(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024099092
(43)【公開日】2024-07-25
(54)【発明の名称】架台
(51)【国際特許分類】
F24C 15/08 20060101AFI20240718BHJP
F24C 1/00 20060101ALI20240718BHJP
【FI】
F24C15/08 D
F24C1/00 360A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023002778
(22)【出願日】2023-01-12
(71)【出願人】
【識別番号】000194893
【氏名又は名称】ホシザキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100155099
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 裕輔
(74)【代理人】
【識別番号】100147625
【弁理士】
【氏名又は名称】澤田 高志
(74)【代理人】
【識別番号】100190333
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 群司
(72)【発明者】
【氏名】藤田 晃央
(72)【発明者】
【氏名】上野 浩司
(72)【発明者】
【氏名】堀田 佳歩
(57)【要約】
【課題】厨房機器の収容庫内を洗浄するためのシャワー装置を目立たないようにして見栄えを良好にするとともに、シャワー装置が破損しにくくする。
【解決手段】架台40は、被収容物を収容する収容庫12をハウジング11内に有した厨房機器10の下側に設置されるものであり、厨房機器10の下側に設置されるケーシング41と、ケーシング41内に収容庫12内を洗浄するための給水ホース51とノズル52とを有したシャワー装置50とを備え、ケーシング41の前面にはノズル52の取出口43aを設けた。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被収容物を収容する収容庫をハウジング内に有した厨房機器の下側に設置可能なケーシングと、
前記ケーシング内に前記収容庫内を洗浄するための給水ホースとノズルとを有したシャワー装置とを備え、
前記ケーシングの前面には前記ノズルの取出口を設けたことを特徴とする架台。
【請求項2】
請求項1に記載の架台において、
前記ケーシングは、前面が開口したケーシング本体と、前記ケーシング本体の前部が嵌挿されて後側が開く箱形をした箱形フロントパネルとを有したことを特徴とする架台。
【請求項3】
請求項2に記載の架台において、
前記箱形フロントパネルは前記ノズルの取出口を左右方向の一方側に配置したものであり、前記箱形フロントパネルを上下対称形状としたことを特徴とする架台。
【請求項4】
請求項1に記載の架台において、
前記厨房機器は前記ハウジングの底面を前記ケーシングの上面と離間させる脚部を備えており、
前記ケーシングの上面前部には上側に延出する上側遮蔽板部を設けたことを特徴とする架台。
【請求項5】
請求項1に記載の架台において、
前記厨房機器は前記収容庫として熱風により食材を加熱調理するための調理庫を有した加熱調理器であり、
前記ケーシング内には、前記調理庫内に食材を入れるトレイを入れるトレイ収納部と、前記トレイ収納部を加熱するヒータとを設けたことを特徴とする架台。
【請求項6】
請求項1に記載の架台において、
前記厨房機器は、外部電源からの電気の供給及び遮断をする電源スイッチと、前記ハウジング内に設けられた被操作部品の操作をする操作部とを備え、
前記給水ホースを含んで前記ノズルに水を供給する給水管路には給水弁を介装し、
前記給水弁を前記電源スイッチまたは前記操作部の操作に応じて開閉可能としたことを特徴とする架台。
【請求項7】
請求項1に記載の架台において、
前記厨房機器は上下に2段で設置されるものであり、
前記架台を上側に設置される厨房機器の下側に設置可能としたことを特徴とする架台。
【請求項8】
請求項7に記載の架台において、
下側に設置される厨房機器は、前記収容庫として熱風により食材を加熱調理をするための調理庫を有し、前記調理庫の前面に設けた開口部を扉により開閉自在に塞ぐようにした加熱調理器であり、
前記ケーシングの底面前部には下側に延出する下側遮蔽板部を設けたことを特徴とする架台。
【請求項9】
請求項7に記載の架台において、
下側に設置される厨房機器は、前記収容庫として熱風により加熱調理をする調理庫を有した加熱調理器であり、
