(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098851
(43)【公開日】2024-07-24
(54)【発明の名称】画像形成装置、シート供給装置及び画像形成システム
(51)【国際特許分類】
G03G 21/16 20060101AFI20240717BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20240717BHJP
【FI】
G03G21/16 104
G03G21/16 152
G03G21/00 530
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023002609
(22)【出願日】2023-01-11
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000992
【氏名又は名称】弁理士法人ネクスト
(72)【発明者】
【氏名】島津 宝浩
(72)【発明者】
【氏名】立松 弘嵩
【テーマコード(参考)】
2H171
2H270
【Fターム(参考)】
2H171FA04
2H171FA05
2H171FA22
2H171FA28
2H171HA04
2H171HA06
2H171HA17
2H171JA14
2H171JA15
2H171JA17
2H171JA49
2H171JA51
2H171LA08
2H171LA13
2H171MA02
2H171MA03
2H171MA05
2H171MA11
2H171NA03
2H171QA04
2H171QA08
2H171QB02
2H171QB15
2H171QB32
2H171QC05
2H171SA10
2H171SA12
2H171SA18
2H171SA22
2H171SA26
2H171SA31
2H171WA11
2H171WA12
2H171WA13
2H171WA18
2H171WA21
2H171WA23
2H270LA29
2H270SA09
2H270SB16
2H270SB22
2H270SC08
2H270SC17
2H270ZC03
2H270ZC04
(57)【要約】
【課題】外気温センサを取り付けるための基板を別途設けることなく、外気温をより正確に検知する位置に外気温センサを取り付けることが可能となる技術を提供する。
【解決手段】プリンタ1は、画像形成部4と、搬送部3と、CPU101と、LTユニット200を増設したときに、CPU101とLTユニット200との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能なLTコネクタ基板114を内部に有するLTオスコネクタ15と、を備え、LTオスコネクタ15は、内部空間ISを形成する内壁151と、内壁151に形成された開口部153と、を有し、内部空間ISは、開口部153を介してプリンタ1外とつながり、LTコネクタ基板114は、内部空間ISに設置され、LTコネクタ基板114上には、CPU101と電気的に接続された外気温センサTH3が配置されている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート供給トレイの下側にシート供給装置を増設可能な画像形成装置であって、
シートに画像を形成する画像形成部と、
前記シートが載置される前記シート供給トレイと、
前記シート供給トレイから前記画像形成部に向けて前記シートを搬送する搬送部と、
制御部と、
前記シート供給装置と前記制御部とを接続するための一組のコネクタのうち前記画像形成装置側の第1コネクタであって、前記シート供給装置を増設したときに、前記制御部と前記シート供給装置との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能な基板を内部に有する第1コネクタと、
を備え、
前記第1コネクタは、
内部空間を形成する内壁と、
前記内壁に形成された開口部と、
を有し、
前記内部空間は、前記開口部を介して前記画像形成装置外とつながり、
前記基板は、前記内部空間に設置され、
前記基板上には、前記制御部と電気的に接続された外気温センサが配置されている、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記開口部は、少なくとも2つ形成され、
前記内部空間は、前記開口部により中空状に形成され、前記画像形成装置内と前記画像形成装置外とを挿通する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成装置の底部に、前記画像形成装置を支持する脚部、
をさらに備え、
前記第1コネクタの前記開口部は、前記画像形成装置の底部に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
加熱回転体を有し、前記シートに形成された画像を前記シートに定着させる定着器、
をさらに備え、
前記第1コネクタは、
前記画像形成装置において、前記画像形成部及び前記定着器より下方に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記信号線は、
前記画像形成装置から前記シート供給装置に向けて電力を供給可能な電源ラインと、
前記外気温センサに接続されるセンサラインと、
を有し、
前記電源ラインと前記センサラインとは、前記基板の両端側にそれぞれ接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記信号線は、
前記画像形成装置及び前記シート供給装置の基準電位となる接地ライン、
をさらに有し、
前記接地ラインは、前記電源ラインと前記センサラインとの間に挟まれて前記基板に接続される、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記シート供給装置は、前記シート供給装置と前記制御部とを接続するための前記一組のコネクタのうち前記シート供給装置側の第2コネクタと、前記画像形成装置にシートを供給するための駆動源と、を有し、
前記信号線は、
前記画像形成装置及び前記シート供給装置の基準電位となる接地ラインと、
前記駆動源に給電するための給電ラインと、
をさらに有し、
前記接地ラインは、前記給電ラインと前記センサラインとの間に挟まれて前記基板に接続される、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記画像形成装置は、
モータと、
本体ギヤと、
を備え、
前記シート供給装置は、
前記画像形成装置にシートを供給するための供給ローラと、
前記画像形成装置に前記シート供給装置を増設したときに、前記本体ギヤを介して前記モータから伝達される駆動力を前記供給ローラに伝達させる連結ギヤ群と、
を有し、
前記駆動源は、
前記モータから伝達される駆動力を前記連結ギヤ群から前記供給ローラに伝達させるか否かを切り替える電磁クラッチである、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記基板の一方の面には、前記外気温センサが配置され、
前記基板の他方の面は、前記内壁に接触している、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項10】
シートに画像を形成する画像形成装置に増設可能なシート供給装置であって、
前記シート供給装置内に載置されたシートを前記画像形成装置に供給するための駆動源と、
前記画像形成装置が有する第1コネクタと接続するための第2コネクタと、
前記シート供給装置と他の装置とを接続するための一組のコネクタのうち前記シート供給装置側の第3コネクタであって、前記他の装置を接続したときに、前記他の装置と前記シート供給装置との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能な基板を内部に有する第3コネクタと、
