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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098942
(43)【公開日】2024-07-24
(54)【発明の名称】伴侶動物用集塵機の流路構造
(51)【国際特許分類】
   A01K 13/00 20060101AFI20240717BHJP
   B01D 46/00 20220101ALI20240717BHJP
【FI】
A01K13/00 L
B01D46/00 F
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099347
(22)【出願日】2023-06-16
(31)【優先権主張番号】10-2023-0004199
(32)【優先日】2023-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520453010
【氏名又は名称】ぺペ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PEPE CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】F844ho,25,Misagangbyeonseo-ro Hanam-si Gyeonggi-do 12918,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ソ、ワン イル
(72)【発明者】
【氏名】シン、ゴン ホ
【テーマコード(参考)】
4D058
【Fターム(参考)】
4D058JA01
4D058QA01
4D058QA03
4D058QA11
4D058QA13
4D058QA17
4D058QA21
4D058SA01
4D058SA20
4D058UA25
(57)【要約】
【課題】吸入ファン部の作動で空気中に飛散する伴侶動物の毛を本体部の一側部で吸引し、浄化された空気を本体部の他側部に集めるようにして、空気の圧力を下げて吐出させる新しい構造の伴侶動物用集塵機の流路構造を提供すること。
【解決手段】空気と伴侶動物の毛のうちいずれか一つを流入させる内側ケースと、内側ケースの前面及び後面を囲み、内側ケースを介して移動する空気を外部に吐出させる外側ケースを形成した本体部、内側ケースの内側にモータファンを形成した吸入ファン部、及び外側ケースの一側部に結合されて吸入ファン部の作動で外部空気を吸入する吸入グリルで形成された吸入グリル部を含み、本体部の他側部に空気を集めるようにして低気圧部を形成することにより、吸入ファン部の作動に追加的な空気の流れを形成する。
【選択図】図1


【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気と伴侶動物の毛のうちいずれか一つを流入させる内側ケースと、前記内側ケースの前面及び後面を囲み、前記内側ケースを介して移動する空気を外部に吐出させる外側ケースを形成した本体部と、
前記内側ケースの内側にモータファンを形成した吸入ファン部と、
前記外側ケースの一側部に結合されて前記吸入ファン部の作動で外部空気を吸入する吸入グリルで形成された吸入グリル部とを含む
ことを特徴とする伴侶動物用集塵機の流路構造。
【請求項2】
前記本体部は、
前記吸入ファン部の一側に前記吸入グリル部に流入した空気を集めることができる空間部と、
前記空間部に連通し、前記吸入ファン部の他側を中心に互いに向かいあって延長された第1空気移動部と、前記第1空気移動部の少なくとも一側に前記空間部に連通して前記吸入ファン部の他側に延長された第2空気移動部を形成した空気移動部を含む
請求項1に記載の伴侶動物用集塵機の流路構造。
【請求項3】
前記空気移動部は、
前記第2空気移動部の内側にらせん形突起を形成して、移動する空気を回転させるサイクロン部を含む
請求項2に記載の伴侶動物用集塵機の流路構造。
【請求項4】
前記空気移動部は、
一側から他側に向かって面積を小さく形成して、他側に吐出される空気の圧力を低くする
請求項2に記載の伴侶動物用集塵機の流路構造。
【請求項5】
前記本体部は、
前記内側ケースの外側の前面及び後面のうち少なくとも一側に複数個で配列されて、前記吸入グリル部から流入した空気を前記外側ケースの他側部に移動させる移動ガイド部を含む
