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特開2024-99142情報処理方法、情報処理システム及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024099142
(43)【公開日】2024-07-25
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/08 20120101AFI20240718BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240718BHJP
【FI】
G06Q20/08
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023002859
(22)【出願日】2023-01-12
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-05-02
(71)【出願人】
【識別番号】523013569
【氏名又は名称】池田 虎三
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】池田 虎三
【テーマコード(参考)】
5L020
5L049
5L050
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA22
5L049CC11
5L050CC11
5L055AA22
(57)【要約】      (修正有)
【課題】研究者等が直接自身の研究に対して簡便に寄付を求める情報処理システム及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】要求に基づきコード情報の発行申請画面を研究者の装置(クライアント装置)に表示するよう制御情報処理システムであって、発行申請画面は、コード情報の発行を申請する研究者の情報を入力可能に構成され、研究者の情報に基づき研究者の照会を行い、照会の結果、条件を満たした研究者であった場合、コード情報を発行する。コード情報には、研究者へ寄付を行う際の決済画面の情報が含まれる。コード情報を読み取ることによる決済画面の表示要求を受信した場合は、決済画面を表示要求元の装置に表示されるよう制御する。決済画面を介して研究者に対する寄付の決済が行われた場合、研究者の情報と決済画面を介して入力された寄附者の情報とを関連付けて登録する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
要求に基づきコード情報の発行申請画面を研究者の装置に表示するよう制御し、
前記発行申請画面は、コード情報の発行を申請する研究者の情報を入力可能に構成され、
前記研究者の情報に基づき前記研究者の照会を行い、照会の結果、条件を満たした研究者であった場合、前記コード情報を発行し、
前記コード情報には、前記研究者へ寄付を行う際の決済画面の情報が含まれ、
前記コード情報を読み取ることによる前記決済画面の表示要求を受信した場合は、前記決済画面を表示要求元の装置に表示されるよう制御し、
前記決済画面を介して前記研究者に対する寄付の決済が行われた場合、前記研究者の情報と前記決済画面を介して入力された寄附者の情報とを関連付けて登録する、
情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
照会の結果、研究実績が条件を満たした研究者であった場合、前記コード情報を発行する、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記条件は前記研究者の情報に含まれる前記研究者の年齢に応じて異なる、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記条件は前記研究者の職階に応じて異なる、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記発行申請画面では寄付に対する返礼品の有無を選択可能であり、
前記発行申請画面において返礼品有りが選択された場合、前記決済画面は、返礼品の送付先を入力可能に構成される、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記コード情報が発行された場合、
前記研究者の情報と前記コード情報とを含む研究者個人用の画面を生成する、
情報処理システム。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理システムにおいて、
前記研究者個人用の画面には寄付情報も含まれる、
情報処理システム。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理システムにおいて、
前記決済画面を介して前記研究者に対する寄付の決済が行われた場合、寄付された金額を寄付金総額に加算し、前記寄付情報に反映する、