を備え、
前記第3コネクタは、
前記第2コネクタと電気的に接続されると共に、
内部空間を形成する内壁と、
前記内壁に形成された開口部と、
を有し、
前記内部空間は、前記開口部を介して前記シート供給装置外とつながり、
前記基板は、前記内部空間に設置され、
前記基板上には、前記画像形成装置に電気的に接続可能な外気温センサが配置されている、
ことを特徴とするシート供給装置。
【請求項11】
シートに画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置に増設可能なシート供給装置と、を含む画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
シートに画像を形成する画像形成部と、
前記シートが載置される前記シート供給トレイと、
前記シート供給トレイから前記画像形成部に向けて前記シートを搬送する搬送部と、
ファンと、
制御部と、
前記シート供給装置と前記制御部とを接続するための一組のコネクタのうち前記画像形成装置側の第1コネクタであって、前記シート供給装置を増設したときに、前記制御部と前記シート供給装置との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能な基板を内部に有する第1コネクタと、
を備え、
前記第1コネクタは、
内部空間を形成する内壁と、
前記内壁に形成された開口部と、
を有し、
前記内部空間は、前記開口部を介して前記画像形成装置外とつながり、
前記基板は、前記内部空間に設置され、
前記基板上には、前記制御部と電気的に接続された外気温センサが配置され、
前記シート供給装置は、
前記シート供給装置と前記制御部とを接続するための前記一組のコネクタのうち前記シート供給装置側の第2コネクタと、
前記シート供給装置内に載置されたシートを前記画像形成装置に供給するための駆動源と、
前記シート供給装置と他の装置とを接続するための一組のコネクタのうち前記シート供給装置側の第3コネクタであって、前記他の装置を接続したときに、前記他の装置と前記シート供給装置との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能な基板を内部に有する第3コネクタと、
を備え、
前記第3コネクタは、
内部空間を形成する内壁と、
前記内壁に形成された開口部と、
を有し、
前記内部空間は、前記開口部を介して前記シート供給装置外とつながり、
前記基板は、前記内部空間に設置され、
前記基板上には、前記制御部に電気的に接続可能な外気温センサが配置され、
前記画像形成装置に前記シート供給装置が増設された場合、
前記制御部は、
前記シート供給装置側の前記外気温センサにより検知された外気温に基づいて前記ファンの駆動を制御する、
ことを特徴とする画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、供給トレイの下側にシート供給装置を増設可能な画像形成装置、そのシート供給装置、及び画像形成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、定着器及びプロセスカートリッジが発生する熱の影響を受け難い、画像形成装置の下方に外気温センサを配置し、その外気温センサが検知する温度に応じてファン制御を行うようにした画像形成装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の画像形成装置では、その位置に外気温センサを配置するためには、外気温センサを取り付けるための基板に加え、ASICなどの制御部と外気温センサとの間を接続する接続線が別途必要となるという問題があった。
【0005】
本願は、外気温センサを取り付けるための基板を別途設けることなく、外気温をより正確に検知する位置に外気温センサを取り付けることが可能となる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本願の画像形成装置は、シート供給トレイの下側にシート供給装置を増設可能な画像形成装置であって、シートに画像を形成する画像形成部と、シートが載置されるシート供給トレイと、シート供給トレイから画像形成部に向けてシートを搬送する搬送部と、制御部と、シート供給装置と制御部とを接続するための一組のコネクタのうち画像形成装置側の第1コネクタであって、シート供給装置を増設したときに、制御部とシート供給装置との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能な基板を内部に有する第1コネクタと、を備え、第1コネクタは、内部空間を形成する内壁と、内壁に形成された開口部と、を有し、内部空間は、開口部を介して画像形成装置外とつながり、基板は、内部空間に設置され、基板上には、制御部と電気的に接続された外気温センサが配置されている、ことを特徴とする。
【0007】
本願の画像形成装置では、外気温センサは、第1コネクタ内の画像形成装置外とつながった内部空間を形成する内壁上に設置されているので、外気温センサは、画像形成装置の外側の温度を正確に測定できる。さらに、制御部とシート供給装置との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能な基板として、第1コネクタ内に備わっている基板に外気温センサを取り付けるようにしたので、外気温センサを取り付けるための基板を別途設ける必要が無い。これにより、画像形成装置全体の製造コストを削減することが可能となる。
【0008】
また、開口部は、少なくとも2つ形成され、内部空間は、開口部により中空状に形成され、画像形成装置内と画像形成装置外とを挿通する、ことを特徴とする。
【0009】
このように、内部空間は、開口部により中空状に形成され、画像形成装置内と画像形成
装置外とを挿通するので、外気温センサが設置される内部空間内の空気に流れが生じ、これにより、外気温センサは、画像形成装置の外側の温度をさらに正確に測定することが可能となる。
【0010】
また、本願の画像形成装置は、画像形成装置の底部に、画像形成装置を支持する脚部、をさらに備え、第1コネクタの開口部は、画像形成装置の底部に配置されている、ことを特徴とする。
【0011】
このように、画像形成装置の底部は、脚部により設置面から底上げされ、第1コネクタの開口部は、その底部に配置されているので、つまり、画像形成装置の設置面と第1コネクタの開口部との間に間隙が形成されるので、外気温センサは、画像形成装置の外側の温度をさらに正確に測定することが可能となる。
【0012】
また、本願の画像形成装置は、加熱回転体を有し、シートに形成された画像をシートに定着させる定着器、をさらに備え、第1コネクタは、画像形成装置において、画像形成部及び定着器より下方に配置されている、ことを特徴とする。
【0013】
このように、第1コネクタは、画像形成装置において、画像形成部及び定着器より下方に配置され、外気温センサは、その第1コネクタ内に設置されているので、つまり、外気温センサは、画像形成部及び定着器が発生する熱の影響を受け難い場所に設置されているので、外気温センサは、画像形成装置の外側の温度をさらに正確に測定することが可能となる。
【0014】
また、信号線は、画像形成装置からシート供給装置に向けて電力を供給可能な電源ラインと、外気温センサに接続されるセンサラインと、を有し、電源ラインとセンサラインとは、基板の両端側にそれぞれ接続される、ことを特徴とする。
【0015】
センサラインに流れる電流の大きさは、電源ラインに流れる電流の大きさに比べて微小であるので、基板におけるセンサラインの接続位置と電源ラインの接続位置とを離すことにより、センサラインに流れる電流を電源ラインに流れる電流の影響から防御することが可能となる。
【0016】
