)パックによって支持されたレセプタクルの長手方向軸がパックの垂直軸に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)パックによって支持されたレセプタクルがパックで所望の深さまで挿入されたかどうかを検出するためにキャリッジに関連する感知システムを使用することをさらに含み、パックがキャリッジのハウジング内で回転可能に支持され得、パックがパックの垂直軸を横切って延びる第1の通路を含み、ハウジングが、パックの垂直軸を横切って延びる第2の通路を含む、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0016】
開示された方法の様々な実施形態は、追加的または代替的に、感知システムが信号エミッタおよび信号検出器を含み得、レセプタクルがパックに装着されていないときに、第1および第2の通路が整列されると、信号検出器が、整列された第1および第2の通路を介して信号エミッタから信号を受信するように構成され得、信号エミッタが光エミッタであり得、信号検出器が光検出器であり得、信号が光ビームであり得、感知システムを使用することが光ビームを光エミッタから光検出器に向けることであって、パックに着座したレセプタクルが少なくとも部分的に光エミッタと光検出器との間に位置付けられる、向けることと、もしあれば、光ビームのどの部分が光検出器によって受信されるかを判定することとを含み得、光ビームを向けることが、パックに着座したレセプタクルの外面の入射領域に光ビームの少なくとも一部を向けることを含み得、レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域が、パックの垂直軸から約3mm~約6mmの距離だけオフセットされ得、レセプタクルがパックに適切に着座しているときに、入射領域がレセプタクルのベースから約3mm~約8mmの距離だけオフセットされ得、電気モータを作動させることが、キャリッジに取り付けられた第1の棚が機器に結合された第2の棚の下に位置付けられ、第2の位置に位置付けられるように、キャリッジを第2の位置に位置付けることを含み得、第2の棚が第2の位置で機器に取り外し可能に結合され得、キャリッジが第2の位置に位置付けられるとき、第1の棚が、第2の棚から約1mm~約6mmの距離だけ垂直方向に離間され得、第2の位置にキャリッジを位置付けることは、第2の棚に形成された第1の開口部がレセプタクルの上に位置付けられ、レセプタクルと整列するようにキャリッジを位置付けることを含み得、方法は、機器の流体抽出デバイスに関連するチップが、第1の開口部を通ってレセプタクルへ方向付けることと、それによってレセプタクルに含まれる流体と接触することとを含み得、流体のアリコートをチップに吸引することをさらに含み得、流体のアリコートをチップに吸引した後、チップをレセプタクルから第1の開口部の上の位置に取り外し、レセプタクルが、レセプタクルの開口部を覆う貫通可能なキャップを含み得、(i)チップをレセプタクルに向けることは、キャップをチップで貫通することを含み得、および(ii)レセプタクルからのチップを取り外すことは、貫通可能なキャップを通してチップを動かすことを含み得る、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0017】
開示された方法の様々な実施形態は、追加的または代替的に、チップをレセプタクルから取り外した後、チップを第2の棚の上面より上の位置に移動すること、第2の棚の上面より上の位置にチップを移動させた後、棚の上面から約1mm~約5mmの距離までチップを下げること、チップを第2の棚の上面より上の位置に移動した後、下降後に第2の棚の表面に沿って所定の経路をトレースするようにチップを移動すること、事前定義された経路をトレースするためにチップを動かすことは、第2の棚の上面上の上向きに延びる突起の周りにチップを動かすことを含み、事前定義された経路をトレースするためにチップを動かした後、第2の棚の側壁に形成された第2の開口部を通して第2の棚の上面の上からチップを取り外すこと、第2の棚の上面の上からチップを取り外すことは、表面上のチップの垂直位置を変えることなく、第2の開口部を通してチップを動かすことを含み、チップをレセプタクルから取り外すときに流体の一部がチップから懸架され、経路をトレースするためにチップを動かしながら、チップから懸架された流体の少なくとも一部が第2の棚の上面に堆積され、チップを第2の棚の上面より上の位置に移動させた後、チップをレセプタクルから取り外すときにチップから懸架された流体の一部が、第1の開口部の下の第2の棚から懸架され、電気モータを作動させることは、チップを移動して所定の経路をトレースした後、キャリッジを第2の位置から第1の位置に移動することをさらに含み得、それによって、第2の棚および第1の棚の上面に懸架された流体の少なくとも一部を劈開し、その劈開された流体を第1の棚の上面に堆積させ、第2の棚を機器から切り離すこと、第2の棚を機器から切り離した後、第2の棚の上面に堆積した流体の少なくとも一部を取り外すこと、第2の棚の上面に堆積した流体の少なくとも一部を取り外した後、第2の棚を機器に結合すること、キャリッジを第2の位置から第1の位置に移動させた後、第1の棚の上面に堆積した流体の少なくとも一部を取り外すこと、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0018】
いくつかの実施形態では、機器用のレセプタクル送達システムが開示されている。開示されたシステムは、キャリッジと、キャリッジによって回転可能に支持されたパックと、キャリッジを機器の第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成された第1の電気モータと、およびパックを垂直軸の周りを回転させるように構成された第2の電気モータを含み得る。パックは、垂直軸の周りに配置され、間にレセプタクルを取り外し可能に支持するように構成された複数のばね負荷を含み得る。
【0019】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、Oリングが複数の指をパックの垂直軸に向かって付勢し、Oリングがエラストマーからなり得、エラストマーが、シリコーン、EPDM(エチレンプロピレンジエンモノマー)、およびゴムからなる群から選択され得、複数の指の各指が、レセプタクルに接触するように構成された上部分と、上部分を実質的に横切って延びるベース部分とを含み得、各指のベース部分が、枢動点でパックの支持ディスクに回転可能に結合され得、複数の指の各指のベース部分が、関連する枢動点の周りを回転するように構成され得、複数の指の各指の上部分が傾斜面を含み得、複数の指の傾斜面が垂直軸に対して漏斗状の構成で配置され得、複数の指が4つの等間隔の指を含み得、複数の指のそれぞれが、少なくとも部分的にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)でコーティングされた陽極酸化アルミニウムを含み得、パックがキャリッジ内の所定の位置に回転したことを検出するように構成されたセンサと、センサがホール効果センサであり得、レセプタクルがパックに着座しているかどうかを感知システムが検出するように構成され得、パックが、パックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第1の通路を含み得、感知システムが(a)パックに着座しているレセプタクルの長手方向軸がパックの垂直軸に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)パックに着座しているレセプタクルがパックに所望の深さ挿入しているかどうかを検出するように構成され得、パックがキャリッジのハウジング内で回転可能に支持され得、ハウジングがパックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第2の通路を含み得、感知システムが信号エミッタおよび信号検出器を含み得、レセプタクルがパックに着座していないときに、第1および第2の通路が整列されるとき、信号検出器が、整列された第1および第2の通路を介して信号エミッタから信号を受信するように構成され得、信号エミッタが光エミッタであり得、信号検出器が光検出器であり得、信号が光ビームであり得、第1および第2の通路が整列されるとき、(a)光エミッタは、パックに着座したレセプタクルの外面上の入射領域に光ビームを向けるように構成され得、および(b)光検出器は、レセプタクルがパックに着座していないとき、光エミッタから光ビームの少なくとも一部を受信するように構成され得、レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域はレセプタクルの長手方向軸からオフセットされ得、レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域は、パックの垂直軸から約3mm~約6mmの距離だけオフセットされ得、レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域は、レセプタクルのベースから約3mm~約8mmの距離だけオフセットされ得、信号エミッタおよび信号検出器がキャリッジに結合され得る、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0020】
いくつかの実施形態では、機器用のレセプタクル送達システムが開示されている。開示されたシステムは、機器の第1の位置から第2の位置へレール上を移動するように構成されたキャリッジを含み得る。キャリッジは、対向する第1の側壁および第2の側壁と、第1の側壁および第2の側壁との間に延びるベースとを有するブラケットを含み得る。キャリッジは、レセプタクルを支持するように構成され得る。キャリッジはまた、第1の側壁に回転可能に結合された一対の対向する支持パッドおよび一対の噛合いカム歯車を含み得る。一対の支持パッドは、(a)キャリッジが第1の位置から第2の位置に向かって移動するときにキャリッジによって支持されているレセプタクルに向かって移動し、(b)キャリッジが第2の位置から第1の位置に向かって移動するときにキャリッジによって支持されているレセプタクルから離れるように構成され得る。そして、一対の噛合いカム歯車の各カム歯車は、一対の支持パッドの異なる支持パッドに結合され得る。
【0021】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、ブラケットが実質的にU字形であり得、ブラケットの第2の側壁が、キャリッジによって支持されたレセプタクルと整列した細長いスロットを含み得、キャリッジが、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、細長いスロットを通して、レセプタクルの機械可読標識の符号化された情報を読み取るように構成された標識リーダを含み得、キャリッジが、レセプタクルをそれらの間で支持するように構成された複数のばね負荷指を含む回転可能なパックをさらに含み得、パックが、複数の指がベースの開口部を通ってブラケットの第1の側壁と第2の側壁との間のスペースに延びるように、ベースの下のブラケットに結合され得、第1の電気モータがパックに動作可能に結合され得、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときにキャリッジでパックを回転させるように構成され得、センサはパックがキャリッジ内の所定の位置に回転したことを検出するように構成され得、センサがホール効果センサであり得、キャリッジが、一対のアクチュエータアームをさらに含み得、一対のアクチュエータアームの各アクチュエータアームが、一端部で一対の支持パッドの異なる支持パッドに結合され得、反対の端部で一対の噛合い歯車の異なる歯車に結合され得、キャリッジが(a)第1の端部および第2の端部を有するカムアーム、および(b)レールに実質的に平行に延びる傾斜面を有する傾斜路をさらに含み得、カムアームの第1の端部が、一対の噛合い歯車のある歯車に結合され、カムアームの第2の端部が、キャリッジが第1の位置と第2の位置との間を移動するときに、傾斜路の傾斜面を移動するように構成され得る、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0022】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、カムアームの第2の端部が、キャリッジが第1の位置と第2の位置との間を移動するときに、傾斜面を転がるように構成されたローラを含み得、カムアームが、(a)キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するとき、一対の噛合い歯車の第1の歯車を第1の方向に回転させ、一対の噛合い歯車の第2の歯車を第1の方向と反対の第2の方向に回転させ、かつ(b)キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するとき、第1の歯車を第2の方向に回転させ、第2の歯車を第1の方向に回転させるように構成され得、一対の支持パッドの各支持パッドが輪郭のある表面を含み得、一対の支持パッドの各支持パッドが実質的にV字形の溝を含み得、一対の支持パッドの各支持パッドがエラストマーを含み得、エラストマーが、シリコーン、EPDM(エチレンプロピレンジエンモノマー)、およびゴムからなる群から選択され得、1つ以上のばねが、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、一対の支持パッドを互いに離れるように付勢するように構成され得、キャリッジが第2の位置に位置付けられたときに、一対の支持パッドが、キャリッジによって支持されたレセプタクルに約10N~約30Nのクランプ力を加えるように構成され得、第2の電気モータが、キャリッジに動作可能に結合され、キャリッジを第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成され得、キャリッジが、レセプタクルがパックに着座しているかどうかを検出するように構成された感知システムをさらに備え得、パックが、パックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第1の通路を含み得、感知システムが、(a)パックに着座しているレセプタクルの長手方向軸がパックの垂直軸に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)パックに着座しているレセプタクルがパックに所望の深さ挿入されているかどうかを検出するように構成され得、パックがキャリッジのハウジング内で回転可能に支持され、ハウジングがパックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第2の通路を含み得、感知システムが信号エミッタおよび信号検出器を含み得、レセプタクルがパックに着座していないときに、第1および第2の通路が整列されるとき、信号検出器が、整列された第1および第2の通路を介して信号エミッタから信号を受信するように構成され得る、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0023】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、信号エミッタが光エミッタであり得、信号検出器が光検出器であり得、信号が光ビームであり得、第1および第2の通路が整列されるとき、(a)光エミッタがパックに着座したレセプタクルの外面上の入射領域に光ビームを向けるように構成され得、および(b)光検出器が、レセプタクルがパックに着座していないとき、光エミッタから光ビームの少なくとも一部を受信するように構成され得、レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域はレセプタクルの長手方向軸からオフセットされ得、レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域は、レセプタクルの長手方向軸から約3mm~約6mmの距離だけオフセットされ得、レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域は、レセプタクルのベースから約3mm~約8mmの距離だけオフセットされ得、信号エミッタおよび信号検出器がキャリッジに結合され得、第1の棚がキャリッジに取り付けられ得、第2の棚が第2の位置に位置付けられ得、キャリッジが第2の位置に位置付けられたとき、第1の棚は第2の棚の下に位置付けられ得、キャリッジが第2の位置に位置付けられるとき、第1の棚と第2の棚との間の垂直のクリアランスは、約1mm~約6mmであり得、第2の棚が第1の開口部を画定し得、キャリッジが第2の位置に位置付けられるとき、機器の流体抽出デバイスに関連付けられたチップが第1の開口部を介してレセプタクルの中に移動可能であるように、第1の開口部がキャリッジによって支持されたレセプタクルと整列し得る、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、機器用のレセプタクル送達システムが開示されている。開示されたシステムは、機器の第1の位置から機器の第2の位置に移動するように構成されたキャリッジと、キャリッジによって支持されたパックと、および機器の第2の位置に位置付けられた第1の棚を含み得る。パックは、レセプタクルの長手方向軸がパックの垂直軸と実質的に一致するように、レセプタクルを取り外し可能に支持するように構成され得る。棚は、(a)パックの垂直軸を実質的に横切って延びるベース、および(b)ベースによって画定される第1の開口部を含み得る。キャリッジが第2の位置に位置付けられるとき、パックに着座したレセプタクルの長手方向軸は、第1の開口部を通って延び得る。
【0025】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、棚が機器のハウジングに取り外し可能に結合され得、棚が、1つ以上の磁石を使用して機器のハウジングに取り外し可能に結合され得、1つ以上の磁石が一対の対応する磁石を含み得、棚がベースから上方に延びる第1の突起を含み得、機器のハウジングが第2の突起を含み得、第1の突起が一対の磁石のうちの第1の磁石を含み得、第2の突起が一対の磁石のうちの第2の磁石を含み得、ベースの上面が、ベース上面から上方に延びる内部突起によって画定される通路と、ベースに外接する側壁と、を備え得、側壁が第2の開口部を含み得、第2の開口部が、ピペットチップの遠位端の横切っての通過を可能にするようなサイズにされ得、棚およびハウジングが、機器の棚を正しく整列させるように構成された嵌合された位置合わせ要素を含み得、嵌合された位置合わせ要素が、棚の第3の開口部およびハウジングに結合された第3の突起を含み得、第3の突起が、第2の棚がハウジングに結合されたときに、第3の開口部を通って延び、第3の突起の外面の形状は、略第3の開口部の形状に一致し得、ハウジングの第3の突起が第3の突起の端部に位置する第1の凹部を含み得、棚が第3の開口部に近接して位置付けられた第4の突起を含み得、第2の棚がハウジングのとき、第4の突起が第1の凹部に位置付けられ得、棚の表面が凹型サム把持器を含み得、キャリッジが、キャリッジの上面に結合された第2の棚を含み得、第2の棚が、流体を含むように構成された凹んだ領域を含み得、第2の棚がキャリッジの上面に取り外し可能に結合され得、キャリッジが第2の位置に位置付けられるとき、第1の棚と第2の棚との間の垂直のクリアランスは、約1mm~約6mmであり得る、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、機器のレセプタクルクランプ機構が開示されている。システムは、機器の第1の位置と第2の位置との間を移動するように構成されたキャリッジを含み得る。キャリッジが、(a)間のレセプタクルを取り外し可能に支持するように構成された1つ以上の支持部材、および(b)キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、キャリッジによって支持されているレセプタクルへクランプ力を加え、かつキャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、クランプ力をレセプタクルから緩めるように構成された一対の対向する支持パッドを含み得る。システムはまた、レセプタクルがキャリッジによって適切に支持されているかどうかを判定するように構成された感知システムを含み得る。
【0027】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、感知システムが、(a)キャリッジによって支持されたレセプタクルの長手方向軸が垂直軸に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)キャリッジによって支持されたレセプタクルが所望の深さまで挿入されているかどうかを判定するように構成され得、感知システムが、直線軸の両端に位置付けられた信号エミッタおよび信号検出器を含み得、レセプタクルがキャリッジによって適切に支持されているとき、直線軸(a)がレセプタクルの側壁を通過し、および(b)レセプタクルの長手方向軸からオフセットされ得、信号エミッタが光エミッタであり得、信号検出器が光検出器であり得、(a)光エミッタが、キャリッジによって支持されたレセプタクルの外面の入射領域に光ビームを向けるように構成され得、および(b)光検出器が、レセプタクルがキャリッジによって適切に支持されていないとき、光エミッタからの光ビームの少なくとも一部を受光するように構成され得、レセプタクルがキャリッジによって適切に支持されているとき、入射領域がレセプタクルの長手方向軸からオフセットされ、レセプタクルがキャリッジによって適切に支持されているとき、入射領域が、レセプタクルの長手方向軸から約3mm~約6mmの距離だけオフセットされ得、レセプタクルがキャリッジによって適切に支持されているとき、入射領域がレセプタクルのベースから約3mm~約8mmの距離だけオフセットされ得、信号エミッタおよび信号検出器がキャリッジに結合され得、一対の支持パッドが、(a)キャリッジが第2の位置に位置付けられたときに1つ以上の支持部材によって支持されているレセプタクルと接触し、および(b)キャリッジが第1の位置に位置付けられたときにレセプタクルから分離されるように構成され得、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに一対の支持パッドが互いに向かって移動し、キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに互いに離れるように構成され得、一対の噛合い歯車が、一対の支持パッドに結合され得、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するとき、一対の噛合い歯車が、互いに対して反対方向に回転し得、支持パッドのペアを互いに向かって移動し、一対のアクチュエータアームであって、一対のアクチュエータアームのうちの各アクチュエータアームが、一端部で一対の支持パッドの異なる支持パッドに結合され得、反対の端部で一対の噛合い歯車の異なる歯車に結合され得る、一対のアクチュエータアームを、さらに備える、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0028】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、カムアームであって、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、カムアームの一端部が一対の噛合い歯車のうちのある歯車に結合され得、カムアームの反対の端部が下向きに傾斜した経路上を移動するように構成され得る、カムアームをさらに備え、カムアームの反対の端部が、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、傾斜経路上を転がるように構成されたローラを含み得、カムアームが、(a)キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するとき、一対の噛合い歯車の第1の歯車を第1の方向に回転させ、一対の噛合い歯車の第2の歯車を第1の方向と反対の第2の方向に回転させ、かつ(b)キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するとき、第1の歯車を第2の方向に回転させ、第2の歯車を第1の方向に回転させるように構成され得、一対の支持パッドの各支持パッドが輪郭のある表面またはV字形の溝を含み得、一対の支持パッドの各支持パッドがエラストマーを含み得、エラストマーが、シリコーン、EPDM(エチレンプロピレンジエンモノマー)、およびゴムからなる群から選択され得、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、一対の支持パッドを互いに離れるように付勢するように構成された1つ以上のばねをさらに含み、キャリッジが第2の位置に位置付けられたときに、1つ以上の支持部材によって支持されているレセプタクルに約10N~約30Nのクランプ力を加えるように構成され得る、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0029】
いくつかの実施形態において、機器にレセプタクルを送達する方法が開示される。この方法は、キャリッジが機器の第1の位置に位置付けられているときに、キャリッジでレセプタクルを支持することと、キャリッジに結合された感知システムを作動させて、レセプタクルがキャリッジによって支持されていることを確認することと、キャリッジと、その中に支持されているレセプタクルを機器の第2の位置に移動することと、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、レセプタクルにクランプ力を加えることと、第2の位置で、機器の流体抽出デバイスを使用して、レセプタクルに含まれる流体の少なくとも一部を抽出することと、キャリッジ、およびその中で支持されているレセプタクルを、第2の位置から第1の位置に移動することと、キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、レセプタクルからクランプ力を緩めることと、を含む。
【0030】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、(a)キャリッジによって支持されたレセプタクルの長手方向軸が垂直軸に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)キャリッジによって支持されたレセプタクルが所定の深さまで挿入されているかどうかを判定するために感知システムを使用することをさらに含み、クランプ力を加えることは、約10N~約30Nの力をレセプタクルに加えることを含み得、レセプタクルにクランプ力を加えることは、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、一対の対向する支持パッドをレセプタクルと接触するように動かすことを含み得、クランプ力を緩めることは、キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、一対の支持パッドをレセプタクルから離すことを含み得、クランプ力を加え、クランプ力を緩めることは、キャリッジが第1の位置と第2の位置との間を移動するときに、一対の支持パッドに結合された一対の噛合い歯車を互いに反対方向に回転させることを含み得、一対の噛合い歯車を回転させることは、(a)キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、一対の噛合い歯車の第1の歯車を第1の方向に回転させることと、一対の噛合い歯車の第2の歯車を第1の方向と反対の第2の方向に回転させ、かつ(b)キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、第1の歯車を第2の方向に回転させ、第2の歯車を第1の方向に回転させることとを含み得、一対の噛合い歯車を回転させることは、(a)キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、カムアームの第1の端部を下向きに傾斜した経路で移動することと、および(b)キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、カムアームの第1の端部を上向きに傾斜した表面で移動することと、を含み得、カムアームの第2の端部は、一対の噛合い歯車のある歯車に結合され、キャリッジ内でレセプタクルを支持することは、キャリッジ内に位置付けられた回転可能なパック内でレセプタクルを取り外し可能に支持することを含み得、レセプタクルを取り外し可能に支持することは、パックの複数のばね負荷部材の間にレセプタクルを位置付けることを含み、方法は、ピックアンドプレースデバイスを使用して機器の外側に位置するコンベヤからレセプタクルをパックに移送することをさらに含み得る、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0031】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、キャリッジにてパックを回転させることと、パックがキャリッジにおいて所定の位置に回転したのを検出するためにセンサを使用することと、パックが回転しているときに、標識リーダを使用して、レセプタクルの機械可読標識の符号化された情報を読み取ることと、感知システムを使用することが、信号エミッタから信号検出器に向けて信号を向けることであって、キャリッジによって支持されたレセプタクルが、信号エミッタと信号検出器との間に位置付けられる、向けることと、もしあれば、光ビームのどの部分が光検出器によって受信されるかを判定することと、信号を方向付けることは、信号の少なくとも一部を、キャリッジによって支持されたレセプタクルの外面の入射領域に向けることと、信号エミッタが光エミッタであり得、信号検出器が光検出器であり得、信号が光ビームであり得、レセプタクルがキャリッジによって適切に支持されているとき、入射領域が、レセプタクルの長手方向軸から約3mm~約6mmの距離だけオフセットされ得、レセプタクルがキャリッジによって適切に支持されているとき、入射領域が、レセプタクルのベースから約3mm~約8mmの距離だけオフセットされ得、キャリッジ、およびその中で支持されているレセプタクルを第2の位置に移動することが、(a)キャリッジの少なくとも一部が、第2の位置に位置付けられた機器の第2の棚の下に位置付けられ、かつ(b)レセプタクルが、第2の棚によって画定される第1の開口部の下に位置付けられるように、キャリッジを第2の位置に位置付けることを含み、キャリッジ、およびその中で支持されているレセプタクルを第2の位置に移動することが、(a)キャリッジに結合された第1の棚が、第2の位置にて機器に取り外し可能に結合された第2の棚の下に位置付けられ、かつ(b)レセプタクルが、第2の棚によって画定される第1の開口部に整列されるように、キャリッジを第2の位置に位置付けることを含み得、キャリッジが第2の位置に位置付けられるとき、第1の棚は、第2の棚から約1mm~約6mmの距離だけ垂直方向に離間され得、レセプタクルから流体の少なくとも一部を抽出することは、流体抽出デバイスに関連付けられたチップを第1の開口部を通してレセプタクルに向けてレセプタクルに含まれる流体と接触させることを含み得、レセプタクルから流体の少なくとも一部を抽出することは、流体の少なくとも一部をチップに引き込むことを含み得、流体の少なくとも一部をチップに引き込んだ後、チップをレセプタクルから第1の開口部の上の位置に取り外すことをさらに含み、レセプタクルが、レセプタクルの開口部を覆う貫通可能なキャップを含み得、(i)チップをレセプタクルに向けることは、キャップをチップで貫通することを含み得、および(ii)レセプタクルからのチップを取り外すことは、貫通可能なキャップを通してチップを動かすことを含み得、チップをレセプタクルから取り外した後、チップを第2の棚の上の位置に横に移動することと、第2の棚の上面より上の位置にチップを移動させた後、第2の棚の上面の上で約1mm~約5mmの距離までチップを下げることと、チップを第2の棚の上の位置に横に動かした後、第2の棚の上面の上の所定の経路に沿ってチップを動かすことと、事前定義された経路に沿ってチップを移動することは、第2の棚の上面から上向きに延びる突起の周りにチップを移動することを含み得、事前定義された経路に沿ってチップを移動した後、第2の棚の側壁に形成された第2の開口部を通して第2の棚の上面の上からチップを取り外すことと、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0032】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、レセプタクルから抽出された流体の一部が、事前定義された経路に沿ってチップを移動する前にチップから懸架され、チップから懸架された流体の少なくとも一部が、事前定義された経路に沿ってチップを移動しながら、第2の棚の上面に堆積され、事前定義された経路に沿ってチップを移動する前にチップから懸架された流体の少なくとも一部が、事前定義された経路に沿ってチップを移動した後、第1の開口部の下の第2の棚から懸架され、キャリッジ、およびその中で支持されているレセプタクルを第2の位置から第1の位置に移動することが、第1の開口部の真下の第2の棚から懸架された流体の少なくとも一部を劈開し、かつキャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、キャリッジによって支持されている第1の棚の上面に、劈開された流体を堆積させることを含み得、第2の棚を機器から切り離すことと、第2の棚を機器から切り離した後、第2の棚の上面に堆積した流体の少なくとも一部を取り外すことと、第2の棚の上面に堆積した流体の少なくとも一部を取り外した後、第2の棚を機器に結合することと、キャリッジを第1の位置に移動させた後、第1の棚に堆積した流体の少なくとも一部を取り外すことと、レセプタクルからクランプ力を緩めた後、ピックアンドプレースデバイスを使用してキャリッジからレセプタクルを取り外すことと、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0033】
