(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024099326
(43)【公開日】2024-07-25
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
B65G 1/137 20060101AFI20240718BHJP
【FI】
B65G1/137 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023003186
(22)【出願日】2023-01-12
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】栄元 雄山
(72)【発明者】
【氏名】松村 淳
(72)【発明者】
【氏名】柴田 雅充
(72)【発明者】
【氏名】中俣 洋一
(72)【発明者】
【氏名】杉山 正暁
(72)【発明者】
【氏名】瀧口 武
(72)【発明者】
【氏名】関口 香菜
(72)【発明者】
【氏名】大鶴 佳秀
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522BB35
3F522CC01
3F522CC03
3F522CC08
3F522DD01
3F522DD22
3F522DD23
3F522DD33
3F522GG02
3F522GG05
3F522GG07
3F522GG44
3F522HH37
3F522JJ02
3F522JJ04
3F522LL22
3F522LL34
3F522LL42
3F522LL57
3F522LL63
(57)【要約】
【課題】出荷箱が搬送されるエリアにおいて出荷箱が占める体積を可視化することができる情報処理方法、情報処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】実施形態によれば、プロセッサによって実行される情報処理方法は、ピッキングする物品を示すオーダを取得し、ピッキングされた前記物品を格納する出荷箱の体積を取得し、前記出荷箱の体積に関する情報を出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサによって実行される情報処理方法であって、
ピッキングする物品を示すオーダを取得し、
ピッキングされた前記物品を格納する出荷箱の体積を取得し、
前記出荷箱の体積に関する情報を出力する、
情報処理方法。
【請求項2】
前記情報は、所定のエリアにおける前記出荷箱の体積に関する情報である、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記情報は、前記出荷箱の体積を示す、
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記情報は、前記所定のエリアにおける前記出荷箱の占有率を示す、
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記所定のエリアは、ピッキングされた前記物品を前記出荷箱に格納する荷合わせエリアである、
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記所定のエリアは、前記出荷箱が格納する前記物品を検品する検品エリアである、
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記所定のエリアは、前記出荷箱を一時的に保管するバッファエリアである、
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記所定のエリアは、前記出荷箱を搬送車両に積載するトラックバースエリアである、
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記出荷箱の体積を取得することは、前記出荷箱を撮影した撮影画像を取得し、前記撮影画像に基づいて前記出荷箱の体積を算出することである、
請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記出荷箱の体積を取得することは、前記出荷箱の種類を特定する操作を入力し、入力された前記種類に基づいて前記出荷箱の体積を取得することである、
請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報処理方法。
【請求項11】
ピッキングする物品を示すオーダを取得するインターフェースと、
ピッキングされた前記物品を格納する出荷箱の体積を取得し、
前記出荷箱の体積に関する情報を出力する、
プロセッサと、
を備える情報処理装置。
【請求項12】
プロセッサによって実行されるプログラムであって、
前記プロセッサに、
ピッキングする物品を示すオーダを取得する機能と、
ピッキングされた前記物品を格納する出荷箱の体積を取得する機能と、
前記出荷箱の体積に関する情報を出力する機能と、
を実現させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ロボット又はオペレータにより棚から物品をピッキングして出荷するシステムが提供されている。そのようなシステムは、棚から物品をピッキングした後に荷合わせエリアにて出荷用の箱(出荷箱)に物品を格納し、検品エリアにて格納された物品のチェックを行う。システムは、チェックが完了した出荷箱をバッファエリアなどに一時的に格納する。システムは、バッファエリアなどにある出荷箱をトラックなどに積載して物品を出荷する。
【0003】
ピッキングの速度又はトラックの出発時刻などにより、荷合わせエリア、検品エリア又はバッファエリアなどが出荷箱で満杯になることがある。そのような場合、システムは、スループットなどが低下するおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の課題を解決するため、出荷箱が搬送されるエリアにおいて出荷箱が占める体積を可視化することができる情報処理方法、情報処理装置及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、プロセッサによって実行される情報処理方法は、ピッキングする物品を示すオーダを取得し、ピッキングされた前記物品を格納する出荷箱の体積を取得し、前記出荷箱の体積に関する情報を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施形態に係る物品処理システムの構成例を概略的に示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る物品処理システムの制御系を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るWESの構成例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る物品処理システムの動作例を示すシーケンス図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る物品処理システムの他の動作例を示すシーケンス図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る物品処理システムのさらに他の動作例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