また、信号線は、画像形成装置及びシート供給装置の基準電位となる接地ライン、をさらに有し、接地ラインは、電源ラインとセンサラインとの間に挟まれて基板に接続される、ことを特徴とする。
【0017】
このように、接地ラインは、基板上、電源ラインとセンサラインとの間に挟まれて接続されるので、センサラインに流れる電流を電源ラインに流れる電流の影響から防御することが可能となる。
【0018】
また、シート供給装置は、シート供給装置と制御部とを接続するための一組のコネクタのうちシート供給装置側の第2コネクタと、画像形成装置にシートを供給するための駆動源と、を有し、信号線は、画像形成装置及びシート供給装置の基準電位となる接地ラインと、駆動源に給電するための給電ラインと、をさらに有し、接地ラインは、給電ラインとセンサラインとの間に挟まれて基板に接続される、ことを特徴とする。
【0019】
このように、接地ラインは、基板上、給電ラインとセンサラインとの間に挟まれて接続されるので、センサラインに流れる電流を給電ラインに流れる電流の影響から防御することが可能となる。
【0020】
また、画像形成装置は、モータと、本体ギヤと、を備え、シート供給装置は、画像形成装置にシートを供給するための供給ローラと、画像形成装置にシート供給装置を増設したときに、本体ギヤを介してモータから伝達される駆動力を供給ローラに伝達させる連結ギヤ群と、を有し、駆動源は、モータから伝達される駆動力を連結ギヤ群から供給ローラに伝達させるか否かを切り替える電磁クラッチである、ことを特徴とする。
【0021】
また、基板の一方の面には、外気温センサが配置され、基板の他方の面は、内壁に接触している、ことを特徴とする。
【0022】
このように、内部空間において外気温センサを取り巻く空間は広いので、外気温センサは、画像形成装置の外側の温度をさらに正確に測定することが可能となる。
【0023】
上記目的を達成するため、本願のシート供給装置は、シートに画像を形成する画像形成装置に増設可能なシート供給装置であって、シート供給装置内に載置されたシートを画像形成装置に供給するための駆動源と、画像形成装置が有する第1コネクタと接続するための第2コネクタと、シート供給装置と他の装置とを接続するための一組のコネクタのうちシート供給装置側の第3コネクタであって、他の装置を接続したときに、他の装置とシート供給装置との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能な基板を内部に有する第3コネクタと、を備え、第3コネクタは、第2コネクタと電気的に接続されると共に、内部空間を形成する内壁と、内壁に形成された開口部と、を有し、内部空間は、開口部を介してシート供給装置外とつながり、基板は、内部空間に設置され、基板上には、画像形成装置に電気的に接続可能な外気温センサが配置されている、ことを特徴とする。
【0024】
本願のシート供給装置では、外気温センサは、第3コネクタ内のシート供給装置外とつながった内部空間を形成する内壁上に設置されているので、外気温センサは、シート供給装置の外側の温度を正確に測定できる。さらに、他の装置とシート供給装置との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能な基板として、第3コネクタ内に備わっている基板に外気温センサを取り付けるようにしたので、外気温センサを取り付けるための基板を別途設ける必要が無い。これにより、シート供給装置全体の製造コストを削減することが可能となる。
【0025】
上記目的を達成するため、本願の画像形成システムは、シートに画像を形成する画像形成装置と、画像形成装置に増設可能なシート供給装置と、を含む画像形成システムであって、画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、シートが載置されるシート供給トレイと、シート供給トレイから画像形成部に向けてシートを搬送する搬送部と、ファンと、制御部と、シート供給装置と制御部とを接続するための一組のコネクタのうち画像形成装置側の第1コネクタであって、シート供給装置を増設したときに、制御部とシート供給装置との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能な基板を内部に有する第1コネクタと、を備え、第1コネクタは、内部空間を形成する内壁と、内壁に形成された開口部と、を有し、内部空間は、開口部を介して画像形成装置外とつながり、基板は、内部空間に設置され、基板上には、制御部と電気的に接続された外気温センサが配置され、シート供給装置は、シート供給装置と制御部とを接続するための一組のコネクタのうちシート供給装置側の第2コネクタと、シート供給装置内に載置されたシートを画像形成装置に供給するための駆動源と、シート供給装置と他の装置とを接続するための一組のコネクタのうちシート供給装置側の第3コネクタであって、他の装置を接続したときに、他の装置とシート供給装置との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能な基板を内部に有する第3コネクタと、を備え、第3コネクタは、内部空間を形成する内壁と、内壁に形成された開口部と、を有し、内部空間は、開口部を介してシート供給装置外とつながり、基板は、内部空間に設置され、基板上には、制御部に電気的に接続可能な外気温センサが配置され、画像形成装置にシート供給装置が増設された場合、制御部は、シート供給装
置側の外気温センサにより検知された外気温に基づいてファンの駆動を制御する、ことを特徴とする。
【0026】
本願の画像形成システムでは、画像形成装置にシート供給装置が増設された場合に、画像形成装置の制御部が用いる外気温センサは、シート供給装置側の第3コネクタ内のシート供給装置外とつながった内部空間を形成する内壁上に設置されているので、その外気温センサは、シート供給装置の外側の温度を正確に測定できる。そして、画像形成装置の制御部は、外気温センサにより正確に測定されたシート供給装置の外側の温度、つまり、画像形成システムの外側の温度に基づいて、ファンの駆動を制御することができる。さらに、他の装置とシート供給装置との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能な基板として、第3コネクタ内に備わっている基板に外気温センサを取り付けるようにしたので、外気温センサを取り付けるための基板を別途設ける必要が無い。これにより、画像形成システム全体の製造コストを削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本願の一実施形態に係るカラーレーザプリンタの概略構成を示す断面図である。
【
図2】
図1のカラーレーザプリンタ側のLTコネクタをカラーレーザプリンタの底側から見た斜視図である。
【
図4】
図2のLTコネクタを抜き出して示す断面斜視図である。
【
図5】
図1のカラーレーザプリンタにLTユニットを増設したときの概略構成を示す断面図である。
【
図6】
図1のカラーレーザプリンタの制御構成を示すブロック図である。
【
図7】
図5に含まれるLTユニットの制御構成を示すブロック図である。
【
図8】
図1のカラーレーザプリンタのASIC、特にCPUが実行する低圧ファン制御処理の手順を示すフローチャートである。
【
図9】
図1のカラーレーザプリンタ内の温度、外気温センサの検出温度及び実際の外気温の推移の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0029】
図1は、本願の一実施形態に係るカラーレーザプリンタ1の概略構成を示す断面図である。カラーレーザプリンタ1は、画像形成装置の一例である。以下、カラーレーザプリンタ1をプリンタ1と略して言う。プリンタ1は、装置本体2と、搬送部3と、画像形成部4と、定着器9とを備えている。以下、説明の便宜上、
図1の矢印で示されるように、プリンタ1の上下方向、及び前後方向を定義する。また、紙面のこちら側を右と、紙面の向こう側を左と定義する。