請求項2に記載の伴侶動物用集塵機の流路構造。
【請求項6】
前記本体部は、
前記移動ガイド部の間にそれぞれ流線形突起を形成して、前記移動ガイド部を通過する空気の圧力を下げる
請求項5に記載の伴侶動物用集塵機の流路構造。
【請求項7】
前記本体部は、
前記空気移動部から吐出された圧力が低い空気と、前記移動ガイド部を介して移動した空気によって、前記外側ケースの他側部にさらに低い空気の圧力を形成する低気圧部を含む
請求項5に記載の伴侶動物用集塵機の流路構造。
【請求項8】
前記本体部は、
前記吸入ファン部を中心に曲線型隔壁を放射形に配列して排出ホールを形成し、前記空間部から流入した空気を回転させる空気回転部を含む
請求項2に記載の伴侶動物用集塵機の流路構造。
【請求項9】
前記吸入グリル部は、
前記空間部に収容されて前記吸入ファン部に連通する連通ホールを形成したボディを形成し、前記ボディの折曲がる折曲面に複数個で配列した壁体突起を形成して、前記内側ケースの前面及び後面のうち少なくとも一面に空気を移動させる空気移動部を含む
請求項2に記載の伴侶動物用集塵機の流路構造。
【請求項10】
前記吸入グリル部は、
前記吸入グリルと前記空気移動部の間に配置されて、前記内側ケースの一側部に伴侶動物を位置時、前記吸入グリルに流入する伴侶動物の毛を捕集する集塵フィルター部を含む
請求項9に記載の伴侶動物用集塵機の流路構造。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伴侶動物用集塵機の流路構造に関する。より詳細には、吸入ファン部の作動で空気中に飛散する伴侶動物の毛を本体部の一側部で吸引し、浄化された空気を本体部の他側部に集めるようにして、空気の圧力を下げて吐出させる伴侶動物用集塵機の流路構造に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、低出産と1人または2人世帯の比率が増加するに伴い、子犬や猫のような伴侶動物を育てる伴侶動物人口が増えている。
【0003】
これにより、伴侶動物専用の浴槽、遊び場、運動器具、美容器具等、多様な用品が開発及び発売されており、機能向上のための製品開発が活発に進められている。
【0004】
一方、子犬や猫の場合、ひんぱんに沐浴させて毛の管理をしてやらなければならない。沐浴と毛の管理がちゃんと行われなかった場合、毛が固まって皮膚病が生じたり悪臭が発生し、抜けた毛が空気中に飛散してアレルギーや呼吸器疾患を誘発するからである。
【0005】
これにより、伴侶動物の毛を切ったりブラッシングし、同時に切られたり抜けた毛を吸引して周辺環境を清潔な状態に維持することができる美容器具が開発された。
しかし、従来の美容器具は、伴侶動物の毛を乾燥させることができる機能がなく別途のドライヤーを備えなければならない煩わしさがある。
【0006】
したがって、伴侶動物の毛を切ったりブラッシングして整えると同時に整えられた毛を吸引し、伴侶動物の毛を乾燥させることができる構造の管理機具が必要となった。
そして、空気中に飛散する伴侶動物の毛を強力に吸引して捕集し、毛が分離された空気のみを吐出して伴侶動物の毛を乾燥させる管理機具が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】大韓民国登録特許第10-2234350号(2121年3月25日登録)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記のような従来技術の問題点を解決するために、吸入ファン部の作動で空気中に飛散する伴侶動物の毛を本体部の一側部で吸引し、浄化された空気を本体部の他側部に集めるようにして、空気の圧力を下げて吐出させる新しい構造の伴侶動物用集塵機の流路構造を提供するものである。
【0009】
また、内側ケースの一側部に流入した空気を空気回転部で回転させて、吸入グリル部周辺の空気を内側ケースの内部に誘導し、回転した空気を空気移動部を介して内側ケースの他側部に移動する空気量を増大させる伴侶動物用集塵機の流路構造を提供するものである。
【0010】
また、吸入グリル部に流入した空気を内側ケースの前面及び後面に移動させて、内側ケースの内側と外側にそれぞれ空気を移動するようにし、外側ケースの他側部に空気を集めるようにすることにより、空気の圧力をさらに下げる低気圧部を形成して、空気の量をさらに増大させて外部に吐出させる伴侶動物用集塵機の流路構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、前記のような課題を解決するために、
