(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097932
(43)【公開日】2024-07-19
(54)【発明の名称】取引管理システム、取引管理プログラム及び取引管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20240711BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024077136
(22)【出願日】2024-05-10
(62)【分割の表示】P 2019240005の分割
【原出願日】2019-12-29
(71)【出願人】
【識別番号】520003295
【氏名又は名称】有限会社山中紙工所
(74)【代理人】
【識別番号】100195431
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 史樹
(72)【発明者】
【氏名】山中 浩史
(57)【要約】
【課題】取引者互いの商品の受発注をスムーズにすること。
【解決手段】サーバ200とサーバ200と通信可能な端末300とにより商品の受発注を行う取引管理システム100であって、
サーバ200は、
前記商品を構成している部品商品が部品として登録され、前記部品商品を前記商品に関連付ける部品展開部230を含み、
前記商品の発注があった場合、前記部品商品を前記端末300の表示部310に表示させる取引管理システム100を提供する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと前記サーバと通信可能な端末とにより商品の受発注を行う取引管理システムであって、
前記サーバは、
前記商品を構成している部品商品が部品として登録され、前記部品商品を前記商品に関連付ける部品展開部を含み、
前記商品の発注があった場合、前記部品商品を前記端末の表示部に表示させる取引管理システム。
【請求項2】
サーバと前記サーバと通信可能な端末とにより商品の受発注を行う取引管理システムであって、
前記端末は、前記サーバにアクセスし、前記商品の情報を編集することができ、
前記商品が既製品の場合、前記商品の情報を編集することができるのは、最も川上の取引先の端末であり、
前記商品が注文品の場合、前記商品の情報を編集することができるのは、最も川下の取引先の端末と、その一つ川上の取引先の端末である取引管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引管理システム、取引管理プログラム及び取引管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な取引が行われているが、その発注先や購入先の管理は非常に大変である。
【0003】
特許文献1では、受発注受付サーバは、取引者端末から取引者が受注可能な商品の在庫情報を受信する在庫情報受信手段と、
在庫情報受信手段によって受信された在庫情報を記録装置に記録する在庫情報記録手段と、
記録装置に記録された在庫情報を発注者端末に開示して、発注者端末である店舗端末から、発注者が発注を希望する商品の在庫情報の選択を受け付けることにより、商品の発注を受け付ける第一の発注受付手段と、
発注者端末から、発注者が発注を要望する商品に関する情報を要望情報として受信するとともに、要望情報を取引者端末に開示して、取引者端末から、要望情報に基づく発注者の要望に応じるか否かの選択を受け付けることにより、商品の発注を受け付ける第二の発注受付手段と、を備えるものが開示されている。
【0004】
つまり、「在庫情報を発注者に開示して、発注者が希望する商品を指定して発注を行うことができるとともに、発注者が発注を要望する商品に関する情報を取引者に開示し、それに対して取引者が要望に応じるか否かを選択することができる。
これにより、取引者は、発注者から引き当てる在庫を指定した形で注文を受けることができるとともに、さらに、発注者が要望する商品がある場合には、その要望に応えることによって発注を受け付けることができる。」というものである。
【0005】
特許文献2では、段階的な複数の取引者間での商品の取引の伝票管理を簡易にするというものであり、中間取引者ID及び商品IDに対応づけて、中間取引者が当該商品を発注する上流取引者IDを記憶する取引設定情報記憶部と、商品ID及び上流取引者IDに対応づけて当該上流取引者による商品の第1の販売価格を記憶すると共に、商品ID及び中間取引者IDに対応づけて当該中間取引者による商品の第2の販売価格を記憶する価格記憶部と、伝票発行処理部とを含むものが記載されている。
【0006】
「伝票発行処理部は、下流取引者から商品の発注があると、発注数量および第2の販売価格に基づき、下流取引者から中間取引者への発注伝票を生成するとともに、発注数量及び第1の販売価格に基づき、中間取引者から上流取引者への発注伝票を生成する。」というものである。
【0007】
つまり、「発注、納品、物流データを一元管理して、発注伝票生成時のデータを用いて、効率的に納品伝票を作成する。」というものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2014-74975号公報
【特許文献2】特開2018-142382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に係る発明は、取引者互いの商品の受発注をスムーズに行うことができない。
【0010】
本発明の目的は、取引者互いの商品の受発注をスムーズにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の局面に係る取引管理システムは、サーバと前記サーバと通信可能な端末とにより商品の受発注を行う取引管理システムであって、
前記サーバは、
前記商品の納品又は発注の履歴を記録する商品管理部と、
前記商品管理部に記録された前記商品の納品又は発注の履歴に基づいて、前記端末にアラートを送信するアラート部と、を含み、
前記アラート部が、前記商品管理部が記録している前記商品の過去の納品又は発注の記録を基にアラート日を決定する取引管理システムである。
【0012】
納品又は発注履歴に基づいてアラート日が決定されるため、端末の使用者は、商品の受発注をスムーズに行うことができる。
【0013】
本発明の第2の局面に係る取引管理システムは、第1の局面に係る取引管理システムであって、
前記アラート部が、前記納品数を前記消費量で除算することにより、前記納品数を消費する日数を算出し、アラート日を決定する取引管理システムである。
【0014】
最新の納品数を一日あたりの消費量で除算することにより、最新の納品数を消費する日数が算出される。
