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特開2024-98083動作設定装置、動作設定方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098083
(43)【公開日】2024-07-19
(54)【発明の名称】動作設定装置、動作設定方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20240711BHJP
【FI】
H04Q9/00 301D
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024082239
(22)【出願日】2024-05-20
(62)【分割の表示】P 2020218820の分割
【原出願日】2020-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100179833
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 将尚
(72)【発明者】
【氏名】田代 達一郎
(72)【発明者】
【氏名】松田 光佑
(72)【発明者】
【氏名】宇野 舞
(72)【発明者】
【氏名】藤田 淳子
(72)【発明者】
【氏名】大野 宏孝
(72)【発明者】
【氏名】設樂 源大
(72)【発明者】
【氏名】阿武 晃治
(57)【要約】
【課題】複数の機器の対する設定の組み合わせを自動的に生成して提供することができる動作設定装置、動作設定方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】動作設定装置は、通信部と、表示部と、記憶部と、複数の制御対象機器が所定のネットワークに接続されたことを検出し、前記複数の制御対象機器が前記所定のネットワークに接続され、前記複数の制御対象機器が前記記憶部に予め記憶される一括設定に含まれる制御対象機器の所定の組み合わせである場合に、前記複数の制御対象機器に対してシーン毎に前記複数の制御対象機器の前記所定の組み合わせに応じて、前記シーン毎に前記複数の制御対象機器の適した動作を定めた所定のルールを自動作成し、前記所定のルールを実行し、前記所定のルールを実行したことを前記表示部に表示する制御部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信部と、
表示部と、
記憶部と、
複数の制御対象機器が所定のネットワークに接続されたことを検出し、前記複数の制御対象機器が前記所定のネットワークに接続され、前記複数の制御対象機器が前記記憶部に予め記憶される一括設定に含まれる制御対象機器の所定の組み合わせである場合に、前記複数の制御対象機器に対してシーン毎に前記複数の制御対象機器の前記所定の組み合わせに応じて、前記シーン毎に前記複数の制御対象機器の適した動作を定めた所定のルールを自動作成し、前記所定のルールを実行し、前記所定のルールを実行したことを前記表示部に表示する制御部と、
を備える動作設定装置。
【請求項2】
前記複数の制御対象機器は、家族それぞれが所持する端末であり、
第1の前記所定のルールは、家族それぞれが所持する端末からの位置情報を前記通信部によって受信し、受信した前記家族それぞれの位置情報に基づいて、前記家族それぞれの在宅と帰宅とを判定し、
前記制御部は、前記家族それぞれが所持する端末が前記所定のネットワークに接続された場合に前記第1の所定のルールを作成し、前記第1の所定のルールに基づいて判定結果を前記家族それぞれが所持する端末へ送信する、
請求項1に記載の動作設定装置。
【請求項3】
前記複数の制御対象機器は、家族それぞれが所持する端末と、開口部と、であり、
第2の前記所定のルールは、家族それぞれが所持する端末からの位置情報を前記通信部によって受信し、受信した前記家族それぞれの位置情報に基づいて、前記家族それぞれの在宅と外出とを判定し、前記家族のうちの少なくとも1人が外出した場合、かつ前記制御対象機器に対して設定されている状態と異なる前記制御対象機器がある場合に、前記開口部の状態を検出し、検出した検出結果に基づいて前記設定されている状態と異なる前記制御対象機器を検出し、
前記制御部は、前記家族それぞれが所持する端末と前記開口部とが前記所定のネットワークに接続された場合に前記第2の所定のルールを作成し、前記第2の所定のルールに基づいて、前記設定されている状態と異なる前記制御対象機器があることを示す情報を前記家族それぞれが所持する端末へ送信する、
請求項1または請求項2に記載の動作設定装置。
【請求項4】
前記複数の制御対象機器は、家族それぞれが所持する端末と、開口部と、人検出装置と、であり、
第3の前記所定のルールは、家族それぞれが所持する端末からの位置情報を前記通信部によって受信し、受信した前記家族それぞれの位置情報に基づいて、前記家族全員が外出の場合に、前記人検出装置が人を検出し、前記開口部の状態を検出した検出結果に基づいて前記制御対象機器に対して設定されている状態から変更された前記制御対象機器があるか否かを検出し、
前記制御部は、前記家族それぞれが所持する端末と前記開口部と前記人検出装置とが前記所定のネットワークに接続された場合に前記第3の所定のルールを作成し、前記第3の所定のルールに基づいて、設定されている状態から変更された前記制御対象機器がある場合に、設定されている状態から変更された前記制御対象機器があることを示す情報を前記家族それぞれが所持する端末へ送信する、
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の動作設定装置。
【請求項5】
前記複数の制御対象機器は、開口部であり、
第4の前記所定のルールは、家屋のある地域の天気情報を取得し、取得した前記天気情報に基づいて、所定時間後に所定の天候になると予想される場合に、前記開口部の状態を検出した検出結果に基づいて、前記所定の設定と異なっている前記制御対象機器があるか否かを判定し、
前記制御部は、前記開口部が前記所定のネットワークに接続された場合に前記第4の所定のルールを作成し、前記第4の所定のルールに基づいて、前記第4の所定のルールの設定と異なっている前記制御対象機器がある場合に、外出している家族が所持する端末へ前記所定のルールの設定と異なっている前記制御対象機器があることを示す情報を送信する、
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の動作設定装置。
【請求項6】
前記複数の制御対象機器は、温湿度センサーであり、