空気と伴侶動物の毛のうちいずれか一つを流入させる内側ケースと、前記内側ケースの前面及び後面を囲み、前記内側ケースを介して移動する空気を外部に吐出させる外側ケースを形成した本体部、
前記内側ケースの内側にモータファンを形成した吸入ファン部、及び
前記外側ケースの一側部に結合されて前記吸入ファン部の作動で外部空気を吸入する吸入グリルで形成された吸入グリル部を含む
伴侶動物用集塵機の流路構造を提供する。
【0012】
また、前記本体部は、前記吸入ファン部の一側に前記吸入グリル部に流入した空気を集めることができる空間部、及び前記空間部に連通し、前記吸入ファン部の他側を中心に互いに向かいあって延長された第1空気移動部と、前記第1空気移動部の少なくとも一側に前記空間部に連通して前記吸入ファン部の他側に延長された第2空気移動部を形成した空気移動部をさらに含むことができる。
また、前記空気移動部は、前記第2空気移動部の内側にらせん形突起を形成して、移動する空気を回転させるサイクロン部をさらに含むことができる。
また、前記空気移動部は、一側から他側に向かって面積を小さく形成して、他側に吐出される空気の圧力を低くすることを特徴とすることができる。
【0013】
また、前記本体部は、前記内側ケースの外側の前面及び後面のうち少なくとも一側に複数個で配列されて、前記吸入グリル部から流入した空気を前記外側ケースの他側部に移動させる移動ガイド部をさらに含むことができる。
【0014】
また、前記本体部は、前記移動ガイド部の間にそれぞれ流線形突起を形成して、前記移動ガイド部を通過する空気の圧力を下げることを特徴とすることができる。
【0015】
また、前記本体部は、前記空気移動部から吐出された圧力が低い空気と、前記移動ガイド部を介して移動した空気によって、前記外側ケースの他側部にさらに低い空気の圧力を形成する低気圧部をさらに含むことができる。
【0016】
また、前記本体部は、前記吸入ファン部を中心に曲線型隔壁を放射形に配列して排出ホールを形成し、前記空間部から流入した空気を回転させる空気回転部をさらに含むことができる。
【0017】
また、前記吸入グリル部は、前記空間部に収容されて前記吸入ファン部に連通する連通ホールを形成したボディを形成し、前記ボディの折曲った折曲面に複数個で配列した壁体突起を形成して、前記内側ケースの前面及び後面のうち少なくとも一面に空気を移動させる空気移動部をさらに含むことができる。
【0018】
また、前記吸入グリル部は、前記吸入グリルと前記空気移動部の間に配置されて、前記内側ケースの一側部に伴侶動物を位置時、前記吸入グリルに流入する伴侶動物の毛を捕集する集塵フィルター部をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明による伴侶動物用集塵機の流路構造は、吸入ファン部の作動で空気中に飛散する伴侶動物の毛を本体部の一側部で吸引し、浄化された空気を本体部の他側部に集めるようにして、空気の圧力を下げて吐出させることにより、吸入ファン部の作動で移動する空気の量に追加的な空気の流れを作って空気の排出量を増大させる長所がある。
【0020】
また、内側ケースの一側部に流入した空気を空気回転部で回転させて、吸入グリル部周辺の空気を内側ケースの内部に誘導し、回転した空気を空気移動部を介して内側ケースの他側部に移動する空気量を増大させる長所がある。
【0021】
また、吸入グリル部に流入した空気を内側ケースの内側と外側にそれぞれ空気を移動するようにし、外側ケースの他側部に空気を集めるようにすることにより、空気の圧力をさらに下げる低気圧部を形成して、空気の量をさらに増大させる長所がある。
【0022】
また、吸入ファン部に内側ケースの他側方向に連通する熱排出管を形成して、電動モータの作動で発生した熱を排出して、内側ケースの一側部に流入する空気と熱空気の温度差で吸入グリル部に空気を吸入させる吸入力を増大させることができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施例による伴侶動物用集塵機の流路構造の外観を示した斜視図である。
図2図1のA-A’を断面で示した断面図である。
図3】本発明の実施例による伴侶動物用集塵機の流路構造を分解して示した分解斜視図である。
