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特開2024-98624情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098624
(43)【公開日】2024-07-24
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20240717BHJP
   G06Q 30/0251 20230101ALI20240717BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20240717BHJP
【FI】
G06Q30/0241 446
G06Q30/0251
G06Q30/0207
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023002224
(22)【出願日】2023-01-11
(71)【出願人】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】増沢 逸平
(72)【発明者】
【氏名】安斎 弘子
(72)【発明者】
【氏名】水野 貴洋
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L030BB08
5L049BB07
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】イベントの実施に伴い継続性を持たせることができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成する。情報処理装置は、イベント期間中においてレコードを生成する度に、生成したレコードを登録する。情報処理装置は、ユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成するレコード生成部と、
前記イベント期間中において前記レコード生成部がレコードを生成する度に、前記レコード生成部が生成したレコードをレコード記憶部に登録するレコード登録部と、
前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する広告提供部と、
を備える、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて、報酬付与条件が満たされると、ユーザに報酬を付与する報酬付与部を備える、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記レコード生成部は、前記イベント期間中において、ユーザのログインを条件として、ユーザの指示に応じてユーザに対応するレコードを生成し、
前記レコード記憶部は、前記イベント期間中においてユーザがログオフした後であっても、前記レコード生成部が生成したユーザに対応するレコードを継続して記憶する、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記レコード生成部は、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードの数が上限数となるまでは、ユーザの指示に応じてユーザに対応するレコードを生成し、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードの数が上限数となると、ユーザに対応するレコードを生成しない、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記広告提供部は、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードの数が規定数であるときに前記広告提供条件を満たし、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理装置において、
情報管理サーバと、広告サーバと、を備え、
前記情報管理サーバは、前記広告提供条件を満たしたか否かを判定し、前記広告提供条件を満たしたときに、前記広告サーバに広告の提供を要求する、
情報処理装置。
【請求項7】
請求項5に記載の情報処理装置において、
情報管理サーバと、広告サーバと、を備え、
前記情報管理サーバは、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードの数を前記広告サーバに送信し、
前記広告サーバは、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードの数に基づいて、前記広告提供条件を満たしたか否かを判定する、
情報処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記レコード生成部は、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて前記広告提供部が広告を提供したときに、広告の提供が終了したことを契機として、ユーザに対応するレコードを生成する、
情報処理装置。
【請求項9】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記広告提供部は、前記レコード記憶部が記憶しているレコードに対応するユーザ数が第1ユーザ数である場合には、前記レコード記憶部が記憶しているレコードに対応するユーザ数が前記第1ユーザ数よりも多い第2ユーザ数である場合よりも高い頻度で前記広告提供条件を満たし、前記イベント期間中においてユーザの指示に応じて広告を提供する、
情報処理装置。
【請求項10】
請求項1~請求項9のうち何れか一項に記載の情報処理装置において、
前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて複数の選択対象のうち何れかを選択するイベントを提供するイベント提供部を備え、
前記レコード生成部は、前記イベント提供部が提供するイベントで、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて選択された選択対象とユーザとに対応するレコードを生成し、
前記イベント提供部は、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードに基づいて、ユーザの指示に応じて既に選択された選択対象を選択不能とし、ユーザの指示に応じて未だに選択されていない選択対象を選択可能とする、
情報処理装置。
【請求項11】
イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成するレコード生成部と、
前記イベント期間中において前記レコード生成部がレコードを生成する度に、前記レコード生成部が生成したレコードをレコード記憶部に登録するレコード登録部と、
前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する広告提供部と、
を備える、
情報処理システム。
【請求項12】
1又は複数のコンピュータが、
イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成することと、
前記イベント期間中においてレコードを生成する度に、生成したレコードを登録することと、
ユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供することと、
を実行する、
情報処理方法。
【請求項13】
1又は複数のコンピュータに、
イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成することと、
前記イベント期間中においてレコードを生成する度に、生成したレコードを登録することと、
ユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供することと、
を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1に示すように、広告要素を含むクイズを提供するとともに、ユーザの指示に応じてクイズに正答するとユーザにクーポンコードを付与するイベントを提供する情報処理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-101575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような情報処理システムでは、1回のイベントとして、広告要素を含むクイズが1回提供されることにより、クーポンが付与される機会が1回得られるものであった。このため、継続性の薄いイベントとなってしまっていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する情報処理装置は、イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成するレコード生成部と、前記イベント期間中において前記レコード生成部がレコードを生成する度に、前記レコード生成部が生成したレコードをレコード記憶部に登録するレコード登録部と、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する広告提供部と、を備える。
【0006】
上記課題を解決する情報処理システムは、イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成するレコード生成部と、前記イベント期間中において前記レコード生成部がレコードを生成する度に、前記レコード生成部が生成したレコードをレコード記憶部に登録するレコード登録部と、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する広告提供部と、を備える。
