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  • 特開-配線基板及びその製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024099146
(43)【公開日】2024-07-25
(54)【発明の名称】配線基板及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 3/46 20060101AFI20240718BHJP
【FI】
H05K3/46 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023002868
(22)【出願日】2023-01-12
(71)【出願人】
【識別番号】000000158
【氏名又は名称】イビデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】黒田 展久
(72)【発明者】
【氏名】村上 直也
【テーマコード(参考)】
5E316
【Fターム(参考)】
5E316AA02
5E316AA06
5E316AA12
5E316AA15
5E316AA32
5E316AA43
5E316CC04
5E316CC09
5E316CC10
5E316CC32
5E316CC54
5E316DD25
5E316DD32
5E316EE09
5E316EE33
5E316FF15
5E316FF18
5E316GG15
5E316GG16
5E316GG17
5E316HH33
5E316JJ12
5E316JJ13
5E316JJ26
(57)【要約】
【課題】コア基板に形成されるキャビティの内部に電子部品を封止する際、樹脂の中に気泡がとどまらないようにすることのできる配線基板を提供する。
【解決手段】本開示の配線基板は、コア基板を貫通するキャビティと、前記キャビティに収容される電子部品と、前記コア基板の表裏に積層される樹脂絶縁層と、を備える配線基板であって、前記キャビティ内は、前記コア基板の表裏の少なくとも一方の面より内側まで封止樹脂により充填され、前記キャビティ内のうち前記封止樹脂により充填されていない部分は、前記樹脂絶縁層により充填されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表裏に第1面と第2面とを有するコア基板と、
前記コア基板を貫通するキャビティと、
前記キャビティに収容される電子部品と、
前記コア基板の表裏に積層される樹脂絶縁層と、を備える配線基板であって、
前記電子部品は前記第2面側よりも前記第1面側に寄せて配置され、
前記キャビティ内は、前記第2面より内側までかつ前記電子部品を前記第2面側から覆うように封止樹脂により充填され、
前記キャビティ内のうち前記封止樹脂により充填されていない部分は、前記樹脂絶縁層により充填されている。
【請求項2】
請求項1に記載の配線基板において、
前記コア基板には、前記第1面側と前記第2面側とに導電層が積層されていて、
前記電子部品の前記第1面側の端部と、前記コア基板の前記第1面側の前記導電層と、前記封止樹脂の前記第1面側の端部と、が同じ高さに位置している。
【請求項3】
請求項2に記載の配線基板において、
前記電子部品は、前記第1面側の面に端面が前記コア基板の前記第1面側の前記導電層と同じ高さに位置する電極を有し、
前記第1面側の前記樹脂絶縁層には、前記電極と接続される第1ビア導体と、前記第1面側の前記導電層と接続される第2ビア導体と、が備えられている。
【請求項4】
請求項1に記載の配線基板において、
前記コア基板の厚さは、0.4mm以上でありかつ前記電子部品の厚さより50μm以上厚くなっている。
【請求項5】
請求項1から4の何れか1の請求項に記載の配線基板において、
前記コア基板の表裏に形成されるビルドアップ層と、
前記第1面側の前記ビルドアップ層の最外導電層に配された部品搭載用のパッドと、を備える。
【請求項6】
第1面と第2面を表裏に有するコア基板にキャビティを形成し、そのキャビティに、一の面に電極を有する電子部品を収容することと、
前記コア基板の前記第1面及び前記第2面上に第1樹脂からなる樹脂絶縁層を積層することと、を含む配線基板の製造方法であって、
