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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024099089
(43)【公開日】2024-07-25
(54)【発明の名称】歩行抑止方法、サーバ及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240718BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023002771
(22)【出願日】2023-01-12
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】江川 千聖
(72)【発明者】
【氏名】中村 純也
(72)【発明者】
【氏名】福田 直人
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】一度歩行しても再び立ち止まるようにできる歩行抑止方法を提供する。
【解決手段】ユーザが搬送機に乗ったことを検出し、搬送機に乗ったユーザが所持する携帯端末からユーザの属性情報を取得し、取得した属性情報に基づくコンテンツを携帯端末に配信し、コンテンツに基づいてユーザが搬送機を歩行することを抑止する、歩行抑止方法を提供する。搬送機に乗っている時間に基づいてコンテンツを選択して配信することが好ましい。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが搬送機に乗ったことを検出し、
前記搬送機に乗った前記ユーザが所持する携帯端末から前記ユーザの属性情報を取得し、
取得した前記属性情報に基づくコンテンツを前記携帯端末に配信し、
前記コンテンツに基づいて前記ユーザが前記搬送機を歩行することを抑止する、歩行抑止方法。
【請求項2】
前記搬送機に乗っている時間に基づいて前記コンテンツを選択して配信する、請求項1に記載の歩行抑止方法。
【請求項3】
前記ユーザが前記搬送機を歩行することを検出した場合に、前記コンテンツの視聴に制限をかけることで、前記ユーザが前記搬送機を歩行することを抑止する、請求項1に記載の歩行抑止方法。
【請求項4】
前記ユーザが前記搬送機に貼ってあるQRコードを読み取ることで前記ユーザが前記搬送機に乗ったことを検出する、請求項1に記載の歩行抑止方法。
【請求項5】
前記搬送機に設けられたビーコンまたは前記携帯端末が備えたGPSでユーザの位置を検出し、前記ユーザが前記搬送機に乗ったことを検出する、請求項1に記載の歩行抑止方法。
【請求項6】
前記携帯端末が備えた加速度センサまたはタイマを用いて前記ユーザが前記搬送機を歩行することを検出する、請求項1に記載の歩行抑止方法。
【請求項7】
ユーザが搬送機に乗ったことを検出し、
前記搬送機に乗った前記ユーザが所持する携帯端末から前記ユーザの属性情報を取得し、
取得した前記属性情報に基づくコンテンツを前記携帯端末に配信し、
前記コンテンツに基づいて前記ユーザが前記搬送機を歩行することを抑止する、サーバ。
【請求項8】
前記搬送機に乗っている時間に基づいて前記コンテンツを選択して配信する、請求項7に記載のサーバ。
【請求項9】
前記ユーザが前記搬送機を歩行することを検出した場合に、前記コンテンツの視聴に制限をかけることで、前記ユーザが前記搬送機を歩行することを抑止する、請求項7に記載のサーバ。
【請求項10】
ユーザが搬送機に乗ったことを検出し、
前記搬送機に乗った前記ユーザが所持する携帯端末から前記ユーザの属性情報を取得し、
取得した前記属性情報に基づくコンテンツを前記携帯端末に配信し、
前記コンテンツに基づいて前記ユーザが前記搬送機を歩行することを抑止する、ことをサーバに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は歩行抑止方法、サーバ及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