前記ケーシング内には冷却ファンを設けたことを特徴とする架台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被収容物を収容する収容庫をハウジング内に有した厨房機器の下側に設置可能な架台に関する。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、熱風により食材を加熱調理する加熱調理器が開示されている。この加熱調理器は、ハウジング内に食材を加熱調理するための調理庫を備えており、調理庫内にはヒータと対流ファンとが設けられている。また、ハウジング内には、調理庫内に蒸気を供給する蒸気発生装置が設けられている。この加熱調理器は、ヒータと対流ファンと蒸気発生装置の作動を制御する制御装置とを備えており、制御装置は調理庫内の食材を加熱調理するための調理プログラムを備えている。この加熱調理器においては、蒸気を含んだ熱風により加熱調理する調理プログラムを実行したときに、調理庫内の空気はヒータと対流ファンとの作動によって熱風となって対流するとともに、対流する熱風には蒸気発生装置の作動によって蒸気が供給され、調理庫内に収容した食材は蒸気を含んだ熱風によって加熱調理される。
【0003】
この加熱調理器においては、調理プログラムを実行して調理庫内で食材を加熱調理したときには、調理庫内は食材から飛散する油分等が付着して汚れることになる。このため、この加熱調理器のハウジングの側壁外面には調理庫内を洗浄するためのシャワー装置が設けられており、シャワー装置はハウジングの外側に設けられた給水ホースと給水ホースの先端部に設けられたシャワーノズルとを備えている。加熱調理後の調理庫を洗浄するときには、給水ホースを伸ばしてシャワーノズルを調理庫内に入れ、調理庫内をシャワーノズルから噴出される水によって洗浄することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の加熱調理器(厨房機器)においては、ハウジングの側壁外面にシャワー装置を構成する給水ホースとシャワーノズル(ノズル)が設けられており、加熱調理後の調理庫(収容庫)を洗浄するときには、給水ホースを伸ばしてシャワーノズルを調理庫内に入れ、調理庫内をシャワーノズルから噴出される水によって洗浄することができる。しかし、ハウジングの側壁外面にシャワー装置を構成する給水ホースやシャワーノズルが配置されていると、加熱調理器の見栄えが良くないだけでなく、給水ホースやシャワーノズルが加熱調理器に隣接する他の機器に接触して破損するおそれがある。本発明は、厨房機器の収容庫内を洗浄するためのシャワー装置を目立たないようにして見栄えを良好にするとともに、シャワー装置が破損しにくくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記課題を解決するために、被収容物を収容する収容庫をハウジング内に有した厨房機器の下側に設置可能なケーシングと、ケーシング内に収容庫内を洗浄するための給水ホースとノズルとを有したシャワー装置とを備え、ケーシングの前面にはノズルの取出口を設けたことを特徴とする架台を提供するものである。
【0007】
上記のように構成した架台は、被収容物を収容する収容庫をハウジング内に有した厨房機器の下側に設置可能なケーシングと、ケーシング内に収容庫内を洗浄するための給水ホースとノズルとを有したシャワー装置とを備え、ケーシングの前面にはノズルの取出口が設けられている。収容庫内を洗浄しないときには、シャワー装置はケーシング内に収納されているので、厨房機器の見栄えを損なわないようにすることができ、厨房機器に隣接する他の機器に接触しないようになるので、シャワー装置が破損しにくくすることができる。また、収容庫内を洗浄するときには、取出口から給水ホースを引き出してノズルを収容庫まで引き出すことで、収容庫内をノズルから噴出される水によって手軽に洗浄することができる。
【0008】
上記のように構成した架台においては、ケーシングは、前面が開口したケーシング本体と、ケーシング本体の前部が嵌挿されて後側が開く箱形をした箱形フロントパネルとを有するのが好ましい。厨房機器が上側に設置されるケーシングは上面の前部に汚れが付着しやすく、ケーシングの上壁部前端と前壁部部上端との間に繋ぎ目があると、この繋ぎ目に汚れが残りやすかった、これに対し、前面が開口したケーシング本体の前面部に後側が開く箱形状をした箱形フロントパネルを取り付けるようにしているので、上壁部前端と前壁部上端の間の繋ぎ目をなくすことができ、上壁部前端と前壁部上端との間に汚れが溜まらないようにすることができる。また、ケーシングの上面前部に厨房機器からの汚れが付着するおそれがあるが、ケーシングの上面前部に付着した汚れを取り除きやすくすることができ、ケーシングの清掃性を良好とすることができる。
【0009】
上記のように構成した架台においては、箱形フロントパネルはノズルの取出口を左右方向の一方側に配置したものであり、箱形フロントパネルを上下対称形状とするのが好ましい。このようにしたときには、箱形フロントパネルを水平軸線回りに180°回転させることでノズルの取出口の左右の位置を変えることができ、部品点数を増やすことなくノズルの取出口の左右の位置を変更することができる。
【0010】
