(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097850
(43)【公開日】2024-07-19
(54)【発明の名称】医療処置に対してコンピュータ支援識別を利用するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
A61B 34/10 20160101AFI20240711BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20240711BHJP
G06V 40/16 20220101ALI20240711BHJP
【FI】
A61B34/10
G06T7/00 510F
G06V40/16 A
【審査請求】有
【請求項の数】32
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024074427
(22)【出願日】2024-05-01
(62)【分割の表示】P 2021550211の分割
【原出願日】2020-03-09
(31)【優先権主張番号】62/823,938
(32)【優先日】2019-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】319008904
【氏名又は名称】アルコン インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】マルティン アイル
(57)【要約】
【課題】医療処置に対してコンピュータ支援識別を利用するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】本開示は、第1の患者の識別を受信してもよく、第1の患者の顔に関連付けられ、且つ第1の患者の識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信してもよく、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定してもよく、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置に少なくとも基づく現在の患者の顔の第2のテンプレートを特定してもよく、第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致するかどうかを特定してもよく、第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致する場合、現在の患者が第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供してもよく、第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致しない場合、現在の患者が識別されていない旨の指示を提供してもよい、システムを提供する。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療システムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記プロセッサに結合される少なくとも1つのディスプレイと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、命令を含むメモリ媒体であって、前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記医療システムに、
第1の患者の識別を受信させ、
前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信させ、
現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定させ、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づく前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の指示を提供させる、メモリ媒体と、
を備え、
前記命令は、更に、前記医療システムに、
前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの領域に入ることを特定させ、
前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの前記領域に入ることの特定に応じて、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの前記領域内にあるべきではない旨の指示を提供させる、医療システム。
【請求項2】
前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供するため、前記命令は、更に、前記医療システムに、視覚信号及び可聴信号のうちの少なくとも1つを提供させる、請求項1に記載の医療システム。
【請求項3】
前記命令は、更に、前記医療システムに、
前記第1の患者の前記顔に関連付けられる前記第1の複数の位置を特定させ、
前記第1の患者の前記顔に関連付けられる前記第1の複数の位置に少なくとも基づく前記第1の患者の前記顔の前記第1のテンプレートを特定させ、
前記第1のテンプレートを前記第1の患者の前記識別と関連付けさせ、
前記第1の患者の前記識別と共に前記第1のテンプレートを格納させる、
請求項1に記載の医療システム。
【請求項4】
前記命令は、更に、前記医療システムに、
第2の患者の顔に関連付けられる第3の複数の位置を特定させ、
前記第2の患者の前記顔に関連付けられる前記第3の複数の位置に少なくとも基づく前記第2の患者の前記顔の第3のテンプレートを特定させ、
前記第3のテンプレートを前記第2の患者の識別と関連付けさせ、
前記第2の患者の前記識別と共に前記第3のテンプレートを格納させる、
請求項1に記載の医療システム。
【請求項5】
顕微鏡を更に備え、
前記命令は、更に、前記医療システムに、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記第1の患者の前記顔に対する前記顕微鏡の角度を特定させる、
請求項1に記載の医療システム。
【請求項6】
前記命令は、更に、前記医療システムに、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記第1の患者の前記顔に対するレンズの向きを特定させる、請求項1に記載の医療システム。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサに結合される顕微鏡一体型ディスプレイを更に備え、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、前記少なくとも1つのディスプレイを含み、
前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合に前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の前記指示を提供するために、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合に前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の前記指示を提供させ、
前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合に前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供するために、提供し、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合に前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供させる、
請求項1に記載の医療システム。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサに結合される顕微鏡一体型ディスプレイを更に備え、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、少なくとも1つの画像を取得するよう構成される少なくとも1つの画像センサを含み、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定するために、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記少なくとも1つの画像を介して前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定させる、
請求項1に記載の医療システム。
【請求項9】
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定するために、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記第1のテンプレートの前記第1の複数の位置のうちの3つ以上の位置によって形成されるポリゴンが、前記第2のテンプレートの前記第2の複数の位置のうちの3つ以上の位置によって形成されるポリゴンと一致するかどうかを特定させる、請求項1に記載の医療システム。
【請求項10】
医療システムが第1の患者の識別を受信することと、
前記医療システムが、前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信することと、
前記医療システムが、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定することと、
前記医療システムが、前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づいて、前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定することと、
前記医療システムが、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することと、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合、前記医療システムが、前記医療システムのディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供することと、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合、前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の指示を提供することと、
を含み、
前記医療システムが、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの領域に入ることを特定することと、
前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの前記領域に入ることの特定に応じて、前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの前記領域内にあるべきでない旨の指示を提供することと、
を更に含む、方法。
【請求項11】
前記現在の患者が識別されていない旨の指示を前記医療システムが提供することは、視覚信号及び可聴信号のうちの少なくとも1つを提供することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記医療システムが、前記第1の患者の前記顔に関連付けられる前記第1の複数の位置を特定することと、
前記医療システムが、前記第1の患者の前記顔に関連付けられる前記第1の複数の位置に少なくとも基づく前記第1の患者の前記顔の前記第1のテンプレートを特定することと、
前記医療システムが、前記第1のテンプレートを前記第1の患者の前記識別と関連付けることと、
前記医療システムが、前記第1の患者の前記識別と共に前記第1のテンプレートを格納することと、
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記医療システムが、第2の患者の顔に関連付けられる第3の複数の位置を特定することと、
前記医療システムが、前記第2の患者の前記顔に関連付けられる前記第3の複数の位置に少なくとも基づく前記第2の患者の前記顔の第3のテンプレートを特定することと、
前記医療システムが、前記第3のテンプレートを前記第2の患者の識別と関連付けることと、
前記医療システムが、前記第2の患者の前記識別と共に前記第3のテンプレートを格納することと、
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記医療システムが、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記第1の患者の前記顔に対する前記医療システムの顕微鏡の角度を特定すること、
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記医療システムが、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記第1の患者の前記顔に対するレンズの向きを特定すること、
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記医療システムは、顕微鏡一体型ディスプレイを含み、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、前記ディスプレイを含み、
前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の前記指示を提供することは、前記医療システムが、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記現在の患者が正しく識別された旨の前記指示を提供することを含み、
前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供することは、前記医療システムが、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供することを含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記医療システムは、顕微鏡一体型ディスプレイを含み、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、1つ以上の画像を取得するよう構成される少なくとも1つの画像センサを含み、
前記方法は、
前記少なくとも1つの画像センサが少なくとも1つの画像を取得することを更に含み、
前記医療システムが前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定することは、前記医療システムが前記少なくとも1つの画像を介して前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定することを含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記医療システムが、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することは、前記医療システムが、前記第1のテンプレートの前記第1の複数の位置のうちの3つ以上の位置によって形成されるポリゴンが、前記第2のテンプレートの前記第2の複数の位置のうちの3つ以上の位置によって形成されるポリゴンと一致するかどうかを特定することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
医療システムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記プロセッサに結合される少なくとも1つのディスプレイと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、命令を含むメモリ媒体であって、前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記医療システムに、
第1の患者の識別を受信させ、
前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信させ、
現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定させ、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づく前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の指示を提供させる、メモリ媒体と、
を備え、
顕微鏡を更に備え、