いくつかの実施形態において、機器にレセプタクルを送達する方法が開示される。この方法は、キャリッジを機器の第1の位置に位置付けることを含み得、キャリッジは、回転可能なパックを含み得、機器を第1の位置から第2の位置に移動するように構成され得る。パックは、その中にレセプタクルを着座させるように構成することができる。この方法はまた、キャリッジ内でパックを垂直軸の周りで回転させてパックを所望の回転位置に位置付けし、第1のセンサを使用してレセプタクルがパックに着座しているかどうかを判定し、レセプタクルが着座していないと判定されると、感知センサを較正する。感知システムは、レセプタクルがパックに着座しているかどうかを判定するように構成することができる。この方法は、感知システムを較正した後、レセプタクルをパックに着座させた後、レセプタクルをパックに着座させた後、感知システムを使用して、レセプタクルがパックに適切に着座しているかどうかを判定することと、レセプタクルがパックに適切に着座していることを判定した後に、キャリッジを第1の位置から第2の位置に移動することを含み得る。
【0034】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、レセプタクルがパックに適切に着座しているかどうかを判定することは、(a)パックに着座したレセプタクルの長手方向軸が垂直軸に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)パックに着座したレセプタクルが所望の深さまで挿入されているかどうかを判定することを含み得、パックが、パックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされた第1の通路を含み得、キャリッジが、パックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第2の通路を含み得、センサアセンブリを較正することが、第1および第2の通路を整列させるためにパックを回転させることを含み得、感知システムが信号エミッタおよび信号検出器を含み得、第1および第2の通路が整列されると、信号検出器が、整列された第1および第2の通路を介して信号エミッタから信号を受信するように構成され得、信号エミッタが光エミッタであり得、信号検出器が光検出器であり得、この方法は、第1および第2の通路を整列させた後、光エミッタからの光ビームの輝度較正を実行することをさらに含み得、第1のセンサが機器の標識リーダであり得、レセプタクルがパックに着座しているかどうかを判定することは、標識リーダを使用してキャリッジの標識を検出することを含み得、標識は、レセプタクルがパックに着座しているとき、標識リーダの視線のない位置に位置付けられ得、パックを回転させてパックを所望の回転位置に位置付けることが、パックが所望の回転位置にあることをホール効果センサが示したときに、パックの回転を停止することを含み得、キャリッジを第1の位置から第2の位置に移動することは、キャリッジに取り付けられた第1の棚が第2の位置に位置付けられた第2の棚の下に位置付けられるように、キャリッジを第2の位置に位置付けることを含み得、キャリッジを第2の位置に位置付けることは、第1の棚が第2の棚から約1mm~約6mmの距離だけ垂直方向に離隔するようにキャリッジを第2の位置に位置付けることを含み得、キャリッジを第2の位置に位置付けることは、パックに着座したレセプタクルが第2の棚によって画定される第1の開口部の下に位置付けられ、整列するようにキャリッジを位置付けることを含み得、機器の流体抽出デバイスに関連するチップを第1の開口部を通ってレセプタクルに向けてレセプタクルに含まれる流体と接触させることをさらに含み得、流体の少なくとも一部をチップに引き込むことと、流体の少なくとも一部をチップに引き込んだ後、チップをレセプタクルから第1の開口部の上の位置に取り外すことと、レセプタクルが、レセプタクルの開口部を覆う貫通可能なキャップを含み得、(i)チップをレセプタクルに向けることは、キャップをチップで貫通することを含み得、および(ii)レセプタクルからのチップを取り外すことは、貫通可能なキャップを通してチップを動かすことを含み得る、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0035】
開示されたシステムの様々な実施形態は、追加的または代替的に、チップをレセプタクルから取り外した後、チップを第2の棚の上の位置に横に移動することと、第2の棚の上面より上の位置にチップを移動させた後、棚の上面の上で約1mm~約5mmの距離までチップを下げることと、チップを第2の棚の上の位置に横方向に動かした後、第2の棚の上面の上の事前定義に沿ってチップを動かすことと、事前定義された経路に沿ってチップを移動することは、第2の棚の上面から上向きに延びる突起の周りにチップを移動することと、事前定義された経路に沿ってチップを移動した後、第2の棚の側壁に形成された第2の開口部を通して第2の棚の上面の上からチップを取り外すことと、レセプタクルから引き出された流体の一部が、事前定義された経路に沿って移動する前にチップから懸架され得、チップから懸架された流体の少なくとも一部が、事前定義された経路に沿ってチップを移動しながら、第2の棚の上面に堆積され得、事前定義された経路に沿ってチップを移動する前にチップから懸架された流体の少なくとも一部が、事前定義された経路に沿ってチップを移動した後、第1の開口部の真下の第2の棚から懸架され得、チップを事前定義された経路に沿って移動させた後、キャリッジを第2の位置から第1の位置に移動することと、キャリッジを第2の位置から第1の位置に移動することは、キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動すると、第1の開口部の下の第2の棚から懸架された流体の少なくとも一部を劈開し、劈開された流体を第1の棚の上面に堆積させることを含み得、第2の棚を機器から切り離すことと、第2の棚を機器から切り離した後、第2の棚の上面に堆積した流体の少なくとも一部を取り外すことと、第2の棚の上面に堆積した流体の少なくとも一部を取り外した後、第2の棚を機器に結合することと、キャリッジを第1の位置に移動させた後、第1の棚の上面に堆積した流体の少なくとも一部を取り外すことと、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、複数のモジュール間でレセプタクルを輸送するためのコンベヤに隣接して位置する機器に流体を提供するための方法が開示される。この方法は、(a)第1のキャリアで試料レセプタクルを直立配向で支持するステップと、(b)複数のモジュールの各々に隣接して延びるコンベヤで第1のキャリアを輸送するステップであって、モジュールのうちの少なくとも1つが分析機器である、輸送するステップと、(c)分析機器に隣接する位置で第1のキャリアを停止するステップと、(d)ステップ(c)の後、第1のキャリアがコンベヤに残っている間に、試料レセプタクルを第1のキャリアから取り外し、かつ試料レセプタクルを分析機器のピックアップ位置に輸送するステップと、(e)試料レセプタクルをピックアップ位置から分析機器内に位置するピペッティングステーションへ輸送するステップと、(f)ピペッティングステーションで、試料レセプタクル内に含まれる流体を吸引し、吸引された流体を分析機器によって支持された反応レセプタクルへ移送するステップと、(g)試料レセプタクルから流体を吸引した後、試料レセプタクルをピペッティングステーションからピックアップ位置に輸送するステップと、(h)試料レセプタクルをピックアップ位置から取り外し、かつ試料レセプタクルを分析機器に隣接するコンベヤに位置する第2のキャリアへ輸送するステップであって、第2のキャリアが試料レセプタクルを直立配向で支持する、取り外しおよび輸送ステップと、(i)分析機器で、吸引された流体にアッセイを実行し、それにより、吸引された流体における分析物の存在または不在を判定するステップと、(j)コンベヤの試料レセプタクルを支持する第2のキャリアを、分析機器ではない複数のモジュールのうちの1つ以上へ輸送するステップと、を含み得る。
【0037】
開示される方法の様々な実施形態は、追加的または代替的に、第1のキャリアが、円筒形のベースと、試料レセプタクルを着座させるためにベースの上面に形成されたポケットと、を有するパックであり得、パックが、試料レセプタクルを直立配向で支持するための複数の上向きに延びる指を有し得、コンベヤが、ステップ(b)の間に第1のキャリアを支持するための据え付けトラックを含み得、第1のキャリアが、第1のキャリアとコンベヤとの間の磁気引力によってトラックで推進され得、分析機器が、核酸ベースの増幅反応を実施するための機器であり得、ステップ(c)が、コンベヤに動作可能に関連付けられた停止要素を用いて実行され得、停止要素が、コンベヤの第1のキャリアの通過を可能にする閉位置から、ステップ(c)中に閉位置に作動され得、停止要素が、第1のキャリアを閉位置で不動化し、試料レセプタクルが第1のキャリアから取り外され得、かつ把持装置を用いてピックアップ位置に輸送され得、方法が、試料レセプタクルの高さおよび配向が許容可能であるかどうかを判定するステップをさらに含み得、ステップ(d)で、キャリッジによって支持されたレセプタクルホルダが、ピックアップ位置で試料レセプタクルを受容し得、ピック位置が分析機器のハウジングの外側に位置し得、ステップ(d)で、キャリッジが、試料レセプタクルをピックアップ位置からピペッティングステーションへ輸送し得、試料レセプタクルが、ピックアップ位置からピペッティングステーションへ輸送されたときに、試料レセプタクルをキャリッジに固定するステップをさらに含み得、それによって試料レセプタクルの垂直方向の動きを妨げ、第1のキャリアおよび第2のキャリアが同じキャリアであり得、アッセイが、核酸ベースの増幅反応を実施するための試薬および条件に試料を曝露することを含み得る、という特徴のうちの1つ以上を含み得る。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
複数のモジュール間でレセプタクルを輸送するためのコンベヤに隣接して位置する機器に流体を提供するための方法であって、前記方法は、
(a)第1のキャリアで試料レセプタクルを直立配向で支持するステップと、
(b)複数のモジュールの各々に隣接して延びるコンベヤで前記第1のキャリアを輸送するステップであって、前記モジュールのうちの少なくとも1つが分析機器である、輸送するステップと、
(c)前記分析機器に隣接する位置で前記第1のキャリアを停止するステップと、
(d)ステップ(c)の後、前記第1のキャリアが前記コンベヤに残っている間に、前記試料レセプタクルを前記第1のキャリアから取り外し、かつ前記試料レセプタクルを前記分析機器のピックアップ位置に輸送するステップと、
(e)前記試料レセプタクルを前記ピックアップ位置から前記分析機器内に位置するピペッティングステーションへ輸送するステップと、
(f)前記ピペッティングステーションで、前記試料レセプタクル内に含まれる流体を吸引し、前記吸引された流体を前記分析機器によって支持された反応レセプタクルへ移送するステップと、
(g)前記試料レセプタクルから前記流体を吸引した後、前記試料レセプタクルを前記ピペッティングステーションから前記ピックアップ位置に輸送するステップと、
(h)前記試料レセプタクルを前記ピックアップ位置から取り外し、かつ前記試料レセプタクルを前記分析機器に隣接する前記コンベヤに位置する第2のキャリアへ輸送するステップであって、前記第2のキャリアが前記試料レセプタクルを直立配向で支持する、取り外しおよび輸送ステップと、
(i)前記分析機器で、前記吸引された流体にアッセイを実行し、それにより、前記吸引された流体における分析物の存在または不在を判定するステップと、
(j)前記コンベヤの前記試料レセプタクルを支持する前記第2のキャリアを、前記分析機器ではない前記複数のモジュールのうちの1つ以上へ輸送するステップと、を含む、方法。
(項目2)
前記第1のキャリアが、円筒形のベースと、前記試料レセプタクルを着座させるために前記ベースの上面に形成されたポケットと、を有するパックである、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記パックが、前記試料レセプタクルを直立配向で支持するための複数の上向きに延びる指を有する、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記コンベヤが、ステップ(b)の間に前記第1のキャリアを支持するための静止トラックを備える、項目1~3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
前記第1のキャリアが、前記第1のキャリアと前記コンベヤとの間の磁気引力によって前記トラックで推進される、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記分析機器が、核酸ベースの増幅反応を実行するための機器である、項目1~5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
ステップ(c)が、前記コンベヤに動作可能に関連付けられた停止要素を用いて実行され、前記停止要素が、前記コンベヤの前記第1のキャリアの通過を可能にする開位置から、ステップ(c)中に閉位置に作動され、前記停止要素が、前記第1のキャリアを前記閉位置で不動化する、項目1~6のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
前記試料レセプタクルが、前記第1のキャリアから取り外され、かつ把持装置を用いて前記ピックアップ位置に輸送される、項目1~8のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
前記試料レセプタクルの高さおよび配向が許容可能であるかどうかを判定するステップをさらに含む、項目1~8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
ステップ(d)で、キャリッジによって支持されたレセプタクルホルダが、ピックアップ位置で前記試料レセプタクルを受容する、項目1~9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
前記ピック位置が前記分析機器のハウジングの外側に位置する、項目10に記載の方法。
(項目12)
ステップ(d)で、前記キャリッジが、前記試料レセプタクルを前記ピックアップ位置から前記ピペッティングステーションへ輸送する、項目10または11に記載の方法。
(項目13)
前記試料レセプタクルが、前記ピックアップ位置から前記ピペッティングステーションへ輸送されたときに、前記試料レセプタクルを前記キャリッジに固定するステップをさらに含み、それによって前記試料レセプタクルの垂直方向の動きを妨げる、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記第1のキャリアおよび前記第2のキャリアが同じキャリアである、項目1~13のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
前記アッセイが、核酸ベースの増幅反応を実行するための試薬および条件に前記試料を曝露することを含む、項目1~14のいずれか一項に記載の方法。
(項目16)
機器用のレセプタクル送達システムであって、
中にレセプタクルを取り外し可能に支持するように構成されたパックであって、前記パックが、
垂直軸の周りに配置された複数の指であって、前記複数の指の各指が、前記パックに着座したレセプタクルと接触するように構成された接触面を有する、複数の指と、
前記複数の指を結合し、それによって前記複数の指を前記垂直軸に向かって付勢する1つ以上のばねと、
支持ディスクであって、(i)ベースから突出してレセプタクルを着座させるためのポケットを画定するディスク側壁、(ii)前記ベースに形成され、前記垂直軸の方向に延びる複数の第1の空洞、および(iii)前記垂直軸を横切る方向にかつ前記垂直軸からオフセットして、前記ディスク側壁の対向する部分を通って延びるパック通路を含み、前記複数の指の各々が、前記複数の第1の空洞の対応する第1の空洞で前記支持ディスクに回転可能に結合されている、支持ディスクと、
前記支持ディスクの前記ポケットに位置付けされた同期ディスクであって、前記複数の指の前記接触面が同期的に前記垂直軸に近づいたり垂直軸から離れたりするように、前記複数の指の各々が前記同期ディスクに結合されている、同期ディスクと、
前記複数の指、前記支持ディスク、および前記同期ディスクを一緒に結合する保持リングと、を備える、パックを備える、レセプタクル送達システム。
(項目17)
機器用のレセプタクル送達システムであって、
パックを支持するキャリッジであって、前記キャリッジが、前記複数の機器のうちのある機器内の第1の位置から第2の位置に前記パックとともに移動するように構成され、前記第1の位置は、前記キャリアによって支持されているレセプタクルが前記キャリッジによって支持されている前記パックへ移送されるように構成された位置であり、前記第2の位置は、前記パックに着座した前記レセプタクルからの流体が、前記機器の流体抽出デバイスに関連付けられたチップに引き込まれるように構成された位置である、キャリッジを含む、レセプタクル送達システム。
(項目18)
レセプタクルを機器へ送達する方法であって、
キャリアで流体を含むレセプタクルを支持することと、
複数の機器の各々に隣接して延びるコンベヤで前記レセプタクルを支持する前記キャリアを輸送することと、
キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、前記レセプタクルを前記キャリアから前記キャリッジに支持されたパックへ移送することと、
前記パックに着座した前記レセプタクルを有する前記キャリッジを、前記複数の機器のうちのある機器内の前記第1の位置から第2の位置に移動することと、
前記キャリッジが前記第2の位置に位置付けられたときに、前記機器の流体抽出デバイスに関連付けられたチップ内に、前記パックに着座した前記レセプタクルから前記流体の少なくとも一部を引き込むことと、を含む、方法。
(項目19)
機器用のレセプタクル送達システムであって、
第1の位置から第2の位置に移動するように構成されたキャリッジと、
前記キャリッジに結合されたパックであって、前記パックが、中にレセプタクルを取り外し可能に支持するように構成されている、パックと、
レセプタクルクランプ機構であって、前記レセプタクルクランプ機構が、(a)前記キャリッジが前記第2の位置に位置付けられたときに、前記パックに着座したレセプタクルと接触し、(b)前記キャリッジが前記第1の位置に位置付けられたときに、前記レセプタクルから分離するように構成された一対の対向する支持パッドを備える、レセプタクルクランプ機構と、を含む、レセプタクル送達システム。
(項目20)
レセプタクルを機器へ送達するための方法であって、
キャリッジでレセプタクルを支持することと、
前記レセプタクルが前記キャリッジによって支持されている間に、電気モータを作動させて、前記キャリッジを前記機器の第1の位置と第2の位置との間で移動することと、
前記キャリッジが前記第1の位置から前記第2の位置に移動するときに、前記レセプタクルにクランプ力を加えることと、
前記キャリッジが前記第2の位置から前記第1の位置に移動するときに、前記レセプタクルから前記クランプ力を緩めることと、を含む、方法。
(項目21)
機器用のレセプタクル送達システムであって、
キャリッジと、
前記キャリッジによって回転可能に支持されたパックであって、垂直軸の周りに配置され、かつ間にレセプタクルを取り外し可能に支持するように構成された複数のばね負荷の指を含む、パックと、
前記キャリッジを前記機器の第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成された第1の電気モータと、
前記パックを前記垂直軸の周りを回転させるように構成された第2の電気モータと、を備える、レセプタクル送達システム。
(項目22)
機器用のレセプタクル送達システムであって、
前記機器の第1の位置から第2の位置にレールを移動するように構成されたキャリッジであって、前記キャリッジが、
対向する第1の側壁および第2の側壁と、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に延びるベースとを有するブラケットであって、前記キャリッジが、レセプタクルを支持するように構成されている、ブラケットと、
一対の対向する支持パッドであって、前記一対の支持パッドは、(a)前記キャリッジが前記第1の位置から前記第2の位置に向かって移動するときに前記キャリッジによって支持されているレセプタクルに向かって移動し、(b)前記キャリッジが前記第2の位置から前記第1の位置に向かって移動するときに前記キャリッジによって支持されているレセプタクルから離れるように構成されている、一対の対向する支持パッドと、
前記第1の側壁に回転可能に結合された一対の噛合いカム歯車であって、前記一対の噛合いカム歯車の各カム歯車が、前記一対の支持パッドの異なる支持パッドに結合されている、一対の噛合いカム歯車と、を備える、キャリッジを、備える、レセプタクル送達システム。
(項目23)
機器用のレセプタクル送達システムであって、
前記機器の第1の位置から前記機器の第2の位置に移動するように構成されたキャリッジと、
前記キャリッジによって支持されたパックであって、前記パックが、レセプタクルの長手方向軸が前記パックの垂直軸と実質的に一致するように、前記レセプタクルを取り外し可能に支持するように構成された、パックと、
前記機器の前記第2の位置に位置付けられた第1の棚であって、前記棚が、(a)前記パックの前記垂直軸に対して実質的に横切って延びるベースと、(b)前記ベースによって画定された第1の開口部と、を含み、前記キャリッジが前記第2の位置に位置付けられたとき、前記パックに着座するレセプタクルの前記長手方向軸が前記第1の開口部を介して延びる、第1の棚と、を含む、レセプタクル送達システム。
(項目24)
機器のレセプタクルクランプ機構であって、
前記機器の第1の位置と第2の位置との間を移動するように構成されたキャリッジであって、前記キャリッジが、(a)間にレセプタクルを取り外し可能に支持するように構成された1つ以上の支持部材、および(b)前記キャリッジが前記第1の位置から前記第2の位置に移動するときに、前記キャリッジによって支持されているレセプタクルへクランプ力を加え、かつ前記キャリッジが前記第2の位置から前記第1の位置に移動するときに、前記クランプ力を前記レセプタクルから緩めるように構成された一対の対向する支持パッドを含む、キャリッジと、
レセプタクルが前記キャリッジによって支持されているかどうかを判定するように構成された感知システムと、を備える、レセプタクルクランプ機構。
(項目25)
レセプタクルを機器へ送達するための方法であって、
キャリッジが前記機器の第1の位置に位置付けられているときに、前記キャリッジでレセプタクルを支持することと、
前記キャリッジに結合された感知システムを作動させて、前記レセプタクルが前記キャリッジによって支持されていることを確認することと、
前記キャリッジ、およびその中で支持されている前記レセプタクルを前記機器の第2の位置に移動することと、
前記キャリッジが前記第1の位置から前記第2の位置に移動するときに、前記レセプタクルにクランプ力を加えることと、
前記第2の位置で、前記機器の流体抽出デバイスを使用して、前記レセプタクルに含まれる流体の少なくとも一部を抽出することと、
前記キャリッジ、およびその中で支持されている前記レセプタクルを、前記第2の位置から前記第1の位置に移動することと、
前記キャリッジが前記第2の位置から前記第1の位置に移動するとき、前記レセプタクルから前記クランプ力を緩めることと、を含む、方法。
(項目26)
レセプタクルを機器へ送達するための方法であって、
キャリッジを前記機器の第1の位置に位置付けることであって、前記キャリッジが、回転可能なパックを含み、かつ前記機器の前記第1の位置から第2の位置に移動するように構成され、前記パックがその中にレセプタクルを着座させるように構成されている、位置付けることと、
前記キャリッジにおいて前記パックを垂直軸の周りを回転させて、前記パックを所望の回転位置に位置付けることと、
第1のセンサを使用して、レセプタクルが前記パックに着座しているかどうかを判定することと、
レセプタクルが前記パックに着座していないと判定されたとき、感知システムを較正することであって、前記感知システムが、レセプタクルが前記パックに着座しているかどうかを判定するように構成されている、較正することと、
前記感知システムを較正した後に、レセプタクルを前記パックに着座させることと、
前記レセプタクルを前記パックに着座させた後に、前記感知システムを使用して、前記レセプタクルが前記パックに適切に着座しているかどうかを判定することと、
前記レセプタクルが前記パックに適切に着座していることを判定した後に、前記キャリッジを前記第1の位置から前記第2の位置に移動することと、を含む、方法。
【図面の簡単な説明】
【0038】
本明細書に組み込まれ、明細書の一部を形成する添付図面は、本開示の様々な非限定的な実施形態を示す。必要に応じて、異なる図面における同様の構造、コンポーネント、材料、および/または要素を示す参照番号は同様に標識される。これらの図面に具体的に示されているもの以外の構造、コンポーネント、および/または要素の種々の組み合わせが企図され、本開示の範囲内であることを理解されたい。
【0039】
説明を簡単かつ明確にするために、図面は、説明された実施形態の一般的な構造および/または構築方法、ならびに関連する製造方法を示す。周知の特徴(例えば、締結具、電気接続、制御システムなど)は、これらの特徴が当業者に周知であるため、他の特徴が不明瞭になるのを避けるためにこれらの図には示されない(および、簡潔さのために対応する説明に置いて記載されない)。図面の特徴は必ずしも縮尺どおりに描かれているわけではない。いくつかの特徴の寸法は、例示的な実施形態の理解を改善するために、他の特徴に対して誇張されている場合がある。断面図は、様々な特徴の相対的な位置付けの説明を支援するために提供されている簡略化されたものである。当業者は、断面図が必ずしも縮尺通りに描かれているわけではなく、異なる特徴間の比例関係を表すとみなされるべきではないことを理解するであろう。特に言及しなくても、一実施形態を参照して記載される態様および特徴は、他の実施形態にも適用可能であり、他の実施形態で使用され得ることに留意されたい。
【0040】
【
図1A】コンベヤおよびシャトルを含む例示的な自動化された実験室の概略図である。
【
図1C】例示的な実施形態において、レセプタクルをコンベヤから
図1Aのシャトルに移送するピックアンドプレースデバイスのロボットアームの図である。
【
図4A】
図3A~3Eのシャトルの例示的なキャリッジの異なる図である。
【
図4B】
図3A~3Eのシャトルの例示的なキャリッジの異なる図である。
【
図4C】
図3A~3Eのシャトルの例示的なキャリッジの異なる図である。
【
図4D】
図3A~3Eのシャトルの例示的なキャリッジの異なる図である。
【
図4E】
図3A~3Eのシャトルの例示的なキャリッジの異なる図である。
【
図4F】
図3A~3Eのシャトルの例示的なキャリッジの異なる図である。
【
図4G】
図3A~3Eのシャトルの例示的なキャリッジの異なる図である。
【
図5A】
図4A~4Eのキャリッジの例示的なパックの異なる図である。
【
図5B】
図4A~4Eのキャリッジの例示的なパックの異なる図である。
【
図5C】
図4A~4Eのキャリッジの例示的なパックの異なる図である。
【
図5D】
図4A~4Eのキャリッジの例示的なパックの異なる図である。
【
図5E】
図4A~4Eのキャリッジの例示的なパックの異なる図である。
【
図5F】
図4A~4Eのキャリッジの例示的なパックの異なる図である。
【
図5G】
図4A~4Eのキャリッジの例示的なパックの異なる図である。
【
図5H】
図4A~4Eのキャリッジの例示的なパックの異なる図である。
【
図5I】
図4A~4Eのキャリッジの例示的なパックの異なる図である。
【
図5J】
図4A~4Eのキャリッジの例示的なパックの異なる図である。
【
図5K】
図4A~4Eのキャリッジの例示的なパックの異なる図である。
【
図6A】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジ内のレセプタクルの適切な着座を検出するために使用される光学センサの図である。
【
図6B】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジ内のレセプタクルの適切な着座を検出するために使用される光学センサの図である。
【
図6C】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジ内のレセプタクルの適切な着座を検出するために使用される光学センサの図である。
【
図6D】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジ内のレセプタクルの適切な着座を検出するために使用される光学センサの図である。
【
図6E】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジ内のレセプタクルの適切な着座を検出するために使用される光学センサの図である。
【
図6F】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジ内のレセプタクルの適切な着座を検出するために使用される光学センサの図である。
【
図6G】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジ内のレセプタクルの適切な着座を検出するために使用される光学センサの図である。
【
図6H】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジ内のレセプタクルの適切な着座を検出するために使用される光学センサの図である。
【
図6I】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジ内のレセプタクルの適切な着座を検出するために使用される光学センサの図である。
【
図6J】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジ内のレセプタクルの適切な着座を検出するために使用される光学センサの図である。
【
図7A】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジの初期化手順の図である。
【
図7B】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジの初期化手順の図である。
【
図7C】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジの初期化手順の図である。
【
図8A】
図4A~4Eのキャリッジの例示的なレセプタクルクランプ機構の図である。
【
図8B】
図4A~4Eのキャリッジの例示的なレセプタクルクランプ機構の図である。
【
図9A】例示的な実施形態において、一次ムコイド棚が取り外された
図3A~3Eのシャトルの図である。
【
図9B】
図9Aのシャトルに取り付けることができる例示的な一次ムコイド棚の図である。
【
図10A】例示的な実施形態において、関連するピペットチップを有するピペッタの図である。
【
図10B】例示的な実施形態において、関連するピペットチップを有するピペッタの図である。
【
図10C】例示的なキャップ付きレセプタクルに位置付けられた
図10A~10Bのピペッタのピペットチップの図である。
【
図11A】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジに位置付けられたレセプタクルから流体を吸引するピペッタに取り付けられたピペットチップの図である。
【
図11B】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジに位置付けられたレセプタクルから流体を吸引するピペッタに取り付けられたピペットチップの図である。
【
図11C】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジに位置付けられたレセプタクルから流体を吸引するピペッタに取り付けられたピペットチップの図である。
【
図11D】例示的な実施形態において、
図4A~4Eのキャリッジに位置付けられたレセプタクルから流体を吸引するピペッタに取り付けられたピペットチップの図である。
【
図12】
図4A~4Eのキャリッジに取り付けることができる例示的な二次ムコイド棚の図である。
【
図13A】
図1Aの機器の例示的なマルチレセプタクルユニット(MRU)の図である。
【
図13B】
図1Aの機器の例示的なキャップ/バイアルアセンブリの図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
特に定義しない限り、本明細書で使用される技術用語、表記、および他の科学用語または専門用語はすべて、一般に、本開示が属する当業者によって一般に理解されるものと同一の意味を有する。本明細書において参照される特許、用途、出願公開、および他の刊行物はすべて、参照することによってその全体として組み込まれる。本開示に記載の定義が、これらの参考文献における定義に反するかまたは矛盾する場合、本開示に記載の定義は、参照により本明細書に組み込まれる定義に優先する。本明細書において記載または参照される参考文献のいずれも、本開示の先行技術であると認められない。
【0042】
本明細書における「一実施形態」、「ある実施形態」、「さらなる実施形態」、「例示的実施形態」、「いくつかの態様」、「さらなる態様」、「態様」等の言及は、記載の実施形態が、特定の特徴、構造、または特性を含み得るが、すべての実施形態が、必ずしも、その特定の特徴、構造、または特性を含まない場合があることを示す。さらに、そのような語句は、必ずしも、同一の実施形態を参照するわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が、ある実施形態に関連して説明されるとき、そのような特徴、構造、または特性はまた、明示的に説明されるかどうかにかかわらず、他の実施形態と関連しても説明される。本明細書で使用する場合、「ある(a)」または「ある(an)」は、「少なくとも1つ」または「1つ以上」を意味する。
【0043】
本明細書で使用される場合、「試料」は、少なくとも1つの目的の分析物を含むと疑われる任意の物質を指す。目的の分析物は、例えば、核酸、タンパク質、プリオン、化学物質などであり得る。この物質は、動物、工業プロセス、環境、水源、食品、または固体表面(例えば、医療施設の表面)を含む任意の供給源に由来し得る。動物から得られる物質には、例えば、血液または血液製品、尿、粘液、喀痰、唾液、精液、涙、膿、便、鼻咽頭または尿道標本が綿棒または他の収集デバイスで得られ、他の体液または材料が含まれ得る。「試料」という用語は、その本来の形態または処理の任意の段階の標本を意味すると理解され得る。
【0044】