上記のように構成した架台においては、厨房機器はハウジングの底面をケーシングの上面と離間させる脚部を備えており、ケーシングの上面前部には上側に延出する上側遮蔽板部を設けるのが好ましい。このようにしたときには、ケーシングの上面には上側遮蔽板より後側に埃等の汚れが入りにくくなり、ケーシングの上面を清潔に保つことができる。
【0011】
上記のように構成した架台においては、厨房機器は収容庫として熱風により食材を加熱調理するための調理庫を有した加熱調理器であり、ケーシング内には、調理庫内に食材を入れるトレイを入れるトレイ収納部と、トレイ収納部を加熱するヒータとを設けるのが好ましい。このようにしたときには、調理庫に入れるトレイを予め加熱することができ、調理庫内が冷えたトレイによって温度が低下しにくくすることができる。
【0012】
上記のように構成した架台においては、厨房機器は、厨房機器は、外部電源からの電気の供給及び遮断をする電源スイッチと、ハウジング内に設けられた被操作部品の操作をする操作部とを備え、給水ホースを含んでノズルに水を供給する給水管路には給水弁を介装し、給水弁を電源スイッチまたは操作部の操作に応じて開閉可能とするのが好ましい。このようにしたときには、給水弁は電源スイッチまたは操作部の操作に応じて開閉されるようになり、シャワー装置の操作性を良好とすることができる。
【0013】
上記のように構成した架台においては、厨房機器は上下に2段で設置されるものであり、架台を上側に設置される厨房機器の下側に設置可能としてもよい。架台を厨房機器の段積み用の架台として用いることができるとともに、1つの架台のシャワー装置によりにより上下2段の厨房機器の収納庫内を洗浄することができ、各々の厨房機器に架台を用いたときと比べてコストを低減させることができる。
【0014】
上記のように構成した架台においては、下側に設置される厨房機器は、収容庫として熱風により食材を加熱調理をするための調理庫を有し、調理庫の前面に設けた開口部を扉により開閉自在に塞ぐようにした加熱調理器であり、ケーシングの底面前部には下側に延出する下側遮蔽板部を設けるのが好ましい。このようにしたときには、下側に設置される加熱調理器の扉を開いて調理庫の前面の開口部から水分を含む熱風が上昇したときに、ケーシングの下面には下側遮蔽板より後側に水分を含む熱風が流れにくくなり、ケーシングの下面を清潔に保つことができる。
【0015】
上記のように構成した架台においては、下側に設置される厨房機器は、収容庫として熱風により加熱調理をする調理庫を有した加熱調理器であり、ケーシング内には冷却ファンを設けるのが好ましい。このようにしたときには、ケーシング内の温度が調理庫の熱によって高くなるおそれがあるが、冷却ファンによってケーシング内を冷却することができ、ケーシング内の給水ホースが熱によって劣化しにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の架台の上側に厨房機器として加熱調理器を設置した正面図である。
【
図2】
図1の加熱調理器の扉を開いた状態とした斜視図である。
【
図3】加熱調理器の前後方向の中央部での縦方向断面図である。
【
図4】加熱調理器のハウジングの左パネルを取り外して左側の機械室が見えるようにした側面図である。
【
図5】ハウジングの天板から排気筒が突出している部分の一部拡大断面図である。
【
図6】パッキンの形状を変更した他の実施形態の
図5に相当する一部拡大断面図である。
【
図10】操作パネルを配設したハウジングの左側前面パネルの背面図(a)であり、封止部の縦方向断面図(b)である。
【
図11】封止部を突起形状とした実施形態の
図10(b)に相当する縦方向断面図である。
【
図14】架台と加熱調理器の前部を左右方向の中央部で縦方向に切断したときの一部断面図である。
【
図15】架台のケーシングの上端部の水平方向断面図である。
【
図16】取出口をケーシングの前面の右側部に配置したときの架台の分解斜視図である。
【
図17】架台のケーシング内にトレイを収納するトレイ収納部を形成した実施形態の
図14に相当する水平方向断面図である。
【
図18】加熱調理器を上下に2台で設置したときに、架台を上側に設置される加熱調理器の下側に設置したときの斜視図である。
【
図19】上下2段の加熱調理器の間に架台を設定したときの前部を左右方向の中央部で縦方向に切断したときの一部断面図である。
【
図20】架台のケーシング内に冷却ファンを設けた実施形態の
図14に相当する平面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明の架台の実施形態を添付図面を参照して説明する。本発明の架台は、被収容物を収容する収容庫をハウジング内に有した厨房機器の下側に設置されるものである。本発明の架台を用いる厨房機器は、スチームコンベクションオーブン等の加熱調理器、ドウコンディショナー等の温湿度調節装置、製氷機、ブラストチラーやラピッドチラー等の急速冷却機等の収容庫を洗浄する必要のある厨房機器に用いられるものであり、加熱調理器の調理庫、温湿度調節装置の温湿度調節庫、製氷機の貯氷庫、急速冷却機の冷却庫等の収容庫内をシャワー装置により洗浄可能としたものである。以下に、本発明の架台を厨房機器の下側に設置した実施形態について説明する。