前記命令は、更に、前記医療システムに、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記第1の患者の前記顔に対する前記顕微鏡の角度を特定させる、医療システム。
【請求項20】
医療システムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記プロセッサに結合される少なくとも1つのディスプレイと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、命令を含むメモリ媒体であって、前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記医療システムに、
第1の患者の識別を受信させ、
前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信させ、
現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定させ、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づく前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の指示を提供させる、メモリ媒体と、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合される顕微鏡一体型ディスプレイを更に備え、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、前記少なくとも1つのディスプレイを含み、
前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合に前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の前記指示を提供するために、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合に前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の前記指示を提供させ、
前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合に前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供するために、提供し、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合に前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供させる、医療システム。
【請求項21】
医療システムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記プロセッサに結合される少なくとも1つのディスプレイと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、命令を含むメモリ媒体であって、前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記医療システムに、
第1の患者の識別を受信させ、
前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信させ、
現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定させ、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づく前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の指示を提供させる、メモリ媒体と、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合される顕微鏡一体型ディスプレイを更に備え、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、少なくとも1つの画像を取得するよう構成される少なくとも1つの画像センサを含み、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定するために、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記少なくとも1つの画像を介して前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定させる、医療システム。
【請求項22】
医療システムが第1の患者の識別を受信することと、
前記医療システムが、前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信することと、
前記医療システムが、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定することと、
前記医療システムが、前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づいて、前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定することと、
前記医療システムが、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することと、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合、前記医療システムが、前記医療システムのディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供することと、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合、前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の指示を提供することと、
を含み、
前記医療システムが、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記第1の患者の前記顔に対する前記医療システムの顕微鏡の角度を特定すること、
を更に含む、方法。
【請求項23】
医療システムが第1の患者の識別を受信することと、
前記医療システムが、前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信することと、
前記医療システムが、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定することと、
前記医療システムが、前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づいて、前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定することと、
前記医療システムが、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することと、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合、前記医療システムが、前記医療システムのディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供することと、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合、前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の指示を提供することと、
を含み、
前記医療システムは、顕微鏡一体型ディスプレイを含み、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、前記ディスプレイを含み、
前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の前記指示を提供することは、前記医療システムが、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記現在の患者が正しく識別された旨の前記指示を提供することを含み、
前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供することは、前記医療システムが、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供することを含む、方法。
【請求項24】
医療システムが第1の患者の識別を受信することと、
前記医療システムが、前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信することと、
前記医療システムが、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定することと、
前記医療システムが、前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づいて、前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定することと、
前記医療システムが、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することと、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合、前記医療システムが、前記医療システムのディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供することと、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合、前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の指示を提供することと、
を含み、
前記医療システムは、顕微鏡一体型ディスプレイを含み、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、1つ以上の画像を取得するよう構成される少なくとも1つの画像センサを含み、
前記少なくとも1つの画像センサが少なくとも1つの画像を取得することを更に含み、
前記医療システムが前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定することは、前記医療システムが前記少なくとも1つの画像を介して前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定することを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、コンピュータ支援識別、特に、医療処置に対してコンピュータ支援識別を利用することに関する。
【背景技術】
【0002】
これまで、患者を正しく識別することができないと、結果として、数ある中でも、輸血ミス、投薬ミス、間違った人の処置、検査ミス、及び/又は誤った医療処置部位のミスを生じる可能性があった。患者の誤認は、医療処置ミスにおける根本的な原因となる可能性がある。患者の誤認が起こる可能性のある領域は、数ある中でも、外科的介入、輸血、薬物投与、及び/又は静脈切開を含む。患者の誤認は、名前構造(例えば、名前の酷似)、生年月日の不正確さ、身元を隠す衣服、意識のない患者、コンピュータ化されたシステムを介して患者を登録する場合のミス、識別用リストバンドが存在しない、別の(例えば、間違った)患者を識別する識別用リストバンド等によって起こる可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示は、第1の患者の識別を受信することができるシステムを提供する。一例において、システムは、医療従事者から第1の患者の識別を受信してもよい。別の例において、システムは、患者のリストバンドをスキャンすることによって第1の患者の識別を受信してもよい。システムは、更に、第1の患者の顔に関連付けられ、且つ第1の患者の識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信してもよい。一例において、システムは、第1の患者の顔に関連付けられ、且つ第1の患者の識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートをストレージデバイスから受信してもよい。一例において、システムは、第1の患者の顔に関連付けられ、且つ第1の患者の識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートをネットワークから受信してもよい。システムは、更に、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定してもよい。例えば、医療処置は、現在の患者に対して保留中であってもよい。
【0004】
システムは、更に、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置に少なくとも基づいて、現在の患者の顔の第2のテンプレートを特定してもよい。例えば、顔認識システム、方法、及び/又はプロセスは、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置に少なくとも基づいて、現在の患者の顔の第2のテンプレートを特定してもよい。システムは、更に、第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致するかどうかを特定しもよい。例えば、システムは、現在の患者が第1の患者であることを確認又は否定するよう、第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致するかどうかを特定してもよい。第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致する場合、システムは、更に、ディスプレイを介して、現在の患者が第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供してもよい。第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致しない場合、システムは、更に、ディスプレイを介して、現在の患者が識別されていない旨の指示を提供してもよい。例えば、現在の患者が識別されていない旨の指示を提供することは、視覚信号及び可聴信号のうちの少なくとも1つを提供することを含んでいてもよい。第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することにおいて、システムは、第1のテンプレートの第1の複数の位置のうちの3つ以上の位置によって形成されるポリゴンが、第2のテンプレートの第2の複数の位置のうちの3つ以上の位置によって形成されるポリゴンと一致するかどうかを特定してもよい。
【0005】
システムは、更に、少なくとも第2のテンプレートに基づいて、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域に入るかどうかを特定してもよい。例えば、第2のテンプレートの領域は、医療処置が行われない可能性のある第1の患者の領域に関連付けられてもよい。システムは、更に、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域内にあるべきではない旨の指示を提供してもよい。例えば、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域内にあるべきではない旨の指示を提供することは、第2のテンプレートに少なくとも基づいて、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域に入ると特定することに応じて実行されてもよい。
【0006】
システムは、更に、第1の患者の顔に関連付けられる第1の複数の位置を特定してもよく、また更に、第1の患者の顔に関連付けられる第1の複数の位置に少なくとも基づいて、第1の患者の顔の第1のテンプレートを特定してもよい。一例において、顔認識システム、方法、及び/又はプロセスは、第1の患者の顔に関連付けられる第1の複数の位置を特定してもよい。別の例において、顔認識システム、方法、及び/又はプロセスは、第1の患者の顔に関連付けられる第1の複数の位置に少なくとも基づいて、第1の患者の顔の第1のテンプレートを特定してもよい。第1のテンプレートは、医療処置の前に特定されてもよい。例えば、第1のテンプレートは、医療処置が開始されるか又は進行する前に第1の患者が第1の患者であることを確認するために利用されてもよい。
【0007】
