(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098038
(43)【公開日】2024-07-19
(54)【発明の名称】プログラム、記録媒体および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
H04N 23/60 20230101AFI20240711BHJP
H04N 23/66 20230101ALI20240711BHJP
H04N 23/62 20230101ALI20240711BHJP
H04N 5/77 20060101ALI20240711BHJP
H04N 5/92 20060101ALI20240711BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20240711BHJP
【FI】
H04N23/60 300
H04N23/66
H04N23/62
H04N5/77
H04N5/92 010
G03B15/00 W
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024080738
(22)【出願日】2024-05-17
(62)【分割の表示】P 2020019934の分割
【原出願日】2020-02-07
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110000420
【氏名又は名称】弁理士法人MIP
(72)【発明者】
【氏名】福岡 佑介
(72)【発明者】
【氏名】鳥居 理
(72)【発明者】
【氏名】丸本 耕平
(57)【要約】
【課題】 情報処理装置を実現するためのプログラムを提供すること。
【解決手段】 情報処理装置50は、通信手段(例えば164)および撮像手段168を備える。プログラムは、コンピュータを、通信手段164を介して外部撮像装置10から広角画像を取得する第1取得手段222、撮像手段168による撮像機能を呼び出す呼出手段226、撮像手段168により撮像された撮像画像を取得する第2取得手段228、および、第1取得手段222により取得した広角画像と、第2取得手段228により取得した撮像画像とを関連付けて管理する管理手段230として機能させる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信手段および撮像手段を備えるコンピュータが実行可能なプログラムであって、前記コンピュータを、
前記通信手段を介して外部撮像装置から広角画像を取得する第1取得手段、
前記撮像手段による撮像機能を呼び出す呼出手段、
前記撮像手段により撮像された撮像画像を取得する第2取得手段、および
前記第1取得手段により取得した広角画像と、前記第2取得手段により取得した撮像画像とを関連付けて管理する管理手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項2】
前記プログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記外部撮像装置で撮像された広角画像中の所定位置を特定する位置特定手段
として機能させ、前記管理手段は、前記撮像画像を前記広角画像中の前記所定位置に関連付けて管理することを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記コンピュータは、内蔵または外部の表示手段を含み、前記位置特定手段は、前記広角画像中の前記所定位置として、前記広角画像を前記表示手段に表示する際の表示領域の中心領域を特定する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記コンピュータは、内蔵または外部の表示手段と、入力手段とを含み、前記位置特定手段は、前記広角画像中の前記所定位置として、前記広角画像を前記表示手段に表示する際の表示領域において、前記入力手段により指定された領域を特定する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項5】
前記広角画像は、全天球画像または画角が180度以上の画像であり、前記表示領域は、前記全天球画像または画角が180度以上の画像の一部を平面に投影した画像を表示する領域であり、前記所定位置は、前記全天球画像または画角が180度以上の画像上の座標である、請求項3または4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記プログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記通信手段を介して前記外部撮像装置を制御する外部装置制御手段であって、前記外部撮像装置に対し、広角画像の撮像を行わせて、撮像された広角画像を前記コンピュータへ送信させる前記外部装置制御手段
として機能させる、請求項1~5のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記プログラムは、前記コンピュータを、
前記外部撮像装置に対し撮像を行わせる指示を受け付ける第1指示部を提供する第1の提供手段、および
前記外部撮像装置の撮像がされた後、前記撮像手段による撮像機能を呼び出すための指示を受け付ける第2指示部を提供する第2の提供手段
として機能させる、請求項1~6のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記管理手段は、さらに、前記第2取得手段により前記撮像手段から取得した第2の撮像画像を前記広角画像が含まれるコンテンツに関連付けて管理することを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記管理手段は、さらに、前記コンピュータが備える記録媒体に記録された記録画像、および、前記コンピュータが通信可能な画像管理システムから受信した外部取得画像の両方または一方を、前記広角画像にさらに関連付けて管理することを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項10】
通信手段および撮像手段を備えるコンピュータを実現するためのプログラムを格納した記録媒体であって、前記プログラムは、前記コンピュータを、
前記通信手段を介して外部撮像装置から広角画像を取得する第1取得手段、
前記撮像手段による撮像機能を呼び出す呼出手段、
前記撮像手段により撮像された撮像画像を取得する第2取得手段、および
前記第1取得手段により取得した広角画像と、前記第2取得手段により取得する撮像画像とを関連付けて管理する管理手段
として機能させるためのプログラムである、記録媒体。
【請求項11】
前記プログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記外部撮像装置で撮像された広角画像中の所定位置を特定する位置特定手段
として機能させ、前記管理手段は、前記撮像画像を前記所定位置に関連付けて管理することを特徴とする、請求項10に記載の記録媒体。
【請求項12】
前記プログラムは、前記コンピュータを、
前記外部撮像装置に対し撮像を行わせる指示を受け付ける第1指示部を提供する第1の提供手段、および
前記外部撮像装置の撮像がされた後、前記撮像手段による撮像機能を呼び出すための指示を受け付ける第2指示部を提供する第2の提供手段
としてさらに機能させる、請求項10または11に記載の記録媒体。
【請求項13】
通信手段および撮像手段を備える情報処理装置であって、
前記通信手段を介して外部撮像装置から広角画像を取得する第1取得手段と、
前記撮像手段による撮像機能を呼び出す呼出手段と、
前記撮像手段により撮像された撮像画像を取得する第2取得手段と、
前記第1取得手段により取得した広角画像と、前記第2取得手段により取得した撮像画像とを関連付けて管理する管理手段と
を含む、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、記録媒体および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、観光、不動産、中古車およびウェディングなどの業界において、商品または施設の紹介および宣伝のために静止画や動画が用いられている。また、近年、一般的なカメラで撮影されたスチル画像に加えて、全天球画像といった、より臨場感を伝えることができる広角画像が用いられ始めている。そして、広角画像とスチル画像やテキスト情報とを組み合わせてコンテンツを作成し、上述した目的のために活用されている。そのコンテンツ作成用の広角画像を撮影する方法として、全天球カメラおよびスマートフォンなどの端末上のアプリケーションを組み合わせて用いる方法が知られている。
【0003】
広角画像を用いたコンテンツの作成に関して、非特許文献1に開示される技術が知られている。非特許文献は、コンテンツをより効率的に生成する目的で、広角画像中の任意の場所にシーン移動のためのホットスポットを設定する操作を、撮影しながら行う手法を開示する。
【0004】
しかしながら、良く知られている方法では、広角画像に対してスチル画像を関連付けてコンテンツを作成しようとする場合に、別のデジタルカメラで撮影した画像を端末に複製して、端末上の画像フォルダから広角画像に関連付ける必要がある。そのため、事前に別のデジタルカメラで撮影した上で、端末に複製する等の手間がかかったり、画像フォルダ中から誤った画像を関連付けてしまう蓋然性があり、改善の余地があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、撮像手段を備えるコンピュータにおいて、外部撮像装置を制御して撮像する機能および上記コンピュータが備える撮像手段で撮影する機能を統合し、撮像された複数種類の画像を一括で管理することを可能とするプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示では、上記課題を解決するために、下記特徴を有する、通信手段および撮像手段を備えるコンピュータが実行可能なプログラムを提供する。本プログラムは、コンピュータを、通信手段を介して外部撮像装置から広角画像を取得する第1取得手段として機能させる。プログラムは、また、コンピュータを、撮像手段による撮像機能を呼び出す呼出手段および撮像手段により撮像された撮像画像を取得する第2取得手段として機能させる。プログラムは、さらに、コンピュータを、第1取得手段により取得した広角画像と、第2取得手段により取得した撮像画像とを関連付けて管理する管理手段として機能させる。