【0018】
図1に示したように、本実施形態の架台40は、スチームコンベクションオーブン等の加熱調理器10の下側に設置されるものである。加熱調理器10は、ハウジング11内に被収容物として食材を収容する収容庫として調理庫12と、機械室13とを備えている。
図2に示したように、調理庫12の前面には開口部12aが設けられており、開口部12aは調理庫12の右側部に鉛直軸線回りに回動可能に設けられた扉14によって開閉自在に塞がれている。
図3及び
図4に示したように、ハウジング11の底部には脚部15が設けられており、
図14に示したように、ハウジング11の底壁部下面は架台40のケーシング41の上壁部上面と離間している。ハウジング11の底部には機械室13内に外気を導入するための吸気口11a(
図14にて示した)が形成されており、吸気口11aにはフィルター16が設けられている。このフィルター16は前側から挿入または引出すことでハウジング11の底部に着脱可能となっている。
【0019】
図3に示したように、調理庫12にはヒータ(被操作部品)20と対流ファン(被操作部品)21が設けられており、調理庫12内の空気はヒータ20と対流ファン21とを作動させることによって熱風となって循環する。調理庫12内には温度センサ22(
図12に示した)が設けられており、ヒータ20は温度センサ22の検出温度に基づいて設定温度となるように制御されている。
図4に示したように、機械室13には蒸気発生装置(被操作部品)23が設けられており、蒸気発生装置23は機械室13の後部に設けたタンク24の上側に立設している。蒸気発生装置23は蒸気発生容器23a内の水を加熱して蒸気を発生させるものであり、蒸気発生容器23a内で発生した蒸気は調理庫12内に供給される。タンク24には排水管25が接続されており、蒸気発生容器23a内の水はタンク24を介して排水管25を通ってハウジング11の外側に排出される。タンク24には調理庫12の底部から導出した排出管(図示省略)が接続されており、タンク24には調理庫12から排出される空気を排出する排気筒26が接続されている。調理庫12内の水及び空気は排出管からタンク24内に排出され、タンク24内に排出された水は排水管25を通ってハウジング11の外側に排出され、タンク24内に排出された空気は排気筒26を通ってハウジング11の外側に排出される。
【0020】
図5に示したように、排気筒26の先端部はハウジング11の天板に設けた開口部11bからハウジング11の上側に延出しており、開口部11bには排気筒26との間にパッキン27が設けられている。このパッキン27は、排気筒26の外周面と開口部11bとの間を覆う環形状をしており、排気筒26の外周面とハウジング11の開口部11bとの間を液密にシールしている。パッキン27は、排気筒26の外周面に嵌合される環状本体部27aを備え、環状本体部27aの外周面にはハウジング11の開口部11bの周縁部が挿通される環状溝部27bが形成されている。環状溝部27bはハウジング11の開口部11bの周縁部を上下で挟む上側部27cと下側部27dを備えており、環状溝部27bの上側部27cの外側端部には下側に突出してハウジング11の天板上面に係合する環状突部27eが形成されている。この環状突部27eがハウジング11の開口部11bの周縁部に上側から係合することで、パッキン27はハウジング11の開口部11bとの間を液密にシールしている。
【0021】
また、環状本体部27aは排気筒26の外周面に僅かな隙間を介して嵌合されており、環状本体部27aの内周面の上端部には内側に突出する環状突部27fが形成されている。この環状突部27fが排気筒26の外周面に係合することで、パッキン27は排気筒26の外周面との間を液密にシールしている。このように、パッキン27は、環状突部27eがハウジング11の開口部11bの周縁部にて天板上面に係合し、環状突部27fが排気筒26の外周面に係合することでハウジング11の開口部11bと排気筒26との間を液密にシールしている。
【0022】
パッキン27は
図5に示した形状に限られるものでなく、
図6に示した実施形態のパッキン27Aであってもよい。
図6に示した実施形態のパッキン27Aは、排気筒26の外周面に嵌合される環状本体部27Aaを備え、環状本体部27Aaの外周面にはハウジング11の開口部11bの周縁部が挿通される環状溝部27Abが形成されている。環状溝部27Abはハウジング11の開口部11bの周縁部を上下で挟む上側部27Acと下側部27Adを備えており、環状溝部27Abの上側部27Ac及び下側部27Adの外側端部には下側及び上側に突出してハウジング11の天板上面及び下面に係合する環状突部27Ae,27Afが形成されている。これらの環状突部27Ae,27Afがハウジング11の開口部11bの周縁部に上側及び下側から係合することで、パッキン27Aはハウジング11の開口部11bとの間を液密にシールしている。