情報処理システム。
【請求項9】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記決済画面を介して前記研究者に対する寄付の決済が行われた場合、寄附者個人用の画面を生成し、
前記寄附者個人用の画面には、寄附者の情報と、寄付実績の情報と、が含まれる、
情報処理システム。
【請求項10】
情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
要求に基づきコード情報の発行申請画面を研究者の装置に表示するよう制御し、
前記発行申請画面は、コード情報の発行を申請する研究者の情報を入力可能に構成され、
前記研究者の情報に基づき前記研究者の照会を行い、照会の結果、条件を満たした研究者であった場合、前記コード情報を発行し、
前記コード情報には、前記研究者へ寄付を行う際の決済画面の情報が含まれ、
前記コード情報を読み取ることによる前記決済画面の表示要求を受信した場合は、前記決済画面を表示要求元の装置に表示されるよう制御し、
前記決済画面を介して前記研究者に対する寄付の決済が行われた場合、前記研究者の情報と前記決済画面を介して入力された寄附者の情報とを関連付けて登録する、
情報処理方法。
【請求項11】
プログラムであって、
コンピュータを、
請求項1から請求項9までの何れか1項に記載の情報処理システムとして機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には学校に対する寄附行為を促す装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-18115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、研究者等が直接自身の研究に対して簡便に寄付を求める手段は存在していなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、要求に基づきコード情報の発行申請画面を研究者の装置に表示するよう制御する。発行申請画面は、コード情報の発行を申請する研究者の情報を入力可能に構成される。研究者の情報に基づき研究者の照会を行い、照会の結果、条件を満たした研究者であった場合、コード情報を発行する。コード情報には、研究者へ寄付を行う際の決済画面の情報が含まれる。コード情報を読み取ることによる決済画面の表示要求を受信した場合は、決済画面を表示要求元の装置に表示されるよう制御する。決済画面を介して研究者に対する寄付の決済が行われた場合、研究者の情報と決済画面を介して入力された寄附者の情報とを関連付けて登録する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。
図2図2は、サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3図3は、クライアント装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4図4は、クライアント装置120のハードウェア構成の一例を示す図である。
図5図5は、情報処理システム1000における情報処理の一例を示すシーケンス図である。
図6図6は、発行申請画面600の一例を示す図である。
図7図7は、研究者個人のサイトの画面の一例を示す図である。
図8図8は、寄附者個人用のサイトの画面800の一例を示す図である。
図9図9は、情報処理システム1000における情報処理全体の概念を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0008】
本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、実施形態1においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0009】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0010】
<実施形態1>
1.情報処理システム
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。情報処理システム1000は、システム構成として、サーバー装置100と、クライアント装置110と、クライアント装置120と、を含む。クライアント装置110は、寄付のお願いをする研究者(以下、寄付対象者ともいう)が使用するPC(Personal Computer)等の情報処理装置である。クライアント装置120は、寄付を行う人(以下、寄附者ともいう)が使用するスマートフォン等の情報処理装置である。サーバー装置100は、本実施形態に係る処理を実行する。後述する変形例も含めて本実施形態ではサーバー装置100が主に処理を実行するものとして説明を行うが、複数のサーバー装置が連携して処理を実行してもよいし、いわゆるクラウドシステムが処理を実行してもよい。ただし、以下では説明の簡略丈のためサーバー装置100が処理を実行するものとして説明を行う。なお、本実施形態の例では、研究者は大学の研究者を例に説明を行う。また、サーバー装置100は、大学ごとに設けられるものとして説明を行う。
