(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098328
(43)【公開日】2024-07-23
(54)【発明の名称】ビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置、ビデオ通話装置、ビデオ通話のプライバシー秘匿支援方法、ビデオ通話方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
H04M 11/06 20060101AFI20240716BHJP
H04N 7/15 20060101ALI20240716BHJP
【FI】
H04M11/06
H04N7/15
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023001772
(22)【出願日】2023-01-10
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】足立 浩基
(72)【発明者】
【氏名】山上 辰典
(72)【発明者】
【氏名】山地 智
(72)【発明者】
【氏名】片山 紘希
(72)【発明者】
【氏名】外村 彰英
(72)【発明者】
【氏名】石田 州裕
(72)【発明者】
【氏名】高橋 昌也
【テーマコード(参考)】
5C164
5K201
【Fターム(参考)】
5C164FA10
5C164PA41
5C164UB81S
5C164VA07S
5C164VA09S
5C164VA21P
5K201AA10
5K201CA01
5K201CA06
5K201DA08
5K201DC06
5K201EB07
5K201EC06
5K201ED09
5K201FB03
(57)【要約】
【課題】 音声による対象者への連絡が可能なビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置を提供する。
【解決手段】 本発明のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置は、参加者情報取得部、及び秘匿処理部を含み、
前記参加者情報取得部は、ビデオ通話の参加者情報を取得し、
前記参加者情報は、前記ビデオ通話の参加者の音声情報及び画像情報を含み、
前記秘匿処理部は、前記参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
参加者情報取得部、及び秘匿処理部を含み、
前記参加者情報取得部は、ビデオ通話の参加者情報を取得し、
前記参加者情報は、前記ビデオ通話の参加者の音声情報及び画像情報を含み、
前記秘匿処理部は、前記参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理する、ビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置。
【請求項2】
前記秘匿処理部は、前記参加者の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を、キャラクタの音声情報及び画像情報の少なくとも一方に変換することにより前記秘匿処理を行う、請求項1記載のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置。
【請求項3】
前記参加者情報は、参加者識別情報を含み、
前記秘匿処理部は、さらに、前記通話参加者の少なくとも一人の参加者識別情報を秘匿処理する、請求項1又は2記載のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置。
【請求項4】
解除要求取得部及び承認要求部を含み、
前記解除要求取得部は、参加者から他の参加者に対する秘匿化の解除要求を取得し、
前記承認要求部は、前記解除要求に基づき、前記参加者及び前記他の参加者に対して承認情報を要求し、
前記秘匿処理部は、前記参加者及び前記他の参加者からの承認情報を取得すると、前記他の参加者の秘匿処理を解除する、請求項1又は2記載のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置。
【請求項5】
ログ情報記録部を含み、
前記ログ情報記録部は、前記参加者のログ情報を記録する、
請求項1又は2記載のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置。
【請求項6】
請求項1又は2記載のプライバシー秘匿支援装置を含む、ビデオ通話装置。
【請求項7】
参加者情報取得工程、及び秘匿処理工程を含み、
前記参加者情報取得工程は、ビデオ通話の参加者情報を取得し、
前記参加者情報は、前記ビデオ通話の参加者の音声情報及び画像情報を含み、
前記秘匿処理工程は、前記参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理する、ビデオ通話のプライバシー秘匿支援方法。
【請求項8】
請求項7記載のプライバシー秘匿支援方法を含む、ビデオ通話方法。
【請求項9】
参加者情報取得手順、及び秘匿処理手順を含み、
前記参加者情報取得手順は、ビデオ通話の参加者情報を取得し、
前記参加者情報は、前記ビデオ通話の参加者の音声情報及び画像情報を含み、
前記秘匿処理手順は、前記参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
プライバシー秘匿手順を含み、
前記プライバシー秘匿手順が請求項9記載のプログラムにより実行される、コンピュータにビデオ通話を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置、ビデオ通話装置、ビデオ通話のプライバシー秘匿支援方法、ビデオ通話方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
