(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098744
(43)【公開日】2024-07-24
(54)【発明の名称】報告書作成支援装置、報告書作成支援方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 40/186 20200101AFI20240717BHJP
G06F 40/18 20200101ALI20240717BHJP
【FI】
G06F40/186
G06F40/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023002407
(22)【出願日】2023-01-11
(71)【出願人】
【識別番号】000203977
【氏名又は名称】日鉄テックスエンジ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002044
【氏名又は名称】弁理士法人ブライタス
(72)【発明者】
【氏名】坂本 裕樹
【テーマコード(参考)】
5B109
【Fターム(参考)】
5B109ND01
5B109PB05
5B109PB06
5B109TB03
(57)【要約】
【課題】作成者の技量にかかわらずよりスムーズな報告書作成を可能とする。
【解決手段】報告書作成支援装置1は、画像表示装置2の表示画面において表計算ソフトのシートS2に表示された報告書Rの原紙に所定の報告事項を追加する。支援装置1は、表計算ソフトのシートS上に報告書Rの原紙を作成する原紙作成部12と、報告事項の種類を選択する選択部13と、報告事項作成部14と、を有している。報告事項作成部14は、報告書Rが表示されるシートS2とは別のシートS3~S9上において報告事項を作成するためのフォーマットを表示し、フォーマットに入力された内容に基づいて報告事項を作成し、この報告事項を報告書Rに追加する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像表示装置の表示画面において表計算ソフトのシートに表示された報告書の原紙に所定の報告事項を追加するための報告書作成支援装置であって、
前記表計算ソフトの前記シート上に前記原紙を作成する原紙作成部と、
前記報告事項の種類を選択する選択部と、
前記報告書が表示される前記シートとは別のシート上において前記報告事項を作成するためのフォーマットを表示し、前記フォーマットに入力された内容に基づいて前記選択部で選択された前記報告事項を作成し、前記報告事項を前記報告書に追加する報告事項作成部と、
を備えている、報告書作成支援装置。
【請求項2】
前記報告事項作成部は、前記報告事項が複数ある場合に1つの前記シート毎に1つの前記報告事項の前記フォーマットを表示する、請求項1に記載の報告書作成支援装置。
【請求項3】
前記報告事項作成部は、所定の活動前についての前記報告事項の前記フォーマットと、前記活動後についての前記報告事項の前記フォーマットを、1つの前記シートに表示する、請求項1に記載の報告書作成支援装置。
【請求項4】
前記表計算ソフトにおいて所定のシート上に初期画面を作成する初期画面作成部を備え、
前記原紙作成部は、前記初期画面が表示された前記シートに対して複数の前記シートの並び方向の一方側に前記報告書が表示される前記シートを配置し、
前記報告事項作成部は、前記初期画面が表示された前記シートに対して複数の前記シートの並び方向の他方側に前記フォーマットが表示された前記シートを配置する、請求項1に記載の報告書作成支援装置。
【請求項5】
前記報告事項作成部は、前記フォーマットが記載された前記シートにおいて、前記報告書に追加する前記報告事項のサンプルを表示させる、請求項1に記載の報告書作成支援装置。
【請求項6】
前記選択部は、前記報告書が表示されたシート、および前記フォーマットが表示されたシートのそれぞれに、前記報告事項の種類を選択するためのメニュー操作部を表示させる、請求項1~請求項4の何れか1項に記載の報告書作成支援装置。
【請求項7】
画像表示装置の表示画面において表計算ソフトのシートに表示された報告書の原紙に所定の報告事項を追加するための報告書作成支援方法であって、
前記表計算ソフトの前記シート上に前記原紙を作成する原紙作成ステップと、
前記報告事項の種類を選択する選択ステップと、
前記報告書が表示される前記シートとは別のシート上において前記報告事項を作成するためのフォーマットを表示し、前記フォーマットに入力された内容に基づいて前記選択部で選択された前記報告事項を作成し、前記報告事項を前記報告書に追加する報告事項作成ステップと、
を備えている、報告書作成支援方法。
【請求項8】
コンピュータを、画像表示装置の表示画面において表計算ソフトのシートに表示された報告書の原紙に所定の報告事項を追加するための報告書作成支援装置として機能させるプログラムであって、
前記報告書作成装置は、
前記表計算ソフトの前記シート上に前記原紙を作成する原紙作成部と、
前記報告事項の種類を選択する選択部と、
前記報告書が表示される前記シートとは別のシート上において前記報告事項を作成するためのフォーマットを表示し、前記フォーマットに入力された内容に基づいて前記選択部で選択された前記報告事項を作成し、前記報告事項を前記報告書に追加する報告事項作成部と、
を備えている、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、報告書作成支援装置、報告書作成支援方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
