(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098361
(43)【公開日】2024-07-23
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 7/14 20060101AFI20240716BHJP
A63B 69/00 20060101ALI20240716BHJP
G06T 13/80 20110101ALI20240716BHJP
【FI】
H04N7/14
A63B69/00 A
G06T13/80 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023001828
(22)【出願日】2023-01-10
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100149401
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 浩史
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅矩
(72)【発明者】
【氏名】栗山 幸介
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
(72)【発明者】
【氏名】大脇 遼平
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
(72)【発明者】
【氏名】惠良 栞
【テーマコード(参考)】
5B050
5C164
【Fターム(参考)】
5B050BA06
5B050BA08
5B050BA12
5B050CA07
5B050CA08
5B050DA04
5B050DA10
5B050EA06
5B050EA07
5B050EA12
5B050EA18
5B050EA19
5B050FA02
5B050FA09
5B050GA08
5C164FA09
5C164PA39
5C164UB90S
5C164VA02P
5C164VA07P
5C164VA23P
(57)【要約】
【課題】 運動を行う対象ユーザの身体のうち、他のユーザに見せたくない部位については実際の撮影画像を見せず、運動中に注目すべき部位については撮影画像を確認可能とすることである。
【解決手段】 本発明の情報処理装置は、運動を行う対象ユーザの撮影画像を取得する取得部と、撮影画像に基づいて対象ユーザの身体における第1部位が描かれた第1画像片と、撮影画像中、身体における第1部位以外の第2部位が抽出された第2画像片とを含んだ表示画像の表示用データを生成するデータ生成部と、身体のうち、第1部位に該当する部位と、第2部位に該当する部位とを、運動の内容に応じて設定する設定部と、を備える。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運動を行う対象ユーザの撮影画像を取得する取得部と、
前記撮影画像に基づいて前記対象ユーザの身体における第1部位が描かれた第1画像片と、前記撮影画像中、前記身体における前記第1部位以外の第2部位が抽出された第2画像片とを含んだ表示画像の表示用データを生成するデータ生成部と、
前記身体のうち、前記第1部位に該当する部位と、前記第2部位に該当する部位とを、前記運動の内容に応じて設定する設定部と、を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記身体中の各部位に対応して複数の部位が設定されるアバタについて、前記対象ユーザの選択を受け付ける受付部を備え、
前記データ生成部は、前記対象ユーザにより選択された前記アバタのうち、前記第1部位に該当する部位の前記第1画像片を含んだ前記表示画像の前記表示用データを生成する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記運動の内容が前記運動のメニューに応じて変わる場合において、前記設定部は、前記メニューに応じて、前記身体のうち、前記第1部位に該当する部位と、前記第2部位に該当する部位と、を設定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記対象ユーザが、対応する部位が互いに異なる第1メニュー及び第2メニューを含む運動プログラムに従って前記運動を行う場合、
前記対象ユーザが前記第1メニューの前記運動を行っている期間については、前記設定部が、前記第1メニューと対応する部位を前記第2部位として設定し、前記データ生成部が、前記第1メニューと対応する部位の前記第2画像片を含んだ前記表示画像の前記表示用データを生成し、
前記対象ユーザが前記第2メニューの前記運動を行っている期間については、前記設定部が、前記第2メニューと対応する部位を前記第2部位として設定し、前記データ生成部が、前記第2メニューと対応する部位の前記第2画像片を含んだ前記表示画像の前記表示用データを生成する、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示用データを、前記対象ユーザに前記運動を指導する指導ユーザの端末に送信する送信部を備え、
前記第1メニューには第1指導ユーザが関連付けられ、前記第2メニューには第2指導ユーザが関連付けられている場合、
前記対象ユーザが前記第1メニューの前記運動を行っている間、前記送信部が、前記第1メニューと対応する部位の前記第2画像片を含んだ前記表示画像の前記表示用データを、前記第1指導ユーザの端末に送信し、
前記対象ユーザが前記第2メニューの前記運動を行っている間、前記送信部が、前記第2メニューと対応する部位の前記第2画像片を含んだ前記表示画像の前記表示用データを、前記第2指導ユーザの端末に送信する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記データ生成部は、前記指導ユーザ毎に前記表示画像の前記表示用データを生成し、前記送信部は、それぞれの前記指導ユーザの端末に、それぞれの前記指導ユーザと対応する前記表示用データを送信し、
前記対象ユーザが前記第1メニューの前記運動を行っている間、前記データ生成部は、前記送信部により前記第2指導ユーザに送信される前記表示用データとして、前記第1メニューと対応する部位の前記第1画像片を含んだ前記表示画像の前記表示用データを生成する、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1メニューに複数の前記第1指導ユーザが関連付けられている場合、
前記設定部は、前記第1指導ユーザ毎に、前記第1部位に該当する部位と、前記第2部位に該当する部位とを設定し、且つ、
前記設定部は、前記対象ユーザと所定の関係を有する前記第1指導ユーザについては、前記対象ユーザと所定の関係を有しない前記第1指導ユーザに比べて、前記第2部位に該当する部位を多く設定する、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記運動中において前記第1部位と前記第2部位とが重なったときの前記表示画像の前記表示用データを生成する際に、前記第1部位が特定の部位である場合、前記データ生成部は、前記第1部位の前記第1画像片、及び、前記第2部位のうち、少なくとも前記第1部位と重なった部分の前記第1画像片を含んだ前記表示画像の前記表示用データを生成する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記運動中において前記第1部位と前記第2部位とが重なったときの前記表示画像の前記表示用データを生成する際に、前記第1部位が特定の部位以外の部位である場合、前記データ生成部は、前記第2部位の前記第2画像片、及び、前記第1部位のうち、少なくとも前記第2部位と重なった部分の前記第2画像片を含んだ前記表示画像の前記表示用データを生成する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記対象ユーザに前記運動を指導する指導ユーザの端末には、前記データ生成部により生成された前記表示用データに基づく前記表示画像が表示され、
前記指導ユーザの端末に表示される前記表示画像と同じ確認画像を表示させる第2表示用データを生成する第2データ生成部と、
前記表示画像が前記指導ユーザの端末に表示される前に、前記第2表示用データを前記対象ユーザの端末に送信する第2送信部と、を備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記対象ユーザの端末に前記確認画像が表示されてから前記対象ユーザが所定操作を行うまでの間に、前記設定部により設定された前記第1部位及び前記第2部位を、前記対象ユーザの変更操作に基づいて変更する設定変更部を備え、
前記設定変更部により前記第1部位及び前記第2部位が変更された場合に、前記データ生成部は、変更後の前記第1部位の前記第1画像片と、変更後の前記第2部位の前記第2画像片とを含んだ前記表示画像の前記表示用データを生成する、請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記身体のうち、前記設定部により前記第2部位として設定された部位に応じて、前記第1画像片の表示態様を決定する態様決定部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記第1画像片について、前記第2画像片に応じて決められる1つ以上の表示形態を前記対象ユーザに提示する提示部を備え、
前記データ生成部は、前記対象ユーザにより選定された表示態様にて表示される前記第1画像片を含む前記表示画像の前記表示用データを生成する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
プロセッサが、運動を行う対象ユーザの撮影画像を取得し、
プロセッサが、前記撮影画像に基づいて前記対象ユーザの身体における第1部位が描かれた第1画像片と、前記撮影画像中、前記身体における前記第1部位以外の第2部位が抽出された第2画像片とを含んだ表示画像の表示用データを生成し、
プロセッサが、前記身体のうち、前記第1部位に該当する部位と、前記第2部位に該当する部位とを、前記運動の内容に応じて設定する、情報処理方法。
【請求項15】
プロセッサに、運動を行う対象ユーザの撮影画像を取得させ、
プロセッサに、前記撮影画像に基づいて前記対象ユーザの身体における第1部位が描かれた第1画像片と、前記撮影画像中、前記身体における前記第1部位以外の第2部位が抽出された第2画像片とを含んだ表示画像の表示用データを生成させ、