実施形態に係る物品処理システムは、物流システムなどにおいてロボット又はオペレータにより棚から物品をピッキングする。物品処理システムは、ピッキングされた物品を出荷用の箱(出荷箱)に格納し、格納された物品をチェックする。物品処理システムは、チェックが完了した出荷箱をトラックなどに積載して物品を出荷する。
たとえば、物品処理システムは、物流センタ又は倉庫などで用いられる。
【0009】
図1は、物品処理システム100の構成例を示す。
図1が示すように、物品処理システム100は、棚ピッキングエリア、人ピッキングエリア、荷合わせエリア、検品エリア、バッファエリア、及び、トラックバースエリアから構成されている。
【0010】
まず、棚ピッキングエリアについて説明する。
棚ピッキングエリアは、AGV(automated guided vehicle)が棚をステーションに搬送しオペレータ又はロボットがステーションにて棚から物品をピッキングするエリアである。
【0011】
棚ピッキングエリアは、ステーションP、DAS3、複数のAGV7、複数の棚8、充電ステーション9及びかご車21aなどを備える。
【0012】
ステーションPには、オペレータ又はロボットが設置されている。物品処理システム100は、各ステーションPにおいて、オペレータ又はロボットを用いて、AGV7によって搬送された棚8から物品をピッキングする。
【0013】
また、物品処理システム100は、ロボットの稼働を停止してオペレータに物品を格納又はピッキングさせることもできる。オペレータは、ステーションPに設置されている後述するステーションPC111に表示される物品処理スケジュール等を目視確認して物品を処理することができる。また、ステーションPC111は、オペレータから種々の操作を入力する。たとえば、ステーションPC111は、物品のピッキングが完了したことを示す操作をオペレータから入力する。なお、ステーションPC111は、オペレータに割り当てられた無線通信端末であってもよい。
【0014】
また、いくつかのステーションPにステーションPC111を設置し、一部のステーションにロボットを設置するようにしてもよい。この場合、ロボットが設置されていないステーションPは、オペレータ用のステーションとして利用される。なお、ロボットが設置されているステーションPは、ロボット及びオペレータ用の何れのステーションとしても利用可能である。
【0015】
なお、物品処理システム100は、複数のカメラを備えてもよい。また、複数のカメラのうちの1又は数台を固定式カメラとし、残りを移動式カメラとしてもよい。固定式カメラは、たとえば天井、壁面、及びステーションPに対する上面と側面等に固定されたカメラであり、倉庫全体及び倉庫内で処理される物品を撮影し、撮影データをリアルタイムに出力する。撮影データは、撮影日時データ(撮影時刻含む)及び撮影画像データを含む。撮影画像データは、静止画データ及び動画データである。また、固定式カメラは、上下左右に回動してもよい。固定式カメラが、上下左右に回動することにより、広範囲に倉庫内を監視することができる。
【0016】
DAS3は、ステーションPに設置されている。DAS3は、物品を格納するケース1aを複数個格納する。ケース1aは、上部が開放された構造である。ケース1aは、上部から物品を投入される。
【0017】
また、DAS3は、物品からコード等を読み取る端末を備えるものであってもよい。また、DAS3は、物品を投入するケース1a又は物品の個数などを表示する表示装置を備える。
【0018】
AGV7(自動搬送装置)は、後述するWES10からの制御信号に基づき動作する。例えば、AGV7は、指定された積み込み位置へ向かって走行し、指定された積み込み位置の棚8を持ち上げる。AGV7は、棚8を持ち上げた状態で、指定されたステーションPに移動する。AGV7は、ステーションにて棚8を持ち上げた状態でピッキング作業が完了するまで待機する。ここで、AGV7は、ステーションに棚8を降ろしてもよい。
【0019】
ピッキング作業が完了すると、AGV7は、指定された積み降ろし位置へ向かって走行し、指定された積み降ろし位置で棚8を降ろす。
【0020】
棚8は、物品を格納する棚である。たとえば、棚8は、四本の支柱で直立する。棚8の棚下の高さは(床面から棚底までの高さ)、AGV7の高さよりも高い。これにより、AGV7は、棚8の棚下に潜り込むことができる。棚下に潜り込んだAGV7は、プッシャーにより床面から支柱の先端が数センチ離れる程度に棚8を持ち上げて、棚8を持ち上げた状態で走行する。このようにしてAGV7は、棚8を搬送する。
【0021】
また、棚8には、固定式カメラ又は移動式カメラ等で読み取り可能な棚識別情報が貼り付けられていてもよい。物品にも、固定式カメラ又は移動式カメラ等で読み取り可能な物品識別情報が貼り付けられていてもよい。例えば、棚識別情報及び物品識別情報は、バーコードや二次元コードである。なお、荷役システムは、固定式カメラ又は移動式カメラとは別に、これら棚識別情報及び物品識別情報を読み取る複数のリーダを備えてもよい。
【0022】
充電ステーション9は、AGV7を充電する。充電ステーション9は、電力出力部を備える。充電ステーション9は、電力出力部から出力される電力をAGV7の充電機構へ供給する。AGV7は、電力をバッテリーに供給する。たとえば、電力出力部の床面からの高さは、AGV7の充電機構の床面からの高さと同一である。AGV7は、充電ステーション9の電力出力部に対応する位置まで走行し、充電機構を電力出力部に接続し、電力供給を受ける。なお、充電機構と電力出力部の接続は、接触又は非接触の何れでもよい。
【0023】
かご車21aは、ピッキングされた物品を格納するケース1aを搬送する。即ち、かご車21aは、物品が投入された後にDAS3から取り出されたケース1aを搬送する。かご車21aは、複数のケース1aを積載して搬送するものであってもよい。かご車21aは、棚ピッキングエリアから荷合わせエリアなどにケース1aを搬送する。かご車21aは、オペレータによって牽引又は押されて移動するものであってもよいし、自走するものであってもよい。
【0024】
次に、人ピッキングエリアについて説明する。
人ピッキングエリアは、オペレータが棚8から物品をピッキングするエリアである。人ピッキングエリアでは、オペレータは、棚8の間を移動しながら棚8から物品をピッキングする。
【0025】
人ピッキングエリアは、端末5a、棚8及びかご車21bなどを備える。
端末5aは、人ピッキングエリアのオペレータが所持する端末である。端末5aは、WES10などからの制御に従ってピッキングする物品をオペレータに指示する。たとえば、端末5aは、ピッキングする物品の種類、個数、当該物品を格納する棚8などを表示する。また、端末5aは、物品のピッキングが完了したことを示す操作をオペレータから入力する。
たとえば、端末5aは、ウェアラブル端末、スマートフォン又はタブレットPCなどである。
【0026】
オペレータは、ケース1b及び端末5aを所持した状態で移動する。オペレータは、端末5aが表示する指示に従って棚8から物品をピッキングしてケース1bに投入する。また、オペレータは、物品が投入されたケース1bをかご車21bに積載する。
【0027】
棚8は、前述の通りである。なお、人ピッキングエリアが備える棚8は、棚ピッキングエリアが備える棚8と異なる構造を有するものであってもよい。
【0028】