パソコン上で表計算ソフトを実行して作成された表に基づくグラフの作成・表示を行うグラフ表示装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表計算ソフトは、表計算用途以外にも、業務報告書などの報告書の作成に用いられる場合がある。表計算ソフトを用いて報告書を作成する場合、作成者は、表計算ソフトを起動し、シートに所定のフォームを作成し、そのフォームに文字やグラフを記入していく。このような報告書作成において、表計算ソフトに備えられた表作成機能などの種々の機能を駆使できる作成者とそうでない作成者とでは、報告書作成開始から完成までにかかる時間に大きな差がでる。報告書作成にかかる時間が、作成者の技量によって大きくばらつくことは、生産性向上の観点から好ましくない。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みることにより、作成者の技量にかかわらずよりスムーズな報告書作成を可能とする報告書作成支援装置、報告書作成支援方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記の報告書作成支援装置、報告書作成支援方法、およびプログラムを要旨とする。
【0007】
(1)画像表示装置の表示画面において表計算ソフトのシートに表示された報告書の原紙に所定の報告事項を追加するための報告書作成支援装置であって、
前記表計算ソフトの前記シート上に前記原紙を作成する原紙作成部と、
前記報告事項の種類を選択する選択部と、
前記報告書が表示される前記シートとは別のシート上において前記報告事項を作成するためのフォーマットを表示し、前記フォーマットに入力された内容に基づいて前記選択部で選択された前記報告事項を作成し、前記報告事項を前記報告書に追加する報告事項作成部と、
を備えている、報告書作成支援装置。
【0008】
(2)前記報告事項作成部は、前記報告事項が複数ある場合に1つの前記シート毎に1つの前記報告事項の前記フォーマットを表示する、前記(1)に記載の報告書作成支援装置。
【0009】
(3)前記報告事項作成部は、所定の活動前についての前記報告事項の前記フォーマットと、前記活動後についての前記報告事項の前記フォーマットを、1つの前記シートに表示する、前記(1)に記載の報告書作成支援装置。
【0010】
(4)前記表計算ソフトにおいて所定のシート上に初期画面を作成する初期画面作成部を備え、
前記原紙作成部は、前記初期画面が表示された前記シートに対して複数の前記シートの並び方向の一方側に前記報告書が表示される前記シートを配置し、
前記報告事項作成部は、前記初期画面が表示された前記シートに対して複数の前記シートの並び方向の他方側に前記フォーマットが表示された前記シートを配置する、前記(1)に記載の報告書作成支援装置。
【0011】
(5)前記報告事項作成部は、前記フォーマットが記載された前記シートにおいて、前記報告書に追加する前記報告事項のサンプルを表示させる、前記(1)に記載の報告書作成支援装置。
【0012】
(6)前記選択部は、前記報告書が表示されたシート、および前記フォーマットが表示されたシートのそれぞれに、前記報告事項の種類を選択するためのメニュー操作部を表示させる、前記(1)~前記(4)の何れか1項に記載の報告書作成支援装置。
【0013】
(7)画像表示装置の表示画面において表計算ソフトのシートに表示された報告書の原紙に所定の報告事項を追加するための報告書作成支援方法であって、
前記表計算ソフトの前記シート上に前記原紙を作成する原紙作成ステップと、
前記報告事項の種類を選択する選択ステップと、
前記報告書が表示される前記シートとは別のシート上において前記報告事項を作成するためのフォーマットを表示し、前記フォーマットに入力された内容に基づいて前記選択部で選択された前記報告事項を作成し、前記報告事項を前記報告書に追加する報告事項作成ステップと、
を備えている、報告書作成支援方法。
【0014】
(8)コンピュータを、画像表示装置の表示画面において表計算ソフトのシートに表示された報告書の原紙に所定の報告事項を追加するための報告書作成支援装置として機能させるプログラムであって、
前記報告書作成装置は、
前記表計算ソフトの前記シート上に前記原紙を作成する原紙作成部と、
前記報告事項の種類を選択する選択部と、
前記報告書が表示される前記シートとは別のシート上において前記報告事項を作成するためのフォーマットを表示し、前記フォーマットに入力された内容に基づいて前記選択部で選択された前記報告事項を作成し、前記報告事項を前記報告書に追加する報告事項作成部と、
を備えている、プログラム。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、作成者の技量にかかわらずよりスムーズな報告書作成が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る報告書作成支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、報告書作成支援装置によって作成された報告書の原紙を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態に係る報告書作成支援装置を活用して作成された報告書の一例を示す図である。
【
図4】
図4(A)は、初期画面のシートの一例を示す図である。
図4(B)は、メニュー一覧画面の一例を示す図である。
【
図5】
図5(A)は、グラフ・表選択画面を示す図である。
図5(B)は、グラフ選択画面を示す図である。
【
図6】
図6は、棒グラフシートの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、パレート図シートの一例を示す図である。
【
図8】
図8(A)は、表選択画面を示す図である。
図8(B)は、危険リスク評価表シートを示す図である。
【
図9】
図9(A)は、目標設定表シートを示す図である。
図9(B)は活動計画シートを示す図である。
【
図10】
図10(A)は、要因解析選択画面を示す図である。
図10(B)は、特性要因図シートを示す図である。
【
図11】
図11(A)は、連関図シートを示す図である。
図11(B)は、対策立案シートを示す図である。
【
図13】
図13は、本発明の一実施形態における報告書作成支援装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。
