(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098151
(43)【公開日】2024-07-22
(54)【発明の名称】NFTキャラクタを処理する方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20240712BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20240712BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20240712BHJP
【FI】
A63F13/69
A63F13/53
A63F13/79
A63F13/79 510
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024000709
(22)【出願日】2024-01-05
(31)【優先権主張番号】10-2023-0003011
(32)【優先日】2023-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】517453391
【氏名又は名称】ライン ステューディオ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】キム,ミンジョン
(72)【発明者】
【氏名】ユン,ミョングン
(57)【要約】
【課題】NFT(Non-Fungible Token)キャラクタを処理する方法およびシステムを提供する。
【解決手段】一実施形態におけるNFTキャラクタ処理方法は、ゲームサービスのユーザと連携するユーザのデジタルウォレットに含まれるNFTの情報を受信して前記ゲームサービスのユーザインタフェースに表示する段階、前記ユーザインタフェースで選択されたNFTの情報に対応するNFTキャラクタを前記ユーザと連携させて前記ゲームサービスに登録する段階、および前記登録されたNFTキャラクタを利用して前記ユーザがゲームを進めることを処理する段階を含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置によるNFT(Non-Fungible Token)キャラクタ処理方法であって、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、ゲームサービスのユーザと連携するユーザのデジタルウォレットに含まれるNFTの情報を受信して前記ゲームサービスのユーザインタフェースに表示することと、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記ユーザインタフェースで選択されたNFTの情報に対応するNFTキャラクタを前記ユーザと連携させて前記ゲームサービスに登録することと、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記登録されたNFTキャラクタを利用して前記ユーザがゲームを進めることを処理することと、
を含む、NFTキャラクタ処理方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記NFTキャラクタに対して予め設定された条件が満たされるまで、前記NFTが前記ユーザのデジタルウォレットに移行することを防ぐことをさらに含む、請求項1に記載のNFTキャラクタ処理方法。
【請求項3】
前記予め設定された条件は、前記ユーザが前記NFTキャラクタを獲得した時間から予め設定された時間が経過したという条件を含む、請求項2に記載のNFTキャラクタ処理方法。
【請求項4】
前記予め設定された条件は、ゲームサービスにおける前記NFTキャラクタと他のアイテムとの連携状態の条件、他のキャラクタとの連携状態の条件、および育成プロセスの進行状態の条件を含む、請求項2に記載のNFTキャラクタ処理方法。
【請求項5】
前記NFTキャラクタは、前記ユーザが前記ゲームサービスで予め設定された条件を達成することによって前記ユーザに提供される、請求項1に記載のNFTキャラクタ処理方法。
【請求項6】
前記ユーザが前記ゲームサービスで予め設定された条件を達成することによって予め設定されたトークンボックスが前記ユーザに提供され、
前記NFTキャラクタは、前記トークンボックスを通じて一定の確率で前記ユーザに提供される、請求項1に記載のNFTキャラクタ処理方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記登録されたNFTキャラクタに対応する前記NFTを前記ユーザのデジタルウォレットに移行することをさらに含む、請求項1に記載のNFTキャラクタ処理方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサにより、マーケットで前記NFTを購入した購入者のデジタルウォレットに含まれる前記NFTの情報を受信して前記ゲームサービスのユーザインタフェースに表示することと、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記ユーザインタフェースで選択されたNFTの移行を受け、前記NFTの情報に対応するNFTキャラクタを前記購入者と連携させて前記ゲームサービスに登録することと、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記登録されたNFTキャラクタを利用して前記購入者がゲームを進めることを処理することと、をさらに含む、請求項7に記載のNFTキャラクタ処理方法。