【0007】
上記課題を解決する情報処理方法は、1又は複数のコンピュータが、イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成することと、前記イベント期間中においてレコードを生成する度に、生成したレコードを登録することと、ユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供することと、を実行する。
【0008】
上記課題を解決するプログラムは、1又は複数のコンピュータに、イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成することと、前記イベント期間中においてレコードを生成する度に、生成したレコードを登録することと、ユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、イベントの実施に伴い継続性を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1実施形態の情報処理システムの全体構成を示す図である。
図2】第1実施形態のユーザ端末装置の電気的構成を示す図である。
図3】第1実施形態の情報処理装置の電気的構成を示す図である。
図4】第1実施形態のイベント情報を示す図である。
図5】第1実施形態のレコードを示す図である。
図6】第1実施形態のイベント制御処理を示すフローチャートである。
図7】第1実施形態のイベント制御処理を示すフローチャートである。
図8】第1実施形態のユーザ端末表示部の表示態様を示す図である。
図9】第2実施形態のイベント制御処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1実施形態]
情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムの一実施形態を説明する。情報処理システムは、ユーザに情報を提供するためのシステムである。特に、情報処理システムは、イベントに関する情報をユーザに提供するためのシステムである。
【0012】
イベントは、例えば、ユーザがダウンロードしたアプリケーションを利用して所定のサイトからユーザの指示により発生するイベントであってもよい。イベントは、例えば、スクラッチくじの抽選結果に伴ってユーザに報酬が付与されるイベントであってもよい。スクラッチくじは、複数の選択対象のうち、ユーザの選択指示により選択された選択対象に対応する抽選結果が特定可能となるとともに、ユーザの選択指示により選択された選択対象は再度選択できない状態となるくじである。
【0013】
<情報処理システム10の構成>
図1に示すように、情報処理システム10は、情報処理装置11と、ユーザ端末装置12とを備える。特に、情報処理システム10は、1又は複数のユーザ端末装置12を備えてもよい。情報処理装置11とユーザ端末装置12とは、ネットワーク13を介して通信可能に接続されている。以降、各装置間の通信について、ネットワーク13を介することの説明を省略する。
【0014】
情報処理装置11は、ウェブサーバ11Aと、情報管理サーバ11Bと、広告サーバ11Cとを備えてもよい。ウェブサーバ11Aは、ユーザ端末装置12との通信により、イベントに関する情報の入出力を制御するサーバである。情報管理サーバ11Bは、イベントに関する情報を管理するサーバである。広告サーバ11Cは、イベントの実施に伴って提供される広告に関する情報を管理するサーバである。
【0015】
<ユーザ端末装置12の構成>
図2に示すように、ユーザ端末装置12は、情報処理システム10を利用するユーザにより用いられる端末装置である。特に、ユーザ端末装置12は、情報処理システム10においてイベントに参加するユーザにより用いられる端末装置である。ユーザ端末装置12は、1又は複数のコンピュータから構成される。ユーザ端末装置12は、ユーザによって携帯可能である携帯端末装置であってもよい。
【0016】
ユーザ端末装置12は、端末制御部20、端末記憶部21、端末通信部22、端末入力部23及び端末表示部24を備える。端末制御部20は、ユーザ端末装置12を制御するように構成される。端末制御部20は、演算装置及び主記憶媒体を含む。演算装置は、OS(Operating System)及び各種プログラムを端末記憶部21等から主記憶媒体にロードし、主記憶媒体から取り出した命令を実行する。演算装置は、1つ又は複数の回路(circuitry)である。回路は、CPU、GPU(Graphic Processing Unit)、又はNPU(Neural network Processing Unit)等であってもよい。
【0017】
端末記憶部21は、副記憶媒体であって、ユーザに関する各種情報を記憶する。端末記憶部21は、イベントに関する情報を送受信可能なプログラムを記憶していてもよい。プログラムは、情報処理システム10を利用するための専用のアプリケーションであってもよい。
【0018】
端末通信部22は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。端末通信部22は、情報処理装置11との間でデータを送受信する。端末入力部23は、ユーザの操作に応じて情報を入力するように構成される。端末入力部23は、端末表示部24と一体化されたタッチパネルであってもよい。端末入力部23は、操作ボタン等のポインティングデバイスであってもよい。端末表示部24は、端末制御部20の出力指示に応じて情報を表示する。
【0019】
<情報処理装置11の構成>
図3に示すように、情報処理装置11は、情報をユーザに提供する装置である。特に、情報処理装置11は、イベントに関する情報をユーザに提供する装置である。情報処理装置11は、イベントの実施に伴って広告を提供する装置であってもよい。情報処理装置11は、情報処理システム10の管理者により管理される。情報処理装置11は、1又は複数のコンピュータから構成される。
【0020】
情報処理装置11は、制御部30、記憶部31及び通信部32を備える。制御部30は、情報処理装置11を制御するように構成される。制御部30は、演算装置及び主記憶媒体を含む。制御部30は、端末制御部20と同じような構成であり、演算装置及び主記憶媒体の説明を省略する。記憶部31は、副記憶媒体であって、情報処理システム10を管理するための各種情報を記憶する。
【0021】
通信部32は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。通信部32は、ユーザ端末装置12との間でデータを送受信する。情報処理装置11は、情報処理システム10の管理者が入力操作を行うための操作部を備えてもよく、情報を表示する表示部を備えてもよい。
【0022】
情報処理装置11の各部は、ウェブサーバ11Aの各部と、情報管理サーバ11Bの各部と、広告サーバ11Cの各部とにより構成されてもよい。詳しくは、情報処理装置11の制御部30は、ウェブサーバ11Aの第1制御部と、情報管理サーバ11Bの第2制御部と、広告サーバ11Cの第3制御部と備えてもよい。情報処理装置11の記憶部31は、ウェブサーバ11Aの第1記憶部と、情報管理サーバ11Bの第2記憶部と、広告サーバ11Cの第3記憶部とを備えてもよい。情報処理装置11の通信部32は、ウェブサーバ11Aの第1通信部と、情報管理サーバ11Bの第2通信部と、広告サーバ11Cの第3通信部とを備えてもよい。
【0023】
<情報処理装置11の機能>
情報処理装置11の機能について説明する。
情報処理装置11において、制御部30は、各種プログラムを実行することで各種の機能部として機能する。つまり、情報処理装置11は、各種の機能部を備える。
【0024】
制御部30は、ユーザ認証部30Aを備える。ユーザ認証部30Aは、情報処理システム10を利用するユーザの認証を行う。特に、ユーザ認証部30Aは、イベントに参加するユーザの認証を行う。
【0025】
制御部30は、イベント提供部30Bを備える。イベント提供部30Bは、イベントをユーザに提供する。特に、イベント提供部30Bは、イベントとしてスクラッチくじをユーザに提供する。詳しくは、イベント提供部30Bは、イベント期間中におけるユーザの選択指示に応じて複数の選択対象のうち何れかを選択するスクラッチくじを提供する。イベント期間は、イベントが実施される期間である。イベント期間は、例えば1日であってもよい。ユーザの選択指示は、イベントにおいてユーザの操作に応じて選択的に指示されるアクションである。
【0026】
制御部30は、レコード生成部30Cを備える。レコード生成部30Cは、イベントに関するレコードを生成する。特に、レコード生成部30Cは、イベント期間中におけるユーザの指示に応じてユーザに対応するレコードを生成する。レコード生成部30Cは、イベント期間中におけるユーザの所定回数の指示毎にユーザに対応するレコードを生成する。所定回数は、1回及び複数回の何れであってもよい。
【0027】
制御部30は、レコード登録部30Dを備える。レコード登録部30Dは、レコード生成部30Cが生成したレコードを履歴として後述するレコード記憶部31Cに登録する。特に、レコード登録部30Dは、イベント期間中においてレコード生成部30Cがレコードを生成する度に、レコード生成部30Cが生成したレコードを履歴としてレコード記憶部31Cに登録する。
【0028】
制御部30は、広告提供部30Eを備える。広告提供部30Eは、ユーザに広告を提供する。特に、広告提供部30Eは、ユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する。
【0029】
