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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098031
(43)【公開日】2024-07-19
(54)【発明の名称】自立袋
(51)【国際特許分類】
   B65D 30/16 20060101AFI20240711BHJP
【FI】
B65D30/16 A
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024080352
(22)【出願日】2024-05-16
(62)【分割の表示】P 2020113024の分割
【原出願日】2020-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】593098347
【氏名又は名称】ダイワ包材株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098198
【弁理士】
【氏名又は名称】旦 武尚
(72)【発明者】
【氏名】松本 隆
(57)【要約】

【課題】
本発明は、袋体内に球状形状のものや外周面に弧状面を有するもの等からなる収納物を収納すると収納物は上下左右に交差させて隙間を極力減らして斜め方向への収納がなされるものとなり、収納状態の袋体は歪んだ形になりやすいものである。
このような球状形状や外周面に弧状面を有する収納物を袋体内に効率的にきれいに収納できる袋体の提供を課題とする。
【解決手段】
前面と後ろ面と開口部とを有する自立袋体であって、該袋体には側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部とを有し、袋体を形成する前面の底部の長さが後ろ面の底部の長さより短い袋体であり、前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が120度から127度の角度であり、後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が132度から137度の角度である自立袋である。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面と後ろ面と開口部とを有する自立袋体であって、
該袋体には側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)と底部(5)、(6)とを有し、
袋体を形成する前面の底部(5)の長さが後ろ面の底部(6)の長さより短い袋体であり、
前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角が120度から127度の角度であり、
後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角が132度から137度の角度であることを特徴とする自立袋。
【請求項2】
前面と後ろ面と開口部とを有する自立袋体であって、
該袋体には側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)と底部(5)、(6)とを有し、
袋体を形成する前面の底部(5)の長さが後ろ面の底部(6)の長さより短い袋体であり、
前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角が118度から129度の角度であり、
後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角が130度から140度の角度であることを特徴とする自立袋。
【請求項3】
前面と後ろ面と開口部とを有する自立袋体であって、
該袋体には側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)と底部(5)、(6)とを有し、
袋体を形成する前面の底部(5)の長さが後ろ面の底部(6)の長さより短い袋体であり
前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角が117度から124度の角度であり、
後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角が132度から137度の角度であることを特徴とする自立袋。
【請求項4】
前面と後ろ面と開口部とを有する自立袋体であって、
該袋体には側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)と底部(5)、(6)とを有し、
袋体を形成する前面の底部(5)の長さが後ろ面の底部(6)の長さより短い袋体であり、
前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角が115度から126度の角度であり、
後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角が130度から140度の角度であることを特徴とする自立袋。
【請求項5】
前面と後ろ面と開口部とを有する自立袋体であって、
該袋体には側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)と底部(5)、(6)とを有し、
袋体を形成する前面の底部(5)の長さが後ろ面の底部(6)の長さより短い袋体であり、
前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角が113度から120度の角度であり、
後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角が132度から137度の角度であることを特徴とする自立袋。
【請求項6】
前面と後ろ面と開口部とを有する自立袋体であって、
該袋体には側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)と底部(5)(6)とを有し、
袋体を形成する前面の底部(5)の長さが後ろ面の底部(6)の長さより短い袋体であり、
前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角が111度から122度の角度であり、
後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角が130度から140度の角度であることを特徴とする自立袋。
【請求項7】
袋体の底部(5)、(6)が袋体を構成するシート地を折り返すことにより構成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の自立袋。
【請求項8】
袋体の底部(5)、(6)を底部シール部により構成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の自立袋。
【請求項9】
