(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098142
(43)【公開日】2024-07-22
(54)【発明の名称】イメージセンサー及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 27/146 20060101AFI20240712BHJP
【FI】
H01L27/146 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023207927
(22)【出願日】2023-12-08
(31)【優先権主張番号】10-2023-0003081
(32)【優先日】2023-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】柳 制亨
(72)【発明者】
【氏名】林 夏珍
(72)【発明者】
【氏名】田 鍾▲みん▼
(72)【発明者】
【氏名】全 宅洙
(72)【発明者】
【氏名】許 在成
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA04
4M118CA07
4M118CA09
4M118CA22
4M118CA34
4M118CB13
4M118DD04
4M118DD09
4M118EA14
4M118FA06
4M118FA27
4M118FA28
4M118FA33
4M118FA38
4M118GB09
4M118GC08
4M118GC11
4M118GD04
4M118HA25
4M118HA30
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電気的及び光学的特性が向上したイメージセンサー及びその製造方法を提供する。
【解決手段】イメージセンサーは、マイクロレンズ350と、カラーフィルター340と、反射防止膜310と、光電変換領域PDとを含む複数のピクセル領域を有する半導体基板100及び半導体基板上でピクセル領域の各々に該当するオープニングを定義するフェンス構造体320を含み、フェンス構造体は、半導体基板の上の金属パターン322、金属パターン上の低屈折パターン328及び金属パターンと低屈折パターンとの間の金属酸化物パターン324を含む。
【選択図】
図5A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のピクセル領域を含む半導体基板と、
前記半導体基板上で前記ピクセル領域の各々に該当するオープニングを定義するフェンス構造体と、を含み、
前記フェンス構造体は、前記半導体基板の上の金属パターン、前記金属パターン上の低屈折パターン、及び前記金属パターンと前記低屈折パターンとの間の金属酸化物パターンを含む、イメージセンサー。
【請求項2】
前記金属パターン及び前記金属酸化物パターンは、同一の金属物質を含み、
前記金属物質は、Ti、Ta、W、Al、Cu、及びInの中で少なくとも1つを含む、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項3】
前記金属酸化物パターンは、窒素(N)をさらに含む、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項4】
前記金属酸化物パターンの厚さは、前記金属パターンの厚さより小さい、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項5】
前記金属パターンと前記金属酸化物パターンの厚さの和は、40Å~100Åである、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項6】
前記金属パターンは、TiN、TaN、Ti、Ta、Al、W、Cu、及びITOの中で少なくとも1つを含む、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項7】
前記金属酸化物パターンは、TiOx、TiON、及びITOの中で少なくとも1つを含む、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項8】
前記金属パターンは、30Å~60Åの厚さを有する、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項9】
前記金属酸化物パターンは、30Å~60Åの厚さを有する、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項10】
前記フェンス構造体の前記オープニング内に各々提供されるカラーフィルターと、
前記フェンス構造体の側壁及び前記カラーフィルターの底面を覆う保護膜と、をさらに含む、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項11】
前記ピクセル領域の各々で前記半導体基板内に提供される光電変換領域と、
前記半導体基板内に配置されて前記ピクセル領域の各々を定義するピクセル分離構造体と、をさらに含み、
前記フェンス構造体は、前記ピクセル分離構造体と重畳される、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項12】
複数のピクセル領域を含む半導体基板と、
前記半導体基板上で前記ピクセル領域の各々に該当するオープニングを定義するフェンス構造体と、を含み、
前記フェンス構造体は、前記半導体基板の上のバリアーパターン及び前記バリアーパターン上の低屈折パターンを含み、
前記バリアーパターンは、金属及び酸素を含み、
前記バリアーパターンは、前記半導体基板と隣接する下部部分及び前記低屈折パターンと隣接する上部部分を含み、
前記バリアーパターンの酸素濃度は、前記下部部分より前記上部部分で大きい、イメージセンサー。
【請求項13】
前記バリアーパターンの前記上部部分における透過率は、前記バリアーパターンの前記下部部分における透過率より大きい、請求項12に記載のイメージセンサー。
【請求項14】
前記バリアーパターンの前記下部部分は、酸素を含まない、請求項12に記載のイメージセンサー。
【請求項15】
前記バリアーパターンは、窒素(N)をさらに含む、請求項12に記載のイメージセンサー。
【請求項16】
前記バリアーパターン内の前記金属は、Ti、Ta、W、Al、Cu、及びInの中で少なくとも1つを含む、請求項12に記載のイメージセンサー。
【請求項17】
前記バリアーパターンは、40Å~100Åの厚さを有する、請求項12に記載のイメージセンサー。
【請求項18】
互いに対向する第1面及び第2面を有する半導体基板と、
前記半導体基板は、受光領域及び遮光領域を含み、
前記受光領域及び前記遮光領域で、前記半導体基板内に配置されて複数のピクセル領域を定義するピクセル分離構造体と、
前記受光領域及び前記遮光領域で前記ピクセル領域の前記半導体基板内に提供された光電変換領域と、
前記半導体基板の前記第2面上に配置され、前記ピクセル領域に各々提供される複数のマイクロレンズと、
前記マイクロレンズと前記半導体基板の前記第2面との間に配置され、前記ピクセル領域に各々提供されるカラーフィルターと、
前記カラーフィルターと前記半導体基板の前記第2面との間に配置される反射防止膜と、
前記反射防止膜上に配置され、互いに隣接する前記カラーフィルターの間に配置されるフェンス構造体と、を含み、
前記フェンス構造体は、前記反射防止膜上のバリアーパターン及び前記バリアーパターン上の低屈折パターンを含み、
前記バリアーパターンは、前記反射防止膜上の金属パターン及び前記金属パターンと前記低屈折パターンとの間の金属酸化物パターンを含む、イメージセンサー。
【請求項19】
前記遮光領域で前記反射防止膜上に配置され、前記遮光領域の前記光電変換領域と重畳される遮光パターンをさらに含み、
前記遮光パターンは、前記バリアーパターンと同一の物質を含む、請求項18に記載のイメージセンサー。
【請求項20】
前記バリアーパターン及び前記遮光パターンは、金属及び酸素を含み、
前記バリアーパターンは、前記半導体基板と隣接する下部部分及び前記低屈折パターンと隣接する上部部分を含み、
前記バリアーパターンの酸素濃度は、前記下部部分より前記上部部分において大きい、請求項19に記載のイメージセンサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はイメージセンサー及びその製造方法に関し、より詳細には電気的及び光学的特性がより向上されたイメージセンサー及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサーは光学映像を電気信号に変換させる。最近になって、コンピュータ産業と通信産業の発達につれてデジタルカメラ、ビデオカメラ、PCS(Personal Communication System)、ゲーム機器、警備用カメラ、医療用マイクロカメラ等の様々な分野で性能が向上されたイメージセンサーの需要が増大している。
【0003】
イメージセンサーとしては電荷結合素子(CCD:Charge Coupled Device)及びCMOSイメージセンサーがある。この中で、CMOSイメージセンサーは駆動方式が簡単であり、信号処理回路を単一チップに集積することができるので、製品の小型化が可能である。CMOSイメージセンサーは電力消耗もまた非常に低いので、バッテリー容量が制限的である製品に適用が容易である。また、CMOSイメージセンサーはCMOS工程技術を互換して使用することができるので、製造単価を下げることができる。したがって、CMOSイメージセンサーは技術開発と共に高解像度が具現可能につれ、その使用が急激に増えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第11,302,733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題はより向上された電気的及び光学的特性を有するイメージセンサー及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は以上で言及した課題に制限されなく、言及されないその他の課題は下記の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記解決しようとする課題を達成するために本発明の一実施形態によるイメージセンサーは、複数のピクセル領域を含む半導体基板、及び前記半導体基板上で前記ピクセル領域の各々に該当するオープニングを定義するフェンス構造体を含み、前記フェンス構造体は前記半導体基板の上の金属パターン、前記金属パターン上の低屈折パターン、及び前記金属パターンと前記低屈折パターンとの間の金属酸化物パターンを含むことができる。