性犯罪や虐待の被害者等は、自身の被害を知られたくない等の理由で警察機関等に対し相談することに心理的なハードルがあり、警察への届け出自体が少ない。そこで、このような被害者が相談しやすい環境を整備するため、各都道府県警察の性犯罪被害相談電話につながる全国共通番号が知られている(例えば、非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】“各都道府県警察の性犯罪被害相談電話につながる全国共通番号「♯8103(ハートさん)」”、[online]、警察庁、[令和4年12月16日検索]、インターネット <URL:https://www.npa.go.jp/higaisya/seihanzai/seihanzai.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、非特許文献1の番号に電話をかけた場合、単に電話相談ができるというだけであり、被害者から対応者の表情等が見えず、親身になって話を聞いてもらえるかわからない等の不安が残るという課題がある。他方、警察署や福祉施設等で対面相談を行うと、相談にいったという事実により相談者のプライバシーが守り切れないという課題がある。
【0005】
そこで本発明は、通話者のプライバシーを保護可能なビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置、ビデオ通話のプライバシー秘匿支援方法、プログラム及び記録媒体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置は、
参加者情報取得部、及び秘匿処理部を含み、
前記参加者情報取得部は、ビデオ通話の参加者情報を取得し、
前記参加者情報は、前記ビデオ通話の参加者の音声情報及び画像情報を含み、
前記秘匿処理部は、前記参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理する。
【0007】
本発明のビデオ通話のプライバシー秘匿支援方法は、
参加者情報取得工程、及び秘匿処理工程を含み、
前記参加者情報取得工程は、ビデオ通話の参加者情報を取得し、
前記参加者情報は、前記ビデオ通話の参加者の音声情報及び画像情報を含み、
前記秘匿処理工程は、前記参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理する。
【0008】
本発明のプログラムは、
参加者情報取得手順、及び秘匿処理手順を含み、
前記参加者情報取得手順は、ビデオ通話の参加者情報を取得し、
前記参加者情報は、前記ビデオ通話の参加者の音声情報及び画像情報を含み、
前記秘匿処理手順は、前記参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、
参加者情報取得手順、及び秘匿処理手順を含み、
前記参加者情報取得手順は、ビデオ通話の参加者情報を取得し、
前記参加者情報は、前記ビデオ通話の参加者の音声情報及び画像情報を含み、
前記秘匿処理手順は、前記参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、通話参加者のプライバシーを保護できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、実施形態1のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態1のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態1のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、実施形態2のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、実施形態2のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、実施形態3のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、実施形態3のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明において、「ビデオ通話」は、通信回線網を介して画像情報及び音声情報の伝達を行う手段であれば特に制限されず、例えば、電話回線を使用した電話機(固定電話機、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル端末等を含む)によるビデオ通話でもよいし、インターネット回線を用いたIP通話(インターネット電話)でもよい。
【0013】
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0014】
[実施形態1]