制御部30は、報酬付与部30Fを備える。報酬付与部30Fは、報酬付与条件が満たされると、ユーザに報酬を付与する。特に、報酬付与部30Fは、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて、報酬付与条件が満たされると、ユーザに報酬を付与する。
【0030】
また、記憶部31は、各種情報を記憶するように構成される。記憶部31は、各種情報を記憶する各種記憶部を備える。具体的に、記憶部31は、ユーザ情報記憶部31Aを備える。ユーザ情報記憶部31Aは、ユーザ情報を記憶する。ユーザ情報は、情報処理システム10を利用するユーザに関する情報である。本実施形態において、ユーザ情報記憶部31Aは、第1記憶部、第2記憶部及び第3記憶部のそれぞれに割り当てられてもよい。
【0031】
ユーザ情報は、ユーザID、パスワード、氏名情報、生年月日情報、性別情報、住所情報、通信先情報、決済情報及び報酬情報を含む。ユーザ情報において、ユーザIDには、パスワード、氏名情報、生年月日情報、性別情報、住所情報、通信先情報、決済情報及び報酬情報が対応付けられている。
【0032】
ユーザIDは、ユーザを識別可能な情報である。パスワードは、情報処理システム10を利用する際にユーザを認証するための情報である。住所情報は、ユーザの住所を示す情報である。通信先情報は、ユーザへの通信先を示す情報であり、ユーザのメールアドレスであってもよく、ユーザ端末装置12に関連付けられたデバイストークンであってもよい。決済情報は、ユーザが情報処理システム10を利用する際に料金の決済を行うための情報である。報酬情報は、ユーザに対する報酬を示す情報である。報酬は、情報処理システム10において利用可能なポイントであってもよい。報酬は、別のシステムで利用可能であってもよい。具体的な一例をあげると、報酬は、商品の購入を行うことができるシステム、旅行の提供を行うことができるシステム、及び、サービスの提供を行うことができるシステムの少なくとも何れかにおいても利用可能であってもよい。また、報酬は、管理者が同じ複数のシステム間において利用可能であってもよく、管理者が異なる複数のシステム間において利用可能であってもよい。言い換えると、報酬情報は、ユーザに対する特典を示す特典情報であってもよい。
【0033】
図3及び図4に示すように、記憶部31は、イベント情報記憶部31Bを備える。イベント情報記憶部31Bは、イベント情報を記憶する。イベント情報は、イベントに関する情報である。イベント情報は、イベントIDと、イベント期間と、レコード上限数と、基準参加ユーザ数と、広告提供条件と、当落確率と、選択対象IDとを含む。イベントIDには、イベント期間と、レコード上限数と、基準参加ユーザ数と、広告提供条件と、当落確率とが対応する。イベントIDには、1又は複数の選択対象IDが対応する。本実施形態において、イベント情報記憶部31Bは、第1記憶部及び第2記憶部のそれぞれに割り当てられてもよい。
【0034】
イベントIDは、イベント種別を識別可能な情報である。レコード上限数は、イベントの実施に伴って登録可能なレコードの上限数である。基準参加ユーザ数は、イベントに参加する参加ユーザ数の基準を示す情報である。参加ユーザ数の基準は、十分に広告を提供できる程度の参加ユーザ数に相当してもよい。
【0035】
広告提供条件は、イベント期間中においてユーザの指示に伴って広告を提供する条件を示す情報である。広告提供条件は、1又は複数の条件を含んでもよい。広告提供条件は、参加ユーザ数が基準参加ユーザ数以上となったか否かにより、条件が異なってもよい。広告提供条件は、参加ユーザ数が基準参加ユーザ数以上となっていないときには、参加ユーザ数が基準参加ユーザ数以上となっているときよりも高い頻度で成立してもよい。
【0036】
当落確率は、報酬抽選に当選する確率を示す情報である。報酬抽選は、報酬を付与するか否かを決定するための抽選であってもよく、付与する報酬の種類を決定するための抽選であってもよい。
【0037】
選択対象IDは、選択対象を識別可能な情報である。選択対象は、イベントにおいてユーザにより選択可能となる対象である。具体的な一例をあげると、8つの選択対象のうち何れかの選択対象を選択するスクラッチくじにおいては、選択対象IDは、8つの選択対象のそれぞれを識別可能な情報である。
【0038】
図3及び図5に示すように、記憶部31は、レコード記憶部31Cを備える。レコード記憶部31Cは、イベントに関するレコードを記憶する。レコード記憶部31Cは、イベント期間中において、ユーザの指示に応じて生成されたレコードを履歴として記憶する。また、レコード記憶部31Cは、イベント期間中においてユーザがログオフした後であっても、ユーザに対応するレコードを継続して記憶する。レコード記憶部31Cは、イベントが実施されているイベント期間が終了すると、終了したイベントに対応するレコードを消去してもよい。
【0039】
レコードは、ユーザIDと、イベントIDと、レコードIDと、選択対象IDと、日時情報と、当落情報とを含む。ユーザIDには、1又は複数のイベントIDが対応する。ユーザID及びイベントIDには、1又は複数のレコードIDが対応する。レコードIDは、レコードを識別可能な情報である。
【0040】
レコードIDには、選択対象IDと、日時情報と、当落情報とが対応する。日時情報は、レコードが生成された日時を示す情報である。当落情報は、ユーザの指示に基づくレコードの生成に伴って、報酬抽選の当落を示す情報である。
【0041】
レコード記憶部31Cは、レコード管理情報を記憶する。レコード管理情報は、レコードを管理するための情報である。レコード管理情報は、レコード数を含む。レコード数は、ユーザIDとイベントIDとの両方に対応するレコードの数を示す情報である。レコード数は、ユーザIDとイベントIDとに対応する。本実施形態において、レコード記憶部31Cは、第2記憶部に割り当てられてもよい。
【0042】
図3に示すように、記憶部31は、広告記憶部31Dを備える。広告記憶部31Dは、広告に関する情報を記憶する。本実施形態において、広告記憶部31Dは、第3記憶部に割り当てられてもよい。
【0043】
<イベント制御処理>
ここで、図6を参照して情報処理装置11において実行されるイベント制御処理について説明する。イベント制御処理は、イベント期間中において、イベントの開始に伴ってログイン情報がユーザ端末装置12から入力されたことを契機として、制御部30によって実行される処理である。以降、発明の理解を容易とするために、制御部30をイベント制御処理の実行主体として説明する。
【0044】
図6に示すように、ステップS10において、制御部30は、ログイン処理を実行する。この処理において、制御部30は、ユーザ端末装置12から入力されたログイン情報に含まれるユーザIDとパスワードとの組み合わせが、ユーザ情報に含まれているか否かにより、ユーザ認証を行う。制御部30は、ユーザ認証が正常に行われた場合、ステップS11に処理を移行する。制御部30は、ユーザ認証が正常に行われなかった場合、イベント制御処理を終了する。制御部30は、ユーザ認証が正常に行われなかった場合、ユーザ端末装置12との通信により、端末表示部24にエラー表示をさせるように制御してもよい。
【0045】
ステップS11において、制御部30は、レコード取得処理を実行する。この処理において、制御部30は、ユーザが開始するイベントに対応するイベントIDに対応し、かつ、ユーザ認証が正常に行われたユーザIDに対応するレコードをレコード記憶部31Cから取得する。ステップS11が終了した場合、制御部30は、ステップS12に処理を移行する。
【0046】
ステップS12において、制御部30は、イベントID及びユーザIDに対応するレコード数がレコード上限数であるか否かを判定する。レコード上限数は、例えば「5」であってもよい。制御部30は、レコード数がレコード上限数であると判定した場合、ステップS13~S22を実行せずに、ステップS23に処理を移行する。一方、制御部30は、レコード数がレコード上限数ではないと判定した場合、ステップS13に処理を移行する。
【0047】
ステップS13において、制御部30は、イベント提供処理を実行する。この処理において、制御部30は、イベントID及びユーザIDに対応するレコードに基づいて、イベントID及びユーザIDに対応するレコード数と、選択対象IDと、当落情報とを取得する。そして、制御部30は、イベントIDと、ユーザIDと、レコード数と、選択対象IDと、当落情報とを、ユーザIDに対応するユーザ端末装置12に送信する。
【0048】
これにより、ユーザ端末装置12において、端末表示部24は、イベントIDに対応する画像を表示する。詳しくは、端末表示部24は、イベントIDに対応する選択対象を示す複数の選択対象画像を表示する。特に、端末表示部24は、複数の選択対象画像として、ユーザにより既に選択された選択対象であるか否かを特定可能な画像を表示する。端末表示部24は、複数の選択対象画像のうち、ユーザにより既に選択された選択対象として、当落情報を特定可能な画像を表示する。
【0049】
このように、制御部30は、イベントを提供する。詳しくは、制御部30は、イベント期間中におけるユーザの選択指示に応じて複数の選択対象のうち何れかを選択するスクラッチくじを提供する。また、制御部30は、ユーザに対応するレコードに基づいて、ユーザの指示に応じて既に選択された選択対象を選択不能とする。制御部30は、ユーザに対応するレコードに基づいて、ユーザの指示に応じて未だに選択されていない選択対象を選択可能とする。このような処理を実行する制御部30がイベント提供部30Bとして機能する。ステップS13が終了した場合、制御部30は、ステップS14に処理を移行する。
【0050】