図4図3の分解断面斜視図である。
図5図4を底面から示した底面の分解断面斜視図である。
図6】本発明の実施例による伴侶動物用集塵機の流路構造の空気移動管及び空気回転部を示した例示図である。
図7】本発明の実施例による伴侶動物用集塵機の流路構造のサイクロン部及び流線形突起を示した例示図である。
図8】本発明の実施例による伴侶動物用集塵機の流路構造の低気圧部を示した例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付された図面を参照して本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できる好ましい実施例を詳しく説明する。ただし、本発明の好ましい実施例に対する動作原理を詳細に説明するにあって、関連した公知機能または構成に対する具体的な説明が、本発明の要旨を不要に不明瞭にし得ると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
また、図面全体にわたって類似の機能及び作用をする部分については同一の図面符号を使用する。
さらに、明細書全体で、ある部分が他の部分と「連結」されているというとき、これは直接連結されている場合だけでなく、その中間に他の構成要素を間において間接的に連結されている場合も含む。また、ある構成要素を「含む」ということは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0025】
以下、添付した図面を参照して本発明の好ましい実施例による伴侶動物用集塵機の流路構造について詳しく説明する。
図1に示されたように、本発明の実施例による伴侶動物用集塵機の流路構造10は、本体部100、吸入ファン部200、及び吸入グリル部300を含む。
より詳細には、図1及び図2に示されたように、本発明の実施例による伴侶動物用集塵機の流路構造10は、空気と伴侶動物の毛のうちいずれか一つを流入させる内側ケース110と、内側ケースの前面及び後面を囲み、内側ケースを介して移動する空気を外部に吐出させる外側ケース120を形成した本体部100、内側ケースの内側にモータファンを形成した吸入ファン部200、及び外側ケースの一側部に結合されて吸入ファン部の作動で外部空気を吸入する吸入グリル310で形成された吸入グリル部300を含む。
【0026】
図1及び図2を参照すると、本体部100は、一側部で空気と空気中に飛散する伴侶動物の毛を吸引して毛を捕集し、浄化された空気を他側部に吐出させる装置である。
【0027】
すなわち、本体部100は、伴侶動物を一側に位置させてブラッシング時に空気中に飛散する毛を吸入できるようにする。そして、沐浴した伴侶動物を他側に位置させて、浄化された空気で伴侶動物の毛を乾燥させる装置である。
このために、本体部100は、内側ケース110、外側ケース120、空間部130、及び空気移動部140をさらに含む。
【0028】
図3及び図4を参照すると、内側ケース110は、後述する吸入ファン部200を基準として一側部で空気と伴侶動物の毛を流入させ、他側部に延長される空気移動部140を外壁に形成する。
外側ケース120は、内側ケース110の前面及び後面から所定距離離隔されて囲むように結合される。
【0029】
このために、外側ケース120は、内側ケース110の前面に位置する第1板で形成され、内側ケース110の他側部に結合されるように第1板の一側が折曲げられる。そして折曲げられた部分が開口されて、後述するカバー部400及び照明部500を結合することができるようにする。
また、外側ケース120は、内側ケース110の後面から所定距離離隔されて結合される第2板を形成する。
【0030】
このような外側ケース120は、吸入グリル部300を介して流入した空気を内側ケース110の前面及び後面に沿って内側ケース110の他側部に移動時、密閉された空間を提供して、カバー部400に形成された排出グリル部420に吐出されることができる流路を形成させる。
【0031】
図4及び図5を参照すると、空間部130は、吸入ファン部200の一側に吸入グリル部300に流入した空気を集めることができる空間を形成する。
【0032】
すなわち、空間部130は、吸入ファン部200を基準として一側方向に延長された内側ケース110の内部に空気を集めることができる空間として形成され、吸入グリル部300を介して流入した空気を後述する空気回転部190と空気移動部140に移動させる役割をする。