【0008】
上記解決しようとする課題を達成するために発明の一実施形態によるイメージセンサーは、複数のピクセル領域を含む半導体基板、及び前記半導体基板上で前記ピクセル領域の各々に該当するオープニングを定義するフェンス構造体を含み、前記フェンス構造体は前記半導体基板の上のバリアーパターン及び前記バリアーパターン上の低屈折パターンを含み、前記バリアーパターンは金属及び酸素を含み、前記バリアーパターンは前記半導体基板と隣接する下部部分及び前記低屈折パターンと隣接する上部部分を含み、前記バリアーパターンの酸素濃度は前記下部部分より前記上部部分において大きいことができる。
【0009】
上記解決しようとする課題を達成するために本発明の一実施形態によるイメージセンサーは、互いに対向する第1面及び第2面を有する半導体基板と、前記半導体基板は受光領域及び遮光領域を含み、前記受光領域及び前記遮光領域で、前記半導体基板内に配置されて複数のピクセル領域を定義するピクセル分離構造体、前記受光領域及び前記遮光領域で前記ピクセル領域の前記半導体基板内に提供された光電変換領域、前記半導体基板の前記第2面上に配置され、前記ピクセル領域に各々提供される複数のマイクロレンズ、前記マイクロレンズと前記半導体基板の前記第2面との間に配置され、前記ピクセル領域に各々提供されるカラーフィルター、前記カラーフィルターと前記半導体基板の前記第2面との間に配置される反射防止膜、及び前記反射防止膜上に配置され、互いに隣接する前記カラーフィルターの間に配置されるフェンス構造体を含み、前記フェンス構造体は前記反射防止膜上のバリアーパターン及び前記バリアーパターン上の低屈折パターンを含み、前記バリアーパターンは前記反射防止膜上の金属パターン及び前記金属パターンと前記低屈折パターンとの間の金属酸化物パターンを含むことができる。
【0010】
上記解決しようとする課題を達成するために本発明の一実施形態によるイメージセンサーの製造方法は、複数のピクセル領域を含む半導体基板を提供すること、前記半導体基板上に反射防止膜を形成すること、前記反射防止膜上にバリアー膜を形成すること、前記バリアー膜上に低屈折膜を形成すること、前記低屈折膜、前記バリアー膜をパターニングして前記反射防止膜を露出させるフェンス構造体を形成し、前記フェンス構造体は前記ピクセル領域の各々に対応するオープニングを定義すること、及び前記オープニング内にカラーフィルターを形成することを含み、前記バリアー膜を形成することは前記反射防止膜上に金属膜及び金属酸化膜を順に形成することを含むことができる。
【0011】
その他の実施形態の具体的な事項は詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施形態によれば、フェンス構造体で金属パターンの厚さを最小化することができるので、金属パターンによる感度(sensitivity)低下を最小化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態によるイメージセンサーのブロック図である。
【
図2A】本発明の実施形態によるイメージセンサーの単位ピクセルの回路図である。
【
図2B】本発明の実施形態によるイメージセンサーの単位ピクセルの回路図である。
【
図3】本発明の実施形態によるイメージセンサーの一部を示す平面図である。
【
図4】本発明の実施形態によるイメージセンサーの断面図であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図6A】本発明の様々な実施形態によるイメージセンサーの一部を拡大した図面であって、
図4のP1部分を拡大した図面である。
【
図6B】本発明の様々な実施形態によるイメージセンサーの一部を拡大した図面であって、
図4のP1部分を拡大した図面である。
【
図6C】本発明の様々な実施形態によるイメージセンサーの一部を拡大した図面であって、
図4のP1部分を拡大した図面である。
【
図7】本発明の実施形態によるイメージセンサーの断面図であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図9】本発明の実施形態によるイメージセンサーの断面図であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図10】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図11】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図12】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図13A】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図13B】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図14A】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図14B】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図15】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図16】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図17】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図18】本発明の実施形態による半導体装置を含むイメージセンサーの概略的な平面図である。
【
図19】本発明の実施形態によるイメージセンサーの断面図であって、
図18のII-II’線に沿って切断した断面を示す。
【
図20】本発明の実施形態によるイメージセンサーの断面図であって、
図18のII-II’線に沿って切断した断面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施形態によるイメージセンサー及びその製造方法に対して詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明の実施形態によるイメージセンサーのブロック図である。
【0016】
図1を参照すれば、イメージセンサーはアクティブピクセルセンサーアレイ1(Active Pixel Sensor array)、行デコーダー2(row decoder)、行ドライバー3(row driver)、列デコーダー4(column decoder)、タイミング発生器5(timing generator)、相関二重サンプラー6(CDS:Correlated Double Sampler)、アナログデジタルコンバータ7(ADC:Analog to Digital Converter)、及び入出力バッファ8(I/O buffer)を含む。
【0017】
アクティブピクセルセンサーアレイ1は2次元的に配列された複数の単位ピクセルを含み、光信号を電気的信号に変換する。アクティブピクセルセンサーアレイ1は行ドライバーからピクセル選択信号、リセット信号、及び電荷伝送信号のような複数の駆動信号によって駆動されることができる。また、変換された電気的信号は相関二重サンプラーに提供される。
【0018】
行ドライバー3は行デコーダー2でデコーディングされた結果に応じて多数の単位ピクセルを駆動するための多数の駆動信号をアクティブピクセルセンサーアレイ1に提供する。単位ピクセルが行列形状に配列された場合には各行ごとに駆動信号が提供されることができる。
【0019】
タイミング発生器5は行デコーダー2及び列デコーダー4にタイミング(timing)信号及び制御信号を提供する。
【0020】
相関二重サンプラー(CDS)6はアクティブピクセルセンサーアレイ1で生成された電気信号を受信して維持(hold)及びサンプリングする。相関二重サンプラーは特定の雑音レベル(noise level)と電気的信号による信号レベルを二重にサンプリングして、雑音レベルと信号レベルの差に該当する差レベルを出力する。
【0021】
アナログデジタルコンバータ(ADC)7は相関二重サンプラーから出力された差レベルに該当するアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。
【0022】
入出力バッファ8はデジタル信号をラッチ(latch)し、ラッチされた信号は列デコーダー4でのデコーディング結果に応じて順次的に映像信号処理部(図示せず)にデジタル信号を出力する。
【0023】
図2A及び
図2Bは本発明の実施形態によるイメージセンサーの単位ピクセルの回路図である。
【0024】
図2Aを参照すれば、単位ピクセルPは複数の光電変換素子PD1、PD2、複数のトランスファートランジスタTX1、TX2、フローティング拡散領域FD、及び複数のピクセルトランジスタを含むことができる。
【0025】
一例として、単位ピクセルPは第1及び第2光電変換素子PD1、PD2、第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2、第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2に共通に連結される第1フローティング拡散領域FD1を含むことができる。
【0026】
ピクセルトランジスタはリセットトランジスタRX(reset transistor)、ソースフォロワートランジスタ(SF;source follower transistor)、選択トランジスタSEL(selection transistor)、及び二重変換利得トランジスタDCX(dual conversion gain transistor)を含むことができる。実施形態で、各単位ピクセルPが4つのピクセルトランジスタを含むことと開示しているが、本発明はこれに制限されなく、各単位ピクセルPでピクセルトランジスタの数は変わることができる。