【0011】
また、図1では簡略化のためクライアント装置110は1台しか図示されていないが、寄付対象者の数だけクライアント装置110が情報処理システム1000に含まれる。同様に、図1では簡略化のためクライアント装置120は1台しか図示されていないが、寄附者の数だけクライアント装置120が情報処理システム1000に含まれる。
【0012】
なお、特許請求の範囲に記載の情報処理システムは、1つの装置で構成されてもよいし、複数の装置で構成されてもよい。1つの装置で構成される場合、特許請求の範囲に記載の情報処理システムの一例は、サーバー装置100である。複数の装置で構成される場合、特許請求の範囲に記載の情報処理システムの例は、複数のサーバー装置、又はクラウドシステムである。
【0013】
2.ハードウェア構成
(1)サーバー装置100のハードウェア構成
図2は、サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示されるように、サーバー装置100は、ハードウェア構成として、制御部210と、記憶部220と、通信部230と、を含む。制御部210は、CPU(Central Processing Unit)等であって、サーバー装置100の全体を制御する。記憶部220は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid Sate Drive)等の何れか、又はこれらの任意の組み合わせであって、プログラム、制御部210がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。制御部210が、記憶部220に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、サーバー装置100の機能及び後述する図4に示されるフローチャートの処理等が実現される。通信部230は、NIC(Network Interface Card)等であって、サーバー装置100をネットワークに接続し、他の装置との通信を司る。
【0014】
(2)クライアント装置110のハードウェア構成
図3は、クライアント装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示されるように、クライアント装置110は、ハードウェア構成として、制御部310と、記憶部320と、入力部330と、表示部340と、を含む。制御部310は、CPU等であって、クライアント装置110の全体を制御する。記憶部320は、ROM、RAM、SSD等の何れか、又はこれらの任意の組み合わせであって、プログラム、制御部310がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。制御部310が、記憶部320に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、クライアント装置110の機能などが実現される。入力部330は、キーボード及びマウス等であって、ユーザー操作をクライアント装置110に入力する。表示部340は、ディスプレイ等であって、入力部330を介した入力結果や制御部310の処理結果等を表示する。通信部350は、NIC等であって、クライアント装置110をネットワーク150に接続し、他の装置との通信を司る。
【0015】
(2)クライアント装置120のハードウェア構成
図4は、クライアント装置120のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4に示されるように、クライアント装置120は、ハードウェア構成として、制御部410と、記憶部420と、撮像部430と、入力表示部440と、通信部450と、を含む。制御部410は、CPU等であって、クライアント装置120の全体を制御する。記憶部420は、ROM、RAM、SSD等の何れか、又はこれらの任意の組み合わせであって、プログラム、制御部410がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。撮像部430は、カメラ等であって被写体を撮像する。本実施形態の例では、撮像部430は、寄附者の操作に基づき画面等に含まれるコード情報(例えば、二次元コード)を撮像する。入力表示部440は、タッチパネルディスプレイ等であって画面におけるユーザー操作をクライアント装置120に入力したり、入力表示部440を介した入力結果や制御部410の処理結果等を表示したりする。通信部450は、クライアント装置120をネットワーク150に接続し、他の装置との通信を司る。
【0016】
3.情報処理
以下、実施形態1の情報処理を説明する。
図5は、情報処理システム1000における情報処理の一例を示すシーケンス図である。