【0033】
図4及び図6を参照すると、空気移動部140は、空間部130に連通し、吸入ファン部200の他側を中心に互いに向かいあって延長された第1空気移動部141と、第1空気移動部141の少なくとも一側に空間部130に連通して吸入ファン部200の他側に延長された第2空気移動部142を形成する。
また、空気移動部140は、一側から他側に向かって面積を小さく形成して、他側に吐出される空気の圧力を低くすることが好ましい。
【0034】
第1空気移動部141は、内部に空間が形成されて内側ケース110の長手方向外側面を形成する。このために、吸入ファン部200の他側を中心に互いに向かいあって延長され、空間部130に位置した空気を流入して内側ケース110の他側に移動させる。
このとき、空気回転部190によって回転する空気の回転力により、より速い速度で移動できる通路の役割をする。
【0035】
第2空気移動部142は、第1空気移動部141の少なくとも一側に空間部130に連通して吸入ファン部200の他側に延長されたものであり、この明細書の図面に示されたように、第1空気移動部141の両側に形成されることが好ましい。
【0036】
特に、図6に示されたように、空気移動部140は空気排出ホール143をさらに含むことができる。
【0037】
空気排出ホール143は、空間部130に集まった空気が排出される速度より、集まる空気の量が多くなって発生する渦流現象を防止するために、空間部140にホールを形成して空気の一部を内側ケース110の前面及び後面に移動させるものである。
【0038】
一方、図7に示されたように、本発明の実施例による伴侶動物用集塵機の流路構造10において、本体部100は、サイクロン部150をさらに含むことができる。
サイクロン部150は、第2空気移動部142の内側にらせん形突起を形成して、移動する空気を回転させる役割をする。
【0039】
すなわち、サイクロン部150は、第1空気移動部141より径が小さい第2空気移動部142の内部にらせん形突起を形成して、空間部130から流入した空気を内側ケース110の他側部に移動時に回転するようにする。
【0040】
これによって、空気の流れを速くして、内側ケース110の他側部に集まる空気の体積を増大させ、圧力を低くさせて、空間部130に集まった空気を内側ケース110の他側部に移動する速度を増大させる。
【0041】
また、図4ないし図7に示されたように、本発明の実施例による伴侶動物用集塵機の流路構造10において、本体部100は、移動ガイド部160、流線形突起170、低気圧部180、及び空気回転部190をさらに含む。
【0042】
図4及び図6を参照すると、移動ガイド部160は、内側ケース110の外側の前面及び後面のうち少なくとも一側に複数個で配列されて、吸入グリル部300から流入した空気を外側ケース120の他側部に移動させる区画壁である。
【0043】
すなわち、移動ガイド部160は、吸入グリル部300に流入した空気の一部は空間部130に移動し、残りの空気は内側ケース110と外側ケース120の間に流入時、空気を内側ケース110の他側部に移動できるように区画して案内する役割をする。
【0044】
一例として、移動ガイド部160の構成がない場合、内側ケース110と外側ケース120の間に空気が流入すると、吸入グリル部300から流入する空気の押し出す力によって内側ケース110と外側ケース120の間で空気が混合して、一方向への移動を妨げるようになる。
したがって、空気の流れを一方向に円滑な移動のために、移動ガイド部160を形成することが好ましい。
【0045】
図7を参照すると、流線形突起170は、移動ガイド部160の間にそれぞれ流線形突起を形成して、移動ガイド部160を通過する空気の圧力を下げる突起として形成される。
【0046】
すなわち、移動ガイド部160に沿って内側ケース110の外側面に移動する空気を流線形突起170に集めるようにして圧力を下げさせた後、流線形突起170を通過する部分の圧力を高めることにより、空気の圧力差によって移動速度をさらに速くする。
これによって、移動ガイド部160に空気が流入すると、次の空気が別途の動力を代替して空気の移動を作り出すことを可能にするものである。
【0047】
このような流線形突起170は、図7に一つの突起として示されているが、移動ガイド部160の間にそれぞれ形成され、移動ガイド部160の長さに応じて少なくとも一つ以上形成されることが好ましい。