透明な樹脂シートまたはフィルムにより構成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の自立袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、角底体からなる袋体であって自立可能な自立袋に関し、袋体の前面の底部の幅と後ろ面の底部の幅が相違する自立袋に関する。
【背景技術】
【0002】
樹脂シートまたはフィルムを用いた袋体であって起立するための角底を有する袋体は、製袋時に側辺から底部にかけて内側に切れ込んで底部側辺部を傾斜状態でシール加工して形成するものである。
従って底部側辺部を有する袋体の底部は通常略6角形等に形成されて底面を形成し、この部分を用いて起立することができるものである。
例えばこの角底体を有する袋体として特開平6-312750号(特許文献1)に示す袋体がある。
【0003】
更に角底体を有する先行例としては実登3028300号(特許文献2)や特開2001-301771号(特許文献3)、特開2005-087023号(特許文献4)等多数存在する。
このような袋体は、収納物を収納した際にその収納物の重さで底部が安定することによって起立状態となる。
この場合一般的には上部に開口部を有し、上部から収納物を収納した上で封鎖している底部により起立する袋体として成立するものである。
【0004】
このような袋体は底部の折り込み突出部を2つ有しており、この突出部により底部を形成し四角或いは6角等の角底体の底部を形成し、起立するものとなる。
更にこの底部の折り込み突出部の2つのうちの一の突出部に開口を設け、この開口突出部を封鎖のために折り込んで封鎖して形成する袋体も特開2016-172579号(特許文献5)として存在する。
このような構成において、例えば底部の突出部に設けた開口部は折り込んで開口部を封鎖するために底部の2つの突出部は突出部分の長さが異なるものとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6-312750号
【特許文献2】実登3028300号
【特許文献3】特開2001-301771号
【特許文献4】特開2005-087023号
【特許文献5】特開2016-172579号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上の様に、起立袋に関しては袋体内に収納物を収納した状態で起立するものであり、内容物が外部にこぼれ出る等を防止できるものとして使用されている。
従って、これらの袋体はすべて袋体の表面にあたる前面の幅と裏面にあたる後ろ面の幅は同じ幅を有しているものである。
通常内部に均等に収納物を入れる場合には、前面と後ろ面の幅が同じであり、前面と後ろ面とをつなぐ奥行方向の幅がやや短く形制している袋体が一般的には最も多用されている。
【0007】
この奥行きの幅を長くすることにより袋体の開口面が長方形から正方形方向により広い面積を生み出すことができ、収納量をより大きくすることができる。
しかし、収納するものが一定の大きさを有するものの場合には袋体内に収納する際にきっちりと間を詰めて収納する際にはその入れ方に問題を生じさせることがある。
例えば球体形状の収納物を入れる袋体の場合などである。
【0008】
これは特に果物や野菜などを透明な樹脂製の袋体内に入れる場合には上下左右に交差させて隙間を極力減らすように入れることが必要となる。
この場合外部から見た場合には隙間を埋めた状態で袋体内にあることから収納しているものの状態を把握しづらくなる。
例えば個数などの把握である。
更に、上下左右の隙間を極力埋めることから斜め方向への収納がなされるものとなり、収納状態の袋体が歪んだ形になりやすいものである。
このゆがみは袋体をきれいに並べて載置する場合例えば展示販売に際して、袋体が不要にたまれてしまうことや多数をきれいに並べることができないし状態となるものであった。
【0009】
従って特に球形状の果物や野菜を袋体内にきれいに収納できるようにするために袋体の前面の底部の幅をやや狭く形成し、裏面にあたる後ろ面の底部の幅をやや広く形成して袋体の前面方向の底部に収納した球形の収納物の数よりも一つ多く後ろ面の方向である袋体後方方向の底部に収納できるように構成し、袋体の底部に球形の収納物を入れた際に前後方向隙間に収納物を収納でき、きれいに隙間を埋めた状態の収納を可能とし、収納状態で起立性を高く維持でき、更にきれいな収納状態を表出させることのできる袋体の提供を課題とする。
【0010】
或いは袋体内に順次前面の底部から一つずつ後ろ面の袋に向けて増やして複数列収納することのできる袋体或いは1つに限らず2つ程度多い個数を収納できる様に袋体の前面の底部の幅を収納する収納物の数に合致させて幅狭に形成し、後ろ面の袋体の底部の幅をより広い幅とした袋体の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
係るために請求項1に係る発明は、前面と後ろ面と開口部とを有する自立袋体であって、該袋体には側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部とを有し、袋体を形成する前面の底部の長さが後ろ面の底部の長さより短い袋体であり、前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が120度から127度の角度であり、後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が132度から137度の角度である自立袋を用いてもよい。
【0012】
或いはこれに代え請求項2に係る発明のように前面と後ろ面と開口部とを有する自立袋体であって、該袋体には側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部とを有し、袋体を形成する前面の底部の長さが後ろ面の底部の長さより短い袋体であり、前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が118度から129度の角度であり、後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が130度から140度の角度である自立袋を用いてもよい。
或いは、請求項3に係る発明のように前面と後ろ面と開口部とを有する自立袋体であって、該袋体には側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部とを有し、袋体を形成する前面の底部の長さが後ろ面の底部の長さより短い袋体であり、前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が117度から124度の角度であり、後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が132度から137度の角度である自立袋を用いてもよい。
【0013】
