IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ オピネル エス アー エスの特許一覧

特開2024-98484栓抜きを備え、関節接合されたブレードを有するナイフ
<>
  • 特開-栓抜きを備え、関節接合されたブレードを有するナイフ 図1
  • 特開-栓抜きを備え、関節接合されたブレードを有するナイフ 図2
  • 特開-栓抜きを備え、関節接合されたブレードを有するナイフ 図3
  • 特開-栓抜きを備え、関節接合されたブレードを有するナイフ 図4
  • 特開-栓抜きを備え、関節接合されたブレードを有するナイフ 図5
  • 特開-栓抜きを備え、関節接合されたブレードを有するナイフ 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098484
(43)【公開日】2024-07-23
(54)【発明の名称】栓抜きを備え、関節接合されたブレードを有するナイフ
(51)【国際特許分類】
   B26B 11/00 20060101AFI20240716BHJP
   B67B 7/04 20060101ALI20240716BHJP
   B67B 7/16 20060101ALI20240716BHJP
   B67B 7/44 20060101ALI20240716BHJP
   B26B 1/02 20060101ALI20240716BHJP
   B25F 1/02 20060101ALI20240716BHJP
【FI】
B26B11/00
B67B7/04
B67B7/16
B67B7/44
B26B1/02 A
B25F1/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023174116
(22)【出願日】2023-10-06
(31)【優先権主張番号】2300252
(32)【優先日】2023-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(71)【出願人】
【識別番号】523128759
【氏名又は名称】オピネル エス アー エス
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オピネル フランソワ
【テーマコード(参考)】
3C061
3C064
3E081
【Fターム(参考)】
3C061AA03
3C061AA44
3C064AA05
3C064AC14
3C064AD03
3C064BA12
3C064BB61
3C064CB64
3E081AA08
3E081AA15
3E081AB06
3E081AC01
3E081AC07
3E081BB01
3E081BB42
3E081DD01
3E081DD03
3E081EE21
3E081FF04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】改良された栓抜きを備えた、関節接続ブレードを有するナイフを提供する。
【解決手段】ナイフ(1)は、栓抜き(9)をさらに備え、栓抜き(9)は、柄(2)の第2長手方向端に配置され、栓抜き(9)は、柄(2)の長手方向軸に対して直交する軸の周りを自由に回転するように取り付けられたワイヤ構造体を備え、ワイヤ構造体(10)は、柄(2)と共に、口金を受けるように意図された栓抜き開口を区画する閉じた輪郭を画定し、栓抜き(9)は、口金の上側部における栓抜き(9)の支持を可能にする支持要素(2a)であって、柄の支持領域によって形成される、支持要素(2a)と、口金の下側に栓抜き(9)を引っ掛けることを可能にするフック要素であって、ワイヤ構造体(10)の直線状の横断部によって形成される、フック要素とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向軸を有する柄(2)と、前記柄(2)の第1長手方向端に回転可能に取り付けられたブレード(3)とを備え、前記ブレード(3)は、前記柄(2)の外側へ展開されて前記柄(2)と一直線状になる位置と、前記柄(2)内に設けられた空間内に折りたたまれた位置との間で回転可能であるナイフ(1)であって、
前記ナイフ(1)は、栓抜き(9)をさらに備え、
前記栓抜き(9)は、前記柄(2)の第2長手方向端に配置され、
前記栓抜き(9)は、前記柄(2)の前記長手方向軸に対して直交する軸の周りを自由に回転するように取り付けられたワイヤ構造体(10)を備え、
前記ワイヤ構造体(10)は、前記柄(2)と共に、口金(13)を受けるように意図された栓抜き開口(11)を区画する閉じた輪郭を画定し、
前記栓抜き(9)は、
前記口金(13)の上側部における前記栓抜き(9)の支持を可能にする支持要素(2a)であって、前記柄(2)の支持領域によって形成される支持要素(2a)と、
前記口金(13)の下側に前記栓抜き(9)を引っ掛けることを可能にするフック要素(10d)であって、前記ワイヤ構造体(10)の直線状の横断部によって形成されるフック要素(10d)と、を備える
ことを特徴とする、ナイフ(1)。