【0048】
図4及び図8を参照すると、低気圧部180は、空気移動部140から吐出された圧力が低い空気と、移動ガイド部160を介して移動した空気によって、外側ケース120の他側部にさらに低い空気の圧力を形成する空間である。
【0049】
このような低気圧部180は、空気の体積を増大して、カバー部400に形成された排出グリル部420に多量の空気を移動するようにし、本体部100から遠い距離に空気を誘導できるようにする。
【0050】
図5及び図6を参照すると、空気回転部190は、吸入ファン部200を中心に曲線型隔壁191を放射形に配列して排出ホール192を形成し、空間部130から流入した空気を回転させる役割をする。
【0051】
曲線型隔壁191は、吸入ファン部200を形成するモータ収容部210の縁から延長された上部フランジ及び下部フランジからなる流入部193の内部に、空気を一方向に回転させるように曲線型ファンが円の中心に放射形に配列される。
このとき、下部フランジは、空気移動部320に形成された連通ホール323に連通されるように形成される。
したがって、連通ホール323を介して下部フランジに空気が流入して、曲線型隔壁191に沿って回転するようになるのである。
【0052】
排出ホール192は、曲線型隔壁191を介して移動する空気を外部に排出して、吸入ファン部200の他側部に形成された空気移動部140に移動させる。
また、排出ホール192は、流入部193に流入する空気によって空気の回転力を維持させて、空気移動部140に移動した空気の流れを維持させる。
【0053】
図3及び図4に示されたように、本発明の実施例による伴侶動物用集塵機の流路構造10において、吸入ファン部200は、内側ケース110の内側にモータファンを形成したもので、周辺の空気を内側ケース110に流入させる役割をする。
このために、吸入ファン部200は、モータ収容部210、モータファン軸220、及び熱排出管230をさらに含む。
【0054】
モータ収容部210は、内側ケース110の内部に配置されて、一側及び他側を区画する区画板の中央に電動モータを収容して形成される。
また、モータ収容部210は、後述する照明部400及び電動モータを作動するために電子回路を備えた基板Pが安着して結合されることができるようにする。
【0055】
モータファン軸220は、電動モータによって回転するもので、一端に回転羽根を結合する。ここで、回転羽根は一般的な形状で、本発明の構成の結合関係を明確に識別するために図面で省略した。
熱排出管230は、モータ収容部210から内側ケース110の他側部に延長されて電動モータの作動で発生した熱を外側に排出する管である。
【0056】
特に、熱排出管230は、空間部130に流入した空気と温度差が発生して、内側ケース110の一側部に流入する空気の移動速度をさらに増大させることもできる。
【0057】
図3及び図4に示されたように、本発明の実施例による伴侶動物用集塵機の流路構造10において、吸入グリル部300は、外側ケース120の一側部に結合されて吸入ファン部200の作動で外部空気を吸入する吸入グリル310で形成される。
【0058】
吸入グリル310は、一面がふくらんだフレームで形成され、ふくらんだ一面は傾斜面を形成して、一面と傾斜面にそれぞれ空気を流入させるグリル形状のホールを形成する。
このような吸入グリル310は、ガイド部311及び流入ホール312をさらに含む。
ガイド部311は、吸入グリル310を形成する傾斜面に突起を形成して、外部の空気を外側ケース120の一側部の中央に集まるように案内する。
【0059】
流入ホール312は、吸入グリル310の両側に複数の通孔として形成されて、吸入グリル310で集まる空気を流入させるようにして、さらに多くの空気を空間部130に移動させるようにする。
【0060】
また、図4及び図5に示されたように、吸入グリル部300は、空気移動部320及び集塵フィルター部330をさらに含む。
【0061】
空気移動部320は、一側が吸入グリル310を収容するように開放されたケース形状のボディ321で形成され、ボディ321の外側面のうち一つ以上の外側面に複数個の壁体突起322を形成する。
【0062】
壁体突起322は、吸入グリル310に流入した空気のうち一部が吐出されてボディ321の外側に移動時、分散することを防止して一方向に移動するようにする。