【請求項9】
コンピュータ装置と結合して請求項1~8のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される、コンピュータプログラム。
【請求項10】
請求項1~8のうちのいずれか一項の方法をコンピュータ装置に実行させるためのコンピュータプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項11】
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
ゲームサービスのユーザと連携するユーザのデジタルウォレットに含まれるNFTの情報を受信して前記ゲームサービスのユーザインタフェースに表示することと、
前記ユーザインタフェースで選択したNFTの情報に対応するNFTキャラクタを前記ユーザと連携させて前記ゲームサービスに登録することと、
前記登録されたNFTキャラクタを利用して前記ユーザがゲームを進めることを処理することと、を行う、コンピュータ装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
前記NFTキャラクタに対して予め設定された条件が満たされるまで、前記NFTが前記ユーザのデジタルウォレットに移行されることを防ぐことを行う、請求項11に記載のコンピュータ装置。
【請求項13】
前記NFTキャラクタは、前記ユーザが前記ゲームサービスで予め設定された条件を達成することによって前記ユーザに提供される、請求項11に記載のコンピュータ装置。
【請求項14】
前記ユーザが前記ゲームサービスで予め設定された条件を達成することによって前記ユーザに予め設定されたトークンボックスが提供され、
前記NFTキャラクタは、前記トークンボックスを通じて一定の確率で前記ユーザに提供される、請求項11に記載のコンピュータ装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
前記登録されたNFTキャラクタに対応する前記NFTを前記ユーザのデジタルウォレットに移行することを行う、請求項11に記載のコンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、ゲームサービスで利用可能なNFTキャラクタを処理する方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
非代替性トークン(Non-Fungible Token:NFT)とは、ブロックチェーン技術を利用してデジタル資産の所有者を証明する仮想のトークン(token)である。音源、画像、映像のようなデジタルファイルのアドレスをトークンに含ませることで、固有のオリジナル性および所有権を認証するために使用される。デジタル資産のNFTトークン化は「ミンティング(Minting)」と表現されるが、トークン(token)が「代替通貨」を意味することに着目して、「通貨を鋳造する」という意味を含んだ英単語を使用したとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国登録特許第10-2465842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザがゲームサービス上で利用可能なNFT(Non-Fungible Token)キャラクタを処理するための方法およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置によるNFT(Non-Fungible Token)キャラクタ処理方法であって、前記少なくとも1つのプロセッサにより、ゲームサービスのユーザと連携するユーザのデジタルウォレットに含まれるNFTの情報を受信して前記ゲームサービスのユーザインタフェースに表示する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記ユーザインタフェースで選択されたNFTの情報に対応するNFTキャラクタを前記ユーザと連携させて前記ゲームサービスに登録する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記ユーザが前記登録されたNFTキャラクタを利用してゲームを進めることを処理する段階を含む、NFTキャラクタ処理方法を提供する。
【0006】
一態様によると、前記NFTキャラクタ処理方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記NFTキャラクタに対して予め設定された条件が満たされるまで、前記NFTが前記ユーザのデジタルウォレットに移行されることを防ぐ段階をさらに含んでよい。
【0007】
他の態様によると、前記予め設定された条件は、前記ユーザが前記NFTキャラクタを獲得した時間から予め設定された時間が経過したという条件を含むことを特徴としてよい。
【0008】
また他の態様によると、前記予め設定された条件は、前記ゲームサービスにおける前記NFTキャラクタと他のアイテムの連携状態の条件、他のキャラクタとの連携状態の条件、および育成プロセスの進行状態の条件を含むことを特徴としてよい。
【0009】
また他の態様によると、前記NFTキャラクタは、前記ユーザが前記ゲームサービスで予め設定された条件を達成することによって前記ユーザに提供されることを特徴としてよい。
【0010】
また他の態様によると、前記ユーザが前記ゲームサービスで予め設定された条件を達成することによって前記ユーザに予め設定されたトークンボックスが提供され、前記NFTキャラクタは、前記トークンボックスを通じて一定の確率で前記ユーザに提供されることを特徴としてよい。