搬送機で、ユーザが歩行しないようにする技術が開発されている。特許文献1には、乗客コンベアにおける乗客の適正な利用を管理できる乗客コンベアの利用計測システムを提供することが記載されている。第1の発信部と第2の発信部と判定部とを有する乗客コンベアの利用計測システムが提供される。第1の発信部は、乗客コンベアの乗り口付近に配されている。第1の発信部は、第1の電波を定常的に発信する。第2の発信部は、乗客コンベアの降り口付近に配されている。第2の発信部は、第2の電波を定常的に発信する。判定部は、乗客の携帯端末が第1の電波を受信してから第2の電波を受信するまでの計測時間に基づいて、乗客が乗客コンベアを適正に利用しているか否かを判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-218237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、乗客コンベアを適正な利用をしている場合にクーポンを発行することでインセンティブを与え歩行を抑止する。しかしながら、この方法では、乗客コンベアの途中で一度歩行するとクーポンを発行してもらうことができず、十分に歩行を抑止することができなかった。また、乗客は、クーポンを発行してもらうまで、適正に利用しているかわからなかった。そこで本開示の目的は、ユーザが、自分が歩行していないことを確認でき十分に歩行を抑止できる歩行抑止方法を提供することである。また、本開示の目的は、駅のホームなど歩行すると危険な場所の歩行を抑止することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の歩行抑止方法は、
ユーザが搬送機に乗ったことを検出し、
前記搬送機に乗った前記ユーザが所持する携帯端末から前記ユーザの属性情報を取得し、
取得した前記属性情報に基づくコンテンツを前記携帯端末に配信し、
前記コンテンツに基づいて前記ユーザが前記搬送機を歩行することを抑止する、歩行抑止方法である。
【0006】
本開示のサーバは、
ユーザが搬送機に乗ったことを検出し、
前記搬送機に乗った前記ユーザが所持する携帯端末から前記ユーザの属性情報を取得し、
取得した前記属性情報に基づくコンテンツを前記携帯端末に配信し、
前記コンテンツに基づいて前記ユーザが前記搬送機を歩行することを抑止する、サーバである。
【0007】
本開示のプログラムは、
ユーザが搬送機に乗ったことを検出し、
前記搬送機に乗った前記ユーザが所持する携帯端末から前記ユーザの属性情報を取得し、
取得した前記属性情報に基づくコンテンツを前記携帯端末に配信し、
前記コンテンツに基づいて前記ユーザが前記搬送機を歩行することを抑止する、ことをサーバに実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本開示により、ユーザが、自分が歩行していないことを確認でき十分に歩行を抑止できる歩行抑止方法を提供できる。また、本開示により、駅のホームなど歩行すると危険な場所の歩行を抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態にかかる歩行抑止システムの構成を示すブロック図である。
図2】実施の形態にかかる歩行抑止方法のフローチャートである。
図3】実施の形態にかかる歩行抑止システムの構成を示す概略図である。
図4】実施の形態にかかるユーザの歩行を抑止している図である。
図5】実施の形態にかかるユーザが歩行している図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。しかしながら、特許請求の範囲にかかる発明を以下の実施の形態に限定するものではない。また、実施の形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0011】
(実施の形態にかかる歩行抑止システムの説明)
図1は、実施の形態にかかる歩行抑止システムの構成を示すブロック図である。図1を参照しながら、実施の形態にかかる歩行抑止システムを説明する。
【0012】
図1に示されるように、歩行抑止システム100は、携帯端末101と、搬送機109と、サーバ112とを備える。なお、サーバ112は複数の装置により分散処理を行うクラウドサーバであってもよい。
【0013】
携帯端末101は、ユーザ301が持っている端末である。携帯端末101は、例えばスマートフォン、タブレットである。携帯端末101は、送信部102と、受信部103と、アプリ104と、GPS(Global Positioning System)受信機105と、加速度センサ106と、QRコード(登録商標)読み取り部107、ビーコン受信機108と、を備える。
