(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098349
(43)【公開日】2024-07-23
(54)【発明の名称】教育支援装置、教育支援方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/20 20120101AFI20240716BHJP
【FI】
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023001807
(22)【出願日】2023-01-10
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐竹 功至
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC34
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】特定の学校種に応じた教科情報又は教材情報を登録できるようにする。
【解決手段】教育支援装置20は、制御部21を備える。制御部21は、学校コードを取得し、前記取得された学校コードから学校種を判断し、前記判断された学校種に対応させて、予め登録されている教科情報又は教材情報を割り当てる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
学校コードを取得し、
前記取得された学校コードに基づいて学校種を判断し、
前記判断された学校種に対応させて、予め登録されている教科情報又は教材情報を割り当てる、
制御部を備えることを特徴とする教育支援装置。
【請求項2】
前記制御部は、更に、
前記割り当てられた教科情報又は教材情報を前記取得された学校コードと対応付けて記憶部に登録する
ことを特徴とする請求項1に記載の教育支援装置。
【請求項3】
前記制御部は、更に、
前記取得された学校コードに基づいて最高学年を判断し、
前記教科情報または教材情報と最高学年に基づいた学年情報を割り当てる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の教育支援装置。
【請求項4】
前記制御部は、更に、
前記割り当てた学年情報を前記教科情報または教材情報と対応付けて前記記憶部に登録する
ことを特徴とする請求項3に記載の教育支援装置。
【請求項5】
教育支援装置が実行する教育支援方法であって、
学校コードを取得するステップと
前記取得された学校コードから学校種を判断し、
前記判断された学校種に対応させて、予め登録されている教科情報又は教材情報を割り当てるステップと、
を含むことを特徴とする教育支援方法。
【請求項6】
教育支援装置のコンピュータに、
学校コードを取得させる手順、
前記取得された学校コードから学校種を判断する手順、
前記判断された学校種に対応させて、予め登録されている教科情報又は教材情報を割り当てる手順、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、教育支援装置、教育支援方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、小学校における週間の授業で教える教科が設定された「時間割」を作成するにあたり、例えば、特許文献1にて開示するようなコンピュータープログラムを活用することが考えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、教科の種類は、小学校、中学校及び高等学校等のような学校種ごとに異なるため、複数の学校種に対応するコンピューターシステムを利用する場合には、学校関係者は全ての学校種で講義される全種類の教科情報の中からその学校種に対応する教科情報を探し出さなければならないという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、特定の学校種に応じた教科情報又は教材情報を登録できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、
学校コードを取得し、
前記取得された学校コードに基づいて学校種を判断し、
前記判断された学校種に対応させて、予め登録されている教科情報又は教材情報を割り当てる、
制御部を備えることを特徴とする教育支援装置が提供される。
【0007】
本発明の一態様によれば、
教育支援装置が実行する教育支援方法であって、
学校コードを取得するステップと
前記取得された学校コードから学校種を判断し、
前記判断された学校種に対応させて、予め登録されている教科情報又は教材情報を割り当てるステップと、
を含むことを特徴とする教育支援方法が提供される。
【0008】
本発明の一態様によれば、
教育支援装置のコンピュータに、
学校コードを取得させる手順、
前記取得された学校コードから学校種を判断する手順、
前記判断された学校種に対応させて、予め登録されている教科情報又は教材情報を割り当てる手順、
を実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の各態様によれば、特定の学校種に応じた教科情報又は教材情報を登録できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】教育支援システムの全体的な構成を示す図である。
【
図2】教育支援装置及びストレージ装置を示す図である。
【
図3】学校別のアカウントリストデータをデータテーブル形式で示す図である。
【
図5】学校別のクラスリストデータをデータテーブル形式で示す図である。
【