図1は、本実施形態のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10(以下「本装置」ともいう。)の一例の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本装置10は、参加者情報取得部11、及び秘匿処理部12を含む。また、本装置10は、図示していないが、例えば、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0015】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0016】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0017】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、参加者情報取得部11、及び秘匿処理部12として機能する。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0018】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、ユーザの端末、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0019】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0020】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。
【0021】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前述の本装置のユーザの情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0022】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレー、液晶ディスプレー等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレーのように、一体として構成されてもよい。
【0023】
つぎに、本実施形態のビデオ通話のプライバシー秘匿支援方法の一例を、
図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態のビデオ通話のプライバシー秘匿支援方法は、例えば、
図1又は
図2の装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態のビデオ通話のプライバシー秘匿支援方法は、
図1又は
図2の装置10の使用には限定されない。
【0024】
まず、参加者情報取得部11は、ビデオ通話の参加者情報を取得する(S1、参加者情報取得工程)。前記参加者情報は、前記ビデオ通話の参加者の音声情報及び画像情報を含む。前記音声情報は、例えば、各参加者から入力された音声の情報である。前記画像情報は、例えば、各参加者から入力された画像の情報であり、各参加者の顔画像を含むことが好ましい。また、前記参加者情報は、例えば、参加者識別情報を含んでもよい。前記参加者識別情報は、例えば、メールアドレス、電話番号、ユーザの氏名、住所、ニックネーム、ID、パスワード、IPアドレス、MACアドレス、端末の機器固有情報(端末のシリアルナンバー、国際移動体装置識別番号(International Mobile Equipment Identifier)等の識別番号)等があげられる。前記参加者は、一人でもよいし、二人以上の複数でもよい。参加者情報取得部11は、例えば、各参加者がビデオ通話に用いている端末から前記参加者情報を取得してもよいし、ビデオ通話サービスを提供しているサーバ装置から前記参加者情報を取得してもよい。また、本装置10がビデオ通話機能を有している場合、前記ビデオ通話機能から前記参加者情報を取得できる。参加者情報取得部11は、例えば、取得した参加者情報を本装置10のメモリ102又は記憶装置104に記憶してもよいし、本装置10外の記憶装置又はサーバ装置に記憶してもよい。本装置10は、例えば、記憶した参加者情報については、ビデオ通話の終了時に破棄することが好ましい。
【0025】
つぎに、秘匿処理部12は、前記参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理する(S2、秘匿処理工程)。
【0026】
秘匿処理部12が前記音声情報を秘匿処理する場合、秘匿処理部12は、前記秘匿処理として、前記音声情報を置換してもよいし、加工してもよいし、テキスト情報に変換してもよい。
前記音声情報の置換処理は、例えば、入力された音声情報から、テキスト情報を抽出し、抽出したテキスト情報を他の音声に置換する処理があげられる。前記他の音声は、特に制限されず、本装置10の記憶装置104に記憶されていてもよいし、参加者から別途取得した音声でもよい。
前記音声情報の加工処理は、例えば、ピッチの変更、声質の変更、速度の変更等の公知の音声加工ソフト(いわゆるボイスチェンジャーソフト)により可能な処理があげられる。
前記音声情報のテキスト情報への変換処理は、例えば、入力された音声情報からテキスト情報を抽出することにより変換できる。また、秘匿処理部12は、前記音声情報に個人名が含まれていた際にフィルターをかけてもよい。
【0027】
秘匿処理部12が前記画像情報を秘匿処理する場合、秘匿処理部12は、前記秘匿処理として、前記画像情報を置換してもよいし、加工してもよいし、非表示としてもよい。前記画像情報の置換処理は、例えば、入力された画像情報を、任意の画像情報と差し替える処理があげられる。前記任意の画像情報は、特に制限されず、本装置10の記憶装置104に記憶されていてもよいし、参加者から別途取得した画像でもよい。前記画像情報の加工処理は、例えば、モザイク処理表示、目線処理等があげられる。
【0028】