【0014】
送信部102は、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)などの電話回線、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などの方式で無線通信により情報をサーバ112に送信する機能を有する部分である。送信部102は、ユーザ301が、搬送機109に乗った情報をサーバ112に送信する。送信部102は、サーバ112にユーザの属性情報を搬送機109に送信する。ユーザの属性情報とは、性別、年齢、生年月日、血液型などである。属性情報は、モバイルSuica(登録商標)などのアプリと連携して、アプリから取得してもよい。送信部102は、サーバ112にユーザが歩行した情報を送信する。
【0015】
受信部103は、送信部と同様の通信規格で無線通信によりサーバ112から情報を受信する機能を有する部分である。受信部103は、サーバ112からユーザの属性情報に基づくコンテンツを受信する。コンテンツとは、天気予報、CM(Commercial Message)、動画、静止画、4コマ漫画、占いなどである。
【0016】
アプリ104は、携帯端末101にインストールされたアプリケーションソフトウェアである。アプリ104は、ユーザの属性情報を送信し、コンテンツを受信し、表示する機能を有する。またアプリ104は、QRコード読み取り部107を備えていてもよい。携帯端末101が例えばブラウザなどで、コンテンツを受信し、表示する機能を有していれば、専用のアプリをインストールする必要はない。
【0017】
GPS受信機105は、携帯端末101の位置を取得する。携帯端末101が、タイマを用いて単位時間あたりに搬送機109の速度以上に動いていれば、ユーザ301が歩行しているとみなすことができる。携帯端末101の位置が、搬送機109の入り口付近に来たことを検出できれば、ユーザ301が搬送機109に乗ったことを検出できる。また、携帯端末101の位置が駅のホーム上にあることを検出できれば、ユーザ301が駅のホーム上にいることを検出できる。
【0018】
加速度センサ106は、携帯端末101の動きを検出できる。携帯端末101が加速すれば、ユーザ301が歩行しているとみなすことができる。また、加速度センサ106で加速が検出されなくなればユーザ301が静止しているとみなすことができる。GPS受信機105と組み合わせることで、ユーザ301が静止しながら携帯端末101が動いていれば搬送機109に乗ったことを検出できる。
【0019】
QRコード読み取り部107は、搬送機109に貼ってあるQRコード110を読み取る機能を備える。携帯端末101は、QRコード110を読み取ることで、ユーザ301が搬送機109に乗ったことを検出できる。また、QRコード読み取り部107は、駅のホームに貼ってあるQRコードを読み取る機能を備えてもよい。携帯端末101は、QRコードを読み取ることで、ユーザ301が駅のホーム上にいることを検出できる。また、QRコード110を読み取ることで、コンテンツをダウンロードするURL(Uniform Resource Locator)を読み取ってもよい。
【0020】
ビーコン受信機108は、搬送機109からのビーコンを受信する。そのためビーコン受信機108は、携帯端末101を有するユーザ301が搬送機109に乗ったことを検出できる。また、ビーコン受信機108は、駅のホームからのビーコンを受信してもよい。ビーコン受信機108は、ユーザ301が駅のホーム上にいることを検出できる。
【0021】
搬送機109は、例えばエスカレータまたは動く歩道である。搬送機109は入口と出口を備え一定の速度で一方向にユーザ301を搬送する。搬送機109は、QRコード110と、ビーコン111とを備える。また、搬送機109の代わりに駅のホームでもよい。駅のホームは、電車が停車する乗降場である。駅のホームは、QRコードと、ビーコンとを備える。
【0022】
QRコード110は、搬送機109の入口または、搬送機109の入口と出口の間に貼付され、ユーザ301が携帯端末101を用いて読み取るためのものである。QRコード110は、搬送機109の入口と出口の間にあることで、ユーザ301が歩いて、再び立ち止まった場合にコンテンツのダウンロードを再開できる。また、QRコードは、駅のホームに貼付され、ユーザ301が携帯端末101を用いて読み取るためのものである。