前記キャビティの前記第1面側の開口が粘着テープによって塞がれ、前記粘着テープに前記電極が当接するように前記電子部品が固定されることと、
前記コア基板の前記第1面が下を向いた状態で、前記キャビティ内に、前記電子部品が覆われかつ前記第2面より内側の高さまで封止樹脂が充填されることと、
前記キャビティ内のうち前記封止樹脂より前記第2面側が、前記第2面上の前記樹脂絶縁層と一体の前記第1樹脂により充填されることと、を含む。
【請求項7】
請求項6に記載の配線基板において、
前記コア基板の前記第1面側の前記樹脂絶縁層に、前記電極に接続される第1ビア導体と、前記コア基板の前記第1面側に積層された導電層に接続される第2ビア導体とが形成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は配線基板及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の配線基板として、コア基板のキャビティ内部に内蔵された電子部品が樹脂によって封止されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願2022-139088号公報(段落[0030])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の配線基板においては、電子部品を樹脂で封止した際に、キャビティ内に気泡がとどまってしまうことがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の配線基板は、コア基板を貫通するキャビティと、前記キャビティに収容される電子部品と、前記コア基板の表裏に積層される樹脂絶縁層と、を備える配線基板であって、前記キャビティ内は、前記コア基板の表裏の少なくとも一方の面より内側まで封止樹脂により充填され、前記キャビティ内のうち前記封止樹脂により充填されていない部分は、前記樹脂絶縁層により充填されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本開示の一実施形態に係る配線基板の断面図
図2】配線基板の製造方法を示す断面図
図3】配線基板の製造方法を示す断面図
図4】配線基板の製造方法を示す断面図
図5】配線基板の製造方法を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1に示されるように、本実施形態に係る配線基板10は、コア基板11と、その表裏の両面(以下、「F面11F」と「S面11S」という)に積層される第1と第2のビルドアップ層12A,12Bとを有する。
【0008】
コア基板11は、例えば、絶縁性基材11Kの両面に導電層13を備えた構造をなしている。絶縁性基材11Kは、例えば、複数のプリプレグ(ガラスクロス等の繊維からなる心材を樹脂含侵してなるBステージの樹脂シート)が積層された構造をなしている。導電層13は所定パターンに形成され、絶縁性基材11Kを挟んで隣り合う導電層13同士は、絶縁性基材11Kを貫通するスルーホール導体14Dによって接続されている。また、コア基板11の厚さは1.2mm以上になっている。
【0009】
第1と第2のビルドアップ層12A,12Bは、コア基板11上に積層される絶縁層15と導電層20とを有している。導電層20は所定パターンに形成され、絶縁層15を貫通するビア導体22Vによって導電層13と接続されている。
【0010】
配線基板10は最外層にソルダーレジスト層17を備えている。ソルダーレジスト層17には複数の開口17Hが形成されており、導電層20のうち、開口17Hから露出する部分によって、部品搭載用のパッド18が形成される。
【0011】
本実施形態の配線基板10におけるコア基板11には、キャビティ16が貫通形成され、そのキャビティ16に電子部品40が収容されている。キャビティ16は、例えば直方体状に形成されている。電子部品40は、チップ型のコンデンサであって、キャビティ16の平面形状より一回り小さい角柱体をなし、上面(コア基板11のF面11Fを向く面)に電極41が備えられている。
【0012】