第5の前記所定のルールは、前記温湿度センサーが検出した結果に基づいて、家屋の部屋それぞれの温度又は湿度が、前記所定の設定を超えたか否かを判定し、
前記制御部は、前記温湿度センサーが前記所定のネットワークに接続された場合に前記第5の所定のルールを作成し、前記第5の所定のルールに基づいて、前記所定の設定を超えた場合に、家族が所持する端末へ前記所定の設定を超えた前記制御対象機器があることを示す情報を送信する、
請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の動作設定装置。
【請求項7】
コンピュータが、
複数の制御対象機器が所定のネットワークに接続されたことを検出し、
前記複数の制御対象機器が前記所定のネットワークに接続され、前記複数の制御対象機器が予め記憶される一括設定に含まれる制御対象機器の所定の組み合わせである場合に、前記複数の制御対象機器に対してシーン毎に前記複数の制御対象機器の前記所定の組み合わせに応じて、前記シーン毎に前記複数の制御対象機器の適した動作を定めた所定のルールを自動作成し、
前記所定のルールを実行し、前記所定のルールを実行したことを表示する、
動作設定方法。
【請求項8】
コンピュータに、
複数の制御対象機器が所定のネットワークに接続されたことを検出させ、
前記複数の制御対象機器が前記所定のネットワークに接続され、前記複数の制御対象機器が予め記憶される一括設定に含まれる制御対象機器の所定の組み合わせである場合に、前記複数の制御対象機器に対してシーン毎に前記複数の制御対象機器の前記所定の組み合わせに応じて、前記シーン毎に前記複数の制御対象機器の適した動作を定めた所定のルールを自動作成させ、
前記所定のルールを実行させ、
前記所定のルールを実行したことを表示に表示させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、動作設定装置、動作設定方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、家などに設置されている各種の機器を、自宅内または遠隔制御によって自動的に制御する技術が利用されている。各種の機器は、例えば、照明装置、空調装置、玄関の鍵等である。家に家族が生活している場合は、機器を遠隔操作する利用者は複数であり、機器が設置されている部屋も複数である。
【0003】
このようなシステムでは、利用者が所持するスマートフォン等の画面を利用者が設定を操作して、区分毎に機器をグループ化して制御を実行する(例えば特許文献1参照)。区分は、例えば、リビング、台所、寝室、玄関等である。このようなシステムでは、複数の機器の設定を1つにまとめて操作できる一括設定がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-009211号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、複数の機器の中から、設定したい機器の選択や組み合わせや機器毎の設定を利用者が作成する必要があった。このため、利用者は、このような一括設定利用方法が分からず、または設定が面倒であるという課題があった。
【0006】
本開示は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、複数の機器の対する設定の組み合わせを自動的に生成して提供することができる動作設定装置、動作設定方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本開示の一態様に係る動作設定装置は、通信部と、表示部と、記憶部と、複数の制御対象機器が所定のネットワークに接続されたことを検出し、前記複数の制御対象機器が前記所定のネットワークに接続され、前記複数の制御対象機器が前記記憶部に予め記憶される一括設定に含まれる制御対象機器の所定の組み合わせである場合に、前記複数の制御対象機器に対してシーン毎に前記複数の制御対象機器の前記所定の組み合わせに応じて、前記シーン毎に前記複数の制御対象機器の適した動作を定めた所定のルールを自動作成し、前記所定のルールを実行し、前記所定のルールを実行したことを前記表示部に表示する制御部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図2】実施形態に係る端末の構成例を示す図である。
図3】実施形態に係るアプリケーションの部屋別表示モード時のメイン画面の一例を示す図である。
図4】実施形態に係るアプリケーションの機器一覧表示モード時とカメラ一覧表示モード時のメイン画面の一例を示す図である。
図5】実施形態に係るシーン毎に複数の機器の動作状態をまとめて設定する一括設定画面例を示す図である。
図6】実施形態に係るシーン毎に複数の機器の動作状態をまとめて設定する一括設定画面例を示す図である。
図7】実施形態に係るファミリー見守り通知設定における通知例を示す図である。
図8】実施形態に係るファミリー見守り通知設定における設定画面例を示す図である。
図9】実施形態に係る外出時戸締まりチェック通知設定における通知例を示す図である。
図10】実施形態に係る外出時戸締まりチェック通知設定における警告画像例を示す図である。
図11】実施形態に係る外出時戸締まりチェック通知設定における設定画面例を示す図である。
図12】実施形態に係るおうち見守り通知設定における通知例を示す図である。
図13】実施形態に係るおうち見守り通知設定における警告画像例を示す図である。
図14】実施形態に係るおうち見守り通知設定における設定画面例を示す図である。
図15】実施形態に係る悪天候あけっぱなし通知における通知例を示す図である。
図16】実施形態に係るおうち見守り通知設定における警告画像例を示す図である。
図17】実施形態に係る悪天候あけっぱなし通知設定における設定画面例を示す図である。
図18】実施形態に係る熱中症危険通知における通知例を示す図である。
図19】本実施形態に係る熱中症危険通知設定における設定画面例を示す図である。
図20】実施形態に係るサーバの処理手順のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施の形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
【0010】
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。情報処理システム1は、家屋機器2、端末3、およびサーバ4を備える。家屋機器2と、端末3と、サーバ4とは、ネットワークNWを介して接続される。ネットワークNWは、例えばインターネットである。家族それぞれが所持する端末と、開口部(鍵、窓、シャッター、開閉センサー等)が、制御対象機器に対応する。