【0023】
ビーコン111は、搬送機109からビーコン信号を発する。ビーコン111は、搬送機109に近づく携帯端末101にビーコン信号を送り、携帯端末101は、ユーザ301が搬送機109に乗ったことを検出する。また、ビーコンは、駅のホームからビーコン信号を発してもよい。ビーコンは、駅のホームに近づく携帯端末101にビーコン信号を送り、携帯端末は、ユーザ301が駅のホームにいることを検出する。
【0024】
サーバ112は、情報処理装置で構成される情報処理機能を有する部分である。サーバ112は、1つの情報処理装置で構成されてもよいし、複数の情報処理装置で構成されてもよい。サーバ112は、機能の一部をクラウドサーバに任せてもよい。すなわち、サーバとクラウドサーバを混合して構成してもよい。情報処理装置は、機能を実現するためのプログラムを実行するプロセッサ(CPU(Central Processing Unit)(中央演算処理装置)と、プログラムを記憶するメモリとを備える。
【0025】
サーバ112は、携帯端末101と情報を送受信する。携帯端末101が、ユーザ301が搬送機109に乗ったことを検出し、サーバ112にその情報を送信する。サーバ112は、搬送機109に乗ったユーザ301が所持する携帯端末101からユーザ301の属性情報を取得する。
【0026】
また、サーバ112は、取得した属性情報に基づくコンテンツを携帯端末101に配信する。サーバ112は、ユーザ301が搬送機109に乗っている時間に基づいてコンテンツを選択して配信してもよい。ユーザ301が搬送機109の入口から出口まで歩行せずに乗る場合にかかる時間は、搬送機109の長さと速度から求められる。そのため、求められた時間に基づいてコンテンツを選択してもよい。また、搬送機に乗っている時間で完結するコンテンツばかりでなく、コンテンツの途中で終了させてもよい。再び搬送機に乗った際に、再生途中だったコンテンツを途中から再生してもよい。
【0027】
サーバ112は、コンテンツに基づいてユーザ301が搬送機109を歩行することを抑止する。具体的には、携帯端末101は、ユーザ301が搬送機109を歩行したことを検出した場合に、サーバ112にその情報を送信する。その場合、サーバ112は、コンテンツの視聴に制限をかけることで、ユーザ301が搬送機109を歩行することを抑止する。コンテンツの視聴に制限をかけるとは、例えば動画を停止する、静止画を書き換えられなくする、音を消すなどである。制限をかけられたコンテンツは、再びユーザ301が静止することで制限を解くことができる。例えば、QRコードを読み取り直す、加速度センサ106で歩行していないことを検出するなどで制限を解くことができる。
【0028】
また、携帯端末101は、ユーザ301が駅のホームにいることを検出し、サーバ112にその情報を送信する。サーバ112は、駅のホームにいるユーザ301が所持する携帯端末101からユーザ301の属性情報を取得する。サーバ112は、コンテンツに基づいてユーザ301が駅のホームを歩行することを抑止する。具体的には、携帯端末101は、ユーザ301が駅のホームを歩行したことを検出した場合に、サーバ112にその情報を送信する。その場合、サーバ112は、コンテンツの視聴に制限をかけることで、ユーザ301が駅のホームを歩行することを抑止する。コンテンツの視聴に制限をかけるとは、例えば動画を停止する、静止画を書き換えられなくする、音を消すなどである。制限をかけられたコンテンツは、再びユーザ301が静止することで制限を解くことができる。例えば、QRコードを読み取り直す、加速度センサ106で歩行していないことを検出するなどで制限を解くことができる。
【0029】
このようにすることで、ユーザが、自分が歩行していないことを確認でき十分に歩行を抑止できる歩行抑止方法を提供できる。また、駅のホームなど歩行すると危険な場所の歩行を抑止できる。また、一度歩行しても再び立ち止まるようにできる歩行抑止方法を提供できる。
【0030】
(実施の形態にかかる歩行抑止方法の説明)
図2は、実施の形態にかかる歩行抑止方法のフローチャートである。図2を参照しながら、実施の形態にかかる歩行抑止方法を説明する。