図6】クラス別のアカウントリストデータをデータテーブル形式で示す図である。
【
図7】学校種リストデータをデータテーブル形式で示す図である。
【
図8A】学校種が小学校である教科リストデータをデータテーブル形式で示す図である。
【
図8B】学校種が中学校である教科リストデータをデータテーブル形式で示す図である。
【
図8C】学校種が高等学校又は高等専門学校である教科リストデータをデータテーブル形式で示す図である。
【
図9】学校別の授業リストデータをデータテーブル形式で示す図である。
【
図10A】管理者の行為、管理者用の端末装置の処理及び教育支援装置の制御部の処理の流れを示す図である。
【
図10B】管理者の行為、管理者用の端末装置の処理及び教育支援装置の制御部の処理の流れを示す図である。
【
図11】管理者用の端末装置に表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。実施形態の特徴及び技術的な効果は、以下の詳細な説明及び図面から理解される。ただし、本発明の範囲は、以下に開示された実施形態に限定されない。図面は例示のみのために提供されるため、本発明の範囲は図面の例示に限定されない。
【0012】
<教育支援システムの概要>
図1は、教育支援システムの全体的な構成を示すブロック図である。教育支援システムは教育支援装置20、ストレージ装置40及び多数の端末装置10を備える。
【0013】
端末装置10は、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型コンピューター、ラップトップ型コンピューター及びデスクトップ型コンピューター等のようなコンピューターシステムである。端末装置10は、例えばタッチパネル、マウス、タッチパッド、スタライス、ポインティングデバイス、キーボード、キー及び押しボタン等のような入力デバイスを有する。端末装置10は、それを使用するユーザーが入力デバイスに対して行ったジェスチャーの内容に応じた入力情報を認識して取得する。端末装置10は、例えば液晶ディスプレイデバイス及び有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイデバイス等のようなディスプレイデバイスを有する。端末装置10は、各種の情報をディスプレイデバイスにより表示する表示装置である。
【0014】
端末装置10は、携帯電話回線通信モジュール、ネットワークカード及びWiFi(登録商標)子機などのような通信器を有する。端末装置10は、通信器によって、インターネット等のような情報通信ネットワーク9に接続されている。端末装置10は、ネットワーク9を通じて教育支援装置20にアクセス可能である。端末装置10と教育支援装置20の間の通信には、例えばVPN(Virtual Private Network)等のようなセキュアな通信プロトコルが採用されてもよい。
【0015】
端末装置10には、OS(Operating System)がインストールされているとともに、そのOS上で実行可能なアプリケーションプログラムがインストールされている。アプリケーションプログラムはウェブブラウザソフト上で動作可能なものであってもよく、端末装置10は、アプリケーションプログラムに基づいて教育支援装置20にアクセスして、教育支援装置20から情報の提供を受け、提供された情報の内容をディスプレイデバイスに表示する。
【0016】
教育支援装置20は、コンピューターシステムにより構成されたサーバー用ホストマシンである。教育支援装置20は、1台のコンピューターシステムから構成されてもよいし、分散処理又は並列処理が可能な複数台のコンピューターシステムから構成されてもよい。教育支援装置20は、クラウドコンピューティングシステムであってもよい。
【0017】
記憶部としてのストレージ装置40は、半導体記憶装置、磁気記憶装置、NAS(Network Attached Storage)、データサーバー、ファイルサーバー又はクラウドコンピューティングシステムである。教育支援装置20は、ストレージ装置40に情報を記録したり、ストレージ装置40に記録された情報を読み込んだりする。
【0018】
この教育支援システムは複数の学校に利用される。
図1に示す例では、この教育支援システムを利用する学校の数が3であるが、2であってもよいし、4以上であってもよい。
各学校には、少なくとも1人の先生、少なくとも1人の生徒及び少なくとも1人の管理者が所属し、これらの者が登録者として教育支援システムに登録されている。なお、先生が管理者を兼ねてもよい。
【0019】
登録者としての先生が授業等の際に自身の端末装置10を用いて教育支援装置20にアクセスし、登録者としての生徒が自身の端末装置10を用いて教育支援装置20にアクセスする。そうすると、先生は教育支援システムを利用することにより、授業を通じて生徒と情報を共有したり、生徒とコミュニケーションを取ったり、教育支援装置20にインストールされた各種ツール(例えば、電卓ツール、関数電卓ツール、グラフ作成ツール、図形作成ツール、辞書ツール及びデジタルノートツール)及び各種コンテンツ(例えば、デジタル教科書、各種辞書データ及び教材映像)を生徒と共用したりすることができる。また、生徒同士は、授業等の際に教育支援システムを通じて情報を共有したり、コミュニケーションを取ったり、教育支援装置20にインストールされた各種ツール及び各種コンテンツを共用したりすることができる。なお、各種ツール及び各種コンテンツのことを総称して、教材という。
【0020】