【0011】
家屋機器2は、家屋敷地内の複数の空間それぞれの制御対象機器(以下、単に「機器」ともいう)、センサー等である。図1の例では、家屋内には、複数の空間、例えば、リビング、キッチン、浴室、玄関、子供部屋、書斎、および寝室がある。例えば、リビングには、空調機器、照明機器、自動開閉可能な電動窓、室内を撮影するカメラ、自動開閉可能な電動シャッター、センサー21、およびゲートウェイGWが設置されている。センサーは、例えば、温度センサー、湿度センサー、ドアや窓等の開閉センサー、照度センサー、人検出センサー、鍵や窓等の開閉検出センサー等である。人検出センサーや鍵や窓等の開閉検出センサーは、人検出装置22に対応する。人検出装置22は、家屋敷地内に設けられている。鍵、窓、シャッター、開閉センサー等が、開口部対応する。室内の各機器は、このゲートウェイGWを介して端末3、サーバ4と通信を行う。ゲートウェイGWと、各機器やセンサーとは、無線または有線によって接続されている。家屋内に設置されている他の機器は、例えば、電気鍵、給湯湯沸機器、空気清浄機、加湿器、除湿器、野外カメラ、ドアベル、スマートスピーカ等である。各機器は、有線または無線の通信機能を備えている。家屋機器2それぞれは、ゲートウェイGWとの間のネットワークHNを介して、ゲートウェイGWと接続される。
【0012】
ゲートウェイGWは、家屋機器2に設置されている各機器の動作状態や設定状態と、センサーの検出値等を、ネットワークNWを介してサーバ4へ送信する。ゲートウェイGWは、サーバ4が送信した各機器に対する指示を受信し、受信した情報を各機器に出力または送信する。
【0013】
端末3は、同居・別居を問わず同じ家のメンバーの例えば家族である利用者Usが所持する、例えばスマートフォン、タブレット端末、専用端末等である。端末3は、利用者Usの操作結果を検出し、検出した操作結果を、ネットワークNWを介してサーバ4に送信する。端末3は、サーバ4が送信した家屋機器2に設置されている各機器の動作状態や設定状態と、センサーの検出値等を受信して、受信した情報を表示する。利用者Usは、この端末3上に表示されるアプリケーションの画面を操作して、例えば、家屋の状態、家屋内の各部屋の状態、家族が家屋に在宅しているか外出しているか等を把握し、各部屋の機器の動作の指示を行う。
【0014】
アプリケーションは、家屋内の各機器の設定、機器の操作、機器の状態確認、機器に対する操作履歴、環境(天気)情報の提供、各種アラートの提供、家屋に住む家族が在宅しているか外出しているかを示す情報の提供等を行う。
【0015】
サーバ4は、ネットワークNWを介してゲートウェイGWと端末3と通信を行う通信部401と、制御部402と、端末3とゲートウェイGWから受信した情報等を格納する記憶部403を備える。サーバ4は、家屋機器2に設置されている各機器の動作状態や設定状態と、センサーの検出値等を取得して、取得した情報を例えば7日分保管する。サーバ4は、家族それぞれが所持する端末3から受信した位置情報に基づいて、家族が在宅しているか外出しているか判断し、判断した結果を、ネットワークNWを介してゲートウェイGWへ送信する。サーバ4は、端末3から受信した操作結果に基づいて、家屋機器2に設置されている各機器への指示を作成し、作成した指示を、ネットワークNWを介してゲートウェイGWへ送信する。サーバ4は、ネットワークNWを介して家屋のある地区の天気情報を取得し、取得した天気情報をネットワークNWを介して端末3へ送信する。
【0016】
図1に示した家屋の構成、家屋機器2の機器やセンサー等は一例であり、これに限らない。
【0017】
(端末の構成例)
端末3の構成例を説明する。図2は、本実施形態に係る端末3の構成例を示す図である。図2のように、端末3は、第1通信部301、第2通信部302、GPS受信装置303、制御部304、記憶部305、操作部306、表示部307、収音部308、撮影部309、およびスピーカ310を備える。第1通信部301、第2通信部302、GPS受信装置303、制御部304、記憶部305は、BUSを介して接続されている。
【0018】
第1通信部301は、例えば第4世代通信規格や第5世代通信規格の通信ネットワークを用いて、情報の送受信を行う。第1通信部301は、サーバ4から受信した情報を制御部304に出力する。第1通信部301は、制御部304が出力する情報をサーバ4へ送信する。
【0019】
第2通信部302は、例えば無線LAN(Local Area Network)を用いて、情報の送受信を行う。第1通信部301は、サーバ4から受信した情報を制御部304に出力する。第1通信部301は、制御部304が出力する情報をサーバ4へ送信する。このように、端末3は、第1通信部301または第2通信部302を用いて、サーバ4との情報の送受信を行う。
【0020】
GPS受信装置303は、GPS(Global Positioning System)衛星から受信した情報を制御部304に出力する。なお、GPS情報を発する機器は、スマートフォンやタブレットのみならず、例えば、スマートウォッチや携帯電話等も含まれる。また、1つのアカウントに対し、複数の発信機器で閲覧する場合は、どの機器を優先するか選択できる機能を有する。
【0021】
制御部304は、アプリケーションを取得し、取得したアプリケーションを記憶部305に記憶させる。制御部304は、アプリケーション提供サイト、またはサーバ4からアプリケーションを取得する。アプリケーションは、サーバ4が提供するWebアプリケーションであってもよい。制御部304は、第1通信部301または第2通信部302が出力する情報を取得して、表示部307に表示させる。制御部304は、GPS受信装置303が出力する情報に基づいて、端末3の現在位置を求める。制御部304は、第1通信部301と基地局との通信に基づいて、現在位置を求めるようにしてもよい。制御部304は、操作部306が出力する操作結果を第1通信部301を介してサーバ4へ送信する。制御部304は、収音部308が出力する音響信号に対して音声認識処理を行って利用者の指示を取得し、取得した利用者の指示を第1通信部301を介してサーバ4へ送信する。
【0022】
記憶部305は、アプリケーション、利用者情報、端末3の識別情報等を記憶する。
【0023】
操作部306は、例えば表示部307上に設けられているタッチパネルセンサーである。操作部306は、利用者が操作した操作結果を検出し、検出した操作結果を制御部304に出力する。
【0024】