【0023】
また、環状本体部27Aaは排気筒26の外周面に僅かな隙間を介して嵌合されており、環状本体部27Aaの内周面の上端部及び下端部には内側に突出する環状突部27Ag,27Ahが形成されている。これらの環状突部27Ag,27Ahが排気筒26の外周面に係合することで、パッキン27Aは排気筒26の外周面との間を液密にシールしている。このように、パッキン27Aは環状突部27Ae,27Afがハウジング11の開口部11bの周縁部にて天板上面及び下面に係合し、環状突部27Ag,27Ahが排気筒26の外周面に係合することでハウジング11の開口部11bと排気筒26との間を液密にシールしている。
【0024】
図1及び
図2に示したように、ハウジング11の前面の左側部には操作パネル30が設けられており、
図7に示したように、操作パネル30には複数の操作部30aと複数の表示部30bが設けられている。
図7に示したように、操作パネル30は、メンブレンスイッチを用いたものであり、オペレーションベース31と、表面シート32と、オペレーションベース31と表面シート32との間に介装した第1及び第2スペーサシート33,34とを備えている。オペレーションベース31には、複数の操作部30aに対応する位置に複数の電極部(図示省略)が設けられており、複数の表示部30bに対応する位置に液晶パネル等を用いた複数の表示部(図示省略)が設けられている。表面シート32の裏面には複数のスイッチ部(図示省略)が設けられており、これらのスイッチ部(図示省略)がオペレーションベース31に設けた電極部(図示省略)を通電させることにより、各スイッチ部(図示省略)に応じた操作信号が出力される。
【0025】
オペレーションベース31と表面シート32との間に介装された第1及び第2スペーサシート33,34には複数の操作部30a及び複数の表示部30bが配置された位置に開口部よりなる複数の窓孔33a,34aが形成されている。窓孔33a,34aはオペレーションベース31の電極部(図示省略)をスイッチ部(図示省略)に露出させ、オペレーションベース31の表示部(図示省略)を露出させている。第1及び第2スペーサシート33,34には複数の窓孔33a,34aを繋ぐ連結通路33b,34bが形成されている。
図10に示したように、オペレーションベース31には第2スペーサシート34の連結通路34bと対向する位置に通気口31aが形成されており、通気口31aは通常時に筒形部内に薄板状の壁部を備えた封止部31bによって塞がれている。
【0026】
加熱調理庫10を使用する環境によっては、操作パネル30の複数の操作部30a及び複数の表示部30bはこれらに対向する位置の窓孔33a,34aにより形成される空間内が負圧化され、操作部30aを押動操作していなくても、操作部30aに配置されているスイッチ(図示省略)が電極部(図示省略)を押し付けてオン操作されるおそれがある。この場合には、先端がとがったねじ部材や錐等の工具を用いて封止部31bに孔を形成することで、通気口31aから各窓孔33a34a内に空気を流入させることで、各窓孔33a,34aにより形成される空間の負圧状態を解消し、各スイッチ(図示省略)が電極部(図示省略)を押し付けてオン操作された状態を解除することができる。なお、
図11に示したように、封止部31cを通気口31aが形成された位置に突起形状として設けるようにし、この突起形状よりなる封止部31cを折ることにより通気口31aを開放し、各窓孔33a,34a内の負圧状態を解消するようにしてもよい。
【0027】
図12に示したように、加熱調理器10は制御装置35を備えており、制御装置35は、ヒータ20、対流ファン21、温度センサ22、蒸気発生装置23に接続されている。制御装置35はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続されたCPU、RAM、ROM及びタイマ(いずれも図示省略)を備えている。制御装置35は、ROMに調理庫12内の食材を加熱調理する調理プログラムを備えている。調理プログラムは、ヒータ20と対流ファン21を作動させて対流する熱風により食材を加熱調理するホットエアーモード調理プログラムと、対流ファン21と蒸気発生装置23を作動させて対流する蒸気を含んだ熱風により食材を加熱調理するスチームモード調理プログラムと、ヒータ20と対流ファン21と蒸気発生装置23を作動させて対流する蒸気を含んだ高温の熱風により食材を加熱調理するコンビモード調理プログラムとの3種類の調理プログラムを備えている。なお、ROMには調理庫12内の設定温度、蒸気量及び調理時間が予め設定された調理プログラムが記憶されているとともに、調理プログラムの調理庫12の設定温度、蒸気量及び調理時間をユーザが設定可能としている。
【0028】