或いはこれに代えて請求項4に係る発明のように前面と後ろ面と開口部とを有する自立袋体であって、該袋体には側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部とを有し、袋体を形成する前面の底部の長さが後ろ面の底部の長さより短い袋体であり、前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が115度から126度の角度であり、後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が130度から140度の角度である自立袋を用いるものでもよい。
或いは請求項5に係る発明のように前面と後ろ面と開口部とを有する自立袋体であって、該袋体には側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部とを有し、袋体を形成する前面の底部の長さが後ろ面の底部の長さより短い袋体であり、前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が113度から120度の角度であり、後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が132度から137度の角度である自立袋を用いてもよい。
【0014】
更には請求項6に係る発明のように前面と後ろ面と開口部とを有する自立袋体であって、該袋体には側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部とを有し、袋体を形成する前面の底部の長さが後ろ面の底部の長さより短い袋体であり、前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が111度から122度の角度であり、後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が130度から140度の角度である自立袋を用いるものでもよい。
これらの場合請求項7に係る発明のように袋体の底部が袋体を構成するシート地を折り返すことにより構成したことを特徴とする自立袋を用いてもよい。
或いは、請求項8に係る発明のように袋体の底部を底部シール部により構成した自立袋を用いてもよいものである。
或いは請求項9に係る発明のように透明な樹脂シートまたはフィルムにより構成した自立袋を用いてもよい。
【発明の効果】
【0015】
以上のように本発明に係る発明によって、袋体を形成する前面の底部の長さが後ろ面の底部の長さより短い袋体の提供ができることとなる。
特に本発明に係る自立袋によって例えば袋体の前面方向の底部に一個程度の商品を入れることができ、この袋体の後ろ面の底部に2個程度の商品を入れられる底面部分を有する袋体の提供を可能とするものとなる。又リンゴなどの果物や玉ねぎなどの野菜などの球形や缶などの円筒形状などの収納物をそれぞれお互いに密着して組み合わせた状態で袋体底面部分に収納できる袋体の提供ができる。
その他、例えば前面の底部に2個程度の商品を収納し、後ろ面の底部に3個程度の商品を収納する自立袋等の提供ができると共に計5個となる収納物を収まりよく収納できる袋体を提供できるものである。
【0016】
特に請求項1に係る発明により、前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が120度から127度の角度であり、後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が132度から137度の角度となる自立袋の提供ができ、この割合に基いて例えば前面の底部の収納数と後ろ面の底部の収納数を比較して前面よりも後ろ面側の底部の収納数が1個多い場合の袋体の形成時の底方向傾斜側辺部が収納物を覆うように構成でき、収納物を収まりよく形成できる袋体の提供ができる。
更に請求項2に係る発明により、前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が118度から129度の角度であり、後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が130度から140度の角度である自立袋の提供ができ、前記請求項6に係る発明よりもより遊びの大きい袋体を提供できるものとなる。
【0017】
これにより収納物の個々の大きさの相違に基づいてその許容の範囲を広くでき、現実の商品の大きさの相違に対しても対処可能な袋体の提供を可能とする。
又請求項3に係る発明により、前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が117度から124度の角度であり、後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が132度から137度の角度に対応する袋体の提供ができる。
更に又請求項4に係る発明により、前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が115度から126度の角度であり、後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が130度から140度の角度に対応する自立袋の提供ができる。
或いは、請求項5に係る発明により、前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が113度から120度の角度であり、後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が132度から137度の角度に対応する自立袋の提供ができる。
【0018】
或いは、請求項6に係る発明により、前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が111度から122度の角度であり、後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部との傾斜角が130度から140度の角度に対応する自立袋の提供ができる。
以上のようにバリエーションに富んだ収納を可能とする袋体の提供ができる。
従って、袋体に収納する個数も各種の場合に対応すると共に前面から後ろ面にかけて密着して隙間なく底面部分に収納する略球形状や円筒形或いは弧状の外周面を有する収納物を袋体内にきれいに収納することのできる各種の袋体の提供を可能とするものである。
特に一般的な四角形状の袋体内に略球形状や円筒形或いは弧状の外周面を有する収納物を収納した場合には、きれいに袋体内に収納できないばかりか、どうしても収納袋体が歪んでしまうものであり、このような歪んだ収納袋体を展示販売などすることはきれいに並べることができず不用意に重ねざるを得ないと共に見栄えが悪い状態で展示しなければならないなどの弊害が出てしまう。
【0019】
従って袋体内に略球形状や円筒形或いは弧状の外周面を有する収納物をきれいに隙間なく収納できるようにし、更にこのような収納袋体もきれいに並べて展示販売などできる袋体の提供を可能とする。