【0018】
<報告書作成支援装置の概要>
図1は、本発明の一実施形態に係る報告書作成支援装置1の構成の一例を示すブロック図である。
図2は、報告書作成支援装置1によって作成された報告書Rの原紙を示す図である。
図3は、本発明の一実施形態に係る報告書作成支援装置1を活用して作成された報告書Rの一例を示す図である。
【0019】
報告書作成支援装置1は、画像表示装置2の表示画面において表計算ソフトのシートS2に表示された報告書Rに所定の報告事項を追加するために用いられる。報告書Rは、業務内容を報告するための報告書である。業務内容の具体例は限定されないが、たとえば、製造業およびサービス業における業務内容を例示できる。製造業およびサービス業の具体例は限定されないが、工場設備製造業や、工場設備メンテナンス業を例示できる。本実施形態では、報告書Rは、QCサークル活動(小集団改善活動)の一種であるJK活動(自主管理活動)の報告書である。
【0020】
報告書作成支援装置1は、PC(Personal Computer)などの情報処理装置によって実行された表計算ソフトの処理結果をモニタなどの画像表示装置2に表示させる。情報処理装置は、PC以外の端末などであってもよく、この端末として、スマートフォン、タブレット端末などを例示できる。画像表示装置2として、液晶モニタなどのモニタや、スマートフォンおよびタブレット端末における表示パネルなどを例示できる。表計算ソフトは、セルに入力された文字や数字を処理するソフトウェアである。上記の表計算ソフトとして、Microsoft Corporationのエクセル(登録商標)や、キングソフト株式会社のWPS Spreadsheetsなどを例示できる。
【0021】
<報告書の構成>
図2および
図3に示すように、報告書Rには、1または複数の報告事項を記入可能である。本実施形態では、報告書Rは、JK活動を報告するQJK活動報告書である。この報告書Rは、書誌欄R0と、複数の報告欄R1~R10と、を含んでいる。書誌欄R0は、報告書作成者の所属部門や、活動テーマ、リーダー名など、報告書Rの冒頭に記載される事項を記載する欄である。
【0022】
報告欄R1~R10は、報告書Rにおいて報告書Rの作成者が報告する事項を記載する欄である。本実施形態では、報告欄の一例として、作成者による手入力(手作業による入力)可能な報告欄R1~R10が存在する。
【0023】
報告欄R1は、「1.テーマ選定」欄であり、報告テーマを選定した理由などを記載する欄である。報告欄R2は、「2.現状の把握」欄であり、活動前の状況を記載する欄である。報告欄R3は、「3.目標設定」欄であり、目標設定内容を記載する欄である。報告欄R4は、「4.活動計画」欄であり、どのような活動計画を行ったかを記載する欄である。報告欄R5は、「5.要因解析」欄であり、活動を行うのに際して検討した事項を記載する欄である。報告欄R6は、「6.対策立案」欄であり、どのような対策を立案したかを記載する欄である。報告欄R7は、「7.対策の実施」欄であり、実際に行った内容を記載する欄である。報告欄R8は、「8.効果の確認」欄であり、設定した目標に対する結果を記載する欄である。報告欄R9は、「9.標準化と管理の定着」欄であり、改善結果を今後も定着させるための事項を記載する欄である。報告欄R10は、「10.反省」欄であり、反省内容を記載する欄である。
【0024】
なお、報告欄の数および内容は、上述した一例に限らず、報告書の目的に応じて適宜設定される。
【0025】
<報告書作成支援装置の構成>
図1に示すように、報告書作成支援装置1(以下、単に支援装置1ともいう。)は、画像表示装置2に接続されており、初期画面作成部11と、原紙作成部12と、選択部13と、報告事項作成部14と、保存部15と、を有している。
【0026】
初期画面作成部11は、報告書作成支援装置1を起動したときに現れる初期画面のシートS1を作成する。
図4(A)は、初期画面のシートS1の一例を示す図である。なお、本明細書では、特定のシートを指し示さないときや、複数のシートを総括していう場合には、「シートS」といい、特定のシートを指す場合には、Sの符号の後に特定のシートに対応した符号を追加して説明する。初期画面のシートS1には、支援装置1を用いた報告書作成を開始するために作成者が操作するための事項が表示される。本実施形態では、初期画面のシートS1には、メニューボタンB1が表示される。メニューボタンB1は、作成者によって操作されるボタンであり、たとえば、作成者がコンピュータマウスのボタンをクリックすることで押操作される。なお、本明細書では、コンピュータマウスのボタンをクリックすること、またはタッチパネルを押すことを、単に押操作ともいう。押操作は、作成者が報告書作成支援装置1に指令を出す操作の一例であり、当該操作は、押操作に限定されない。
【0027】
メニューボタンB1が押操作されると、選択部13が、画像表示装置2の画面に、
図4(B)に示すようにメニュー一覧画面M1を表示させる。メニュー一覧画面M1は、複数のシートSとは独立して表示される画面であり、アクティブになっているシートSの手前に表示される。メニュー一覧画面M1には、種々のメニューが表示される。本実施形態では、メニュー一覧画面M1には、報告書原紙ボタンB2と、ツールボタンB3と、保存ボタンB4と、が表示される。
【0028】
報告書原紙ボタンB2は、空欄の報告書Rを表計算ソフトの一のシートS2に表示させるためのボタンである。報告書原紙ボタンB2が押操作されたことを受け、原紙作成部12は、初期画面のシートS1のたとえば左側に新たなシートS2を作成し、このシートS2上に、
図2に示す報告書Rの原紙を作成する。
図2は、報告書Rの原紙が表示されたシートS2を示しており、作成者が報告書Rを作成する前の状態を示している。なお、報告書原紙ボタンB2を省略し、支援装置1が起動すると当時に、シートS2に空欄の報告書Rが表示されるように更生してもよい。この場合、初期画面のシートS1はなくてもよい。
【0029】