ステップS14において、制御部30は、ユーザ端末装置12からの選択指示が入力されたか否かを判定する。選択指示は、スクラッチくじの選択対象の選択を示す指示である。選択指示は、ユーザIDと、イベントIDと、選択対象IDとを含んでもよい。制御部30は、ユーザ端末装置12からの選択指示が入力されていないと判定した場合、再度、ステップS14に処理を移行する。一方、制御部30は、ユーザ端末装置12からの選択指示が入力されたと判定した場合、ステップS15に処理を移行する。つまり、ステップS14において、制御部30は、ユーザ端末装置12からの選択指示が入力されるまで、選択指示を待ち受けする。
【0051】
ステップS15において、制御部30は、広告提供条件が成立したか否かを判定する。広告提供条件は、イベントID及びユーザIDに対応するレコードに基づいて成立可能である。つまり、広告提供条件は、ユーザに対応するレコードに基づいて成立可能である。特に、広告提供条件は、イベントID及びユーザIDに対応するレコード数が規定数であるときに成立可能であってもよい。規定数は、上限数以下であれば、例えば「2」であってもよく、1個又は複数個を問わない。
【0052】
広告提供条件は、参加ユーザ数が基準参加ユーザ数以上であるか否かに対応する確率で成立してもよい。具体的には、広告提供条件は、参加ユーザ数が基準参加ユーザ数未満である場合には、基準参加ユーザ数以上である場合よりも高い頻度で成立する。つまり、参加ユーザ数として第1ユーザ数を基準参加ユーザ数未満とし、第2ユーザ数を基準参加ユーザ数以上とした場合、広告提供条件は、参加ユーザ数が第1ユーザ数である場合には、第2ユーザ数である場合よりも高い頻度で成立してもよい。
【0053】
制御部30は、広告提供条件が成立していないと判定した場合、ステップS16,S17を実行せずに、ステップS18に処理を移行する。一方、制御部30は、広告提供条件が成立したと判定した場合、ステップS16に処理を移行する。
【0054】
ステップS16において、制御部30は、広告提供処理を実行する。この処理において、制御部30は、イベントIDに対応する広告に関する情報を記憶部31から取得する。そして、制御部30は、取得した広告に関する情報を、ユーザIDに対応するユーザ端末装置12に送信する。これにより、制御部30は、ユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する。このような処理を実行する制御部30が広告提供部30Eとして機能する。ステップS16が終了した場合、制御部30は、ステップS17に処理を移行する。
【0055】
ステップS17において、制御部30は、広告提供が終了したか否かを判定する。この処理において、制御部30は、ユーザ端末装置12からの広告終了情報を受信したときに、広告提供が終了したと判定する。制御部30は、広告提供が終了していないと判定した場合、再度、ステップS17に処理を移行する。一方、制御部30は、広告提供が終了したと判定した場合、ステップS18に処理を移行する。つまり、ステップS17において、制御部30は、ユーザ端末装置12からの広告終了情報が入力されるまで、広告終了情報を待ち受けする。
【0056】
ステップS18において、制御部30は、報酬抽選処理を実行する。この処理において、制御部30は、イベントIDに対応する報酬抽選を行う。これにより、制御部30は、イベントIDに対応する当選確率で報酬抽選に当選する。ステップS18が終了した場合、制御部30は、ステップS19に処理を移行する。
【0057】
ステップS19において、制御部30は、報酬付与条件が成立したか否かを判定する。報酬付与条件は、報酬抽選に当選したときに成立する。制御部30は、報酬付与条件が成立していないと判定した場合、ステップS20を実行せずに、ステップS21に処理を移行する。一方、制御部30は、報酬付与条件が成立したと判定した場合、ステップS20に処理を移行する。
【0058】
ステップS20において、制御部30は、報酬付与処理を実行する。制御部30は、ユーザIDに対応する報酬情報として、予め定めた報酬情報を追加する。これにより、制御部30は、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて、報酬付与条件が満たされると、ユーザに報酬を付与する。このような処理を実行する制御部30が報酬付与部30Fとして機能する。ステップS20が終了した場合、制御部30は、ステップS21に処理を移行する。
【0059】
ステップS21において、制御部30は、レコード生成処理を実行する。この処理において、制御部30は、ユーザID及びイベントIDに対応するレコードIDを生成する。そして、制御部30は、レコードIDに対応する選択対象ID、日時情報及び当落情報を取得する。これにより、制御部30は、ユーザID、イベントID、レコードID、選択対象ID、日時情報及び当落情報を含むレコードを生成する。つまり、制御部30は、イベント期間中におけるユーザの指示に応じてユーザに対応するレコードを生成する。また、制御部30は、イベント期間中におけるユーザの所定回数の指示毎にユーザに対応するレコードを生成する。また、制御部30は、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて選択された選択対象とユーザとに対応するレコードを生成する。
【0060】
特に、制御部30は、イベント期間中において、ユーザのログインを条件として、ユーザの指示に応じてユーザに対応するレコードを生成する。制御部30は、ユーザに対応するレコードの数が上限数となるまでは、ユーザの指示に応じてユーザに対応するレコードを生成するが、ユーザに対応するレコードの数が上限数となると、ユーザに対応するレコードを生成しない。制御部30は、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供したときに、広告の提供が終了したことを契機として、ユーザに対応するレコードを生成する。このような処理を実行する制御部30がレコード生成部30Cとして機能する。ステップS21が終了した場合、制御部30は、ステップS22に処理を移行する。
【0061】
ステップS22において、制御部30は、レコード登録処理を実行する。この処理において、制御部30は、ステップS21において生成したレコードをレコード記憶部31Cに登録する。これにより、制御部30は、イベント期間中においてレコードを生成する度に、生成したレコードを履歴としてレコード記憶部31Cに登録する。このような処理を実行する制御部30がレコード登録部30Dとして機能する。
【0062】
特に、制御部30は、ユーザID及びイベントIDに対応するレコードの数を計数し、ユーザID及びイベントIDに対応するレコード数を更新する。また、制御部30は、ユーザID及びイベントIDに対応するレコードがない状態で、ユーザID及びイベントIDに対応するレコードを初めて登録する場合、イベントIDに対応する参加ユーザ数を更新する。これにより、制御部30は、イベントIDに対応する参加ユーザ数を計数する。ステップS22が終了した場合、制御部30は、ステップS23に処理を移行する。
【0063】
ステップS23において、制御部30は、終了条件が成立したか否かを判定する。終了条件は、ユーザ端末装置12からのログオフ情報を受信したときに成立可能である。終了条件は、イベントIDに対応するイベント期間が終了したときに成立可能である。制御部30は、終了条件が成立していないと判定した場合、再度、ステップS11に処理を移行する。一方、制御部30は、終了条件が成立したと判定した場合、イベント制御処理を終了する。このように、制御部30は、終了条件が成立するまで、ステップS11~S22を繰り返し実行可能である。
【0064】
本実施形態では、イベント制御処理の実行主体として、情報管理サーバ11Bの第2制御部が用いられてもよい。また、第2制御部は、ウェブサーバ11Aを介して、ユーザ端末装置12との通信を行うが、ウェブサーバ11Aを介さずに、ユーザ端末装置12との通信を行ってもよい。また、ステップS16において、第2制御部は、広告に関する情報の要求を広告サーバ11Cに行った後に、広告サーバ11Cから広告に関する情報を取得してもよい。
【0065】
図7に示すように、具体的な一例をあげると、情報管理サーバ11Bにおいて、第2制御部は、ユーザ端末装置12からの選択指示が入力されたと判定した場合に、ステップS15において、広告提供条件が成立したか否かを判定する。詳しくは、第2制御部は、イベントID及びユーザIDに対応するレコードの数を取得する。そして、第2制御部は、イベントID及びユーザIDに対応するレコード数が規定数であるときに広告提供条件が成立したと判定する。第2制御部は、広告提供条件が成立したと判定した場合、ステップS30に処理を移行する。
【0066】
ステップS30において、第2制御部は、広告要求処理を実行する。この処理において、第2制御部は、広告要求を広告サーバ11Cに送信する。広告要求は、広告に関する情報の要求である。広告要求は、イベントID及びユーザIDを含んでもよい。
【0067】
一方、広告サーバ11Cにおいて、ステップS40で、第3制御部は、広告要求受信処理を実行する。この処理において、第3制御部は、情報管理サーバ11Bから広告要求を受信する。
【0068】
第3制御部は、情報管理サーバ11Bから広告要求を受信した場合、ステップS41において、広告情報送信処理を実行する。この処理において、第3制御部は、イベントIDに対応する広告に関する情報を情報管理サーバ11Bに送信する。
【0069】
一方、情報管理サーバ11Bにおいて、第2制御部は、ステップS31で広告サーバ11Cから広告に関する情報を受信した場合、ステップS16において、広告提供処理を実行する。これにより、第2制御部は、ユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する。
