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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098042
(43)【公開日】2024-07-19
(54)【発明の名称】竪管の洗浄方法および竪管用アダプタ
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/308 20060101AFI20240711BHJP
【FI】
E03C1/308
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2024080857
(22)【出願日】2024-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】305043629
【氏名又は名称】有限会社宮城運輸機工
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】佐瀬 力
(57)【要約】
【課題】竪管の洗浄をするときに、竪管の下端部に設けられている開口部から洗浄に使用された洗浄液や洗浄液で竪管から除去された汚れが竪管の外に漏れ出てしまうことを防ぐことができる竪管用アダプタを提供する。
【解決手段】流路17が設けられているアダプタ本体部15と、アダプタ本体15部に設けられアダプタ本体部15の流路17につながっており建屋3に設置されている排水用の竪管7の下部に設けられている開口部23に接続される開口部接続口19と、アダプタ本体部15に設けられアダプタ本体部15の流路17につながっており第1のホース27が接続される第1の接続口21とを有する竪管用アダプタ1である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流路が設けられているアダプタ本体部と、
前記アダプタ本体部に設けられ、前記アダプタ本体部の流路につながっており、建屋に設置されている排水用の竪管の下部に設けられている開口部に接続される開口部接続口と、
前記アダプタ本体部に設けられ、前記アダプタ本体部の流路につながっており、第1のホースが接続される第1の接続口と、
を有する竪管用アダプタ。
【請求項2】
前記アダプタ本体部に設けられ、前記流路につながっている第2の接続口を有する請求項1に記載の竪管用アダプタ。
【請求項3】
前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記竪管の下部の開口部に接続するときに使用されるアタッチメントを有し、
前記アタッチメントは、アタッチメント本体部と、蓋部とを備えて構成されており、
前記アタッチメント本体部には、流路と第3の接続口と第4の接続口とが設けられており、
前記第3の接続口は前記アタッチメント本体部の流路につながっており、前記第4の接続口も前記アタッチメント本体部の流路につながっており、
前記アタッチメント本体部の第3の接続口は、前記竪管の下部の開口部に接続されるように構成されており、
前記蓋部によって、前記アタッチメント本体部の第4の接続口が開閉するように構成されており、
前記アタッチメント本体部の第4の接続口に、前記アダプタ本体部の開口部接続口が接続されるように構成されている請求項1または請求項2に記載の竪管用アダプタ。
【請求項4】
前記アタッチメント本体部の第4の接続口と前記アダプタ本体部の開口部接続口とが、迅速流体継手によってお互いに接続され、前記アタッチメント本体部の第4の接続口と前記蓋部とが、迅速流体継手によってお互いに接続されるように構成されている請求項3に記載の竪管用アダプタ。
【請求項5】
請求項3に記載の竪管用アダプタを用いた前記竪管の洗浄方法であって、
端部に錘が設置されているロープを、前記錘が下端になるようにして、前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記錘が前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記錘を下降させて前記竪管内に設置するロープ設置工程と、
前記竪管の下部に設けられている前記開口部に設置されている栓を取り外し、前記蓋部で前記第4の接続口が塞がれている前記アタッチメント本体部の第3の接続口を前記竪管の下部に設けられている前記開口部に接続するアタッチメント本体部設置工程と、
前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、端部に洗浄用ノズルが設置されている洗浄用ホースを、前記第1のホースの先端の開口部から前記洗浄用ノズルが前記第1のホース内に先に入るようにして、前記洗浄用ノズルが前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置するか、
または、
前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、洗浄用ホースを、洗浄用ノズルが設置される端部が前記第1のホースの先端の開口部から前記第1のホース内に先に入るようにして、前記洗浄用ノズルが設置される端部が前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置し、前記洗浄用ノズルが設置される端部に前記洗浄用ノズルを設置する洗浄用ホース設置工程と、
前記アタッチメント本体部から前記蓋部を取り外し、前記錘に代えてもしくは前記錘に加えて、前記洗浄用ノズルを、前記ロープもしくは前記錘に設置する洗浄用ノズル設置工程と、
前記洗浄用ノズル設置工程での前記洗浄用ノズルの設置後に、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記アタッチメント本体部の第4の接続口に接続するアダプタ本体部設置工程と、
前記アダプタ本体部設置工程での前記アダプタ本体部の設置後に、前記洗浄用ノズルから洗浄液を噴射しつつ前記ロープを引き上げることで前記洗浄用ノズルを上昇させて前記竪管内の洗浄を行う洗浄工程と、
を有する竪管の洗浄方法。
【請求項6】
請求項3に記載の竪管用アダプタを用いた前記竪管の洗浄方法であって、
カメラとこのカメラから延出しているケーブルを、前記カメラが下端になるようにして、前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記カメラが前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで前記ケーブルを延ばしつつ前記カメラを下降させて前記竪管内に設置するか、
または、
ケーブルを、カメラが設置される端部が下端になるようにして、前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記カメラが設置される端部が前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記カメラが設置される端部を下降させて前記竪管内に設置し、前記カメラを前記ケーブルの端部に設置するケーブル設置工程と、
前記竪管の下部に設けられている前記開口部に設置されている栓を取り外し、前記蓋部で前記第4の接続口が塞がれている前記アタッチメント本体部の第3の接続口を前記竪管の下部に設けられている前記開口部に接続するアタッチメント本体部設置工程と、
前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、端部に洗浄用ノズルが設置されている洗浄用ホースを、前記第1のホースの先端の開口部から前記洗浄用ノズルが前記第1のホース内に先に入るようにして、前記洗浄用ノズルが前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置するか、
または、
前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、洗浄用ホースを、洗浄用ノズルが設置される端部が前記第1のホースの先端の開口部から前記第1のホース内に先に入るようにして、前記洗浄用ノズルが設置される端部が前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置し、前記洗浄用ノズルが設置される端部に前記洗浄用ノズルを設置する洗浄用ホース設置工程と、
前記アタッチメント本体部から前記蓋部を取り外し、前記洗浄用ノズルを、前記カメラもしくは前記ケーブルに設置する洗浄用ノズル設置工程と、
前記洗浄用ノズル設置工程での前記洗浄用ノズルの設置後に、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記アタッチメント本体部の第4の接続口に接続するアダプタ本体部設置工程と、
前記アダプタ本体部設置工程での前記アダプタ本体部の設置後に、前記洗浄用ノズルから洗浄液を噴射しつつ前記ケーブルを引き上げることで前記洗浄用ノズルを上昇させて前記竪管内の洗浄を行う洗浄工程と、
を有する竪管の洗浄方法。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の竪管用アダプタを用いた前記竪管の洗浄方法であって、
端部に錘が設置されているロープを、前記錘が下端になるようにして、前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記錘が前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記錘を下降させて前記竪管内に設置するロープ設置工程と、
前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、端部に洗浄用ノズルが設置されている洗浄用ホースを、前記第1のホースの先端の開口部から前記洗浄用ノズルが前記第1のホース内に先に入るようにして、前記洗浄用ノズルが前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置するか、
または、
前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、洗浄用ホースを、洗浄用ノズルが設置される端部が前記第1のホースの先端の開口部から前記第1のホース内に先に入るようにして、前記洗浄用ノズルが設置される端部が前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置し、前記洗浄用ノズルが設置される端部に前記洗浄用ノズルを設置する洗浄用ホース設置工程と、
前記ロープ設置工程で前記ロープを設置し、前記洗浄用ホース設置工程で前記洗浄用ホースを設置し終えた後に、前記竪管の下部に設けられている前記開口部に設置されている栓を取り外し、前記錘に代えてもしくは前記錘に加えて、前記洗浄用ノズルを前記ロープもしくは前記錘に設置する洗浄用ノズル設置工程と、
前記洗浄用ノズル設置工程での前記洗浄用ノズルの設置後に、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記竪管の下部に設けられている前記開口部に接続するアダプタ本体部設置工程と、
前記アダプタ本体部設置工程での前記アダプタ本体部の設置後に、前記洗浄用ノズルから洗浄液を噴射しつつ前記ロープを引き上げることで前記洗浄用ノズルを上昇させて前記竪管内の洗浄を行う洗浄工程と、
を有する竪管の洗浄方法。
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載の竪管用アダプタを用いた前記竪管の洗浄方法であって、
カメラから延出しているケーブルを、前記カメラが下端になるようにして、前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記カメラが前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記カメラを下降させ前記竪管内に設置するか、
または、
ケーブルを、カメラが設置される端部が下端になるようにして、前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記カメラが設置される端部が前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記カメラが設置される端部を下降させて前記竪管内に設置し、前記カメラを前記ケーブルの端部に設置するケーブル設置工程と、
前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、端部に洗浄用ノズルが設置されている洗浄用ホースを、前記第1のホースの先端の開口部から前記洗浄用ノズルが前記第1のホース内に先に入るようにして、前記洗浄用ノズルが前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置するか、
または、
前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、洗浄用ホースを、洗浄用ノズルが設置される端部が前記第1のホースの先端の開口部から前記第1のホース内に先に入るようにして、前記洗浄用ノズルが設置される端部が前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置し、前記洗浄用ノズルが設置される端部に前記洗浄用ノズルを設置する洗浄用ホース設置工程と、
前記ケーブル設置工程でケーブルを設置し、前記洗浄用ホース設置工程で前記洗浄用ホースを設置し終えた後に、前記竪管の下部に設けられている前記開口部に設置されている栓を取り外し、前記洗浄用ノズルを前記カメラもしくは前記ケーブルに設置する洗浄用ノズル設置工程と、
前記洗浄用ノズル設置工程での前記洗浄用ノズルの設置後に、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記竪管の下部に設けられている前記開口部に接続するアダプタ本体部設置工程と、
前記アダプタ本体部設置工程での前記アダプタ本体部の設置後に、前記洗浄用ノズルから洗浄液を噴射しつつ前記カメラおよび前記ケーブルを引き上げることで前記洗浄用ノズルを上昇させて前記竪管内の洗浄を行う洗浄工程と、
を有する竪管の洗浄方法。
【請求項9】
請求項3に記載の竪管用アダプタを用いた前記竪管の洗浄方法であって、
端部に洗浄用ノズルが設置されている洗浄用ホースを、前記洗浄用ノズルが下端になるようにして前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記洗浄用ノズルが前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記洗浄用ノズルを下降させて前記竪管内に設置するか、
または、
洗浄用ホースを、洗浄用ノズルが設置される端部が下端になるようにして前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記洗浄用ノズルが設置される端部が前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記洗浄用ノズルが設置される端部を下降させて前記竪管内に設置し、前記洗浄用ノズルが設置される端部に前記洗浄用ノズルを設置する洗浄用ホース設置工程と、
前記竪管の下部に設けられている前記開口部に設置されている栓を取り外し、前記蓋部で前記第4の接続口が塞がれている前記アタッチメント本体部の第3の接続口を前記竪管の下部に設けられている前記開口部に接続するアタッチメント本体部設置工程と、
前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、前記第1のホースの先端の開口部から、ロープを、このロープの端部が前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置する第1のホース内ロープ設置工程と、
前記アタッチメント本体部から前記蓋部を取り外し、前記ロープを前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ホースに設置する洗浄用ノズルロープ設置工程と、
前記洗浄用ノズルロープ設置工程での前記ロープの設置後に、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記アタッチメント本体部の第4の接続口に接続するアダプタ本体部設置工程と、
前記アダプタ本体部設置工程での前記アダプタ本体部の設置後に、前記洗浄用ノズルから洗浄液を噴射しつつ前記洗浄用ホースを引き上げることで前記洗浄用ノズルを上昇させて前記竪管内の洗浄を行う洗浄工程と、
を有する竪管の洗浄方法。
【請求項10】