【0011】
また他の態様によると、前記NFTキャラクタ処理方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記登録されたNFTキャラクタに対応する前記NFTを前記ユーザのデジタルウォレットに移行する段階をさらに含んでよい。
【0012】
さらに他の態様によると、前記NFTキャラクタ処理方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、マーケットで前記NFTを購入した購入者のデジタルウォレットに含まれる前記NFTの情報を受信して前記ゲームサービスのユーザインタフェースに表示する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記ユーザインタフェースで選択されたNFTの移行を受け、前記NFTのメタ情報に対応するNFTキャラクタを前記購入者と連携させて前記ゲームサービスに登録する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記登録されたNFTキャラクタを利用して前記購入者がゲームを進めることを処理する段階をさらに含んでよい。
【0013】
コンピュータ装置と結合して前記方法をコンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される、コンピュータプログラムを提供する。
【0014】
前記方法をコンピュータ装置に実行させるためのプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0015】
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサにより、ゲームサービスのユーザと連携するユーザのデジタルウォレットに含まれるNFTの情報を受信して前記ゲームサービスのユーザインタフェースに表示し、前記ユーザインタフェースで選択されたNFTの情報に対応するNFTキャラクタを前記ユーザと連携させて前記ゲームサービスに登録し、前記登録されたNFTキャラクタを利用して前記ユーザがゲームを進めることを処理することを特徴とする、コンピュータ装置を提供する。
【発明の効果】
【0016】
ユーザがゲームサービス上で利用可能なNFT(Non-Fungible Token)キャラクタを処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の一例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の一例を示したブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、NFT(Non-Fungible Token)キャラクタ処理システムを概略的に示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、NFTキャラクタ処理方法の一例を示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態における、NFTキャラクタを獲得する過程の一例を示した図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、NFTキャラクタのスペックに関する情報を表示した例示図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、ゲームサービス内のNFTキャラクタをNFTの形態でデジタルウォレットに移動するための機能を示した例示図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、デジタルウォレットのNFTをNFTキャラクタの形態でゲームサービスに移動するための機能を示した例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、ゲームサービスでのNFTキャラクタの利用状況に応じてNFTキャラクタがデジタルウォレットに移行されることを防ぐ例を示した図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、一定時間にわたってNFTキャラクタがデジタルウォレットに移行されることを防ぐ例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0019】
本発明の実施形態に係る連動システムは、少なくとも1つのコンピュータ装置によって実現されてよい。このとき、コンピュータ装置においては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置は、実行されたコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係る連動方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置と結合して連動方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。また、
図1のネットワーク環境は、本実施形態に適用可能な環境のうちの一例を説明したものに過ぎず、本実施形態に適用可能な環境が
図1のネットワーク環境に限定されることはない。
【0021】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味してよい。