調理プログラムのホットエアーモード調理プログラムを実行したときには、ヒータ20と対流ファン21との作動により、調理庫12内の空気は熱風になって対流し、調理庫12内に収容した食材は対流する熱風によって加熱調理される。また、調理プログラムのコンビモード調理プログラムを実行したときには、ヒータ20と対流ファン21との作動により、調理庫12内の空気は熱風になって対流するとともに、調理庫12内には蒸気発生装置23から蒸気が供給されることで、調理庫12内を対流する熱風は蒸気を含むようになり、調理庫12内に収容した食材は蒸気を含んで対流する熱風によって加熱調理される。
【0029】
図1及び
図2に示したように、上述した加熱調理器10は架台40の上側に設置されており、この実施形態の架台40は、加熱調理器10を適宜な高さ位置に設置させるとともに、加熱調理器10の調理庫12内を洗浄するシャワー装置50を収納可能としている。
図2及び
図13に示したように、架台40は略直方体形状のケーシング41を備えており、ケーシング41は、前面が開口したケーシング本体42と、ケーシング本体42の前部が嵌挿されて後側が開く箱形をした箱形フロントパネル43とを備えている。ケーシング本体42はケーシング41の上面を構成する天板42aを備え、天板42aはケーシング本体42に対して着脱可能に固定されている。
【0030】
図13に示したように、箱形フロントパネル43は、ケーシング本体42の前面の開口を開閉自在に塞ぐものであり、ケーシング本体42の前部に着脱可能に取り付けられている。箱形フロントパネル43は、板金部材を曲げ加工によって製造したものであり、前壁部の上端及び下端から後側に延びる上壁部及び下壁部と、前壁部の左端及び右端から後側に延びる左壁部及び右壁部を有して後側が開く箱形をしている。箱形フロントパネル43は、上壁部の左右両端部と左右壁部の各上端部が溶接等の固着手段によって連結され、下壁部の左右両端部と左右壁部の各下端部が溶接等の固着手段によって連結されて後側が開く箱形となっている。
図14に示したように、箱形フロントパネル43の上壁部は調理庫12の前面の開口部12aよりも後側に延出しており、調理庫12の開口部12aや扉14から結露等で生じて落下する水はこの上壁部で受けられる。
図13に示したように、箱形フロントパネル43の前面を構成する前壁部には左側部にノズル52の取出口43aが形成されており、この取出口43aからシャワー装置50の給水ホース51を引き出しながらノズル52を調理庫12まで取り出すことができる。
【0031】
図14に示したように、箱形フロントパネル43の上壁部はケーシング41の上面前部を構成しており、箱形フロントパネル43の上壁部の後縁には上側に延出する上側遮蔽板部43bが形成されている。上側遮蔽板部43bは、加熱調理器10のハウジング11の底壁下面とケーシング41の上面との間でケーシング41の上面に埃等の汚れが流入するのを防ぎ、ケーシング41の上面に付着するのを抑制している。上側遮蔽板部43bは、加熱調理器10のハウジング11の底部に設けたフィルター16の後側にて、フィルター16の取手部16aと同様に上側に進むに従って斜め後方に延出しており、取手部16aを摘まんでフィルター16を取り出しやすくしている。
【0032】
図13及び
図15に示したように、ケーシング41内にはシャワー装置50が収納されており、シャワー装置50は、水道等の給水源から水が供給される給水ホース51と、給水ホース51の先端部に設けたノズル52とを備えている。ケーシング41内の左側部には給水源に接続される給水管部53が設けられており、給水管部53の先端部には給水ホース51の基端部が接続されている。給水管部53には給水弁54が介装されており、給水源から供給される水は給水弁54を開放することによって給水ホース51に送出される。給水弁54には弁機構部を開閉操作する操作レバー54aが設けられており、操作レバー54aはケーシング41の左側部に設けた操作窓41aから操作可能となっている。ケーシング41内の左後部には自動巻取り機能付きのホースリール55が設けられており、給水ホース51はこのホースリール55に巻き付けられた状態でケーシング41内に収納されている。給水ホース51の先端部にはノズル52が接続されており、ノズル52はケーシング41内の前部にて取出口43aから前方に取出可能な位置に配置されている。
【0033】
加熱調理器10において、上述した各調理プログラムを実行したときには、調理庫12内には食材から飛散する油分等の汚れが付着し、調理庫12内を清潔に保つために水を噴出させて洗浄する必要がある。調理庫12内を洗浄するときには、給水ホース51を取出口43aから引っ張り出しながらノズル52を調理庫12内に入れて、調理庫12内でノズル52から水を噴出させ、調理庫12内はノズル52から噴出される水によって洗浄される。
【0034】