ツールボタンB3として、グラフ作成ボタンB31と、表作成ボタンB32と、活動計画作成ボタンB33と、要因解析作成ボタンB34と、対策立案作成ボタンB35と、が画面に表示される。これらのボタンB31~B35が押操作によって選択されたときの動作は、後述する。
【0030】
保存ボタンB4は、報告書Rを保存するためのボタンである。保存ボタンB4が押操作されると、保存部15は、シートS2の報告書Rを支援装置1に保存する。保存部15が報告書Rを保存するときの拡張子として、pdf、docx、xlsx、jpg、bmpなど、種々の拡張子を例示できる。報告書Rは、編集可能な形式で保存されてもよいし、編集不能な形式で保存されてもよい。保存ボタンB4が押操作されたときに保存される画像は、たとえば、報告書Rから操作用ボタンB30,B33~B35,B37,B38が削除されたものとなる。
【0031】
選択部13は、報告事項の種類を選択するために設けられている。選択部13は、上述のメニュー一覧画面M1を作成するメニュー一覧画面作成部131と、ツールボタンを個別に作成する個別ツールボタン作成部132と、を有している。
【0032】
個別ツールボタンB30,B33~B35,B37,B38は、報告欄Rのうち報告事項作成部14による報告事項作成対象となる欄に設置される。本実施形態では、個別ツールボタンB30,B33~B35,B37,B38として、報告欄R2に設置されるグラフ・表作成ボタンB30と、報告欄R3に設置される目標設定作成ボタンB37と、報告欄R4に設置される活動計画作成ボタンB33と、報告欄R5に設置される要因解析作成ボタンB34と、報告欄R6に設置される対策立案作成ボタンB35と、報告欄R9に設置される歯止め表作成ボタンB38と、が存在する。なお、個別ツールボタンが設置される報告欄Rは例示であり、他の欄に個別ツールボタンが設置されてもよい。
【0033】
グラフ・表作成ボタンB30は、報告欄R2に掲載するグラフ、または表の作成を選択するボタンである。グラフ・表作成ボタンB30が押操作されると、個別ツールボタン作成部132は、報告書RのシートS2の前方に、
図5(A)に示すように、各種グラフ作成ボタンB31と、各種表作成ボタンB32と、を含むグラフ・表選択画面M5を表示させる。なお、個別ツールボタン作成部132は、報告欄R2において、グラフ作成ボタンB31と表作成ボタンB32を個別に設置してもよい。グラフ・表選択画面M5は、複数のシートSとは独立して表示される画面であり、アクティブになっているシートSの手前に表示される。
【0034】
(グラフ作成)
各種グラフ作成ボタンB31が押操作されると、選択部13は、
図5(B)に示すように、画面に、グラフ選択画面M2を表示させる。グラフ選択画面M2ではグラフの一例として、棒グラフ選択欄F1と、パレート図選択欄F2と、が表示されている。グラフ選択画面M2は、複数のシートSとは独立して表示される画面であり、アクティブになっているシートSの手前に表示される。
【0035】
作成者によって棒グラフ選択欄F1が押操作されると、報告事項作成部14は、報告事項としての棒グラフを作成する。
【0036】
報告事項作成部14は、報告書Rが表示されるシートS2とは別のシートS3上において報告事項を作成するためのフォーマットを表示し、このフォーマットに入力された内容に基づいて選択部13で選択された報告事項(棒グラフ)を作成し、報告事項を報告書Rに追加する。本明細書でフォーマットとは、報告事項を作成するために表示される、シートS上の表示をいう。
【0037】
棒グラフ選択欄F1が選択されると、報告事項作成部14は、
図6に示すように、初期画面のシートS1に対して複数のシートSの並び方向の右側(他方側)に、棒グラフ作成用フォーマットが表示された棒グラフシートS3(S31)を作成し配置する。
【0038】
棒グラフシートS3には、フォーマットの一例として、現状把握欄F3と、現状把握グラフサンプルF4と、効果の確認欄F5と、効果の確認グラフサンプルF6と、貼り付けボタンB41,B42と、メニューボタンB1と、が表示されている。この棒グラフシートS3では、2つの作業についての時間を記入するシートとなっているが、たとえば、報告する作業数を自由に設定できるようにしていてもよいし、時間以外の変数(たとえば、件数)を設定できるようにしてもよい。
【0039】
このように、報告事項作成部14は、所定の活動前についての報告事項(棒グラフ)のフォーマットと、活動後についての報告事項(棒グラフ)のフォーマットを、1つのシートS3に表示する。
【0040】
現状把握欄F3には、作業毎の作業時間を入力する欄がたとえば2行設けられており、シートS3のハッチングで示すセルF11,F12に各作業の作業時間を作成者が入力可能とされている。現状把握グラフサンプルF4は、報告書Rに貼り付けられるグラフのサンプルを表示している。このサンプルは、変化しない画像であってもよいし、上記のセルF11,F12に入力された数値に応じたグラフとなるように変化する画像であってもよい。
【0041】
効果の確認欄F5には、作業毎の作業時間を入力する欄が、現状把握欄F3と同じ2行設けられている。本実施形態では、現状把握欄F3のセルF11,F12に作成者が入力した記入した数字が、改善前セルF111,F121にコピーされる。また、改善後セルF13,F14に、各作業の作業時間を作成者が入力可能とされている。効果の確認グラフサンプルF6は、報告書Rに貼り付けられるグラフのサンプルを表示している。このサンプルは、変化しない画像であってもよいし、上記のセルF111,F121、F13,F14に入力された数値に応じたグラフとなるように変化する画像であってもよい。
【0042】
メニューボタンB1は、メニュー一覧画面M1を表示させるためのボタンである。メニューボタンB1が押操作されると、選択部13は、メニュー一覧画面M1をシートS3の前方に表示させる。なお、以下では、各シートS上に設置されたメニューボタンB1は、全て同じ構成(メニュー一覧画面M1を画面に表示させる構成)であるので、メニューボタンB1についての詳細な説明は、以後省略する。