【0027】
詳細に、第1及び第2光電変換素子PD1、PD2は入射光に対応する電荷を生成及び蓄積することができる。第1及び第2光電変換素子PD1、PD2は、例えばフォトダイオード(photo diode)、フォトトランジスタ(photo transistor)、フォトゲート(photo gate)、ピンドフォトダイオード(Pinned Photo Diode;PPD)、及びこれらの組合であり得る。
【0028】
第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2は第1及び第2光電変換素子PD1、PD2に蓄積された電荷を第1フローティング拡散領域FD1に伝送する。第1及び第2トランスファー信号TG1、TG2によって第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2が制御されることができる。第1及び第2トランスファートランジスタTX1、TX2は第1フローティング拡散領域FD1を共有することができる。
【0029】
第1フローティング拡散領域FD1は第1又は第2光電変換素子PD1、PD2で生成された電荷が伝達されて累積的に格納する。第1フローティング拡散領域FD1に蓄積された光電荷の量に応じてソースフォロワートランジスタSFが制御されることができる。
【0030】
リセットトランジスタRXはリセットゲート電極RGに印加されるリセット信号に応じて第1フローティング拡散領域FD1及び第2フローティング拡散領域FD2に蓄積された電荷を周期的にリセットさせることができる。詳細に、リセットトランジスタRXのドレーン端子は二重変換利得トランジスタDCXと連結されることができ、ソース端子はピクセル電源電圧VPIXに連結される。リセットトランジスタRXと二重変換利得トランジスタDCXがターンオンされれば、ピクセル電源電圧VPIXが第1及び第2フローティング拡散領域FD1、FD2に伝達される。したがって、第1及び第2フローティング拡散領域FD1、FD2に蓄積された電荷が排出されて第1及び第2フローティング拡散領域FD1、FD2がリセットされることができる。
【0031】
二重変換利得トランジスタDCXは第1フローティング拡散領域FD1と第2フローティング拡散領域FD2との間に連結されることができる。二重変換利得トランジスタDCXは第2フローティング拡散領域FD2を通じてリセットトランジスタRXと直列に連結されることができる。即ち、二重変換利得トランジスタDCXは第1フローティング拡散領域FD1とリセットトランジスタRXとの間に連結されることができる。二重変換利得トランジスタDCXは二重変換利得制御信号に応答して第1フローティング拡散領域FD1のキャパシタンスCFD1を可変させることによって単位ピクセルPの変換利得を可変させることができる。
【0032】
具体的に、イメージ撮影の時、低照度及び高照度の光がピクセルアレイに同時に入射されるか、或いは強い光及び弱い光が同時にピクセルアレイに入射されることができる。したがって、各ピクセルは入射される光に応じて変換利得が可変されることができる。即ち、二重変換利得トランジスタDCXがターンオフ(Turn-off)されて単位ピクセルは第1変換利得を有することができ、二重変換利得トランジスタDCXがターンオン(Turn-on)されて第1変換利得より大きい第2変換利得を有することができる。即ち、二重変換利得トランジスタDCXの動作に応じて、第1変換利得モード(又は高照度モード)と第2変換利得モード(又は低照度モード)で異なる変換利得が提供されることができる。
【0033】
二重変換利得トランジスタDCXがターンオフされるとき、第1フローティング拡散領域FD1のキャパシタンスは第1キャパシタンスCFD1に該当することができる。二重変換利得トランジスタDCXがターンオンされるとき、第1フローティング拡散領域FD1が第2フローティング拡散領域FD2と連結されて第1及び第2フローティング拡散領域FD1、FD2でキャパシタンスは第1及び第2キャパシタンスCFD1、CFD2の和になることができる。言い換えれば、二重変換利得トランジスタDCXがターンオンされるとき、第1又は第2フローティング拡散領域FD1又はFD2のキャパシタンスが増加して変換利得が減少されることができ、二重変換利得トランジスタDCXがターンオフされるとき、第1フローティング拡散領域FD1のキャパシタンスが減少して変換利得は増加されることができる。
【0034】
ソースフォロワートランジスタSFはソースフォロワーゲート電極に入力される第1フローティング拡散領域FD1の電荷量に比例してソース-ドレーン電流を発生させるソースフォロワーバッファ増幅器(source follower buffer amplifier)であり得る。ソースフォロワートランジスタSFはフローティング拡散領域FDでの電位変化を増幅し、選択トランジスタSELを通じて増幅された信号を出力ラインVoutに出力する。ソースフォロワートランジスタSFのソース端子は電源電圧VDDに連結され、ソースフォロワートランジスタSFのドレーン端子は選択トランジスタSELのソース端子と連結されることができる。
【0035】
選択トランジスタSELは行単位に読み出す単位ピクセルPを選択することができる。選択ゲート電極に印加される選択信号SGによって選択トランジスタSELがターンオンされるとき、ソースフォロワートランジスタSFのドレーン電極に出力される電気的信号を出力ラインVoutに出力することができる。
【0036】
図2Bを参照すれば、単位ピクセルPは第1、第2、第3、及び第4光電変換素子PD1、PD2、PD3、PD4、第1、第2、第3、及び第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4、及び第1フローティング拡散領域FD1を含むことができる。また、単位ピクセルPは
図2Aの実施形態と同様に、4つのピクセルトランジスタRX、DCX、SF、SELを含むことができる。
【0037】
第1~第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4は第1フローティング拡散領域FD1を共有することができる。第1~第4トランスファートランジスタTX1、TX2、TX3、TX4の伝送ゲート電極は第1~第4トランスファー信号TG1、TG2、TG3、TG4によって各々制御されることができる。
【0038】
図3は本発明の実施形態によるイメージセンサーの一部を示す平面図である。
図4は本発明の実施形態によるイメージセンサーの断面図であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
図5Aは
図4のP1部分を拡大した図面である。
図5B及び
図5Cは
図5AのP2部分を拡大した図面である。
図6A、
図6B、及び
図6Cは本発明の様々な実施形態によるイメージセンサーの一部を拡大した図面であって、
図4のP1部分を拡大した図面である。
【0039】
図3及び
図4を参照すれば、本発明の実施形態によるイメージセンサーは、垂直視において光電変換層10、読出し回路層20、及び光透過層30を含むことができる。
【0040】
光電変換層10は、垂直視において、読出し回路層20と光透過層30との間に配置されることができる。光電変換層10は半導体基板100、ピクセル分離構造体PIS、及び光電変換領域PDを含むことができる。外部から入射された光は光電変換領域PDで電気的信号に変換されることができる。
【0041】
詳細に、半導体基板100は互いに対向する第1面100a(又は前面)及び第2面100b(又は後面)を有することができる。半導体基板100は第1導電形(例えば、p形)バルク(bulk)シリコン基板上に第1導電形エピタキシャル層が形成された基板であり、イメージセンサーの製造工程上、バルクシリコン基板が除去されてp形エピタキシャル層のみが残留する基板であり得る。これと異なり、半導体基板100は第1導電形のウェル(well)を含むバルク半導体基板であってもよい。
【0042】
素子分離膜105がピクセル領域PRの各々で半導体基板100の第1面100aに隣接するように配置されることができる。素子分離膜105は半導体基板100の第1面100aに活性部を定義することができる。素子分離膜105は半導体基板100の第1面100aをリセスして形成された素子分離トレンチ内に提供されることができる。素子分離膜105は絶縁物質で成されることができる。
【0043】
ピクセル分離構造体PISが半導体基板100内に配置されて複数のピクセル領域PRを定義することができる。実施形態によれば、ピクセル領域PRは第1~第3ピクセル領域を含むことができ、第1~第3ピクセル領域の各々に波長帯域が互いに異なる光が入射されることができる。第1~第3ピクセル領域は第1方向D1及び第2方向D2に沿って配列されることができる。
【0044】
ピクセル分離構造体PISは半導体基板100の第1面100aから第2面100bに垂直に延長されることができる。ピクセル分離構造体PISは素子分離膜105の一部分を貫通することができる。
【0045】
ピクセル分離構造体PISは第1方向D1に沿って互いに並んで延長される第1部分P1及び第1部分P1を横切って第2方向D2に沿って互いに並んで延長される第2部分P2を含むことができる。ピクセル分離構造体PISは、平面視においてピクセル領域PR又は光電変換領域PDの各々を囲むことができる。
【0046】
ピクセル分離構造体PISは半導体基板100の第1面100aで上部幅を有することができ、その底面で下部幅を有することができる。下部幅は上部幅より小さいか、或いは実質的に同一であることができる。一例として、ピクセル分離構造体PISの幅は半導体基板100の第1面100aで第2面100bに行くほど、だんだん減少することができる。他の例として、ピクセル分離構造体PISの幅は半導体基板100の第2面100bで第1面100aに行くほど、だんだん減少してもよい。
【0047】
ピクセル分離構造体PISは半導体基板100の表面に対して垂直になる方向(即ち、第3方向D3)に長さを有することができる。ピクセル分離構造体PISの長さは半導体基板100の垂直厚さと実質的に同一であることができる。ピクセル分離構造体PISは約10:1~約15:1の縦横比を有することができる。
【0048】