なお、キャビティ16は、直方体状の空間でなくてもよく、コア基板11のF面11F又はS面11S側に向かって幅狭となるようなテーパー状をなしていてもよい。また、キャビティ16には、電子部品40に限らず、金属ブロックが収容されていてもよい。さらに、電子部品40は、コンデンサに限定されるものではなく、例えば、コイル、ダイオード、トランジスタ等であってもよく、形状についても角柱体に限らず、例えば、円柱体等であってもよい。また、電子部品40の1対の電極41は、上面にのみ設けられた構造に限らず、例えば、角柱体の両端部の全周に設けられた構造であってもよい。
【0013】
電子部品40の厚さは、コア基板11の厚さより薄くなっている。具体的には、電子部品40の厚さはコア基板11の厚さの3分の2以下、換言すればコア基板11の厚さは電子部品40の1.5倍になっている。また、電子部品40はコア基板11のF面11F側に寄せて配置され、電極41と導電層13のF面11F側の端部同士が同じ高さになっている。これにより、電子部品40のS面11S側の端部と、コア基板11のS面11側の開口上面との間には、空間16Kが生じる。
【0014】
ここで、電子部品40とキャビティ16の内面との間に生じる隙間と、空間16Kの一部は、封止樹脂16Jによって充填されている。封止樹脂16Jはキャビティ16のうち、導電層13のF面11F側の端部からS面11S側の開口より内側まで配され、電子部品40をS面11S側から覆っている。また、封止樹脂16JのF面11F側の端部は、電極41及び導電層13のF面11F側の端部と面一になっている。
【0015】
なお、封止樹脂16Jの材料としては、例えばポリイミド系樹脂やエポキシ系樹脂などの熱硬化性樹脂が好ましいが、その他の樹脂であってもよい。
【0016】
また、キャビティ16内のうち封止樹脂16JよりもS面11S側は、第2のビルドアップ層12B側に積層される絶縁層15によって充填されている。詳細には、絶縁層15として使用されるビルドアップ用の絶縁フィルム(心材を有さず、例えば、無機フィラーを含む熱硬化性樹脂からなるフィルム)が加熱プレス処理された際に溶解した絶縁樹脂15J(図4(A)参照)が、空間16Kのうち封止樹脂16Jによって充填されていない部分に流入することで充填される。
【0017】
なお、絶縁層15は、ビルドアップ基板用の絶縁フィルム以外に、プリプレグやフィルム状のエポキシ樹脂等であってもよいし、それ以外のものであってもよい。
【0018】
また、F面11F側の絶縁層15のうち、キャビティ16の開口を覆う部分には、絶縁層15を貫通するビア導体21Vが形成されている。ビア導体21Vは、電子部品40の電極41に接続されている。一方で、コア基板11のS面11S側の絶縁層15のうち、キャビティ16の開口を覆う部分には、ビア導体21Vは形成されていない。
【0019】
本実施形態の配線基板10は、以下のように製造される。
(1)絶縁性基材11Kの表裏に両面に銅箔(図示せず)が積層されている銅張積層板11Dが用意され、銅張積層板11Dに、例えば、ドリル加工等によってスルーホール14Hが形成され、スルーホール14H内が洗浄(デスミア処理)される(図2(A))。
【0020】
(2)サブトラクティブ法により、銅張積層板11Dの表裏の両面の銅箔(図示せず)上に所定パターンの導電層13が形成されると共に、スルーホール14Hの内面にスルーホール導体14Dが形成される。これにより、コア基板11が形成される。(図2(B))なお、同図には、コア基板11のF面11Fを上側、S面11Sを下側にしている状態の例が示されている。
【0021】
(3)コア基板11に、ルータ又は炭酸ガスレーザによってキャビティ16が貫通形成される(図2(C))。
【0022】
(4)キャビティ16が塞がれるように、PETフィルムからなるテープ90がコア基板11のF面11F上に貼り付けられる(図3(A))。なお、図2~3,図4(A)では、コア基板11のF面11Fを下側にしている状態が示されている。
【0023】
(5)電子部品40が用意され、電子部品40がマウンター(図示せず)によって電極41がテープ90と対向するようにキャビティ16に収められる(図3(B))。
【0024】
(6)コア基板11のS面11S側から、キャビティ16の内部に封止樹脂16Jが充填される。ここで、封止樹脂16Jは、キャビティ16の内面と電子部品40との隙間を埋め、電子部品40をS面11S側から覆い、キャビティ16のS面11S側の開口上面よりも下まで充填される(図3(C))。