本明細書で使用される場合、「レセプタクル」は、例えば、試料または別の流体(本明細書では、まとめて流体と呼ばれる)を含むように構成された、例えば、チューブ、バイアル、キュベット、カートリッジ、マイクロタイタプレートなどを含む、任意のタイプの流体容器を指す。例示的なレセプタクルの非限定的な例には、例えば、Aptima(登録商標)尿標本輸送チューブ、Aptima(登録商標)標本移送チューブ、BD Vacutainer(登録商標)などが含まれる。
【0045】
本明細書で使用される場合、「機器」という用語は、開示されたシャトルとともに使用され得る任意の装置を指す。本明細書で使用される場合、「機器」には、とりわけ、試料を分析することができる分析器が含まれる。例えば、機器は、試料に対して核酸ベースの検出アッセイ、配列決定アッセイ、イムノアッセイ、または化学アッセイを実施することができる分析器であり得る。そのような「機器」の非限定的な例には、例えば、マサチューセッツ州マールボロのHologic,Inc.によって販売されているTigris(登録商標)、Panther(登録商標)、およびPanther Fusion(登録商標)などの自動分析器が含まれる。本明細書で使用される場合、「機器」はまた、試料を処理または分析することなく、あるレセプタクルから別のレセプタクルへ試料材料を移送するために使用される装置を含む。このような「機器」の非限定的な例には、マサチューセッツ州マールボロのHologic,Inc.によって販売されているTomcat(登録商標)機器が含まれる。
【0046】
本明細書で使用される場合、「ロボットアーム」という用語は、ペイロード(レセプタクルなど)をX、Y、および/またはZ方向に変換する電気機械デバイスを指す。一実施形態では、ロボットアームは、レセプタクルをある位置から別の位置にピッキングおよび移動するために使用することができるレセプタクル把持器(例えば、ピックアンドプレース爪など)を含む。
【0047】
本明細書で使用される場合、「コンベヤ」という用語は、画定された経路に沿ってある位置から別の位置に物品(例えば、レセプタクル)を輸送するための機械的装置を指す。例示的なコンベヤの非限定的な例には、ロボット、ベルト(例えば、移動ベルト、軌道上を移動するシャトル/キャリッジ、レール、ベルトなど)、磁気デバイス、歯車システム、ケーブルシステム、真空システム、車輪付き自動車などが含まれる。
【0048】
本明細書で使用する場合、「アッセイ」は、試料中の分析物を検出および/または定量化するための手順を指す。分析物を含むかまたは含むことが疑われる試料は、1つ以上の試薬と接触され、試料中に分析物が存在するかどうか、または分析物の量(例えば、質量または濃度)の情報を与える検出可能な信号の生成を許容する条件下に置かれる。
【0049】
本明細書で使用される場合、「分析機器」という用語は、流体試料中に存在することが疑われる1つ以上の分析物の存在または不在を判定するステップを含む、アッセイの1つ以上のステップを実行することができる自動機器を指す。
【0050】
核酸に関して、本明細書にて使用される「抽出」という用語は、核酸分子、部分的に生成された試料、または粗試料(すなわち、その供給源から取得されたときと実質的に同じ形態にある試料)の天然環境などの、非核酸成分を含む試料からの核酸分子(例えば、任意の形態のDNAまたはRNA)の回収を指す。抽出により、実質的に精製された核酸分子または抽出前の試料中にあったときよりも純粋な形態の核酸分子を得ることができ、細胞(供給源から直接単離された細胞または培養された細胞を含む)、血液、尿、粘液、精液、唾液、または組織(例えば、生検)などの生体物質を含む試料から、分析手順に使用するためのそのような分子を得ることに使用することができる。多くの抽出方法が利用可能である。種々の実施形態では、抽出は、細胞溶解、遠心分離もしくは濾過などによる不溶性物質の除去、クロマトグラフィー、核酸の沈殿、または捕捉プローブによる核酸の捕捉のうちの1つ以上を含み得る。
【0051】
本明細書にて使用される「分析物」は、試料中に存在するかまたは試料中に存在することが疑われ、かつアッセイにおいて検出の標的とされる分子を指す。分析物の例示的な種類としては、核酸、ポリペプチド、およびプリオンなどの生体高分子が挙げられる。
【0052】
本明細書において使用される「核酸」および「ポリヌクレオチド」とは、従来のRNA、DNA、混合RNA-DNA、およびそれらの類縁体であるポリマーを含むポリヌクレオチドを形成するために一緒に連結された窒素複素環塩基または塩基類縁体を有するヌクレオシドまたはヌクレオシド類縁体を含む多量体化合物を指す。核酸「主鎖」は、糖-ホスホジエステル結合、ペプチド-核酸結合(「ペプチド核酸」またはPNA;国際公開第95/32305号)、ホスホロチオエート結合、メチルホスホン酸結合、またはこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む種々の結合から構成され得る。核酸の糖部分は、リボース、デオキシリボースまたは置換(例えば、2’メトキシまたは2’ハロゲン化物置換)を有する類似化合物であり得る。窒素含有塩基は、従来の塩基(A、G、C、T、U)、それらの類似体(例えば、イノシンまたはその他;The Biochemistry of the Nucleic Acids 5ー36,Adams et al,ed.,11th ed.,1992を参照のこと)、プリンまたはピリミジンの誘導体(例えば、N4-メチルグアニン、N6-メチルアデニン、デアザプリンまたはアザプリン、デアザピリミジンまたはアザピリミジン、5位または6位に置換基を有するピリミジン塩基(例えば、5-メチルシトシン)、2、6または8位に置換基を有するプリン塩基、2-アミノ-6-メチルアミノプリン、O6-メチルグアニン、4-チオ-ピリミジン、4-アミノ-ピリミジン、4-ジメチルヒドラジン-ピリミジン、およびO4-アルキル-ピリミジン;米国特許第5,378,825号および国際公開第93/13121号)であり得る。核酸は、主鎖がポリマーの位置に窒素含有塩基を含まない、1つ以上の「無塩基」残基を含み得る(米国特許第5,585,481号)。核酸は、通常のRNAまたはDNAの糖、塩基および結合のみを含み得るか、または通常の成分および置換の両方を含み得る(例えば、2’メトキシ結合を有する従来の塩基、または従来の塩基および1つ以上の塩基アナログを含有するポリマー)。核酸は、「ロックド核酸」(LNA)、糖立体配置を模倣するRNA中にロックされた二環式フラノース単位を有する1つ以上のLNAヌクレオチドモノマーを含む類似体を含み、これは相補的RNAおよびDNA配列に対するハイブリダイゼーション親和性を増強する(Vester and Wengel,2004,Biochemistry 43(42):13233-41)。ハイブリダイゼーション複合体の安定性に影響を及ぼし得るオリゴマーの実施形態には、PNAオリゴマー、2’-メトキシもしくは2’-フルオロ置換RNAを含むオリゴマー、またはハイブリダイゼーション複合体の全電荷、電荷密度、もしくは立体会合(steric association)に影響を及ぼすオリゴマー(荷電された結合(例えば、ホスホロチオエート)もしくは中性基(例えば、メチルホスホネート)を含有するオリゴマーを含む)が含まれる。特に明記しない限り、5-メチルシトシンなどのメチル化シトシンは、RNAまたはDNA骨格(またはそれらの混合物)を含む上述の主鎖/糖/結合のいずれかとともに使用され得る。RNAおよびDNA等価物は異なる糖部分(即ちリボース対デオキシリボース)を有し、RNA中のウラシルおよびDNA中のチミンの存在によって異なり得る。等価物は特定の配列に対して同程度の相補性を有するので、RNA等価物とDNA等価物との間の相違は相同性の相違には寄与しない。オリゴヌクレオチド、アンプリコン、または他の核酸の長さについての範囲に言及する場合、その範囲はすべての整数を含む(例えば、19~25個の連続したヌクレオチド長には、19個、20個、21個、22個、23個、24個、および25個が含まれる)ことが理解される。
【0053】
本明細書で使用されるように「核酸増幅」または単に「増幅」は、標的核酸配列もしくはその相補配列またはそれらの断片(すなわち、完全標的核酸より少なく含む増幅配列)の複数コピーを生成する任意のインビトロ手順を指す。増幅方法としては、例えば、レプリカーゼ媒介増幅、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、リガーゼ連鎖反応(LCR)、鎖置換増幅(SDA)、ヘリカーゼ依存性増幅(HDA)、転写媒介増幅(TMA)、および核酸配列ベース増幅(NASBA)が挙げられる。TMAおよびNASBAは、両方とも転写ベース増幅の形態である。レプリカーゼ媒介増幅は、自己複製RNA分子、およびQBレプリカーゼなどのレプリカーゼを使用する(米国特許第4,786,600号を参照のこと)。PCRは、DNAポリメラーゼ、プライマー対、および熱サイクルを使用して、dsDNAの2つの相補鎖の複数のコピーを、またはcDNAから2つの相補鎖の複数のコピーを合成する(米国特許第4,683,195号、同第4,683,202号、および同第4,800,159号を参照のこと)。LCRは、4つ以上の異なるオリゴヌクレオチドを使用して、ハイブリダイゼーション、ライゲーション、および変性の複数サイクルを使用することによって標的およびその相補鎖を増幅する(米国特許第5,427,930号および同第5,516,663号を参照のこと)。SDAは、制限エンドヌクレアーゼの認識部位を含有するプライマー、および標的配列を含む半修飾DNA二本鎖の一方の鎖にニックを入れるエンドヌクレアーゼを使用し、それにより、一連のプライマー伸長および鎖置換ステップで増幅が起こる(米国特許第5,422,252号、同第5,547,861号および同第5,648,211号を参照のこと)。HDAは、ヘリカーゼを使用して、DNA二本鎖の二本鎖を分離して一本鎖鋳型を生成し、続いて鋳型にハイブリダイズする配列特異的プライマーのハイブリダイゼーションおよびDNAポリメラーゼによる伸長を行い、標的配列を増幅する(米国特許第7,282,328号を参照のこと)。転写ベース増幅は、核酸テンプレートから複数のRNA転写物を最終的に生成するために、DNAポリメラーゼ、RNAポリメラーゼ、デオキシリボヌクレオシド三リン酸、リボヌクレオシド三リン酸、プロモーター含有オリゴヌクレオチドを使用し、所望により他のオリゴヌクレオチドを含み得る。転写ベース増幅の例は、米国特許第4,868,105号、同第5,124,990号、同第5,130,238号、同第5,399,491号、同第5,409,818号および同第5,554,516号;ならびに国際公開第88/01302号、同第88/10315号および同第95/03430号に記載されている。増幅は線形または指数関数的であり得る。
【0054】
本明細書で使用する場合、「オリゴマー」または「オリゴヌクレオチド」は、概して1,000ヌクレオチド(nt)未満の核酸を指し、約2~5ntの下限および約500~900ntの上限を有するサイズ範囲のものを含む。いくつかの特定の実施形態は、約5~15、16、17、18、19、もしくは20ntの下限および約50~600ntの上限を有するサイズ範囲のオリゴマーであり、他の特定の実施形態は、約10~20ntの下限および約22~100ntの上限を有するサイズ範囲のオリゴマーである。オリゴマーは、天然に存在する供給源から精製され得るが、任意の周知の酵素的または化学的方法を使用することによって合成され得る。オリゴマーは機能名(例えば、捕捉プローブ、プライマー、またはプロモータープライマー)によって称される場合があるが、当業者はそのような用語がオリゴマーを指すことを理解するであろう。オリゴマーは、自己ハイブリダイズすることによって、または他のポリヌクレオチドにハイブリダイズすることによって二次および三次構造を形成し得る。かかる構造には、二重鎖、ヘアピン、十字型、屈曲および三重鎖が含まれ得るが、これらに限定されない。オリゴマーは、化学合成、DNA複製、逆転写、PCR、またはこれらの組み合わせを含む任意の方法で生成され得る。いくつかの実施形態では、侵入的開裂構造を形成するオリゴマーが、反応において生成される(例えば、酵素による伸長反応におけるプライマーの伸長によって)。
【0055】
本明細書で使用する場合、「アンプリコン」または「増幅産物」は、核酸増幅反応で生成され、かつ標的核酸に由来する核酸分子を指す。アンプリコンまたは増幅産物は、標的核酸と同じかまたは反対方向のものであり得る標的核酸配列を含有する。いくつかの実施形態では、アンプリコンは、約100~2000ヌクレオチド、約100~1500ヌクレオチド、約100~1000ヌクレオチド、約100~800ヌクレオチド、約100~700のヌクレオチド、約100~600ヌクレオチド、または約100~500ヌクレオチドの長さを有する。
【0056】
本明細書で使用する場合、「プライマー」とは、鋳型核酸とハイブリダイズし、かつ重合によって伸長される3’末端を有するオリゴマーを指す。プライマーは、所望により、例えば標的配列に非相補的な5’領域を含むことによって修飾され得る。かかる修飾は、機能付加、例えば、プライマーまたは標的オリゴヌクレオチドを操作または増幅するのに使用されるかまたは有用であり得るタグ、プロモーターまたは他の配列を含み得る。タグまたはタグおよびプロモーター配列を組み込んだプライマーの例は、米国特許第9,284,549号に記載されている。5’プロモーター配列を用いて修飾されたプライマーは、「プロモーター-プライマー」と称され得る。分子生物学または生化学の当業者は、プライマーとして機能し得るオリゴマーは、5’プロモーター配列を含むように修飾され得、次いで、プロモーター-プライマーとして機能し、同様に、任意のプロモーター-プライマーは、その5’プロモーター配列の有無にかかわらずプライマーとして機能し得ることを理解するであろう。
【0057】
本明細書で使用する場合、「検出オリゴマー」または「検出プローブ」は、標的核酸と相互作用して検出可能な複合体を形成するオリゴマーを指す。プローブの標的配列は、一般により大きい配列(例えば、遺伝子、アンプリコン、遺伝子座など)内の当該プローブが特異的にハイブリダイズする特異的配列を指す。検出オリゴマーは、標的特異的な配列および標的に相補的でない配列を含み得る。かかる標的に相補的でない配列は、検出および/または増幅を容易にするために使用され得る所望の二次または三次構造(例えば、フラップまたはヘアピン構造)を付与する配列を含み得る(例えば、米国特許第5,118,801号、同第5,312,728号、同第6,835,542号、同第6,849,412号、同第5,846,717号、同第5,985,557号、同第5,994,069号、同第6,001,567号、同第6,913,881号、同第6,090,543号および同第7,482,127号;国際公開第97/27214号および同第98/42873号;Lyamichev et al.,Nat.Biotech.,17:292(1999)およびHall et al.,PNAS,USA,97:8272(2000))。既定の配列のプローブは、当業者に公知の技術によって、例えば、化学合成によって、および組換え核酸分子からのインビトロまたはインビボでの発現によって生成され得る。
【0058】
本明細書で使用する場合、「標識」または「検出可能な標識」は、検出されるかまたは検出可能な信号をもたらす部分または化合物を指す。標識は、プローブに直接または間接的に連結されてもよく、あるいは、例えば、挿入色素(例えば、SYBR(登録商標)Green)であってもよい。直接的な連結には、共有結合または非共有結合性相互作用(例えば、水素結合、疎水性またはイオン相互作用、およびキレート錯体または配位化合物形成)が使用され得るが、間接的な連結には、架橋部分またはリンカーが使用され得る(例えば、抗体または追加のオリゴヌクレオチドを介する)。任意の検出可能部分には、例えば、放射性核種、ビオチンまたはアビジンなどのリガンド、酵素、酵素基質、反応性基、検出可能な色を付与する色素または粒子などの発色団(例えば、ラテックスまたは金属ビーズ)、発光化合物(例えば生物発光性、リン光性、または化学発光性化合物)、および蛍光化合物(すなわち、フルオロフォア)が使用され得る。フルオロフォアの実施形態としては、495~690nmの範囲の光を吸収し(例えば、ピーク吸収波長を有する)、520~710nmの範囲で発光する(例えば、ピーク発光波長を有する)ものを含み、FAM(登録商標)、TET(登録商標)、HEX(登録商標)、CAL FLUOR(登録商標)(オレンジまたは赤色)、CY(登録商標)、およびQUASAR(登録商標)化合物として公知のものを含む。フルオロフォアは、フルオロフォアに極めて接近した際に光を吸収してバックグラウンド蛍光を減少させるクエンチャー分子と組み合わせて使用され得る。かかるクエンチャーは当該技術分野において周知であり、例えば、BLACK HOLE QUENCHER(登録商標)(またはBHQ(登録商標))、Blackberry Quencher(登録商標)(またはBBQ-650(登録商標))、Eclipse(登録商標)、またはTAMRA(商標)化合物が挙げられる。特定の実施形態には、混合物中の結合標識プローブが非結合標識プローブと比較して検出可能な変化を示す均質系において検出可能である「均質な検出可能標識」が含まれ、これは、ハイブリダイズしていない標識プローブからハイブリダイズした標識プローブを物理的に取り除くことなく標識を検出することを可能にする(例えば、米国特許第5,283,174号、同第5,656,207号、および同第5,658,737号)。例示的な均質な検出可能標識には、アクリジニウムエステル(「AE」)化合物、例えば周知の標準的AEまたはAE誘導体(米国特許第5,656,207号、同第5,658,737号および同第5,639,604号)を含む、化学発光化合物が含まれる。標識を合成する方法、標識を核酸に結合する方法、および標識からのシグナルを検出する方法は公知である(例えば、Sambrook et al.,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,2nd ed.(Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY,1989)の10章、ならびに米国特許第5,658,737号、同第5,656,207号、同第5,547,842号、同第5,283,174号、同第5,585,481号、同第5,639,604号、および同第4,581,333号、ならびに欧州特許第0 747 706号)。他の検出可能に標識されたプローブには、FRETカセット、TaqMan(登録商標)プローブ、および標的核酸の存在下で構造変化を受けるプローブ、例えば、分子トーチおよび分子ビーコンなどが含まれる。FRETカセットは、米国特許出願公開第2005/0186588号および米国特許第9,096,893号に記載されている。TaqMan(登録商標)プローブはドナーおよびアクセプター標識を含み、ここで、クエンチャーの存在からフルオロフォアを放出するために増幅中にプローブを酵素的に分解すると蛍光が検出される。TaqManアッセイを実施するための化学作用は、2018年3月23日に出願されたPCT出願番号PCT/US2018/024021および米国特許第5,723,591号に記載されている。分子トーチおよびビーコンは、開放および閉鎖配置で存在し、閉鎖配置はフルオロフォアを消光し、開放位置はフルオロフォアをクエンチャーから分離して検出可能な蛍光信号の変化を可能にする。標的へのハイブリダイゼーションは、そうでなければ閉じたプローブを開く。分子トーチは米国特許第6,361,945号に記載されており、分子ビーコンは米国特許第6,150,097号に記載されている。
【0059】
本明細書で使用される「標的捕捉」または「標的捕捉手順」は、標的分析物を固体支持体上に固定化し、可能性のある増幅反応阻害物質(例えば、ヘパリン、タンパク質、およびヘム)を取り外すことによって分析物を精製するための手順を指す。
【0060】
「捕捉プローブ」、「標的捕捉プローブ」、「捕捉オリゴヌクレオチド」、「捕捉オリゴマー」、「標的捕捉オリゴマー」、および「捕捉プローブオリゴマー」は、標準的な塩基対形成によって標的核酸中の標的配列に特異的にハイブリダイズし、固定化プローブ上の結合パートナーに結合して標的核酸を支持体に捕捉する核酸オリゴマーを指すために本明細書において互換的に使用される。一実施形態では、「標的捕捉」は、標的核酸が捕捉プローブへのハイブリダイゼーションによって精製または単離されるプロセスを指す。別の実施形態では、「標的捕捉」は、固体支持体への標的核酸の直接的な固定化を指す。捕捉プローブの1つの例は、通常、同一オリゴマー上の2つの結合領域:配列結合領域(例えば、標的特異的部分)および固定化プローブ結合領域を含むが、2つの領域は、1つ以上のリンカーによって結合される2つの異なるオリゴマーに存在してもよい。捕捉プローブの別の実施形態は、標的核酸に非特異的に結合し、標的核酸を支持体上の固定化プローブに連結するためのランダムまたは非ランダムのポリGU、ポリGTまたはポリU配列を含む標的配列結合領域を使用する。
【0061】
本明細書で使用する場合、「分子アッセイ」は、標的核酸などの標的分子を特異的に検出および/または定量化するための手順を指す。標的分子を含むかまたは含むことが疑われる試料は、標的分子に特異的な少なくとも1つの試薬を含む1つ以上の試薬によって接触され、標的分子が存在するかどうかの情報を与える検出可能な信号の生成を許容する条件下に置かれる。例えば、分子アッセイがPCRである場合、試薬は、標的に特異的なプライマーを含み、検出可能な信号の生成は、少なくとも部分的には、標的の存在下でプライマーによって生成されるアンプリコンにハイブリダイズする標識プローブを提供することによって達成され得る。あるいは、試薬は、二本鎖核酸の形成を検出するための挿入色素を含み得る。
【0062】
本明細書で使用する場合、「試薬」は、アッセイの試料材料および産物ではない分子アッセイに関与する任意の物質またはその組み合わせを指す。例示的な試薬には、ヌクレオチド、酵素、増幅オリゴマー、プローブおよび塩が含まれる。
【0063】
本説明は、構成要素、装置、位置、特徴、またはそれらの一部の位置および/または配向を説明する際、相対的空間および/または配向の用語を使用し得る。具体的に記載されない限り、または別様に説明の文脈によって示されない限り、限定ではないが、上部、底部、上方、下方、下、上、上側、下側、左、右、正面、背面、隣、近接、間、水平、垂直、対角線、縦方向、横方向、半径方向、軸方向等を含む、そのような用語が、便宜上、かかる構成要素、装置、位置、特徴、またはそれらの一部を図面で参照する際に使用されるが、限定であることを意図するものではない。さらに、「約」、「実質的に」、「ほぼ」などの相対的な語句が、明示される数値または範囲の±10%の可能な変動を示すために使用される。
【0064】
図1Aは、標本または試料(例えば、流体)を含むレセプタクルを実験室内の異なる機器に輸送するように構成されたコンベヤシステム3000を備えた例示的な自動実験室の概略図である。コンベヤシステム3000は、実験室に位置付けられた複数の機器1000、1010、1020などの間に延びる(すなわち、隣接して延びる)コンベヤ300を含む。いくつかの実施形態では、
図1Aに示されるように、これらの複数の機器は、分析器モジュールまたは分析機器1000、ローディングモジュール1010、アンローディングモジュール1020、キャッピングモジュール1030、デキャッピングモジュール1040、レセプタクル貯蔵モジュール1050、およびアリコートモジュール1060を含み得る。
図1Aに示される特定の機器およびコンベヤ300のレイアウトは単なる例示であることに留意されたい。概ね、任意の数およびタイプの機器を実験室に配置し得(例えば、コンベヤ300に隣接して)、コンベヤ300は、これらの機器のいくつかまたはすべてに隣接する任意の構成で配置し得る。コンベヤ300は、流体(例えば、標本、試料など)を含むレセプタクル50を実験室の複数の機器1000~1060に輸送するように構成されている。
【0065】
ローディングモジュール1010は、流体を含むレセプタクル50のトレイ(例えば、各トレイあたり50から100のレセプタクル)が、ローディングモジュール1010のローディングベイを介してオペレータによって手動でロードされ得る入力として機能する。レセプタクル50のトレイがローディングモジュール1010のローディングベイに提供されると、レセプタクル50は、ローディングモジュール1010から自動コンベヤ300に自動的に移送され、その後、レセプタクルについてのワークフローに従って実験室における他の機器(例えば、機器1000、1020~1060のいくつかまたはすべて)によって作動される。アンローディングモジュール1020は、1つ以上の分析機器1000(例えば、分析器モジュール)によって抽出および処理された内容物を有するキャップ付きレセプタクル50を受容するように機能する。キャップ付きレセプタクル50は、自動コンベヤシステム3000のコンベヤ300から、アンローディングモジュール1020のハウジング内に位置するベイに含まれるラックへ移送されることができる。キャップ付きレセプタクル50でラックを十分に満たした後、オペレータは、アンローディングモジュール1020のベイからラックを手動で取り外すことができる。デキャッピングモジュール1040は、1つ以上の分析機器1000で標本を処理する前に、閉じた標本を含むレセプタクル50からキャップを取り除くように構成されている。キャッピングモジュール1030は、1つ以上の分析機器1000で、多くの場合、レセプタクル50をレセプタクル貯蔵モジュール1050またはアンローディングモジュール1020に移送する前に、レセプタクルから標本片を抽出した後、キャップ56(
図5Cを参照)(例えば、交換用キャップまたはストッパ(例えば、プラグまたはセプタム))を開放端レセプタクル50に結合(例えば、挿入または取り付け)するように構成されている。例示的なキャッピングおよびデキャッピングモジュール1030、1040は、米国特許第6,321,619号および同第7,152,504号に記載されている。アリコートモジュール1060は、親レセプタクル50に含まれる流体の1つ以上のアリコートを(おそらく他の子レセプタクルとともに)子レセプタクル50に転送する。例示的なアリコートモジュール1060は、マサチューセッツ州マールボロのHologic,Inc.によって販売されているTomcat(登録商標)機器である。例示的なアリコートモジュール1060は、米国特許第9,335,336号に記載されている。各分析器モジュールまたは分析機器1000は、例えば、標本に対して分析試験を実行することによって、選択されたレセプタクル50に含まれる標本を処理するように構成されている。そのような試験は、分子試験(例えば、核酸ベースのアッセイ)、配列決定アッセイ、イムノアッセイ、化学分析などを含み得る。例示的な分析機器1000は、例えば、マサチューセッツ州マールボロのHologic,Inc.によって販売されているTigris(登録商標)、Panther(登録商標)、およびPanther Fusion(登録商標)システムなどの自動分析装置を含む。レセプタクル貯蔵モジュール1050は、レセプタクル50を貯蔵するように構成されている。いくつかの場合では、レセプタクル貯蔵モジュール1050は、オペレータによるレセプタクル貯蔵モジュール1050からのその後の手動取り外しのために、完成したレセプタクル50(すなわち、ワークフローが完了した流体または標本を含むレセプタクル)を貯蔵するように構成され得る。他の場合では、レセプタクル貯蔵モジュール1050は、他のモジュールによるその後の処理のために、制御された環境に未完成のレセプタクル50(すなわち、ワークフローが完了していない標本を含むレセプタクル)を貯蔵するように構成され得る。
【0066】
図1Aを参照すると、コンベヤシステム3000はまた、コンベヤ300内のワークフローおよび高レベルのレセプタクルトラフィックを調整するように構成された作業管理システム(WMS)ソフトウェアモジュール1070を含み得る。WMSソフトウェアモジュール1070は、自動標本処理システム内のすべてのレセプタクル50および機器1000~1060のステータスを維持し、レセプタクルのアッセイ固有のワークフローを制御する最小のクラウドデータベースとして概念化できる。特に、WMSソフトウェアモジュール1070は、ローディングモジュール1010のバーコードリーダ(図示せず)によって読み取られた符号化情報に基づいて、任意の特定のレセプタクル50内の標本に対して実行されるアッセイを識別し、例えば、デキャッピング、アリコート、キャッピング、遠心分離、貯蔵、繰り返し試験、反射試験、追加試験などの分析前および分析後のステップを含む。コンベヤシステム3000はまた、実験室の様々な機器間で、支持標本を含むレセプタクル(すなわち、占有されたレセプタクルキャリア)とともに、レセプタクルキャリアを輸送するなどの自動コンベヤシステム3000の低レベル機能制御するために構成されたコンベヤコントローラ1080を含み得る。このように、コンベヤコントローラ1080は、占有されたレセプタクルキャリアがどの機器1000~1060に迂回されるか、および占有されたレセプタクルキャリアがどの機器をバイパスするかを制御する。コンベヤコントローラ1080は、コンベヤ300上のゲート3010の位置を制御することによって、レセプタクルキャリアを機器1000~1060に向け得る。
図1Bを参照すると、ゲート3010が第1の位置(
図1Bに示される位置)に位置付けられると、コンベヤ300上を移動するキャリア400は分析機器1000に向けられ、ゲート1010が第2の位置(
図1Bに破線を使用して示される位置)に位置付けられると、コンベヤ300上を移動するキャリア400は、分析機器1000をバイパスし得る。コンベヤコントローラ1080はまた、低レベルのエラー処理および情報の基本的な表示を制御するように構成され得る。コンベヤコントローラ1080はまた、自動標本処理システムの様々な機器とWMSソフトウェアモジュール1070との間の通信を管理するように構成されている。
【0067】
いくつかの実施形態では、レセプタクル50は、キャリア400に支持された異なる機器1000~1060の間にてコンベヤ300で輸送され得る(例えば、
図2Bを参照されたい)。いくつかの実施形態では、各キャリア400は、単一のレセプタクル50を支持し得る。いくつかの実施形態では、単一のキャリアが複数のレセプタクル50を支持し得ることもまた企図される。概ね、キャリア400は、任意の構成を有し得る。いくつかの実施形態では、キャリア400は、後で説明するパック100(例えば、
図5Aを参照)と概ね同様の構成/構造を有し得る。コンベヤ300で使用できる例示的なキャリアは、米国特許第7,485,264号、同第8,147,778号、および同第10,041,965号ならびに米国特許出願第2006/0222573号、同第2017/0153262号、同第2017/0248623号および同第2018/0052183号に記載されている。
【0068】
図1Bを参照すると、複数の機器1000~1060(例えば、分析機器1000)のいくつかまたはすべては、レセプタクル50をある位置に近接するコンベヤ300から機器1000内の位置に輸送するように構成されたシャトル16を含み得る。シャトル16は、コンベヤ300に近接して位置付けられた第1の位置(例えば、レセプタクルピックアップ位置または第1の端部22)と、パスに沿って機器1000内に位置する第2の位置(例えば、ピペッティング位置または第2の端部24)との間を移動するキャリッジ20を含む。第1の端部22は、機器1000内の位置または機器1000の外側の位置であり得ることに留意されたい。ピックアンドプレースデバイス600は、機器1000のキャリッジ20とコンベヤ300上のキャリア400との間でレセプタクル50を移送するように構成され得る。
図1Bおよび1Cを参照すると、ピックアンドプレースデバイス600は、レセプタクル50をコンベヤ300からシャトル16のキャリッジ20へ(およびその逆に)把持および移送するように構成された指または把持部材662を備えたロボットアーム660を有し得る。キャリッジ20は、ロボットアーム660からレセプタクル50を受容し、レセプタクル50を第1の端部22から第2の端部24へ輸送するように構成されている。キャリッジ20が第2の端部24に位置付けられると(
図3Gおよび10Aを参照)、機器1000の適切な流体または試料抽出デバイス(例えば、自動ピペッタ150など)は、少なくともアリコートの流体をレセプタクル50から取り外される。十分な量の流体がレセプタクル50から取り外された後、キャリッジ20はレセプタクル50を第1の端部22に戻す。次に、ロボットアーム660の把持部材662は、キャリッジ20からレセプタクル50を選び取り、レセプタクル50をコンベヤ300上に位置付けられたキャリア(同じまたは異なるキャリア)に移送し得る。次に、コンベヤ300は、移送されたレセプタクルを備えたキャリアを別の機器またはモジュール1000~1060(例えば、レセプタクル50を冷蔵状態に一時的に保持するためのレセプタクル貯蔵モジュール1050)に輸送し得る。
【0069】
2つの把持部材662Aおよび662Bを備えた2本指把持器を有するロボットアーム660が例示的な実施形態として、
図1Cに示されているが、これは要件ではないことに留意されたい。概して、ロボットアーム660は、任意の適切な構成の任意の数の把持部材を含み得る。追加的に、レセプタクル50は、コンベヤ300からシャトル16へ物理的に移送されると説明されているが、これは要件ではない。概して、ロボットアーム600の任意の適切な構成を有する任意のタイプのピックアンドプレースデバイス600を使用し得、コンベヤ300とシャトル16との間でレセプタクル50を移送することができる。いくつかの実施形態では、レセプタクル50をコンベヤ300からシャトル16へ物理的に移送する代わりに、コンベヤ300(例えば、キャリア400内)によって支持されたレセプタクル50からの流体を、シャトル16によって支持された新しいレセプタクルに移送し得る(例えば、1つのレセプタクルから抽出されて、試料または流体抽出デバイスによって別のレセプタクルの中に堆積される)。
図1A~1Cを参照して(および以下の
図2A~2Jを参照して)説明されているコンベヤ300は単なる例示であることに留意されたい。一般に、実験室の機器間でレセプタクルを含む流体を輸送するように構成された任意の適切な輸送システムをコンベヤ300として使用し得る。使用できる例示的なコンベヤシステム3000およびコンベヤ300には、FlexLink、Inpeco(Flexlab、FlexLab-HTなど)、統合ドライブシステム(例えば、IDS-CLAS-X1)、Thermo Fisher Scientific、Hitachi、MagneMotion、GLPから商業的に使用可能なシステムが含まれる。
【0070】
図2A~2Jは、例示的な実施形態において、機器1000に隣接して延びる例示的なコンベヤ300の異なる図を示す。