【0015】
そして、納入日の最新の日付に算出されたその日数を付け加えた日にちを、アラートする日にちとする。
【0016】
アラート日は、過去の在庫の記録に基づいて算出されているため、端末の使用者はそのアラートを参考にして商品の発注を行うことができる。これによりスムーズな取引をすることができる。
【0017】
本発明の第3の局面に係る取引管理システムは、第1の局面又は第2の局面に係る取引管理システムであって、
前記アラート部が、複数算出された前記消費量の中の最大値、最小値及び平均値に基づき前記納品数を消費する日数を算出することにより、前記最大値、前記最小値及び前記平均値のアラート日を決定する取引管理システムである。
【0018】
最大値は一日あたりの消費量が多いということであるため、アラート日が早くなる。一方、最小値は一日あたりの消費量が少ないということであるため、アラート日が遅くなる。
【0019】
端末の使用者は、最大、最小及び平均という複数のアラートを参考に商品の発注を行うことができる。これによりスムーズな取引をすることができる。
【0020】
本発明の第4の局面に係る取引管理システムは、サーバと前記サーバと通信可能な端末とにより商品の受発注を行う取引管理システムであって、
前記サーバは、
前記商品の在庫管理を行う商品管理部と、
前記商品の在庫が不足するおそれがある場合にアラートを、前記端末に送信するアラート部と、を含み、
前記商品管理部が、前記商品の出荷変動を記録し、
前記アラート部が、前記商品管理部が記録している前記商品の出荷変動の記録を基に、アラート日を決定する取引管理システムである。
【0021】
端末の使用者は、商品の在庫に関してアラートされることにより、在庫が不足し納品が遅れるという事態を防止することができる。
【0022】
アラート日は、在庫の発注及び納品の日数(納期)を考慮して決定される。
【0023】
これにより、端末の使用者は、スムーズな取引を行うことができる。
【0024】
本発明の第5の局面に係る取引管理システムは、サーバと前記サーバと通信可能な端末とにより商品の受発注を行う取引管理システムであって、
前記サーバは、
前記商品を構成している部品商品が部品として登録され、前記部品商品を前記商品に関連付ける部品展開部を含み、
前記商品の発注があった場合、前記部品商品を前記端末の表示部に表示させる取引管理システムである。
【0025】
端末の使用者が、受注した商品の部品を発注しなければならない場合があるが、本発明では、部品展開部が商品の部品を紐付けしているので部品の発注が容易である。これによりスムーズな取引をすることができる。
【0026】
本発明の第6の局面に係る取引管理システムは、第1の局面乃至第5の局面に係る取引管理システムであって、
前記商品管理部が、前記商品をニックネームで登録することが可能である取引管理システムである。
【0027】
商品ごとに分かりやすくニックネームを付けることにより、他社製品と混同が生じなくすることができ、自社製品との繋がりも分かりやすくなるという利点がある。
【0028】
本発明の第7の局面に係る取引管理システムは、サーバと前記サーバと通信可能な端末とにより商品の受発注を行う取引管理システムであって、
前記端末は、前記サーバにアクセスし、前記商品の情報を編集することができ、
前記商品が既製品の場合、前記商品の情報を編集することができる端末は、最も川上の取引先の端末であり、
前記商品が注文品の場合、前記商品の情報を編集することができる端末は、最も川下の取引先の端末と、その一つ川上の取引先の端末である取引管理システムである。
【0029】
商品が既製品の場合、最端の川上の取引先のみその商品の情報を編集することができる。なお、最端の川上の取引先とその川下の取引先がその商品の情報を編集することができるようにしてもよい。
【0030】
また、商品が注文品(既製品ではないオリジナル商品)の場合、最端の川下の取引先とその一つ川上の取引先のみその商品の情報を編集することができる。なお、最端の川下の取引先のみがその商品の情報を編集することができるようにしてもよい。
【0031】
本発明の第8の局面に係る取引管理プログラムは、サーバと前記サーバと通信可能な端末とにより商品の受発注を行う取引管理プログラムであって、
前記商品の納品又は発注の履歴を記録する商品管理処理と、
前記商品管理処理によって記録された前記商品の納品又は発注の履歴に基づいて、前記端末にアラートを送信するアラート処理と、を実行し、
前記アラート処理が、前記商品管理処理によって記録されている前記商品の過去の納品又は発注の記録を基にアラート日を決定する取引管理プログラムである。
【0032】
納品又は発注履歴に基づいてアラート日が決定されるため、端末の使用者は、商品の受発注をスムーズに行うことができる。
【0033】
本発明の第9の局面に係る取引管理プログラムは、第7の局面に係る取引管理プログラムであって、
前記アラート処理が、前記納品数を前記消費量で除算することにより、前記納品数を消費する日数を算出し、アラート日を決定する取引管理プログラムである。
【0034】
最新の納品数を一日あたりの消費量で除算することにより、最新の納品数を消費する日数が算出される。
【0035】
そして、納入日の最新の日付に算出されたその日数を付け加えた日にちを、アラートする日にちとする。
【0036】
アラート日は、過去の在庫の記録に基づいて算出されているため、端末の使用者はそのアラートを参考にして商品の発注を行うことができる。これによりスムーズな取引をすることができる。
【0037】
本発明の第10の局面に係る取引管理プログラムは、第7の局面又は第8の局面に係る取引管理プログラムであって、
前記アラート処理が、複数算出された前記消費量の中の最大値、最小値及び平均値に基づき前記納品数を消費する日数を算出することにより、前記最大値、前記最小値及び前記平均値のアラート日を決定する取引管理プログラムである。
【0038】
最大値は一日あたりの消費量が多いということであるため、アラート日が早くなる。一方、最小値は一日あたりの消費量が少ないということであるため、アラート日が遅くなる。
【0039】
端末の使用者は、最大、最小及び平均という複数のアラートを参考に商品の発注を行うことができる。これによりスムーズな取引をすることができる。
【0040】
本発明の第11の局面に係る取引管理プログラムは、サーバと前記サーバと通信可能な端末とにより商品の受発注を行う取引管理プログラムであって、
前記商品の在庫管理を行う商品管理処理と、
前記商品の在庫が不足するおそれがある場合にアラートを、前記端末に送信するアラート処理と、を実行し、
前記商品管理処理が、前記商品の出荷変動を記録し、