【0030】
装置本体2は、フロントカバー21と、リアカバー12と、供給トレイ31と、排出トレイ22と、第1~第3搬送経路25~27とを有している。フロントカバー21は、装置本体2の前部に設けられたフロント開口2Aを開閉するカバーであり、装置本体2の前面に開閉可能な状態で取り付けられている。リアカバー12は、装置本体2の後部に設けられたリア開口2Bを開閉するカバーであり、装置本体2の後面に開閉可能な状態で取り付けられている。供給トレイ31は、装置本体2の下部に着脱可能な状態で取り付けられている。供給トレイ31には、シートSが載置される。シートSは、A4サイズ等の定型シートである。シートSは、例えば、普通紙、厚紙等の紙媒体であるが、これに限らず、OHPフィルムであってもよい。排出トレイ22は、装置本体2の上部に設けられ、排出トレイ22には、画像が形成されたシートSが載置される。
【0031】
搬送部3は、ピックアップローラ33、分離ローラ34、レジストレーションローラ35、第1搬送ローラ36、第2搬送ローラ37、第1スイッチバックローラ38、第2スイッチバックローラ39、複数の第3搬送ローラ40、フラッパ30、及びメインモータ106(
図6参照)を有している。第2搬送経路26の一部は、閉じた状態のリアカバー12によって形成されている。
【0032】
ピックアップローラ33は、シート押圧板32により上方に押し上げられた供給トレイ31内のシートSをピックアップして、第1搬送経路25に向けて搬送する。分離ローラ34は、ピックアップローラ33がピックアップしたシートSを1枚ずつ分離する。
【0033】
レジストレーションローラ35は、第1搬送経路25において画像形成部4よりも上流側に配置されている。レジストレーションローラ35は、シートSの前端の方向を揃えた後、シートSを画像形成部4へ向けて搬送する。このレジストレーションローラ35がシートを搬送する搬送方向は、前方から後方に向かう方向である。
【0034】
搬送部3は、シートSを装置本体2外に搬送する場合において、リアカバー12が閉じられている場合、画像形成部4から搬送されるシートSを第1搬送ローラ36によって搬送し、フラッパ30(30A)によって第1搬送経路25に案内する。その後、搬送部3は、第1搬送経路25に案内されたシートSを第2搬送ローラ37及び第1スイッチバックローラ38によって搬送し、排出トレイ22上に排出する。
【0035】
また、搬送部3は、シートSを装置本体2外に搬送する場合において、リアカバー12が開かれている場合、画像形成部4から搬送されるシートSを第1搬送ローラ36によって搬送し、仮想線で示す位置に揺動したフラッパ30(30B)によって後方に向けて案内し、リア開口2Bを通して開いた状態のリアカバー12上に排出する。プリンタ1は、リアカバー12が開いた状態でもシートSへの画像形成が可能であり、リアカバー12は、開いた状態で、画像が形成されたシートSをリア開口2Bから排出可能とするカバーである。
【0036】
また、搬送部3は、シートSを再び画像形成部4に搬送する場合、画像形成部4から搬送されるシートSを第1搬送ローラ36によって搬送し、フラッパ30によって第1搬送経路25又は第2搬送経路26に案内する。シートSを第1搬送経路25に案内した場合、搬送部3は、第1搬送経路25内のシートSを第2搬送ローラ37及び第1スイッチバックローラ38によって第3搬送経路27に搬送する。また、シートSを第2搬送経路26に案内した場合、搬送部3は、第2搬送経路26内のシートSを第2スイッチバックローラ39によって第3搬送経路27に搬送する。
【0037】
第3搬送経路27に搬送されたシートSは、第3搬送ローラ40及びレジストレーションローラ35等によって再び画像形成部4に供給される。その後、シートSは、画像形成部4で画像が形成された後、搬送部3によって排出トレイ22上に排出される。
【0038】
画像形成部4は、シートSに画像を形成する機能を有し、トナー像をシートSに転写する。画像形成部4は、露光ユニット5と、ドラムユニット6と、4つの現像カートリッジ7K,7Y,7M,7Cと、転写ユニット8とを備えている。
【0039】
露光ユニット5は、装置本体2内の上部に配置され、図示しない光源、ポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。露光ユニット5は、一点鎖線で示す光ビームを感光体ドラム61の表面に出射することで、感光体ドラム61の表面を露光する。
【0040】
ドラムユニット6は、装置本体2内において供給トレイ31と露光ユニット5との間に配置され、4つの感光体ドラム61と、4つの帯電器62と、ピンチローラ64と、感光体ドラム61などを支持する支持フレーム65とを備えている。ドラムユニット6は、フロントカバー11が開いた状態で、装置本体2に対してフロント開口2Aを通して着脱可能である。ピンチローラ64は、レジストレーションローラ35と対向している。ピンチローラ64は、レジストレーションローラ35の回転に従動して回転し、レジストレーションローラ35とともにシートSを搬送する。
【0041】
現像カートリッジ7K,7Y,7M,7Cは、それぞれ、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色に対応し、プリンタ1の前方から後方に向かってこの順序で、ドラムユニット6に着脱可能に装着されている。現像カートリッジ7K,7Y,7M,7Cは、それぞれ、現像ローラ71と、供給ローラ72と、トナー収容部73とを備えている。なお、各現像カートリッジ7K,7Y,7M,7Cは、トナーの色は異なるものの、その他の構成は同じであるので、以下、いずれか1つを代表させて、現像カートリッジ7と表記して説明する。
【0042】
転写ユニット8は、装置本体2内において供給トレイ31とドラムユニット6との間に配置され、駆動ローラ81と、従動ローラ82と、搬送ベルト83と、4つの転写ローラ84とを備えている。搬送ベルト83は、駆動ローラ81と従動ローラ82との間に架け渡されており、上側の面が感光体ドラム61と接触している。4つの転写ローラ84は、搬送ベルト83の内側において、対応する感光体ドラム61との間で搬送ベルト83を挟むように配置されている。
【0043】
定着器9は、装置本体2内において画像形成部4の後方に配置されている。詳細には、定着器9は、閉じた状態のリアカバー12と画像形成部4との間に配置されている。定着器9は、シートSを加熱する加熱ローラ91と、加熱ローラ91との間でシートSを挟む加圧部92とを有している。本実施形態では、加熱ローラ91は、その内部に加熱ローラ91を加熱するヒータ93を有している。加圧部92は、符号を省略して示すエンドレスベルト、加熱ローラ91との間でエンドレスベルトを挟む押圧パッド、押圧パッドを支持するホルダ、ベルトガイドなどを有している。
【0044】
画像形成部4は、帯電器62によって感光体ドラム61の表面を一様に帯電し、露光ユニット5によって感光体ドラム61の表面を露光することで、感光体ドラム61の表面に静電潜像を形成する。また、画像形成部4は、トナー収容部73内のトナーを供給ローラ72に供給し、供給ローラ72から現像ローラ71に供給する。現像ローラ71に供給されたトナーは、現像ローラ71の回転に伴って現像ローラ71上に担持される。
【0045】
画像形成部4は、現像ローラ71上に担持されたトナーを感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給することで、感光体ドラム61の表面にトナー像を形成する。その後、画像形成部4は、搬送部3により供給トレイ31から供給されたシートSを感光体ドラム61と搬送ベルト83との間で搬送することで感光体ドラム61上のトナー像をシートSに転写する。その後、画像形成部4は、シートSを定着器9に搬送する。
【0046】