請求項3に記載の竪管用アダプタを用いた前記竪管の洗浄方法であって、
端部に洗浄用ノズルが設置されている洗浄用ホースを、前記洗浄用ノズルが下端になるようにして前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記洗浄用ノズルが前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記洗浄用ノズルを下降させて前記竪管内に設置するか、
または、
洗浄用ホースを、洗浄用ノズルが設置される端部が下端になるようにして前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記洗浄用ノズルが設置される端部が前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記洗浄用ノズルが設置される端部を下降させて前記竪管内に設置し、前記洗浄用ノズルが設置される端部に前記洗浄用ノズルを設置する洗浄用ホース設置工程と、
前記竪管の下部に設けられている前記開口部に設置されている栓を取り外し、前記蓋部で前記第4の接続口が塞がれている前記アタッチメント本体部の第3の接続口を前記竪管の下部に設けられている前記開口部に接続するアタッチメント本体部設置工程と、
前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、前記第1のホースの先端の開口部から、カメラとこのカメラから延出しているケーブルを、前記カメラが先に入るようにして、前記カメラが前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置するか、
または、
前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、前記第1のホースの先端の開口部から、ケーブルを、カメラが設置される端部が先に入るようにして、前記カメラが設置される端部が前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置し、前記カメラを前記ケーブルの端部に設置する第1のホース内ケーブル設置工程と、
前記アタッチメント本体部から前記蓋部を取り外し、前記カメラを前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ホースに設置する洗浄用ノズルカメラ設置工程と、
前記洗浄用ノズルカメラ設置工程での前記カメラの設置後に、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記アタッチメント本体部の第4の接続口に接続するアダプタ本体部設置工程と、
前記アダプタ本体部設置工程での前記アダプタ本体部の設置後に、前記洗浄用ノズルから洗浄液を噴射しつつ前記洗浄用ホースを引き上げることで前記洗浄用ノズルを上昇させて前記竪管内の洗浄を行う洗浄工程と、
を有する竪管の洗浄方法。
【請求項11】
請求項1または請求項2に記載の竪管用アダプタを用いた前記竪管の洗浄方法であって、
端部に洗浄用ノズルが設置されている洗浄用ホースを、前記洗浄用ノズルが下端になるようにして前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記洗浄用ノズルが前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記洗浄用ノズルを下降させて前記竪管内に設置するか、
または、
洗浄用ホースを、洗浄用ノズルが設置される端部が下端になるようにして前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記洗浄用ノズルが設置される端部が前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記洗浄用ノズルが設置される端部を下降させて前記竪管内に設置し、前記洗浄用ノズルが設置される端部に前記洗浄用ノズルを設置する洗浄用ホース設置工程と、
前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、前記第1のホースの先端の開口部から、ロープを、このロープの端部が前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置する第1のホース内ロープ設置工程と、
前記洗浄用ホース設置工程で前記洗浄用ホースを設置し、前記第1のホース内ロープ設置工程で前記ロープを設置し終えた後に、前記竪管の下部に設けられている前記開口部に設置されている栓を取り外し、前記ロープを前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ホースに設置する洗浄用ノズルロープ設置工程と、
前記洗浄用ノズルロープ設置工程での前記ロープの設置後に、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記竪管の下部に設けられている前記開口部に接続するアダプタ本体部設置工程と、
前記アダプタ本体部設置工程での前記アダプタ本体部の設置後に、前記洗浄用ノズルから洗浄液を噴射しつつ前記洗浄用ホースを引き上げることで前記洗浄用ノズルを上昇させて前記竪管内の洗浄を行う洗浄工程と、
を有する竪管の洗浄方法。
【請求項12】
請求項1または請求項2に記載の竪管用アダプタを用いた前記竪管の洗浄方法であって、
端部に洗浄用ノズルが設置されている洗浄用ホースを、前記洗浄用ノズルが下端になるようにして前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記洗浄用ノズルが前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記洗浄用ノズルを下降させて前記竪管内に設置するか、
または、
洗浄用ホースを、洗浄用ノズルが設置される端部が下端になるようにして前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記洗浄用ノズルが設置される端部が前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記洗浄用ノズルが設置される端部を下降させて前記竪管内に設置し、前記洗浄用ノズルが設置される端部に前記洗浄用ノズルを設置する洗浄用ホース設置工程と、
前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、前記第1のホースの先端の開口部から、カメラとこのカメラから延出しているケーブルを、前記カメラが先に入るようにして、前記カメラが前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置するか、
または、
前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、前記第1のホースの先端の開口部から、ケーブルを、カメラが設置される端部が先に入るようにして、前記カメラが設置される端部が前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置し、前記カメラを前記ケーブルの端部に設置する第1のホース内ケーブル設置工程と、
前記洗浄用ホース設置工程で前記洗浄用ホースを設置し、前記第1のホース内ケーブル設置工程で前記ケーブルを設置し終えた後に、前記竪管の下部に設けられている前記開口部に設置されている栓を取り外し、前記カメラを前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ホースに設置する洗浄用ノズルカメラ設置工程と、
前記洗浄用ノズルカメラ設置工程での前記ケーブルの設置後に、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記竪管の下部に設けられている前記開口部に接続するアダプタ本体部設置工程と、
前記アダプタ本体部設置工程での前記アダプタ本体部の設置後に、前記洗浄用ノズルから洗浄液を噴射しつつ前記洗浄用ホースを引き上げることで前記洗浄用ノズルを上昇させて前記竪管内の洗浄を行う洗浄工程と、
を有する竪管の洗浄方法。
【請求項13】
建屋に設置されている排水用の竪管内の洗浄をする竪管の洗浄方法であって、
配管部材の一方の開口部を前記竪管の下部に設けられている開口部に接続し、前記配管部材の所定の一部の部位を前記竪管下部の開口部よりも上側に位置させておき、
洗浄用ノズルと、前記洗浄用ノズルから延出している洗浄用ホースと、前記洗浄用ノズルから延出しているロープもしくは前記洗浄用ノズルに設けられているカメラおよびこのカメラから延出しているケーブルとを備えて構成されている洗浄ユニットを、
前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ノズルおよび前記カメラが前記竪管内に位置し、前記洗浄用ホースが、前記竪管内で前記洗浄用ノズルから下側に延出し、前記配管部材内を通り前記配管部材の他方の開口部である先端の開口部から前記配管部材の外部で延出し、前記ロープもしくは前記ケーブルが、前記竪管内で前記洗浄用ノズルから上側に延出し前記竪管内を通り前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管の外部で延出している状態で、
または、
前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ノズルおよび前記カメラが前記竪管内に位置し、前記ロープもしくは前記ケーブルが、前記竪管内で前記洗浄用ノズルから下側に延出し、前記配管部材内を通り前記配管部材他方の開口部であるの先端の開口部から前記配管部材の外部で延出し、前記洗浄用ホースが、前記竪管内で前記洗浄用ノズルから上側に延出し前記竪管内を通り前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管の外部で延出している状態で、
前記洗浄用ノズルから洗浄液を吐出しつつ、前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ノズルおよび前記カメラを前記竪管内で移動することで、前記竪管内を洗浄する竪管の洗浄方法。
【請求項14】
建屋に設置されている排水用の竪管内の洗浄をする竪管の洗浄方法であって、
内部にパッキンが設けられている配管部材の一方の開口部を前記竪管の下部に設けられている開口部に接続しておき、
洗浄用ノズルと、前記洗浄用ノズルから延出している洗浄用ホースと、前記洗浄用ノズルから延出しているロープもしくは前記洗浄用ノズルに設けられているカメラおよびこのカメラから延出しているケーブルとを備えて構成されている洗浄ユニットを、
前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ノズルおよび前記カメラが前記竪管内に位置し、前記洗浄用ホースが、前記竪管内で前記洗浄用ノズルから下側に延出し、前記配管部材内を通り、前記配管部材の他方の開口部である先端の開口部からの洗浄に使用された洗浄液の漏れを防ぐために前記パッキンを通り、前記配管部材の先端の開口部から前記配管部材の外部で延出し、前記ロープもしくは前記ケーブルが、前記竪管内で前記洗浄用ノズルから上側に延出し前記竪管内を通り前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管の外部で延出している状態で、
または、
前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ノズルおよび前記カメラが前記竪管内に位置し、前記ロープもしくは前記ケーブルが、前記竪管内で前記洗浄用ノズルから下側に延出し、前記配管部材内を通り、前記配管部材の他方の開口部であるの先端の開口部からの洗浄に使用された洗浄液の漏れを防ぐために前記パッキンを通り、前記配管部材の他方の先端の開口部から前記配管部材の外部で延出し、前記洗浄用ホースが前記竪管内で前記洗浄用ノズルから上側に延出し前記竪管内を通り前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管の外部で延出している状態で、
前記洗浄用ノズルから洗浄液を吐出しつつ、前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ノズルおよび前記カメラを前記竪管内で移動することで、前記竪管内を洗浄する竪管の洗浄方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、竪管の洗浄方法および竪管用アダプタに係り、特に、建屋に設けられている排水管の竪管に使用されるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物に設置されている排水管の洗浄方法として、特許文献1に記載の洗浄方法が知られている。特許文献1に記載の洗浄方法では、上下方向に長く延びている排水管(竪管)の上側の開口部から、端部に洗浄用ノズルが設けられているホースを排水管内に挿入する。そして、洗浄用ノズルから水を噴射しつつ洗浄用ノズルを排水管の下端部まで下降させて排水管の洗浄を行っている。
【0003】
上述した従来の排水管の洗浄方法では、洗浄作業中に排水管が詰まってしまうおそれがある。すなわち、従来の排水管の洗浄方法では、ノズルを排水管の上端部に位置させておいて洗浄用ノズルから水を噴射しつつホースを延ばし洗浄用ノズルを下降させている。これにより、排水管の上部で排水管から離れた汚泥が落下する。この落下した汚泥が、排水管の下側で排水管に付着している汚泥にくっつくことがある。そして、排水管が、落下した汚泥と排水管に付着している汚泥とで詰まってしまうおそれがある。
【0004】
そこで、洗浄作業中における竪管の詰まりを回避するために、図30から図35で示すようにして、竪管の洗浄を行うことが考えられる。
【0005】
図30から図35で示す方法では、まず、端部に錘301が設置されているロープ303を、竪管305の上端から竪管305内に挿入する。そして、錘301が竪管305の下端部に到達するまでロープ303を延ばしつつ錘301を下降する(図30図31参照)。続いて、竪管の下端部に設けられている開口部307を塞いでいる栓309を取り外し、洗浄用ホース311の端部に設けられている洗浄用ノズル313を、錘301に代えてロープ303に設置する(図32図33参照)。続いて、洗浄用ノズル313から洗浄液315を噴射しつつロープ303を引き上げることで洗浄用ノズル313を上昇させて竪管305内の洗浄を行う(図34図35参照)。
【0006】
なお、図30図35に参照符号317で示すものは、複数の階を備えた建屋(建物)であり、参照符号319で示すものは、シンクであり、参照符号321で示すものは、シンク319から竪管305まで排水を流す横配管である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第6901193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、図30から図35で示す竪管305の洗浄方法では、図34図35で示すように、洗浄用ノズル313から洗浄液315を噴射しつつロープ303を引き上げている。このときに、竪管305の下端部に設けられている開口部307が開いているので、開口部307から洗浄に使用された洗浄液や洗浄液で竪管305から除去された汚泥等の汚れが竪管305の外に漏れ出てしまう。
【0009】
なお、図30図35では、シンク319からの排水を例に掲げて説明したが、トイレからの排水、風呂等からの排水でも、同様の不具合が発生する場合がある。
【0010】
本発明は、竪管の洗浄をするときに、竪管の下端部に設けられている開口部から洗浄に使用された洗浄液や洗浄液で竪管から除去された汚れが竪管の外に漏れ出てしまうことを防ぐことができる竪管の洗浄方法および竪管用アダプタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の態様に係る竪管用アダプタは、流路が設けられているアダプタ本体部と、前記アダプタ本体部に設けられ、前記アダプタ本体部の流路につながっており、建屋に設置されている排水用の竪管の下部に設けられている開口部に接続される開口部接続口と、前記アダプタ本体部に設けられ、前記アダプタ本体部の流路につながっており、第1のホースが接続される第1の接続口とを有する竪管用アダプタである。
【0012】
本発明の態様に係る竪管用アダプタは、前記アダプタ本体部に設けられ、前記流路につながっており、第2のホースが接続される第2の接続口を有する竪管用アダプタである。
【0013】