プロセッサに、前記身体のうち、前記第1部位に該当する部位と、前記第2部位に該当する部位とを、前記運動の内容に応じて設定させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のユーザが互いに自分の映像データを送信し合う双方向のデータ通信技術は、様々な技術分野で利用されている。その一例としては、オンライン形式のトレーニング又はフィットネスが挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の技術によれば、指導者(インストラクタ)の映像からトレーニングの手本となるトレーニング映像を生成して訓練者(対象ユーザ)の端末に表示させるとともに、トレーニング中の訓練者の撮影画像を訓練者の端末から入手(受信)する。指導者は、訓練者の撮影画像を見て、運動中の訓練者の動きが正しい動きであるか否か、つまり、トレーニングの運動が適切に実施されているか否かを判断することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載の技術を用いたトレーニングにおいて、訓練者(対象ユーザ)が、プライバシー及び個人情報保護の観点から、運動中の自分の全身画像を他人に見られるのを好まない場合が想定され得る。一方、指導者は、運動が適切に行われているか否かを判断する上で、その運動中における対象ユーザの身体の所定部位の映像、具体的には、運動にて動かされる注目部位を実際の撮影画像にて確認する必要がある。
【0006】
そこで、本発明は、運動を行う対象ユーザの身体のうち、他のユーザに見せたくない部位については実際の撮影画像を見せず、運動中に注目すべき部位については撮影画像を確認可能とする情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、運動を行う対象ユーザの撮影画像を取得する取得部と、撮影画像に基づいて対象ユーザの身体における第1部位が描かれた第1画像片と、撮影画像中、身体における第1部位以外の第2部位が抽出された第2画像片とを含んだ表示画像の表示用データを生成するデータ生成部と、身体のうち、第1部位に該当する部位と、第2部位に該当する部位とを、運動の内容に応じて設定する設定部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、運動を行う対象ユーザの身体のうち、運動中に注目すべき部位については撮影画像を確認可能とする一方で、それ以外の部位については実際の撮影画像を他のユーザに見せずに隠すことができる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の情報処理装置を利用したサービスについての説明図である。
【
図3A】オンラインフィットネスの利用を開始する際に対象ユーザのユーザ端末に表示される画面例であり、運動プログラムの選択画面である。
【
図3B】オンラインフィットネスの利用を開始する際に対象ユーザのユーザ端末に表示される画面例であり、アバタの選択画面である。
【
図3C】オンラインフィットネスの利用を開始する際に対象ユーザのユーザ端末に表示される画面例であり、確認画像の提示画面である。
【
図4】本発明の情報処理装置及び関連機器の各々のハードウェア構成を示す図である。
【
図5】表示画像が表示される画面の一例を示す図である。
【
図10】本発明の情報処理装置の機能についての説明図である。
【
図11】対象ユーザの運動中において第1部位と第2部位とが重なり、且つ第1部位が特定の部位である場合の表示画像を示す図である。
【
図12】対象ユーザの運動中において第1部位と第2部位とが重なり、且つ第1部位が特定の部位ではない場合の表示画像を示す図である。
【
図13A】本発明の一つの実施形態に係る情報処理フローを示す図である(その1)。
【
図13B】本発明の一つの実施形態に係る情報処理フローを示す図である(その2)。
【
図14】各指導ユーザの端末に表示される表示画像を示す図である。
【
図15】本発明の変形例に係る情報処理装置の機能についての説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムについて、具体的な実施形態を挙げて、添付の図面を参照しながら説明する。
なお、以下では、説明上の便宜から、GUI(Graphic User Interface)の観点で説明する場合がある。ただし、その内容を実現するための基礎的なデータ処理技術(通信/伝送技術、データ取得技術、データ記録技術、データ加工/解析技術、画像処理技術、及び可視化技術等)は、公知の技術であるため、それに関する説明については省略することとする。
【0011】
また、本明細書において、「ユーザ」は、本発明の情報処理装置の機能を利用する者であり、詳しくは、所定の機器を操作することで、本発明の情報処理装置の機能がもたらす恩恵(サービス)を享受することができる。所定の機器は、ユーザが所有する機器(例えば、後述のユーザ端末12や指導用端末14)でもよいし、店舗等に設置された機器であって、ユーザが所有していないものの店舗等に来店した際に暗証番号やパスワード等を入力したり、あるいは入金等したりすることで利用可能な端末やコンピュータでもよい。
【0012】
<<本発明の概要>>
本発明は、ユーザ間における双方向の画像の送受信に関する技術である。本発明の一つの実施形態(以下、本実施形態という)に係る情報処理装置は、サーバ10により構成され、
図1に示すように、後述するユーザ端末12及び指導用端末14とともに通信システムSを構築する。各ユーザは、通信システムSを通じて、相手のユーザから送られてくる画像を表示させ、表示された画像を見ることができる。
なお、本明細書において、「画像」には、動画(映像)及び静止画像の両方が含まれるが、以下では、画像が主として動画であるケースを想定して説明することととする。
【0013】
本実施形態において、通信システムSは、ユーザがオンライン型のフィットネスサービス(以下、オンラインフィットネス)を利用するために用いられる。オンラインフィットネスを利用するユーザである対象ユーザは、指導ユーザの指導を受けながら、運動プログラムに従って複数のメニューの運動を行う。運動プログラムとは、運動のメニューの組み合わせであり、メニューとは、具体的な内容に基づく運動の分類(種類、種目)である。すなわち、運動の内容は、運動のメニューに応じて変わる。また、一つの運動プログラムを構成する複数のメニューの中には、対象ユーザの身体において対応する部位が互いに異なる2以上のメニュー、詳しくは、運動のために動かす部位が互いに異なる第1メニュー及び第2メニューが含まれてもよい。
【0014】
対象ユーザは、運動プログラムに含まれる複数のメニューの各々を、当該運動プログラムに規定される順番通りに実施する。指導ユーザは、対象ユーザが運動している間、担当するメニューの運動を指導する。具体的には、指導ユーザは、対象ユーザが行っている運動のメニューについて、見本となる運動を実演し、その映像(音声を含む)を対象ユーザに向けてライブ配信する。
【0015】
なお、指導ユーザは、運動プログラムに応じて変わってもよい。また、一つの運動プログラムにおいて運動のメニューが切り替わる度に、指導ユーザが変わってもよい。すなわち、指導ユーザがメニューに関連付けられており、メニューに応じて指導ユーザが設定されてもよい。一つのメニューに関連付けられる指導ユーザは、一名でもよく、あるいは2名以上でもよい。
【0016】
対象ユーザは、指導ユーザから配信される見本の映像をユーザ端末12のディスプレイに表示させ、表示された見本の映像を見ながら運動を行い、詳しくは、その見本の映像と同じように身体を動かす。また、運動中、ユーザ端末12のカメラ等により対象ユーザの身体(詳しくは、全身)が撮影され、その撮影画像に基づく表示画像が指導ユーザに向けてライブ配信される。指導ユーザは、対象ユーザから配信される表示画像を略リアルタイムで視聴し、これにより、運動中の対象ユーザの身体のうち、その運動で動かす部位の動きを確認し、必要に応じて対象ユーザに対してアドバイスを送る。
【0017】
なお、ライブ配信は、HTTP Live Streaming、Common Media Application Format、Web Real-Time Communications、Real-Time Messasing Protocol及びMPEG DASH等の既存の技術を用いて実現されるとよい。また、ライブ配信は、配信者から受信者に向けて画像又は映像が送信された際に、受信者が若干の遅延をもって当該画像又は映像を視聴することが可能な配信方式を含む。遅延に関して言うと、少なくとも、配信者と受信者(すなわち、対象ユーザと指導ユーザ)との間でやりとりが成立する程度の大きさの遅延は許容される。
他方、ライブ配信は、配信者から配信された画像又は映像を一旦サーバ10に保存してから、任意のタイミングで受信者からの要求に応じて当該画像又は映像をサーバ10から受信者に配信するオンデマンド方式の配信とは区別される。ただし、本発明は、オンデマンド方式で画像又は映像を配信する場合にも適用可能である。
【0018】
指導ユーザによって視聴される表示画像は、
図2に示すように、対象ユーザの身体の一部を実際の撮影画像(以下、リアル画像片)によって表し、残りの部位をアバタの部分画像(以下、アバタ画像片)によって表した画像である。アバタ画像片は、本発明の第1画像片に該当し、アバタ画像のうち、運動中の対象ユーザの身体のうち、一部の部位を表す画像である。以下では、対象ユーザの身体のうち、表示画像にてアバタ画像片が表示される部位を「第1部位」と呼ぶこととする。
【0019】
アバタ画像は、対象ユーザの撮影画像に基づいて描かれるアニメーション画像、イラスト画像、若しくはCG(Computer Graphics)画像である。本実施形態のアバタ画像は、人型のアバタを示す画像であり、アバタ各部は、対象ユーザの身体のうち、対応する部位と連動して動く。つまり、アバタは、対象ユーザの身体中の各部位と対応させて複数の部位(具体的には、頭、顔、首、肩、胴、腕、手、腰、脚、及び足等の部位)が設定されたオブジェクトである。アバタの設定手順、及び、アバタ画像の生成手順については、公知の技術であるため、その説明を省略することとする。
【0020】