定着器9は、加熱ローラ91と加圧部92との間でシートSを搬送することでシートSに転写されたトナー像をシートSに定着してシートSに画像を形成する。
【0047】
プリンタ1は、装置本体2内に、定着ファン13と、低圧ファン14と、機内温度センサTH1と、定着温度センサTH2と、外気温センサTH3とをさらに備えている。
【0048】
定着ファン13は、駆動したときに装置本体2内の空気を装置本体2外に排出するよう
に設けられている。低圧ファン14は、低圧電源基板112を空冷するために設けられている。
【0049】
機内温度センサTH1は、装置本体2内の温度を検出する温度センサである。機内温度センサTH1は、中継基板113(
図6参照)上に設置され、中継基板113は、装置本体2内における、ドラムユニット6と定着器9との間付近に配置されている。機内温度センサTH1としては、例えば、サーミスタなどを用いることができる。
【0050】
定着温度センサTH2は、定着器9の温度を検出する温度センサである。詳しくは、定着温度センサTH2は、加熱ローラ91の温度を検出する。定着温度センサTH2は、定着器9に設けられ、加熱ローラ91と非接触の状態で対向して配置されている。定着温度センサTH2としては、例えば、非接触式のサーミスタなどを用いることができる。
【0051】
外気温センサTH3は、装置本体2外の温度を検出する温度センサである。外気温センサTH3は、
図2に示すように装置本体2の底部2Cに配置されたLTオスコネクタ15内に設けられたLTコネクタ基板114(
図4参照)上に設置されている。外気温センサTH3は、例えば、サーミスタなどを用いることができる。なお、LTは、Lower Tray
の略語であり、Lower Trayとは、プリンタ1の下側に増設可能なLTユニット200(
図5参照)を示している。LTユニット200はシート供給装置である。LTユニット200の下側にはさらに、LTユニット(図示せず)を増設することができる。
【0052】
図2~
図4に示すように、LTオスコネクタ15は、内部空間ISを形成する内壁151と、内壁151の上方及び下方にそれぞれ形成された開口部152,153とを有している。内壁151は、左右に対向する一対の平面151A,151A′と、前後に対向する一対の平面151B,151B′とにより構成され、内部空間ISは、直方体状をなしている。そして、内部空間ISは、開口部152,153により中空状に形成され、プリンタ1内とプリンタ1外とを挿通する。
【0053】
一対の平面151A,151A′のうち、前側の平面151Aには、LTコネクタ基板114が設置されている。LTコネクタ基板114には、外気温センサTH3が配置されている。また、LTコネクタ基板114には、LTユニット200を増設したときに、LTユニット200に設けられたLTメスコネクタ216(
図5参照)の接点(図示せず)が接触する導電パターン114Aと、ワイヤハーネス115(
図6参照)を接続するための接点114Bとが形成されている。
【0054】
このように、外気温センサTH3は、LTオスコネクタ15内のプリンタ1外とつながった内部空間ISを形成する内壁151上に設置されているので、外気温センサTH3は、プリンタ1の外側の温度を正確に測定できる。さらに、プリンタ1とLTユニット200との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能な基板として、LTオスコネクタ15内に備わっているLTコネクタ基板114に外気温センサTH3を取り付けるようにしたので、外気温センサTH3を取り付けるための基板を別途設ける必要が無い。これにより、プリンタ1全体の製造コストを削減することが可能となる。さらに内部空間ISは、開口部152,153により中空状に形成され、プリンタ1内とプリンタ1外とを挿通するので、外気温センサTH3が設置される内部空間IS内の空気に流れFL(
図3参照)が生じ、これにより、外気温センサTH3は、プリンタ1の外側の温度をさらに正確に測定することが可能となる。なお、LTコネクタ基板114が設置された内部空間ISが、プリンタ1外とつながっていれば、外気温センサTH3はプリンタ1の外側の温度を正確に測定できるので、内部空間ISとして、上側の開口部152を設けず、下側の開口部153のみを設けるようにしてもよい。
【0055】
また、プリンタ1の底部2Cは、脚部29により設置面から底上げされ、LTオスコネクタ15の開口部153は、その底部2Cに配置されているので、つまり、プリンタ1の設置面とLTオスコネクタ15の開口部153との間に間隙が形成されるので、外気温センサTH3は、プリンタ1の外側の温度をさらに正確に測定することが可能となる。
【0056】
図5は、プリンタ1の下側にLTユニット200を増設したプリンタシステムを示している。LTユニット200は、供給トレイ31に載置されたシートSに追加して、LTユニット200内に載置されたシートSをプリンタ1に供給するものである。
【0057】
LTユニット200の筐体210の天井部210A上、プリンタ1側のLTオスコネクタ15の設置位置に対応する位置には、LTメスコネクタ216が配置されている。LTメスコネクタ216は、プリンタ1にLTユニット200を増設したときに、プリンタ1側のLTオスコネクタ15と接続され、プリンタ1とLTユニット200との間で、各種信号の送受信が行われる。また、LTユニット200の底部210Bには、プリンタ1の底部2Cと同様に、脚部220が設けられ、プリンタ1側のLTオスコネクタ15と同様のLTオスコネクタ215が配置されている。
【0058】
次に、プリンタ1の制御構成について、
図6を参照して説明する。
図6に示すように、プリンタ1は、ASIC105と、ROM102と、RAM103と、NVRAM104と、供給センサSE1と、レジ前センサSE2と、レジ後センサSE3とをさらに備えている。そして、メイン基板100に、ASIC105、ROM102、RAM103、NVRAM104、メインモータドライバMD1、及びプロセスモータドライバMD2が搭載されている。
【0059】
ASIC105には、CPU101が搭載されている。CPU101は、制御部の一例であり、プリンタ1の各部に対する全般的な制御を行う。ASIC105は、ROM102、RAM103、NVRAM104、メインモータドライバMD1、プロセスモータドライバMD2、高圧電源基板110、低圧電源基板112、中継基板113、定着ファン13、低圧ファン14、及びワイヤハーネス115と電気的に接続されている。
【0060】
ROM102には、プリンタ1を制御するための各種制御プログラムや各種設定等が記憶されている。なお、
図8を用いて後述する低圧ファン制御処理は、制御プログラムに含まれる。
【0061】
RAM103は、各種制御プログラムが読み出される作業領域、及びジョブに含まれる画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。CPU101は、ROM102から読み出した制御プログラムや、各種センサから出力される信号に従って、その処理結果をRAM103またはNVRAM104に記憶させながら、プリンタ1の各部を制御する。
【0062】
メインモータドライバMD1には、メインモータ106が接続されている。ASIC105は、メインモータドライバMD1に制御信号を出力することにより、メインモータ106の駆動を制御する。メインモータ106は、定着器9の加熱ローラ91、ローラ群120、及び本体ギヤ130を駆動する。ローラ群120には、ピックアップローラ33、分離ローラ34、レジストレーションローラ35、第1搬送ローラ36、第2搬送ローラ37、第1スイッチバックローラ38、第2スイッチバックローラ39、及び複数の第3搬送ローラ40等が含まれる。本体ギヤ130は、LTユニット200側の連結ギヤ群230(
図7参照)と噛み合って、メインモータ106の駆動力を伝達する。