ピクセル分離構造体PISはライナー絶縁パターン111、半導体パターン113、及び埋め込み絶縁パターン115を含むことができる。
【0049】
ライナー絶縁パターン111は半導体パターン113と半導体基板100との間に提供されることができる。ライナー絶縁パターン111は半導体基板100と直接接触することができる。ライナー絶縁パターン111は半導体基板100より低い屈折率を有する物質を含むことができる。ライナー絶縁パターン111は、例えばシリコン系絶縁物質(例えば、シリコン窒化物、シリコン酸化物、及び/又はシリコン酸化窒化物)及び/又は高誘電物質(例えば、ハフニウム酸化物及び/又はアルミニウム酸化物)を含むことができる。他の例として、ライナー絶縁パターン111は複数の層を含み、前記層は互いに他の物質を含むことができる。
【0050】
半導体パターン113は結晶質半導体物質、例えばポリシリコンを含むことができる。一例として、半導体パターン113はドーパントをさらに含むことができ、該ドーパントは第1導電形の不純物又は第2導電形の不純物を含むことができる。半導体パターン113はアンドープされたポリシリコン膜、ドープされたポリシリコン膜、空気(air)、又はこれらの組み合わせで構成されることができる。
【0051】
埋め込み絶縁パターン115は半導体パターン113の上面上に配置されることができ、埋め込み絶縁パターン115の上面は素子分離膜105の上面と実質的に同一なレベルに位置することができる。埋め込み絶縁パターン115の底面は素子分離膜105の底面より低いレベルに位置するか、又は同一なレベルに位置することができる。
【0052】
埋め込み絶縁パターン115の底面はラウンド形状を有してもよい。埋め込み絶縁パターン115はシリコン酸化膜、シリコン酸化窒化膜、及びシリコン窒化膜の中で少なくとも1つを含むことができる。
【0053】
光電変換領域PDがピクセル領域PRの各々に提供されることができる。光電変換領域PDは半導体基板100と反対の第2導電形を有する不純物を半導体基板100内にイオン注入して形成されることができる。第1導電形の半導体基板100と第2導電形の光電変換領域PDの接合(junction)によってフォトダイオードが形成されることができる。光電変換領域PDは入射光の強さに比例して光電荷を生成することができる。
【0054】
一部の実施形態では、光電変換領域PDは半導体基板100の第1面100aと第2面100bとの間にポテンシャル勾配を有するように第1面100aに隣接する領域と第2面100bに隣接する領域との間に不純物濃度差を有してもよい。例えば、光電変換領域PDは垂直に積層された複数の不純物領域を含んでもよい。
【0055】
読出し回路層20が半導体基板100の第1面100a上に配置されることができる。読出し回路層20は光電変換領域PDと電気的に連結されるピクセルトランジスタ(例えば、MOSトランジスタ)を含むことができる。言い換えれば、読出し回路層20は先に
図2A及び
図2Bを参照して説明されたリセットトランジスタRX、選択トランジスタSEL、二重変換利得トランジスタDCX、及びソースフォロワートランジスタSFを含むことができる。
【0056】
各々のピクセル領域PRで、半導体基板100の第1面100a上にトランスファーゲート電極TGが配置されることができる。トランスファーゲート電極TGは、平面視において各ピクセル領域PRの中心部分に位置することができる。トランスファーゲート電極TGの一部は半導体基板100内に配置されることができ、トランスファーゲート電極TGと半導体基板100との間にはゲート絶縁膜が介在されることができる。ゲート絶縁膜はシリコン酸化膜、シリコン酸窒化膜、シリコン酸化膜より高い誘電常数を有する高誘電膜、又はこれらの組み合わせで構成されることができる。
【0057】
フローティング拡散領域FDがトランスファーゲート電極TGの一側の半導体基板100内に提供されることができる。フローティング拡散領域FDは半導体基板100と反対の不純物をイオン注入して形成されることができる。例えば、フローティング拡散領域FDはn形不純物領域であり得る。
【0058】
各々のピクセル領域PRで、トランスファーゲート電極TGと離隔されて少なくとも1つのピクセルトランジスタが提供されることができる。各ピクセル領域PRに提供されるピクセルトランジスタは
図2A及び
図2Bを参照して説明されたリセットトランジスタRX、ソースフォロワートランジスタSF、二重変換利得トランジスタDCX、及び選択トランジスタSELの中で1つであり得る。ピクセルトランジスタはピクセルゲート電極及びピクセルゲート電極の両側で半導体基板100内に提供されるソース/ドレーン領域を含むことができる。
【0059】
トランスファーゲート電極TG及びピクセルゲート電極は、例えばドーピングされたポリシリコン、金属、導電性金属窒化物、導電性金属シリサイド、導電性金属酸化物、又はこれらの組合を含むことができる。
【0060】
層間絶縁膜210が半導体基板100の第1面100a上でトランスファーゲート電極TG及びピクセルゲート電極を覆うことができる。
【0061】
層間絶縁膜210内に読出し回路と連結される配線構造体221、223が配置されることができる。配線構造体221、223は金属配線223及びこれらを連結するコンタクトプラグ221を含むことができる。
【0062】
光透過層30が半導体基板100の第2面100b上に配置されることができる。光透過層30は固定電荷膜300、反射防止膜310、フェンス構造体320、保護膜330、カラーフィルター340、マイクロレンズ350、及びパッシベーション膜360を含むことができる。光透過層30は外部から入射される光を集光及びフィルタリングして光電変換層10に提供することができる。
【0063】
詳細に、半導体基板100の第2面100b上に固定電荷膜300が配置されることができる。固定電荷膜300は半導体基板100の第2面100bに存在する欠陥によって生成された電荷(即ち、電子或いは正孔)が光電変換領域PDに移動することを防止することができる。固定電荷膜300は単一膜又は多層膜を含むことができる。一例として、固定電荷膜300はハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、タンタルTa、チタニウム(Ti)、イットリウム(Y)及びランタノイド(La)で構成されたグループから選択される少なくとも1つの金属を含む金属酸化物(metal oxide)又は金属フッ化物(metal fluoride)を含むことができる。例えば、固定電荷膜300はアルミニウム酸化膜及び/又はハフニウム酸化膜を含むことができる。固定電荷膜300の厚さは約1nm~50nm範囲であり得る。
【0064】
固定電荷膜300上に反射防止膜310が配置されることができる。
図5Aを参照すれば、反射防止膜310は順に積層された第1絶縁膜311、第2絶縁膜313、及び第3絶縁膜315を含むことができる。第1~第3絶縁膜311、313、315は透明な絶縁物質で構成されることができる。第1~第3絶縁膜311、313、315は互いに異なる屈折率を有することができる。第1~第3絶縁膜311、313、315は適切な厚さで結合されて高い透過率を有することができる。
【0065】
一例として、第1及び第3絶縁膜311、315は同一な屈折率を有することができ、第2絶縁膜313は第1及び第3絶縁膜311、315と異なる屈折率を有することができる。例えば、第1及び第3絶縁膜311、315は金属酸化物を含むことができ、第2絶縁膜313はシリコン酸化物を含むことができる。
【0066】
一例として、第1絶縁膜311は固定電荷膜300より厚い。第2絶縁膜313は第1絶縁膜311より厚い。第3絶縁膜315は第1及び第2絶縁膜311、313より薄い。第1絶縁膜311は、例えば約600Å~700Åの厚さを有することができる。第2絶縁膜313は、例えば約650Å~750Åの厚さを有することができる。第3絶縁膜315は、例えば約70Å~150Åの厚さを有することができる。
【0067】
反射防止膜310上にフェンス構造体320が配置されることができる。フェンス構造体320はピクセル分離構造体PISと類似し、平面視において格子形状を有することができる。フェンス構造体320は、平面視においてピクセル分離構造体PISと重畳されることができる。即ち、フェンス構造体320は第1方向D1に延長される第1部分P1及び第1部分P1を横切って第2方向D2に延長される第2部分P2を含むことができる。フェンス構造体320は反射防止膜310上でピクセル領域PRに各々該当するオープニングを定義することができる。言い換えれば、各オープニングはフェンス構造体320の一対の第1部分P1及び一対の第2部分P2によって定義されることができる。各オープニングはピクセル領域PRの光電変換領域PDと重畳されることができる。
【0068】
フェンス構造体320は反射防止膜310上で互いに隣接するカラーフィルター340a、340bの間に位置することができる。フェンス構造体320の最小幅はピクセル分離構造体PISの最小幅と実質的に同一であるか、或いは小さいことができる。
【0069】
フェンス構造体320はマイクロレンズ350を通じて斜めに入射される光を屈折させて該当ピクセル領域PRの光電変換領域PDに入射させることができる。フェンス構造体320の縦横比は約2:1~5:1の範囲を有することができる。フェンス構造体320の高さは約4000Å~7000Åの範囲を有することができる。フェンス構造体320の幅は約50nm~150nmの範囲を有することができる。
【0070】
より詳細に、
図5Aを参照すれば、フェンス構造体320は反射防止膜310上のバリアーパターン325及びバリアーパターン325上の低屈折パターン328を含むことができる。
【0071】
実施形態で、バリアーパターン325は金属パターン(又は下部部分;322)及び金属パターン322と低屈折パターン328との間の金属酸化物パターン(又は上部部分;324)を含むことができる。バリアーパターン325の上部部分はバリアーパターン325の下部部分より光透過率が大きい物質で構成されることができる。即ち、金属酸化物パターン324は金属パターン322より光透過率が大きい物質を含むことができる。
【0072】