システムは、更に、第1のテンプレートを第1の患者の識別と関連付け、第1のテンプレートを第1の患者の識別と共に格納してもよい。一例において、システムは、ストレージデバイスを介して、第1のテンプレートを第1の患者の識別と共に格納してもよい。別の例において、システムは、第1の患者の識別に基づいて、第1のテンプレートを格納してもよい。第1の患者の識別に基づいて第1のテンプレートを格納することは、第1の患者の識別を利用して、第1のテンプレートを検索及び/又は受信することを可能にしてもよいか、及び/又は容易にしてもよい。
【0008】
システムは、更に、第2のテンプレートに少なくとも基づいて、第1の患者の顔に対する顕微鏡の角度を特定してもよい。例えば、第1の患者に対する外科医の位置を特定することは、第2のテンプレートに少なくとも基づいて、第1の患者の顔に対する顕微鏡の角度を特定することに少なくとも基づいていてもよい。顕微鏡は、顕微鏡一体型ディスプレイであってもよいか、又はそれを含んでいてもよい。システムは、更に、第2のテンプレートに少なくとも基づいて、第1の患者の顔に対するレンズの向きを特定してもよい。例えば、レンズは、医療処置において利用されてもよい。例えば、レンズは、第1の患者の眼内に配置されてもよい。
【0009】
システムは、更に、第2の患者の顔に関連付けられる第3の複数の位置を特定し、第2の患者の顔に関連付けられる第3の複数の位置に少なくとも基づく第2の患者の顔の第3のテンプレートを特定し、第3のテンプレートを第2の患者の識別に関連付け、第3のテンプレートを第2の患者の識別と共に格納してもよい。例えば、システムは、他の患者により利用されてもよい。
【0010】
システムは、顕微鏡一体型ディスプレイを含んでいてもよい。顕微鏡一体型ディスプレイは、少なくとも1つの画像を取得するよう構成される少なくとも1つの画像センサを含んでいてもよい。一例において、顕微鏡一体型ディスプレイは、少なくとも1つの画像を取得してもよい。別の例において、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定することは、顕微鏡一体型ディスプレイを介して取得される少なくとも1つの画像を介して、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定することを含んでいてもよい。
【0011】
本開示は、システムのプロセッサによる実行時に、システムに上記ステップを実行させる命令を有する非一時的コンピュータ読取可能メモリデバイスを更に含む。本開示は、以下の特徴の1つ以上を有する上述のシステム又は非一時的コンピュータ読取可能メモリデバイスを更に含み、その特徴は、明らかに相互排他的でない限り、互いに組み合わせて使用されてもよい。i)第1の患者の識別を受信し、ii)第1の患者の顔に関連付けられ、且つ第1の患者の識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信し、iii)現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定し、iv)現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置に少なくとも基づく現在の患者の顔の第2のテンプレートを特定し、v)第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致するかどうかを特定し、vi)第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致する場合、現在の患者が第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供し、vii)第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致しない場合、現在の患者が識別されていない旨の指示を提供し、viii)第2のテンプレートに少なくとも基づいて、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域に入ることを特定し、ix)第2のテンプレートに少なくとも基づいて、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域に入ることの特定に応じて、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域内にあるべきでない旨の指示を提供し、x)第1の患者の顔に関連付けられる第1の複数の位置を特定し、xi)第1の患者の顔に関連付けられる第1の複数の位置に少なくとも基づく第1の患者の顔の第1のテンプレートを特定し、xii)第1のテンプレートを第1の患者の識別と関連付け、xiii)第1の患者の識別と共に第1のテンプレートを格納し、xix)第2のテンプレートに少なくとも基づいて、第1の患者の顔に対する顕微鏡の角度を特定し、xx)第2のテンプレートに少なくとも基づいて、第1の患者の顔に対するレンズの向きを特定し、xxi)第2の患者の顔に関連付けられる第3の複数の位置を特定し、xxii)第2の患者の顔に関連付けられる第3の複数の位置に少なくとも基づく第2の患者の顔の第3のテンプレートを特定し、xxii)第3のテンプレートを第2の患者の識別と関連付け、xxiv)第2の患者の識別と共に第3のテンプレートを格納する。
【0012】
上記システムのいずれかは、上記方法のいずれかを実行することが可能であってもよく、上記非一時的コンピュータ可読メモリデバイスのいずれかは、システムに上記方法のいずれかを実行させることが可能であってもよい。上記方法のいずれかは、上記システムのいずれかの上で、又は上記非一時的コンピュータ可読メモリデバイスのいずれかを使用して、実施されてもよい。
【0013】
前述の概略説明及び以下の詳細な説明の両方が、本質的に例示且つ説明的であり、本開示の範囲を限定することなく本開示の理解をもたらすことを意図するものと理解されるべきである。その点に関して、本開示の追加の態様、特徴及び利点は、以下の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。
【0014】
本開示並びにその特徴及び利点をより完全に理解するために、ここで、以下の説明に対して参照が行われ、添付図面と併せて用いられる。添付図面は、縮尺通りではない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図2A】
図2Aは、患者の顔に関連付けられるテンプレートの例を示す。
【
図2B】
図2Bは、患者の顔に関連付けられるテンプレートの例を示す。
【
図3B】
図3Bは、顕微鏡一体型ディスプレイの一例及び外科用ツール機器の複数の例を示す。
【
図4D-4E】
図4Dは、警告又はエラーを提供するグラフィカルユーザインタフェースの一例を示し、
図4Eは、患者が正しく識別された旨の表示を提供するグラフィカルユーザインタフェースの一例を示す。
【
図5C】
図5Cは、外科用ツール機器が領域内に含まれていることを特定する一例を示す。
【
図5D】
図5Dは、外科用ツール機器が領域内に含まれていることを特定する別の例を示す。
【
図5E-5F】
図5Eは、警告を提供するグラフィカルユーザインタフェースの一例を示し、
図5Fは、何のエラーも検出されなかった旨の表示を提供するグラフィカルユーザインタフェースの一例を示す。
【
図6】
図6は、コンピュータシステムの一例を示す。
【
図7】
図7は、システムを動作させる方法の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の説明では、開示する主題の議論を容易にするために、詳細が例として述べられている。しかしながら、開示する実施形態は、例であり、全ての考えられる実施形態を網羅するものではないことは、当業者には明らかであるべきである。
【0017】
本明細書で用いるように、参照番号は、エンティティのクラス又は種類を参照し、そのような参照番号に続く任意の文字が、そのクラス又は種類の特定のエンティティの特定のインスタンスを参照する。よって、例えば、「12A」によって参照する仮想エンティティは、特定のクラス/種類の特定のインスタンスを参照してもよく、参照「12」は、概してその特定クラス/種類に属するインスタンスの集合又はそのクラス/種類のいずれか1つのインスタンスを参照してもよい。
【0018】
医療システムは、患者を識別するために利用されてもよい。一例において、第1の医療システムが、医療処置の前に患者を識別することにおいて、初回に利用されてもよい。別の例において、第2の医療システムが、医療処置の前に患者を識別することにおいて、2回目に利用されてもよい。2回目は初回よりも後の時間であってもよい。一例において、第1の医療システムは、医者のオフィスにおいて利用されてもよい。別の例において、第2の医療システムは、外科設備において利用されてもよい。
【0019】
第1の医療システムは、患者に関連付けられる2つ以上の識別属性を関連付けてもよい。例えば、患者に関連付けられる2つ以上の識別属性は、数ある中でも、患者の名前、患者の住所、患者の電話番号、患者の政府発行識別番号又は文字列、患者の生年月日、患者の第1の医療施設識別、及び患者の第1の顔識別のうちの2つ以上を含んでいてもよい。患者の第1の顔識別は、患者を識別するために、顔認識プロセス、方法、及び/又はシステムを介して利用されてもよい。
【0020】
第2の医療システムは、患者に関連付けられる2つ以上の識別属性を関連付けてもよい。例えば、患者に関連付けられる2つ以上の識別属性は、数ある中でも、患者の名前、患者の住所、患者の電話番号、患者の政府発行識別番号又は文字列、患者の生年月日、患者の第1の医療施設識別、患者の第2の第1の医療施設識別、患者の第1の顔識別、及び患者の第2の顔識別のうちの2つ以上を含んでいてもよい。第2の医療システムは、顔認識プロセス、方法、及び/又はシステムを利用して、患者の第2の顔識別を取得し、患者の第1の顔識別と患者の第2の顔識別とが一致するかどうかを特定してもよい。患者の第1の顔識別と患者の第2の顔識別とが一致する場合、患者に関連付けられた医療処置を進めてもよい。例えば、患者に関連付けられる医療処置は、患者に関連付けられる外科手術を含んでいてもよい。患者の第1の顔識別と患者の第2の顔識別とが一致しない場合、患者に関連付けられた医療処置を進めなくてもよい。例えば、患者が正しく識別されなかったことを医療従事者に通知してもよいエラー又は警告が発行されてもよい。
【0021】
1つ以上の顔認識システム、1つ以上の顔認識方法、及び/又は1以上の顔認識プロセスが、患者の顔識別に利用されてもよい。例えば、顔認識は、患者の顔の1つ以上のテクスチャ及び/又は患者の顔の1つ以上の部分の1つ以上の形状に少なくとも基づくパターンを分析することによって、患者を識別することに少なくとも基づいていてもよい。例えば、顔認識は、患者の顔の画像から標識点及び/又は特徴を抽出することを介して顔の特徴を識別してもよい。患者の顔の1つ以上の標識点及び/又は1つ以上の特徴は、患者の顔の眼、鼻、頬骨、及び顎のうちの1つ以上の相対位置、大きさ、及び/又は形状を含んでいてもよい。1つ以上の顔認識システム、1つ以上の顔認識方法、及び/又は1つ以上の顔認識プロセスは、患者の顔に関連付けられるデータを特定してもよい。患者の顔に関連付けられるデータはテンプレートを含んでいてもよい。例えば、テンプレートは、第1の患者の顔を第1の患者とは異なる第2の患者の顔から区別するために利用されてもよいデータを含んでいてもよいため、テンプレートは写真とは区別されてもよい。
【0022】
1つ以上の顔認識システム、1つ以上の顔認識方法、及び/又は1つ以上の顔認識プロセスは、数ある中でも、1つ以上のプロジェクタ及び/又は1つ以上のセンサを利用する3次元技術を利用して、患者の顔の形状に関する情報を特定してもよい。例えば、患者の顔の形状に関する情報を利用して、患者の顔の表面の1つ以上の特徴を特定してもよい。患者の顔の表面の1つ以上の特徴は、数ある中でも、眼窩の輪郭、鼻の輪郭、及び顎の輪郭のうちの1つ以上を含んでいてもよい。3次元顔認識技術を利用する利点は、3次元顔認識技術が照明の変化によって影響されないことがあることであってもよい。1つ以上の顔認識システム、1つ以上の顔認識方法、及び/又は1つ以上の顔認識プロセスは、複数の画像センサを利用してもよい。例えば、複数の画像センサは、複数のカメラを含んでいてもよい。3次元顔認識技術は、複数の画像センサを利用してもよい。
【0023】
顔認識システムは、1つ以上の画像取得デバイスを含んでいてもよい。例えば、1つ以上の画像取得デバイスは、1つ以上のカメラを含んでいてもよい。顔認識システムは、1つ以上のライトプロジェクタを含んでいてもよい。一例として、ライトプロジェクタは赤外光を投影してもよい。別の例において、ライトプロジェクタはレーザを含んでいてもよい。顔認識システムは、患者の顔上の位置を特定してもよい。例えば、患者の顔上の位置は、患者の顔のテンプレートを特定することにおいて利用されてもよい。患者の顔のテンプレートは、患者の顔のトポグラフィと関連付けられてもよい。患者の顔のテンプレートは、顔認識において利用されてもよい。例えば、患者の顔のテンプレートは、患者の身元を確認又は否認する際に、別のテンプレートと比較されてもよい。顔認識システムは、1つ以上の画像飛行時間型(ToF)デバイスを含んでいてもよい。例えば、1つ以上の飛行時間型デバイスは、患者の顔上の位置を特定することにおいて利用されてもよい。ToFデバイスは、1つ以上のSONAR(音響ナビゲーション測距)デバイス及び/又は1つ以上のLIDAR(光撮像、検出、及び測距)デバイスを含んでいてもよい。例えば、LIDARデバイスは、少なくとも1つのレーザを利用する3次元走査において利用されてもよい。
【0024】
患者に関連付けられる医療処置は、患者の一部(例えば、医療処置の部位)を含んでいてもよい。例えば、患者の一部は患者の別の部分と類似していてもよい。例えば、患者の右眼は患者の左眼と類似していてもよい。患者に関連付けられる医療処置は、患者の一部に対するものであり、患者の他の部分に対するものではなくてもよい。例えば、患者に関連付けられる医療処置は、患者の右眼に対するものであり、患者の左眼に対するものではなくてもよい。第2の医療システムは、コンピュータビジョンプロセス、方法、及び/又はシステムを利用して、患者の一部分を患者の他の部分から特定してもよい。コンピュータビジョンプロセス、方法、及び/又はシステムは、顔認識プロセス、方法、及び/又はシステムを利用して、患者の一部分を患者の他の部分から特定してもよい。例えば、第2の医療システムは、外科用ツール機器が患者の一部に関連付けられていない領域内にあると特定してもよい。第2の医療システムは、外科用ツール機器が患者の一部と関連付けられていない領域内にあると第2の医療システムが特定した場合、警告又はエラーを発してもよい。一例において、医療処置が患者の右眼(例えば、医療処置の部位)に対するものである場合、第2の医療システムは、外科用ツール機器が患者の右眼に関連付けられていない領域内にあると第2の医療システムが特定した場合、警告又はエラーを発してもよい。別において、医療処置が患者の右眼(例えば、医療処置の部位)に対するものである場合、第2の医療システムは、外科用ツール機器が患者の左眼に関連付けられた領域内にあると第2の医療システムが特定した場合、警告又はエラーを発してもよい。
【0025】
ここで
図1Aを参照すると、診断システムの例が示されている。示すように、医療システム110は、患者120と共に利用されてもよい。図示するように、医療システム110は、コンピュータシステム112を含んでいてもよい。コンピュータシステム112は、ディスプレイ116A及び116Bに通信可能に結合されてもよい。一例のように、コンピュータシステム112は、ディスプレイ116と一体化していてもよい。コンピュータシステム112は、撮像デバイス114と通信可能であってもよい。一例において、撮像デバイス114は1つ以上のカメラを含んでいてもよい。別の例において、撮像デバイス114は3次元スキャナを含んでいてもよい。撮像デバイス114は、患者120の眼122の生体測定において利用されてもよい。示すように、ディスプレイ116Aは、患者120の眼122に関連付けられた生体測定情報132を表示してもよい。図示するように、ディスプレイ116Bは、患者120の画像130を表示してもよい。コンピュータシステム112は、顔認識情報を特定してもよい。例えば、顔認識情報は、患者120の顔のテンプレートを含んでいてもよい。図示するように、テンプレート140Aは、患者120の画像130の上に表示されてもよい。例えば、ディスプレイ116Bは、患者120の画像130の上にテンプレート140Aを表示してもよい。図示するように、テンプレート140Bが表示されてもよい。例えば、ディスプレイ116Bはテンプレート140Bを表示してもよい。テンプレート140は、患者120を識別するために利用されてもよい。1つの利点は、患者120が医療システム110によって検査されている間に、患者120の眼122に関連付けられる生体測定情報132及びテンプレート140を特定することを含んでいてもよい。一例において、患者120の眼122に関連付けられる生体測定情報132及びテンプレート140を同時に特定してもよい。別の例において、患者120の眼122に関連付けられる生体測定情報132及びテンプレート140は、互いに対して短い時間で特定されてもよい。