【0063】
プロセスモータドライバMD2には、プロセスモータ107が接続されている。ASI
C105は、プロセスモータドライバMD2に制御信号を出力することにより、プロセスモータ107の駆動を制御する。プロセスモータ107は、4つの現像ローラ71及び4つの感光体ドラム61を駆動する。
【0064】
高圧電源基板110は、高圧の帯電電圧を生成し、生成した帯電電圧を4つの帯電器62に印加する。低圧電源基板112は、例えば、3.3Vや5Vなどの低電圧を生成し、
ASIC105、メインモータドライバMD1、プロセスモータドライバMD2、定着ファン13、低圧ファン14、及び中継基板113等へ印加する。
【0065】
中継基板113は、供給センサSE1、レジ前センサSE2及びレジ後センサSE3の出力を、必要に応じて増幅して、ASIC105に中継する。中継基板113上には、上述のように、機内温度センサTH1が設置され、中継基板113は、機内温度センサTH1が検出したプリンタ1内の機内温度をASIC105に伝達する。
【0066】
供給センサSE1は、第1搬送経路25においてピックアップローラ33よりも上流側に配置され、シートSが通過することを検知するセンサである。供給センサSE1としては、シートSが当接することで揺動するアクチュエータを有するセンサや、光センサ等を用いることができる。供給センサSE1は、シートSが通過している状態でオン信号を出力し、シートSが通過していない状態でオフ信号を出力する。供給センサSE1による検知信号は、中継基板113を介して、CPU101へ出力される。
【0067】
レジ前センサSE2は、第1搬送経路25においてレジストレーションローラ35よりも上流側に配置され、シートSが通過することを検知するセンサである。レジ前センサSE2は、供給センサSE1と同様の構成である。レジ前センサSE2による検知信号は、中継基板113を介して、CPU101へ出力される。
【0068】
レジ後センサSE3は、第1搬送経路25において定着器9よりも上流側、具体的には、レジストレーションローラ35と転写ローラ53との間に配置され、シートSが通過することを検知するセンサである。レジ後センサSE3は、供給センサSE1と同様の構成である。レジ後センサSE3による検知信号は、中継基板113を介して、CPU101へ出力される。
【0069】
ワイヤハーネス115に含まれる信号線は、電源ライン、LTユニット200有無信号ライン、LTユニット側供給センサSE11(
図7参照)ライン、クラッチ命令ライン、接地(GND)ライン、外気温センサTH3ライン、及びLTユニット側外気温センサTH11ラインである。LTコネクタ基板114において、電源ラインと、外気温センサTH3ラインあるいはLTユニット側外気温センサTH11ラインとは、LTコネクタ基板114の両端側にそれぞれ接続されるように配置されている。これは、センサライン、つまり、外気温センサTH3ラインあるいはLTユニット側外気温センサTH11ラインに流れる電流の大きさは、電源ラインに流れる電流の大きさに比べて微小であるので、基板におけるセンサラインの接続位置と電源ラインの接続位置とを離すことにより、センサラインに流れる電流を電源ラインに流れる電流の影響から防御するためである。
【0070】
また、LTコネクタ基板114において、接地ラインは、電源ラインと外気温センサTH3ラインあるいはLTユニット側外気温センサTH11ラインとの間に挟まれて接続されるように配置されている。これも、センサライン、つまり、外気温センサTH3ラインあるいはLTユニット側外気温センサTH11ラインに流れる電流を電源ラインに流れる電流の影響から防御するためである。
【0071】
次に、LTユニット200の制御構成について、
図7を参照して説明する。
図7に示す
ように、LTユニット200は、連結ギヤ群230、電磁クラッチ231、LTユニット側供給ローラ211、LTユニット側搬送ローラ212、LTユニット側供給センサSE11、及びLTユニット側LTコネクタ基板214を有する。
【0072】
連結ギヤ群230は、電磁クラッチ231を介して、LTユニット側供給ローラ211及びLTユニット側搬送ローラ212と接続されている。LTユニット側供給ローラ211は、LTユニット200内に載置されているシートSをピックアップして、LTユニット側搬送ローラ212に向けて搬送するものである。LTユニット側搬送ローラ212は、そのシートSを第1搬送経路25に向けて搬送するものである。電磁クラッチ231には、クラッチ命令ラインが接続され、ASIC105は、クラッチ命令ラインにON/OFF信号を出力することにより、電磁クラッチ231を制御する。具体的には、ASIC105がクラッチ命令ラインにON信号を出力すると、電磁クラッチ231はオンとなり、メインモータ106の駆動力がLTユニット側供給ローラ211及びLTユニット側搬送ローラ212に伝達される状態にする。一方、ASIC105がクラッチ命令ラインにOFF信号を出力すると、電磁クラッチ231はオフとなり、メインモータ106の駆動力がLTユニット側供給ローラ211にもLTユニット側搬送ローラ212にも伝達されない状態にする。
【0073】
LTユニット側外気温センサTH11の出力は、LTユニット側外気温センサTH11ラインに接続されている。したがって、ASIC105は、LTユニット側外気温センサTH11ラインを介して、LTユニット側外気温センサTH11が検出した外気温を取得することができる。
【0074】
LTユニット200有無信号ラインには、LTユニット200がプリンタ1に増設されたときに、例えば、プルアップされた信号(H)が入力される。したがって、ASIC105は、LTユニット200有無信号ラインを介して、LTユニット200が増設されたか否かを知ることができる。
【0075】
以下、以上のように構成されたプリンタ1が実行する制御処理を、
図8を参照して詳細に説明する。
図8は、ASIC105、特にCPU101が実行する低圧ファン制御処理の手順を示している。この低圧ファン制御処理は、例えば、プリンタ1の電源がオンされたときに開始される。以降、各処理の説明において、ステップを「S」と表記する。
【0076】
図8において、まずCPU101は、LTユニット200がプリンタ1に増設されていないか否かを判断する(S10)。この判断は、LTユニット200有無信号ラインに入力された信号がHであるか、Lであるかに基づいて行えばよい。具体的には、CPU101は、LTユニット200有無信号ラインがHのとき、LTユニット200の増設ありと判断し(S10:NO)、処理をS20に進める。一方、CPU101は、LTユニット200有無信号ラインがLのとき、LTユニット200の増設なしと判断し(S10:YES)、処理をS12に進める。今、LTユニット200の増設なしと判断した場合(S10:YES)、CPU101は、外気温センサTH3の検出温度が所定温度を超えるまで待機する(S12:NO)。そして、外気温センサTH3の検出温度が所定温度を超えると(S12:YES)、CPU101は、低圧ファン14の回転を開始させる(S14)。
【0077】
次にCPU101は、外気温センサTH3の検出温度が所定温度を下回るまで待機する(S16:NO)。そして、外気温センサTH3の検出温度が所定温度を下回ると(S16:YES)、CPU101は、低圧ファン14の回転を停止させた(S18)後、低圧ファン制御処理を終了する。
【0078】
一方、S10の判断において、LTユニット200の増設ありと判断した場合(S10:NO)、CPU101は、LTユニット側外気温センサTH11ラインからの入力信号値に基づいて、LTユニット側外気温センサTH11の検出温度が所定温度を超えるまで待機する(S20:NO)。そして、LTユニット側外気温センサTH11の検出温度が所定温度を超えると(S20:YES)、CPU101は、低圧ファン14の回転を開始させる(S22)。
【0079】
