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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098317
(43)【公開日】2024-07-23
(54)【発明の名称】情報端末、システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/00 20060101AFI20240716BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20240716BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20240716BHJP
【FI】
G07G1/00 301D
G07G1/12 301Z
G07G1/01 301D
G07G1/00 311E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023001751
(22)【出願日】2023-01-10
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】黒崎 直人
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142BA01
3E142CA17
3E142DA08
3E142EA04
3E142GA02
3E142GA16
3E142GA22
3E142GA41
3E142JA01
3E142KA05
(57)【要約】
【課題】コードシンボルの誤読に好適に対応する。
【解決手段】顧客自身が操作して購入対象の商品を登録する情報端末であって、撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された撮像画像を表示する表示手段と、前記撮像画像から商品を識別可能なコードシンボルが示すデータを取得する第1取得手段と、前記撮像画像から前記コードシンボルに対応する可読文字が示すデータを取得する第2取得手段と、前記第1取得手段によって取得されたデータおよび前記第2取得手段によって取得されたデータのうちの少なくとも一方に基づいて商品を登録する登録手段とを備え、前記表示手段は、前記第1取得手段によって取得されたデータと前記第2取得手段によって取得されたデータとが一致しない場合、商品が未だ登録されていないことを顧客に認識させる情報を表示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客自身が操作して購入対象の商品を登録する情報端末であって、
撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された撮像画像を表示する表示手段と、
前記撮像画像から商品を識別可能なコードシンボルが示すデータを取得する第1取得手段と、
前記撮像画像から前記コードシンボルに対応する可読文字が示すデータを取得する第2取得手段と、
前記第1取得手段によって取得されたデータおよび前記第2取得手段によって取得されたデータのうちの少なくとも一方に基づいて商品を登録する登録手段と
を備え、
前記表示手段は、
前記第1取得手段によって取得されたデータと前記第2取得手段によって取得されたデータとが一致しない場合、商品が未だ登録されていないことを顧客に認識させる情報を表示することを特徴とする情報端末。
【請求項2】
前記表示手段は、
前記第1取得手段によって取得されたデータと前記第2取得手段によって取得されたデータとが一致しない場合、前記第1取得手段によって取得されたデータおよび前記第2取得手段によって取得されたデータのうちの少なくとも一方に基づく商品を候補商品として指定可能に表示し、
前記登録手段は、指定された前記候補商品を登録する請求項1に記載の情報端末。
【請求項3】
前記表示手段は、
前記コードシンボルおよび前記可読文字の両方が撮像されるように指示する情報を表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報端末。
【請求項4】
前記第1取得手段によって取得されたデータと前記第2取得手段によって取得されたデータとが一致せずに登録された商品に関する情報を報知する報知手段
を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報端末。
【請求項5】
顧客自身が操作して購入対象の商品を登録する情報端末と、前記情報端末によって登録された商品を顧客自身が操作して精算する精算装置とを有するシステムであって、
前記情報端末は、
撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された撮像画像から商品を識別可能なコードシンボルが示すデータを取得する第1取得手段と、
前記撮像画像から前記コードシンボルに対応する可読文字が示すデータを取得する第2取得手段と、
前記第1取得手段によって取得されたデータおよび前記第2取得手段によって取得されたデータのうちの少なくとも一方に基づいて商品を登録する登録手段と
を備え、
前記精算装置は、
前記第1取得手段によって取得されたデータと前記第2取得手段によって取得されたデータとが一致せずに登録された商品に関する情報を報知する報知手段
を備える
ことを特徴とするシステム。
【請求項6】
撮像部と表示部とを備え、顧客自身が操作して購入対象の商品を登録する情報端末としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記撮像部によって撮像された撮像画像を前記表示部に表示させる表示制御手段、
前記撮像画像から商品を識別可能なコードシンボルが示すデータを取得する第1取得手段、
前記撮像画像から前記コードシンボルに対応する可読文字が示すデータを取得する第2取得手段、
前記第1取得手段によって取得されたデータおよび前記第2取得手段によって取得されたデータのうちの少なくとも一方に基づいて商品を登録する登録手段
として機能させ、
前記表示制御手段は、
前記第1取得手段によって取得されたデータと前記第2取得手段によって取得されたデータとが一致しない場合、商品が未だ登録されていないことを顧客に認識させる情報を前記表示部に表示させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報端末、システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
顧客がバーコードをスキャンして商品登録するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-147252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、バーコード等のコードシンボルは誤読される虞がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、コードシンボルの誤読に好適に対応する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための一態様である情報端末は、顧客自身が操作して購入対象の商品を登録する情報端末であって、撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された撮像画像を表示する表示手段と、前記撮像画像から商品を識別可能なコードシンボルが示すデータを取得する第1取得手段と、前記撮像画像から前記コードシンボルに対応する可読文字が示すデータを取得する第2取得手段と、前記第1取得手段によって取得されたデータおよび前記第2取得手段によって取得されたデータのうちの少なくとも一方に基づいて商品を登録する登録手段とを備え、前記表示手段は、前記第1取得手段によって取得されたデータと前記第2取得手段によって取得されたデータとが一致しない場合、商品が未だ登録されていないことを顧客に認識させる情報を表示することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】販売システムを説明するためのネットワークの概念図である。
図2】携帯端末を取り付け可能なカートについて説明する説明図である。
図3】携帯端末の表示例等である。
図4】携帯端末の動作の一例を説明するフローチャートである。
図5】精算装置の表示例である。
図6】精算装置の表示例である。
図7】精算装置の表示例である。
図8】携帯端末の動作の一例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施形態の販売システム1を説明するためのネットワークの概念図である。図2は、携帯端末60を取り付け可能なカート70について説明する説明図である。図1に示す販売システム1は、本部サーバ10、クラウドサーバ20、ストアコントローラ30、取引状況管理装置40、精算装置50、登録精算装置51、携帯端末60を含む。
【0009】
販売システム1は、種々の業態(スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店等)に導入可能である。図1において、破線Tは、店舗内(商品陳列エリア、会計エリア、バックヤード等)を示している。図1に示すように、ストアコントローラ30、取引状況管理装置40、精算装置50、登録精算装置51は、店舗内に設置される。これらは、LAN19(有線でも無線でもよい)を介して通信可能に接続される。店舗内には、携帯端末60が存在する。携帯端末60は、基本的には、カート(ショッピングカート)70(具体的にはホルダ部72)に取り付けられた状態(セットされた状態)で使用される。本部サーバ10及びクラウドサーバ20は、店舗外(例えば、本社やデータセンタ等)に設置される。店舗内に設置されている装置(ストアコントローラ30、取引状況管理装置40、精算装置50、登録精算装置51)と店舗外に設置されている装置(本部サーバ10、クラウドサーバ20)とは、通信(直接的に通信、又は、ストアコントローラ30を介して通信)可能である。
【0010】
なお、図1において、各装置(端末)の台数は例示である。例えば、図1において、精算装置50の右側に「…」を図示したが、店舗内に設置される精算装置50の数は1台以上であればよい。また例えば、図1において、2台の携帯端末60を図示したが、店舗内において使用される携帯端末60の数は客の数に応じて変化する。
【0011】
(携帯端末60)
携帯端末60は、顧客によって使用される。具体的には、携帯端末60は、店舗内において顧客自身が商品を登録する際に使用される。携帯端末60は、例えば、スマートフォンであるが、タブレット端末であってもよい。
【0012】
図示は省略するが、携帯端末60は、例えば、CPU、記憶部、表示部、操作部、音声出力部(スピーカ)、音声入力部(マイク)、撮像部(カメラ)、検出部(センサ)、及び、通信部を備える。
【0013】
CPUは、中央演算処理装置であって、記憶部に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、携帯端末60全体を制御する。記憶部は、種々の情報(例えば、CPUが参照又は生成等する情報、外部から取得した情報等)を記憶する。記憶部は、1以上の種々の記憶部材(例えば、メモリやストレージとなるもの。例えば、RAM、ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等)の総称である。表示部は、例えば、液晶ディスプレイであって、種々の情報(画像情報を含む)を表示する。表示部は、表示画面への操作を受付可能なタッチパネルとして構成される。操作部は、操作者(顧客)の操作を受け付ける。操作部は、1以上の種々の操作部材(筐体に設けられた種々の操作子(ハードボタン)の総称である。なお、表示部はタッチパネルとして構成されため、操作部の一部として捉えてもよい。音声出力部は、音声を出力する。音声入力部は、音声を入力する。撮像部は、撮像画像(静止画像、動画像)を取得(生成)する。検出部(測定部)は、種々の事象等を検出又は測定する。検出部は、例えば、1以上の種々の検出部材(GPSセンサ、加速度センサ、ジャイロセンサ等)の総称である。なお、操作部や音声入力部や撮像部も検出部の一部として捉えてもよい。通信部は、種々の情報を送受信する。通信部は、1以上の種々の通信部材(例えば、5G等の携帯無線通信、無線LAN、近距離無線通信、非接触通信等の通信部材)の総称である。
【0014】