また、秘匿処理部12は、例えば、前記秘匿処理として、前記参加者の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を、キャラクタの音声情報及び画像情報の少なくとも一方に変換してもよい。具体的に、秘匿処理部12は、入力された画像情報に代えて、キャラクタ(例えば、アバターともいう)の画像情報を表示することにより、前記参加者の画像情報をキャラクタの画像情報に変換できる。秘匿処理部12は、例えば、入力された音声情報から、テキスト情報を抽出し、抽出したテキスト情報をキャラクタの音声に置換することにより、前記参加者の音声情報をキャラクタの音声情報に変換できる。また、このように、参加者の音声情報及び画像情報の少なくとも一方をキャラクタの音声情報及び画像情報に変換することにより、通話参加者に対して、自身の音声及び画像が確かに秘匿され、相手に伝わっていないという安心感を与えることができる。また、秘匿処理部12は、例えば、入力された参加者の音声情報をキャラクタの音声情報に変換する際に、遅延して変換してもよい。これにより、例えば、自身の代理でキャラクター(アバター)が他の参加者と会話しているという安心感を与えることができ、さらに通話参加者のプライバシーが守られているという安心感を与えることができる。
【0029】
前記参加者情報が前記参加者識別情報を含む場合、秘匿処理部12は、前記参加者識別情報をさらに秘匿処理してもよい。前記参加者識別情報の秘匿処理は、例えば、前記参加者識別情報を非表示とする処理でもよいし、架空の参加者識別情報に置換する処理でもよい。前記架空の参加者識別情報は、特に制限されず、例えば、本装置10の記憶装置104に記憶されていてもよいし、参加者から別途取得した識別情報でもよい。
【0030】
本装置10は、例えば、前記出力部により、秘匿処理した音声情報及び画像情報を他の通話参加者に出力できる。この場合、前記出力部は、例えば、各参加者がビデオ通話に用いている端末、ビデオ通話サービスを提供しているサーバ装置に前記秘匿処理後の音声情報及び画像情報を出力できる。また、本装置10がビデオ通話機能を有している場合、前記出力部は、前記ビデオ通話機能に前記秘匿処理後の音声情報及び画像情報を出力できる。また、前記出力部は、前記秘匿処理した音声情報及び画像情報を、前記音声情報及び画像情報を取得した端末(秘匿元の通話参加者)に出力してもよい。秘匿処理部12において、前記秘匿処理として、入力された前記参加者の音声情報及び画像情報の少なくとも一方が、キャラクタの音声情報及び画像情報の少なくとも一方に変換されている場合、前記出力部は、前記秘匿元の通話参加者の端末にも前記キャラクタの音声情報及び画像情報を出力することが好ましい。これにより、例えば、秘匿元の通話参加者の画面においても、自身に代わってキャラクタが代理で通話してくれているという安心感を与えることができる。
【0031】
本装置10は、例えば、ビデオ通話の終了に伴い、取得した各種情報(前記参加者情報及び秘匿処理された参加者情報)を破棄することが好ましい。
【0032】
以下、本実施形態のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置の利用例を説明する。以下の利用例においては、自身の情報の秘匿化を希望する一方の通話参加者(例えば、犯罪被害者)等が、自身の情報の秘匿化を希望しない他方の通話参加者(例えば、警察機関の相談員)とビデオ通話を行うにあたり、前記一方の通話参加者が自身の情報を秘匿化する場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の例示には何ら制限されない。また、以下の説明において、前記一方の通話参加者を、「相談者」、前記他方の通話参加者を、「対応者」ということがある。また、以下の説明においては、本装置10がビデオ通話機能を有する場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の例示には何ら制限されない。
【0033】
相談者は、まず、自身のスマートフォン(相談者端末)で本装置10にアクセスし、対応者とのビデオ通話を起動する。本装置10は、相談者端末から相談者の画像情報及び音声情報を取得し、秘匿処理する。そして、本装置10は、秘匿処理された相談者の画像情報及び音声情報を対応者の端末及び相談者の端末に送信する。これにより、相談者は、相談者の音声及び画像を秘匿した状態で対応者とビデオ通話を行うことができる。
【0034】
本実施形態のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置によれば、例えば、通話参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理できる。このため、本実施形態のプライバシー秘匿支援装置によれば、例えば、ビデオ通話参加者のプライバシーを保護できる。したがって、本実施形態のプライバシー秘匿支援装置によれば、犯罪被害者等のプライバシーを保ったままビデオ通話による相談等が可能となる。
【0035】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置の他の例である。
【0036】
本実施形態のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置は、実施形態1のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10の構成に加えて、解除要求取得部及び承認要求部を含むこと以外は前記実施形態1のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10Aは、例えば、解除要求取得部及び承認要求部を含み、前記解除要求取得部は、参加者から他の参加者に対する秘匿化の解除要求を取得し、前記承認要求部は、前記解除要求に基づき、前記参加者及び前記他の参加者に対して承認情報を要求し、前記秘匿処理部は、前記参加者及び前記他の参加者からの承認情報を取得すると、前記他の参加者の秘匿処理を解除する。
【0037】