次にCPU101は、LTユニット側外気温センサTH11の検出温度が所定温度を下回るまで待機する(S24:NO)。そして、LTユニット側外気温センサTH11の検出温度が所定温度を下回ると(S24:YES)、CPU101は、低圧ファン14の回転を停止させた(S26)後、低圧ファン制御処理を終了する。
【0080】
図9は、プリンタ1でシートSに印刷を開始してから所定時間経過するまでの外気温の推移CT0、外気温センサTH3の検出温度の推移CT1、及びプリンタ1の機内温度の推移CT3を示している。
図9に示すように、外気温の推移CT0と検出温度の推移CT1は、印刷開始から所定時間経過するまで、ほぼ変化せずに推移し、さらに、検出温度の推移CT1は、外気温の推移CT0に極めて近い温度を保ちながら推移している。これに対し、機内温度の推移CT3は、印刷開始後時間が経過するに従って温度が上昇している。この実験結果から、外気温センサTH3をLTオスコネクタ15内のプリンタ1外とつながった内部空間ISを形成する内壁151上に設置すれば、外気温センサTH3は、プリンタ1の外側の温度を正確に測定できることが実証されたことになる。
【0081】
また、低圧ファン制御処理では、プリンタ1にLTユニット200が増設されたときには、低圧ファン14の回転/停止制御を、プリンタ1側の外気温センサTH3の検出温度に代えてLTユニット側外気温センサTH11の検出温度に基づいて行うようにしている。これは、プリンタ1にLTユニット200が増設されると、
図5に示すように、プリンタ1側のLTオスコネクタ15の下側の開口部153がLTユニット200側のLTメスコネクタ216により塞がってしまい、内部空間ISのうち、プリンタ1外とつながった空間が減少するため、外気温センサTH3がプリンタ1の外側の温度を正確に測定できない虞が生ずるからである。一方、LTユニット200側のLTオスコネクタ215は、プリンタ1にLTユニット200が増設される前のLTオスコネクタ15と同様の状態であるので、LTオスコネクタ215内のLTユニット側外気温センサTH11は、LTユニット200の外側の温度、ひいてはプリンタ1の外側の温度を正確に測定することができる。
【0082】
以上説明したように、本実施形態のプリンタ1は、供給トレイ31の下側にLTユニット200を増設可能なプリンタ1であって、シートSに画像を形成する画像形成部4と、シートSが載置される供給トレイ31と、供給トレイ31から画像形成部4に向けてシートSを搬送する搬送部3と、CPU101と、LTユニット200とCPU101とを接続するための一組のコネクタのうちプリンタ1側のLTオスコネクタ15であって、LTユニット200を増設したときに、CPU101とLTユニット200との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能なLTコネクタ基板114を内部に有するLTオスコネクタ15と、を備えている。
【0083】
LTオスコネクタ15は、内部空間ISを形成する内壁151と、内壁151に形成された開口部153と、を有し、内部空間ISは、開口部153を介してプリンタ1外とつながり、LTコネクタ基板114は、内部空間ISに設置され、LTコネクタ基板114上には、CPU101と電気的に接続された外気温センサTH3が配置されている、ことを特徴とする。
【0084】
本実施形態のプリンタ1では、外気温センサTH3は、LTオスコネクタ15内のプリンタ1外とつながった内部空間ISを形成する内壁151上に設置されているので、外気温センサTH3は、プリンタ1の外側の温度を正確に測定できる。さらに、CPU101とLTユニット200との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能なLTコネクタ基板114として、LTオスコネクタ15内に備わっているLTコネクタ基板114に外気温センサTH3を取り付けるようにしたので、外気温センサTH3を取り付けるための基板を別途設ける必要が無い。これにより、プリンタ1全体の製造コストを削減することが可能となる。
【0085】
また、開口部152,153は、少なくとも2つ形成され、内部空間ISは、開口部152,153により中空状に形成され、プリンタ1内とプリンタ1外とを挿通する、ことを特徴とする。
【0086】
このように、内部空間ISは、開口部152,153により中空状に形成され、プリンタ1内とプリンタ1外とを挿通するので、外気温センサTH3が設置される内部空間IS内の空気に流れが生じ、これにより、外気温センサTH3は、プリンタ1の外側の温度をさらに正確に測定することが可能となる。
【0087】
また、プリンタ1は、プリンタ1の底部2Cに、プリンタ1を支持する脚部29、をさらに備え、LTオスコネクタ15の開口部153は、プリンタ1の底部に配置されている、ことを特徴とする。
【0088】
このように、プリンタ1の底部2Cは、脚部29により設置面から底上げされ、LTオスコネクタ15の開口部153は、その底部2Cに配置されているので、つまり、プリンタ1の設置面とLTオスコネクタ15の開口部153との間に間隙が形成されるので、外気温センサTH3は、プリンタ1の外側の温度をさらに正確に測定することが可能となる。
【0089】
また、プリンタ1は、加熱ローラ91を有し、シートSに形成された画像をシートSに定着させる定着器9、をさらに備え、LTオスコネクタ15は、プリンタ1において、画像形成部4及び定着器9より下方に配置されている、ことを特徴とする。
【0090】
このように、LTオスコネクタ15は、プリンタ1において、画像形成部4及び定着器9より下方に配置され、外気温センサTH3は、そのLTオスコネクタ15内に設置されているので、つまり、外気温センサTH3は、画像形成部4及び定着器9が発生する熱の影響を受け難い場所に設置されているので、外気温センサTH3は、プリンタ1の外側の温度をさらに正確に測定することが可能となる。
【0091】
また、信号線は、プリンタ1からLTユニット200に向けて電力を供給可能な電源ラインと、外気温センサTH3に接続されるセンサラインと、を有し、電源ラインとセンサラインとは、LTコネクタ基板114の両端側にそれぞれ接続される、ことを特徴とする。
【0092】
センサラインに流れる電流の大きさは、電源ラインに流れる電流の大きさに比べて微小であるので、LTコネクタ基板114におけるセンサラインの接続位置と電源ラインの接続位置とを離すことにより、センサラインに流れる電流を電源ラインに流れる電流の影響から防御することが可能となる。
【0093】
また、信号線は、プリンタ1及びLTユニット200の基準電位となる接地ライン、をさらに有し、接地ラインは、電源ラインとセンサラインとの間に挟まれてLTコネクタ基
板114に接続される、ことを特徴とする。
【0094】
接地ラインは、基板上、電源ラインとセンサラインとの間に挟まれて接続されるので、センサラインに流れる電流を電源ラインに流れる電流の影響から防御することが可能となる。
【0095】
また、LTユニット200は、LTユニット200とCPU101とを接続するための一組のコネクタのうちLTユニット200側のLTメスコネクタ216と、プリンタ1にシートを供給するための電磁クラッチ231と、を有し、信号線は、プリンタ1及びLTユニット200の基準電位となる接地ラインと、電磁クラッチ231に給電するための給電ラインと、をさらに有し、接地ラインは、給電ラインとセンサラインとの間に挟まれてLTコネクタ基板114に接続される、ことを特徴とする。
【0096】
このように、接地ラインは、基板上、給電ラインとセンサラインとの間に挟まれて接続されるので、センサラインに流れる電流を給電ラインに流れる電流の影響から防御することが可能となる。
【0097】