登録者としての管理者は、自身の端末装置10を用いて教育支援装置20にアクセスして、各種の管理を担う。管理者が行う管理としては、(1)学校プロフィールの編集、(2)先生用のアカウントの登録と削除と変更、(3)生徒用のアカウントの登録と削除と変更、(4)クラスの登録と削除と変更、(5)クラスへの先生用アカウントの関連付けとその解除、(6)クラスへの生徒用アカウントの関連付けとその解除、(7)授業の登録・削除・変更、(8)授業への先生用アカウントの関連付けとその解除、(9)授業への生徒用アカウントの関連付けと解除等がある。
【0021】
<教育支援装置>
図2を参照して、教育支援装置20について詳細に説明する。
図2は、教育支援装置20及びストレージ装置40のブロック図である。
【0022】
教育支援装置20は、制御部21、記憶装置23、入力デバイス25、表示デバイス27及び通信器29を備える。
【0023】
制御部21は、教育支援装置20の全体的な制御を司る。制御部21は、ハードウェアプロセッサー、RAM(Random Access Memory)、GPU(Graphics Processing Unit)及びメインボード等を有する。ハードウェアプロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)であってよい。ハードウェアプロセッサーは、各種の演算処理を行う。RAMは、ハードウェアプロセッサーによる演算処理に際して、ハードウェアプロセッサーに記憶領域又は作業領域を提供する。GPUは、ハードウェアプロセッサーよりも高速に行える処理(例えば、画像処理及び行列演算処理)をハードウェアプロセッサーの指令の下で行う。メインボードは、バス、バスコントローラ及びインターフェース回路等を有するとともに、ハードウェアプロセッサー、RAM、GPU、記憶装置23、入力デバイス25、表示デバイス27及び通信器29の間で情報を伝送する。
【0024】
入力デバイス25は、タッチパネル、マウス、タッチパッド、スタライス、ポインティングデバイス、キーボード、キー及び押しボタン等のような入力装置である。入力デバイス25は、使用者が入力デバイス25に対して行ったジェスチャーの内容に応じた信号を制御部21のメインボードに出力する。なお、ジェスチャーのことを操作ともいう。
【0025】
表示デバイス27は、例えば液晶ディスプレイデバイス又は有機ELディスプレイデバイスであってよい。表示デバイス27は、制御部21のメインボードから入力した映像信号に従った映像を表示する。
【0026】
通信器29は、例えばネットワークカード又はWiFi(登録商標)子機であってよい。通信器29は、ルーター等を介してネットワーク9に接続される。
【0027】
記憶装置23は、例えばHDD(Hard Disk Drive)およびSSD(Solid State Drive)等のようなメモリーデバイスであってよい。OS(Operating System)が記憶装置23に格納され、OSが制御部21によって実行されるように教育支援装置20にインストールされている。記憶装置23には、制御部21、特にハードウェアプロセッサーがOS上で実行可能なプログラム23aが格納されている。
【0028】
<ストレージ装置の記憶データ>
ストレージ装置40は、制御部21がプログラム23aを実行する際に利用される各種のデータを記憶する。以下、ストレージ装置40が記憶するデータについて詳細に説明する。
【0029】
ストレージ装置40は、学校別のアカウントリストデータ41を記憶する。
図3に示すように、アカウントリストデータ41は登録者ごとの番号、ID(Identification)、権限情報及び姓名情報からなるリストであり、登録者ごとに番号、ID、権限情報及び姓名情報が互いに対応付けられている。番号は、登録者に割り振られるととともに、各学校内にて最初の番号から最後の番号まで一続きに付された通し番号である。IDは、登録者に割り振られた一意の識別番号であり、識別番号には数字のみならず、英字及び記号が含んでもよい。権限情報は、登録者に与えられた権限を表す。権限の種類としては、“管理者”、“先生”及び“生徒”がある。“管理者”の権限は、管理者である登録者に与えられる権限である。“先生”の権限は、先生である登録者に与えられる権限である。“生徒”の権限は、管理者である登録者に与えられる権限である。姓名情報は、登録者の姓名を表す。
なお、ストレージ装置40は、アカウントリストデータ41とは別に、登録者ごとに真正なIDとパスワードを対応付けた照合用データを暗号化した状態で記憶する。各登録者は、IDとパスワードを利用して、必要に応じて他の種類の認証要素を用いた認証方式も利用して、ログインすることができる。
【0030】
アカウントリストデータ41は学校ごとに準備されており、同一の学校に所属する各登録者の番号、ID、権限情報及び姓名情報は共通の学校コードに関連付けられている。学校コードは、学校に割り振られた一意の番号である。より具体的には、学校コードは、日本の文部科学省が日本全国の各学校に対して各学校に固有に設定したものであってよい。
図4に示すように、学校コードは13桁の文字列からなる。学校コードの上1~2桁目は、例えば“小学校”、“中学校”、“高等学校”及び“大学”等のような学校種を表す学校種コードである。学校コードの上3~4桁目は、学校が所在する都道府県を表す都道府県コードである。学校コードの上5桁目は、学校を設置する者の区分(以下、「設置区分」という。)を表す設置区分コードである。設置区分コードは、学校が“国立”、“公立”又は“私立”の何れかであるかを表す。学校コードの上6~12桁目は、学校番号を表す。学校番号は、学校種コード、都道府県コード及び設置区分コードにより区分された中において重複なく付番された一意のものである。学校コードの末尾1桁目は、学校種コード、都道府県コード、設置区分コード及び学校番号から構成される数字等の入力誤りを防止するための検査数字を表す。検査数字は、特定のルールに従って学校コードの上1~12桁目から計算されたものである。この学校種コードの対応表データはプログラム23aに組み込まれている。
