(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098147
(43)【公開日】2024-07-22
(54)【発明の名称】メタ光学構造を具備するイメージセンサ、及びそれを含む電子装置
(51)【国際特許分類】
H01L 27/146 20060101AFI20240712BHJP
H04N 25/70 20230101ALI20240712BHJP
【FI】
H01L27/146 A
H04N25/70
H01L27/146 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024000476
(22)【出願日】2024-01-05
(31)【優先権主張番号】10-2023-0003031
(32)【優先日】2023-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.HDMI
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】朴 弘 圭
(72)【発明者】
【氏名】朴 賢 秀
(72)【発明者】
【氏名】車 正 浩
(72)【発明者】
【氏名】林 ▲びん▼ 愚
【テーマコード(参考)】
4M118
5C024
【Fターム(参考)】
4M118AA01
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA09
4M118BA14
4M118CA02
4M118CA34
4M118FA33
4M118FC04
4M118GC07
4M118GD03
4M118GD10
4M118HA07
4M118HA35
5C024CY47
5C024EX42
5C024EX52
5C024GY31
5C024HX23
(57)【要約】
【課題】メタ光学構造を具備するイメージセンサ、及びそれを含む電子装置を提供する。
【解決手段】開示されたイメージセンサは、映像生成のための画素信号を出力するアクティブ画素センサ領域と、アクティブ画素センサ領域を取り囲む周辺部領域と、を含み、アクティブ画素センサ領域と周辺部領域は、アクティブ画素センサ領域と周辺部領域とにわたって延在する複数の画素を含むセンサ層を含み、アクティブ画素センサ領域は、センサ層と対向して配されたメタ光学構造を含み、メタ光学構造は、メタパターンを有するように配列された複数のナノ構造物、及び複数のナノ構造物間に充填された誘電体層を含み、周辺部領域は、アクティブ画素センサ領域から一体的に延在する誘電体層、及び誘電体層に溝状に設けられたクラックストッパを含むものでもある。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像生成のための画素信号を出力するアクティブ画素センサ領域と、
前記アクティブ画素センサ領域を取り囲む周辺部領域と、を含み、
前記アクティブ画素センサ領域と前記周辺部領域は、前記アクティブ画素センサ領域と前記周辺部領域とにわたって延在する複数の画素を含むセンサ層を含み、
前記アクティブ画素センサ領域は、前記センサ層と対向して配されたメタ光学構造を含み、前記メタ光学構造は、メタパターンを有するように配列された複数のナノ構造物、及び前記複数のナノ構造物間に充填された誘電体層を含み、
前記周辺部領域は、前記アクティブ画素センサ領域から一体的に延在する前記誘電体層、及び前記誘電体層に溝状に設けられたクラックストッパを含む、イメージセンサ。
【請求項2】
前記クラックストッパと前記アクティブ画素センサ領域との間隔は、前記複数の画素それぞれの幅の10倍以上である、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記クラックストッパの幅は、前記複数のナノ構造物において、最も広幅を有するナノ構造物の幅と同じであるか、あるいはそれよりも広い、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記クラックストッパの幅は、200nm以上2μm以下である、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記クラックストッパの内部が、前記複数のナノ構造物の材料と同一材料で充填されている、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記クラックストッパの溝の底面と側壁とに、前記複数のナノ構造物の材料がコーティングされており、前記クラックストッパの溝の中心に、ボイドが存在する、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記クラックストッパは、前記アクティブ画素センサ領域と離間して設けられ、前記アクティブ画素センサ領域の周りに沿って連続して延在している、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記クラックストッパは、
前記アクティブ画素センサ領域と離間して設けられ、前記アクティブ画素センサ領域を取り囲むように配された第1クラックストッパと、
前記第1クラックストッパと離間して設けられ、前記第1クラックストッパを取り囲むように配された第2クラックストッパと、を含む、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記周辺部領域は、前記アクティブ画素センサ領域を取り囲むように配され、かつ、暗信号を出力するオプティカルブラック領域を含み、
前記クラックストッパは、前記オプティカルブラック領域内に配されている、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記アクティブ画素センサ領域のメタ光学構造が、前記オプティカルブラック領域の一部まで延在し、
前記オプティカルブラック領域の一部に配された前記メタ光学構造の複数のナノ構造物は、前記アクティブ画素センサ領域の周りに接するように配される、請求項9に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
前記クラックストッパと最も近いナノ構造物と、前記クラックストッパとの間隔は、前記複数の画素それぞれの幅の10倍以上である、請求項10に記載のイメージセンサ。
【請求項12】
前記アクティブ画素センサ領域は、前記センサ層と前記メタ光学構造との間に配されたカラーフィルタ層をさらに含み、
前記オプティカルブラック領域は、前記センサ層と前記誘電体層との間に配された光遮断膜をさらに含む、請求項9に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
前記オプティカルブラック領域は、前記光遮断膜と前記メタ光学構造との間に配された青色カラーフィルタをさらに含む、請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
前記アクティブ画素センサ領域と前記オプティカルブラック領域は、前記アクティブ画素センサ領域と前記オプティカルブラック領域とにわたって延在する平坦化層をさらに含み、
前記アクティブ画素センサ領域において、前記平坦化層は、前記カラーフィルタ層と前記メタ光学構造との間に配され、前記オプティカルブラック領域において、前記平坦化層は、前記光遮断膜と前記誘電体層との間に配される、請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項15】
前記メタ光学構造は、複数の第1ナノ構造物を有する第1メタ光学構造層、及び前記第1メタ光学構造層上に配され、複数の第2ナノ構造物を有する第2メタ光学構造層を含み、
前記誘電体層は、前記複数の第1ナノ構造物間に充填された第1誘電体層、及び前記複数の第2ナノ構造物間に充填された第2誘電体層を含み、
前記第1誘電体層と前記第2誘電体層は、前記アクティブ画素センサ領域から前記周辺部領域に、一体的に延在する、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
前記クラックストッパは、前記第1誘電体層に配された第1クラックストッパ層、及び前記第2誘電体層に配された第2クラックストッパ層を含む、請求項15に記載のイメージセンサ。
【請求項17】
1つのクラックストッパが、前記第1誘電体層と前記第2誘電体層とにわたって連続して延在する、請求項15に記載のイメージセンサ。
【請求項18】
前記メタ光学構造の上部表面上に配された反射防止層をさらに含み、
前記反射防止層は、前記アクティブ画素センサ領域から前記周辺部領域に、一体的に延在し、前記クラックストッパの上部表面は、前記反射防止層によって覆われている、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項19】
映像生成のための画素信号を出力する複数の画素を含むセンサ層と、
前記センサ層と対向して配され、複数のナノ構造物を含むメタ光学構造と、
前記メタ光学構造と同一層上に、前記複数のナノ構造物を取り囲むように配されたクラックストッパと、を含む、イメージセンサ。
【請求項20】
被写体の光学像を形成するレンズアセンブリと、
前記レンズアセンブリが形成した光学像を、電気的信号に変換するイメージセンサと、を含み、
前記イメージセンサは、
映像生成のための画素信号を出力するアクティブ画素センサ領域と、
前記アクティブ画素センサ領域を取り囲む周辺部領域と、を含み、
前記アクティブ画素センサ領域と前記周辺部領域は、前記アクティブ画素センサ領域と前記周辺部領域とにわたって延在する複数の画素を含むセンサ層を含み、
前記アクティブ画素センサ領域は、前記センサ層と対向して配されたメタ光学構造を含み、前記メタ光学構造は、メタパターンを有するように配列された複数のナノ構造物、及び前記複数のナノ構造物間に充填された誘電体層を含み、
前記周辺部領域は、前記アクティブ画素センサ領域から一体的に延在する前記誘電体層、及び前記誘電体層に溝状に設けられたクラックストッパを含む、電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メタ光学構造を具備するイメージセンサ、及びそれを含む電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサは、一般的に、カラーフィルタを利用し、入射光の色を感知する。ところで、該カラーフィルタは、当該色の光を除いた残り色の光を吸収するために、光利用効率が低下されてしまう。例えば、RGB(red-green-blue)カラーフィルタを使用する場合、入射光の1/3のみを透過させ、残り2/3は、吸収してしまうので、光利用効率が約33%程度に過ぎない。従って、カラーディスプレイ装置やカラーイメージセンサの場合、ほとんどの光損失がカラーフィルタで生じることになる。そのような光損失を改善させるために、該イメージセンサの表面に、多様な光学構造を適用する方案が提示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、メタ光学構造を具備するイメージセンサを提供することである。
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、またクラックストッパを有するイメージセンサを提供することである。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、また該イメージセンサを含む電子装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態によるイメージセンサは、映像生成のための画素信号を出力するアクティブ画素センサ領域と、前記アクティブ画素センサ領域を取り囲む周辺部領域と、を含み、前記アクティブ画素センサ領域と前記周辺部領域は、前記アクティブ画素センサ領域と前記周辺部領域とにわたって延在する複数の画素を含むセンサ層を含み、前記アクティブ画素センサ領域は、前記センサ層と対向して配されたメタ光学構造を含み、前記メタ光学構造は、メタパターンを有するように配列された複数のナノ構造物、及び前記複数のナノ構造物間に充填された誘電体層を含み、前記周辺部領域は、前記アクティブ画素センサ領域から一体的に延在する前記誘電体層、及び前記誘電体層に溝状に設けられたクラックストッパを含むものでもある。
【0007】
前記クラックストッパと前記アクティブ画素センサ領域との間隔は、例えば、前記複数の画素それぞれの幅の10倍以上でもある。
【0008】
前記クラックストッパの幅は、前記複数のナノ構造物において、最も広幅を有するナノ構造物の幅と同じであるか、あるいはそれよりも広い。
【0009】
例えば、前記クラックストッパの幅は、200nm以上2μm以下でもある。
【0010】
前記クラックストッパの内部が、前記複数のナノ構造物の材料と同一材料によって充填されうる。
【0011】