【0031】
図2に示されるように、まず搬送機に乗ったことを検出する(ステップS201)。ユーザ301が搬送機109に乗ったことを検出する方法は、加速度センサ106を用いても、QRコード110を用いても、ビーコン111を用いてもよい。検出する方法は、これら複数の方法のいずれかまたは複数の方法を組み合わせてもよい。
【0032】
次に、ユーザの属性情報を取得する(ステップS202)。ユーザ301の属性情報は、専用のアプリを用いる、またはその他の方法を用いて携帯端末101からサーバ112に送信される。
【0033】
次に、コンテンツを携帯端末に配信する(ステップS202)。ユーザ301の属性情報に基づいてサーバ112がコンテンツを携帯端末101に配信することで、ユーザ301が興味ある情報を提供できる。
【0034】
最後に、ユーザが搬送機を歩行することを抑止する(ステップS204)。サーバ112が、ユーザ301が興味あるコンテンツを配信することで、ユーザ301が歩行を止めコンテンツを見ようとする意志が働く。また、ユーザ301が歩いた場合、サーバ112がコンテンツの視聴に制限をかけることでユーザ301が歩くことを抑止する。ユーザ301が歩いて再び止まった場合、サーバ112がコンテンツの視聴を再開してもよい。
【0035】
上記方法は、駅のホームなど歩行が危険である場所で歩行を抑止するために適用できる。例えば、ユーザ301が、駅のホーム上にいることを検出し、ユーザ301が所持する携帯端末101からユーザ301の属性情報を取得する。取得した属性情報に基づくコンテンツを携帯端末101に配信し、コンテンツに基づいてユーザがホーム上を歩行することを抑止できる。
【0036】
このように、ユーザが歩行していないことを確認でき十分に歩行を抑止できる歩行抑止方法を提供できる。また、駅のホームなど歩行すると危険な場所の歩行を抑止できる。また、一度歩行しても再び立ち止まるようにできる歩行抑止方法を提供できる。
【0037】
(実施の形態にかかる歩行抑止方法の具体例の説明)
図3は、実施の形態にかかる歩行抑止システムの構成を示す概略図である。図4は、実施の形態にかかるユーザの歩行を抑止している図である。図5は、実施の形態にかかるユーザが歩行している図である。図3乃至5を参照しながら、実施の形態にかかる歩行抑止の方法の具体例を説明する。
【0038】
図3に示されるように、搬送機109にユーザ301が載っている。ユーザ301は、携帯端末101を有している。携帯端末101は、GPS受信機105または、ビーコン受信機108でユーザ301が、搬送機109に乗っていることを検出する。また、携帯端末101は、送信部102及び受信部103で、サーバ112と情報を送受信する。
【0039】
図4に示されるように、ユーザ301が搬送機109に乗っている間、携帯端末101にコンテンツが流れる。コンテンツの配信は、ユーザ301が搬送機109に乗っている間の時間と等しいことが好ましい。ユーザが搬送機109に乗っている時間を超えてコンテンツを視聴したい場合、またはもう一度コンテンツを視聴したい場合は、コンテンツの視聴を有料にすることで、利益を上げることができる。
【0040】
図5に示されるように、ユーザ301が搬送機109を歩くとコンテンツの視聴に制限がかかる。そのため、ユーザ301の歩行が禁止501される。
【0041】
また、上述したサーバ112における処理の一部又は全部は、コンピュータプログラムとして実現可能である。このようなプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0042】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、ユーザが搬送機に乗ったことを検出する方法を複数挙げたが、いずれかでもよいし、組み合わせてもよい。また、コンテンツを視聴する方法を複数挙げたが、いずれかでもよいし、組み合わせてもよい。ユーザが歩行したことを検出する方法を複数挙げたが、いずれかでもよいし、組み合わせてもよい。したがって、開示した構成要素は、全て必須ではなく、いずれかを削除してもよい。また、携帯端末101が、ユーザの歩行を検出したが、サーバ112が携帯端末101からの情報をもとにユーザの歩行を検出してもよい。また、QRコードを読み取るとしたが、代わりにICカードリーダを用いてもよい。QRコード読み取り部をICカードとし、QRコードをICカードリーダとするまたはQRコード読み取り部をICカードリーダとし、QRコードをICカードとすることで代替できる。