シーケンスSQ501において、制御部210は、発行申請画面を生成する。制御部210は、後述する表示要求を受けたことに基づき発行申請画面を生成してもよいが、本実施形態では予め発行申請画面を生成しておくものとして説明を行う。ただし、このことは本実施の形態を制限するものではない。図6は、発行申請画面600の一例を示す図である。
【0017】
シーケンスSQ502において、制御部210は、クライアント装置110より発行申請画面600の表示要求を受信する。
発行申請画面600の表示要求を受信すると、シーケンスSQ503において、制御部210は、発行申請画面600をクライアント装置110に送信し、クライアント装置110の表示部340に表示されるよう制御する。
シーケンスSQ504において、制御部310は、受信した発行申請画面600を表示部340に表示する。
すなわち、制御部210は、クライアント装置110からの要求に基づき二次元コードの発行申請画面をクライアント装置110に表示するよう制御する。二次元コードは、コード情報の一例である。二次元コードの具体例としてはQRコード(登録商標)である。図6に示されるように、発行申請画面は、コード情報の発行を申請する研究者の情報を入力可能に構成されている。寄付のお願いをする研究者は、クライアント装置110を介して図6に示されるような発行申請画面において研究者の情報、例えば氏名、職名、所属機関、部局名、メールアドレス等を入力し、申請ボタン610を選択する。なお、図6では説明の簡略化のため省略してあるが発行申請画面では寄付に対する返礼品の有無を選択可能に構成してもよい。寄付のお礼として返礼品を用意する選択した場合は、寄付金の額に応じた返礼品を設定する項目等が発行申請画面等に含まれてもよい。
【0018】
申請ボタン610が選択されると、シーケンスSQ505において、制御部310は、図6に示される画面において、入力及び/又は選択された研究者の情報をサーバー装置100に送信する。
研究者の情報を受け取ると、シーケンスSQ506において、制御部210は、研究者の情報に基づき研究者の照会を行う。制御部210は、研究者の情報に基づき研究者の照会を行い、照会の結果、条件を満たした研究者であった場合、コード情報を発行する。ここでコード情報には、研究者へ寄付を行う際の決済画面のURL(Uniform Resource Locator)が含まれる。決済画面のURLは、決済画面の情報の一例である。より具体的に説明すると、制御部210は、研究者の情報に含まれる研究者の氏名等に基づき、研究者番号を特定し、特定した研究者番号から研究者の業績の情報(例えば、論文数及び国際共著率等)を取得する。制御部210は、研究者の氏名等を検索キーとして、外部サーバー等に記憶されているデータを検索し、研究者番号を特定し、研究者の業績の情報を取得してもよいし、これらの情報が情報処理システム1000内のデータベース等に格納されている場合、データベース等を検索し、情報を取得してもよい。
【0019】
シーケンスSQ507において、制御部210は、研究者の氏名等から研究者の業績の情報を取得することができた場合、条件を満たした研究者であるとしてコード情報を発行する。制御部210は、発行するコード情報に、決済画面のURLと共に、取得できた研究者番号等を含めてもよい。
【0020】
ここで、シーケンスSQ507で発行されたコード情報は、コード情報の発行を申請した研究者の個人用のサイト及び研究業績を検索するサイトにおける該当する研究者のページに表示される。制御部210は、コード情報を発行すると、コード情報の発行を申請した研究者の個人用のサイト(又は画面)を自動で更新し、コード情報の発行を申請した研究者の個人用のサイト(又は画面)にコード情報が含まれるようにしてもよい。図7は、研究者個人のサイトの画面の一例を示す図である。図7に示されるように画面700には制御部210によって生成された二次元コード710が含まれる。また、図7に示されるように、研究者個人のサイトの画面700には研究者の情報も含まれる。すなわち、制御部210は、コード情報が発行された場合、研究者の情報とコード情報とを含む研究者個人用の画面を生成する。また、図7に示されるように、研究者個人のサイトの画面700には寄付情報も含まれる。制御部210は、後述する決済画面等において寄付がなされた場合、決済画面において入力された寄付金の額の情報を取得し、寄付金の総額を更新し、画面700の情報を更新する。この処理は、決済画面を介して研究者に対する寄付の決済が行われた場合、制御部210が、寄付された金額を寄付金総額に加算し、寄付情報に反映する処理の一例である。
【0021】
寄附者はクライアント装置120を操作して、画面等に表示されている二次元コードを撮像し、二次元コードに含まれるURLにアクセスするよう操作する。すると、シーケンスSQ508において、制御部210は、URLへのアクセスに基づく決済画面の表示要求を受信する。