金属パターン322及び金属酸化物パターン324は同一な金属物質を含むことができる。例えば、金属パターン322及び金属酸化物パターン324はTi、Ta、W、Al、Cu、及びInのような金属物質を含むことができる。一例として、金属パターン322及び金属酸化物パターン324はチタニウム(Ti)を含むことができる。さらに、金属パターン322及び金属酸化物パターン324は窒素(N)をさらに含むことができる。
【0073】
金属パターン322は例えば、TiN、TaN、Ti、Ta、Al、W、Cu、及びITOの中で少なくとも1つを含むことができる。金属酸化物パターン324は、例えばTiOx、TiON、及びITOの中で少なくとも1つを含むことができる。
【0074】
バリアーパターン325の厚さT1、即ち金属パターン322と金属酸化物パターン324の厚さの和は約40Å~100Åであり得る。
【0075】
金属パターン322の厚さは金属酸化物パターン324の厚さと実質的に同一であるか、或いは異なることができる。詳細に、
図5Bを参照すれば、金属パターン322の厚さTaが金属酸化物パターン324の厚さTbより大きいことができる。
【0076】
一例として、金属パターン322の厚さは約30Å~70Åであり金属酸化物パターン324の厚さは約30Å~60Åであり得る。
【0077】
図5Cを参照すれば、金属酸化物パターン324の厚さTbが金属パターン322の厚さTaより大きいことができる。一例として、金属パターン322の厚さは約30Å~60Åであり、金属酸化物パターン324の厚さは約30Å~70Åであり得る。
【0078】
実施形態によれば、バリアーパターン325は金属及び酸素を含むことができ、下部部分と上部部分で酸素濃度が異なることができる。バリアーパターン325内で酸素濃度は下部部分でより上部部分で大きいことができる。さらに、バリアーパターン325の上部部分に該当する金属酸化物パターン324内で酸素濃度は金属パターン322で低屈折パターン328に行くほど、増加することができる。金属酸化物パターン324内で酸素濃度が増加するほど、光透過率が増加することができる。
【0079】
バリアーパターン325の下部部分に該当する金属パターン322は挫傷不良(イメージの一部が青色に見える現象)を防止することができるので、鮮明な画質を具現することができる。一方、金属パターン322が厚い場合、入射光を吸収してイメージセンサーの感度(sensitivity)を低下させることができる。したがって、実施形態で金属パターン322の厚さを最小化してイメージセンサーの感度を向上させることができる。
【0080】
バリアーパターン325の上部部分に該当する金属酸化物パターン324は金属パターンに比べて大きい光透過率を有するので、入射される光がバリアーパターン325で吸収されることを減らすことができる。
【0081】
低屈折パターン328はバリアーパターン325より低い屈折率を有する物質で成されることができる。また、低屈折パターン328はカラーフィルター340a、340bより低い屈折率を有する物質で構成されることができる。低屈折パターン328は有機物質で構成されることができ、約1.1~1.3の屈折率を有することができる。低屈折パターン328は低い屈折率を有するので、光電変換領域PDに入射される光の量を増大させることができ、ピクセル領域PRの間のクロストークを減らすことができる。即ち、各光電変換領域PDで受光効率が増加されることができ、SNR(Signal Noise Ratio)特性が改善されることができる。
【0082】
低屈折パターン328は、例えばテトラエチルオルトシリケート(Tetraethyl orthosilicate、TEOS)のようなシリコン酸化物を含むことができる。低屈折パターン328は、例えばシリカナノパーティクルが含まれたポリマー層であってもよい。低屈折パターン328はSiOCH膜、SiOC膜、及びSiOF膜で構成されたグループで選択された少なくともいずれか1つであり得る。
【0083】
フェンス構造体320で低屈折パターン328の側壁はバリアーパターン325の側壁に整列されることができる。
【0084】
図6Aを参照すれば、フェンス構造体320の上部幅W1は下部幅W2より小さいことができ、傾いた側壁を有することができる。フェンス構造体320の上部幅W1は低屈折パターン328の上部幅に該当することができる。フェンス構造体320の幅は下部で上部に行くほど、だんだん減少することができる。フェンス構造体320は金属パターン322の下面で最大幅を有することができ、低屈折パターン328の上面で最小幅を有することができる。
【0085】
図6Bを参照すれば、フェンス構造体320はバリアーパターン325の下面で最小幅Waを有することができ、低屈折パターン328の下面で最大幅Wbを有することができる。バリアーパターン325は下部で上部に行くほど、だんだん増加することができる。
【0086】
図6Cを参照すれば、低屈折パターン328の上部幅W1はバリアーパターン325の幅W2より大きいことができる。低屈折パターン328の側壁はバリアーパターン325の側壁と誤整列されることができる。
【0087】
再び
図3及び
図4を参照すれば、保護膜330が反射防止膜310上でフェンス構造体320の表面を実質的に均一な厚さで覆うことができる。即ち、保護膜330はフェンス構造体320の上面及び側壁を実質的に均一な厚さで覆うことができる。保護膜330はカラーフィルター340a、340bの側壁とフェンス構造体320の側壁との間でカラーフィルター340a、340bの底面と反射防止膜310のとの間に延長されることができる。
【0088】
保護膜330はカラーフィルター340a、340bを保護し、低屈折パターン324で水分や汚染物が浸透することを防止することができる。保護膜330は疎水性膜質で構成されることができる。保護膜330は不純物を含むシリコン酸化物系列の絶縁膜であり得る。一例として、保護膜330はカーボン(C)又は窒素(N)を含むシリコン酸化物であり得る。保護膜はSiOCH膜、SiOC膜、SiOF膜、SiN膜、SiCN膜、又はSiC膜を含むことができる。保護膜330は、例えばSiOxC2-x膜、SiOxN1-x膜であり得る。保護膜330は約10Å~200Åの厚さ範囲有することができる。保護膜330は約10Å~200Åの厚さで形成されるので、ピクセル領域PRに入射される光の経路に影響を与えないことがきる。
【0089】
保護膜330が形成されたフェンス構造体320のオープニング内にカラーフィルター340a、340bが配置されることができる。
【0090】
カラーフィルター340a、340bがピクセル領域PRの各々に対応されて形成されることができる。カラーフィルター340a、340bはフェンス構造体320によって定義されるオープニングを満たすことができる。カラーフィルター340a、340bは単位ピクセルに応じて赤色、緑色、又は青色のカラーフィルターを含むか、マゼンタ、シアン、又はイエローのカラーフィルターを含むことができる。
【0091】
カラーフィルター340a、340bは3つ又は4つのカラーフィルターが提供されることができる。一例として、ピクセル領域PRは第1~第3ピクセル領域を含むことができ、第1~第3ピクセル領域に第1~第3カラーフィルターが各々提供されることができる。第1~第3カラーフィルターは赤色、緑色、又は青色のカラーフィルターを含むことができる。これと異なり、第1~第3カラーフィルターはマゼンタ(Mg;magenta)、イエロー(Y;yellow)、及びシアン(Cy;cyan)カラーフィルターを含んでもよい。
【0092】
実施形態によれば、互いに隣接する第2カラーフィルター340bの間に少なくとも2つの第1カラーフィルター340aが配置されることができる。これとは異なりに、互いに隣接する第2カラーフィルター340bの間に3つ又は4つ以上の第1カラーフィルター340aが配置されてもよい。フェンス構造体320の一部分は同一な色のカラーフィルター340a又は340bの間に配置されることができ、フェンス構造体320のその他の一部分は互いに異なる色のカラーフィルター340a、340bの間に提供されることができる。
【0093】
マイクロレンズ350がカラーフィルター340a、340b上に配置されることができる。マイクロレンズ350は膨らんでいる形状を有し、所定の曲率半径を有することができる。マイクロレンズ350は光透過性樹脂で形成されることができる。
【0094】
パッシベーション膜360がマイクロレンズ350の表面をコンフォーマルに覆うことができる。パッシベーション膜360は、例えば無機酸化物で形成されることができる。
【0095】
図7は本発明の実施形態によるイメージセンサーの断面図であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
図8は
図7のP3部分を拡大した図面である。説明の簡易化のために、先に説明されたイメージセンサーと同一な技術的特徴に対する説明は省略されることができる。
【0096】
図7及び
図8を参照すれば、実施形態によるイメージセンサーはピクセル領域PRを定義する第1及び第2ピクセル分離構造体PIS1、PIS2を含むことができる。
【0097】
第1ピクセル分離構造体PIS1が半導体基板100の第1面100a対して垂直になる方向(即ち、第3方向D3)に延長されて半導体基板100内に提供されることができる。第1ピクセル分離構造体PIS1は半導体基板100の第1面100aからリセスされるトレンチ内に提供されることができる。
【0098】
第1ピクセル分離構造体PIS1の上面は半導体基板100の第1面100aと実質的に共面(coplanar)を構成することができる。第1ピクセル分離構造体PIS1の上面は素子分離膜105の上面と実質的に共面を構成することができる。
【0099】
第1ピクセル分離構造体PIS1は半導体基板100の第1面100aと第2面100bとの間で底面を有することができる。第1ピクセル分離構造体PIS1は半導体基板100の第2面100bと離隔されることができる。第1ピクセル分離構造体PIS1は半導体基板100の第1面100aで第1上部幅を有することができ、その底面で第1下部幅を有することができる。第1下部幅は第1上部幅より小さいか、或いは実質的に同一であることができる。一例として、第1ピクセル分離構造体PIS1の幅は半導体基板100の第1面100aで第2面100bに行くほど、だんだん減少することができる。第1ピクセル分離構造体PIS1は半導体基板100の表面に対して垂直になる方向(即ち、第3方向D3)に第1長さを有することができる。