【請求項2】
前記柄の前記支持領域(2a)は、前記柄(2)の平坦な表面であり、前記柄(2)の第2長手方向端に配置され、前記柄(2)の長手方向軸に対して傾斜する
ことを特徴とする、請求項1に記載のナイフ(1)。
【請求項3】
前記ワイヤ構造体(10)は、屈曲した金属製のワイヤからなる
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のナイフ(1)。
【請求項4】
前記ワイヤ構造体(10)は平坦であり、前記ワイヤは断面が円形である
ことを特徴とする、請求項3に記載のナイフ(1)。
【請求項5】
前記ワイヤの直径は、3mmよりも小さい
ことを特徴とする、請求項4に記載のナイフ(1)。
【請求項6】
前記ワイヤの直径は、1.5mmと1.8mmの間に含まれる
ことを特徴とする、請求項4又は5に記載のナイフ(1)。
【請求項7】
前記ワイヤ構造体(10)は、
前記柄(2)の第2長手方向端を始点として、前記第2長手方向端から長手方向に離れ、
a)前記柄(2)の横方向ハウジング(12)内に、それぞれ嵌合する2つの横方向端部(10a)と、
b)前記横方向端部(10a)に、基部側部分がそれぞれ接続された2つの長手方向部(10b)と、
c)前記柄(2)の長手方向軸の方向において、長手方向部に、基部側部分がそれぞれ接続された2つの傾斜部(10c)と、
d)前記2つの傾斜部(10c)に接続される前記直線状の横断部(10d)と、
を連続的に備える
ことを特徴とする、請求項1-6のいずれか1項に記載のナイフ(1)。
【請求項8】
前記ナイフ(1)は、
前記柄(2)の第1端に固定され、前記ブレード(3)が回転可能に取り付けられる回転ロッド(4)が横断する、スプリットリング状で、かつ固定フェルールと称する第1フェルール(5a)と、
前記固定フェルール(5a)と同軸に配置されるとともに前記ブレード(3)の回転軸の位置において前記柄(2)の前記第1端に配置され、前記柄(2)の長手方向軸に沿ってそれ自体が回転することが可能な、スプリットリング状で、かつ回転フェルールと称する第2フェルール(5b)と、を備える
ことを特徴とする、請求項1-7のいずれか1項に記載のナイフ(1)。
【請求項9】
コルク抜き(7)が配置される、収納凹部(6)を備える
ことを特徴とする、請求項1-8のいずれか1項に記載のナイフ(1)。
【請求項10】
ボトル(14)の栓を抜くための、請求項1-9のいずれか1項に記載のナイフ(1)の使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柄とその柄に関節接合されたブレードとを含むナイフ型の手持ち器具に関し、この手持ち器具は、ブレードを柄の内部空間内に収納できるとともに、かつブレードを実質的に柄の長手方向軸に沿った状態にして使用できるものである。
【0002】
本発明は、より詳細には、栓抜きを備えたこの種のナイフに関する。
【背景技術】
【0003】
ドライバやパンチ等のようなさらなるツールを少なくとも1つ有するナイフが知られている。
【0004】
例えば、最も知られているものは、「スイスアーミーナイフ」と一般に呼ばれる、柄を形成するブロックを含む手持ち器具である。柄には、はさみ、やすり、パンチのブレード、ドライバ、コルク抜き、USBキー等のようないくつかのツールが、横軸に沿って関節接合の態様で取り付けられる。
【0005】
栓抜きをツールとして使用することが、特に知られている。栓抜きは、金属キャップを変形させることによって、その金属キャップにより閉められたボトルを開けるように設計された小さな器具である。
【0006】
栓抜きには主要な2つの型がある。ブレード型ないしリップ型の栓抜きと、フォーク型、爪型、トゥース型、ないしフック型の栓抜きである。
【0007】
ブレード型またはリップ型の栓抜きは、口金(キャップ)の一部を通過可能にするのに十分な矩形の穴が一端を貫通する柄で構成されている。使用者は、ブレードを王冠の下に当ててブレードの反対側を口金の中央に載せるように、この穴に口金をはめ込まなければならない。ブレードを下から上へ押し上げることによってブレードが数個の歯を動かして金属が変形し、締められたガラスのネックが開放される。
【0008】
フォーク型、爪型タイプ、トゥース型、またはフック型の栓抜きは、支点と対向する部分が切断された先端部を有する小さな金属のブレードで形成されている。この全体が、一種の硬いクランプを形成している。使用者は、先端部をカラーの一つの襞の下にはめ込んで口金の中央部の反対側の縁に位置させる。ブレードタイプまたはリップタイプの栓抜きでは、下から上へ押し上げることで栓を抜くことが行われる。このタイプの栓抜きは、「スイスアーミーナイフ」タイプのマルチブレードナイフにしばしば用いられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、改良された栓抜きを備えた、関節接続ブレードを有するナイフを提案し、口金に栓抜きを簡単に位置決めでき、栓抜きを簡単にするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって、本発明は、長手方向軸を有する柄と、柄の第1長手方向端に回転可能に取り付けられたブレードとを備え、ブレードは柄の外へ展開されて柄と一直線状になる位置と、柄に設けられた空間内に折りたたまれた位置との間で回転可能であるナイフを対象とする。