前記アラート処理が、前記商品管理処理によって記録されている前記商品の出荷変動の記録を基に、アラート日を決定する取引管理プログラムである。
【0041】
端末の使用者は、商品の在庫に関してアラートされることにより、在庫が不足し納品が遅れるという事態を防止することができる。
【0042】
アラート日は、在庫の発注及び納品の日数(納期)を考慮して決定される。
【0043】
これにより、端末の使用者は、スムーズな取引を行うことができる。
【0044】
本発明の第12の局面に係る取引管理プログラムは、サーバと前記サーバと通信可能な端末とにより商品の受発注を行う取引管理プログラムであって、
前記商品を構成している部品商品が部品として登録され、前記部品商品を前記商品に関連付ける部品展開処理を実行し、
前記商品の発注があった場合、前記部品商品を前記端末の表示部に表示させる取引管理プログラムである。
【0045】
端末の使用者が、受注した商品の部品を発注しなければならない場合があるが、本発明では、部品展開部が商品の部品を紐付けしているので部品の発注が容易である。これによりスムーズな取引をすることができる。
【0046】
本発明の第13の局面に係る取引管理プログラムは、第7の局面乃至第11の局面に係る取引管理プログラムであって、
前記商品管理処理が、前記商品をニックネームで登録することが可能である取引管理プログラムである。
【0047】
商品ごとに分かりやすくニックネームを付けることにより、他社製品と混同が生じなくすることができ、自社製品との繋がりも分かりやすくなるという利点がある。
【0048】
本発明の第14の局面に係る取引管理方法は、サーバと前記サーバと通信可能な端末とにより商品の受発注を行う取引管理方法であって、
前記商品の納品又は発注の履歴を記録する商品管理工程と、
前記商品管理工程によって記録された前記商品の納品又は発注の履歴に基づいて、前記端末にアラートを送信するアラート工程と、を含み、
前記アラート工程が、前記商品管理工程によって記録している前記商品の過去の納品又は発注の記録を基にアラート日を決定する取引管理方法である。
【0049】
納品又は発注履歴に基づいてアラート日が決定されるため、端末の使用者は、商品の受発注をスムーズに行うことができる。
【0050】
本発明の第15の局面に係る取引管理方法は、第13の局面に係る取引管理方法であって、
前記アラート工程が、前記納品数を前記消費量で除算することにより、前記納品数を消費する日数を算出し、アラート日を決定する取引管理方法である。
【0051】
最新の納品数を一日あたりの消費量で除算することにより、最新の納品数を消費する日数が算出される。
【0052】
そして、納入日の最新の日付に算出されたその日数を付け加えた日にちを、アラートする日にちとする。
【0053】
アラート日は、過去の在庫の記録に基づいて算出されているため、端末の使用者はそのアラートを参考にして商品の発注を行うことができる。これによりスムーズな取引をすることができる。
【0054】
本発明の第16の局面に係る取引管理方法は、第13の局面又は第14の局面に係る取引管理方法であって、
前記アラート工程によって、複数算出された前記消費量の中の最大値、最小値及び平均値に基づき前記納品数を消費する日数を算出することにより、前記最大値、前記最小値及び前記平均値のアラート日を決定する取引管理方法である。
【0055】
最大値は一日あたりの消費量が多いということであるため、アラート日が早くなる。一方、最小値は一日あたりの消費量が少ないということであるため、アラート日が遅くなる。
【0056】
端末の使用者は、最大、最小及び平均という複数のアラートを参考に商品の発注を行うことができる。これによりスムーズな取引をすることができる。
【0057】
本発明の第17の局面に係る取引管理方法は、サーバと前記サーバと通信可能な端末とにより商品の受発注を行う取引管理方法であって、
前記商品の在庫管理を行う商品管理工程と、
前記商品の在庫が不足するおそれがある場合にアラートを、前記端末に送信するアラート工程と、を含み、
前記商品管理工程によって、前記商品の出荷変動を記録し、
前記アラート工程によって、前記商品管理工程により記録されている前記商品の出荷変動の記録を基に、アラート日を決定する取引管理方法である。
【0058】
端末の使用者は、商品の在庫に関してアラートされることにより、在庫が不足し納品が遅れるという事態を防止することができる。
【0059】
アラート日は、在庫の発注及び納品の日数(納期)を考慮して決定される。
【0060】
これにより、端末の使用者は、スムーズな取引を行うことができる。
【0061】
本発明の第18の局面に係る取引管理方法は、サーバと前記サーバと通信可能な端末とにより商品の受発注を行う取引管理方法であって、
前記商品を構成している部品商品が部品として登録され、前記部品商品を前記商品に関連付ける部品展開工程を含み、
前記商品の発注があった場合、前記部品商品を前記端末の表示部に表示させる取引管理方法である。
【0062】
端末の使用者が、受注した商品の部品を発注しなければならない場合があるが、本発明では、部品展開部が商品の部品を紐付けしているので部品の発注が容易である。これによりスムーズな取引をすることができる。
【0063】
本発明の第19の局面に係る取引管理方法は、第13の局面乃至第17の局面に係る取引管理方法であって、
前記商品管理工程によって、前記商品をニックネームで登録することが可能である取引管理方法である。
【0064】
商品ごとに分かりやすくニックネームを付けることにより、他社製品と混同が生じなくすることができ、自社製品との繋がりも分かりやすくなるという利点がある。
【0065】
本発明の第20の局面に係る取引管理方法は、サーバと前記サーバと通信可能な端末とにより商品の受発注を行う取引管理方法であって、
前記端末は、前記サーバにアクセスし、前記商品の情報を編集することができ、
前記商品が既製品の場合、前記サーバに登録された取引先が川上の取引先のとき、前記川上の取引先の端末は、前記商品の情報を編集することができ、川下の取引先の端末は、前記商品の情報を編集することができなくなる第1編集権移行工程を含み、
前記商品が注文品の場合、前記サーバに登録された取引先が川下の取引先のとき、前記川下の取引先の端末とその一つ川上の取引先が、前記商品の情報を編集することができ、それ以外の取引先は前記商品の情報を編集することができなくなる第2編集権移行工程を含む、取引管理工程である。
【0066】
商品が既製品の場合、最端の川上の取引先のみその商品の情報を編集することができる。
【0067】
また、商品が注文品(既製品ではないオリジナル商品)の場合、最端の川下の取引先とその一つ川上の取引先のみその商品の情報を編集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【