携帯端末60は、撮像部による撮像画像をいわゆるスルー画像(ライブビュー画像)として表示部に表示可能である。携帯端末60は、撮像画像をスルー画像として表示部に表示することに代えて又は加えて、撮像画像を記憶部に記憶してもよい。つまり、携帯端末60は、撮像画像をスルー画像として表示部に表示せずに記憶部に記憶してもよいし、撮像画像を記憶部に記憶せずにスルー画像として表示部に記憶してもよいし、撮像画像をスルー画像として表示部に表示しつつ記憶部に記憶してもよい。また、携帯端末60は、撮像画像をクラウドサーバ20に送信してもよい。
【0015】
携帯端末60は、種々の画像処理機能を備える。例えば、携帯端末60は、撮像画像からオブジェクトを認識するオブジェクト認識機能を備える。また、携帯端末60は、撮像画像から商品に付されたバーコード(コードシンボル)を読み取る(つまりオブジェクト認識機能によって撮像画像のバーコードを認識し、認識したバーコードを読み取って商品コード(例えば、図3(H)の符号Aに示したJANコード等)を取得する)バーコード読取機能を備える。また、携帯端末60は、撮像画像から上記バーコードの下部の可読文字(例えば、図3(H)の符号Bに示した13個の数字からなる数字列。目視可能文字、目視文字、ヒューマンリーダブルとも称する)を読み取る(つまりオブジェクト認識機能によって撮像画像の可読文字を認識し、認識した可読文字を読み取って商品コードを取得する)可読文字読取機能(又は、光学式文字読取機能(OCR機能))を備える。また、携帯端末60は、撮像画像から顧客による商品のスキャン動作(翳(かざ)し動作)を検出(例えば、撮像画像内に人の手やバーコードが新たに出現したかによって検出)するスキャン動作検出機能を備える。また、携帯端末60は、複数の撮像画像(背景画像、観測画像等)を用いて物体(新たなオブジェクト)の出現を検出する物体検出機能(背景差分処理機能)を備えてもよい。
【0016】
(カート70)
カート70は、図2に示すように、買物籠(非図示)を載置可能な買物籠載置部71、携帯端末60を取り付け可能なホルダ部72を有する。また、カート70には、精算時において店員による確認が必要となる商品を一時的に保管するための専用バッグ90が取り付けられている。
【0017】
図2に示した例では、買物籠載置部71には買物籠が載置されておらず、ホルダ部72には携帯端末60が取り付けられていないが、来店した顧客は、買物籠載置部71に買物籠を載置し、ホルダ部72に携帯端末60を取り付ける。携帯端末60は、ホルダ部72に取り付けられている状態において、撮像部による撮像が行われた場合、ホルダ部72の位置から買物籠側を見下ろした方向の撮像画像を取得する。
【0018】
(精算装置50)
精算装置50は、顧客によって使用される。具体的には、精算装置50は、携帯端末60によって登録された商品を顧客の操作に基づいて精算する。図示は省略するが、精算装置50は、CPU、記憶部、表示部、スキャナ部、決済部、印刷部、音声出力部、撮像部、通信部及びサインポールを備える。例えば、スキャナ部は、種々のコード(例えば、精算用コード(後述)、商品コード、品券類やポイントカードや店員の名札等に付された店員コード)をスキャンし、夫々のコードを読み取る。また例えば、決済部は、現金で決済する現金決済部(釣銭機)、非現金(例えば、クレジット、電子マネー等)で決済する非現金決済部(カード決済部、コード決済部)の一方又は両方の総称である。また例えば、表示部は、商品一覧画面(例えば、図5参照)等を表示する。なお、精算装置50は、1以上の種々の操作部材からなるキー操作部や、人の存在を検出(検知、認識)する人感センサ等を更に備えてもよい。
【0019】
(登録精算装置51)
登録精算装置51は、顧客によって使用される。具体的には、登録精算装置51は、顧客の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する。図示は省略するが、登録精算装置51は、CPU、記憶部、表示部、スキャナ部、決済部(現金決済部、非現金決済部の一方又は両方)、印刷部、音声出力部、撮像部、通信部及びサインポールを備える。例えば、スキャナ部は、種々のコード(例えば、商品コード、品券類やポイントカードや店員の名札等に付された店員コード)をスキャンし、夫々のコードを読み取る。また例えば、表示部は、登録画面(非図示)や精算画面(非図示)を表示する。なお、登録精算装置51は、1以上の種々の操作部材からなるキー操作部や、人の存在を検出する人感センサ等を更に備えてもよい。
【0020】
(本部サーバ10)
本部サーバ10は、販売システム1全体を管理するサーバである。本部サーバ10は、例えば、種々の情報(例えば、商品マスタファイル(商品マスタ)等)を記憶する。商品マスタは、商品コードに対応付けて商品名や価格等を記憶するファイルである。また、本部サーバ10は、例えば、クラウドサーバ20やストアコントローラ30に種々の情報(例えば、商品マスタ等)を供給する。図示は省略するが、本部サーバ10は、少なくとも、CPU、記憶部及び通信部を備える。本部サーバ10は、複数台のサーバから構成されてもよい。
【0021】
(クラウドサーバ20)
クラウドサーバ20は、主に携帯端末60による商品の登録をサポートするサーバである。クラウドサーバ20は、種々の情報(例えば、商品マスタ、取引情報(カート情報)等)を記憶する。また、クラウドサーバ20は、例えば、携帯端末60や精算装置50に種々の情報(例えば、画面情報等)を供給する。図示は省略するが、クラウドサーバ20は、少なくとも、CPU、記憶部及び通信部を備える。クラウドサーバ20は、複数台のサーバから構成されてもよい。
【0022】
(ストアコントローラ30)
ストアコントローラ30は、主に店舗内に設置されている装置(取引状況管理装置40、精算装置50、登録精算装置51)と店舗外に設置されている装置(本部サーバ10、クラウドサーバ20)との間における情報の通信を担当するサーバである。図示は省略するが、ストアコントローラ30は、少なくとも、CPU、記憶部及び通信部を備える。
【0023】
(取引状況管理装置40)
取引状況管理装置40は、例えば、精算装置50、登録精算装置51、携帯端末60を管理(監視、制御等)する装置(例えば、パーソナルコンピュータ)である。例えば、取引状況管理装置40は、精算装置50や登録精算装置51の処理状況、動作状況を監視(表示)する。また、取引状況管理装置40は、携帯端末60の処理状況、動作状況を監視(クラウドサーバ20にアクセスし、クラウドサーバ20に記憶されている取引情報等を表示又は修正)する。また、取引状況管理装置40は、本部サーバ10等にアクセスし、本部サーバ10等に記憶されている商品マスタをメンテナンス(商品の設定等)してもよい。図示は省略するが、取引状況管理装置40は、少なくとも、CPU、記憶部、表示部(タッチパネルとして構成してもよい)、操作部(キーボード、マウス等)、通信部を備える。取引状況管理装置40は、印刷装置(非図示)と通信可能であり、種々の情報を印刷装置から出力してもよい。
【0024】
なお、販売システム1は、上述した装置以外の装置を含んでもよい。例えば、店舗内に、一方側(店員側)に店員用表示部、スキャナ部等を有し、他方側(客側。店員側と逆側)に客用表示部、決済部(現金決済部、非現金決済部の一方又は両方)を有し、店員の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する登録精算装置52(非図示)を設置してもよい。また、店舗内に、一方側に店員用表示部、店員用登録部等を有し、他方側に客用表示部、客用登録部、決済部(現金決済部、非現金決済部の一方又は両方)を有し、動作モードとして、通常モード(登録精算装置52と同様、店員の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する動作モード)や、フルセルフモード(登録精算装置51と同様、顧客の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する動作モード)を有する登録精算装置53(非図示)を設置してもよい。また、店舗内に、店員の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算するセミセルフの装置群(登録装置54(非図示)、精算装置55(非図示))を設置してもよい。店舗内に登録精算装置52(登録精算装置53、登録装置54、精算装置55も同様)を設置する場合には、LAN19に接続し、店舗外に設置されている装置と通信可能とする。
【0025】
(携帯端末60、クラウドサーバ20、精算装置50の動作の概要)
携帯端末60、クラウドサーバ20、精算装置50の動作の概要を説明する。具体的には、携帯端末60がサービス開始画面(メニュー画面。非図示)を表示してから、精算装置50が商品一覧画面(例えば、図5参照)を表示する迄の、各装置(携帯端末60、クラウドサーバ20、精算装置50)の動作の概要を説明する。なお、図示は省略する。
【0026】
(1)携帯端末60は、例えば、表示画面上のアイコンの操作に基づいてサービス開始画面を表示する。サービス開始画面には買物の開始を指示(宣言)するボタン(買物開始指示ボタン)が表示されている。なお、顧客は、ホルダ部72に携帯端末60を取り付けた後(又はホルダ部72に携帯端末60を取り付ける前)に、表示画面上のアイコンを操作する。
(2)携帯端末60は、買物開始指示ボタンの操作に基づいて初期登録画面(1品目の商品の登録前の登録画面。図3(A)参照)を表示する。例えば、携帯端末60は、クラウドサーバ20に取引を開始する旨の情報を送信する。携帯端末60から取引を開始する旨の情報を受信したクラウドサーバ20は、当該携帯端末60による当該取引を識別する取引識別情報(当該取引の取引識別情報)を発行(採番)し、当該携帯端末60による取引の取引情報(商品は空の取引情報)を生成し、生成した取引情報を反映した登録画面(つまり初期登録画面)を生成し、該登録画面の画面情報と当該取引の取引識別情報とを携帯端末60に送信する。携帯端末60は、クラウドサーバ20から受信した取引識別情報を記憶し、クラウドサーバ20から受信した画面情報に基づいて登録画面(初期登録画面)を表示する。
【0027】
(3)携帯端末60は、商品コードを取得する。具体的には、携帯端末60は、顧客による商品のスキャン動作に基づいて商品コードを取得する。つまり、顧客が、商品の陳列エリア(陳列棚)にて所望の商品(購入する商品)を手に取ってホルダ部72の下方(撮像部の撮像領域。ホルダ部72と買物籠との間の空間)に移動させると(商品のスキャン動作を行うと)、携帯端末60は、顧客による商品のスキャン動作を検出し(スキャン動作検出機能)、バーコード及び可読文字から当該商品の商品コードを取得する(バーコード読取機能、可読文字読取機能)。なお、バーコードから取得した商品コードと可読文字から取得した商品コードとは一致しているものとする。
(4)携帯端末60は、(2)にて記憶した当該取引の取引識別情報と(3)にて取得した商品コードとをクラウドサーバ20に送信する。
【0028】
(5)クラウドサーバ20は、取引識別情報と商品コードとを携帯端末60から受信する。
(6)クラウドサーバ20は、当該取引((5)にて受信した取引識別情報に対応する取引)の取引情報を当該商品コード((5)にて受信した商品コード)に基づいて更新する。つまり、クラウドサーバ20は、当該商品コードに対応する商品名や価格を商品マスタから取得(抽出)し、取得した商品名や価格を当該商品コードとともに、当該取引の取引情報に記憶する。
(7)クラウドサーバ20は、更新後の取引情報を携帯端末60に送信する。例えば、クラウドサーバ20は、更新後の取引情報の内容を反映した登録画面(例えば図3(C)参照)を生成し、該登録画面の画面情報を携帯端末60に送信する。
【0029】
(8)携帯端末60は、画面情報(取引情報)をクラウドサーバ20から受信する。
(9)携帯端末60は、(8)にて受信した画面情報に基づいて登録画面を表示する。
【0030】
(9)の後には、商品コードを取得する場合((3)に戻る場合)と、会計(精算)に進む旨(商品の登録を終える旨)を指示する操作(例えば会計指示ボタンBT40。図3(C)参照)を受け付ける場合((10)に進む場合)と、がある。つまり、(3)~(9)は、商品コードを取得する毎、繰り返し実行される。
【0031】
(10)携帯端末60は、会計に進む旨を指示する操作に基づいて精算用コードを生成し、表示する。精算用コードとは、精算用情報をコード化(例えば2次元コード化)したものである。精算用情報とは、当該取引の取引情報をクラウドサーバ20から取得するために必要な情報(例えば、当該取引の取引識別情報)である。顧客は、携帯端末60に表示されている精算用コードを精算装置50に読み取らせる。