【発明の効果】
【0007】
上記構成により、撮像手段を備えるコンピュータにおいて、外部撮像装置を制御して撮像する機能および上記コンピュータが備える撮像手段で撮影する機能を統合し、撮像された複数種類の画像を一括で管理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本実施形態による情報端末を含む全天球画像コンテンツ作成システムを示す概略図である。
【
図2】
図2は、本実施形態による全天球撮像装置の断面図である。
【
図3】
図3は、本実施形態による(A)全天球撮像装置および(B)情報端末のハードウェア構成図。
【
図4】
図4は、本実施形態による情報端末上で実現される全天球画像コンテンツを作成する機能に関する機能ブロック図。
【
図5】
図5は、本実施形態による情報端末が実行する全天球画像コンテンツを作成するためのメイン処理を示すフローチャートである(1/2)。
【
図6】
図6は、本実施形態による情報端末が実行する全天球画像コンテンツを作成するためのメイン処理を示すフローチャートである(2/2)。
【
図7】
図7は、本実施形態による情報端末が実行する間取図を登録するための処理を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、間取図上の位置への関連付けの仕方を説明する図である。
【
図9】
図9は、本実施形態による情報端末が実行する全天球画像を登録するための処理を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、全天球画像上の位置への関連付けの仕方を説明する図である。
【
図11】
図11は、本実施形態による情報端末が実行する通常画像を登録するための処理を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、本実施形態による情報端末が生成する全天球画像コンテンツを管理するデータ構造を示す図である。
【
図13】
図13は、本実施形態による情報端末が生成する全天球画像コンテンツをエクスポートした際のファイル構造を示す図である。
【
図14】
図14は、本実施形態による情報端末が表示する画面を例示する図である。
【
図15】
図15は、本実施形態による情報端末が表示する画面を例示する図である。
【
図16】
図16は、本実施形態による情報端末が表示する画面を例示する図である。
【
図17】
図17は、本実施形態による情報端末が表示する画面を例示する図である。
【
図18】
図18は、本実施形態による情報端末が表示する画面を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明の実施形態は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。なお、説明する実施形態では、情報処理装置および該情報処理装置を実現するためのコンピュータが実行可能なプログラムとして、それぞれ、全天球撮像装置と通信する情報端末および該情報端末にインストールされるアプリケーション・プログラムを一例として説明する。
【0010】
図1は、本実施形態による情報端末50を含む全天球画像コンテンツ作成システム1の概略構成を説明する図である。
図1に示す全天球画像コンテンツ作成システム1は、全天球画像を撮影するための全天球撮像装置10と、上記全天球撮像装置10と通信可能な情報端末50とを含み構成される。
【0011】
情報端末50は、特に限定されるものではないが、スマートフォンやタブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータなどの携帯型情報端末が好ましい。情報端末50上には、全天球撮像装置10を制御して全天球画像を撮像するとともに、撮像された全天球画像を用いてコンテンツ(以下、全天球画像コンテンツと参照する。)を作成するアプリケーション・プログラムがインストールされている。情報端末50は、全天球画像コンテンツ作成機能を備えた、本実施形態における情報処理装置またはコンピュータを構成する。また、情報端末50と、全天球撮像装置10とを組み合わせて全天球画像コンテンツ作成システム1を構成することができる。
【0012】
図1に示す実施形態において、全天球撮像装置10と、情報端末50とは、特に限定されるものではないが、無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)などの無線接続により接続されている。全天球撮像装置10で撮像された所定のフォーマットの画像は、無線通信を介して、情報端末50に送信され、全天球画像コンテンツ作成機能において、該画像を用いた全天球画像コンテンツの作成が行われる。なお、上記接続形態は、一例であり、有線LANやUSB(Universal Serial Bus)などで有線接続されていてもよい。
【0013】
図1に示す実施形態では、さらに、情報端末50は、LTE(Long-Term Evolution)、5Gなどの移動体通信網を介して、または、アクセス・ポイント、モバイル・ルータ、ブロードバンドルータなどの通信機器を介して、インターネット60に接続されている。
【0014】
図1に示す実施形態において、インターネット60上には、コンテンツ公開サーバ70が設けられている。コンテンツ公開サーバ70は、情報端末50から送付された全天球画像コンテンツを受信し、受信した全天球画像コンテンツを蓄積および管理するサーバである。コンテンツ公開サーバ70は、また、情報端末50や他の情報端末からの全天球画像コンテンツの閲覧要求に応答して、要求された全天球画像コンテンツを要求元装置へ送信する。これにより、要求元装置の表示デバイス上で全天球画像コンテンツが閲覧可能となる。コンテンツ公開サーバ70は、オンプレミス環境またはクラウド環境上のコンピュータとして構成されてもよい。
【0015】
コンテンツ公開サーバ70は、特定の実施形態では、web(アプリケーション)サーバとして構成することができ、HTTP(HyperText Transfer Protocol)に従い、登録対象の全天球画像コンテンツを含むコンテンツ登録要求にかかるリクエストを受信し、その全天球画像コンテンツを適切な記憶領域に蓄積し、例えばデータベースで管理する。コンテンツ公開サーバ70は、さらに、全天球画像コンテンツが指定された画像閲覧要求にかかるリクエストを受信し、対象となる全天球画像コンテンツを読み出し、該コンテンツを含むレスポンスを応答する。レスポンスを受信した要求元装置では、ウェブブラウザや特定のアプリケーションにより、受信した全天球画像コンテンツが表示デバイス上で閲覧可能となる。本実施形態において、コンテンツまたは全天球画像コンテンツは、1または複数の素材となるデータの集まりである。このコンテンツまたは全天球画像コンテンツの素材としては、全天球画像、通常画像、全天球動画、通常動画、テキスト(文字)、音声などが含まれ得る。また、説明する実施形態では、コンテンツの一例として、少なくとも全天球画像を含む全天球コンテンツを用いて説明するが、全天球画像に代えて、全天球画像以外の広角画像を用いたコンテンツであってもよい。
【0016】
以下、
図2および
図3を参照しながら、本実施形態による全天球撮像装置10および情報端末50の構成について説明する。
図2は、本実施形態による全天球撮像装置10の断面図である。
図2に示す全天球撮像装置10は、撮像体12と、上記撮像体12およびコントローラやバッテリなどの部品を保持する筐体14と、上記筐体14に設けられた操作ボタン18とを備える。
【0017】
図2に示す撮像体12は、2つの結像光学系20A,20Bと、2つの撮像素子22A,22Bとを含み構成される。撮像素子22A,22Bは、CCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどである。結像光学系20は、例えば6群7枚の魚眼レンズとして構成される。上記魚眼レンズは、
図2に示す実施形態では、180度(=360度/n;光学系数n=2)より大きい全画角を有し、好適には、190度以上の画角を有する。なお、結像光学系20および撮像素子22の数は、特に限定されるものではなく、3以上であってもよい。
【0018】
2つの結像光学系20A,20Bの光学素子(レンズ、プリズム、フィルタおよび開口絞り)は、撮像素子22A,22Bに対して位置関係が定められる。結像光学系20A,20Bの光学素子の光軸が、対応する撮像素子22の受光領域の中心部に直交して位置するように、かつ、受光領域が、対応する魚眼レンズの結像面となるように位置決めが行われる。
【0019】
図2に示す実施形態では、結像光学系20A,20Bは、同一仕様のものであり、それぞれの光軸が合致するようにして、互いに逆向きに組み合わせられる。撮像素子22A,22Bは、受光した光分布を画像信号に変換し、コントローラ上の画像処理ブロックに順次、画像フレームを出力する。
【0020】
詳細は後述するが、撮像素子22A,22Bでそれぞれ撮像された画像は、合成処理されて、これにより、立体角4πステラジアンの画像(以下「全天球画像」と参照する。)が生成される。全天球画像は、撮影地点から見渡すことのできる全ての方向を撮影したものとなる。説明する実施形態では、好ましくは、全天球画像を生成するものとして説明するが、水平面のみ360度を撮影したパノラマ画像であってもよく、全天球または水平360度の全景のうちの一部を撮影した画像であってもよい。また、全天球画像は、静止画であってもよいし、動画であってもよい。
【0021】
図3(A)は、本実施形態による全天球撮像装置10のハードウェア構成を示す。全天球撮像装置10は、CPU(Central Processing Unit)112と、ROM(Read Only Memory)114と、画像処理ブロック116と、動画圧縮ブロック118と、静止画圧縮ブロック119と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)インタフェース120を介して接続されるDRAM132と、外部センサインタフェース124を介して接続される加速度センサ136とを含み構成される。
【0022】
CPU112は、全天球撮像装置10の各部の動作および全体動作を制御する。ROM114は、CPU112が解読可能なコードで記述された制御プログラムや各種パラメータを格納する。画像処理ブロック116は、2つの撮像素子130A,130B(
