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特開2024-97999寝袋収納用バッグ及び寝袋セット並びに寝具収納用バッグ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097999
(43)【公開日】2024-07-19
(54)【発明の名称】寝袋収納用バッグ及び寝袋セット並びに寝具収納用バッグ
(51)【国際特許分類】
   A47G 9/08 20060101AFI20240711BHJP
【FI】
A47G9/08 C
A47G9/08 Z
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024079289
(22)【出願日】2024-05-15
【基礎とした実用新案登録】
【原出願日】2022-10-13
(71)【出願人】
【識別番号】522358504
【氏名又は名称】株式会社ヌーカ
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】小堺 弓木奈
(57)【要約】
【課題】収納される寝袋のサイズを小さくすることができ、かつ、寝袋とは別に洗濯したり干したりすることができて取り扱いを容易にすることが可能な寝袋収納用バッグ及び寝袋セット並びに寝具収納用バッグを提供すること。
【解決手段】本発明に係る寝袋収納用バッグ1は、寝袋の一端に対して着脱可能な面ファスナー9を有し、寝袋を収納可能な布製の本体部2と、本体部2の内面に固定され、本体部2に収納可能に収縮された寝袋を締め付けることが可能なストラップ3とを備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
寝袋の一端に対して着脱可能な構成を有し、前記寝袋を収納可能な布製の本体部と、
前記本体部に固定され、前記本体部に収納可能に収縮された前記寝袋を締め付けることが可能なストラップと、
を備える寝袋収納用バッグ。
【請求項2】
前記ストラップは、前記本体部の内面に固定されている請求項1に記載の寝袋収納用バッグ。
【請求項3】
前記本体部は、面ファスナー、フックボタン、線ファスナー、ボタン、又は、クリップによって、前記寝袋の一端に対して着脱可能とされている請求項1又は2に記載の寝袋収納用バッグ。
【請求項4】
請求項1に記載の寝袋収納用バッグと、
一端において、前記寝袋収納用バッグの前記本体部と着脱可能な構成を有する寝袋と、
を備える寝袋セット。
【請求項5】
内部に詰め物を有する寝具の一端に対して着脱可能な構成を有し、前記寝具を収納可能な布製の本体部と、
前記本体部に固定され、前記本体部に収納可能に収縮された前記寝具を締め付けることが可能なストラップと、
を備える寝具収納用バッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、寝袋収納用バッグ及び寝袋セット並びに寝具収納用バッグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
寝袋を収納する袋は、縦長形状で開口部を紐で縛るポーチ(巾着袋)が通常用いられている。しかし、寝袋は、ダウンなどの詰め物によって構成されていて、収納するために畳んだり巻いたりしても広がろうとする性質があるため、袋内に収めにくく、片付けに手間や時間がかかっている。
【0003】
なお、下記の特許文献1には、別体の収納手段を要しないで、寝袋を丸め込み、あるいは、折り畳んだ状態で、保持可能とする寝袋が開示されている。当該寝袋は、寝袋本体の開口側に枕部を備え、枕部に形成された袋状部に寝袋本体が押入れられて保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平7-28476号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
寝袋は、登山などの徒歩で持ち運ばれて、野営時に使用されることが主な使用方法であるため、収納時において、体積が小さくなり携行性が高いことが重要である。反対に、収納時に寝袋の体積が大きいままであると、携行物の総容量が増えて、リュックに入らない。したがって、収納時の寝袋の体積が極力小さくなるよう、寝袋収納用の収納袋は、寝袋自体を十分に圧縮して畳んだ状態の体積でちょうど収まるサイズで作られている。