【0026】
人150が医療システム110を操作してもよい。例えば、人150は医療従事者であってもよい。人150が、患者120に関連付けられた識別情報をコンピュータシステム112に入力してもよい。患者120に関連付けられた識別情報は、数ある中でも、患者120の名前、患者120の住所、患者120の電話番号、患者120の政府発行識別番号、及び患者120の生年月日のうちの1つ以上を含んでいてもよい。例えば、コンピュータシステム112は、患者120に関連付けられた識別情報を顔認識情報と関連付けてもよい。例えば、コンピュータシステム112は、患者120に関連付けられた識別情報をテンプレート140に関連付けてもよい。
【0027】
人150は、コンピュータシステム112が患者120に関連付けられた識別情報を顔認識情報に関連付ける前に、患者120に関連付けられた識別情報の1つ以上の部分を検証してもよい。例えば、患者120に関連付けられた識別情報の1つ以上の部分は、医療システム110が患者120と共に利用される前に、コンピュータシステム112によってアクセス可能なストレージデバイスを介して格納されていてもよい。人150は、患者120の一部に関連付けられるデータを構成してもよい。例えば、人150は、患者120の右眼に関連付けられるデータを構成してもよい。
【0028】
ここで
図1Bを参照すると、撮像デバイスの一例が示されている。示すように、撮像デバイス114は、画像センサ160A~160Cを含んでいてもよい。例えば、画像センサ160はカメラを含んでいてもよい。図示するように、撮像デバイス114は、ライトプロジェクタ162A~162Cを含んでいてもよい。一例において、ライトプロジェクタ162は可視光を投影してもよい。別の例において、ライトプロジェクタ162は赤外光を投影してもよい。ライトプロジェクタ162は、患者の顔に円及び/又はドットを投影してもよい。画像センサ160は、患者の顔に投影された円及び/又はドットの反射を受け取ってもよい。コンピュータシステムは、患者の顔に投影された円及び/又はドットの反射に少なくとも基づいて、患者の顔に関連付けられた1つ以上の位置及び/又は1つ以上のテンプレートを特定することができる。示すように、撮像デバイス114は、深度センサ164A~164Cを含んでいてもよい。深度センサ164は、ライトプロジェクタ162を含んでいてもよい。深度センサ164は、光学センサを含んでいてもよい。画像センサ160、ライトプロジェクタ162、及び深度センサ164のうちのいずれか2つ以上が組み合わされてもよい。数ある中でも、画像センサ160A~160Cのうちの1つ以上、ライトプロジェクタ162A~162Cのうちの1つ以上、及び/又は深度センサ164A~164Cのうちの1つ以上は、
図2A及び2Bに示すように、位置210及び/又は距離220を特定するために利用されてもよいデータを生成してもよい。一例において、コンピュータシステム112は、
図2A及び2Bに示すように、データを利用して位置210及び/又は距離220を特定してもよい。別の例において、コンピュータシステム112は、
図2A及び2Bに示すように、データを利用してテンプレート140を特定してもよい。
【0029】
ここで
図3Aを参照すると、別の医療システムの例が示されている。示すように、外科医310が、外科用ツール機器320を利用してもよい。一例において、外科医310は、患者120の眼122に関わる手術において、外科用ツール機器320を利用してもよい。医療システム300は、眼科外科ツール追跡システムを含んでいてもよい。図示するように、医療システム300は、コンピュータシステム330、ディスプレイ340、及び顕微鏡350を含んでいてもよい。具体的には図示していないが、医療システム300は、1つ以上のカメラシステムを含んでいてもよい。一例として、顕微鏡350は、顕微鏡一体型ディスプレイ(MID)352(
図3Bに図示する)であってもよいか、又はそれを含んでいてもよい。第2の例として、顕微鏡350は、MID352を参照して説明されるもののような、1つ以上の構造及び/又は1つ以上の機能性を含んでいてもよい。第3の例として、顕微鏡350は、カメラシステムを含んでいてもよい。別の例として、顕微鏡350は、カメラシステムに結合されてもよい。
【0030】
コンピュータシステム330は、1つ以上の画像センサによって取り込まれた画像フレームを受信してもよい。例えば、コンピュータシステム330は、1つ以上の画像フレームに様々な画像処理を実行してもよい。コンピュータシステム330は、1つ以上の画像フレームに対して画像解析を実行して、1つ以上の画像フレームから外科用ツール機器320の1つ以上の画像を識別及び/又は抽出してもよい。コンピュータシステム330は、1つ以上の画像フレームを重畳してもよいグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を生成してもよい。例えば、GUIは、数ある中でも、1つ以上のインジケータ及び/又は1つ以上のアイコンを含んでいてもよい。1つ以上のインジケータは、1つ以上の位置及び/又は1つ以上の向き等の外科データを含んでいてもよい。1つ以上のインジケータは、1つ以上の警告を含んでいてもよい。GUIは、ディスプレイ340及び/又は顕微鏡350によって外科医310及び/又は他の医療従事者に表示されてもよい。
【0031】
コンピュータシステム330、ディスプレイ340、及び顕微鏡350は、互いに通信可能に結合された別々のハウジング内に、又は共通のコンソール若しくはハウジング内に実装されてもよい。ユーザインタフェースは、数ある中でも、コンピュータシステム330、ディスプレイ340、及び顕微鏡350のうちの1つ以上に関連付けられてもよい。例えば、ユーザインタフェースは、数ある入力デバイスの中でも、キーボード、マウス、ジョイスティック、タッチスクリーン、アイトラッキングデバイス、音声認識デバイス、ジェスチャーコントロールモジュール、ダイヤル、及び/又はボタンのうちの1つ以上を含んでいてもよい。ユーザ(例えば、外科医310及び/又は他の医療従事者)は、ユーザインタフェースを介して所望の命令及び/又はパラメータを入力してもよい。例えば、ユーザインタフェースは、数ある中でも、コンピュータシステム330、ディスプレイ340、及び顕微鏡350のうちの1つ以上を制御することにおいて利用されてもよい。
【0032】
ここで
図3Bを参照すると、顕微鏡一体型ディスプレイの一例及び外科用ツール機器の複数の例が示されている。示すように、外科用ツール機器320Aは、外科用メスであってもよいか、又はそれを含んでいてもよい。図示するように、外科用ツール機器320Bは、Qチップであってもよいか、又はそれを含んでいてもよい。示すように、外科用ツール機器320Cは、ピンセットであってもよいか、又はそれを含んでいてもよい。具体的に図示されていない他の外科用ツール機器は、本明細書中に説明する1つ以上のシステム、1つ以上のプロセス、及び/又は1つ以上の方法と共に利用されてもよい。
【0033】
一例として、外科用ツール機器320は、1つ以上のパターンで印が付けられてもよい。1つ以上のパターンは、外科用ツール機器320を識別することにおいて利用されてもよい。1つ以上のパターンは、数ある中でも、ハッシュパターン、ストライプパターン、フラクタルパターンのうちの1つ以上を含んでいてもよい。別の例として、外科用ツール機器320は、染料及び/又は塗料で印が付けられてもよい。染料及び/又は塗料は、数ある中でも、可視光、赤外光、及び紫外光のうちの1つ以上を反射してもよい。一例において、照明器378は紫外光を提供してもよく、画像センサ372は、外科用ツール機器320から反射された紫外光を受光してもよい。コンピュータシステム330は、外科用ツール機器320から反射された紫外光に少なくとも基づいて、画像センサ372から画像データを受信してもよく、外科用ツール機器320から反射された紫外光に少なくとも基づいて、画像データを利用して、画像センサ372によって提供される他の画像データから外科用ツール機器320を識別してもよい。別の例において、照明器378は赤外光を提供してもよく、画像センサ372は、外科用ツール機器320から反射された赤外光を受光してもよい。コンピュータシステム330は、外科用ツール機器320から反射された赤外光に少なくとも基づいて、画像センサ372から画像データを受信してもよく、外科用ツール機器320から反射された赤外光に少なくとも基づいて、画像データを利用して、画像センサ372によって提供される他の画像データから外科用ツール機器320を識別してもよい。
【0034】
図示するように、MID352はディスプレイ362A及び362Bを含んでいてもよい。例えば、外科医310は複数の接眼レンズを覗き込んでもよく、ディスプレイ362A及び362Bは情報を外科医310に表示してもよい。MID352を複数のディスプレイと共に示しているが、MID352は単一のディスプレイ362を含んでいてもよい。例えば、MID352は、1つ以上のディスプレイ362と共に実装されてもよい。示すように、MID352は、画像センサ372A及び372Bを含んでいてもよい。一例において、画像センサ372A及び372Bは、画像を取得してもよい。第2の例において、画像センサ372A及び372Bはカメラを含んでいてもよい。別の例において、画像センサ372は、数ある中でも、可視光、赤外光、及び紫外光のうちの1つ以上を介して画像を取得してもよい。1つ以上の画像センサ372A及び372Bは、画像のデータをコンピュータシステム330に提供してもよい。MID352を複数の画像センサと共に示しているが、MID352は単一の画像センサ372を含んでいてもよい。例えば、MID352は、1つ以上の画像センサ372と共に実装されてもよい。
【0035】
図示するように、MID352は距離センサ374A及び374を含んでいてもよい。例えば、距離センサ374は、外科用ツール機器320までの距離を特定してもよい。距離センサ374は、Z軸に関連付けられる距離を特定してもよい。MID352を複数の画像センサと共に示しているが、MID352は単一の距離センサ374を含んでいてもよい。一例において、MID352は、1つ以上の距離センサ374と共に実装されてもよい。別の例において、MID352は、距離センサを有することなく実装されてもよい。示すように、MID352は、レンズ376A及び376Bを含んでいてもよい。MID352を複数のレンズ376A及び376Bと共に示しているが、MID352は単一のレンズ376を含んでいてもよい。例えば、MID352は、1つ以上のレンズ376と共に実装されてもよい。図示するように、MID352は照明器378A及び378Bを含んでいてもよい。例えば、照明器378は、数ある中でも、可視光、赤外光、及び紫外光のうちの1つ以上を提供及び/又は生成してもよい。MID352を複数の照明器と共に示しているが、MID352は単一の照明器378を含んでいてもよい。例えば、MID352は、1つ以上の照明器378と共に実装されてもよい。MID352は、撮像デバイス114を参照して説明されるもののような、1つ以上の構造及び/又は1つ以上の機能性を含んでいてもよい。MID352は、コンピュータシステムを含んでいてもよい。例えば、MID352のコンピュータシステムは、本明細書中に説明する1つ以上のシステム、1つ以上のプロセス、1つ以上の方法、及び/又は1つ以上のフローチャートのうちの少なくとも一部を実装していてもよい。
【0036】
ここで
図4A~4Cを参照すると、患者を識別する例が示されている。示すように、外科医310は、患者420に手術する準備ができていてもよい。例えば、患者420は、外科医310が実行する準備ができていてもよい手術に対して間違った患者である可能性がある。患者120は、外科医310が実行する準備ができていてもよい手術に対して正しい患者である可能性がある。患者420は、顔認識を介して識別されてもよい。例えば、テンプレート440は、
図4Bに示すように、患者420の顔に関連付けられた位置410に少なくとも基づいて特定されてもよい。コンピュータシステム330は、テンプレート440を特定してもよい。顕微鏡350のコンピュータシステムがテンプレート440を特定してもよい。
【0037】
テンプレート440は、テンプレート140と一致しないと特定されてもよい。例えば、テンプレート140に関連付けられる患者は、手術を受ける予定の患者であってもよい。テンプレート440がテンプレート140と一致しないと特定された場合、警告又はエラーが発せられてもよい。一例において、テンプレート440がテンプレート140と一致しないことを特定することは、1つ以上の位置210が1つ以上の位置410と一致しないことを特定することを含んでいてもよい。別の例において、テンプレート440がテンプレート140と一致しないことを特定することは、3つ以上の位置410によって形成されるポリゴンが3つ以上の位置210によって形成されるポリゴンと一致しないことを特定することを含んでいてもよい。3つ以上の位置410は、3つ以上の位置210に対応していてもよい。例えば、3つ以上の位置410B、410C、及び410Hは、位置210B、210C、及び210Hに対応していてもよい。位置410B、410C、及び410Hによって形成されるポリゴンは、位置210B、210C、及び210Hによって形成されるポリゴンと一致しない可能性がある。コンピュータシステム330は、テンプレート440とテンプレート140が一致しないことを特定してもよい。顕微鏡350は、テンプレート440とテンプレート140とが一致しないことを特定してもよい。MID352は、テンプレート440とテンプレート140とが一致しないことを特定してもよい。
【0038】
図3Aにおいて示すように、外科医310は、患者120に手術する準備ができていてもよい。例えば、患者120は、外科医310が実行する準備ができていてもよい手術に対して正しい患者である可能性がある。患者120は、顔認識を介して識別されてもよい。例えば、テンプレート442は、
図4Cに示すように、位置412に少なくとも基づいて特定されてもよい。コンピュータシステム330は、テンプレート442を特定してもよい。顕微鏡350のコンピュータシステムがテンプレート442を特定してもよい。MID352のコンピュータシステムがテンプレート442を特定してもよい。
【0039】
テンプレート442は、テンプレート140と一致すると特定されてもよい。例えば、テンプレート140に関連付けられる患者は、手術を受ける予定の患者であってもよい。テンプレート442がテンプレート140と一致すると特定された場合、外科医が先に進んでもよいとの指示が発せられてもよい。一例において、テンプレート442がテンプレート140と一致することを特定することは、1つ以上の位置210が1つ以上の位置412と一致すると特定することを含んでいてもよい。別の例において、テンプレート442がテンプレート140と一致することを特定することは、3つ以上の位置412によって形成されるポリゴンが3つ以上の位置210によって形成されるポリゴンと一致すると特定することを含んでいてもよい。3つ以上の位置412は、3つ以上の位置210に対応していてもよい。例えば、3つ以上の位置412B、412C、及び412Hは、位置210B、210C、及び210Hに対応していてもよい。位置412B、412C、及び412Hによって形成されるポリゴンは、位置210B、210C、及び210Hによって形成されるポリゴンと一致する可能性がある。コンピュータシステム330は、テンプレート442とテンプレート140が一致することを特定してもよい。顕微鏡350は、テンプレート442とテンプレート140とが一致することを特定してもよい。MID352は、テンプレート442とテンプレート140とが一致することを特定してもよい。
【0040】
図4Dに示すGUI415は、間違った患者が識別されたという警告又はエラーを提供してもよい。一例において、警告又はエラーは、アイコン420Aを含んでいてもよい。第2の例において、警告又はエラーは、間違った患者が検出されたことを示してもよいテキスト430Aを含んでいてもよい。GUI415は、ディスプレイ340、顕微鏡350、及び/又は、MID352を介して表示されてもよい。別の例において、警告又はエラーは、1つ以上の可聴音を含んでいてもよい。
図4Eに示すGUI415は、患者が正しく識別された旨の表示を提供してもよい。一例において、表示はアイコン420Bを含んでいてもよい。別の例において、表示は、患者が正しく識別されたことを示してもよいテキスト430Bを含んでいてもよい。GUI415は、ディスプレイ340、顕微鏡350、及び/又は、MID352を介して表示されてもよい。
【0041】
ここで
図5Aを参照すると、外科手術の領域の一例が示されている。示すように、領域は、位置412B及び412H~412Kによって境界を定められてもよい。図示するように、位置412B及び412H~412Kによって境界を定められる領域は、眼122を含んでいてもよい。例えば、外科手術は、眼122に対して行われてもよい。示すように、領域は、位置412L~412Pによって境界を定められてもよい。図示するように、位置412L~412Pによって境界を定められる領域は、眼124を含んでいてもよい。例えば、外科手術は、眼124に対して行われてもよい。