前記クラックストッパの溝の底面と側壁とに、前記複数のナノ構造物の材料がコーティングされており、前記クラックストッパの溝の中心に、ボイド(void)が残りうる。
【0012】
前記クラックストッパは、前記アクティブ画素センサ領域と離間して設けられ、前記アクティブ画素センサ領域の周りに沿って、連続して延在している。
【0013】
前記クラックストッパは、前記アクティブ画素センサ領域と離間して設けられ、前記アクティブ画素センサ領域を取り囲むように配された第1クラックストッパと、前記第1クラックストッパと離間して設けられ、前記第1クラックストッパを取り囲むように配された第2クラックストッパと、を含むものでもある。
【0014】
前記周辺部領域は、前記アクティブ画素センサ領域を取り囲むように配され、かつ、暗信号を出力するオプティカルブラック領域を含み、前記クラックストッパは、前記オプティカルブラック領域内に配されうる。
【0015】
前記アクティブ画素センサ領域のメタ光学構造が、前記オプティカルブラック領域の一部まで延在し、前記オプティカルブラック領域の一部に配された前記メタ光学構造の複数のナノ構造物は、前記アクティブ画素センサ領域の周りに接するように配されうる。
【0016】
前記クラックストッパと最も近いナノ構造物と、前記クラックストッパとの間隔は、例えば、前記複数の画素それぞれの幅の10倍以上でもある。
【0017】
前記アクティブ画素センサ領域は、前記センサ層と前記メタ光学構造との間に配されたカラーフィルタ層をさらに含み、前記オプティカルブラック領域は、前記センサ層と前記誘電体層との間に配された光遮断膜をさらに含むものでもある。
【0018】
前記オプティカルブラック領域は、前記光遮断膜と前記メタ光学構造との間に配された青色カラーフィルタをさらに含むものでもある。
【0019】
前記アクティブ画素センサ領域と前記オプティカルブラック領域は、前記アクティブ画素センサ領域と前記オプティカルブラック領域とにわたって延在する平坦化層をさらに含み、前記アクティブ画素センサ領域において、前記平坦化層は、前記カラーフィルタ層と前記メタ光学構造との間に配され、前記オプティカルブラック領域において、前記平坦化層は、前記光遮断膜と前記誘電体層との間に配されうる。
【0020】
前記平坦化層は、有機ポリマー材料によって形成された第1平坦化層、及び前記第1平坦化層上に配され、無機物材料によって形成された第2平坦化層をさらに含むものでもある。
【0021】
前記メタ光学構造は、複数の第1ナノ構造物を有する第1メタ光学構造層、及び前記第1メタ光学構造層上に配され、複数の第2ナノ構造物を有する第2メタ光学構造層を含み、前記誘電体層は、前記複数の第1ナノ構造物間に充填された第1誘電体層、及び前記複数の第2ナノ構造物間に充填された第2誘電体層を含み、前記第1誘電体層と前記第2誘電体層は、前記アクティブ画素センサ領域から前記周辺部領域に、一体的に延在する。
【0022】
前記イメージセンサは、前記第1メタ光学構造層と第2メタ光学構造層との間に配されたエッチング停止層をさらに含むものでもある。
【0023】
前記クラックストッパは、前記第1誘電体層に配された第1クラックストッパ層、及び前記第2誘電体層に配された第2クラックストッパ層を含むものでもある。
【0024】
1つのクラックストッパが、前記第1誘電体層と前記第2誘電体層とにわたって連続して延在する。
【0025】
前記イメージセンサは、前記メタ光学構造の上部表面上に配された反射防止層をさらに含み、前記反射防止層は、前記アクティブ画素センサ領域から前記周辺部領域に、一体的に延在し、前記クラックストッパの上部表面は、前記反射防止層によって覆われうる。
【0026】
また、他の実施形態によるイメージセンサは、映像生成のための画素信号を出力する複数の画素を含むセンサ層と、前記センサ層と対向して配され、複数のナノ構造物を含むメタ光学構造と、前記メタ光学構造と同一層上に、前記複数のナノ構造物を取り囲むように配されたクラックストッパと、を含むものでもある。
【0027】
他の実施形態による電子装置は、被写体の光学像を形成するレンズアセンブリと、前記レンズアセンブリが形成した光学像を、電気的信号に変換するイメージセンサと、を含み、前記イメージセンサは、映像生成のための画素信号を出力するアクティブ画素センサ領域と、前記アクティブ画素センサ領域を取り囲む周辺部領域と、を含み、前記アクティブ画素センサ領域と前記周辺部領域は、前記アクティブ画素センサ領域と前記周辺部領域とにわたって延在する複数の画素を含むセンサ層を含み、前記アクティブ画素センサ領域は、前記センサ層と対向して配されたメタ光学構造を含み、前記メタ光学構造は、メタパターンを有するように配列された複数のナノ構造物、及び前記複数のナノ構造物間に充填された誘電体層を含み、前記周辺部領域は、前記アクティブ画素センサ領域から一体的に延在する前記誘電体層、及び前記誘電体層に溝状に設けられたクラックストッパを含むものでもある。
【発明の効果】
【0028】
開示された実施形態によるイメージセンサは、該イメージセンサのアクティブ画素センサ領域を取り囲むように、オプティカルブラック領域に配されたクラックストッパを含むものでもある。該クラックストッパは、メタ光学構造と同一層上に配されうる。従って、イメージセンサの製造過程において、該メタ光学構造を形成する間、該クラックストッパを共に形成することができる。本実施形態によれば、イメージセンサの製造過程において、該イメージセンサの縁にクラックが生じても、該クラックが該メタ光学構造に伝播されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】一実施形態によるイメージセンサのブロック図である。
【
図2】一実施形態によるイメージセンサにおいて、互いに異なる機能を有する複数の領域の配置を例示的に示す図である。
【
図3】
図2に図示されたイメージセンサの例示的な構造を概略的に示す断面図である。
【
図4】他の実施形態によるイメージセンサにおいて、互いに異なる機能を有する複数の領域の配置を例示的に示す図である。
【
図5】
図4に図示されたイメージセンサの例示的な構造を概略的に示す断面図である。
【
図6】さらに他の実施形態によるイメージセンサの例示的な構造を概略的に示す断面図である。
【
図7】さらに他の実施形態によるイメージセンサの例示的な構造を概略的に示す断面図である。
【
図8】さらに他の実施形態によるイメージセンサの例示的な構造を概略的に示す断面図である。
【
図9】さらに他の実施形態によるイメージセンサの例示的な構造を概略的に示す断面図である。
【
図10】さらに他の実施形態によるイメージセンサの例示的な構造を概略的に示す断面図である。
【
図11A】イメージセンサのアクティブ画素センサ領域の多様な画素配列を例示的に図示する図である。
【
図11B】イメージセンサのアクティブ画素センサ領域の多様な画素配列を例示的に図示する図である。
【
図11C】イメージセンサのアクティブ画素センサ領域の多様な画素配列を例示的に図示する図である。
【
図12A】一実施形態によるイメージセンサのアクティブ画素センサ領域の構成を概略的に示す断面図である。
【
図12B】一実施形態によるイメージセンサのアクティブ画素センサ領域の構成を概略的に示す断面図である。
【
図13】
図12A及び
図12Bに図示されたアクティブ画素センサ領域のセンサ層の構成を概略的に示す平面図である。
【
図15】一実施形態によるイメージセンサを含む電子装置を概略的に図示したブロック図である。
【
図16】
図15のカメラモジュールを概略的に図示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付図面を参照し、メタ光学構造を具備するイメージセンサ、及びそれを含む電子装置について詳細に説明する。説明される実施形態は、単に例示的なものに過ぎず、そのような実施形態から、多様な変形が可能である。以下の図面において、同一参照符号は、同一構成要素を称し、図面上において、各構成要素の大きさは、説明の明瞭さ及び便宜さのためにされてもいる。
【0031】
以下において、「上部」または「上」と記載された表現は、接触し、すぐに上下左右にあるものだけではなく、非接触でもって、上下左右にあるものを含むものでもある。
【0032】
第1、第2のような用語は、多様な構成要素について説明するのに使用されうるが、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに使用される。そのような用語は、構成要素の物質または構造が異なることを限定するものではない。
【0033】
単数の表現は、文脈上、明白に取り立てての意味ではない限り、複数の表現を含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むものでもあることを意味する。
【0034】
また、明細書に記載された「…部」、「モジュール」のような用語は、機能や動作を処理する単位を意味し、それらは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0035】
「前記」の用語、及びそれと類似した指示用語の使用は、単数及び複数のいずれにも該当しうる。
【0036】
方法を構成する段階は、説明された順に遂行されなければならないという明白な言及がなければ、適切な順序によっても遂行される。また、全ての例示的な用語(例えば、「など」)の使用は、単に技術的思想について詳細に説明するためのものであり、特許請求の範囲によって限定されない以上、そのような用語により、権利範囲が限定されるものではない。
【0037】
図1は、一実施形態によるイメージセンサの概略的なブロック図である。
図1を参照すれば、イメージセンサ1000は、画素アレイ1100、タイミングコントローラ(T/C)1010、ロウデコーダ1020及び出力回路1030を含むものでもある。イメージセンサ1000は、CCD(charge couple device)イメージセンサまたはCMOS(complementary metal oxide semiconductor)イメージセンサでもある。
【0038】
画素アレイ1100は、複数のロウとカラムとに沿って二次元配列された画素を含む。ロウデコーダ1020は、タイミングコントローラ(T/C)1010から出力されたロウアドレス信号に応答し、画素アレイ1100のロウ一つを選択する。出力回路1030は、選択されたロウに沿って配列された複数の画素から、カラム単位で光感知信号を出力する。そのために、出力回路1030は、カラムデコーダとアナログ・デジタル変換器(ADC:analog to digital converter)を含むものでもある。例えば、出力回路1030は、カラムデコーダと画素アレイ1100との間において、カラム別にそれぞれ配された複数のアナログ・デジタル変換器(ADC)、または、カラムデコーダの出力端に配された1つのアナログ・デジタル変換器(ADC)を含むものでもある。タイミングコントローラ(T/C)1010、ロウデコーダ1020及び出力回路1030は、1つのチップ、またはそれぞれ別個のチップに具現されうる。出力回路1030を介して出力された映像信号を処理するためのプロセッサが、タイミングコントローラ(T/C)1010、ロウデコーダ1020及び出力回路1030と共に、1つのチップに具現されもする。たとえ
図1において、正方形状の画素アレイが図示されているにしても、画素アレイは、直方形のような他の適切な形態を有することもできる。
【0039】
イメージセンサ1000は、互いに異なる機能を有する複数の領域に分けられうる。
図2は、一実施形態によるイメージセンサ1000において、互いに異なる機能を有する複数の領域の配置を例示的に示す。
図2を参照すれば、イメージセンサ1000は、映像生成のための画素信号を出力するアクティブ画素センサ領域(active pixel sensor region)1110、及びアクティブ画素センサ領域1110の周辺を取り囲むように配された周辺部領域1200を含むものでもある。周辺部領域1200は、複数の領域を含むものでもある。例えば、周辺部領域1200は、アクティブ画素センサ領域1110の周辺を取り囲むように配され、かつ、暗信号(dark signal)を出力するように構成されたオプティカルブラック領域(optical black region)1120、オプティカルブラック領域1120の周辺を取り囲むように配され、かつ、イメージセンサ1000内において、上下部層間の電気的連結のための配線を有する背面ビアスタック領域(back via stack region)1130、及び背面ビアスタック領域1130の周辺を取り囲むように配され、かつ、イメージセンサ1000外部との信号入出力のためのコンタクトパッド1141を有するコンタクトパッド領域(contact pad region)1140を含むものでもある。
【0040】