かご車21bは、ピッキングされた物品を格納するケース1bを搬送する。かご車21bは、複数のケース1bを積載して搬送するものであってもよい。かご車21bは、人ピッキングエリアから荷合わせエリアなどにケース1bを搬送する。かご車21bは、オペレータによって牽引又は押されて移動するものであってもよいし、自走するものであってもよい。
【0029】
次に、荷合わせエリアについて説明する。
荷合わせエリアは、オペレータがケース1a及びケース1bから物品を取り出して出荷箱4に投入するエリアである。
【0030】
荷合わせエリアは、端末5b、カメラ6a及びかご車21cなどを備える。
端末5bは、荷合わせエリアのオペレータが所持する端末である。端末5bは、WES10などからの制御に従って荷合わせする物品をオペレータに指示する。たとえば、端末5bは、荷合わせされる物品を格納するケース1a及びケース1bを示す情報と物品を投入する出荷箱4を示す情報となどを表示する。また、端末5bは、荷合わせが完了したことを示す操作をオペレータから入力する。
たとえば、端末5bは、ウェアラブル端末、スマートフォン又はタブレットPCなどである。
【0031】
カメラ6aは、オペレータが物品を格納した後の出荷箱を撮影する。カメラ6aは、個々の出荷箱4を撮影する。たとえば、カメラ6aは、出荷箱4を所定の角度から撮影する。また、カメラ6aは、出荷箱4を複数の角度から撮影するものであってもよい。カメラ6aは、出荷箱4を撮影して得られた撮影画像をWES10に送信する。
【0032】
カメラ6aは、WES10などからの制御に従って出荷箱4を撮影してもよい。また、カメラ6aは、オペレータが物品を格納した後の出荷箱4が積載される領域を継続して撮影するものであってもよい。
【0033】
かご車21cは、カメラ6aが撮影した後の出荷箱4を搬送する。たとえば、かご車21cは、満杯になるまで出荷箱4を積載した後に出荷箱4を搬送するものであってもよい。かご車21cは、荷合わせエリアから検品エリアなどに出荷箱4を搬送する。かご車21cは、オペレータによって牽引又は押されて移動するものであってもよいし、自走するものであってもよい。
【0034】
また、荷合わせエリアは、カメラ6aが撮影した後の出荷箱を一時的に積載するエリアを備えるものであってもよい。
また、荷合わせエリアは、ロボットがケース1a及びケース1bから物品を取り出して出荷箱4に投入するエリアであってもよい。
【0035】
次に、検品エリアについて説明する。
検品エリアは、オペレータが出荷箱4に適切に物品が格納されているかをチェック(検品)するエリアである。
【0036】
検品エリアは、端末5c、カメラ6b及びフォークリフト22などを備える。
端末5cは、検品エリアのオペレータが所持する端末である。端末5cは、WES10などからの制御に従って出荷箱4が格納する物品のチェックをオペレータに指示する。たとえば、端末5cは、出荷箱4が格納しているはずの物品を示す情報となどを表示する。また、端末5cは、検品が完了したことを示す操作をオペレータから入力する。
たとえば、端末5cは、ウェアラブル端末、スマートフォン又はタブレットPCなどである。
【0037】
カメラ6bは、オペレータが検品した後の出荷箱を撮影する。カメラ6bは、個々の出荷箱4を撮影する。たとえば、カメラ6bは、出荷箱4を所定の角度から撮影する。また、カメラ6bは、出荷箱4を複数の角度から撮影するものであってもよい。カメラ6bは、出荷箱4を撮影して得られた撮影画像をWES10に送信する。
【0038】
カメラ6bは、WES10などからの制御に従って出荷箱4を撮影してもよい。また、カメラ6bは、オペレータが検品した後の出荷箱4が積載される領域を継続して撮影するものであってもよい。
【0039】
フォークリフト22は、カメラ6bが撮影した後の出荷箱4を搬送する。たとえば、フォークリフト22は、パレット上に満杯になるまで出荷箱4を積載した後に出荷箱4を搬送するものであってもよい。フォークリフト22は、検品エリアからバッファエリア又はトラックバースエリアなどに出荷箱4を搬送する。フォークリフト22は、オペレータによって操作されるものであってもよいし、自動で走行するものであってもよい。
【0040】
また、検品エリアは、カメラ6bが撮影した後の出荷箱を一時的に積載するエリアを備えるものであってもよい。
【0041】
次に、バッファエリアについて説明する。
バッファエリアは、検品後の出荷箱4を一時的に保管するエリアである。バッファエリアは、フォークリフト22が検品エリアから搬送した出荷箱4を保管する。たとえば、バッファエリアは、出荷箱4を積載するパレットを保管する。
【0042】
バッファエリアは、カメラ6cを備える。
カメラ6cは、バッファエリアが保管する出荷箱4を撮影する。カメラ6cは、バッファエリアを俯瞰して撮影する。即ち、カメラ6cは、複数の出荷箱4を同時に撮影可能である。カメラ6cは、出荷箱4を撮影して得られた撮影画像をWES10に送信する。
【0043】
カメラ6cは、WES10などからの制御に従って出荷箱4を撮影してもよい。また、カメラ6cは、継続して撮影するものであってもよい。
【0044】
ここでは、バッファエリアは、3つのカメラ6cを備える。なお、バッファエリアが備えるカメラ6cの個数及び配置位置は、特定の構成に限定されるものではない。
【0045】
次に、トラックバースエリアについて説明する。
トラックバースエリアは、オペレータ又はロボットなどが出荷箱4をトラック23(搬送車両)に積載するエリアである。即ち、トラックバースエリアは、オペレータ又はロボットなどが検品エリア又はバッファエリアから搬送される出荷箱4をトラック23に積載する。
トラックバースエリアは、カメラ6d及びトラック23などを備える。
カメラ6dは、トラックバースエリアが一時的に保管する出荷箱4を撮影する。カメラ6dは、トラックバースエリアを俯瞰して撮影する。即ち、カメラ6dは、複数の出荷箱4を同時に撮影可能である。カメラ6dは、出荷箱4を撮影して得られた撮影画像をWES10に送信する。
【0046】
カメラ6dは、WES10などからの制御に従って出荷箱4を撮影してもよい。また、カメラ6dは、継続して撮影するものであってもよい。
【0047】
ここでは、トラックバースエリアは、1つのカメラ6dを備える。なお、トラックバースエリアが備えるカメラ6cの個数及び配置位置は、特定の構成に限定されるものではない。
【0048】
トラック23は、出荷箱4を積載して出荷する。トラック23は、トラックバースエリアに一時的に保管されている出荷箱4を積載する。トラック23は、所定の時刻にトラックバースエリアから出発する。
【0049】
次に、物品処理システム100の制御系について説明する。
図2は、物品処理システム100の制御系の構成例を示すブロック図である。
図2が示すように、物品処理システム100は、WMS2、DAS3、端末5(5a乃至5c)、カメラ6(6a乃至6d)、AGV7、充電ステーション9、WES10、WCS20、ステーションPC111及びデータベース112などを備える。
【0050】
WES10は、WMS2及びWCS20に接続する。WCS20は、DAS3、端末5(5a乃至5c)、カメラ6(6a乃至6d)、AGV7、充電ステーション9、ステーションPC111及びデータベース112に接続する。
【0051】
端末5(5a乃至5c)、カメラ6(6a乃至6d)、AGV7、充電ステーション9については、前述の通りである。
【0052】