【0043】
貼り付けボタンB41は、活動前の報告事項(棒グラフ)を報告欄R2、すなわち、個別ツールボタンであるグラフ・表作成ボタンB30が設置された報告欄に貼り付けるためのボタンである。貼り付けボタンB41が作成者によって押操作されると、報告事項作成部14は、現状把握欄F3に記入された数字を示す棒グラフGC1を
図3に示すように、報告欄R2に貼り付ける。
【0044】
貼り付けボタンB42は、活動後の報告事項(棒グラフ)を報告欄R8、すなわち、個別ツールボタンであるグラフ・表作成ボタンB30が設置された報告欄R2とは別の報告欄R8に貼り付けるためのボタンである。貼り付けボタンB42が作成者によって押操作されると、報告事項作成部14は、効果の確認欄F5に記入された数字を示す棒グラフGC2を
図3に示すように、報告欄R8に貼り付ける。
【0045】
以上が、棒グラフGC1,GC2を作成し報告欄R2,R8に貼り付ける構成である。
【0046】
一方で、
図5(B)に示すグラフ選択画面M2において、パレート図選択欄F2が選択された場合、報告事項作成部14は、報告事項としてのパレート図を作成する。
【0047】
この場合、報告事項作成部14は、棒グラフシートS3(S31)に代えて、
図7に示すように、パレート図作成用フォーマットが表示されたパレート図シートS3(S32)を作成し配置する。
【0048】
パレート図シートS32においても、一例として、現状把握欄F3と、現状把握グラフサンプルF4と、効果の確認欄F5と、効果の確認グラフサンプルF6と、グラフ貼り付ボタンB41,B42と、メニューボタンB1と、が表示される。このパレート図シートS32では、3つの作業についての時間を記入するシートとなっているが、たとえば、報告する作業数を自由に設定できるようにしていてもよいし、時間以外の変数(たとえば、件数)を設定できるようにしてもよい。
【0049】
このように、報告事項作成部14は、所定の活動前についての報告事項(パレート図)のフォーマットと、活動後についての報告事項(パレート図)のフォーマットを、1つのシートS3(S32)に表示する。
【0050】
現状把握欄F3、効果の確認欄F5、貼り付けボタンB41,B42およびメニューボタンB1については、棒グラフシートS3(S31)の構成と同様であるので、説明を省略する。現状把握グラフサンプルF4および効果の確認グラフサンプルF6は、パレート図である点以外は棒グラフシートS31の現状把握グラフサンプルF4および効果の確認グラフサンプルF6と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0051】
なお、報告欄R2,R8に貼り付けるグラフとして、棒グラフとパレート図を例示したが、この通りでなくてもよい。
図5(B)に示すグラフ選択画面M2に、たとえば、帯グラフ選択欄などを設け、棒グラフとパレート図以外のグラフも作成可能にしてもよい。この場合、報告事項作成部14は、棒グラフGC1,GC2を作成する場合と同様に、所定のセルに記入された数値をグラフ化しいずれかの報告欄R2,R8に貼り付ける。
【0052】
また、報告事項作成部14は、報告欄R2,R8のうちの何れか一方にのみグラフを貼り付けるように構成されていてもよい。
【0053】
(表作成)
次に、報告欄R2のグラフ・表作成ボタンB30が押操作された後に、
図5(A)のグラフ・表作成選択画面M5において表作成ボタンB32が押操作されたときの構成を説明する。
【0054】
表作成ボタンB32が押操作されると、選択部13は、
図8(A)に示すように、画面に、表選択画面M3を表示させる。表選択画面M3ではグラフの一例として、目標設定表選択欄F7、歯止め表選択欄F8、危険リスク評価表選択欄F9が表示されている。表選択画面M3は、は、複数のシートSとは独立して表示される画面であり、アクティブになっているシートSの手前に表示される。
【0055】
本実施形態では、表選択画面M3において、危険リスク評価表選択欄F9が、グラフ・表作成ボタンB30が設置されている報告欄R2に貼り付ける報告事項(危険リスク評価表)を作成するための選択欄である。一方、目標設定表選択欄F7、および歯止め表選択欄F8は、グラフ・表作成ボタンB30が設置されている報告欄R2以外の評価欄R3,R9に貼り付ける報告事項(目標設定表、歯止め表)を作成するための選択欄である。
【0056】
表選択画面M3において、目標設定表選択欄F7、または歯止め表選択欄F8が選択されたときの構成は後述する。
【0057】
作成者によって危険リスク評価表選択欄F9が押操作されると、報告事項作成部14は、報告事項としての危険リスク評価表GC3,GC4を作成する。
【0058】
このとき、報告事項作成部14は、
図8(B)に示すように、初期画面のシートS1に対して複数のシートSの並び方向の右側(他方側)に、危険リスク評価表作成用フォーマットが表示された危険リスク評価表シートS4を作成し配置する。
【0059】
危険リスク評価表シートS4には、一例として、現状把握欄F3と、効果の確認欄F5と、貼り付けボタンB41,B42と、メニューボタンB1と、が表示されている。
【0060】
このように、報告事項作成部14は、所定の活動前についての報告事項(危険リスク評価表)のフォーマットと、活動後についての報告事項(危険リスク評価表)のフォーマットを、1つのシートS4に表示する。
【0061】
現状把握欄F3、および効果の確認欄F5には、報告事項作成部14によって、たとえば、評価欄が作成されており、作成者が適宜文章を入力可能とされている。
【0062】
シートS4の貼り付けボタンB41は、活動前の報告事項(危険リスク評価表)を報告欄R2、すなわち、個別ツールボタンであるグラフ・表作成ボタンB30が設置された報告欄に貼り付けるためのボタンである。貼り付けボタンB41が作成者によって押操作されると、報告事項作成部14は、現状把握欄F3に記入された危険リスク評価表GC3を
図3に示すように報告欄R2に貼り付ける。
