(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024099555
(43)【公開日】2024-07-25
(54)【発明の名称】画像表示のためのデバイスおよび方法
(51)【国際特許分類】
G09G 5/00 20060101AFI20240718BHJP
G09G 5/37 20060101ALI20240718BHJP
G09G 5/373 20060101ALI20240718BHJP
H04N 5/66 20060101ALI20240718BHJP
G06F 3/04845 20220101ALI20240718BHJP
【FI】
G09G5/00 550C
G09G5/37 320
G09G5/00 555G
G09G5/373
H04N5/66 D
G06F3/04845
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024061170
(22)【出願日】2024-04-05
(62)【分割の表示】P 2021500788の分割
【原出願日】2019-07-11
(31)【優先権主張番号】18305969.0
(32)【優先日】2018-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】518341334
【氏名又は名称】インターディジタル・シーイー・パテント・ホールディングス・ソシエテ・パ・アクシオンス・シンプリフィエ
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】ケール,グルヴェン
(72)【発明者】
【氏名】モリン,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ジェゴー,カリン
(72)【発明者】
【氏名】フラルー,セバスティアン
【テーマコード(参考)】
5C058
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5C058BA35
5C182AB08
5C182AC43
5C182BA14
5C182BA29
5C182BA39
5C182BA46
5C182CB13
5C182CB14
5C182CB23
5C182CB32
5C182CB44
5C182CB54
5C182DA04
5C182DA14
5E555AA21
5E555BA04
5E555BA18
5E555BB04
5E555BB18
5E555BC04
5E555CA10
5E555CA42
5E555CA44
5E555CB21
5E555CC24
5E555CC25
5E555CC27
5E555DC24
5E555DC26
5E555DC27
5E555FA00
(57)【要約】 (修正有)
【解決手段】ディスプレイデバイスは、画像を取得し(S210)、ディスプレイデバイスのスクリーンの傾斜の現在の測定値を取得し(S220)、画像を回転させて画像を水平線に平行にレンダリングして傾斜を補償し(S230)、画像を全体としてスクリーン上で水平に拡大縮小(S240)および表示(S250)する。
【効果】画像は、他の画像が処理されて水平に表示されるビデオの一部分にすることができる。スクリーンに表示されたときに画像のサイズを最大化するように画像を拡大縮小することができる。これは、傾斜が変化しない期間の後に実行することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイデバイス(100)であって、
スクリーン(110)と、
水平線に対する前記ディスプレイデバイスの前記スクリーン(110)の傾斜を測定するように構成された傾斜計(140)と、
少なくとも1つのプロセッサ(120)であって、
画像を取得し、
前記画像を回転させて前記傾斜を補償して前記画像を水平線と平行にレンダリングし、
前記画像が前記スクリーンに表示されるように前記画像を拡大縮小し、
前記画像を表示するように構成された少なくとも1つのハードウェアプロセッサ(120)と、を備えるディスプレイデバイス(100)。
【請求項2】
画像を表示するための方法(200)であって、ディスプレイデバイス(100)において、
-画像を取得すること(S210)と、
-前記ディスプレイデバイス(100)のスクリーン(110)の傾斜の現在の測定値を取得すること(S220)と、
-前記画像を回転させて前記傾斜を補償して前記画像を水平線と平行にレンダリングすること(S230)と、
-前記画像が前記スクリーン上に表示されるように前記画像を拡大縮小すること(S240)と、
-前記画像を前記スクリーン上に表示すること(S250)と、を含む、方法(200)。
【請求項3】
前記画像がビデオの画像であり、前記ビデオの各画像が前記スクリーン(110)上に水平に表示される、請求項1に記載のディスプレイデバイスまたは請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記画像を、前記スクリーン(110)上に表示されたときに前記画像のサイズを最大化するように拡大縮小することを、前記少なくとも1つのプロセッサ(120)が実行するように構成されている請求項1もしくは3に記載のディスプレイデバイス、または含む請求項2もしくは3に記載の方法。