WMS2(Warehouse Management System)は、倉庫管理システムと呼ばれ、1又は複数のコンピュータで実現可能である。WMS2は、出荷する物品を示す出荷オーダ(ピッキングする物品を示すオーダ)をWES10に送信する。
【0053】
WES10(Warehouse Execution System)(情報処理装置)は、倉庫運用管理システムと呼ばれ、1又は複数のコンピュータで実現可能である。WES10は、WMS2からのオーダなどに基づいて、WCS20を介して、DAS3、端末5(5a乃至5c)、カメラ6(6a乃至6d)、AGV7、充電ステーション9、ステーションPC111及びデータベース112などを制御する。WES10については、後に詳述する。
【0054】
WCS20(Warehouse Control System)は、倉庫制御システムと呼ばれ、1つ又は複数のコンピュータで実現可能である。WCS20は、WES10からの制御に従って、DAS3、端末5(5a乃至5c)、カメラ6(6a乃至6d)、AGV7、充電ステーション9、ステーションPC111及びデータベース112などを制御する。たとえば、WCS20は、カメラ6からの撮影画像をWES10に送信する。
【0055】
ステーションPC111は、ステーションPに設置される。ステーションPC111は、WES10からの制御に従って、AGV7がステーションPに搬送した棚8からピッキングする物品を指示する。また、ステーションPC111は、物品のピッキングが完了したことを示す操作をオペレータから入力する。ステーションPC111は、当該操作を入力すると、WCS20を介して物品のピッキングが完了したことを示す信号をWES10に送信する。
【0056】
データベース112は、物品処理に関する種々のデータである。たとえば、データベース112は、棚8を識別する識別子と当該棚8が格納する物品を識別する識別子とを対応付けたデータを予め格納する。また、データベース112は、出荷箱4の体積を示すデータを格納するものであってもよい。たとえば、データベース112は、出荷箱4の種類ごとの体積を示すデータを格納する。
たとえば、データベース112は、不揮発性メモリなどに格納されている。
【0057】
次に、WES10について説明する。
図3は、WES10の構成例を示すブロック図である。
図3が示すように、WES10は、プロセッサ11、ROM12、RAM13、NVM14、操作部15、表示部16、WMSインターフェース17及びWCSインターフェース18などを備える。
【0058】
プロセッサ11と、ROM12、RAM13、NVM14、操作部15、表示部16、WMSインターフェース17及びWCSインターフェース18と、は、データバスなどを介して互いに接続する。
なお、WES10は、
図3が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、WES10から特定の構成が除外されたりしてもよい。
【0059】
プロセッサ11は、WES10全体の動作を制御する機能を有する。プロセッサ11は、内部キャッシュ及び各種のインターフェースなどを備えてもよい。プロセッサ11は、内部メモリ、ROM12又はNVM14が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
【0060】
なお、プロセッサ11がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであってもよい。この場合、プロセッサ11は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
【0061】
ROM12は、制御プログラム及び制御データなどが予め記憶された不揮発性のメモリである。ROM12に記憶される制御プログラム及び制御データは、WES10の仕様に応じて予め組み込まれる。
【0062】
RAM13は、揮発性のメモリである。RAM13は、プロセッサ11の処理中のデータなどを一時的に格納する。RAM13は、プロセッサ11からの命令に基づき種々のアプリケーションプログラムを格納する。また、RAM13は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0063】
NVM14は、データの書き込み及び書き換えが可能な不揮発性のメモリである。たとえば、NVM14は、たとえば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリなどから構成される。NVM14は、WES10の運用用途に応じて制御プログラム、アプリケーション及び種々のデータなどを格納する。
【0064】
操作部15は、オペレータから種々の操作の入力を受け付ける。操作部15は、入力された操作を示す信号をプロセッサ11へ送信する。たとえば、操作部15は、マウス、キーボード又はタッチパネルなどから構成される。
【0065】
表示部16は、プロセッサ11からの画像データを表示する。たとえば、表示部16は、液晶モニタから構成される。なお、操作部15がタッチパネルから構成される場合、表示部16は、操作部15としてのタッチパネルと一体的に形成されるものであってもよい。
【0066】
WMSインターフェース17は、WMS2などとデータを送受信するためのインターフェースである。たとえば、WMSインターフェース17は、ネットワークなどを介してWMS2に接続する。有線又は無線のLAN(Local Area Network)接続をサポートする。
【0067】
WCSインターフェース18は、WCS20とデータを送受信するためのインターフェースである。即ち、WCSインターフェース18は、WCS20を介してDAS3、端末5(5a乃至5c)、カメラ6(6a乃至6d)、AGV7、充電ステーション9、WES10、ステーションPC111及びデータベース112に接続する。
【0068】
WCSインターフェース18は、ネットワークなどを介してWSC20に接続する。たとえば、WCSインターフェース18は、有線又は無線のLAN接続をサポートする。
なお、WMSインターフェース17及びWCSインターフェース18は、一体的に構成されるものであってもよい。
【0069】
次に、WES10が実現する機能について説明する。WES10が実現する機能は、プロセッサ11が内部メモリ、ROM12又はNVM14などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
【0070】
まず、プロセッサ11は、出荷オーダを取得する機能を有する。
プロセッサ11は、WMSインターフェース17を通じて出荷オーダをWMS2から受信する。たとえば、プロセッサ11は、WMSインターフェース17を通じて出荷オーダのリクエストをWMS2に送信することでWMS2から出荷オーダを取得する。また、プロセッサ11は、WMSインターフェース17を通じてWMS2からプッシュ通知で出荷オーダを取得するものであってもよい。
【0071】
ここでは、1つの出荷オーダは、1つの出荷箱に格納される物品を示すものとする。
また、プロセッサ11は、複数の出荷オーダをWMS2から取得する。
【0072】
複数の出荷オーダを取得すると、プロセッサ11は、出荷オーダの出荷時刻(トラック23の出発時刻)に応じて出荷オーダを処理する順序を入れ替える。即ち、プロセッサ11は、出荷時刻が早い出荷オーダを先に処理するように出荷オーダの順序を入れ替える。
【0073】