【0042】
ここで
図5Bを参照すると、顕微鏡の位置を特定する一例が示されている。示すように、顕微鏡350は、テンプレート442に対して角度をなしていてもよい。一例において、コンピュータシステム330は、顕微鏡350とテンプレート442との間の角度を特定してもよい。別の例において、顕微鏡350は、顕微鏡350とテンプレート442との間の角度を特定してもよい。顕微鏡350は、コンピュータシステムを含んでいてもよい。例えば、顕微鏡350のコンピュータシステムは、顕微鏡350とテンプレート442との間の角度を特定してもよい。
【0043】
ここで
図5Cを参照すると、外科用ツール機器が領域内に含まれていることを特定する一例が示されている。示すように、外科用ツール機器320は、位置412L~412Pによって境界を定められた領域内に含まれていてもよい。一例において、外科手術は、眼124に対して行われなくてもよい。別の例において、外科手術は、位置412L~412Pによって境界を定められた領域内で行われなくてもよい。
【0044】
コンピュータシステム330は、外科用ツール機器320が位置412L~412Pによって境界を定められた領域内に含まれることを特定してもよい。例えば、コンピュータシステム330は、外科用ツール機器320が位置412L~412Pによって境界を定められた領域内に含まれるという警告を提供してもよい。
図5Eに示すGUI510は、外科用ツール機器320が位置412L~412Pによって境界を定められた領域内に含まれるという警告を提供してもよい。一例において、警告はアイコン520Aを含んでいてもよい。第2の例において、警告は、外科用ツール機器320が間違った又は不正確な領域において検出されたことを示してもよいテキスト530Aを含んでいてもよい。GUI510は、ディスプレイ340、顕微鏡350、及び/又は、MID352を介して表示されてもよい。別の例において、警告は1つ以上の可聴音を含んでいてもよい。
【0045】
顕微鏡350は、外科用ツール機器320が位置412L~412Pによって境界を定められた領域内に含まれることを特定してもよい。例えば、顕微鏡350は、外科用ツール機器320が位置412L~412Pによって境界を定められた領域内に含まれるという警告を提供してもよい。MID352は、外科用ツール機器320が位置412L~412Pによって境界を定められた領域内に含まれることを特定してもよい。例えば、MID352は、外科用ツール機器320が位置412L~412Pによって境界を定められた領域内に含まれるという警告を提供してもよい。
図5Eに示すGUI510は、外科用ツール機器320が位置412L~412Pによって境界を定められた領域内に含まれるという警告を提供してもよい。一例において、警告はアイコン520Aを含んでいてもよい。第2の例において、警告は、外科用ツール機器320が間違った又は不正確な領域において検出されたことを示してもよいテキスト530Aを含んでいてもよい。GUI510は、ディスプレイ340、顕微鏡350、及び/又は、MID352を介して表示されてもよい。別の例において、警告は1つ以上の可聴音を含んでいてもよい。
【0046】
ここで
図5Dを参照すると、外科用ツール機器が領域内に含まれていることを特定する別の例が示されている。示すように、外科用ツール機器320は、位置412B及び412H~412Kによって境界を定められた領域内に含まれていてもよい。一例において、外科手術は、眼122に対して行われてもよい。別の例において、外科手術は、位置412B及び412H~412Kによって境界を定められた領域内で行われてもよい。
【0047】
コンピュータシステム330は、外科用ツール機器320が位置412B及び412H~412Kによって境界を定められた領域内に含まれることを特定してもよい。例えば、コンピュータシステム330は、外科用ツール機器320が位置412B及び412H~412Kによって境界を定められた領域内に含まれる旨の指示を提供してもよい。
図5Fに示すGUI510は、外科用ツール機器320が位置412B及び412H~412Kによって境界を定められた領域内に含まれる旨の指示を提供してもよい。一例において、指示はアイコン520Bを含んでいてもよい。別の例において、指示は、何のエラーも検出されなかったことを示してもよいテキスト530Bを含んでいてもよい。GUI510は、ディスプレイ340、顕微鏡350、及び/又は、MID352を介して表示されてもよい。
【0048】
顕微鏡350は、外科用ツール機器320が位置412B及び412H~412Kによって境界を定められた領域内に含まれることを特定してもよい。例えば、顕微鏡350は、外科用ツール機器320が位置412B及び412H~412Kによって境界を定められた領域内に含まれる旨の指示を提供してもよい。MID352は、外科用ツール機器320が位置412B及び412H~412Kによって境界を定められた領域内に含まれることを特定してもよい。例えば、MID352は、外科用ツール機器320が位置412B及び412H~412Kによって境界を定められた領域内に含まれる旨の指示を提供してもよい。
図5Fに示すGUI510は、外科用ツール機器320が位置412B及び412H~412Kによって境界を定められた領域内に含まれる旨の指示を提供してもよい。一例において、指示はアイコン520Bを含んでいてもよい。別の例において、指示は、何のエラーも検出されなかったことを示してもよいテキスト530Bを含んでいてもよい。GUI510は、ディスプレイ340、顕微鏡350、及び/又は、MID352を介して表示されてもよい。
【0049】
ここで
図6を参照すると、コンピュータシステムの例が示されている。示すように、コンピュータシステム600は、プロセッサ610、揮発性メモリ媒体620、不揮発性メモリ媒体630、及び入力/出力(I/O)デバイス640を含んでいてもよい。図示するように、揮発性メモリ媒体620、不揮発性メモリ媒体630、及びI/Oデバイス640は、プロセッサ610に通信可能に結合されてもよい。
【0050】
「メモリ媒体」という用語は、「メモリ」、「記憶デバイス」、「メモリデバイス」、「コンピュータ可読媒体」、及び/又は「有形コンピュータ可読記憶媒体」を意味してもよい。例えば、メモリ媒体は、ハードディスクドライブを含む直接アクセス記憶装置、テープディスクドライブなどのシーケンシャルアクセス記憶装置、コンパクトディスク(CD)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、非一時的媒体、及び/又は前述したものの1つ以上の組み合わせなどの記憶媒体を、限定なしに含んでいてもよい。示すように、不揮発性メモリ媒体630は、プロセッサ命令632を含んでいてもよい。プロセッサ命令632は、プロセッサ610によって実行されてもよい。一例において、プロセッサ命令632の1つ以上の部分は、不揮発性メモリ媒体630を介して実行されてもよい。別の例において、プロセッサ命令632の1つ以上の部分は、揮発性メモリ媒体620を介して実行されてもよい。プロセッサ命令632の1つ以上の部分は、揮発性メモリ媒体620に転送されてもよい。
【0051】
プロセッサ610は、本明細書で説明される1つ以上のシステム、1つ以上のフローチャート、1つ以上のプロセス、及び/又は1つ以上の方法の少なくとも一部を実施する際にプロセッサ命令632を実行してもよい。例えば、プロセッサ命令632は、本明細書で説明される1つ以上のシステム、1つ以上のフローチャート、1つ以上の方法、及び/又は1つ以上のプロセスの少なくとも一部による命令で、構成され、コード化され、及び/又は符号化されてもよい。プロセッサ610は、単一プロセッサとして示されているが、プロセッサ610は、複数のプロセッサであってもよいか、又はそれらを含んでいてもよい。記憶媒体及びメモリ媒体の1つ以上は、ソフトウェア製品、プログラム製品、及び/又は製品であってもよい。例えば、ソフトウェア製品、プログラム製品、及び/又は製品は、本明細書で説明される1つ以上のシステム、1つ以上のフローチャート、1つ以上の方法、及び/又は1つ以上のプロセスの少なくとも一部によるプロセッサによって実行可能な命令で、構成され、コード化され、及び/又は符号化されてもよい。
【0052】
プロセッサ610は、メモリ媒体に記憶され、及び/又はネットワークを介して受光される、プログラム命令、プロセスデータ、又はその両方を解釈及び実行するように動作可能な任意の適当なシステム、デバイス、又は装置を含んでいてもよい。プロセッサ610は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、又はプログラム命令、プロセスデータ、若しくはその両方を解釈及び実行するように構成される他の回路を更に含んでいてもよい。
【0053】
I/Oデバイス640は、ユーザからの入力及びユーザへの出力を容易にすることによって、ユーザがコンピュータシステム600及びその関連コンポーネントと対話することを可能にし、許可し、及び/又は有効にする、任意の媒介又は複数の媒介を含んでいてもよい。ユーザからの入力を容易にすることは、ユーザがコンピュータシステム600を操作及び/又は制御することを可能にしてもよく、且つユーザへの出力を容易にすることは、コンピュータシステム600がユーザの操作及び/又は制御の効果を示すことを可能にしてもよい。例えば、I/Oデバイス640は、ユーザが、データ、命令、又はその両方をコンピュータシステム600に入力すること、並びにコンピュータシステム600及びその関連コンポーネントを操作及び/又は制御することを可能にしてもよい。I/Oデバイスは、キーボード、マウス、タッチスクリーン、ジョイスティック、手持ちレンズ、ツール追跡デバイス、座標入力装置、又はシステムで使用されるのに適当な任意の他のI/Oデバイスなどのユーザインタフェースデバイスを含んでいてもよい。
【0054】
I/Oデバイス640は、プロセッサ610が本明細書で説明される1つ以上のシステム、プロセス、及び/又は方法の少なくとも一部を実施することを容易にし、及び/又は許可してもよい、特に、1つ以上のバス、1つ以上のシリアルデバイス、及び/又は1つ以上のネットワークインタフェースを含んでいてもよい。一例において、I/Oデバイス640は、プロセッサ610が外部ストレージと通信することを容易にし、及び/又は許可してもよいストレージインタフェースを含んでいてもよい。ストレージインタフェースは、特に、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース、SATA(シリアルATA)インタフェース、PATA(パラレルATA)インタフェース、及び小型計算機システムインタフェース(SCSI)の1つ以上を含んでいてもよい。第2の例において、I/Oデバイス640は、プロセッサ610がネットワークと通信することを容易にし、及び/又は許可してもよいネットワークインタフェースを含んでいてもよい。I/Oデバイス640は、無線ネットワークインタフェース及び有線ネットワークインタフェースの1つ以上を含んでいてもよい。第3の例において、I/Oデバイス640は、特に、ペリフェラルコンポーネントインタコネクト(PCI)インタフェース、PCIエクスプレス(PCIe)インタフェース、シリアルペリフェラルインタコネクト(SPI)インタフェース、及びInter-Integrated Circuit(I2C)インタフェースの1つ以上を含んでいてもよい。第4の例において、I/Oデバイス640は、プロセッサ610が1つ以上のセンサとデータを通信することを可能にしてもよい回路を含んでいてもよい。別の例において、I/Oデバイス640は、プロセッサ610が、特にディスプレイ650、MID660、及び撮像デバイス670の1つ以上とデータを通信することを容易にし、及び/又は許可してもよい。数ある中でも、ディスプレイ650、MID660、及び撮像デバイス670のうちの1つ以上は、I/Oデバイス640を介してプロセッサ610に結合されてもよい。図示するように、I/Oデバイス640は、ネットワーク680に結合されてもよい。例えば、I/Oデバイス640は、ネットワークインタフェースを含んでいてもよい。
【0055】
ネットワーク680は、数ある中でも、有線ネットワーク、無線ネットワーク、光ネットワーク、又は前述のものの組み合わせを含んでいてもよい。ネットワーク680は、様々な種類の通信ネットワークを含んでもよく、及び/又は結合されてもよい。例えば、ネットワーク680は、数ある中でも、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、公衆交換電話網(PSTN)、セルラ電話ネットワーク、衛星電話ネットワーク、又は前述のものの組み合わせを含んでもよく、及び/又は結合されてもよい。WANは、特に、プライベートWAN、コーポレートWAN、パブリックWAN、又は前述のものの組み合わせを含んでいてもよい。
【0056】
本明細書に記載されるコンピュータシステムは、コンピュータシステム600を参照して説明されるもののような、1つ以上の構造及び/又は1つ以上の機能性を含んでいてもよい。一例において、コンピュータシステム112は、コンピュータシステム600を参照して説明されるもののような、1つ以上の構造及び/又は1つ以上の機能性を含んでいてもよい。第2の例において、コンピュータシステム330は、コンピュータシステム600を参照して説明されるもののような、1つ以上の構造及び/又は1つ以上の機能性を含んでいてもよい。第3の例において、顕微鏡350のコンピュータシステムは、コンピュータシステム600を参照して説明されるもののような、1つ以上の構造及び/又は1つ以上の機能性を含んでいてもよい。別の例において、MID352のコンピュータシステムは、コンピュータシステム600を参照して説明されるもののような、1つ以上の構造及び/又は1つ以上の機能性を含んでいてもよい。
【0057】
ここで
図7を参照すると、システムを動作させる方法の一例が示されている。710において、第1の患者の識別が受信されてもよい。例えば、コンピュータシステム330は、第1の患者の識別を受信してもよい。第1の患者は、患者120であってもよい。第1の患者の識別は、第1の患者の名前を含んでいてもよい。第1の患者の識別は、第1の患者に関連付けられる数字又は文字列を含んでいてもよい。
【0058】
715において、第1の患者の顔に関連付けられ、且つ第1の患者の識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信してもよい。例えば、コンピュータシステム330は、第1の患者の顔に関連付けられ、且つ第1の患者の識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信してもよい。例えば、コンピュータシステム330は、テンプレート140を受信してもよい。コンピュータシステム330は、第1の患者の識別に少なくとも基づいて、第1のテンプレートを検索してもよい。一例において、コンピュータシステム330は、ストレージデバイスから第1のテンプレートを検索及び/又は受信してもよい。別の例において、コンピュータシステム330は、ネットワークから第1のテンプレートを検索及び/又は受信してもよい。第1の患者の顔に関連付けられた第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信することは、第1の患者に関連付けられた医療情報を受信することを含んでいてもよい。例えば、医療情報は、第1の患者に関連付けられた生体情報を含んでいてもよい。第1の患者に関連付けられた生体情報は、第1の患者の眼に関連付けられた生体情報を含んでいてもよい。
【0059】
720において、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置が特定されてもよい。一例において、コンピュータシステム330は、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定してもよい。第2の例において、顕微鏡350は、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定してもよい。別の例において、MID352は、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定してもよい。
【0060】
現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置は、画像センサを介して取得される少なくとも1つの画像を介して特定されてもよい。例えば、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定することは、MID352からの少なくとも1つの画像を介して現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定することを含んでいてもよい。
【0061】