【0031】
ストレージ装置40は、学校別のクラスリストデータ43を記憶する。
図5に示すように、クラスリストデータ43はクラスごとの番号、学年情報及び組情報からなるリストであり、クラスごとに番号、学年情報及び組情報が互いに対応付けられている。番号は、クラスに割り振られるとともに、各学校内にて最初の番号から最後の番号まで一続きに付された通し番号である。学年情報は、クラスの所属学年を表す。組情報は、クラスが所属学年の中で組み入れられた組を表す。
【0032】
クラスリストデータ43は学校ごとに準備されており、同一の学校に所属する各クラスの番号、学年情報及び組情報は共通の学校コードに関連付けられている。
【0033】
ストレージ装置40は、クラス別のアカウントリストデータ45を記憶する。
図6に示すように、アカウントリストデータ45は登録者ごとの番号、ID及び役割情報からなるリストであり、登録者ごとに番号、ID及び役割情報が互いに対応付けられている。番号は、登録者に割り振られるとともに、各クラス内にて最初の番号から最後の番号まで一続きに付された通し番号である。役割情報は、各登録者がクラス内にて割り当てられる役割を表す。役割としては、例えば“担任先生”、“副担任先生”及び“生徒”等がある。
【0034】
アカウントリストデータ45はクラスごとに準備されており、同一学校、同一学年及び同一組に所属する各登録者の番号、ID及び役割情報は共通の学校コード、共通の学年情報及び共通の組情報に関連付けられている。
【0035】
なお、アカウントリストデータ41、クラスリストデータ43及びアカウントリストデータ45は、各学校の管理者によって作成されて登録されたデータであってよい。
【0036】
ストレージ装置40は、学校種リストデータ47を記憶する。
図7に示すように、学校種リストデータ47は学校種ごとの番号、学校種コード、学校種名称情報及び最高学年情報からなるリストであり、学校種ごとに番号、学校種コード、学校種名称情報及び最高学年情報が互いに対応付けられている。番号は、学校種に割り振られるととともに、最初の番号から最後の番号まで一続きに付された通し番号である。学校種コードは、学校種に割り振られた一意の識別番号であり、識別番号には数字のみならず、英字及び記号が含んでもよい。学校種名称情報は、学校種の名称を表す。最高学年情報は、各学校種内において最高の学年を表す。
【0037】
ストレージ装置40は、学校種別の教科リストデータ49を記憶する。
図8A~
図8Cに示すように、教科リストデータ49は教科ごとの番号及び教科情報からなるリストであり、教科ごとに番号及び教科情報が互いに対応付けられている。番号は、教科に割り振られるとともに、各学校種内にて最初の番号から最後の番号まで一続きに付された通し番号である。教科情報は、教科を表した情報であり、より具体的には教科の名称を表した教科名称情報である。例えば、教科リストデータ49に含まれる教科は、日本の文部科学省が法規又は学習指導要領等によって各学校種に対して編成した教育課程であってよい。
【0038】
教科リストデータ49は学校種ごとに複数準備されており、各教科リストデータ49は学校種コードに関連付けられている。例えば、
図8Aに示す教科リストデータ49Aは小学校の学校種コード(
図4のB1)に関連付けられ、
図8Bに示す教科リストデータ49Bは中学校の学校種コード(
図4のC1)に関連付けられ、
図8Cに示す教科リストデータ49Cは高等学校及び高等専門学校の学校種コード(
図4のD1及びG1)に関連付けられている。
【0039】
学校種リストデータ47及び教科リストデータ49は、教育支援装置20を用いたサービスを提供する運営者によって予め準備されたマスターデータである。
【0040】
ストレージ装置40は、学校別の授業リストデータ51を記憶する。
図9に示すように、授業リストデータ51は、授業ごとの番号、教科情報、種別情報、授業名称情報、説明情報、年度情報、学年情報、組情報及び担当先生情報からなるリストであり、授業ごとに番号、教科情報、種別情報、授業名称情報、説明情報、年度情報、学年情報、組情報及び担当先生情報が互いに対応付けられている。番号は、授業に割り振られるとともに、各学校内にて最初の番号から最後の番号まで一続きに付された通し番号である。教科情報は、授業にて講義される教科を表した情報であり、より具体的にはその教科の名称を表した教科名称情報である。種別情報は授業の形態を表し、授業の形態の種類としては“通常”、“合同”及び“選択”がある。“通常”の授業形態は、単独のクラスの生徒に対して講義される授業のことをいう。“合同”の授業形態は、複数のクラスの生徒に対して合同で講義される授業のことをいう。“選択”の授業形態は、クラスに関係なく、特定の生徒に対して講義される授業のことをいう。授業名称情報は、授業の名称を表す。説明情報は、授業の目的又は内容等を簡単に説明する情報である。年度情報は、授業が講義される年度を表す。学年情報は、授業の対象学年を表す。組情報は、授業の対象組を表す。学年情報及び組情報は、それと同一の学年情報及び組情報に関連付けられたアカウントリストデータ45に含まれる生徒のIDと授業のリストとを互いに関連付けるものである。担当先生情報は授業を行う先生を識別するものであり、先生のIDが担当先生情報に付番され、これによりその先生のIDと授業のリストが関連付けられる。