【0022】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0023】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140にサービスを提供するシステムであってよい。
【0024】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、
図2に示したコンピュータ装置200によって実現されてよい。
【0025】
このようなコンピュータ装置200は、
図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータ装置200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータ装置200のメモリ210にロードされてよい。
【0026】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0027】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータ装置200が他の装置(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御にしたがってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータ装置200の通信インタフェース230を通じてコンピュータ装置200に受信されてよい。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0028】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250のうちの少なくとも1つは、コンピュータ装置200と1つの装置で構成されてもよい。例えば、スマートフォンのように、タッチスクリーン、マイク、スピーカなどがコンピュータ装置200に含まれた形態で実現されてよい。
【0029】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置200は、
図2の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0030】
図3は、本発明の一実施形態における、NFT(Non-Fungible Token)キャラクタ処理システムを概略的に示した図である。
図3の実施形態に係るNFTキャラクタ処理システム300は、ゲームサーバ310、トークン管理サーバ320、NFTマーケット330、第1ユーザの端末340、第2ユーザの端末350、第1ユーザのデジタルウォレット360、および第2ユーザのデジタルウォレット370を示している。
【0031】
ゲームサーバ310は、多数のユーザにゲームサービスを提供することが可能であるが、
図3の実施形態では、発明の理解のために、多数のユーザのうちの第1ユーザと第2ユーザの端末340、350のみを示した。ゲームサーバ310は、NFTと連携するNFTキャラクタを多様な方法によってユーザに提供してよい。一例として、ゲームサーバ310は、予め設定された条件(一例として、ログイン、友達招待、予め設定されたキャラクタレベルの達成など)を満たしたユーザにNFTキャラクタを提供してよい。他の例として、ゲームサーバ310は、予め設定された条件を満たしたユーザに、一定の確率でNFTキャラクタを獲得できるトークンボックスのようなアイテムを提供してよい。また他の例として、ゲームサーバ310は、ゲームサービス内のインゲームマーケットでNFTキャラクタを販売してよい。また他の例として、ゲームサーバ310は、一定の確率でNFTキャラクタを獲得できるトークンボックスのようなアイテムをゲーム内マーケットで販売してよい。さらに他の例として、ゲームサーバ310は、少なくとも1つの一般キャラクタと少なくとも1つのNFTキャラクタを含んだキャラクタパッケージアイテムをゲーム内マーケットで販売してよい。このとき、ユーザに提供されるNFTキャラクタは、ゲームサービスに登録することも可能であるし、NFTキャラクタと連携するNFTと該当のユーザと連携させてゲームサービス(または、ゲームサーバ310)のデジタルウォレットに登録することも可能である。以下、ゲームサービスのデジタルウォレットとゲームサーバ310のデジタルウォレットは、同一のデジタルウォレットを意味するものとする。このとき、ユーザに提供されたNFTキャラクタと連携するNFTはゲームサービスのデジタルウォレットに存在するため、このNFTを他のユーザに移行したり、NFTマーケット330で販売するために登録するために、NFTは、ゲームサーバ310のデジタルウォレットからユーザのデジタルウォレット(例えば、第1ユーザのデジタルウォレット360および第2ユーザのデジタルウォレット370)に移行されてよい。
【0032】
ユーザは、多様な方法で提供されたNFTキャラクタを一般キャラクタと同じように利用しながら、ゲームサービスが提供するゲームを進めることができる。
【0033】