図4は、本実施形態のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10Aの一例の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、ビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10Aは、実施形態1のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10の構成に加えて、解除要求取得部13及び承認要求部14を含む。ビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10Aのハードウェア構成は、
図2のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10のハードウェア構成において、中央処理装置101が、
図1のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10の構成に代えて、
図4のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10Aの構成を備える以外は同様である。以下、解除要求取得部13及び承認要求部14の処理を説明する。解除要求取得部13及び承認要求部14の処理は、例えば、前記実施形態1で説明した
図3のフローチャートにおける任意の位置に適宜挿入できるが、
図5に示すように、S2の後に挿入されることが好ましい。
【0038】
解除要求取得部13は、参加者から他の参加者に対する秘匿化の解除要求を取得する(S11、解除要求取得工程)。前記解除要求は、例えば、前記参加者から他の参加者に対して、秘匿化を解除するように要請する情報である。各参加者は、例えば、ビデオ通話を行っている端末から他の参加者に対して前記解除要求を送信することができる。本装置10Aは、前記解除要求を取得すると、例えば、承認要求部14は、前記解除要求に基づいて前記参加者及び前記他の参加者に対し、承認情報を要求する(S12、承認要求工程)。前記承認情報は、例えば、秘匿化の解除を承認する情報である。承認要求部14は、前記参加者の端末及び前記他の参加者の端末に対し、例えば、秘匿化の解除要求がされたことを通知し、前記解除要求を承認するか否かを確認する画面を表示することで前記承認情報を要求できる。そして、秘匿処理部12は、前記参加者及び前記他の参加者からの承認情報を取得すると、前記他の参加者の秘匿処理を解除する(S13、秘匿解除工程)。
【0039】
本実施形態のプライバシー秘匿支援装置によれば、秘匿化された参加者情報の秘匿化を解除することが可能となる。また、この際、各参加者から秘匿化解除の承認情報を要求するため、誤って秘匿化が解除されることを防止できる。
【0040】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置の他の例である。
【0041】
本実施形態のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置は、実施形態1のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10の構成に加えて、ログ情報記録部を含むこと以外は前記実施形態1のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10Bは、例えば、ログ情報記録部を含み、前記ログ情報記録部は、前記参加者のログ情報を記録する。
【0042】
図6は、本実施形態のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10Aの一例の構成を示すブロック図である。
図6に示すように、ビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10Aは、実施形態1のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10の構成に加えて、解除要求取得部13及び承認要求部14を含む。ビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10Aのハードウェア構成は、
図2のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10のハードウェア構成において、中央処理装置101が、
図1のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10の構成に代えて、
図6のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置10Aの構成を備える以外は同様である。以下、ログ情報記録部15の処理を説明する。ログ情報記録部15の処理は、例えば、前記実施形態1で説明した
図3のフローチャートにおける任意の位置に適宜挿入できるが、
図7に示すように、S2の後に挿入されることが好ましい。
【0043】
ログ情報記録部15は、前記参加者のログ情報を記録する(S21、ログ情報記録工程)。前記ログ情報は、例えば、前記参加者情報から取得できる各種の情報があげられる。前記ログ情報の具体例としては、例えば、通話参加者の口数の多さ、表情、発話内容等の情報があげられる。ログ情報記録部15は、例えば、本装置10Bのメモリ102又は記憶装置104に前記ログ情報を記録してもよいし、装置外の記憶装置またはサーバ装置に前記ログ情報を記録してもよい。また、ログ情報記録部15は、例えば、各参加者の承認を受けた場合にのみ前記ログ情報を記録することが好ましい。
【0044】
本実施形態のプライバシー秘匿支援装置によれば、ビデオ通話参加者のログ情報を記録できるため、前記ビデオ通話の内容のよしあし等を分析することが可能となる。
【0045】
[実施形態3]
実施形態3は、ビデオ通話装置及びビデオ通話方法の例である。
【0046】