アクティブ画素センサ領域1110は、映像生成に直接使用される信号を出力する画素が形成された領域である。アクティブ画素センサ領域1110は、
図1に図示された画素アレイ1100に対応しうる。アクティブ画素センサ領域1110は、イメージセンサ1000の中心部に配されうる。アクティブ画素センサ領域1110に含まれた画素の一部または全部は、アクティブ画素センサ領域1110に入射する光のうち、特定波長帯域の光、すなわち、特定カラーの光を感知し、入射光に含まれたカラー成分の強度を出力することができる。アクティブ画素センサ領域1110は、3種類以上の画素を含むものでもあり、例えば、入射光において、緑色光成分の強度を感知する緑色画素、赤色光成分の強度を感知する赤色画素、青色光成分の強度を感知する青色画素を含むものでもある。イメージセンサ1000は、アクティブ画素センサ領域1110に配された画素が出力する信号を利用し、映像を生成することができ、アクティブ画素センサ領域1110に含まれた画素の数が多いほど、高い解像度の映像を生成することができる。
【0041】
オプティカルブラック領域1120は、入射光がない状態の画素信号、すなわち、暗信号を出力する画素が形成された領域である。該暗信号は、例えば、000、またはほとんど000に近いRGB値を有しうる。オプティカルブラック領域1120は、アクティブ画素センサ領域1110の周辺を取り囲むように配されうる。オプティカルブラック領域1120は、アクティブ画素センサ領域1110と同様に、光を感知する画素を含むが、画素に入射する光を遮断するための光遮断膜を含む点において、アクティブ画素センサ領域1110と違いがある。オプティカルブラック領域1120に配された画素は、光の入射が遮断された状態において、画素に含まれたフォトダイオードをなす材料または画素構造によって生じるノイズ信号である暗信号を出力することができる。そのような暗信号は、アクティブ画素センサ領域1110から出力された画素信号のノイズ補正のための基準信号として使用されうる。
【0042】
また、オプティカルブラック領域1120は、アクティブ画素センサ領域1110を取り囲むクラックストッパ(crack stopper)1121をさらに含むものでもある。クラックストッパ1121は、オプティカルブラック領域1120内において、アクティブ画素センサ領域1110と離間して設けられ、アクティブ画素センサ領域1110を取り囲むように配されうる。クラックストッパ1121は、イメージセンサ1000の製造過程において、イメージセンサ1000の縁で生じうるクラックが、アクティブ画素センサ領域1110内に配されたメタ光学構造に伝播されることを防止することができる。そのために、クラックストッパ1121は、オプティカルブラック領域1120の上部表面の一部領域をエッチングし、溝状に形成されうる。オプティカルブラック領域1120は、周辺部領域1200の一部であるので、クラックストッパ1121は、周辺部領域1200内に配されるとも言える。
【0043】
背面ビアスタック領域1130は、イメージセンサ1000内において、上下部層間の電気的連結のための複数の背面ビアスタック1131を含むものでもある。背面ビアスタック領域1130は、オプティカルブラック領域1120の周辺を取り囲むように配されうる。複数の背面ビアスタック1131は、背面ビアスタック領域1130内において、オプティカルブラック領域1120と離間して設けられうる。図面には、単に例示的に、2個の背面ビアスタック1131が図示されているが、背面ビアスタック1131の個数は、それに限定されるものではない。また、図面には、それぞれの背面ビアスタック1131が、オプティカルブラック領域1120の一辺と対向しながら、第1方向(すなわち、X方向)または第2方向(すなわち、Y方向)に沿って長く延在しているように図示されているが、複数の背面ビアスタック1131が、第1方向または第2方向に沿って間隔を置いて配列されもする。
【0044】
コンタクトパッド領域1140は、イメージセンサ1000と外部装置との信号入出力のための複数のコンタクトパッド1141を含むものでもある。コンタクトパッド領域1140は、背面ビアスタック領域1130の周辺を取り囲むように配されうる。複数のコンタクトパッド1141の個数と位置は、図面に図示された個数と位置とに限定されるものではなく、設計上の必要性により、多様に選択されうる。複数のコンタクトパッド1141は、イメージセンサ1000内部の入出力回路と電気的に連結されうる。
【0045】
図3は、
図2に図示されたイメージセンサ1000の例示的な構造を概略的に示す断面図である。特に、
図3は、
図2に図示されたイメージセンサ1000のA-A’ラインに沿って切断されたイメージセンサ1000の一部分に係わる断面構造を示す。
図3に図示された構成要素間の大きさ比は、説明の便宜のために誇張されてもあり、実際の構成要素間の大きさ比と異なりうる。また、
図3においては、説明の便宜のために、本実施形態と係わる構成要素のみが図示されており、本実施形態に係わる説明に必要ではない構成要素は、省略されている。従って、実際イメージセンサ1000は、
図3に図示されていない構成要素をさらに含むものでもある。
【0046】
図3を参照すれば、イメージセンサ1000は、
図2で説明されたように、その機能により、XY平面上で分けられた、アクティブ画素センサ領域1110と周辺部領域1200とを含むものでもあり、周辺部領域1200は、オプティカルブラック領域1120、背面ビアスタック領域1130及びコンタクトパッド領域1140を含むものでもある。アクティブ画素センサ領域1110と周辺部領域1200、すなわち、アクティブ画素センサ領域1110、オプティカルブラック領域1120、背面ビアスタック領域1130及びコンタクトパッド領域1140は、共通して基板110を含むものでもある。言い換えれば、基板110は、アクティブ画素センサ領域1110、オプティカルブラック領域1120、背面ビアスタック領域1130及びコンタクトパッド領域1140にわたって延在しうる。基板110の内部及び上部表面上において、アクティブ画素センサ領域1110、オプティカルブラック領域1120、背面ビアスタック領域1130及びコンタクトパッド領域1140は、互いに異なる層構造を有しうる。例えば、それら領域は、異なる材料によって形成され、かつ/あるいは異なる形態または厚みに形成されうる。
【0047】
基板110は、第3方向(すなわち、Z方向)に沿って積層された互いに異なる機能を遂行する複数の層を含むものでもある。例えば、基板110は、下部チップ110A、下部チップ110A上に配された上部チップ110B、及び上部チップ110B上に配されたセンサ層110Cを含むものでもある。下部チップ110A、上部チップ110B及びセンサ層110Cは、アクティブ画素センサ領域1110及び周辺部領域1200にわたって延在しうる。言い換えれば、下部チップ110A、上部チップ110B及びセンサ層110Cは、アクティブ画素センサ領域1110、オプティカルブラック領域1120、背面ビアスタック領域1130及びコンタクトパッド領域1140にわたって延在して配されうる。下部チップ110Aには、イメージセンサ1000の駆動のためのロジック回路が配されうる。例えば、
図1に図示されたタイミングコントローラ(T/C)1010とロウデコーダ1020とが、下部チップ110A内に配され、またプロセッサが、下部チップ110A内に配されうる。上部チップ110Bには、センサ層110Cから信号を出力するための回路が配されうる。例えば、
図1に図示された出力回路1030が、上部チップ110B内に配されうる。また信号増幅のための増幅回路が、上部チップ110B内に配されうる。センサ層110Cには、入射光を電気的信号に変換する複数の光感知素子が配されうる。例えば、センサ層110Cは、複数のフォトダイオードを含むものでもある。
【0048】
アクティブ画素センサ領域1110は、基板110の上部表面上に配されたカラーフィルタ層120、カラーフィルタ層120を覆うように配された平坦化層130、及び平坦化層130上に配されたメタ光学構造150を含むものでもある。カラーフィルタ層120、平坦化層130及びメタ光学構造150は、第3方向に沿い、基板110上に順次に積層されうる。従って、メタ光学構造150は、平坦化層130を挟み、カラーフィルタ層120及び基板110、特に、基板110のセンサ層110Cと対向して配されうる。カラーフィルタ層120は、基板110のセンサ層110Cと、メタ光学構造150との間、または基板110のセンサ層110Cと、平坦化層130との間に配され、平坦化層130は、カラーフィルタ層120とメタ光学構造150との間に配されうる。また、アクティブ画素センサ領域1110は、平坦化層130とメタ光学構造150との間に配されたエッチング停止層140をさらに含むものでもある。また、アクティブ画素センサ領域1110は、メタ光学構造150の上部表面上に配された反射防止層160をさらに含むものでもある。従って、メタ光学構造150は、エッチング停止層140と反射防止層160との間に配されうる。
【0049】
アクティブ画素センサ領域1110内において、基板110のセンサ層110Cは、第1方向(例えば、x方向)及び第2方向(例えば、y方向)に沿って二次元配列された複数の画素111,112を含むものでもある。複数の画素111,112それぞれは、フォトダイオードを含むものでもある。カラーフィルタ層120は、第1方向及び第2方向に沿い、二次元配列された複数のカラーフィルタ121,122を含むものでもある。カラーフィルタ層120上に配された平坦化層130は、メタ光学構造150を形成するための平坦な表面を提供する役割が行うことができる。メタ光学構造150は、入射光を波長によって分離する、及び/または入射光を集光して複数の画素111,112にそれぞれ提供する役割が行うことができる。そのために、メタ光学構造150は、所定のメタパターンを有するように配列された複数のナノ構造物NP、及び複数のナノ構造物NP間に充填された誘電体層DLを含むものでもある。ナノ構造物NPは、誘電体層DLの材料の屈折率より高い屈折率を有する材料を含むものでもある。センサ層110C、カラーフィルタ層120、平坦化層130及びメタ光学構造150の構成と機能とについては、後にさらに詳細に説明する。
【0050】
アクティブ画素センサ領域1110内の平坦化層130、エッチング停止層140、誘電体層DL及び反射防止層160は、アクティブ画素センサ領域1110から周辺部領域1200まで、一体的に延在しうる。例えば、アクティブ画素センサ領域1110内の平坦化層130、エッチング停止層140、誘電体層DL及び反射防止層160は、アクティブ画素センサ領域1110から、オプティカルブラック領域1120、背面ビアスタック領域1130及びコンタクトパッド領域1140にわたって延在しうる。
【0051】
オプティカルブラック領域1120は、基板110、特に、センサ層110Cの上部表面上に配された光遮断膜1122、光遮断膜1122を覆うように配された平坦化層130、及び平坦化層130上に配された誘電体層DLを含むものでもある。オプティカルブラック領域1120の平坦化層130と誘電体層DLとは、アクティブ画素センサ領域1110の平坦化層130と誘電体層DLとから、第1方向及び第2方向に沿い、一体的に延在したものである。言い換えれば、平坦化層130と誘電体層DLとは、アクティブ画素センサ領域1110とオプティカルブラック領域1120とにわたって延在しうる。誘電体層DLは、平坦化層130を挟み、光遮断膜1122及び基板110、特に基板110のセンサ層110Cと対向して配されうる。また、光遮断膜1122は、センサ層110Cと誘電体層DLとの間、またはセンサ層110Cと平坦化層130との間に配され、平坦化層130は、光遮断膜1122と誘電体層DLとの間に配されうる。
【0052】
また、オプティカルブラック領域1120は、平坦化層130と誘電体層DLとの間に配されたエッチング停止層140、及び誘電体層DLの上部表面上に配された反射防止層160をさらに含むものでもある。オプティカルブラック領域1120のエッチング停止層140と反射防止層160とは、アクティブ画素センサ領域1110のエッチング停止層140と反射防止層160とから、第1方向及び第2方向に沿い、一体的に延在したものである。言い換えれば、エッチング停止層140と反射防止層160とは、アクティブ画素センサ領域1110とオプティカルブラック領域1120とにわたって延在しうる。例えば、エッチング停止層140は、アクティブ画素センサ領域1110から始まり、オプティカルブラック領域1120を介して延在する層でもある。また、反射防止層160は、アクティブ画素センサ領域1110から始まり、オプティカルブラック領域1120を介して延在する層でもある。
【0053】