【0063】
報告欄R2には、グラフおよび表を合計で2つ以上表示することが可能であり、報告欄R2にグラフおよび表が合計で2つ以上表示される場合には、グラフおよび表(たとえば、棒グラフGC1、危険リスク評価表GC3)が並べて配置される。
【0064】
シートS4の貼り付けボタンB42は、活動後の報告事項(危険リスク評価表)を報告欄R8、すなわち、個別ツールボタンである表・グラフ作成ボタンB30が設置された報告欄R2とは別の報告欄R8に貼り付けるためのボタンである。貼り付けボタンB42が作成者によって押操作されると、報告事項作成部14は、効果の確認欄F5に記入された数字を示す危険リスク評価表GC4を、
図3に示すように、報告欄R8に貼り付ける。
【0065】
このように、報告事項作成部14は、所定の活動前についての報告事項(危険リスク評価表GC3)のフォーマットと、活動後についての報告事項(危険リスク評価表GC4)のフォーマットを、1つのシートS4に表示する。
【0066】
なお、報告欄R2,R8に貼り付ける表として、危険リスク評価表以外の表であってもよい。この場合、報告事項作成部14は、危険リスク評価表GC3,GC4を作成する場合と同様に、所定のセルに記入された数値をグラフ化しいずれかの報告欄R2,R8に貼り付ける。
【0067】
以上が、報告書Rに表示されたボタンB30,B33~B35,B37,B38が操作されたときの構成である。
【0068】
(目標設定表作成)
次に、報告欄R3の目標設定作成ボタンB37が押操作されたときの構成を説明する。目標設定作成ボタンB37が押操作されると、報告事項作成部14は、報告事項としての目標設定表GC5を作成する。なお、目標設定作成ボタンB37が押操作されたときの構成は、
図8(A)の表選択画面において目標設定表選択欄F7が押操作されたときの構成と同じである。
【0069】
このとき、報告事項作成部14は、
図9(A)に示すように、初期画面のシートS1に対して複数のシートSの並び方向の右側(他方側)に、目標設定表作成用フォーマットが表示された目標設定表シートS5を作成し配置する。
【0070】
このように、報告事項作成部14は、報告書Rにおいて報告事項が複数ある場合に、1つのシートS毎に1つの報告事項のフォーマットを表示する。
【0071】
目標設定表シートS5には、一例として、目標設定表GC5と、貼り付けボタンB41と、メニューボタンB1と、が表示されている。
【0072】
目標設定表GC5には、たとえば、予め記載すべき項目が記載されており、作成者が適宜文章を入力可能とされている。
【0073】
貼り付けボタンB41は、報告事項(目標設定表)を報告欄R3、すなわち、個別ツールボタンである目標設定作成ボタンB37が設置された報告欄R3に貼り付けるためのボタンである。貼り付けボタンB41が作成者によって押操作されると、報告事項作成部14は、目標設定表GC5を、
図3に示すように、報告欄R3に貼り付ける。
【0074】
なお、報告欄R3に貼り付ける報告事項は、目標設定表以外であってもよい。
【0075】
(活動計画)
次に、報告欄R4の活動計画作成ボタンB33が押操作されたときの構成を説明する。活動計画作成ボタンB33が押操作されると、報告事項作成部14は、報告事項としての活動計画チャートGC6を作成する。
【0076】
報告事項作成部14は、
図9(B)に示すように、初期画面のシートS1に対して複数のシートSの並び方向の右側(他方側)に、活動計画チャート作成用フォーマットが表示された活動計画シートS6を作成し配置する。
【0077】
活動計画シートS6には、一例として、活動計画チャートGC6と、貼り付けボタンB41と、メニューボタンB1と、が表示されている。
【0078】
活動計画シートS6には、たとえば、予め記載すべき項目が記載されており、作成者が適宜文章を入力可能とされている。なお、活動計画シートS6の項目、たとえば、活動期間を何ヶ月にするか、どのような項目を活動計画チャートGC6に載せるか、などを選択画面から選択できるようにしてもよい。
【0079】
貼り付けボタンB41は、報告事項(活動計画チャート)を報告欄R4、すなわち、個別ツールボタンである活動計画作成ボタンB33が設置された報告欄に貼り付けるためのボタンである。貼り付けボタンB41が作成者によって押操作されると、報告事項作成部14は、活動計画チャートGC6を、
図3に示すように、報告欄R4に貼り付ける。
【0080】
なお、報告欄R4に貼り付ける報告事項は、活動計画チャート以外であってもよい。
【0081】
(要因解析作成)
要因解析作成ボタンB34が押操作されると、個別ツールボタン作成部132は、
図10(A)に示すように、報告書シートS2の前方に、要因解析選択画面M4を表示させる。要因解析選択画面M4では要因解析の一例として、特性要因図選択欄F21と、連関図選択欄F22と、が表示される。要因解析選択画面M4は、複数のシートSとは独立して表示される画面であり、アクティブになっているシートSの手前に表示される。
【0082】
特性要因図選択欄F21が押操作されると、報告事項作成部14は、報告事項としての特性要因
図GC7を作成するためのフォーマットを作成する。
【0083】
このとき、報告事項作成部14は、
図10(B)に示すように、初期画面のシートS1に対して複数のシートSの並び方向の右側(他方側)に、特性要因図作成用フォーマットが表示された特性要因図シートS7を作成し配置する。
【0084】
特性要因図シートS7には、一例として、特性要因
図GC7と、貼り付けボタンB41と、メニューボタンB1と、が表示されている。
【0085】
特性要因
図GC7には、たとえば、予め記載すべき項目が記載されており、作成者が適宜文章を入力可能とされている。図では、「○○」、「××」と書かれている箇所に文字を入力可能とされている。なお、特性要因
図GC7の骨数を選択画面から選択できるようにしてもよい。
【0086】