また、プロセッサ11は、出荷オーダに基づいて棚ピッキングエリア及び人ピッキングエリアにて物品をピッキングさせる機能を有する。
【0074】
出荷オーダの順序を入れ替えると、プロセッサ11は、先頭の出荷オーダを取得する。先頭の出荷オーダを取得すると、プロセッサ11は、データベース112を参照して、出荷オーダが示す物品を格納している棚8を特定する。ここでは、プロセッサ11は、出荷オーダが示す物品を格納している棚8として、棚ピッキングエリアの棚8と人ピッキングエリアの棚8とを特定するものとする。
【0075】
出荷オーダが示す物品を格納している棚8を特定すると、プロセッサ11は、オペレータ又はロボットに、特定された棚8から物品をピッキングさせる。
【0076】
棚ピッキングエリアの棚8から物品をピッキングする場合、プロセッサ11は、WCS20を介して、AGV7に特定された棚8をステーションPの1つに搬送させる。AGV7が棚8をステーションPに搬送すると、プロセッサ11は、WCS20を介して、ステーションPのステーションPC111にピッキングする物品を指示する画面を表示する。即ち、プロセッサ11は、ステーションPC111を用いてオペレータに物品のピッキングを指示する。
【0077】
ここで、オペレータは、棚8から物品をピッキングしてDAS3のケース1aに投入する。ケース1aに物品を投入すると、オペレータは、ステーションPC111に物品のピッキングが完了したことを示す操作を入力する。
プロセッサ11は、WCS20を介して当該操作の入力を示す信号をステーションPC111から受信する。
【0078】
また、人ピッキングエリアの棚8から物品をピッキングする場合、プロセッサ11は、WCS20を介して、端末5aにピッキングする物品を指示する画面を表示する。即ち、プロセッサ11は、端末5aを用いてオペレータに物品のピッキングを指示する。たとえば、プロセッサ11は、端末5aに物品及び棚8の位置などを表示する。
【0079】
ここで、オペレータは、棚8から物品をピッキングしてケース1bに投入する。ケース1bに物品を投入すると、オペレータは、端末5aに物品のピッキングが完了したことを示す操作を入力する。
プロセッサ11は、WCS20を介して当該操作の入力を示す信号を端末5aから受信する。
【0080】
また、プロセッサ11は、荷合わせエリアにおいて物品が投入された1つの出荷箱4の体積を取得する機能を有する。
【0081】
ここでは、物品を格納したケース1aは、かご車21aにより棚ピッキングエリアから荷合わせエリアに搬送されたものとする。また、物品を格納したケース1bは、かご車21bにより人ピッキングエリアから荷合わせエリアに搬送されたものとする。
【0082】
荷合わせエリアにおいて、オペレータは、ケース1aとケース1bとから物品を取り出して出荷箱4に投入する。なお、オペレータは、端末5bに表示される画面に基づいて物品を出荷箱4に投入してもよい。
【0083】
オペレータは、出荷箱4に物品を投入すると、端末5bに荷合わせが完了したことを示す操作を入力する。この時、オペレータは、出荷箱4をカメラ6aの撮影領域に配置してもよい。
【0084】
プロセッサ11は、WCS20及び端末5bを介して当該操作を入力する。当該操作を入力すると、プロセッサ11は、WCS20を介してカメラ6aから出荷箱4を撮影した撮影画像を取得する。プロセッサ11は、カメラ6aに出荷箱4を撮影させる信号を送信してもよいし、カメラ6aが継続して送信する撮影画像を取得してもよい。
【0085】
撮影画像を取得すると、プロセッサ11は、所定の画像解析アルゴリズムに従って撮影画像から出荷箱4の体積を算出する。たとえば、プロセッサ11は、カメラ6aの焦点距離などに基づいて出荷箱4の各辺の長さを算出することで出荷箱4の体積を算出する。また、プロセッサ11は、画像処理モデル(ニューラルネットワークなど)を用いて撮影画像から出荷箱4の体積を算出してもよい。
【0086】
また、オペレータは、物品を投入した出荷箱4の種類を端末5bに入力するものであってもよい。この場合、プロセッサ11は、WCS20を介して出荷箱4の種類を取得する。プロセッサ11は、データベース112などを参照して、出荷箱4の種類から体積を取得してもよい。
【0087】
また、プロセッサ11は、端末5bを通じて、物品を投入する出荷箱4の種類を指定する画面をオペレータに表示してもよい。この場合、プロセッサ11は、データベース112などを参照して、指定された出荷箱4の種類から体積を取得してもよい。
【0088】
プロセッサ11が出荷箱4の体積を取得する方法は、特定の方法に限定されるものではない。
【0089】
また、プロセッサ11は、荷合わせエリアに存在する出荷箱4の体積に関する情報を出力する機能を有する。
【0090】
荷合わせエリアの出荷箱4の体積を取得すると、プロセッサ11は、取得された体積に基づいて荷合わせエリアに存在する出荷箱4の体積の合計を算出する。たとえば、プロセッサ11は、取得された体積の履歴に基づいて出荷箱4の体積の合計を算出する。
【0091】
また、プロセッサ11は、荷合わせエリアから(たとえば、検品エリアへ)搬送された出荷箱4の体積にさらに基づいて出荷箱4の体積の合計を算出してもよい。即ち、プロセッサ11は、荷合わせエリアから搬送された出荷箱4の体積を荷合わせエリアに搬送された出荷箱4の体積から減算して、荷合わせエリアに存在する出荷箱4の体積の合計を算出する。
【0092】
荷合わせエリアに存在する出荷箱4の体積の合計を算出すると、プロセッサ11は、算出された合計を表示部16に表示する。また、プロセッサ11は、算出された合計が所定の閾値を超えている場合、警告を表示部16に表示してもよい。
【0093】
また、プロセッサ11は、荷合わせエリアに存在可能な出荷箱4の体積と算出された合計とに基づいて荷合わせエリアにおける出荷箱4の占有率(現実に存在する出荷箱4の体積と存在可能な出荷箱4の体積との比率)を算出してもよい。
【0094】
占有率を算出すると、プロセッサ11は、算出された占有率を表示部16に表示する。また、プロセッサ11は、算出された占有率が所定の閾値を超えている場合、警告を表示部16に表示してもよい。
【0095】
また、プロセッサ11は、検品エリアにおいて検品された1つの出荷箱4の体積を取得する機能を有する。
【0096】
ここでは、物品を格納した出荷箱4は、かご車21cにより荷合わせエリアから検品エリアに搬送されたものとする。
【0097】
検品エリアにおいて、オペレータは、出荷箱4を検品する。なお、オペレータは、端末5cに表示される画面に基づいて出荷箱4を検品してもよい。
【0098】
オペレータは、出荷箱4を検品すると、端末5cに検品が完了したことを示す操作を入力する。この時、オペレータは、出荷箱4をカメラ6bの撮影領域に配置してもよい。
【0099】
プロセッサ11は、WCS20及び端末5cを通じて当該操作を入力する。当該操作を入力すると、プロセッサ11は、WCS20を通じてカメラ6bから出荷箱4を撮影した撮影画像を取得する。プロセッサ11は、カメラ6bに出荷箱4を撮影させる信号を送信してもよいし、カメラ6bが継続して送信する撮影画像を取得してもよい。
【0100】
撮影画像を取得すると、プロセッサ11は、所定の画像解析アルゴリズムに従って撮影画像から出荷箱4の体積を算出する。たとえば、プロセッサ11は、カメラ6bの焦点距離などに基づいて出荷箱4の各辺の長さを算出して出荷箱4の体積を算出する。また、プロセッサ11は、画像処理モデル(ニューラルネットワークなど)を用いて撮影画像から出荷箱4の体積を算出してもよい。