図1】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの概念図。
【
図2】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの概念図。
【
図3】本発明に係る一実施形態における取引管理システムのサーバ記憶部の概念図。
【
図4】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの購入に関するフローチャート。
【
図5】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの編集に関するフローチャート。
【
図6】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの編集に関するフローチャート。
【
図7】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの編集に関するフローチャート。
【
図8】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの編集に関するフローチャート。
【
図9】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの端末の表示部。
【
図10】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの端末の表示部。
【
図11】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの端末の表示部。
【
図12】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの端末の表示部。
【
図13】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの販売に関するフローチャート。
【
図14】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの端末の表示部。
【
図15】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの端末の表示部。
【
図16】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの端末の表示部。
【
図17】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの端末の表示部。
【
図18】本発明に係る一実施形態における取引管理システム販売に関するフローチャート。
【
図19】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの端末に表示される取引先リスト。
【
図20】本発明に係る一実施形態における取引管理システムのニックネームの概念図。
【
図21】本発明に係る一実施形態における取引管理システムの部品展開部に関するフローチャート。
【
図22】本発明に係る一実施形態における取引管理システムのアラートに関するフローチャート。
【
図23】本発明に係る一実施形態における取引管理システムのアラートに関するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0069】
以下、本発明に係る実施形態に関して図面を参照しながら説明する。
【0070】
本実施形態に係る取引管理システム100は、サーバ200と、
サーバ200と通信可能であり、サーバ内の情報の一部編集可能である第1端末300と、
サーバ200と通信可能であり、サーバ200内の情報の編集が可能である第2端末400と、
を含む。
【0071】
サーバ200は、情報を記憶するサーバ記憶部210と、
端末である第1端末300に対してアラートを送信するアラート部220と、
商品を構成している部品を別の商品として登録し、販売する商品に紐づけるための部品展開部230と、
商品の在庫を管理し、在庫数に応じて第1端末300にアラートを送信する商品管理部240と、
第1端末300及び第2端末400と通信可能とするサーバ通信部250と、を含む。
【0072】
サーバ200は、通常のサーバであるが、クラウドサーバであってもよい。
【0073】
サーバ記憶部210は、第1端末300の使用者が購入したい商品を選択及び発注するための購入部500と、
第1端末300の使用者が販売する商品を選択及び受注するための販売部600と、
取引者のリストが表示される取引先リスト700と、
第1端末300の使用者及びその取引先(取引者)を登録するための会員登録部800と、を含む。
【0074】
商品管理部240は、商品の情報を登録するところである商品情報部241と、
商品の販売情報を登録する販売情報部242と、
商品の購入情報を登録する購入情報部243と、を含む。
【0075】
商品管理部240で記憶される情報は、サーバ記憶部210で記憶される。なお、商品管理部240は、第1端末300に含まれるような構成であってもよい。
【0076】
なお、取引先(取引者)も第1端末300の使用者となり得るが、説明上、第1端末300の使用者と取引者を分けて説明する。
【0077】
第1端末300は、サーバ200のサーバ記憶部210に保存されている商品の情報を表示する第1表示部310と、
サーバ200と通信可能とする第1通信部320と、を含む。
【0078】
購入部500は、購入可能な商品の情報をリストとして保存及び表示するための購入リスト部510と、
第1端末300の使用者がまだ確認できていない購入するための商品の情報をリストとして保存及び表示されるための第1未確認リスト部520と、
第1端末300の使用者が取引者に発注した商品の情報をリストとして保存及び表示される発注リスト部530と、を含む。
【0079】
購入リスト部510は、第1端末300の使用者が購入したい商品の情報をリストととして保存及び表示するためのところである。
【0080】
(購入したい商品の登録)
具体的には、
図4に示すように、まず、第1端末300の使用者は、購入したい商品を登録し、購入先(取引者)の設定をする(ステップS11)。
【0081】
第1端末300の使用者(利用者)が商品を登録した場合、その使用者がその商品に関する編集を行うことができる。
【0082】
次に、サーバ200は、取引者(購入先)に承認メールを送信する(ステップS12)。なお、本実施形態はメールであるが、メール以外の通知であってもよい。
【0083】