【0100】
第1ピクセル分離構造体PIS1は先に説明したように、ライナー絶縁パターン111、半導体パターン113、及び埋め込み絶縁パターン115を含むことができる。
【0101】
第2ピクセル分離構造体PIS2が半導体基板100の第2面100bから垂直方向D3に延長されて半導体基板100内に提供されることができる。第2ピクセル分離構造体PIS2は半導体基板100の第2面100bからリセスされる第3トレンチT3内に提供されることができる。
【0102】
第2ピクセル分離構造体PIS2は半導体基板100の第1面100aと第2面100bとの間で底面を有することができる。即ち、第2ピクセル分離構造体PIS2は半導体基板100の第1面100aと離隔されることができる。第2ピクセル分離構造体PIS2は第1ピクセル分離構造体PIS1と接触することができる。第2ピクセル分離構造体PIS2は第1ピクセル分離構造体PIS1のライナー絶縁パターン111及び半導体パターン113と接触することができる。ライナー絶縁パターン111の底面は第2ピクセル分離構造体PIS2の一部と接触してもよい。
【0103】
第2ピクセル分離構造体PIS2は半導体基板100の第2面100bで第2上部幅を有することができ、その底面で第2下部幅を有することができる。第2下部幅は第2上部幅より小さいか、或いは実質的に同一であることができる。第2ピクセル分離構造体PIS2の幅は半導体基板100の第2面100bから第1面100aに行くほど、だんだん減少することができる。
【0104】
第2ピクセル分離構造体PIS2は第1ピクセル分離構造体PIS1と実質的に同一な平面構造を有することができる。第2ピクセル分離構造体PIS2は、平面視において第1ピクセル分離構造体PIS1と重畳されることができる。即ち、第2ピクセル分離構造体PIS2はフェンス構造体320と重畳されることができる。
【0105】
第2ピクセル分離構造体PIS2は垂直方向D3に第2長さを有することができ、第2長さは第1ピクセル分離構造体PIS1の第1長さと異なることができる。一例では、第2ピクセル分離構造体PIS2の第2長さは第1長さより小さいか、或いは実質的に同一であることができる。
【0106】
第2ピクセル分離構造体PIS2はシリコン酸化膜より高い誘電常数を有する少なくとも1つ以上の高誘電膜で構成されることができる。一例として、第2ピクセル分離構造体PIS2は表面誘電膜301及びギャップフィル誘電膜303を含むことができる。
【0107】
表面誘電膜301は半導体基板100の第2面100bから形成されたトレンチの内壁及び半導体基板100の第2面100bを均一な厚さで覆うことができる。ギャップフィル絶縁膜303は表面誘電膜301が形成されたトレンチを満たすことができ、半導体基板100の第2面100b上で実質的に平坦な上面を有することができる。表面及びギャップフィル誘電膜301、303はハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、タンタルTa、チタニウム(Ti)、イットリウム(Y)、及びランタノイド(La)で構成されたグループで選択される少なくとも1つの金属を含む金属酸化物(metal oxide)又は金属フッ化物(metal fluoride)を含むことができる。例えば、表面誘電膜301はアルミニウム酸化膜を含むことができ、ギャップフィル誘電膜303はハフニウム酸化膜を含むことができる。
【0108】
第2ピクセル分離構造体PIS2のギャップフィル誘電膜303上に反射防止膜310が配置されることができる。
【0109】
図9は本発明の実施形態によるイメージセンサーの断面図であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。説明の簡易化のために、先に説明されたイメージセンサーと同一な技術的特徴に対する説明は省略されることができる。
【0110】
図9を参照すれば、ピクセル領域PRを定義するピクセル分離構造体PISは半導体基板100の第2面100bからリセスされたトレンチ内に配置されることができる。ピクセル分離構造体PISは半導体基板100の第2面100bで上部幅を有することができ、第1面100aと隣接する底面で下部幅を有することができる。下部幅は上部幅より小さいか、或いは実質的に同一であることができる。一例として、ピクセル分離構造体PIS1の幅は半導体基板100の第1面100aで第2面100bに行くほど、だんだん増加することができる。
【0111】
ピクセル分離構造体PISの上面は半導体基板100の第2面100bと実質的に共面(coplanar)を構成することができる。ピクセル分離構造体PISの底面は素子分離膜105と接触することができる。
【0112】
ピクセル分離構造体PISは表面誘電膜301及びギャップフィル誘電膜303を含むことができる。表面誘電膜301は半導体基板100の第2面100bから形成されたトレンチの内壁及び半導体基板100の第2面100bを均一な厚さで覆うことができる。表面誘電膜301は素子分離膜105と接触することができる。ギャップフィル絶縁膜303は表面誘電膜301が形成されたトレンチを満たすことができ、半導体基板100の第2面100b上で実質的に平坦な上面を有することができる。ピクセル分離構造体PISのギャップフィル誘電膜303上に反射防止膜310が配置されることができる。
【0113】
図10乃至
図17は本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための図面であって、
図3のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【0114】
図3及び
図10を参照すれば、第1導電形(例えば、p形)の半導体基板100が提供されることができる。第1半導体基板100は互いに対向する第1面100a及び第2面100bを有することができる。
【0115】
半導体基板100は第1導電形バルク(bulk)シリコン基板上に形成された第1導電形エピタキシャル層を含むことができる。ここで、エピタキシャル層はバルクシリコン基板をシードとして利用する選択的エピタキシャル成長(selective epitaxial growth:SEG)を遂行して形成されることができ、エピタキシャル成長工程の間に第1導電形の不純物がドーピングされることができる。例えば、エピタキシャル層はp形不純物を含むことができる。
【0116】
これと異なり、半導体基板100は第1導電形のウェルを含むバルク半導体基板であり得る。他の例として、半導体基板100はシリコン-オン-インシュレータ(silicon on insulator:SOI)基板、ゲルマニウム基板、ゲルマニウム-オン-インシュレータ(germaniumon insulator:GOI)基板、又はシリコン-ゲルマニウム基板であってもよい。
【0117】
各ピクセル領域PRで半導体基板100の第1面100aに隣接し、半導体基板100に活性部を定義する素子分離膜105が形成されることができる。素子分離膜105は半導体基板100の第1面100aをパターニングして浅いトレンチを形成し、浅いトレンチ内に絶縁材料を蒸着することによって形成されることができる。素子分離膜105を形成することは光電変換領域PDを形成する前又は後に形成されることができる。
【0118】
半導体基板100にピクセル領域PRを定義するピクセル分離構造体PISが形成されることができる。ピクセル分離構造体PISを形成することは、半導体基板100の第1面100aをパターニングして深いトレンチを形成すること、深いトレンチの内壁をコンフォーマルに覆うライナー絶縁膜を形成すること、ライナー絶縁膜が形成された深いトレンチを満たすように半導体膜を蒸着すること、半導体基板100の第1面100aが露出されるようにライナー絶縁膜及び半導体パターン113を平坦化して深いトレンチ内にライナー絶縁パターン111、半導体パターン113、及び埋め込み絶縁パターン115を形成することを含むことができる。ライナー絶縁パターン111及び埋め込み絶縁パターン115は、例えばシリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/又はシリコン酸窒化物を含むことができる。半導体パターン113は不純物がドーピングされたポリシリコン膜及び/又はアンドープされたポリシリコン膜を含むことができる。
【0119】
続いて、半導体基板100内に第2導電形の光電変換領域PDが形成されることができる。
【0120】
光電変換領域PDは半導体基板100内に第1導電形と異なる第2導電形(例えば、n形)の不純物をドーピングすることによって、形成されることができる。光電変換領域PDは半導体基板100の第1面100a及び第2面100bと離隔されることができる。
【0121】
実施形態で、ピクセル分離構造体PISを形成した後に光電変換領域PDが形成されることと説明したが、光電変換領域PDはピクセル分離構造体PISを形成する前に形成されてもよい。
【0122】
図3及び
図11を参照すれば、半導体基板100の第1面100a上にトランスファートランジスタ及びピクセルトランジスタが形成されることができる。
【0123】
詳細に、トランスファーゲート電極TGがピクセル領域PRに各々形成されることができる。トランスファーゲート電極TGを形成することは、半導体基板100をパターニングしてピクセル領域PRの各々にゲートリセス領域を形成すること、ゲートリセス領域内壁をコンフォーマルに覆うゲート絶縁膜を形成すること、ゲートリセス領域を満たすゲート導電膜を形成すること、及びゲート導電膜をパターニングすることを含む。
【0124】
さらに、ゲート導電膜をパターニングしてトランスファーゲート電極TGを形成するとき、ピクセル領域PRの各々にピクセルトランジスタのゲート電極が共に形成されることができる。
【0125】
トランスファーゲート電極TGを形成した後、トランスファーゲート電極TG一側の半導体基板100内にフローティング拡散領域FDが形成されることができる。フローティング拡散領域FDは第2導電形の不純物をイオン注入して形成されることができる。さらに、フローティング拡散領域FDを形成するとき、ピクセルトランジスタのソース/ドレーン不純物領域が形成されることができる。
【0126】
図12を参照すれば、半導体基板100の第1面100a上に層間絶縁膜210及び配線構造体221、223が形成されることができる。