上記のように構成した架台40は、被収容物として食材を収容し、収容した食材を加熱調理するための調理庫(収容庫)12をハウジング11内に有した加熱調理器(厨房機器)10の下側に設置可能なケーシング41と、ケーシング41内に調理庫12内を洗浄するための給水ホース51とノズル52とを有したシャワー装置50とを備え、ケーシング41の前面部を構成する箱形フロントパネル43の前壁部にはノズル52の取出口43aとが設けられている。調理庫12内を洗浄しないときには、シャワー装置50はケーシング41内に収納されているので、加熱調理器10の見栄えを損なわないようにすることができる。また、調理庫12内を洗浄するときには、取出口43aから給水ホース51を引き出しながらノズル52を調理庫12まで取り出すことで、調理庫12内をノズル52から噴出される水によって手軽に洗浄することができる。
【0035】
この実施形態では、架台40は加熱調理器10の下側に設置されるものであるが、これに限られるものでなく、スチームコンベクションオーブン等の加熱調理器以外に、温湿度調節庫を備えたドウコンディショナー等の温湿度調節装置、貯氷庫を備えた製氷機、冷却庫を備えたブラストチラーやラピッドチラー等の冷却機等の下側に架台40を設置するようにして、温湿度調節装置の温湿度調節庫、製氷機の貯氷庫、冷却機の冷却庫等の収容庫内をシャワー装置50により洗浄可能としたものであってもよい。
【0036】
加熱調理器10等の厨房機器が設置される架台40のケーシング41は、上面の前部が汚れが付着しやすく、ケーシング41の上壁部前端と前壁部上端との間に繋ぎ目があると、この繋ぎ目に汚れが残りやすい。特に、加熱調理器10は、調理庫12の前面の開口部12a及び扉14から結露等の水がケーシング41の上面前部に落下しやすく、ケーシング41の上面前部が結露によって汚れることになる。ケーシング41は、ケーシング本体42の前面部に後側が開く箱形をした箱形フロントパネル43を取り付けるようにしているので、ケーシング41の上壁部前端と前壁部上端の繋ぎ目をなくすことができ、上壁部前端と前壁部上端との間に汚れが溜まらないようにすることができる。また、ケーシング41の上面前部に加熱調理器10からの汚れが付着するおそれがあるが、箱形ケーシング43の上壁部は加熱調理器10の調理庫12の開口部12aより後側まで延出しているので、調理庫12の前面の開口部12a及び扉14から結露等の水が箱形ケーシング41の上壁部で受けられるようになり、ケーシング41の上面前部に付着した汚れを取り除きやすくすることができ、ケーシング41の清掃性を良好とすることができる。なお、ケーシング41の上壁部前端と前壁部上端の繋ぎ目が形成されるものの、箱形ケーシング43を用いることなく、ケーシング41の前面にノズル52の取出口を形成するようにしてもよい。
【0037】
この実施形態の架台40においては、箱形フロントパネル43の前壁部には左右方向の一方の側部として左側部にノズル52の取出口43aが形成されている。上記の加熱調理器10においては、扉14は調理庫12の右側部に回動可能に支持されており、扉14の左側部を開放側として前方に回動させることで調理庫12の開口部12aを開放するにようにしたものである。この種の加熱調理器10においては、扉14を調理庫12の左側部に回動可能に支持するようにし、扉14の右側部を開放側として前方に回動させることで調理庫12の開口部12aを開放するにようにしたものもある。この場合に、ケーシング41の前面の左側部にノズル52の取出口43aが形成されていると、ノズル52を扉14の開放側となる右側部まで取り出すために給水ホース51を長く引き出す必要がある。
【0038】
図16に示した実施形態では、箱形フロントパネル43の下壁部の後縁には下側(斜め後下側)に延出する下側遮蔽板部43cを形成するようにし、箱形フロントパネル43を上下対称形状とし、ホースリール55をケーシング41内で右後部に配置している。上下対称形状とした箱形フロントパネル43を前後方向の水平軸線回りに180°回転させることでノズル52の取出口43aの左右の位置を変えることができ、部品点数を増やすことなくノズルの取出口43aの左右の位置を変更することができる。
【0039】
この実施形態の架台40においては、ケーシング41内にシャワー装置50のみが収納されているが、
図17に示した架台40においては、シャワー装置50のホースリール55を左側に寄せるようにすることで、ケーシング41内の中央部より右側にトレイ収納部41bを形成するようにし、調理庫12内で食材を加熱調理するのに用いられるトレイTをケーシング41内のトレイ収納部41bに収納可能としている。トレイTを収納可能とした架台40においては、ケーシング41内のトレイ収納部41bにヒータ44と温度センサ45とが設けられており、ケーシング41の前面にはトレイTを搬入及び搬出する開口部(図示省略)が設けられている。なお、この開口部は図示しない扉によって開閉可能となっている。ヒータ44はトレイ収納部41b内に収納したトレイTを加熱するものであり、温度センサ45はトレイ収納部41bの温度を検出するものである。ヒータ44は、制御装置(図示省略)によって温度センサ45の検出温度に基づいてトレイTを予熱する設定温度(設定温度は、例えば50°であり、給水ホース51の耐熱温度以下が好ましい。)となるように制御されており、ケーシング41内のトレイ収納部41bに収納したトレイTは調理庫12内にて食材を加熱調理する前に予め温めることができる。なお、加熱調理器10の制御装置35によって温度センサ45の検出温度に基づいてヒータ44の作動を制御するようにしてもよい。