本発明の態様に係る竪管用アダプタは、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記竪管の下部の開口部に接続するときに使用されるアタッチメントを有し、前記アタッチメントは、アタッチメント本体部と、蓋部とを備えて構成されており、前記アタッチメント本体部には、流路と第3の接続口と第4の接続口とが設けられており、前記第3の接続口は前記アタッチメント本体部の流路につながっており、前記第4の接続口も前記アタッチメント本体部の流路につながっており、前記アタッチメント本体部の第3の接続口は、前記竪管の下部の開口部に接続されるように構成されており、前記蓋部によって、前記アタッチメント本体部の第4の接続口が開閉するように構成されており、前記アタッチメント本体部の第4の接続口に、前記アダプタ本体部の開口部接続口が接続されるように構成されている。
【0014】
本発明の態様に係る竪管用アダプタは、前記アタッチメント本体部の第4の接続口と前記アダプタ本体部の開口部接続口とが、迅速流体継手によってお互いに接続され、前記アタッチメント本体部の第4の接続口と前記蓋部とが、迅速流体継手によってお互いに接続されるように構成されている。
【0015】
本発明の態様に係る竪管の洗浄方法は、前記竪管用アダプタを用いた前記竪管の洗浄方法であって、端部に錘が設置されているロープを、前記錘が下端になるようにして、前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記錘が前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記錘を下降させて前記竪管内に設置するロープ設置工程と、前記竪管の下部に設けられている前記開口部に設置されている栓を取り外し、前記蓋部で前記第4の接続口が塞がれている前記アタッチメント本体部の第3の接続口を前記竪管の下部に設けられている前記開口部に接続するアタッチメント本体部設置工程と、前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、端部に洗浄用ノズルが設置されている洗浄用ホースを、前記第1のホースの先端の開口部から前記洗浄用ノズルが前記第1のホース内に先に入るようにして、前記洗浄用ノズルが前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置するか、または、前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、洗浄用ホースを、洗浄用ノズルが設置される端部が前記第1のホースの先端の開口部から前記第1のホース内に先に入るようにして、前記洗浄用ノズルが設置される端部が前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置し、前記洗浄用ノズルが設置される端部に前記洗浄用ノズルを設置する洗浄用ホース設置工程と、前記アタッチメント本体部から前記蓋部を取り外し、前記錘に代えてもしくは前記錘に加えて、前記洗浄用ノズルを、前記ロープもしくは前記錘に設置する洗浄用ノズル設置工程と、前記洗浄用ノズル設置工程での前記洗浄用ノズルの設置後に、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記アタッチメント本体部の第4の接続口に接続するアダプタ本体部設置工程と、前記アダプタ本体部設置工程での前記アダプタ本体部の設置後に、前記洗浄用ノズルから洗浄液を噴射しつつ前記ロープを引き上げることで前記洗浄用ノズルを上昇させて前記竪管内の洗浄を行う洗浄工程とを有する竪管の洗浄方法である。
【0016】
本発明の態様に係る竪管の洗浄方法は、前記竪管用アダプタを用い前記竪管の洗浄方法であって、カメラとこのカメラから延出しているケーブルを、前記カメラが下端になるようにして、前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記カメラが前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで前記ケーブルを延ばしつつ前記カメラを下降させて前記竪管内に設置するか、または、ケーブルを、カメラが設置される端部が下端になるようにして、前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記カメラが設置される端部が前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記カメラが設置される端部を下降させて前記竪管内に設置し、前記カメラを前記ケーブルの端部に設置するケーブル設置工程と、前記竪管の下部に設けられている前記開口部に設置されている栓を取り外し、前記蓋部で前記第4の接続口が塞がれている前記アタッチメント本体部の第3の接続口を前記竪管の下部に設けられている前記開口部に接続するアタッチメント本体部設置工程と、前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、端部に洗浄用ノズルが設置されている洗浄用ホースを、前記第1のホースの先端の開口部から前記洗浄用ノズルが前記第1のホース内に先に入るようにして、前記洗浄用ノズルが前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置するか、または、前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、洗浄用ホースを、洗浄用ノズルが設置される端部が前記第1のホースの先端の開口部から前記第1のホース内に先に入るようにして、前記洗浄用ノズルが設置される端部が前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置し、前記洗浄用ノズルが設置される端部に前記洗浄用ノズルを設置する洗浄用ホース設置工程と、
前記アタッチメント本体部から前記蓋部を取り外し、前記洗浄用ノズルを、前記カメラもしくは前記ケーブルに設置する洗浄用ノズル設置工程と、前記洗浄用ノズル設置工程での前記洗浄用ノズルの設置後に、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記アタッチメント本体部の第4の接続口に接続するアダプタ本体部設置工程と、前記アダプタ本体部設置工程での前記アダプタ本体部の設置後に、前記洗浄用ノズルから洗浄液を噴射しつつ前記ケーブルを引き上げることで前記洗浄用ノズルを上昇させて前記竪管内の洗浄を行う洗浄工程とを有する竪管の洗浄方法である。
【0017】
本発明の態様に係る竪管の洗浄方法は、前記竪管用アダプタを用いた前記竪管の洗浄方法であって、 端部に錘が設置されているロープを、前記錘が下端になるようにして、前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記錘が前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記錘を下降させて前記竪管内に設置するロープ設置工程と、前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、端部に洗浄用ノズルが設置されている洗浄用ホースを、前記第1のホースの先端の開口部から前記洗浄用ノズルが前記第1のホース内に先に入るようにして、前記洗浄用ノズルが前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置するか、または、前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、洗浄用ホースを、洗浄用ノズルが設置される端部が前記第1のホースの先端の開口部から前記第1のホース内に先に入るようにして、前記洗浄用ノズルが設置される端部が前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置し、前記洗浄用ノズルが設置される端部に前記洗浄用ノズルを設置する洗浄用ホース設置工程と、前記ロープ設置工程で前記ロープを設置し、前記洗浄用ホース設置工程で前記洗浄用ホースを設置し終えた後に、前記竪管の下部に設けられている前記開口部に設置されている栓を取り外し、前記錘に代えてもしくは前記錘に加えて、前記洗浄用ノズルを前記ロープもしくは前記錘に設置する洗浄用ノズル設置工程と、前記洗浄用ノズル設置工程での前記洗浄用ノズルの設置後に、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記竪管の下部に設けられている前記開口部に接続するアダプタ本体部設置工程と、前記アダプタ本体部設置工程での前記アダプタ本体部の設置後に、前記洗浄用ノズルから洗浄液を噴射しつつ前記ロープを引き上げることで前記洗浄用ノズルを上昇させて前記竪管内の洗浄を行う洗浄工程とを有する竪管の洗浄方法である。
【0018】
本発明の態様に係る竪管の洗浄方法は、前記竪管用アダプタを用いた前記竪管の洗浄方法であって、カメラから延出しているケーブルを、前記カメラが下端になるようにして、前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記カメラが前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記カメラを下降させ前記竪管内に設置するか、または、ケーブルを、カメラが設置される端部が下端になるようにして、前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記カメラが設置される端部が前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記カメラが設置される端部を下降させて前記竪管内に設置し、前記カメラを前記ケーブルの端部に設置するケーブル設置工程と、前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、端部に洗浄用ノズルが設置されている洗浄用ホースを、前記第1のホースの先端の開口部から前記洗浄用ノズルが前記第1のホース内に先に入るようにして、前記洗浄用ノズルが前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置するか、または、前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、洗浄用ホースを、洗浄用ノズルが設置される端部が前記第1のホースの先端の開口部から前記第1のホース内に先に入るようにして、前記洗浄用ノズルが設置される端部が前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置し、前記洗浄用ノズルが設置される端部に前記洗浄用ノズルを設置する洗浄用ホース設置工程と、前記ケーブル設置工程でケーブルを設置し、前記洗浄用ホース設置工程で前記洗浄用ホースを設置し終えた後に、前記竪管の下部に設けられている前記開口部に設置されている栓を取り外し、前記洗浄用ノズルを前記カメラもしくは前記ケーブルに設置する洗浄用ノズル設置工程と、前記洗浄用ノズル設置工程での前記洗浄用ノズルの設置後に、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記竪管の下部に設けられている前記開口部に接続するアダプタ本体部設置工程と、前記アダプタ本体部設置工程での前記アダプタ本体部の設置後に、前記洗浄用ノズルから洗浄液を噴射しつつ前記カメラおよび前記ケーブルを引き上げることで前記洗浄用ノズルを上昇させて前記竪管内の洗浄を行う洗浄工程とを有する竪管の洗浄方法である。
【0019】
本発明の態様に係る竪管の洗浄方法は、前記竪管用アダプタを用いた前記竪管の洗浄方法であって、端部に洗浄用ノズルが設置されている洗浄用ホースを、前記洗浄用ノズルが下端になるようにして前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記洗浄用ノズルが前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記洗浄用ノズルを下降させて前記竪管内に設置するか、または、洗浄用ホースを、洗浄用ノズルが設置される端部が下端になるようにして前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記洗浄用ノズルが設置される端部が前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記洗浄用ノズルが設置される端部を下降させて前記竪管内に設置し、前記洗浄用ノズルが設置される端部に前記洗浄用ノズルを設置する洗浄用ホース設置工程(S51)と、前記竪管の下部に設けられている前記開口部に設置されている栓を取り外し、前記蓋部で前記第4の接続口が塞がれている前記アタッチメント本体部の第3の接続口を前記竪管の下部に設けられている前記開口部に接続するアタッチメント本体部設置工程(S53)と、前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、前記第1のホースの先端の開口部から、ロープを、このロープの端部が前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置する第1のホース内ロープ設置工程と、前記アタッチメント本体部から前記蓋部を取り外し、前記ロープを前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ホースに設置する洗浄用ノズルロープ設置工程と、前記洗浄用ノズルロープ設置工程での前記ロープの設置後に、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記アタッチメント本体部の第4の接続口に接続するアダプタ本体部設置工程と、前記アダプタ本体部設置工程での前記アダプタ本体部の設置後に、前記洗浄用ノズルから洗浄液を噴射しつつ前記洗浄用ホースを引き上げることで前記洗浄用ノズルを上昇させて前記竪管内の洗浄を行う洗浄工程(S61)とを有する竪管の洗浄方法である。
【0020】
本発明の態様に係る竪管の洗浄方法は、前記竪管用アダプタを用いた前記竪管の洗浄方法であって、端部に洗浄用ノズルが設置されている洗浄用ホースを、前記洗浄用ノズルが下端になるようにして前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記洗浄用ノズルが前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記洗浄用ノズルを下降させて前記竪管内に設置するか、または、洗浄用ホースを、洗浄用ノズルが設置される端部が下端になるようにして前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記洗浄用ノズルが設置される端部が前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記洗浄用ノズルが設置される端部を下降させて前記竪管内に設置し、前記洗浄用ノズルが設置される端部に前記洗浄用ノズルを設置する洗浄用ホース設置工程と、前記竪管の下部に設けられている前記開口部に設置されている栓を取り外し、前記蓋部で前記第4の接続口が塞がれている前記アタッチメント本体部の第3の接続口を前記竪管の下部に設けられている前記開口部に接続するアタッチメント本体部設置工程と、前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、前記第1のホースの先端の開口部から、カメラとこのカメラから延出しているケーブルを、前記カメラが先に入るようにして、前記カメラが前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置するか、または、前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、前記第1のホースの先端の開口部から、ケーブルを、カメラが設置される端部が先に入るようにして、前記カメラが設置される端部が前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置し、前記カメラを前記ケーブルの端部に設置する第1のホース内ケーブル設置工程と、前記アタッチメント本体部から前記蓋部を取り外し、前記カメラを前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ホースに設置する洗浄用ノズルカメラ設置工程と、前記洗浄用ノズルカメラ設置工程での前記カメラの設置後に、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記アタッチメント本体部の第4の接続口に接続するアダプタ本体部設置工程と、前記アダプタ本体部設置工程での前記アダプタ本体部の設置後に、前記洗浄用ノズルから洗浄液を噴射しつつ前記洗浄用ホースを引き上げることで前記洗浄用ノズルを上昇させて前記竪管内の洗浄を行う洗浄工程とを有する竪管の洗浄方法である。