現在の患者は、第1の患者であってもよいか、又は第1の患者ではない別の患者であってもよい。一例において、現在の患者は、患者120であってもよい。現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置は、位置412A~412Pを含んでいてもよい。別の例において、現在の患者は患者420であってもよい。現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置は、位置410A~410Pを含んでいてもよい。
【0062】
725において、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置に少なくとも基づく現在の患者の顔の第2のテンプレートが特定されてもよい。一例において、コンピュータシステム330は、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置に少なくとも基づいて、現在の患者の顔の第2のテンプレートを特定してもよい。第2の例において、顕微鏡350は、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置に少なくとも基づいて、現在の患者の顔の第2のテンプレートを特定してもよい。別の例において、MID352は、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置に少なくとも基づいて、現在の患者の顔の第2のテンプレートが特定してもよい。現在の患者は、第1の患者であってもよいか、又は第1の患者ではない別の患者であってもよい。一例において、現在の患者は、患者120であってもよい。現在の患者の顔の第2のテンプレートはテンプレート442であってもよい。別の例において、現在の患者は患者420であってもよい。現在の患者の顔の第2のテンプレートはテンプレート440であってもよい。
【0063】
730において、第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致するかどうかが特定されてもよい。一例において、コンピュータシステム330は、第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致するかどうかを特定してもよい。第2の例において、顕微鏡350は、第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致するかどうかを特定してもよい。別の例において、MID352は、第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致するかどうかを特定してもよい。第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することは、第1のテンプレートの1つ以上の位置が第2のテンプレートの1つ以上の位置と一致するかどうかを特定することを含んでいてもよい。第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することは、第1のテンプレートの3つ以上の位置によって形成されるポリゴンが、第2のテンプレートの3つ以上の位置によって形成されるポリゴンと一致するかどうかを特定することを含んでいてもよい。
【0064】
第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致しない場合、現在の患者が識別されていない旨の指示が、735において提供されてもよい。一例において、コンピュータシステム330は、現在の患者が識別されていない旨の指示を提供してもよい。第2の例において、顕微鏡350は、現在の患者が識別されていない旨の指示を提供してもよい。別の例において、MID352は、現在の患者が識別されていない旨の指示を提供してもよい。現在の患者が識別されていない旨の指示を提供することは、視覚信号及び可聴信号のうちの少なくとも1つを提供することを含む。現在の患者が識別されていない旨の指示を提供することは、現在の患者が識別されていない旨の指示を提供するグラフィカルユーザインタフェースを含んでいてもよい。例えば、
図4Dに示すGUI415は、現在の患者が識別されていない旨の指示を提供してもよい。現在の患者が識別されていない旨の指示を提供することは、可聴信号を提供することを含んでいてもよい。例えば、可聴信号は1つ以上の可聴音を含んでいてもよい。
【0065】
第1のテンプレートが第2のテンプレートと一致する場合、現在の患者が第1の患者として正しく識別された旨の表示が、740において提供されてもよい。一例において、コンピュータシステム330は、現在の患者が第1の患者として正しく識別された旨の表示を提供してもよい。第2の例において、顕微鏡350は、現在の患者が第1の患者として正しく識別された旨の表示を提供してもよい。別の例において、MID352は、現在の患者が第1の患者として正しく識別された旨の表示を提供してもよい。現在の患者が第1の患者として正しく識別された旨の表示を提供することは、現在の患者が第1の患者として正しく識別された旨の表示を提供するグラフィカルユーザインタフェースを含んでいてもよい。例えば、
図4Eに示すGUI415は、現在の患者が第1の患者として正しく識別された旨の表示を提供してもよい。
【0066】
745において、第1の患者の顔に対する顕微鏡一体型ディスプレイの角度は、第2のテンプレートに少なくとも基づいて、特定されてもよい。一例において、コンピュータシステム330は、第2のテンプレートに少なくとも基づいて、第1の患者の顔に対する顕微鏡一体型ディスプレイの角度を特定してもよい。第2の例において、顕微鏡350は、第2のテンプレートに少なくとも基づいて、第1の患者の顔に対する顕微鏡一体型ディスプレイの角度を特定してもよい。別の例において、MID352は、第2のテンプレートに少なくとも基づいて、第1の患者の顔に対する顕微鏡一体型ディスプレイの角度を特定してもよい。
【0067】
750において、少なくとも第2のテンプレートに基づいて、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域に入るかどうかが特定されてもよい。一例において、コンピュータシステム330は、第2のテンプレートに少なくとも基づいて、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域に入るかどうかを特定してもよい。第2の例において、顕微鏡350は、第2のテンプレートに少なくとも基づいて、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域に入るかどうかを特定してもよい。第2の例において、顕微鏡350は、第2のテンプレートに少なくとも基づいて、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域に入るかどうかを特定してもよい。別の例において、MID352は、第2のテンプレートに少なくとも基づいて、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域に入るかどうかを特定してもよい。外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域に入るかどうかを特定することは、外科用ツール機器が第2のテンプレートの間違った領域に入るかどうかを特定することを含んでいてもよい。例えば、手術は、患者120の眼122に対して行われてもよく、眼124に対して行われなくてもよい。
図5Cに示すように、外科用ツール機器320が位置412L~412Pによって境界を定められた領域に入るかどうかが特定されてもよい。例えば、外科用ツール機器320が位置412L~412Pによって境界を定められた領域に入るかどうかを特定することは、誤りを防止してもよい。
【0068】
外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域に入る場合、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域内にあるべきではない旨の指示が、755において提供されてもよい。一例において、コンピュータシステム330は、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域内にあるべきではない旨の指示を提供してもよい。第2の例において、顕微鏡350は、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域内にあるべきでない旨の指示を提供してもよい。別の例において、MID352は、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域内にあるべきではない旨の指示を提供してもよい。外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域内にあるべきではない旨の指示を提供することは、第2のテンプレートに少なくとも基づいて、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域に入ると特定することに応じて実行されてもよい。外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域内にあるべきではない旨の指示を提供することは、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域内にあるべきではない旨の指示を提供するグラフィカルユーザインタフェースを含んでいてもよい。例えば、
図5Eに示すGUI510は、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域(例えば、位置412L~412Pによって境界を定められた領域)内にあるべきではない旨の指示を提供してもよい。外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域内にあるべきではない旨の指示を提供することは、可聴信号を提供することを含んでいてもよい。例えば、可聴信号は1つ以上の可聴音を含んでいてもよい。外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域内にあるべきではない旨の指示を提供することは、外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域に入ると特定することに応じて実行されてもよい。
【0069】
外科用ツール機器が第2のテンプレートの領域に入らない場合、エラーのないことの表示が、760において提供されてもよい。一例において、コンピュータシステム330は、エラーのないことの表示を提供してもよい。第2の例において、顕微鏡350は、エラーのないことの表示を提供してもよい。別の例において、MID352は、エラーのないことの表示を提供してもよい。グラフィカルユーザインタフェースは、エラーのないことの表示を提供してもよい。グラフィカルユーザインタフェースは、エラーのないことの表示を提供してもよい。例えば、
図5Fに示すGUI510は、エラーのないことの表示を提供してもよい。
【0070】
方法及び/若しくはプロセス要素の1つ以上、並びに/又は方法及び/若しくはプロセッサ要素の1つ以上の部分は、変化した順序で実行されてもよく、反復されてもよく、又は省略されてもよい。更に、追加の、補足の、及び/又は重複した方法及び/又はプロセス要素が、実施されてもよく、インスタンス化されてもよく、及び/又は所望により実行されてもよい。更に、システム要素の1つ以上が省略されてもよく、及び/又は追加システム要素が所望により追加されてもよい。
【0071】
メモリ媒体は、製品であってもよく、及び/又は製品を含んでいてもよい。例えば、製品は、ソフトウェア製品及び/若しくはプログラム製品を含んでもよく、並びに/又はソフトウェア製品及び/若しくはプログラム製品であってもよい。メモリ媒体は、製品を製造するために、本明細書で説明された1つ以上のフローチャート、システム、方法、及び/又はプロセスに従ってプロセッサ実行可能な命令でコード化され、及び/又は符号化されてもよい。
【0072】
上記で開示された主題は、制限ではなく例示として考えられるべきであり、添付された特許請求の範囲は、本開示の真の思想及び範囲内にある全てのそのような修正、強化、及び他の実施を包含するように意図される。従って、法律で認められる最大限の範囲で、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物の最も広い許容可能な解釈によって特定され、上述の詳細な説明によって制限又は限定されないものとする。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療システムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記プロセッサに結合される少なくとも1つのディスプレイと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、命令を含むメモリ媒体であって、前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記医療システムに、
第1の患者の識別を受信させ、
前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信させ、
現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定させ、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づく前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供させる、メモリ媒体と、
を備え、
前記命令は、更に、前記医療システムに、
前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの領域に入ることを特定させ、
前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの前記領域に入ることの特定に応じて、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの前記領域内にあるべきではない旨の指示を提供させる、医療システム。
【請求項2】
医療システムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記プロセッサに結合される少なくとも1つのディスプレイと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、命令を含むメモリ媒体であって、前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記医療システムに、
第1の患者の識別を受信させ、
前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信させ、
現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定させ、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づく前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の指示を提供させる、メモリ媒体と、
を備え、
前記命令は、更に、前記医療システムに、
前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの領域に入ることを特定させ、
前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの前記領域に入ることの特定に応じて、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの前記領域内にあるべきではない旨の指示を提供させる、医療システム。
【請求項3】
前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供するため、前記命令は、更に、前記医療システムに、視覚信号及び可聴信号のうちの少なくとも1つを提供させる、請求項1又は請求項2に記載の医療システム。
【請求項4】
前記命令は、更に、前記医療システムに、
前記第1の患者の前記顔に関連付けられる前記第1の複数の位置を特定させ、
前記第1の患者の前記顔に関連付けられる前記第1の複数の位置に少なくとも基づく前記第1の患者の前記顔の前記第1のテンプレートを特定させ、
前記第1のテンプレートを前記第1の患者の前記識別と関連付けさせ、
前記第1の患者の前記識別と共に前記第1のテンプレートを格納させる、
請求項1又は請求項2に記載の医療システム。
【請求項5】
前記命令は、更に、前記医療システムに、
第2の患者の顔に関連付けられる第3の複数の位置を特定させ、