リアル画像片は、本発明の第2画像片に該当し、実際の撮影画像中、対象ユーザの身体における第1部位以外の部位を抽出した画像である。以下では、対象ユーザの身体のうち、表示画像にてリアル画像片が表示される部位を「第2部位」と呼ぶこととする。対象ユーザの身体のうち、第2部位に該当する部位は、第1部位に付随して決まり、詳しくは、対象ユーザが行う運動の内容に応じて決まる。例えば、対象ユーザが腕を旋回する運動を行っている場合、旋回させている腕が第2部位に該当する。
なお、「運動の内容」とは、運動によって動かされる部位、及び、その部位の運動中の動かし方であり、具体的には、運動のメニュー、あるいは運動プログラムが該当する。
【0021】
以上のように、本実施形態において、運動中の対象ユーザの身体のうち、対象ユーザが実際の撮影画像を他人に見られたくない部位を第1部位として設定し、表示画像では、当該第1部位を示す画像としてアバタ画像片を表示する。これにより、実際の撮影画像のうち、第1部位を示す部分を隠す(見せない)ようにすることができる。
他方、対象ユーザが行っている運動にて注目すべき部位、つまり、実際の撮影画像から動きを確認すべき部位については第2部位として設定し、表示画像では、当該第2部位を示す画像としてリアル画像片を表示する。これにより、第2部位については、実際の撮影画像を見ることができる。
【0022】
なお、運動中の対象ユーザの動きを確認するための表示画像については、指導ユーザではない他のユーザ(対象ユーザを除く)が視聴できてもよく、例えば、オンラインフィットネスの利用予定者が運動プログラムを見学する際に表示画像を視聴できてもよい。この場合の表示画像は、対象ユーザの身体のうち、第1部位及び第2部位の両方をアバタ画像片によって表した画像(つまり、アバタ画像)とするのがよい。他方、指導ユーザによる運動の実演を撮影した映像、すなわち、見本の映像については、上記の他のユーザに対しても実際の映像(リアル画像)の形式で表示してもよい。
【0023】
次に、対象ユーザが通信システムSを通じてオンラインフィットネスを利用する場合の大まかな流れを、
図3A~3Cを参照しながら説明する。
図3A~3Cは、それぞれ、オンラインフィットネスの利用を開始する際に対象ユーザのユーザ端末12に表示される画面例を示しており、
図3A、3B、3Cの順に画面が遷移する。
【0024】
対象ユーザは、オンラインフィットネスを利用するに際して、ユーザ端末12を操作し、オンラインフィットネス用のアプリケーションプログラム(以下、フィットネス用アプリ)を起動する。フィットネス用アプリを起動すると、
図3Aに示す運動プログラムの選択画面がユーザ端末12のディスプレイに表示される。対象ユーザは、画面にて提示された複数の運動プログラム、及び、各運動プログラムに含まれる複数のメニューを確認し、いずれか一つの運動プログラムを選択する。
【0025】
その後、ユーザ端末12における表示画面が、
図3Bに示すアバタ選択画面に切り替わる。アバタ選択画面には、1以上のアバタの画像が提示され、対象ユーザは、いずれか一つのアバタを選択する。なお、提示されるアバタの画像には、デフォルトで用意されたアバタの画像、及び、対象ユーザが不図示のアバタ設定画面にて設定したアバタ(以下、ユーザ設定のアバタ)の画像が含まれてもよい。ユーザ設定のアバタは、対象ユーザがアバタを構成する各パーツについて、各パーツの候補オブジェクトの中からいずれか一つのオブジェクトをパーツ毎に選定し、選定されたパーツを組み合わせることで構成される。
【0026】
アバタの選択後、ユーザ端末12における表示画面は、
図3Cに示す確認画像の提示画面に切り替わる。確認画像の提示画面には、所定の確認画像が提示され、所定の確認画像は、その後に運動プログラムに従って対象ユーザが運動を行った際に指導ユーザによって確認される表示画像と同じ画像である。この場合の確認画像、換言すると、表示画像は、選択された運動プログラム、及び、選択されたアバタに基づいて決定される。より詳しく説明すると、選択された運動プログラムに含まれる運動メニューに基づいて、対象ユーザの身体のうち、第1部位に該当する部位と、第2部位に該当する部位とが設定される。また、選択されたアバタの画像のうち、第1部位に相当する部分の画像(画像片)をアバタ画像片として設定する。
【0027】
そして、設定された第1部位のアバタ画像片と、第2部位のリアル画像片とを合成した確認画像が構成されて、その確認画像が上記の提示画面にて提示される。対象ユーザは、提示された確認画像を見て、運動中に指導ユーザに見せる部位(第2部位)と、指導ユーザには見せない部位(第1部位)とを確認する。
【0028】
また、対象ユーザは、確認画像における第1部位及び第2部位について変更を希望する場合、提示画面に設けられた編集ボタン(不図示)をタッチする。これにより、ユーザ端末12の表示画面が不図示の編集画面に切り替わり、対象ユーザは、この編集画面を通じて、運動メニューに基づいて設定された第1部位及び第2部位を変更することができる。具体的には、第1部位に該当する部位、及び第2部位に該当する部位を、それぞれ、別の部位に変えたり、第1部位に該当する部位を新たに追加したりすることができる。
【0029】
そして、確認画像に問題が無い場合、あるいは、編集画面での第1部位及び第2部位の変更操作が完了した場合、対象ユーザは、所定操作としてプログラム開始操作を行い、具体的には、提示画面や編集画面に表示された「決定ボタン」をクリックする。これにより、選択された運動プログラムが開始され、以降、対象ユーザは、指導ユーザから送られてくる見本の映像を見ながら、運動プログラムに含まれる各メニューの運動を行う。他方、指導ユーザは、運動中の対象ユーザの動きを示す表示画像を見て、対象ユーザの身体の動きを確認し、特に第2部位の動きを注視して確認する。
【0030】
なお、
図1では、図示の便宜上、対象ユーザを一人とし、対象ユーザのユーザ端末12の台数を1台のみとしているが、当然ながら、対象ユーザは、複数存在してもよい。すなわち、通信システムSには、オンラインフィットネスを利用するユーザ数に応じた台数のユーザ端末12が存在してもよい。
【0031】
<<通信システムの構成例>>
次に、オンラインフィットネス用の通信システムSの構成例について、
図4を参照しながら説明する。なお、
図4では、
図1と同様、図示の便宜上、対象ユーザのユーザ端末12の台数を1台とし、また、指導用端末14の台数は2台としている。
【0032】
通信システムSにおいて、サーバ10は、通信ネットワークNを介してユーザ端末12、及び指導用端末14と通信可能に接続されている。通信ネットワークNは、例えば、例えばインターネット又はモバイル通信ネットワークからなる通信回線網であり、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット及びイーサネット(登録商標)等を含んでもよい。
【0033】
ユーザ端末12は、対象ユーザが運動を行っている間、対象ユーザによって使用され、カメラ付きパソコン、カメラ付きスマートフォン、カメラ付きタブレット端末、あるいは、その他の情報通信用のクライアント端末でカメラを有する機器によって構成される。ユーザ端末12は、
図4に示すように、プロセッサ12a、メモリ12b、通信用インタフェース12c、タッチパネル又はキーボード等からなる入力機器12d、並びに、ディスプレイ及びスピーカ等からなる出力機器12eを備える。入力機器12dには、撮影用のカメラが含まれる。
【0034】
また、ユーザ端末12には、OS(Operating System)用のプログラムと、前述のフィットネス用アプリがインストールされている。対象ユーザが運動を行っている間、フィットネス用アプリが起動しており、当該アプリの機能により、ユーザ端末12に搭載のカメラが制御され、運動中の対象ユーザの全身が撮影され、その撮影画像が順次、サーバ10に向けて送信される。
【0035】
指導用端末14は、対象ユーザが運動を行っている間、指導ユーザによって使用される端末であり、パソコン、スマートフォン、タブレット端末、あるいは、その他の情報通信用のクライアント端末によって構成される。指導用端末14は、
図4に示すように、プロセッサ14a、メモリ14b、通信用インタフェース14c、タッチパネル又はキーボード等からなる入力機器14d、並びに、ディスプレイ及びスピーカ等からなる出力機器14eを備える。入力機器14dには、撮影用のカメラ、及び収音用のマイク等が含まれる。
【0036】
また、指導用端末14には、OS(Operating System)用のプログラムと、所定のアプリケーションプログラム(以下、指導用プログラム)がインストールされている。対象ユーザが運動を行っている間、指導用プログラムが起動しており、当該プログラムの機能により、指導用端末14が有するカメラ及びマイクが制御される。これにより、指導ユーザによる運動の実演が撮影され、その時の音声が収音されて、音声入りの見本の映像が生成され、サーバ10に向けて順次送信される。
【0037】
さらに、指導用プログラムにはWebブラウザが含まれ、このブラウザの機能により、対象ユーザが運動を行っている間にサーバ10から送られてくる表示用データを展開し、指導用端末14のディスプレイに、表示用データに基づく表示画像を表示させることができる。このとき、
図5に示すように画面を二分割し、一方の画面領域(
図5中の左側の領域)には、表示用データが示す表示画像を、もう一方の画面領域(
図5中の右側の領域)には、指導ユーザによる見本の映像を、同時に表示させてもよい。この場合、指導ユーザは、対象ユーザの動きを確認するための表示画像と、自分の動きを表す見本の映像とを対比し、例えば、両ユーザの動きの違いを把握することができる。
【0038】
サーバ10は、コンピュータの一例であり、具体的には、SNSサーバ、若しくはクラウドサービス用のサーバコンピュータによって構成される。クラウドサービス用のサーバコンピュータには、ASP(Application Service Provider)、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)又はIaaS(Infrastructure as a Service)用のサーバコンピュータ等が含まれる。また、サーバ10は、1台のコンピュータでもよく、並列分散された複数台のコンピュータでもよい。
【0039】
サーバ10は、オンラインフィットネスの利用に関する各種の情報処理を実行する。具体的には、サーバ10は、対象ユーザが運動プログラムに従って運動を行う間、指導用端末14と通信して、指導ユーザによる見本の映像を取得し、取得した映像を対象ユーザのユーザ端末12に向けて送信する。また、サーバ10は、対象ユーザのユーザ端末12と通信して、運動中の対象ユーザの撮影画像を取得する。そして、サーバ10は、取得した撮影画像に基づいて、運動中の対象ユーザの身体を表す表示画像の表示用データを生成し、生成した表示用データを指導用端末14に向けて送信する。