図2Aを参照すると、コンベヤ300は、機器1000のキャリッジ20がその第1の端部22に位置付けられるとき、キャリッジ20がコンベヤ300に近接して位置するように、機器1000によって延びる。前述したように、キャリッジ20が第1の端部22に位置付けられると、ピックアンドプレースデバイス600のロボットアーム660は、レセプタクル50をコンベヤ300からキャリッジ20へ移送することができる。
図2Bは、コンベヤ300上の機器1000に接近する複数のディスクまたはパック状のキャリア400を示す。
図2Aおよび2Bを参照すると、コンベヤ300は、実験室の異なる機器1000へ、および/またはそれらの間で複数のキャリア400を搬送するトラック310などを含む(例えば、推進、移動、支持(自走式キャリアの場合のように)など)。トラック310上で輸送されるキャリア400は、レセプタクル50を支持するキャリア(例えば、流体または試料を含むレセプタクル50を備えたキャリア400、試料の一部が処理のために取り出されたレセプタクル、および空のレセプタクル50)、およびレセプタクル50を支持しないキャリア400を含む(例えば、レセプタクル50が機器1000に移送されたキャリア400)。概して、コンベヤ300は、任意の方法で、トラック310に沿ってモジュール間でキャリア400を推進または移動させ得る。いくつかの実施形態では、磁力を使用し得、キャリア400をトラック310上で移動することができる。
図2Cおよび2Dは、磁力を使用してキャリア400をその上に移動させるコンベヤ300の例示的な実施形態を示す。
図2Cは、トラック310を含むコンベヤ300の一部を示し、
図2Dは、トラック310の下に位置付けられた構成要素を示すためにトラック310が取り外された
図2Cのコンベヤを示す。
図2Cに最もよく見られるように、トラック310は、例えば、トラック310の両側に位置付けられたレール312上に形成された溝によって支持された実質的に平坦な材料の断片またはストリップであり得る。トラック310は、例えば、金属(例えば、鋼、アルミニウムなど)、プラスチック(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタールなど)、セラミック、剛性有機材料(例えば、木材など)などの任意の剛性材料で(全体的または部分的に)形成され得る。
【0071】
図2Cおよび2Dに最もよく見られるように、キャリア400は、上面412および底面414を有する実質的に円筒形のベース410を含み得る。ベース410の底面414は、コンベヤ300のトラック310上で支持され得る。ベース410はまた、その上面412、414の間に位置付けられた円周方向の溝416を含み得る。レール312の上部セクションに位置付けられた内向きに延びるフランジ314は、ベース410の円周方向の溝416に突出し得、キャリア400をコンベヤ300上に保持し、いくつかの実施形態では、キャリア400からの偶発的な取り外しを防止できる(例えば、レセプタクル50がキャリア400からピックアンドプレースデバイス600の把持器750によって取り外されるとき)。いくつかの実施形態では、レール312のフランジ314がベース410の溝416に位置付けられるとき、ベース410の底面414は、トラック310の上面上に載ることができる。いくつかの実施形態では、フランジ314が溝416に位置付けられているとき、ベース410の底面414は、トラック310の上面上に載っていなくても、トラック310の上面の近くに位置付けられてもよい。現在の開示では、トラック310で支持されているベース410(またはトラック310で支持されているキャリア400)への参照は、ベース410の底面414がトラック310上にある(すなわち、物理的に接触する)実施形態と、ベース410の底面414が、トラック310の上面の上に吊り下げられ、近接して位置付けられている実施形態との両方への言及を意図している。
【0072】
ベース410の上面412は、その中にレセプタクル50のベースを受容して支持するように構成された空洞またはポケット430を含む。環状フランジ418は、フランジ418の内部開口部がベース410のポケット430と整列するように上面412に取り付けられている。複数の指420がフランジ418から上方に延びる。複数の指420は、例えば、フランジ418の内側開口部の周りに円形に配置され得る。レセプタクル50のベースがベース410のポケット430で支持されているとき、複数の指420は、キャリア400上で直立配向でレセプタクル50を支持する(
図2B、2Hを参照のこと)。複数の指420は、それらの間に形成された空間にレセプタクル50を受容するように配置されている。レセプタクル50が指420の間に挿入されると、指は半径方向外側に偏向して、レセプタクル50が指420間をスライドし、ベース410のポケット430に適合することを可能にする。指420の弾性復元力は、レセプタクル50の円筒形壁に対して半径方向内向きの力を加え、レセプタクル50を複数の指420の間の直立位置に維持する(
図2B、2Hを参照)。指420は、弾性特性を有する任意の適切な材料で作り得る。いくつかの実施形態では、キャリア400の指420は、後述のパック100の指102と同様のばね仕掛けの指であり得ることも企図される。
【0073】
磁石(図示せず)は、キャリア400のベース410に取り付けられ得るか、または埋め込まれ得る。いくつかの実施形態では、磁石は、その底面414に近接してベース410に取り付けられ得る。コンベヤ300で使用することができる例示的なキャリアは、米国仮出願第62/891,728号に記載されている。
【0074】
再び
図2Cおよび2Dを参照すると、コンベヤ300は、レール312の間のトラック310の下に位置付けられた円筒形部材320を含む。
図2Dに最もよく見られるように、円筒形部材320は、コンベヤ300上のキャリア400の移動方向に延びる。動作中、モータ(図示せず)は、円筒形部材320に結合された歯車330を介して円筒形部材320を回転させる。円筒形部材320の円筒形外面は、円筒形部材320の周りにらせん状に配置された強磁性部材322を含む。強磁性部材322は、任意の強磁性材料で形成され得、任意の方法で円筒形部材320に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、強磁性材料(例えば、鉄)を、円筒形部材320の円筒形外面に形成されたらせん状の溝に取り付け得、強磁性部材322を形成することができる。いくつかの実施形態では、強磁性材料のストリップを、円筒形部材320の円筒形外面にらせん状パターンで取り付け得、強磁性部材322を形成することができる。キャリア400がトラック410の上面310Aに支持されているとき(
図2Cを参照)、キャリア400のベース410の磁石は、トラック310の底面310Bに面する強磁性部材322(円筒形部材320の円筒形外面上)の部分を引き付ける。円筒形部材320が回転すると、トラック310の底面に面する強磁性部材322の部分が、トラック310の長さに沿って直線方向に移動し、強磁性部材322とキャリア400に埋め込まれた磁石との間の引力がトラック310に沿ってキャリアを推進または移動する。磁気引力を使用してキャリアを推進するために使用できる例示的なコンベヤ、およびそのようなコンベヤとともに使用することができるキャリアは、米国特許第9,766,258号および同第9,776,811号に記載されている。
【0075】
コンベヤ300は、とりわけ、トラック310上のキャリア400を検出するように構成されたセンサを含む。
図2Eおよび2Fは、例示的なセンサを備えたコンベヤ300の部分を示している。これらのセンサは、とりわけ、1つ以上の第1のセンサ710(
図2Eの第1のセンサ710A、710B、710Cを参照)および1つ以上の第2のセンサ720(
図2Fを参照)を含み得る。センサ710および720は、トラック310上のキャリア400を検出するように構成された任意のタイプのセンサを含み得る。要件ではないが、いくつかの実施形態では、第1および第2のセンサ710、720の一方または両方が光学センサであり得る。例えば、
図2Eを参照すると、キャリア400がセンサ710Aに近接して(例えば、前のトラック310の領域に)位置付けられるとき、このセンサからの信号は、トラック310のその位置におけるキャリア400の存在(例えば、コンベヤ300の動作を制御するコンベヤコントローラ1080(
図1A参照))を示し得る。キャリア400がトラック310上を移動し、センサ710Bに近接して位置付けられると、センサ710Bからの信号は、キャリア400がセンサ710Bに近接していることを示し得る。したがって、センサ710A、710B、および710Cからの信号に基づいて、コンベヤコントローラ1080は、コンベヤ300上のキャリア400の位置を識別し得る。キャリア400の存在を検出することに加えて、コンベヤ300のいくつかの位置に位置付けられたセンサはまた、レセプタクル50がキャリア400上で支持されているかどうかを検出し得る。例えば、(
図2Fの)第2のセンサ720は、キャリアセンサ720Aおよびレセプタクルセンサ720Bの両方を含み得る。キャリア400がセンサ720に近接して位置付けられているとき、キャリアセンサ720Aからの信号は、キャリアの存在を示し得、レセプタクルセンサ720Bからの信号(または、そこからの信号の欠如)は、レセプタクル50がキャリア400でサポートされているかどうかを示し得る。キャリアセンサ720Aおよびレセプタクルセンサ720Bは、任意のタイプのセンサを含み得る。いくつかの実施形態では、これらのセンサの一方または両方は、例えば、第1のセンサ710と実質的に同様の光学センサであり得る。いくつかの実施形態では、第2のセンサ720は、キャリアセンサ720Aおよびレセプタクルセンサ720Bがその上に異なる高さに配置された垂直支柱722を含み得る。要件ではないが、いくつかの実施形態では、
図2Eおよび2Fに示されるように、第1および第2のセンサ710、720は、トラック310に沿って位置付けられたレール312に取り付けられ得る。
【0076】
図2Eに最もよく見られるように、トラック310は、複数の貫通孔または空洞350(例えば、第1の空洞350A、第2の空洞350Bなど)を含み得る。停止要素370は、それぞれの空洞350を通って選択的に延びるように構成され得る。いくつかの実施形態では、コンベヤコントローラ1080は、停止要素370を選択的に作動させ得、トラック310上の選択された空洞(例えば、第2の空洞350B)を通って延びることができる。作動すると、停止要素370は、第2の空洞350Bから突出し、その結果、トラック310上を移動するキャリア400は、停止要素370によって停止されるか、またはそれ以上の移動が阻止される。そして、作動されていないとき、停止要素370は、トラック310上の空洞の下に位置付けられる(空洞350Aを参照)。いくつかの実施形態では、
図2Eおよび2Fに示されるように、センサ(例えば、
図2Eの第1のセンサ710Bおよび
図2Fの第2のセンサ720)は、空洞を通って延びる停止要素370によって停止されるキャリア400が、センサと整列される(例えば、検出ゾーンに位置付けられる)ように、空洞350に近接して位置付けられ得る。いくつかの実施形態では、センサが光学センサであるとき、ブロックされたキャリア400は、光学センサの光検出器の視線内に位置付けられ得る。
図2Eを特に参照すると、キャリア400のベース410の円筒形状のために、空洞350Bがセンサ710Bの真正面に位置付けられない場合があることに留意されたい。代わりに、センサ710Bと空洞350Bとの間の水平方向の間隔は、キャリア400が空洞350Bを通って延びる停止要素370によって停止されるとき、キャリア400(例えば、キャリア400の環状フランジ418)がセンサ710Bと整列するようなものであり得る。同様に、
図2Fおよび2Gを参照すると、キャリア400が空洞350を通って延びる停止要素370によって第2のセンサ720に近接して停止されるとき、第2のセンサ720のキャリアセンサ720Aは、キャリア400(例えば、キャリア400の環状フランジ418)と整列され得、さらにレセプタクルセンサ720Bは、もしあれば、キャリア400によって支持されているレセプタクル50と整列され得る。いくつかの実施形態では、
図2Gに示されるように、キャリア400が停止要素370によって停止されると、停止されたキャリア400の後ろのトラック310上を移動するキャリアは、後ろに集まり、停止したキャリア400を押す。いくつかの実施形態では、
図2Eを参照して、キャリア400が空洞350Bの停止要素370によって停止されるとき、空洞350Aの停止要素は、空洞350Aから突出し、停止されたキャリア400の後ろのキャリアを遮断するように活性化され得る。
【0077】
図2Gに示されるように、いくつかの実施形態では、コンベヤ300は、停止要素370に近接して位置付けられた把持器750を含み得る。把持器750は、例えば、コンベヤコントローラ1080によって作動され得る把持ヘッド752を含み得る。例えば、キャリア400が停止要素370によって停止されると、コンベヤコントローラ1080は、把持器750を作動させ得、把持ヘッド752を停止されたキャリア400に向かって延長し、保持力を加えてキャリア400を拘束または不動化することができる。いくつかの実施形態では、その伸長状態において、把持ヘッド752は、キャリア400の環状フランジ418を押し得て保持力を加えることができる。この保持力は、停止されたキャリアを固定し得、それによって支持されているレセプタクル50に変換することができるキャリア400での振動を防ぐのを助けることができ、特にキャリア400が後ろに集まり、場合によっては、停止したキャリア400を押す。いくつかの実施形態では、把持ヘッド752によって加えられる保持力はまた、ピックアンドプレースデバイス600のロボットアーム660によってレセプタクル50がキャリア400から取り外されるときに、キャリア400をトラック310上に保持するのを助けることができる(
図1Bを参照)。いくつかの実施形態では、把持ヘッド752は、エラストマーまたは別の比較的順応性のある材料でできていてもよい。いくつかの実施形態では、把持ヘッド752の前面754は、それが押し付ける環状フランジ418の湾曲した側面と一致するように湾曲した表面(例えば、凹状の湾曲した表面)であり得る。把持器750は、任意の適切な方法(例えば、空気圧、油圧、電気、磁気、電磁など)によって作動させ得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、
図2Gに示されるように、把持器750は、センサ(例えば、
図2Gの第2のセンサ720)の反対のトラック310の側に位置付けられ得る。要件ではないが、いくつかの実施形態では、第2のセンサ720は、トラック310の一方の側でレール312に取り付けられ得、把持器750は、トラック310の反対側でレール312に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、停止要素370(または停止要素370が延びる空洞350)、把持器750、および第2のセンサ720は、キャリア400が停止要素370によってブロックされると、把持ヘッド752が環状フランジ418(作動時)に接触するように、互いに対して位置付けられ得、および第2のセンサ720は、キャリア400と整列される(例えば、キャリアセンサ720Aは、キャリア400の環状フランジ418と整列され、レセプタクルセンサ720Bは、キャリア400によって支持されているレセプタクル50と整列される)。
【0079】
図2Gおよび2Hを参照すると、いくつかの実施形態では、停止要素370、第2のセンサ720、および把持器750(
図2Gを参照)は、機器1000に近接して位置するコンベヤ300のセクションに位置付けられ得る。いくつかのそのような実施形態では、トラック310上を移動するキャリア400が、把持器750によって固定化された停止要素370によって停止され、第2のセンサ720が、レセプタクル50がキャリア400に支持されていることを検出すると、コントロールユニット800は、ピックアンドプレースデバイス600(
図2A参照)のロボットアーム660に指示して、レセプタクル50(
図2H参照)の上の位置に移動する。
図2Aを参照すると、ピックアンドプレースデバイス600は、ロボットアーム660を親ねじ670上で上下に(例えば、Z方向に垂直に)、そしてガントリー(図示せず)を左右に(例えば、Xおよび/Y方向にて水平に)動かすように構成され得る。ロボットアーム660の把持部材662A、662Bはまた、間にレセプタクル50を把持するために(例えば、把持部材を閉じるために)互いに向かって、そして互いに離れるように移動して(例えば、把持部材を開くために)レセプタクル50を解放する。当技術分野で知られているように、いくつかの実施形態では、ロボットアーム660は、レセプタクル50上の把持部材662A、662Bによって加えられる圧力の量を監視および/または制御するように構成され得る。いくつかの実施形態では、
図2Aおよび2Hに最もよく見られるように、レセプタクル50に接触するように構成された把持部材662の表面は、レセプタクル50への損傷の可能性を低減するために接触部材664を含み得る。いくつかの実施形態では、接触部材664は、把持部材662に取り付けられたエラストマーまたは他の順応性材料を含み得る。電気モータ680は、ロボットアーム660の動作を支援し得る。レセプタクルを把持および移動するためのピックアンドプレースデバイス、およびそれらの操作方法は当技術分野で周知であるため、本明細書では詳細に説明しない。
【0080】
図2H~2Jを参照すると、ロボットアーム660がトラック310上の拘束または固定化されたキャリア400の上に位置付けられて(
図2Hを参照)、電気モータ680が、ロボットアーム660をキャリア400に向かって下向きに(例えば、Z方向)動かすように動作し得、かつ把持部材662によってキャリア400上に支持されたレセプタクル50を把持し得る。
図2Iを参照。レセプタクル50が把持部材662によってしっかりと把持された状態で、ロボットアーム660は上向きに(例えば、+Z方向に)移動して、レセプタクル50をキャリア400の指420の間から持ち上げることができる。
図2Jを参照。次に、ロボットアーム660は、シャトル16の第1の端部22に位置付けられた機器1000のキャリッジ20に向かってXおよび/またはY方向に水平に移動し得る。次に、ロボットアーム660は、キャリッジ20に向かって下向きに移動して、キャリッジ20上に位置付けられたパック100のばね式指102の間にレセプタクル50を堆積させることができる(例えば、
図5A~5Dを参照して以下でより詳細に説明する)。ピックアンドプレースデバイス600はまた、同様の方法で動作し得、レセプタクル50を機器1000のキャリッジ20からコンベヤ300上のキャリア400(同じまたは異なるキャリア)に戻すことができる。例えば、レセプタクル50(例えば、試験のために機器1000によって流体または試料が抽出されたレセプタクル)を備えたキャリッジ20が、シャトル16の第1の端部22に位置付けられるとき、ピックアンドプレースデバイス600のロボットアーム660が、その把持部材662を使用して、キャリッジ20からレセプタクル50を把持し、拾い上げるために下降することができる。レセプタクル50が把持部材662の間に固定された状態で、ロボットアーム660は、垂直(例えば、Z)および水平(例えば、Xおよび/またはY)方向に移動し得、レセプタクル50をコンベヤ300上に位置付けられたキャリア400に移送することができる。いくつかの実施形態では、レセプタクル50が転送されるキャリア400はまた、前述のように、把持器750の把持ヘッド752によって固定され得る。次に、コンベヤ300は、レセプタクル50を備えたキャリア400を、実験室の別の機器1000またはモジュール(例えば、貯蔵モジュール、出力モジュール、キャッピングモジュールなど)に輸送することができる(
図1Aを参照)。
【0081】
図3A~3Eは、機器1000に関連する例示的なシャトル16の異なる図を示している。
図3A~3Cは、異なる視点からの斜視図を示し、
図3Dは、上面図を示し、
図3Eは、シャトル16の側面図を示している。シャトル16の一部の構成要素は、これらの構成要素によって隠されている機能を示すために、これらの図の一部で取り外されていることに留意されたい。これらの図の一部の構成要素は、様々な側面を強調するために大きくまたは小さく表されていることにも留意されたい。下記の説明において、
図3A~3Eの参照がなされる。前述したように、シャトル16は、レセプタクル50を支持し、シャトル16の第1および第2の端部22、24の間を移動するキャリッジ20を含む。いくつかの実施形態では、キャリッジ20は、レール30上の第1の端部22と第2の端部24との間を移動(例えば、スライド)し得る。電気モータ26によって駆動されるベルト28(
図3Bに最もよく見られる)は、キャリッジ20に結合され得、キャリッジ20を第1および第2の端部22、24の間に移動することができる。モータ26を一方向に回転させると、キャリッジ20が第1の端部22から第2の端部24に移動し、モータ26を反対方向に回転させると、キャリッジ20が第2の端部24から第1の端部22に移動する。第2の端部24は、シャトル16のハウジング44に結合された一次ムコイド棚90を含む。二次ムコイド棚60は、キャリッジ20に結合されている。キャリッジ20が第2の端部24に位置付けられるとき、二次ムコイド棚60は、一次ムコイド棚90の下に位置付けられる(例えば、
図4Gおよび11Aを参照のこと)。一次および二次ムコイド棚90、60については、後でより詳細に説明する。
【0082】
図4A~4Eは、シャトル16の第1の端部22に位置付けられたキャリッジ20の異なる図を示し、
図4Gは、シャトル16の第2の端部24に位置付けられたキャリッジ20を示し、
図4Fは、第1と第2の端部24との中間位置に配置されたキャリッジを示す。
図4A、4B、および4Cは、異なる視点からのキャリッジ20の斜視図を示し、
図4Dは、分解図を示し、
図4Eは、上面図を示す。これらの図の一部では、キャリッジ20とシャトル16(およびレセプタクル50)の一部の構成要素が取り外されており、これらの構成要素によって隠されている機能が示されている。
図4Dに最もよく見られるように、キャリッジ20は、側壁38A、38Bおよびベース38Eを有するブラケット38を含む。いくつかの実施形態では、ブラケット38は、実質的にC字形またはU字形であり得る。ブラケット38の側壁38Bは、垂直に延びるスロット38Dを含み、ベース38Eは、実質的に円形の開口部または空洞38Cを含む。二次ムコイド棚60は、ブラケット38の上面に取り付けられている(
図4Aを参照)。ブラケット38、スロット38Dおよび空洞38Cの特定の形状または構成が本明細書に記載されているが、これらは要件ではないことに留意されたい。全般的に、ブラケット38、スロット38Dおよび空洞38Cは、以下に説明するその機能に適した任意の形状および構成を有し得る。
【0083】
キャリッジ20は、ホルダ130内に位置付けられ、ブラケット38の下に取り付けられたパック100を含む。
図5Cおよび
図4C(ホルダ130を取り外した状態)を参照されたい。
図5A~5Kは、パック100の異なる図を示している(明確にするために、いくつかの図では、いくつかの構成要素が取り外されている)。パック100は、コンベヤ300からキャリッジ20に移送されるレセプタクル50を受け取り、支持する(
図5H、5I、5Kを参照)。パックの特定の構成を以下に説明するが、これは単なる例示であることに留意されたい。全般的に、以下に説明する機能に適した任意のレセプタクル支持デバイスをパック100として使用し得る。キャリッジ20で使用できる例示的なパックは(場合によっては修正を加えて)、米国特許第8,147,778号および米国特許出願公開第2017/0153262号に記載されている。パック100によって支持されている(またはパック100に着座している)とき、レセプタクル50は、空洞38Cを通ってブラケット38の側壁38Aと38Bとの間の空間内に延びる(
図5H、5Iを参照のこと)。パック100は、それらの間に形成された空間において(ピックアンドプレースデバイス600の)ロボットアーム660からレセプタクル50を受け入れるように配置された複数のばね式指102を含む(
図5A~5Dを参照)。複数の指102は、復元弾性Oリング110(
図5Dおよび6Cに最もよく見られる)などによって、1つ以上のばねによって一緒に保持または結合される。ロボットアーム660が複数の指102の間にレセプタクル50を挿入すると、コンプライアントOリング110は半径方向外側に伸びて、指102によって囲まれる、または指102の間の空間を拡大し、レセプタクル50がこの空間に滑り込むことを可能にする。伸ばされたOリング110のばね力は、複数の指102をレセプタクル50の円筒形壁に対して半径方向内側に押し付け、レセプタクル50を複数の指102の間の直立位置に維持する(
図5C、5K、6Cを参照)。Oリング110は、ばねのような特性を有する任意の好適な材料で作り得る。要件ではないが、いくつかの実施形態では、Oリング110は、例えば、シリコーン、EPDM(エチレンプロピレンジエンモノマー)、ゴムなどのエラストマー材料で作ることができる。これらの図は、4本の指102を有するパック100の実施形態を示しているが、これは単なる例示であることに留意されたい。全般的に、パック100は、間にレセプタクルを受け入れるように配置された任意の数の指102(例えば、3、4、5、6、7、8、9、10など)を含み得る。全般的に、指102は、任意の適切な材料で作ることができるが、いくつかの実施形態では、指102は、低い摩擦係数を有する材料で作ることができる。いくつかの実施形態では、指102は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)または他の適切なフルオロポリマーでコーティングされた陽極酸化アルミニウムで作られ得る。さらに、いくつかの実施形態では、Oリング110に加えて、またはその代わりに、別のばね部材(例えば、金属ばね部材など)を使用して、複数の指102を一緒に拘束し得る。
【0084】
図5Dおよび5Eを参照すると、各指102は、複数の指102の間の空間へのレセプタクル50の引き込み面として機能する傾斜した第1の端部102Aを含む。複数の指102がOリング110によって一緒に保持されると、指102の傾斜した第1の端部102Aは、ロボットアーム14がレセプタクル50を複数の指102の間に配置するときに、レセプタクル50とパック100との間のある程度の不整合を許容する漏斗状の特徴を集合的に形成する。各指102はまた、第1の端部102Aに対して実質的に横方向に配置されたベースまたは第2の端部102Bを含む。複数の指102は、第2の端部102Bでパック100に取り付けられている。第2の端部102Bは、それを通って延びる一対の貫通穴または空洞を含む。
図5Eに最もよく見られるように、これらの貫通孔は、内部空洞102Cおよび外部空洞102Dを含む。
図5Dを参照すると、指102がパック100に取り付けられているとき、外部空洞102Dは、内部空洞102Cの半径方向外側に位置している。すなわち、内部空洞102Cは、外部空洞102Dよりも軸200の近くに位置付けられている。
図5Aを参照すると、パック100はまた、同期ディスク104と、中央に位置付けられた凹部またはポケット106Aを備えた支持ディスク106とを含む。要件ではないが、いくつかの実施形態では、同期ディスク104および保持リング112は、プラスチック(例えば、ポリオキシメチレン(POM))から作製され得、支持ディスク106(および、いくつかの実施形態において、ベアリング114および108)は、金属(例えば、ステンレス鋼、アルミニウムなど)から作製され得る。当業者が認識できるように、POMは、高い機械的強度および剛性、ならびに良好な滑り特性および耐摩耗性を有するプラスチックである。同期ディスク104は、複数の指102が同期して一緒に移動することを可能にし(例えば、各指102の第1の端部102Aは、垂直軸200に向かって、およびその垂直軸から離れて移動する)、および支持ディスク106のポケット106Aに位置付けられる。パック100が組み立てられ、レセプタクル50がパック100の複数の指102の間に支持されているとき、支持ディスク106のポケット106Aは、レセプタクル50の底部分を受容する。
【0085】
図5Aおよび7Aに最もよく見られるように、支持ディスク106は、ベース106J(ディスク106の)から突出し、ポケット106Aを画定する側壁の形態のリム106Gを含む。リム106Gは、ポケット106Aの周りに配置された4つの側壁セグメントを含む。ギャップ106Hは、リム106Gのセグメントの隣接する各対の間に形成され得る。リム106Gの隣接するセグメントの各対の間のギャップ106H内のベース106Jの部分は、空洞106Dを含む。各空洞106Dは、ベアリング107を含む(
図5Bを参照)。後述するように、各指102のベースは、指102の外部空洞102Dおよびディスク106の空洞106D内のベアリング107を通って延びるピン103Dによってディスク106に回転可能に結合される。1つ以上の開口部または通路106Fは、ポケット106Aの反対側に位置するリム106Gのセグメントを通って延びる。各通路106Fは、リム106Gの2つの反対に位置付けられたセグメントを通って延びる部分を含む(
図7Aを参照)。すなわち、
図7Aを参照すると、第1の通路106F’は、ポケット106Aの一方の側に位置付けられたリム106Gの1つのセグメントを通って延び、第2の通路106F’’は、ポケット106Aの反対側に位置付けられたリム106Gの別のセグメントを通って延びる。第1および第2の通路106F’および106F’’は、それらが互いに整列し、共通の長手方向軸206を有するように、リム106Gのそれぞれのセグメント上に配置される。以下の説明では、第1の通路106F’および第2の通路106F’’、長手方向軸206を有する通路106F(またはパック通路)として言及され得る。
図7Aに最もよく見られるように、通路106F’および106F’’は、これらの通路106F’および106F’’の共通の長手方向軸206が、ディスク106の中心を介して延びる垂直軸(例えば、軸200)へ実質的に直交し、かつその垂直軸からオフセットする。
図7Aには示されていないが、ディスク106は、ディスク106の周りに配置され、リム106Gの反対に位置付けられたセグメントを通って延びる複数の同様の通路106F(すなわち、垂直軸200に実質的に直交し、かつその垂直軸からオフセットして延びる長手方向軸を有する)を有し得る。いくつかの実施形態では、軸200と軸206との間のオフセットの量(
図6Aの距離「d」)は、約2mm~約7mm、または約3mm~約6mm、または好ましくは約4mm~約5mmであり得る。後述するように、光エミッタ116Aからの光ビームは、通路106F’および106F’’を通って光検出器116Bに向けられ得、パック100内のレセプタクル50の適切な着座を検出するために使用される。
【0086】
図5A、5B、および5Dに最もよく見られるように、各指102の内部空洞102Cを通して挿入されたピン103Cは、同期ディスク104の嵌合スロット104C(半径方向に延びる穴/開口部)を通って延びる。そして、各指102の外部空洞102Dを通して挿入されたピン103Dは、支持ディスク106の空洞106Dにおけるベアリング107を通って延びる。
図5Bに最もよく見られるように、組み立てられたパック100において、ピン103Dの上端は、保持リング112の空洞112Aで受容され、ピン103Dの下端は、ベアリング107で受容される。ピン103Dは、各指102をディスク106に回転可能に結合する。
図5Aおよび5Bを参照すると、空洞106Kは、指102の内部空洞102Cの位置に対応する支持ディスク106のベース106J上に提供される。これらの空洞106Kは、同期ディスク104のスロット104Cにおけるピン103Cの動きに順応する。レセプタクル50が複数の指102の間に挿入されると、各指102はディスク106の周りを回転して、指102間のスペースを増加させる。指102が互いに離れて広がると、ピン103Cは、ディスク104のスロット104C上で半径方向外側にスライドし、指102が同期して離れて広がることを可能にする。
図5Bの斜視断面図に最もよく見られるように、保持リング112は、複数の指102およびディスク104、106を一緒に結合して、いずれかの側に位置付けられたベアリング114および108を備えたパック100を形成する。
図5Aを参照すると、保持リング112は、支持ディスク106の空洞106Iと位置が対応する空洞113Bを含む。ファスナ113A(例えば、ねじ、ピンなど)は、空洞113B(保持リング112の)および空洞106I(支持ディスク106の)と係合して、保持リング112を複数の指102およびその間に位置付けられる同期ディスク104で支持ディスク106に結合する。次に、
図5Cおよび6Aを参照すると、パック100は、ホルダ130の空洞132内に位置付けられ、複数の指102がブラケット38のベース38E上の空洞38Cを通って延びるように、ホルダ130をブラケット38の下に取り付ける(
図4Aおよび
図5H~5J(ホルダ130を取り外した状態で示す)を参照)。次に、電気モータ126(
図4Cを参照)は、ベルト128(
図4C、5I、5Jを参照)を使用して、支持ディスク106(パック100の)のフランジ106Eに結合される。電気モータ126の回転は、キャリッジ20の垂直軸200の周りでホルダ130内のパック100(およびその複数の指102の間に位置付けられたレセプタクル50)を回転させる。ベアリング114および108(
図5Bを参照)は、ホルダ130内のパック100の回転を支援する。後述するように、パック100の回転は、キャリッジ20の標識リーダ42(
図4Bを参照)が、レセプタクル50の機械可読標識52に符号化された情報を読み取るのを支援する。
【0087】
キャリッジ20は、その動作に関連する異なるパラメータを検出するように構成された複数のセンサを含む。
図6Aに最もよく見られるように、いくつかの実施形態では、キャリッジ20は、標識読み取り動作中にパック100が回転していることを検出するために使用されるホームセンサ120(
図4A、5C、5F、5Gも参照)を含み得る。ホームセンサ120は、パック100のホルダ130に取り付け得る。ホームセンサ120は、パック100上の磁石(図示せず)を検出するホール効果センサであり得る。パック100がホルダ130内で完全に回転(すなわち、360°)し、回転パック100上の磁石が、固定ホルダ130に取り付けられたホームセンサ120と整列するとき、ホームセンサ120は、信号を(例えば、コントローラに)出力し得、パック100が1回転したことを示す。ホームセンサ120からの信号の欠落は、パック100が適切に回転していないことを示している可能性がある(モータ126の故障、ベルト128の破裂などの結果として)。ホームセンサ120はまた、以下で考察されるように、キャリッジ20のレセプタクル存在感知システムの基準位置として使用され得る。