図2における撮像素子22A,22Bである。)と接続され、それぞれで撮像された画像の画像信号が入力される。画像処理ブロック116は、ISP(Image Signal Processor)などを含み構成され、撮像素子130A,130Bから入力された画像信号に対し、シェーディング補正、ベイヤー補間、ホワイト・バランス補正、ガンマ補正などを行う。画像処理ブロック116は、さらに、撮像素子130A,130Bから取得された複数の画像を合成処理し、これにより、上述した全天球画像を生成する。
【0023】
動画圧縮ブロック118は、MPEG(Moving Picture Experts Group)-4 AVC(Advanced Video Coding)/H.264などの動画圧縮および伸張を行うコーデック・ブロックである。動画圧縮ブロック118は、生成された全天球画像の動画データを生成するために用いられる。静止画圧縮ブロック119は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、TIFF(Tagged Image File Format)などの静止画圧縮および伸張を行うコーデック・ブロックである。静止画圧縮ブロック119は、生成された全天球画像の静止画データを生成するために用いられる。DRAM132は、各種信号処理および画像処理を施す際にデータを一時的に保存する記憶領域を提供する。加速度センサ136は、3軸の加速度成分を検出し、検出された加速度成分は、鉛直方向を検出して全天球画像の天頂補正を施すために用いられる。加速度センサ136に限定されず、加速度センサに加えて、3軸角速度センサおよび電子コンパスのいずれかまたは両方の機能を備えてもよい。
【0024】
全天球撮像装置10は、さらに、外部ストレージインタフェース122と、USB(Universal Serial Bus)インタフェース126と、シリアルブロック128と、映像出力インタフェース129とを含み構成される。外部ストレージインタフェース122には、外部ストレージ134が接続される。外部ストレージインタフェース122は、メモリカードスロットに挿入されたメモリカードなどの外部ストレージ134に対する読み書きを制御する。
【0025】
USBインタフェース126には、USBコネクタ138が接続される。USBインタフェース126は、USBコネクタ138を介して接続される、情報端末50やパーソナル・コンピュータなどの外部機器とのUSB通信を制御する。シリアルブロック128は、情報端末50やパーソナル・コンピュータなどの外部機器とのシリアル通信を制御し、無線モジュール140が接続される。映像出力インタフェース129は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface,HDMIは登録商標である。)などの外部ディスプレイと接続するためのインタフェースであり、撮像した画像を外部ディスプレイなどに映像出力することができる。
【0026】
電源スイッチの操作によって電源がオン状態になると、上記制御プログラムがメインメモリにロードされる。CPU112は、メインメモリに読み込まれたプログラムに従って、装置各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータをメモリ上に一時的に保存する。これにより、全天球撮像装置10の後述する各機能部および処理が実現される。
【0027】
図3(B)は、本実施形態による情報端末50のハードウェア構成を示す。
図3(B)に示す情報端末50は、CPU152と、RAM154と、内蔵ストレージ156と、入力装置158と、外部ストレージ160と、ディスプレイ162と、無線モジュール164と、USBコネクタ166と、内蔵カメラ168とを含み構成される。
【0028】
CPU152は、情報端末50の各部の動作および全体動作を制御する。RAM154は、CPU152の作業領域を提供する。内蔵ストレージ156は、CPU152が解読可能なコードで記述された、オペレーティング・システムや本実施形態による情報端末50側の処理を担うアプリケーションのプログラム、画像などの各種データを格納する。
【0029】
入力装置158は、タッチスクリーンなどの入力装置であり、ユーザインタフェースを提供する、本実施形態における入力手段を構成する。外部ストレージ160は、メモリカードスロットなどに装着された着脱可能な記録媒体であり、動画形式の画像データや静止画データなどの各種データを記録する。無線モジュール164は、全天球撮像装置10などの外部機器との無線LAN通信の接続を確立する。USBコネクタ166は、外部機器とのUSB接続を確立する。
【0030】
なお、以下の説明では、全天球撮像装置10との通信を行うための通信手段として、無線モジュール164を用いるものとして説明するが、特定の規格に限定されるものではなく、Bluetooth(登録商標)やワイヤレスUSBなどの他の無線通信、USBコネクタ166、有線LAN(Local Area Network)などの有線通信で外部機器と接続されてもよい。
【0031】
ディスプレイ162は、ユーザが操作するための操作画面の表示、撮影前または撮影中の全天球撮像装置10による撮像画像のモニタ画像の表示、保存された動画や静止画の再生、閲覧のための表示を行う。ディスプレイ162および入力装置158により、ユーザは、操作画面を介して全天球撮像装置10に対する撮影指示や各種設定変更を行うことが可能となる。ディスプレイ162は、本実施形態における内蔵の表示手段を構成する。そのほか、情報端末50にはHDMI(登録商標)などの映像インタフェースが設けられていてもよく、映像インタフェースを介して、ディスプレイ装置、プロジェクタ装置などの外部の表示手段に画面を出力することもできる。
【0032】
内蔵カメラ168は、当該情報端末50が備える標準的なカメラであり、通常の静止画または動画を撮像し、静止画データおよび動画データを生成する。内蔵カメラ168は、本実施形態における撮像手段を構成する。
【0033】
情報端末50に電源が投入され電源がオン状態になると、ROMや内蔵ストレージ156から各種プログラムが読み出され、RAM154にロードされる。CPU152は、RAM154に読み込まれたプログラムに従って、装置各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータをメモリ上に一時的に保存する。これにより、情報端末50の後述する各機能部および処理が実現される。上記アプリケーション・プログラムは、コンピュータを、各手段として動作せるための本実施形態におけるプログラムである。上記プログラムがコンピュータにインストールされて、コンピュータが該プログラムを実行することにより、本実施形態による情報端末50が実現される。
【0034】
なお、コンテンツ公開サーバ70のハードウェア構成については、詳細な説明を割愛するが、
図3(B)に示す情報端末50のハードウェア構成と同様の構成を有しており、適宜、用途に応じて、ハードウェア・コンポーネントの追加、削除または変更がなされればよい。
【0035】
以下、
図4を参照しながら、本実施形態による全天球画像コンテンツ作成機能について、より詳細に説明する。
図4は、本実施形態による情報端末50上で実現される全天球画像コンテンツ作成に関連する機能ブロック図である。
【0036】
図4に示すように、情報端末50の機能ブロック200は、通信部202と、内蔵カメラ制御部204と、表示制御部206と、入力部208と、全天球画像コンテンツ作成部220と、コンテンツ格納部240とを含み構成される。
【0037】
通信部202は、外部機器とのインタフェースである、無線モジュール164を制御して、全天球撮像装置10との通信を実行するブロックである。内蔵カメラ制御部204は、上述した撮像手段としての内蔵カメラ168を制御するブロックである。
【0038】
表示制御部206は、表示手段としてのディスプレイ162を制御するブロックである。入力部208は、入力手段としての入力装置158を制御するブロックである。
【0039】
好適な実施形態において、全天球画像コンテンツ作成部220は、全天球撮像装置10を制御して全天球画像を撮像する機能および当該情報端末50が備える内蔵カメラ168による撮像機能を統合し、これらにより撮像された複数種類の画像(全天球画像および通常画像)を一括管理する、アプリケーションとして提供される。
【0040】
全天球画像コンテンツ作成部220は、全天球撮像装置制御部222と、内蔵撮像機能呼出部226と、画像情報管理部230と、UI(ユーザインタフェース)部234とを含み構成される。
【0041】
全天球撮像装置制御部222は、通信部202を介して、外部の全天球撮像装置10を制御する。全天球撮像装置制御部222は、全天球撮像装置10に対し指令を発行することにより、全天球画像の撮像を行わせて、かつ、撮像された全天球画像を情報端末50へ送信させる。全天球撮像装置制御部222は、また、通信部202を介して、全天球撮像装置10から全天球画像を取得する。全天球撮像装置制御部222は、本実施形態における外部装置制御手段および第1取得手段を構成する。全天球画像は、静止画であってもよいし、動画であってもよいが、以下の説明では、静止画である場合を中心に説明する。
【0042】
内蔵撮像機能呼出部226は、内蔵カメラ制御部204を用いて、内蔵カメラ168による撮像機能を呼び出す。内蔵撮像機能呼出部226は、また、内蔵カメラ制御部204から、内蔵カメラ168で撮像された撮像画像を取得する。内蔵撮像機能呼出部226は、本実施形態における呼出手段および第2取得手段を構成する。
【0043】
なお、アプリケーションから内蔵カメラ168を直接的または間接的に制御するための実装方法としては、例えば3つある。第1の方法は、内蔵カメラ168を用いて撮像するためのカメラ・アプリケーション自体を呼び出す方法である。第2の方法は、内蔵カメラ168を用いて撮像するためのカメラ機能を呼び出す方法である。第3の方法は、内蔵カメラ168を制御する機能自体を当該全天球画像コンテンツ作成部220内で実装する方法である。ユーザの操作性の観点からは、第2の方法および第3の方法が好ましいが、いずれの実装方法も、アプリケーションから内蔵カメラ168を直接的または間接的に制御する点では共通する。
【0044】
また、
図4は、先に示したいずれの方法にも対応したものであり、内蔵撮像機能呼出部226は、カメラ機能としての内蔵カメラ制御部204を呼び出し、内蔵カメラ168による撮像機能を呼び出す。しかしながら、これに限定されるものではない。