また、ユーザは、自身のNFTキャラクタと連携するNFTをNFTマーケット330で販売することができる。このため、ユーザは、ゲームサービスのデジタルウォレットに登録されたNFTを自身のデジタルウォレットに移行してよい。また、ユーザは、他のユーザのNFTキャラクタと連携するNFTをNFTマーケット330で購入し、このNFTキャラクタを自身のゲーム上で利用することもできる。このとき、ユーザは、NFTマーケット330で購入して自身のデジタルウォレットに登録されたNFTを、ゲームサービスに登録するために、ゲームサービスのデジタルウォレットに移行してよい。一例として、第1ユーザは、第1ユーザの端末340からゲームサーバ310にアクセスしてゲームサービスの提供を受け、ゲームサーバ310が提供する機能を利用してゲームサーバ310のデジタルウォレットに含まれるNFTを第1ユーザのデジタルウォレット360に移行してよい。この後、第1ユーザは、第1ユーザのデジタルウォレット360に移行されたNFTを販売するためにNFTマーケット330に登録してよい。また、NFTをNFTマーケット330に登録するために、ゲームサーバ310とトークン管理サーバ320は互いに連動してもよい。ユーザのデジタルウォレット(
図3のデジタルウォレット360、370)はトークン管理サーバ320によって管理されてよく、ゲームサーバ310は、トークン管理サーバ320との連動とユーザからの権限委任によってゲームサービスのデジタルウォレットとユーザのデジタルウォレット間のNFTの移行を処理してよい。トークン管理サーバ320は、周知の技術によってデジタルウォレットのための機能をユーザに提供してよい。
【0034】
このとき、第2ユーザ(購入者)が、NFTマーケット330に登録されたNFTを購入したと仮定する。この場合、NFTは、第2ユーザのデジタルウォレット370に移動されてよい。このようなデジタルウォレット360、370とNFTマーケット330間のNFTの移動は、トークン管理サーバ320によって管理されてよい。
【0035】
第2ユーザは、第2ユーザの端末350からゲームサーバ310にアクセスして、ゲームサーバ310が提供するゲームサービスの提供を受けることができる。このとき、ゲームサーバ310は、ゲームサービスを通じて第2ユーザのデジタルウォレット370に含まれるNFTの情報を収集してよく、このようなNFTの情報をゲームサービス上で第2ユーザに提供してよい。第2ユーザは、このような機能を利用して表示されたNFTの情報を用いて該当となるNFTと連携するNFTキャラクタをゲームサービスに登録させることで、このNFTキャラクタをゲームサービスで利用することができるようになる。この場合、NFTは、第2ユーザのデジタルウォレット370からゲームサービスのデジタルウォレットに移行されてよい。
【0036】
なお、ゲームサービスでNFTキャラクタを利用してゲームを進めることにともない、NFTキャラクタのキャラクタ情報に変更が生じることがある。例えば、NFTキャラクタのレベルが増加することがあるが、このようなNFTキャラクタのレベルの増加によってNFTキャラクタの能力値が変更するようになる。この場合、ゲームサーバ310は、変更されたキャラクタ情報をNFTのメタ情報に書き込み、このようなNFTのメタ情報を利用してNFTキャラクタを登録することにより、変更されたNFTキャラクタのキャラクタ情報をNFTに連動することができる。
【0037】
図4は、本発明の一実施形態における、NFTキャラクタ処理方法の一例を示したフローチャートである。本実施形態に係る連動方法は、
図3を参照しながら説明したゲームサーバ310を実現するコンピュータ装置200によって実行されてよい。このとき、コンピュータ装置200のプロセッサ220は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのコンピュータプログラムのコードとによる制御命令(instruction)を実行するように実現されてよい。ここで、プロセッサ220は、コンピュータ装置200に記録されたコードが提供する制御命令にしたがってコンピュータ装置200が
図4の方法に含まれる段階410~450を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。
【0038】
段階410で、コンピュータ装置200は、ゲームサービスのユーザと連携するユーザのデジタルウォレットに含まれるNFTの情報を受信してゲームサービスのユーザインタフェースに表示してよい。上述したように、ゲームサーバ310は、トークン管理サーバ320と連動して、ゲームサービスのユーザのデジタルウォレットに含まれるNFTのような資産情報をゲームサービスに読み込んで表示してよい。
【0039】
段階420で、コンピュータ装置200は、ユーザインタフェースで選択されたNFTの情報に対応するNFTキャラクタをユーザと連携させてゲームサービスに登録してよい。例えば、コンピュータ装置200は、NFTキャラクタの識別子をユーザの識別子と連携させてゲームサービスに登録してよい。このとき、ユーザのデジタルウォレットに含まれるNFTはゲームサーバ310のデジタルウォレットに移行されるようになり、移行されたNFTのメタ情報に含まれるNFTキャラクタのキャラクタ情報もともにゲームサービスに登録されるようになる。
【0040】
段階430で、コンピュータ装置200は、登録されたNFTキャラクタを利用してユーザがゲームを進めることを処理してよい。すなわち、ユーザのデジタルウォレットに含まれるNFTは、トークン識別子などの入力を経なくてもゲームサービスと自動で連動してゲームサービスのユーザインタフェースに表示されるようになり、ユーザが表示されたNFTのうちから登録しようとするNFTを選択することにより、対応するNFTキャラクタをゲームサービスに登録することができるようになる。この場合、ユーザのデジタルウォレットに含まれるNFTはゲームサーバ310のデジタルウォレットに移行されてよく、ユーザは、NFTのメタ情報に含まれるキャラクタ情報によるNFTキャラクタを利用してゲームを進めることができるようになる。