【0040】
サーバ10の構成について説明すると、サーバ10は、ハードウェア機器として、
図4に示すように、プロセッサ10a、メモリ10b、通信用インタフェース10c、及びストレージ10dを有する。
【0041】
プロセッサ10aは、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、TPU(Tensor Processing Unit)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって構成されるとよい。
メモリ10bは、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリによって構成されるとよい。
【0042】
通信用インタフェース10cは、例えばネットワークインターフェースカード、又は通信インタフェースボード等によって構成されるとよい。通信用インタフェース10cによるデータ通信の規格については、特に限定されるものではなく、Wi-fi(登録商標)に基づく無線LANによる通信、3G~5G若しくはそれ以降の世代の移動通信システムによる通信、又はLTE(Long Term Evolution)に基づく通信等が挙げられる。
【0043】
ストレージ10dは、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、FD(Flexible Disc)、MOディスク(Magneto-Optical disc)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDカード(Secure Digital card)、又はUSBメモリ(Universal Serial Bus memory)等によって構成されるとよい。ストレージ10dは、サーバ10内に内蔵されてもよく、外付け形式でサーバ本体に取り付けてもよいし、又はNAS(Network Attached Storage)等であってもよい。
【0044】
また、ストレージ10dは、サーバ10と通信可能に接続された第三のコンピュータ、例えば、データベースサーバやオンラインストレージ等によって構成されてもよい。この場合、サーバ10は、ストレージ10dを構成する第三のコンピュータとともに本発明の情報処理装置を構成することになる。
【0045】
ストレージ10dには、各種の情報が記憶されて蓄積されている。具体的に説明すると、ストレージ10dには、
図6に示す対象ユーザ情報、
図7に示す指導ユーザ情報、
図8に示すプログラム情報、及び、
図9に示す部位関連付け情報等が記憶されている。
対象ユーザ情報は、対象ユーザの識別ID(ユーザID)及び名前、現時点で運動を行っているか否かを示すフラグ情報(運動実施フラグ)、現時点で運動を行っている場合には対象ユーザが選択した運動プログラム、並びにオンラインフィットネスの利用履歴等を含む。
【0046】
指導ユーザ情報は、指導ユーザの識別ID(ユーザID)及び名前、担当する運動メニュー、並びに、対象ユーザとの間柄(関係)に関する情報等を含む。対象ユーザとの間柄に関する情報は、指導ユーザと対象ユーザとが所定の関係にあるか否かを示す情報である。ここで、「所定の関係」とは、例えば、対象ユーザが指導ユーザによる指導をこれまでに所定回数(例えば、1回)以上受けていること、あるいは、対象ユーザが指導ユーザをパーソナルトレーナとして指名していること等である。
【0047】
プログラム情報は、運動プログラムの識別ID(プログラムID)及び名称、運動プログラムに参加可能な日時、運動プログラムに含まれる運動のメニュー、各メニューの時間帯、並びに、運動プログラムへの参加の可否(詳しくは、運動プログラムへの参加定員の残り枠数)等を含む。
部位関連付け情報は、運動のメニューと第1部位及び第2部位との関連付けを規定した情報であり、例えば、
図9に示すように、運動メニューAについては、腕及び上半身が第2部位として関連付けられており、それ以外の部位が第1部位として関連付けられている。
【0048】
ストレージ10dには、オンラインフィットネスに関連する情報として、上記以外の情報が記憶されてもよく、例えばアバタ画像、より詳しくはデフォルトのアバタ画像、及びユーザ設定のアバタの画像が記憶されてもよい。
【0049】
また、サーバ10には、ソフトウェアとして、オペレーティングシステム(OS)用のプログラム、及び、オンラインフィットネスに関する各種の処理プログラムがインストールされている。これらのプログラムは、本発明の「プログラム」に相当する。サーバ10のプロセッサ10aが上記のプログラムに従って動作することで、サーバ10は、本発明の情報処理装置として機能し、表示用データの生成等を含め、オンラインフィットネスに関する一連のデータ処理を実行する。
なお、上記のプログラムは、サーバ10が読み取り可能な記録媒体(メディア)から読み込むことで取得してもよいし、あるいは、インターネット又はイントラネット等のネットワークを介して受信(ダウンロード)することで取得してもよい。
【0050】
次に、サーバ10の構成について、機能面から説明することとする。
サーバ10は、
図10に示すように、映像取得部21、映像送信部22、画像取得部23、受付部24、設定部25、設定変更部26、データ生成部27、第1送信部28、第2データ生成部29、第2送信部30、及び態様決定部31を有する。これらの機能部は、サーバ10が有するハードウェア機器と、サーバ10にインストールされたソフトウェア(プログラム)との協働によって実現される。
以下、各機能部について説明する。
【0051】
(映像取得部)
映像取得部21は、指導ユーザが運動の実演を行っている間、指導用端末14と通信し、指導ユーザによる見本の映像を取得する。具体的には、映像取得部21は、通信ネットワークNを通じて指導用端末14から送られてくる見本の映像のデータを、当該映像が撮影されている間、一定の取得レートにて随時取得する。
【0052】
(映像送信部)
映像送信部22は、映像取得部21により取得された見本の映像のデータを、その見本の映像と対応する対象ユーザのユーザ端末12に向けて送信する。見本の映像と対応する対象ユーザとは、見本の映像に映る指導ユーザと対応付けられたメニューを含む運動プログラムに参加し、当該運動プログラムに従って運動を行う対象ユーザである。映像送信部22によって送信された映像のデータが、対象ユーザのユーザ端末12によって受信されると、当該ユーザ端末12のディスプレイに見本の映像が表示される。
また、本実施形態では、映像取得部21が見本の映像のデータを取得すると、映像送信部22が、そのデータを直ちに、見本の映像と対応する対象ユーザのユーザ端末12に向けて送信する。これにより、ライブ配信される見本の映像を、略リアルタイムで対象ユーザのユーザ端末12に表示させることができる。
【0053】
(画像取得部)
画像取得部23は、本発明の取得部に相当し、対象ユーザが運動プログラムに従って運動を行っている間、対象ユーザのユーザ端末12と通信し、当該ユーザ端末12のカメラを用いて撮影された対象ユーザの撮影画像を取得する。具体的に説明すると、画像取得部23は、通信ネットワークNを通じてユーザ端末12から送られてくる撮影画像のデータを、画像撮影中(つまり、対象ユーザが運動を行っている間)、一定の取得レートにて随時取得する。
【0054】
(受付部)
受付部24は、オンラインフィットネスの利用に際して対象ユーザが行う操作を受け付ける。具体的に説明すると、対象ユーザがユーザ端末12を操作すると、その操作内容を示すデータ(以下、操作データ)がユーザ端末12によって生成され、その後、生成された操作データがサーバ10に向けて送信される。受付部24は、ユーザ端末12から送られてくる操作データを受信することで、対象ユーザの操作を受け付ける。
【0055】
受付部24が受け付ける操作には、オンラインフィットネスを利用する際に対象ユーザが行う各種の操作、具体的には、選択、指定、指示、要求、命令、許可又は拒否、登録、予約及びその他の入力操作等が含まれる。例えば、受付部24は、対象ユーザが行う運動プログラムの選択操作、アバタの選択操作、設定された第1部位及び第2部位に対する変更操作、及び、変更操作の完了時点で行われるプログラム開始操作等を受け付ける。
なお、本実施形態において、設定された第1部位及び第2部位に対する変更操作は、対象ユーザのユーザ端末12に上述の確認画像が表示されてから対象ユーザがプログラム開始操作を行うまでの間に受付け可能である。
【0056】
(設定部)
設定部25は、対象ユーザにより選択された運動プログラムの開始に際して、対象ユーザの身体のうち、第1部位に該当する部位と、第2部位に該当する部位とを、対象ユーザが行う運動の内容に応じて設定する。また、本実施形態では、運動プログラムに含まれる運動のメニューに応じて、対象ユーザの身体のうち、第1部位に該当する部位と、第2部位に該当する部位とが設定される。より詳しく説明すると、本実施形態では、対象ユーザが、対応する部位が互いに異なる第1メニュー及び第2メニューを含む運動プログラムに従って運動を行う。この場合、対象ユーザが第1メニューの運動を行っている期間については、設定部25が、対象ユーザの身体のうち、第1メニューと対応する部位を第2部位として設定し、それ以外の部位を第1部位として設定する。また、対象ユーザが第2メニューの運動を行っている期間については、設定部25が、第2メニューと対応する部位を第2部位として設定し、それ以外の部位を第1部位として設定する。
【0057】
(設定変更部)
設定変更部26は、設定部25により設定された第1部位及び第2部位に対する変更操作を対象ユーザが行い、その変更操作が受付部24によって受け付けられた場合に、変更操作に基づいて、設定部25により設定された第1部位及び第2部位を変更する。
【0058】
(データ生成部)
データ生成部27は、対象ユーザが運動を行っている間、運動中の対象ユーザの動きを表す表示画像の表示用データを生成する。より詳しく説明すると、データ生成部27は、受付部24によって受け付けられたアバタの選択操作に基づいて、対象ユーザにより選択されたアバタを特定し、選択されたアバタのうち、第1部位に該当する部位の画像片(アバタ画像片)を、画像取得部23により取得された撮影画像に基づいて描く。また、データ生成部27は、画像取得部23により取得された撮影画像から、第2部位に該当する部位の画像片(リアル画像片)を抽出する。そして、データ生成部27は、描画された第1部位のアバタ画像片と、抽出された第2部位のリアル画像片とを含んだ表示画像の表示用データを生成する。