オプティカルブラック領域1120は、また光遮断膜1122上に配された青色カラーフィルタ1123をさらに含むものでもある。図面には、青色カラーフィルタ1123が、光遮断膜1122の上部表面上に直接配されているように図示されているが、イメージセンサ1000の製造工程上の必要性により、光遮断膜1122と青色カラーフィルタ1123との間に層間物質がさらに配されもする。青色カラーフィルタ1123は、光遮断膜1122と誘電体層DLとの間、または光遮断膜1122と平坦化層130との間に配されうる。
【0054】
光遮断膜1122は、オプティカルブラック領域1120全体にわたって配されうる。光遮断膜1122は、オプティカルブラック領域1120に入射する光を遮断し、基板110、特にセンサ層110Cに光が入射することを防止することができる。光遮断膜1122は、例えば、クロム、銅、タングステン、二酸化マンガン、カーボンブラック、グラファイトなどのように、可視光を反射させたり吸収したりする材料を含むものでもある。
【0055】
青色カラーフィルタ1123は、光遮断膜1122によって吸収されずに反射された緑色光や赤色光が、散乱を介し、アクティブ画素センサ領域1110内の画素111,112に入射することを防止する役割を行うことができる。一般的に、波長が相対的に短い青色光は容易に吸収され、伝播距離が相対的に短い一方、波長が相対的に長い緑色光や赤色光は、伝播距離が相対的に長いのである。従って、光遮断膜1122によって吸収されずに反射された緑色光や赤色光が、アクティブ画素センサ領域1110内の画素111,112に入射する可能性が高い。青色カラーフィルタ1123は、オプティカルブラック領域1120に入射した入射光のうち、緑色光と赤色光とを吸収することにより、光遮断膜1122によって吸収されていない緑色光や赤色光が、アクティブ画素センサ領域1110内の画素111,112に入射することを防止したり最小化させたりすることができる。
【0056】
オプティカルブラック領域1120内において、基板110のセンサ層110Cは、第1方向及び第2方向に沿い、二次元配列された複数の画素115を含むものでもある。光遮断膜1122は、複数の画素115を覆うように配されている。従って、オプティカルブラック領域1120に入射した入射光は、複数の画素115に逹することなく、オプティカルブラック領域1120内の複数の画素115は、暗信号を出力してしまう。
【0057】
オプティカルブラック領域1120内において、誘電体層DLは、所定のメタパターンを有するように配列されたナノ構造物NPを含まないのである。また、オプティカルブラック領域1120は、誘電体層DLに溝状に設けられたクラックストッパ1121を含むものでもある。クラックストッパ1121は、例えば、誘電体層DLの一部領域を貫通するようにエッチングすることによって形成されうる。従って、クラックストッパ1121は、アクティブ画素センサ領域1110のメタ光学構造150と同一層上に配され、クラックストッパ1121の厚みは、メタ光学構造150の厚みと同一でもある。また、溝形態のクラックストッパ1121内部は、メタ光学構造150のナノ構造物NPの材料と同一材料によって充填されうる。
【0058】
そのようなクラックストッパ1121は、アクティブ画素センサ領域1110に、メタ光学構造150を形成する工程において、メタ光学構造150と共に、同時に形成されうる。例えば、アクティブ画素センサ領域1110とオプティカルブラック領域1120dとに、誘電体層DLが共に同時に形成されうる。言い換えれば、アクティブ画素センサ領域1110の誘電体層DLと、オプティカルブラック領域1120の誘電体層DLは、一体的に形成されうる(例えば、誘電体層DLが、アクティブ画素センサ領域1110とオプティカルブラック領域1120とのいずれにもある1層である)。誘電体層DLが形成された後、アクティブ画素センサ領域1110において、メタ光学構造150のナノ構造物NPを形成する前、誘電体層DLをパターニングするとき、オプティカルブラック領域1120内の誘電体層DLが共にエッチングされ、クラックストッパ1121が形成されうる。そして、アクティブ画素センサ領域1110から、誘電体層DLのパターン内に、ナノ構造物NPの材料を充填するとき、クラックストッパ1121の溝内部も、ナノ構造物NPの材料で共に充填されうる。従って、クラックストッパ1121を形成するために、別途の工程が追加されない。メタ光学構造150とクラックストッパ1121とを形成した後、反射防止層160が形成されるために、クラックストッパ1121の上部表面は、誘電体層DL上の反射防止層160によって覆われうる。従って、クラックストッパ1121は、メタ光学構造150と同様に、エッチング停止層140と反射防止層160との間に配されうる。
【0059】
本実施形態によれば、クラックストッパ1121は、
図2に図示されているように、アクティブ画素センサ領域1110の周りに沿って、途切れずに連続して延在しうる。例えば、クラックストッパ1121は、アクティブ画素センサ領域1110内のメタ光学構造150と同一層上において、メタ光学構造150の複数のナノ構造物NPを取り囲むように延在しうる。従って、クラックストッパ1121は、第1方向及び第2方向を含む平面上において、閉ループを形成することができる。また、クラックストッパ1121に逹したクラックが、アクティブ画素センサ領域1110のメタ光学構造150に影響を与えることを最小化させるために、クラックストッパ1121は、メタ光学構造150の最後のナノ構造物NP、またはアクティブ画素センサ領域1110と、第1方向または第2方向に、所定の間隔dを置いて配されうる。メタ光学構造150の最後のナノ構造物NPは、クラックストッパ1121に最も近いナノ構造物NPに該当しうる。例えば、クラックストッパ1121と、メタ光学構造150の最後のナノ構造物NPとの第1方向または第2方向の間隔d、またはクラックストッパ1121とアクティブ画素センサ領域1110との第1方向または第2方向の間隔dは、アクティブ画素センサ領域1110内の画素111,112それぞれの第1方向または第2方向の幅の10倍以上でもある。一方、第1方向または第2方向に沿うオプティカルブラック領域1120の全体幅は、アクティブ画素センサ領域1110内の画素111,112それぞれの第1方向または第2方向の幅の約20倍以上約40倍以下でもある。従って、クラックストッパ1121と、メタ光学構造150の最後のナノ構造物NPとの第1方向または第2方向の間隔d、またはクラックストッパ1121とアクティブ画素センサ領域1110との第1方向または第2方向の間隔dの最大限度は、アクティブ画素センサ領域1110内の画素111,112それぞれの第1方向または第2方向の幅の約20倍以下または約40倍以下でもある。
【0060】
また、クラックストッパ1121がクラックを遮断するために、クラックストッパ1121は、十分に広幅を有しうる。例えば、第1方向または第2方向へのクラックストッパ1121の幅wは、メタ光学構造150内の複数のナノ構造物NPにおいて、最も広幅を有するナノ構造物NPの第1方向または第2方向の幅と同じであるか、あるいはそれよりも広い。例えば、クラックストッパ1121の第1方向または第2方向の幅wは、約200nm以上、または約300nm以上または約400nm以上でもある。なお、エッチング装備による制限を考慮し、クラックストッパ1121の第1方向または第2方向の幅wは、約2μm以下でもある。
【0061】
背面ビアスタック領域1130は、基板110内において、第3方向に延在する複数の背面ビアスタック1131を含むものでもある。例えば、複数の背面ビアスタック1131それぞれは、下部チップ110A、上部チップ110B及びセンサ層110Cに沿って第3方向に延在し、下部チップ110Aと上部チップ110Bとの回路または素子、上部チップ110Bとセンサ層110Cとの回路または素子、または下部チップ110Aとセンサ層110Cとの回路または素子を電気的に連結することができる。
【0062】
また、オプティカルブラック領域1120の光遮断膜1122と青色カラーフィルタ1123とが、背面ビアスタック領域1130の一部まで延在しうる。従って、背面ビアスタック領域1130に傾くように入射する光が、光遮断膜1122と青色カラーフィルタ1123とを避け、オプティカルブラック領域1120内の画素115に入射することを防止することができる。
【0063】
背面ビアスタック領域1130は、また、青色カラーフィルタ1123と基板110とを覆う平坦化層130、平坦化層130上のエッチング停止層140、エッチング停止層140上の誘電体層DL、及び誘電体層DL上の反射防止層160を含むものでもある。背面ビアスタック領域1130の平坦化層130、エッチング停止層140、誘電体層DL及び反射防止層160は、アクティブ画素センサ領域1110から、第1方向及び第2方向に沿って、一体的に延在したものである。背面ビアスタック領域1130において、平坦化層130は、基板110の上部表面の一部、及び複数の背面ビアスタック1131の上部表面と直接接触することができる。また、背面ビアスタック領域1130において、誘電体層DLは、所定のメタパターンを有するように配列されたナノ構造物NP及びクラックストッパ1121を含まない。
【0064】
コンタクトパッド領域1140は、基板110の上部表面に配された複数のコンタクトパッド1141を含むものでもある。複数のコンタクトパッド1141は、イメージセンサ1000内部の入出力回路と電気的に連結されうる。例えば、複数のコンタクトパッド1141は、下部チップ110A内、上部チップ110B内またはセンサ層110C内の回路または素子と電気的に連結されうる。複数のコンタクトパッド1141は、基板110の上部表面上にも配され、あるいは基板110の上部表面内部にも埋め込まれる。
【0065】
複数のコンタクトパッド1141を形成するために、コンタクトパッド領域1140において、平坦化層130、エッチング停止層140、誘電体層DL及び反射防止層160がエッチングされ、基板110の上部表面の縁が露出されうる。例えば、コンタクトパッド1141が形成される前、反射防止層160、誘電体層DL、エッチング停止層140、平坦化層130が基板110の縁に延在し、ここで、それらの層それぞれの縁がエッチングされ、基板110の上部表面が露出されうる。複数のコンタクトパッド1141は、露出された基板110の上部表面の縁に配されうる。従って、平坦化層130、エッチング停止層140、誘電体層DL及び反射防止層160は、コンタクトパッド領域1140の一部まで延在しうる。しかしながら、必ずしもそれに限定されるものではなく、コンタクトパッド領域1140全体において、平坦化層130、エッチング停止層140、誘電体層DL及び反射防止層160がエッチングされもする。その場合、平坦化層130、エッチング停止層140、誘電体層DL及び反射防止層160は、背面ビアスタック領域1130の一部まで延在もする。
【0066】
背面ビアスタック領域1130とコンタクトパッド領域1140とにおいて、センサ層110C内には、フォトダイオードが形成されないのである。言い換えれば、背面ビアスタック領域1130とコンタクトパッド領域1140は、光を感知する画素を含まない。
図3には、背面ビアスタック領域1130、コンタクトパッド領域1140、アクティブ画素センサ領域1110及びオプティカルブラック領域1120において、基板110の厚み、特にセンサ層110Cの厚みがいずれも同一であるように、便宜上図示されているが、それに限定されるものではない。例えば、背面ビアスタック領域1130とコンタクトパッド領域1140途において、センサ層110C内にフォトダイオードがないために、背面ビアスタック領域1130とコンタクトパッド領域1140とにおけるセンサ層110Cの厚みは、アクティブ画素センサ領域1110とオプティカルブラック領域1120とにおけるセンサ層110Cの厚みよりも薄くなっていてもよい。その場合、オプティカルブラック領域1120と背面ビアスタック領域1130との間に、段差が存在しもする。
【0067】
図4は、他の実施形態によるイメージセンサにおいて、互いに異なる機能を有する複数の領域の配置を例示的に示す。また、
図5は、
図4に図示されたイメージセンサの例示的な構造を概略的に示す断面図である。特に、
図5は、
図4に図示されたイメージセンサのB-B’ラインに沿って切断されたイメージセンサの一部分に係わる断面構造を示す。
【0068】
図4及び
図5を参照すれば、イメージセンサ1000aは、複数のクラックストッパ1124,1125を含むものでもある。例えば、イメージセンサ1000aは、オプティカルブラック領域1120内において、アクティブ画素センサ領域1110と間隔を置き、アクティブ画素センサ領域1110を取り囲むように配された第1クラックストッパ1124、及びオプティカルブラック領域1120内において、第1クラックストッパ1124と間隔を置き、第1クラックストッパ1124を取り囲むように配された第2クラックストッパ1125を含むものでもある。