【0041】
段階440で、コンピュータ装置200は、NFTキャラクタに対して予め設定された条件が満たされるまで、NFTがユーザのデジタルウォレットに移行されることを防いでよい。ここで、NFTがユーザのデジタルウォレットに移行されることを防ぐということは、NFTキャラクタがユーザに提供された後、このNFTキャラクタと連携するNFTがユーザのデジタルウォレットに登録されることをゲームサーバ310が防ぐことを意味してよい。
【0042】
一例として、予め設定された条件として、ユーザがNFTキャラクタを獲得した時点から予め設定された時間が経過したという条件を含んでよい。このような条件は、ユーザがNFTアイテムの取引を繰り返すことによって複数人に対して同一アイテムが有用となり、ゲームサービス内に悪影響を及ぼすことを防ぐために利用されてよい。ユーザのNFTキャラクタの獲得時点は、ユーザがNFTの取引によってNFTキャラクタを獲得した時点、および/または上述したゲーム内で獲得したトークンボックスやゲーム内のマーケットでのキャラクタパッケージアイテムの購入によってNFTキャラクタを獲得した時点を含んでよい。
【0043】
他の例として、予め設定された条件は、ゲームサービスでのNFTキャラクタと他のアイテムとの連携状態の条件、他のキャラクタとの連携状態の条件、および育成プロセスの進行状態の条件を含んでよい。NFTキャラクタがゲームサービス内で装備アイテムを着用していたり、デッキに含まれていたり、トレーニングのような育成プロセの進行中である場合など、当該NFTキャラクタがゲームサービス内で利用中である場合、ユーザがこのNFTキャラクタと連携するNFTを他のユーザと取引できないように防ぐためにこのような条件が利用されてよい。
【0044】
段階450で、コンピュータ装置200は、登録されたNFTキャラクタに対応するNFTをユーザのデジタルウォレットに移行してよい。例えば、ユーザは、自身のNFTキャラクタと連携するNFTの移行を自身のデジタルウォレットで受け取り、自身のデジタルウォレットに移行されたNFTを販売するためにマーケット(例えば、
図3を参照しながら説明したNFTマーケット330)に登録してよい。購入者がマーケットに登録されたNFTを購入する場合、購入者のデジタルウォレットに含まれるNFTがゲームサービスのユーザインタフェースに表示されてよい。すなわち、購入者と関連して、コンピュータ装置200は、購入者のデジタルウォレットに含まれるNFTの情報を受信してゲームサービスのユーザインタフェースに表示してよく、ユーザインタフェースで選択されたNFTのメタ情報に対応するNFTキャラクタを購入者とゲームサービスに登録してよい。この場合にも、購入者のデジタルウォレットに含まれるNFTは、ゲームサーバ310のデジタルウォレットに移行されるようになる。この後、コンピュータ装置200は、登録されたNFTキャラクタを利用して購入者がゲームを進めることを処理してよい。このように、購入者は、自身が購入したNFTと連携するNFTキャラクタをゲームサービスに登録し、ゲームを進めるために活用することができるようになる。
【0045】
このとき、上述したように、NFTのメタ情報に含まれるキャラクタ情報は、当該NFTキャラクタのキャラクタ情報としてともに登録されるため、購入者はNFTキャラクタのキャラクタ情報を利用してゲームを進めることが可能となる。例えば、キャラクタ情報は、JSON(JavaScript Object Notation)タイプでNFTのメタ情報に書き込まれてよい。このようなNFTのメタ情報は、ブロックチェーンに入る付加情報であるため、変更が可能である。一方、キャラクタ情報は、ゲームサービスによって多様に設定された複数のスペック項目を含んでよい。このようなスペック項目は、キャラクタのユニット識別子の名称、等級、レベル、最大レベル、経験値、タイプ、属性、スキル、能力、覚醒能力、レナードポイント、ポテンシャルレベル、多様な能力値などを含んでよい。多様な能力値の例として、1秒あたりの攻撃力、物理攻撃力、魔法攻撃力、体力、物理防御力、魔法防御力、攻撃速度、移動速度、攻撃範囲、スプラッシュ範囲、致命打率、致命打ダメージ、的中率、スキル的中率など、多様な能力値のうちの少なくとも一部が使用されてよい。
【0046】
一方、実施形態によると、ゲームサービスでは、キャラクタに設定されるスペック項目のうちの少なくとも1つのスペック項目に対して、ユーザごとに上限値を設定してよい。すなわち、キャラクタの特定のスペック項目に対しては、ユーザごとに設定された上限値以上に当該キャラクタのスペック項目の値を高めることができない。しかし、他のユーザが成長させたNFTキャラクタの場合は、そのスペック項目の値が購入者に設定された上限値以上の値を有する場合もある。この場合、購入者は、NFTキャラクタが有する値を利用してゲームを進めることができる。例えば、ゲームサーバ310は、NFTキャラクタを利用してゲームを進める場合、NFTキャラクタの少なくとも1つのスペック項目の値がNFTキャラクタに対してユーザに設定された上限値以上の場合、NFTキャラクタの少なくとも1つのスペック項目の値を利用してゲームを進めることを許容してよい。より具体的な実施形態として、少なくとも1つのスペック項目は、キャラクタの能力値を一次的に増加させるキャラクタのレベル項目、および/またはキャラクタのレベルの増加に応じてキャラクタの能力値を追加で増加させるキャラクタのポテンシャルレベル項目を含んでよい。このようなポテンシャルレベルは、別途のポテンシャルアイテムを利用することで増加する構造を有してよい。