なお、種別情報が“選択”である授業のリストでは、学年情報及び組情報の代わりに受講生情報が番号、教科情報、種別情報、授業名称情報、説明情報、年度情報及び担当先生情報に対応付けられる。受講生情報は授業を受ける生徒を識別するものであり、生徒のIDが受講生情報に付番される。
【0041】
授業リストデータ51は学校ごとに準備されており、同一の学校にて講義される授業の番号、教科情報、種別情報、授業名称情報、説明情報、年度情報、学年情報、組情報及び担当先生情報は共通の学校コードに関連付けられている。
【0042】
授業リストデータ51は、各学校の管理者によって編集されて登録されたデータである。
【0043】
以上に説明のストレージ装置40に記憶された各種データの全部又は一部が記憶装置23に記憶され、制御部21が記憶装置23からデータを読み込むものとしてもよい。
【0044】
<教育支援装置の制御部が実行する処理の流れ>
図10A及び
図10Bを参照して、管理者が自身の端末装置10を使用して、授業を登録する方法、つまり授業リストデータ51にリストを追加する方法について説明する。併せて、プログラム23aが制御部21に実行させる処理の流れについて説明する。
図10A及び
図10Bは、管理者の行為の流れと、端末装置10による処理の流れと、教育支援装置20の制御部21による処理の流れとを示す。
【0045】
管理者が、自身の端末装置10の入力デバイスを利用してアプリケーションプログラムの実行を指示する(ステップS11)。端末装置10は、管理者によりアプリケーションプログラムの実行が指示されると、そのアプリケーションプログラムを起動し、アプリケーショプログラムの制御内容にしたがってネットワーク9を介して教育支援装置20にアクセスする(ステップS31)。教育支援装置20の制御部80は端末装置10にログイン画面を送信する(ステップS51)、端末装置10は教育支援装置20より送信されたログイン画面を表示する(ステップS32)。管理者がログイン画面に対し自身のID及びパスワードを入力してログイン指示すると(ステップS12)、端末装置10がID及びパスワードを教育支援装置20に送信する(ステップS32)。教育支援装置20の制御部21は、端末装置10から受信したID及びパスワードを照合用データと照合する照合処理を行う(ステップS52)。教育支援装置20の制御部21は、認証処理によってID及びパスワードの真正性を認めたら、そのIDによるログインを許可する(ステップS53)。以後、制御部21は、ログイン中のIDをログアウトまで一時的に記憶する。一方、教育支援装置20の制御部21が、認証処理によってID及びパスワードの虚偽を認めたら、そのIDによるログインを許可せずに(ステップS554)、端末装置10に再度ログイン画面を送信し(ステップS51)、端末装置10は教育支援装置20より送信されたログイン画面を表示する(ステップS32)。
【0046】
教育支援装置20の制御部21は、管理者のログインの許可後、端末装置10に管理画面を送信し(ステップS55)、端末装置10は管理画面を表示する(ステップS33)。管理者が管理画面にて授業の登録画面への遷移の指令を入力する(ステップS13)。端末装置10がその指令の入力を受け付け、入力された指令を教育支援装置20の制御部21に転送し(ステップS34)、制御部21がその指令を受け付ける(ステップS56)。
【0047】
そうすると、制御部21が、ストレージ装置40に記憶されたアカウントリストデータ41を参照して、ステップS53において許可した管理者のIDに基づいて、
図3のアカウントリストデータ41を参照し、そのIDに関連付けられた学校コードを取得する(ステップS57)。
【0048】
次に、制御部21は、ステップS57において取得された学校コードの上1~2桁目を抽出し、
図4を参照して学校種を判断する(ステップS58)。例えば、管理者の所属学校の学校種コードがD1であれば、制御部21が
図4を参照し、“高等学校”と判断する。
【0049】
次に、制御部21は、ストレージ装置40に記憶された複数の教科リストデータ49の中から、ステップS58において認識された学校種コードに関連付けられた教科リストデータ49を選択して読み込み、その教科リストデータ49に含まれる各教科情報を候補として挙げ、教科リストデータに選定する(ステップS59)。例えば、管理者の所属学校の学校種が高等学校であれば、“高等学校”を表す学校種コードに関連付けられた教科リストデータ49C(
図8C参照)が制御部21によって選定されて、制御部21がその教科リストデータ49に含まれる各教科情報(“国語”、“地理歴史”、“公民”、“数学”、“理科”、“芸術”、“家庭”、“保健体育”、“外国語”、“情報”、“理数”、“農業”、“工業”、“商業”、“水産”、“看護”、“福祉”、“音楽”、“美術”、“英語”及び“その他”という各教科名称情報)を候補として挙げる。
【0050】
次に、制御部21は、ストレージ装置40に記憶された学校種リストデータ47を参照して、ステップS59において認識された学校種コードに対応付けられた最高学年情報を読み込むことによって、その学校種の最高学年を判断する(ステップS60)。例えば、管理者の所属学校の学校種が高等学校であれば、制御部21が“3年”を最高学年と判断する。
【0051】
次に、制御部21は、最低学年から、ステップS60において判断した最高学年までの学年を降順又は昇順で並べて、最低学年から最高学年までの各学年がリスト化された学年リストデータを生成する(ステップS61)。
【0052】