【0040】
また、この実施形態の架台40においては、給水管路を構成する給水管部53には給水弁54が介装されており、給水弁54は操作レバー54aを操作することによって弁機構部の開度を変更させる手動操作式のボールバルブが採用されている。給水弁54に弁機構部を電気的に開閉制御する電磁弁を採用するとともに、給水弁54を加熱調理器10の制御装置35に接続し、加熱調理器10の操作パネル30の操作部30aの操作または電源スイッチ36の操作に応じて給水弁54を開閉させるように制御してもよい。電源スイッチ36は外部電源から加熱調理器10に元気の供給及び遮断をするものであり、電源スイッチ36をオンさせたときに、制御装置35が給水弁54を開放するように制御し、電源スイッチ36をオフさせたときに、制御装置35が給水弁54を閉止するように制御する。このように制御することで、操作レバー54aを操作することなく給水弁54の弁機構部を開閉することができ、操作性を向上させることができる。また、操作パネル30の各操作部30aを操作することで、電源スイッチ36をオンさせているときに給水弁54を所望のタイミングで閉止させるようにしてもよい。
【0041】
上述した各実施形態の架台40は、1段の加熱調理器10の下側に設置されるものであるが、
図18に示した実施形態では、厨房機器として加熱調理器10U,10Lを上下に2段で設置しており、架台40を上側に設置される加熱調理器10Uの下側に設置している。なお、加熱調理器10U,10Lは上述した加熱調理器10と同様の構造となっている。上側の加熱調理器10Uを下側の加熱調理器10Lの上側に設置するために、下側の加熱調理器10Lの上側に架台40を設置して、上側の加熱調理器10Uを架台40の上側に設置している。これにより、架台40を上下の加熱調理器10U,10Lを段積みするための段積みベースに用いることができるだけでなく、1つの架台40のシャワー装置50を用いて上下2段の加熱調理器10U,10Lの各調理庫12内を洗浄することができ、各々の加熱調理器10U,10Lの下側に架台40を用いたときと比べてコストを低減させることができる。
【0042】
図18に示した実施形態では、厨房機器として加熱調理器10U,10Lを上下に2段で設置しており、架台40を上側に設置される加熱調理器10Uの下側に設置している。このように同一の厨房機器を上下に2段で設置したときに限られるものでなく、厨房機器として加熱調理器と温湿度調節装置とを上下に2段で設置したときや、加熱調理器と急速冷却機とを上下に2段で設置したとき等のように、異なる厨房機器を上下に2段で設置したときに、上側に設置される厨房機器の下側に架台40を用いるようにしたものであってもよい。
【0043】
下側の加熱調理器10Lの上側に架台40を設置したときには、調理庫12の扉14を開放したときに、調理庫12内の蒸気等の水分を含んだ熱風が上昇し、架台40のケーシング41の底壁下面に水滴が付着するおそれがある。このため、下側の加熱調理器10Lの上側に設置された架台40のケーシング41には底面前部に下側に延出する下側遮蔽板部43cを設けるようにてしている。
図19に示した実施形態では、
図16に示した実施形態と同様に、箱形フロントパネル43の下壁部の後縁には下側に延出する下側遮蔽板部43cを形成するようにしている。下側に設置される加熱調理器10の調理庫12の扉14を開いて、調理庫12の前面の開口部12aから蒸気等の水分を含む熱風が上昇したときに、ケーシング41の下側遮蔽板部43cより後側に水分を含む熱風が流れにくくなり、ケーシング41の底壁下面を清潔に保つことができる。
【0044】
下側の加熱調理器10Lの上側に架台40を設置したときには、架台40のケーシング41内が下側の加熱調理器10Lの調理庫12の熱の影響を受けて高温となるおそれがある。このため、
図20に示した架台40においては、ケーシング41内には冷却ファン46を設け、ケーシング41内を冷却可能としている。また、ケーシング41内には温度センサ45を設け、冷却ファン46を温度センサ45の検出温度に基づいて作動させるように制御している。これによって、ケーシング41内が下側の加熱調理器10Lの調理庫12の熱によって高温となりにくく、給水ホース51が下側の加熱調理器10Lの調理庫12からの熱によって劣化しにくくなる。
【符号の説明】
【0045】
10…厨房機器(加熱調理器)、11…ハウジング、12…収容庫(調理庫)、15…脚部、30a…操作部、36…電源スイッチ、40…架台、41…ケーシング、41b…トレイ収納部、42…ケーシング本体、43…箱形フロントパネル、43a…取出口、43b…上側遮蔽板部、43c…下側遮蔽板部、44…ヒータ、46…冷却ファン、50…シャワー装置、51…給水ホース、52…ノズル、54…給水弁。