【0047】
図5は、本発明の一実施形態における、NFTキャラクタを獲得する過程を示した例示図である。
図5は、ユーザインタフェース画面510の一例を示している。
図5のユーザインタフェース画面510では、ユーザがイベント条件を達成することによって獲得したトークンボックス520を開けてNFTキャラクタ530を獲得した例を示している。この場合、ユーザは、獲得したNFTキャラクタ530を利用してゲームを進めることもできるし、NFTキャラクタ530をNFT形態で自身のデジタルウォレットに移行させて販売することもできる。上述したように、NFTキャラクタ530を利用してゲームを進めることによってNFTキャラクタ530のキャラクタ情報に変更が生じる場合、ゲームサーバ310は、変更されたキャラクタ情報を記録してよい。また、ゲームサーバ310は、記録されたNFTキャラクタ530に対して変更されたキャラクタ情報をNFTのメタ情報に書き込むことにより、NFTの購入者は、変更されしたキャラクタ情報を基盤としたNFTキャラクタ530を利用することができる。
【0048】
図6は、本発明の一実施形態における、NFTキャラクタのスペックに関する情報を表示した様子を示した例示図である。
図6の実施形態では、ゲーム画面610を通じてNFTキャラクタがゲームを進めることによってポテンシャルレベルが増加(levelup、LV.UP)した場合のNFTキャラクタのスペックに関する情報を示している。このようなスペックに関する情報は、上述したキャラクタ情報に含まれてよい。本実施形態に係るゲームサービスにおいて、キャラクタ(一般キャラクタおよびNFTキャラクタ)それぞれには、レベル、ポテンシャルレベル、および多様な能力値のような複数のスペック項目が存在してよい。例えば、少なくとも1つ以上の条件を達成したときにキャラクタの能力値を上昇させるレベルアップ、または少なくとも1つ以上の条件を達成したときにキャラクタの1つ以上の能力値を上昇させるポテンシャルレベルアップが提供されてよい。ゲーム画面610では、NFTキャラクタのイメージ520とともに、NFTキャラクタのポテンシャルレベル(POTENTIAL LEVEL)530と、点線枠540で表示された攻撃力(ATK)、体力(HP)、防御力(DEF)、致命打(CRITICAL)、的中率(HIT RATE)のような多様の能力値を示している。多様な能力値は、キャラクタのレベルアップによって一次的に増加することがある。このとき、能力値は、能力値増加アイテムを使用することによってポテンシャルレベル530を増加させてよく、このようなポテンシャルレベル530は、ユーザごとに上限値が設定されてよい。
図6において、ポテンシャルレベル530の値「2700/2500」において、「2500」は当該ユーザのアカウントに対して設定された上限値であってよく、「2700」は当該NFTキャラクタに対して設定されたポテンシャルレベルであってよい。このとき、ゲームサーバ310は、一般キャラクタの場合、ユーザが自身のアカウントに対して設定された上限値以上のポテンシャルレベルを有するキャラクタを使用できないように制限してよい。この反面、ゲームサーバ310は、ユーザのアカウントに対して設定された上限値以上のポテンシャルレベルを有するNFTキャラクタの使用を可能にすることにより、NFTキャラクタの価値をさらに高めることができる。また、ゲームサーバ310は、一般キャラクタの場合、ユーザが自身のアカウントに対して設定された上限値以上のレベルを有することができないように制限してよい。この反面、ゲームサーバ310は、ユーザのアカウントに対して設定された上限値以上のレベルを有するNFTキャラクタの使用を可能にすることにより、NFTキャラクタの価値をさらに高めることができる。
【0049】
一方、実施形態によると、ゲームサービスでは、ユーザがNFTキャラクタを成長させたりゲームの進行に活用することを許容する反面、NFTキャラクタを消滅させる行為は防ぐようにしてよい。例えば、ゲームサーバ310は、ゲームサービスでユーザがNFTキャラクタを任意に消滅することを防ぐために、ゲームサービスに適用されたキャラクタ消滅機能を、NFTキャラクタに対しては適用されないように制限してよい。ここで、キャラクタ消滅機能は、ゲームサービスにおけるキャラクタの販売機能、キャラクタを他のキャラクタの強化材料として利用して強化する機能、およびキャラクタを分解する機能のうち少なくとも1つの機能を含んでよい。すなわち、ゲームサーバ310は、ゲームサービスでNFTキャラクタが消滅してNFTキャラクタに対応するNFTの価値が任意に消滅することを防ぐことができる。
【0050】
図7および
図8は、本発明の一実施形態における、ゲームサービスでNFT情報を提供する様子を示した例示図である。
図7および
図8は、ユーザインタフェース画面710を示している。ユーザインタフェース画面710は、2つのタブ(720および730)を示している。
【0051】
このとき、
図7に示すように、第1タブ720が選択されている場合、ユーザインタフェース画面710は、ゲームサービス内のNFTキャラクタ(実質的には、NFTキャラクタと連携するNFT)をNFTマーケット330で販売可能な形態に切り換えるために、ゲームサービス内のNFTキャラクタ(または、NFTキャラクタと連携するNFT)のリストを表示してよい。ユーザは、このリストから特定のNFTキャラクタ(または、このNFTキャラクタと連携するNFT)を選択することにより、NFTキャラクタと連携するNFTがゲームサービスのデジタルウォレットから自身のデジタルウォレットに移行されるようにゲームサーバ310に要請してよい。上述したように、ゲームサーバ310は、ユーザからNFTの処理に関連する権限を受任する手続きを進めてもよい。