【0088】
レセプタクル存在感知システムは、レセプタクル50が存在し、キャリッジ20のパック100に適切に着座しているかどうかを決定するように構成された1つ以上のセンサを含み得る。前述したように、ピックアンドプレースデバイス600のロボットアーム660の把持部材662は、レセプタクル50を把持して、コンベヤ300のキャリア400からキャリッジ20に移送する。いくつかの実施形態では、レセプタクル存在感知システムを使用し得、レセプタクル50が、ロボットアーム660の部材662を把持することによって解放される前に、パック100に安定して支持または着座していることを確認することができる。当業者によって認識されるように、キャリッジ20がパック100を第2の端部24に輸送するときにレセプタクル50がパック100に着座していないとき、レセプタクル50はパック100から移動し、その内容物をこぼす可能性があり(すなわち、容器に含まれる流体)、これは機器1000の汚染をもたらす可能性がある。したがって、いくつかの実施形態では、ロボットアーム660の把持部材662によって解放される前に、レセプタクル50がパック100に着座していることを確認することが好ましい。さらに、以下でより詳細に説明するように、キャリッジ20が第2の端部24に位置付けられると、機器1000のピペッタ150の取り付け端156に取り付けられたピペットチップ152は、パック100に着座したレセプタクル50に入り、レセプタクル50に含まれる流体(例えば、試料)を吸引する(例えば、
図4Gおよび11Aを参照のこと)。キャリッジ20のレセプタクル存在感知システムを使用して、レセプタクル50がパック100に着座している(またはキャリッジ20によって支持されている)ことを確認することにより、レセプタクル50に含まれる流体が、ピペッタ150に関連付けられるピペットチップ152によって干渉なしにアクセスできることが保証される。いくつかの実施形態では、レセプタクル存在感知システムは、(a)レセプタクル50が、垂直軸に対して制限された傾斜を有する場合(例えば、レセプタクル50の長手方向軸204(
図6Eおよび6Fを参照)と、パック100の複数の指102(
図6Eおよび6Fを参照)との間で中心に延びる垂直軸200との間の角度は、所定の値未満であるかまたは所定の値に等しい)、および/または(b)レセプタクル50が、パック100の適切な深さまで挿入されているとき(例えば、パック100の支持ディスク106(
図6Jを参照)のベース106Jからのレセプタクル50のベース55の距離が所定の値未満であるかまたは所定の値に等しいとき)、レセプタクルがパック50に着座していると決定し得る。いくつかの実施形態では、レセプタクル50のベース55がパック100(またはキャリッジ20)のベース106Jの特定の距離内にあると判定することによって、レセプタクル存在感知システムは、キャリッジ20が第1の端部22から第2の端部24に移動するときに、レセプタクル50と、一次ムコイド棚90などの機器1000のいくつかの構造との間に意図しない干渉がないことを保証することができる。垂直軸に対するレセプタクルの許容傾斜およびレセプタクルベース55とベース106Jとの間の許容ギャップは、用途に依存し得るが、いくつかの実施形態では、感知システムは、(a)レセプタクル50のベース55が支持ディスク106のベース106Jから約5mm以下であるとき、および/または(b)レセプタクル50の長手方向軸204(
図5Eおよび5Fを参照)のパック100の垂直軸200に対する(
図5Eおよび5Fを参照)角度が、約30°以下であるとき、レセプタクル50がパックに着座していることを検出するように構成され得る。上記の値は、例示のみを目的としていることに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、用途に基づいて、上記(a)に記載された許容距離は、1mm~15mmの間の任意の整数(すなわち、≦2mm、≦10mmなど)以下であり得、および上記(b)に記載されている許容角度は、10°~30°の間の任意の整数以下(すなわち、≦15°、≦10°など)であり得る。レセプタクル存在感知システムは、レセプタクル50がパック100に着座しているか(またはキャリッジ20によって支持されているか)を判定することができる任意のセンサを含み得るが、いくつかの実施形態のセンサは、
図5C、5F、5G、6Aに示されるように、光エミッタ116Aおよび光検出器116Bの対などの信号エミッタおよび信号検出器対を含み得る。一実施形態では、光エミッタOPB100EZおよび光検出器OPB100SZ(Optek Technology Inc.、Carrollton,TXから)などの赤外線LEDエミッタおよびシリコンフォトトランジスタセンサを、それぞれ光エミッタ116Aおよび光検出器116Bとして使用することができる。
【0089】
光エミッタ116Aおよび光検出器116Bは、パック100の静止ホルダ130に取り付けられている。
図5F、6A、および7Aに最もよく見られるように、光エミッタ116Aは、第1の側壁131Aに取り付けられ、光検出器116Bは、ホルダ130の第2の側壁131Bに取り付けられている。側壁131Aおよび131Bは、パック100を受容するホルダ130の中央空洞132の反対側に位置している。
図7Aに最もよく見られるように、ホルダ130では、通路136Aが、第1の側壁131Aを通って延び、通路136Bが、これらの通路136Aおよび136Bが互いに整列し、共通の長手方向軸202を有するように、第2の側壁131Bを通って延びる。通路136Aおよび136Bは、それらの共通の長手方向軸202が垂直軸200に実質的に直交し、垂直軸200からオフセット(すなわち、間隔を空けて)されるように、ホルダ130上に配置される(
図5Fおよび7Aを参照)。以下の説明では、ホルダ130の通路136Aおよび136Bは、まとめてホルダ通路と呼ばれ得る。要件ではないが、いくつかの実施形態では、オフセットの量(
図7Aの距離「d」)は、約2mm~約7mm、または約3mm~約6mm、または好ましくは約4mm~約5mmであり得る。要件ではないが、いくつかの実施形態では、光エミッタおよび検出器116A、116Bがホルダ130の第1の側壁および第2の側壁131A、131Bに取り付けられ、これにより、光エミッタ116Aの光エミッタ素子116A’が、通路136Aに位置付けられ、検出器116Bの光検出素子116B‘が、通路136Bに位置付けられる(
図6Aを参照)。パック100がホルダ130に存在しないとき、光エミッタ116Aによって放出された光ビーム500は、整列された通路136A、136Bを介して光検出器116Bに送信される。パック100がホルダ130内に位置付けられ、(パック100の)支持ディスク106の通路106F’および106F’’がホルダ130の通路136A、136Bと整列されるように整列すると、エミッタ116Aからの光ビーム500が、整列した通路136A、106F’、106F’’、および136Bを介して検出器116Bに送信される(
図5F、7Aを参照)。要件ではないが、いくつかの実施形態では、
図7Aに示されるように、パック100がホルダ130に位置付けられるとき、これにより、パック100の通路106F’および106F’’(すなわち、パック通路)がホルダ130の通路136Aおよび136B(すなわち、ホルダ通路)と整列し、(通路136A、136Bの)長手方向軸202および(通路106Fの)長手方向軸206は一致し得る。
図5Gおよび6C~6Eを参照すると、レセプタクル50がパック100内に位置付けられているとき(およびパック100の通路106F’、106F’’がホルダ130の通路136A、136Bと整列されているとき)、エミッタ116Aからの光ビーム500は、通路136A、106F’を通過し、そのベースに近接する位置でレセプタクル50の湾曲した側壁に衝突する。
【0090】
前に説明したように、通路136A、136B(ホルダ130の)の共通の長手方向軸202は、キャリッジ20の垂直軸200からオフセットされている(
図5Fおよび7Aを参照)。すなわち、通路136A、136Bの共通の長手方向軸202は、パック100に着座したレセプタクル50の直径を通って延びることはない。したがって、
図6Dおよび6Eに最もよく見られるように、レセプタクル500の湾曲した側壁に衝突する光ビーム500もまた、垂直軸200からオフセットされている。ホルダ130の通路136Aおよび136Bは、異なるサイズ(例えば、直径)のレセプタクル50がパック100で支持されているとき、光ビーム500が、垂直軸200からオフセットされたレセプタクル50の側面を通過するように配置される。
図6Fは、レセプタクル50Aの外部湾曲面に衝突する光ビーム500の輪郭を示す、直径16mmのレセプタクル50A(すなわち、レセプタクル50Aの最大直径は16mm)のベースの概略図である。光ビーム500の直径「a」は、エミッタ116Aおよび通路136A、106Fのサイズに依存する。いくつかの実施形態では、直径「a」は、約1mm~約3mm、または約2mmであり得る。前述したように、異なるサイズ(例えば、直径、高さ)のレセプタクル50は、パック100で支持され得る。直径12mmのレセプタクル50Bのプロファイルもまた、破線を使用して
図5Fに示されている。
図6Fを参照すると、通路136A、136B(およびパック100の通路106F)の共通の長手方向軸202は、距離「A」だけ垂直軸200からオフセットされ得る。全般的に、距離Aは、パック100で支持されていることを意図されているレセプタクルのサイズおよび使用されるエミッタ116Aのサイズに依存し得る。いくつかの実施形態では、距離Aは、約3mm~約6mm、または好ましくは約4mm~約5mm、またはより好ましくは約4.5mmであり得る。共通の長手方向軸202はまた、適切に装着されたレセプタクル50のベースから距離「B」だけオフセットされ得る。
図6Fに最もよく見られるように、いくつかの実施形態では、距離Bは、光ビーム500が湾曲した底部レセプタクルの半球形ベースに衝突するように選択され得る。典型的には、距離Bは、約3mm~約8mm、または好ましくは約4mm~約7mm、またはより好ましくは約5mm~約6mmまで変化し得る。距離AおよびBの値は、用途(例えば、レセプタクルのタイプおよびサイズ)に依存し得るが、概して、これらの距離は、光ビーム500がレセプタクル50の直径を通過せずにパック100に着座したレセプタクル50のプロファイル内に入るように選択される。
【0091】
図6G~6Jは、エミッタ116Aから検出器116B(図示せず)を通過する光ビーム500と、パック100に着座したレセプタクル50との間の相互作用を概略的に示している。
図6Gに示されるように、レセプタクル50がパック100に存在しないとき、光ビーム500全体、または実質的に光ビーム500全体が、検出器116Bによって受信および検出され得る。
図6Gのパック100にはレセプタクルは存在しないが、レセプタクルの輪郭は、参考のために点線を使用して示されていることに留意されたい。検出器116Bは、受信された光ビーム500の強度(または別のパラメータ)を示す信号(例えば、電圧)を、それに動作可能に結合された制御ユニット250(
図6Cを参照)に送信するように構成され得る。
図6Hに示されるように、レセプタクル50がパック100に着座(またはいくつかの実施形態では適切に着座)すると、光ビーム500の経路におけるレセプタクル50の湾曲した側壁は、エミッタ116から検出器116Bへ通過する光ビーム500の少なくとも一部を遮断および/または屈折させる。その結果、パック100にレセプタクルが存在しないときと比較して、エミッタ116Aからの光ビーム500のより小さな部分が、もしあれば、検出器116Bによって受光される。したがって、レセプタクル50がパック100に着座している(またはいくつかの実施形態では適切に着座している)とき、検出器116Bは、エミッタ116Aによって放出された光ビーム500の一部のみを検出する。
図6Iおよび6Jは、パック100に適切に配向または着座していない可能性があるレセプタクル50の概略図である。
図6Iは、その長手方向軸204が垂直軸200に対して角度θで傾斜したパック100内に位置付けられたレセプタクル50を示す(角度θは、レセプタクル50の側壁57がピペッタ150またはレセプタクル50の内容物にアクセスしようとするピペットチップ152に関連するものを遮断または干渉するようなものであり得る)。
図6Jは、レセプタクル50のベース55が支持ディスク106(図示せず)のベース106Jから離間するようにパック100に位置付けられたレセプタクル50を示す。結果として、レセプタクル50のベース55と通路136A、136Bの共通の長手方向軸202との間の距離「C」は、支持ディスク106(示されていない)のベース106Jと接触するレセプタクル50を表す
図6Hの距離「B」の距離よりも短い。したがって、距離「B-C」は、パック100(またはキャリッジ20)に着座したレセプタクル50のベース55がパック100(またはキャリッジ20のベース)のベース106Jから取り外される距離を表す。
図6Iおよび6Jの両方において、光ビーム500が衝突する、または入射するレセプタクル側壁57表面の形状/曲率は、レセプタクル50がパック100に適切に着座しているときと比較して異なり得る(
図6H)。入射面の曲率のこの違いのために、異なる(多かれ少なかれ)量の光ビーム500が、レセプタクル側壁によって遮断/偏向/屈折され得る。その結果、レセプタクル50がパック100に適切に着座していないとき、検出器116Bは、レセプタクル50が適切に着座しているとき(
図6H)と比較して、異なる(多かれ少なかれ)量の光ビーム500を検出し得る。
【0092】
機器1000によって許容されるレセプタクルのミスアライメントの量(すなわち、
図6Iの角度θおよび距離B-C(
図6Iおよび6Jを比較))は、用途に依存し得る。例えば、いくつかの実施形態では、最大約10°の傾斜角θおよび/または最大約5mmの着座偏差(すなわち、距離B-C)は、性能に悪影響を及ぼさない可能性がある。「悪影響なし」とは、ピペッタ150(または関連するピペットチップ152)が、第2の端部24でレセプタクル50からの干渉なしにレセプタクル50の内容物にアクセスでき、かつ機器1000の構造が、第1および第2の端部22、24の間のレセプタクル50の移動、または第2の端部24でピペッティングするためのレセプタクル50の位置付けを妨害することができないことを意味する。「妨害」とは、レセプタクル50が、ピペッタ150(または関連するピペットチップ152)がレセプタクル50の内容物の所望の量にアクセスまたは吸引することを遮断するか、さもなければ阻害することを意味する。
【0093】
いくつかの実施形態では、パック100は、湾曲したベース(例えば、
図6A~6Gに示されるような半球形のベース)を有するレセプタクルおよび平坦なベースを有するレセプタクルを受容するように構成され得る。
図6Eに最もよく見られるように、湾曲したまたは半球形のベースを有するレセプタクル50がパック100に着座すると、(エミッタ116Aからの)光ビーム500が入射するレセプタクルの側壁表面は、軸200および202(つまり、垂直軸と水平軸)の両方の周りで湾曲する。そして、パック100が平坦なベースを備えたレセプタクルを受容する実施形態では、光ビームが入射するレセプタクルの表面は、垂直軸200の周りでのみ湾曲している。実施形態では、通路136A、136B(および通路106F)の共通の長手方向軸202がレセプタクルの直径を通過する(すなわち、垂直軸200からオフセットされていない)とき、光ビーム500の十分な部分が、レセプタクルがパック100に着座していることを判定するための感知システムのために、レセプタクル側壁によってブロック/偏向/屈折されない可能性があることに留意するべきである。
図6Fを参照すると、いくつかの実施形態では、平坦なベースを備えたレセプタクルが使用されるとき、光ビーム500は、半球形のベースを備えたレセプタクルが使用されるとき(例えば、プロファイルの違いのため)よりも、レセプタクル上でより低く集束され得る(すなわち、距離Bがより小さくなり得る)。いくつかの実施形態では、制御ユニット250は、湾曲したベースを備えたレセプタクルおよび平坦なベースを備えたレセプタクルの両方の存在(またはいくつかの実施形態では適切な着座)を検出するように較正され得る。使用中、検出器116Bからの信号に基づいて、制御ユニット250(
図6Cを参照)は、レセプタクル50がパック100に適切に着座しているかどうかを検出し得る。いくつかの実施形態では、制御ユニット250は、インジケータ(作動灯、音、アイコンなど)を使用して、レセプタクル50がパック100に適切にまたは不適切に着座していることをユーザに信号で伝え得る。信号エミッタと信号検出器のペアは、レセプタクル存在感知システムのセンサとして使用されると説明されているが、これは単なる例示であることに留意されたい。全般的に、任意の適切なセンサ(例えば、光エミッタおよび光検出器、接触スイッチ、反射センサ、超音波カメラ、抵抗性フィルムセンサなど)を使用し得る。
【0094】
検出器116Bからの信号は、適切に着座したレセプタクル50と不適切に着座したレセプタクル50とを区別するように較正され得る。当業者によって認識されるように、パック100内のレセプタクル50の適切な着座を検出するための検出器信号の較正は、任意の方法で実行され得る。いくつかの実施形態では、実験を実行して、異なる構成(直径、タイプ、ベース曲率など)および/またはパック100内のレセプタクル50の位置付け(例えば、異なる角度θおよび距離B-C)のエミッタ信号(検出された光の強度などを示す電圧)を判定することができる。そして、これらの結果および以前の経験に基づいて、適切なレセプタクル着座を示すエミッタ信号の閾値(または範囲)を選択し得る。上記の較正方法は単なる例示である。
【0095】
レセプタクル50は、レセプタクル50に含まれる流体について、符号化された詳細(試料のタイプ、収集日、試験のタイプ、患者情報(年齢、住所、性別など))を有する機械可読標識52(
図4B、5H、5Iを参照)を含み得る。全般的に、機械可読標識52は、任意の形式の符号化データを含み得る。いくつかの実施形態では、機械可読標識52は、レセプタクル50の側壁に直接形成された(例えば、印刷された)マークまたは線(例えば、1Dまたは2Dバーコードなど)を含み得る。いくつかの実施形態では、標識52は、その上に形成されたマークのパターンを備えたタグまたはステッカーであり得る。キャリッジ20は、レセプタクル50上の機械可読標識52(例えば、バーコード)の符号化された情報を読み取るように構成された標識リーダ42(例えば、バーコードリーダ)(
図4Bを参照)を含む。いくつかの実施形態では、標識リーダ42によって読み取られた情報を使用し得、レセプタクル50内の流体を特定の患者試料および/またはアッセイプロトコルと関連付けることができる。いくつかの実施形態では、標識リーダ42は、シャトル16のハウジング40(
図3Aおよび4Bを参照)内に位置付けられ得る。
図4Bを参照すると、標識リーダ42は、パック100に着座したレセプタクル50の側壁が、ブラケット38のスロット38D(側壁38B上)を通して標識リーダ42の視線内にあり得るように位置付けられ得る。レセプタクル50が、機械可読標識52(レセプタクル50の側壁)が標識リーダ42に見えるように配向されているとき、アクティブ化されると、標識リーダ42は、標識52を容易に読み取り得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、レセプタクル50は、機械可読標識52が標識リーダ42の視線内にないように配向され得る。したがって、いくつかの実施形態では、標識リーダ42が作動されると、パック100は、レセプタクル50とともに、電気モータ126を作動させることによって、垂直軸200の周りで(ブラケット38内で)回転され得る。レセプタクル50を回転させることにより、標識52が最初に標識リーダ42から離れる方向に配向されていたとしても、標識リーダ42は機械可読標識52を読み取ることができる。全般的に、電気モータ126は、レセプタクル50を任意の量(すなわち、軸200の周りの任意の角度)だけ回転させ得る。いくつかの実施形態では、電気モータ126は、1つ以上のサイクルの間、レセプタクル50を同じ方向(すなわち、時計回りまたは反時計回り)に回転させ得る。いくつかの実施形態では、電気モータ126は、1つ以上のサイクルの間、レセプタクル50を前後に回転させ得る。前後回転の1サイクルは、レセプタクル50を最初に一方向(すなわち、時計回りまたは反時計回り)に任意の量(例えば、約15°から約360°)、次に反対方向に回転させることを含む。全般的に、レセプタクル50は、任意の数のサイクル(例えば、1~10)の間、前後に回転するか、または同じ方向に回転することができる。いくつかの実施形態では、前後回転の1サイクルは、レセプタクル50を一方向に約360°回転させ、次に反対方向に約360°回転させることを含み得る。いくつかの実施形態では、レセプタクル50は、標識リーダ42が機械可読標識52を読み取るまで(同じ方向にまたは前後に)回転させ得る。すなわち、制御ユニット(例えば、
図6Cの制御ユニット250)は、標識リーダ42が機械可読標識52を読み取ることを示す信号に応答して、電気モータ126を非アクティブ化し得る。いくつかの実施形態では、他の技術(例えば、RFIDタグおよびRFIリーダなど)を使用し得、レセプタクル50に含まれる流体に関する情報を読み取ることができることに留意されたい。
【0096】
通常、レセプタクルをキャリッジ20に載置する前に、初期化ルーチンをキャリッジ20で実行し得る。いくつかの実施形態では、初期化ルーチンは、(a)パック100をそのホーム位置に位置付けるステップ(またはパック100をホーミングする)、(b)キャリッジ20がレセプタクルを支持していないことを確認するステップ、(c)光ビームをエミッタ116Aから検出器116Bに向ける通路を整列するステップ、および(d)光ビーム500の輝度を較正するステップを含み得る。パック100をホーム位置に位置付けることは、ホルダ130(
図6Aを参照)に取り付けられたホームセンサ120がパック100に取り付けられた磁石(図示せず)と整列するまで、電気モータ126を作動させてパック100を回転させることを含み得る。パック100をホーミングした後、標識リーダ42を使用して、キャリッジ20がレセプタクルを支持していないことを確認する。例えば、
図4Bを参照すると、スロット38Dの反対のブラケット38の側壁38Aは、バーコード(図示せず)または別の機械可読インジケータ(例えば、文字「Z」で符号化されている)を含み得る。レセプタクルがパック100に着座しているとき、レセプタクルはスロット38Dとバーコードとの間に位置するため、標識リーダ42は側壁38Aのバーコードを読み取ることができない。標識リーダ42が側壁38A(すなわち、文字Z)上のバーコードを読み取るとき、それは、レセプタクルがキャリッジ20によって支持されていないことを確認する。パック100がレセプタクルを含まないことを確認した後、パック100を回転させて、パック100の通路106F’、106F’’(すなわち、集合的にパック通路)を静止ホルダ130の通路136A、136B(すなわち、集合的にホルダ通路)に整列させる。パック通路がホルダ通路と整列しているとき、パック通路の長手方向軸は、ホルダ通路の長手方向軸に平行であるか、または一致していてもよい。これらの通路を整列させることにより、レセプタクル50がパック100で支持されていないときに、検出器116Bが、光エミッタ116Aによって放出される最大量の光ビーム500を確実に受光する(
図6Gを参照)。
【0097】
図7Aおよび7Bは、パック100(すなわち、通路106F’、106F’’)およびホルダ130(すなわち、通路136A、136B)の光ビーム通路を整列させることを示す簡略化された概略図である。
図7Aは、ホルダ130内に位置付けられた支持ディスク106の簡略化された平面図である。通路を整列させるために、光検出器116Bからの信号を監視しながら、パック100を回転させる。
図7Bは、パック100が回転されるときの光エミッタ116Aからの信号118A(例えば、強度を示す)のグラフ表示である。パック100の回転中の異なる点でのホルダ通路136A、136B(130’と記されている)およびディスク通路106F’、106F’’(106’と記されている)の輪郭も
図7Bに示されている。パック通路106F’、106F’’がホルダ通路136A、136Bと整列していないとき(すなわち、輪郭130’および106’が重ね合わされていないとき)、エミッタ116Aからの光ビーム500の一部のみ(またはそのいずれも)が検出器116Bによって受光される。これらの通路が整列しているとき(すなわち、輪郭130’および106’が重ね合わされているとき)、検出器116Bは、最大量の光ビーム500を受光し、従って、最大強度を測定する。パック100の通路106F’、106F’’をホルダ130の通路136A、136Bと整列するために、検出器116Bが光の最大強度を検出したとき(すなわち、
図7Bの回転位置「X」で)、パック100の回転を停止する。ホルダとパック通路を整列した後、光ビーム500は輝度について較正される。
図7Cは、輝度較正のイラストレーションである。
図7Cに示すように、光エミッタ116Aへの電力入力は、光検出器116Bによって検出された光の強度(測定された輝度118B)が所定の目標輝度値118Cに達するまで調整(増加、減少など)される。時間の経過とともに、センサの経年劣化および/または通路136A、136B、106F’、106F’’における粒子の蓄積は、検出器116Bによって受光/検出されるエミッタ116Aからの光ビーム500の量を減少させる可能性がある。いくつかの実施形態では、初期化ルーチンは、定期的に(例えば、毎週、毎月、設定された数または試料のバッチなどを分析する前に)実行され得る。ホルダとパック内の光学通路を定期的に位置合わせし、輝度較正を実行することにより、レセプタクル存在感知システムは、異なる実際の条件下(例えば、センサの経年劣化および/または時間の経過に伴う光通路内の粒子の蓄積)でレセプタクルがパック100内に存在するか、および/またはパック100に適切に着座するかどうかを正確に検出することができる。
【0098】
上述のようにキャリッジ20を初期化した後、レセプタクル50をパック100に配置することができる(例えば、
図2Jのロボットアーム660によって)。前に説明したように、レセプタクル50は、複数の指102によってパック100上に支持されている(
図5H、5I、5K、および6A~6Dを参照)。キャリッジ20はまた、キャリッジ20がシャトル16の第2の端部24に位置付けられたときにレセプタクル50を選択的にクランプする(例えば、その動きを制限する)ように適合された追加のレセプタクルクランプ機構70を含む。
図8Aおよび8Bは、キャリッジ20の例示的なレセプタクルクランプ機構70を示している。クランプ機構70は、一端部で回転可能に結合されたローラ74を有するカムアーム72を含む。カムアーム72の反対の端部は、ブラケット38の側壁38Aに回転可能に結合されたカム歯車76Aに取り付けられている(
図4B、4Dを参照)。カム歯車76Aは、側壁38Aにも回転可能に結合されている別のカム歯車76Bと噛み合っている。アクチュエータアーム78Aは、アクチュエータアーム78Aがカム歯車76Aとともに回転するように(すなわち、カム歯車76Aとアクチュエータアーム78Aとの間に相対運動がないように)カム歯車76Aに結合される。そして、アクチュエータアーム78Bは、アクチュエータアーム78Bがカム歯車76Bとともに回転するように、カム歯車76Bに結合されている。
図8Bに最もよく見られるように、アクチュエータアーム78A、78Bは、実質的にL字形を有し、両方のアクチュエータアーム78A、78Bの自由端がパック100に着座したレセプタクル50に面するように、それぞれのカム歯車76A、76Bに取り付けられ得る。レセプタクル50に面するアクチュエータアーム78Aの自由端は支持パッド80Aを含み、レセプタクル50に面するアクチュエータアーム78Bの自由端は支持パッド80Bを含む。レセプタクル50に面するパッド80A、80Bの表面は、輪郭を描かれるか、または溝(例えば、実質的にV字形の溝、実質的にU字形の溝など)を含み得る。パッド80Aおよび80Bの輪郭または溝の形状は、パック100で支持されていることを意図された直径の範囲(例えば、約12mm~約16mm)のレセプタクルの側壁に適合し、クランプするように選択され得る。キャリッジ20が第1の端部22に位置付けられるとき、ばね82Aは、アクチュエータアーム78Aおよびパッド80Aをレセプタクル50から離れるように付勢し得、ばね82Bは、アクチュエータアーム78Bおよびパッド80Bをレセプタクル50から離れるように付勢し得る。すなわち、キャリッジ20が第1の端部22に位置付けられているとき、パッド80Aおよび80Bは、レセプタクル50にクランプ力を加えない。全般的に、レセプタクル50でパッド80A、80Bによって及ぼされるクランプ力は、パッドのサイズおよび材料、ならびにそれらの摩擦係数に依存する。要件ではないが、いくつかの実施形態では、パッド80Aおよび80Bは、約10N~約30Nの垂直または上向きの力がレセプタクル50に加えられたときに、パッドによってクランプされたレセプタクルの上向きの動きを防ぐように構成され得る。後で説明するように、いくつかの実施形態では、パック100に着座したレセプタクルは、レセプタクルから流体を吸引した後にピペットチップがレセプタクルから引き抜かれるときに、同様の大きさの上向きの力を経験し得る。パッド80A、80Bは、全般的に、任意の適切な材料(例えば、比較的順応性のある材料)でできていてもよい。いくつかの実施形態では、パッド80A、80Bは、シリコーン、EPDM(エチレンプロピレンジエンモノマーゴム)、他のゴム、エラストマー材料などでできていてもよい。
【0099】
図3A~3Cを参照すると、シャトル16は、ハウジング44に取り付けられた傾斜路34を含む。傾斜路34の上面は、レール30に平行に延びる傾斜面36を形成するように傾斜している(
図3A、3Bを参照)。傾斜面36は、第1の端部22の近くに位置するその上端36Aから、第1の端部22と第2の端部24との間に位置するその下端部36Bまで下向きに傾斜する表面である。キャリッジ20が第1の端部22に位置付けられると、カムアーム72のローラ74は、傾斜面36の上端部36Aに載る。電気モータ26が作動し、キャリッジ20がレール30上で第1の端部22から第2の端部24に移動すると、ローラ74は傾斜路34の傾斜面36を転がり落ち、カムアーム72は一方向(
図8Bを参照して、レセプタクル50の側面から見て時計回りまたは下向き)に回転する。そして、キャリッジ20が第2の端部24から第1の端部22に移動すると、カムアーム72は傾斜面36を上に移動し、反対方向(
図8Bでは反時計回り)に回転する。
図8Bを参照すると、カムアーム72が時計回りに回転すると、カム歯車76Aも時計回りに回転し、カム歯車76Bは反時計回りに回転する。カム歯車76Aが時計回りに回転すると、アクチュエータアーム78Aも時計回りに回転し、パッド80Aがレセプタクル50に向かって移動する。同様に、カム歯車76Bが反時計回り方向に回転すると、アクチュエータアーム78Bも反時計回り方向に回転し、パッド80Bがレセプタクル50に向かって移動する。カムアーム72が傾斜面36の下端36Bに到達すると、パッド80Aおよび80Bが、パック100内のレセプタクル50を押し付けて固定またはロックする。同様に、キャリッジ20が第2の端部24から第1の端部22に移動すると、カム歯車76Aおよび76Bがそれぞれ反時計回りおよび時計回りの方向に回転し、パッド80A、80Bをレセプタクル50から遠ざけて解放させる。キャリッジ20が第1の端部22に到達するとき、レセプタクル50は、パッド80A、80Bによって拘束またはクランプされない。すなわち、キャリッジ20が第1の端部22から第2の端部24に向かって移動すると、パッド80Aおよび80Bがレセプタクル50に接触してクランプ力を加え、キャリッジ20が第2の端部24から第1の端部22に向かって移動すると、パッド80Aおよび80Bが、レセプタクル50から離れて移動し、クランプ力を緩める(パッド80A、80Bによってレセプタクル50に提供される)。したがって、クランプ機構70は、キャリッジ20が第2の端部24に位置付けられているときにのみ、レセプタクル50にクランプ力を選択的に適用する。
【0100】
図4Gに最もよく見られるように、機器1000の第2の端部24は、キャリッジ20にて支持されたレセプタクル50に含まれる流体(例えば、試料)を吸引するために使用され得る自動ピペッタ150を含む。
図10Aおよび10Bは、機器1000の例示的なピペッタ150を示している。
図4G、10Aおよび10Bを参照すると、ピペッタ150は、ピペッタ150の取り付け端156(例えば、底部)に取り外し可能に取り付けられ得る使い捨てピペットチップ152を含む。スライド可能なスリーブ154は、作動して下方向に移動することができるピペッタ150に関連付けられており、それにより、使用後にピペットチップ152を取り付け端156から排出する。キャリッジ20が第2の端部24に位置付けられると(
図4Gを参照)、ピペットチップ152はレセプタクル50に入り、レセプタクル50から流体160を吸引する。
図10Cは、レセプタクル50から流体160を吸引するピペッタ150のピペットチップ152を示している。いくつかの実施形態では、
図10Cに示されるように、レセプタクル50は、キャップ56によって閉じられた上部開口部54を有し得る。キャップ56は、それがレセプタクル50に入るときにピペットチップ152によって貫通されるように構成され得る(例えば、上部開口部54は、金属箔または別の貫通可能な材料58で覆われ得る)。概ね、キャップ56は任意の構成を有し得る。貫通可能なキャップで閉じられた例示的なレセプタクルは、米国特許第8,052,944号および同第8,206,662号に開示されている。流体吸引後にピペットチップ152がレセプタクル50から引き抜かれると、レセプタクルキャップ56とピペットチップ152との間の相互作用(例えば、摩擦)により、レセプタクル50に保持力が加えられ、ピペッタ150がレセプタクル50を持ち上げる傾向があり、そして、パック100の複数の指102の間からそれを抽出する。場合によっては、レセプタクル50に対するこの上向きの力は、10Nを超える可能性がある(または約10N~約30Nであり得る)。クランプ機構70のパッド80A、80Bを使用してレセプタクル50をクランプすることにより、ピペットチップ152がレセプタクル50から引き抜かれるときに、レセプタクル50がパック100から引き出されるのを防ぎ得る。対照的に、第1の端部22において、ロボットアーム660は、キャリッジ20からレセプタクル50をピックアップし、それをコンベヤ300のキャリア400に戻す(