図4及び
図5には、単に2個のクラックストッパ1124,1125が図示されているが、それに限定されるものではなく、イメージセンサ1000aは、3個以上のクラックストッパを含みうるのである。複数のクラックストッパ1124,1125を含むという点を除いては、イメージセンサ1000aの構成は、
図2及び
図3で説明されたイメージセンサ1000の構成と同一であるのである。
【0069】
図6は、さらに他の実施形態によるイメージセンサの例示的な構造を概略的に示す断面図である。
図6を参照すれば、イメージセンサ1000bのオプティカルブラック領域1120の一部において、所定のメタパターンを有するように配列された複数のナノ構造物NPが配列されうる。言い換えれば、アクティブ画素センサ領域1110のメタ光学構造150が、オプティカルブラック領域1120の一部まで延在して配されうる。従って、オプティカルブラック領域1120の一部内に配された複数のナノ構造物NPは、アクティブ画素センサ領域1110内のナノ構造物NPと隣接して配され、アクティブ画素センサ領域1110の周りに接しながら、アクティブ画素センサ領域1110を取り囲むように配されうる。オプティカルブラック領域1120内に配された複数のナノ構造物NPは、アクティブ画素センサ領域1110の端に配された画素に光を提供し、光利用効率及び色純度向上に寄与することができる。複数のナノ構造物NPがオプティカルブラック領域1120にさらに配されるという点を除いては、イメージセンサ1000bの構成は、
図2及び
図3で説明されたイメージセンサ1000の構成と同一でもある。
【0070】
オプティカルブラック領域1120内に、複数のナノ構造物NPが配される場合、クラックストッパ1121は、オプティカルブラック領域1120内の最後のナノ構造物NPと、第1方向または第2方向に所定の間隔dを置いて配されうる。例えば、クラックストッパ1121と、オプティカルブラック領域1120の最後のナノ構造物NPとの第1方向または第2方向の間隔dは、アクティブ画素センサ領域1110内の画素111,112それぞれの第1方向または第2方向の幅の10倍以上でもある。言い換えれば、クラックストッパ1121と、第1方向または第2方向に最も近いナノ構造物NPと、クラックストッパ1121との第1方向または第2方向の間隔dは、アクティブ画素センサ領域1110内の画素111,112それぞれの第1方向または第2方向の幅の10倍以上でもある。
【0071】
図7は、さらに他の実施形態によるイメージセンサの例示的な構造を概略的に示す断面図である。
図7を参照すれば、イメージセンサ1000cの平坦化層130は、有機ポリマー材料によって形成された第1平坦化層131と、第1平坦化層131が損傷されることを防止する第2平坦化層132と、を含むものでもある。第1平坦化層131は、有機物材料によって形成されたカラーフィルタ層120上に積層するのに適し、平坦な表面を形成しやすい有機ポリマー材料を含むものでもある。第2平坦化層132は、メタ光学構造150を形成する工程において、有機ポリマー材料によって形成された第1平坦化層131が損傷されることを防止する保護層の役割が行うことができる。そのために、第2平坦化層132は、無機物材料を含むものでもある。第1平坦化層131は、カラーフィルタ層120上に直接配され、第2平坦化層132は、第1平坦化層131上に直接配されうる。言い換えれば、第2平坦化層132は、アクティブ画素センサ領域1110において、第1平坦化層131とメタ光学構造150との間に配され、周辺部領域1200において、第1平坦化層131と誘電体層DLとの間に配されうる。第1平坦化層131と第2平坦化層132とを除いたイメージセンサ1000bの構成は、
図2及び
図3で説明されたイメージセンサ1000の構成と同一でもある。
【0072】
図8は、さらに他の実施形態によるイメージセンサの例示的な構造を概略的に示す断面図である。
図8を参照すれば、イメージセンサ1000dのアクティブ画素センサ領域1110のメタ光学構造150は、多層構造を有しうる。例えば、メタ光学構造150は、第2平坦化層132上に配された第1メタ光学構造層150a、及び第1メタ光学構造層150a上に配された第2メタ光学構造層150bを含むものでもある。第1メタ光学構造層150aは、複数の第1ナノ構造物NP1、及び複数の第1ナノ構造物NP1間に充填された第1誘電体層DL1を含み、第2メタ光学構造層150bは、複数の第2ナノ構造物NP2、及び複数の第2ナノ構造物NP2間に充填された第2誘電体層DL2を含むものでもある。第1メタ光学構造層150a内の第1ナノ構造物NP1の配列と、第2メタ光学構造層150b内の第2ナノ構造物NP2の配列とは、互いに同一でもあり、あるいは互いに異なるものでもある。縦横比が大きい1層により、ナノ構造物NPを形成する場合に比べて、第1ナノ構造物NP1と第2ナノ構造物NP2とに分けて形成することにより、メタ光学構造150をさらに容易に作製することができる。また、メタ光学構造150の効率を向上させるために、第1メタ光学構造層150a内の第1ナノ構造物NP1の配列と、第2メタ光学構造層150b内の第2ナノ構造物NP2の配列とを、異なるように設計することもできる。例えば、第1メタ光学構造層150a内の第1ナノ構造物NP1は、第2メタ光学構造層150b内の第2ナノ構造物NP2と異なる幅、または異なる長さを有しうる。
【0073】
また、イメージセンサ1000dは、第1メタ光学構造層150aと第2メタ光学構造層150bとの間に、さらに配されたエッチング停止層141をさらに含むものでもある。その場合、第2平坦化層132と第1メタ光学構造層150aとの間に配されたエッチング停止層140は、第1エッチング停止層であり、第1メタ光学構造層150aと第2メタ光学構造層150bとの間に配されたエッチング停止層141は、第2エッチング停止層でもある。
【0074】
イメージセンサ1000dのクラックストッパ1121も、多層構造を有しうる。例えば、アクティブ画素センサ領域1110の第1誘電体層DL1と第2誘電体層DL2は、アクティブ画素センサ領域1110から、第1方向及び第2方向に沿い、周辺部領域1200に一体的に延在しうる。そして、クラックストッパ1121は、第1誘電体層DL1に配された第1クラックストッパ層1121a、及び第2誘電体層DL2に配された第2クラックストッパ層1121bを含むものでもある。第1クラックストッパ層1121aと第2クラックストッパ層1121bとの間には、第2エッチング停止層141が配されうる。メタ光学構造150とクラックストッパ1121とが多層構造を有するという点を除いては、イメージセンサ1000dの構成は、
図7で説明されたイメージセンサ1000cの構成と同一でもある。
【0075】
図9は、さらに他の実施形態によるイメージセンサの例示的な構造を概略的に示す断面図である。
図9を参照すれば、イメージセンサ1000eの反射防止層160は、メタ光学構造150上に配された第1反射防止層160a、及び第1反射防止層160a上に配された第2反射防止層160bを含むものでもある。第1反射防止層160aと第2反射防止層160bとは、メタ光学構造150の第1構造物NP1及び第2ナノ構造物NP2の材料と、屈折率が異なる材料を含むものでもある。特に、第1反射防止層160aと第2反射防止層160bとの平均屈折率は、空気の屈折率より大きく、メタ光学構造150の平均屈折率よりも小さい。例えば、第1反射防止層160aと第2反射防止層160bとは、SiO
2、Si
3N
4及びAl
2O
3のうちいずれか1つの材料によって形成されうる。第1反射防止層160aと第2反射防止層160bとは、同一材料によっても形成され、あるいは異なる材料によっても形成される。第2反射防止層160bの屈折率は、第1反射防止層160aの屈折率よりも小さいように選択されうる。また、第2反射防止層160bの厚みは、第1反射防止層160aの厚みよりも厚くなりうる。第1反射防止層160aと第2反射防止層160bとは、アクティブ画素センサ領域1110から周辺部領域1200まで一体的に延在しうる。
【0076】
また、
図9を参照すれば、1つのクラックストッパ1121が、第2エッチング停止層141を貫通して1層に形成されもする。その場合、第1エッチング停止層140と反射防止層160との間において、1つのクラックストッパ1121が、第1誘電体層DL1と第2誘電体層DL2とにわたって第3方向に連続して延在しうる。前述の反射防止層160とクラックストッパ1121との構造を除いたイメージセンサ1000eの構成は、
図8で説明されたイメージセンサ1000dの構成と同一でもある。
【0077】
図10は、さらに他の実施形態によるイメージセンサの例示的な構造を概略的に示す断面図である。
図10を参照すれば、イメージセンサ1000fのクラックストッパ1121の第1方向または第2方向の幅wが十分に広い場合には、クラックストッパ1121の溝内部が、後続工程で形成される層の材料で完全に充填されず、ボイドが残りもする。例えば、クラックストッパ1121の第1方向または第2方向の幅wが、約300nmより広い場合、または約400nmより広い場合には、クラックストッパ1121の溝の底面と側壁とに、ナノ構造物NP1,NP2の材料、及び反射防止層160の材料がコーティングされ、クラックストッパ1121の溝の中心には、ボイドが残りうる。そのようなクラックストッパ1121の構造を除いたイメージセンサ1000fの構成は、
図9で説明されたイメージセンサ1000eの構成と同一でもある。
【0078】
なお、アクティブ画素センサ領域1110は、映像生成に直接使用される信号を出力する画素アレイでもある。アクティブ画素センサ領域1110は、互いに異なる波長の光を感知するように構成されうる。以下において、アクティブ画素センサ領域1110の構成についてさらに詳細に説明する。
【0079】
アクティブ画素センサ領域1110における画素の配列は、多様な方式に具現されうる。例えば、
図11Aないし
図11Cは、イメージセンサのアクティブ画素センサ領域1110の多様な画素配列を例示的に図示する。
【0080】
まず、
図11Aは、イメージセンサにおいて、一般的に採択されているベイヤーパターン(Bayer pattern)を示す。
図11Aを参照すれば、1つの単位パターンは、4つの四分領域(quadrant region)を含み、第1四分面ないし第4四分面が、それぞれ青色画素B(右上部)、緑色画素G(左上部)、赤色画素R(左下部)、緑色画素G(右下部)にもなる。例示的に、
図11Aは、3×4アレイ形態で二次元配列された単位パターンを示し、それぞれの単位パターンは、2×2アレイ形態で二次元配列された画素を有しうる。そのような単位パターンが、第1方向及び第2方向に沿い、二次元的に反復配列される。言い換えれば、2×2アレイ形態の単位パターン内において、一方の対角線方向に、2個の緑色画素Gが配され、他方の対角線方向にそれぞれ1個の青色画素Bと、1個の赤色画素Rとが配される。全体的な画素配列を見れば、複数の緑色画素Gと、複数の青色画素Bとが第1方向に沿って交互に配列される第1行と、複数の赤色画素Rと、複数の緑色画素Gとが第1方向に沿って交互に配列される第2行とが、第2方向に沿い、反復的に配列される。
【0081】
画素配列方式は、ベイヤーパターン以外にも、多様な配列方式が可能である。例えば、
図11Bを参照すれば、マゼンタ(magenta)画素M、シアン(cyan)画素C、イエロー(yellow)画素Y及び緑色画素Gが、1つの単位がパターンを構成するCYGM方式の配列も可能である。また、
図11Cを参照すれば、緑色画素G、赤色画素R、青色画素B及び白色画素Wが1つの単位パターンを構成するRGBW方式の配列も可能である。また、図示されていないが、単位パターンが3×2アレイ形態を有することもできる。それ以外にも、画素は、イメージセンサの色特性により、多様な方式に配列されうる。以下においては、アクティブ画素センサ領域1110の画素配列が、ベイヤーパターンを有するものについて例示的に説明するが、動作原理は、ベイヤーパターンではなく、他形態の画素配列にも適用されうる。
【0082】
図12A及び
図12Bは、一実施形態によるイメージセンサのアクティブ画素センサ領域1110の構成を概略的に示す断面図である。
図12Aは、アクティブ画素センサ領域1110が、第1方向に沿って切断された断面を示し、
図12Bは、
図12Aの断面とは、第2方向に異なる断面でアクティブ画素センサ領域1110が、第1方向に沿って切断された断面を示す。また、
図12A及び
図12Bにおいては、基板110において、センサ層110Cのみを示す。
【0083】
図12A及び