【0052】
また、
図8に示すように、第2タブ730が選択されている場合、ユーザインタフェース画面710は、ユーザのデジタルウォレットに含まれるNFTのリストを表示してよい。このとき、第2タブ730に表示されるNFTはユーザのデジタルウォレットに含まれているが、NFTマーケット330に登録されていないか、またはゲームサービスに登録されていないNFTキャラクタに対するNFTであってよい。ユーザは、このリストから特定のNFTを選択することにより、選択されたNFTに対応するNFTキャラクタをゲームサービス上に登録させてよい。このとき、選択されたNFTは、ユーザのデジタルウォレットからゲームサービスのデジタルウォレットに移行されてよい。すなわち、取得した資産としてのNFTがゲームサービスに表示されるようになるが、NFTに対応するNFTキャラクタを実際にゲームサービス内で利用するためには、ゲーム内の登録手続きを経ることによってNFTがゲームサービスのデジタルウォレットに移行され、NFTキャラクタがゲームサービスに登録されるように制限してよい。
【0053】
図9は、本発明の一実施形態における、ゲームサービスでのNFTキャラクタの利用状況に応じてNFTキャラクタがデジタルウォレットに移行されることを防ぐ例を示した図であり、
図10は、本発明の一実施形態における、一定の時間にわたってNFTキャラクタがデジタルウォレットに移行されることを防ぐ例を示した図である。
【0054】
図9の画面910は、
図7で特定のNFTキャラクタが選択された場合に提供されるユーザインタフェース画面の一例である。このとき、画面910は、
図9に示すように、選択されたNFTキャラクタが装備を着用しているかどうか、あるいはNFTキャラクタがゲームサービス内で利用中であるかどうか(デッキに含まれているか、育成中であるか)に関する情報を提供してよい。このとき、NFTキャラクタをユーザのデジタルウォレットに移行するためのボタン920は、NFTキャラクタが利用中でもなく装備着用中でもない場合に限ってアクティブ化させてよい。
図9の実施形態は、NFTキャラクタが装備の着用中であることが確認されることにともない、ボタン920がアクティブ化されていない状態を示している。NFTキャラクタが着用中の装備が除去される場合にはボタン920はアクティブ化されてよく、ボタン920が選択されることにより、当該NFTキャラクタと連携するNFTがユーザのデジタルウォレットに登録されてよい。このような過程は、NFTキャラクタと連携するNFTをマーケットに登録しようとする場合にも同様に適用されてよい。
【0055】
図10の画面1010は、
図9の画面910でアクティブ化されたボタン920が選択されたが、NFTキャラクタを獲得した時点から予め設定された時間が経過していない場合に提供されるユーザインタフェース画面の一例である。上述したように、このような時間的制約は、ユーザがNFTアイテムの取引を繰り返すことによって複数人に対して同一のアイテムが有用となり、ゲームサービス内に悪影響を及ぼすことを防ぐために利用されてよい。ユーザのNFTキャラクタの獲得時点は、ユーザがNFTの取引によってNFTキャラクタを獲得した時点、および/または上述したゲーム内で獲得したトークンボックスやゲーム内マーケットでのキャラクタパッケージアイテムの購入によってNFTキャラクタを獲得した時点を含んでよい。
【0056】
このように、本発明の実施形態によると、ユーザは、ゲームサービス上で利用可能なNFTキャラクタを処理することができる。
【0057】
上述したシステムまたは装置は、ハードウェア構成要素、またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0058】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置(virtual equipmet)、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0059】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。前記コンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んでよい。前記媒体に記録されるプログラム命令は、実施形態のために特別に設計されたものであってもよいし、コンピュータソフトウエアの当業者に公知された使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を記録して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0060】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0061】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付の特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0062】
300:キャラクタ/NFT連動システム
310:ゲームサーバ
320:トークン管理サーバ
330:NFTマーケット
340、350:ユーザの端末
360、370:ユーザのデジタルウォレット