【0070】
<第1実施形態の作用>
第1実施形態の作用について説明する。
図8に示すように、端末表示部24に開始画面24Aが表示される場合がある。開始画面24Aには、スクラッチくじのイベントを開始していることを特定可能な画像が表示される。開始画面24Aには、イベント期間を特定可能な画像が表示される。開始画面24Aには、イベントで報酬情報が取得可能であることを特定可能な画像が表示される。開始画面24Aには、ログインボタン画像が表示される。ユーザによりログイン情報が入力されると、ユーザ認証が正常に行われればイベントが開始される。
【0071】
最初にイベントに参加すると、端末表示部24に初期画面24Bが表示される。初期画面24Bには、複数の選択対象画像が表示される。この場合、初期画面24Bには、8個の選択対象画像が表示される。また、初期画面24Bにおいて、複数の選択対象画像は、ユーザにより選択指示されていない未選択状態で表示される。未選択状態の選択対象画像は、ユーザにより選択指示が可能な画像である。
【0072】
初期画面24Bには、ユーザにより選択指示が可能である回数を特定可能な画像が表示される。この場合、初期画面24Bには、ユーザにより5回の選択指示が可能である。初期画面24Bには、ユーザによる選択指示を促す画像が表示される。
【0073】
次に、ユーザの選択指示により1個目の選択対象画像が選択された結果、端末表示部24にはずれ画面24Cが表示される場合がある。はずれ画面24Cには、報酬抽選に当選しなかったことを特定可能な画像が表示される。
【0074】
その後、端末表示部24に第1画面24Dが表示される。第1画面24Dには、ユーザの選択指示により選択された1個目の選択対象画像として、報酬抽選に当選しなかったことを特定可能な画像が表示される。このように、第1画面24Dにおいて、ユーザの選択指示により選択された選択対象画像は、ユーザにより選択指示された選択状態で表示される。選択状態の選択対象画像は、ユーザにより選択指示が不能であることを特定可能な画像である。
【0075】
次に、ユーザの選択指示により2個目の選択対象画像が選択された結果、端末表示部24にあたり画面24Eが表示される場合がある。あたり画面24Eには、報酬抽選に当選したことと、報酬が付与されることとを特定可能な画像が表示される。
【0076】
その後、端末表示部24に第2画面24Fが表示される。第2画面24Fには、ユーザの選択指示により選択された2個目の選択対象画像として、報酬抽選に当選したことを特定可能な画像が表示される。このように、第2画面24Fにおいても、ユーザの選択指示により選択された選択対象画像は、選択状態で表示される。
【0077】
次に、ユーザの選択指示により3個目の選択対象画像が選択された結果、広告画面24Gが表示される場合がある。広告画面24Gには、予め定めた時間に亘って広告に関する画像が表示される。そして、広告に関する画像の表示が終了すると、端末表示部24にあたり画面24Eが表示される場合がある。
【0078】
その後、端末表示部24に第3画面24Hが表示される。第3画面24Hには、ユーザの選択指示により選択された3個目の選択対象画像として、報酬抽選に当選したことを特定可能な画像が表示される。このように、第3画面24Hにおいても、ユーザの選択指示により選択された選択対象画像は、選択状態で表示される。
【0079】
本実施形態において、イベント期間中においては、第1画面24Dが表示された後にユーザがログオフした場合であっても、再度、ユーザがログオンすることにより第1画面24Dが表示される。第2画面24F及び第3画面24Hについても、第1画面24Dと同じである。
【0080】
このように、イベント期間中であれば、ユーザがログオフした後に、再度、ログオンすれば、ログオフする前の状態を継続することができる。これにより、イベント期間中であれば、ログオフしてもイベントを継続することができる。
【0081】
<第1実施形態の効果>
第1実施形態の効果について説明する。
(1-1)制御部30は、イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成する。制御部30は、イベント期間中においてレコードを生成する度に、生成したレコードをレコード記憶部31Cに登録する。制御部30は、ユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する。このため、イベント期間中におけるユーザの指示毎に生成されたレコードに基づいて、ユーザの指示に応じて広告を提供することができる。このように、イベント期間中であれば、ユーザの指示に応じて広告を提供することができる。これにより、継続性の高いイベントを提供することができるとともに、適切に広告を提供するようにレコードを管理することができる。したがって、イベントの実施に伴い継続性を持たせることができる。
【0082】
(1-2)制御部30は、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて、報酬付与条件が満たされると、ユーザに報酬を付与する。このため、イベント期間中であれば、ユーザの指示に応じて報酬を付与することができる。これにより、報酬が付与されることに対するユーザの期待感を継続的に高揚させることができる。したがって、イベントの実施に伴い継続性を持たせることができる。
【0083】
(1-3)制御部30は、イベント期間中において、ユーザのログインを条件として、ユーザの指示に応じてユーザに対応するレコードを生成する。レコード記憶部31Cは、イベント期間中においてユーザがログオフした後であっても、ユーザに対応するレコードを継続して記憶する。このため、ユーザがログオフした場合であっても、再度、ログオンすれば、登録されているユーザに対応するレコードに基づいて、広告を提供することができる。したがって、イベントの実施に伴い継続性を持たせることができる。
【0084】
(1-4)制御部30は、ユーザに対応するレコードの数が上限数となるまでは、ユーザの指示に応じてユーザに対応するレコードを生成する。一方、制御部30は、ユーザに対応するレコードの数が上限数となると、ユーザに対応するレコードを生成しない。このため、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供することができるとともに、イベント期間中におけるユーザの指示回数をユーザに意識させることができる。したがって、イベントの実施に伴い継続性を持たせることができる。
【0085】
(1-5)制御部30は、ユーザに対応するレコードの数が規定数であるときに広告提供条件を満たし、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する。このため、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供することができるとともに、イベント期間中におけるユーザの指示回数が規定数に対応する回数であるか否かをユーザに意識させることができる。したがって、イベントの実施に伴い継続性を持たせることができる。
【0086】
(1-6)情報管理サーバ11Bは、広告提供条件を満たしたか否かを判定し、広告提供条件を満たしたときに、広告サーバ11Cに広告の提供を要求する。このため、情報管理サーバ11Bは、レコードを記憶する処理と、レコードの数に基づいて広告提供条件を満たすか否かを判定する処理とを実行することができる。これにより、情報管理サーバ11Bにおいて適切に広告を提供することができるようにレコードを管理することができる。
【0087】
(1-7)制御部30は、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供したときに、広告の提供が終了したことを契機として、ユーザに対応するレコードを生成する。このため、ユーザに広告を提供したことに対してレコードを生成することができる。これにより、継続性の高いイベントを提供することができるとともに、適切に広告を提供することができるようにレコードを管理することができる。したがって、イベントの実施に伴い継続性を持たせることができる。
【0088】
(1-8)制御部30は、参加ユーザ数が第1ユーザ数である場合には、参加ユーザ数が第1ユーザ数よりも多い第2ユーザ数である場合よりも高い頻度で広告提供条件を満たす。このため、参加ユーザ数に基づいて、適切な回数に亘って広告を提供することができる。
【0089】
(1-9)制御部30は、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて複数の選択対象のうち何れかを選択するイベントを提供する。制御部30は、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて選択された選択対象とユーザとに対応するレコードを生成する。また、制御部30は、ユーザに対応するレコードに基づいて、ユーザの指示に応じて既に選択された選択対象を選択不能とし、ユーザの指示に応じて未だに選択されていない選択対象を選択可能とする。このため、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて選択された選択対象に対応するレコードを登録することができる。そして、イベント期間中であれば、登録されたレコードに基づいて、既に選択されており、選択不能な選択対象であるか、未だ選択されておらず、選択可能な選択対象であるかを継続的に記憶できるようにレコードを管理することができる。これにより、継続性の高いイベントを提供することができるようにレコードを管理することができる。したがって、イベントの実施に伴い継続性を持たせることができる。