表示部307は、制御部304が出力する画像情報を表示する。画像情報は、アプリケーションの各画面の画像である。表示部307は、例えば、液晶表示装置、有機EL(Electro Luminescence)表示装置等である。
【0025】
収音部308は、マイクロホンである。収音部308は、収音した音響信号を制御部304に出力する。収音される音響信号には、利用者の音声信号による指示が含まれる。
【0026】
撮影部309は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)画像センサーまたはCCD(Charge Coupled Device)画像センサーによるカメラである。撮影部309は、撮影した画像を制御部304に出力する。
【0027】
スピーカ310は、制御部304が出力する音響信号を出力する。音響信号は、例えば警告音や警告の音声信号である。
【0028】
(アプリケーションの画面例)
アプリケーションの画面例を説明する。アプリケーションのメイン画面について、図3図4を用いて説明する。図3は、本実施形態に係るアプリケーションの部屋別表示モード時のメイン画面g100の一例を示す図である。図3図4の画面は一例であり、これに限らない。
【0029】
このようなアプリケーションを利用できるのは、利用者の代表者(例えば世帯主)が、利用を許可し、アプリケーションによって追加した例えば家族である。利用者の代表者は、アプリケーション利用開始時、登録を行い、例えば家の追加、家族の追加、部屋の追加等の設定、家屋の機器の追加等を行うことができる。
また、代表者は、追加した家族それぞれに対し、詳細な権利(閲覧・操作権、閲覧のみの権限・非表示)を与えることができる。これにより、見守り等でも踏み入ってほしくない領域を確保することができる。
【0030】
図3のように、部屋別表示モード時のメイン画面g100は、例えば、天気情報画像g110、家族在宅外出表示画像g120、部屋別情報表示画像g130、およびメイン画面の表示モード切替画像g140を備える。天気情報画像g110は、第1画像に対応し、家族在宅外出表示画像g120は第2画像に対応し、部屋別情報表示画像g130は第3画像に対応する。すなわち、本実施形態では、メイン画面において、少なくとも天気情報画像g110と、家族在宅外出表示画像g120と、部屋別情報表示画像g130とを、1つの画面に表示する。図3のメイン画面は、部屋別表示モード時の画面でもある。
【0031】
天気情報画像g110は、例えば、家屋がある地区の天候を表す画像g111、家屋がある地区情報を示す画像g112、家屋がある地区の温度を示す画像g113、メニュー表示ボタン画像g114、および操作履歴や家族が外出した履歴の操作履歴ボタン画像g115を備える。この画像は、サーバ4の制御部402が、取得した天気予報情報に基づいて生成または選択する。取得される天気予報情報は、例えば、天気コードとアイコン、気温、相対湿度、風向き、風速、降水量、日の出時刻、日の入り時刻、および一週間分の天気予報それぞれの情報である。
【0032】
家族在宅外出表示画像g120は、例えば、家屋に住む家族または住民毎に在宅であることを示す画像g121と、外出であることを示す画像g122を備える。画像g121、g122は家族が設定したアイコンまたは写真であってもよい。図3では、4人表示しているが、表示人数は5人以上であってもよく、横にスクロールして多人数を表示させるようにしてもよい。表示順は、予め定めた順であってもよく、在宅と外出それぞれをグループ化して表示してもよい。
【0033】
部屋別情報表示画像g130は、例えば、部屋毎に、照明状態g132と温度状態g133を表示する画像g131を備える。部屋別情報表示画像g130が備える画像は、これに限らず、空調機器の動作状態等を含んでいてもよい。
【0034】
メイン画面の表示モード切替画像g140は、例えば、部屋別表示モード選択ボタン画像g141、機器一覧表示モード選択ボタン画像g142、およびカメラ一覧表示モード選択ボタン画像g143を備える。機器一覧表示モード選択ボタン画像g142は機器一覧ボタン画像に対応し、カメラ一覧表示モード選択ボタン画像g143はカメラ一覧ボタン画像に対応する。表示モードは、3つに限らず、2つであってもよく、4つ以上であってもよい。
【0035】
図4は、本実施形態に係るアプリケーションの機器一覧表示モード時とカメラ一覧表示モード時のメイン画面の一例を示す図である。機器一覧表示モード時のメイン画面g100Aについて説明する。図4のように、機器一覧表示モード時のメイン画面g100Aは、例えば、天気情報画像g110、家族在宅外出表示画像g120、一括設定ボタン画像g150、機器一覧表示画像g160、およびメイン画面の表示モード切替画像g140を備える。
【0036】
一括設定ボタン画像g150は、例えば、「おやすみ」操作ボタン画像g151、「おやすみ」操作ボタン画像g152、「いってきます」操作ボタン画像g153、および「ただいま」操作ボタン画像g154を備える。「おやすみ」操作ボタン画像g151は、選択された際に、家屋内の各機器に対して、夜間用の設定をまとめて行う操作ボタンである。「おやすみ」操作ボタン画像g152は、選択された際に、家屋の複数の機器に対して、睡眠時の設定をまとめて行う操作ボタンである。「いってきます」操作ボタン画像g153は、選択された際に、家屋の複数の各機器に対して、外出用の設定をまとめて行う操作ボタンである。「ただいま」操作ボタン画像g154は、選択された際に、家屋の複数の機器に対して、帰宅用の設定をまとめて行う操作ボタンである。一括設定ボタン画像g150には、所定の複数の機器が接続された際に利用シーンに応じた複数の機器の設定を自動的に作成するボタン画像が含まれていてもよい。
【0037】
機器一覧表示画像g160は、例えば、家屋内の各機器と、その機器名を表示する画像g161~g165を備える。機器一覧表示画像g160は、利用者の操作に応じて、例えば縦方向スクロールさせることで複数の機器を表示させることができる。機器名を表示する画像g161~g165は、例えば、機器状態を示す画像g166を備える。この機器状態を示す画像g166は、ボタン画像でもある。利用者は、このボタン画像を操作することで、例えば、ON(オン状態)とOFF(オフ状態)とを反復簡易操作できる。機器名を表示する画像g161~g165それぞれもボタン画像である。利用者によってこのボタン画像が選択された際は、選択された機器の詳細な状態表示と、設定画面に推移する。表示される機器の表示順は、予め設定されている順であってもよく、例えば、利用者が設定した順でもよく、あるいは利用者が機器名毎にソートした順であってもよい。
【0038】