これによって、空気は、壁体突起322によって区画されて内側ケース110と外側ケース120の間に流入するのである。
このとき、壁体突起322に沿って移動する空気は、前述の空気排出ホール143に吐出される空気と混合して、内側ケース110の他側部に移動する。
【0063】
図4及び図5を参照すると、集塵フィルター部330は、吸入グリル310と空気移動部320の間に配置されて、内側ケース110の一側部に伴侶動物を位置時、吸入グリル310に流入する伴侶動物の毛を捕集するフィルターである。
一例として、本体部100の一側に伴侶動物を位置してブラッシング時、伴侶動物の毛が飛散し得る。
【0064】
このとき、吸入ファン部200の作動で空気と空気中に飛散する伴侶動物の毛が吸入グリル310に流入時、集塵フィルター部330が伴侶動物の毛を捕集し空気は通過するようにする。
【0065】
このような集塵フィルター部330は、一側が吸入グリル310に結合され、他側が空気移動部320に向かって中央に収れんする傾斜をなすフレームで形成され、フレームの内側に少なくとも一つ以上のフレームが形成されて内部に通孔を形成する。そしてフレームにメッシュ網が取り付けられる。
【0066】
一方、図1及び図4に示されたように、本発明の実施例による伴侶動物用集塵機の流路構造10は、カバー部400及び照明部500を含むことができる。
カバー部400は、本体部100の他側部を開閉するカバー体410、及びカバー体410の一面の両側にそれぞれ少なくとも一つ以上の排出グリル部420を形成する。
【0067】
排出グリル部420は、低気圧部180に集められた空気を外部に排出するようにして、本体部100の他側部に位置した伴侶動物の毛を乾燥させたり、浄化された空気を家の隅々に誘導する役割をする。
【0068】
図4及び図5を参照すると、照明部500は、本体部100の他側部に収容されて発光する赤外線ランプ520を収容部510に配置することができる。
収容部510は、カバー体410の中央に内側ケース110の内側方向に延長された空間を形成し、赤外線ランプ520を基板Pに連結して作動することができるようにする。
【0069】
また、照明部500は、カバー体410の中央を開閉するように着脱される透過部430を形成して、赤外線ランプ520の発光する光を外部に透過させることができる。
これにより、伴侶動物の皮膚病、関節炎、中耳炎を予防することができる効果を期待することができる。
【0070】
以上で説明したように、本発明の詳細な説明では本発明の好ましい実施例に関して説明したが、これは本発明の最も良好な実施例を例示的に説明したものであって本発明を限定するものではない。また、本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者であれば、誰でも本発明の技術思想の範疇を逸脱しない範囲内で多様な変形及び模倣が可能である。
したがって、本発明の権利範囲は、上述した実施例に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内で多様な形態の実施例として具現されることができる。そして、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなしに、当該発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、誰でも変形可能な多様な範囲まで本発明の請求の範囲記載の範囲内にある。
【符号の説明】
【0071】
10:伴侶動物用集塵機の流路構造
100:本体部
110:内側ケース
120:外側ケース
130:空間部
140:空気移動部
141:第1空気移動部
142:第2空気移動部
143:空気排出ホール
150:サイクロン部
160:移動ガイド部
170:流線形突起
180:低気圧部
190:空気回転部
191:曲線型隔壁
192:排出ホール
193:流入部
200:吸入ファン部
210:モータ収容部
220:モータファン軸
300:吸入グリル部
310:吸入グリル
311:ガイド部
312:流入ホール
320:空気移動部
321:ボディ
322:壁体突起
323:連動ホール
330:集塵フィルター部
400:カバー部
410:カバー体
420:排出グリル部
500:照明部
510:収容部
520:赤外線ランプ
530:透過部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8