【0045】
なお、説明する実施形態では、内蔵カメラ168が撮像する画像として、通常の静止画(スチル画像とも参照する。)が取得されるものとして説明するが、動画であってもよい。また、説明する実施形態において、全天球画像が画像フォルダ(カメラロール)にあった場合に、通常画像を撮影するために内蔵カメラ168を用いることができる。
【0046】
画像情報管理部230は、全天球撮像装置制御部222により取得した全天球画像と、内蔵撮像機能呼出部226より取得した通常画像とを関連付けて管理しており、全天球画像コンテンツをコンテンツ格納部240に保存する。全天球画像コンテンツは、1以上の全天球画像および1以上の撮像画像で構成されることになる。画像情報管理部230は、本実施形態における管理手段を構成する。画像情報管理部230は、また、コンテンツ格納部240への保存とともに、または保存に代えて、外部のコンテンツ公開サーバ70に対し、作成した全天球画像コンテンツを送信(いわゆるアップロード)し、登録するよう構成してもよい。
【0047】
図4に示す画像情報管理部230は、関連付け位置特定部232を含む。関連付け位置特定部232は、全天球撮像装置10で撮像された全天球画像中の所定位置を、上記通常画像などを関連付ける関連付け先として特定することができる。関連付け位置特定部232は、本実施形態における位置特定手段を構成する。
【0048】
特定の実施形態において、関連付け位置特定部232は、全天球画像中の所定位置として、ディスプレイ162に全天球画像を表示した際の表示領域の中心領域を特定することができる。あるいは、別の実施形態においては、関連付け位置特定部232は、全天球画像中の所定位置として、ディスプレイ162に全天球画像を表示する際の表示領域において、上記入力装置158により指定された指定領域を特定することができる。
【0049】
なお、画像情報管理部230は、上記通常画像を、全天球画像中の所定の位置に関連付けるほか、全天球画像を含むより上位の単位であるコンテンツに関連付けることもできる。また、
図4では省略されているが、画像情報管理部230は、内蔵撮像機能呼出部226より取得した通常画像のほか、情報端末50が内蔵する内蔵ストレージ156や外部ストレージ160に記録された画像、および、情報端末50が通信可能な画像管理システム(例えば、コンテンツ公開サーバ70や他のサービス)から受信した外部取得の画像の両方または一方を、全天球画像やコンテンツに関連付けて管理することができる。さらに、画像情報管理部230は、第1の全天球画像の所定の位置に、第2の全天球画像を関連付けて管理することもでき、またその場合において、第2の全天球画像の所定の位置に、第1の全天球画像を関連付けて管理することもできる。
【0050】
UI部234は、全天球画像コンテンツ作成に関する画面の遷移を管理するとともに、画面やそれを構成するボタンなどのGUI(Graphical User Interface)を提供する。UI部234は、GUI部品として、全天球撮像装置10に撮像を行わせる指示を受け付ける第1指示部、および、内蔵カメラ168による撮像機能を呼び出すための指示を受け付ける第2指示部を提供する、本実施形態における第1および第2の提供手段を構成する。
【0051】
以下、
図5~
図18を参照しながら、本実施形態における全天球画像コンテンツ作成処理について、より具体的に説明する。
図5、
図6、
図7、
図9および
図11は、本実施形態における情報端末50が実行する、全天球画像コンテンツ作成処理を示すフローチャートである。なお、
図5、
図6、
図7、
図9および
図11は、本実施形態による複数種類の画像の関連付けにかかわる主要な処理を示しており、他の機能や例外処理についての処理は省略されている点に留意されたい。
図14~
図18は、本実施形態による情報端末50でディスプレイ162上に表示される各種画面を例示する図である。
【0052】
図14(A)は、全天球画像コンテンツ作成アプリケーションのトップ画面400を例示する。
図14(A)に示すトップ画面400には、全天球画像コンテンツの作成を開始するための「コンテンツ作成」ボタン402が配置されている。
図5および
図6に示す処理は、例えば、
図14(A)に示すトップ画面400において、ユーザにより、「コンテンツ作成」ボタン402をタップされたことに応答して、
図5に示すステップS100から開始される。
【0053】
ステップS101では、情報端末50は、
図14(B)に示すコンテンツ情報入力画面410を表示する。ユーザは、
図14(B)に示すコンテンツ情報入力画面410において、テキストボックス412,414などを用いて、コンテンツ名称やコンテンツを示す任意の英数字などのコンテンツに関する情報を入力することができる。また、コンテンツ情報入力画面410には、間取図の挿入を行うための「マップ挿入」ボタン416が配置されている。ユーザは、「マップ挿入」ボタン416をタップすることにより、所定の間取図の画像をコンテンツに挿入する処理を呼び出すことができる。コンテンツ情報入力画面410には、さらに、コンテンツの基本的情報の入力を終了させて、コンテンツの中身を作成する次の処理へ進むための「OK」ボタン418が配置されている。
【0054】
ステップS102では、情報端末50は、
図14(B)に示すコンテンツ情報入力画面410においてユーザから受け付けた指示に応じて、処理を分岐させる。ステップS102で、「マップ挿入」ボタン416がタップされて間取図の挿入の指示を受け付けたと判定した場合(間取図挿入)は、ステップS103へ処理が分岐される。
【0055】
ステップS103では、情報端末50は、
図14(C)に示すように、間取図のソースの選択を受け付けるソース選択メニューを表示する。ソース選択メニューには、ソースとして内蔵カメラ168を選択するための「カメラで撮影」ボタン422および情報端末50内の画像フォルダを選択するための「カメラロールから画像を選択」ボタン424が含まれる。いずれかのボタンがタップされると、ステップS104へ処理が進められる。
【0056】
なお、説明する実施形態では、
図14(C)に示す画面410において、「カメラで撮影」ボタン422および「カメラロールから画像を選択」ボタン424のみが示されているが、ソースとして、ネットワーク上の外部の画像管理システムを選択するためのボタンなどが設けられてもよい。
【0057】
ステップS104では、情報端末50は、間取図登録処理を実行する。ここで、間取図は、アプリケーションにおいて、一連の全天球画像の関連付け先とする基本画像である。なお、本実施形態では、コンテンツ全体を互いに関連付ける基本となる画像として、間取図(フロアマップや見取り図などとも言う)を基本画像としている。しかしながら、間取図以外の画像を基本画像としてもよいし、間取図が無く、コンテンツ全体が、全天球画像と、通常画像の2種類の画像で構成されていても良い。
【0058】
図7は、間取図登録処理を示すフローチャートである。
図7に示す処理は、
図5に示すステップS104の処理で呼び出されて、ステップS201から開始される。ステップS202では、情報端末50は、内蔵カメラ168での撮影が選択されたか否かを判定する。ステップS202で、ソース選択メニューにおいて「カメラで撮影」ボタン422がタップされており、内蔵カメラ168での撮影が選択されたと判定された場合(YES)は、ステップS203へ処理が進められる。
【0059】
ステップS203では、情報端末50は、内蔵撮像機能呼出部226により内蔵カメラ制御部204を呼び出す。
図14(D)は、内蔵カメラ制御部204の呼び出しに応答して表示される、間取図を内蔵カメラで撮影するための撮影画面430を示す。
図14(D)に示す撮影画面430において、撮影ボタン432がタップされて、撮像処理の実行が完了すると、ステップS204へ処理が進められる。ステップS204では、情報端末50は、内蔵カメラ168で撮像された通常画像を取得する。
【0060】
一方、ステップS202で、内蔵カメラでの撮影が選択されていないと判定された場合(NO)は、ステップS207へ処理が進められる。ステップS207では、情報端末50は、情報端末50がソースとして選択されたか否かを判定する。ステップS207で、ソース選択メニューにおいて「カメラロールから画像を選択」ボタン424がタップされており、情報端末50が選択されていると判定された場合(YES)は、ステップS208へ処理が分岐される。
【0061】
ステップS208では、情報端末50は、情報端末50内(例えば画像フォルダ)に保存された画像の一覧を読み出し、選択可能に一覧表示する。ステップS209では、情報端末50は、情報端末50内の画像一覧からの選択を受け付け、選択された画像を取得し、ステップS205へ処理を進める。
【0062】
ステップS205では、情報端末50は、画像が取得された(撮影で取得、または内部または外部から取得)か否かを判定する。ステップS205で、画像が取得されたと判定された場合(YES)は、ステップS206へ処理が進められる。ステップS206では、情報端末50は、取得した画像を間取図としてコンテンツに関連付けて登録し、間取図「有り」として記録し、ステップS210で、
図5の処理に戻る。この場合、制御がステップS101に戻され、更新されたコンテンツ情報入力画面が表示される。
【0063】
図15(A)は、間取図が設定された場合の更新されたコンテンツ情報入力画面410を示す。
図15(A)に示すコンテンツ情報入力画面410では、新たに間取図の画像415が表示されている。なお、説明する実施形態では、間取図は、内蔵カメラ168により撮像された画像としているが、これは、手元の図面を撮影する場合であり、写真に限定されず、事前に作図された図面やイラストなどの画像であってもよい。この画像は、例えば画像フォルダ(カメラロール)に保存されたものであってよい。
【0064】
一方、ステップS205で、撮影や画像の選択が行われずに戻った場合など画像が取得されていないと判定された場合(NO)は、ステップS210へ直接処理が進められて、
図5の処理に戻される。また、ステップS207で、ソース選択メニューにおいてボタン422,424外の領域がタップされるなどし、いずれのソースも選択されていないと判定された場合(NO)は、ステップS210へ直接処理が進められ、
図5の処理に戻される。なお、ここでソース選択メニューとして、ボタン422、424以外に、例えば、情報端末50が通信可能な画像管理システム(例えば、コンテンツ公開サーバ70や他のサービス)から外部取得の画像を取得できるような構成されても良い。