更に請求項7に係る発明により袋体を構成するシート地を底部で折り返して形成できる自立袋を用いることを可能とすると共に、請求項8に係る発明によりこの構成ではなく、底部を底部シール部により構成した自立袋を用いることを可能とするものである。
又請求項9に係る発明により透明な樹脂シートまたはフィルムにより構成した自立袋を用いることができ、収納物を外部から視認しやすく、また製袋の容易な袋体の提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明に係る自立袋の一例を示す図。
図2】本発明に係る自立袋の前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部との関係の一例を示す図
図3】本発明に係る自立袋の後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部との関係の一例を示す図。
図4】本発明に係る自立袋の底部に収納物を収納した場合の一例を示す図。
図5図4の収納状態の自立袋の全体図の一例を示す図。
図6】本発明に係る袋体は上部に取っ手部を有する樹脂製の透明な自立袋の他の一例を示す図。
図7】本発明に係る自立袋の前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部との関係の他の一例を示す図。
図8】本発明に係る自立袋の後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部との関係の他の一例を示す図。
図9】本発明に係る自立袋の底部に収納物を収納した場合の他の一例を示す図。
図10図9の収納状態の自立袋の全体図の一例を示す図。
図11】本発明に係る自立袋の底部に収納物を収納した場合の他の一例を示す図。
図12】本発明に係る自立袋の底部に収納物を収納した場合の他の一例を示す図。
図13】本発明に係る自立袋の底部に収納物を収納した場合の他の一例を示す図。
図14図13に示す本発明に係る自立袋の前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部との関係の他の一例を示す図。
図15図13に示す本発明に係る自立袋の後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部との関係の他の一例を示す図。
図16】本発明に係る自立袋の底部に収納物を収納した場合の他の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、本発明に係る自立袋の一例を示す図である。
本図に示す自立袋は、樹脂製の透明袋であり、上部に取っ手部(2)を有する。
係る袋体(1)は側部には側辺シール部3を有し、下部方向で側辺から底部方向に内側に切れ込んで底方向側辺部(4)を傾斜状態で形成し、底辺部からなる底部(5)、(6)に至るものである。
この底部(5)、(6)は袋体のシート地を折り込んで形成したこの折り込み部分が底部(5)、(6)を形成している。 従って側辺シール部(3)から底部(5)、(6)にかけて斜めに傾斜した底方向傾斜側辺部(4)を形成し、更に底部(5)、(6)を有する。
【0022】
この底方向傾斜側辺部(4)に続く底部(5)、(6)は、袋体(1)の前面の底部(5)の長さは短く形成しており、後ろ面の底部(6)は前面に対して長く形成している。
【0023】
この長さの相違は前面が短く、後ろ面が長く形成するものであり、角底体の起立袋の底の形状に関して後ろ辺が長く前辺が短い略六角形状に形成されるものである。
例えば前面に位置する収納物の個数と後ろ面に位置する収納個数の相違を有しており、きっちりと収納可能な袋体となる。
即ち例えばトマトやリンゴや柿、或いはなし等の果物やジャガイモ、玉ねぎなどの野菜等球形や円筒形などの収納物を収納する際に底部に並べて隙間なく収納する場合には例えば、前面の位置には1つ位置させ、その後列に隙間を少なくするために2つ並べ、この2つの収納物を底部に並べて収納した場合にはこの前面の底部5が短く、後ろ面の底部(6)が長い袋体によりきっちりと収納できるものとなる。
更には必要な場合に3列目として例えば3個並べて収納できる程度の奥行を有する袋体を用いた場合には後ろ面の底部(6)の長さは3個分の幅を有していればきっちりと収納できる袋体の提供が可能となる。
【0024】
従って袋体(1)内に収納した場合には、前面には収納すべき物の一個に合致した幅を有していればよく、例えば前記のような3列とした場合には後ろ面の幅としては3個分の幅を有する袋体であればよい。
従って、前面から後ろ面に向かって徐々に多くの個数を収納することのできる袋体を構成でき、更に個数に応じて袋体の前面の底部5の幅と後ろ面の底部6の幅とを異なる幅とすることによってきれいに隙間なく収納物の収納ができる。
一般的な自立袋に球形や円筒形などの形状の収納物を多数入れた袋体においては、入れた状態の隙間に順次他の物が入り込むことからきれいに収納されるのではなく歪んだ状態となると共にその底部に位置している収納物も平面的に並ぶのではなく上下や斜め方向に複雑に組み合わさって袋体内に収まるものとなってしまう。
従って、底部もいびつとなり起立状態で展示などができないばかりでなく、袋体の起立ができず転がってしまうことも多く、このような袋体を多数並べる場合には袋体毎にいびつとなることからきれいに整列展示させて並べることなどができなくなってしまう。
【0025】
しかし本発明に係る袋体を用いることにより底部位置できっちりと平面的に収納できる形態の袋体を構成することにより、収納時の底部の歪み等をなくすことができ、更には多数の収納した袋体をきれいに並べられることもできることとなる。
例えば袋体の底部の収納物をきっちりと所定位置に収納できる袋体に収納することにより、底部をきっちりと平面上に載置できる様に収納できるものとなる。
従って袋体の収納物も底部に入れたうえで更に順次その上部の隙間に収納物を入れることができるものであり、多数個の収納物の収納もできるものである。
【0026】
更に袋体の表裏面の底辺の位置は前面と後ろ面共に同じ深さを有する。
したがってそれぞれの前面の底部の深さと後ろ面の底部の深さが一致するものであり、底辺部分は一致するものである。
即ち底部の折り込み突出部分を2つ有しているが、この突出部分は同じ長さを有するが幅が異なるものとなる。
【0027】
図2は、袋体(1)の前面の底部5の位置に少数の収納物を収納し、その底部の後列にその収納数よりの一つ多い数の収納物を入れた場合の袋体(1)の前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)と底部(5)との関係の一例を示す図である。
本図に示す場合においては袋体(1)の前面の底面(5)の形状の一例を示すものであり、前面の底部(5)の幅である長さの割合を1として考えた場合に側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の関係は約123.69度程度の傾斜角を有する。
これは計算上求められた数値であり、この値に限定するものではない。
【0028】