承認メールを受け取った取引者は、商品の承認処理を行い、その申請結果がサーバ200に送信される(ステップS13)。
【0084】
取引者が承認処理を行った場合、取引者もその商品の情報に関して編集することができる。
【0085】
商品が注文品(既製品ではないオリジナル商品。以下同じ。)の場合は、末端の購入者とその直前の販売者が、商品の情報を編集することができる(第1編集権移行工程、第2編集権移行工程)。つまり、最端の川下の取引者とその1つ川上の取引者が、商品の情報を編集することができる。具体的には以下の通りである。なお、最端の川下の取引者のみ商品の編集をすることができるようにしてもよい。
【0086】
(商品が注文品であり、第1端末300の使用者が先に販売先を登録する場合)
図5に示すように、本実施形態では、第1端末300の使用者Xが、注文品の商品aを登録すると、商品aの情報を編集することができるようになる(編集権を有する。)。
【0087】
第1端末300の使用者Xが、商品aの販売先(販売先会社C、川下の取引先)を設定登録すると、販売先(販売先会社C)も商品aの情報を編集することができる。
【0088】
第1端末300の使用者Xが、販売先(販売先会社C)を設定登録した後に、商品aの購入先(購入先会社A)を設定登録した場合、購入先(購入先会社A)は商品aの情報を編集することができない。
【0089】
販売先(販売先会社C)が、商品aの次の販売先(販売先会社D、販売先会社Cの川下の取引先)を設定登録した場合、第1端末300の使用者Xは、商品aの情報を編集することができなくなる。
【0090】
また、商品aの購入先(購入先会社A、川上の取引先)がさらに商品aの購入先(購入先会社B、購入先会社Aの川上の取引先)を設定登録した場合、その購入先(購入先会社B)は商品aの情報を編集することができない。
【0091】
なお、第1端末300の使用者は、商品基本情報部241のみ編集できなくなるだけであり、販売情報部242及び購入情報部243は編集することができる。
【0092】
(商品が注文品であり、第1端末300の使用者が先に購入先を登録する場合)
図6に示すように、本実施形態では、第1端末300の使用者Yが、注文品の商品bを登録すると、商品bの情報を編集することができるようになる(編集権を有する。)。
【0093】
第1端末300の使用者Yが、商品bの購入先(購入先会社A)を登録すると、購入先(購入先会社A)は商品bの情報を編集することができる。
【0094】
第1端末300の使用者Yが商品bの購入先(購入先会社A)を設定登録した後に、商品bの販売先(販売先会社C)を設定登録した場合、販売先(販売先会社C)は商品bの情報を編集することができ、購入先(購入先会社A)は商品bの情報を編集することができなくなる。
【0095】
商品bの販売先(販売先会社C)がさらに商品bの販売先(販売先会社D)を設定登録した場合、第1端末300の使用者Yは商品bの情報を編集することができなくなる。
【0096】
また、商品bの購入先(購入先会社A)がさらに商品bの購入先(購入先会社B)を設定登録した場合、その購入先(購入先会社B)は商品bの情報を編集することができない。
【0097】
つまり、本実施形態では、第1端末300の使用者は、取引者である販売先の先にさらに取引者が増えた場合、その第1端末300の使用者は編集できなくなる。
【0098】
なお、第1端末300の使用者は、取引先である販売先(販売先会社C)の先にさらに取引先(販売先会社D)が増えた場合(設定登録した場合)、その第1端末300の使用者は、商品基本情報部241のみ編集できなくなるだけであり、販売情報部242及び購入情報部243は編集することができる。
【0099】
次に、商品が既製品の場合、商品の情報の編集をできる者は、その商品の製造者が編集することができる。つまり、最端の川上の取引者のみがその商品の情報を編集することができる。具体的には以下の通りである。なお、最端の川上の取引者とその1つ川下の取引者がその商品の情報を編集することができるようにしてもよい。
【0100】
(商品が既製品であり、第1端末300の使用者が先に販売先を登録する場合)
図7に示すように、本実施形態では、第1端末300の使用者Mが、既製品の商品cを登録すると、商品cの情報を編集することができるようになる(編集権を有する。)。
【0101】
第1端末300の使用者Mが、販売先(販売先会社C)を設定登録する場合、販売先会社Cは商品cの情報を編集することができない。
【0102】
第1端末300の使用者Mが、販売先(販売先会社C)を設定登録した後に、購入先(購入先会社A)を設定登録する場合、購入先(購入先会社A)は、商品cの情報を編集することができ、第1端末300の使用者Mは商品cの情報を編集できなくなる。
【0103】
販売先(販売先会社C)がさらに商品cの販売先(販売先会社D)を設定登録した場合、販売先(販売先会社D)は商品cの情報を編集することができない。
【0104】
購入先(購入先会社A)がさらに商品cの購入先(購入先会社B)を設定登録した場合、先の購入先である購入先会社Bが商品cの情報を編集することができ、その販売先である購入会社Aは商品cの情報を編集できなくなる。
【0105】
つまり、既製品の編集ができるところは、最上位の購入先である。
【0106】
なお、第1端末300の使用者は、商品基本情報部241のみ編集できなくなるだけであり、販売情報部242及び購入情報部243は編集することができる。
【0107】
(商品が既製品であり、第1端末300の使用者が先に購入先を登録する場合)
図8に示すように、本実施形態では、第1端末300の使用者Nが、既製品の商品dを登録すると、商品dの情報を編集することができるようになる(編集権を有する。)。
【0108】
第1端末300の使用者Nが商品dの購入先(購入先会社A)を設定登録すると、購入先(購入先会社A)が商品dの情報を編集できるようになり、第1端末300の使用者Nは商品dの情報を編集できなくなる。
【0109】
第1端末300の使用者Nが商品dの購入先(購入先会社A)を設定登録した後に、販売先(販売先会社C)を設定登録した場合、販売先(販売先会社C)は商品dの情報を編集することができない。
【0110】
販売先(販売先会社C)がさらに販売先(販売先会社D)を設定登録した場合、先の販売先(販売先会社D)は商品dの情報を編集することはできない。
【0111】
購入先(購入先会社A)がさらに購入先(購入先会社B)を設定登録した場合、先の購入先(購入先会社B)は商品dの情報を編集することができ、その販売先である購入先会社Aは、商品dの情報を編集することはできない。
【0112】
つまり、既製品の編集ができるところは、最上位の購入先である。
【0113】