【0065】
再び
図5を参照すると、ステップS102で、
図14(B)または
図15(A)に示すコンテンツ情報入力画面410において「OK」ボタン418がタップされて、コンテンツの中身を作成するための次の処理へ進める指示を受け付けた判定した場合(次画面へ)は、ステップS105へ処理が分岐される。
【0066】
ステップS105では、情報端末50は、間取図の有無に応じて処理を分岐させる。ステップS105で、間取図「有り」と判定された場合(YES)は、ステップS106へ処理が分岐される。
【0067】
ステップS106では、情報端末50は、間取図上の位置に関連付けて全天球画像を登録するために、コンテンツ作成画面(間取図有り)440を表示する。ステップS107では、情報端末50は、コンテンツ作成画面(間取図有り)440においてユーザから受け付けた指示に応じて、処理を分岐させる。なお、間取図が登録され、かつ、未だ一つも全天球撮像画像が登録されていない状態では、コンテンツ作成画面(間取図有り)440は、
図15(B)に示すような状態となっている。
【0068】
図15(B)に示すコンテンツ作成画面(間取図有り)440には、間取図の画像が表示される表示領域442が配置されている。この表示領域442は、ユーザによりタップなどの位置指定操作を検出した場合に、操作にかかる表示領域442上の位置の座標を取得するよう構成されている。なお、任意で、ピンチなどの操作に応答して、表示領域442中に表示される間取図の画像を拡大または縮小できるように構成してもよい。
【0069】
図8は、間取図上の位置への関連付けの仕方を説明する図である。表示領域442は、所定の大きさでディスプレイ上に表示され、その表示領域442内に間取図の画像が所定の縮尺で配置される。そのため、表示領域442中の指定位置302は、
図8に示すような相対位置(X1/(X1+X2)、Y1/(Y1+Y2))から、間取図の画像上の座標へ変換することが可能である。コンテンツ作成画面(間取図有り)440において、表示領域442がタップなどされると、表示領域442における操作された指定位置に対応した間取図の画像上の座標値が特定され、その位置への全天球画像の登録の指示が受け付けられる。なお、
図8では、左上を原点とし、座標値を0~1の範囲としているが、原点の取り方は、限定されないし、座標値の範囲も限定されるものではない。
【0070】
なお、ステップS106で示すコンテンツ作成画面(間取図有り)440においては、全天球画像の登録(「画像登録」)のほか、コンテンツの「保存」およびコンテンツ内の登録済みの全天球画像の確認(「画像確認」)などを呼び出すことができる。しかしながら、全天球画像が全く未登録の状態では、「画像確認」のためのGUI部品は表示されない。一方、一時保存が可能なようにコンテンツの「保存」のためのGUI部品は表示してもよい。
【0071】
ステップS107で、コンテンツ作成画面(間取図有り)440において「画像登録」を受け付けたと判定された場合は、ステップS108へ処理を分岐させる。ステップS108では、情報端末50は、
図15(C)に示すソース選択メニューを表示する。ソース選択メニューには、ソースとして、外部の全天球撮像装置10を選択するための「全天球カメラで撮影」ボタン452および情報端末50内の画像フォルダを選択するための「カメラロールから全天球画像を選択」ボタン454とが配置されている。いずれかのボタンがタップされると、処理は、ステップS109へ進められる。なお、「全天球カメラで撮影」ボタン452は、本実施形態における第1指示部を構成する。
【0072】
ステップS109では、情報端末50は、コンテンツと、指定位置に対応する間取図の画像上の位置座標値とを、これから登録する全天球画像の関連付け先として設定し、ステップS110では、情報端末50は、全天球画像登録処理を実行する。
【0073】
一方、ステップS105で、間取図が無いと判定された場合(NO)は、ステップS111へ処理が分岐される。ステップS111では、情報端末50は、コンテンツ作成画面(間取図無し)460を表示する。ステップS112では、情報端末50は、コンテンツ作成画面(間取図無し)460においてユーザから受け付けた指示に応じて、処理を分岐させる。なお、間取図が未登録で、かつ、未だ一つも全天球撮像画像が登録されていない状態では、コンテンツ作成画面(間取図無し)460は、
図15(D)に示すような状態となっている。
図15(D)に示すコンテンツ作成画面(間取図無し)460にも、
図15(C)に示す画面と同様に、「全天球カメラで撮影」ボタン462および「カメラロールから全天球画像を選択」ボタン464とが配置されている。いずれかのボタンがタップされると、全天球画像の登録(「画像登録」)の指示が受け付けられ、処理は、ステップS112へ進められる。
【0074】
なお、ステップS111で示すコンテンツ作成画面(間取図無し)460においては、全天球画像の登録(「画像登録」)のほか、コンテンツの「保存」およびコンテンツ内の登録済みの全天球画像の確認(「画像確認」)などを呼び出すことができる。全天球画像未登録の状態では、「画像確認」のためのGUI部品は表示されないが、一時保存のためコンテンツの「保存」のためのGUI部品が表示されてもよい。
【0075】
ステップS112で、コンテンツ作成画面(間取図無し)460において「画像登録」を受け付けたと判定された場合は、ステップS113へ処理を分岐させる。ステップS113では、情報端末50は、コンテンツ自体を、これから撮影する全天球画像の関連付け先として設定し、ステップS110では、情報端末50は、全天球画像登録処理を実行する。
【0076】
また、説明する実施形態では、
図15(C)および
図15(D)に示す画面において、それぞれ、ボタン452,454およびボタン462,464のみが示されているが、ソースとして、全天球撮像装置10内の撮像済みかつ未転送の全天球画像を選択するためのボタンや、ネットワーク上の外部の画像管理システムの全天球画像を選択するためのボタンなどが設けられてもよい。
【0077】
図9は、全天球画像登録処理を示すフローチャートである。
図9に示す処理は、
図5に示すステップS110の処理で呼び出されて、ステップS300から開始される。ステップS301では、情報端末50は、外部の全天球撮像装置10での撮影が指定されたか否かを判定する。ステップS301で、
図15(C)に示す画面440においてソース選択メニューのボタン452がタップされたり、または、
図15(D)に示す画面460においてボタン462がタップされたりし、全天球撮像装置10での撮影が選択されたと判定された場合(YES)も、ステップS302へ処理が進められる。
【0078】
ステップS302では、情報端末50は、全天球撮像装置制御部222により全天球撮像装置10を制御して、全天球画像を撮像させる。
図16(A)は、全天球撮像装置10で撮影するための全天球撮影画面470を示す。全天球撮影画面470において、撮影ボタン472がタップされると、全天球撮像装置制御部222から通信部202を介して全天球撮像装置10へ撮像の指令が発行され、全天球撮像装置10で撮像処理が実行され、撮像が完了すると、情報端末50への画像転送が開始される。
図16(B)は、全天球撮像装置10から情報端末50へ全天球画像が転送中であることを示す転送画面480を示す。ステップS303では、情報端末50は、全天球撮像装置制御部222により、外部撮像装置である全天球撮像装置10から転送される全天球画像を取得し、ステップS313へ処理を進める。
【0079】
一方、ステップS301で、全天球撮像装置10での撮影が選択されていないと判定された場合(NO)は、ステップS304へ処理が分岐される。ステップS304では、情報端末50は、ソースとして、外部撮影装置である全天球撮像装置10内での撮影済みの画像が選択されているか否かを判定する。ステップS304で、全天球撮像装置10内の撮影済み画像がソースとして選択されていると判定された場合(YES)は、ステップS305へ処理が分岐される。
【0080】
ステップS305では、情報端末50は、全天球撮像装置制御部222により、全天球撮像装置10から撮像済み(かつ情報端末50へ未転送)の全天球画像一覧を取得し、選択可能に一覧表示する。ステップS306では、情報端末50は、全天球撮像装置10内の全天球画像一覧からの所定の画像の選択を受け付け、ステップS303で、選択された全天球画像を全天球撮像装置10から受信し、ステップS313へ処理が進められる。
【0081】
一方、ステップS304で、外部の全天球撮像装置10内の撮像済み画像も選択されていないと判定された場合(NO)は、ステップS307へ処理が分岐される。なお、ステップS304の判定は、
図15(C)に示すメニューおよび
図15(D)に示す画面460において、全天球撮像装置10内の撮像済み(かつ情報端末50へ未転送)の全天球画像をソースとして選択するためのボタンが設けられた場合に実施されるが、省略されてもよく、その場合は、直接ステップS307へ進められてもよい。
【0082】
ステップS307では、情報端末50は、情報端末50内での画像がソースとして選択されているか否かを判定する。ステップS307で、情報端末50がソースとして選択されていると判定された場合(YES)は、ステップS308へ処理が分岐される。
【0083】
ステップS308では、情報端末50は、情報端末50内の全天球画像一覧を読み出す。なお、全天球画像は、JPEGなどの一般的な画像と同様のフォーマットであるが、メタ情報として全天球画像であるか否かを識別するための情報が付されている。このメタ情報に基づいて、全天球画像ではない画像が選択された場合に、他の画像を選択するよう促すことができる。あるいは、取得された画像一覧から全天球画像とそれ以外の通常撮影の画像とを区別して表示したり、または、予め全天球画像のみを抽出して、表示する一覧に含めたりすることができる。また、情報端末50内には、既に撮影済みかつ引き取り済み全天球画像が保存されているものとする。ステップS309では、情報端末50は、情報端末50内の全天球画像一覧からの選択を受け付け、選択された画像を読み出し、ステップS313へ処理を進める。
【0084】