また、プリンタ1は、メインモータ106と、本体ギヤ130と、を備え、LTユニット200は、プリンタ1にシートSを供給するためのLTユニット側供給ローラ211と、プリンタ1にLTユニット200を増設したときに、本体ギヤ130を介してメインモータ106から伝達される駆動力をLTユニット側供給ローラ211に伝達させる連結ギヤ群230と、を有し、電磁クラッチ231は、メインモータ106から伝達される駆動力を連結ギヤ群230からLTユニット側供給ローラ211に伝達させるか否かを切り替える電磁クラッチである、ことを特徴とする。
【0098】
また、LTコネクタ基板114の一方の面には、外気温センサTH3が配置され、LTコネクタ基板114の他方の面は、内壁151に接触している、ことを特徴とする。
【0099】
このように、内部空間ISにおいて外気温センサTH3を取り巻く空間は広いので、外気温センサTH3は、プリンタ1の外側の温度をさらに正確に測定することが可能となる。
【0100】
本実施形態のLTユニット200は、シートSに画像を形成するプリンタ1に増設可能なLTユニット200であって、LTユニット200内に載置されたシートSをプリンタ1に供給するための電磁クラッチ231と、プリンタ1が有するLTオスコネクタ15と接続するためのLTメスコネクタ216と、LTユニット200と他の装置とを接続するための一組のコネクタのうちLTユニット200側のLTオスコネクタ215であって、他の装置を接続したときに、他の装置とLTユニット200との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能な基板を内部に有するLTオスコネクタ215と、を備え、LTオスコネクタ215は、LTメスコネクタ216と電気的に接続されると共に、内部空間を形成する内壁と、内壁に形成された開口部と、を有し、内部空間は、開口部を介してLTユニット200外とつながり、LTコネクタ基板214は、内部空間に設置され、LTコネクタ基板214上には、プリンタ1に電気的に接続可能な外気温センサTH11が配置されている、ことを特徴とする。
【0101】
本実施形態のLTユニット200では、LTユニット側外気温センサTH11は、LTオスコネクタ215内のLTユニット200外とつながった内部空間を形成する内壁上に設置されているので、LTユニット側外気温センサTH11は、LTユニット200の外側の温度を正確に測定できる。さらに、他の装置とLTユニット200との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能な基板として、LTオスコネクタ215内に備わって
いるLTコネクタ基板214にLTユニット側外気温センサTH11を取り付けるようにしたので、LTユニット側外気温センサTH11を取り付けるための基板を別途設ける必要が無い。これにより、LTユニット200の製造コストを削減することが可能となる。
【0102】
本実施形態のプリンタシステムは、シートSに画像を形成するプリンタ1と、プリンタ1に増設可能なLTユニット200と、を含むプリンタシステムであって、プリンタ1は、シートSに画像を形成する画像形成部4と、シートSが載置される供給トレイ31と、供給トレイ31から画像形成部4に向けてシートSを搬送する搬送部3と、低圧ファン14と、CPU101と、LTユニット200とCPU101とを接続するための一組のコネクタのうちプリンタ1側のLTオスコネクタ15であって、LTユニット200を増設したときに、CPU101とLTユニット200との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能なLTコネクタ基板114を内部に有するLTオスコネクタ15と、を備え、LTオスコネクタ15は、内部空間ISを形成する内壁151と、内壁151に形成された開口部153と、を有し、内部空間ISは、開口部153を介してプリンタ1外とつながり、LTコネクタ基板114は、内部空間ISに設置され、LTコネクタ基板114上には、CPU101と電気的に接続された外気温センサTH3が配置され、LTユニット200は、LTユニット200とCPU101とを接続するための一組のコネクタのうちLTユニット200側のLTメスコネクタ216と、LTユニット200内に載置されたシートSをプリンタ1に供給するための電磁クラッチ231と、LTユニット200と他の装置とを接続するための一組のコネクタのうちLTユニット200側のLTオスコネクタ215であって、他の装置を接続したときに、他の装置とLTユニット200との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能なLTコネクタ基板214を内部に有するLTオスコネクタ215と、を備え、LTオスコネクタ215は、内部空間を形成する内壁と、内壁に形成された開口部と、を有し、内部空間は、開口部を介してLTユニット200外とつながり、LTコネクタ基板214は、内部空間に設置され、LTコネクタ基板214上には、CPU101に電気的に接続可能なLTユニット側外気温センサTH11が配置され、プリンタ1にLTユニット200が増設された場合、CPU101は、LTユニット側外気温センサTH11により検知された外気温に基づいて低圧ファン14の駆動を制御する、ことを特徴とする。
【0103】
本実施形態のプリンタシステムでは、プリンタ1にLTユニット200が増設された場合に、プリンタ1のCPU101が用いるLTユニット側外気温センサTH11は、シート供給装置側のLTオスコネクタ215内のLTユニット200外とつながった内部空間を形成する内壁上に設置されているので、そのLTユニット側外気温センサTH11は、LTユニット200の外側の温度を正確に測定できる。そして、プリンタ1のCPU101は、LTユニット側外気温センサTH11により正確に測定されたLTユニット200の外側の温度、つまり、プリンタシステムの外側の温度に基づいて、低圧ファン14の駆動を制御することができる。さらに、他の装置とLTユニット200との間で信号の送受信を行うための信号線を接続可能な基板として、LTオスコネクタ215内に備わっている基板にLTユニット側外気温センサTH11を取り付けるようにしたので、LTユニット側外気温センサTH11を取り付けるための基板を別途設ける必要が無い。これにより、プリンタシステム全体の製造コストを削減することが可能となる。
【0104】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0105】
(1)上記実施形態では、画像形成装置の一例として、カラーレーザプリンタ1を挙げて説明したが、これに限らず、モノクロレーザプリンタであってもよい。また、プリンタに限らず、複合機やコピー機であってもよい。
【0106】
(2)上記実施形態では、外気温センサTH3の検出温度あるいはLTユニット側外気温センサTH11の検出温度に基づいて低圧ファン14を制御する処理を説明したが、制御対象はこれに限られる訳ではない。
【0107】
(3)上記実施形態では、制御部の一例として、1つのCPU101を用いているが、これに限らず、複数のCPUからなるものを用いてもよいし、複数のコアからなるCPUを含むものでもよい。
【符号の説明】
【0108】
1…プリンタ、2C…底部、3…搬送部、4…画像形成部、14…低圧ファン、15…LTオスコネクタ(第1コネクタ)、29…脚部、31…供給トレイ(シート供給トレイ)、91…加熱ローラ、100…メイン基板、101…CPU、102…ROM、103…RAM、104…NVRAM、105…ASIC、106…メインモータ、112…低圧電源基板、114…LTコネクタ基板、130…本体ギヤ、151…内壁、152,153…開口部、200…LTユニット(シート供給装置)、211…LTユニット側供給ローラ、215…LTオスコネクタ(第3コネクタ)、216…LTメスコネクタ(第2コネクタ)、230…連結ギヤ群、231…電磁クラッチ、IS…内部空間、TH3…外気温センサ、TH11…LTユニット側外気温センサ