決済画面の表示要求を受信すると、シーケンスSQ509において、制御部210は、決済画面を生成する。決済画面は研究者に対する寄付の決済を行うための画面である。決済画面には、コード情報に対応する、寄付対象者として研究者の氏名、発行申請画面等において返礼品が設定されている場合は、金額に応じた返礼品の情報、寄附金額の設定領域、寄附者の氏名入力欄、返礼品を送付するための住所情報及び/又は電子メールのメールアドレス情報の入力欄等が設けられている。
【0022】
シーケンスSQ510において、制御部210は、決済画面を要求元のクライアント装置120に送信し、クライアント装置120の入力表示部440に表示されるよう制御する。
シーケンスSQ511において、制御部410は、受信した決済画面を入力表示部440に表示する。
すなわち、制御部210は、決済画面の表示要求を受信すると、決済画面が表示要求元のクライアント装置120に表示されるよう制御する。寄附者はクライアント装置120に表示された決済画面を介して、寄附金額、支払い方法等を選択、又は入力し、寄付を実行する。本実施形態の例では寄附者はクレジットカードを用いて寄付を行うものとしているがこれに限定されるものではない。二次元コード決済で寄付を行ってもよいし、銀行振込等で寄付を行ってもよい。ここで、発行申請画面において返礼品有りが選択された場合、決済画面は、返礼品の送付先を入力可能に構成される。返礼品の送付先としては、返礼品が実物である場合は、寄附者の住所等であり、返礼品がデジタルである場合は、寄附者の電子メールアドレス等である。決済画面を介して、寄付が実行された場合、クライアント装置120は、寄付が実行されたことを示す情報(寄付の決済が行われたことを示す情報)及び決済画面において入力された情報をサーバー装置100に送信する。
【0023】
決済画面を介して研究者に対する寄付の決済が行われたことを示す情報及び決済画面において入力された情報等を受信すると、シーケンスSQ512において、制御部210は、二次元コードの発行申請画面等で入力された研究者の情報と決済画面を介して入力された寄附者の情報(例えば、寄附者の氏名、住所、電子メールアドレス、柳州所の必要性の有無等)とを関連付けて記憶部220等に登録する。
【0024】
また、決済画面を介して研究者に対する寄付の決済が行われたことを示す情報及び決済画面において入力された情報等を受信すると、シーケンスSQ513において、制御部210は、寄附者個人用のサイトの画面を生成する。寄附者個人用のサイトの画面には、寄附者の情報(例えば、寄附者の氏名等)と、付記実績の情報と、が含まれる。図8は、寄附者個人用のサイトの画面800の一例を示す図である。寄附者個人用のサイトの画面800は、クライアント装置120からの要求に応じてクライアント装置120の入力表示部440等に表示される。
【0025】
図9は、情報処理システム1000における情報処理全体の概念を示す図である。
【0026】
実施形態1によれば、研究者等が直接自身の研究に対して簡便に寄付を求めることができる。
【0027】
(変形例1)
実施形態1の変形例を説明する。
実施形態1では、制御部210は、研究者の氏名等から研究者の業績の情報を取得することができた場合、条件を満たした研究者であるとしてコード情報を発行した。変形例1の制御部210は、研究者の氏名等から研究者の業績の情報を取得し、研究者の業績が設定された条件を満たしていた場合、コード情報を発行する。設定された条件とは、論文数(例えば論文100以上等)であったり、国際共著論文率(例えば設定された条件50%以上等)であったりする。すなわち、制御部210は、取得した研究者の業績の情報が設定された条件を満たしているか否かを判定する。制御部210は、取得した研究者の業績の情報が設定された条件を満たしていると判定した場合、コード情報を発行し、満たしていないと判定した場合は、例えば、満たしていない理由等を記載した電子メールをメールアドレス先に送信する。
【0028】
また、この条件は研究者の年齢に応じて異なるものとしてもよい。例えば、30代なら論文50以上、40代なら論文100以上、50代なら論文100以上等である。すなわち、変形例1の発行申請画面は、研究者の年齢を入力可能に構成されており、制御部210は、発行申請画面を介して入力された研究者の年齢と取得した研究者の業績の情報とに基づいて研究者の業績が設定された条件を満たしているか否かを判定する。例えば、制御部210は、研究者が30代であるならば研究者の業績として論文50以上書かれているか否かを判定する。制御部210は、30代の研究者が業績として論文50以上書いている場合は、条件を満たしているとしてコード情報を発行する。
【0029】
また、この条件は研究者の職階に応じて異なるものとしてもよい。例えば、教授なら論文200以上、准教授なら論文150以上、助教なら論文100以上等である。すなわち、制御部210は、発行申請画面を介して入力された研究者の職名から研究者の職階を特定し、特定した職階と研究者の業績の情報とに基づいて研究者の業績が設定された条件を満たしているか否かを判定する。例えば、制御部210は、研究者が教授であるならば研究者の業績として論文200以上書かれているか否かを判定する。制御部210は、教授である研究者が業績として論文200以上書いている場合は、条件を満たしているとしてコード情報を発行する。