一方、ステップS307で、情報端末50内が選択されていないと判定された場合(NO)は、ステップS310へ処理が分岐される。ステップS310では、情報端末50は、情報端末50が通信可能な画像管理システム(例えば、コンテンツ公開サーバ70)から、ネットワークを介して、全天球画像一覧を取得する。なお、画像管理システムには、既に撮影済みの全天球画像がアップロードされているものとする。ステップS311では、情報端末50は、画像管理システム内の全天球画像一覧からの選択を受け付け、ステップS312で、ネットワークを介して全天球画像を受信し、ステップS313へ処理を進める。
【0085】
なお、ステップS310~312の処理は、
図15(C)に示すソース選択メニューおよび
図15(D)に示す画面460において、ネットワーク上の画像管理システムをソースとして選択するためのボタンが設けられた場合に実施されるが、省略されてもよく、その場合は、直接ステップS316へ進められてもよい。
【0086】
ステップS313では、情報端末50は、使用する全天球画像を確定する画面を表示する。ステップS314で、情報端末50は、使用する全天球画像が確定されたか否かを判定する。
図16(C)は、全天球画像を確定するための全天球画像確定画面490を示す。全天球画像確定画面490には、現在の表示している全天球画像の使用を確定するためのボタン494と、撮影や選択のやり直しをするためのボタン492とが配置されている。
【0087】
ステップS314で、全天球画像確定画面490においてボタン494がタップされて、画像が確定したと判定された場合(YES)は、ステップS315へと処理が進められる。ステップS315では、情報端末50は、確定された全天球画像を、
図5のステップS109またはS113で設定された関連付け先に関連付けてコンテンツを登録し、ステップS316で、
図5の処理に戻る。なお、この関連付け先の登録は、事後的に任意の位置に移動させることが可能である。一方、ステップS314で、
図16(C)に示す全天球画像確定画面490においてボタン492がタップされて、やり直しが指定された判定された場合(NO)は、ステップS301へと処理が戻される。なお、ここでは、同じソースが選択された状態でやり直しを行うものとして説明するが、ソースの選択からやり直してもよい。
【0088】
図9に示す全天球画像登録処理が完了すると、再びステップS105に戻り、ステップS106またはステップS111で、更新されたコンテンツ作成画面が表示される。
【0089】
ここで、ステップS111で更新された、間取図が未登録で、かつ、1つの全天球撮像画像が登録された状態の場合のコンテンツ作成画面を
図16(D)に示す。
【0090】
図16(D)に示すコンテンツ作成画面(間取図無し)460には、全天球画像が表示される表示領域466と、コンテンツの保存を行うための「保存」ボタン468とが配置されている。表示領域466には、全天球画像を撮影した場所を入力する画面を呼び出すためのGUI部品465が配置されている。コンテンツ作成画面(間取図無し)460には、さらに、「カメラロールから全天球画像を選択」ボタン464と、全天球撮像装置で撮影するためのアイコン469とが配置されている。
【0091】
所定の全天球画像の表示領域466は、登録済みの全天球画像の確認(「画像確認」)を呼び出すためのGUI部品である。「保存」ボタン468は、コンテンツの保存処理を呼び出すためのGUI部品である。全天球画像が1以上登録されることで、「画像確認」が表示され、必要に応じてコンテンツの「保存」のGUI部品が表示される。
【0092】
また、
図18(D)は、ステップS106で更新された、間取図の登録があり、かつ、2つの全天球撮像画像が登録された状態の場合のコンテンツ作成画面を示す。
【0093】
図18(D)に示すコンテンツ作成画面(間取図有り)440は、
図16(D)に示すコンテンツ作成画面(間取図無し)460と同様な全天球撮影画像の表示領域446の上部に間取図の表示領域442が表示されている。なお、
図18(D)は、間取図の2つの位置に関連付けてそれぞれ全天球画像が登録された状態を示している。間取図の表示領域442上には、2つの位置にマーカ442a,442bが付されている。そして、
図18(D)は、2つのマーカ442a,442bのうちの「1」で示す位置のマーカ442bに対応した全天球画像が選択された状態を示している。
【0094】
表示領域446には、選択中の全天球画像が表示され、その撮影場所を入力する画面を呼び出すためのGUI部品445が配置されている。間取図の表示領域442には、また、全天球画像の表示中のアングルを示す扇型のアイコン442cが重畳されている。全天球画像の表示領域446は、登録済みかつ選択中の全天球画像の確認(「画像確認」)を呼び出すためのGUI部品である。
図18(D)に示すコンテンツ作成画面(間取図有り)440には、
図16(D)と同様に、「保存」ボタン448が配置されている。
【0095】
以下、
図16(D)に示すコンテンツ作成画面(間取図無し)460を用いて、全天球画像に通常画像のアノテーションを付与する実施形態について説明するが、先に示したように、コンテンツ作成画面(間取り図有り)440でも同様のことが実施される。
【0096】
図16(D)に示すコンテンツ作成画面(間取図無し)460において、所定の全天球画像に対応する表示領域466がタップされると、「画像確認」の指示が受け付けられる。ステップS107またはステップS112で、コンテンツ作成画面440/460において「画像確認」を受け付けたと判定された場合は、
図5に示すポイントBを介して、
図6に示すステップS114へ処理が分岐される。
【0097】
ステップS114では、情報端末50は、
図17(A)に示すような指定の全天球画像を確認する画像確認画面500を表示する。
図17(A)に示す画像確認画面500は、「戻る」ボタン502と、指定の全天球画像を表示する表示領域504と、メニューボタン508とを含み構成される。この画面において、フリックなどの方向を指示する操作に応答して、表示領域504中に表示される全天球画像中の表示部分を移動できるように構成されているものとする。
【0098】
図17(A)に示す画像確認画面500において、メニューボタン508がタップされると、
図17(B)に示すように、画像確認画面500において、画像アノテーションを行うための「アノテーションの追加」ボタン510を含むメニューが表示される。「アノテーションの追加」ボタン510がタップされると、アノテーション追加の指示が受け付けられる。
図17(A)に示す画像確認画面500において「戻る」ボタン502がタップされると、コンテンツ作成画面(例えば、
図16(D)のコンテンツ作成画面460)へ戻るという指示が受け付けられる。
【0099】
ステップS115で、
図17(B)に示す画像確認画面500において「アノテーション追加」の指示を受け付けたと判定された場合は、ステップS116へ処理が分岐される。ステップS116では、情報端末50は、関連付け位置特定部232により、関連付けする位置を特定する。
図17(B)に示す画像確認画面500において、メニューボタン508を経由してアノテーション追加が呼び出された場合は、全天球画像上の表示領域504に現在表示中の部分の略中央に対応する位置が、アノテーションを追加する関連付け位置として特定される。
【0100】
また、上述した説明では、
図17(A)に示す画像確認画面500において、メニューボタン508をタップすることで、「アノテーションの追加」ボタン510が表示されものとして説明した。しかしながら、これに限定されるものではなく、
図17(A)に示す画像確認画面500において、表示領域504中の所定位置(例えば505)がロングタップ(長押し)されたことに応答して、「アノテーションの追加」ボタン510が表示されてもよい。表示領域504中の領域のタップを経由してアノテーション追加が呼び出された場合は、表示領域504中の領域がタップされた際の位置に対応する全天球画像上の位置が、アノテーションを追加する関連付け位置として特定される。
【0101】
図10は、全天球画像上の位置への関連付けの仕方を説明する図である。
図10のデータ構造330に示すように、全天球画像は、横軸が-180度から+180度までの経度、縦軸が-90度から+90度までの緯度で表されるフォーマットで生成される。
【0102】
この全天球画像を、情報端末50のディスプレイ162などの平面デバイスに表示する場合、全天球画像を球体オブジェクト310に貼り付けて、例えば球体オブジェクト310の中心に仮想カメラ312を配置し、その仮想カメラ312から観察される投影画像314として表示することができる。つまり、表示領域504は、所定の大きさでディスプレイ上に表示され、その表示領域504内に全天球画像から生成された投影画像314が配置される。表示中の投影画像314における中心位置に対応する全天球画像上の位置は、仮想カメラ312の向きから取得することができる。一方、表示領域504中の任意の位置(例えばタップされた位置)322は、
図10に示すような相対位置(X1/(X1+X2)、Y1/(Y1+Y2))から、球体オブジェクト310上の投影画像314に対応する範囲における点316を経て、全天球画像フォーマット330上の座標332へ変換することが可能である。なお、
図10では、中心を原点とし、座標値を経度-180度~+180度および緯度-90度~+90度の範囲としているが、原点の取り方は、限定されないし、範囲も限定されるものではない。例えば、経度0度から360度、緯度0度から180度で表現されてもよい。また、広角画像が全天球画像以外の180度以上の画角を持つ画像の場合は、先に示した全天球画像の座標に代えて、当該画角にあった形で画像の座標が設定される。
【0103】
再び
図6を参照すると、ステップS117では、情報端末50は、特定された全天球画像上の位置を関連付け先として設定する。ステップS118では、情報端末50は、
図17(C)に示すアノテーション設定画面520を表示する。
図17(C)に示すアノテーション設定画面520には、「画像を選択する」ボタン522が配置されている。ユーザは、「画像を選択する」ボタン522をタップすることにより、情報端末50が備える内蔵カメラ168による撮像画像を登録する処理を呼び出すことができる。なお、アノテーションとして、画像のみを追加する場合を例示するが、画像と合わせてテキスト入力欄を設けテキストを追加することもできる。
【0104】
ステップS119では、情報端末50は、