【0101】
また、オペレータは、物品を投入した出荷箱4の種類を端末5cに入力するものであってもよい。この場合、プロセッサ11は、WCS20を介して出荷箱4の種類を取得する。プロセッサ11は、データベース112などを参照して、出荷箱4の種類から体積を取得してもよい。
【0102】
また、プロセッサ11は、検品エリアに存在する出荷箱4の体積に関する情報を出力する機能を有する。
【0103】
検品エリアの出荷箱4の体積を取得すると、プロセッサ11は、取得された体積に基づいて検品エリアに存在する出荷箱4の体積の合計を算出する。たとえば、プロセッサ11は、取得された体積の履歴に基づいて出荷箱4の体積の合計を算出する。
【0104】
また、プロセッサ11は、検品エリアから(たとえば、バッファエリア又はトラックバースエリアへ)搬送された出荷箱4の体積にさらに基づいて出荷箱4の体積の合計を算出してもよい。即ち、プロセッサ11は、検品エリアから搬送された出荷箱4の体積を検品エリアに搬送された出荷箱4の体積から減算して、荷合わせエリアに存在する出荷箱4の体積の合計を算出する。
【0105】
検品エリアに存在する出荷箱4の体積の合計を算出すると、プロセッサ11は、算出された合計を表示部16に表示する。また、プロセッサ11は、算出された合計が所定の閾値を超えている場合、警告を表示部16に表示してもよい。
【0106】
また、プロセッサ11は、検品エリアに存在可能な出荷箱4の体積と算出された合計とに基づいて検品エリアにおける出荷箱4の占有率(現実に存在する出荷箱4の体積と存在可能な出荷箱4の体積との比率)を算出してもよい。
【0107】
占有率を算出すると、プロセッサ11は、算出された占有率を表示部16に表示する。また、プロセッサ11は、算出された占有率が所定の閾値を超えている場合、警告を表示部16に表示してもよい。
【0108】
また、プロセッサ11は、バッファエリアにおいて保管されている出荷箱4の体積を取得する機能を有する。
【0109】
ここでは、物品を格納した出荷箱4は、フォークリフト22により検品エリアからバッファエリアに搬送されたものとする。
【0110】
たとえば、検品エリアから出荷箱4がフォークリフト22から搬送されたタイミングで、プロセッサ11は、WCS20を介してカメラ6cから出荷箱4の集合(出荷箱群)を撮影した撮影画像を取得する。プロセッサ11は、カメラ6cに出荷箱群を撮影させる信号を送信してもよいし、カメラ6cが継続して送信する撮影画像を取得してもよい。
【0111】
撮影画像を取得すると、プロセッサ11は、所定の画像解析アルゴリズムに従って撮影画像から出荷箱群の体積を算出する。たとえば、プロセッサ11は、カメラ6cの焦点距離などに基づいて出荷箱群の各辺の長さを算出して出荷箱群の体積を算出する。また、プロセッサ11は、画像処理モデル(ニューラルネットワークなど)を用いて撮影画像から出荷箱群の体積を算出してもよい。
【0112】
また、プロセッサ11は、トラックバースエリアにおいて保管されている出荷箱4の体積を取得する機能を有する。
【0113】
ここでは、物品を格納した出荷箱4は、フォークリフト22により検品エリアからトラックバースエリアに搬送されたものとする。
【0114】
たとえば、検品エリアから出荷箱4がフォークリフト22から搬送されたタイミングで、プロセッサ11は、WCS20を通じてカメラ6dから出荷箱4の集合(出荷箱群)を撮影した撮影画像を取得する。プロセッサ11は、カメラ6dに出荷箱群を撮影させる信号を送信してもよいし、カメラ6dが継続して送信する撮影画像を取得してもよい。
【0115】
撮影画像を取得すると、プロセッサ11は、所定の画像解析アルゴリズムに従って撮影画像から出荷箱群の体積を算出する。たとえば、プロセッサ11は、カメラ6dの焦点距離などに基づいて出荷箱群の各辺の長さを算出して出荷箱群の体積を算出する。また、プロセッサ11は、画像処理モデル(ニューラルネットワークなど)を用いて撮影画像から出荷箱群の体積を算出してもよい。
【0116】
また、プロセッサ11は、バッファエリア及びトラックバースに存在する出荷箱4の体積に関する情報を出力する機能を有する。
【0117】
バッファエリア及びトラックバースの出荷箱4の体積を取得すると、プロセッサ11は、取得された体積に基づいてバッファエリア及びトラックバースに存在する出荷箱4の体積の合計をそれぞれ算出する。たとえば、プロセッサ11は、取得された体積の履歴に基づいてバッファエリア及びトラックバースの出荷箱4の体積の合計をそれぞれ算出する。また、プロセッサ11は、バッファエリア又はトラックバースエリアから搬送された出荷箱4の体積にさらに基づいて出荷箱4の体積の合計をそれぞれ算出してもよい。
【0118】
バッファエリア及びトラックバースに存在する出荷箱4の体積の合計をそれぞれ算出すると、プロセッサ11は、算出された合計をそれぞれ表示部16に表示する。また、プロセッサ11は、バッファエリアの合計が所定の閾値を超えている場合、バッファエリアにおける警告を表示部16に表示してもよい。また、プロセッサ11は、トラックバースエリアの合計が所定の閾値を超えている場合、トラックバースエリアにおける警告を表示部16に表示してもよい。
【0119】
また、プロセッサ11は、バッファエリアに存在可能な出荷箱4の体積と算出された合計とに基づいてバッファエリアにおける出荷箱4の占有率(現実に存在する出荷箱4の体積と存在可能な出荷箱4の体積との比率)を算出してもよい。また、プロセッサ11は、トラックバースエリアに存在可能な出荷箱4の体積と算出された合計とに基づいてトラックバースエリアにおける出荷箱4の占有率(現実に存在する出荷箱4の体積と存在可能な出荷箱4の体積との比率)を算出してもよい。
【0120】
バッファエリア及びトラックバースの占有率をそれぞれ算出すると、プロセッサ11は、算出された占有率をそれぞれ表示部16に表示する。また、プロセッサ11は、バッファエリアの占有率が所定の閾値を超えている場合、バッファエリアにおける警告を表示部16に表示してもよい。また、プロセッサ11は、トラックバースエリアの占有率が所定の閾値を超えている場合、トラックバースエリアにおける警告を表示部16に表示してもよい。
【0121】
次に、物品処理システム100の動作例について説明する。
図4は、物品処理システム100の動作例について説明するためのシーケンス図である。
【0122】
まず、WMS2は、出荷オーダをWES10に送信する(S11)。WES10のプロセッサ11は、WMSインターフェース17を通じて出荷オーダを取得する。出荷オーダを取得すると、プロセッサ11は、出荷オーダの順番を入れ替える(S12)。
【0123】
出荷オーダの順番を入れ替えると、プロセッサ11は、先頭の出荷オーダに基づいて、WCS20を介して、ピッキングする物品を指示する画面をステーションPC111に表示する(S13)。ここでは、プロセッサ11は、WCS20を介してAGV7にステーションPへ棚8を搬送させておいてもよい。
【0124】
ピッキングする物品を指示する画面をステーションPC111に表示すると、プロセッサ11は、WCS20を介して、ピッキングする物品を指示する画面を端末5aに表示する(S14)。ただし、ステーションPC111と端末5aとに表示するピッキングする物品を指示する画面は、全く同一の画面である必要はなく、表示形式が異なるものであっても良い。
【0125】