【0006】
寝袋のユーザは、収納時、寝袋に対して小さめに作られた収納袋に寝袋を入れる必要がある。しかし、寝袋は、上述したとおり、ダウンなどの詰め物によって構成されているため、収納するために畳んだり巻いたりしても元の状態へ広がろうとする性質がある。そのため、寝袋を圧縮したり丸めたりした状態を維持することが難しく、寝袋を収納袋に収める作業は、片付けに手間や時間がかかり、大変な作業で疲弊する。
【0007】
このような収納作業を避けるため、収納袋を大きめのサイズに作ると、寝袋が内部に収納された状態の収納袋全体の体積が大きくなり、携行性が下がる問題がある。
【0008】
上述した特許文献1のように、寝袋本体の一端に袋状部が設けられている場合、ポーチに寝袋を収納する場合に比べて、寝袋本体の収納が容易になる。
【0009】
しかし、特許文献1に記載された寝袋は、寝袋本体に袋状部が縫い付けられて両者が一体化しており、全体として複雑な構造となっているため、実際上、洗濯が難しい。また、寝袋本体が濡れたり汗を吸ったりしたときに、寝袋本体だけを乾かしたい場合でも、袋状部を一緒に扱うことになり、寝袋本体を干す際に袋状部が煩わしい。
【0010】
なお、本明細書では、寝袋の例について説明しているが、内部にダウンなどの詰め物を有する寝具(例えば、掛け布団、敷き布団などの布団、ブランケットなど)の収納についても、収納袋に収納する場合に、寝袋と同様の課題が生じる。
【0011】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、収納される寝袋又は寝具のサイズを小さくすることができ、かつ、寝袋又は寝具とは別に洗濯したり干したりすることができて取り扱いを容易にすることが可能な寝袋収納用バッグ及び寝袋セット並びに寝具収納用バッグを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明の寝袋収納用バッグ及び寝袋セット並びに寝具収納用バッグは以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る寝袋収納用バッグは、寝袋の一端に対して着脱可能な構成を有し、前記寝袋を収納可能な布製の本体部と、前記本体部に固定され、前記本体部に収納可能に収縮された前記寝袋を締め付けることが可能なストラップとを備える。
【0013】
この構成によれば、寝袋収納用バッグにおける寝袋を収納可能な布製の本体部は、収納される寝袋の一端に対して着脱可能な構成を有しており、本体部に固定されたストラップは、本体部に収納可能に収縮された寝袋を縛ることができる。これにより、本体部に寝袋が取り付けられて両者が一体化することから、寝袋が折り畳まれたり巻かれたりなどして本体部に寝袋を収納しようとするとき、本体部が寝袋から離れず、かつ、収縮された寝袋が緩みにくい。そのため、収縮された寝袋は、本体部の内部に簡単に収納される。また、本体部は寝袋から取り外し可能であるため、寝袋と本体部を別々に洗濯したり干したりすることができる。また、ストラップを締め付けることで収納される寝袋のサイズを小さくできる。
【0014】
上記発明において、前記ストラップは、前記本体部の内面に固定されてもよい。
この構成によれば、本体部の内面にストラップが固定されており、寝袋がストラップで締め付けられたとき、ストラップよりも外周側に位置する本体部はストラップによって皺が形成されず、本体部の外面を綺麗に維持できる。
【0015】
上記発明において、前記本体部は、面ファスナー、フックボタン、線ファスナー、又は、ボタンによって、前記寝袋の一端に対して着脱可能とされてもよい。
【0016】
本発明に係る寝袋セットは、上述した寝袋収納用バッグと、一端において、前記寝袋収納用バッグの前記本体部と着脱可能な構成を有する寝袋とを備える。
【0017】