図17(D)に示すように、通常画像のソースの選択を受け付けるソース選択メニューを表示する。ソース選択メニューは、ソースとして、内蔵カメラを選択するための「カメラで撮影」ボタン524および情報端末50内の画像フォルダを選択するための「カメラロールから画像を選択」ボタン526とが配置されている。いずれかのボタンがタップされると、ステップS120へ処理が進められる。なお、「カメラで撮影」ボタン524は、本実施形態における第2指示部を構成する。
【0105】
ステップS120では、情報端末50は、通常画像登録処理を実行する。
【0106】
図11は、通常画像を登録するための処理を示すフローチャートである。
図11に示す処理は、
図5に示すステップS120の処理で呼び出されて、ステップS400から開始される。ステップS401では、情報端末50は、内蔵カメラでの撮影が指定されたか否かを判定する。ステップS401で、
図17(D)のソース選択メニューにおいてボタン524がタップされており、内蔵カメラ168での撮影が選択されたと判定された場合(YES)は、ステップS402へ処理が進められる。
【0107】
ステップS402では、情報端末50は、内蔵撮像機能呼出部226により内蔵カメラ制御部204を呼び出す。
図18(A)は、内蔵カメラ制御部204の呼び出しに応答して表示される、通常画像を内蔵カメラで撮影するための撮影画面530を示す。
図18(A)に示す撮影画面530において、撮影ボタン532がタップされて、撮像処理の実行が完了すると、ステップS410へ処理が進められる。ステップS403では、情報端末50は、内蔵カメラ168での撮像された通常画像を取得し、ステップS410へ処理が進められる。
【0108】
一方、ステップS401で、内蔵カメラ168での撮影が選択されていないと判定された場合(NO)は、ステップS404へ処理が分岐される。ステップS404では、情報端末50は、情報端末50がソースとして選択されているか否かを判定する。ステップS404で、情報端末50がソースとして選択されていると判定された場合(YES)は、ステップS405へ処理が分岐される。
【0109】
ステップS405では、情報端末50は、情報端末50内の画像一覧を読み出し、選択可能に一覧表示する。ステップS406では、情報端末50は、情報端末50内の画像一覧からの選択を受け付け、選択された画像を読み出し、ステップS410へ処理を進める。
【0110】
一方、ステップS404で、情報端末50内が選択されていないと判定された場合(NO)は、ステップS407へ処理が分岐される。ステップS407では、情報端末50は、情報端末50が通信可能な画像管理システム(例えば、コンテンツ公開サーバ70)から、ネットワークを介して、通常画像一覧を取得し、一覧表示する。ステップS408では、情報端末50は、画像管理システム内の通常画像一覧からの選択を受け付け、ステップS409で、ネットワークを介して通常画像を受信し、ステップS410へ処理を進める。なお、ステップS407~409の処理は、
図17(D)に示すメニューにおいて、画像管理システムをソースとして選択するためのボタンが設けられた場合に実施されるが、省略されてもよく、その場合は、直接ステップS413へ進められてもよい。
【0111】
ステップS410では、情報端末50は、使用する通常画像を確定する画面を表示する。ステップS410で、情報端末50は、使用する通常画像が確定されたか否かを判定する。
図18(B)は、通常画像を確認する画像確定画面540を示す。画像確定画面540には、現在の表示している画像の使用を確定するためのボタン542と、撮影や選択のやり直しをするためのボタン544とが配置されている。
【0112】
ステップS411で、画像確定画面540においてボタン542がタップされて、画像が確定したと判定された場合(YES)は、ステップS412へと処理が進められる。ステップS412では、情報端末50は、確定された通常画像を関連付け先に関連付けてコンテンツを登録し、ステップS413で、
図6の処理に戻る。ここでの関連付け先は、ステップS117で特定された全天球画像上の所定の位置の座標値や所定の位置を示す向きとなる。なお、この関連付け先の登録は、事後的に任意の位置に移動させることが可能である。一方、ステップS411で、画像確定画面540においてボタン544がタップされて、やり直しが指定された判定された場合(NO)は、ステップS401へと処理が戻される。
【0113】
図6の処理に戻ると、ポイントBを介して、ステップS114で処理が戻される。ステップS114では、情報端末50は、
図18(C)に示すような更新された画像確認画面500を表示する。
図18(C)に示す画像確認画面500では、全天球画像の表示領域504中に、通常画像が関連付けられた位置を示すマーカ550が表示される。このマーカ550の座標は、ステップS412で、通常画像を関連付けて登録した際の関連付け先として設定された座標に対応する。また、1以上のアノテーションがあるので、アノテーションを削除するボタン552およびアノテーションを編集するためのボタン554が表示されるが、アノテーションの削除および編集についてはこれ以上立ち入らない。
【0114】
ステップS115で、情報端末50は、
図17(A)または
図18(C)に示す画像確認画面500において「戻る」502がタップされ、上位の階層へ戻るとの指示を受け付けたと判定された場合は、ポイントCを介して、
図5に示すステップS105へ処理を分岐させる。この場合は、さらに、コンテンツの間取図上の所定位置またはコンテンツ自体に関連付けて別の全天球画像を登録するための処理が行われることとなる。
【0115】
ここで、
図16(D)に示すようなコンテンツ作成画面(間取図無し)460または全天球画像が間取図の所定位置に登録されたコンテンツ作成画面(間取図有り)440が表示された状態とする。ステップS107またはステップS112で、コンテンツ作成画面440/460において「保存」の指示を受け付けたと判定された場合は、ポイントAを介して、
図6に示すステップS121へ処理が分岐される。
【0116】
ステップS121では、情報端末50は、作成した全天球画像コンテンツをコンテンツ格納部240に保存し、ステップS122で本処理を終了させる。なお、コンテンツ格納部240への保存に代えて、また、コンテンツ格納部240への保存とともに、コンテンツ公開サーバ70に全天球画像コンテンツをアップロードする形としてもよい。
【0117】
なお、詳細はこれ以上立ち入らないが、全天球画像コンテンツの保存およびアップロードの前に、登録した全天球画像や通常画像の削除および差し替え、全天球画像や通常画像の所定の領域に対するぼかし、スタンプ、縮小などの画像加工、コンテンツや全天球画像の名称の入力、変更、削除を施す機能を備えてもよい。
【0118】
なお、上述した説明では、通常画像をアノテーションとして、全天球画像中の所定位置に関連付けるものとして説明したが、通常画像に限定されず、別の全天球画像を追加してもよいし、テキストや音声などの他の種類の情報をアノテーションとして追加することもできる。また、通常画像を全天球画像中の所定位置に関連付けるものとして説明したが、所定の位置ではなく全天球画像全体に関連付けてもよいし、全天球画像を含む上位の単位であるコンテンツに関連付けてもよい。
【0119】
例えば、不動産物件や設備を紹介するコンテンツにおいて、各部屋の設備を撮影した通常画像は、各部屋を撮影した全天球画像に所定の位置で関連付ける一方で、エントランスやベランダからの眺望などの通常画像を撮影する場合がある。この場合に、通常画像は、各部屋の全天球画像ではなく、コンテンツ全体に関連付けることができる。また、各部屋の全天球画像間を、所定位置(例えばドアに対応する位置)で互いに関連付けてもよい。
【0120】
図12は、本実施形態による情報端末50が生成する全天球画像コンテンツを管理するデータ構造を示す図である。
図12(A)は、コンテンツ識別子(ID)と名称などの情報を対応付けて管理するコンテンツ情報管理テーブルを示す。
図12(B)は、全天球画像IDとその保存先を対応付けて管理する全天球画像管理テーブルを示す。
図12(C)は、通常画像IDとその保存先を対応付けて管理する通常画像管理テーブルを示す。
【0121】
図12(D)は、部屋IDなどの全天球画像の関連付け対象となるコンテンツ要素のIDと、その名称と、関連付けられる全天球画像IDと、間取図上の座標とを対応付けて管理するコンテンツ要素管理テーブルを示す。ここで、間取図上の座標は、先に説明したように例えば
図8で説明したように座標が求められて記憶される。なお、テーブル中、Nullは、値が存在しないことを示している。つまり、コンテンツID=102は、間取図を含まないコンテンツまたは間取図上の位置と紐付かない部屋(コンテンツ要素)であることを示す。
【0122】
図12(E)は、間取
図IDと、コンテンツIDと、その間取図に対応する通常画像を識別する通常画像IDとを対応付けて管理する間取図管理テーブルを示す。
図12(F)は、アノテーションIDと、そのアノテーションに関連付ける全天球画像IDと、その全天球画像上でアノテーションを配置する座標と、アノテーションの説明と、アノテーションとして付加する通常画像を識別する通常画像IDとを対応付けて管理するアノテーション管理テーブルを示す。ここで、全天球画像上の座標は、
図10で説明した様に座標が求められる。なお、アノテーション管理テーブルにおいて、全天球画像に関連付けることに代えて、コンテンツ全体を関連付けるようなテーブル構成でも良い。
【0123】
図13は、本実施形態による情報端末50が生成する全天球画像コンテンツをエクスポートした際のファイル構造を示す図である。
図13においては、コンテンツの名称を有するフォルダの下位に、間取図の画像のファイル、眺望の画像のファイル、全天球画像の名称を有する各フォルダが配置されている。全天球画像の名称を有する各フォルダには、全天球画像のファイルと、全天球画像に関連付けられた通常画像のファイルが配置されている。
【0124】
上述した処理により、全天球画像中の任意の位置と紐付けられた通常画像を有する、
図12に模式的に示すデータ構造を有する全天球画像コンテンツが作成される。そして、全天球画像コンテンツは、ビューアでの閲覧時、アノテーションとして通常画像を全天球画像内に埋め込んで表示することができる。例えば、ビューアにおいて全天球画像中のアノテーション位置に配置された画像要素(マーカ、アイコン、シンボル)に対する所定の操作(例えばタップ、クリックなど)に応答して、その位置に関連付けられた通常画像がポップアップ表示されるように構成される。
【0125】