次に、制御部21は、登録画面を表示させるための登録画面表示用データを端末装置10に送信する(ステップS62)。その画面表示用データには、ステップS60において挙げられた各教科情報のリストを選択肢として登録画面に表示させるとともに、ステップS62において挙げられた各学年の学年リストデータに基づく学年リストを選択肢として登録画面に表示させる指令データが含まれている。
【0053】
端末装置10が制御部21から登録画面表示用データを受信すると、その登録画面表示用データに従って登録画面を表示する(ステップS36)。
図11は、登録画面の一例を示す。
図11に示すように、登録画面には、オブジェクト81~89が配置されている。オブジェクト81~89は、管理者の操作を反映した内容が反映されるGUI(Graphical User Interface)を構成する要素である。
【0054】
オブジェクト81は、ステップS59において挙げられた各教科情報のリストを選択肢として挙げるドロップダウンリスト又はリストボックスである。例えば、管理者の所属学校の学校種が高等学校であれば、オブジェクト81は、“国語”、“地理歴史”、“公民”、“数学”、“理科”、“芸術”、“家庭”、“保健体育”、“外国語”、“情報”、“理数”、“農業”、“工業”、“商業”、“水産”、“看護”、“福祉”、“音楽”、“美術”、“英語”及び“その他”からなるリストを選択肢として挙げる。管理者が端末装置10の入力デバイスを操作することによって、オブジェクト81が活性化され、各教科情報のリストがオブジェクト81に一覧表示され、リストの中か何れか1つの選択肢が選択される。オブジェクト81に一覧表示される各教科情報は、全ての学校種の教科情報から管理者の所属学校の学校種に応じて絞り込まれたものであるため、管理者は所属学校の学校種に絞り込まれた選択肢の中から何れかを選択することができる。なお、オブジェクト81は、各教科情報のリストに組み合わせて表示されるラジオボタン式のGUI要素であってもよい。
【0055】
オブジェクト82は、授業の形態の各種類のリスト、つまり“通常”、“合同”及び“選択”を選択肢として挙げるドロップダウンリスト又はリストボックスである。管理者が端末装置10の入力デバイスを操作することによって、オブジェクト82が活性化され、授業の形態の各種類のリストがオブジェクト82に一覧表示され、リストの中から何れか1つの選択肢が選択される。オブジェクト82において“合同”が選択された場合、オブジェクト86とオブジェクト87からなる複数の組が登録画面に配置される。オブジェクト82において“選択”が選択された場合、オブジェクト86とオブジェクト87の表示が消える。なお、オブジェクト82は、授業の形態の各種類のリストに組み合わせて表示されるラジオボタン式のGUI要素であってもよい。
【0056】
オブジェクト83は、授業名称を入力するためのテキストボックスである。管理者が端末装置10の入力デバイスを操作することによって、オブジェクト83が活性化され、授業名称を表すテキストがオブジェクト83に入力される。
【0057】
オブジェクト84は、授業の目的及び内容等のような授業の説明を入力するためのテキストボックスである。管理者が端末装置10の入力デバイスに対してジェスチャーをすることによって、オブジェクト84が活性化され、授業の説明を表すテキストがオブジェクト84に入力される。
【0058】
オブジェクト85は、授業が講義される年度の各候補を選択肢として挙げるドロップダウンリスト又はリストボックスである。管理者が端末装置10の入力デバイスを操作することによってオブジェクト85を活性化させると、年度の各候補のリストがオブジェクト85に一覧表示され、リストの中か何れか1つの選択肢が選択される。なお、オブジェクト85は、年度の各候補のリストに組み合わせて表示されるラジオボタン式のGUI要素であってもよい。
【0059】
オブジェクト86は、ステップS62において挙げられた各学年のリストを選択肢として挙げるドロップダウンリスト又はリストボックスである。例えば、管理者の所属学校の学校種が高等学校であれば、オブジェクト86は、“1年”、“2年”及び“3年”からなるリストを選択肢と挙げる。管理者が端末装置10の入力デバイスを操作することによって、オブジェクト86が活性化され、各学年のリストがオブジェクト86に一覧表示され、リストの中か何れか1つの選択肢が選択される。オブジェクト86に一覧表示される各学年は、管理者の所属学校の学校種に応じて絞り込まれたものであるため、管理者は選択肢を簡単に選択することができる。なお、オブジェクト86は、各学年のリストに組み合わせて表示されるラジオボタン式のGUI要素であってもよい。
【0060】
オブジェクト87は、オブジェクト86において選択された学年の各組のリストを選択肢として挙げるドロップダウンリスト又はリストボックスである。ここで、ステップS63において制御部21が端末装置10に送信する登録画面表示用データには、制御部21がクラスリストデータ43を参照することによって生成された学年ごとの組のリスト情報が含まれている。管理者が端末装置10の入力デバイスを操作することによって、オブジェクト87が活性化され、各組のリストがオブジェクト87に一覧表示され、リストの中か何れか1つの選択肢が選択される。なお、オブジェクト87は、各組のリストに組み合わせて表示されるラジオボタン式のGUI要素であってもよい。
【0061】
オブジェクト88は、オブジェクト81~86による選択或いは入力を受け付けることなく、登録画面から管理画面に戻るためのキャンセル用のコマンドボタンである。
【0062】
オブジェクト89は、オブジェクト81~86による選択或いは入力を決定するためのコマンドボタンである。
【0063】