【0127】
層間絶縁膜210はトランスファートランジスタ及びロジックトランジスタを覆うことができる。層間絶縁膜210はギャップフィル(gap fill)特性が優れた物質で形成され、上部が平坦化されるように形成されることができる。
【0128】
層間絶縁膜210内にフローティング拡散領域FD又は読出しトランジスタと連結されるコンタクトプラグ221が形成されることができる。層間絶縁膜210の間に金属配線223が形成されることができる。コンタクトプラグ221及び金属配線223は、例えば銅(Cu)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタニウム(Ti)、モリブデン(Mo)、タンタルTaチタニウム窒化膜(TiN)、タンタル窒化膜(TaN)、ジルコニウム窒化膜(ZrN)、タングステン窒化膜(WN)、及びこれらの組み合わせで成された合金等で形成されることができる。
【0129】
図13Aを参照すれば、半導体基板100の一部を除去する薄膜化工程を遂行して、半導体基板100の垂直厚さを減少させることができる。薄膜化工程は半導体基板100の第2面100bをグラインディング(grinding)又は研磨(polishing)すること及び異方性及び等方性蝕刻することを含む。半導体基板100を薄膜化するために半導体基板100の上下が反転されることができる。
【0130】
一例として、グラインディング(grinding)又は研磨(polishing)工程によって半導体基板100のバルクシリコン基板が除去され、エピタキシャル層が露出されることができる。続いて、異方性又は等方性蝕刻工程を遂行してエピタキシャル層の露出された表面に存在する表面欠陥が除去されることができる。露出されたエピタキシャル層の表面は半導体基板100の第2面100bに該当することができる。
【0131】
半導体基板100に対する薄膜化工程によって半導体基板100の第2面100bでピクセル分離構造体PISの半導体パターン113が露出されることができる。半導体パターン113の表面及びライナー絶縁パターン111の表面は半導体基板100の第2面100bと実質的に同一なレベルに位置することができる。
【0132】
続いて、
図13Aを参照すれば、薄膜化された半導体基板100の第2面100b上に固定電荷膜300が形成されることができる。固定電荷膜300は半導体基板100の第2面100bを直接覆うことができる。固定電荷膜300はアルミニウム酸化物及び/又はハフニウム酸化物のような金属酸化物を蒸着して形成されることができる。固定電荷膜300は約1nm~50nm厚さで形成されることができる。
【0133】
固定電荷膜300上に反射防止膜310が形成されることができる。反射防止膜310は複数の絶縁膜を含むことができる。
【0134】
反射防止膜310は第1絶縁膜311、第2絶縁膜313、及び第3絶縁膜315を順に積層して形成されることができる。第1~第3絶縁膜311、313、315は透明な絶縁物質で成されることができる。第1~第3絶縁膜311、313、315は互いに異なる屈折率を有することができる。第1~第3絶縁膜311、313、315は適切な厚さで結合されて高い透過率を有することができる。第1~第3絶縁膜311、313、315は化学的気相蒸着工程(chemical vapor deposition(CVD) process)、又は原子層蒸着工程(atomic layer deposition(ALD) process)を遂行して形成されることができる。
【0135】
図13Aを参照すれば、反射防止膜310上に金属膜321が蒸着されることができる。金属膜321は、例えば物理的気相蒸着工程(physical vapor deposition(PVD) process;例えば、スパッタリング工程)、化学的気相蒸着工程、又は原子層蒸着工程を遂行して形成されることができる。
【0136】
一例として、金属膜321を蒸着することは物理的気相蒸着工程を利用してTiN膜を蒸着することを含むことができる。ここで、金属膜321は第1厚さT1に蒸着されることができ、第1厚さT1は最小蒸着厚さであるか、或いは最小蒸着厚さより大きいことができる。ここで、最小蒸着厚さは蒸着装備を利用して連続的な膜を形成することができる最小厚さであり得る。
【0137】
続いて、
図14Aを参照すれば、第1厚さT1を有する金属膜321に対する酸化工程が遂行されることができる。酸化工程を遂行することによって、金属膜321の上部部分が酸化されて金属酸化膜323が形成されることができる。ここで、酸化工程はプラズマ酸化工程(plasma oxidation process)又は急速熱酸化工程(rapid thermal oxidation process)を使用して実施することができる。これとは異なりに、金属膜321に対してO
2又はO
3プラズマアッシング(ashing)工程が遂行されることができ、したがって、金属膜321上に金属酸化膜323が形成されることができる。
【0138】
図13Bに図示された実施形態によれば、反射防止膜310を形成した後、金属膜321を蒸着することは物理的気相蒸着(PVD)工程を利用してTiN膜を蒸着することを含むことができる。金属膜321を形成するとき、最小蒸着厚さTaに蒸着工程が遂行されることができる。最小蒸着厚さTaは約50Å~100Åであり得る。
【0139】
続いて、
図14Bを参照すれば、最小蒸着厚さTaを有する金属膜321上に第2厚さTbを有する金属酸化膜323が蒸着されることができる。金属酸化膜323は、例えば物理的気相蒸着工程、化学的気相蒸着工程、又は原子層蒸着工程を遂行して形成されることができる。
【0140】
その他の実施形態によれば、反射防止膜310上に蒸着工程を遂行して金属物質を含むバリアー膜を形成されることができる。ここで、蒸着工程の間に金属ソース及び酸素が提供されることができ、蒸着工程の間に酸素の流量をだんだん増加させながら、バリアー膜が形成されてもよい。このような場合、バリアー膜の下部部分より上部部分で酸素濃度が大きいことができる。一例として、バリアー膜が下部部分はTiNを含むことができ、バリアー膜の上部部分はTiONを含むことができる。
【0141】
続いて、
図15を参照すれば、金属酸化膜323上に低屈折膜327が形成されることができる。低屈折膜327は先に説明したように、約1.1~1.3の屈折率を有する誘電物質で形成されることができる。低屈折膜327はシリコン含有物質を含むことができる。シリコン含有物質は、例えばテトラエチルオルトシリケート(Tetraethyl orthosilicate、TEOS)のようなシリコン酸化物を含むことができる。低屈折膜327は、一例としてプラズマ化学気相蒸着法(Plasma Enhanced CVD)によって形成されることができるが、これに制約されない。
【0142】
続いて、低屈折膜327上にマスクパターンが形成されることができ、マスクパターンを利用して低屈折膜327、金属酸化膜323、及び金属膜321がパターニングされることができる。したがって、
図16に図示されたように、反射防止膜310上にフェンス構造体320が形成されることができる。フェンス構造体320は、先に説明したように、平面視において半導体基板100内のピクセル分離構造体PISと重畳されることができる。
【0143】
続いて、
図16を参照すれば、フェンス構造体320の表面及びフェンス構造体320によって露出された反射防止膜310の上面をコンフォーマルに覆う保護膜330が形成されることができる。保護膜330は化学的気相蒸着工程又は原子薄膜蒸着工程を遂行して形成されることができる。保護膜330はアルミニウム酸化膜とシリコン炭化酸化膜の中で少なくとも1つの単一膜又は多重膜で形成されることができる。
【0144】
図3及び
図17を参照すれば、カラーフィルター340a、340bが該当ピクセル領域PRに順に形成されることができる。カラーフィルター340a、340bはフェンス構造体320によって定義された空き空間を満たすことができる。
【0145】
カラーフィルター340a、340bはスピンコーティング工程及びパターニング工程を複数回繰り返して形成されることができる。具体的に、カラーフィルター340a、340bを形成することは染料又は顔料を含むフォトレジスト組成物をコーティング工程、ソフトベーク工程、露光工程、及び現像工程を順に遂行することを含むことができる。一例として、第1ピクセル領域に第1カラーフィルター340aが各々形成された後、第2ピクセル領域に第2カラーフィルター340bが各々形成されることができる。また、第2カラーフィルター340bを形成した後、第3ピクセル領域に第3カラーフィルター(図示せず)が各々形成されることができる。
【0146】
続いて、
図4に図示されたように、ピクセル領域PRに各々対応するマイクロレンズ350が形成されることができる。
【0147】
マイクロレンズ350を形成することは、光透過性フォトレジスト膜を形成すること、フォトレジスト膜の一部分をパターニングして各ピクセル領域PRに該当するフォトレジストパターンを形成し、フォトレジストパターンをリフロさせて形成されることができる。したがって、一定の曲率を有し、上に膨らんでいる形状のマイクロレンズ350が形成されることができる。また、マイクロレンズ350を形成した後、マイクロレンズ350下に均一な厚さの平坦部が形成されることができる。マイクロレンズ350はカラーフィルター340a、340bの上面で実質的に一定の曲率を有することができる。
【0148】
続いて、マイクロレンズ350の表面をコンフォーマルに覆うパッシベーション膜360が形成されることができる。パッシベーション膜360は、例えば無機酸化物で形成されることができる。
【0149】
図18は本発明の実施形態による半導体装置を含むイメージセンサーの概略的な平面図である。
図19及び
図20は本発明の実施形態によるイメージセンサーの断面図であって、
図18のII-II’線に沿って切断した断面を示す。
【0150】
図18及び
図19を参照すれば、イメージセンサーはセンサーチップ1及びロジックチップ2を含むことができる。センサーチップ1はピクセルアレイ領域R1及びパッド領域R2を含むことができる。
【0151】