なお、第1端末300の使用者は、商品基本情報部241のみ編集できなくなるだけであり、販売情報部242及び購入情報部243は編集することができる。
【0114】
サーバ200に送信された申請結果は、第1端末300の使用者及び取引者に送信される(ステップS14)。なお、申請結果は、正確には第1端末300に送信され、取引者には登録されているメールアドレスに送信される。
【0115】
申請結果によってリストへの掲載が認められた商品の情報は、第1未確認リスト部520内に保存される。
【0116】
図9に示すように、第1未確認リスト部520に保存された商品は、第1端末300の第1表示部310に表示される「購入」の欄の「未確認リスト」のアイコンA1が選択されることにより、第1端末に表示される。
【0117】
「購入」の欄の「未確認リスト」に表示される商品には、「承認」のアイコンA2と「拒否」のアイコンA3とがある。
【0118】
「承認」のアイコンA2が選択された場合、その商品は「購入リスト」に移動する。
【0119】
つまり、商品の情報は、第1未確認リスト部520から購入リスト部510に移動する。
【0120】
(商品の発注)
第1端末300の使用者は、購入リスト部510内に保存されている購入リスト(商品リスト)の中から購入したい商品を選択する(クリックする)。
【0121】
「購入リスト」のページを開くには、「購入リスト」のアイコンB1を選択する。
【0122】
そして、第1端末300の第1表示部310に表示されている「購入リスト」のページから購入した商品を選択する(ステップS15)。
【0123】
具体的には、
図10に示すように、「購入リスト」の欄の商品の部分にある「注文する」のアイコンB2を選択する。
【0124】
なお、第1表示部310に表示されている「購入リスト」の商品の情報は、担当者、取引者等で絞り込むことが可能である。また、商品の名称や更新日、アラート日時等で表示される商品の順番を並び替えることが可能である。
【0125】
「購入リスト」に表示される商品の「注文する」のアイコンB2が選択された場合、サーバ200から取引者に対しては発注メールが送信され、第1端末300の使用者に対しては受注メールが送信される(ステップS16)。なお、正確には第1端末300に受注メールが送信される。
【0126】
図11に示すように、「購入リスト」に表示される商品の「注文する」のアイコンB2が選択された場合、「ご注文の確認」のページが表示される。
【0127】
第1端末300の使用者は、「ご注文の確認」のページに記載されている内容が正しいか否か確認し、必要事項を入力する。そして、下方に配置される「注文する」のアイコンB3が選択された場合、注文が行われる。「戻る」のアイコンB4が選択された場合、前の画面の購入商品詳細に戻る。
【0128】
(受注商品の受付)
第1端末300の使用者が、発注した商品を受け付けた場合、サーバ200は、第1端末300の使用者及び取引者に対して、受付メールを送信する(ステップS17、ステップS18)。
【0129】
なお、受付メールは、正確には第1端末300に送信され、取引者には登録されているメールアドレスに送信される。登録されているメールアドレスには、取引者である取引会社の担当者のメールアドレスも含まれる。以下、同様である。
【0130】
第1端末300の第1表示部310に表示される「発注リスト」には、第1端末300の使用者が発注した商品の情報が掲載される。
【0131】
「発注リスト」のページを開くには、
図12に示す「発注リスト」のアイコンC1を選択する。
【0132】
図12に示すように、具体的には、「発注リスト」のページには、例えば、注文状況、注文状況の更新、商品称呼(商品の名称)、発注先、注文数/納品数、希望納期、注文日時等の商品の情報が掲載される。
【0133】
販売部600は、販売可能な商品の情報をリストとして保存及び表示するための販売リスト部610と、
第1端末300の使用者がまだ確認できていない販売するための商品の情報がリストとして保存及び表示されるための第2未確認リスト部620と、
第1端末300の使用者が取引者に発注した商品の情報をリストとして保存及び表示される発注リスト部630と、を含む。
【0134】
販売リスト部610は、第1端末300の使用者が販売したい商品の情報をリストとして保存及び表示するためのところである。
【0135】
(販売する商品の登録)
図13に示すように、具体的には、まず、第1端末300の使用者は、販売する商品を登録し、販売先(取引者)の設定をする(ステップS21)。販売先は複数設定することができる。既製品ではなく注文品の場合は、販売者(取引者)として、その注文主のみ設定することができるようにしてもよい。
【0136】
登録された商品の情報は、第2未確認リスト620に保存される。つまり、「販売」の欄の「未確認リスト」のページに表示される。
【0137】
第1端末300の使用者(利用者)が商品を登録した場合、その使用者がその商品に関する編集を行うことができる。
【0138】
なお、第1端末300の使用者は、第1表示部310に表示されている「販売」の欄の「未確認リスト」のアイコンE1を選択する(クリックする)と、未確認リストが第1表示部310に表示される。
【0139】
次に、サーバ200は、取引者(販売先)に承認メールを送信する(ステップS22)。なお、本実施形態はメールであるが、メール以外の通知であってもよい。
【0140】
承認メールを受け取った取引者は、商品の承認処理を行い、その申請結果がサーバ200に送信される(ステップS23)。
【0141】
サーバ200に送信された申請結果は、第1端末300の使用者及び取引者に送信される(ステップS24)。なお、申請結果は、正確には第1端末300に送信され、取引者には登録されているメールアドレスに送信される。
【0142】
申請結果によって取引者の承認が得られた商品の情報は、販売リスト部610内に保存される。
【0143】
(商品の受注)
取引者から注文の発注がサーバ200に送信される(ステップS25)。
【0144】
第1端末300の使用者は、「販売リスト」のアイコンD1を選択し、販売リストに表示されている商品の「受注する」のアイコンD2を選択する。
【0145】
なお、第1表示部310に表示されている「販売リスト」の商品の情報は、担当者、取引者等で絞り込むことが可能である。また、商品の名称や更新日、アラート日時等で表示される商品の順番を並び替えることが可能である。
【0146】
販売リストに表示されている商品の「受注する」のアイコンD2が選択されると、「受注確認」のページが第1表示部310に表示される。
【0147】