【0032】
(11)精算装置50は、顧客の読取動作に基づいて、携帯端末60に表示されている精算用コードを読み取る。つまり、精算装置50は、当該取引の取引識別情報を取得する。
(12)精算装置50は、当該取引の取引情報をクラウドサーバ20に要求する。例えば、精算装置50は、当該取引の取引識別情報((11)にて取得した取引識別情報)を含む要求情報をクラウドサーバ20に送信する。
(13)クラウドサーバ20は、要求(要求情報)を受信し、当該取引(要求情報に含まれる取引識別情報に対応する取引)の取引情報を精算装置50に送信する。例えば、クラウドサーバ20は、当該取引の取引情報の内容を反映した商品一覧画面(例えば、図5参照)を生成し、該商品一覧画面の画面情報を精算装置50に送信する。
(14)精算装置50は、画面情報(取引情報)をクラウドサーバ20から受信する。
(15)精算装置50は、(14)にて受信した画面情報に基づいて商品一覧画面を表示する。
【0033】
なお、携帯端末60は、(4)にて商品コード等をクラウドサーバ20に送信するときに、夫々の商品のスキャン動作に関する撮像画像(スキャン動作が検出される前の撮像画像、スキャン動作の検出中の撮像画像、スキャン動作が検出されなくなった後の撮像画像等)をクラウドサーバ20に送信してもよいし、(10)の会計に進む旨の操作に基づいて、上記撮像画像を纏めてクラウドサーバ20に送信してもよい。
【0034】
また、(15)の後には、精算装置50は、決済種別(現金、クレジットカード等)の選択を受け付ける決済種別選択画面(非図示)を表示し、決済種別選択画面において選択された決済種別に応じた画面を表示し、決済種別選択画面において選択された決済種別による精算を実行する。
【0035】
(携帯端末60の表示例)
図3は、携帯端末60の表示例等である。携帯端末60は、既にカート70(ホルダ部72)に取り付けられているものとする。なお、ホルダ部72の位置から買物籠側を見下ろした方向の撮像画像には、スキャン動作が行われていないときには買物籠や既に買物籠に投入された商品等が撮像され、スキャン動作が行われているときには当該スキャン動作の対象商品と当該対象商品の後方に買物籠や既に買物籠に投入された商品等が撮像されるが、図3では、簡略化のため、スキャン動作の対象商品以外のもの(買物籠や既に買物籠に投入された商品等)については、図示を省略している。
【0036】
図3(A)は、スキャン動作が行われていない状態の登録画面(初期登録画面)である。図3(A)の登録画面(他の登録画面も同様)には、撮像画像表示領域HR610や登録情報表示領域HR620が設けられている。撮像画像表示領域HR610は、主に撮像画像を表示する領域である。登録情報表示領域HR620は、主に商品の登録情報を表示する領域である。撮像画像表示領域HR610には、バーコードや可読文字を撮像するべき目標の位置を示した情報(括弧の形をした目印)が表示され、バーコードと可読文字(図中は「文字列」)とが一緒に映るようにスキャンする旨を指示するメッセージ(ガイダンス)が表示されている。
【0037】
図3(B)は、図3(A)の場面に続く場面の表示例である。具体的には、図3(B)は、顧客が商品(〇〇ジュース)のスキャン動作を行っている場面の表示例である。図3(B)に示した例では、バーコードや可読文字を撮像するべき目標の位置に、該商品のバーコードや可読文字が撮像されている。携帯端末60は、目標の位置にバーコード、可読文字が撮像されているため、スキャンする旨を指示するメッセージを消去しているが、消去せずに表示を維持してもよい。
【0038】
図3(C)は、図3(B)の場面に続く場面の表示例である。具体的には、図3(C)は、図3(B)に示したスキャン動作によって取得した2つの商品コード(バーコードから取得した商品コード、可読文字から取得した商品コード)が一致し、該商品コードによって特定される商品が登録された場面の表示例である。
【0039】
つまり、携帯端末60は、2つの商品コードが一致している場合には、取引識別情報とともに該商品コードをクラウドサーバ20に送信し、図3(C)に示したような登録画面を表示する。なお、図3(C)に示すように、携帯端末60は、商品(1品目の商品)の登録後には、会計指示操作を受け付ける会計指示ボタンBT40を操作可能な態様で表示する。
【0040】
図3(D)は、図3(B)の場面に続く他の場面の表示例である。具体的には、図3(D)は、図3(B)に示したスキャン動作によって取得した2つの商品コードが一致しなかった場面(但し、当該商品について2つの商品コードが一致しなかった回数(スキャン回数)が所定回数(例えば3回)に達した場面は除く)の表示例である。
【0041】
つまり、携帯端末60は、2つの商品コードが一致していない場合(但し、当該商品について2つの商品コードが一致しなかった回数が所定回数に達した場合は除く)には、図3(D)に示すように、登録画面(図3(D)では初期登録画面)の前面に小画面SG10を表示する。小画面SG10には、商品コードが正しく読み取れていない可能性がある旨、再スキャン(再度のスキャン動作)を指示する旨のメッセージMS11が表示されている。携帯端末60は、表示開始から所定時間(例えば2秒間)経過後に小画面SG10を消去してもよい。なお、小画面SG10(他の小画面も同様)は、登録画面と同様、クラウドサーバ20によって生成される。
【0042】
図3(E)は、図3(D)の場面に続く場面の表示例である。具体的には、図3(E)は、図3(B)に示したスキャン動作によって取得した2つの商品コードが一致しなかった場面であって当該商品について2つの商品コードが一致しなかった回数が所定回数に達した場面の表示例である。
【0043】
つまり、携帯端末60は、2つの商品コードが一致していない場合であって当該商品について2つの商品コードが一致しなかった回数が所定回数に達した場合には、図3(E)に示すように、登録画面(図3(E)では初期登録画面)の前面に小画面SG20を表示する。小画面SG20は、登録する商品の候補となる商品(候補商品)を選択可能に表示する。小画面SG20には、スキャンした商品の選択(具体的には候補商品の一方の選択)を指示するメッセージMS21が表示され、1つ目の候補商品としてバーコードから取得した商品コードによって特定される商品(〇〇ジュース)を選択可能に表示する候補商品ボタンBT22、2つ目の候補商品として可読文字から取得した商品コードによって特定される商品(〇〇ペン)を選択可能に表示する候補商品ボタンBT23が操作可能な態様で表示されている。候補商品ボタンBT22には当該候補商品(〇〇ジュース)の画像(予め記憶した画像)が表示され、候補商品ボタンBT22の下部には当該候補商品の商品名と価格とが表示されている。候補商品ボタンBT23についても同様である。また、小画面SG20には、商品を購入するものの該商品の選択ができない場合に操作する選択不能ボタンBT24と、商品を購入しない場合に操作する非購入ボタンBT25とが、操作可能な態様で表示されている。
【0044】
顧客は、スキャンした商品を購入する場合であって、該スキャンした商品が2つの候補商品(バーコードから取得した商品コードによって特定された商品、可読文字から取得した商品コードによって特定された商品)の中にある場合(つまり、スキャン動作によって取得した2つの商品コードの一方が誤読ではない場合)には、該スキャンした商品に対応する候補商品ボタンを操作する。顧客は、スキャンした商品を購入する場合であって、該スキャンした商品が2つの候補商品の中にない場合(つまり、スキャン動作によって取得した2つの商品コードの両方が誤読であった場合)には、選択不能ボタンBT24を操作する。顧客は、スキャンした商品を購入しない場合(つまり、スキャン動作によって取得した2つの商品コードの一方又は両方が誤読であるが、誤読であるか否かに関わらずスキャンした商品の購入を止める場合)には、非購入ボタンBT25を操作する。携帯端末60は、候補商品ボタンBT22、候補商品ボタンBT23、選択不能ボタンBT24、非購入ボタンBT25のうちの何れかのボタンの操作に基づいて小画面SG20を消去する。
【0045】
図3(F)は、図3(E)の場面に続く場面の表示例である。具体的には、図3(F)は、図3(E)に示した小画面SG20の選択不能ボタンBT24又は非購入ボタンBT25が操作された場面の表示例である。つまり、携帯端末60は、図3(E)に示した小画面SG20の選択不能ボタンBT24又は非購入ボタンBT25が操作された場合には、小画面SG20に代えて小画面SG30を表示する。小画面SG30には、スキャンした商品を専用バッグ90に入れる旨を指示するメッセージMS31や精算機(精算装置50)で店員が対応する旨を報知するメッセージMS32が表示され、OKボタンBT33が操作可能な態様で表示されている。携帯端末60は、OKボタンBT33の操作に基づいて小画面SG30を消去する。
【0046】
図3(G)は、図3(C)の場面に続く場面の表示例である。携帯端末60は、会計指示ボタンBT40の操作があった場合、精算用コードGA60を生成し、図3(G)に示したような画面(精算用コード表示画面)に表示する。
【0047】
図3(H)は、商品に付されたバーコード、バーコードの下部の可読文字を示している。図3(H)において、符号Aの部分はバーコード、符号Bの部分が可読文字である。
【0048】
図4は、携帯端末60の動作の一例を説明するフローチャートである。具体的には、図4のフローチャートは、個々の商品を登録する際の動作を示している。図4のフローチャートは、顧客による商品のスキャン動作により開始する。なお、図4のフローチャートの開始時において、再度のスキャンの回数をカウントするカウンタ(再スキャンカウンタ)の値はゼロである。図8のフローチャートについても同様である。
【0049】
ステップS1:携帯端末60は、2つの商品コードを取得したか否かを判断する。2つの商品コードを取得した場合(ステップS1:YES)、ステップS2に進む。2つの商品コードを取得していない場合(ステップS1:NO)、ステップS1に戻る。つまり、携帯端末60は、バーコードからも可読文字からも商品コードを取得する迄、ステップS1の処理を繰り返し実行する。なお、ステップS11から戻ってステップS1を再度実行する場合には、2つの商品コードを改めて取得したか否かを判断する。
【0050】
ステップS2:携帯端末60は、2つの商品コード(直前のステップS1にて取得した2つの商品コード)が一致しているか否かを判断する。一致している場合(ステップS2:YES)、ステップS4に進む。一致していない場合(ステップS2:NO)、ステップS7に進む。
ステップS4:携帯端末60は、再スキャンカウンタの値をゼロに初期化する。続いてステップS5に進む。
ステップS5:携帯端末60は、当該商品コードによって特定される商品を登録する。具体的には、携帯端末60は、当該商品コードを取引識別情報とともにクラウドサーバ20に送信することによって、当該商品コードによって特定される商品を登録する。そして本フローチャートは終了する。
【0051】
なお、携帯端末60は、初期化前(ステップS4の処理の実行前)の再スキャンカウンタの値がゼロでなければ、ステップS5において、当該初期化前の再スキャンカウンタの値、若しくは、2つの商品コードが当初は不一致であった旨の情報(フラグ等)をクラウドサーバ20に送信してもよい。また、携帯端末60は、初期化前の再スキャンカウンタの値がゼロでなければ、ステップS5において、上記情報に代えて又は加えて、不一致であったときの2つの商品コード(バーコードから取得した商品コード、可読文字から取得した商品コード)をクラウドサーバ20に送信してもよい。クラウドサーバ20は、携帯端末60から上述したような情報を受信した場合には取引情報内に記憶してもよい。なお、携帯端末60は、初期化前の再スキャンカウンタの値がゼロであれば、ステップS4の処理を実行せずにステップS5の処理を実行してもよい。
【0052】
ステップS7:携帯端末60は、再スキャンカウンタの値に1を加算する。続いてステップS8に進む。
ステップS8:携帯端末60は、再スキャンカウンタの値が所定値(例えば3)以上であるか否かを判断する。所定値以上である場合(ステップS8:YES)、ステップS12に進む。所定値以上でない場合(ステップS8:NO)、ステップS9に進む。
ステップS9:携帯端末60は、再スキャンを指示する。具体的には、携帯端末60は、図3(D)に示したような小画面SG10を表示する。続いてステップS10に進む。