以上説明したように、上述した実施形態によれば、撮像手段を備える情報処理装置(コンピュータ)において、外部撮像装置を制御して撮像する機能および上記情報処理装置(コンピュータ)が備える撮像手段で撮影する機能を統合し、撮像された複数種類の画像を一括で管理することが可能な情報処理装置を実現するためのプログラム、該プログラムを記録した記録媒体および該情報処理装置を提供することができる。
【0126】
上述した実施形態では、外部撮像装置を制御して撮像する機能および上記情報処理装置自身が備える撮像手段で撮像する機能が単一のアプリケーションに統合されている。このため、ユーザは、外部撮像装置を制御して撮像する機能と、撮像手段で撮像する機能とを別々のアプリケーションで利用する必要がない。
【0127】
また、別々のアプリケーションで個々の撮像機能を利用する場合は、カメラロールなどの画像フォルダに一旦保存して、画像フォルダを経由してコンテンツに登録することとなる。しかしながら、その場合、画像フォルダ内では、時系列で画像が保存される場合があるものの、別々のコンテンツに登録すべき画像が入り乱れて保存されている場合もあり、画像をコンテンツに正しく登録することが難しい場合がある。これに対し、上述した実施形態では、複数種類の画像が一括管理可能であるので、画像フォルダを経由する場合のような紛らわしさが軽減される。
【0128】
そして、コンテンツ作成用の全天球画像の撮影および通常画像の撮影をまとめることにより、作成者の手間を軽減することができる。作成者は、情報端末50にインストールされたコンテンツ作成アプリケーション上で通常画像の撮影までを行うことができるので、全天球撮像装置10および情報端末50があれば、通常のカメラなどの撮影機材が不要になり、従来の通常画像、動画の撮影の手間が不要になる。さらに、コンテンツ、間取図(適宜)、全天球画像および通常画像間の関連付けを手間なくできるので、撮影した通常画像の分類および管理の手間が軽減される。
【0129】
なお、上述までの実施形態では、作成されるコンテンツとして、広角画像として全天球画像を含む全天球画像コンテンツを一例として説明した。しかしながら、広角画像としては、上述した全天球画像に限定されず、水平方向360度のパノラマ画像であってもよし、全天球または水平360度の全景のうちの一部を撮影した画像であってもよい。ここで、広角画像は、通常画像と比較して相対的に画角が大きい画像をいい、好ましくは、少なくとも水平画角180度以上の画角を持つ画像をいう。また、広角画像は、1または複数の撮像装置により撮像される画角の大きな画像であってよい。また、通常画像は、静止画および動画であってよく、広角画像より狭い画角の画像であり、より具体的には、画角が100~25度で、好ましくは、70~45度の間にある画像であってよい。
【0130】
また、上述までの実施形態では、全天球画像および通常画像は、静止画であるものとして説明した。しかしながら、全天球画像および通常画像は、それぞれ、静止画に限定されず、動画や、一連の静止画を含み構成される半動画(タイムラプス動画、インターバル撮影画像、アニメーション)などであってもよい。その場合は、上述した全天球画像の位置に加えて、時刻やフレームの区間などの時間情報にさらに関連付けて、画像間の関連付けが行われる。
【0131】
上記で説明した実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本開示における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0132】
また上記機能は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)、などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD-ROM、CD-RW、DVD-ROM、DVD-RAM、DVD-RW、ブルーレイディスク、SDカード、MOなど装置可読な記録媒体に格納して、あるいは電気通信回線を通じて頒布することができる。
【0133】
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0134】
10…全天球撮像装置、12…撮像体、14…筐体、18…操作ボタン、20…結像光学系、22…撮像素子、50…情報端末、60…インターネット、70…、コンテンツ公開サーバ、112…CPU、114…ROM、116…画像処理ブロック、118…動画圧縮ブロック、119…静止画圧縮ブロック、120…DRAMインタフェース、122…外部ストレージインタフェース、124…外部センサインタフェース、126…USBインタフェース、128…シリアルブロック、129…映像出力インタフェース、130…撮像素子、132…DRAM、134…外部ストレージ、136…加速度センサ、138…USBコネクタ、140…無線モジュール、152…CPU、154…RAM、156…HDD、158…入力装置、160…外部ストレージ、162…ディスプレイ、164…無線モジュール、166…USBコネクタ、168…内蔵カメラ、200…機能ブロック、202…通信部、204…内蔵カメラ制御部、206…表示制御部、208…入力部、220…全天球画像コンテンツ作成部、222…全天球撮像装置制御部、226…内蔵撮像機能呼出部、230…画像情報管理部、232…関連付け位置特定部、234…UI部、240…コンテンツ格納部
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0135】
【非特許文献1】”How to capture a 360° tour”、[online]、2016年7月19日公開、youtobe、[令和2年2月5日検索]、インターネット<URL: https://youtu.be/BA3EaMNU_Cw?t=162>
【手続補正書】
【提出日】2024-05-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信部および撮像部を備える情報処理装置であって、
前記情報処理装置にはアプリケーションのプログラムがインストールされ、
前記アプリケーションは、
前記通信部を介して外部撮像装置に対し、広角画像の撮像、撮像された広角画像の前記情報処理装置への送信を制御する機能と、
前記撮像部に対し、通常画像の撮像を制御する機能と、
前記外部撮像装置によって撮像された前記広角画像と、前記撮像部によって撮像された少なくとも1つの前記通常画像とを関連付ける機能と、
前記関連付けられた、前記広角画像と、前記少なくとも1つの通常画像とに基づいて、コンテンツを作成する機能であり、前記コンテンツが表示装置に表示される際に、前記通常画像が前記広角画像に関連付けられていることを示す第1の表示部品が前記広角画像上に表示されるように前記コンテンツを作成する機能と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記アプリケーションは、
前記広角画像中の所定位置を特定する機能を備え、
前記関連付ける機能は、前記通常画像を前記広角画像中に特定された前記所定位置に関連付ける
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記作成する機能は、前記コンテンツが前記表示装置に表示される際に、前記第1の表示部品が前記広角画像中の前記特定された所定位置に表示され、前記第1の表示部品に対する操作に応じて、前記所定位置に関連付けられている前記通常画像が表示されるように前記コンテンツを作成する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定位置を特定する機能は、前記広角画像中の前記所定位置として、前記広角画像が前記表示装置に表示される際の表示領域の中心位置を特定する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記アプリケーションは、
前記広角画像中の所定位置の指定を受け付ける機能を備え、
前記関連付ける機能は、前記広角画像中の前記所定位置として、前記広角画像が前記表示装置に表示される際の表示領域において、前記受け付ける機能により指定された領域を特定する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記アプリケーションは、
前記基本画像における前記広角画像の前記撮像位置を特定する機能を備え、
前記関連付ける機能は、前記広角画像を前記基本画像中に特定された前記撮像位置に関連付ける
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記作成する機能は、前記コンテンツが前記表示装置に表示される際に、前記撮像位置を示す第2の表示部品が前記基本画像上に表示されるように前記コンテンツを作成する
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記作成する機能は、前記基本画像が前記表示装置に表示される際に、前記第2の表示部品に対する操作に応じて、前記撮像位置に関連付けられている前記広角画像が表示されるように前記コンテンツを作成する
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記関連付ける機能は、前記情報処理装置が備える記録媒体に記録された記録画像、および、前記情報処理装置が通信可能な画像管理システムから受信した外部取得画像の両方または一方を、前記広角画像に関連付けて管理する
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項10】
通信部および撮像部を備える情報処理装置を実現するためのコンピュータ実行可能なプログラムをコンピュータ可読に格納する記録媒体であって、前記プログラムは、前記情報処理装置にインストールされるアプリケーションのプログラムであり、
前記アプリケーションは、
前記通信部を介して外部撮像装置に対し、広角画像の撮像、撮像された広角画像の前記情報処理装置への送信を制御する機能と、
前記撮像部に対し、通常画像の撮像を制御する機能と、
前記外部撮像装置によって撮像された前記広角画像と、前記撮像部によって撮像された少なくとも1つの前記通常画像とを関連付ける機能と、
前記関連付けられた、前記広角画像と、前記少なくとも1つの通常画像とに基づいて、コンテンツを作成する機能であり、前記コンテンツが表示装置に表示される際に、前記通常画像が前記広角画像に関連付けられていることを示す第1の表示部品が前記広角画像上に表示されるように前記コンテンツを作成する機能と
を備える、記録媒体。