【0090】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、広告サーバ11Cにおいて、第3制御部は、ユーザID及びイベントIDに対応するレコード数に基づいて、広告提供条件が成立したか否かを判定してもよい。以下の説明では、既に説明した実施形態と同じ構成について同一符号を付し、その重複する説明を省略又は簡略する。
【0091】
図9に示すように、第2実施形態では、情報管理サーバ11Bにおいて、第2制御部は、ユーザ端末装置12からの選択指示が入力されたと判定した場合に、ステップS32において、レコード数送信処理を実行する。この処理において、第2制御部は、イベントID及びユーザIDに対応するレコードの数を取得する。そして、第2制御部は、イベントID及びユーザIDに対応するレコードの数を広告サーバ11Cに送信する。第2制御部は、レコードの数とともに、イベントID及びユーザIDを広告サーバ11Cに送信してもよい。
【0092】
一方、広告サーバ11Cにおいて、ステップS42では、第3制御部は、レコード数受信処理を実行する。この処理において、第3制御部は、イベントID及びユーザIDに対応するレコードの数を情報管理サーバ11Bから受信する。
【0093】
そして、第3制御部は、イベントID及びユーザIDに対応するレコードの数に基づいて、広告提供条件が成立したか否かを判定する。詳しくは、第3制御部は、イベントID及びユーザIDに対応するレコードの数が規定数であるときに広告提供条件が成立したと判定する。第3制御部は、広告提供条件が成立したと判定した場合、ステップS41に処理を移行する。ステップS41において、第3制御部は、イベントIDに対応する広告に関する情報を情報管理サーバ11Bに送信する。これにより、第2制御部は、ユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する。
【0094】
第3制御部は、広告提供条件が成立していないと判定した場合、広告提供条件が成立していないことを示す情報を情報管理サーバ11Bに送信してもよい。一方、情報管理サーバ11Bにおいて、第2制御部は、広告提供条件が成立していないことを示す情報を広告サーバ11Cから受信した場合、広告提供処理を実行せずに、報酬抽選処理等の次の処理を実行する。
【0095】
<第2実施形態の効果>
第2実施形態の効果について説明する。
(2-1)情報管理サーバ11Bは、ユーザに対応するレコードの数を広告サーバ11Cに送信する。広告サーバ11Cは、ユーザに対応するレコードの数に基づいて、広告提供条件を満たしたか否かを判定する。このため、広告サーバ11Cは、広告に関する情報を管理する処理と、広告提供条件を満たすか否かを判定する処理とを実行することができる。これにより、情報管理サーバ11Bにおいて適切に広告を提供することができるようにレコードを管理することができるとともに、広告サーバ11Cにおいて適切に広告の提供に関する制御を行うことができる。
【0096】
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0097】
・情報処理システム10は、ユーザの行動履歴を記憶できるシステムであってもよい。言い換えると、情報処理装置11は、ユーザの行動履歴を記憶できるシステムであってもよい。ユーザの行動履歴としては、商品の購入、旅行の提供、サービスの提供などであってもよい。
【0098】
・制御部30は、例えば、ユーザへの報酬として割引クーポンを付与してもよい。割引クーポンは、例えば、商品の購入、旅行の提供、サービスの提供などに対する割引であってもよく、加盟店において利用可能なクーポンであってもよい。また、制御部30は、例えば、ユーザへの報酬として、商品自体、旅行の提供自体、サービスの提供自体を付与してもよい。制御部30は、ユーザの行動履歴に基づく種類の報酬をユーザに付与してもよい。
【0099】
・制御部30は、ユーザに広告を提供した場合に、広告が提供されたユーザに対して報酬を付与してもよい。このような場合、制御部30は、広告提供が終了したと判定した場合に、広告が提供されたユーザIDに対応する報酬情報を更新してもよい。具体的な一例をあげると、情報管理サーバ11Bにおいて、第2制御部は、広告提供が終了したと判定した場合に、広告が提供されたユーザIDに対応する報酬情報を更新してもよい。情報管理サーバ11Bにおいて、第2制御部は、広告提供が終了したと判定した場合に、ユーザIDに対応する報酬情報を更新することを示す情報を、報酬情報を管理する別のサーバに送信してもよい。このように、報酬は、広告が提供されたユーザに対して付与されるものであってもよい。
【0100】
・制御部30は、ユーザに広告を提供した場合に、報酬抽選の結果に関係なく、広告を提供した広告主に対して報酬を付与してもよい。このような場合、制御部30は、広告提供が終了したと判定した場合に、広告を提供した広告主に対応する報酬情報を更新してもよい。具体的な一例をあげると、情報管理サーバ11Bにおいて、第2制御部は、広告提供が終了したと判定した場合に、広告を提供し広告主に対応する報酬情報を更新してもよい。情報管理サーバ11Bにおいて、第2制御部は、広告提供が終了したと判定した場合に、広告主に対応する報酬情報を更新することを示す情報を、報酬情報を管理する別のサーバに送信してもよい。このように、報酬は、広告を提供し広告主に対して付与されるものであってもよい。
【0101】
・制御部30は、例えば、報酬抽選の結果に基づいて、複数種類の報酬のうち何れかをユーザに付与してもよい。具体的な一例をあげると、制御部30は、報酬抽選の結果に基づいて、報酬として1ポイントを付与する場合と、5ポイントを付与する場合とがあってもよい。
【0102】
・報酬付与条件は、選択対象IDに基づく確率で成立してもよい。報酬付与条件は、ユーザID及びイベントIDに対応するレコード数に基づく確率で成立してもよい。具体的な一例としては、ユーザID及びイベントIDに対応するレコード数が第1レコード数であるときよりも、第1レコード数よりも大きい第2レコード数であるときのほうが高い確率で報酬付与条件が成立してもよい。
【0103】
・報酬付与条件は、参加ユーザ数に基づく確率で成立してもよい。具体的な一例としては、参加ユーザ数が基準参加ユーザ数未満であるときよりも、参加ユーザ数が基準参加ユーザ数以上であるときのほうが高い確率で報酬付与条件が成立してもよい。
【0104】
・報酬付与条件は、広告提供条件が成立したか否かに基づく確率で成立してもよい。具体的な一例としては、報酬付与条件は、広告提供条件が成立していないときよりも、広告提供条件が成立したときのほうが高い確率で報酬付与条件が成立してもよい。これにより、広告が提供されたときに、報酬が付与される期待感を高揚させることができる。
【0105】
・制御部30は、例えば、ユーザID及びイベントIDに対応するレコード数がレコード上限数となった後に、追加で報酬抽選を行い、報酬を付与可能としてもよい。この場合、制御部30は、広告を提供した後に、広告の提供が終了したことを契機として、追加で報酬抽選を行い、報酬を付与可能としてもよい。
【0106】
・制御部30は、予め定めた時間に亘って広告に関する画像が表示されたことを条件として、報酬抽選を行ってもよい。言い換えると、制御部30は、ユーザの指示により予め定めた時間が経過する途中で広告に関する画像の表示が中止された結果、予め定めた時間に亘って広告に関する画像が表示されなかったときに、報酬抽選を行わなくてもよい。制御部30は、広告に関する画像が表示されないようにユーザ端末装置12が設定されていた場合、エラー表示をしてもよく、報酬抽選を行わなくてもよい。
【0107】
・報酬付与条件は、ユーザID及びイベントIDに対応するレコードに基づいて成立可能であってもよい。具体的な一例をあげると、ユーザID及びイベントIDに対応するレコードの数自体が所定数であるときに、報酬付与条件が成立可能であってもよい。例えば、所定数が「3」である場合、ユーザID及びイベントIDに対応するレコードの数が「2」であるときに、報酬付与条件が成立しなくてもよい。例えば、所定数が「3」である場合に、ユーザID及びイベントIDに対応するレコードの数が「3」である場合に、報酬付与条件が成立可能であってもよい。
【0108】
・報酬付与条件は、ユーザID及びイベントIDに対応するレコードのうち、当落情報が当選であるレコードの数に基づいて成立可能であってもよい。具体的な一例をあげると、当落情報が当選であるレコードの数に基づく確率で報酬付与条件が成立してもよい。当落情報が当選であるレコードの数に基づいて、報酬付与条件が成立可能であるか、報酬付与条件が成立不能であるかが異なってもよい。当落情報が当選であるレコードの数に、報酬付与条件が成立可能である上限数が規定されていてもよい。例えば、上限数が「3」であり、かつ、当落情報が当選であるレコードの数が「3」である場合、報酬付与条件が成立しなくてもよい。このような場合、報酬抽選に基づかないで報酬付与条件が成立可能であれば、制御部30は、報酬抽選を行っても、報酬抽選を行わなくてもよい。
【0109】
このように、制御部30は、ユーザに対応するレコードが報酬付与条件を満たしたときに、イベント期間中におけるユーザの指示に応じて報酬を付与してもよい。このため、イベント期間中であれば、ユーザの指示に応じて報酬を付与することができる。これにより、継続性の高いイベントを提供することができるようにレコードを管理することができる。したがって、イベントの実施に伴い継続性を持たせることができる。
【0110】
・制御部30は、1種類又は複数種類の広告を提供してもよい。この場合、制御部30は、ユーザ端末装置12の種別に基づいて、提供する広告の数を変更してもよい。具体的な一例としては、制御部30は、ユーザ端末装置12の種別が携帯端末装置である場合、1つの広告を提供する一方で、ユーザ端末装置12の種別が携帯端末装置ではない場合、2つの広告を提供してもよい。