図2Iを参照)。第1の端部22でパッド80A、80Bによって(レセプタクル50に)提供されるクランプ力を緩めることにより、レセプタクル50をロボットアーム660によってパック100から容易に取り外すことができる。
図10Cに示されるキャップ56の構成は単なる例示であることに留意されたい。
【0101】
図3Aを参照すると、シャトル16の第2の端部24において、一次ムコイド棚90は、ハウジング44に取り外し可能に取り付けられている。
図9Aは、一次ムコイド棚90が取り外されたシャトル16の第2の端部24を示し、
図9Bは、取り外された一次ムコイド棚90の実施形態を示す。以下の記載において、
図3A、9A、および9Bの参照がなされる。一次ムコイド棚90は、レール30上に実質的に水平に配置された板状の構造であり得る。一次ムコイド棚90の上面は、第1の突起94の周りに配置された凹んだ経路またはラビリンス95を含む。
図9Bに示されるように、ラビリンス95は、側壁97によって境界付けられ得る。第1の開口部92(例えば、穴、くぼみ、切り欠き、開口など)は、ラビリンス95のベース91に形成または定義され得、第2の開口部93は、側壁97に形成または画定され得る。いくつかの実施形態では、
図9Bに示されるように、第1の開口部92は、ラビリンス95のベース91内に内向きに延びる側壁97によって画定される窪みであり得、第2の開口部93は、側壁97に形成される下向きに延びる窪みであり得る。以下でより詳細に説明するように、ピペッタ150のピペットチップ152は、レセプタクル50から流体を吸引した後、ラビリンス95を通ってナビゲートすることができる。
図9Bに示されるラビリンス95の構成は、単なる例示である。全般的に、ラビリンス95は、任意の構成(例えば、ジグザグパスなど)を有し得る。第1の開口部92に関して、「開口部」という用語は、開口部が棚90のベース91によって完全に画定される(例えば、穴の場合のように、ベース91内に完全に含まれる)実施形態、および開口部が棚90のベース91によって部分的にのみ画定される(例えば、
図9Bの実施形態に示される第1の開口部92などの、棚のベース91に形成される凹部)実施形態をカバーすることを意図することに留意されたい。第2の開口部93は、存在する場合、ピペッタ150の高さを調整することなく、ピペットチップ152が第2の開口部93を横方向に通過するのを許容するように構成されている。
【0102】
いくつかの実施形態では、一次ムコイド棚90は、磁石を使用してハウジング44に取り外し可能に取り付けられている。一次ムコイド棚90およびハウジング44は、一次ムコイド棚90がハウジング44に取り付けられたときに、一次ムコイド棚90をハウジング44上に正しく整列させるように適合された嵌合機能を含み得る。いくつかの実施形態では、
図9Aおよび9Bに示されるように、これらの位置合わせ機能は、一次ムコイド棚90上の空洞96およびハウジング44上の対応する突起46を含む。空洞96および突起46は、一次ムコイド棚90が所望の方法でハウジング44上に整列しているときにのみ、突起46が空洞96を通って適合することを可能にする形状および構成を有し得る。一次ムコイド棚90はまた、近接空洞96に位置する突起96Aを含み得る。この突起は、一次ムコイド棚90がハウジング44に取り付けられているとき、ハウジング44の突起46のベースに位置する凹部46Aに適合し得、データに対するラビリンス95の高さを維持するのを支援し得る。第1の磁石98Aが一次ムコイド棚90に提供され、第2の磁石48A(磁石98Aと反対の極性を有する)がハウジング44に提供されて、一次ムコイド棚90をハウジング44に取り外し可能に取り付ける。いくつかの実施形態では、第1の磁石98Aまたは第2の磁石98Bのうちの一方は磁石であり得、他方は強磁性材料であり得る。いくつかの実施形態では、
図9Aおよび9Bに示されるように、第1の磁石98Aは、棚90の特徴98(例えば、突出ポスト)内に収容または包まれ、第2の磁石48Aは、ハウジング44に取り付けられる特徴48(例えば、突出ポスト)内に収容される。一次ムコイド棚90がハウジング44上に位置付けられ、突起46が空洞96を通って延びるとき、第1および第2の磁石98Aおよび48Aは互いに引き付け合い、一次ムコイド棚90をハウジング44上に正しく整列させる。サムグリップ99は、ユーザが一次ムコイド棚90をハウジング44に取り付けおよび/または取り外している間、一次ムコイド棚90をしっかりと把持するために、一次ムコイド棚90に提供され得る。一次ムコイド棚90は、磁石を使用してハウジング44に取り外し可能に取り付けられていると説明されているが、これは単なる例示であることに留意されたい。いくつかの実施形態では、タブまたは他の既知の位置合わせ機能および取り付け機構を使用して、棚90をハウジング44に取り外し可能に取り付けることができる。
【0103】
図11A~11Cは、キャリッジ20がシャトル16の第2の端部24に位置付けられているときに、レセプタクル50から流体160を吸引するピペッタ150の取り付け端部156に取り付けられたピペットチップ152を示す。キャリッジ20が第2の端部24に位置するとき、レセプタクル50の上部開口部54(またはレセプタクル50の開口部54がキャップ56によって覆われる実施形態ではレセプタクル50のキャップ56)は、一次ムコイド棚90の第1の開口部92の下に位置付けられ、整列される。すなわち、第1の開口部92を通過する垂直軸は、レセプタクル50の上部開口部54(またはキャップ56)も通過する。この構成では、二次ムコイド棚60は一次ムコイド棚90の下に位置付けられる(
図11Aおよび4Gを参照)。いくつかの実施形態では、一次ムコイド棚90と二次ムコイド棚60との間のクリアランスは、約1mm~約6mm、または好ましくは約2mm~約4mmであり得る。一次ムコイド棚90の底面とレセプタクル50の上部との間のクリアランスまたはギャップは、レセプタクル50の高さに基づいて変化し得る。例えば、高さ100mmのレセプタクルが使用されるとき、レセプタクルと一次ムコイド棚90との間のクリアランスは、約5mm~約10mm、または好ましくは約6mm~約8mmであり得る。レセプタクル50が第1の開口部92の下に位置付けられると、(機器1000の)ピペッタ150の取り付け端156に取り付けられたピペットチップ152は、第1の開口部92を通ってレセプタクル50に下降し、レセプタクル50に含まれる流体160を吸引する(
図11Aを参照)。
図10Cを参照して説明したように、レセプタクル50がキャップ付きレセプタクルである実施形態では、ピペットチップ152は、レセプタクル50に入るときにキャップ56を貫通する。十分な量の流体160がレセプタクル50から吸引された後、ピペットチップ152が持ち上げられ、一次ムコイド棚90の第1の開口部92を通してレセプタクル50から取り外される(
図11Bおよび9Bを参照のこと)。
【0104】
場合によっては、レセプタクル50内の流体160は、例えば、粘液(例えば、膣粘液)などの粘性流体であり得る。いくつかのそのような場合において、粘性流体のストランド(本明細書ではムコイドストランド170と呼ばれる)は、ピペットチップ152がレセプタクル50から取り外されるので、ピペットチップ152からレセプタクル50まで延びる可能性がある(
図11Bを参照)。当業者によって認識されるように、このムコイドストランド170は、ピペットチップ152が廃棄物容器に排出される前に、ピペットチップ152から外れるか、または機器1000の一部を越えて(例えば、ピペッタ150が移動するにつれて)輸送される可能性があり、汚染のリスクをもたらす。したがって、ピペッタ150がレセプタクル50から流体160を吸引した後、このムコイドストランド170をピペットチップ152から取り外すことが望ましい。
【0105】
一次ムコイド棚90および二次ムコイド棚60は、ピペットチップ152からムコイドストランド170を取り外すのを助ける。
図9Bおよび11Bを参照すると、ピペッタ150が垂直方向に動かされて、関連するピペットチップ152が第1の開口部92を通って一次ムコイド棚90の上に持ち上げられた後、ピペッタ150が水平に(すなわち、横に)動かされて、ラビリンス95によって画定された経路をトレースする。いくつかの実施形態では、ピペッタ150が経路に沿って水平に移動する前に、ピペットチップ152とラビリンス95のベース91との間のギャップが比較的小さい(例えば、約1mm~約5mm)ように下げることができる。ピペッタ150がこの経路に沿って移動すると、ピペットチップ152から懸架されたムコイドストランド170がラビリンス95を通って引き出される。いくつかの実施形態では、ピペットチップ152が、
図9Bにおいて「P」として識別される破線の経路をトレースするように、ピペッタ150を水平に移動させ得る。すなわち、ピペッタ150は、そのピペットチップ152が、そこから懸架されたムコイドストランド170とともに、突起94の周りのラビリンス95を横断し、次いで、一次ムコイド棚90の側壁97によって規定される第2の開口部93を介して取り外されるように移動され得る。ムコイドストランド170は、ラビリンス95を通って引き出されるときに破損する可能性があり、それにより、それをピペットチップ152から分離する。分離されたムコイドストランド170は、ラビリンス95上に堆積される。ラビリンス95は、その上に堆積したムコイドストランド170を収集するように適合された凹型またはリザーバのような構成を有し得る。場合によっては、
図11Cに示されるように、ムコイドストランド170の一部は、一次ムコイド棚90から吊り下げられ、第1の開口部92を通ってレセプタクル50に向かって延びることができる。二次ムコイド棚60は、一次ムコイド棚90から懸架されたムコイドストランド170を分離および取り外すのを支援し得る。
【0106】
キャリッジ20が第2の端部24から第1の端部22に移動すると、ムコイド棚90から(第1の開口部92を介して)懸架されたムコイドストランド170の一部分が二次ムコイド棚60に堆積される(
図11Dを参照)。キャリッジ20が第1の端部22に向かってさらに移動すると、懸架されたムコイドストランド170は、(二次ムコイド棚60の)後壁62によって切断され、二次ムコイド棚60上に堆積される。
図12は、キャリッジ20から分離された例示的な二次ムコイド棚60を示している。
図12に見られるように、二次ムコイド棚60は、側壁66および前壁68を含み、これらは、後壁62およびベース61とともに、その上に堆積されたムコイド材料を含むように適合されたリザーバ64または凹型形状を画定する。次に、一次および二次ムコイド棚90、60に収集されたムコイド材料(すなわち、棚60、90に堆積されたムコイドストランド170)を除去し、一次および二次ムコイド棚90、60を洗浄し得る。自己整列機能46、96および磁石48A、98A(
図9A、9Bを参照)を使用して一次ムコイド棚90をハウジング44に取り外し可能に結合することにより、一次ムコイド棚90を洗浄のために容易に取り外し、洗浄後に再び取り付けることができる。二次ムコイド棚60に収集されたムコイドは、キャリッジ20が第1の端部22に位置付けられたときに(例えば、手動で)洗浄され得る。いくつかの実施形態では、二次ムコイド棚60はまた、(例えば、洗浄のために)二次ムコイド棚60をキャリッジ20から取り外すために(例えば、磁石または他の適切な機構を使用して)キャリッジ20に取り外し可能に結合され得る。
【0107】
いくつかの実施形態では、機器1000は、レセプタクル50からピペッタ150によって吸引された流体160(例えば、試料)を用いて分子アッセイを実行するように構成され得る。いくつかの実施形態において、分子アッセイは、吸引された流体160に存在する標的分子(例えば、標的核酸)を検出および/または定量化するように調整された1つ以上の反応および/または治療を含み得る。いくつかの実施形態において、アッセイは、吸引された流体160のアリコート、または吸引された流体の処理された形態を、1つ以上の試薬(例えば、標的分子に特異的な試薬のうちの少なくとも1つ)と混合し、混合物を条件(熱サイクルなど)にさらすことを含み得、流体中の標的分子の存在を示す検出可能な信号の生成が容易になる。信号は、定性的な結果を提供し得、または流体160に存在する標的分子の総量を概算するために使用し得る。当業者によって認識されるように、いくつかの実施形態では、標的分子の増幅および検出のための条件に試料をさらす前に、標的分子は、それが流体サンプル中に存在するという条件で、標的分子を単離および精製するための手順(例えば、標的捕捉手順)にさらし得る。選択された手順は、増幅および検出の阻害剤(例えば、ヘム)を除去し得る。いくつかの実施形態では、標的分子を単離および精製した後、精製された分子を同じレセプタクルでさらに処理し得るか、または増幅および検出のステップを実行するために別のレセプタクルに移し得る。分子アッセイで使用できる例示的なプロセス、機器コンポーネント、および消耗品は、米国特許第9,011,771号、同第6,605,213号、同第5,234,809号、同第6,534,273号、同第6,517,783号、同第9,162,228号、同第9,732,374号、同第9,465,161号、および同第10,494,668号、ならびに国際公開第2019/014239A1に記載されている。例えば、分子アッセイがPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)であるとき、試薬は、標的に特異的なプライマーを含み、検出可能な信号の生成は、少なくとも部分的には、標的の存在下でプライマーによって生成されるアンプリコンにハイブリダイズする標識プローブを提供することによって達成され得る。分子アッセイは当業者によく知られており、他の場所で広く説明されているので、それらは一般的に上記でのみ説明されている。例示的なアッセイは、PCT/US2018/041472および参照により本明細書に組み込まれる関連する参考文献にさらに詳細に記載されている。
【0108】
いくつかの実施形態では、ピペッタ150のピペットチップ152が、第2の開口部93を介して一次ムコイド棚90のラビリンス95から取り外された後(
図9Bを参照)、流体160のアリコートをピペットチップ152から機器1000に含まれるレセプタクルへ(例えば、
図13Aに示されるマルチレセプタクルユニット(MRU)900の1つ以上のレセプタクル902へ)移送され得る。標的捕捉試薬(例えば、標的分子を固定化することができる磁気応答性固体支持体を含む試薬)をレセプタクル902に添加することができ、レセプタクル902の内容物を、所定の期間、所定の温度で培養し得る。次に、レセプタクル902の内容物は、磁気洗浄手順に供され得、それによって、流体試料の非標的化され、潜在的に阻害性の成分がレセプタクル902から除去される。標的捕捉に続いて、溶出緩衝液をレセプタクル902に提供することができ、次にレセプタクル902を磁気プロセスに供して、溶出した核酸材料を磁気応答性固体支持体(例えば、磁性またはシリカ磁性粒子またはビーズ)から分離することができる。次に、溶出された材料は、他の試薬とともに、ピペッタによってバイアル922内で組み合わされ得、次いで、バイアルは、キャップ910で密封されて、キャップ/バイアルアセンブリ920を形成し得る。次に、キャップ/バイアルアセンブリ920の内容物は、溶出液中に存在し得る任意の標的分子の増幅(例えば、PCR増幅)のために、およびある場合、得られたアンプリコンの蛍光検出のために、機器1000の熱循環における熱循環プロトコルに供され得る。
【0109】
実施形態
実施形態1.機器用のレセプタクル送達システムであって、
中にレセプタクルを取り外し可能に支持するように構成されたパックであって、パックが、
垂直軸の周りに配置された複数の指であって、複数の指の各指が、パックに着座したレセプタクルと接触するように構成された接触面を有する、複数の指と、
複数の指を結合し、それによって複数の指を垂直軸に向かって付勢する1つ以上のばねと、
支持ディスクであって、(i)ベースから突出してレセプタクルを着座させるためのポケットを画定するディスク側壁、(ii)ベースに形成され、垂直軸の方向に延びる複数の第1の空洞、および(iii)垂直軸を横切る方向にかつ垂直軸からオフセットして、ディスク側壁の対向する部分を通って延びるパック通路を含み、複数の指の各々が、複数の第1の空洞の対応する第1の空洞で支持ディスクに回転可能に結合されている、支持ディスクと、
支持ディスクのポケットに位置付けられた同期ディスクであって、複数の指の接触面が同期的に垂直軸に近づいたり垂直軸から離れたりするように、複数の指の各々が同期ディスクに結合されている、同期ディスクと、
複数の指、支持ディスク、および同期ディスクを一緒に結合する保持リングと、を備える、パックを備える、レセプタクル送達システム。
【0110】
実施形態2.複数の指が垂直軸に対して実質的に対称に配置されている、実施形態1に記載のシステム。
【0111】
実施形態3.複数の指の各指の接触面の少なくとも上部が傾斜している、実施形態1または2に記載のシステム。
【0112】
実施形態4.複数の指の各指が、第1の端部へ実質的に横切って延びる第1の端部および第2の端部を含み、第1の端部が接触面を含み、第2の端部が内部空洞および外部空洞を含み、内部空洞が外部空洞よりも垂直軸のより近くに位置付けられている、実施形態1~3のいずれか1つに記載のシステム。
【0113】
実施形態5.同期ディスクが複数の半径方向に延びるスロットを含み、複数の指の各指が、複数の半径方向に延びるスロットのあるスロットおよび指の内部空洞を通って延びる第1のピンによって同期ディスクにスライド可能に結合されている、実施形態4に記載のシステム。
【0114】
実施形態6.支持ディスクの複数の第1の空洞の各第1の空洞が、少なくとも部分的に中に位置付けられたベアリングを含む、実施形態1~5のいずれか1つに記載のシステム。
【0115】
実施形態7.複数の指の各指が、支持ディスクの複数の第1の空洞のある第1の空洞のベアリングおよび指の外部空洞を通って延びる第2のピンによって支持ディスクに回転可能に結合されている、実施形態6に記載のシステム。
【0116】
実施形態8.各第2のピンのうちの一端部がベアリングを通って延び、第2のピンの反対の端部が保持リング内の対応する空洞内に延びる、実施形態7に記載のシステム。
【0117】
実施形態9.複数の指を結合する1つ以上のばねがOリングである、実施形態1~8のいずれか1つに記載のシステム。
【0118】
実施形態10.Oリングがエラストマー材料を含む、実施形態9に記載のシステム。
【0119】
実施形態11.パックが、支持ディスクの片側に位置付けられた第1のベアリングと、支持ディスクの反対側に位置付けられた第2のベアリングとをさらに含む、実施形態1~9のいずれか1つに記載のシステム。
【0120】
実施形態12.ホルダをさらに含み、ホルダは、ホルダ側壁と、ホルダ側壁を通って延びるホルダ通路によって画定される中央空洞を有し、ホルダ通路は、ホルダ通路を横切って垂直軸からオフセットする方向に延び、パックは中央空洞内に位置付けられ、ホルダに対して垂直軸の周りを回転するように構成されている、実施形態1~11のいずれか1つに記載のシステム。
【0121】
実施形態13.ホルダ側壁は、中央空洞の一方の側に位置付けられた第1のホルダ側壁と、中央空洞の反対側に位置付けられた第2のホルダ側壁とを含み、ホルダ通路は、第1のホルダ側壁および第2のホルダ側壁を通って延びる第1のホルダ通路部分および第1のホルダ側壁を通って延びる第2のホルダ通路部分を含む、実施形態12に記載のシステム。
【0122】
実施形態14.信号エミッタおよび信号検出器をさらに備え、信号エミッタがホルダ通路の一端部に位置付けられ、信号検出器がホルダ通路の反対の端部に位置付けられる、実施形態12または13に記載のシステム。
【0123】
実施形態15.信号エミッタが第1のホルダ側壁に結合され、信号検出器が第2のホルダ側壁に結合される、実施形態14に記載のシステム。
【0124】
実施形態16.パックは、レセプタクルがパックに装着されていないとき、ホルダに対して垂直軸の周りを回転して、パック通路をホルダ通路と整列させて、信号エミッタからの信号が信号検出器によって受信されるように構成されている、実施形態14または15に記載のシステム。
【0125】
実施形態17.ホルダに結合された第1のセンサをさらに含み、第1のセンサは、パックがホルダ内の所定の位置に回転したことを検出するように構成されている、実施形態12~16のいずれか1つに記載のシステム。
【0126】
実施形態18.第1のセンサがホール効果センサである、実施形態17に記載のシステム。
【0127】
実施形態19.ベルトを介してパックの支持ディスクに結合された電気モータをさらに備える、実施形態1~18のいずれか1つに記載のシステム。
【0128】
実施形態20.パックの支持ディスクが、ベースからディスク側壁と反対の方向に突出するフランジを含み、ベルトが支持ディスクのフランジと係合する、実施形態19に記載のシステム。
【0129】
実施形態21.パックに着座したレセプタクル上の機械可読標識の符号化されたデータを読み取るように構成された標識リーダをさらに含み、実施形態1~20のいずれか1つに記載のシステム。
【0130】
実施形態22.標識リーダがバーコードリーダであり、機械可読標識がバーコードである、実施形態21に記載のシステム。
【0131】
実施形態23.機器の第1の位置から第2の位置に移動するように構成されたキャリッジをさらに備え、ホルダはキャリッジに結合されている、実施形態12~22のいずれか1つに記載のシステム。
【0132】
実施形態24.パックのディスク側壁が、互いに間隔を置いて配置され、ポケットの周りに配置された複数の側壁セグメントを備え、複数の側壁セグメントが、ポケットの片側に位置付けられた第1の側壁セグメントと、ポケットの反対側に位置付けられた第2の側壁セグメントとを備え、パック通路が、第1の側壁セグメントを通って延びる第1のパック通路部分と、第2の側壁セグメントを通って延びる第2のパック通路部分とを備える、実施形態1~23のいずれか1つに記載のシステム。
【0133】
実施形態25.パックの複数の第1の空洞の各第1の空洞が、複数の側壁セグメントの2つの隣接する側壁セグメントの間に形成された空間に位置付けられる、実施形態24に記載のシステム。
【0134】
実施形態26.レセプタクルがパックに着座すると、支持ディスクのポケットがレセプタクルの底部を受容する、実施形態1~25のいずれか1つに記載のシステム。
【0135】
実施形態27.複数の指が4本の指からなる、実施形態1~26のいずれか1つに記載のシステム。
【0136】
実施形態28.複数の指のそれぞれが陽極酸化アルミニウムを含む、実施形態1~27のいずれか1つに記載のシステム。
【0137】
実施形態29.複数の指のそれぞれが、ポリテトラフルオロエチレンまたはフルオロポリマーでコーティングされた陽極酸化アルミニウムを備える、実施形態28に記載のシステム。
【0138】
実施形態30.レセプタクルが複数の指の接触面の間の空間に挿入されると、1つ以上のばねが伸びて、接触面が垂直軸から離れるように移動し、接触面間の空間を増やすように、1つ以上のばねが複数の指を一緒に結合する、実施形態1~29のいずれか1つに記載のシステム。
【0139】
実施形態31.パック通路の長手方向軸が垂直軸からオフセットされている、実施形態1~30のいずれか1つに記載のシステム。
【0140】
実施形態32.パック通路の長手方向軸が垂直軸から約3mm~約6mmの距離だけオフセットされている、実施形態31に記載のシステム。
【0141】
実施形態33.機器用のレセプタクル送達システムであって、パックを支持するキャリッジであって、キャリッジが、複数の機器のうちのある機器内の第1の位置から第2の位置にパックとともに移動するように構成され、第1の位置は、キャリアによって支持されているレセプタクルがキャリッジによって支持されているパックへ移送されるように構成されている位置であり、第2の位置は、パックに着座したレセプタクルからの流体が、機器の流体抽出デバイスに関連付けられたチップに引き込まれるように構成されている位置である、キャリッジを含む、レセプタクル送達システム。
【0142】
実施形態34.パックが、パックの垂直軸の周りでキャリッジに対して回転するように構成されている、実施形態33に記載のシステム。
【0143】
実施形態35.キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、パックに着座したレセプタクルの機械可読標識で符号化された情報を読み取るように構成された標識リーダをさらに備える、実施形態33または34に記載のシステム。
【0144】
実施形態36.キャリッジに結合された感知システムをさらに含み、感知システムは、レセプタクルがパックに着座しているかどうかを判定するように構成されている、実施形態33~35のいずれか1つに記載のシステム。
【0145】
実施形態37.感知システムが、(a)パックに着座したレセプタクルの長手方向軸がパックの垂直軸に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)パックに着座しているレセプタクルが所望の深さまで挿入されているかどうかを検出するように構成されている、実施形態36に記載のシステム。
【0146】
実施形態38.パックが、パックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされた第1の通路を含み、キャリッジが、パックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされた第2の通路を含む、実施形態37に記載のシステム。
【0147】
実施形態39.感知システムが信号エミッタおよび信号検出器を含み、第1および第2の通路が整列されると、信号検出器が、整列された第1および第2の通路を介して信号エミッタから信号を受信するように構成されている、実施形態38に記載のシステム。
【0148】
実施形態40.信号エミッタが光エミッタであり、信号検出器が光検出器であり、信号が光ビームである、実施形態39に記載のシステム。
【0149】
実施形態41.複数の機器のそれぞれに隣接して延びるコンベヤをさらに備える、実施形態33~40のいずれか1つに記載のシステム。
【0150】
実施形態42.流体を含むレセプタクルを支持し、レセプタクルがキャリアによって支持されている間にコンベヤ上を移動するように構成されたキャリアをさらに備える、実施形態41に記載のシステム。
【0151】
実施形態43.レセプタクルをキャリアからパックに移送するように構成されたピックアンドプレースデバイスをさらに備える、実施形態42に記載のシステム。
【0152】
実施形態44.レールをさらに含み、キャリッジがレールを第1の位置から第2の位置に移動するように構成されている、実施形態33~43のいずれか1つに記載のシステム。
【0153】
実施形態45.キャリッジに動作可能に結合され、キャリッジを第1の位置から第2の位置に移動するように構成された第1の電気モータをさらに備える、実施形態33~44のいずれか1つに記載のシステム。
【0154】
実施形態46.流体抽出デバイスがピペッタである、実施形態33~45のいずれか1つに記載のシステム。
【0155】
実施形態47.キャリッジが第2の位置に位置付けられたときにレセプタクルに選択的に力を加えて、流体抽出デバイスに関連するチップがレセプタクルから引き出されたときに、パックからレセプタクルが引き抜かれるのを防ぐように構成された支持機構をさらに備える、実施形態33~46のいずれか1つに記載のシステム。
【0156】
実施形態48.パックが、間にレセプタクルを取り外し可能に支持するように構成された複数のばね負荷部材を備える、実施形態33~47のいずれか1つに記載のシステム。
【0157】
実施形態49.レセプタクルを機器へ送達するための方法であって、
キャリアで流体を含むレセプタクルを支持することと、
複数の機器の各々に隣接して延びるコンベヤでレセプタクルを支持するキャリアを輸送することと、
キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、レセプタクルをキャリアからキャリッジに支持されたパックへ移送することと、
パックに着座したレセプタクルを有するキャリッジを、複数の機器のうちのある機器内の第1の位置から第2の位置に移動することと、
キャリッジが第2の位置に位置付けられたときに、機器の流体抽出デバイスに関連付けられたチップ内に、パックに着座したレセプタクルから流体の少なくとも一部を引き込むことと、を含む、方法。
【0158】
実施形態50.パックの垂直軸の周りでキャリッジに対してパックを回転させることをさらに含む、実施形態49に記載の方法。
【0159】
実施形態51.キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、パックに着座したレセプタクルの機械可読標識の符号化された情報を読み取るために標識リーダを使用することをさらに含む、実施形態49または50に記載の方法。
【0160】
実施形態52.レセプタクルがパックに着座しているかどうかを決定することをさらに含む、実施形態49~51のいずれか1つに記載の方法。
【0161】
実施形態53.レセプタクルがパックに着座していると判定されたとき、感知システムを使用して、(a)パックに着座したレセプタクルの長手方向軸が垂直に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)パックに着座しているレセプタクルが所望の深さまで挿入されているかどうかを検出することをさらに含む、実施形態52に記載の方法。
【0162】
実施形態54.パックが、パックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第1の通路を含み、キャリッジが、パックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第2の通路を含み、感知システムを使用することが、第1および第2の通路を整列させるためにパックを回転させることを含む、実施形態52または53に記載の方法。
【0163】
実施形態55.感知システムが信号エミッタおよび信号検出器を含み、第1および第2の通路が整列されると、信号検出器は、レセプタクルがパックに着座していないとき、整列された第1および第2の通路を介して信号エミッタから信号を受信するように構成されている、実施形態54に記載の方法。
【0164】
実施形態56.信号エミッタが光エミッタであり、信号検出器が光検出器であり、信号が光ビームである、実施形態55に記載の方法。
【0165】
実施形態57.レセプタクルをキャリアからパックに移送することが、レセプタクルを解放可能に把持するための複数のアームを有するピックアンドプレースデバイスを用いて実行される、実施形態49~56のいずれか1つに記載の方法。
【0166】
実施形態58.キャリッジを移動することが、電気モータを動作して、レールのキャリッジを第1の位置から第2の位置に移動することを含む、実施形態49~57のいずれか1つに記載の方法。
【0167】
実施形態59.流体抽出デバイスがピペッタである、実施形態49~58のいずれか1つに記載の方法。
【0168】
実施形態60.キャリッジが第2の位置に位置付けられたときにレセプタクルに力を選択的に加えることをさらに含み、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに力がレセプタクルに加えられない、実施形態49~59のいずれか1つに記載の方法。
【0169】
実施形態61.レセプタクルをキャリアからパックに移送することは、パックの複数のばね負荷部材の間でレセプタクルを取り外し可能に支持することを含む、実施形態49~60のいずれか1つに記載の方法。
【0170】
実施形態62.機器用のレセプタクル送達システムであって、
第1の位置から第2の位置に移動するように構成されたキャリッジと、
キャリッジに結合されたパックであって、パックが、中にレセプタクルを取り外し可能に支持するように構成されている、パックと、
レセプタクルクランプ機構であって、レセプタクルクランプ機構が、(a)キャリッジが第2の位置に位置付けられたときに、パックに着座したレセプタクルと接触し、(b)キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、レセプタクルから分離するように構成された一対の対向する支持パッドを備える、レセプタクルクランプ機構と、を含む、レセプタクル送達システム。
【0171】
実施形態63.キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに一対の支持パッドが互いに向かって移動し、キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに互いに離れるように構成されている、実施形態62に記載のシステム。
【0172】
実施形態64.一対の支持パッドに結合された一対の噛合い歯車をさらに含み、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するとき、一対の噛合い歯車は、互いに対して反対方向に回転して、一対の支持パッドを互いに向かって移動する、実施形態62または63に記載のシステム。
【0173】
実施形態65.一対のアクチュエータアームであって、一対のアクチュエータアームのうちの各アクチュエータアームが、一端部で一対の支持パッドの異なる支持パッドに結合され、反対の端部で一対の噛合い歯車の異なる歯車に結合される、一対のアクチュエータアームを、さらに備える、実施形態64に記載のシステム。
【0174】
実施形態66.カムアームであって、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、カムアームの一端部が一対の噛合い歯車のうちのある歯車に結合され、カムアームの反対の端部が下向きに傾斜した経路上を移動するように構成されている、カムアームをさらに備える、実施形態64または65に記載のシステム。
【0175】
実施形態67.カムアームの反対の端部が、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、傾斜経路上を転がるように構成されたローラを含む、実施形態66に記載のシステム。
【0176】