本発明に係る寝具収納用バッグは、内部に詰め物を有する寝具の一端に対して着脱可能な構成を有し、前記寝具を収納可能な布製の本体部と、前記本体部に固定され、前記本体部に収納可能に収縮された前記寝具を締め付けることが可能なストラップとを備える。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、収納される寝袋又は寝具のサイズを小さくすることができ、かつ、寝袋又は寝具とは別に洗濯したり干したりすることができて取り扱いを容易にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態に係る寝袋収納用バッグを示す正面図である。
図2】本発明の一実施形態に係る寝袋収納用バッグを示す側面図である。
図3】本発明の一実施形態に係る寝袋収納用バッグを示す展開図であり、閉じられたとき内側となる面を示している。
図4】本発明の一実施形態に係る寝袋収納用バッグを示す展開図であり、閉じられたとき外側となる面を示している。
図5】本発明の一実施形態に係る寝袋収納用バッグを用いて寝袋を収容する方法の過程を示す平面図である。
図6】本発明の一実施形態に係る寝袋収納用バッグを用いて寝袋を収容する方法の過程を示す平面図である。
図7】本発明の一実施形態に係る寝袋収納用バッグを用いて寝袋を収容する方法の過程を示す側面図である。
図8】本発明の一実施形態に係る寝袋収納用バッグを示す縦断面図であり、寝袋が収容された状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明の一実施形態に係る寝袋収納用バッグ1について、図面を参照して説明する。
【0021】
本実施形態に係る寝袋収納用バッグ1は、図1から図4に示すように、本体部2とストラップ3を有する。寝袋収納用バッグ1は、図8に示すように、内部に寝袋20を収納でき、ストラップ3を締め付けることで、収納される寝袋20のサイズを小さくできる。また、図5に示すように、寝袋収納用バッグ1の本体部2は寝袋20から取り外し可能であるため、寝袋20と本体部2を別々に洗濯したり干したりすることができる。
【0022】
本体部2は、寝袋20を内部に収納できる大きさや形状を有している。図1及び図2に示すように、本体部2の外側に取っ手4が取り付けられていることによって、寝袋20を収納して線ファスナー8を閉じたとき、寝袋収納用バッグ1は、ボストンバッグ形状となる。なお、本体部2の外側に取り付けられる取っ手やベルトはこの例に限定されず、リュックサック形状となるようにしたり、肩掛けバッグとなるようにしたりしてもよい。
【0023】
本体部2は、例えば、布製の側底面部5と、端面部6と、蓋部7とを備える。図3及び図4に示すように、側底面部5と蓋部7は、展開されたとき、長方形状を有し、端面部6は、例えば円形形状を有する。なお、本発明に係る本体部の構成はこの例に限定されず、開閉可能で、収縮された寝袋の外周面を覆うことができれば他の形状でもよい。
【0024】
寝袋収納用バッグ1は、端面部6の円形の縁部に沿って、側底面部5の長手方向縁部が縫い付けられている。端面部6は、二つの半円の布が組み合わされたもので、端面部6の円の中心を通過するように径方向に線ファスナー8が設置される。図2に示すように、両端の端面部6において線ファスナー8を閉じたとき、端面部6のそれぞれで二つの半円の布が合わされて、本体部2は閉じられた状態となる。他方、図5に示すように、両端の端面部6において線ファスナー8を開いたとき、端面部6のそれぞれで二つの半円の布が離れて、本体部2は、端面部6に拘束されて皺が寄るが、側底面部5を長手方向に広げることが可能となる。
【0025】
なお、本実施形態では、端面部6において線ファスナー8が用いられる例について示したが、本発明はこの例に限定されず、例えば、面ファスナー、フックボタン、又は、ボタン及びボタン穴の組み合わせなどによって、端面部6が開閉されるようにしてもよい。
【0026】
また、本実施形態では、端面部6が二つの半円の布の組み合わせである例について説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、端面部は、円形の布でもよい。この場合、端面部の円形状の縁部と側底面部の縁部に開閉可能な線ファスナーなどが設置されることで端面部が開閉される。
【0027】
図3及び図4に示すように、側底面部5の幅と蓋部7の幅は同一であり、側底面部5の延長上に蓋部7が設けられる。蓋部7は、縁部において端面部6に縫い付けられておらず、図2に示すように、本体部2が閉じられたとき、側底面部5の外面上方を覆うことができる。なお、本実施形態では、本体部2において蓋部7が設けられる例について説明したが、本発明に係る寝袋収納用バッグは、蓋部7が設けられない構成としてもよい。