カメラ一覧表示モード時のメイン画面g100Bについて説明する。カメラ一覧表示モード時のメイン画面g100Bは、例えば、天気情報画像g110、家族在宅外出表示画像g120、撮影画像一覧画像g170、およびメイン画面の表示モード切替画像g140を備える。
【0039】
撮影画像一覧画像g170は、カメラ毎の画像g171~g176を備える。画像g171~g176は、静止画であっても動画であってもよい。画像g171~g176は、現在撮影中のリアルタイムの画像であってもよく、録画した画像であってもよい。録画した画像の場合は、再生ボタン画像g177の操作に応じた再生や、早送り再生等が行えるようにしてもよい。カメラが撮影した画像は、ゲートウェイGWがサーバ4へ送信し、サーバ4が端末3に提供する。
【0040】
(一括設定例)
シーン毎に複数の機器の動作状態をまとめて設定する一括設定について、図5図6を用いて説明する。図5図6は、本実施形態に係るシーン毎に複数の機器の動作状態をまとめて設定する一括設定画面例を示す図である。
【0041】
図5を用いて説明する。メイン画面g100Aにおいて、一括設定ボタン画像g150には、既に設定されている「いってきます」操作ボタン画像g153等と、新規にシーンを追加する際に選択される例えば「さらに見る」ボタン画像g155をさらに備える。
【0042】
利用者が、「さらに見る」ボタン画像g155を選択した場合、制御部304は、新規シーン追加の第1画面g400Aを表示させる。新規シーン追加の第1画面g400Aは、設定の進捗状態を表示する領域g410と、シーン追加領域g420とを備える。設定の進捗状態を表示する領域g410は、進捗状況画像g411、および次の設定画面に移動する「次へ」ボタン画像g412を備える。シーン追加領域g420は、アプリケーションが予め機器の選択等を設定してあるシーンリストボタン画像g421、および利用者がシーンを作成するカスタムボタン画像g422を備える。
【0043】
利用者が、新規シーン追加の第1画面g400Aのシーン追加領域g420において、シーンリストボタン画像g421、およびカスタムボタン画像g422のうちの1つを選択した後、「次へ」ボタン画像g412を選択した場合、制御部304は、新規シーン追加の第2画面g400Bを表示させる。新規シーン追加の第2画面g400Bは、設定の進捗状態を表示する領域g410と、動作タイミング設定領域g430とを備える。動作タイミング設定領域g430は、動作開始させる時刻設定領域g431、および操作させる曜日選択画像g432を備える。
【0044】
利用者が、新規シーン追加の第2画面g400Bにおいて、時刻と曜日を設定した後、「次へ」ボタン画像g412を選択した場合、制御部304は、新規シーン追加の第3画面g400C(図6)を表示させる。図6に移って説明を続ける。各シーンは、家屋内外の機器がゲートウェイGWに接続された場合、サーバ4が自動的に作成する。新規シーン追加の第3画面g400Cは、そのようにサーバ4によって自動的に作成されたシーンの一例でもある。新規シーン追加の第3画面g400Cは、設定の進捗状態を表示する領域g410と、機器と操作内容の設定領域g440とを備える。機器と操作内容の設定領域g440は、例えば、機器名と設置されている空間を示す画像g441、機器をシーンから削除するボタン画像g442、シーン動作開始によって制御される機器の状態を表す画像g443、危機の状態を変更するボタン画像g444、および他の機器をシーンに追加する追加ボタン画像g445を備える。
【0045】
利用者が、新規シーン追加の第3画面g400Cにおいて、変更無しまたは変更後に、「次へ」ボタン画像g412を選択した場合、制御部304は、新規シーン追加の第4画面g400Dを表示させる。新規シーン追加の第4画面g400Dは、設定の進捗状態を表示する領域g410と、シーン設定画像g450とを備える。シーン設定画像g450は、シーンに対応する画像を選択するボタン画像g451、およびシーンの名前を設定する領域g452を備える。シーンに対応する画像は、アプリケーションによって予め用意されている画像を用いたり、端末3に記憶されている画像を選択することも可能である。利用者が、新規シーン追加の第4画面g400Dにおいて、設定後に、「完了」ボタン画像g413を選択した場合、制御部304は、メイン画面g100Bに戻す。
【0046】
シーンの一括設定の例として、ファミリー見守り通知、外出時戸締まりチェック通知、おうち見守り通知、悪天候あけっぱなし通知、熱中症危険通知を説明する。シーンの一括設定は、これに限らない。他のシーンの一括設定は、例えば、起床時設定、帰宅時設定、睡眠時設定等である。これらのルールは、以下の説明するように、サーバ4の制御部402が、ペアリング接続した複数の制御対象機器が、予め記憶する一括設定に含まれる制御対象機器の組み合わせである場合に、各ルールを自動的に生成する。
【0047】
制御対象機器の登録時のペアリング接続の手順例を説明する。家屋敷地内に制御対象機器が新たに設置される場合、利用者は、アプリケーションの機器追加画面を開く。利用者は、機器追加画面を操作して追加したい機器に対応するボタン画像を選択する。利用者は、機器の電源をオン状態にし、例えば機器が備えるペアリングボタンを押す。機器は、ペアリングリクエストを端末3へ送信する。端末3は、受信したペアリングリクエストをゲートウェイGWへ送信する。これにより、機器とゲートウェイGWとのペアリングが完了する。ペアリングのプロトコルや手法は、例えば周知の手法を用いる。
【0048】
(ファミリー見守り通知)
ファミリー見守り通知について、図7図8を用いて説明する。図7は、本実施形態に係るファミリー見守り通知設定における通知例を示す図である。端末3がロック状態のとき、制御部304は、ロック画面g500Aに、家族の外出の通知画像g501(例えば「まゆみが外出しました」)を表示させる。この通知は、サーバ4が、「まゆみ」が所持する端末3の位置情報に基づいて検出し、検出した際に通知をネットワークNWを介して他の家族の端末3へ送信する。端末3の制御部304は、通知を受信した際に、アプリケーションの画面の所定位置に表示させる。ファミリー見守り通知は、第1の所定のルールに対応する。サーバ4の制御部402は、家族それぞれが所持する端末3が所定のネットワークに接続された場合に第1の所定のルールを自動的に作成する。ネットワークNWは、所定のネットワークに対応する。
【0049】