実施形態68.(a)一対の噛合い歯車の第1の歯車に結合された第1の端部と、第1の端部の反対の第2の端部とを有するカムアームと、(b)第1の位置から第2の位置へのキャリッジの経路に実質的に平行に延びる傾斜面を有する傾斜路とをさらに備え、キャリッジが第1の位置と第2の位置との間の経路に沿って移動すると、カムアームの第2の端部が傾斜面に沿って移動して第1の歯車を回転させる、実施形態64または65に記載のシステム。
【0177】
実施形態69.(a)キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するとき、一対の噛合い歯車の第1の歯車を第1の方向に回転させ、一対の噛合い歯車の第2の歯車を第1の方向と反対の第2の方向に回転させ、かつ(b)キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するとき、第1の歯車を第2の方向に回転させ、第2の歯車を第1の方向に回転させるように構成されたカムアームをさらに備える、実施形態64または65に記載のシステム。
【0178】
実施形態70.一対の支持パッドの各支持パッドが輪郭のある表面を含み、支持パッドが互いに向き合う、実施形態62~69のいずれか1つに記載のシステム。
【0179】
実施形態71.一対の支持パッドの各支持パッドが実質的にV字形の溝を含み、支持パッドが互いに向き合う、実施形態62~69のいずれか1つに記載のシステム。
【0180】
実施形態72.一対の支持パッドの各支持パッドがエラストマーを含む、実施形態62~71のいずれか1つに記載のシステム。
【0181】
実施形態73.エラストマーが、シリコーン、EPDM(エチレンプロピレンジエンモノマー)、およびゴムからなる群から選択される、実施形態72に記載のシステム。
【0182】
実施形態74.レセプタクルクランプ機構が、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、一対の支持パッドを互いに離れるように付勢するように構成された1つ以上のばねをさらに備える、実施形態62~73のいずれか1つに記載のシステム。
【0183】
実施形態75.一対の支持パッドが、キャリッジが第2の位置に位置付けられたときにレセプタクルにクランプ力を加え、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときにレセプタクルにクランプ力を加えないように構成されている、実施形態62~74のいずれか1つに記載のシステム。
【0184】
実施形態76.キャリッジが第2の位置に位置付けられたときに、一対の支持パッドが、約10N~約30Nのクランプ力をレセプタクルに加えるように構成されている、実施形態75に記載のシステム。
【0185】
実施形態77.キャリッジに動作可能に結合され、キャリッジを第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成された第1の電気モータをさらに備える、実施形態62~76のいずれか1つに記載のシステム。
【0186】
実施形態78.パックに動作可能に結合され、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときにキャリッジ内でパックを回転させるように構成された第2の電気モータをさらに備える、実施形態62~77のいずれか1つに記載のシステム。
【0187】
実施形態79.キャリッジが、パックがキャリッジ内の所定の位置に回転したことを検出するように構成されたセンサをさらに備える、実施形態78に記載のシステム。
【0188】
実施形態80.センサがホール効果センサである、実施形態79に記載のシステム。
【0189】
実施形態81.レセプタクルがパックに着座しているかどうかを検出するように構成された感知システムをさらに備える、実施形態62~80のいずれか1つに記載のシステム。
【0190】
実施形態82.パックが、パックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第1の通路を含む、実施形態62~80のいずれか1つに記載のシステム。
【0191】
実施形態83.(a)パックに着座しているレセプタクルの長手方向軸がパックの垂直軸に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)パックに着座しているレセプタクルがパックに所望の深さ挿入されているかどうかを検出するように構成された感知システムをさらに備える、実施形態82に記載のシステム。
【0192】
実施形態84.パックがキャリッジのハウジング内で回転可能に支持され、ハウジングがパックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第2の通路を含む、実施形態83に記載のシステム。
【0193】
実施形態85.感知システムが信号エミッタおよび信号検出器を含み、レセプタクルがパックに着座していないときに、第1および第2の通路が整列されるとき、信号検出器が、整列された第1および第2の通路を介して信号エミッタから信号を受信するように構成されている、実施形態84に記載のシステム。
【0194】
実施形態86.信号エミッタが光エミッタであり、信号検出器が光検出器であり、信号が光ビームである、実施形態85に記載のシステム。
【0195】
実施形態87.第1および第2の通路が整列されるとき、(a)光エミッタが、パックに着座したレセプタクルの外面上の入射領域に光ビームを向けるように構成され、および(b)光検出器が、レセプタクルがパックに着座していないとき、光エミッタから光ビームの少なくとも一部を受信するように構成され、レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域が、レセプタクルの長手方向軸からオフセットされている、実施形態86に記載のシステム。
【0196】
実施形態88.レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域が、レセプタクルの長手方向軸から約3mm~約6mmの距離だけオフセットされている、実施形態87に記載のシステム。
【0197】
実施形態89.レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域が、レセプタクルのベースから約3mm~約8mmの距離だけオフセットされている、実施形態87または88に記載のシステム。
【0198】
実施形態90.信号エミッタおよび信号検出器がキャリッジに結合されている、実施形態85~89のいずれか1つに記載のシステム。
【0199】
実施形態91.キャリッジに取り付けられた第1の棚と、第2の位置に位置付けられた第2の棚とをさらに備え、キャリッジが第2の位置に位置付けられたとき、第1の棚は第2の棚の下に位置付けられる、実施形態62~90のいずれか1つに記載のシステム。
【0200】
実施形態92.キャリッジが第2の位置に位置付けられるとき、第1の棚と第2の棚との間の垂直のクリアランスが、約1mm~約6mmである、実施形態91に記載のシステム。
【0201】
実施形態93.第2の棚が第1の開口部を画定し、キャリッジが第2の位置に位置付けられるとき、機器の流体抽出デバイスに関連付けられたチップが第1の開口部を介してレセプタクルの中に移動可能であるように、第1の開口部がパックに着座したレセプタクルと整列する、実施形態91または92に記載のシステム。
【0202】
実施形態94.第1の開口部が、第2の棚の側壁によって画定される内向きに延びる凹部である、実施形態93に記載のシステム。
【0203】
実施形態95.キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、レセプタクルの機械可読標識の符号化された情報を読み取るように構成された標識リーダをさらに備える、実施形態62~94のいずれか1つに記載のシステム。
【0204】
実施形態96.レールをさらに含み、キャリッジが第1の位置と第2の位置との間でレールを移動するように構成されている、実施形態62~95のいずれか1つに記載のシステム。
【0205】
実施形態97.機器の外側の位置からパックにレセプタクルを移送するように構成されたピックアンドプレースデバイスをさらに備える、実施形態62~96のいずれか1つに記載のシステム。
【0206】
実施形態98.ピックアンドプレースデバイスが、レセプタクル送達コンベヤに支持されたレセプタクルキャリアからパックへレセプタクルを移送するように構成され、レセプタクル送達コンベヤが、レセプタクルを支持するレセプタクルキャリアを、複数の機器に隣接する位置に輸送するように構成されている、実施形態97に記載のシステム。
【0207】
実施形態99.パックが、間にレセプタクルを取り外し可能に支持するように構成された複数のばね負荷部材を含む、実施形態62~98のいずれか1つに記載のシステム。
【0208】
実施形態100.レセプタクルを機器へ送達するための方法であって、
キャリッジでレセプタクルを支持することと、
レセプタクルがキャリッジによって支持されている間に、電気モータを作動させて、キャリッジを機器の第1の位置と第2の位置との間で移動することと、
キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、レセプタクルにクランプ力を加えることと、
キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、レセプタクルからクランプ力を緩めることと、を含む、方法。
【0209】
実施形態101.クランプ力を加えることは、約10N~約30Nの力をレセプタクルに加えることを含む、実施形態100に記載の方法。
【0210】
実施形態102.レセプタクルにクランプ力を加えることは、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、一対の支持パッドをレセプタクルと接触するように動かすことを含む、実施形態100または101に記載の方法。
【0211】
実施形態103.クランプ力を緩めることは、キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、一対の接触パッドをレセプタクルから離すことを含む、実施形態100~102のいずれか1つに記載の方法。
【0212】
実施形態104.クランプ力を加え、クランプ力を緩めることは、キャリッジが第1の位置と第2の位置との間を移動するときに、一対の支持パッドに結合された一対の噛合い歯車を互いに反対方向に回転させることを含む、実施形態102または103に記載の方法。
【0213】
実施形態105.一対の噛合い歯車を回転させることは、(a)キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、一対の噛合い歯車の第1の歯車を第1の方向に回転させることと、一対の噛合い歯車の第2の歯車を第1の方向と反対の第2の方向に回転させ、かつ(b)キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、第1の歯車を第2の方向に回転させ、第2の歯車を第1の方向に回転させることと、を備える、実施形態104に記載の方法。
【0214】
実施形態106.一対の噛合い歯車を回転させることは、(a)キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、カムアームの第1の端部を下向きに傾斜した経路で移動することと、および(b)キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、第1の端部を上向きに傾斜した表面で移動することと、を備え、カムアームの第2の端部は、一対の噛合い歯車のある歯車に結合される、実施例104または105に記載の方法。
【0215】
実施形態107.キャリッジ内でレセプタクルを支持することは、キャリッジ内に位置付けられた回転可能なパック内でレセプタクルを取り外し可能に支持することを含む、実施形態100~106のいずれか1つに記載の方法。
【0216】
実施形態108.レセプタクルを取り外し可能に支持することは、パックの複数のばね負荷部材の間にレセプタクルを位置付けることを含み、方法は、ピックアンドプレースデバイスを使用してレセプタクル送達システムからパックにレセプタクルを移送することをさらに含む、実施形態107に記載の方法。
【0217】
実施形態109.電気モータが第1の電気モータであり、この方法は、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときにキャリッジ内のパックを回転させるように第2の電気モータを作動させることをさらに含む、実施形態107または108に記載の方法。
【0218】
実施形態110.パックがキャリッジ内の所定の位置に回転したことを検出するためにセンサを使用することをさらに含む、実施形態109に記載の方法。
【0219】
実施形態111.パックが回転しているときに、標識リーダを使用して、レセプタクルの機械可読標識の符号化された情報を読み取ることをさらに含む、実施形態109または110に記載の方法。
【0220】
実施形態112.(a)パックによって支持されたレセプタクルの長手方向軸がパックの垂直軸に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)パックによって支持されたレセプタクルがパックで所望の深さまで挿入されたかどうかを検出するためにキャリッジに関連する感知システムを使用することをさらに含む、実施形態107~111のいずれか1つに記載の方法。
【0221】
実施形態113.パックがキャリッジのハウジング内で回転可能に支持され、パックがパックの垂直軸を横切って延びる第1の通路を含み、ハウジングが、パックの垂直軸を横切って延びる第2の通路を含む、実施形態112に記載の方法。
【0222】
実施形態114.感知システムが信号エミッタおよび信号検出器を含み、レセプタクルがパックに装着されていないときに、第1および第2の通路が整列されると、信号検出器は、整列された第1および第2の通路を介して信号エミッタから信号を受信するように構成されている、実施形態113の方法。
【0223】
実施形態115.信号エミッタが光エミッタであり、信号検出器が光検出器であり、信号が光ビームである、実施形態114に記載の方法。
【0224】
実施形態116.感知システムを使用することは、
光ビームを光エミッタから光検出器に向けることであって、パックに着座したレセプタクルが少なくとも部分的に光エミッタと光検出器との間に位置付けられる、向けることと、
もしあれば、光ビームのどの部分が光検出器によって受信されるかを判定することと、を含む、実施形態115に記載の方法。
【0225】
実施形態117.光ビームを向けることは、パックに着座したレセプタクルの外面の入射領域に光ビームの少なくとも一部を向けることを含む、実施形態116に記載の方法。
【0226】
実施形態118.レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域は、パックの垂直軸から約3mm~約6mmの距離だけオフセットされている、実施形態117に記載の方法。
【0227】
実施形態119.レセプタクルがパックに適切に着座しているときに、入射領域がレセプタクルのベースから約3mm~約8mmの距離だけオフセットされている、実施形態117または118に記載の方法。
【0228】
実施形態120.電気モータを作動させることは、キャリッジに取り付けられた第1の棚が機器に結合された第2の棚の下に位置付けられ、第2の位置に位置付けられるように、キャリッジを第2の位置に位置付けることを含む、実施形態100~119のいずれか1つに記載の方法。
【0229】
実施形態121.第2の棚が第2の位置で機器に取り外し可能に結合される、実施形態120に記載の方法。
【0230】
実施形態122.キャリッジが第2の位置に位置付けられるとき、第1の棚が、第2の棚から約1mm~約6mmの距離だけ垂直方向に離間される、実施形態120または121に記載の方法。
【0231】
実施形態123.第2の位置にキャリッジを位置付けることが、第2の棚に形成された第1の開口部がレセプタクルの上に位置付けられ、レセプタクルと整列するようにキャリッジを位置付けることを含み、方法は、機器の流体抽出デバイスに関連するチップが、第1の開口部を通ってレセプタクルへ方向付けることと、それによってレセプタクルに含まれる流体と接触することとを含む、実施形態120~122のいずれか1つに記載の方法。
【0232】
実施形態124.流体のアリコートをチップに吸引することをさらに含む、実施形態123に記載の方法。
【0233】
実施形態125.流体のアリコートをチップに吸引した後、チップをレセプタクルから第1の開口部の上の位置に取り外すことをさらに含む、実施形態124に記載の方法。
【0234】
実施形態126.レセプタクルが、レセプタクルの開口部を覆う貫通可能なキャップを含み、(i)チップをレセプタクルに向けることは、キャップをチップで貫通することを含み、および(ii)レセプタクルからのチップを取り外すことは、貫通可能なキャップを通してチップを動かすことを含む、実施形態123~125のいずれか1つに記載の方法。
【0235】
実施形態127.チップをレセプタクルから取り外した後、チップを第2の棚の上面より上の位置に移動することをさらに含む、実施形態125または126に記載の方法。
【0236】
実施形態128.第2の棚の上面より上の位置にチップを移動させた後、棚の上面から約1mm~約5mmの距離までチップを下げることをさらに含む、実施形態127の方法。
【0237】
実施形態129.チップを第2の棚の上面より上の位置に移動した後、下降後に第2の棚の表面に沿って所定の経路をトレースするようにチップを移動することをさらに含む、実施形態127または128に記載の方法。
【0238】
実施形態130.事前定義された経路をトレースするためにチップを動かすことは、第2の棚の上面上の上向きに延びる突起の周りにチップを動かすことを含む、実施形態129の方法。
【0239】
実施形態131.事前定義された経路をトレースするためにチップを動かした後、第2の棚の側壁に形成された第2の開口部を通して第2の棚の上面の上からチップを取り外すことをさらに含む、実施形態129または130に記載の方法。
【0240】
実施形態132.第2の棚の上面の上からチップを取り外すことは、表面上のチップの垂直位置を変えることなく、第2の開口部を通してチップを動かすことを含む、実施形態131に記載の方法。
【0241】
実施形態133.チップをレセプタクルから取り外すときに流体の一部がチップから懸架され、経路をトレースするためにチップを動かしながら、チップから懸架された流体の少なくとも一部が第2の棚の上面に堆積される、実施形態129~132のいずれか1つに記載の方法。
【0242】
実施形態134.チップを第2の棚の上面より上の位置に移動させた後、チップをレセプタクルから取り外すときにチップから懸架された流体の一部が、第1の開口部の下の第2の棚から懸架される、実施形態133に記載の方法。
【0243】
実施形態135.電気モータを作動させることは、チップを移動して所定の経路をトレースした後、キャリッジを第2の位置から第1の位置に移動することをさらに含み、それによって、第2の棚および第1の棚の上面に懸架された流体の少なくとも一部を劈開し、その劈開された流体を第1の棚の上面に堆積させる、実施形態131~134のいずれか1つに記載の方法。
【0244】
実施形態136.第2の棚を機器から切り離すことをさらに含む、実施形態133~135のいずれか1つに記載の方法。
【0245】
実施形態137.第2の棚を機器から切り離した後、第2の棚の上面に堆積した流体の少なくとも一部を取り外すことをさらに含む、実施形態136の方法。
【0246】
実施形態138.第2の棚の上面に堆積した流体の少なくとも一部を取り外した後、第2の棚を機器に結合することをさらに含む、実施形態137に記載の方法。
【0247】
実施形態139.キャリッジを第2の位置から第1の位置に移動させた後、第1の棚の上面に堆積した流体の少なくとも一部を取り外すことをさらに含む、実施形態135~138のいずれか1つに記載の方法。
【0248】
実施形態140.機器用のレセプタクル送達システムであって、
キャリッジと、
キャリッジによって回転可能に支持されたパックであって、垂直軸の周りに配置され、かつ間にレセプタクルを取り外し可能に支持するように構成された複数のばね負荷の指を含む、パックと、
キャリッジを機器の第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成された第1の電気モータと、
パックを垂直軸の周りを回転させるように構成された第2の電気モータと、を備える、レセプタクル送達システム。
【0249】
実施形態141.Oリングが複数の指をパックの垂直軸に向かって付勢する、実施形態140に記載のシステム。
【0250】
実施形態142.Oリングがエラストマーからなる、実施形態141に記載のシステム。
【0251】
実施形態143.エラストマーが、シリコーン、EPDM(エチレンプロピレンジエンモノマー)、およびゴムからなる群から選択される、実施形態142に記載のシステム。
【0252】
実施形態144.複数の指の各指が、レセプタクルに接触するように構成された上部分と、上部分を実質的に横切って延びるベース部分とを含み、各指のベース部分が、枢動点でパックの支持ディスクに回転可能に結合される、実施形態140~143のいずれか1つに記載のシステム。
【0253】
実施形態145.複数の指の各指のベース部分が、関連する枢動点の周りを回転するように構成されている、実施形態144に記載のシステム。
【0254】
実施形態146.複数の指の各指の上部分が傾斜面を含み、複数の指の傾斜面が垂直軸に対して漏斗状の構成で配置されている、実施形態144または145に記載のシステム。
【0255】
実施形態147.複数の指が4つの等間隔の指を含む、実施形態140~146のいずれか1つに記載のシステム。
【0256】
実施形態148.複数の指のそれぞれが、少なくとも部分的にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)でコーティングされた陽極酸化アルミニウムを備える、実施形態140~147のいずれか1つに記載のシステム。
【0257】
実施形態149.パックがキャリッジ内の所定の位置に回転したことを検出するように構成されたセンサをさらに備える、実施形態140~148のいずれか1つに記載のシステム。
【0258】
実施形態150.センサがホール効果センサである、実施形態149に記載のシステム。
【0259】
実施形態151.レセプタクルがパックに着座しているかどうかを検出するように構成された感知システムをさらに備える、実施形態140~150のいずれか1つに記載のシステム。
【0260】
実施形態152.パックが、パックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第1の通路を備える、実施形態140~150のいずれか1つに記載のシステム。
【0261】
実施形態153.(a)パックに着座しているレセプタクルの長手方向軸がパックの垂直軸に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)パックに着座しているレセプタクルがパックに所望の深さ挿入しているかどうかを検出するように構成された感知システムをさらに備える、実施形態152に記載のシステム。
【0262】
実施形態154.パックがキャリッジのハウジング内で回転可能に支持され、ハウジングがパックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第2の通路を備える、実施形態153に記載のシステム。
【0263】
実施形態155.感知システムが信号エミッタおよび信号検出器を備え、レセプタクルがパックに着座していないときに、第1および第2の通路が整列されるとき、信号検出器が、整列された第1および第2の通路を介して信号エミッタから信号を受信するように構成されている、実施形態154に記載のシステム。
【0264】
実施形態156.信号エミッタが光エミッタであり、信号検出器が光検出器であり、信号が光ビームである、実施形態155に記載のシステム。
【0265】
実施形態157.第1および第2の通路が整列されるとき、(a)光エミッタは、パックに着座したレセプタクルの外面上の入射領域に光ビームを向けるように構成され、および(b)光検出器は、レセプタクルがパックに着座していないとき、光エミッタから光ビームの少なくとも一部を受信するように構成され、レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域はレセプタクルの長手方向軸からオフセットされている、実施形態156に記載のシステム。
【0266】
実施形態158.レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域は、パックの垂直軸から約3mm~約6mmの距離だけオフセットされている、実施形態157に記載のシステム。
【0267】
実施形態159.レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域は、レセプタクルのベースから約3mm~約8mmの距離だけオフセットされている、実施形態157または158に記載のシステム。
【0268】
実施形態160.信号エミッタおよび信号検出器がキャリッジに結合されている、実施形態155~159のいずれか1つに記載のシステム。
【0269】
実施形態161.機器用のレセプタクル送達システムであって、
機器の第1の位置から第2の位置にレールを移動するように構成されたキャリッジであって、キャリッジが、
対向する第1の側壁および第2の側壁と、第1の側壁と第2の側壁との間に延びるベースとを有するブラケットであって、キャリッジが、レセプタクルを支持するように構成されている、ブラケットと、
一対の対向する支持パッドであって、一対の支持パッドは、(a)キャリッジが第1の位置から第2の位置に向かって移動するときにキャリッジによって支持されているレセプタクルに向かって移動し、(b)キャリッジが第2の位置から第1の位置に向かって移動するときにキャリッジによって支持されているレセプタクルから離れるように構成されている、一対の対向する支持パッドと、
第1の側壁に回転可能に結合された一対の噛合いカム歯車であって、一対の噛合いカム歯車の各カム歯車が、一対の支持パッドの異なる支持パッドに結合されている、一対の噛合いカム歯車と、を備える、キャリッジを、備える、レセプタクル送達システム。
【0270】
実施形態162.ブラケットが実質的にU字形である、実施形態161に記載のシステム。
【0271】
実施形態163.ブラケットの第2の側壁が、キャリッジによって支持されたレセプタクルと整列した細長いスロットを含み、キャリッジが、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、細長いスロットを通して、レセプタクルの機械可読標識の符号化された情報を読み取るように構成された標識リーダを含む、実施形態161または162に記載のシステム。
【0272】
実施形態164.キャリッジが、レセプタクルをそれらの間で支持するように構成された複数のばね負荷指を含む回転可能なパックをさらに含み、パックが、複数の指が、ベースの開口部を通ってブラケットの第1の側壁と第2の側壁との間のスペースに延びるように、ベースの下のブラケットに結合される、実施形態161~163のいずれか1つに記載のシステム。
【0273】
実施形態165.パックに動作可能に結合され、キャリッジが第1の位置に位置付けられたときにキャリッジ内でパックを回転させるように構成された第1の電気モータをさらに備える、実施形態164に記載のシステム。
【0274】
実施形態166.キャリッジが、パックがキャリッジ内の所定の位置に回転したことを検出するように構成されたセンサをさらに備える、実施形態165に記載のシステム。
【0275】
実施形態167.センサがホール効果センサである、実施形態166に記載のシステム。
【0276】
実施形態168.キャリッジが、一対のアクチュエータアームであって、一対のアクチュエータアームのうちの各アクチュエータアームが、一端部で一対の支持パッドの異なる支持パッドに結合され、反対の端部で一対の噛合い歯車の異なる歯車に結合される、一対のアクチュエータアームを、さらに備える、実施形態161~167のいずれか1つに記載のシステム。
【0277】
実施形態169.(a)第1の端部および第2の端部を有するカムアーム、および(b)レールに実質的に平行に延びる傾斜面を有する傾斜路をさらに備え、カムアームの第1の端部が、一対の噛合い歯車のある歯車に結合され、カムアームの第2の端部が、キャリッジが第1の位置と第2の位置との間を移動するときに、傾斜路の傾斜面を移動するように構成されている、実施形態161~168のいずれか1つに記載のシステム。
【0278】
実施形態170.カムアームの第2の端部が、キャリッジが第1の位置と第2の位置との間を移動するときに、傾斜面を転がるように構成されたローラを含む、実施形態169に記載のシステム。
【0279】
実施形態171.カムアームが、(a)キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するとき、一対の噛合い歯車の第1の歯車を第1の方向に回転させ、一対の噛合い歯車の第2の歯車を第1の方向と反対の第2の方向に回転させ、かつ(b)キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するとき、第1の歯車を第2の方向に回転させ、第2の歯車を第1の方向に回転させるように構成されている、実施形態169または170に記載のシステム。
【0280】
実施形態172.一対の支持パッドの各支持パッドが輪郭のある表面を含む、実施形態161~171のいずれか1つに記載のシステム。
【0281】
実施形態173.一対の支持パッドの各支持パッドが実質的にV字形の溝を含む、実施形態161~172のいずれか1つに記載のシステム。
【0282】
実施形態174.一対の支持パッドの各支持パッドがエラストマーを含む、実施形態161~173のいずれか1つに記載のシステム。
【0283】
実施形態175.エラストマーが、シリコーン、EPDM(エチレンプロピレンジエンモノマー)、およびゴムからなる群から選択される、実施形態174に記載のシステム。
【0284】
実施形態176.キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、一対の支持パッドを互いに離れるように付勢するように構成された1つ以上のばねをさらに備える、実施形態161~174のいずれか1つに記載のシステム。
【0285】
実施形態177.キャリッジが第2の位置に位置付けられたときに、一対の支持パッドが、キャリッジによって支持されたレセプタクルに約10N~約30Nのクランプ力を加えるように構成されている、実施形態161~176のいずれか1つに記載のシステム。
【0286】
実施形態178.キャリッジに動作可能に結合され、キャリッジを第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成された第2の電気モータをさらに備える、実施形態161~177のいずれか1つに記載のシステム。
【0287】
実施形態179.キャリッジが、レセプタクルがパックに着座しているかどうかを検出するように構成された感知システムをさらに備える、実施形態164~178のいずれか1つに記載のシステム。
【0288】
実施形態180.パックが、パックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第1の通路を含む、実施形態164~179のいずれか1つに記載のシステム。
【0289】
実施形態181.(a)パックに着座しているレセプタクルの長手方向軸がパックの垂直軸に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)パックに着座しているレセプタクルがパックに所望の深さ挿入されているかどうかを検出するように構成された感知システムをさらに備える、実施形態180に記載のシステム。
【0290】
実施形態182.パックがキャリッジのハウジング内で回転可能に支持され、ハウジングがパックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第2の通路を含む、実施形態181に記載のシステム。
【0291】
実施形態183.感知システムが信号エミッタおよび信号検出器を含み、レセプタクルがパックに着座していないときに、第1および第2の通路が整列されるとき、信号検出器が、整列された第1および第2の通路を介して信号エミッタから信号を受信するように構成されている、実施形態182に記載のシステム。
【0292】
実施形態184.信号エミッタが光エミッタであり、信号検出器が光検出器であり、信号が光ビームである、実施形態183に記載のシステム。
【0293】
実施形態185.第1および第2の通路が整列されるとき、(a)光エミッタは、パックに着座したレセプタクルの外面上の入射領域に光ビームを向けるように構成され、および(b)光検出器は、レセプタクルがパックに着座していないとき、光エミッタから光ビームの少なくとも一部を受信するように構成され、レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域はレセプタクルの長手方向軸からオフセットされている、実施形態184に記載のシステム。
【0294】
実施形態186.レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域は、レセプタクルの長手方向軸から約3mm~約6mmの距離だけオフセットされている、実施形態185に記載のシステム。
【0295】
実施形態187.レセプタクルがパックに適切に着座しているとき、入射領域は、レセプタクルのベースから約3mm~約8mmの距離だけオフセットされている、実施形態185または186に記載のシステム。
【0296】
実施形態188.信号エミッタおよび信号検出器がキャリッジに結合されている、実施形態183~187のいずれか1つに記載のシステム。
【0297】
実施形態189.キャリッジに取り付けられた第1の棚と、第2の位置に位置付けられた第2の棚とをさらに備え、キャリッジが第2の位置に位置付けられたとき、第1の棚は第2の棚の下に位置付けられる、実施形態161~188のいずれか1つに記載のシステム。
【0298】
実施形態190.キャリッジが第2の位置に位置付けられるとき、第1の棚と第2の棚との間の垂直のクリアランスは、約1mm~約6mmである、実施形態189に記載のシステム。
【0299】
実施形態191.第2の棚が第1の開口部を画定し、キャリッジが第2の位置に位置付けられるとき、機器の流体抽出デバイスに関連付けられたチップが第1の開口部を介してレセプタクルの中に移動可能であるように、第1の開口部がキャリッジによって支持されたレセプタクルと整列する、実施形態189または190に記載のシステム。