【0111】
・制御部30は、ユーザの行動履歴に基づく種類の広告をユーザに提供してもよい。制御部30は、ユーザの指示があった日時情報に基づく種類の広告をユーザに提供してもよい。
【0112】
・広告提供条件は、選択対象IDに基づく確率で成立してもよい。広告提供条件は、ユーザID及びイベントIDに対応するレコード数に基づく確率で成立してもよい。具体的な一例としては、ユーザID及びイベントIDに対応するレコード数が第1レコード数であるときよりも、第1レコード数よりも大きい第2レコード数であるときのほうが高い確率で広告提供条件が成立してもよい。広告提供条件は、ユーザの指示に応じて必ず成立してもよい。広告提供条件は、ユーザの指示に応じて必ず成立しなくてもよい。つまり、情報処理システム10は、ユーザの指示に応じて、広告を提供しないが、報酬を付与するシステムであってもよい。
【0113】
・制御部30は、ユーザ端末装置12からの広告終了情報を受信したときではなく、広告に関する情報の送信を完了したときに、広告の提供が終了したと判定してもよい。
・イベントIDに対応する参加ユーザ数は、ユーザの重複が含まれない参加ユニークユーザ数であるが、ユーザの重複が含まれる参加累積ユーザ数であってもよい。また、参加ユーザ数ではなく、広告を提供した広告提供回数に基づいて、報酬付与条件の成立が判定されてもよい。広告提供回数に基づいて、広告提供条件の成立が判定されてもよい。また、参加ユーザ数ではなく、報酬を付与した特定付与回数に基づいて、報酬付与条件の成立が判定されてもよい。特定付与回数に基づいて、広告提供条件の成立が判定されてもよい。報酬を付与した報酬価値に基づいて、報酬付与条件の成立が判定されてもよい。報酬価値に基づいて、広告提供条件の成立が判定されてもよい。
【0114】
・制御部30は、ユーザID及びイベントIDに対応するレコードの数を予め計数しなくてもよく、ユーザの指示に応じて、レコードの生成前に、ユーザID及びイベントIDに対応するレコード数を計数してもよい。この場合、制御部30は、レコード管理情報をレコード記憶部31Cに登録しなくてもよい。
【0115】
・レコード記憶部31Cに登録されるレコードとしては、ユーザの指示毎に1つのレコードが生成されれば、情報の対応関係については任意の対応関係でよい。具体的な一例をあげると、レコードは、ユーザIDと、イベントIDと、レコードIDと、選択対象IDと、日時情報と、当落情報とが一対一関係であってもよい。広告の提供が終了しないときに、レコードが生成されない場合があってもよい。この場合、ユーザの指示に応じて1つのレコードが生成されなくてもよい。
【0116】
・制御部30は、ユーザに対応するレコード数が上限数となると、イベント自体に参加できないように制御したが、これに限らない。例えば、制御部30は、ユーザに対応するレコード数が上限数となると、イベント自体には参加できるが、ユーザの選択指示に応じてレコードを生成しないように制御してもよい。
【0117】
・イベントに一度でも参加したユーザに対しては、ログインができていれば、開始画面24Aが端末表示部24に表示されずに、スクラッチくじにおいて複数の選択対象を特定可能である画面が端末表示部24に表示されてもよい。
【0118】
・イベントは、スクラッチくじではなくてもよい。複数の選択対象としては、スクラッチではなく、商品の選択であってもよい。イベントとしては、選択対象を選択しないユーザの指示に応じて、報酬の付与などが発生するものであってもよい。つまり、ユーザからの指示は、ユーザからの選択指示に限定されない。ユーザからの指示は、例えば、所定領域をタップすること、ダブルクリックをすること、マウスオーバーすることなど、任意の指示であってもよい。
【0119】
・情報管理サーバ11Bにおいて、第2制御部は、レコードの数を計数したが、これに限らない。例えば、広告サーバ11Cにおいて、第3制御部は、レコードの数を計数してもよい。具体的な一例をあげると、広告サーバ11Cにおいて、第3制御部は、第2制御部と同じように、ユーザの選択指示があったときに、ユーザIDとイベントIDとに対応するレコード数を計数する。そして、第3制御部は、計数したレコード数に基づいて、広告提供条件が成立したか否かを判定する。
【0120】
・情報処理装置11において、ウェブサーバ11Aの機能と情報管理サーバ11Bの機能と広告サーバ11Cの機能との少なくとも何れかは、別のサーバに備えられてもよい。具体的な一例としては、ウェブサーバ11Aは、報酬抽選を行い、ユーザに報酬を付与してもよい。情報管理サーバ11Bは、広告サーバ11Cの広告に関する情報を管理する機能を備えてもよい。情報管理サーバ11Bは、ウェブサーバ11Aのイベントに関する情報を管理する機能を備えてもよい。広告サーバ11Cは、ウェブサーバ11Aを介して、ユーザ端末装置12に広告に関する情報を提供する機能を備えてもよい。広告サーバ11Cは、ウェブサーバ11A及び情報管理サーバ11Bを介さずに、直接的にユーザ端末装置12に広告に関する情報を提供する機能を備えてもよい。広告を提供する機能と、広告が提供されたユーザを特定する機能と、広告が提供されたユーザに対する報酬を管理する機能とは、ウェブサーバ11Aと情報管理サーバ11Bと広告サーバ11Cと何れかに搭載されてもよく、別のサーバに搭載されてもよい。
【0121】
・情報処理装置11は、ウェブサーバ11Aと、情報管理サーバ11Bと、広告サーバ11Cとのうち何れかを備えなくてもよい。具体的な一例をあげると、情報処理装置11は、ウェブサーバ11Aを備えず、情報管理サーバ11Bは、ウェブサーバ11Aを介さずに、ユーザ端末装置12との通信を行ってもよい。情報処理装置11は、広告サーバ11Cを備えず、情報管理サーバ11Bは、情報処理システム10に含まれない広告サーバから広告に関する情報を取得してもよい。つまり、情報管理サーバ11Bは、情報処理システム10に含まれるか否かに関係なく、広告に関する情報の要求を広告サーバ11Cに行うことにより、広告を提供する機能を備えるともいえる。
【0122】
・本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、所望の選択肢の1つ以上を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が2つであれば1つの選択肢のみ又は2つの選択肢の双方を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば1つの選択肢のみ又は2つ以上の任意の選択肢の組み合わせを意味する。
【0123】
[付記]
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
【0124】
(A) 情報処理装置は、イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成するレコード生成部と、前記イベント期間中において前記レコード生成部がレコードを生成する度に、前記レコード生成部が生成したレコードをレコード記憶部に登録するレコード登録部と、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する広告提供部と、を備える。
【0125】
(B) (A)に記載の情報処理装置は、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて、報酬付与条件が満たされると、ユーザに報酬を付与する報酬付与部を備える。
(C) (A)又は(B)に記載の情報処理装置において、前記レコード生成部は、前記イベント期間中において、ユーザのログインを条件として、ユーザの指示に応じてユーザに対応するレコードを生成し、前記レコード記憶部は、前記イベント期間中においてユーザがログオフした後であっても、前記レコード生成部が生成したユーザに対応するレコードを継続して記憶する。
【0126】
(D) (A)~(C)のうち何れか一つに記載の情報処理装置において、前記レコード生成部は、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードの数が上限数となるまでは、ユーザの指示に応じてユーザに対応するレコードを生成し、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードの数が上限数となると、ユーザに対応するレコードを生成しない。
【0127】
(E) (A)~(D)のうち何れか一つに記載の情報処理装置において、前記広告提供部は、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードの数が規定数であるときに前記広告提供条件を満たし、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する。
【0128】
(F) (E)に記載の情報処理装置は、情報管理サーバと、広告サーバと、を備え、前記情報管理サーバは、前記広告提供条件を満たしたか否かを判定し、前記広告提供条件を満たしたときに、前記広告サーバに広告の提供を要求する。
【0129】
(G) (E)に記載の情報処理装置は、情報管理サーバと、広告サーバと、を備え、前記情報管理サーバは、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードの数を前記広告サーバに送信し、前記広告サーバは、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードの数に基づいて、前記広告提供条件を満たしたか否かを判定する。
【0130】