図12Bを参照すれば、アクティブ画素センサ領域1110は、センサ層110C、センサ層110C上に配されたカラーフィルタ層120、カラーフィルタ層120上に配された透明な第1平坦化層131、第1平坦化層131上に配された透明な第2平坦化層132、及び第2平坦化層132上に配されたメタ光学構造150を含むものでもある。また、アクティブ画素センサ領域1110は、第2平坦化層132とメタ光学構造150との間に配されたエッチング停止層140をさらに含むものでもある。また、アクティブ画素センサ領域1110は、メタ光学構造150の入光面上に配された反射防止層160をさらに含むものでもある。エッチング停止層140と反射防止層160は、省略されもする。
【0084】
図13は、
図12A、
図12Bに図示されたアクティブ画素センサ領域1110のセンサ層110Cの構成を概略的に示す平面図である。
図13を参照すれば、センサ層110Cは、入射光を感知する複数の画素を含むものでもある。例えば、センサ層110Cは、入射光を、電気的信号に変換し、映像信号を生成する第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114を含むものでもある。第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114は、1つの単位ベイヤーパターンを形成することができる。例えば、第1画素111と第4画素114は、緑色光を感知する緑色画素であり、第2画素112は、青色光を感知する青色画素であり、第3画素113は、赤色光を感知する赤色画素でもある。
【0085】
図12A、
図12B及び
図13には、4個の画素を含む1つの単位ベイヤーパターンだけが例示的に図示されているが、アクティブ画素センサ領域1110は、二次元配列された複数のベイヤーパターンを含むものでもある。例えば、複数の第1画素111と、複数の第2画素112とが第1方向に沿って交互配列され、第1方向に垂直な第2方向に位置が異なる断面において、第1方向に沿い、複数の第3画素113と、複数の第4画素114とが交互に配列されうる。
【0086】
一例において、第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114それぞれは、1つのフォトダイオードのみを含むものでもある。言い換えれば、第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114それぞれが、1つの単位光感知セルにもなる。他の例において、第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114それぞれは、独立して入射光を感知する複数の光感知セルを含むものでもある。例えば、第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114それぞれは、第1光感知セルC1、第2光感知セルC2、第3光感知セルC3及び第4光感知セルC4を含むものでもある。第1光感知セルC1、第2光感知セルC2、第3光感知セルC3及び第4光感知セルC4は、第1方向及び第2方向に沿って二次元配列されうる。例えば、第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114それぞれにおいて、第1光感知セルC1、第2光感知セルC2、第3光感知セルC3及び第4光感知セルC4は、2×2アレイ形態に配列されうる。
【0087】
図13には、例示的に、第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114それぞれが、4個の光感知セルを含むように図示されているが、4個以上の独立した光感知セルが群集し、二次元配列されもする。例えば、第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114それぞれは、3×3アレイ形態または4×4アレイ形態に群集して配列された複数の独立した光感知セルを含むものでもある。
【0088】
第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114それぞれが、複数の光感知セルを含む場合、隣接した光感知セルの出力信号間の差から、自動焦点信号を得ることができる。例えば、第1光感知セルC1の出力信号と、第2光感知セルC2の出力信号との差、第3光感知セルC3の出力信号と、第4光感知セルC4の出力信号との差、または第1光感知セルC1と第3光感知セルC3との出力信号の和と、第2光感知セルC2と第4光感知セルC4との出力信号の和との差(例えば、(C1+C3)-(C2+C4))から、第1方向(X方向)の自動焦点信号を生成することができる。また、第1光感知セルC1の出力信号と、第3光感知セルC3の出力信号との差、第2光感知セルC2の出力信号と、第4光感知セルC4の出力信号との差、または第1光感知セルC1と第2光感知セルC2との出力信号の和と、第3光感知セルC3と第4光感知セルC4との出力信号の和との差(例えば、(C1+C2)-(C3+C4))から、第2方向(Y方向)の自動焦点信号を生成することができる。
【0089】
なお、一般的な映像信号は、第1光感知セルC1、第2光感知セルC2、第3光感知セルC3及び第4光感知セルC4の出力信号を合わせて得ることができる。例えば、第1画素111の第1光感知セルC1、第2光感知セルC2、第3光感知セルC3及び第4光感知セルC4の出力信号を合わせ、第1緑色映像信号を生成し、第2画素112の第1光感知セルC1、第2光感知セルC2、第3光感知セルC3及び第4光感知セルC4の出力信号を合わせ、青色映像信号を生成し、第3画素113の第1光感知セルC1、第2光感知セルC2、第3光感知セルC3及び第4光感知セルC4の出力信号を合わせ、赤色映像信号を生成し、第4画素114の第1光感知セルC1、第2光感知セルC2、第3光感知セルC3及び第4光感知セルC4の出力信号を合わせ、第2緑色映像信号を生成することができる。
【0090】
また、第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114それぞれは、複数の光感知セルを電気的に分離させる分離膜DTIを含むものでもある。分離膜DTIは、例えば、ディープトレンチ(deep trench isolation)構造にも形成される。該ディープトレンチは、空気(air)、または電気的に絶縁性である材料によって充填されうる。分離膜DTIは、第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114それぞれを4分割するように、第1方向及び第2方向に沿って延在しうる。分離膜DTIにより、第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114それぞれの第1光感知セルC1、第2光感知セルC2、第3光感知セルC3及び第4光感知セルC4が互いに分離されうる。第1方向に延在する分離膜DTIと、第2方向に延在する分離膜DTIは、第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114それぞれの中心で互いに交差しうる。
【0091】
また、第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114において、隣接した画素間にも、第1方向及び第2方向に沿い、分離膜DTIが配されうる。従って、分離膜DTIにより、第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114が互いに分離されうる。第1方向に延在する分離膜DTIと、第2方向(Y方向)に延在する分離膜DTIは、第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114を含む単位ベイヤーパターンの中心において、互いに交差しうる。
【0092】
図14は、
図12A及び
図12Bに図示されたカラーフィルタ層120の構成を概略的に示す平面図である。
図14を参照すれば、カラーフィルタ層120は、特定波長の光を透過させ、他の波長の光を吸収する複数のカラーフィルタを含むものでもある。例えば、カラーフィルタ層120は、第1波長の光を透過させ、他の波長の光を吸収する第1カラーフィルタ121、第1波長と異なる第2波長の光を透過させ、他の波長の光を吸収する第2カラーフィルタ122、第1波長及び第2波長と異なる第3波長の光を透過させ、他の波長の光を吸収する第3カラーフィルタ123、及び第1波長の光を透過させ、他の波長の光を吸収する第4カラーフィルタ124を含むものでもある。
図14には、1つの単位ベイヤーパターンだけが例示的に図示されているが、複数の第1カラーフィルタ121と、複数の第2カラーフィルタ122とが第1方向に沿って交互配列され、第1方向に垂直な第2方向に位置が異なる断面において第1方向に沿い、複数の第3カラーフィルタ123と、複数の第4カラーフィルタ124とが交互に配列されうる。
【0093】
第1カラーフィルタ121は、第3方向に沿い、第1画素111と対向するように配され、第2カラーフィルタ122は、第3方向に沿い、第2画素112と対向するように配され、第3カラーフィルタ123は、第3方向に沿い、第3画素113と対向するように配され、第4カラーフィルタ124は、第3方向に沿い、第4画素114と対向するように配されうる。それにより、第1画素111と第4画素114は、それにそれぞれ対応する第1カラーフィルタ121と第4カラーフィルタ124とを透過した第1波長の光を感知することができる。また、第2画素112は、対応する第2カラーフィルタ122を透過した第2波長の光を感知することができる。第3画素113は、対応する第3カラーフィルタ123を透過した第3波長の光を感知することができる。例えば、第1カラーフィルタ121と第4カラーフィルタ124とは、緑色光を透過させる緑色カラーフィルタであり、第2カラーフィルタ122は、青色光を透過させる青色カラーフィルタであり、第3カラーフィルタ123は、赤色光を透過させる赤色カラーフィルタでもある。
【0094】
図14に表示された点線は、第1画素111、第2画素112、第3画素113及び第4画素114の光感知セル間の分離膜を示す。
図14に図示されているように、第1カラーフィルタ121、第2カラーフィルタ122、第3カラーフィルタ123及び第4カラーフィルタ124は、それに対応する第1画素111内、第2画素112内、第3画素113内及び第4画素114内の全ての光感知セルと第3方向に沿って対向するように配されうる。言い換えれば、第1カラーフィルタ121は、第1画素111内の全ての光感知セルをカバーし、第2カラーフィルタ122は、第2画素112内の全ての光感知セルをカバーし、第3カラーフィルタ123は、第3画素113内の全ての光感知セルをカバーし、第4カラーフィルタ124は、第4画素114内の全ての光感知セルをカバーすることができる。
【0095】
カラーフィルタ層120の第1カラーフィルタ121、第2カラーフィルタ122、第3カラーフィルタ123及び第4カラーフィルタ124は、例えば、有機物ポリマー材料により構成される。例えば、第1カラーフィルタ121、第2カラーフィルタ122、第3カラーフィルタ123及び第4カラーフィルタ124は、着色剤、バインダ樹脂及び高分子フォトレジストなどを含むものでもある。第1カラーフィルタ121及び第4カラーフィルタ124は、着色剤として、緑色有機染料または緑色有機顔料を含む有機カラーフィルタであり、第2カラーフィルタ122は、着色剤として、青色有機染料または青色有機顔料を含む有機カラーフィルタであり、第3カラーフィルタ123は、着色剤として、赤色有機染料または赤色有機顔料を含む有機カラーフィルタでもある。
図12A、
図12B及び
図14には、便宜上図示されていないが、カラーフィルタ層120は、第1カラーフィルタ121、第2カラーフィルタ122、第3カラーフィルタ123及び第4カラーフィルタ124の間の境界に配されたブラックマトリックスをさらに含むものでもある。該ブラックマトリックスは、例えば、カーボンブラックを含むものでもある。
【0096】
図12A及び
図12Bには、便宜上、カラーフィルタ層120が平坦な上部表面を有するように図示されているが、第1カラーフィルタ121、第2カラーフィルタ122、第3カラーフィルタ123及び第4カラーフィルタ124それぞれの上部表面は、平坦ではないものでもある。また、第1カラーフィルタ121、第2カラーフィルタ122、第3カラーフィルタ123及び第4カラーフィルタ124、及びその間のブラックマトリックスの厚みが、互いに同一ではないものでもある。カラーフィルタ層120上に配された第1平坦化層131は、その上に、メタ光学構造150を形成するための平坦な表面を提供する役割を行うことができる。第1平坦化層131は、有機物材料によって形成されたカラーフィルタ層120上に積層するのに適し、平坦な表面を形成しやすい有機ポリマー材料を含むものでもある。第1平坦化層131を形成する有機ポリマー材料は、可視光に対して透明な特性を有しうる。例えば、第1平坦化層131は、エポキシレジン(epoxy resin)、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアクリレート(polyacrylate)及びポリメチルメタクリレート(PMMA)のうち少なくとも1つの有機ポリマー材料を含むものでもある。第1平坦化層131は、例えば、スピンコーティング(spin coating)方式でカラーフィルタ層120上に形成され、熱処理を介し、平らな上部表面を有するようにもなる。