【0021】
本発明の態様に係る竪管の洗浄方法は、前記竪管用アダプタを用いた前記竪管の洗浄方法であって、端部に洗浄用ノズルが設置されている洗浄用ホースを、前記洗浄用ノズルが下端になるようにして前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記洗浄用ノズルが前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記洗浄用ノズルを下降させて前記竪管内に設置するか、または、洗浄用ホースを、洗浄用ノズルが設置される端部が下端になるようにして前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記洗浄用ノズルが設置される端部が前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記洗浄用ノズルが設置される端部を下降させて前記竪管内に設置し、前記洗浄用ノズルが設置される端部に前記洗浄用ノズルを設置する洗浄用ホース設置工程と、前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、前記第1のホースの先端の開口部から、ロープを、このロープの端部が前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置する第1のホース内ロープ設置工程と、前記洗浄用ホース設置工程で前記洗浄用ホースを設置し、前記第1のホース内ロープ設置工程で前記ロープを設置し終えた後に、前記竪管の下部に設けられている前記開口部に設置されている栓を取り外し、前記ロープを前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ホースに設置する洗浄用ノズルロープ設置工程と、前記洗浄用ノズルロープ設置工程での前記ロープの設置後に、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記竪管の下部に設けられている前記開口部に接続するアダプタ本体部設置工程と、前記アダプタ本体部設置工程での前記アダプタ本体部の設置後に、前記洗浄用ノズルから洗浄液を噴射しつつ前記洗浄用ホースを引き上げることで前記洗浄用ノズルを上昇させて前記竪管内の洗浄を行う洗浄工程とを有する竪管の洗浄方法である。
【0022】
本発明の態様に係る竪管の洗浄方法は、前記竪管用アダプタを用いた前記竪管の洗浄方法であって、端部に洗浄用ノズルが設置されている洗浄用ホースを、前記洗浄用ノズルが下端になるようにして前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記洗浄用ノズルが前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記洗浄用ノズルを下降させて前記竪管内に設置するか、または、洗浄用ホースを、洗浄用ノズルが設置される端部が下端になるようにして前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管内に挿入し、前記洗浄用ノズルが設置される端部が前記竪管の下部に設けられている前記開口部のところに到達するまで延ばしつつ前記洗浄用ノズルが設置される端部を下降させて前記竪管内に設置し、前記洗浄用ノズルが設置される端部に前記洗浄用ノズルを設置する洗浄用ホース設置工程と、前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、前記第1のホースの先端の開口部から、カメラとこのカメラから延出しているケーブルを、前記カメラが先に入るようにして、前記カメラが前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置するか、または、前記第1のホースが設置されているアダプタ本体部に、前記第1のホースの先端の開口部から、ケーブルを、カメラが設置される端部が先に入るようにして、前記カメラが設置される端部が前記アダプタ本体部の開口部接続口のところに到達するまで、前記第1のホース内と前記アダプタ本体部の流路内に設置し、前記カメラを前記ケーブルの端部に設置する第1のホース内ケーブル設置工程と、前記洗浄用ホース設置工程で前記洗浄用ホースを設置し、前記第1のホース内ケーブル設置工程で前記ケーブルを設置し終えた後に、前記竪管の下部に設けられている前記開口部に設置されている栓を取り外し、前記カメラを前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ホースに設置する洗浄用ノズルカメラ設置工程と、前記洗浄用ノズルカメラ設置工程での前記ケーブルの設置後に、前記アダプタ本体部の開口部接続口を前記竪管の下部に設けられている前記開口部に接続するアダプタ本体部設置工程と、前記アダプタ本体部設置工程での前記アダプタ本体部の設置後に、前記洗浄用ノズルから洗浄液を噴射しつつ前記洗浄用ホースを引き上げることで前記洗浄用ノズルを上昇させて前記竪管内の洗浄を行う洗浄工程とを有する竪管の洗浄方法である。
【0023】
本発明の態様に係る竪管の洗浄方法は、建屋に設置されている排水用の竪管内の洗浄をする竪管の洗浄方法であって、配管部材の一方の開口部を前記竪管の下部に設けられている開口部に接続し、前記配管部材の所定の一部の部位を前記竪管下部の開口部よりも上側に位置させておき、 洗浄用ノズルと、前記洗浄用ノズルから延出している洗浄用ホースと、前記洗浄用ノズルから延出しているロープもしくは前記洗浄用ノズルに設けられているカメラおよびこのカメラから延出しているケーブルとを備えて構成されている洗浄ユニットを、前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ノズルおよび前記カメラが前記竪管内に位置し、前記洗浄用ホースが、前記竪管内で前記洗浄用ノズルから下側に延出し、前記配管部材内を通り前記配管部材の他方の開口部である先端の開口部から前記配管部材の外部で延出し、前記ロープもしくは前記ケーブルが、前記竪管内で前記洗浄用ノズルから上側に延出し前記竪管内を通り前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管の外部で延出している状態で、または、前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ノズルおよび前記カメラが前記竪管内に位置し、前記ロープもしくは前記ケーブルが、前記竪管内で前記洗浄用ノズルから下側に延出し、前記配管部材内を通り前記配管部材他方の開口部であるの先端の開口部から前記配管部材の外部で延出し、前記洗浄用ホースが、前記竪管内で前記洗浄用ノズルから上側に延出し前記竪管内を通り前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管の外部で延出している状態で、前記洗浄用ノズルから洗浄液を吐出しつつ、前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ノズルおよび前記カメラを前記竪管内で移動することで、前記竪管内を洗浄する竪管の洗浄方法である。
【0024】
本発明の態様に係る竪管の洗浄方法は、建屋に設置されている排水用の竪管内の洗浄をする竪管の洗浄方法であって、内部にパッキンが設けられている配管部材の一方の開口部を前記竪管の下部に設けられている開口部に接続しておき、洗浄用ノズルと、前記洗浄用ノズルから延出している洗浄用ホースと、前記洗浄用ノズルから延出しているロープもしくは前記洗浄用ノズルに設けられているカメラおよびこのカメラから延出しているケーブルとを備えて構成されている洗浄ユニットを、前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ノズルおよび前記カメラが前記竪管内に位置し、前記洗浄用ホースが、前記竪管内で前記洗浄用ノズルから下側に延出し、前記配管部材内を通り、前記配管部材の他方の開口部である先端の開口部からの洗浄に使用された洗浄液の漏れを防ぐために前記パッキンを通り、前記配管部材の先端の開口部から前記配管部材の外部で延出し、前記ロープもしくは前記ケーブルが、前記竪管内で前記洗浄用ノズルから上側に延出し前記竪管内を通り前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管の外部で延出している状態で、または、前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ノズルおよび前記カメラが前記竪管内に位置し、前記ロープもしくは前記ケーブルが、前記竪管内で前記洗浄用ノズルから下側に延出し、前記配管部材内を通り、前記配管部材の他方の開口部であるの先端の開口部からの洗浄に使用された洗浄液の漏れを防ぐために前記パッキンを通り、前記配管部材の他方の先端の開口部から前記配管部材の外部で延出し、前記洗浄用ホースが前記竪管内で前記洗浄用ノズルから上側に延出し前記竪管内を通り前記竪管の上端の開口部もしくは前記竪管の中間部に設けられている開口部から前記竪管の外部で延出している状態で、前記洗浄用ノズルから洗浄液を吐出しつつ、前記洗浄用ノズルもしくは前記洗浄用ノズルおよび前記カメラを前記竪管内で移動することで、前記竪管内を洗浄する竪管の洗浄方法である。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、竪管の洗浄をするときに、竪管の下端部に設けられている開口部から洗浄に使用された洗浄液や洗浄液で竪管から除去された汚れが竪管の外に漏れ出てしまうことを防ぐことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施形態に係る竪管の洗浄方法を示す図である。
図2図1におけるII-II断面を示す図である。
図3図2に示す状態から、ロープ、錘、洗浄用ノズルおよび洗浄用ホースを取り除いた状態を示す図である。
図4図2図3に相当する図であって、本発明の実施形態に係る竪管の洗浄方法を示す図である。
図5図2図3に相当する図であって、本発明の実施形態に係る竪管の洗浄方法を示す図である。
図6】本発明の実施形態に係る竪管用アダプタのアダプタ本体部を示す図であり、(b)は(a)におけるVIB矢視図である。
図7】本発明の実施形態に係るアタッチメントを示す図であり、(b)は(a)におけるVII-VIIB断面を示す図である。
図8図7(b)に示すアタッチメントにおいて、アタッチメント本体部から蓋部を離した状態を示す図である。
図9図3で示す状態から、アダプタ本体部、アタッチメントを取り除いた状態を示す図である。
図10図3に相当する図であって、変形例に係る竪管用アダプタを竪管に設置した状を示す図である。
図11】変形例に係る竪管用アダプタを示す図であり、(b)は(a)におけるXIB矢視図であり、(c)は(a)におけるXIC矢視図である。
図12】変形例に係る竪管用アダプタを用いた竪管の洗浄方法を示す図である。
図13】変形例に係る竪管用アダプタを用いた竪管の洗浄方法を示す図である。
図14】開口部が設けられている竪管の下部を示す図である。
図15図14におけるXV矢視図である。
図16図15におけるXVI矢視図である。
図17図15におけるXVII-XVII断面を示す図である。
図18】本発明の実施形態に係る竪管の洗浄方法における汚泥等の汚れの状態等を示す図である。
図19】変形例に係る洗浄用ホースの断面を示す図である。
図20図17に相当する図であって、竪管下部の、変形例に係る開口部および栓を示す図であり、(a)は栓がされている状態を示しており、(b)は栓が外されている状態を示している。
図21図15に相当する図であって、竪管下部の開口部の位置の変更について説明する図である。
図22】本発明の実施形態に係る竪管の洗浄方法(図2から図8で示す竪管用アダプタを用いた竪管の洗浄方法)を示すフローチャートである。
図23】1つ目の変形例に係る竪管の洗浄方法(図10から図13で示す竪管用アダプタを用いた竪管の洗浄方法)を示すフローチャートである。
図24図22に相当する図であって、2つ目の変形例に係る竪管の洗浄方法を示すフローチャートである。
図25図23に相当する図であって、3つ目の変形例に係る竪管の洗浄方法を示すフローチャートである。
図26図1等に相当する図であって、竪管の途中から錘とロープとを設置する態様を示す図である。
図27図12に相当する図であって、第1のホースの形態を変更した場合を示す図である。
図28図1等に相当する図であって、第2のホースを設けない態様を示す図である。
図29図12に相当する図であって、第1のホース内アダプタタ本体部内にパッキンを設けた態様を示す図である。
図30】比較例に係る竪管の洗浄方法を示す図である。
図31】比較例に係る竪管の洗浄方法を示す図である。
図32】比較例に係る竪管の洗浄方法を示す図である。
図33】比較例に係る竪管の洗浄方法を示す図である。
図34】比較例に係る竪管の洗浄方法を示す図である。
図35】比較例に係る竪管の洗浄方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の実施形態に係る竪管用アダプタ1は、図1図8等で示すように、複数の階を備えた建物3に設置されている排水管5(特に竪管7)の洗浄に使用されるものである。なお、図1に参照符号9で示すものは、シンクであり、参照符号11で示すものは、シンク9から竪管7まで排水を流す横配管であり、参照符号13で示すものは、竪管7の下端部からまで建物3の外部まで排水を流すための横排水管である。また、本件の図面では、パッキンやシール材等の水漏れ防止材の表示を省略している。
【0028】
竪管用アダプタ1は、アダプタ本体部(筐体)15を備えて構成されている。アダプタ本体部15は、筒状(たとえば円筒状)に形成されている。アダプタ本体部15の筒の内側には、流路(アダプタ流路)17が設けられている。また、アダプタ本体部15には、開口部接続口19と第1の接続口21とが設けられている。
【0029】
開口部接続口19は、筒状のアダプタ本体部15の一方の開口部のところに設けられており、第1の接続口21は、筒状のアダプタ本体部15の他方の開口部のところに設けられている。これにより、第1の接続口21は、開口部接続口19とは異なる箇所でアダプタ本体部に設けられていることになる。また、開口部接続口19は、アダプタ本体部15の流路17につながっている。第1の接続口21も、アダプタ本体部15の流路17につながっている。
【0030】
開口部接続口19は、建屋3に設置されている排水用の竪管7の下部に設けられている開口部(竪管下部開口部)23に接続されるようになっている。開口部23は、たとえば、竪管7の下端部に設けられているエルボ(配管部品のエルボ)状の脚部継手25に設けられている。ここで、脚部継手25を竪管7の下端部を構成している竪管の一部と考えることにする。第1の接続口21には、可撓性を備えた第1のホース27が接続されるようになっている。
【0031】
また、アダプタ本体部15には、流路17につながっている第2の接続口29が設けられている。第2の接続口29は、開口部接続口19や第1の接続口21とは異なる箇所でアダプタ本体部15に設けられている。第2の接続口29には、可撓性を備えた第2のホース31が接続されるようになっている。
【0032】
第2の接続口29が設けられていることで、アダプタ本体部15は、ティー(配管部品のティー)のような形状に形成されている。なお、アダプタ本体部15において第2の接続口29を削除した構成であってもよい。この場合、アダプタ本体部15は、ソケット(配管部品のソケット)の形状に形成される。
【0033】
また、竪管用アダプタ1は、アタッチメント33を備えて構成されている。アタッチメント33は、アダプタ本体部15の開口部接続口19を竪管下部開口部23に接続するときに使用されるものである。アタッチメント33は、アタッチメント本体部35と、蓋部37とを備えて構成されている。アタッチメント本体部35には、流路(アタッチメント流路)39と第3の接続口41と第4の接続口43とが設けられている。
【0034】
アタッチメント本体部35は、筒状(たとえば円筒状)に形成されている。流路39は、アタッチメント本体部35の筒の内側に設けられている。第3の接続口41は、筒状のアタッチメント本体部35一方の開口部のところに設けられており、第4の接続口43は、筒状のアタッチメント本体部35の他方の開口部のところに設けられている。