ロック画面g500Aが解除されている場合、制御部304は、例えばメイン画面g100の天気情報画像g110の領域に通知があったことを知らせる通知画像g117を表示させる。利用者が、この通知画像g117を選択した場合、制御部304は、通知結果画像g510を、例えば、メイン画面g100の上の層に重ねて表示させる。通知結果画像g510は、別画面であってもよい。通知結果画像g510は、外出した家族に対応する画像を含む外出を通知する外出画像g511と、利用者が確認したことにより、この画像を消す場合に選択するOKボタン画像g512を備える。制御部304は、OKボタン画像g512が選択された場合、通知結果画像g510を消す。本実施形態によれば、これらの通知によって、家族が外出したことを通知することができる。
【0050】
図8は、本実施形態に係るファミリー見守り通知設定における設定画面例を示す図である。設定画面g500Bは、この一括設定の通知を利用するか否かの設定領域g521、外出を通知する家族の設定領域g522、帰宅を通知する家族の設定領域g523を備える。このような一括設定は、家族の端末3それぞれが、ネットワークNWに接続された場合に、サーバ4が自動的に生成する。設定画面g500Bのように、利用者は、このような一括設定を利用しないように無効化でき、通知対象も自動的に設定された状態から変更(対象者毎に有効か無効かを設定)することができる。
【0051】
外出判定画面g500Cは、外出であるか在宅であるかを判定する判定範囲の地図画像g531と、エリア説明領域g532を備える。利用者は、判定するエリアの範囲の大きさを、初期状態から画面を操作して変更することができる。エリア説明領域g532において、初期状態の住所は家屋の住所であるが、住所を例えばソフトウェアキーボードから手入力することも可能である。
【0052】
(外出時戸締まりチェック通知)
外出時戸締まりチェック通知について、図9図11を用いて説明する。図9は、本実施形態に係る外出時戸締まりチェック通知設定における通知例を示す図である。端末3がロック状態のとき、制御部304は、ロック画面g600Aに、戸締まりに関する警告通知である画像g601(例えば「とじまり忘れがあります」)を表示させる。この警告は、サーバ4の制御部402が、登録されている家族が所持する端末3の位置情報に基づいて家族全員が外出している際に人検出装置が検出した検出値に基づいて検出し、検出した際に警告をネットワークNWを介して家族それぞれの端末3へ送信する。端末3の制御部304は、警告を受信した際に、アプリケーションの画面の所定位置に表示させる。外出時戸締まりチェック通知は、第2の所定のルールに対応する。サーバ4の制御部402は、家族それぞれが所持する端末3と開口部とが所定のネットワークに接続された場合に第2の所定のルールを自動的に作成する。ネットワークNWと、家屋敷地内のゲートウェイGWと機器との間のネットワークHNは、所定のネットワークに対応する。
【0053】
ロック画面g600Aが解除されている場合、制御部304は、例えばメイン画面g100の天気情報画像g110の領域に警告があったことを知らせる警告画像g118を表示させる。
【0054】
利用者が、この警告画像g118を選択した場合、制御部304は、図10のように警告画像g610またはg620を、例えば、メイン画面g100の上の層に重ねて表示させる。図10は、本実施形態に係る外出時戸締まりチェック通知設定における警告画像例を示す図である。警告画像g610またはg620は、別画面であってもよい。制御部304は、OKボタン画像g611またはg621が選択された場合、警告画像g610またはg620を消す。制御部304は、警告画像g620で「カギをしめる」ボタン画像g622が選択された場合、ネットワークNWを介して、サーバ4へ閉めることを示す情報を送信する。サーバ4の制御部402は、端末3からこの情報を受信した場合、対象の機器を閉じるように制御する制御指示を、ネットワークNWを介してゲートウェイGWへ送信する。利用者は、警告に対して、閉めない選択である「いいえ」ボタン画像g623も選択可能である。例えば警告画像g620では、アプリケーションが推奨する状態を、初期状態として提示する。本実施形態によれば、これらの警告によって、とじまり忘れがあることを通知することができる。
【0055】
図11は、本実施形態に係る外出時戸締まりチェック通知設定における設定画面例を示す図である。設定画面g600Bは、この一括設定の通知を利用するか否かの設定領域g631、外出を通知する家族の設定領域g632、外出時に確認対象の開口部(機器、センサー)の設定領域g633を備える。例えば、電気錠、電動シャッター、電動窓、クレセントセンサー、ドア窓センサー、その他開口部センサー等を制御対象機器とし、サーバ4の制御部402が自動的にこの一覧に追加して、自動的に一括設定を生成する。この一括設定による警告タイミングは、例えば、家族が所持する端末3の位置情報に基づいて、ファミリー見守り通知によって設定したエリアを出た家族に対して通知する。初期設定では、家族全てが通知対象に設定されているが、通知対象の家族を変更することも可能である。開いていることを警告する対象の開口部は、初期設定によって設定されているが、この検出対象の開口部も変更することが可能である。設定の変更とは、例えば家屋の世帯主が行う。このため、このような設定画面の表示や設定の変更は、例えば家族の登録時に家族毎に権限を家屋の世帯主が設定する。
【0056】
(おうち見守り通知)
おうち見守り通知について、図12図14を用いて説明する。図12は、本実施形態に係るおうち見守り通知設定における通知例を示す図である。端末3がロック状態のとき、制御部304は、ロック画面g700Aに、戸締まりに関する警告通知である画像g701(例えば「外出中にかカギがあきました」)を表示させる。この警告は、サーバ4の制御部402が、登録されている家族が所持する端末3の位置情報に基づいて家族全員が外出している際に人検出装置(人検出センサーまたは鍵や窓の開閉検出センサー等)が検出した検出値に基づいて検出し、検出した際に警告をネットワークNWを介して家族それぞれの端末3へ送信する。端末3の制御部304は、警告を受信した際に、アプリケーションの画面の所定位置に表示させる。おうち見守り通知は、第3のルールに対応する。サーバ4の制御部402は、家族それぞれが所持する端末3と開口部と人検出装置とが所定のネットワークに接続された場合に第3の所定のルールを作成する。ネットワークNWと、家屋敷地内のゲートウェイGWと機器との間のネットワークHNは、所定のネットワークに対応する。
【0057】
ロック画面g700Aが解除されている場合、制御部304は、外出時戸締まりチェック通知と同様に例えばメイン画面g100の天気情報画像g110の領域に警告があったことを知らせる警告画像g118を表示させる。
【0058】