【0030】
上述した条件は所定の画面を介した権限を有する担当者の設定操作に応じて、制御部210が、記憶部220等のファイルに記述し、設定及び/又は更新するようにしてもよい。
【0031】
変形例1によれば、適切な業績を有する研究者に対して寄付を求める手段を提供することができる。
【0032】
(その他の変形例)
実施形態1の変形例を説明する。
実施形態1では制御部210が画面を生成し、クライアント装置に送信するよう説明を行った。しかし、制御部210は画面の生成に必要なデータをクライアント装置に送信する。そしてクライアント装置の制御部等が受信したデータに基づき画面を生成し、表示するようにしてもよい。このような構成であっても制御部210の処理は、画面の表示制御の処理の一例である。
【0033】
<付記>
発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0034】
(1)情報処理システムであって、要求に基づきコード情報の発行申請画面を研究者の装置に表示するよう制御し、前記発行申請画面は、コード情報の発行を申請する研究者の情報を入力可能に構成され、前記研究者の情報に基づき前記研究者の照会を行い、照会の結果、条件を満たした研究者であった場合、前記コード情報を発行し、前記コード情報には、前記研究者へ寄付を行う際の決済画面の情報が含まれ、前記コード情報を読み取ることによる前記決済画面の表示要求を受信した場合は、前記決済画面を表示要求元の装置に表示されるよう制御し、前記決済画面を介して前記研究者に対する寄付の決済が行われた場合、前記研究者の情報と前記決済画面を介して入力された寄附者の情報とを関連付けて登録する、情報処理システム。
【0035】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、照会の結果、研究実績が条件を満たした研究者であった場合、前記コード情報を発行する、情報処理システム。
【0036】
(3)上記(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記条件は前記研究者の情報に含まれる前記研究者の年齢に応じて異なる、情報処理システム。
【0037】
(4)上記(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記条件は前記研究者の職階に応じて異なる、情報処理システム。
【0038】
(5)上記(1)から(4)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記発行申請画面では寄付に対する返礼品の有無を選択可能であり、前記発行申請画面において返礼品有りが選択された場合、前記決済画面は、返礼品の送付先を入力可能に構成される、情報処理システム。
【0039】
(6)上記(1)から(5)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記コード情報が発行された場合、前記研究者の情報と前記コード情報とを含む研究者個人用の画面を生成する、情報処理システム。
【0040】
(7)上記(6)に記載の情報処理システムにおいて、前記研究者個人用の画面には寄付情報も含まれる、情報処理システム。
【0041】
(8)上記(7)に記載の情報処理システムにおいて、前記決済画面を介して前記研究者に対する寄付の決済が行われた場合、寄付された金額を寄付金総額に加算し、前記寄付情報に反映する、情報処理システム。
【0042】
(9)上記(1)から(8)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記決済画面を介して前記研究者に対する寄付の決済が行われた場合、寄附者個人用の画面を生成し、前記寄附者個人用の画面には、寄附者の情報と、寄付実績の情報と、が含まれる、情報処理システム。
【0043】
(10)情報処理システムが実行する情報処理方法であって、要求に基づきコード情報の発行申請画面を研究者の装置に表示するよう制御し、前記発行申請画面は、コード情報の発行を申請する研究者の情報を入力可能に構成され、前記研究者の情報に基づき前記研究者の照会を行い、照会の結果、条件を満たした研究者であった場合、前記コード情報を発行し、前記コード情報には、前記研究者へ寄付を行う際の決済画面の情報が含まれ、前記コード情報を読み取ることによる前記決済画面の表示要求を受信した場合は、前記決済画面を表示要求元の装置に表示されるよう制御し、前記決済画面を介して前記研究者に対する寄付の決済が行われた場合、前記研究者の情報と前記決済画面を介して入力された寄附者の情報とを関連付けて登録する、情報処理方法。
【0044】