本実施形態のビデオ通話装置は、例えば、前記本発明のプライバシー秘匿支援装置を含むことを特徴とし、その他の構成及び条件は、特に制限されない。また、本実施形態のビデオ通話方法は、前記本発明のプライバシー秘匿支援方法を含むことを特徴とし、その他の構成及び条件は、特に制限されない。本実施形態のビデオ通話装置又はビデオ通話方法は、前記本発明のプライバシー秘匿支援装置又はプライバシー秘匿支援方法を含むため、例えば、通話参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理できる。このため、本実施形態のプライバシー秘匿支援装置によれば、例えば、ビデオ通話参加者のプライバシーを保護できる。したがって、本実施形態のプライバシー秘匿支援装置によれば、犯罪被害者等のプライバシーを保ったままビデオ通話による相談等が可能となる。
【0047】
[実施形態4]
本実施形態のプログラムは、前述のビデオ通話のプライバシー秘匿支援方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、参加者情報取得手順、及び秘匿処理手順を実行させるためのプログラムである。
【0048】
前記参加者情報取得手順は、ビデオ通話の参加者情報を取得し、
前記参加者情報は、前記ビデオ通話の参加者の音声情報及び画像情報を含み、
前記秘匿処理手順は、前記参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理する。
【0049】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、参加者情報取得手順、及び秘匿処理手順として機能させるプログラムということもできる。
【0050】
本実施形態のプログラムは、前記本発明のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置及びビデオ通話のプライバシー秘匿支援方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリー(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリー、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0051】
[実施形態5]
本実施形態のプログラムは、前述のビデオ通話方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、プライバシー秘匿手順を実行させ、且つ、コンピュータにビデオ通話を実行させるためのプログラムである。
【0052】
前記プライバシー秘匿手順は、例えば前記実施形態4のプログラムにより実行され、その記載を援用できる。
【0053】
本実施形態のプログラムは、前記本発明のビデオ通話装置及びビデオ通話方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリー(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリー、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0054】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0055】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
参加者情報取得部、及び秘匿処理部を含み、
前記参加者情報取得部は、ビデオ通話の参加者情報を取得し、
前記参加者情報は、前記ビデオ通話の参加者の音声情報及び画像情報を含み、
前記秘匿処理部は、前記参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理する、ビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置。
(付記2)
前記秘匿処理部は、前記参加者の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を、キャラクタの音声情報及び画像情報の少なくとも一方に変換することにより前記秘匿処理を行う、付記1記載のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置。
(付記3)
前記参加者情報は、参加者識別情報を含み、
前記秘匿処理部は、さらに、前記通話参加者の少なくとも一人の参加者識別情報を秘匿処理する、付記1又は2記載のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置。
(付記4)
解除要求取得部及び承認要求部を含み、
前記解除要求取得部は、参加者から他の参加者に対する秘匿化の解除要求を取得し、
前記承認要求部は、前記解除要求に基づき、前記参加者及び前記他の参加者に対して承認情報を要求し、
前記秘匿処理部は、前記参加者及び前記他の参加者からの承認情報を取得すると、前記他の参加者の秘匿処理を解除する、付記1から3のいずれか一項に記載のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置。
(付記5)
ログ情報記録部を含み、
前記ログ情報記録部は、前記参加者のログ情報を記録する、
付記1から4のいずれか一項に記載のビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置。
(付記6)
付記1から5のいずれか一項に記載のプライバシー秘匿支援装置を含む、ビデオ通話装置。
(付記7)
参加者情報取得工程、及び秘匿処理工程を含み、
前記参加者情報取得工程は、ビデオ通話の参加者情報を取得し、
前記参加者情報は、前記ビデオ通話の参加者の音声情報及び画像情報を含み、