ステップS10:携帯端末60は、再スキャンの指示から所定時間(例えば2秒間)が経過したか否かを判断する。経過した場合(ステップS10:YES)、ステップS11に進む。経過していない場合(ステップS10:NO)、ステップS10に戻る。
ステップS11:携帯端末60は、再スキャンの指示を消去する。具体的には、携帯端末60は、ステップS9において表示した小画面SG10を消去する。続いてステップS1に戻る。
【0053】
ステップS12:携帯端末60は、再スキャンカウンタの値をゼロに初期化する。続いてステップS16に進む。
ステップS16:携帯端末60は、2つの商品コードの夫々によって特定される夫々の商品を候補商品として表示する。具体的には、携帯端末60は、図3(E)に示したような小画面SG20を表示する。つまり、携帯端末60は、2つの商品コードを取引識別情報とともにクラウドサーバ20に送信することによって、2つの商品コードの夫々によって特定される夫々の商品の情報をクラウドサーバ20から受信し、図3(E)に示したような小画面SG20を表示する。続いてステップS17に進む。
【0054】
ステップS17:携帯端末60は、候補商品を選択(指定)する操作があったか否かを判断する。具体的には、携帯端末60は、候補商品ボタンBT22か候補商品ボタンBT23が操作されたか否かを判断する。候補商品を選択する操作があった場合(ステップS17:YES)、ステップS18に進む。候補商品を選択する操作がなかった場合(ステップS17:NO)、ステップS19に進む。
【0055】
ステップS18:携帯端末60は、選択された候補商品を登録する。具体的には、携帯端末60は、小画面SG20を消去するとともに、選択された方の候補商品の商品コードを取引識別情報とともにクラウドサーバ20に送信することによって、選択された候補商品を登録する。例えば、候補商品ボタンBT22が操作された場合には、携帯端末60は、小画面SG20を消去するとともに、バーコードから取得した商品コードを取引識別情報とともにクラウドサーバ20に送信することによって、バーコードから取得した商品コードによって特定される商品を登録する。また、候補商品ボタンBT23が操作された場合には、携帯端末60は、小画面SG20を消去するとともに、可読文字から取得した商品コードを取引識別情報とともにクラウドサーバ20に送信することによって、可読文字から取得した商品コードによって特定される商品を登録する。そして本フローチャートは終了する。
【0056】
なお、ステップS18において、携帯端末60は、2つの商品コードが不一致であった旨の情報や、2つの候補商品の商品コード(つまりバーコードから取得した商品コード、可読文字から取得した商品コード)や、2つの候補商品のうち選択された候補商品の商品コードをクラウドサーバ20に送信してもよい。クラウドサーバ20は、携帯端末60から上述したような情報を受信した場合には取引情報内に記憶してもよい。
【0057】
ステップS19:携帯端末60は、選択できない旨(購入はする旨)の操作があったか否かを判断する。具体的には、携帯端末60は、選択不能ボタンBT24が操作されたか否かを判断する。選択できない旨の操作があった場合(ステップS19:YES)、ステップS20に進む。選択できない旨の操作がなかった場合(ステップS19:NO)、ステップS21に進む。
【0058】
ステップS20:携帯端末60は、顧客がスキャン動作をした商品を保留商品(未登録商品)として登録する。具体的には、携帯端末60は、図3(F)に示したような小画面SG30を表示する。携帯端末60は、小画面SG30のOKボタンBT33の操作があった場合、小画面SG30を消去するとともに、保留商品(未登録商品)として登録する旨の情報(若しくは選択できない旨の操作があった旨の情報)を取引識別情報とともにクラウドサーバ20に送信することによって、保留商品(未登録商品)として登録する。そして本フローチャートは終了する。
【0059】
なお、ステップS20において、携帯端末60は、2つの商品コードが不一致であった旨の情報や、2つの候補商品の商品コードや、2つの候補商品が共に選択されなかった旨の情報をクラウドサーバ20に送信してもよい。クラウドサーバ20は、携帯端末60から上述したような情報を受信した場合には取引情報内に記憶してもよい。
【0060】
ステップS21:携帯端末60は、購入しない旨の操作があったか否かを判断する。具体的には、携帯端末60は、非購入ボタンBT25が操作されたか否かを判断する。購入しない旨の操作があった場合(ステップS21:YES)、ステップS22に進む。購入しない旨の操作がなかった場合(ステップS21:NO)、ステップS17に戻る。
【0061】
ステップS22:携帯端末60は、顧客がスキャン動作をした商品を保留商品(取消商品)として登録する。具体的には、携帯端末60は、図3(F)に示したような小画面SG30を表示する。携帯端末60は、小画面SG30のOKボタンBT33の操作があった場合、小画面SG30を消去するとともに、保留商品(取消商品)として登録する旨の情報(若しくは購入しない旨の操作があった旨の情報)を取引識別情報とともにクラウドサーバ20に送信することによって、保留商品(取消商品)として登録する。そして本フローチャートは終了する。
【0062】
なお、ステップS22において、携帯端末60は、2つの商品コードが不一致であった旨の情報や、2つの候補商品の商品コードや、2つの候補商品が共に選択されなかった旨の情報をクラウドサーバ20に送信してもよい。クラウドサーバ20は、携帯端末60から上述したような情報を受信した場合には取引情報内に記憶してもよい。
【0063】
また、携帯端末60は、個々の商品について処理を終えるときに(ステップS5、ステップS18、ステップS20、ステップS22の処理として、又は、夫々の処理に続く処理として)、夫々の商品のスキャン動作に関する撮像画像をクラウドサーバ20に送信してもよいし、商品の登録を終えるときに(例えば、会計指示ボタンBT40の操作があったときに)、上記撮像画像を纏めてクラウドサーバ20に送信してもよい。
【0064】
また、図4のフローチャートでは、2つの商品コードが不一致であった場合(ステップS2(NO))、所定時間が経過した後に(ステップS10(YES))2つの商品コードを再度取得する例を説明したが、所定時間の経過前であっても2つの商品コードを再度取得してもよい。例えば、バーコード等(バーコード、可読文字の一方又は両方)が所定範囲(例えば、撮像画像表示領域HR610に表示される範囲、又は、該領域の中央部)外に出た後に再度所定範囲内に入ってきた場合には所定時間の経過前であっても2つの商品コードを再度取得してもよい。
【0065】
(精算装置50の表示)
図5図7は、精算装置50の表示例である。図5図7の説明において、顧客は、携帯端末60を用いて4つの商品(下記の1品目~4品目の商品)をスキャン等した後に、会計指示ボタンBT40を操作し、精算用コードGA60を精算装置50に読み取らせたものとする。
1品目:顧客は、〇〇ジュースをスキャンした。2つの商品コード(バーコードから取得した商品コード、可読文字から取得した商品コード)が所定回数一致しなかったため、携帯端末60は、バーコードから取得した商品コードによって特定される〇〇ジュースと、可読文字から取得した商品コードによって特定される〇〇ペンとを候補商品として選択可能に表示する小画面SG20(図3(E))を表示した。顧客は、候補商品ボタンBT22を操作(〇〇ジュースを選択)し、〇〇ジュースが登録された。
2品目:顧客は、〇〇スナックをスキャンした。2つの商品コードが一致したため、〇〇スナックが登録された。
3品目:顧客は、〇〇やきとりをスキャンした。2つの商品コードが所定回数一致しなかったため、携帯端末60は、バーコードから取得した商品コードによって特定される〇〇ガムと、可読文字から取得した商品コードによって特定される〇〇洗剤とを候補商品として選択可能に表示する小画面SG20を表示した。顧客は、選択不能ボタンBT24を操作し、〇〇やきとりが保留商品(未登録商品)として登録された。
4品目:顧客は、〇〇弁当をスキャンした。2つの商品コードが一致したため、〇〇弁当が登録された。
【0066】
図5は、商品一覧画面の一例である。精算装置50は、精算用コードGA60を読み取った場合、例えば、図5に示したような商品一覧画面を表示する。商品一覧画面の商品情報表示領域HR70には、1品目~4品目の各商品に関する情報が表示されている。
【0067】
2つの商品コードが所定回数一致しなかった商品(1品目、3品目の商品)について、不一致の内容を確認するための不一致ボタンBT71が操作不可能な態様(例えば、グレーアウト表示。図中は破線)で表示されている。なお、不一致ボタンBT71は、例えば、取引情報内に記憶されている2つの商品コードが不一致であった旨の情報に基づいて表示される。また、全ての商品(1品目~4品目の商品)について、スキャン動作時の様子を画像にて確認するための画像ボタンBT72が操作不可能な態様で表示されている。不一致ボタンBT71や画像ボタンBT72は、店員が操作者である場合(例えば、店員が当該精算装置50に店員コードを読み取らせるなどして当該精算装置50にログイン等した場合)に、操作可能な態様で表示される(操作可能になる)。
【0068】
図6は、不一致の内容を確認するため小画面SG40の一例である。精算装置50は、商品一覧画面において〇〇ジュースの不一致ボタンBT71の操作があった場合、該商品一覧画面の前面に、図6(A)に示したような小画面SG40を表示する。また、精算装置50は、商品一覧画面において保留商品(未登録商品)の不一致ボタンBT71の操作があった場合、該商品一覧画面の前面に、図6(B)に示したような小画面SG40を表示する。
【0069】
図6(A)の小画面SG40には、登録した商品に関する情報(〇〇ジュース ×1 ¥120)、バーコードから取得した商品コードによって特定される商品に関する情報(バーコード:〇〇ジュース ¥120)、可読文字から取得した商品コードによって特定される商品に関する情報(可読文字:〇〇ペン ¥200)が表示されている。図6(A)の小画面SG40には、バーコードから取得した商品コードによって特定される商品を選択した旨の情報(図中は星印)が表示されている。なお、上記の情報は、例えば、取引情報内に記憶されている、2つの候補商品の商品コードや2つの候補商品のうち選択された候補商品の商品コードに基づいて表示される。
【0070】
なお、本例では顧客がバーコードから取得した商品コードによって特定される商品(〇〇ジュース)を選択しているため、「バーコード:〇〇ジュース ¥120」の方に星印が表示されているが、仮に顧客が可読文字から取得した商品コードによって特定される商品(〇〇ペン)を選択していれば「可読文字:〇〇ペン ¥200」の方に星印が表示される(図6(B)の小画面SG40、図7(A)や図7(B)の小画面SG50においても同様である)。
【0071】
図6(B)の小画面SG40には、保留商品(未登録商品)である旨の情報、バーコードから取得した商品コードによって特定される商品に関する情報(バーコード:〇〇ガム ¥140)、可読文字から取得した商品コードによって特定される商品に関する情報(可読文字:〇〇洗剤 ¥480)が表示されている。なお、上記の情報は、例えば、取引情報内に記憶されている、2つの候補商品の商品コードに基づいて表示される。
【0072】
図7は、スキャン動作時の様子を画像にて確認するための小画面SG50の一例である。精算装置50は、商品一覧画面において〇〇ジュースの画像ボタンBT72の操作があった場合、該商品一覧画面の前面に、図7(A)に示したような小画面SG50を表示する。また、精算装置50は、商品一覧画面において保留商品(未登録商品)の画像ボタンBT72の操作があった場合、該商品一覧画面の前面に、図7(B)に示したような小画面SG50を表示する。
【0073】
図7(A)の小画面SG50の上部には、バーコードから取得した商品コードによって特定される商品に関する情報(バーコード:〇〇ジュース ¥120)、可読文字から取得した商品コードによって特定される商品に関する情報(可読文字:〇〇ペン ¥200)、バーコードから取得した商品コードによって特定される商品を選択した旨の情報(図中は星印)が表示されている。
【0074】
図7(B)の小画面SG50の上部には、バーコードから取得した商品コードによって特定される商品に関する情報(バーコード:〇〇ガム ¥140)、可読文字から取得した商品コードによって特定される商品に関する情報(可読文字:〇〇洗剤 ¥480)が表示されている。