【0300】
実施形態192.機器用のレセプタクル送達システムであって、
機器の第1の位置から機器の第2の位置に移動するように構成されたキャリッジと、
キャリッジによって支持されたパックであって、パックが、レセプタクルの長手方向軸がパックの垂直軸と実質的に一致するように、レセプタクルを取り外し可能に支持するように構成されている、パックと、
機器の第2の位置に位置付けられた第1の棚であって、棚が、(a)パックの垂直軸に対して実質的に横切って延びるベースと、(b)ベースによって画定された第1の開口部とを含み、キャリッジが第2の位置付けられたとき、パックに着座するレセプタクルの長手方向軸が第1の開口部を介して延びる、第1の棚と、を含む、レセプタクル送達システム。
【0301】
実施形態193.棚が機器のハウジングに取り外し可能に結合されている、実施形態192に記載のシステム。
【0302】
実施形態194.棚が、1つ以上の磁石を使用して機器のハウジングに取り外し可能に結合されている、実施形態193に記載のシステム。
【0303】
実施形態195.1つ以上の磁石が一対の対応する磁石を含み、棚がベースから上方に延びる第1の突起を含み、機器のハウジングが第2の突起を含み、第1の突起が一対の磁石のうちの第1の磁石を含み、第2の突起が一対の磁石のうちの第2の磁石を含む、実施形態194に記載のシステム。
【0304】
実施形態196.ベースの上面が、ベース上面から上方に延びる内部突起によって画定される通路と、ベースに外接する側壁とを備える、実施形態192~195のいずれか1つに記載のシステム。
【0305】
実施形態197.側壁が第2の開口部を含み、第2の開口部が、ピペットチップの遠位端の横切っての通過を可能にするようなサイズにされている、実施形態196に記載のシステム。
【0306】
実施形態198.棚およびハウジングが、機器の棚を正しく整列させるように構成された嵌合された位置合わせ要素を備える、実施形態193~197のいずれか1つに記載のシステム。
【0307】
実施形態199.嵌合された位置合わせ要素が、棚の第3の開口部およびハウジングに結合された第3の突起を備え、第3の突起が、第2の棚がハウジングに結合されたときに、第3の開口部を通って延びる、実施形態198に記載のシステム。
【0308】
実施形態200.第3の突起の外面の形状は、略第3の開口部の形状に一致する、実施形態199に記載のシステム。
【0309】
実施形態201.ハウジングの第3の突起が第3の突起の端部に位置する第1の凹部を備え、棚が第3の開口部に近接して位置付けられた第4の突起を備え、第2の棚がハウジングのとき、第4の突起が第1の凹部に位置付けられている、実施形態199または200に記載のシステム。
【0310】
実施形態202.棚の表面が凹型サム把持器を備える、実施形態192~201のいずれか1つに記載のシステム。
【0311】
実施形態203.キャリッジが、キャリッジの上面に結合された第2の棚を備える、実施形態192~202のいずれか1つに記載のシステム。
【0312】
実施形態204.第2の棚が、流体を備えるように構成された凹んだ領域を含む、実施形態203に記載のシステム。
【0313】
実施形態205.第2の棚がキャリッジの上面に取り外し可能に結合されている、実施形態203または204に記載のシステム。
【0314】
実施形態206.キャリッジが第2の位置に位置付けられるとき、第1の棚と第2の棚との間の垂直のクリアランスは、約1mm~約6mmである、実施形態203~205のいずれか1つに記載のシステム。
【0315】
実施形態207.機器のレセプタクルクランプ機構であって、
機器の第1の位置と第2の位置との間を移動するように構成されたキャリッジであって、キャリッジが、(a)間にレセプタクルを取り外し可能に支持するように構成された1つ以上の支持部材、および(b)キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、キャリッジによって支持されているレセプタクルへクランプ力を加え、かつキャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、クランプ力をレセプタクルから緩めるように構成された一対の対向する支持パッドを含む、キャリッジと、
レセプタクルがキャリッジによって支持されているかどうかを判定するように構成された感知システムと、を備える、クランプ機構。
【0316】
実施形態208.感知システムが、(a)キャリッジによって支持されたレセプタクルの長手方向軸が垂直軸に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)キャリッジによって支持されたレセプタクルが所望の深さまで挿入されているかどうかを判定するように構成されている、実施形態207に記載の機構。
【0317】
実施形態209.感知システムが、直線軸の両端に位置付けられた信号エミッタおよび信号検出器を含み、レセプタクルがキャリッジによって適切に支持されているとき、直線軸(a)がレセプタクルの側壁を通過し、および(b)レセプタクルの長手方向軸からオフセットされている、実施形態207または208に記載の機構。
【0318】
実施形態210.信号エミッタが光エミッタであり、信号検出器が光検出器である、実施形態209に記載の機構。
【0319】
実施形態211.(a)光エミッタが、キャリッジによって支持されたレセプタクルの外面の入射領域に光ビームを向けるように構成され、および(b)光検出器が、レセプタクルがキャリッジによって適切に支持されていないとき、光エミッタからの光ビームの少なくとも一部を受光するように構成されており、レセプタクルがキャリッジによって適切に支持されているとき、入射領域がレセプタクルの長手方向軸からオフセットされている、実施形態210に記載の機構。
【0320】
実施形態212.レセプタクルがキャリッジによって適切に支持されているとき、入射領域が、レセプタクルの長手方向軸から約3mm~約6mmの距離だけオフセットされている、実施形態211に記載の機構。
【0321】
実施形態213.レセプタクルがキャリッジによって適切に支持されているとき、入射領域がレセプタクルのベースから約3mm~約8mmの距離だけオフセットされている、実施形態211または212に記載の機構。
【0322】
実施形態214.信号エミッタおよび信号検出器がキャリッジに結合されている、実施形態209~213のいずれか1つに記載の機構。
【0323】
実施形態215.一対の支持パッドが、(a)キャリッジが第2の位置に位置付けられたときに1つ以上の支持部材によって支持されているレセプタクルと接触し、および(b)キャリッジが第1の位置に位置付けられたときにレセプタクルから分離されるように構成されている、実施形態207~214のいずれか1つに記載の機構。
【0324】
実施形態216.キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに一対の支持パッドが互いに向かって移動し、キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに互いに離れるように構成されている、実施形態207~215のいずれか1つに記載の機構。
【0325】
実施形態217.一対の支持パッドに結合された一対の噛合い歯車をさらに含み、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するとき、一対の噛合い歯車は、互いに対して反対方向に回転して、支持パッドのペアを互いに向かって移動する、実施形態207~216のいずれか1つに記載の機構。
【0326】
実施形態218.一対のアクチュエータアームであって、一対のアクチュエータアームのうちの各アクチュエータアームが、一端部で一対の支持パッドの異なる支持パッドに結合され、反対の端部で一対の噛合い歯車の異なる歯車に結合される、一対のアクチュエータアームを、さらに備える、実施形態217に記載の機構。
【0327】
実施形態219.カムアームであって、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、カムアームの一端部が一対の噛合い歯車のうちのある歯車に結合され、カムアームの反対の端部が下向きに傾斜した経路上を移動するように構成されている、カムアームをさらに備える、実施形態217または218に記載の機構。
【0328】
実施形態220.カムアームの反対の端部が、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、傾斜経路上を転がるように構成されたローラを含む、実施形態219に記載の機構。
【0329】
実施形態221.カムアームが、(a)キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するとき、一対の噛合い歯車の第1の歯車を第1の方向に回転させ、一対の噛合い歯車の第2の歯車を第1の方向と反対の第2の方向に回転させ、かつ(b)キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するとき、第1の歯車を第2の方向に回転させ、第2の歯車を第1の方向に回転させるように構成されている、実施形態219または220に記載のシステム。
【0330】
実施形態222.一対の支持パッドの各支持パッドが輪郭のある表面またはV字形の溝を備える、実施形態207~221のいずれか1つに記載の機構。
【0331】
実施形態223.一対の支持パッドの各支持パッドがエラストマーを備える、実施形態207~222のいずれか1つに記載の機構。
【0332】
実施形態224.エラストマーが、シリコーン、EPDM(エチレンプロピレンジエンモノマー)、およびゴムからなる群から選択される、実施形態223に記載の機構。
【0333】
実施形態225.キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、一対の支持パッドを互いに離れるように付勢するように構成された1つ以上のばねをさらに備える、実施形態207~224のいずれか1つに記載の機構。
【0334】
実施形態226.キャリッジが第2の位置に位置付けられたときに、1つ以上の支持部材によって支持されているレセプタクルに約10N~約30Nのクランプ力を加えるように構成されている、実施形態207~225のいずれか1つに記載の機構。
【0335】
実施形態227.レセプタクルを機器へ送達するための方法であって、
キャリッジが機器の第1の位置に位置付けられているときに、キャリッジでレセプタクルを支持することと、
キャリッジに結合された感知システムを作動させて、レセプタクルがキャリッジによって支持されていることを確認することと、
キャリッジと、その中に支持されているレセプタクルを機器の第2の位置に移動することと、
キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、レセプタクルにクランプ力を加えることと、
第2の位置で、機器の流体抽出デバイスを使用して、レセプタクルに含まれる流体の少なくとも一部を抽出することと、
キャリッジ、およびその中で支持されているレセプタクルを、第2の位置から第1の位置に移動することと、
キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、レセプタクルからクランプ力を緩めることと、を含む、方法。
【0336】
実施形態228.(a)キャリッジによって支持されたレセプタクルの長手方向軸が垂直軸に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)キャリッジによって支持されたレセプタクルが所定の深さまで挿入されているかどうかを判定するために感知システムを使用することをさらに含む、実施形態227に記載の方法。
【0337】
実施形態229.クランプ力を加えることは、約10N~約30Nの力をレセプタクルに加えることを含む、実施形態227または228に記載の方法。
【0338】
実施形態230.レセプタクルにクランプ力を加えることは、キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、一対の対向する支持パッドをレセプタクルと接触するように動かすことを含む、実施形態227~229のいずれか1つに記載の方法。
【0339】
実施形態231.クランプ力を緩めることは、キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、一対の支持パッドをレセプタクルから離すことを含む、実施形態230に記載の方法。
【0340】
実施形態232.クランプ力を加え、クランプ力を緩めることは、キャリッジが第1の位置と第2の位置との間を移動するときに、一対の支持パッドに結合された一対の噛合い歯車を互いに反対方向に回転させることを含む、実施形態230または231に記載の方法。
【0341】
実施形態233.一対の噛合い歯車を回転させることは、(a)キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、一対の噛合い歯車の第1の歯車を第1の方向に回転させることと、一対の噛合い歯車の第2の歯車を第1の方向と反対の第2の方向に回転させ、かつ(b)キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、第1の歯車を第2の方向に回転させ、第2の歯車を第1の方向に回転させることと、を含む、実施形態232に記載の方法。
【0342】
実施形態234.一対の噛合い歯車を回転させることは、(a)キャリッジが第1の位置から第2の位置に移動するときに、カムアームの第1の端部を下向きに傾斜した経路で移動することと、および(b)キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、カムアームの第1の端部を上向きに傾斜した表面で移動することと、を含み、カムアームの第2の端部は、一対の噛合い歯車のある歯車に結合される、実施例232または233に記載の方法。
【0343】
実施形態235.キャリッジ内でレセプタクルを支持することは、キャリッジ内に位置付けられた回転可能なパック内でレセプタクルを取り外し可能に支持することを含む、実施形態227~234のいずれか1つに記載の方法。
【0344】
実施形態236.レセプタクルを取り外し可能に支持することは、パックの複数のばね負荷部材の間にレセプタクルを位置付けることを含み、方法は、ピックアンドプレースデバイスを使用して機器の外側に位置するコンベヤからレセプタクルをパックに移送することをさらに含む、実施形態235に記載の方法。
【0345】
実施形態237.キャリッジが第1の位置に位置付けられたときに、キャリッジにてパックを回転させることをさらに含む、実施形態235または236の方法。
【0346】
実施形態238.パックがキャリッジにおいて所定の位置に回転したのを検出するためにセンサを使用することをさらに含む、実施形態237に記載の方法。
【0347】
実施形態239.パックが回転しているときに、標識リーダを使用して、レセプタクルの機械可読標識の符号化された情報を読み取ることをさらに含む、実施形態237または238に記載の方法。
【0348】
実施形態240.感知システムを使用することは、
信号エミッタから信号検出器に向けて信号を向けることであって、キャリッジによって支持されたレセプタクルが、信号エミッタと信号検出器との間に位置付けられる、向けることと、
もしあれば、光ビームのどの部分が光検出器によって受信されるかを判定することと、を含む、実施形態227~239のいずれか1つに記載の方法。
【0349】
実施形態241.信号を方向付けることは、信号の少なくとも一部を、キャリッジによって支持されたレセプタクルの外面の入射領域に向けることを含む、実施形態240に記載の方法。
【0350】
実施形態242.信号エミッタが光エミッタであり、信号検出器が光検出器であり、信号が光ビームである、実施形態240または241に記載の方法。
【0351】
実施形態243.レセプタクルがキャリッジによって適切に支持されているとき、入射領域が、レセプタクルの長手方向軸から約3mm~約6mmの距離だけオフセットされている、実施形態241または242に記載の方法。
【0352】
実施形態244.レセプタクルがキャリッジによって適切に支持されているとき、入射領域が、レセプタクルのベースから約3mm~約8mmの距離だけオフセットされている、実施形態241~243のいずれか1つに記載の方法。
【0353】
実施形態245.キャリッジ、およびその中で支持されているレセプタクルを第2の位置に移動することが、(a)キャリッジの少なくとも一部が、第2の位置に位置付けられた機器の第2の棚の下に位置付けられ、かつ(b)レセプタクルが、第2の棚によって画定される第1の開口部の下に位置付けられるように、キャリッジを第2の位置に位置付けることを含む、実施形態227~244のいずれか1つに記載の方法。
【0354】
実施形態246.キャリッジ、およびその中で支持されているレセプタクルを第2の位置に移動することが、(a)キャリッジに結合された第1の棚が、第2の位置にて機器に取り外し可能に結合された第2の棚の下に位置付けられ、かつ(b)レセプタクルが、第2の棚によって画定される第1の開口部に整列されるように、キャリッジを第2の位置に位置付けることを含む、実施形態227~244のいずれか1つに記載の方法。
【0355】
実施形態247.キャリッジが第2の位置に位置付けられるとき、第1の棚は、第2の棚から約1mm~約6mmの距離だけ垂直方向に離間される、実施形態246に記載の方法。
【0356】
実施形態248.レセプタクルから流体の少なくとも一部を抽出することが、流体抽出デバイスに関連付けられたチップを第1の開口部を通してレセプタクルに向けてレセプタクルに含まれる流体と接触させることを含む、実施形態245~247のいずれか1つに記載の方法。
【0357】
実施形態249.レセプタクルから流体の少なくとも一部を抽出することが、流体の少なくとも一部をチップに引き込むことを含む、実施形態248に記載の方法。
【0358】
実施形態250.流体の少なくとも一部をチップに引き込んだ後、チップをレセプタクルから第1の開口部の上の位置に取り外すことをさらに含む、実施形態249に記載の方法。
【0359】
実施形態251.レセプタクルが、レセプタクルの開口部を覆う貫通可能なキャップを含み、(i)チップをレセプタクルに向けることは、キャップをチップで貫通することを含み、および(ii)レセプタクルからのチップを取り外すことは、貫通可能なキャップを通してチップを動かすことを含む、実施形態248~250のいずれか1つに記載の方法。
【0360】
実施形態252.チップをレセプタクルから取り外した後、チップを第2の棚の上の位置に横に移動することをさらに含む、実施形態250または251に記載の方法。
【0361】
実施形態253.第2の棚の上面より上の位置にチップを移動させた後、第2の棚の上面の上で約1mm~約5mmの距離までチップを下げることをさらに含む、実施形態252の方法。
【0362】
実施形態254.チップを第2の棚の上の位置に横に動かした後、第2の棚の上面の上の所定の経路に沿ってチップを動かすことをさらに含む、実施形態252または253に記載の方法。
【0363】
実施形態255.事前定義された経路に沿ってチップを移動することが、第2の棚の上面から上向きに延びる突起の周りにチップを移動することを含む、実施形態254に記載の方法。
【0364】
実施形態256.事前定義された経路に沿ってチップを移動した後、第2の棚の側壁に形成された第2の開口部を通して第2の棚の上面の上からチップを取り外すことをさらに含む、実施形態254または255に記載の方法。
【0365】
実施形態257.レセプタクルから抽出された流体の一部が、事前定義された経路に沿ってチップを移動する前にチップから懸架され、チップから懸架された流体の少なくとも一部が、事前定義された経路に沿ってチップを移動しながら、第2の棚の上面に堆積される、実施形態254~256のいずれか1つに記載の方法。
【0366】
実施形態258.事前定義された経路に沿ってチップを移動する前にチップから懸架された流体の少なくとも一部が、事前定義された経路に沿ってチップを移動した後、第1の開口部の下の第2の棚から懸架される、実施形態257に記載の方法。
【0367】
実施形態259.キャリッジ、およびその中で支持されているレセプタクルを第2の位置から第1の位置に移動することが、第1の開口部の真下の第2の棚から懸架された流体の少なくとも一部を劈開し、かつキャリッジが第2の位置から第1の位置に移動するときに、キャリッジによって支持されている第1の棚の上面に、劈開された流体を堆積させることを含む、実施形態258に記載の方法。
【0368】
実施形態260.第2の棚を機器から切り離すことをさらに含む、実施形態257~259のいずれか1つに記載の方法。
【0369】
実施形態261.第2の棚を機器から切り離した後、第2の棚の上面に堆積した流体の少なくとも一部を取り外すことをさらに含む、実施形態260に記載の方法。
【0370】
実施形態262.第2の棚の上面に堆積した流体の少なくとも一部を取り外した後、第2の棚を機器に結合することをさらに含む、実施形態261に記載の方法。
【0371】
実施形態263.キャリッジを第1の位置に移動させた後、第1の棚に堆積した流体の少なくとも一部を取り外すことをさらに含む、実施形態259~262のいずれか1つに記載の方法。
【0372】
実施形態264.レセプタクルからクランプ力を緩めた後、ピックアンドプレースデバイスを使用してキャリッジからレセプタクルを取り外すことをさらに含む、実施形態227~263のいずれか1つに記載の方法。
【0373】
実施形態265.レセプタクルを機器へ送達するための方法であって、
キャリッジを機器の第1の位置に位置付けることであって、キャリッジが、回転可能なパックを含み、かつ機器の第1の位置から第2の位置に移動するように構成され、パックがその中にレセプタクルを着座させるように構成されている、位置付けることと、
キャリッジにおいてパックを垂直軸の周りを回転させて、パックを所望の回転位置に位置付けることと、
第1のセンサを使用して、レセプタクルがパックに着座しているかどうかを判定することと、
レセプタクルがパックに着座していないと判定されたとき、感知システムを較正することであって、感知システムが、レセプタクルがパックに着座しているかどうかを判定するように構成されている、較正することと、
感知システムを較正した後に、レセプタクルをパックに着座させることと、
レセプタクルをパックに着座させた後に、感知システムを使用して、レセプタクルがパックに適切に着座しているかどうかを判定することと、
レセプタクルがパックに適切に着座していることを判定した後に、キャリッジを第1の位置から第2の位置に移動することと、を含む、方法。
【0374】
実施形態266.レセプタクルがパックに適切に着座しているかどうかを判定することは、(a)パックに着座したレセプタクルの長手方向軸が垂直軸に対して傾斜しているかどうか、および/または(b)パックに着座したレセプタクルが所望の深さまで挿入されているかどうかを判定することを含む、実施形態265に記載の方法。
【0375】
実施形態267.パックが、パックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされた第1の通路を備え、キャリッジが、パックの垂直軸を横切って延び、パックの垂直軸からオフセットされている第2の通路を備え、センサアセンブリを較正することが、第1および第2の通路を整列させるためにパックを回転させることを含む、実施形態265または266に記載の方法。
【0376】
実施形態268.感知システムが信号エミッタおよび信号検出器を備え、第1および第2の通路が整列されると、信号検出器が、整列された第1および第2の通路を介して信号エミッタから信号を受信するように構成されている、実施形態267に記載の方法。
【0377】
実施形態269.信号エミッタが光エミッタであり、信号検出器が光検出器であり、この方法は、第1および第2の通路を整列させた後、光エミッタからの光ビームの輝度較正を実行することをさらに含む、実施形態268に記載の方法。
【0378】
実施形態270.第1のセンサが機器の標識リーダであり、レセプタクルがパックに着座しているかどうかを判定することは、標識リーダを使用してキャリッジの標識を検出することを含み、標識は、レセプタクルがパックに着座しているとき、標識リーダの視線のない位置に位置付けられている、実施形態265~269のいずれか1つに記載の方法。
【0379】
実施形態271.パックを回転させてパックを所望の回転位置に位置付けることが、パックが所望の回転位置にあることをホール効果センサが示したときに、パックの回転を停止することを含む、実施形態265~270のいずれか1つに記載の方法。
【0380】
実施形態272.キャリッジを第1の位置から第2の位置に移動することが、キャリッジに取り付けられた第1の棚が第2の位置に位置付けられた第2の棚の下に位置付けられるように、キャリッジを第2の位置に位置付けることを含む、実施形態265~271のいずれか1つに記載の方法。
【0381】
実施形態273.キャリッジを第2の位置に位置付けることが、第1の棚が第2の棚から約1mm~約6mmの距離だけ垂直方向に離隔するようにキャリッジを第2の位置に位置付けることを含む、実施形態272に記載の方法。
【0382】
実施形態274.キャリッジを第2の位置に位置付けることが、パックに着座したレセプタクルが第2の棚によって画定される第1の開口部の下に位置付けられ、整列するようにキャリッジを位置付けることを含む、実施形態272または273に記載の方法。
【0383】
実施形態275.機器の流体抽出デバイスに関連するチップを第1の開口部を通ってレセプタクルに向けてレセプタクルに含まれる流体と接触させることをさらに含む、実施形態274に記載の方法。
【0384】
実施形態276.流体の少なくとも一部をチップに引き込むことをさらに含む、実施形態275に記載の方法。
【0385】
実施形態277.流体の少なくとも一部をチップに引き込んだ後、チップをレセプタクルから第1の開口部の上の位置に取り外すことをさらに含む、実施形態276に記載の方法。
【0386】
実施形態278.レセプタクルが、レセプタクルの開口部を覆う貫通可能なキャップを含み、(i)チップをレセプタクルに向けることが、キャップをチップで貫通することを含み、および(ii)レセプタクルからのチップを取り外すことが、貫通可能なキャップを通してチップを動かすことを含む、実施形態277に記載の方法。
【0387】
実施形態279.チップをレセプタクルから取り外した後、チップを第2の棚の上の位置に横に移動することをさらに含む、実施形態277または278に記載の方法。
【0388】
実施形態280.第2の棚の上面より上の位置にチップを移動させた後、棚の上面の上で約1mm~約5mmの距離までチップを下げることをさらに含む、実施形態279に記載の方法。
【0389】
実施形態281.チップを第2の棚の上の位置に横方向に動かした後、第2の棚の上面の上の事前定義に沿ってチップを動かすことをさらに含む、実施形態279または280の方法。
【0390】
実施形態282.事前定義された経路に沿ってチップを移動することが、第2の棚の上面から上向きに延びる突起の周りにチップを移動することを含む、実施形態281に記載の方法。
【0391】
実施形態283.事前定義された経路に沿ってチップを移動した後、第2の棚の側壁に形成された第2の開口部を通して第2の棚の上面の上からチップを取り外すことをさらに含む、実施形態281または282に記載の方法。
【0392】
実施形態284.レセプタクルから引き出された流体の一部が、事前定義された経路に沿って移動する前にチップから懸架され、チップから懸架された流体の少なくとも一部が、事前定義された経路に沿ってチップを移動しながら、第2の棚の上面に堆積される、実施形態281~283に記載のいずれか1つに記載の方法。
【0393】
実施形態285.事前定義された経路に沿ってチップを移動する前にチップから懸架された流体の少なくとも一部が、事前定義された経路に沿ってチップを移動した後、第1の開口部の真下の第2の棚から懸架される、実施形態284に記載の方法。
【0394】
実施形態286.チップを事前定義された経路に沿って移動させた後、キャリッジを第2の位置から第1の位置に移動することをさらに含む、実施形態285に記載の方法。
【0395】
実施形態287.キャリッジを第2の位置から第1の位置に移動することは、キャリッジが第2の位置から第1の位置に移動すると、第1の開口部の下の第2の棚から懸架された流体の少なくとも一部を劈開し、劈開された流体を第1の棚の上面に堆積させることを含む、実施形態286に記載の方法。
【0396】
実施形態288.第2の棚を機器から切り離すことをさらに含む、実施形態284~287のいずれか1つに記載の方法。
【0397】
実施形態289.第2の棚を機器から切り離した後、第2の棚の上面に堆積した流体の少なくとも一部を取り外すことをさらに含む、実施形態288に記載の方法。
【0398】
実施形態290.第2の棚の上面に堆積した流体の少なくとも一部を取り外した後、第2の棚を機器に結合することをさらに含む、実施形態289に記載の方法。
【0399】
実施形態291.キャリッジを第1の位置に移動させた後、第1の棚の上面に堆積した流体の少なくとも一部を取り外すことをさらに含む、実施形態287~290のいずれか1つに記載の方法。
【0400】
実施形態292.複数のモジュール間でレセプタクルを輸送するためのコンベヤに隣接して位置する機器に流体を提供するための方法であって、方法は、
(a)第1のキャリアで試料レセプタクルを直立配向で支持するステップと、
(b)複数のモジュールの各々に隣接して延びるコンベヤで第1のキャリアを輸送するステップであって、モジュールのうちの少なくとも1つが分析機器である、輸送するステップと、
(c)分析機器に隣接する位置で第1のキャリアを停止するステップと、
(d)ステップ(c)の後、第1のキャリアがコンベヤに残っている間に、試料レセプタクルを第1のキャリアから取り外し、かつ試料レセプタクルを分析機器のピックアップ位置に輸送するステップと、
(e)試料レセプタクルをピックアップ位置から分析機器内に位置するピペッティングステーションへ輸送するステップと、
(f)ピペッティングステーションで、試料レセプタクル内に含まれる流体を吸引し、吸引された流体を分析機器によって支持された反応レセプタクルへ移送するステップと、
(g)試料レセプタクルから流体を吸引した後、試料レセプタクルをピペッティングステーションからピックアップ位置に輸送するステップと、
(h)試料レセプタクルをピックアップ位置から取り外し、かつ試料レセプタクルを分析機器に隣接するコンベヤに位置する第2のキャリアへ輸送するステップであって、第2のキャリアが試料レセプタクルを直立配向で支持する、取り外しおよび輸送ステップと、
(i)分析機器で、吸引された流体にアッセイを実行し、それにより、吸引された流体における分析物の存在または不在を判定するステップと、
(j)コンベヤの試料レセプタクルを支持する第2のキャリアを、分析機器ではない複数のモジュールのうちの1つ以上へ輸送するステップと、を含む、方法。
【0401】
実施形態293.第1のキャリアが、円筒形のベースと、試料レセプタクルを着座させるためにベースの上面に形成されたポケットと、を有するパックである、実施形態292に記載の方法。
【0402】
実施形態294.パックが、試料レセプタクルを直立配向で支持するための複数の上向きに延びる指を有する、実施形態293に記載の方法。
【0403】
実施形態295.コンベヤが、ステップ(b)の間に第1のキャリアを支持するための据え付けトラックを備える、実施形態292~294のいずれか1つに記載の方法。
【0404】
実施形態296.第1のキャリアが、第1のキャリアとコンベヤとの間の磁気引力によってトラックで推進される、実施形態295に記載の方法。
【0405】
実施形態297.分析機器が、核酸ベースの増幅反応を実施するための機器である、実施形態292~296のいずれか1つに記載の方法。
【0406】
実施形態298.ステップ(c)が、コンベヤに動作可能に関連付けられた停止要素を用いて実行され、停止要素が、コンベヤの第1のキャリアの通過を可能にする閉位置から、ステップ(c)中に閉位置に作動され、停止要素が、第1のキャリアを閉位置で不動化する、実施形態292~297のいずれか1つに記載の方法。
【0407】
実施形態299.試料レセプタクルが第1のキャリアから取り外され、かつ把持装置を用いてピックアップ位置に輸送される、実施形態292~298のいずれか1つに記載の方法。
【0408】
実施形態300.試料レセプタクルの高さおよび配向が許容可能であるかどうかを判定するステップをさらに含む、実施形態292~299のいずれか1つに記載の方法。
【0409】
実施形態301.ステップ(d)で、キャリッジによって支持されたレセプタクルホルダが、ピックアップ位置で試料レセプタクルを受容する、実施形態292~300のいずれか1つに記載の方法。
【0410】
実施形態302.ピック位置が分析機器のハウジングの外側に位置する、実施形態301に記載の方法。
【0411】
実施形態303.ステップ(d)で、キャリッジが、試料レセプタクルをピックアップ位置からピペッティングステーションへ輸送する、実施形態301または302に記載の方法。
【0412】
実施形態304.試料レセプタクルが、ピックアップ位置からピペッティングステーションへ輸送されたときに、試料レセプタクルをキャリッジに固定するステップをさらに含み、それによって試料レセプタクルの垂直方向の動きを妨げる、実施形態303に記載の方法。
【0413】
実施形態305.第1のキャリアおよび第2のキャリアが同じキャリアである、実施形態292~304のいずれか1つに記載の方法。
【0414】
実施形態306.アッセイが、核酸ベースの増幅反応を実施するための試薬および条件に試料を曝露することを含む、実施形態292~305のいずれか1つに記載の方法。
【0415】
本開示は、特定の例示的な実施形態を参照してかなり詳細に説明および示されている。当業者は、開示された実施形態の他の実施形態および変形および修正が本開示の範囲内に含まれることを容易に理解するであろう。さらに、開示された実施形態、組み合わせ、および部分的組み合わせの説明は、本開示が、請求項に明示的に列挙されるもの以外の特徴または特徴の組み合わせを要求することを伝えることを意図するものではない。したがって、本開示は、以下の添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に包含されるすべての変更および変形を含むとみなされる。
【外国語明細書】