【0035】
これにより、第4の接続口43は、第3の接続口41とは異なる箇所でアタッチメント本体部35に設けられていることになる。また、第3の接続口41は、アタッチメント本体部35の流路39につながっている。第4の接続口43も、アタッチメント本体部35の流路39につながっている。
【0036】
また、第3の接続口41が設けられている端部には、たとえば矩形な平板状に形成されている鍔部45が設けられている。アタッチメント本体部35の第3の接続口41は、たとえば、鍔部45、ボルト53を用いて、竪管下部開口部23に直接接続されるように構成されている。
【0037】
アタッチメント本体部35の第4の接続口43は、蓋部37によって開閉するように構成されている。蓋部37によってアタッチメント本体部35の第4の接続口43に蓋がされ第4の接続口43が閉じられた状態では、第4の接続口43からの水等の漏れが発生しないようになっている。
【0038】
アタッチメント本体部35の、蓋部37が取り去られて開いている第4の接続口43に、アダプタ本体部15の開口部接続口19が接続されるように構成されている。そして、アダプタ本体部15は、アタッチメント本体部35を介して、竪管下部開口部23に接続されるようになっている。
【0039】
アタッチメント本体部35とアダプタ本体部15とが竪管下部開口部23に接続された状態では、アタッチメント本体部35とアダプタ本体部15とが竪管7とが一体化している。また、アタッチメント本体部35とアダプタ本体部15とが竪管下部開口部23に接続された状態では、竪管7の内部(排水の流路)とアダプタ本体部15の流路17とアタッチメント本体部35の流路39とが互いにつながっている。
【0040】
すなわち、アタッチメント本体部35とアダプタ本体部15とが竪管下部開口部23に接続された状態では、竪管下部開口部23にアタッチメント本体部35の第3の接続口41がつながっている。また、アタッチメント本体部35の第4の接続口43にアダプタ本体部15の開口部接続口19がつながっている。そして、アダプタ本体部15の流路17とアタッチメント本体部35の流路39とが竪管7の内部に通じている。
【0041】
アタッチメント本体部35とアダプタ本体部15とが竪管下部開口部23に接続された状態では、当然のことであるが、竪管下部開口部23とアタッチメント本体部35の第3の接続口41との接続部からの水等の漏れが発生しないようになっている。また、アタッチメント本体部35の第4の接続口43とアダプタ本体部15の開口部接続口19との接続部からの水等の漏れが発生しないようになっている。さらに、第1の接続口21と第1のホース27との接続部、第2の接続口29と第2のホース31との接続部からの水等の漏れが発生しないようになっている。
【0042】
なお、竪管7、横配管11、横排水管13、アダプタ本体部15、脚部継手25、アタッチメント本体部35、蓋部37、鍔部45は、金属材料、樹脂材料で構成され、ほぼ変形しない程度の剛性を備えている。
【0043】
竪管用アダプタ1では、アタッチメント本体部35の第4の接続口43とアダプタ本体部15の開口部接続口19とが、迅速流体継手によってお互いに接続されるように構成されている。アタッチメント本体部35の第4の接続口43と蓋部37とが、迅速流体継手によってお互いに接続されるように構成されている。迅速流体継手として既知のものが使用されるので、迅速流体継手の構造の説明は省略する。
【0044】
すなわち、アタッチメント本体部35の第4の接続口43と、アダプタ本体部15の開口部接続口19とは、迅速流体継手(カプラ;クイックジョイント)によって互いが接続され、また、接続が解除されるように構成されている。さらに説明すると、アタッチメント本体部35の第4の接続口43を構成する部位(第4の接続口構成部位)に、アダプタ本体部15の開口部接続口19を構成する部位(開口部接続口構成部位)を押し込む。この押し込みをするだけで、アダプタ本体部15の開口部接続口19がアタッチメント本体部35の第4の接続口43に接続されるようになっている。つまり、短時間の簡単な操作でアタッチメント本体部35にアダプタ本体部15が設置されるようになっている。
【0045】
また、アタッチメント本体部35にアダプタ本体部15が設置されている状態から、接続解除部(図示せず)を操作しつつ、第4の接続口構成部位から開口部接続口構成部位を引き離す。これにより、アタッチメント本体部35からアダプタ本体部15を離すことができるようになっている。つまり、短時間の簡単な操作でアタッチメント本体部35からアダプタ本体部15を取り外すことができるようになっている。
【0046】
たとえば、アタッチメント本体部35の第4の接続口43へのアダプタ本体部15の開口部接続口19の接続は、竪管下部開口部23へのアタッチメント本体部35の第3の接続口41の接続よりも、短い時間ですることができるようになっている。さらに、蓋部37とアタッチメント本体部35の第4の接続口43も、迅速流体継手によって互いが接続され、また、接続が解除されるように構成されている。
【0047】
エルボ状に形成されている脚部継手25は、一方の開口端が横を向いており、この一方の開口端が横排水管13につながっている。また、脚部継手25は、他方の開口端が上を向いており、この他方の開口端が竪管(竪管の本体部)7につながっている。これにより、竪管(竪管の本体部)7内の流路と横排水管13内の流路とは、脚部継手25内の流路によってつながっている。竪管(竪管の本体部)7は、脚部継手25から上側に長く延びており、横排水管13は、脚部継手25から水平方向に長く延びている。
【0048】
脚部継手25の側部の中央には、アタッチメント本体部35の鍔部45の矩形な平面状部位(座面)47とほぼ同形状に形成されている平面状部位(座面)49を形成するための座部51が設けられている。竪管下部開口部23は、脚部継手25の座部51の中央に配置されている。
【0049】
そして、常態では、脚部継手25の開口部23は、図14図17で示すように、栓55によって蓋がされ閉じている。栓55はボルト53によって脚部継手25に固定されている。
【0050】
栓55を脚部継手25から取り外し、アタッチメント本体部35を脚部継手25に設置する(固定する)ときには、アタッチメント本体部35の鍔部45の座面47と脚部継手25の座部51の座面49とが図示しないパッキンを挟んでお互いに対向した状態にする。そして、図2から図5で示すように、上記状態を維持すべく、ボルト53によってアタッチメント本体部35を脚部継手25に固定するようにしている。
【0051】
ここで、竪管用アダプタ1を用いた竪管7の洗浄方法(竪管7の内部の洗浄方法)について説明する。なお、竪管7として、シンク9の排水を流すものを例に掲げて説明する。
【0052】
竪管7の洗浄の洗浄方法は、図22で示すように、ロープ設置工程S1とアタッチメント本体部設置工程S3と洗浄用ホース設置工程S5と洗浄用ノズル設置工程S7とアダプタ本体部設置工程S9と洗浄工程S11とを備えて構成されている。また、竪管7の洗浄の洗浄方法は、洗浄用ノズル下降工程S13とアダプタ本体部取り外し工程S15と洗浄用ノズル取り外し工程S17とロープ撤去工程S19と栓設置工程S21とを備えて構成されている。
【0053】
ロープ設置工程S1では、図1図4図5で示すように、端部に錘57が設置されているロープ59を、錘57が下端になるようにして竪管7の上端の開口部から竪管7内に挿入するようになっている。この後、ロープ設置工程S1では、錘57が竪管下部開口部23のところに到達するまでロープ59を延ばしつつ錘57を下降させて、ロープ59を竪管7内に設置するようになっている。なお、ロープ59は可撓性を備えている。
【0054】
なお、ロープ設置工程S1において、図26で示すように、端部に錘57が設置されているロープ59を、錘57が下端になるようにして竪管7の中間部に設けられている開口部(上下方向の中間部に設けられている開口部)101から竪管7内に挿入してもよい。
【0055】
アタッチメント本体部設置工程S3では、図4図9で示すように、竪管下部開口部23に設置されている栓55を取り外すようになっている。この後、アタッチメント本体部設置工程S3では、蓋部37で第4の接続口43が塞がれているアタッチメント本体部35の第3の接続口41を竪管下部開口部23に接続するようになっている。これにより、アタッチメント本体部35が竪管7に設置されるようになっている。
【0056】
洗浄用ホース設置工程S5では、図1図2図4図5で示すように、第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15に、端部に洗浄用ノズル61が設置されている洗浄用ホース63を設置するようになっている。この設置は、第1のホース27の先端(アダプタ本体部15とは反対側の端)の開口部67から洗浄用ノズル61が第1のホース27内に先に入るようにしてなされるようになっている。また、上記設置は、洗浄用ノズル61がアダプタ本体部15の開口部接続口19のところに到達するまで、洗浄用ノズル61等を移動することでされるようになっている。そして、第1のホース27内とアダプタ本体部15の流路17内に洗浄用ホース63を設置するようになっている。
【0057】
なお、洗浄用ホース63内を洗浄液65(図12参照)が流れ、この流れてきた洗浄液65が、洗浄用ノズル61から吐出するようになっている。
【0058】
洗浄用ホース設置工程S5で、第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15内に洗浄用ノズル61や洗浄用ホース63を設置し終えた状態について説明する。この設置し終えた状態では、アダプタ本体部15の開口部接続口19の近傍で洗浄用ノズル61が開口部接続口19の外部に位置している(図4参照)。また、上記設置をし終えた状態では、第1のホース27の長手方向と洗浄用ホース63の長手方向とが互いに一致しており、洗浄用ホース63が、第1のホース27内とアダプタ本体部15の流路17内とを貫通している。さらに、上記設置をし終えた状態では、洗浄用ホース63が第1のホース27の先端の開口部67から延出している。
【0059】
なお、当然のことであるが、第1のホース27の内径の値やアダプタ本体部15の流路17の内径の値は、洗浄用ホース63の外径の値や洗浄用ノズル61の外径の値よりも大きくなっている。これにより、第1のホース27の長手方向や洗浄用ホース63の長手方向で、洗浄用ホース63や洗浄用ノズル61が、アダプタ本体部15や第1のホース27に対して移動自在になっている。
【0060】
なお、洗浄用ホース設置工程S5を、次のように構成してもよい。第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15に、洗浄用ホース63を挿入する。この挿入は、洗浄用ホース63の洗浄用ノズル61が設置される端部(たとえば洗浄用ホース63の端に設けられている洗浄用ノズル接続用の継手)が第1のホース27の先端の開口部67に先に入るようにして行う。さらに、洗浄用ノズル61が設置される端部がアダプタ本体部15の開口部接続口19のところに到達するまで、洗浄用ホース63を延ばしつつ(繰り出しつつ)第1のホース27およびアダプタ本体部15内に入れる。そして、第1のホース27内とアダプタ本体部15の流路内に洗浄用ホース63を設置する。この後、洗浄用ノズル61が設置される端部に洗浄用ノズル61を設置する。
【0061】
洗浄用ノズル設置工程S7では、図2図5で示すように、アタッチメント本体部35から蓋部37を取り外し、錘57を竪管下部開口部23の近傍で竪管7の外部に位置させ、錘57に代えて、洗浄用ノズル61をロープ59に設置するようになっている。なお、洗浄用ノズル設置工程S7は、たとえば、ロープ設置工程S1でロープ59を設置し、アタッチメント本体部設置工程S3でアタッチメント本体部35を接続し、洗浄用ホース設置工程S5で洗浄用ホース63を設置し終えた後に実行されるようになっている。なお、洗浄用ノズル設置工程S7において、錘57に加えて、浄用ノズル61をロープ59や錘57に設置してもよい。
【0062】
アダプタ本体部設置工程S9では、図2で示すように、洗浄用ノズル設置工程S7での洗浄用ノズル61の設置後に、アダプタ本体部15の開口部接続口19をアタッチメント本体部35の第4の接続口43に接続するようになっている。これにより、アダプタ本体部15がアタッチメント本体部35に設置されるようになっている。なお、上記接続は、洗浄用ノズル61や錘57が竪管7内に入るようにしてされる。
【0063】
洗浄工程S11では、図1図12図13で示すように、第1のホース27の先端(アダプタ本体部とは反対側の端)の開口部67を竪管下部開口部23よりも上側に位置させておく。また、洗浄工程S11では、第2のホース31の先端(アダプタ本体部15とは反対側の端)の開口部69を第1のホース27の先端の開口部67よりも下側に位置させておく。そして、洗浄工程S11では、洗浄用ノズル61から洗浄液65を噴射しつつロープ59を引き上げることで洗浄用ノズル61を上昇させて竪管7内の洗浄を行うようになっている。なお、洗浄工程S11は、アダプタ本体部設置工程S9でのアタッチメント本体部35へのアダプタ本体部15の設置後に実行されるようになっている。
【0064】
また、洗浄工程S11において、図27で示すように、第1のホース27の先端67ではなく、第1のホース27の長手方向の中間の所定の部位103を、竪管下部開口部23よりも上側に位置させておいてもよい。さらに、図28で示すように、第2のホース31を用いることなく、アダプタ本体部15の第2の接続口29から出てきた洗浄液(汚れの混じった洗浄液)65を、受け桶105に溜めてよい。アダプタ本体部15の近くに汚水を流す溝等がある場合、その溝に第2の接続口29から出てきた洗浄液(汚れの混じった洗浄液)65を直接流してもよい。また、第2の接続口29を構成する筒状部117が削除された構成であってもよい。さらに、後述するステップS39等(図23等参照)の洗浄工程において、図27図28で示すような変更をしてもよい。
【0065】
洗浄工程S11でロープ59を引き上げているときに、洗浄用ホース63が第1のホース27やアダプタ本体部15やアタッチメント本体部35に対して移動するようになっている。この移動によって、第1のホース27の先端の開口部67からの洗浄用ホース63の延出長さが短くなる。
【0066】
洗浄用ノズル下降工程S13では、洗浄工程S11での洗浄後に、洗浄用ノズル61が竪管下部開口部23のところに到達するまでロープ59を延ばしつつ洗浄用ノズル61を下降させるようになっている。
【0067】
洗浄用ノズル下降工程S13でロープ59を延ばしているときに、洗浄用ホース63が第1のホース27やアダプタ本体部15やアタッチメント本体部35に対して移動するようになっている。この移動によって、第1のホース27の先端の開口部67からの洗浄用ホース63の延出長さが長くなる。
【0068】
また、洗浄工程S11での洗浄後ただちに洗浄用ノズル61からの洗浄液65の吐出を停止するが、洗浄用ノズル下降工程S13でロープ59を延ばしているときにも、洗浄用ノズル61からの洗浄液65の吐出をし続けてもよい。そして、洗浄用ノズル下降工程S13でロープ59を延ばし終えたときに、洗浄用ノズル61からの洗浄液65の吐出を停止してもよい。
【0069】
アダプタ本体部取り外し工程S15では、洗浄用ノズル下降工程S13でロープ59を延ばし終えた後に、アダプタ本体部15をアタッチメント本体部35から取り外すようになっている。
【0070】
洗浄用ノズル取り外し工程S17では、アダプタ本体部取り外し工程S15でアダプタ本体部15を取り外した後に、洗浄用ノズル61を、アタッチメント本体部35の第4の接続口43の近傍でアタッチメント本体部35の外部に位置させるようになっている。この後、洗浄用ノズル取り外し工程S17では、洗浄用ノズル61をロープ59から取り外すようになっている。
【0071】
ロープ撤去工程S19では、洗浄用ノズル取り外し工程S17で洗浄用ノズル61を取り外した後に、竪管7からロープ59を上昇されて竪管7内から撤去するようになっている。
【0072】
栓設置工程S21では、洗浄用ノズル取り外し工程S19で洗浄用ノズル61を取り外した後に、アタッチメント本体部35を竪管7から取り外し、竪管下部開口部23に栓55をするようになっている。
【0073】
なお、ロープ59や洗浄用ノズル61や洗浄用ホース63は、図1等で示すように、建物3に設置されるウィンチ73に、竪管7内で上下方向に移動するようになっている。
【0074】