【0075】
図7(A)の小画面SG50(図7(B)の小画面SG50も同様)の中央部分には、左から右にかけて確認用画像GA51、確認用画像GA52、確認用画像GA53が表示されている。中央の確認用画像GA52は、スキャン動作の検出中の撮像画像である。左の確認用画像GA51は、上記スキャン動作が検出される前の撮像画像である。右の確認用画像GA53は、上記スキャン動作が検出されなくなった後の撮像画像である。上記撮像画像(確認用画像GA51~GA53)は、静止画像であってもよいし動画像であってもよい。小画面SG50の右側部分には、前画像ボタンBT56と後画像ボタンBT57とが操作可能な態様で表示されている。前画像ボタンBT56や後画像ボタンBT57は、スキャン動作の検出中の複数の撮像画像のなかから、現在、確認用画像GA52として表示している撮像画像よりも少し前や少し後に撮像された撮像画像を確認用画像GA52として表示させるボタンである。小画面SG50の下部には、入力画面ボタンBT54が操作可能な態様で表示されている。入力画面ボタンBT54は、未登録の商品を登録するための登録画面(非図示)を表示させるボタンである。
【0076】
なお、上記撮像画像は、携帯端末60からクラウドサーバ20に送信され、クラウドサーバ20から精算装置50に送信されるが、精算装置50は、上記撮像画像を少なくとも(遅くとも)表示する前にクラウドサーバ20から受信すればよい。例えば、精算装置50は、精算用コードGA60の読取後の応答として(つまり処理の開始時に)、全部の商品のスキャン動作に係る撮像画像をクラウドサーバ20から一括して受信してもよいし、商品一覧画面において一の画像ボタンBT72の操作があった場合に、当該商品のスキャン動作に係る撮像画像をクラウドサーバ20から受信してもよい。
【0077】
(取得した商品コードによって商品が特定されない場合)
続いて、取得した商品コード(バーコードから取得した商品コード又は可読文字から取得した商品コード)によって商品が特定されない場合について説明する。取得した商品コードによって商品が特定されない場合とは、取得した商品コードが商品マスタに記憶されていない場合である。商品コードは、所定の規則に従った数字列(誤り検出用のチェックデジットを用いた誤り検出において正常であると判断される数字列)である。従って、取得した商品コードによって商品が特定されない場合には、取得した商品コードがそもそも所定の規則に従った数字列でない場合と、取得した商品コードが所定の規則に従った数字列ではあるものの商品マスタに記憶されていない場合とがある。
【0078】
本説明(「取得した商品コードによって商品が特定されない場合」の説明)以前の説明においては、携帯端末60が2つの商品コード(バーコードから取得した商品コード、可読文字から取得した商品コード)を取得する場面を説明しているが、本説明では、携帯端末60が2つの商品コードを取得する場面に加え、1つの商品コード(例えば、バーコードから取得した商品コード)を取得する場面にも適用される。本説明では、便宜上、携帯端末60が、バーコードからは商品コードを取得するが可読文字からは商品コードを取得しない場面を例に説明する。
【0079】
図8は、携帯端末60の動作の一例を説明するフローチャートである。なお、図8のステップS34、S35、S37~S42、S47~S52の各処理は、図3のステップS4、S5、S7~S12、S17~S22の各処理と同様であるため、説明の一部又は全部を省略する。
【0080】
ステップS31:携帯端末60は、バーコードから商品コードを取得したか否かを判断する。商品コードを取得した場合(ステップS31:YES)、ステップS32に進む。商品コードを取得していない場合(ステップS31:NO)、ステップS31に戻る。
【0081】
ステップS32:携帯端末60は、ステップS31にて取得した商品コードによって商品が特定されたか否かを判断する。商品が特定された場合(ステップS32:YES)、ステップS34に進む。商品が特定されなかった場合(ステップS32:NO)、ステップS37に進む。
【0082】
ステップS34:携帯端末60は、再スキャンカウンタの値をゼロに初期化する。続いてステップS35に進む。
ステップS35:携帯端末60は、当該商品コードによって特定される商品を登録する。そして本フローチャートは終了する。
【0083】
なお、携帯端末60は、初期化前(ステップS34の処理の実行前)の再スキャンカウンタの値がゼロでなければ、ステップS35において、当該初期化前の再スキャンカウンタの値、若しくは、当初は商品が特定されなかった旨の情報(フラグ等)をクラウドサーバ20に送信してもよい。また、携帯端末60は、初期化前の再スキャンカウンタの値がゼロでなければ、ステップS35において、上記情報に代えて又は加えて、商品が特定されなかったときの商品コード(バーコードから取得した商品コード)をクラウドサーバ20に送信してもよい。クラウドサーバ20は、携帯端末60から上述したような情報を受信した場合には取引情報内に記憶してもよい。なお、携帯端末60は、初期化前の再スキャンカウンタの値がゼロであれば、ステップS34の処理を実行せずにステップS35の処理を実行してもよい。
【0084】
ステップS45:携帯端末60は、取得した商品コードに基づいて1つ以上の候補商品を決定(抽出)する。続いてステップS46に進む。
ステップS46:携帯端末60は、ステップS45において決定した候補商品を表示する。例えば、携帯端末60は、図3(E)に示したような小画面SG20を表示する。但し、図3のステップS16では2つの候補商品(バーコードから取得した商品コードによって特定される商品、可読文字から取得した商品コードによって特定される商品)を表示するが、図8のステップS46では1つ以上の候補商品(ステップS45において決定した1つ以上の候補商品のうちの一部又は全部の候補商品)を表示する(つまり1つの候補商品を表示してもよいし、3つ以上の候補商品を表示してもよい)。
【0085】
ステップS48:携帯端末60は、選択された候補商品を登録する。そして本フローチャートは終了する。なお、ステップS48において、携帯端末60は、商品が特定されなかった旨の情報や、ステップS46において表示した候補商品の商品コードや、選択された候補商品の商品コードをクラウドサーバ20に送信してもよい。クラウドサーバ20は、携帯端末60から上述したような情報を受信した場合には取引情報内に記憶してもよい。
【0086】
ステップS50:携帯端末60は、保留商品(未登録商品)として登録する。そして本フローチャートは終了する。なお、ステップS50において、携帯端末60は、商品が特定されなかった旨の情報や、ステップS46において表示した候補商品の商品コードや、選択できない旨(購入はする旨)の操作があった旨の情報をクラウドサーバ20に送信してもよい。クラウドサーバ20は、携帯端末60から上述したような情報を受信した場合には取引情報内に記憶してもよい。
【0087】
ステップS52:携帯端末60は、保留商品(取消商品)として登録する。そして本フローチャートは終了する。なお、ステップS52において、携帯端末60は、商品が特定されなかった旨の情報や、ステップS46において表示した候補商品の商品コードや、購入しない旨の操作があった旨の情報をクラウドサーバ20に送信してもよい。クラウドサーバ20は、携帯端末60から上述したような情報を受信した場合には取引情報内に記憶してもよい。
【0088】
(ステップS32の詳細)
携帯端末60は、バーコードから取得した商品コードが所定の規則に従った数字列であるか否かを判断する。携帯端末60は、所定の規則に従った数字列でないと判断した場合には、当該商品コードによって商品が特定されないと判断する。携帯端末60は、所定の規則に従った数字列であると判断した場合には、当該商品コードが商品マスタに記憶されているか否かをクラウドサーバ20に問い合せる。携帯端末60は、クラウドサーバ20から商品マスタに記憶されている旨の応答があった場合には当該商品コードによって商品が特定されると判断し、クラウドサーバ20から商品マスタに記憶されていない旨の応答があった場合には当該商品コードによって商品が特定されないと判断する。
【0089】
なお、携帯端末60は、バーコードから取得した商品コードが所定の規則に従った数字列であるか否かをクラウドサーバ20に問い合せてもよい。
【0090】
(ステップS45の詳細(実施例1))
携帯端末60は、バーコードから取得した商品コードのうち一部の桁の数字を他の数字に入れ替えた1以上の商品コード(但し、所定の規則に従った数字列)によって特定される夫々の商品を候補商品として決定する。
【0091】
(実施例1の方法1)
携帯端末60は、バーコードから取得した商品コード(数字列)をクラウドサーバ20に送信する。クラウドサーバ20は、携帯端末60から受信した数字列と一部分(例えば、携帯端末60から受信した数字列が13桁(JANコード)である場合には12桁若しくは11桁)が一致する1以上の商品コードを商品マスタから抽出し、当該1以上の商品(商品コード、商品名等)を携帯端末60に応答する。携帯端末60は、クラウドサーバ20から受信した1以上の商品を候補商品として決定する。
【0092】
(実施例1の方法2)
携帯端末60は、バーコードから取得した商品コード(数字列)をクラウドサーバ20に送信する。クラウドサーバ20は、携帯端末60から受信した数字列のうち一部の桁の数字を他の数字に入れ替えたN個の商品コード(但し、所定の規則に従った数字列)を生成する。つまり、クラウドサーバ20は、バーコードから取得した商品コードに類似するN個の商品コード(但し、所定の規則に従った数字列)を生成する。続いて、クラウドサーバ20は、N個の商品コードのうち商品マスタに記憶されているM個(MはN以下)の商品コードを抽出し、当該M個の商品(商品コード、商品名等)を携帯端末60に応答する。携帯端末60は、クラウドサーバ20から受信したM個の商品を候補商品として決定する。なお、他の数字に入れ替える一部の桁は、例えば、携帯端末60から受信した数字列が13桁であれば、全13桁のうちの任意の1桁又は2桁の数字であってもよい(下記方法3においても同様である)。
【0093】
(実施例1の方法3)
携帯端末60は、バーコードから取得した商品コード(数字列)のうち一部の桁の数字を他の数字に入れ替えたN個の商品コード(但し、所定の規則に従った数字列)を生成する。つまり、携帯端末60は、バーコードから取得した商品コードに類似するN個の商品コード(但し、所定の規則に従った数字列)を生成する。続いて、携帯端末60は、生成したN個の商品コードをクラウドサーバ20に送信する。以下、上記方法2と同様、クラウドサーバ20は、N個の商品コードのうち商品マスタに記憶されているM個(MはN以下)の商品コードを抽出し、当該M個の商品(商品コード、商品名等)を携帯端末60に応答する。携帯端末60は、クラウドサーバ20から受信したM個の商品を候補商品として決定する。
【0094】
(ステップS45の詳細(実施例2))
携帯端末60は、バーコードから取得した商品コード(ステップS32において商品を特定できなかった商品コード)に関する過去の履歴に基づいて1つ以上の候補商品を決定する。
【0095】
(実施例2の方法)
携帯端末60は、バーコードから取得した商品コード(数字列)と登録後の商品コード(数字列)とを対応付けた履歴情報を、携帯端末60が参照可能な場所(例えば、クラウドサーバ20、ストアコントローラ30、携帯端末60内)に記憶しておく。例えば、バーコードから商品コードA(49xxxxxxxxxxx)を取得し、最終的には商品コードB(49xxyyxxxxxxx)の商品として登録した場合には、履歴情報として商品コードAに対応付けて商品コードBを記憶しておく。また例えば、ある場面では、バーコードから商品コードC(49xxxxxxxxyyx)を取得し、最終的には商品コードD(49xxxxxxxxxyx)の商品として登録し、他の場面ではバーコードから商品コードC(49xxxxxxxxyyx)を取得し、最終的には商品コードE(49xxyxyxxxxxx)の商品として登録した場合には、履歴情報として商品コードCに対応付けて商品コードDと商品コードEを記憶しておく。なお、店員による履歴情報を更新するための明示的な操作(例えば、履歴情報をメンテナンスするための操作)によって履歴情報が更新されてもよいし、上述した明示的な操作によらずに例歴情報が更新されてもよい。つまり、例えば、店員によるメンテナンス操作によって、履歴情報に商品コードAに対応付けて商品コードBが記憶されるようにしてもよいし、商品コードAを取得して商品コードBの商品を登録した場合に履歴情報に商品コードAに対応付けて商品コードBが記憶されるようにしてもよい。