【0097】
第1平坦化層131上には、第2平坦化層132がさらに配されうる。第2平坦化層132は、第1平坦化層131上に、メタ光学構造150を形成する工程において、有機ポリマー材料によって形成された第1平坦化層131が損傷されることを防止する保護層の役割を行うことができる。また、第2平坦化層132は、メタ光学構造150を形成する工程において、高温により、カラーフィルタ層120の金属成分が、第1平坦化層131を通過し、外部に露出されることを防止する拡散防止層の役割を行うことができる。そのために、第2平坦化層132は、無機物材料を含むものでもある。第2平坦化層132の無機物材料は、メタ光学構造150を形成するための工程温度より低い温度で形成され、可視光に対して透明な材料を含むものでもある。また、第1平坦化層131と第2平坦化層132との界面において、反射損失を低減させるために、第2平坦化層132の屈折率は、第1平坦化層131の屈折率と類似していることが有利である。例えば、第1平坦化層131の屈折率と、第2平坦化層132の屈折率との差は、第1平坦化層131の屈折率の±20%以内でもある。例えば、第2平坦化層132は、SiO2、SiN及びSiONのうち少なくとも1つの無機物材料を含むものでもある。
【0098】
図12A及び
図12Bに図示されたメタ光学構造150の構成及び動作は、2022年10月27日付けで米国公開された米国特許公開公報US2022/0344399A1の
図5B、
図5C、
図6A~
図6G、
図7A~
図7G、及び段落[0086]~段落[0109]などで説明された色分離レンズアレイ(color separating lens array)の構成及び動作と同一でもある。または、
図12A及び
図12Bに図示されたメタ光学構造150の構成及び動作は2023年1月19日付けで米国公開された米国特許公開公報US2023/0020980A1の
図6、
図7A、
図7B、及び段落[0073]~段落[0084]などで説明された平面ナノ光学マイクロレンズアレイ(planar nano-photonic microlens array)の構成及び動作と同一でもある。従って、メタ光学構造150の構成及び動作については、詳細な説明を省略し、米国特許公開公報US2022/0344399A1または米国特許公開公報US2023/0020980A1を参照し、メタ光学構造150を構成することができる。
【0099】
なお、
図12Aを参照すれば、第2平坦化層132とメタ光学構造150との間に配されたエッチング停止層140は、メタ光学構造150を形成するための工程において、メタ光学構造150下部層を保護する役割を行うことができる。エッチング停止層140は、その下にある第2平坦化層132に比べ、エッチングが容易ではなく、可視光に対して透明な高屈折率材料を含むものでもある。エッチング停止層140は、例えば、Al
2O
3、HfO
2のような材料を含むものでもある。エッチング停止層140の厚みは、約5nm以上約50nm以下でもある。
【0100】
また、メタ光学構造150の入光面に配された反射防止層160は、入射光のうち、メタ光学構造150の上部表面で反射される光を低減させ、イメージセンサの光利用効率を改善させることができる。反射防止層160は、メタ光学構造150のナノ構造物NPの材料と、屈折率が異なる材料を含むものでもある。特に、反射防止層160の平均屈折率は、空気の屈折率よりも大きく、メタ光学構造150の平均屈折率より小さい。例えば、反射防止層160は、SiO2、Si3N4及びAl2O3のうちいずれか1つの材料によって形成された1層でもある。反射防止層160は、約80nm以上約120nm以下の厚みに形成されうる。または、反射防止層160は、互いに異なる誘電体材料を交互に積層して形成された多層構造を有しうる。または、反射防止層160は、入射光を防止するようにパターニングされた多様なパターンを含むものでもある。
【0101】
前述のイメージセンサは、向上された光利用効率を有しうる。光利用効率が向上されることにより、イメージセンサの1つの画素の大きさ、または画素内の独立した光センシングセルの大きさを小さくすることが可能である。従って、さらに高い解像度を有するイメージセンサを提供することができる。一実施形態によるイメージセンサは、多様な性能のモジュールレンズと共に、カメラモジュールを構成することができ、多様な電子装置に活用されうる。
【0102】
図15は、イメージセンサを含む電子装置ED01の一例を示すブロック図である。
図15を参照すれば、ネットワーク環境ED00において電子装置ED01は、第1ネットワークED98(近距離無線通信ネットワークなど)を介し、他の電子装置ED02と通信するか、あるいは第2ネットワークED99(遠距離無線通信ネットワークなど)を介し、さらに他の電子装置ED04及び/またはサーバED08と通信することができる。電子装置ED01は、サーバED08を介し、電子装置ED04と通信することができる。電子装置ED01は、プロセッサED20、メモリED30、入力装置ED50、音響出力装置ED55、表示装置ED60、オーディオモジュールED70、センサモジュールED76、インターフェースED77、ハプティックモジュールED79、カメラモジュールED80、電力管理モジュールED88、バッテリED89、通信モジュールED90、加入者識別モジュールED96及び/またはアンテナモジュールED97を含むものでもある。電子装置ED01には、該構成要素のうち一部(表示装置ED60など)が省略されるか、あるいは他の構成要素が追加されうる。該構成要素のうち一部は、1つの統合された回路に具現されうる。例えば、センサモジュールED76(指紋センサ、虹彩センサ、照度センサなど)は、表示装置ED60(ディスプレイなど)に埋め込まれて具現されうる。
【0103】
プロセッサED20は、ソフトウェア(プログラムED40)など)を実行し、プロセッサED20に連結された電子装置ED01のうち1つ、または複数個の他の構成要素(ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素など)を制御することができ、多様なデータ処理または演算を行うことができる。データ処理または演算の一部として、プロセッサED20は、他の構成要素(センサモジュールED76、通信モジュールED90など)から受信された命令及び/またはデータを、揮発性メモリED32にロードし、揮発性メモリED32に保存された命令及び/またはデータを処理し、結果データを、不揮発性メモリED34に保存することができる。プロセッサED20は、メインプロセッサED21(中央処理装置、アプリケーションプロセッサなど)、及びそれと独立的しているか、あるいは共に運用可能な補助プロセッサED23(グラフィック処理装置、イメージシグナルプロセッサ、センサハブプロセッサ、コミュニケーションプロセッサなど)を含むものでもある。補助プロセッサED23は、メインプロセッサED21より電力を少なく使用し、特化された機能を遂行することができる。
【0104】
補助プロセッサED23は、メインプロセッサED21がイナクティブ状態(スリープ状態)にある間、メインプロセッサED21の代わりを行い、またはメインプロセッサED21がアクティブ状態(アプリケーション実行状態)にある間、メインプロセッサED21と共に、電子装置ED01の構成要素のうち一部構成要素(表示装置ED60、センサモジュールED76、通信モジュールED90など)と係わる機能及び/または状態を制御することができる。補助プロセッサED23(イメージシグナルプロセッサ、コミュニケーションプロセッサなど)は、機能的に関連ある他の構成要素(カメラモジュールED80、通信モジュールED90など)の一部として具現されもする。
【0105】
メモリED30は、電子装置ED01の構成要素(プロセッサED20、センサモジュールED76など)が必要とする多様なデータを保存することができる。該データは、例えば、ソフトウェア(プログラムED40)など)、及びそれと係わる命令に対する入力データ及び/または出力データを含むものでもある。メモリED30は、揮発性メモリED32及び/または不揮発性メモリED34を含むものでもある。
【0106】
プログラムED40は、メモリED30にソフトウェアとして保存され、オペレーティングシステムED42、ミドルウェアED44及び/またはアプリケーションED46を含むものでもある。
【0107】
入力装置ED50は、電子装置ED01の構成要素(プロセッサED20など)に使用される命令及び/またはデータを、電子装置ED01の外部(ユーザなど)から受信することができる。入力装置ED50は、マイク、マウス、キーボード及び/またはデジタルペン(スタイラスペンなど)を含むものでもある。
【0108】
音響出力装置ED55は、音響信号を、電子装置ED01の外部に出力することができる。音響出力装置ED55は、スピーカ及び/またはレシーバを含むものでもある。該スピーカは、マルチメディア再生または録音再生のように、一般的な用途で使用され、該レシーバは、着信電話を受信するために使用されうる。該レシーバは、該スピーカの一部に結合されているか、あるいは独立した別途の装置で具現されうる。
【0109】
表示装置ED60は、電子装置ED01の外部に情報を視覚的に提供することができる。表示装置ED60は、ディスプレイ、ホログラム装置またはプロジェクタ、及び当該装置を制御するための制御回路を含むものでもある。表示装置ED60は、タッチを感知するように設定されたタッチ回路(touch circuitry)、及び/またはタッチによって生じる力の強度を測定するように設定されたセンサ回路(圧力センサなど)を含むものでもある。
【0110】
オーディオモジュールED70は、音を電気信号に変換させるか、あるいは反対に電気信号を音に変換させることができる。オーディオモジュールED70は、入力装置ED50を介して音を獲得するか、あるいは音響出力装置ED55、及び/または電子装置ED01と直接または無線で連結された他の電子装置(電子装置ED02など)のスピーカ及び/またはヘッドホーンを介し、音を出力することができる。
【0111】
センサモジュールED76は、電子装置ED01の作動状態(電力、温度など)、または外部の環境状態(ユーザ状態など)を感知し、感知された状態に対応する電気信号及び/またはデータ値を生成することができる。センサモジュールED76は、ジェスチャセンサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、マグネチックセンサ、加速度センサ、グリップセンサ、近接センサ、カラーセンサ、IR(infrared)センサ、生体センサ、温度センサ、湿度センサ及び/または照度センサを含むものでもある。
【0112】
インターフェースED77は、電子装置ED01が、他の電子装置(電子装置ED02など)と直接または無線で連結されるために使用されうる1つまたは複数の指定されたプロトコルを支援することができる。インターフェースED77は、HDMI(high definition multimedia interface)、USB(universal serial bus)インターフェース、SDカードインターフェース及び/またはオーディオインターフェースを含むものでもある。
【0113】
連結端子ED78は、電子装置ED01が、他の電子装置(電子装置ED02など)と物理的に連結されうるコネクタを含むものでもある。連結端子ED78は、HDMIコネクタ、USBコネクタ、SDカードコネクタ及び/またはオーディオコネクタ(ヘッドホーンコネクタなど)を含むものでもある。
【0114】
ハプティックモジュールED79は、電気的信号を、ユーザが触覚または運動感覚を介して認知することができる機械的な刺激(振動、動きなど)、または電気的な刺激に変換することができる。ハプティックモジュールED79は、モータ、圧電素子及び/または電気刺激装置を含むものでもある。
【0115】
カメラモジュールED80は、静止画及び動画を撮影することができる。カメラモジュールED80は、1または複数のレンズを含むレンズアセンブリ、前述の実施形態によるイメージセンサ、イメージシグナルプロセッサ及び/またはフラッシュを含むものでもある。カメラモジュールED80に含まれたレンズアセンブリは、イメージ撮影の対象である被写体から放出される光を収集することができる。