【0028】
本体部2は、本体部2を閉じたときの内面側、かつ、本体部2の長手方向の一端部において、寝袋20の一端に対して着脱可能な構成を有する。図3では、寝袋20の一端に対して着脱可能な構成である接合部として、本体部2に面ファスナー9が2箇所に一つずつ設けられる例を示している。図5に示すように、寝袋20の一端には、本体部2に設けられた面ファスナー9に対応するように別の面ファスナー21が設けられる。面ファスナー21は、本体部2に設けられた面ファスナー9などの接合部と対になる接合部の一例である。図5及び図6に示すように、本体部2の面ファスナー9と寝袋20の面ファスナー21によって、本体部2が寝袋20に対して取り付けられたり取り外されたりすることが可能になっている。寝袋収納用バッグ1と寝袋20によって寝袋セットが構成される。
【0029】
なお、本実施形態では、本体部2において面ファスナー9が用いられる例について示したが、本発明はこの例に限定されず、例えば、フックボタン、線ファスナー、又は、ボタン及びボタン穴の組み合わせなどによって、本体部2が寝袋20の一端に対して着脱可能とされるようにしてもよい。また、寝袋20の一端を把持することが可能なクリップが本体部2に取り付けられることによって、本体部2が寝袋20の一端に対して着脱可能とされるようにしてもよい。これにより、寝袋20側において、本体部2の面ファスナー9などの接合部に対応する面ファスナー21などの接合部がない場合であっても、クリップによって寝袋20の一端を挟むことができる。この場合、本体部2は、面ファスナー21などの接合部がない一般的な寝袋に対しても着脱可能である。
【0030】
図3に示すように、本体部2には、本体部2を閉じたときの内面に帯状のストラップ3が縫い付けによって固定されている。ストラップ3は、本体部2の側底面部5の長手方向に沿って、例えば2本設けられる。ストラップ3の端部にはバックル10が設けられる。収縮された寝袋20の外周にストラップ3を沿わせた後、両側のバックル10同士を結合してストラップ3を引っ張ることによって、寝袋20がストラップ3によって締め付けられる。
【0031】
図3及び図8に示すように、本体部2の内面にストラップ3が固定されているため、寝袋20がストラップ3で締め付けられたとき、ストラップ3よりも外周側に位置する本体部2はストラップ3によって皺が形成されず、本体部2の外面を綺麗に維持できる。
【0032】
図3に示すように、本体部2の蓋部7の内面側には、面ファスナー11が設けられており、図4に示すように、側底面部5の外面側には、面ファスナー11に対応する面ファスナー12が設けられている。面ファスナー11と面ファスナー12が結合されることにより、蓋部7によって本体部2が確実に閉じられる。
【0033】
次に、本実施形態に係る寝袋収納用バッグ1の使用方法について説明する。
寝袋収納用バッグ1に寝袋20を収納する場合、まず、図5に示すように、線ファスナー8を開いて、本体部2を長手方向に沿って広げる。そして、図6に示すように、寝袋20の面ファスナー21と本体部2の面ファスナー9を結合させる。これにより、寝袋20の一端に対して本体部2が取り付けられた状態となる。
【0034】
さらに、図6に示すように、寝袋20を二つに折り畳む。その後、図6及び図7に示すように、寝袋20の本体部2と結合された側と反対の他端側から寝袋20を巻いていく。このとき、寝袋収納用バッグ1に収納されるように寝袋20を収縮させる。寝袋収納用バッグ1の位置まで寝袋20を収縮させた後、本体部2の内側に寝袋20を収納させる。なお、寝袋20を寝袋収納用バッグ1に収納させるとき、寝袋20を三つ以上に折り畳んでから巻いたり、寝袋20を折り畳まずにそのまま巻いたり丸めたりなど、その他の方法で寝袋20を収縮させてもよい。
【0035】
本体部2に寝袋20が取り付けられて両者が一体化していることから、本体部2に収縮した寝袋20を収納しようとするとき、本体部2が寝袋20から離れず、かつ、収縮された寝袋20が緩みにくい。したがって、折り畳まれたり巻かれたりした寝袋20が確実に収縮した状態を維持したまま本体部2の内部に寝袋20を収納できる。よって、収縮された寝袋20は、本体部2の内部に簡単に収納される。