【0096】
そして、携帯端末60は、履歴情報を参照し、バーコードから取得した商品コード(数字列)に対応するM個の商品コードの抽出し、当該M個の商品(商品コード、商品名等)を候補商品として決定する。例えば、携帯端末60は、バーコードから商品コードAを取得した場合には商品コードBの商品を候補商品として決定し、バーコードから商品コードCを取得した場合には商品コードDの商品及び商品コードEの商品を候補商品として決定する。
【0097】
(ステップS46の詳細)
携帯端末60は、ステップS45にて決定した候補商品を全て表示してもよいし、候補商品の一部を表示してもよい。例えば、携帯端末60は、候補商品の数が所定個数(例えば2個又は3個)を超えない場合にはステップS45にて決定した候補商品を全て表示し、候補商品の数が所定個数を超える場合にはステップS45にて決定した候補商品のうちの一部(所定個数)を表示してもよい。
【0098】
上記一部の商品は、売上個数(購入頻度)に基づいて決定してもよい。つまり、携帯端末60は、ステップS45にて決定した候補商品のうち売上個数(購入頻度)が上位の所定個数の候補商品のみを小画面SG20において表示してもよい。なお、売上個数が上位の所定個数の候補商品の抽出(選択)は、クラウドサーバ20が実行する。例えば、クラウドサーバ20は販売実績情報(売上実績情報)を記憶し、携帯端末60はステップS45にて決定したM個の候補商品の夫々の商品コードをクラウドサーバ20に送信し、クラウドサーバ20はM個の候補商品のなかから所定個数の商品を抽出して携帯端末60に応答してもよい。なお、クラウドサーバ20に代えて携帯端末60が、上述した所定個数の候補商品を抽出してもよい。例えば、携帯端末60は、ステップS45にて決定したM個の候補商品の夫々の売上個数をクラウドサーバ20に問い合わせ、問い合せ結果(夫々の売上個数)に基づいて所定個数の商品を抽出してもよいし、クラウドサーバ20から販売実績情報を受信して自装置内に記憶しておき、自装置内の販売実績情報を参照して所定個数の商品を抽出してもよい。
【0099】
なお、上述した売上個数(購入頻度)は、当該顧客個人の購入頻度であってもよいし、当該店舗の購入頻度であってもよい。
【0100】
また、売上個数(購入頻度)に代えて又は加えて当該携帯端末60の店舗における位置に基づいて一部の商品を決定してもよい。例えば、店内の位置と商品コード等を対応付けて記憶しておき、携帯端末60は、ビーコン情報やGPS等に基づいて自端末の位置を認識し、ステップS45にて決定した候補商品のなかから自装置の位置に対応する商品を表示してもよいし、ステップS45にて決定した候補商品のなかから自装置の位置に対応する商品のうち売上個数が上位の所定個数の候補商品を表示してもよい。
【0101】
なお、図8のフローチャートでは、商品コードによって商品が特定されなかった場合(ステップS32(NO))、所定時間が経過した後に(ステップS40(YES))商品コードを再度取得する例を説明したが、所定時間の経過前であっても商品コードを再度取得してもよい。例えば、バーコードが読取所定範囲外に出た後に再度所定範囲内に入ってきた場合には所定時間の経過前であっても商品コードを再度取得してもよい。
【0102】
(2つの商品コードを取得する場面における商品が特定されない場合)
2つの商品コードを取得する場面における商品が特定されない場合について説明する。商品が特定されない場合とは、上述したように、取得した商品コードが商品マスタに記憶されていない場合である。
【0103】
なお、バーコードから取得した商品コードの商品として図4のステップS16において表示される1つの候補商品を第1候補商品と称し、可読文字から取得した商品コードの商品として図4のステップS16において表示される1つの候補商品を第2候補商品と称し、バーコードから取得した商品コードに類似する商品コード(又は該商品コードに履歴情報として対応付けられた商品コード)の商品として図8のステップS46において表示される1以上の候補商品を第3候補商品と称し、第3候補商品と同様にして可読文字から取得した商品コードに類似する商品コード(又は該商品コードに履歴情報として対応付けられた商品コード)の商品として図8のステップS46において表示される1以上の候補商品を第4候補商品と称する場合がある。
【0104】
図4のフローチャートにおいて、2つの商品コード(バーコードから取得した商品コード、可読文字から取得した商品コード)が一致している場合には(ステップS2:YES)、携帯端末60は、当該商品コードによって商品が特定されたか否かを判断してもよい。商品が特定された場合にはステップS4に進み、商品が特定されなかった場合にはステップS7に進んでもよい。なお、携帯端末60は、商品が特定されなかった場合にはステップS7に進むのではなく、直ちに顧客に商品マスタに登録されていない旨を報知するとともに商品を購入するか否かを確認してもよい。例えば、携帯端末60は、登録画面の前面に、商品マスタに未設定である旨のメッセージを表示するとともに商品を購入する場合に操作する購入ボタンと商品を購入しない場合に操作する非購入ボタンをと表示した小画面(非図示)を表示してもよい。
【0105】
図4のフローチャートにおいて、2つの商品コード(バーコードから取得した商品コード、可読文字から取得した商品コード)が一致していない場合(但し、当該商品について2つの商品コードが一致しなかった回数が所定回数に達していない場合は除く)には(ステップS8:YES)、携帯端末60は、再スキャンカウンタの値をゼロに初期化(ステップS12)した後のステップS16において、2つの商品コードの夫々によって商品が特定されたか否かを判断してもよい。
【0106】
バーコードから取得した商品コードによっても可読文字から取得した商品コードによっても商品が特定された場合には、携帯端末60は、小画面SG20において、第1候補商品及び第2候補商品を表示する。
【0107】
バーコードから取得した商品コードによって商品が特定されたが、可読文字から取得した商品コードによって商品が特定されなかった場合には、携帯端末60は、小画面SG20において、第1候補商品及び第4候補商品を表示してもよいし、第1候補商品のみを表示してもよい。
【0108】
可読文字から取得した商品コードによって商品が特定されたが、バーコードから取得した商品コードによって商品が特定されなかった場合には、携帯端末60は、小画面SG20において、第2候補商品及び第3候補商品を表示してもよいし、第2候補商品のみを表示してもよい。
【0109】
バーコードから取得した商品コードによっても可読文字から取得した商品コードによっても商品が特定されなかった場合には、携帯端末60は、小画面SG20において、第3候補商品及び第4候補商品を表示してもよいし、第3候補商品のみを表示してもよいし、第4候補商品のみを表示してもよい。
【0110】
以上、実施形態について説明したが、実施形態によれば、コードシンボルの誤読に好適に対応することができる。
【0111】
(変形例等)
以上、各実施形態について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記(1)~(19)に示すように、適宜変更が可能である。また、下記(1)~(19)は、夫々適宜組み合わされてよい。
【0112】
(1)上記実施形態では、携帯端末60は小画面SG20にて候補商品を表示する例を説明したが、画面を切り替えて通常サイズの画面にて候補商品を表示してもよい。携帯端末60が表示する他の小画面(小画面SG10、小画面SG30等)にて表示する夫々の情報等も同様に通常サイズの画面にて表示してもよい。また、精算装置50が表示する他の小画面(小画面SG40、小画面SG50等)にて表示する夫々の情報等も同様に通常サイズの画面にて表示してもよい。
【0113】
(2)上記実施形態では、携帯端末60は2つの商品コード(バーコードから取得した商品コード、可読文字から取得した商品コード)が一致しなかった場合であっても所定回数のスキャンが繰り返される迄は候補商品を表示しない例を説明したが(図4)、携帯端末60は、2つの商品コードが一致しなかった場合であっても最初のスキャンから所定時間(例えば10秒間)が経過する迄(スキャン回数に問わない)は候補商品を表示しなくてもよい。つまり、携帯端末60は、最初のスキャンから所定時間が経過する迄の間になされた夫々の再スキャン(全て、結果として2つの商品コードの不一致となったスキャン)の後には小画面SG10を表示し、所定時間が経過した後の最初の再スキャン(結果として2つの商品コードの不一致となったスキャン)の後に小画面SG20を表示してもよい。
【0114】
なお、所定時間(例えば10秒間)が経過した後に再スキャンがなかった場合には、携帯端末60は、所定時間(例えば10秒間)の経過時から更に所定時間(例えば3秒間)が経過したときに小画面SG20を表示してもよい。つまり、最初のスキャン(又は、何回目かの再スキャン(全て、結果として2つの商品コードの不一致となったスキャン)の後に、次の再スキャンがなくても時間の経過によって小画面SG20を表示してもよい。例えば、最初のスキャン(結果として2つの商品コードの不一致となったスキャン)の後、2回目のスキャンがなくても(つまり再スキャンが1回もなくても)、時間の経過によって小画面SG20を表示してもよい。
【0115】
(3)上記実施形態では、携帯端末60は、2つの商品コード(バーコードから取得した商品コード、可読文字から取得した商品コード)が一致しなかった回数(スキャン回数)が所定回数に達する迄は小画面SG10を表示し、2つの商品コードが一致しなかった回数が所定回数に達したときに小画面SG20を表示する例を説明したが、2つの商品コードが一致しなかった場合の制御は、上記制御に限定されない。例えば、携帯端末60は、下記の(a)~(c)の何れかのように制御してもよい。
【0116】
(a)携帯端末60は、2つの商品コードが一致しなかった場合には、直ちに小画面SG20を表示する。つまり、携帯端末60は、最初のスキャン(結果として2つの商品コードの不一致となったスキャン)において、小画面SG10ではなく小画面SG20を表示する(候補商品を提示し、選択等させる)。なお、携帯端末60は、読み取り結果(正しく読み取れていない旨)を更に表示した小画面SG20を表示してもよい。
(b)携帯端末60は、2つの商品コードが一致しなかった回数が所定回数に達する迄(又は、上記(2)に関連し、2つの商品コードが一致しなかった最初のスキャンから所定時間が経過する迄)は各種の小画面を表示せず、2つの商品コードが一致しなかった回数が所定回数に達したときに(又は、上記(2)に関連し、2つの商品コードがしなかった最初のスキャンから所定時間が経過したときに)小画面SG20を表示する(候補商品を提示し、選択等させる)。なお、携帯端末60は、読み取り結果(正しく読み取れていない旨)を更に表示した小画面SG20を表示してもよい。
(c)携帯端末60は、2つの商品コードが一致しなかった回数が第1の所定回数(例えば2回)に達する迄(又は、上記(2)に関連し、2つの商品コードが一致しなかった最初のスキャンから第1の所定時間(例えば、5秒)が経過する迄)は各種の小画面を表示せず、2つの商品コードが一致しなかった回数が第1の所定回数に達したときに(又は、上記(2)に関連し、2つの商品コードが一致しなかった最初のスキャンから第1の所定時間が経過したときに)小画面SG10を表示し、更に、2つの商品コードが一致しなかった回数が第2の所定回数(例えば、4回)に達したときに(又は、上記(2)に関連し、2つの商品コードが一致しなかった最初のスキャンから第2の所定時間(例えば、10秒)が経過したときに)小画面SG20を表示する(候補商品を提示し、選択等させる)。
【0117】
つまり、携帯端末60は、2つの商品コードが一致しなかった場合には、小画面SG10を表示した後に小画面SG20を表示してもよいし(例えば、上記実施形態の態様、上記(c)の態様)、小画面SG10を表示せずに小画面SG20を表示してもよい(例えば、上記(a)の態様、上記(b)の態様)。
【0118】