貼り付けボタンB41は、報告事項(特性要因図)を報告欄R5、すなわち、個別ツールボタンである要因解析作成ボタンB34が設置された報告欄に貼り付けるためのボタンである。貼り付けボタンB41が作成者によって押操作されると、報告事項作成部14は、特性要因
図GC7を、
図3に示すように、報告欄R5に貼り付ける。
【0087】
一方で、
図10(A)に示す要因解析選択画面M4において、連関図選択欄F22が押操作された場合、報告事項作成部14は、報告事項としての連関
図GC8を作成する。
【0088】
この場合、報告事項作成部14は、
図10(B)に示す特性要因図シートS7(S71)に代えて、
図11(A)に示すように、連関図作成用フォーマットが表示された連関図シートS7(S72)を作成し配置する。
【0089】
連関図シートS7では、要因解析図に代えて連関
図GC8が示されている。連関
図GC8において「○○」、「××」と書かれている箇所に文字を入力可能とされている点以外は、特性要因図シートS7と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0090】
なお、報告欄R5に貼り付けるグラフとして、特性要因
図GC7と連関
図GC8を例示したが、他の図を報告欄R5に貼り付けるようにしてもよい。
【0091】
(対策立案作成)
次に、報告欄R6の対策立案作成ボタンB35が押操作されたときの構成を説明する。対策立案作成ボタンB35が押操作されると、報告事項作成部14は、報告事項としての対策立案
図GC9を作成する。
【0092】
このとき、報告事項作成部14は、
図11(B)に示すように、初期画面のシートS1に対して複数のシートSの並び方向の右側(他方側)に、対策立案図作成用フォーマットが表示された対策立案シートS8を作成し配置する。
【0093】
活動計画シートS6には、一例として、対策立案
図GC9と、貼り付けボタンB41と、メニューボタンB1と、が表示されている。
【0094】
対策立案
図GC9は、たとえば系統マトリックス図であり、各マトリックスに作成者が適宜文章を入力可能とされている。なお、系統マトリックス図を何次まで作成するか、また、1次、2次、3次、・・・n(nは自然数)次のそれぞれの項数(縦に分岐する数)を、選択画面から選択できるようにしてもよい。
【0095】
シートS8の貼り付けボタンB41は、報告事項(対策立案図)を報告欄R6、すなわち、個別ツールボタンである対策立案作成ボタンB35が設置された報告欄に貼り付けるためのボタンである。貼り付けボタンB41が作成者によって押操作されると、報告事項作成部14は、対策立案
図GC9を、
図3に示すように、報告欄R6に貼り付ける。
【0096】
なお、報告欄R6に貼り付ける報告事項は、系統マトリックス図以外であってもよい。
【0097】
(歯止め表作成)
次に、報告欄R9の歯止め表作成ボタンB38が押操作されたときの構成を説明する。歯止め表作成ボタンB38が押操作されると、報告事項作成部14は、報告事項としての歯止め表GC10を作成する。なお、歯止め表作成ボタンB38が押操作されたときの構成は、
図8(A)の表選択画面において歯止め表選択欄F8が選択されたときの構成と同じである。
【0098】
報告事項作成部14は、
図12に示すように、初期画面のシートS1に対して複数のシートSの並び方向の右側(他方側)に、歯止め表作成用フォーマットが表示された歯止め表シートS9を作成し配置する。
【0099】
歯止め表シートS9には、歯止め表GC10と、貼り付けボタンB41と、メニューボタンB1と、が表示されている。
【0100】
歯止め表GC10には、たとえば、予め記載すべき項目が記載されており、作成者が適宜文章を入力可能とされている。
【0101】
シートS9の貼り付けボタンB41は、報告事項(歯止め表GC10)を報告欄R9、すなわち、個別ツールボタンである歯止め表作成ボタンB38が設置された報告欄に貼り付けるためのボタンである。貼り付けボタンB41が作成者によって押操作されると、報告事項作成部14は、歯止め表GC10を、
図3に示すように、報告欄R9に貼り付ける。
【0102】
なお、報告欄R9に貼り付ける報告事項は、歯止め表GC10以外であってもよい。
【0103】
以上が、報告書RのシートS2に表示されたボタンB30,B33~B35,B37,B38が押操作されることによる、報告書作成支援の構成である。
【0104】
次に、
図4(B)に示すメニューボタンB1が押操作されることで表示されるメニュー一覧画面M1におけるツールボタンB3について説明する。ツールボタンB3として、グラフ作成ボタンB31と、表作成ボタンB32と、活動計画作成ボタンB33と、要因解析作成ボタンB34と、対策立案作成ボタンB35と、が設けられている。
【0105】
メニュー一覧画面M1のグラフ作成ボタンB31が押操作されたときの構成は、報告欄R2のグラフ・表作成ボタンB30が押操作されることで表示されるグラフ・表作成選択画面M5における、グラフ作成ボタンB31が押操作されたときの構成と同じである。メニュー一覧画面M1の表作成ボタンB32が押操作されたときの構成は、グラフ・表作成選択画面M5における表作成ボタンB32が押操作されたときの構成と同じである。メニュー一覧画面M1のボタンB33,B34,B35が押操作されたときの構成は、報告書RのシートS2に表示されたボタンB33,B34,B35が押操作されたときの構成と同じである。
【0106】
また、上述した複数のシートS1~S9の全てにおいて、報告事項の種類を選択するためのメニュー操作部としてのメニューボタンB1が設置されている。また、報告書シートS2には、保存ボタンB4が設置されている。保存ボタンB4が押操作されたときの構成は、メニュー一覧画面M1の保存ボタンB4が押操作されたときの構成と同じである。
【0107】
以上説明したように、本実施形態によると、作成者は、報告事項(表やグラフなど)を選択し、表示されたシートS3~S9上のフォーマットに必要な情報を入力することで、報告事項が追加された報告書Rを簡単に得ることができる。しかも、報告書Rの原紙が表示されるシートS2と報告事項作成用のシートS3~S9とが別であるので、どの報告事項を作成する作業をしているのかを作成者が把握しやすく、よりスムーズな報告書作成が可能となる。その結果、作成者の技量にかかわらずよりスムーズな報告書作成が可能である。