管理者が端末装置10の入力デバイスを操作することによって、オブジェクト81,82,85,86,87のそれぞれにおいてリストの中から1つの選択肢を選択し、オブジェクト83に授業名称をテキストで入力し、更にオブジェクト84に授業の説明をテキストで入力した上で、オブジェクト89を選択して決定する(ステップS14)。そうすると、端末装置10は、オブジェクト81における選択肢を教科情報として取得し、オブジェクト82における選択肢を種別情報として取得し、オブジェクト82における入力テキストを授業名称情報として取得し、オブジェクト83における入力テキストを説明情報として取得し、オブジェクト85における選択肢を年度情報として取得し、オブジェクト86における選択肢を学年情報として取得し、オブジェクト87における選択肢を組情報として取得する(ステップS37)。端末装置10がそれらの情報を教育支援装置20に送信し(ステップS37)、教育支援装置20の制御部21がそれらの情報を受信する(ステップS63)。教育支援装置20の制御部21は、新たな番号を付番した上で、その番号に受信した教科情報、種別情報、授業名称情報、説明情報、年度情報、学年情報及び組情報を割り当て、互いに対応付けて、これらの情報をリストとして学校コードに対応する学校種の授業リストデータ51に追加するよう、これら情報をストレージ装置40に記録する(ステップS63)。なお、ステップS14において、管理者がオブジェクト82で “選択”を選択した場合、端末装置10がステップS36において学年情報及び組情報を送信せず、制御部21がステップS73において学年情報及び組情報を記録しない。
【0064】
次に、制御部21が、アカウントリストデータ41から、“先生”の権限情報に対応付けられたID及び姓名情報を抽出して、ID及び姓名情報を担当候補として挙げた、先生のID及び姓名情報のリストを生成する(ステップS64)。
【0065】
次に、制御部21は、第1関連付け画面を表示させるための第1関連付け画面表示用データを端末装置10に送信する(ステップS65)。第1関連付け画面表示用データには、ステップS74において挙げられた先生のID及び姓名情報のリストを選択肢として第1関連付け画面表示用データに表示させる指令データが含まれている。
【0066】
端末装置10が制御部21から第1関連付け画面表示用データを受信すると、その第1関連付け画面表示用データに従って第1関連付け画面を表示する(ステップS38)。その第1関連付け画面には、ステップS64において挙げられた担当候補の先生のID及び姓名情報のリストを選択肢として挙げるドロップダウンリスト又はリストボックスが配置されている。
【0067】
管理者が端末装置10の入力デバイスに操作することによって、第1関連付け画面のドロップダウンリスト又はリストボックスにおいてリストの中から1つの選択肢を選択する(ステップS15)。そうすると、端末装置10は、ドロップダウンリスト又はリストボックスにおける選択肢を担当先生情報として取得する(ステップS39)。そして、端末装置10がその担当先生情報を教育支援装置20に送信し(ステップS39)、教育支援装置20の制御部21がその担当先生情報を受信する(ステップS66)。制御部21は、ステップS63において追加したリストの番号、教科情報、種別情報、授業名称情報、説明情報、年度情報、学年情報及び組情報に対して担当先生情報を対応付けて、担当先生情報を授業リストデータ51に追加する(ステップS66)。
【0068】
ステップS14において管理者がオブジェクト82で“通常”又は“合同”を選択した場合、授業の登録に関する制御部21の処理がステップS66にて終了する。一方、ステップS14において管理者がオブジェクト82で“選択”を選択した場合、制御部21が、アカウントリストデータ41から、“生徒”の権限情報に対応付けられたID及び姓名情報を抽出して、ID及び姓名情報を受講生候補として挙げ、生徒のID及び姓名情報のリストを生成する(ステップS67)。
【0069】
次に、制御部21は、第2関連付け画面を表示させるための第2関連付け画面表示用データを端末装置10に送信する(ステップS68)。第2関連付け画面表示用データには、ステップS67において挙げられた生徒のID及び姓名情報のリストを選択肢として第2関連付け画面表示用データに表示させる指令データが含まれている。
【0070】
端末装置10が制御部21から第2関連付け画面表示用データを受信すると、その第2関連付け画面表示用データに従って第2関連付け画面を表示する(ステップS40)。その第2関連付け画面には、ステップS67において挙げられた受講生候補の生徒のID及び姓名情報のリストを選択肢として挙げるドロップダウンリスト又はリストボックスが配置されている。
【0071】
管理者が端末装置10の入力デバイスに対して操作することによって、第2関連付け画面のドロップダウンリスト又はリストボックスにおいてリストの中から1つの選択肢を選択する(ステップS16)。そうすると、端末装置10は、ドロップダウンリスト又はリストボックスにおける選択肢を受講生情報として取得する(ステップS41)。そして、端末装置10がその受講生情報を教育支援装置20に送信し(ステップS41)、教育支援装置20の制御部21がその担当先生情報を受信する(ステップS69)。制御部21は、ステップS63において追加したリストの番号、教科情報、種別情報、授業名称情報、説明情報及び年度情報に対して受講生情報を対応付けて、受講生情報を授業リストデータ51に追加する(ステップS69)。ステップS14において管理者がオブジェクト82で“選択”を選択した場合、授業の登録に関する制御部21の処理がステップS69にて終了する。
【0072】
<授業リストデータの利用例>