【0043】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
ユーザが搬送機に乗ったことを検出し、
前記搬送機に乗った前記ユーザが所持する携帯端末から前記ユーザの属性情報を取得し、
取得した前記属性情報に基づくコンテンツを前記携帯端末に配信し、
前記コンテンツに基づいて前記ユーザが前記搬送機を歩行することを抑止する、歩行抑止方法。
(付記2)
前記搬送機に乗っている時間に基づいて前記コンテンツを選択して配信する、付記1に記載の歩行抑止方法。
(付記3)
前記ユーザが前記搬送機を歩行することを検出した場合に、前記コンテンツの視聴に制限をかけることで、前記ユーザが前記搬送機を歩行することを抑止する、付記1に記載の歩行抑止方法。
(付記4)
前記ユーザが前記搬送機に貼ってあるQRコードを読み取ることで前記ユーザが前記搬送機に乗ったことを検出する、付記1に記載の歩行抑止方法。
(付記5)
前記搬送機に設けられたビーコンまたは前記携帯端末が備えたGPSでユーザの位置を検出し、前記ユーザが前記搬送機に乗ったことを検出する、付記1に記載の歩行抑止方法。
(付記6)
前記携帯端末が備えた加速度センサまたはタイマを用いて前記ユーザが前記搬送機を歩行することを検出する、付記1に記載の歩行抑止方法。
(付記7)
ユーザが搬送機に乗ったことを検出し、
前記搬送機に乗った前記ユーザが所持する携帯端末から前記ユーザの属性情報を取得し、
取得した前記属性情報に基づくコンテンツを前記携帯端末に配信し、
前記コンテンツに基づいて前記ユーザが前記搬送機を歩行することを抑止する、サーバ。
(付記8)
前記搬送機に乗っている時間に基づいて前記コンテンツを選択して配信する、付記7に記載のサーバ。
(付記9)
前記ユーザが前記搬送機を歩行することを検出した場合に、前記コンテンツの視聴に制限をかけることで、前記ユーザが前記搬送機を歩行することを抑止する、付記7に記載のサーバ。
(付記10)
前記ユーザが前記搬送機に貼ってあるQRコードを読み取ることで前記ユーザが前記搬送機に乗ったことを検出する、付記7に記載のサーバ。
(付記11)
前記搬送機に設けられたビーコンまたは前記携帯端末が備えたGPSでユーザの位置を検出し、前記ユーザが前記搬送機に乗ったことを検出する、付記7に記載のサーバ。
(付記12)
前記携帯端末が備えた加速度センサまたはタイマを用いて前記ユーザが前記搬送機を歩行することを検出する、付記7に記載のサーバ。
(付記13)
ユーザが搬送機に乗ったことを検出し、
前記搬送機に乗った前記ユーザが所持する携帯端末から前記ユーザの属性情報を取得し、
取得した前記属性情報に基づくコンテンツを前記携帯端末に配信し、
前記コンテンツに基づいて前記ユーザが前記搬送機を歩行することを抑止する、ことをサーバに実行させるプログラム。
(付記14)
前記搬送機に乗っている時間に基づいて前記コンテンツを選択して配信する、付記13に記載のプログラム。
(付記15)
前記ユーザが前記搬送機を歩行することを検出した場合に、前記コンテンツの視聴に制限をかけることで、前記ユーザが前記搬送機を歩行することを抑止する、付記13に記載のプログラム。
(付記16)
前記ユーザが前記搬送機に貼ってあるQRコードを読み取ることで前記ユーザが前記搬送機に乗ったことを検出する、付記13に記載のプログラム。
(付記17)
前記搬送機に設けられたビーコンまたは前記携帯端末が備えたGPSでユーザの位置を検出し、前記ユーザが前記搬送機に乗ったことを検出する、付記13に記載のプログラム。
(付記18)
前記携帯端末が備えた加速度センサまたはタイマを用いて前記ユーザが前記搬送機を歩行することを検出する、付記13に記載のプログラム。
【符号の説明】
【0044】
100 歩行抑止システム
101 携帯端末
102 送信部
103 受信部
104 アプリ
105 GPS受信機
106 加速度センサ
107 QRコード読み取り部
108 ビーコン受信機
109 搬送機
110 QRコード
111 ビーコン
112 サーバ
301 ユーザ
501 禁止
図1
図2
図3
図4
図5