利用者が、この警告画像g118を選択した場合、制御部304は、図13のように警告画像g710またはg720あるいはg730を、例えば、メイン画面g100の上の層に重ねて表示させる。図13は、本実施形態に係るおうち見守り通知設定における警告画像例を示す図である。警告画像g710またはg720あるいはg730は、別画面であってもよい。警告画像g710は、玄関ドアの鍵開閉検出センサーである人検出装置によって鍵が開いたことが検出された場合に表示される画像である。警告画像g720は玄関ドアの開閉検出センサーである人検出装置によってドアが開いたことが検出された場合に表示される画像である。警告画像g730は玄関ドアのカメラである人検出装置によって家屋敷地内における人の動きが検出された場合に表示される画像である。本実施形態によれば、これらの警告によって、外出時に鍵が開けたれたことを通知することができる。
【0059】
サーバ4の制御部402が、ゲートウェイGWが送信した人検出装置の検出結果に基づいて、これらの画面の生成と選択を行う制御部304は、警告画像g730において「(カメラ撮影した画像を)確認する」ボタン画像g732が選択された場合、ネットワークNWを介して、サーバ4へ閉めることを示す情報を送信する。サーバ4の制御部402は、端末3からこの情報を受信した場合、カメラが撮影した映像を再生する制御指示を、ネットワークNWを介してゲートウェイGWへ送信する。利用者は、警告に対して、確認しない選択である「いいえ」ボタン画像g733も選択可能である。撮影された画像は、ゲートウェイGWがサーバ4へ送信し、サーバ4が端末3に提供する。本実施形態によれば、この操作によって、家屋敷地内のカメラが撮影した画像を確認することができる。
【0060】
図14は、本実施形態に係るおうち見守り通知設定における設定画面例を示す図である。設定画面g700Bは、この一括設定の通知を利用するか否かの設定領域g741、自分の外出中に通知を行うか否かの設定領域g742、人検出装置が検出した場合に通知するか否かの設定領域g743を備える。例えば、人検出装置がネットワークNW、ゲートウェイGWを介してネットワークに接続された際に、サーバ4の制御部402が自動的にこの一覧に追加することで、自動的に一括設定を生成する。
【0061】
(悪天候あけっぱなし通知)
悪天候あけっぱなし通知について、図15図17を用いて説明する。図15は、本実施形態に係る悪天候あけっぱなし通知における通知例を示す図である。端末3がロック状態のとき、制御部304は、ロック画面g800Aに、悪天候が予想される場合等の戸締まりに関する警告通知である画像g801(例えば「1時間後に雨が降る予報です。あけっぱなしの開口部があります」)を表示させる。この警告は、サーバ4の制御部402が、登録されている家族が所持する端末3の位置情報に基づいて家族が外出している際に天気予報情報に基づいて検出し、天候が悪化することを検出した際に警告をネットワークNWを介して家族それぞれの端末3へ送信する。端末3の制御部304は、警告を受信した際に、アプリケーションの画面の所定位置に表示させる。悪天候あけっぱなし通知は、第4のルールに対応する。サーバ4の制御部402は、開口部が所定のネットワークに接続された場合に第4の所定のルールを作成する。ネットワークNWと、家屋敷地内のゲートウェイGWと機器との間のネットワークHNは、所定のネットワークに対応する。制御対象機器は、例えば、おうち見守り通知と同様である。
【0062】
ロック画面g800Aが解除されている場合、制御部304は、外出時戸締まりチェック通知と同様に例えばメイン画面g100の天気情報画像g110の領域に警告があったことを知らせる警告画像g118を表示させる。
【0063】
利用者が、この警告画像g118を選択した場合、制御部304は、図16のように警告画像g810またはg820を、例えば、メイン画面g100の上の層に重ねて表示させる。図16は、本実施形態に係るおうち見守り通知設定における警告画像例を示す図である。警告画像g810またはg820は、別画面であってもよい。警告画像g810は、自動開閉できるシャッターや窓が無い場合に表示される画像である。警告画像g820は、自動開閉できるシャッターや窓が有る場合に表示される画像である。サーバ4の制御部402は、記憶部403が記憶する家屋機器2の情報に基づいて、これらの画面の生成と選択を行う。本実施形態によれば、これらの警告によって、利用者へ天候が悪化する予報であることと、あけっぱなしの開口部があることを通知することができる。
【0064】
警告画像g820において「(あけっぱなしの開口部を)しめる」ボタン画像g821を利用者が選択した場合、制御部304は、警告画像g830のように、選択した利用者に対応する画像g831を表示し、開口部を閉める制御依頼をネットワークNWを介してサーバ4へ送信する。サーバ4の制御部402は、受信した制御依頼に基づいて、開口部をしめる制御指示を、ネットワークNWを介してゲートウェイGWへ送信する。ゲートウェイGWは、受信した制御指示に基づいて、開口部を閉め、閉めたことをネットワークNWを介してサーバ4へ送信する。サーバ4の制御部402は、制御が完了した際、しめた機器名等と制御依頼が完了したことを示す画像g832を警告画像g830に表示させる。本実施形態によれば、この画面によって、利用者があけっぱなしの開口部を自動で閉めさせることができる。
【0065】
図17は、本実施形態に係る悪天候あけっぱなし通知設定における設定画面例を示す図である。設定画面g800Bは、この一括設定の通知を利用するか否かの設定領域g841、通知を行う雨量や風速等の設定領域g842、通知対象の開口部の設定領域g843を備える。例えば、センサーがネットワークNW、ゲートウェイGWを介してネットワークに接続された際に、サーバ4の制御部402が自動的にこの一覧に追加して、自動的に一括設定を生成する。初期設定では、雨が降る、風が強くなる予報の1時間前に通知を許可する設定になっているが、許可しないに変更したり、通知時間を変更することも可能である。
【0066】
図17の家の設定画面g800Cは、天気予報のピンポイント情報を参照する住所等を設定する画面である。家の設定は、郵便番号から設定してもよく、住所を入力するようにしてもよい。
【0067】
(熱中症危険通知)