竪管用アダプタ1を用いた竪管7の洗浄方法は、ロープ設置工程S1とアタッチメント本体部設置工程S3と洗浄用ホース設置工程S5と洗浄用ノズル設置工程S7とアダプタ本体部設置工程S9と洗浄工程S11とを備えて構成されている。そして、洗浄工程S11で、第1のホース27の先端の開口部67を竪管下部開口部23よりも上側に位置させておき、洗浄用ノズル61から洗浄液65を噴射しつつ洗浄用ノズル61を上昇させて竪管7内の洗浄を行っている。
【0075】
竪管下部開口部23が竪管用アダプタ1で塞がれており、第1のホース27の先端の開口部67を竪管下部開口部23よりも上側に位置させている。これにより、洗浄に使用された洗浄液65や洗浄液65で竪管7から除去された汚泥等の汚れ75(図18参照)が竪管下部開口部23から竪管7の外に漏れ出てしまうことを防ぐことができる。
【0076】
また、洗浄工程S11で、第2のホース31の先端の開口部69を第1のホース27の先端の開口部67よりも下側に位置させている。これにより、洗浄に使用された洗浄液65や洗浄液で竪管7から除去された汚れ75が、第1のホース27の先端の開口部67から溢れ出る前に、第2のホース31の先端の開口部69から排出する。これにより、第1のホース27の先端の開口部67からの洗浄液65や汚れ75が溢れ出ることを防ぐことができる。
【0077】
また、洗浄用ノズル設置工程S7で、アタッチメント本体部35から蓋部37を取り外し、錘57に代えて洗浄用ノズル61をロープ59に設置している。また、アダプタ本体部設置工程S9で、アダプタ本体部15の開口部接続口19をアタッチメント本体部35の第4の接続口43に接続している。これにより、洗浄用ノズル61と洗浄用ホース63とが設けられていることで嵩張っているアダプタ本体部15の、竪管7への設置しやすくなっている。
【0078】
また、竪管用アダプタ1では、アタッチメント本体部35の第4の接続口43とアダプタ本体部15の開口部接続口19とが、迅速流体継手によって互いが接続されるようになっている。アタッチメント本体部35の第4の接続口43と蓋部37とが、迅速流体継手によって互いが接続されるようになっている。これにより、竪管7に設置されたアタッチメント本体部35へのアダプタ本体部15の設置を短い時間ですることができ、竪管下部開口部23が解放されている時間を極力短くすることができる。
【0079】
ところで、図22で示す竪管7の洗浄方法において、ステップS1~ステップS11の工程を次のように変更してもよい。この変更をした洗浄方法では、ロープ59や錘57の代わりに、ケーブル(図示せず)とカメラ(図示せず)とを用いる。カメラを用いることで、竪管7内を撮影することができるようになっている。
【0080】
上記変更した洗浄方法は、ケーブル設置工程とアタッチメント本体部設置工程と洗浄用ホース設置工程と洗浄用ノズル設置工程とアダプタ本体部設置工程と洗浄工程とを備えて構成されている。
【0081】
ケーブル設置工程では、カメラとこのカメラから延出しているケーブル(可撓性を備えたカメラ用ケーブル)とを、カメラが下端になるようにして、竪管7の上端の開口部から竪管7内に挿入する。この後、ケーブル設置工程では、カメラが竪管7の下部に設けられている開口部23のところに到達するまでケーブルを延ばしつつカメラを下降させてケーブルを竪管7内に設置する。ケーブルは、カメラに電力を供給しまたカメラの撮影で得られた映像に係る信号を送信等するためのケーブルである。また、ケーブルは、たとえばワイヤ等の芯材を備えて構成されている。これにより、ケーブルは、適宜の引張強度を備えている。
【0082】
なお、ケーブル設置工程において、図26で示すように、端部にカメラが設置されているケーブルを、カメラが下端になるようにして竪管7の中間部に設けられている開口部(上下方向の中間部に設けられている開口部)101から竪管7内に挿入してもよい。
【0083】
また、ケーブル設置工程を、次のように構成してもよい。ケーブルを、カメラが接続され設置される端部が下端になるようにして、竪管7の上端の開口部もしくは竪管7の中間部に設けられている開口部101から竪管7内に挿入する。この挿入は、カメラが設置される端部が竪管7の下部に設けられている開口部23のところに到達するまでケーブルを延ばしつつカメラが設置される端部を下降させて行う。これにより、ケーブルを竪管7内に設置する。このケーブルの設置後、カメラをケーブルの端部に設置する。なお、カメラが接続され設置される端部として、たとえばケーブルの端に設けられているカメラ接続用の端子を掲げることができる。
【0084】
アタッチメント本体部設置工程では、竪管7の下部に設けられている開口部23に設置されている栓55を取り外す。この後、蓋部37で第4の接続口43が塞がれているアタッチメント本体部35の第3の接続口41を竪管7の下部に設けられている開口部23に接続する。
【0085】
洗浄用ホース設置工程では、第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15に、端部に洗浄用ノズル61が設置されている洗浄用ホース63を設置する。さらに説明すると、第1のホース27の先端の開口部67から洗浄用ノズル61を第1のホース25内に先に入れる。そして、洗浄用ノズル61がアダプタ本体部15の開口部接続口19のところに到達するまで、洗浄用ホース63を延ばすことで、第1のホース15内とアダプタ本体部15の流路内に洗浄用ホース63を設置する。
【0086】
なお、洗浄用ホース設置工程を、次のように構成してもよい。第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15に、洗浄用ホース63を設置する。さらに説明すると、洗浄用ノズル61が設置される端部が第1のホース27の先端の開口部67から第1のホース27内に先に入るようにして、洗浄用ホース63を設置する。この設置は、洗浄用ノズルが設置される端部がアダプタ本体部15の開口部接続口19のところに到達するまで、洗浄用ホース63を延ばしつつされる。これにより、第1のホース27内とアダプタ本体部15の流路内に洗浄用ホース63が設置される。この後、洗浄用ノズルが設置される端部に洗浄用ノズル61を設置する。
【0087】
洗浄用ノズル設置工程は、アタッチメント本体部15から蓋部37を取り外し、洗浄用ノズル61を、カメラもしくはケーブルに設置する。
【0088】
アダプタ本体部設置工程では、洗浄用ノズル設置工程での洗浄用ノズル61の設置後に、洗浄用ノズル61やカメラが竪管7内に入るようにして、アダプタ本体部15の開口部接続口19をアタッチメント本体部35の第4の接続口43に接続する。
【0089】
洗浄工程では、アダプタ本体部設置工程でのアダプタ本体部15の設置後に、洗浄用ノズル61から洗浄液65を噴射しつつケーブルを引き上げることで洗浄用ノズル61とカメラとを上昇させて竪管7内の洗浄を行う。
【0090】
なお、カメラでの竪管7内の撮影を、洗浄用ノズル61から洗浄液65を吐出しつつ行ってもよいし、洗浄用ノズル61からの洗浄液65の吐出を停止して行ってもよい。また、カメラでの竪管7内の撮影を、洗浄用ノズル61およびカメラを竪管7内で移動しつつ行ってもよいし、洗浄用ノズル61およびカメラを停止して行ってもよい。
【0091】
ここで、変形例に係る竪管下部開口部23(23a)と栓55(55a)とについて図20を参照しつつ説明する。図20で示す竪管下部開口部23aは、脚部継手25(25a)に設けられている座部51(51a)に設けられている。竪管下部開口部23aの内周には、管用のメスネジ77が形成されている。栓55aには管用のオスネジ79が設けられている。そして、メスネジ77にオスネジ79を螺合させることで、竪管下部開口部23aが閉じられるようになっている(図20(a)参照)。竪管下部開口部23aが図20で示すように構成されている場合には、アタッチメント本体部35として、鍔部45に代えてオスネジ79を設けたものが使用される。
【0092】
また、図14図17で示す脚部継手25では、脚部継手25の側面に竪管下部開口部23が設けられているが、図21で示すように、竪管下部開口部23が、部位81、もしくは、部位83に設けられている場合もある。部位81は、脚部継手25の曲がっている箇所の内側の箇所になっている。部位83は、脚部継手25の曲がっている箇所の外側の箇所になっている。
【0093】
さらに、脚部継手25に竪管下部開口部23が設けられていない場合がある。この場合、横排水管13の所定の部位85(図21参照)に開口部とこの開口部を閉じるための栓とを設ければよい。部位85は、脚部継手25の近傍であって、横排水管13のたとえば上もしくは斜め上側に位置している。
【0094】
ところで、洗浄用ホース63は、可撓性を備えた細長い1つの円筒状に形成されているが、洗浄用ホース63の断面(延伸方向に対して直交する平面による断面)が、図19で示すような形状に形成されていてもよい。
【0095】
たとえば、図19(a)(b)(c)(d)で示すように、洗浄用ホース63が複数本の洗浄用ホース63に分岐されていてもよい。これらの場合、複数本の洗浄用ホース63は、互いがくっついているが、互いが離れていてもよい。図19(a)で示す態様では、洗浄用ホース63が2本の洗浄用ホース63A、63Bに分岐されている。図19(b)で示す態様では、洗浄用ホース63が3本の洗浄用ホース63A、63B、63Cに分岐されている。図19(c)で示す態様では、洗浄用ホース63が7本の洗浄用ホース63A、63B、63C、63D、63E、63F、63Gに分岐されている。図19(d)で示す態様では、洗浄用ホース63が6本の洗浄用ホース63A、63B、63C、63D、63E、63Fに分岐されている。
【0096】
また、洗浄用ホース63の断面形状を、図19(e)で示すように、非円形状にしてもよいし、図19(f)で示すように、洗浄用ホース63の外側にブラシ87を設けてもよい。なお、ブラシ87は、たとえば、洗浄用ホース63の長手方向で、洗浄用ホース63の一部のみに設置される。図19で示すように構成することで、洗浄用ホース63やブラシ87によっても、竪管7の内壁面の汚泥を除去することができる。
【0097】
ここで、図18で示すように、竪管7の中間部に集合継手89が設けられている態様について詳しく説明する。集合継手89が設けられている箇所では、竪管7の内径の値が大きくなっている。集合継手89からは、複数の排水管91(たとえば横配管11)が水平方向に延びている。排水管91には、建物3の各階の排水が流れ込むようになっている。
【0098】
洗浄用ホース63には、汚泥落下促進部93(図18(b)参照)が設けられている。汚泥落下促進部93は、集合継手89のところからの汚泥95(図18(a)参照)の落下を促進するように構成されている。汚泥95は、洗浄工程S11で竪管7の内壁から剥離されて落下し集合継手89のところに留まっている汚泥である。
【0099】
さらに説明すると、過度な汚泥が竪管7に付着している場合や錆塊が多く見られる場合は、塊状になって竪管7の下側へ汚泥等の剥離物が落ちることがある。その汚れや錆塊(汚泥95等)が階下の集合継手89に堆積し滞留する場合があり、清掃作業中に竪管7の詰まり事故を発生させてしまうことがある。すなわち、図18(a)で示す排水管91Aから竪管7に排水が流れなくなって、排水管91A内に汚水が溜まる等してしまう。
【0100】
なお、図18(a)に、参照符号97で示すものは、竪管7の内壁に付着している汚泥であり、参照符号75で示すものは、竪管7の内壁から剥離されて落下している汚泥である。
【0101】
汚泥95は、集合継手89に付着しこびりついているのではなく、集合継手89のところにほぼ載っているだけなので、僅かな力や振動が加わるだけで、落下するようになっている。したがって、集合継手89のところからの汚泥95の落下の促進は、洗浄用ホース63の上下方向での移動や洗浄用ホース63の振れによってされるようになっている。
【0102】
洗浄用ホース63が、上述しまた図19で示すような形態になっていることで、汚泥95の落下を一層促進させることができる。すなわち、汚泥95の落下が一層促進され、汚泥95の堆積状況を破壊することができる。また、図18(b)で示すように、洗浄用ホース63に、洗浄用ホース63の外面から突出している突出部99(図19(f)のブラシ87を含む)が設けられている態様になっていてもよい。突出部99はたとえば鍔状に形成されている。突出部99は、洗浄用ホース63の長手方向で所定の間隔をあけて設けられている。図19で示す洗浄用ホース63の形態、突出部99は汚泥落下促進部93の例である。
【0103】
ここで、変形例に係る竪管用アダプタ1aについて図9図13を参照しつつ説明する。なお、図19は、脚部継手25から栓55が取り外された状態を示している。竪管用アダプタ1aでは、上述した竪管用アダプタ1のアタッチメント33が削除されている。竪管用アダプタ1aでは、アダプタ本体部15とアタッチメント本体部35とを一体化したものをアダプタ本体部15aとしている。アダプタ本体部15aには、上述した竪管用アダプタ1のアタッチメント本体部35の鍔部45と同様な鍔部45が設けられている。そして、アダプタ本体部15aは、竪管7の下部の開口部(脚部継手25の開口部)23のところに、ボルト53を用いて設置されるようになっている。これにより、竪管下部開口部23にアダプタ本体部15aの開口部接続口19が直接接続されるようになっている。
【0104】
ここで、図10図13で示す竪管用アダプタ1aを用いた竪管7の洗浄方法について説明する。竪管用アダプタ1aを用いた竪管7の洗浄方法は、図23で示すように、ロープ設置工程S31と洗浄用ホース設置工程S33と洗浄用ノズル設置工程S35とアダプタ本体部設置工程S37と洗浄工程S39とを備えて構成されている。また、竪管用アダプタ1aを用いた竪管7の洗浄方法は、洗浄用ノズル下降工程S41とアダプタ本体部取り外し工程S43と洗浄用ノズル取り外し工程S45とロープ撤去工程S47と栓設置工程S49とを備えて構成されている。
【0105】
ロープ設置工程S31では、端部に錘57が設置されているロープ59を、錘57が下端になるようにして竪管7の上端の開口部から竪管7内に挿入するようになっている。また、ロープ設置工程S31では、錘57が竪管下部開口部23のところに到達するまでロープ59を延ばしつつ錘57を下降させて、ロープ59を竪管7内に設置するようになっている。
【0106】
なお、ロープ設置工程S31においても、図26で示すように、端部に錘57が設置されているロープ59を、錘57が下端になるようにして竪管7の中間部に設けられている開口部(上下方向の中間部に設けられている開口部)101から竪管7内に挿入してよい。
【0107】
洗浄用ホース設置工程S33では、第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15aに、端部に洗浄用ノズル61が設置されている洗浄用ホース63を設置するようになっている。この設置は、第1のホース27の先端(アダプタ本体部15aとは反対側の端)の開口部67から洗浄用ノズル61が第1のホース27内に先に入るようにしてなされるようになっている。また、上記設置は、洗浄用ノズル61がアダプタ本体部15aの開口部接続口19のところに到達するまで、洗浄用ノズル61等を移動してされるようになっている。そして、第1のホース27内とアダプタ本体部15aの流路17内に洗浄用ホース63を設置するようになっている。
【0108】
洗浄用ホース設置工程S33で、第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15a内に洗浄用ノズル61や洗浄用ホース63を設置し終えた状態について説明する。この設置がし終えた状態では、アダプタ本体部15aの開口部接続口19の近傍で洗浄用ノズル61が開口部接続口19の外部に位置している。
【0109】
なお、洗浄用ホース設置工程S33を次のように構成してもよい。第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15に、洗浄用ホース63を設置する。この設置は、洗浄用ノズル61が設置される端部が第1のホース27の先端の開口部67から第1のホース27内に先に入るようにして行う。また、洗浄用ノズル61が設置される端部がアダプタ本体部15の開口部接続口19のところに到達するまで、洗浄用ホース63を延ばしつつ行う。これにより、第1のホース27内とアダプタ本体部15の流路内に洗浄用ホース63が設置される。この後、洗浄用ノズル61が設置される端部に洗浄用ノズル61を設置する。
【0110】
洗浄用ノズル設置工程S35では、錘57を竪管下部開口部23の近傍で竪管7の外部に位置させ、錘57に代えて、洗浄用ノズル61をロープ59に設置するようになっている。なお、洗浄用ノズル設置工程S35は、ロープ設置工程S31でロープ59を設置し、洗浄用ホース設置工程S33で洗浄用ホース63を設置し終えた後に実行されるようになっている。