【0011】
本発明によれば、このナイフは、栓抜きをさらに備え、栓抜きは、柄の第2長手方向端に配置され、栓抜きは、柄の前記長手方向軸に対して直交する軸の周りを自由に回転するように取り付けられたワイヤ構造体を備え、ワイヤ構造体は、柄と共に、口金を受けるように意図された栓抜き開口を区画する閉じた輪郭を画定し、栓抜きは、口金の上側部における前記栓抜きの支持を可能にする支持要素であって前記柄の支持領域によって形成される支持要素と、口金の下側に栓抜きを引っ掛けることを可能にするフック要素であってワイヤ構造体の直線状の横断部によって形成されるフック要素と、を備える。
【0012】
よって、柄に対して自由に回転するように取り付けられ、直線状の横断部が設けられたワイヤ構造体を使用することにより、口金(キャップ)上での栓抜きの容易かつ確実な位置決めが可能になり、よって、容易に栓を抜くことを行うことが可能になる。
【0013】
柄の支持領域は、柄の平坦な表面にし、柄の第2長手方向端に配置し、柄の長手方向軸に対して傾斜させることができる。
【0014】
ワイヤ構造体は、屈曲した金属製のワイヤにしてもよい。
【0015】
好ましくは、ワイヤ構造体は扁平状であり、ワイヤは断面が円形である。
【0016】
有利には、ワイヤの直径は、3mmよりも小さい。
【0017】
好ましくは、ワイヤの直径は、1.5mmと1.8mmの間に含まれる。
【0018】
このワイヤ構造体は、柄の第2長手方向端を始点として、第2長手方向端から長手方向に離れ、a)柄の横方向ハウジング内に、それぞれ嵌合する2つの横方向端部と、b)横方向ハウジングに、基部側部分がそれぞれ接続された2つの長手方向部と、c)柄の長手方向軸に向かって傾斜し、長手方向部に基部側部分がそれぞれ接続された2つの部分と、d)2つの傾斜部に接続される直線状の横断部と、を連続的に備えるようにするとよい。
【0019】
このナイフは、柄の第1端に固定され、ブレードが回転可能に取り付けられる回転ロッドが横断する、スプリットリング状で、かつ固定フェルールと称する第1フェルールと、固定フェルールと同軸に配置されるとともにブレードの回転軸の位置において柄の第1端に配置され、柄の長手方向軸に沿ってそれ自体が回転することが可能な、スプリットリング状で、かつ回転フェルールと称する第2フェルールとを備えるようにすることができる。
【0020】
このナイフは、コルク抜きが配置される収納凹部を備えるようにしてもよい。
【0021】
本発明は、ボトルの栓を抜くための上述のナイフの使用方法にも関する。
【0022】
本発明の他の特徴及び有利な点は、添付された図面を参照しながら、非限定的な実施形態についての以下の詳細な説明を読めば明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、本発明に係るナイフの全体の斜視図である。
図2図2は、図1のナイフの上面図である。
図3図3は、図1のナイフの底面図である。
図4図4は、ナイフのワイヤ構造体を除いた、図1のナイフの側面図である。
図5図5は、図1のナイフの分解斜視図である。
図6図6は、図1のナイフを使用して行うボトルの栓抜きを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1図5に示されるように、折り畳みブレードナイフ型の、本発明に係るナイフ1は、木製又はポリアミドのようなプラスチック材料(グラスファイバのような充填材を含むプラスチック材料)製の柄2と、柄2の中へ折り畳み可能なブレード3とを備える。このブレード3は、柄2を貫通する回転ロッド4に、回転可能に取り付けられる。
【0025】
柄2の第1端に配置されるフェルールシステム5は、この柄の長手方向軸に沿った回転リングを用いて、使用のために展開されたブレード3を、所定位置に止めることを可能にする。
【0026】
柄2の端部には、固定フェルールと呼ばれるスプリットリング状の第1フェルール5aが固定され、柄2のブレードの関節接続軸が第1フェルール5aと交差している。回転フェルールと呼ばれる第2フェルール5bも、スプリットリング状であり、第2フェルール5bは、固定フェルール5aと同軸に(ブレードの回転軸上において柄の端に)配置され、柄2の長手方向軸に沿ってそれ自体が回転することが可能である(図5)。
【0027】
フェルール5a,5bのそれぞれに設けられた溝により、ブレード3が(柄2内に)折りたたまれた位置から展開された位置へ移動することが可能であり、その逆に移動することも同様に可能である。
【0028】
安全性の理由から、使用時に展開位置でブレード3を止めるために、使用者が回転フェルール5bを回転させることにより、ブレード3の基端部を(柄2に向かって)フェルールの先端部の周縁部に接触させてブレード3の旋回を抑制し、それによって所定の位置にブレード3を維持する。