前記第2の患者の前記顔に関連付けられる前記第3の複数の位置に少なくとも基づく前記第2の患者の前記顔の第3のテンプレートを特定させ、
前記第3のテンプレートを前記第2の患者の識別と関連付けさせ、
前記第2の患者の前記識別と共に前記第3のテンプレートを格納させる、
請求項1又は請求項2に記載の医療システム。
【請求項6】
顕微鏡を更に備え、
前記命令は、更に、前記医療システムに、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記第1の患者の前記顔に対する前記顕微鏡の角度を特定させる、
請求項1又は請求項2に記載の医療システム。
【請求項7】
前記命令は、更に、前記医療システムに、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記第1の患者の前記顔に対するレンズの向きを特定させる、請求項1又は請求項2に記載の医療システム。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサに結合される顕微鏡一体型ディスプレイを更に備え、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、前記少なくとも1つのディスプレイを含み、
前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合に前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の前記指示を提供するために、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合に前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の前記指示を提供させ、
前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合に前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供するために、提供し、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合に前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供させる、
請求項1又は請求項2に記載の医療システム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサに結合される顕微鏡一体型ディスプレイを更に備え、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、少なくとも1つの画像を取得するよう構成される少なくとも1つの画像センサを含み、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定するために、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記少なくとも1つの画像を介して前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定させる、
請求項1又は請求項2に記載の医療システム。
【請求項10】
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定するために、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記第1のテンプレートの前記第1の複数の位置のうちの3つ以上の位置によって形成されるポリゴンが、前記第2のテンプレートの前記第2の複数の位置のうちの3つ以上の位置によって形成されるポリゴンと一致するかどうかを特定させる、請求項1又は請求項2に記載の医療システム。
【請求項11】
医療システムが第1の患者の識別を受信することと、
前記医療システムが、前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信することと、
前記医療システムが、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定することと、
前記医療システムが、前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づいて、前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定することと、
前記医療システムが、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することと、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合、前記医療システムが、前記医療システムのディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供すること、
を含み、
前記医療システムが、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの領域に入ることを特定することと、
前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの前記領域に入ることの特定に応じて、前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの前記領域内にあるべきでない旨の指示を提供することと、
を更に含む、方法。
【請求項12】
医療システムが第1の患者の識別を受信することと、
前記医療システムが、前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信することと、
前記医療システムが、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定することと、
前記医療システムが、前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づいて、前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定することと、
前記医療システムが、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することと、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合、前記医療システムが、前記医療システムのディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の指示を提供すること、
を含み、
前記医療システムが、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの領域に入ることを特定することと、
前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの前記領域に入ることの特定に応じて、前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記外科用ツール機器が前記第2のテンプレートの前記領域内にあるべきでない旨の指示を提供することと、
を更に含む、方法。
【請求項13】
前記現在の患者が識別されていない旨の指示を前記医療システムが提供することは、視覚信号及び可聴信号のうちの少なくとも1つを提供することを含む、請求項11又は請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記医療システムが、前記第1の患者の前記顔に関連付けられる前記第1の複数の位置を特定することと、
前記医療システムが、前記第1の患者の前記顔に関連付けられる前記第1の複数の位置に少なくとも基づく前記第1の患者の前記顔の前記第1のテンプレートを特定することと、
前記医療システムが、前記第1のテンプレートを前記第1の患者の前記識別と関連付けることと、
前記医療システムが、前記第1の患者の前記識別と共に前記第1のテンプレートを格納することと、
を更に含む、請求項11又は請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記医療システムが、第2の患者の顔に関連付けられる第3の複数の位置を特定することと、
前記医療システムが、前記第2の患者の前記顔に関連付けられる前記第3の複数の位置に少なくとも基づく前記第2の患者の前記顔の第3のテンプレートを特定することと、
前記医療システムが、前記第3のテンプレートを前記第2の患者の識別と関連付けることと、
前記医療システムが、前記第2の患者の前記識別と共に前記第3のテンプレートを格納することと、
を更に含む、請求項11又は請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記医療システムが、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記第1の患者の前記顔に対する前記医療システムの顕微鏡の角度を特定すること、
を更に含む、請求項11又は請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記医療システムが、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記第1の患者の前記顔に対するレンズの向きを特定すること、
を更に含む、請求項11又は請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記医療システムは、顕微鏡一体型ディスプレイを含み、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、前記ディスプレイを含み、
前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の前記指示を提供することは、前記医療システムが、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記現在の患者が正しく識別された旨の前記指示を提供することを含み、
前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供することは、前記医療システムが、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供することを含む、
請求項11又は請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記医療システムは、顕微鏡一体型ディスプレイを含み、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、1つ又は複数の画像を取得するよう構成される少なくとも1つの画像センサを含み、
前記方法は、
前記少なくとも1つの画像センサが少なくとも1つの画像を取得することを更に含み、
前記医療システムが前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定することは、前記医療システムが前記少なくとも1つの画像を介して前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定することを含む、
請求項11又は請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記医療システムが、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することは、前記医療システムが、前記第1のテンプレートの前記第1の複数の位置のうちの3つ以上の位置によって形成されるポリゴンが、前記第2のテンプレートの前記第2の複数の位置のうちの3つ以上の位置によって形成されるポリゴンと一致するかどうかを特定することを含む、請求項11又は請求項12に記載の方法。
【請求項21】
医療システムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記プロセッサに結合される少なくとも1つのディスプレイと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、命令を含むメモリ媒体であって、前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記医療システムに、
第1の患者の識別を受信させ、
前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信させ、
現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定させ、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づく前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供させる、メモリ媒体と、
を備え、
顕微鏡を更に備え、
前記命令は、更に、前記医療システムに、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記第1の患者の前記顔に対する前記顕微鏡の角度を特定させる、医療システム。
【請求項22】
医療システムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記プロセッサに結合される少なくとも1つのディスプレイと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、命令を含むメモリ媒体であって、前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記医療システムに、
第1の患者の識別を受信させ、
前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信させ、
現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定させ、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づく前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の指示を提供させる、メモリ媒体と、
を備え、
顕微鏡を更に備え、
前記命令は、更に、前記医療システムに、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記第1の患者の前記顔に対する前記顕微鏡の角度を特定させる、医療システム。
【請求項23】
医療システムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記プロセッサに結合される少なくとも1つのディスプレイと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、命令を含むメモリ媒体であって、前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記医療システムに、
第1の患者の識別を受信させ、
前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信させ、
現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定させ、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づく前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供させる、メモリ媒体と、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合される顕微鏡一体型ディスプレイを更に備え、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、前記少なくとも1つのディスプレイを含み、
前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合に前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の前記指示を提供するために、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合に前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の前記指示を提供させ、
前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合に前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供するために、提供し、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合に前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供させる、医療システム。