第1端末300の使用者は、「受注確認」のページに記載されている内容が正しいか否か確認し、必要事項を入力する。そして、下方に配置される「注文する」のアイコンD3が選択された場合、受注する。「戻る」のアイコンD4が選択された場合、前の画面の販売商品詳細に戻る。
【0148】
サーバ200は、第1端末300の使用者に受注メールを送信し、取引者に発注メールを送信する(ステップS26)。なお、受注メールは、正確には第1端末300に送信され、取引者には登録されているメールアドレスに送信される。
【0149】
第1端末300の第1表示部310に表示される「受注リスト」には、第1端末300の使用者が受注した商品の情報が掲載される。
【0150】
「受注リスト」のページを開くには、
図17に示す「受注リスト」のアイコンF1を選択する。
【0151】
図17に示すように、具体的には、「受注リスト」のページには、例えば、注文状況、注文状況の更新、商品名(商品の名称)、注文先、注文数/納品数、納期回答、希望納期、注文日時等の商品の情報が掲載される。
【0152】
(受注商品の受付)
第1端末300の使用者が、受注商品を受け付けた場合、その旨をサーバ200に入力し、サーバ200は、受付メールを第1端末300の使用者及び取引者に送信する(ステップS27)。
【0153】
なお、受付メールは、正確には第1端末300に送信され、取引者には登録されているメールアドレスに送信される。
【0154】
(受注商品の納品)
第1端末300の使用者が受注商品を取引者に納品した場合、納品処理をサーバ200に実施する(ステップS28)。
【0155】
サーバ200は、第1端末300の使用者及び取引者に納品通知メールを送信する(ステップS29)。
【0156】
受注商品の納品を受けた取引者は、受入処理をサーバ200に実施する(ステップS30)。
【0157】
サーバ200は、受入通知メールを第1端末300の使用者及び取引者に送信する(ステップS31)。
【0158】
なお、納品通知メール及び受入通知メールは、正確には第1端末300に送信され、取引者には登録されているメールアドレスに送信される。
【0159】
また、商品を売る側(販売者)が取引者に対して販売することを停止すると、最終的なエンドユーザにまで影響が出てしまうため、売る側(販売者)が取引先を変更・削除することはできない。
【0160】
取引先リスト部700は、取引先の会社名、業種、住所、電話番号、FAX番号、メールアドレス等を表示させるためのところである。
【0161】
第1端末300の第1表示部310に表示される「取引先リスト」のアイコンG1を選択すると、取引先リストが表示される。
【0162】
使用者が取引管理システム100に必要事項を入力すれば、自動的に取引先リストに表示されるため、取引先管理が容易となる。
【0163】
会員登録部800は、会員登録を行うところである。具体的には、第1端末300の使用者が取引管理システム100のサイトにアクセスし、会員仮登録をした後、サーバ200から仮登録メールが送信され、それを第1端末300の使用者が受け取ることにより会員本登録となる。
【0164】
会員本登録になった場合、サーバ200から本登録メールが第1端末300に送信される。
【0165】
そして、第1端末300の使用者は取引管理システム100のサイトにアクセスをして、会社情報や社員情報を登録する。
【0166】
商品管理部240は、商品に対して、販売先又は購入先でそれぞれニックネームを設定することができる。
【0167】
例えば、
図20に示すように、A社に対して販売先会社Cが発注した場合、販売先会社C向けの注文書には「店舗用手提袋(大)」と出力され、注文を受けた販売先会社Bの注文書には「C社手提袋大」と出力される。お互いが商品をどのように呼んでいるかは分からないようにしている。
【0168】
これにより、第1端末300の使用者は、取引先の商品を混同しないにすることができる。
【0169】
アラート部220は、第1端末300の使用者に対してアラートを送信するところである。なお、アラート部220が第1端末300にアラート情報を送信し、第1端末300がアラートを表示するような構成であってもよい。
【0170】
具体的には、商品管理部240において、在庫数が不足するおそれがある場合にアラートが第1端末300に送信される。より具体的な内容に関しては後述する。
【0171】
また、商品管理部240において、商品管理部240が記録している商品の過去の納品又は発注の記録を基に、アラートが第1端末300に送信される。これに関してもより具体的な内容は後述する。
【0172】
部品展開部230は、商品を構成している部品を別の商品として登録し、販売する商品に紐付けするところである。
【0173】
これにより、第1端末300の使用者は、取引者から販売している商品の注文があった場合、その商品の部品をすぐに発注することができる。
【0174】
図21に示すように、具体的には、まず第1端末300の使用者は、商品の登録を行い、登録した商品の販売設定を行う(ステップS41)。
【0175】
次に、第1端末300の使用者は、その商品を構成する部品を別の商品(部品商品)として登録する。そして、それぞれ購入先会社を登録しておく(ステップS42)。
【0176】
次に、第1端末300の使用者は、部品展開部230に、これらの部品商品を設定する(ステップS43)。これにより部品商品を商品に紐付けすることができる。
【0177】
部品展開部230は、商品の注文があった場合、部品商品を第1表示部310に表示する(ステップS44)。
【0178】
これにより、第1端末300の使用者は、商品の注文があった場合、「部品展開」に登録されている部品商品をすぐに確認することができ、発注を行うことができる。
【0179】
(在庫を確保する場合)
商品管理部240は、商品の在庫を管理し、在庫数に応じてアラート部220が第1端末300に対してアラートを送信する。
【0180】
図22及び
図23に示すように、まず、第1端末300の使用者は、商品管理部240に商品の在庫数を登録する(ステップS51)。
【0181】
次に、商品管理部240は、販売先からの商品の注文及び納品による在庫変動を記録する(ステップS52)。
【0182】
また、商品管理部240は、購入先への商品(部品商品を含む。)の注文及び納品による在庫変動を記録する(ステップS53)。
【0183】
そして、アラート部220は、過去の販売先への出荷履歴から在庫数が足りなくなると判定した場合、第1端末300の使用者に対して、アラートメールを送信する(ステップS54)。
【0184】
また、商品管理部240は、商品管理部240が記録している商品の過去の納品又は発注の記録を基に、アラート部220が第1端末300に対してアラートを送信する。
【0185】