ここで、ステーションPC111は、オペレータの操作に従ってピッキングが完了したことを示す信号をWES10に送信するものとする(S15)。また、端末5aは、オペレータの操作に従ってピッキングが完了したことを示す信号をWES10に送信するものとする(S16)。
【0126】
プロセッサ11は、WCS20を介して、両信号を取得する。ここで、物品を格納するケース1a及びケース1bは、荷合わせエリアに搬送されるものとする。また、荷合わせエリアにおいて、オペレータは、搬送されたケース1a及びケース1bから出荷箱4へ荷物を移し替えるものとする。荷物の移し替えが完了すると、オペレータは、荷合わせが完了したことを示す操作を端末5bに入力する。端末5bは、荷合わせが完了したことを示す信号をWES10に送信するものとする(S17)。
【0127】
プロセッサ11が当該信号を取得すると、カメラ6aは、物品を格納した出荷箱4を撮影する(S18)。出荷箱4を撮影すると、カメラ6aは、撮影画像をWES10に送信する(S19)。
【0128】
プロセッサ11は、WCS20を介して、撮影画像をカメラ6aから取得する。撮影画像を取得すると、プロセッサ11は、撮影画像に基づいて荷合わせエリアにおける出荷箱4の体積に関する情報を表示部16に表示する(S20)。
【0129】
ここで、出荷箱4は、荷合わせエリアから検品エリアに搬送されるものとする。また、検品エリアにおいて、オペレータは、搬送された出荷箱4を検品するものとする。検品が完了すると、オペレータは、検品が完了したことを示す操作を端末5cに入力する。端末5cは、検品が完了したことを示す信号をWES10に送信するものとする(S21)。
【0130】
プロセッサ11が当該信号を取得すると、カメラ6bは、物品を格納した出荷箱4を撮影する(S22)。出荷箱4を撮影すると、カメラ6bは、撮影画像をWES10に送信する(S23)。
【0131】
プロセッサ11は、WCS20を介して、撮影画像をカメラ6bから取得する。撮影画像を取得すると、プロセッサ11は、撮影画像に基づいて検品エリアにおける出荷箱4の体積に関する情報を表示部16に表示する(S24)。
ここで、出荷箱4は、検品エリアからバッファエリア又はトラックバースエリアに搬送されるものとする。
【0132】
また、カメラ6cは、バッファエリアが保管する出荷箱4を撮影する(S25)。出荷箱4を撮影すると、カメラ6cは、撮影画像をWES10に送信する(S26)。
また、カメラ6dは、トラックバースエリアが保管する出荷箱4を撮影する(S27)。出荷箱4を撮影すると、カメラ6dは、撮影画像をWES10に送信する(S28)。
【0133】
プロセッサ11は、WCS20を介して、撮影画像をカメラ6c及びカメラ6dからそれぞれ取得する。撮影画像を取得すると、プロセッサ11は、撮影画像に基づいてバッファエリア及びトラックバースエリアにおける出荷箱4の体積に関する情報を表示部16に表示する(S29)。
【0134】
プロセッサ11が当該情報を表示部16に表示すると、物品処理システム100は、動作を終了する。
なお、物品処理システム100は、未処理の出荷オーダが存在する場合、S13に戻ってもよい。
【0135】
次に、物品処理システム100の他の動作例について説明する。
図5は、物品処理システム100の他の動作例について説明するためのシーケンス図である。ここでは、荷合わせエリアにおいて、オペレータは、ケース1a及び1bから所定の箱に物品を格納するものとする。また、検品エリアにおいて、オペレータは、検品の後に所定の箱から出荷箱4に物品を移し替えるものとする。
【0136】
まず、WMS2は、出荷オーダをWES10に送信する(S11)。WES10のプロセッサ11は、WMSインターフェース17を通じて出荷オーダを取得する。出荷オーダを取得すると、プロセッサ11は、出荷オーダの順番を入れ替える(S12)。
【0137】
出荷オーダの順番を入れ替えると、プロセッサ11は、先頭の出荷オーダに基づいて、WCS20を介して、ピッキングする物品を指示する画面をステーションPC111に表示する(S13)。ここでは、プロセッサ11は、WCS20を介してAGV7にステーションPへ棚8を搬送させておいてもよい。
【0138】
ピッキングする物品を指示する画面をステーションPC111に表示すると、プロセッサ11は、WCS20を介して、ピッキングする物品を指示する画面を端末5aに表示する(S14)。ただし、ステーションPC111と端末5aとに表示するピッキングする物品を指示する画面は、全く同一の画面である必要はなく、表示形式が異なるものであっても良い。
【0139】
ここで、ステーションPC111は、オペレータの操作に従ってピッキングが完了したことを示す信号をWES10に送信するものとする(S15)。また、端末5aは、オペレータの操作に従ってピッキングが完了したことを示す信号をWES10に送信するものとする(S16)。
【0140】
プロセッサ11は、WCS20を介して、両信号を取得する。ここで、物品を格納するケース1a及びケース1bは、荷合わせエリアに搬送されるものとする。また、荷合わせエリアにおいて、オペレータは、搬送されたケース1a及びケース1bから所定の箱へ荷物を移し替えるものとする。
【0141】
また、当該所定の箱は、荷合わせエリアから検品エリアに搬送されたものとする。また、検品エリアにおいて、オペレータは、検品を完了したものとする。
【0142】
検品が完了すると、プロセッサ11は、WCS20を介して、当該所定の箱から物品を詰め替える出荷箱4を指示する画面を端末5cに表示する(S31)。
【0143】
ここで、検品エリアにおいて、オペレータは、当該所定の箱から出荷箱4に物品を詰め替えるものとする。詰め替えが完了すると、オペレータは、詰め替えが完了したことを示す操作を端末5cに入力する。端末5cは、詰め替え検品が完了したことを示す信号をWES10に送信する(S32)。
【0144】
プロセッサ11が当該信号を取得すると、カメラ6bは、物品を格納した出荷箱4を撮影する(S22)。出荷箱4を撮影すると、カメラ6bは、撮影画像をWES10に送信する(S23)。
【0145】
プロセッサ11は、WCS20を介して、撮影画像をカメラ6bから取得する。撮影画像を取得すると、プロセッサ11は、撮影画像に基づいて検品エリアにおける出荷箱4の体積に関する情報を表示部16に表示する(S24)。
ここで、出荷箱4は、検品エリアからバッファエリア又はトラックバースエリアに搬送されるものとする。
【0146】
また、カメラ6cは、バッファエリアが保管する出荷箱4を撮影する(S25)。出荷箱4を撮影すると、カメラ6cは、撮影画像をWES10に送信する(S26)。
また、カメラ6dは、トラックバースエリアが保管する出荷箱4を撮影する(S27)。出荷箱4を撮影すると、カメラ6dは、撮影画像をWES10に送信する(S28)。
【0147】
プロセッサ11は、WCS20を介して、撮影画像をカメラ6c及びカメラ6dからそれぞれ取得する。撮影画像を取得すると、プロセッサ11は、撮影画像に基づいてバッファエリア及びトラックバースエリアにおける出荷箱4の体積に関する情報を表示部16に表示する(S29)。
【0148】
プロセッサ11が当該情報を表示部16に表示すると、物品処理システム100は、動作を終了する。
なお、物品処理システム100は、未処理の出荷オーダが存在する場合、S13に戻ってもよい。
【0149】