【0059】
また、本実施形態では、対象ユーザが第1メニュー及び第2メニューを含む運動プログラムに従って運動を行い、対象ユーザが第1メニューの運動を行っている期間については、前述の通り、設定部25が、第1メニューと対応する部位を第2部位として設定する。この期間について、データ生成部27は、第1メニューと対応する部位(第2部位)のリアル画像片を含んだ表示画像の表示用データを生成する。
他方、対象ユーザが第2メニューの運動を行っている期間については、前述の通り、設定部25が、第2メニューと対応する部位を第2部位として設定する。この期間については、データ生成部27は、第2メニューと対応する部位(第2部位)のリアル画像片を含んだ表示画像の表示用データを生成する。
【0060】
さらに、本実施形態において、データ生成部27は、表示画像の表示用データを指導ユーザ毎に生成する。一方、運動プログラムに含まれる複数のメニューのそれぞれには、指導ユーザが関連付けられており、対象ユーザは、メニューに関連付けられた指導ユーザから指導を受ける。この点を踏まえ、対象ユーザが第1メニューの運動を行っている期間中、データ生成部27は、第1メニューと関連付けられた指導ユーザ(以下、第1指導ユーザ)に対しては、第1メニューと対応する部位(第2部位)のリアル画像片を含んだ表示画像の表示用データを生成する。一方、同期間中、データ生成部27は、第1指導ユーザ以外の指導ユーザに対しては、第1メニューと対応する部位をアバタ画像片(第1画像片)によって表した表示画像の表示用データを生成する。
【0061】
また、対象ユーザが第2メニューの運動を行っている期間中、データ生成部27は、第2メニューと関連付けられた指導ユーザ(以下、第2指導ユーザ)に対しては、第2メニューと対応する部位(第2部位)のリアル画像片を含んだ表示画像の表示用データを生成する。一方、同期間中、データ生成部27は、第2指導ユーザ以外の指導ユーザに対しては、第2メニューと対応する部位をアバタ画像片(第1画像片)によって表した表示画像の表示用データを生成する。
【0062】
さらにまた、本実施形態では、設定変更部26により第1部位及び第2部位が変更された場合に、データ生成部27は、変更後の第1部位のアバタ画像片と、変更後の第2部位のリアル画像片とを含んだ表示画像の表示用データを生成する。
【0063】
また、対象ユーザが運動を行っている間に対象ユーザの第1部位と第2部位とが重なり、例えば、第2部位の前に第1部位が位置することがあり得る。この場合、アバタ画像片とリアル画像片とが重なるために、表示画像において、部位同士の重なり部分が見え難くなる。そこで、第1部位と第2部位とが重なった場合、データ生成部27は、部位同士の重なりが反映された表示画像の表示用データを生成する。
【0064】
より詳しく説明すると、対象ユーザの運動中において第1部位と第2部位とが重なったときの表示画像の表示用データを生成する際に、第1部位が特定の部位であったとする。この場合、データ生成部27は、
図11に示すように、第1部位のアバタ画像片、及び、第2部位のうち、少なくとも第1部位と重なった部分のアバタ画像片を含んだ表示画像の表示用データを生成する。なお、このとき、第1部位と重なり合った第2部位の全体をアバタ画像片によって表してもよい。
また、対象ユーザの運動中において第1部位と第2部位とが重なったときの表示画像の表示用データを生成する際に、第1部位が特定の部位以外の部位であったとする。この場合、データ生成部27は、
図12に示すように、第2部位のリアル画像片、及び、第1部位のうち、少なくとも第2部位と重なった部分のリアル画像片を含んだ表示画像の表示用データを生成する。なお、このとき、第2部位と重なり合った第1部位の全体をリアル画像片によって表してもよい。
【0065】
以上のように、第1部位と第2部位とが重なった場合に、データ生成部27は、第1部位が特定の部位であるか否かに応じて、表示画像のうち、第1部位と第2部位との重なり部分の見え方を決定し、その決定内容を反映して表示用データを生成する。
なお、特定の部位は、対象ユーザが他のユーザに特に見せたくない部位、例えば顔に予め設定されてもよく、あるいは、対象ユーザが特定の部位を指定又は変更できてもよい。また、編集画面(例えば、提示画面に設けられた編集ボタンをタッチすることで表示される編集画面)にて特定の部位の設定及び変更ができてもよい。
【0066】
(第1送信部)
第1送信部28は、本発明の送信部に相当し、データ生成部27により生成された表示用データを、対象ユーザに運動を指導する指導ユーザの指導用端末14に向けて送信する。対象ユーザに運動を指導する指導ユーザは、対象ユーザが選択した運動プログラムに含まれる運動メニューに関連付けられた指導ユーザである。
【0067】
対象ユーザが第1メニューの運動を行っている間、第1送信部28は、第1メニューと対応する部位(第2部位)のリアル画像片を含んだ表示画像の表示用データを、第1メニューと関連付けられた第1指導ユーザの指導用端末14に向けて送信する。これにより、対象ユーザが第1メニューの運動を行っている間、第1指導ユーザの指導用端末14には、第1メニューと対応する部位のリアル画像片を含んだ表示画像が表示される。第1指導ユーザは、表示画像中のリアル画像片を見て、対象ユーザの身体のうち、第1メニューと対応する部位(例えば、第1メニューの運動中に注目すべき部位)の動きを確認することができる。
【0068】
また、対象ユーザが第2メニューの運動を行っている間、第1送信部28は、第2メニューと対応する部位(第2部位)のリアル画像片を含んだ表示画像の表示用データを、第2メニューと関連付けられた第2指導ユーザの指導用端末14に向けて送信する。これにより、対象ユーザが第2メニューの運動を行っている間、第2指導ユーザの指導用端末14には、第2メニューと対応する部位のリアル画像片を含んだ表示画像が表示される。第2指導ユーザは、表示画像中のリアル画像片を見て、対象ユーザの身体のうち、第2メニューと対応する部位(例えば、第2メニューの運動中に注目すべき部位)の動きを確認することができる。
【0069】
また、本実施形態では、前述したように、データ生成部27が指導ユーザ毎に表示画像の表示用データを生成し、これに伴って、第1送信部28は、それぞれの指導ユーザの指導用端末14に、それぞれの指導ユーザと対応する表示用データを送信する。この点をより具体的に説明するために、対象ユーザが第1メニュー及び第2メニューを含む運動プログラムに従って運動を行うケースを想定することとする。
【0070】
対象ユーザが第1メニューの運動を行っている間、第1指導ユーザに対しては、第1メニューと対応する部位(第2部位)のリアル画像片を含んだ表示画像の表示用データが生成され、第2指導ユーザに対しては、第1メニューと対応する部位をアバタ画像片によって表した表示画像の表示用データが生成される。そして、第1送信部28は、対象ユーザが第1メニューの運動を行っている期間中、各指導ユーザの指導用端末14に、当該各指導ユーザに対して生成された表示用データを送信する。これにより、対象ユーザが第1メニューの運動を行っている間、第1指導ユーザは、対象ユーザの身体のうち、第1メニューと対応する部位の動きをリアル画像片によって確認することができる。他方、第2指導ユーザは、第1メニューと対応する部位について、リアル画像片を見ることができず、アバタ画像片のみを見ることになる。
【0071】
対象ユーザが第2メニューの運動を行っている間、第2指導ユーザに対しては、第2メニューと対応する部位(第2部位)のリアル画像片を含んだ表示画像の表示用データが生成され、第1指導ユーザに対しては、第2メニューと対応する部位をアバタ画像片によって表した表示画像の表示用データが生成される。そして、第1送信部28は、対象ユーザが第2メニューの運動を行っている期間中、各指導ユーザの指導用端末14に、当該各指導ユーザに対して生成された表示用データを送信する。これにより、対象ユーザが第2メニューの運動を行っている間、第2指導ユーザは、対象ユーザの身体のうち、第2メニューと対応する部位の動きをリアル画像片によって確認することができる。他方、第1指導ユーザは、第2メニューと対応する部位について、リアル画像片を見ることができず、アバタ画像片のみを見ることになる。
【0072】
(第2データ生成部)
第2データ生成部29は、対象ユーザが運動プログラムに従って運動を行うに際して、上述した確認画像を表示させる第2表示用データを生成する。確認画像は、指導ユーザの指導用端末14に表示される表示画像と同じ画像であり、第1部位のアバタ画像片と第2部位のリアル画像片とを合成した画像である。
本実施形態において、第2データ生成部29は、表示画像が指導ユーザの指導用端末14に表示される前、詳しくは、対象ユーザにより選択された運動プログラムが開始される前に、第2表示用データを生成する。
【0073】
(第2送信部)
第2送信部30は、第2データ生成部29により生成された第2表示用データを、対象ユーザのユーザ端末12に向けて送信する。ユーザ端末12では、第2表示用データが展開されて、確認画像がユーザ端末12のディスプレイに表示され、詳しくは、
図3Cに示す提示画面にて表示される。
また、本実施形態では、前述したように、表示画像が指導ユーザの指導用端末14に表示される前に、第2データ生成部29が第2表示用データを生成することになっている。これに合わせる形で、第2送信部30も、表示画像が指導ユーザの指導用端末14に表示される前に、第2表示用データを対象ユーザのユーザ端末12に送信する。
【0074】
(態様決定部)
態様決定部31は、表示画像中のアバタ画像片の表示態様を決定する。表示態様とは、アバタ画像片に現れるアバタの該当部位の色、形状及びサイズ等である。本実施形態において、態様決定部31は、対象ユーザの身体のうち、設定部25により第2部位として設定された部位の状態、すなわち、表示画像においてリアル画像片によって表される部位の色や形状等に応じて、アバタ画像片の表示態様を決定する。例えば、第2部位として設定された部位が黒色である場合、態様決定部31は、アバタ画像片の表示色を白色又は黄色に決定する。
なお、態様決定部31により決定されたアバタ画像片の表示態様は、表示画像及び確認画像に反映される。つまり、態様決定部31により決められたアバタ画像片の表示態様に基づき、データ生成部27は表示用データを生成し、第2データ生成部29は第2表示用データを生成する。