【0036】
寝袋20を本体部2に収納させる際、収縮された寝袋20の外周にストラップ3を沿わせる。そして、図8に示すように、ストラップ3の両側のバックル10同士を結合してストラップ3を引っ張ることによって、寝袋20をストラップ3によって締め付ける。これにより、収納される寝袋20のサイズを小さくできる。
【0037】
また、寝袋20を本体部2に収納させた後、又は、寝袋20を本体部2に収納させながら、両側の端面部6の線ファスナー8を閉じる。ストラップ3を締め付ける作業と線ファスナー8を閉じる作業を行うことによって、図2に示すように、寝袋20が本体部2に完全に収納される。
【0038】
その後、蓋部7を側底面部5の外周面に沿わせて、面ファスナー11と面ファスナー12を結合させることにより、蓋部7によって本体部2が確実に閉じられる。
【0039】
寝袋収納用バッグ1から寝袋20を取り出す場合は、上述した方法と反対に、蓋部7を開いて線ファスナー8を開く。これにより、本体部2から寝袋20が取り出し可能になる。また、面ファスナー9と面ファスナー21によって互いに結合している寝袋20と寝袋収納用バッグ1を取り外すこともできる。
【0040】
以上、本実施形態によれば、本体部2は寝袋20から取り外し可能であるため、寝袋20と本体部2を別々に洗濯したり干したりすることができる。寝袋に寝袋収納用袋が縫い付けられて両者が一体化している場合と異なり、本実施形態において寝袋20と本体部2が取り外された状態では、それぞれが複雑な構造を有さず、洗濯の際の取り扱いが容易である。また、寝袋20が濡れたり汗を吸ったりしたときに、寝袋20だけを乾かすこともでき、寝袋20を干す際に寝袋収納用バッグ1が煩わしいということがない。
【0041】
また、本体部2の内面にストラップ3が固定されているため、寝袋20がストラップ3で締め付けられたとき、ストラップ3によって本体部2に複雑な皺が形成されることがない。ストラップ3よりも外周側に位置する本体部2は、ストラップ3によって引っ張られて内側に多少凹んだ状態となるが、寝袋収納用袋の外周側からストラップによって寝袋収納用袋が締め付けられる場合と異なり複雑な皺が形成されず、本体部2の外面を綺麗に維持できる。
【0042】
なお、本体部2の内側にストラップ3が設けられる例について説明したが、本発明はこの例に限定されず、本体部2よりも外周側にストラップが設けられてもよい。この場合は、本体部2の外周側から、本体部2がストラップによって締め付けられる。そのため、ストラップ3が本体部2の内側に設けられる場合と異なり、寝袋20だけでなく本体部2にも皺ができてしまい、本体部2の外面を綺麗に維持できないが、収納される寝袋20のサイズを小さくできる。また、本体部2は布製であることから、クッション性を有する素材のマットなどで外側から寝袋20を巻いてストラップによってマット及び寝袋を締め付ける場合と異なり、寝袋20を締め付ける際、締め付け圧力を寝袋20に伝えて確実に圧縮することができ、収納される寝袋20のサイズを小さくできる。その結果、寝袋20の携行性を高めることができる。
【0043】
なお、上述した実施形態では、寝袋20を収納する寝袋収納用バッグ1について説明したが、本発明はこの例に限定されない。すなわち、内部にダウンなどの詰め物を有する寝具(例えば、掛け布団、敷き布団などの布団、ブランケットなど)を収納する場合についても、寝袋と同様の課題が生じる。したがって、寝具用収納バッグについても寝袋収納用バッグ1と同様の構成を備えることで、収納される寝具のサイズを小さくすることができ、かつ、寝具とは別に洗濯したり干したりすることができて取り扱いを容易にするという課題を解決できる。
【符号の説明】
【0044】
1 :寝袋収納用バッグ
2 :本体部
3 :ストラップ
4 :取っ手
5 :側底面部
6 :端面部
7 :蓋部
8 :線ファスナー
9 :面ファスナー
10 :バックル
11 :面ファスナー
12 :面ファスナー
20 :寝袋
21 :面ファスナー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8