(11)プログラムであって、コンピュータを、上記(1)から(9)までの何れか1つに記載の情報処理システムとして機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0045】
例えば、上述のプログラムを記憶させる、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体として提供してもよい。
上述した実施形態及び変形例の全部又は一部は任意に組み合わせて実施されてもよい。
【0046】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0047】
50 :論文
100 :サーバー装置
110 :クライアント装置
120 :クライアント装置
150 :ネットワーク
200 :論文
210 :制御部
220 :記憶部
230 :通信部
310 :制御部
320 :記憶部
330 :入力部
340 :表示部
350 :通信部
410 :制御部
420 :記憶部
430 :撮像部
440 :入力表示部
450 :通信部
600 :発行申請画面
610 :申請ボタン
700 :画面
710 :二次元コード
800 :画面
1000 :情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-04-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
要求に基づきコード情報の発行申請画面を研究者の装置に表示するよう制御し、
前記発行申請画面は、コード情報の発行を申請する研究者の情報を入力可能に構成され、
前記研究者の情報に基づき前記研究者の照会を行い、照会の結果、研究実績が条件を満たした研究者であった場合、前記コード情報を発行し、
前記コード情報には、前記研究者へ寄付を行う際の決済画面の情報が含まれ、
前記コード情報を読み取ることによる前記決済画面の表示要求を受信した場合は、前記決済画面を表示要求元の装置に表示されるよう制御し、
前記決済画面を介して前記研究者に対する寄付の決済が行われた場合、前記研究者の情報と前記決済画面を介して入力された寄附者の情報とを関連付けて登録する、
情報処理システム。
【請求項2】
請求項に記載の情報処理システムにおいて、
前記条件は前記研究者の情報に含まれる前記研究者の年齢に応じて異なる、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項に記載の情報処理システムにおいて、
前記条件は前記研究者の職階に応じて異なる、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記発行申請画面では寄付に対する返礼品の有無を選択可能であり、
前記発行申請画面において返礼品有りが選択された場合、前記決済画面は、返礼品の送付先を入力可能に構成される、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記コード情報が発行された場合、
前記研究者の情報と前記コード情報とを含む研究者個人用の画面を生成する、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項に記載の情報処理システムにおいて、
前記研究者個人用の画面には寄付情報も含まれる、
情報処理システム。
【請求項7】
請求項に記載の情報処理システムにおいて、
前記決済画面を介して前記研究者に対する寄付の決済が行われた場合、寄付された金額を寄付金総額に加算し、前記寄付情報に反映する、
情報処理システム。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記決済画面を介して前記研究者に対する寄付の決済が行われた場合、寄附者個人用の画面を生成し、
前記寄附者個人用の画面には、寄附者の情報と、寄付実績の情報と、が含まれる、
情報処理システム。
【請求項9】
情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
要求に基づきコード情報の発行申請画面を研究者の装置に表示するよう制御し、
前記発行申請画面は、コード情報の発行を申請する研究者の情報を入力可能に構成され、
前記研究者の情報に基づき前記研究者の照会を行い、照会の結果、研究実績が条件を満たした研究者であった場合、前記コード情報を発行し、
前記コード情報には、前記研究者へ寄付を行う際の決済画面の情報が含まれ、
前記コード情報を読み取ることによる前記決済画面の表示要求を受信した場合は、前記決済画面を表示要求元の装置に表示されるよう制御し、
前記決済画面を介して前記研究者に対する寄付の決済が行われた場合、前記研究者の情報と前記決済画面を介して入力された寄附者の情報とを関連付けて登録する、
情報処理方法。
【請求項10】
プログラムであって、
コンピュータを、
請求項1から請求項までの何れか1項に記載の情報処理システムとして機能させるためのプログラム。