【0075】
<<本発明の一つの実施形態に係る情報処理方法について>>
次に、オンラインフィットネスに関する情報処理フローについて説明する。本実施形態に係る情報処理フローは、本発明の情報処理方法を採用しており、
図13A及び13Bに示す流れに従って進行する。換言すると、情報処理フロー中の各ステップ(具体的には、
図13A及び13Bに示す各ステップ)は、本発明の情報処理方法の構成要素に該当する。なお、以下に説明する情報処理フローは、あくまでも一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、ステップの実施順序を入れ替えてもよい。
【0076】
情報処理フローでは、サーバ10、対象ユーザのユーザ端末12、及び、指導ユーザの指導用端末14のそれぞれのプロセッサ10a、12a、14aが、対応する処理を実行し、また、上記機器の間ではデータ通信が行われる。
【0077】
具体的に説明すると、情報処理フローでは、先ず、対象ユーザがユーザ端末12を操作し、自分が希望する運動プログラム及びアバタを選択する(S001)。サーバ10のプロセッサ10aは、対象ユーザの選択操作を受け付けると(S002)、選択された運動プログラムに含まれる運動メニューに応じて、対象ユーザの身体のうち、第1部位に該当する部位と、第2部位に該当する部位とをメニュー毎に設定する(S003)。このステップS003は、対象ユーザの身体において第1部位に該当する部位と、第2部位に該当する部位とを、対象ユーザが運動プログラムに従って行う運動の内容に応じて設定する工程に相当する。
【0078】
その後、対象ユーザのユーザ端末12に搭載されたカメラにより、対象ユーザの全身が撮影され(S004)、その撮影画像がユーザ端末12からサーバ10に向けて送信される(S005)。サーバ10が上記の撮影画像を取得(受信)すると(S006)、サーバ10のプロセッサ10aが、確認画像を表示させるための第2表示用データを生成する(S007)。本ステップS007において、プロセッサ10aは、S001にて選択されたアバタ、及びS006にて取得された撮影画像に基づいて、S003にて設定された第1部位のアバタ画像片を描くとともに、上記の撮影画像から第2部位のリアル画像片を抽出する。そして、プロセッサ10aは、第1部位のアバタ画像片と第2部位のリアル画像片とを含む確認画像の表示用データ、すなわち第2表示用データを生成する。
【0079】
生成された第2表示用データは、サーバ10から対象ユーザのユーザ端末12に向けて送信される(S008)。ユーザ端末12が第2表示用データを受信すると(S009)、ユーザ端末12のプロセッサ12aが、第2表示用データを展開して確認画像をディスプレイに表示させる(S010)。対象ユーザは、ユーザ端末12にて確認画像を確認し、問題が無い場合には、所定操作としてのプログラム開始操作を行う(S011)。その後、対象ユーザにより選択された運動プログラムの開始時刻になると、対象ユーザは、運動プログラムに従って運動を開始する。
【0080】
なお、特に図示していないが、対象ユーザは、確認画面を確認した際に第1部位及び第2部位の変更を希望する場合、編集画面にて、第1部位及び第2部位に対する変更操作を行うことができる。この場合、サーバ10のプロセッサ10aは、変更操作を受け付け、その変更操作に基づいて第1部位及び第2部位を変更する。第1部位及び第2部位を変更した場合、プロセッサ10aは、変更後の第1部位のアバタ画像片と、変更後の第2部位のリアル画像片とを含んだ確認画像を表示させる第2表示用データを生成し、S008以降のステップを再度実施するとよい。
【0081】
対象ユーザが運動を行っている間、対象ユーザのユーザ端末12に搭載されたカメラにより、運動中の対象ユーザ(例えば、対象ユーザの全身)が撮影され(S012)、その撮影画像が逐次、ユーザ端末12からサーバ10に向けて送信される(S013)。サーバ10が上記の撮影画像を取得(受信)すると(S014)、サーバ10のプロセッサ10aが、表示画像を表示させるための表示用データを生成する(S015)。
【0082】
ステップS015において、プロセッサ10aは、S001にて選択されたアバタ及びS014にて取得された撮影画像に基づいて、S003にて設定された第1部位のアバタ画像片を描くとともに、上記の撮影画像から、第2部位のリアル画像片を抽出する。そして、プロセッサ10aは、第1部位のアバタ画像片と第2部位のリアル画像片とを含む表示画像の表示用データを生成する。このとき、プロセッサ10aは、撮影画像に現れる第2部位に応じて、アバタ画像片の表示態様(例えば、表示色又は形状)を決定し、その表示態様にて表示画像中のアバタ画像片を表示させる表示用データを生成してもよい。
【0083】
生成された表示用データは、サーバ10から指導ユーザの指導用端末14に向けて送信される(S016)。指導用端末14が表示用データを受信すると(S017)、指導用端末14のプロセッサ14aが、表示用データを展開して表示画像をディスプレイに表示させる(S018)。指導ユーザは、指導用端末14にて表示画像を確認し、特に、表示画像中、第2部位のリアル画像片を見て、第2部位の動きを確認する。
【0084】
ここで、指導ユーザにより確認される表示画像は、
図14に示すように、指導ユーザ毎に異なり、また、同図に示すように、運動プログラムに含まれる運動のメニューが切り替わる毎に変化する。例えば、対象ユーザが選択した運動プログラムに第1メニュー及び第2メニューが含まれており、対象ユーザが当該プログラムに従って運動することとする。この場合、対象ユーザが第1メニューの運動を行っている間、第1メニューと対応する部位(第2部位)のリアル画像片と、それ以外の部位のアバタ画像片と、を含む表示画像が、第1メニューと関連付けられた第1指導ユーザの指導用端末14に表示される。他方、第2メニューと関連付けられた第2指導ユーザの指導用端末14には、第1メニューと対応する部位、及びそれ以外の部位のそれぞれがアバタ画像片によって表された表示画像、すなわちアバタ画像が表示される。
【0085】
また、運動プログラムの進行により、運動のメニューは、第1メニューから第2メニューに切り替わる。そして、対象ユーザが第2メニューの運動を行っている間には、
図14に示すように、第2メニューと対応する部位(第2部位)のリアル画像片と、それ以外の部位のアバタ画像片と、を含む表示画像が、第2指導ユーザの指導用端末14に表示される。他方、第1指導ユーザの指導用端末14には、同図に示すように、第2メニューと対応する部位、及びそれ以外の部位のそれぞれがアバタ画像片によって表された表示画像、すなわちアバタ画像が表示される。
【0086】
また、対象ユーザの運動中、対象ユーザの身体の第1部位と第2部位とが重なる場合がある。このとき、第1部位が特定の部位(例えば、顔)である場合、表示画像は、第1部位のアバタ画像片、及び、第2部位のうち、少なくとも第1部位と重なった部分のアバタ画像片を含んだ画像となる(
図11参照)。他方、第1部位が特定の部位以外の部位(例えば、腹部)である場合、表示画像は、第2部位のリアル画像片、及び、第1部位のうち、少なくとも第2部位と重なった部分と当該重なった部分の周辺のリアル画像片を含んだ画像となる(
図12参照)。
【0087】
上述したS012~S019の一連のステップは、運動プログラムが終了するまで、繰り返し実施される(S019)。そして、対象ユーザが運動プログラムを終えた時点で、オンラインフィットネスに関する情報処理フローが終了する。
【0088】
<<その他の実施形態>>
以上までに本発明の具体的な実施形態を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた一例にすぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記の実施形態から変更又は改良され得る。また、本発明には、その等価物が含まれる。
【0089】
また、上記の実施形態についての説明において参照された図面が示す画面例も一例に過ぎず、画面の構成例、表示される情報の内容、及びGUI(Graphical User Interface)等は、システム設計の仕様及びユーザの好み等に応じて自由に設計することができ、また適宜変更し得るものである。
【0090】
また、上記の実施形態において、ユーザ端末12又は指導用端末14に画像を表示させる態様には、端末自体に備わった表示器(ディスプレイ)に表示させる態様、及び、端末に有線又は無線形式で接続された表示器に表示する態様が含まれる。なお、ユーザ端末12又は指導用端末14に接続された表示器には、一般的な据え置き型のディスプレイの他に、VRゴーグル等のHMD(Head Mounted Display)が含まれ得る。
【0091】
また、本発明に関しては、上記の実施形態とは異なる他の実施形態(変形例)が複数考えられ得る。以下、それぞれの変形例について説明する。なお、以下では、上記の実施形態と相違する点を主として説明し、共通する点については説明を省略することとする。
【0092】
(情報処理装置の構成に関する変形例)
本発明の情報処理装置は、サーバ10によって構成される場合に限定されず、本発明の情報処理装置が備える機能のうちの一部が、ユーザ端末12又は指導用端末14に備わってもよい。その場合には、サーバ10とユーザ端末12又は指導用端末14との協働によって本発明の情報処理装置が構成されることになる。
【0093】
(同一の運動プログラムに同時に参加可能な対象ユーザの人数に関する変形例)
上記の実施形態では、一つの運動プログラムに一人の対象ユーザが参加するケースを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、同一の運動プログラムに複数の対象ユーザが同時に参加してもよい。この場合、表示画像の表示用データが対象ユーザ毎に生成され、指導ユーザは、各対象ユーザの運動中の動きを示す表示画像を対象ユーザ毎に確認することができる。
なお、上記の変形例において、指導ユーザが、同一の運動プログラムに同時に参加する複数の対象ユーザの中から、表示画像にて運動中の動きを確認する対象ユーザを選択できるようにしてもよい。
【0094】
(運動のメニューに関連付けられる指導ユーザに関する変形例)
上記の実施形態では、一つの運動のメニューに対して、一人の指導ユーザが関連付けられるケースを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、一つの運動のメニューに対して複数の指導ユーザが関連付けられてもよい。この場合、対象ユーザがあるメニューの運動を行っている間、当該メニューに関連付けられている複数の指導ユーザの各々のユーザ端末12に、表示画像を表示させることになる。