【0116】
電力管理モジュールED88は、電子装置ED01に供給される電力を管理することができる。電力管理モジュールED88は、PMIC(power management integrated circuit)の一部として具現されうる。
【0117】
バッテリED89は、電子装置ED01の構成要素に電力を供給することができる。バッテリED89は、再充電不可能な一次電池、再充電可能な二次電池、及び/または燃料電池を含むものでもある。
【0118】
通信モジュールED90は、電子装置ED01と、他の電子装置(電子装置ED02、電子装置ED04、サーバED08など)との直接(有線)通信チャネル及び/または無線通信チャネルの樹立、及び樹立された通信チャネルを介する通信遂行を支援することができる。通信モジュールED90は、プロセッサED20(アプリケーションプロセッサなど)と独立して運用され、直接通信及び/または無線通信を支援する1または複数のコミュニケーションプロセッサを含むものでもある。通信モジュールED90は、無線通信モジュールED92(セルラ通信モジュール、近距離無線通信モジュール、GNSS(global navigation satellite systemなど)通信モジュール)及び/または有線通信モジュールED94(LAN(local area network)通信モジュール、電力線通信モジュールなど)を含むものでもある。それら通信モジュールのうち、当該通信モジュールは、第1ネットワークED98(ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi(wireless fidelity)DirectまたはIrDA(infrared data association)のような近距離通信ネットワーク)または第2ネットワークED99(セルラネットワーク、インターネット、またはコンピュータネットワーク(LAN(local area network)、WAN(wide area network)など)のような遠距離通信ネットワーク)を介し、他の電子装置と通信することができる。そのようなさまざまな種類の通信モジュールは、1つの構成要素(単一チップなど)に統合されるか、あるいは互いに別途の複数の構成要素(複数チップ)によっても具現される。無線通信モジュールED92は、加入者識別モジュールED96に保存された加入者情報(国際モバイル加入者識別子(IMSI)など)を利用し、第1ネットワークED98及び/または第2ネットワークED99のような通信ネットワーク内において、電子装置ED01を確認及び認証することができる。
【0119】
アンテナモジュールED97は、信号及び/または電力を外部(他の電子装置など)に送信したり、外部から受信したりすることができる。アンテナは、基板(PCB(printed circuit board)など)上に形成された導電性パターンによってなる放射体を含むものでもある。アンテナモジュールED97は、1または複数のアンテナを含むものでもある。複数のアンテナが含まれた場合、通信モジュールED90により、複数のアンテナのうち、第1ネットワークED98及び/または第2ネットワークED99のような通信ネットワークで使用される通信方式に適するアンテナが選択されうる。選択されたアンテナを介し、通信モジュールED90と、他の電子装置との間に、信号及び/または電力が送信されたり受信されたりしうる。アンテナ以外に、他の部品(RFID(radio frequency identification)など)がアンテナモジュールED97の一部として含まれうる。
【0120】
構成要素のうち一部は、周辺機器間の通信方式(バス、GPIO(general purpose input and output)、SPI(serial peripheral interface)、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)など)を介して互いに連結され、信号(命令、データなど)を相互交換することができる。
【0121】
命令またはデータは、第2ネットワークED99に連結されたサーバED08を介し、電子装置ED01と外部の電子装置ED04との間において、送信または受信されうる。他の電子装置ED02,ED04は、電子装置ED01と同一であるか、あるいは異なる種類の装置でもある。電子装置ED01で実行される動作の全部または一部は、他の電子装置ED02,ED04,ED08のうち1つまたは複数の装置で実行されうる。例えば、電子装置ED01が、ある機能やサービスを遂行しなければならないとき、機能またはサービスを自主的に実行させる代わりに、1または複数の他の電子装置に、その機能またはそのサービスの一部または全体を遂行するように要請することができる。要請を受信した1または複数の他の電子装置は、該要請と係わる追加機能またはサービスを実行し、その実行結果を、電子装置ED01に伝達することができる。そのために、クラウドコンピューティング技術、分散コンピューティング技術及び/またはクライアント・サーバコンピューティング技術が利用されうる。
【0122】
図16は、
図15の電子装置ED01に具備されたカメラモジュールED80を例示するブロック図である。
図16を参照すれば、カメラモジュールED80は、レンズアセンブリ1110、フラッシュ1120、イメージセンサ1000、イメージスタビライザ1140、メモリ1150(バッファメモリなど)及び/またはイメージシグナルプロセッサ1160を含むものでもある。レンズアセンブリ1110は、イメージ撮影の対象である被写体から放出される光を収集することができる。カメラモジュールED80は、複数のレンズアセンブリ1110を含み、そのような場合、カメラモジュールED80は、デュアルカメラ、360°カメラまたは球形カメラ(spherical camera)にもなる。複数のレンズアセンブリ1110のうち一部は、同一レンズ属性(画角、焦点距離、自動焦点、Fナンバー(F number)、光学ズームなど)を有するか、あるいは他のレンズ属性を有しうる。レンズアセンブリ1110は、広角レンズまたは望遠レンズを含むものでもある。
【0123】
フラッシュ1120は、被写体から放出されたり反射されたりする光を強化するために使用される光を放出することができる。フラッシュ1120は、可視光または赤外線光を放出することができる。フラッシュ1120は、1または複数の発光ダイオード(RGB(red-green-blue) LED(light-emitting diode)、white LED、infrared LED、ultraviolet LEDなど)及び/またはキセノンランプ(xenon lamp)を含むものでもある。イメージセンサ1000は、前述の実施形態によるイメージセンサでもあり、被写体から放出されたり反射されたりし、レンズアセンブリ1110を介して伝達された光を電気的な信号に変換することにより、被写体に対応するイメージを獲得することができる。
【0124】
イメージスタビライザ1140は、カメラモジュールED80、またはそれを含む電子装置ED01(
図15)の動きに反応し、レンズアセンブリ1110に含まれた1または複数個のレンズまたはイメージセンサ1000を、特定の方向に動かすか、あるいはイメージセンサ1000の動作特性を制御(リードアウト(read-out)タイミングの調整など)し、動きによる否定的な影響が補償されるようにすることができる。イメージスタビライザ1140は、カメラモジュールED80の内部または外部に配されたジャイロセンサ(図示せず)または加速度センサ(図示せず)を利用し、カメラモジュールED80または電子装置ED01の動きを感知することができる。イメージスタビライザ1140は、光学式に具現されもする。
【0125】
メモリ1150は、イメージセンサ1000を介して獲得されたイメージの一部データまたは全体データが、次のイメージ処理作業のために保存することができる。例えば、複数のイメージが高速に獲得される場合、獲得された原本データ(Bayer-patternedデータ、高解像度データなど)は、メモリ1150に保存され、低解像度イメージのみをディスプレイした後、選択された(ユーザ選択など)イメージの原本データが、イメージシグナルプロセッサ1160に伝達されるようにするのに使用されうる。メモリ1150は、電子装置ED01のメモリED30に統合されているか、あるいは独立して運用される別途のメモリによっても構成される。
【0126】
イメージシグナルプロセッサ1160は、イメージセンサ1000を介して獲得されたイメージ、またはメモリ1150に保存されたイメージデータにつき、イメージ処理を行うことができる。イメージ処理は、デプスマップ(depth map)生成、三次元モデリング、パノラマ生成、特徴点抽出、イメージ合成及び/またはイメージ補償(ノイズ低減、解像度調整、明るさ調整、ぼかし(blurring)、シャープニング(sharpening)、ソフトニング(softening)など)を含むものでもある。イメージシグナルプロセッサ1160は、カメラモジュールED80に含まれた構成要素(イメージセンサ1000など)に対する制御(露出時間制御またはリードアウトタイミング制御など)を行うことができる。イメージシグナルプロセッサ1160によって処理されたイメージは、追加処理のために、メモリ1150にさらに保存されるか、あるいはカメラモジュールED80の外部構成要素(メモリED30、表示装置ED60、電子装置ED02、電子装置ED04、サーバED08など)に提供されうる。イメージシグナルプロセッサ1160は、プロセッサED20に統合されるか、あるいはプロセッサED20と独立して運用される別途のプロセッサによっても構成される。イメージシグナルプロセッサ1160が、プロセッサED20と別途のプロセッサとして構成された場合、イメージシグナルプロセッサ1160によって処理されたイメージは、プロセッサED20により、追加のイメージ処理を経た後、表示装置ED60を介して表示されうる。
【0127】
また、イメージシグナルプロセッサ1160は、イメージセンサのそれぞれの画素内またはサブ画素内において隣接した光感知セルから独立して、2個の出力信号を受信し、2個の出力信号の差から自動焦点信号を生成することができる。イメージシグナルプロセッサ1160は、自動焦点信号を基に、レンズアセンブリ1110の焦点が、イメージセンサの表面に正確に合うように、レンズアセンブリ1110を制御することができる。
【0128】
電子装置ED01は、それぞれ異なる属性または機能を有するさらなる1つまたは複数のカメラモジュールをさらに含むものでもある。そのようなカメラモジュールも、
図16のカメラモジュールED80と類似した構成を含むものでもあり、ここに具備されるイメージセンサは、CCD(charge couple device)センサ及び/またはCMOS(complementary metal oxide semiconductor)センサによって具現され、RGB(red-green-blue)センサ、BW(black and white)センサ、IRセンサまたはUVセンサのように、属性が異なるイメージセンサのうちから選択された1または複数のセンサを含むものでもある。そのような場合、複数のカメラモジュールED80のうち一つは、広角カメラであり、他の一つは、望遠カメラでもある。類似して、複数のカメラモジュールED80のうち一つは前面カメラであり、他の一つは、背面カメラでもある。
【0129】
前述のメタ光学構造を具備するイメージセンサ、及びそれを含む電子装置は、図面に図示された実施形態を参照して説明されたが、それらは、例示的なものに過ぎず、当該分野において一般的知識を有する者であるならば、それらから、多様な変形、及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するであろう。従って、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならない。権利範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それらと同等な範囲内にある全ての差異は、権利範囲に含まれたものであると解釈されなければならないのである。
【産業上の利用可能性】
【0130】
本発明の、メタ光学構造を具備するイメージセンサ、及びそれを含む電子装置は、例えば、映像処理関連の技術分野に効果的に適用可能である。
【符号の説明】
【0131】
1000 イメージセンサ
1010 タイミングコントローラ
1020 ロウデコーダ
1030 出力回路
1100 画素アレイ
1110 アクティブ画素センサ領域
1120 オプティカルブラック領域
1121 クラックストッパ
1122 光遮断膜
1123 青色カラーフィルタ
1130 背面ビアスタック領域
1131 背面ビアスタック
1140 コンタクトパッド領域
1141 コンタクトパッド