次に、物品処理システム100のさらに他の動作例について説明する。
図6は、物品処理システム100のさらに他の動作例について説明するためのシーケンス図である。ここでは、物品処理システム100は、棚ピッキングエリア及び人ピッキングエリアにおいて同一のケース1a(又はケース1b)に物品を投入する。また、物品処理システム100は、検品エリアにおいて、検品の後にケース1aから出荷箱4に物品を移し替えるものとする。
【0150】
まず、WMS2は、出荷オーダをWES10に送信する(S11)。WES10のプロセッサ11は、WMSインターフェース17を通じて出荷オーダを取得する。出荷オーダを取得すると、プロセッサ11は、出荷オーダの順番を入れ替える(S12)。
【0151】
出荷オーダの順番を入れ替えると、プロセッサ11は、先頭の出荷オーダに基づいて、WCS20を介して、ピッキングする物品を指示する画面をステーションPC111に表示する(S41)。ここでは、プロセッサ11は、WCS20を介してAGV7にステーションPへ棚8を搬送させておいてもよい。
【0152】
ここで、ステーションPにおいて、オペレータは、棚8から物品をケース1aに投入するものとする。オペレータは、ピッキングが完了したことを示す操作をステーションPC111に入力する。ステーションPC111は、オペレータの操作に従ってピッキングが完了したことを示す信号をWES10に送信する(S42)。
プロセッサ11は、WCS20を介して、当該信号を取得する。ここで、物品を格納するケース1aは、棚ピッキングエリアから人ピッキングエリアに搬送される。
【0153】
ケース1aが棚ピッキングエリアから人ピッキングエリアに搬送されると、プロセッサ11は、WCS20を介して、ピッキングする物品を指示する画面を端末5aに表示する(S43)。
【0154】
ここで、人ピッキングエリアにおいて、オペレータは、棚8から物品をケース1aに投入するものとする。オペレータは、ピッキングが完了したことを示す操作を端末5aに入力する。端末5aは、オペレータの操作に従ってピッキングが完了したことを示す信号をWES10に送信する(S44)。
プロセッサ11は、WCS20を介して、当該信号を取得する。ここで、物品を格納するケース1aは、人ピッキングエリアから検品エリアに搬送される。また、検品エリアにおいて、オペレータは、検品を完了する。
【0155】
検品が完了すると、プロセッサ11は、WCS20を介して、ケース1aから物品を詰め替える出荷箱4を指示する画面を端末5cに表示する(S31)。
【0156】
ここで、検品エリアにおいて、オペレータは、当該所定の箱から出荷箱4に物品を詰め替えるものとする。詰め替えが完了すると、オペレータは、詰め替えが完了したことを示す操作を端末5cに入力する。端末5cは、詰め替え検品が完了したことを示す信号をWES10に送信する(S32)。
【0157】
プロセッサ11が当該信号を取得すると、カメラ6bは、物品を格納した出荷箱4を撮影する(S22)。出荷箱4を撮影すると、カメラ6bは、撮影画像をWES10に送信する(S23)。
【0158】
プロセッサ11は、WCS20を介して、撮影画像をカメラ6bから取得する。撮影画像を取得すると、プロセッサ11は、撮影画像に基づいて検品エリアにおける出荷箱4の体積に関する情報を表示部16に表示する(S24)。
ここで、出荷箱4は、検品エリアからバッファエリア又はトラックバースエリアに搬送されるものとする。
【0159】
また、カメラ6cは、バッファエリアが保管する出荷箱4を撮影する(S25)。出荷箱4を撮影すると、カメラ6cは、撮影画像をWES10に送信する(S26)。
また、カメラ6dは、トラックバースエリアが保管する出荷箱4を撮影する(S27)。出荷箱4を撮影すると、カメラ6dは、撮影画像をWES10に送信する(S28)。
【0160】
プロセッサ11は、WCS20を介して、撮影画像をカメラ6c及びカメラ6dからそれぞれ取得する。撮影画像を取得すると、プロセッサ11は、撮影画像に基づいてバッファエリア及びトラックバースエリアにおける出荷箱4の体積に関する情報を表示部16に表示する(S29)。
【0161】
プロセッサ11が当該情報を表示部16に表示すると、物品処理システム100は、動作を終了する。
なお、物品処理システム100は、未処理の出荷オーダが存在する場合、S41に戻ってもよい。
【0162】
なお、物品処理システム100は、棚ピッキングエリア又は人ピッキングエリアの何れかでピッキングされた物品を出荷するものであってもよい。たとえば、物品処理システム100は、荷合わせエリア又は検品エリアにおいて、ピッキングされた物品を出荷箱4に詰め替えるものであってもよい。
【0163】
また、物品処理システム100は、AGV7の代わりに又はAGV7に追加して、棚8から物品を格納したトートを取り出すトート搬送ロボットを備えるものであってもよい。この場合、物品処理システム100は、トート搬送ロボットを用いて棚8からトートを取り出してステーションPへ搬送する。物品処理システム100は、ステーションPにおいてトートから物品をピッキングする。
【0164】
また、物品処理システム100は、AGV7を備えなくともよい。この場合、物品処理システム100は、人ピッキングエリアにおいて物品をピッキングする。
【0165】
また、物品処理システム100は、出荷オーダを記載した伝票をオペレータ間で回送して物品を出荷するものであってもよい。この場合、物品処理システム100は、端末5a乃至5cを備えなくともよい。
【0166】
また、物品処理システム100は、荷合わせエリア、検品エリア、バッファエリア及び/又はトラックバースエリアにおける出荷箱の体積に基づいて、棚ピッキングエリア及び/又は人ピッキングエリアにおけるピッキングの速度を調整してもよい。
【0167】
以上のように構成された物品処理システムは、荷合わせエリア、検品エリア、バッファエリア及びトラックバースエリアにおいて、物品を格納する出荷箱の体積に関する情報を表示する。即ち、物品処理システムは、物品をピッキングする工程よりも下流に工程において出荷箱の体積に関する情報を表示する。したがって、物品処理システムは、下流の工程において出荷箱の体積を可視化することができる。
【0168】
本実施形態に係るプログラムは、電子機器に記憶された状態で譲渡されてよいし、電子機器に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。後者の場合は、プログラムは、ネットワークを介して譲渡されてよいし、記憶媒体に記憶された状態で譲渡されてもよい。記憶媒体は、非一時的な有形の媒体である。記憶媒体は、コンピュータ可読媒体である。記憶媒体は、CD-ROM、メモリカード等のプログラムを記憶可能かつコンピュータで読取可能な媒体であればよく、その形態は問わない。
【0169】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0170】
1a…ケース、1b…ケース、2…WMS、3…DAS、4…出荷箱、5(5a乃至5c)…端末、6(6a乃至6d)…カメラ、7…AGV、8…棚、9…充電ステーション、10…WES、11…プロセッサ、12…ROM、13…RAM、14…NVM、15…操作部、16…表示部、17…WMSインターフェース、18…WCSインターフェース、20…WCS、21a…車、21b…車、21c…車、22…フォークリフト、23…トラック、100…物品処理システム、112…データベース。