【0095】
より具体的に説明するために、対象ユーザにより選択された運動プログラム中の第1メニューに複数の指導ユーザ(第1指導ユーザ)が関連付けられている場合を例に挙げて説明する。この場合、情報処理装置の設定部25は、対象ユーザの身体のうち、第1部位に該当する部位と、第2部位に該当する部位と、を第1指導ユーザ毎に設定することができる。このとき、設定部25は、対象ユーザと所定の関係を有する第1指導ユーザについては、対象ユーザと所定の関係を有しない第1指導ユーザに比べて、第2部位に該当する部位を多く設定してもよい。つまり、対象ユーザと所定の関係を有する第1指導ユーザの指導用端末14に表示される表示画像では、対象ユーザと所定の関係を有しない第1指導ユーザの指導用端末14に表示される表示画像に比べて、より多くの部位がリアル画像片によって表示される。
なお、対象ユーザと所定の関係を有するとは、前述したように、例えば、対象ユーザがこれまでに所定回数以上の指導を受けている指導ユーザであること、あるいは、対象ユーザがパーソナルトレーナとして指名している指導ユーザであること等である。
【0096】
(アバタ画像片の表示態様に関する変形例)
上記の実施形態に係る情報処理装置は、態様決定部31を備えていることとした(
図10参照)。そして、態様決定部31は、表示画像におけるアバタ画像片の表示態様を、対象ユーザの身体のうち、第2部位に該当する部位に応じて設定することとした。ただし、これに限定されず、対象ユーザの意向を踏まえてアバタ画像片の表示態様を決めてもよい。より詳しく説明すると、情報処理装置が、態様決定部31を備えない代わりに、
図15に示すように提示部32を備えてもよい。
図15は、本発明の変形例に係る情報処理装置の機能を示す図である。
【0097】
提示部32は、アバタ画像片について、1つ以上の表示形態(具体的には、表示色及び形状)を対象ユーザに提示する。この際、提示部32によって提示される表示態様は、第2部位のリアル画像片に応じて決められ、より詳しくは、リアル画像片に現れる第2部位の色及び形状等に基づいて決められる。対象ユーザは、提示された表示形態の中からいずれか一つを選定する。この場合、データ生成部27は、対象ユーザにより選定された表示態様にて表示されるアバタ画像片を含む表示画像の表示用データを生成するとよい。
【0098】
[まとめ]
本発明の目的の一つは、運動を行っている対象ユーザの撮影画像を他のユーザ側で適切に表示することである。
より具体的には、以下に示す[付記1]~[付記15]に対応する課題を解決することを目的とする。
【0099】
[付記1]
本発明の目的の一つは、付記1に対応する課題を解決することであり、具体的には、運動を行う対象ユーザの身体のうち、他のユーザに見せたくない部位については実際の撮影画像を見せず、運動中に注目すべき部位については撮影画像を確認可能とすることである。
本発明の情報処理装置は、上記の課題を解決するために、付記1の構成として、運動を行う対象ユーザの撮影画像を取得する取得部と、撮影画像に基づいて対象ユーザの身体における第1部位が描かれた第1画像片と、撮影画像中、身体における第1部位以外の第2部位が抽出された第2画像片とを含んだ表示画像の表示用データを生成するデータ生成部と、身体のうち、第1部位に該当する部位と、第2部位に該当する部位とを、運動の内容に応じて設定する設定部と、を備える。
上記の構成によれば、運動中の対象ユーザの画像を表示する際に、対象ユーザの身体の第1部位を、撮影画像に基づいて描かれた第1画像片によって表示し、それ以外の第2部位を、実際の撮影画像から抽出された第2画像片によって表示する。そして、対象ユーザの身体のうち、第1部位に該当する部位と、第2部位に該当する部位とが、運動の内容に応じて設定される。これにより、運動中に注目すべき部位(第2部位)については、実際の撮影画像である第2画像片を見て、その部位の動きを確認することができる一方で、それ以外の部位(第1部位)については、第1画像片によって隠すことができる。この結果、対象ユーザ、及び、運動中の対象ユーザの画像を確認する他のユーザ(詳しくは、指導ユーザ)にとって好ましい態様にて、運動中の対象ユーザの画像を表示させることができる。
【0100】
[付記2]
本発明の目的の一つは、付記2に対応する課題を解決することであり、具体的には、第1部位を表す第1画像片として、適切な画像を表示可能とすることである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、[付記2]の構成として、身体中の各部位に対応して複数の部位が設定されるアバタについて、対象ユーザの選択を受け付ける受付部を備え、データ生成部は、対象ユーザにより選択されたアバタのうち、第1部位に該当する部位の第1画像片を含んだ表示画像の表示用データを生成するとよい。
上記の構成によれば、第1画像片として、対象ユーザにより選択されたアバタの画像のうち、第1部位に該当する部位の画像を表示することにより、運動中の対象ユーザの第1部位については、実際の撮像画像を見せずに隠すことができる。
【0101】
[付記3]
本発明の目的の一つは、付記3に対応する課題を解決することであり、具体的には、運動の内容に応じて、第1部位に該当する部位と、第2部位に該当する部位とを設定することを、より容易にすることである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、[付記3]の構成として、運動の内容が運動のメニューに応じて変わる場合において、設定部は、メニューに応じて、身体のうち、第1部位に該当する部位と、第2部位に該当する部位と、を設定するとよい。
上記の構成によれば、第1部位に該当する部位と、第2部位に該当する部位とを、運動のメニューと関連付けて設定することにより、より容易に、運動の内容に応じて第1部位及び第2部位を設定することができる。
【0102】
[付記4]
本発明の目的の一つは、付記4に対応する課題を解決することであり、具体的には、対象ユーザが複数のメニューを含む運動プログラムに従って運動を行う場合に、対象ユーザの身体のうち、実際の撮影画像を確認できる部位を、メニューの遷移に応じて適切に切り替えることである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、[付記4]の構成として、対象ユーザが、対応する部位が互いに異なる第1メニュー及び第2メニューを含む運動プログラムに従って運動を行う場合、対象ユーザが第1メニューの運動を行っている期間については、設定部が、第1メニューと対応する部位を第2部位として設定し、データ生成部が、第1メニューと対応する部位の第2画像片を含んだ表示画像の表示用データを生成し、対象ユーザが第2メニューの運動を行っている期間については、設定部が、第2メニューと対応する部位を第2部位として設定し、データ生成部が、第2メニューと対応する部位の第2画像片を含んだ表示画像の表示用データを生成するとよい。
上記の構成によれば、運動プログラムに含まれる第1メニュー及び第2メニューのそれぞれについて、当該メニューと対応する部位を第2部位として設定し、設定された第2部位について、実際の撮影画像が第2画像片として表示される。これにより、対象ユーザが運動プログラムに従って運動を行っている間には、運動プログラムの進行によりメニューが変わると、それに応じて、対象ユーザの身体のうち、実際の撮影画像を確認できる部位が適切に切り替わるようになる。
【0103】
[付記5]
本発明の目的の一つは、付記5に対応する課題を解決することであり、具体的には、対象ユーザが運動プログラムに従って運動している間、指導ユーザが、各メニューに応じて対象ユーザの身体の動きを適切に確認することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、[付記5]の構成として、表示用データを、対象ユーザに運動を指導する指導ユーザの端末に送信する送信部を備え、第1メニューには第1指導ユーザが関連付けられ、第2メニューには第2指導ユーザが関連付けられている場合、対象ユーザが第1メニューの運動を行っている間、送信部が、第1メニューと対応する部位の第2画像片を含んだ表示画像の表示用データを、第1指導ユーザの端末に送信し、対象ユーザが第2メニューの運動を行っている間、送信部が、第2メニューと対応する部位の第2画像片を含んだ表示画像の表示用データを、第2指導ユーザの端末に送信するとよい。
上記の構成によれば、各メニューの運動を行う対象ユーザの表示画像として、当該メニューと対応する部位の第2画像片を含む表示画像を、当該メニューと対応する指導ユーザの端末に表示することができる。これにより、各メニューの運動を指導する指導ユーザは、対象ユーザの身体のうち、各メニューにおいて注目すべき部位の動きを、実際の撮影画像(第2画像片)により確認することができる。
【0104】
[付記6]
本発明の目的の一つは、付記6に対応する課題を解決することであり、具体的には、対象ユーザが運動プログラムに従って運動している間、各指導ユーザに対して、メニューに応じて適切な表示画像を見せることである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、[付記6]の構成として、データ生成部は、指導ユーザ毎に表示画像の表示用データを生成し、送信部は、それぞれの指導ユーザの端末に、それぞれの指導ユーザと対応する表示用データを送信し、対象ユーザが第1メニューの運動を行っている間、データ生成部は、送信部により第2指導ユーザに送信される表示用データとして、第1メニューと対応する部位の第1画像片を含んだ表示画像の表示用データを生成するとよい。
上記の構成によれば、対象ユーザが第1メニューの運動を行っている間、第1メニューと対応する指導ユーザではない第2指導ユーザに対しては、第1メニューと対応する部位について、実際の撮影画像を見せないようにすることができる。これにより、各指導ユーザに対して、対象ユーザが行っている運動のメニューに応じて適切な表示画像を見せることができる。
【0105】
[付記7]
本発明の目的の一つは、付記7に対応する課題を解決することであり、具体的には、対象ユーザの身体のうち、指導ユーザが実際の撮影画像を確認することができる範囲を、指導ユーザと対象ユーザとの関係を考慮して設定することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、[付記7]の構成として、第1メニューに複数の第1指導ユーザが関連付けられている場合、設定部は、第1指導ユーザ毎に、第1部位に該当する部位と、第2部位に該当する部位とを設定し、且つ、設定部は、対象ユーザと所定の関係を有する第1指導ユーザについては、対象ユーザと所定の関係を有しない第1指導ユーザに比べて、第2部位に該当する部位を多く設定するとよい。
上記の構成によれば、対象ユーザと所定の関係を有するか否かに応じて、対象ユーザの身体中、表示画像にて実際の撮影画像(すなわち、第2画像片)が表示される部位の数が変わる。つまり、指導ユーザが実際の撮影画像を確認することができる範囲が、指導ユーザと対象ユーザとの関係を踏まえて設定されることになる。
【0106】
[付記8]
本発明の目的の一つは、付記8に対応する課題を解決することであり、具体的には、対象ユーザが運動している間に対象ユーザの身体の第1部位と第2部位とが重なった場合に、第1部位がどの部位であるかに応じて、適当な表示画像を表示することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、[付記8]の構成として、運動中において第1部位と第2部位とが重なったときの表示画像の表示用データを生成する際に、第1部位が特定の部位である場合、データ生成部は、第1部位の第1画像片、及び、第2部位のうち、少なくとも第1部位と重なった部分の第1画像片を含んだ表示画像の表示用データを生成するとよい。
上記の構成によれば、対象ユーザの身体の第1部位と第2部位とが重なり、第1部位が特定の部位であった場合、その部位の実際の撮影画像を見せないことを優先し、第2部位のうち、第1部位と重なった部分の画像として、第2画像片ではなく、第1画像片が表示される。以上のように、第1部位と第2部位とが重なり、且つ第1部位が特定の部位である場合には、その点を踏まえて第1画像片及び第2画像片の各々の表示範囲を設定して、適当な表示画像を表示させることができる。
【0107】
[付記9]
本発明の目的の一つは、付記9に対応する課題を解決することであり、具体的には、対象ユーザが運動している間に対象ユーザの身体の第1部位と第2部位とが重なった場合に、第1部位がどの部位であるかに応じて、適当な表示画像を表示可能とすることである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、[付記9]の構成として、運動中において第1部位と第2部位とが重なったときの表示画像の表示用データを生成する際に、第1部位が特定の部位以外の部位である場合、データ生成部は、第2部位の第2画像片、及び、第1部位のうち、少なくとも第2部位と重なった部分の第2画像片を含んだ表示画像の表示用データを生成するとよい。
上記の構成によれば、対象ユーザの身体の第1部位と第2部位とが重なり、第1部位が特定の部位以外の部位であった場合、実際の撮影画像により第2部位の動きを確認できることを優先し、第1部位のうち、第2部位と重なった部分の画像として、第1画像片ではなく、第2画像片が表示される。以上のように、第1部位と第2部位とが重なり、且つ第1部位が特定の部位以外の部位である場合には、その点を考慮して第1画像片及び第2画像片の各々の表示範囲を設定して、適当な表示画像を表示させることができる。
【0108】
[付記10]
本発明の目的の一つは、付記10に対応する課題を解決することであり、具体的には、指導ユーザの端末に表示される表示画像、すなわち、指導ユーザに見せる対象ユーザの画像を、対象ユーザが事前に確認できるようにすることである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、[付記10]の構成として、対象ユーザに運動を指導する指導ユーザの端末には、データ生成部により生成された表示用データに基づく表示画像が表示され、指導ユーザの端末に表示される表示画像と同じ確認画像を表示させる第2表示用データを生成する第2データ生成部と、表示画像が指導ユーザの端末に表示される前に、第2表示用データを対象ユーザの端末に送信する第2送信部と、を備えるとよい。
上記の構成によれば、指導ユーザの端末に表示画像が表示される前の時点で、その表示画像と同じ確認画像を、対象ユーザの端末に表示させる。これにより、指導ユーザが対象ユーザの画像を見る前に、対象ユーザは、確認画像を見て、表示画像の構成を事前に確認(把握)することができる。この結果、指導ユーザに見せる対象ユーザの表示画像について対象ユーザの確認を得た上で、表示画像を指導ユーザに見せることができる。
【0109】
[付記11]
本発明の目的の一つは、付記11に対応する課題を解決することであり、具体的には、対象ユーザの意向を反映させて第1部位及び第2部位を設定して、運動中の対象ユーザの表示画像を表示することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、[付記11]の構成として、対象ユーザの端末に確認画像が表示されてから対象ユーザが所定操作を行うまでの間に、設定部により設定された第1部位及び第2部位を、対象ユーザの変更操作に基づいて変更する設定変更部を備え、設定変更部により第1部位及び第2部位が変更された場合に、データ生成部は、変更後の第1部位の第1画像片と、変更後の第2部位の第2画像片とを含んだ表示画像の表示用データを生成するとよい。
上記の構成によれば、第1部位及び第2部位を設定した後、対象ユーザの変更操作に基づいて第1部位及び第2部位を変更し、変更後の第1部位及び第2部位に基づく表示画像を表示させることができる。すなわち、対象ユーザの意向を反映して第1部位及び第2部位を設定した上で表示画像を表示することができる。
【0110】
[付記12]
本発明の目的の一つは、付記12に対応する課題を解決することであり、具体的には、表示画像中、第1画像片を適切な表示態様にて表示することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、[付記12]の構成として、身体のうち、設定部により第2部位として設定された部位に応じて、第1画像片の表示態様を決定する態様決定部をさらに備えるとよい。
上記の構成によれば、対象ユーザの身体の第2部位、すなわち、実際の撮影画像が表示される部位に応じて、第1画像片の表示態様が決定される。これにより、表示画像では、実際の撮影画像から抽出された第2画像片と適合(マッチ)する表示態様にて、第1画像片が表示されるようになる。
【0111】
[付記13]
本発明の目的の一つは、付記13に対応する課題を解決することであり、具体的には、表示画像中の第1画像片を、対象ユーザの意向を踏まえた表示態様にて表示することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、[付記13]の構成として、第1画像片について、第2画像片に応じて決められる1つ以上の表示形態を対象ユーザに提示する提示部を備え、データ生成部は、対象ユーザにより選定された表示態様にて表示される第1画像片を含む表示画像の表示用データを生成するとよい。
上記の構成によれば、対象ユーザが、第1画像片の表示態様を選定する。これにより、表示画像では、対象ユーザにとって所望の表示態様にて、第1画像片が表示されるようになる。
【0112】
[付記14]
本発明の目的の一つは、付記14に対応する課題を解決することであり、具体的には、運動を行う対象ユーザの身体のうち、他のユーザに見せたくない部位については実際の撮影画像を見せず、運動中に注目すべき部位については撮影画像を確認可能とすることである。
本発明の情報処理方法は、上記の課題を解決するため、付記14の構成として、プロセッサが、運動を行う対象ユーザの撮影画像を取得し、プロセッサが、撮影画像に基づいて対象ユーザの身体における第1部位が描かれた第1画像片と、撮影画像中、身体における第1部位以外の第2部位が抽出された第2画像片とを含んだ表示画像の表示用データを生成し、プロセッサが、身体のうち、第1部位に該当する部位と、第2部位に該当する部位とを、運動の内容に応じて設定する、情報処理方法である。
上記の構成によれば、運動中に注目すべき第2部位については、実際の撮影画像である第2画像片を見て、その部位の動きを確認することができる一方で、それ以外の部位である第1部位については、第1画像片によって隠すことができる。この結果、対象ユーザ、及び、運動中の対象ユーザの画像をチェックする他のユーザ(具体的には、指導ユーザ)にとって好ましい態様にて、運動中の対象ユーザの画像を表示することができる。
【0113】
[付記15]
本発明の目的の一つは、付記15に対応する課題を解決することであり、具体的には、運動を行う対象ユーザの身体のうち、他のユーザに見せたくない部位については実際の撮影画像を見せず、運動中に注目すべき部位については撮影画像を確認可能とすることである。
本発明のプログラムは、プロセッサに、運動を行う対象ユーザの撮影画像を取得させ、プロセッサに、撮影画像に基づいて対象ユーザの身体における第1部位が描かれた第1画像片と、撮影画像中、身体における第1部位以外の第2部位が抽出された第2画像片とを含んだ表示画像の表示用データを生成させ、プロセッサに、身体のうち、第1部位に該当する部位と、第2部位に該当する部位とを、運動の内容に応じて設定させる、プログラムである。
上記の構成によれば、運動中に注目すべき第2部位については、実際の撮影画像である第2画像片を見て、その部位の動きを確認することができる一方で、それ以外の部位である第1部位については、第1画像片によって隠すことができる。この結果、対象ユーザ、及び、運動中の対象ユーザの画像をチェックする他のユーザ(具体的には、指導ユーザ)にとって好ましい態様にて、運動中の対象ユーザの画像を表示することができる。
【符号の説明】
【0114】
10 サーバ(情報処理装置)
10a プロセッサ
10b メモリ
10c 通信用インタフェース
10d ストレージ
12 ユーザ端末(端末)
12a プロセッサ
12b メモリ
12c 通信用インタフェース
12d 入力機器
12e 出力機器
14 指導用端末(端末)
14a プロセッサ
14b メモリ
14c 通信用インタフェース
14d 入力機器
14e 出力機器
21 映像取得部
22 映像送信部
23 画像取得部(取得部)
24 受付部
25 設定部
26 設定変更部
27 データ生成部
28 第1送信部(送信部)
29 第2データ生成部
30 第2送信部
31 態様決定部
32 提示部
N 通信ネットワーク
S 通信システム