【0111】
アダプタ本体部設置工程S37では、アダプタ本体部15aの開口部接続口19を竪管下部開口部23に接続することでアダプタ本体部15aを竪管7に設置するようになっている(図12参照)。なお、アダプタ本体部設置工程S37は、洗浄用ノズル設置工程S35での洗浄用ノズル61の設置後に実行されるようになっている。
【0112】
洗浄工程S39では、図12図13で示すように、第1のホース27の先端(アダプタ本体部とは反対側の端)の開口部67を竪管下部開口部23よりも上側に位置させておく。また、第2のホース31先端(アダプタ本体部15aとは反対側の端)の開口部69を第1のホース27の先端の開口部67よりも下側に位置させておく。そして、洗浄工程S39では、洗浄用ノズル61から洗浄液65を噴射しつつロープ59を引き上げることで洗浄用ノズル61を上昇させて竪管7内の洗浄を行うようになっている。なお、洗浄工程S39は、アダプタ本体部設置工程S37でのアダプタ本体部15aの設置後に実行されるようになっている。
【0113】
洗浄用ノズル下降工程S41では、洗浄工程S39での洗浄後に、洗浄用ノズル61が竪管下部開口部23のところに到達するまでロープ59を延ばしつつ洗浄用ノズル61を下降するようになっている。
【0114】
アダプタ本体部取り外し工程S43では、洗浄用ノズル下降工程S41でロープ59を延ばし終えた後に、アダプタ本体部15aを竪管7から取り外すようになっている。
【0115】
洗浄用ノズル取り外し工程S45では、洗浄用ノズル61を、竪管下部開口部23の近傍で竪管7の外部に位置させ、洗浄用ノズル61をロープ59から取り外すようになっている。また、洗浄用ノズル取り外し工程S45は、アダプタ本体部取り外し工程S43でアダプタ本体部15aを取り外した後に実行されるようになっている。
【0116】
ロープ撤去工程S47では、洗浄用ノズル取り外し工程S45で洗浄用ノズル61を取り外した後に、ロープ59を上昇されて竪管7内から撤去するようになっている。
【0117】
栓設置工程S49では、洗浄用ノズル取り外し工程S45で洗浄用ノズル61を取り外した後に、竪管下部開口部23に栓55をするようになっている。
【0118】
ところで、図23で示す竪管7の洗浄方法において、ステップS31~ステップS39の工程を次のように変更してもよい。この変更した洗浄方法でも、ロープ59や錘57の代わりに、ケーブル(図示せず)とカメラ(図示せず)とを用いている。カメラを用いることで、竪管7内を撮影することができるようになっている。
【0119】
上記変更した洗浄方法は、ケーブル設置工程と洗浄用ホース設置工程と洗浄用ノズル設置工程とアダプタ本体部設置工程と洗浄工程とを備えて構成されている。
【0120】
ケーブル設置工程では、カメラとこのカメラから延出しているケーブル(可撓性を備えたカメラ用ケーブル)とを、カメラが下端になるようにして、竪管7の上端の開口部から竪管7内に挿入する。この後、ケーブル設置工程では、カメラが竪管7の下部に設けられている開口部23のところに到達するまでケーブルを延ばしつつカメラを下降させてカエーブルを竪管7内に設置する。
【0121】
なお、ケーブル設置工程において、図26で示すように、端部にカメラが設置されているケーブルを、カメラが下端になるようにして竪管7の中間部に設けられている開口部(上下方向の中間部に設けられている開口部)101から竪管7内に挿入してもよい。
【0122】
また、ケーブル設置工程を、次のように構成してもよい。ケーブルを、カメラが接続され設置される端部が下端になるようにして、竪管7の上端の開口部もしくは竪管7の中間部に設けられている開口部101から竪管7内に挿入する。この挿入後、カメラが設置される端部が竪管7の下部に設けられている開口部23のところに到達するまでケーブルを延ばしつつカメラが設置される端部を下降させる。これにより、ケーブルが竪管7内に設置される。このケーブルの設置後、カメラをケーブルの端部に設置する。
【0123】
洗浄用ホース設置工程では、第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15に、端部に洗浄用ノズル61が設置されている洗浄用ホース63を設置する。この設置は、第1のホース27の先端の開口部67から洗浄用ノズル61が第1のホース27内に先に入るように行う。また、洗浄用ノズル61がアダプタ本体部15の開口部接続口19のところに到達するまで洗浄用ホース63を延ばしつつ行う。これにより、第1のホース27内とアダプタ本体部15の流路内に洗浄用ホース63が設置される。
【0124】
なお、上記洗浄用ホース設置工程を次のように構成してもよい。第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15に、洗浄用ホース63を挿入する。この挿入は、洗浄用ノズル61が設置される端部が第1のホース27の先端の開口部67から第1のホース27内に先に入るようにして行う。また、洗浄用ノズルが設置される端部がアダプタ本体15部の開口部接続口19のところに到達するまで、洗浄用ホース63を延ばしつつ行う。これにより、第1のホース27内とアダプタ本体部15の流路内に洗浄用ホース63が設置される。この後、洗浄用ノズル61が設置される端部に洗浄用ノズル61を設置する。
【0125】
洗浄用ノズル設置工程では、ケーブル設置工程でケーブルを設置し、洗浄用ホース設置工程で洗浄用ホース63を設置し終えた後に、竪管7の下部に設けられている開口部23に設置されている栓55を取り外す。そして、洗浄用ノズル61をカメラもしくはケーブルに設置する。
【0126】
アダプタ本体部設置工程では、洗浄用ノズル設置工程での洗浄用ノズル61の設置後に、洗浄用ノズル61やカメラが竪管7内に入るようにして、アダプタ本体部15の開口部接続口19を竪管7の下部に設けられている開口部23に接続する。
【0127】
洗浄工程では、アダプタ本体部設置工程でのアダプタ本体部の設置後に、洗浄用ノズル61から洗浄液65を噴射しつつカメラおよびケーブルを引き上げることで洗浄用ノズル61とカメラとを上昇させて竪管7内の洗浄を行う。
【0128】
変形例に係る竪管用アダプタ1aを用いた竪管の洗浄方法では、アタッチメント33を用いることなくアダプタ本体部15aを、竪管下部開口部23に直接設ける構成になっているので、竪管用アダプタ1aの構成を簡素化することができる。そして、アダプタ本体部15aの竪管7への設置の手間を軽減することができる。
【0129】
ところで、図22図23で示す竪管の洗浄方法では、ロープ59によって洗浄用ノズル61と洗浄用ホース63とを吊りつつ竪管7内の洗浄をしている。ここで、図24図25で示すように、ロープ59と洗浄用ホース63とを入れ替えてもよい。すなわち、洗浄用ノズル61と洗浄用ホース63とで、ロープ59を吊りつつ竪管7内の洗浄をするようにしてもよい。また、図24図25で示す竪管の洗浄方法で、ロープ59に突出部(図18(b)参照)等の汚泥落下促進部93を設け、汚泥95(図18(a)参照)を取り除くようにしてもよい。
【0130】
まず、図24で示す竪管7の洗浄方法について説明する。図24で示す竪管7の洗浄方法は、図22で示す竪管7の洗浄方法において、洗浄用ノズル61と洗浄用ホース63とで、ロープ59を吊りつつ竪管7内の洗浄をするようにしたものである。
【0131】
図24で示す竪管7の洗浄方法は、洗浄用ホース設置工程S51とアタッチメント本体部設置工程S53と第1のホース内ロープ設置工程S55と洗浄用ノズルロープ設置工程S57とを備えて構成されている。また、図24で示す竪管7の洗浄方法は、アダプタ本体部設置工程S59と洗浄工程S61とを備えて構成されている。また、図24で示す洗浄方法は、洗浄用ノズル下降工程S63とアダプタ本体部取り外し工程S65とロープ取り外し工程S67と洗浄用ホース・洗浄用ノズル撤去工程S69と栓設置工程S70とを備えて構成されている。
【0132】
洗浄用ホース設置工程S51では、端部に洗浄用ノズル61が設置されている洗浄用ホース63を、洗浄用ノズル61が下端になるようにして竪管7の上端の開口部から竪管7内に挿入するようになっている。また、洗浄用ホース設置工程S51では、洗浄用ノズル61が竪管下部開口部23のところに到達するまで洗浄用ホース63を延ばしつつ洗浄用ノズル61を下降させて、洗浄用ホース63を竪管7内に設置するようになっている。
【0133】
なお、ロープ設置工程S51においても、図26で示すように、端部に錘57が設置されているロープ59を、錘57が下端になるようにして竪管7の中間部に設けられている開口部(上下方向の中間部に設けられている開口部)101から竪管7内に挿入してよい。
【0134】
また、ロープ設置工程S51を次のように構成してもよい。洗浄用ホース63を、洗浄用ノズル61が設置される端部が下端になるようにして竪管7の上端の開口部もしくは竪管7の中間部に設けられている開口部101から竪管7内に挿入する。そして、洗浄用ノズル61が設置される端部が竪管7の下部に設けられている開口部23のところに到達するまで洗浄用ホース63を延ばしつつ洗浄用ノズル61が設置される端部を下降させる。これにより、洗浄用ホース63が竪管7内に設置される。この後、洗浄用ノズル61が設置される端部に洗浄用ノズル61を設置する。
【0135】
アタッチメント本体部設置工程S53では、竪管下部開口部23に設置されている栓55を取り外すようになっている。また、アタッチメント本体部設置工程S53では、蓋部37で第4の接続口43が塞がれているアタッチメント本体部35の第3の接続口41を竪管下部開口部23に接続するようになっている。これにより、アタッチメント本体部35が竪管7に設置されるようになっている。
【0136】
第1のホース内ロープ設置工程S55では、第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15に、第1のホース27の先端の開口部67から、第1のホース27内とアダプタ本体部15の流路内に、ロープ59を設置するようになっている。第1のホース内ロープ設置工程S55でロープ59の端部がアダプタ本体部15の開口部接続口19のところに到達することで、ロープ59の設置が終わるようになっている。
【0137】
洗浄用ノズルロープ設置工程S57では、アタッチメント本体部35から蓋部37を取り外し、洗浄用ノズル61を竪管下部開口部23の近傍で竪管7の外部に位置させ、洗浄用ノズル61にロープ59の端部を設置するようになっている。洗浄用ノズルロープ設置工程S57は、洗浄用ホース設置工程S51で洗浄用ホース63を設置し、アタッチメント本体部設置工程S53でアタッチメント本体部35を接続し終えた後に実行されるようになっている。また、洗浄用ノズルロープ設置工程S57は、第1のホース内ロープ設置工程S55でロープ59を設置し終えた後に実行されるようになっている。
【0138】
アダプタ本体部設置工程S59では、アダプタ本体部15の開口部接続口19をアタッチメント本体部35の第4の接続口43に接続することでアダプタ本体部15をアタッチメント本体部35に設置するようになっている。アダプタ本体部設置工程S59は、洗浄用ノズルロープ設置工程S57でのロープ59の設置後に実行されるようになっている。
【0139】
洗浄工程S61では、第1のホース27の先端の開口部67を竪管7の下部に設けられている竪管下部開口部23よりも上側に位置させておくようになっている。また、洗浄工程S61では、第2のホース31の先端の開口部69を第1のホース27の先端の開口部67よりも下側に位置させておくようになっている。さらに、洗浄工程S61では、洗浄用ノズル61から洗浄液65を噴射しつつ洗浄用ホース63を引き上げることで洗浄用ノズル61を上昇させて竪管7内の洗浄を行うようになっている。洗浄工程S61は、アダプタ本体部設置工程S59でのアダプタ本体部15の設置後に実行されるようになっている。
【0140】
洗浄用ノズル下降工程S63では、洗浄工程S61での洗浄後に、洗浄用ノズル61が竪管下部開口部23のところに到達するまで洗浄用ホース63を延ばしつつ洗浄用ノズル61を下降するようになっている。
【0141】
アダプタ本体部取り外し工程S65では、洗浄用ノズル下降工程S63で洗浄用ホース63を延ばし終えた後に、アダプタ本体部15をアタッチメント本体部35から取り外すようになっている。
【0142】
ロープ取り外し工程S67では、洗浄用ノズル61を、アタッチメント本体部35の第4の接続口43の近傍でアタッチメント本体部35の外部に位置させ、ロープ59を洗浄用ノズル61から取り外すロープ取り外すようになっている。ロープ取り外し工程S67は、アダプタ本体部取り外し工程S65でアダプタ本体部15を取り外した後に実行されるようになっている。
【0143】
洗浄用ホース・洗浄用ノズル撤去工程S69では、ロープ取り外し工程S67でロープ59を取り外した後に、竪管7から洗浄用ホース63と洗浄用ノズル61とを上昇されて竪管7内から撤去するようになっている。
【0144】
栓設置工程S70では、洗浄用ホース・洗浄用ノズル撤去工程S69で洗浄用ホース63と洗浄用ノズル61とを取り外した後に、アタッチメント本体部35を竪管7から取り外し、竪管下部開口部23に栓55をするようになっている。
【0145】
ところで、図24で示す竪管7の洗浄方法において、ステップS51~ステップS61の工程を次のように変更してもよい。この変更した洗浄方法でも、ロープ59や錘57の代わりに、ケーブル(図示せず)とカメラ(図示せず)とを用いている。
【0146】
上記変更した洗浄方法は、洗浄用ホース設置工程とアタッチメント本体部設置工程と第1のホース内ケーブル設置工程と洗浄用ノズルカメラ設置工程とアダプタ本体部設置工程と洗浄工程とを備えて構成されている。
【0147】
洗浄用ホース設置工程では、端部に洗浄用ノズル61が設置されている洗浄用ホース63を、竪管7内に設置する。この設置は、洗浄用ノズル61が下端になるようにして竪管7の上端の開口部もしくは竪管7の中間部に設けられている開口部101から洗浄用ホース63を竪管7内に挿入する。また、洗浄用ノズル61が竪管7の下部に設けられている開口部23のところに到達するまで洗浄用ホース63を延ばしつつ洗浄用ノズル61を下降させることで行う。これにより、竪管7内に洗浄用ホース63が設置される。
【0148】
なお、洗浄用ホース設置工程を次のように構成してもよい。洗浄用ホース63を、洗浄用ノズル61が設置される端部が下端になるようにして竪管7の上端の開口部もしくは竪管7の中間部に設けられている開口部101から竪管7内に挿入する。この挿入は、洗浄用ノズル61が設置される端部が竪管7の下部に設けられている開口部23のところに到達するまで洗浄用ホース63を延ばしつつ洗浄用ノズル61が設置される端部を下降させて行う。これにより、洗浄用ホース63が竪管7内に設置される。この後、洗浄用ノズル61が設置される端部に洗浄用ノズル61を設置する。
【0149】
アタッチメント本体部設置工程では、竪管7の下部に設けられている開口部23に設置されている栓55を取り外す。そして、蓋部37で前記第4の接続口43が塞がれているアタッチメント本体部15の第3の接続口41を竪管7の下部に設けられている開口部23に接続する。
【0150】
第1のホース内ケーブル設置工程では、第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15に、ケーブルを設置する。この設置では、第1のホース27の先端の開口部67から、カメラとこのカメラから延出しているケーブルを、カメラが先に入るようにして、第1のホース27内にケーブルを挿入する。また、カメラがアダプタ本体部15の開口部接続口19のところに到達するまでケーブルを延ばしつつ行われる。これにより、アダプタ本体部15内にケーブルが設置される。
【0151】
第1のホース内ケーブル設置工程を、次のように構成してもよい。第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15に、ケーブルを設置する。この設置は、第1のホース27の先端の開口部67から、ケーブルを、カメラが設置される端部が先に入るようにして、ケーブルを挿入することで行う。また、カメラが設置される端部がアダプタ本体部15の開口部接続口19のところに到達するまで、ケーブルを延ばすことで行う。これにより、ケーブルが、第1のホース27内とアダプタ本体部15の流路内に設置される。この後、カメラをケーブルの端部に設置する。
【0152】
洗浄用ノズルカメラ設置工程では、アタッチメント本体部35から蓋部37を取り外し、カメラを洗浄用ノズル61もしくは洗浄用ホース63に設置する。
【0153】