(4)上記実施形態では、撮像画像表示領域HR610にバーコードも可読文字も撮像(表示)されていない場合(図3(A)、図3(C))、撮像画像表示領域HR610にバーコードと可読文字とが一緒に(両方)撮像されるように指示する指示メッセージを表示する例を説明したが、撮像画像表示領域HR610にバーコードか可読文字のいずれか一方しか撮像されていない状態であるときに上記指示メッセージを表示してもよい。なお、図3(D)の場面の以降の遷移(つまり、小画面SG10の表示後の遷移)では、バーコードも可読文字も撮像されていない状態から、上記指示メッセージを表示してもよい。なお、図3では、バーコードと可読文字とが一緒に撮像されるように促す表示として、指示メッセージ(文章(文字))を表示する態様を例示したが、これに限定されない。例えば、文章(文字)に代えて又は加えて、バーコードを模したもの(例えば、バーコードを模した絵柄/アイコン/マーク等)と可読文字を模したもの(例えば、架空の文字列「12345678…」や架空の文字列を示した絵柄/アイコン/マーク等)とを撮像画像表示領域HR610に表示(例えば、背面が透過されるように薄く(半透明)に表示)してもよい。換言すれば、バーコードと可読文字とを一緒に撮像することの手本(具体的なイメージ)として、バーコードの例と可読文字の例とを顧客に示してもよい。
【0119】
(5)上記実施形態では、携帯端末60は商品コードによって商品が特定されなかった場合であっても所定回数のスキャンが繰り返される迄は候補商品を表示しない例を説明したが(図8)、携帯端末60は、商品コードによって商品が特定されなかった場合であっても、上記(2)、上記(3)の(b)や(c)に示したように、最初のスキャンから所定時間が経過する迄は候補商品を表示しなくてもよいし、上記(3)の(a)に示したように、商品コードによって商品が特定されなかった場合には直ちに候補商品を表示してもよい。
【0120】
(6)上記実施形態では、説明を省略したが、携帯端末60は、小画面SG20(図3(E))において、第1候補商品(バーコードから取得した商品コードの商品)と第2候補商品(可読文字から取得した商品コードの商品)と比較できるように、実際の撮像画像を表示してもよい。第3候補商品を表示する場合、第4候補商品を表示する場合についても同様である。
【0121】
(7)上記実施形態では、携帯端末60は、第1候補商品(バーコードから取得した商品コードの商品)と第2候補商品(可読文字から取得した商品コードの商品)とを同一画面に表示する例を説明したが(図3(E)の小画面SG20)、別画面(又は別ページ)に表示してもよい。例えば、以下のように制御してもよい。携帯端末60は、第1候補商品の画像と、「はい」ボタンと、「いいえ」ボタンと、非購入ボタンBT25とを表示した第1画面を表示する。携帯端末60は、第1画面において「はい」ボタンの操作があった場合には当該第1候補商品を登録する。携帯端末60は、第1画面において「いいえ」ボタンの操作があった場合には、第2候補商品の画像と、「はい」ボタンと、「いいえ」ボタンと、非購入ボタンBT25と表示した第2画面を表示する。携帯端末60は、第2画面において「はい」ボタンの操作があった場合には当該第2候補商品を登録する。携帯端末60は、第2画面において「いいえ」ボタンの操作があった場合には、第1画面を表示する(以下、繰り返し)。なお、候補商品の数によって画面数(第1画面、第2画面、第3画面、…)が異なるが、第3候補商品を表示する場合や、第4候補商品を表示する場合についても同様である。
【0122】
第1画面において、第1候補商品の画像を表示した候補商品ボタンBT22と、「いいえ」ボタンと、非購入ボタンBT25とを表示してもよい。つまり、第1候補商品の画像及び「はい」ボタンに代えて、候補商品ボタンBT22を表示してもよい。同様に、第2画面において、第2候補商品の画像を表示した候補商品ボタンBT23と、「いいえ」ボタンと、非購入ボタンBT25とを表示してもよい。つまり、第2候補商品の画像及び「はい」ボタンに代えて、候補商品ボタンBT23を表示してもよい。
【0123】
第1画面(第2画面も同様)に選択不能ボタンBT24を表示してもよい。なお、第1画面(第2画面も同様)において、非購入ボタンBT25や選択不能ボタンBT24が操作された場合の動作は、小画面SG20において非購入ボタンBT25や選択不能ボタンBT24が操作された場合の動作と同様である。
【0124】
また、上記(6)に関連し、第1画面(第2画面も同様)に、実際の撮像画像を表示してもよい。
【0125】
(8)上記実施形態では、バーコードから取得した数字(商品コード)と可読文字から取得した数字(商品コード)の桁数(個数)が一致することを前提とし2つの数字の一致/不一致を判断する例を説明したが、バーコードから取得した数字と可読文字から取得した数字の桁数が一致しない場合においても2つの数字の一致/不一致を判断してもよい。つまり、ある桁の本来の数字を他の数字に誤認識する場面に加え、ある桁の数字を認識しない場面(全く読み取らない場面)においても同様に処理してもよい。例えば、13桁のJANコード(JAN13)の数字のうち8桁(例えば連続する8桁)分の数字のみを認識して8桁のJANコード(JAN8)として認識した場合においても同様に処理してもよい。
【0126】
例えば、JAN13のコードシンボルをJAN8のコードシンボルと読み間違えた可能性が高い場合(例えば、可読文字からは13桁の数字を取得したがバーコードからは8桁の数字しか取得しなかった場合)、図8のステップS45(実施例1の方法1)では、バーコードから取得した8桁の数字列を含む1以上の商品コードを商品マスタから抽出してもよいし、図8のステップS45(実施例1の方法2、方法3)では、バーコードから取得した8桁の数字列の前に5つの数字を追加した数字や、バーコードから取得した8桁の数字列の後に5つの数字を追加した数字や、バーコードから取得した8桁の数字列の前後に合計5つの数字を追加した数字などによる、N個の数字を生成してもよい。
【0127】
(9)上記(8)の桁数にも関連するが、値引き情報(例えば30%引き等)を含む(付加した)バーコード(例えば、商品コードに加え値引き額等をコード化したバーコード)と、値引き情報を含む(付加した)可読文字(例えば、商品コードに加え値引き額を示した可読文字)とをスキャンし、2つの値引き情報が不一致だった場合には、値引き金額が異なる旨の小画面を表示してもよい。
【0128】
(10)上記実施形態では、携帯端末60が取得した商品コードに関してクラウドサーバ20が記憶する商品マスタを参照する例を説明したが、クラウドサーバ20に代えて又は加えて、ストアコントローラ3が記憶する商品マスタを参照してもよいし、携帯端末60が記憶(例えば、他の装置から受信して記憶)する商品マスタを参照してもよい。
【0129】
携帯端末60は、商品コードを取得する度に、自装置(又はストアコントローラ3)の商品マスタを参照して商品を特定し、登録画面を更新した後に、クラウドサーバ20に商品コードと取引識別情報とを送信してもよい。
【0130】
携帯端末60は、図8のステップS32において、バーコードから取得した商品コードが所定の規則に従った数字列であると判断した場合、自装置(又はストアコントローラ3)の商品マスタを参照して、当該商品コードによって商品が特定されるか否かを判断してもよい。
【0131】
携帯端末60は、図8のステップS45(実施例1の方法1)において、バーコードから取得した商品コード(数字列)と一部分が一致する1以上の商品コードを自装置(又はストアコントローラ3)の商品マスタから抽出し、当該1以上の商品(商品コード、商品名等)を候補商品として決定してもよい。
【0132】
携帯端末60は、図8のステップS45(実施例1の方法3)において、バーコードから取得した商品コードに類似するN個の商品コード(但し、所定の規則に従った数字列)を生成し、生成したN個の商品コードのうち自装置(又はストアコントローラ3)の商品マスタに記憶されているM個(MはN以下)の商品コードを抽出し、当該M個の商品コードの夫々によって特定されるM個の商品を候補商品として決定してもよい。
【0133】
(11)上記実施形態では、携帯端末60は、商品コードを取得する度に取得した商品コードをクラウドサーバ20に送信する例を説明したが、会計に進む旨の操作(会計指示ボタンBT40)に基づいて全部の商品コードを纏めてクラウドサーバ20に送信してもよい。
【0134】
(12)上記実施形態では、携帯端末60が表示する画面(例えば、図3(A)~図3(G)の画面。小画面を含む)をクラウドサーバ20が生成する例を説明したが、携帯端末60が生成してもよい。精算装置50が表示する画面についても同様である。
【0135】
また、上記(10)(11)(12)に関連するが、携帯端末60は、商品コードを取得する度に取得した商品コードについてクラウドサーバ20が記憶する商品マスタを参照してもよいし、ストアコントローラ30が記憶する商品マスタを参照してもよいし、自装置が記憶する商品マスタを参照してもよい。また、携帯端末60は、商品コードを取得した場合には画面を更新するが(小画面を表示する場合もあるが)、携帯端末60が表示する画面は、どの商品マスタを参照するかに関わらず、クラウドサーバ20が生成(更新等)してもよいし、自身で生成(更新等)してもよい。また、携帯端末60は、どの商品マスタを参照するかや、クラウドサーバ20が生成した画面を表示するか自身が生成した画面を表示するに関わらず、商品コードを取得する度に取得した商品コードをクラウドサーバ20に送信してもよいし(都度、取引情報内に反映させてもよいし)、会計に進む旨の操作(会計指示ボタンBT40)に基づいて全部の商品コードをクラウドサーバ20に纏めて送信してもよい(纏めて、取引情報内に反映させてもよいし)。
【0136】
(13)上記実施形態では、説明を省略したが、携帯端末60は顧客の所有物であってもよいし、店舗から貸与されるものであってもよい。また、携帯端末60は、カート70と一体的に構成され、カート70として貸与されるものであってもよい。
【0137】
(14)上記実施形態では、携帯端末60での商品登録を終えた後(会計指示ボタンBT40の操作後)に該携帯端末60における「不一致」に関する情報を店員が確認(例えば、小画面SG40(図6)や小画面SG50(図7)において確認)する例を説明したが、携帯端末60における商品登録が行われているときに(会計指示ボタンBT40の操作前)に「不一致」に関する情報を店員が確認してもよい。例えば、取引状況管理装置40は、携帯端末60の処理状況、動作状況を監視(クラウドサーバ20にアクセスし、クラウドサーバ20に記憶されている取引情報等を表示又は修正)すると既に説明したが、取引状況管理装置40に限定されず店員が使用する装置(例えば、店員が使用する携帯端末(非図示)等)が、クラウドサーバ20にアクセスし、個々の携帯端末60の取引情報を参照し、商品一覧画面(図5)や小画面SG40(図6)や小画面SG50(図7)にて表示する情報と同様の情報(既に登録した商品までの途中経過の情報)を表示してもよい。
【0138】
(15)上記実施形態では、携帯端末60における「不一致」に関する情報を店員が確認する例を説明したが、顧客が確認してもよい。例えば、操作者が店員であっても顧客であっても小画面SG40(図6)や小画面SG50(図7)を表示してもよい。具体的には、商品一覧画面の不一致ボタンBT71や画像ボタンBT72は、店員が操作者でない場合にも操作可能であってもよい。
【0139】
(16)上記(14)(15)に関連し、携帯端末60における商品登録が行われているときに(会計指示ボタンBT40の操作前)に「不一致」に関する情報を顧客が確認できるようにしてもよい。例えば、携帯端末60は、登録画面において不一致があった商品について不一致であった旨等を表示してもよい。一例として、精算装置50が表示する商品一覧画面の商品情報表示領域HR70と同様、携帯端末60は、候補商品ボタンBT22(又は候補商品ボタンBT23)の操作によってステップS18において登録された商品について不一致であった旨や候補商品として表示し選択された商品であった旨を登録情報表示領域HR620に表示してもよい。また、携帯端末60は、選択不能ボタンBT24の操作によってステップS20において保留商品(未登録商品)として登録された商品について不一致であった旨や保留商品(未登録商品)である旨を登録情報表示領域HR620に表示してもよい。また、携帯端末60は、非購入ボタンBT25の操作によってステップS22において保留商品(取消商品)として登録された商品について不一致であった旨や保留商品(取消商品)である旨を登録情報表示領域HR620に表示してもよい。
【0140】
(17)上記実施形態では、携帯端末60において顧客が商品を登録する場面を例としてバーコードや可読文字から商品コードを取得する構成を説明したが、他の商品登録の場面においても同様に適用可能である。
【0141】