元より数値上基準の一つとなる数値であるが実際的に袋体を製袋した場合には当然に遊び等や収納すべき収納物毎の大きさの相違と共に収納物が球体である場合ばかりでなく例えばリンゴ等は上部の円周上の数値と下部の円周上の数値の相違などを有するものであり、この数値を基準に上下に一定の幅を有する範囲の袋体であればよい。
従ってこの数値は最適な数値の一例であり、この数値に限定されるものではない。
【0029】
更に図3は、袋体の後ろ面の位置に前面方向の収納物よりの一つ多い数の収納物を収納した場合の後ろ面の袋体(1)の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)と底部(6)との関係の一例を示す図である。
本図に示す構成は、後ろ面の底部(6)の幅の割合は2として考えられ、側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の関係は約135度程度の傾斜角を有するものが最適な数値の一例である。
この数値も前記同様にこの数値に限定されるものではなく、この数値を基準に上下に一定の幅を有する範囲の袋体であればよい。
【0030】
この場合に角度は、前面方向と後ろ面方向の収納個数が1対2の場合の一例であり、収納物の大きさの個体差や収納時の余裕等を考慮すれば適切な角度は前面が約120度から127度程度、後ろ面が132度から137度程度等であればよい。
元よりこれは一例でありこの角度に限定されるものではない。
例えばより余裕を見て前面の底部5の収納個数に対して後ろ面方向の底部6の収納個数がプラス一個の場合には例えば前面が約118度から129度程度、後ろ面が130度から140度程度であればよい。
従ってこの角度として考えた場合には許容範囲は広い。
この場合の袋体の底部(5)、(6)の前面と後ろ面の幅の比率は1対2程度の比率割合を有するものであればよい。
【0031】
次に図4は、本発明に係る自立袋の底部に収納物を収納した場合の一例を示す図である。
本図に示す通り、袋体の前面方向の底部5には1つの収納物を収納し、後ろ面方向の底部(6)には2つの収納物を収納する計3個の収納物を袋体底部に収納した場合の収納状態の一例を示す図である。
この場合前面の底部(5)の幅を1とした場合には、後ろ面の底部(6)の幅は2である。
元より収納すべきものが果物や野菜であればそれぞれ個体ごとに若干大きさが異なるものであり、収納時にこの位置に収まらない場合も当然あり得ることから、この1対2の比率は一つの基本ではあるが、当然に余裕をもって若干異なる比率を有するものであってももちろんよいものである。
【0032】
例えばこの比率は前面の袋体の底部の正面の長さを0.8乃至1.2程度とした場合にこれに対して後ろ面の底部の長さを1.8乃至2.2程度の比率をもって形成するものであってももちろんよい。
もちろん本図構成は、前面側底部(5)に1個、後ろ面側底部(6)に2個として考えた一例であり、収納状態はこれに限らず前面側の底部(5)が2個以上の個数であってもよく、これに対して後ろ面側の底部(6)が前面側のものよりも1個または2個多くの収納個数を有するものであってもよい。
【0033】
図5は、図4の収納状態の自立袋の全体図の一例を示す図である。
本図では底面部分に一段の収納状態としているが、更にこの上部に収納物を収納し、二段或いは三段、四段等として順次上部方向に積み重ねて収納するものであってもよい。
例えば収納物の隙間に二段目の収納物を入れるものであってよい。
例えばリンゴやナシ等の一個の大きさが一定程度ある野菜や果物を収納するに際しては底面部分に計3個収納した場合に、二段目三段目等を考慮すればそれ以上の個数の収納することができ、一定量多数の収納を目的とした自立袋としても極めて使い勝手の良い、かつ自立性が高く見栄えの良い自立袋の提供を可能とする。
【0034】
店頭などでの販売に際しても一般的に自立袋内に収納して展示販売する際に用いられやすい任意の個数を収納できる袋体となる。
尚、これらに示す本発明に係る自立袋の底部は袋体を構成するシート地を折り込んで底部を形成する一例を示すものであるが、これに限らず底部を融着又は溶着、接着等によるシール加工によって底部シール部を形成するものであってももちろんよい。
更に、袋体を構成するシート地は透明であることは展示販売に用いる袋体としては極めて有用であり、透明なシート地等を用いた袋体であることが望ましいが、これに限るものではなく、透明ではなく半透明なシート地や色彩などを有するシート地等を用いるものであってもよく、或いは紙等の樹脂シートとは異なる別素材で構成されたシートをもちいるものであってもよい。
元よりシート地に限らずフィルム地等を用いたものでもよい。
【0035】
次に図6に示す本発明に係る袋体(1)は上部に取っ手部(2)を有する樹脂製の透明な自立袋の他の一例を示すものである。
図1と同様に側部には側辺シール部(3)を有し、下部方向で側辺から底部方向に内側に切れ込んで底方向側辺部を傾斜状態で形成する底方向傾斜側辺部(4)を有し、底辺部である底部(5)、(6)に至るものである。
更にこの底部(5)、(6)は袋体のシート地を折り込んで形成したこの折り込み部分が底部を形成している。
この場合にこの底方向傾斜側辺部(4)に続く底部(5)、(6)は、袋体(1)の前面の底部(5)の長さは短く形成しており、後ろ面の底部(6)は前面に対して長く形成している。
【0036】
この長さの相違は前面が短く、後ろ面が長く形成するものであり、角底体の起立袋の底の形状に関し後ろ面部分が長く前面部分が短い略六角形状に形成されるものである。
この前面の底部(5)と後ろ面の底部(6)の長さの比率は1対1.5程度の比率を有する一例を示している。
例えば前面の底部(5)に位置する袋体内の収納物の個数は2個とした場合には、後ろ面の底部(6)に位置する収納個数は3とする場合にはこの比率に基づく底部のそれぞれの長さを有することにより収納物をきっちりと収納可能な袋体となる。
前記と同様に例えばトマトやリンゴや柿、或いはなし等の果物やジャガイモ、玉ねぎなどの野菜等の球形や円筒形例えば缶や缶詰等の収納物を収納する際に袋体の底部に並べて隙間なく収納することができるものである。
【0037】
図7は、袋体の前面の位置の底部(5)に2個、後ろ面方向の底部(6)に3個収納し、底面全体で計5個の収納物を収納する本発明に係る自立袋の構成の他の一例を示す図である。
本図は、前記個数の収納物を収納した場合に底部の前面の底部(5)の長さの比率を2とした場合に底部の後ろ面の底部(6)の長さの比率を3とした場合の袋体の側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部との関係の一例を示す図であり、特に前面の袋体の側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部との関係の一例を示す図である。
この場合における前面の底部の幅の割合を2として考えた場合も側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の関係は約123.69度程度の傾斜角を有することが最適な一例となる。