アダプタ本体部設置工程では、洗浄用ノズルカメラ設置工程でのカメラの設置後に、アダプタ本体部15の開口部接続口19をアタッチメント本体部15の第4の接続口43に接続する。
【0154】
洗浄工程では、アダプタ本体部設置工程でのアダプタ本体部15の設置後に、洗浄用ノズル61から洗浄液65を噴射しつつ洗浄用ホース63を引き上げることで洗浄用ノズル61とカメラとを上昇させて竪管7内の洗浄を行う。
【0155】
なお、上記竪管7の洗浄方法において、ケーブルに、図18図19を用いて説明した機能を持たせてもよい。
【0156】
図25で示す竪管7の洗浄方法について説明する。図25で示す竪管7の洗浄方法は、図23で示す竪管7の洗浄方法において、洗浄用ノズル61と洗浄用ホース63とで、ロープ59を吊りつつ竪管7内の洗浄をするようにしたものである。
【0157】
図25で示す竪管7の洗浄方法は、洗浄用ホース設置工程S71と第1のホース内ロープ設置工程S73と洗浄用ノズルロープ設置工程S75とアダプタ本体部設置工程S77と洗浄工程S79とを備えて構成されている。また、図25で示す竪管7の洗浄方法は、洗浄用ノズル下降工程S81とアダプタ本体部取り外し工程S83とロープ取り外し工程S85と洗浄用ホース・洗浄用ノズルロープ撤去工程S87と栓設置工程S89とを備えて構成されている。
【0158】
洗浄用ホース設置工程S71では、端部に洗浄用ノズル61が設置されている洗浄用ホース63を、洗浄用ノズル61が下端になるようにして竪管7の上端の開口部から竪管7内に挿入するようになっている。また、洗浄用ホース設置工程S71では、洗浄用ノズル61が竪管下部開口部23のところに到達するまで洗浄用ホース63を延ばしつつ洗浄用ノズル61を下降させて、洗浄用ホース63を竪管7内に設置するようになっている。
【0159】
なお、ロープ設置工程S71においても、図26で示すように、端部に錘57が設置されているロープ59を、錘57が下端になるようにして竪管7の中間部に設けられている開口部(上下方向の中間部に設けられている開口部)101から竪管7内に挿入してよい。
【0160】
また、洗浄用ホース設置工程S71を次に示すように変更してもよい。洗浄用ホース63を竪管7内に設置する。この設置は、洗浄用ノズルが設置される端部が下端になるようにして竪管7の上端の開口部もしくは竪管7の中間部に設けられている開口部101から竪管7内に洗浄用ホース63を挿入することで行う。また、洗浄用ノズル61が設置される端部が竪管7の下部に設けられている開口部23のところに到達するまで洗浄用ホース63を延ばしつつ洗浄用ノズル61が設置される端部を下降させることで行う。これにより、洗浄用ホース63が竪管7内に設置される。この後、洗浄用ノズル61が設置される端部に洗浄用ノズル61を設置する。
【0161】
第1のホース内ロープ設置工程S73では、第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15に、第1のホース27の先端の開口部67から、第1のホース27内とアダプタ本体部15の流路内に、ロープ59を設置するようになっている。ロープ59の設置は、ロープ59の端部がアダプタ本体部15の開口部接続口19のところに到達するまでされるようになっている。
【0162】
洗浄用ノズルロープ設置工程S75では、洗浄用ノズル61を竪管下部開口部23の近傍で竪管7の外部に位置させ、ロープ59の端部を洗浄用ノズル61に設置するようになっている。洗浄用ノズルロープ設置工程S75は、洗浄用ホース設置工程S71で洗浄用ホース63を設置し、第1のホース内ロープ設置工程S73でロープ59を設置し終えた後に実行されるようになっている。
【0163】
アダプタ本体部設置工程S77では、アダプタ本体部15の開口部接続口19を竪管7の開口部23に接続することでアダプタ本体部15を竪管7に設置するようになっている。アダプタ本体部設置工程S77は、洗浄用ノズルロープ設置工程S75でのロープ59の設置後に実行されるようになっている。
【0164】
洗浄工程S79では、第1のホース27の先端の開口部67を竪管下部開口部23よりも上側に位置させておくようになっている。また、洗浄工程S79では、第2のホース31先端の開口部69を第1のホース27の先端の開口部67よりも下側に位置させておくようになっている。さらに、洗浄工程S79では、洗浄用ノズル61から洗浄液65を噴射しつつ洗浄用ホース63を引き上げることで洗浄用ノズル61を上昇させて竪管7内の洗浄を行うようになっている。なお、洗浄工程S79はアダプタ本体部設置工程S77でのアダプタ本体部15の設置後に実行されるようになっている。
【0165】
洗浄用ノズル下降工程S81では、洗浄工程S79での洗浄後に、洗浄用ノズル61が竪管下部開口部23のところに到達するまで洗浄用ホース63を延ばしつつ洗浄用ノズル61を下降するようになっている。
【0166】
アダプタ本体部取り外し工程S83では、洗浄用ノズル下降工程S81で洗浄用ホース63を延ばし終えた後に、アダプタ本体部15を竪管7から取り外すようになっている。
【0167】
ロープ取り外し工程S85では、洗浄用ノズル61を、竪管下部開口部23近傍で竪管7の外部に位置させておき、ロープ59を洗浄用ノズル61から取り外すようになっている。ロープ取り外し工程S85は、アダプタ本体部取り外し工程S83でアダプタ本体部15を取り外した後に実行されるようになっている。
【0168】
洗浄用ホース・洗浄用ノズルロープ撤去工程S87では、ロープ取り外し工程でS85ロープ59を取り外した後に、洗浄用ホース63と洗浄用ノズル61とを上昇されて竪管7内から撤去するようになっている。
【0169】
栓設置工程S89では、洗浄用ホース・洗浄用ノズルロープ撤去工程S87で洗浄用ホース63と洗浄用ノズル61とを取り外した後に、竪管下部開口部23に栓55をするようになっている。
【0170】
ところで、図25で示す竪管7の洗浄方法において、ステップS71~ステップS79の工程を次のように変更してもよい。この変更した洗浄方法でも、ロープ59や錘57の代わりに、ケーブル(図示せず)とカメラ(図示せず)とを用いている。
【0171】
上記変更した洗浄方法は、洗浄用ホース設置工程と第1のホース内ケーブル設置工程と洗浄用ノズルカメラ設置工程とアダプタ本体部設置工程と洗浄工程とを備えて構成されている。
【0172】
洗浄用ホース設置工程では、洗浄用ホース63を竪管7内に設置する。ここ設置では、端部に洗浄用ノズル61が設置されている洗浄用ホース63を、洗浄用ノズル61が下端になるようにして竪管7の上端の開口部もしくは竪管7の中間部に設けられている開口部101から竪管7内に挿入する。また、洗浄用ノズル61が竪管7の下部に設けられている開口部23のところに到達するまで洗浄用ホース63を延ばしつつ洗浄用ノズル61を下降させて行う。これにより、竪管7内に洗浄用ホース63が設置される。
【0173】
なお、洗浄用ホース設置工程を次のように変更してもよい。洗浄用ホース63を、洗浄用ノズル61が設置される端部が下端になるようにして竪管7の上端の開口部もしくは竪管7の中間部に設けられている開口部101から竪管7内に挿入する。この挿入は、洗浄用ノズル61が設置される端部が竪管7の下部に設けられている開口部23のところに到達するまで洗浄用ホース63を延ばしつつ洗浄用ノズル61が設置される端部を下降させてなされる。これにより、洗浄用ホース63が竪管7内に設置される。この後、洗浄用ノズル61が設置される端部に洗浄用ノズル61を設置する。
【0174】
第1のホース内ケーブル設置工程では、第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15にケーブルを設置する。この設置は、第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15に、第1のホース27の先端の開口部67から、カメラとこのカメラから延出しているケーブルを挿入する。この挿入は、カメラが先に入るようにして行う。また、上記挿入は、カメラがアダプタ本体部15の開口部接続口19のところに到達するまで、ケーブルを延ばしつつ行う。これにより、第1のホース27内とアダプタ本体部15の流路内にケーブルが設置される。
【0175】
なお、第1のホース内ケーブル設置工程を次のように変更してもよい。第1のホース27が設置されているアダプタ本体部15に、第1のホース27の先端の開口部67から、ケーブルを、カメラが設置される端部が先に入るようにして挿入する。この挿入は、カメラが設置される端部がアダプタ本体部15の開口部接続口19のところに到達するまで、ケーブルを延ばしつつ行う。これにより、第1のホース27内とアダプタ本体部15の流路内にケーブルが設置される。この後、カメラをケーブルの端部に設置する。
【0176】
洗浄用ノズルカメラ設置工程では、洗浄用ホース設置工程で洗浄用ホース63を設置し、第1のホース内ケーブル設置工程でケーブルを設置し終えた後に、アタッチメント本体部15から蓋部37を取り外す。そして、カメラを洗浄用ノズ61ルもしくは洗浄用ホース63に設置する。
【0177】
アダプタ本体部設置工程では、洗浄用ノズルカメラ設置工程でのケーブルの設置後に、アダプタ本体部15の開口部接続口19を竪管7の下部に設けられている開口部23に接続する。
【0178】
洗浄工程では、アダプタ本体部設置工程でのアダプタ本体部15の設置後に、洗浄用ノズル61から洗浄液65を噴射しつつ洗浄用ホース63を引き上げることで洗浄用ノズル61とカメラとを上昇させて竪管7内の洗浄を行う。
【0179】
なお、上述した竪管の洗浄方法は、次に示す、建屋に設置されている排水用の竪管内の洗浄をする竪管の洗浄方法の例である。
【0180】
まず、筒状に形成されている配管部材の一方の開口部を竪管の下部に設けられている開口部に接続し、配管部材の長手方向の所定の一部の部位(たとえば、他方の開口部)を竪管下部の開口部よりも上側に位置させておく。
【0181】
そして、次に示す第1の状態または第2の状態で、洗浄用ノズルから洗浄液を吐出しつつ、洗浄用ノズルもしくは洗浄用ノズルおよびカメラを竪管内で移動することで、竪管内を洗浄する。
【0182】
第1の状態では、洗浄ユニットの洗浄用ノズルもしくは洗浄用ノズルおよびカメラが竪管内に位置している。また、洗浄用ホースが、竪管内で洗浄用ノズルから下側に延出し、配管部材内を通り配管部材の他方の開口部である先端の開口部から配管部材の外部で延出している。また、ロープもしくはケーブルが、竪管内で洗浄用ノズルから上側に延出し竪管内を通り竪管の上端の開口部もしくは竪管の中間部に設けられている開口部から竪管の外部で延出している。
【0183】
なお、洗浄ユニットは、洗浄用ノズルと、洗浄用ノズルから延出している洗浄用ホースと、を備えて構成されている。また、洗浄ユニットは、洗浄用ノズルから延出しているロープもしくは洗浄用ノズルに設けられているカメラおよびこのカメラから延出しているケーブルとを備えて構成されている。
【0184】
第2の状態では、洗浄用ノズルもしくは洗浄用ノズルおよびカメラが竪管内に位置し、ロープもしくはケーブルが、竪管内で洗浄用ノズルから下側に延出している。また、第2の状態では、配管部材内を通り配管部材他方の開口部であるの先端の開口部から配管部材の外部で延出している。また、第2の状態では、洗浄用ホースが、竪管内で洗浄用ノズルから上側に延出し竪管内を通り竪管の上端の開口部もしくは竪管の中間部に設けられている開口部から竪管の外部で延出している。
【0185】
ここで、配管部材の他方の開口部に近傍に、配管部材が竪管に設置されている状態で排水が配管部材内にある程度溜まったときにこの溜まった排水が先端の開口部から溢れ出てしまうことを防止するための排水用の貫通孔が設けられていてもよい。
【0186】
ところで、建屋3に設置されている排水用の竪管7内の洗浄をする竪管の洗浄方法として、次の方法も考えられる。
【0187】
図29で示すように、筒状に形成されており内部にパッキン107が設けられている配管部材109の一方の開口部113を竪管7の下部に設けられている開口部23に接続しておく。
【0188】
そして、洗浄ユニット111を、以下に示す第3の状態または第4の状態で、洗浄用ノズル61から洗浄液65を吐出しつつ、洗浄用ノズル61もしくは洗浄用ノズル61およびカメラを竪管7内で移動することで、竪管7内を洗浄する。
【0189】
洗浄ユニット111は、洗浄用ノズル61と、洗浄用ノズル61から延出している洗浄用ホース62とを備えて構成されている。洗浄ユニット111は、洗浄用ノズル61から延出しているロープ59もしくは洗浄用ノズル61に設けられているカメラおよびこのカメラから延出しているケーブルとを備えて構成されている。
【0190】
第3の状態では、洗浄用ノズル61もしくは洗浄用ノズル61およびカメラが竪管7内に位置し、洗浄用ホース63が、竪管7内で洗浄用ノズル61から下側に延出し配管部材109内を通っている。また、第3の状態では、洗浄用ホース63が、配管部材109の他方の開口部である先端の開口部113からの洗浄に使用された洗浄液(洗浄によって竪管から剥がれた汚れを含む)の漏れを防ぐためにパッキン107を通り抜けている。また、第3の状態では、洗浄用ホース63が、配管部材109の先端の開口部113から配管部材109の外部で延出している。
【0191】
さらに、第3の状態では、ロープ59もしくはケーブルが、竪管7内で洗浄用ノズル61から上側に延出し竪管7内を通り竪管7の上端の開口部もしくは竪管の中間部に設けられている開口部101から竪管7の外部で延出している。
【0192】
第4の状態では、洗浄用ノズル61もしくは洗浄用ノズル61およびカメラが竪管7内に位置している。また、第4の状態では、ロープ59もしくはケーブルが、竪管7内で洗浄用ノズル61から下側に延出し、配管部材109内を通っている。また、第4の状態では、ロープ59もしくはケーブルが、配管部材109の他方の開口部であるの先端の開口部113からの洗浄に使用された洗浄液(洗浄によって竪管から剥がれた汚れを含む)の漏れを防ぐためにパッキン107を通っている。また、第4の状態では、ロープ59もしくはケーブルが、配管部材109の他方の先端の開口部113から配管部材109の外部で延出している。
【0193】
さらに、第4の状態では、洗浄用ホース63が竪管7内で洗浄用ノズル61から上側に延出し竪管7内を通り竪管7の上端の開口部もしくは竪管7の中間部に設けられている開口部101から竪管7の外部で延出している。
【0194】
なお、図29(a)で示す態様では、配管部材109を構成する第1のホース27内にパッキン(たとえばグランドパッキン)107を設けている。図29(b)で示す態様では、配管部材109を構成する第1のホース27内にパッキン(たとえば膜状のパッキン)107を設けている。図29(b)で示す態様では、配管部材109を構成するアダプタ本体部15内にパッキン(たとえばグランドパッキン)107を設けている。
【0195】
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0196】
1 竪管用アダプタ
3 建屋
7 竪管
15 アダプタ本体部
17 流路
19 開口部接続口
21 第1の接続口
23 開口部
27 第1のホース
29 第2の接続口
31 第2のホース
33 アタッチメント
35 アタッチメント本体部
37 蓋部
39 流路
41 第3の接続口
43 第4の接続口
55 栓
57 錘
59 ロープ
61 洗浄用ノズル
63 洗浄用ホース
65 洗浄液
67 開口部
S1 ロープ設置工程
S3 アタッチメント本体部設置工程
S5 洗浄用ホース設置工程
S7 洗浄用ノズル設置工程
S9 アダプタ本体部設置工程
S11 洗浄工程
S31 ロープ設置工程
S33 洗浄用ホース設置工程
S35 洗浄用ノズル設置工程
S37 アダプタ本体部設置工程
S39 洗浄工程
S51 洗浄用ホース設置工程
S53 アタッチメント本体部設置工程
S55 第1のホース内ロープ設置工程
S57 洗浄用ノズルロープ設置工程
S59 アダプタ本体部設置工程
S61 洗浄工程
S71 洗浄用ホース設置工程
S73 第1のホース内ロープ設置工程
S75 洗浄用ノズルロープ設置工程
S77 アダプタ本体部設置工程
S79 洗浄工程
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
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図21
図22
図23
図24
図25
図26
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図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35