【0025】
(7)封止樹脂16Jが硬化された後、コア基板11のS面11S側の導電層13上に、樹脂絶縁層15としてビルドアップ基板用の絶縁フィルムが積層されて加熱プレスされる。その際、加熱により溶解した絶縁樹脂15Jがキャビティ16の封止樹脂16Jによって充填されていない部分に充填される(図4(A))。そして、テープ90が除去される。
【0026】
(8)上記(7)の工程と同様に、コア基板11のF面11F側の導電層13上に、絶縁層15としてのビルドアップ基板用の絶縁フィルムが積層されて加熱プレスされる(図4(B))。なお、図4(B)では、コア基板11のF面11Fを上側にしている状態が示され、以下、図4(C)及び図5についても同様である。
【0027】
(9)コア基板11の両面の絶縁層15のうち、導電層13上及び電子部品40の電極41上にレーザが照射されて、絶縁層15を貫通するテーパー状のビアホール21H,22Hが複数形成され、ビアホール21H,22H内が洗浄(デスミア処理)される。なお、ビアホール21Hは電極41上に、ビアホール22Hは導電層13上に形成される。次いで、無電解メッキ処理が行われ、樹脂絶縁層15上と、ビアホール21H,22Hの内面とに無電解メッキ膜(図示せず)が形成される(図4(C))。
【0028】
(10)無電解メッキ膜(図示せず)上に、所定パターンのメッキレジスト31が形成される(図5(A))。
【0029】
(11)電解メッキ処理が行われると、ビアホール21H,22H内に電解メッキが充填されてビア導体21V,22Vが形成される(図5(B))。
【0030】
(12)次いで、メッキレジスト31が剥離されると共に、メッキレジスト31の下側の無電解メッキ膜(図示せず)が除去される。そして、残された無電解メッキ膜及び電解メッキ膜により、導電層20が形成される。次いで、導電層20の上面にソルダーレジスト層17が積層され、所定の位置に複数の開口17Hがレーザ等で形成される。そして開口17Hによって露出した導電層20によって、パッド18が形成される(図5(C)参照)。
【0031】
本実施形態の配線基板10の構造及び製造方法の説明は以上である。ところで、従来の配線基板においては、電子部品の封止が、コア基板の導電層上に樹脂絶縁層としての絶縁フィルムが積層される際に、加熱により溶解した絶縁樹脂が、キャビティ内と電子部品との隙間に流入することにより行われていた。
【0032】
しかし、使用される電子部品がコア基板に対して薄いと、電子部品を収容したあとのキャビティ内の空間が大きくなり、絶縁フィルムが融解した絶縁樹脂だけでは量が不十分になっていた。そのため、キャビティ内部に気泡が入ってしまい、電子部品の封止が不十分であった。
【0033】
これに対し、本実施形態の配線基板10では、樹脂絶縁層15を積層する前に、キャビティ16のうちコア基板11のS面11Sよりも内側までが封止樹脂16Jによってあらかじめ充填されるため、封止に十分な量の樹脂が確保される。これによれば、キャビティ内部に気泡が入ることを抑制でき、封止の確実性が向上する。
【0034】
また、キャビティ16内全部が封止樹脂16Jによって充填される方法も考えられる。しかしこの場合、コア基板11の平坦性の確保のためにキャビティ16からあふれた封止樹脂16Jを研磨する工程が必要になったり、その研磨の工程で導電層13が一緒に研磨されてしまい、導電層13が薄くなってしまうといった問題があった。
【0035】
これに対し本実施形態の配線基板10では、封止樹脂16JがS面11Sよりも内側までしか充填されないため、キャビティ16から封止樹脂16Jがあふれにくくなり、研磨の工程が不要になるため、導電層13が薄くなることも抑制できる。
【0036】
また、電子部品40は、配線基板10のF面11F側に搭載される図示しない電子部品との接続距離を短くするために、コア基板11のF面11F側に寄せて配置されている。この構成では、キャビティ16内の空間16Kが大きくなり、従来の方法ではキャビティ16内部に気泡が入りやすくなっているため、封止樹脂16Jによる効果をより享受することができる。さらに、キャビティ16のF面11F側に気泡が入ってしまう場合よりも、電子部品40がF面11F側に保持されやすくなり、電子部品40の電極41とビア導体21Vとの接続が維持されやすくなる。