アラート部220によるアラートは、商品の納品を行った後、在庫数が次の商品の納品数に足りていない場合に行われる。
【0186】
また、アラート部220によるアラートは、商品の発注から商品の納付までの日数(納期)を考慮して行われる。
【0187】
例えば、納期よりも次の発注のほうが早くなりそうな場合、在庫が不足することが確定する前の段階で、アラート部220がアラートしてもよい。
【0188】
(在庫を有しない場合)
在庫を有しない場合は、過去の注文履歴に応じてアラートする日を算出する。
【0189】
つまり、過去の注文履歴を元に現在注文している数量がいつなくなるかを計算し、そこからアラート日が決定される。
【0190】
具体的には、例えば、下記の表1及び表2のように、アラート部220は、納品日時と納品数から間隔の日数と消費量を算出する。
【0191】
なお、本実施形態では、納品日時と納品数に基づいてアラート日を決定しているが、発注日時と発注数に基づいてアラート日を決定してもよい。
【0192】
【0193】
【0194】
具体的には、2019年8月21日と2019年9月10日との間の日数は20日であり、2019年8月21日の納品数2000をその20(日)で除算すると、一日あたりの消費量が「100」となる。
【0195】
同様に、2019年7月22日と2019年8月21日との間の日数は30日であり、2019年7月22日の納品数2100をその30(日)で除算すると、一日あたりの消費量が「70」となる。
【0196】
同様に、2019年6月12日と2019年7月22日との間の日数は40日であり、2019年6月12日の納品数2300をその40(日)で除算すると、一日あたりの消費量が「57.5」となる。
【0197】
同様に、2019年5月18日と2019年6月12日との間の日数は25日であり、2019年5月18日の納品数2000をその25(日)で除算すると、一日あたりの消費量が「80」となる。
【0198】
したがって、表1から一日あたりの消費量は、100、70、57.5、80となる。
【0199】
そして、表3に示すように、アラート部220は、一日あたりの消費量の最大値と最小値と平均値を算出する。
【0200】
つまり、上記4つの数字のうち、最大値が100で、最小値が57.5である。そして、平均値は(100+70+57.5+80)÷4=76.875となる。
【0201】
【0202】
そして、アラート部220は、最新の納品数(本実施形態では2019年9月10日)の「2500」を消費する日数と、リードタイムを考慮したアラート送信日の計算を行う。
【0203】
つまり、消費量が100の場合、2500を消費するには25日かかる。同様に、消費量76.875の場合、2500を消費するには32日かかる。同様に、消費量57.5の場合、2500を消費するには43日かかる。
【0204】
【0205】
したがって、表4に示すように、アラート部220は、アラート送信日を、2019年9月25日、2019年10月2日、2019年10月13日と決定する。
【0206】
なお、アラート部220は、上述したように自動計算以外にも例えば、サイクル月(何ヶ月間隔でアラート)やサイクル日(何日間隔でアラート)というような設定であってもよい。
【0207】
また、アラート部220は、複数の固定月や固定日にアラートを送信するようにしてもよい(例えば、アラート日を2020年4月1日、2020年8月1日、2020年12月1日というような設定をする。)。
【0208】
サーバ通信部250は、第1端末300及び第2端末400と通信するためのところである。
【0209】
第1端末300は、上述の通り、サーバ200のサーバ記憶部210に保存されている商品の情報を表示する第1表示部310と、
サーバ200と通信可能とする第1通信部320と、を含む。
【0210】
第1表示部310には、
図9~
図12、
図14~
図17に示すように、第1端末300の使用者が操作するための画面が表示される。
【0211】
第1通信部320は、サーバ200と通信可能とするところである。具体的には、第1通信部320は、サーバ200のサーバ通信部250と通信する。
【0212】
第2端末400は、サーバ200の内容を編集する管理端末である。第2端末400は、サーバ200の内容を表示する第2表示部410と、
サーバ200と通信可能とする第2通信部420と、を含む。
【0213】
第2表示部410は、サーバ200の内容を表示し、内容を編集可能とする。
【0214】
第2通信部420は、サーバ200と通信可能である。具体的には、第2通信部420は、サーバ200のサーバ通信部250と通信する。
【0215】
なお、第2端末400と第1端末300とは同一であってもよい。
【0216】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。
【符号の説明】
【0217】
100…取引管理システム
200…サーバ
220…アラート部
230…部品展開部
240…商品管理部
241…商品基本情報部
242…販売情報部
243…購入情報部
250…サーバ通信部
300…第1端末(端末)
310…表示部(画面)
400…第2端末(端末)
500…購入部
600…販売部
700…取引先リスト部
800…会員登録部
【手続補正書】
【提出日】2024-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと前記サーバと通信可能な端末とにより商品の受発注を行う取引管理システムであって、
前記サーバは、
前記商品を構成している部品商品が部品として登録され、前記部品商品を前記商品に関連付ける部品展開部を含み、
前記商品の発注があった場合、前記部品商品を前記端末の表示部に表示させる取引管理システム。
【請求項2】
前記端末は、前記サーバにアクセスし、前記商品の情報を編集することができ、
前記商品が既製品の場合、前記商品の情報を編集することができるのは、最も川上の取引先の端末である請求項1記載の取引管理システム。
【請求項3】
前記端末は、前記サーバにアクセスし、前記商品の情報を編集することができ、
前記商品が注文品の場合、前記商品の情報を編集することができるのは、最も川下の取引先の端末と、その一つ川上の取引先の端末である請求項1記載の取引管理システム。
【請求項4】
最も川上の取引先のさらに川上の取引先が設定登録された場合、最も川上であった取引先の端末は、前記商品の情報を編集することができなくなる請求項2記載の取引管理システム。
【請求項5】
最も川下の取引先のさらに川下の取引先が設定登録された場合、最も川下であった取引先の一つ川上の取引先の端末は、前記商品の情報を編集することができなくなる請求項3記載の取引管理システム。