例えば、登録精算装置51や登録精算装置53(フルセルフモード)において顧客が商品を登録する場面に適用してもよい。なお、携帯端末60の場合、小画面SG20において選択不能ボタンBT24又は非購入ボタンBT25が操作された場合に専用バッグ90に入れる旨を指示するが(小画面SG30)、登録精算装置51や登録精算装置53(フルセルフモード)の場合、専用バッグ90に入れる旨を指示するのではなく店員を呼び出してもよい。なお、登録精算装置51(登録精算装置53も同様)は、設置されているため(また自装置で精算可能であるため)、精算用コード表示画面(図3(G))を表示しない。
【0142】
また、店員が商品を登録する場面に適用してもよい。例えば、登録精算装置52や登録精算装置53(通常モード)や登録装置54において店員が商品を登録する場面に適用してもよい。なお、登録精算装置52や登録精算装置53(通常モード)や登録装置54では、店員が商品を登録しているため、小画面SG20において選択不能ボタンBT24又は非購入ボタンBT25が操作された場合には、商品コードを入力する画面等を表示してもよい。なお、登録精算装置52(登録精算装置53も同様)は自装置にて精算処理を実行するため、精算用コード表示画面(図3(G))は表示しない。また、登録装置54は、設置されているため(また精算装置55に登録データを送信するため)、精算用コード表示画面(図3(G))を表示しない。
【0143】
(18)上記実施形態では、精算装置50において商品一覧画面(図5)、小画面SG40(図6)、小画面SG50(図7)を表示する例を説明したが、精算装置50に代えて又は加えて他の装置が、商品一覧画面、小画面SG40、小画面SG50を表示してもよいし、商品一覧画面や小画面SG40や小画面SG50にて表示する情報と同様の情報を表示してもよい。
【0144】
例えば、取引状況管理装置40、店員が使用する携帯端末(非図示)等)が、商品一覧画面、小画面SG40、小画面SG50等を表示してもよい。また、登録精算装置52(登録精算装置53、精算装置55も同様)が、商品一覧画面、小画面SG40、小画面SG50等を表示してもよい。例えば、登録精算装置52(登録精算装置53、精算装置55も同様)は、精算装置50と同様、携帯端末60が表示する精算用コードGA60を読み取って携帯端末60によって登録された商品を精算してもよく、携帯端末60によって登録された商品を精算する際に、商品一覧画面、小画面SG40、小画面SG50等を表示してもよい。また例えば、登録精算装置52(登録精算装置53、精算装置55も同様)は、登録精算装置51や登録精算装置53(フルセルフモード)から登録データ(顧客が商品登録した登録データ)を受信して登録精算装置51や登録精算装置53によって登録された商品を精算してもよく(例えば、登録精算装置51や登録精算装置53がレシート切れ等の場合)、登録精算装置51や登録精算装置53によって登録された商品を精算する際に、商品一覧画面、小画面SG40、小画面SG50等を表示してもよい。
【0145】
(19)各装置(携帯端末60、精算装置50、登録精算装置51、登録精算装置52、登録精算装置53、登録装置54、精算装置55、取引状況管理装置40等)における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の一部又は全部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。例えば、各装置は、入出力のインターフェース等に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。一例として、各装置の動作を制御するためのプログラムをクラウドサーバ(クラウドサーバ20と同一であってもよいし他のクラウドサーバであってもよい)が実行し、各装置はブラウジング機能によって画面を表示等してもよい。一例として、一部は既に説明済ではあるが、クラウドサーバ20が、図3に示した各種の小画面の表示や、図5図7に示した表示の制御を実行してもよいし、図4図8)に示した判断に係る処理を実行してもよい。
【0146】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、情報端末、システム及びプログラムに関する。
[背景技術]
顧客がバーコードをスキャンして商品登録するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2018-147252号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、バーコード等のコードシンボルは誤読される虞がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、コードシンボルの誤読に好適に対応する技術を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
【0147】
(1)上述した課題を解決するための一態様は、顧客自身が操作して購入対象の商品を登録する情報端末(例えば、携帯端末60)であって、撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された撮像画像を表示する表示手段と、前記撮像画像から商品を識別可能なコードシンボル(図3(H)の符号Aに示したようなバーコード)が示すデータ(バーコードから取得した商品コード)を取得する第1取得手段と、前記撮像画像から前記コードシンボルに対応する可読文字(図3(H)の符号Bに示したような数字列)が示すデータ(可読文字から取得した商品コード)を取得する第2取得手段と、前記第1取得手段によって取得されたデータおよび前記第2取得手段によって取得されたデータのうちの少なくとも一方に基づいて商品を登録する登録手段とを備え、前記表示手段は、前記第1取得手段によって取得されたデータと前記第2取得手段によって取得されたデータとが一致しない場合、商品が未だ登録されていないことを顧客に認識させる情報(例えば、図3(D)の小画面SG10のメッセージMS11、図3(E)の小画面SG20のメッセージMS21等)を表示することを特徴とする情報端末である。
(1)の情報端末によれば、コードシンボルの誤読に好適に対応することができる。例えば、(1)の情報端末は、バーコードから取得した商品コードおよび可読文字から取得した商品コードのうちの少なくとも一方に基づいて商品を登録するため、バーコードの誤読があったとしても可読文字から取得した商品コードに基づいて商品を登録することができる。また、(1)の情報端末は、2つの商品コード(バーコードから取得した商品コード、可読文字から取得した商品コード)が一致しない場合には、商品が未だ登録されていないことを顧客に認識させる情報を表示するため、顧客は、2つの商品コードが一致していない場合には、商品が未だ登録されていないこと認識することができる。なお、2つの商品コードが一致しない場合には、小画面SG10を表示した後に小画面SG20を表示する場合も、小画面SG10を表示せずに小画面SG20を表示する場合もあるが、小画面SG10(メッセージMS11)が表示されずに小画面SG20(メッセージMS21)が表示されたとしても、顧客は、小画面SG20によって商品が未だ登録されていないことを認識することができる。
【0148】
(1)の「~備え、」以降は、「前記表示手段は、前記第1取得手段によって取得されたデータと前記第2取得手段によって取得されたデータとが一致しない場合、前記撮像手段による再度の撮像を指示する情報(例えば、図3(D)の小画面SG10メッセージMS11等)を表示することを特徴とする情報端末である。」としてもよい。
【0149】
(2)前記表示手段は、前記第1取得手段によって取得されたデータと前記第2取得手段によって取得されたデータとが一致しない場合、前記第1取得手段によって取得されたデータおよび前記第2取得手段によって取得されたデータのうちの少なくとも一方に基づく商品を候補商品として指定可能に表示(例えば、図3(E)の候補商品ボタンBT22、候補商品ボタンBT23を表示)し、前記登録手段は、指定された前記候補商品を登録する(1)に記載の情報端末である。
(2)の情報端末によれば、コードシンボルの誤読に好適に対応することができる。例えば、例えば、(2)の情報端末は、2つの商品コードが一致していない場合には、候補商品を指定可能に表示し、指定された候補商品を登録するため、2つの商品コードが一致していない場合には、候補商品の指定を指定して簡便に商品を登録することができる。
【0150】
(3)前記表示手段は、前記コードシンボルおよび前記可読文字の両方が撮像されるように指示する情報(例えば、図3(A)参照)を表示することを特徴とする(1)又は(2)に記載の情報端末である。
(3)の情報端末によれば、バーコードおよび可読文字の両方が撮像されるようになる。
【0151】
(4)前記第1取得手段によって取得されたデータと前記第2取得手段によって取得されたデータとが一致せずに登録された商品に関する情報を報知(例えば、候補商品ボタンBT22(又は候補商品ボタンBT23)の操作によって登録された商品について不一致であった旨を登録情報表示領域HR620に表示)する報知手段を更に備えることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の情報端末である。
(4)の情報端末によれば、2つの商品コードが一致せずに登録された商品を確認することができる。
【0152】
(5)顧客自身が操作して購入対象の商品を登録する情報端末(例えば、携帯端末60)と、前記情報端末によって登録された商品を顧客自身が操作して精算する精算装置(例えば、精算装置50)とを有するシステム(例えば、販売システム1)であって、前記情報端末は、撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された撮像画像から商品を識別可能なコードシンボルが示すデータを取得する第1取得手段と、前記撮像画像から前記コードシンボルに対応する可読文字が示すデータを取得する第2取得手段と、前記第1取得手段によって取得されたデータおよび前記第2取得手段によって取得されたデータのうちの少なくとも一方に基づいて商品を登録する登録手段とを備え、前記精算装置は、前記第1取得手段によって取得されたデータと前記第2取得手段によって取得されたデータとが一致せずに登録された商品に関する情報を報知(例えば、図5図6図7参照)する報知手段を備えることを特徴とするシステムである。
(5)のシステムによれば、精算の段階において、2つの商品コードが一致せずに登録された商品を確認することができる。
【0153】
(6)撮像部と表示部とを備え、顧客自身が操作して購入対象の商品を登録する情報端末としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、前記撮像部によって撮像された撮像画像を前記表示部に表示させる表示制御手段、前記撮像画像から商品を識別可能なコードシンボルが示すデータを取得する第1取得手段、前記撮像画像から前記コードシンボルに対応する可読文字が示すデータを取得する第2取得手段、前記第1取得手段によって取得されたデータおよび前記第2取得手段によって取得されたデータのうちの少なくとも一方に基づいて商品を登録する登録手段として機能させ、前記表示制御手段は、前記第1取得手段によって取得されたデータと前記第2取得手段によって取得されたデータとが一致しない場合、商品が未だ登録されていないことを顧客に認識させる情報を前記表示部に表示させることを特徴とするプログラムである。
(6)のプログラムによれば、(1)と同様、コードシンボルの誤読に好適に対応することができる。
【0154】
なお、以上に説明した各装置(例えば、クラウドサーバ20、取引状況管理装置40、精算装置50、登録精算装置51、登録精算装置52、登録精算装置53、登録装置54、精算装置55、携帯端末60等)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上記各装置の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0155】
1…販売システム 10…本部サーバ 20…クラウドサーバ 30…ストアコントローラ 40…取引状況管理装置 50…精算装置 51…登録精算装置 52…登録精算装置 53…登録精算装置 54…登録装置 55…精算装置 60…携帯端末 70…カート
図1
図2
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図8