【0037】
また、電子部品40の電極41と、導電層13と、封止樹脂16Jのコア基板11のF面11F側の端部がすべて同じ高さに並んでいることで、配線基板10の平坦性を確保できる。さらに、封止樹脂16Jが電極41と導電層13の端部まで充填されていることで、電子部品40のキャビティ16の内での位置が保持されやすくなる。
【0038】
また、コア基板11の厚さが1.2mm以上かつ電子部品40の厚さの1.5倍以上になっていることで、キャビティ16に空間16Kが大きく形成されるため、封止樹脂16Jを充填することの効果をより享受しやすくなる。
【0039】
また、F面11F側を下にしてキャビティ16内に電子部品40を収容し、封止樹脂16Jを充填することで、キャビティ16内部の空気がS面11S側の開口から放出されるため、封止樹脂16Jの内部に気泡がとどまりにくくなる。また、テープ90によって電子部品40が仮止めされ、かつ、コア基板11のF面11F側のキャビティ16の開口が塞がれることで、電子部品40を所望の位置に確実に封止することができるだけでなく、封止樹脂16Jが流出することも防ぐことができる。
【0040】
[他の実施形態]
(1)上記実施形態ではコア基板11の厚さは1.2mm以上でありかつ電子部品40の厚さの1.5倍であったが、電子部品40よりも厚くなっていればどのような厚さになっていてもよい。
【0041】
(2)上記実施形態では樹脂絶縁層15が絶縁フィルムであったが、ペースト状の熱硬化性樹脂であってもよい。この構成であれば、キャビティ16のうちコア基板11のS面11S側の手前まで封止樹脂16Jを充填させ、加熱して硬化させた後、ペースト状の熱硬化性樹脂が導電層13上及びキャビティ16内部に塗布されて硬化される。
【0042】
(3)封止樹脂16Jと絶縁樹脂15Jとは、同じ種類の樹脂であってもよいし、互いに異なる種類の樹脂であってもよい。
【0043】
(4)上記実施形態のビルドアップ層12A,12Bは、ともに導電層20と樹脂絶縁層15とが1層ずつ積層されていたが、この構成に限定されない。例えば、導電層20と樹脂絶縁層15とが複数ずつ交互に積層される構成であってもよい。
【0044】
(5)上記実施形態では、電子部品40は第1ビルドアップ層12Aの導電層20に接続されていたが、第2ビルドアップ層12Bの導電層20に接続される構成になっていてもよいし、その両方に接続されていてもよい。
【0045】
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
【符号の説明】
【0046】
10 配線基板
11 コア基板
12A 第1ビルドアップ層
12B 第2ビルドアップ層
13 導電層
15 樹脂絶縁層
16 キャビティ
16J 封止樹脂
17 ソルダーレジスト層
18 パッド
40 電子部品
90 テープ
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-01-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
【特許文献1】特開2016-207763号公報(段落[0025])
【手続補正書】
【提出日】2024-01-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
また、電子部品40は、配線基板10のF面11F側に搭載される図示しない電子部品との接続距離を短くするために、コア基板11のF面11F側に寄せて配置されている。従来の方法では、上記のように電子部品40をコア基板11の一方に寄せて配置してキャビティ16内の空間16Kが大きくなると、キャビティ16内部に気泡が入りやすくなっていた。一方、本実施形態の方法では、キャビティ16内の空間16Kが大きくなっても、キャビティ16内部に気泡が入ることを抑制できる。さらに、キャビティ16のF面11F側に気泡が入ってしまう場合よりも、電子部品40がF面11F側に保持されやすくなり、電子部品40の電極41とビア導体21Vとの接続が維持されやすくなる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正の内容】
図3