この数値も計算上求められた数値であり、この値に限定するものではない。
【0038】
元より数値上基準の一つとなる数値であるが実際的に袋体を製袋した場合には当然に遊び等や収納すべき収納物毎の大きさの相違と共に収納物が球体である場合ばかりでなく例えばリンゴなどは上部の円周上の数値と下部の円周上の数値の相違などを有するものであり、この数値を基準に上下に一定の幅を有する範囲の袋体であればよい。
従ってこの数値は最適な数値の一例であり、この数値に限定されるものではない。
【0039】
更に図8は、袋体(1)の後ろ面の底部(6)の位置に前面方向の収納物よりの一つ多い3個の収納物を収納した場合の後ろ面の袋体の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)と底部(6)との関係の他の一例を示す図である。
従って本図に示す構成は、後ろ面の底部(6)の幅の割合を3として考えた場合の、側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の関係は約135度程度の傾斜角を有する。
従ってこの傾斜角をもって構成することによりおさまりのよい袋体を提供できるものとなる。
【0040】
以上のように構成する場合において、最も使い勝手の良い収納可能な自立袋としては、袋体の収納個数に関して、前面方向と後ろ面方向の底部(5)、(6)のそれぞれの収納個数が2対3の場合の一例から考慮すれば、収納物の大きさの個体差や収納時の余裕等を考慮すれば適切な角度は前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角が約120度から127度程度、後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角が132度から137度程度等であればよい。
元よりこれは一例であり、この角度に限定されるものではない。
より余裕を有して袋体を構成するとした場合には例えば前面の収納個数に対して後ろ面方向の収納個数がプラス一個の場合には例えば前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角が約118度から129度程度、後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角が130度から140度程度などであればよい。
【0041】
特に収納するもののすべてが同じ大きさであり、遊びを有さない袋体であればこの傾斜角に近似する一定の幅を有する袋体が最適な一例であるが、収納すべき収納物にはそれぞれ大きさが若干異なると共に収納物は正確な球体ではなくいびつなものや歪んだもの、或いは種類ごとの形状の特性などを有している。
更に収納のしやすさや袋体自体の遊びなどを必要とすることから上記のようなそれぞれ一定の幅を有して袋体を構成することが最適となる。
従ってこれらのものを収納する自立袋としては次の傾斜角度を有する袋体であればよいものである。
【0042】
図9は、本発明に係る自立袋の底面部分に収納物を収納した場合の他の一例を示す図である。
本図に示す構成は袋体の底部には、その前面方向の底部(5)に2つの収納物を収納し、後ろ面方向の底部(6)には3つの収納物を収納するものであり、底面に並べられる収納物の数が計5個の収納物を袋体底部に収納した場合の収納状態の一例を示す図である。
この場合略球形状のリンゴを隙間に入り込むように前に2つ後ろに3つ収納している一例を示す図である。
この場合前面の幅を1とした場合には、後ろ面の幅は1.5である。
元より収納すべきものが果物や野菜であればそれぞれ個体ごとに若干大きさが異なるものであり、収納時にこの位置に収まらない場合も当然あり得ることから、この1対1.5の比率も他の一つの基本となるものであり、更にはこの比率には当然若干の余裕をもって形成するものである。
【0043】
従って比率が1対1.5といっても、例えばこの比率は前面の袋体の底部の正面の長さを0.9乃至1.1程度とした場合にこれに対して後ろ面の底部の長さを対1.4乃至1.6程度の比率をもって形成するものであってももちろんよい。
【0044】
図10は、図9の収納状態の自立袋の全体図の一例を示す図である。
本図では底面部分に一段の収納状態としているが、更にこの上部に収納物を収納し二段或いは三段、四段などとして順次上部方向に積み重ねて収納するものであってもよい。
従って図4等に示す構成の他、本図に示すように底部分に前面方向の底部(5)に2つの収納物を収納し、後ろ面方向の底部(6)には3つの収納物を収納する自立袋の提供を可能とする。
【0045】
図11は、本発明に係る自立袋の底面部分に収納物を収納した場合の他の一例を示す図である。
本図に示す構成は袋体の底面部分には、その前面方向の底部(5)に3つの収納物を収納し、後ろ面方向の底部(6)には4つの収納物を収納する、底面部分に並べられる収納物の数が計7個の収納物を袋体底部に収納した場合の収納状態の一例を示す図である。
この場合略球形状のリンゴを隙間に入り込むように前に3つ後ろに4つ収納している一例を示す図である。
この場合前面の底部(5)の幅の長さを1.5とした場合には、後ろ面の底部(6)の幅の長さは2である。
元より収納すべきものが果物や野菜であればそれぞれ個体ごとに若干大きさが異なるものであり、収納時にこの位置に収まらない場合も当然あり得ることから、この1.5対2の比率も他の一つの基本となるものであり、更にはこの比率には当然若干の余裕をもって形成するものである。
【0046】
従って比率が1.5対2といっても、例えばこの比率は前面の袋体の底部5の正面の長さを1.4乃至1.6程度とした場合にこれに対して後ろ面の底部6の長さを対1.9乃至2.1程度の比率をもって形成するものであってももちろんよい。
尚、このように構成する自立袋にあっても、前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の傾斜角度の関係は約123.69度程度の傾斜角を有することが最適な一例となる。
又、後ろ面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部(4)の関係は約135度程度の傾斜角を有するものが最適な数値の一例となる。
【0047】
既に前記の通りこの数値には当然遊びなどが必要となることから実際上袋体の製袋に際しては適切な角度は前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の傾斜角度は約120度から127度程度、後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の傾斜角度は132度から137度程度等であれば適切な袋体を形成できるものとなる。元よりこれは一例でありこの角度に限定されるものではない。
更により余裕を有して袋体を構成するとした場合には例えば前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の傾斜角度は約118度から129度程度、後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の傾斜角度は130度から140度程度有する袋体を構成すればよいものである。