【0108】
また、本実施形態によると、報告事項作成部14は、1つのシートS3~S9毎に1つの報告事項のフォーマットを表示する。この構成によると、どの報告事項の作成作業をしているのかを作成者が把握しやすく、よりスムーズな報告書作成が可能となる。
【0109】
また、本実施形態によると、報告事項作成部14は、報告事項としてのグラフについて、活動前の内容を記載するフォーマットと、活動後の内容を記載するフォーマットを、1つのシートS3,S4にそれぞれ表示する。この構成によると、活動の前後での結果の違いを報告する作業を、複数のシートSにまたがった入力作業を行うことなく完了でき、作成者が報告書Rをより容易に完成できる。
【0110】
また、本実施形態によると、報告書シートS2は、初期画面シートS1のたとえば左側に配置され、報告事項作成用のシートS3~S9は、初期設定シートS1のたとえば右側に配置される。この構成により、報告書シートS2と報告事項作成用シートS3~S9の配置を、作成者がより直感的に把握することができる。
【0111】
また、本実施形態によると、報告事項作成部14は、フォーマットが記載された各シートS3~S9において、報告書Rに追加する報告事項のサンプルを表示させる。この構成によると、報告書Rに表示される内容を作成者が報告書作成段階の初期から視覚的に把握しやすい。
【0112】
また、本実施形態によると、初期画面のシートS1、報告書シートS2、および報告事項作成用のシートS3~S9のそれぞれに、作成する報告事項の種類を選択するためのメニューボタンB1が表示される。この構成によると、作成者が何れのシートSを参照している場合でも、新たに報告事項を作成するためのメニューボタンB1を操作できるので、報告事項を新たに追加する際にシートS間を移動する手間を省略できる。
【0113】
本発明の実施形態および変形例について説明したけれども、本発明は上述の実施の形態および変形例に限られない。本発明は、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。
【0114】
上述の実施形態では、報告書Rの種類が1種類であったが、複数種類の報告書Rのなかから1つの報告書を選択し、選択した報告書について作成者が報告書Rを作成できるようにしてもよい。
【0115】
また、初期画面のシートS1の右側に報告書RのシートS2を配置し、報告事項作成用のシートS3~S9をシートS1の左側に配置してもよい。
【0116】
[プログラム]
本実施形態におけるプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施形態における報告書作成支援装置1と報告書作成支援方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、初期画面作成部11、原紙作成部12、選択部13、報告事項作成部14、および保存部15として機能し、処理を行なう。
【0117】
[物理構成]
ここで、実施形態におけるプログラムを実行することによって、報告書作成支援装置を実現するコンピュータについて
図13を用いて説明する。
図13は、本発明の一実施形態における報告書作成支援装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【0118】
図13に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、または、CPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、または、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていてもよい。
【0119】
CPU111は、記憶装置113に格納された、実施形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置である。また、実施形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、上記プログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通していてもよい。
【0120】
また、記憶装置113の具体例としては、SDD(Solid State Drive)、ハードディスクドライブなどがあげられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボードおよびマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
【0121】
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、およびコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
【0122】
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))およびSD(Secure Digital)などの汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)などの磁気記録媒体、またはCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体があげられる。
【産業上の利用可能性】
【0123】
本発明は、報告書作成支援装置、報告書作成支援方法、およびプログラムとして適用できる。
【符号の説明】
【0124】
1 報告書作成支援装置
2 画像表示装置
11 初期画面作成部
12 原紙作成部
13 選択部
14 報告事項作成部
B1 メニューボタン(メニュー操作部)
R 報告書
S シート