ピクセルアレイ領域R1は互いに交差する第1方向D1及び第2方向D2に沿って2次元的に配列された複数の単位ピクセルPを含むことができる。単位ピクセルPの各々は光電変換素子及び読出し素子を含むことができる。ピクセルアレイ領域R1の単位ピクセルPの各々で入射光(incident light)によって発生された電気的信号が出力されることができる。
【0152】
ピクセルアレイ領域R1は受光領域AR及び遮光領域OBを含むことができる。遮光領域OBは、平面視において受光領域ARを囲むことができる。言い換えれば、遮光領域OBが、平面視において受光領域ARの上下及び左右に配置されることができる。遮光領域OBには光が入射されない基準ピクセルが提供され、基準ピクセルPで発生する基準電荷量を基準に受光領域ARの単位ピクセルPでセンシングされる電荷量を比較することによって、単位ピクセルPで感知される電気的信号サイズを算出することができる。
【0153】
パッド領域R2に制御信号及び光電信号等を入出力するのに利用される複数の導電パッドCPが配置されることができる。パッド領域R2は外部素子との電気的接続が容易になるように、平面視においてピクセルアレイ領域R1を囲むことができる。導電パッドCPは単位ピクセルPで発生した電気的信号を外部装置に入出力することができる。
【0154】
受光領域ARでセンサーチップ1は先に説明されたイメージセンサーと同一な技術的特徴を含むことができる。即ち、センサーチップ1は、先に説明したように、垂直方向に、読出し回路層20と光透過層30との間の光電変換層10を含むことができる。センサーチップ1の光電変換層10は、先に説明したように、半導体基板100、ピクセル領域を定義するピクセル分離構造体PIS、及びピクセル領域内に提供された光電変換領域PDを含むことができる。ピクセル分離構造体PISは受光領域AR及び遮光領域OBで実質的に同一な構造を有することができる。
【0155】
光透過層30は遮光領域OBで遮光パターンOBP、背面コンタクトプラグPLG、及びコンタクトパターンCT、有機膜355、及びパッシベーション膜360を含むことができる。ピクセル分離構造体PISの中で一部分は遮光領域OBで背面コンタクトプラグPLGと連結されることができる。
【0156】
詳細に、半導体パターン113は遮光領域OBで背面コンタクトプラグPLGと連結されることができる。背面コンタクトプラグPLGはピクセル分離構造体PISの幅より大きい幅を有することができる。背面コンタクトプラグPLGは金属及び/又は金属窒化物を含むことができる。例えば、背面コンタクトプラグPLGはチタニウム及び/又はチタニウム窒化物を含むことができる。
【0157】
コンタクトパターンCTが、背面コンタクトプラグPLGが形成されたコンタクトホール内に埋め込まれることができる。コンタクトパターンCTは背面コンタクトプラグPLGと異なる物質を含むことができる。例えば、コンタクトパターンCTはアルミニウム(Al)を含むことができる。
【0158】
コンタクトパターンCT及び背面コンタクトプラグPLGはピクセル分離構造体PISの半導体パターン113と電気的に連結されることができる。コンタクトパターンCTを通じてピクセル分離構造体PISの半導体パターン113にネガティブ(negative)バイアスが印加されることができ、ネガティブバイアスが遮光領域OBから受光領域ARに伝達されることができる。したがって、ピクセル分離構造体PISと半導体基板100の境界で発生する暗電流を減らすことができる。
【0159】
遮光領域OBで、遮光パターンOBPが背面コンタクトプラグPLGから連続的に延長されて反射防止膜310上面に配置されることができる。
【0160】
実施形態によれば、遮光パターンOBPは受光領域ARのバリアーパターン(
図5Aの325)と同一な物質を含むことができる。即ち、遮光パターンOBPは金属パターン及び金属酸化物パターンを含むことができる。例えば、遮光パターンOBPはチタニウム窒化物及びチタニウム酸窒化物を含むことができる。遮光パターンOBPはピクセルアレイの受光領域ARに延長されなくともよい。
【0161】
遮光パターンOBPは遮光領域OBに提供された光電変換領域PDに光が入射されることを遮断することができる。遮光領域OBの基準ピクセル領域で光電変換領域PDは光電信号を出力しなく、ノイズ信号を出力することができる。前記ノイズ信号は熱発生又は暗電流等によって生成される電子によって発生することができる。
【0162】
保護膜330はアクティブピクセルセンサーアレイ領域R1でパッド領域R2に延長されることができる。保護膜330は遮光パターンOBPの上面を覆うことができる。
【0163】
フィルタリング膜345が遮光領域OBで保護膜330を覆うことができる。フィルタリング膜345はカラーフィルター340と異なる波長の光を遮断することができる。例えば、フィルタリング膜345は赤外線を遮断することができる。フィルタリング膜345はブルーカラーフィルターを含むことができるが、これに制約されない。
【0164】
有機膜355及びパッシベーション膜360が遮光領域OB及びパッド領域R2で保護膜330上に提供されることができる。有機膜355はマイクロレンズ350と同一な物質を含むことができる。
【0165】
遮光領域OBで、第1貫通導電パターン511が半導体基板100を貫通して読出し回路層20の金属配線223及びロジックチップ2の配線構造体1111と電気的に連結されることができる。第1貫通導電パターン511は互いに異なるレベルに位置する第1底面及び第2底面を有することができる。第1埋め込みパターン521が第1貫通導電パターン511の内部に提供されることができる。第1埋め込みパターン521は低屈折物質を含み、絶縁特性を有することができる。
【0166】
パッド領域R2で、半導体基板100の第2面100bに導電パッドCPが提供されることができる。導電パッドCPは半導体基板100の第2面100b内に埋め込まれることができる。一例として、導電パッドCPはパッド領域R2で半導体基板100の第2面100bに形成されたパッドトレンチ内に提供されることができる。導電パッドCPはアルミニウム、銅、タングステン、チタニウム、タンタル、又はこれらの合金のような金属を含むことができる。イメージセンサーの実装工程で、ボンディングワイヤが導電パッドCPにボンディングされることができる。導電パッドCPはボンディングワイヤを通じて外部装置と電気的に連結されることができる。
【0167】
パッド領域R2で、第2貫通導電パターン513が半導体基板100を貫通してロジックチップ2の配線構造体1111と電気的に連結されることができる。第2貫通導電パターン513は半導体基板100の第2面100b上に延長されて導電パッドCPと電気的に連結されることができる。第2貫通導電パターン513の一部分が導電パッドCPの底面及び側壁を覆うことができる。第2埋め込みパターン523が第2貫通導電パターン513の内部に提供されることができる。第2埋め込みパターン523は低屈折物質を含み、絶縁特性を有することができる。パッド領域R2で、ピクセル分離構造体PISが第2貫通導電パターン513周囲に提供されることができる。
【0168】
ロジックチップ2はロジック半導体基板1000、ロジック回路TR、ロジック回路と連結される配線構造体1111、及びロジック層間絶縁膜1100を含むことができる。ロジック層間絶縁膜1100の中で最上層膜はセンサーチップ1の読出し回路層20と接合されることができる。ロジックチップ2は第1貫通導電パターン511及び第2貫通導電パターン513を通じてセンサーチップ1と電気的に連結されることができる。
【0169】
一例では、センサーチップ1とロジックチップ2は第1及び第2貫通導電パターン511、513を通じて互いに電気的に連結されることと説明したが、本発明はこれに制限されない。
【0170】
図20に図示された実施形態によれば、
図19に図示された第1及び第2貫通導電パターンは省略されることができ、センサーチップ1とロジックチップ2の最上部メタル層に提供されるボンディングパッドを互いに直接接合させることによって、センサーチップ1とロジックチップ2が電気的に連結されてもよい。
【0171】
詳細に、イメージセンサーのセンサーチップ1は読出し回路層20の最上部メタル層に提供された第1ボンディングパッドBP1を含むことができ、ロジックチップ2は配線構造体1111の最上層メタル層に提供された第2ボンディングパッドBP2を含むことができる。第1及び第2ボンディングパッドBP1、BP2は、例えばタングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、タングステン窒化物(WN)、タンタル窒化物(TaN)、及びチタニウム窒化物(TiN)の中で少なくとも1つを含むことができる。
【0172】
センサーチップ1の第1ボンディングパッドBP1とロジックチップ2の第2ボンディングパッドBP2はハイブリッドボンディング(hybrid bonding)方式に互いに直接電気的に連結されることができる。ハイブリッドボンディングとは同種物質を含む2つの構成物がそれらの界面で融合するボンディングを意味する。例えば、第1及び第2ボンディングパッドBP1、BP2が銅(Cu)で成された場合、銅(Cu)-銅(Cu)ボンディングによって物理的及び電気的に連結されることができる。また、センサーチップ1の絶縁膜表面とロジックチップ2の絶縁膜表面が誘電体-誘電体ボンディングによって接合されることができる。
【0173】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更しなくとも他の具体的な形態に実施されることができることを理解することができる。したがって、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的ではないことと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0174】
10 光電変換層
20 読出し回路層
30 光透過層
100 半導体基板
105 素子分離膜
210 層間絶縁膜
300 固定電荷膜
310 反射防止膜
320 フェンス構造体
322 金属パターン
324 金属酸化物パターン
325 バリアーパターン
328 低屈折パターン
330 保護膜
340 カラーフィルター
350 マイクロレンズ
360 パッシベーション膜
FD フローティング拡散領域
PD 光電変換領域
PIS ピクセル分離構造体
PR ピクセル領域
TG トランスファーゲート電極