【0048】
図12は、本発明に係る自立袋の底部に収納物を収納した場合の他の一例を示す図である。
本図に示す構成は袋体の底面部分には、その前面方向の底部5に4つの収納物を収納し、後ろ面方向の底部(6)には5つの収納物を収納する、底面部分に並べられる収納物の数が計9個の収納物を袋体底部に収納した場合の収納状態の一例を示す図である。
この場合略球形状のリンゴを隙間に入り込むように前に4つ後ろに5つ収納している一例を示す図である。
この場合前面の幅を2とした場合には、後ろ面の幅は2.5の比率である。
元より収納すべきものが果物や野菜であればそれぞれ個体ごとに若干大きさが異なるものであり、収納時にこの位置に収まらない場合も当然あり得ることから、この2対2.5の比率も他の一つの基本となるものであり、更にはこの比率には当然若干の余裕をもって形成するものである。
【0049】
従って比率が2対2.5といっても、例えばこの比率は前面の袋体の底部5の正面の長さを1.9乃至2.1程度とした場合にこれに対して後ろ面の底部6の長さを対2.4乃至2.6程度の比率をもって形成するものであってももちろんよい。
尚、このように構成する自立袋にあっても、前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の傾斜角度の関係は約123.69度程度の傾斜角を有することが最適な一例であり、後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の関係は約135度程度の傾斜角を有する傾斜角度が最適な数値の一例となる。
従ってこの場合にも当然に製袋時には遊び等が必要となることから実際上袋体の製袋に際しては適切な角度は前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の傾斜角度は約120度から127度程度、後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の傾斜角度は132度から137度程度等であれば適切な袋体を形成できるものとなる。
【0050】
元よりこれは一例でありこの角度に限定されるものではない。
更により余裕を有して袋体を構成するとした場合には例えば前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の傾斜角度は約118度から129度程度、後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の傾斜角度は130度から140度程度有する袋体を構成すればよいものとなる。
【0051】
図13は、本発明に係る自立袋の底面部分に収納物を収納した場合の他の一例を示す図である。
本図に示す構成は袋体の底面部分には、その前面方向の底部(5)に1つの収納物を収納し、その後ろ側方向には2つ、更にその後ろ側であって後ろ面方向の底部(6)には3つの収納物を収納している状態となっており、底面部分に三列並べて収納しており、底面部分に並べられる収納物の数が計6個の収納物を袋体底面部分に収納した場合の収納状態の一例を示す図である。
本図構成において、より底面部分により多数列並べられる袋体を提供できることを示唆するものである。
元よりこの底部に多数列並べて収納した上で、更にこの上部に収納物を収納し二段或いは三段、四段などとして順次上部方向に積み重ねて収納するものであってもよい。
【0052】
従って、この場合前面の底部5の幅である長さを1とした場合には、後ろ面の底部6の幅である長さは3である比率を有する。
元より収納すべきものが果物や野菜であればそれぞれ個体ごとに若干大きさが異なるものであり、収納時にこの位置に収まらない場合も当然あり得ることから、この1対3の比率も他の一つの基本となるものであり、更にはこの比率には当然若干の余裕をもって形成するものである。
従って比率が1対3といっても、例えばこの比率は前面の袋体の底部5の正面の長さを0.9乃至1.1程度とした場合にこれに対して後ろ面の底部6の長さを対2.9乃至3.1程度の比率をもって形成するものであってももちろんよい。
【0053】
図14図13に示す本発明に係る自立袋の表面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)と底部(5)との関係の一例を示す図である。
従って、図13に示す底面部分に三列並べて収納した場合の自立袋の前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の傾斜角度の関係は約120.96度程度の傾斜角を有することが最適な一例である。
この数値も計算上求められた数値であり、この値に限定するものではない。
元より数値上基準の一つとなる数値であるが実際的に袋体を製袋した場合には当然に遊びなどや収納すべき収納物毎の大きさの相違と共に収納物が球体である場合ばかりでなく例えばリンゴなどは上部の円周上の数値と下部の円周上の数値の相違などを有するものであり、この数値を基準に上下に一定の幅を有する範囲の袋体であればよい。
従ってこの数値は最適な数値の一例であり、この数値に限定されるものではない。
【0054】
更に図15は、袋体の後ろ面の底部(6)の位置に前面方向の収納物より多い収納物を収納した場合であって、前面の底部5に収納した個数よりも一つずつ多く三列収納する袋体であって、前列から順次並べて収納とした三列目であることから、前列プラス2の個数を後ろ面の底部(6)に収納する袋体である。
この場合にも、係る状態における後ろ面の袋体の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)と底部(6)との関係の他の一例を示す図である。
従って本図に示す構成において、後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の関係は約135度程度の傾斜角を有するものであり、この傾斜角をもって構成することによりおさまりのよい袋体を提供できるものとなる。
【0055】
以上のように構成する場合において、最も使い勝手の良い収納可能な自立袋としては、袋体の収納個数に関して、前面方向と後ろ面方向の収納個数に関して、後ろ面の底部(6)の収納個数は前面の底部(5)の収納個数に対してプラス2個となる収納状態であり、後ろ面に向かって三列構成とした場合の構成である。
この場合にも、収納物の大きさの個体差や収納時の余裕等を考慮すれば側辺シール部3と底方向傾斜側辺部(4)とにおける適切な角度は前面が約117度から124度程度、後ろ面が132度から137度程度等であればよい。
元よりこれは一例でありこの角度に限定されるものではない。
【0056】
より余裕を有して袋体を構成するとした場合には例えば前面の収納個数に対して後ろ面方向の収納個数がプラス一個の場合には、例えば側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角は前面が約115度から126度程度、後ろ面が130度から140度程度であればよい。