前記秘匿処理工程は、前記参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理する、ビデオ通話のプライバシー秘匿支援方法。
(付記8)
前記秘匿処理工程は、前記参加者の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を、キャラクタの音声情報及び画像情報の少なくとも一方に変換することにより前記秘匿処理を行う、付記7記載のビデオ通話のプライバシー秘匿支援方法。
(付記9)
前記参加者情報は、参加者識別情報を含み、
前記秘匿処理工程は、さらに、前記通話参加者の少なくとも一人の参加者識別情報を秘匿処理する、付記7又は8記載のビデオ通話のプライバシー秘匿支援方法。
(付記10)
解除要求取得工程及び承認要求工程を含み、
前記解除要求取得工程は、参加者から他の参加者に対する秘匿化の解除要求を取得し、
前記承認要求工程は、前記解除要求に基づき、前記参加者及び前記他の参加者に対して承認情報を要求し、
前記秘匿処理工程は、前記参加者及び前記他の参加者からの承認情報を取得すると、前記他の参加者の秘匿処理を解除する、付記7から9のいずれか一項に記載のビデオ通話のプライバシー秘匿支援方法。
(付記11)
ログ情報記録工程を含み、
前記ログ情報記録工程は、前記参加者のログ情報を記録する、
付記7から10のいずれか一項に記載のビデオ通話のプライバシー秘匿支援方法。
(付記12)
付記7から11のいずれか一項に記載のプライバシー秘匿支援方法を含む、ビデオ通話方法。
(付記13)
参加者情報取得手順、及び秘匿処理手順を含み、
前記参加者情報取得手順は、ビデオ通話の参加者情報を取得し、
前記参加者情報は、前記ビデオ通話の参加者の音声情報及び画像情報を含み、
前記秘匿処理手順は、前記参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記14)
前記秘匿処理手順は、前記参加者の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を、キャラクタの音声情報及び画像情報の少なくとも一方に変換することにより前記秘匿処理を行う、付記13記載のプログラム。
(付記15)
前記参加者情報は、参加者識別情報を含み、
前記秘匿処理手順は、さらに、前記通話参加者の少なくとも一人の参加者識別情報を秘匿処理する、付記13又は14記載のプログラム。
(付記16)
解除要求取得手順及び承認要求手順を含み、
前記解除要求取得手順は、参加者から他の参加者に対する秘匿化の解除要求を取得し、
前記承認要求手順は、前記解除要求に基づき、前記参加者及び前記他の参加者に対して承認情報を要求し、
前記秘匿処理手順は、前記参加者及び前記他の参加者からの承認情報を取得すると、前記他の参加者の秘匿処理を解除する、付記13から15のいずれか一項に記載のプログラム。
(付記17)
ログ情報記録手順を含み、
前記ログ情報記録手順は、前記参加者のログ情報を記録する、
付記13から16のいずれか一項に記載のプログラム。
(付記18)
プライバシー秘匿手順を含み、
前記プライバシー秘匿手順が付記13から17のいずれか一項に記載のプログラムにより実行される、コンピュータにビデオ通話を実行させるためのプログラム。
(付記19)
参加者情報取得手順、及び秘匿処理手順を含み、
前記参加者情報取得手順は、ビデオ通話の参加者情報を取得し、
前記参加者情報は、前記ビデオ通話の参加者の音声情報及び画像情報を含み、
前記秘匿処理手順は、前記参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記20)
前記秘匿処理手順は、前記参加者の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を、キャラクタの音声情報及び画像情報の少なくとも一方に変換することにより前記秘匿処理を行う、付記19記載の記録媒体。
(付記21)
前記参加者情報は、参加者識別情報を含み、
前記秘匿処理手順は、さらに、前記通話参加者の少なくとも一人の参加者識別情報を秘匿処理する、付記19又は20記載の記録媒体。
(付記22)
解除要求取得手順及び承認要求手順を含み、
前記解除要求取得手順は、参加者から他の参加者に対する秘匿化の解除要求を取得し、
前記承認要求手順は、前記解除要求に基づき、前記参加者及び前記他の参加者に対して承認情報を要求し、
前記秘匿処理手順は、前記参加者及び前記他の参加者からの承認情報を取得すると、前記他の参加者の秘匿処理を解除する、付記19から21のいずれか一項に記載の記録媒体。
(付記23)
ログ情報記録手順を含み、
前記ログ情報記録手順は、前記参加者のログ情報を記録する、
付記19から22のいずれか一項に記載の記録媒体。
(付記24)
プライバシー秘匿手順を含み、
前記プライバシー秘匿手順が付記13から17のいずれか一項に記載のプログラムにより実行される、コンピュータにビデオ通話を実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明によれば、通話参加者の少なくとも一人の音声情報及び画像情報の少なくとも一方を秘匿処理できる。このため、本発明によれば、例えば、ビデオ通話参加者のプライバシーを保護できる。したがって、本発明によれば、犯罪被害者等のプライバシーを保ったままビデオ通話による相談等が可能となる。本発明は、IT分野、犯罪対策等の分野において、特に好適に利用できる。
【符号の説明】
【0057】
10 ビデオ通話のプライバシー秘匿支援装置
11 参加者情報取得部
12 秘匿処理部
13 解除要求取得部
14 承認要求部
15 ログ情報記録部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス