(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098420
(43)【公開日】2024-07-23
(54)【発明の名称】ダクト
(51)【国際特許分類】
F24F 13/02 20060101AFI20240716BHJP
F24F 13/22 20060101ALI20240716BHJP
F24F 13/08 20060101ALI20240716BHJP
B60H 1/00 20060101ALI20240716BHJP
【FI】
F24F13/02 Z
F24F13/22 221
F24F13/02 A
F24F13/02 D
F24F13/08 A
B60H1/00 102L
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023001939
(22)【出願日】2023-01-10
(71)【出願人】
【識別番号】000229955
【氏名又は名称】日本プラスト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100187193
【弁理士】
【氏名又は名称】林 司
(74)【代理人】
【識別番号】100181766
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 均
(72)【発明者】
【氏名】大石 裕介
(72)【発明者】
【氏名】村松 敬祐
【テーマコード(参考)】
3L080
3L081
3L211
【Fターム(参考)】
3L080AA03
3L080AE05
3L081AA02
3L081AB02
3L081BA03
3L211BA26
3L211BA52
3L211DA14
(57)【要約】
【課題】より簡単な構造又は手段で結露の発生を防止又は抑制することが可能なダクトを提供する。
【解決手段】本発明のダクト(1,2)は、中空形状のダクト本体部(10)と、ダクト本体部(10)の内壁面(11)から外壁面(12)に貫通する少なくとも1つの貫通孔(30,50)と、貫通孔(30,50)を介して流出する気体の流れを変えて案内する少なくとも1つのガイド部(40,60)とを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に気体の流通路が設けられている中空形状のダクト本体部と、
前記ダクト本体部の内壁面から外壁面に貫通する少なくとも1つの貫通孔と、
前記流通路から前記貫通孔を介して流出する前記気体の流れを変えて案内する少なくとも1つのガイド部と
を有することを特徴とするダクト。
【請求項2】
前記ガイド部は、前記貫通孔を介して流出する前記気体の流れを、前記ダクト本体部の前記外壁面に沿わせるように、又は、前記ダクト本体部の前記外壁面に当てるように案内する形状を有する
請求項1記載のダクト。
【請求項3】
前記ガイド部は、前記貫通孔を介して流出する前記気体の流れを、前記流通路を流れる前記気体の流通方向と同じ方向又は略同じ方向に案内する形状を有する
請求項1記載のダクト。
【請求項4】
前記貫通孔が前記ダクト本体部の前記外壁面に開口する開口面積は、4mm2以上10mm2以下である
請求項1~3の何れかに記載のダクト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気体を流通させる流通路を有するダクトに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両には、一般的に、気体を内部に流通させて搬送するダクトが設けられており、このようなダクトによって、例えばエアコンディショナー等の空調装置で温度調節された空気が、空調装置からインストルメントパネル等に設けられる空気吹出装置に向けて搬送される。このように空気の搬送に用いられるダクトに関して、例えば特開2021-188802号公報(特許文献1)には、結露抑制効果が高いエアコンディショナー用ダクトが開示されている。
【0003】
この特許文献1に記載されているダクトは、ダクトのダクト壁を貫通する複数の貫通穴と、複数の貫通穴を覆うようにダクト壁の外面に密着して取り付けられる不織布又は発泡材とを有する。また、不織布又は発泡材は、ダクト壁に設けた貫通穴と不織布又は発泡材とを通じてダクトの内部空間と外部空間との間で空気が通過可能に形成されている。
【0004】
また特許文献1には、ダクト壁の貫通穴から漏出した空気が不織布又は発泡材に滞留して、ダクトの外部(すなわち外気)とダクトの内部の間に急な温度勾配や熱の流れが生ずることが抑制されるため、不織布又は発泡材の外表面から、ダクト壁の内周面にかけての温度勾配が緩やかになって、結露の発生が抑制されることが説明されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1のダクトでは、ダクトのダクト壁に設けた複数の貫通穴を不織布又は発泡材で外側から覆う必要があるため、ダクトの構造が複雑になるとともに、ダクトの材料コストの増大を招くという問題がある。また、ダクトの製造において、不織布又は発泡材をダクト壁に貼り付ける作業等を行う必要があるため、製造工程の工数及び作業量を増大させて、生産性や作業効率の低下を招くという問題もある。
【0007】
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、不織布及び発泡材を用いることなく、より簡単な構造又は手段で結露の発生を防止又は抑制することが可能なダクトを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明により提供されるダクトは、内部に気体の流通路が設けられている中空形状のダクト本体部と、前記ダクト本体部の内壁面から外壁面に貫通する少なくとも1つの貫通孔と、前記流通路から前記貫通孔を介して流出する前記気体の流れを変えて案内する少なくとも1つのガイド部とを有するダクトである。
【0009】
本発明のガイドにおいて、前記ガイド部は、前記貫通孔を介して流出する前記気体の流れを、前記ダクト本体部の前記外壁面に沿わせるように、又は、前記ダクト本体部の前記外壁面に当てるように案内する形状を有することが好ましい。
また、前記ガイド部は、前記貫通孔を介して流出する前記気体の流れを、前記流通路を流れる前記気体の流通方向と同じ方向又は略同じ方向に案内する形状を有することが好ましい。
更に、前記貫通孔が前記ダクト本体部の前記外壁面に開口する開口面積は、4mm2以上10mm2以下であることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明のダクトによれば、特許文献1に記載されているような不織布及び発泡材を用いることなく、従来のダクトよりも簡単な構造又は手段で結露の発生を防止又は抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施例1に係るダクトの一部を模式的に示す断面図である。
【
図2】本発明の実施例2に係るダクトの一部を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら説明する。
【実施例0013】
図1は、本実施例1に係るダクトの一部を模式的に示す断面図である。
本実施例1のダクト1は、自動車に搭載されており、ダクト1の一端部が、空気の温度調節を行うエアコンディショナー(不図示)に接続されるとともに、ダクト1の他端部が、自動車のインストルメントパネルに設けられる空気吹出装置(不図示)に接続される。これにより、本実施例1のダクト1は、エアコンディショナーから供給される空気を、空気吹出装置(不図示)まで搬送できる。この場合、空気吹出装置には、ベンチレータ等が含まれる。
【0014】
なお、
図1又は
図2に示すダクト1,2の説明に関して、前後方向とは、空気(気体)がダクト1,2の内部に設けられた流通路20をエアコンディショナーから空気吹出装置に向けて流通する流通方向5に沿った方向をいう。この場合、空気が流れる下流側の方向を前方とし、上流側の方向を後方とする。例えば
図1の図面においては、図面の左側がダクト1の前方となり、図面の右側がダクト1の後方となる。
【0015】
本実施例1のダクト1は、
図1に示すように、中空形状を備えるダクト本体部10と、ダクト本体部10の内部に設けられる空気の流通路20と、ダクト本体部10を貫通する貫通孔30と、貫通孔30から流出する空気(気体)の流れを変えて案内するガイド部40とを有する。
【0016】
本実施例1のダクト本体部10は、合成樹脂により形成されている。このダクト本体部10は、空気の流通路20を囲んで形成されており、また、ダクト本体部10のエアコンディショナー(不図示)に接続する一端部から、空気吹出装置(不図示)に接続する他端部まで、空気の搬送経路に沿って連続して形成されている。
【0017】
ダクト本体部10は、流通路20に向く内壁面11と、内壁面11の反対側に配されるとともに外側に向く外壁面12とを有する。また、ダクト本体部10は、ダクト1の使用に耐え得る適切な強度を安定して確保できる厚さを有する。ここで、ダクト本体部10の厚さは、ダクト本体部10の内壁面11と外壁面12との間の寸法により規定される。本実施例1のダクト本体部10は、例えば
図1に示すようなダクト本体部10の少なくとも一部の範囲において、空気の流通方向5に沿って長い円筒状に形成されており、また、空気がまっすぐに流れるような直線状の形状を有する。
【0018】
なお本発明において、ダクト本体部の材質及び作製方法は特に限定されない。また、ダクト本体部は、内部の流通路に空気を流通させて搬送可能に形成されていれば、ダクト本体部の具体的な形状、空気の流通方向に沿った長さ、流通方向に直交する断面の大きさ等は特に限定されるものではない。更に、ダクト本体部は、例えば流通方向に直交する断面が多角形であるような角筒状に形成されていてもよい。また、ダクト本体部は、屈曲部又は湾曲部等によって折り曲げられたような形状を有していてもよい。
【0019】
本実施例1のダクト本体部10には、ダクト本体部10の内壁面11と外壁面12との間を貫通する貫通孔30が設けられている。この貫通孔30によって、ダクト本体部10の外側の外部空間とダクト本体部10内の流通路20とが連通している。例えば本実施例1の場合、
図1に示すダクト本体部10の範囲には、2つの貫通孔30が配されている。このような貫通孔30が設けられていることよって、空気をダクト本体部10の流通路20内に流したときに、空気を流通路20からダクト本体部10の外側に流出させることができる。
【0020】
各貫通孔30は、貫通孔30におけるダクト本体部10の厚さ方向に直交する断面が円形を有するように形成されている。また本実施例1において、各貫通孔30は、ダクト本体部10の外壁面12に開口する開口面積が4mm2以上10mm2以下となるように形成されている。貫通孔30の開口面積が4mm2以上であることにより、空気を貫通孔30から適度に安定して流出させることができ、それによって、後述するように、貫通孔30から流出させた空気によって、ダクト本体部10の外壁面12に結露が発生することを防止又は抑制できる。
【0021】
また、貫通孔30の開口面積が10mm2以下であることにより、ダクト本体部10の流通路20を流れる空気を、貫通孔30から外部空間に向けて微小な流量で流出させることができるため、空気の過剰な流出を防止できる。これにより、ダクト1で空気を搬送するときの漏れ損失(風漏れ損失)を小さく抑制できる。また、ダクト1に要求されている気密性の性能を安定して満たすことができる。ここで、漏れ損失は、空気が貫通孔から外部空間に流出することによって生じる損失を意味する。
【0022】
本実施例1では、1つの貫通孔30に対して、貫通孔30から流出した空気の流れを案内する1つのガイド部40がそれぞれ対応して設けられている。本実施例1において、
図1に示す2つのガイド部40は、互いに同じ形状で、同じ大きさに形成されている。なお本発明において、1つのダクト1のダクト本体部10に複数のガイド部40が設けられる場合、その複数のガイド部40は、互いに同じ形状で形成されていてもよく、また、互いに異なる形状で形成されていてもよい。また本発明では、例えば1つのガイド部が、複数の貫通孔に対して、複数の貫通孔に跨るような形状で設けられていていもよい。
【0023】
本実施例1のガイド部40は、ダクト本体部10と一体的に形成されている。また、ガイド部40は、貫通孔30から流出する空気の流れを、ダクト本体部10の外壁面12に沿わせるように案内する形状を有する。ここで、空気の流れを、ダクト本体部10の外壁面12に沿わせるとは、ガイド部40から吹き出す空気を、ある程度の長さ(例えば、貫通孔30の直径よりも長い長さ)で、ダクト本体部10の外壁面12から離れないように、又は離れ難いように流すことを意味する。
【0024】
更に、本実施例1のガイド部40は、貫通孔30から流出する空気の流れを、ダクト本体部10内の流通路20を流れる空気の流通方向5(本実施例1の場合は前後方向)と同じ方向に、又は略同じ方向に案内する形状を有する、ここで、空気の流通方向5と同じ方向、又は略同じ方向であるとは、例えば、ガイド部40から吹き出す空気の主要な流れ(又は、大まかな流れ)の向きと、空気の流通方向5との間に形成される角度が、±30°以下になること、好ましくは±20°以下になることを意味する。
【0025】
本実施例1のガイド部40の形状についてより具体的に説明すると、本実施例1のガイド部40は、ドーム(略半球)状の形状を半分に切断したような形状を有する。また、例えば本実施例のダクト1を前後方向に沿って貫通孔30の直径の位置で切断したときの断面(
図1)を見たときに、ガイド部40は、貫通孔30の周りを形成するダクト本体部10の孔周縁部のうちの後端部から、斜め前方外側に向けて曲がりながら延びる形状を有する。
【0026】
また、本実施例1のガイド部40は、貫通孔30の前記開口面積の50%以上の範囲を外側から覆うように形成されている。これにより、貫通孔30から流出する空気の流れをガイド部40で安定して案内することができる。また、各ガイド部40の前端部には、貫通孔30から流出した空気を外部空間に吹き出す1つの吹き出し口41が形成されている。本実施例1の場合、ガイド部40の吹き出し口41は、吹き出し口41から空気を前方側に向けて吹き出すように形成されている。
【0027】
本実施例1のガイド部40が上述した形状で形成されていることにより、貫通孔30から流出した空気をガイド部40で案内して、ガイド部40の吹き出し口41から、ダクト本体部10の外壁面12に沿わせる方向に、また、空気の流通方向5と同じ方向に又は略同じ方向に安定して吹き出すことができる(
図1を参照)。
【0028】
このような本実施例1のダクト1によれば、エアコンディショナー(不図示)で温度調節された空気(例えば、冷たい空気)が、エアコンディショナーからダクト1に供給されることにより、その温度調節された空気を、ダクト本体部10の流通路20を介して、空気吹出装置(不図示)に安定して搬送できる。
【0029】
また本実施例1のダクト1は、ダクト本体部10に設けられる貫通孔30と、その貫通孔30に対応して設けられるガイド部40とを有することにより、ダクト本体部10の流通路20で温度調節された空気を搬送するときに、その空気を貫通孔30からダクト本体部10の外側に微小な流量で意図的に流出できる。更に、貫通孔30から流出した空気の流れをガイド部40によって案内して、空気を、ガイド部40の吹き出し口41から、上述したようにダクト本体部10の外壁面12に沿わせる方向に吹き出すことができる。特に本実施例1では、空気を、ガイド部40の吹き出し口41から、ダクト本体部10内の空気の流通方向5と同じ方向に又は略同じ方向に吹き出すことにより、空気を強く吹き出し易くすることができる。
【0030】
これにより、ダクト本体部10の外壁面12の近傍に、例えば結露を生じさせ易い温かくて湿った空気(温かくて湿度が高い空気)が存在する場合であっても、ダクト本体部10内を流れる冷たい空気の一部を、ガイド部40の吹き出し口41から、ダクト本体部10の外壁面12に沿うように吹き出すことによって、ダクト本体部10の外壁面12の近傍から、温かくて湿った空気を追い出すことができる。更に、ダクト本体部10の外壁面12の近傍における空気の温度を低下させて、その近傍における空気の温度と、ダクト本体部10の外壁面12の温度との間の温度差を小さくすること、又はなくすことができる。
【0031】
従って、本実施例1のダクト1では、貫通孔30及びガイド部40という比較的簡単に形成可能な構造又は手段を採用することによって、ダクト1の周りの空気が温かくて湿った状態であっても、ダクト1のダクト本体部10内に冷たい空気を流通させたときに、ダクト本体部10の外壁面12に結露が生じることを効果的に防止又は抑制できる。
【0032】
更に、本実施例1のダクト1では、例えば特許文献1に記載されているような不織布及び発泡材を用いなくても、結露を防止又は抑制できるため、特許文献1のダクトに比べて、材料コストの削減を図ることができる。また、ダクト1の製造工程における工数及び作業量を低減できるため、生産性や作業効率の向上が図れる。
なお、本実施例2のダクト2において、ダクト本体部10及び流通路20は、前述した実施例1のダクト1と実質的に同様に形成されている。このため、本実施例2では、冗長を避けるために、ダクト本体部10及び流通路20についての詳しい説明を省略し、貫通孔50及びガイド部60について主に説明する。
本実施例2のガイド部60は、貫通孔50から流出する空気の流れを、ダクト本体部10の外壁面12に当て、その後、ダクト本体部10の外壁面12に沿わせるように案内する形状を有しており、また、貫通孔50から流出する空気の流れを、流通路20を流れる空気の流通方向5と同じ方向に、又は略同じ方向に案内する形状を有する。
より具体的に説明すると、本実施例2のガイド部60は、前述した実施例1のガイド部40よりも、空気を案内する経路を長くして形成されている。本実施例2のガイド部60は、ダクト本体部10から延びる筒状の第1パイプ部62と、第1パイプ部62に対して屈曲部63を介して前方に折れ曲がって延びる筒状の第2パイプ部64と、貫通孔50から流出した空気を外部空間に吹き出す吹き出し口61とを有する。
第1パイプ部62は、ガイド本体部で貫通孔50の周りを形成する孔周縁部から前後方向(流通方向5)に直交する直交方向に円筒状に延びている。第2パイプ部64は、屈曲部63によって、第1パイプ部62に対して90°以上の角度で折れ曲がって形成され、更に、ダクト本体部10の外壁面12に向けて延びている。吹き出し口61は、第2パイプ部64の先端に設けられている。
このような本実施例2のダクト2によれば、エアコンディショナー(不図示)で温度調節された空気(例えば、冷たい空気)を空気吹出装置(不図示)に向けて安定して搬送できる。また本実施例2のダクト2は、ガイド部60の吹き出し口61から吹き出す空気によって、ダクト本体部10の外壁面12の近傍にある空気を追い出すことができる。また、例えばエアコンディショナー(不図示)で温度調節された冷たい空気が、ダクト本体部10の流通路20を流通する場合に、ダクト本体部10の外壁面12の近傍における空気の温度と、ダクト本体部10の外壁面12の温度との間の温度差を小さくすること、又はなくすことができる。
従って、本実施例2のダクト2においても、前述した実施例1のダクト1と同様に、特許文献1に記載されているような不織布及び発泡材を用いなくても、ダクト本体部10の外壁面12に結露が生じることを効果的に防止又は抑制できる。
なお、本発明は、上述した実施例1及び実施例2に限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
また上述した実施例1及び実施例2のダクト1,2は、自動車のエアコンディショナーから空気吹出装置に空気を搬送するダクトとして形成されているが、本発明は、それ以外の目的で自動車に設けられるダクトに対しても同様に適用可能である。また本発明は、家屋等の建物に設けられるダクトや、製造装置を含む各種の装置に設けられるダクトに対しても同様に適用可能である。