【0029】
有利には、この柄2は、細長い形状で柄2の長手方向軸に沿って配置された側方凹部6を備え、この側方凹部6は、柄2の側方に配置されて柄2の全長にわたって外側に開放されている(図3)。
【0030】
この凹部6の中には、柄2の軸と交差する回転ロッド8に回転可能に取り付けられるコルク抜き7が配置される。このコルク抜き7の回転ロッド8は、ブレード3の回転ロッド4に対して直交する。
【0031】
本発明によれば、このナイフ1は、柄2の第2端において栓抜き9を備える。
【0032】
この栓抜き9は、例えば金属製で通常はステンレス鋼から形成されるワイヤ10から成るワイヤ構造体を備える。有利には、このワイヤ10は、一平面内で延び、栓抜き開口11を区画する閉じたループを柄2の端とともに画定するように折り曲げられている。
【0033】
有利には、ワイヤ構造体10は、柄2の長手方向軸に関して対称である。
【0034】
特に、このワイヤ10は、2つの横方向端部10aを備え、横方向端部10aは、柄2の2つの対応するハウジング(ドリル穴)12内で径方向に嵌合する2つのスタッドを構成する。この2つのハウジング12は一直線上に揃えられており、ワイヤ構造体の回転軸を規定し、前記ワイヤ構造体の回転軸は柄2の長手方向軸に対して直交する(図4)。
【0035】
図5に示される実施形態において、柄2の基部のワイヤ10の2つの横方向端部10aは、それぞれが、長手方向部10bによって、次いで傾斜部10cによって、柄の外側に向かって延びる。この傾斜部10cは、柄2の軸方向において、長手方向部10bを先端の横断部10dに接続する。よって、この横断部10dの長さは、2つの長手方向部10bの間の距離よりも短い。
【0036】
横方向端部10aと長手方向部10bは、実質的に矩形を区画形成し、その一方で傾斜部10cと中央の横断部10dは、実質的に等脚台形を区画形成する。
【0037】
有利には、横方向端部10a、長手方向部10b、傾斜部10c及び中央の横断部10dは、直線である。
【0038】
その代わりに、長手方向部10b及び傾斜部10cは、湾曲していてもよいし、一直線上に並んでいてもよい。
【0039】
ワイヤ構造体10及び柄2によって区画される栓抜き開口11は、ボトルキャップの一部を収容するように意図されている。
【0040】
ボトルキャップは、典型的には王冠型である。王冠は、ボトルネックを閉じるように意図されている。ボトルネックの端部は、半円環(semi-torique)状の保持部又は少なくとも1つのアンダーカットを有するネジ山を持っている。この王冠は、大部分が金属円盤で形成され、ネックと同心にネック上に配置され、金属円盤のフランジ部分は、保持部に圧着されるように側方に折り曲げられて、凹凸が付けられた王冠を形成する。
【0041】
ワイヤ構造体10の直線状の横断部10dは、刻み目が付けられた王冠の少なくとも1つの刻み目の下側において、栓抜き9のフック領域を構成する。
【0042】
また、栓抜き9は口金(キャップ)の中央において、口金の上部を支持するように意図された支持領域2aを備える。この支持領域2aは、柄2の第2端に配置される柄2の平坦な表面である。柄2には、2つの支持領域2aを設けて、それぞれの支持領域2aが柄の軸に対して傾斜するようにしてもよい。有利には、2つの支持領域2aは、柄2の長手方向軸に対して対称である(図4)。口金上の栓抜き9の最適な位置決めのため、それぞれの支持領域2aと柄の長手方向軸との間の傾斜角は、30°と60°の間に含まれる。
【0043】
ワイヤ構造体10が自由に回転することにより、支持部材にナイフ1を吊り下げて、引っ掛けることも可能になる。
【0044】
口金の下側において中央の横断部10dの通過を容易にするため、ワイヤは、3mmより小さい直径、特に2mmより小さい直径を有し、好ましくは、直径は1.5mmと1.8mmの間に含まれる。
【0045】
最後に、有利には、ワイヤ10は、円筒形(円形断面)であり、これは、ワイヤが口金の下側において滑らないという利点を有する。有利には、中央の横断部10dは、円筒形及び直線状であり、こうすると栓抜きによる口金のグリップが良好になるので、栓を抜く作業中に栓抜き9が抜けないようにすることができる。
【0046】
図6は、栓抜き9の使用形態におけるナイフ1を示す。
【0047】
ボトル14の口金13は、栓抜き9の開口11に噛み合う。ワイヤ構造体10は、柄2に対して自由に回転するように取り付けられており、栓抜き9を口金13上に容易かつ自然に位置決めすることができ、特に、口金13上で栓抜き9をそれ自体で芯出し可能になる。
【0048】
使用者は、直線状の横断部10dが、口金13の王冠の下側を支持し、柄2の支持表面2aが口金13の中央に載るように、ワイヤ構造体によって区画された開口に口金13をはめ込む。下から上への圧力によって、直線状の横断部10dが数個の歯を動かし、このことにより金属が変形して、締められたガラスネックが開放される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【外国語明細書】