登録者としての先生が授業等の際に自身の端末装置10を用いて教育支援装置20にアクセスしてログインし、登録者としての生徒が自身の端末装置10を用いて教育支援装置20にアクセスしてログインする。先生が端末装置10を用いて授業リストデータ51の中から何れか1つを選択すると、教育支援装置20の制御部21が、そのリストの学年情報及び組情報と同一の学年情報及び組情報に関連付けられたアカウントリストデータ45に含まれる生徒のIDと、先生のIDとを結びつける。これにより、先生は、教育支援システムにおける授業を通じて生徒と情報を共有したり、生徒とコミュニケーションを取ったり、教育支援装置20にインストールされた各種ツール及び各種コンテンツを生徒と共用したりすることができる。
【0073】
<まとめ>
(1) 教育支援装置20の制御部21は、ログインした管理者のIDに対応付けられた学校コードを取得し(ステップS57)、その学校コードから学校種を判断し(ステップS58)、その学校種に対応付けられた教科リストデータ49に含まれる各教科情報を候補として挙げる(ステップS59)。そのため、
図11に示すように、制御部21が管理者の端末装置10に表示させる登録画面には、各教科情報のリストを選択肢として挙げるオブジェクト81が表示される。オブジェクト81に挙げられる各教科情報のリストは、管理者の所属学校の学校種に応じて絞り込まれたものであるため、管理者は所属学校の学校種に限定され選択肢の中から何れかを簡単に選択することができる。
【0074】
(2) 制御部21は、各教科情報のリストを選択肢として挙げるオブジェクト81が配置される登録画面を端末装置10に表示させ(ステップS62)、各教科情報のリストの中から何れかの選択肢の入力を受け付け(ステップS63)、受け付けた選択肢としての教科情報を授業リストデータ51に追加するようその教科情報をストレージ装置40に登録する(ステップS63)。オブジェクト81に挙げられる各教科情報のリストが管理者の所属学校の学校種に応じて絞り込まれたものであるため、管理者は所属学校の学校種に限定された選択肢の中から何れかを教科情報を授業リストデータ51に追加することができる。
【0075】
(3) 管理者が自身の真正なIDによるログインの許可を制御部21によって受けると(ステップS12、ステップS33、ステップS52及びステップS55)、制御部21がアカウントリストデータ41を参照して、管理者のIDに関連付けられた学校コードを取得し(ステップS57)、その学校コードから学校種を認識する(ステップS58)。そのため、管理者が所属学校の学校コード又は学校種コードを意識せずとも、自身のIDでログインするだけで、管理者の所属学校の学校種に応じた各教科情報のリストが登録画面のオブジェクト81に挙げられる。
【0076】
(4) 制御部21は、ログインした管理者のIDに対応付けられた学校コードから学校種を判断し(ステップS58)、学校種リストデータ47を参照して、認識済みの学校種から最高学年を判断し(ステップS60)、最低学年から最高学年までの各学年を候補として挙げる(ステップS61)。そのため、
図11に示すように、制御部21が管理者の端末装置10に表示させる登録画面には、各学年のリストを選択肢として挙げるオブジェクト86が表示される。オブジェクト86に挙げられる各学年のリストが管理者の所属学校の学校種に応じて決められたものであるため、管理者は所属学校の学校種に限定された選択肢の中から何れかを簡単に選択することができる。
【0077】
(5) 制御部21は、各学年のリストを選択肢として挙げるオブジェクト86が配置される登録画面を端末装置10に送信し(ステップS62)、各学年のリストの中から何れかの選択肢の入力を受け付け(ステップS63)、受け付けた選択肢としての学年情報を教科情報と対応付けて授業リストデータ51に追加するよう、その学年情報をストレージ装置40に登録する。オブジェクト86に挙げられる各学年のリストが管理者の所属学校の学校種に応じて決められたものであるため、管理者は所属学校の学校種に限定された選択肢の中から何れかを学年情報を授業リストデータ51に追加することができる。
【0078】
<変形例>
(1) 前記実施形態では、管理者が端末装置10を用いて教育支援装置20にアクセスしてログインする。それに対して、管理者が教育支援装置20の入力デバイス25に対して操作することによって、自身のID及びパスワードを入力してログインしてもよい。この場合、上述のように端末装置10に表示される画面は、表示デバイス27に表示される。また、ステップS13,S14,S15,S16では、管理者が教育支援装置20の入力デバイス25に対してジェスチャーをすることによって前述のような各種の情報の入力を行い、制御部21が入力された情報を取得する。
【0079】
(2) 前記実施形態における学校種別の教科リストデータ49に代えて、学校種別の教材リストデータが採用されてもよい。教材リストデータは、教材ごとの番号及び教材情報からなるリストであり、教材ごとに番号及び教科情報が互いに対応付けられている。番号は、教材に割り振られるとともに、各学校種内にて最初の番号から最後の番号まで一続きに付された通し番号である。教材情報は、教材を表した情報であり、より具体的には教材の名称を表した教材名称情報である。教科リストデータ49に代えて教材リストデータが採用された場合、前記実施形態の説明における「教科」は「教材」と読み替えられる。また、授業リストデータ51における教材情報は、授業にて利用される教材を表した情報であり、より具体的にはその教材の名称を表した教材名称情報である。
【符号の説明】
【0080】
10 端末装置
20 教育支援装置
23 記憶装置
23a プログラム
40 ストレージ装置(記憶部)