熱中症危険通知について、図18図19を用いて説明する。図18は、本実施形態に係る熱中症危険通知における通知例を示す図である。端末3がロック状態のとき、制御部304は、ロック画面g900Aに、熱中症の期間があることの警告通知である画像g901(例えば「熱中症になる危険があります」)を表示させる。この警告は、サーバ4の制御部402が、天気予報情報に基づいて検出し、温度が設定温度以上になった際に警告をネットワークNWを介して家族それぞれの端末3へ送信する。端末3の制御部304は、警告を受信した際に、アプリケーションの画面の所定位置に表示させる。熱中症危険通知は、第5のルールに対応する。サーバ4の制御部402は、家屋敷地内の温湿度センサーが所定のネットワークに接続された場合に第5の所定のルールを作成する。ネットワークNWと、家屋敷地内のゲートウェイGWと機器との間のネットワークHNは、所定のネットワークに対応する。制御対象機器は、例えば、温度センサーや湿度センサーである。
【0068】
ロック画面g900Aが解除されている場合、制御部304は、外出時戸締まりチェック通知と同様に例えばメイン画面g100の天気情報画像g110の領域に警告があったことを知らせる警告画像g118を表示させる。
【0069】
利用者が、この警告画像g118を選択した場合、制御部304は、警告画像g910を、例えば、メイン画面g100の上の層に重ねて表示させる。警告画像g910は、別画面であってもよい。サーバ4の制御部402は、記憶部403が記憶する家屋機器2の情報に基づいて、これらの画面の生成を行う。本実施形態によれば、これらの警告によって、利用者へ熱中症の危機を通知することができる。
【0070】
図19は、本実施形態に係る熱中症危険通知設定における設定画面例を示す図である。設定画面g900Bは、この一括設定の通知を利用するか否かの設定領域g941、通知を行う危険度の設定領域g942、通知対象のセンサーの設定領域g943を備える。例えば、センサーがネットワークNW、ゲートウェイGWを介してネットワークに接続された際に、サーバ4の制御部402が自動的にこの一覧に追加して、自動的に一括設定を生成する。
【0071】
上述したルール、ルールの設定画面や、通知画像、警告画像、通知文、警告文等は一例であり、これに限らない。
【0072】
(処理手順例)
サーバ4の処理手順例を説明する。図20は、本実施形態に係るサーバ4の処理手順のフローチャートである。以下の処理において、端末3には、アプリケーションがインストールされているとする。
【0073】
(ステップS1)制御部402は、利用者が端末3にインストールしたアプリケーションに対して行った初期設定情報を、記憶部403に記憶させる。初期設定情報には、例えば、家屋の愛称、家屋の住所、家屋の世帯主(またはーナー)の愛称とアイコンまたは写真、家族、家屋の空間(部屋等)等の情報を含む。
【0074】
(ステップS2)制御部402は、家屋敷地内に設置されている制御対象機器の情報を例えば空間毎に取得し、取得した情報を記憶部403に記憶させる。
【0075】
(ステップS3)制御部402は、所定の組み合わせの制御対象機器が、ゲートウェイGWを介してネットワークNWが接続されたか否か判別する。制御部402は、所定の組み合わせの制御対象機器がネットワークNWに接続されたと判別した場合(ステップS3;YES)、ステップS4の処理に進める。制御部402は、所定の組み合わせの制御対象機器がネットワークNWに接続されていない判別した場合(ステップS3;NO)、ステップS3の処理を繰り返す。
【0076】
(ステップS4)制御部402は、所定の組み合わせに応じて、所定のルールを自動的に生成する。
【0077】
(ステップS5)制御部402は、天気予報情報を取得する。制御部402は、例えば所定の時刻毎に天気予報情報を取得する。
【0078】
(ステップS6)制御部402は、制御対象機器の状態、センサー情報等を取得する。制御部402は、例えば所定の時間間隔によって家屋機器2の状態、センサー情報等を取得する。
【0079】
(ステップS7)制御部402は、ルール毎に設定された情報に基づいて、取得された情報が通知条件を満たしているか否かを判別する。制御部402は、取得された情報が通知条件を満たしていると判別した場合(ステップS7;YES)、ステップS8の処理に進める。制御部402は、取得された情報が通知条件を満たしていないと判別した場合(ステップS7;NO)、ステップS5の処理に戻す。
【0080】
(ステップS8)制御部402は、ルール毎に設定された情報に基づいて、通知または警告を、ネットワークNWを介して端末3へ送信する。
【0081】
(ステップS9)制御部402は、通知または警告に対する制御依頼を、端末3から受信したか否かを判別する。制御部402は、制御依頼を受信したと判別した場合(ステップ97;YES)、ステップS10の処理に進める。制御部402は、制御依頼を受信していないと判別した場合(ステップS10;NO)、ステップS5の処理に戻す。
【0082】
(ステップS10)制御部402は、受信した制御依頼に基づいて制御指示を生成し、生成した制御指示をネットワークNWを介してゲートウェイGWへ送信する。送信後、制御部402は、ステップS5の処理に戻す。
【0083】
以上のように、本実施形態によれば、設定したい機器の選択や組み合わせや機器毎の設定を利用者が作成する手間が省けるため、ルールを簡単に利用できる。
【0084】
本開示における制御部402の機能の全てまたは一部を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより制御部402が行う全ての処理または一部の処理を行ってもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0085】
上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0086】
以上、本開示を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本開示はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0087】
1…情報処理システム、2…家屋機器、3…端末、4…サーバ、NW…ネットワーク、301…第1通信部、302…第2通信部、303…GPS受信装置、304…制御部、305…記憶部、306…操作部、307…表示部、308…収音部、309…撮影部、310…スピーカ、401…通信部、402…制御部、403…記憶部、g100,g100A,g100B…メイン画面、g110…天気情報画像、g120…家族在宅外出表示画像、g130…部屋別情報表示画像、g140…メイン画面の表示モード切替画像、g300…操作履歴画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
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図18
図19
図20