【請求項24】
医療システムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記プロセッサに結合される少なくとも1つのディスプレイと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、命令を含むメモリ媒体であって、前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記医療システムに、
第1の患者の識別を受信させ、
前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信させ、
現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定させ、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づく前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の指示を提供させる、メモリ媒体と、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合される顕微鏡一体型ディスプレイを更に備え、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、前記少なくとも1つのディスプレイを含み、
前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合に前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の前記指示を提供するために、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合に前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の前記指示を提供させ、
前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合に前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供するために、提供し、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合に前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供させる、医療システム。
【請求項25】
医療システムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記プロセッサに結合される少なくとも1つのディスプレイと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、命令を含むメモリ媒体であって、前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記医療システムに、
第1の患者の識別を受信させ、
前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信させ、
現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定させ、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づく前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供させる、メモリ媒体と、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合される顕微鏡一体型ディスプレイを更に備え、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、少なくとも1つの画像を取得するよう構成される少なくとも1つの画像センサを含み、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定するために、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記少なくとも1つの画像を介して前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定させる、医療システム。
【請求項26】
医療システムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記プロセッサに結合される少なくとも1つのディスプレイと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、命令を含むメモリ媒体であって、前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記医療システムに、
第1の患者の識別を受信させ、
前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信させ、
現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定させ、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づく前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定させ、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合、前記少なくとも1つのディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の指示を提供させる、メモリ媒体と、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合される顕微鏡一体型ディスプレイを更に備え、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、少なくとも1つの画像を取得するよう構成される少なくとも1つの画像センサを含み、
前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定するために、前記命令は、更に、前記医療システムに、前記少なくとも1つの画像を介して前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定させる、医療システム。
【請求項27】
医療システムが第1の患者の識別を受信することと、
前記医療システムが、前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信することと、
前記医療システムが、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定することと、
前記医療システムが、前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づいて、前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定することと、
前記医療システムが、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することと、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合、前記医療システムが、前記医療システムのディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供すること、
を含み、
前記医療システムが、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記第1の患者の前記顔に対する前記医療システムの顕微鏡の角度を特定すること、
を更に含む、方法。
【請求項28】
医療システムが第1の患者の識別を受信することと、
前記医療システムが、前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信することと、
前記医療システムが、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定することと、
前記医療システムが、前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づいて、前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定することと、
前記医療システムが、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することと、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合、前記医療システムが、前記医療システムのディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の指示を提供することと、
を含み、
前記医療システムが、前記第2のテンプレートに少なくとも基づいて、前記第1の患者の前記顔に対する前記医療システムの顕微鏡の角度を特定すること、
を更に含む、方法。
【請求項29】
医療システムが第1の患者の識別を受信することと、
前記医療システムが、前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信することと、
前記医療システムが、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定することと、
前記医療システムが、前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づいて、前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定することと、
前記医療システムが、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することと、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合、前記医療システムが、前記医療システムのディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供すること、
を含み、
前記医療システムは、顕微鏡一体型ディスプレイを含み、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、前記ディスプレイを含み、
前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の前記指示を提供することは、前記医療システムが、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記現在の患者が正しく識別された旨の前記指示を提供することを含み、
前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供することは、前記医療システムが、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供することを含む、方法。
【請求項30】
医療システムが第1の患者の識別を受信することと、
前記医療システムが、前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信することと、
前記医療システムが、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定することと、
前記医療システムが、前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づいて、前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定することと、
前記医療システムが、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することと、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合、前記医療システムが、前記医療システムのディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の指示を提供すること、
を含み、
前記医療システムは、顕微鏡一体型ディスプレイを含み、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、前記ディスプレイを含み、
前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の前記指示を提供することは、前記医療システムが、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記現在の患者が正しく識別された旨の前記指示を提供することを含み、
前記医療システムが、前記医療システムの前記ディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供することは、前記医療システムが、前記顕微鏡一体型ディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の前記指示を提供することを含む、方法。
【請求項31】
医療システムが第1の患者の識別を受信することと、
前記医療システムが、前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信することと、
前記医療システムが、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定することと、
前記医療システムが、前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づいて、前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定することと、
前記医療システムが、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することと、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致する場合、前記医療システムが、前記医療システムのディスプレイを介して、前記現在の患者が前記第1の患者として正しく識別された旨の指示を提供すること、
を含み、
前記医療システムは、顕微鏡一体型ディスプレイを含み、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、1つ又は複数の画像を取得するよう構成される少なくとも1つの画像センサを含み、
前記少なくとも1つの画像センサが少なくとも1つの画像を取得することを更に含み、
前記医療システムが前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定することは、前記医療システムが前記少なくとも1つの画像を介して前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定することを含む、方法。
【請求項32】
医療システムが第1の患者の識別を受信することと、
前記医療システムが、前記第1の患者の顔に関連付けられ、且つ前記第1の患者の前記識別に関連付けられる第1の複数の位置を含む第1のテンプレートを受信することと、
前記医療システムが、現在の患者の顔に関連付けられる第2の複数の位置を特定することと、
前記医療システムが、前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置に少なくとも基づいて、前記現在の患者の前記顔の第2のテンプレートを特定することと、
前記医療システムが、前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致するかどうかを特定することと、
前記第1のテンプレートが前記第2のテンプレートと一致しない場合、前記医療システムが、前記医療システムのディスプレイを介して、前記現在の患者が識別されていない旨の指示を提供すること、
を含み、
前記医療システムは、顕微鏡一体型ディスプレイを含み、
前記顕微鏡一体型ディスプレイは、1つ又は複数の画像を取得するよう構成される少なくとも1つの画像センサを含み、
前記少なくとも1つの画像センサが少なくとも1つの画像を取得することを更に含み、
前記医療システムが前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定することは、前記医療システムが前記少なくとも1つの画像を介して前記現在の患者の前記顔に関連付けられる前記第2の複数の位置を特定することを含む、方法。