【0057】
特に収納するもののすべてが同じ大きさであり、遊びを有さない袋体であれば図示する側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角は前面が120.96度程度となり、後ろ面側が135度程度に近似する一定の幅を有する袋体が最適な一例であるが、収納すべき収納物にはそれぞれ大きさが若干異なると共に収納物は正確な球体ではなくいびつなものや歪んだもの、或いは種類ごとの形状の特性などを有している。
従って上記した前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の傾斜角度の関係は約117度から124度程度、後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の傾斜角度の関係が132度から137度程度等で構成するものであればよい。
或いはより余裕を持たせる場合には前面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の傾斜角度の関係として約115度から126度程度、後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の傾斜角度の関係が130度から140度程度の角度を有する構成が有用な袋体形成の傾斜角度を形成するものとなる。
【0058】
次に図16は、他の収納状態の一例を示す図であり、袋体(1)の底面部分にその前面方向の底部(5)に2つの収納物を収納し、その後ろ側には3つ、更にその後ろ側であって後ろ面方向の底部(6)には4つの収納物を収納している状態であり、底面部分に三列並べて、この底面に並べられる収納物の数が計9個の収納物を袋体底部に収納した場合の収納状態の一例を示す図である。
本図構成において、より底部に多数列並べられる袋体を提供できることを示唆するものである。
更にこの底面部分に多数列並べて収納した上で、更にこの上部に収納物を収納し二段或いは三段、四段等として順次上部方向に積み重ねて収納するものであってもよい。
従って、この場合前面の底部(5)の幅である長さを1とした場合には、後ろ面の底部(6)の幅である長さは2の割合であり、1対2の比率を持って形成される袋体である。
【0059】
元より収納すべきものが果物や野菜であればそれぞれ個体ごとに若干大きさが異なるものであり、収納時にこの位置に収まらない場合も当然あり得ることから、この1対2の比率も他の一つの基本となるものであり、更にはこの比率には当然若干の余裕をもって形成するものである。
従って比率が1対2といっても、例えばこの比率は前面の袋体の底部(5)の正面の長さを0.8乃至1.2程度とした場合にこれに対して後ろ面の底部(6)の長さを1.8乃至2.2程度の比率をもって形成するものであってももちろんよい。
この場合の前面の袋体の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との関係は約120.96度程度の傾斜角を有するのが最適な一例である。
又、袋体の後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)の関係は約135度程度の傾斜角を有するのが最適な一例である。
しかし、前記の通りこの数値も前記同様にこの数値に限定されるものではなく、この数値を基準に上下に一定の幅を有する範囲の袋体であればよい。
【0060】
適切な角度として前面の袋体の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角度の関係は約117度から124度程度、後ろ面の袋体の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角度の関係は132度から137度程度等であればよい。
【0061】
元よりこれは一例でありこの角度に限定されるものではない。
従って更なる余裕を考慮した場合には例えば前面の袋体の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角度の関係は115度から126度程度、後ろ面の袋体の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角度の関係は130度から140度程度などであればよい。
次に前記した各構成例の他、袋体の底部にその前面方向の底部(5)に1つの収納物を収納し、後ろ面方向の底部(6)には3つの収納物を収納することのできる袋体を用いてもよい。
【0062】
この様に構成すると、前面の底部の幅である長さを1とした場合には、後ろ面の底部の幅である長さは3であり、1対3の比率を持って形成される袋体である。
元より収納すべきものが果物や野菜であればそれぞれ個体ごとに若干大きさが異なるものであり、収納時にこの位置に収まらない場合も当然あり得ることから、この1対3の比率も他の一つの基本となるものであり、更にはこの比率には当然若干の余裕をもって形成するものである。
従って比率が1対3といっても、例えばこの比率は前面の袋体の底部の正面の長さを0.8乃至1.2程度とした場合にこれに対して後ろ面の底部の長さを2.8乃至3.2程度の比率をもって形成するものであってももちろんよい。
この場合も前面の袋体の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角度の関係は約116.57度程度の傾斜角を有するのが最適な一例である。
【0063】
又、袋体の後ろ面の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角度の関係は約135度程度の傾斜角を有するのが最適な一例である。
しかし、前記の通りこの数値も前記同様にこの数値に限定されるものではなく、この数値を基準に上下に一定の幅を有する範囲の袋体であればよい。
適切な角度として前面の袋体の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角度の関係は約113度から120度程度、後ろ面の袋体の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角度の関係は132度から137度程度等であればよい。
元よりこれは一例でありこの角度に限定されるものではない。
従って更なる余裕を考慮した場合には例えば前面の袋体の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角度の関係は約111度から122度程度、後ろ面の袋体の側辺シール部(3)と底方向傾斜側辺部(4)との傾斜角度の関係は130度から140度程度などであればよい。
【符号の説明】
【0064】
1 袋体
2 取っ手部
3 側辺シール部
4 底方向傾斜側辺部
5 底部
6 底部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16