(H) (A)~(G)のうち何れか一つに記載の情報処理装置において、前記レコード生成部は、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて前記広告提供部が広告を提供したときに、広告の提供が終了したことを契機として、ユーザに対応するレコードを生成する。
【0131】
(I) (A)~(H)のうち何れか一つに記載の情報処理装置において、前記広告提供部は、前記レコード記憶部が記憶しているレコードに対応するユーザ数が第1ユーザ数である場合には、前記レコード記憶部が記憶しているレコードに対応するユーザ数が前記第1ユーザ数よりも多い第2ユーザ数である場合よりも高い頻度で前記広告提供条件を満たし、前記イベント期間中においてユーザの指示に応じて広告を提供する。
【0132】
(J) (A)~(I)のうち何れか一つに記載の情報処理装置は、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて複数の選択対象のうち何れかを選択するイベントを提供するイベント提供部を備え、前記レコード生成部は、前記イベント提供部が提供するイベントで、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて選択された選択対象とユーザとに対応するレコードを生成し、前記イベント提供部は、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードに基づいて、ユーザの指示に応じて既に選択された選択対象を選択不能とし、ユーザの指示に応じて未だに選択されていない選択対象を選択可能とする。
【0133】
(K) 情報処理システムは、イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成するレコード生成部と、前記イベント期間中において前記レコード生成部がレコードを生成する度に、前記レコード生成部が生成したレコードをレコード記憶部に登録するレコード登録部と、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する広告提供部と、を備える。
【0134】
(L) 情報処理方法は、1又は複数のコンピュータが、イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成することと、前記イベント期間中においてレコードを生成する度に、生成したレコードを登録することと、ユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供することと、を実行する。
【0135】
(M) プログラムは、1又は複数のコンピュータに、イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成することと、前記イベント期間中においてレコードを生成する度に、生成したレコードを登録することと、ユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供することと、を実行させる。
【符号の説明】
【0136】
10…情報処理システム、11…情報処理装置、11A…ウェブサーバ、11B…情報管理サーバ、11C…広告サーバ、12…ユーザ端末装置、20…端末制御部、30…制御部、30B…イベント提供部、30C…レコード生成部、30D…レコード登録部、30E…広告提供部、30F…報酬付与部、31…記憶部、31C…レコード記憶部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成するレコード生成部と、
前記イベント期間中において前記レコード生成部がレコードを生成する度に、前記レコード生成部が生成したレコードをレコード記憶部に登録するレコード登録部と、
前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する広告提供部と、
前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて、報酬付与条件が満たされたか否かを判定する報酬付与判定部と、
前記報酬付与条件が満たされたと前記報酬付与判定部が判定したときに、ユーザに報酬を付与する報酬付与部と、
を備え
前記レコード登録部は、前記イベント期間中において前記レコード生成部がレコードを生成する度に、前記報酬付与条件が満たされたか否かを含むレコードを前記レコード記憶部に登録する、
情報処理装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
ユーザの行動履歴を記憶する行動履歴記憶部を備え、
前記報酬付与部は、前記報酬付与条件が満たされたと前記報酬付与判定部が判定したときに、前記行動履歴記憶部が記憶したユーザの行動履歴に基づく種類の報酬をユーザに付与する、
情報処理装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記レコード生成部は、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードの数が上限数となるまでは、ユーザの指示に応じてユーザに対応するレコードを生成し、前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードの数が前記上限数となると、ユーザに対応するレコードを生成しない、
情報処理装置。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項9】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記レコード登録部が前記イベント期間中においてユーザに対応するレコードを前記レコード記憶部に登録する場合、ユーザ数を計数する計数部を備え、
前記広告提供部は、前記レコード記憶部が記憶しているレコードに対応するユーザ数が第1ユーザ数である場合には、前記レコード記憶部が記憶しているレコードに対応するユーザ数が前記第1ユーザ数よりも多い第2ユーザ数である場合よりも高い頻度で前記広告提供条件を満たし、前記イベント期間中においてユーザの指示に応じて広告を提供する、
情報処理装置。
【手続補正5】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項11
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項11】
イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成するレコード生成部と、
前記イベント期間中において前記レコード生成部がレコードを生成する度に、前記レコード生成部が生成したレコードをレコード記憶部に登録するレコード登録部と、
前記レコード記憶部に記憶されているユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供する広告提供部と、
前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて、報酬付与条件が満たされたか否かを判定する報酬付与判定部と、
前記報酬付与条件が満たされたと前記報酬付与判定部が判定したときに、ユーザに報酬を付与する報酬付与部と、
を備え
前記レコード登録部は、前記イベント期間中において前記レコード生成部がレコードを生成する度に、前記報酬付与条件が満たされたか否かを含むレコードを前記レコード記憶部に登録する、
情報処理システム。
【手続補正6】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項12
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項12】
1又は複数のコンピュータが、
イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成することと、
前記イベント期間中においてレコードを生成する度に、生成したレコードを登録することと、
ユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供することと、
前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて、報酬付与条件が満たされたか否かを判定することと、
前記報酬付与条件が満たされたと判定したときに、ユーザに報酬を付与することと、
を実行し、
前記イベント期間中においてレコードを生成する度に、前記報酬付与条件が満たされたか否かを含むレコードを登録することを実行する、
情報処理方法。
【手続補正7】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項13
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項13】
1又は複数のコンピュータに、
イベント期間中におけるユーザの指示毎にユーザに対応するレコードを生成することと、
前記イベント期間中においてレコードを生成する度に、生成したレコードを登録することと、
ユーザに対応するレコードが広告提供条件を満たしたときに、前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて広告を提供することと、
前記イベント期間中におけるユーザの指示に応じて、報酬付与条件が満たされたか否かを判定することと、
前記報酬付与条件が満たされたと判定したときに、ユーザに報酬を付与することと、
を実行させ
前記イベント期間中においてレコードを生成する度に、前記報酬付与条件が満たされたか否かを含むレコードを登録することを実行させる、
プログラム。