【請求項5】
傾斜が変化しなかった期間の後に前記画像のサイズを最大化することを、前記少なくとも1つのプロセッサ(120)が実行するように構成されている請求項4に記載のディスプレイデバイス、または含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記傾斜に関係なく前記スクリーン(110)に収まるように前記画像を拡大縮小することを、前記少なくとも1つのプロセッサ(120)がさらに実行するように構成されている請求項1および3~5のいずれか一項に記載のディスプレイデバイス、または含む請求項2~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
現在の傾斜からさらに所定の量傾斜された場合であっても前記スクリーン(110)に収まるように前記画像を拡大縮小することを、前記少なくとも1つのプロセッサ(120)が実行するように構成されている請求項1および3~6のいずれか一項に記載のディスプレイデバイス、または含む請求項2~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
取得した前記画像がオーバースキャンされた画像であり、表示された前記画像が、水平位置で前記スクリーン上に表示されることになる前記オーバースキャンされた画像の一部分である、請求項1および3~7のいずれか一項に記載のディスプレイデバイス、または含む請求項2~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
ディスプレイデバイス(100)であって、
スクリーン(110)と、
水平線に対する前記スクリーン(110)の傾斜を測定するように構成された傾斜計(140)と、
少なくとも1つのハードウェアプロセッサ(120)であって、
中央部分とエッジを含むオーバースキャンされた画像であって、前記エッジが前記スクリーンに水平位置で表示されない、オーバースキャンされた画像を取得し、
前記オーバースキャンされた画像を回転させて前記傾斜を補償して前記画像を水平線と平行にレンダリングし、
前記オーバースキャンされた画像のスクリーン形状部分であって、前記スクリーンの前記傾斜に応じて前記オーバースキャンされた画像に対して回転させられた、スクリーン形状部分を表示するように構成された、少なくとも1つのハードウェアプロセッサ(120)と、を備えるディスプレイデバイス(100)。
【請求項10】
画像を表示するための方法(200)であって、ディスプレイデバイス(100)において、
-少なくとも1つのハードウェアプロセッサ(120)によって、中央部分とエッジを含むオーバースキャンされた画像であって、前記エッジが前記スクリーンに水平位置で表示されない、オーバースキャンされた画像を取得すること(S210)と、
-前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサ(120)によって、前記ディスプレイデバイス(100)のスクリーン(110)の傾斜の現在の測定値を取得すること(S220)と、
-前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサ(120)によって、前記オーバースキャンされた画像を回転させて前記傾斜を補償して前記画像を水平線と平行にレンダリングすること(S230)と、
-前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサ(120)によって、前記スクリーン(110)上に、前記オーバースキャンされた画像のスクリーン形状部分であって、前記スクリーンの前記傾斜に応じて前記オーバースキャンされた画像に対して回転させられた、スクリーン形状部分を表示することと、を含む方法(200)。
【請求項11】
プロセッサによって実行されると、請求項2~8または請求項10のいずれかに一項に記載の方法のステップを実施する、プログラムコード命令を格納する非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
装置(700)であって、
画像をキャプチャするように構成された画像キャプチャデバイス(710)と、
前記装置(700)のロール角を測定するように構成されたセンサ(730)と、
形状を有し、画像をレンダリングするように構成されたスクリーン(740)と、
プロセッサ(750)であって、
キャプチャされた前記画像の一部分であって、前記スクリーンの前記形状を有し、水平線と平行になるように前記ロール角に対して逆傾斜している、一部分を抽出し、
前記スクリーン上に、前記水平線と平行な前記画像の前記一部分を表示するように構成されたプロセッサ(750)と、を備える装置(700)。
【請求項13】
前記プロセッサ(750)が、前記ロール角が前記ロール限界境界内にある場合にのみ前記画像の前記一部分を抽出しないようにさらに構成された、請求項12に記載の装置(700)。
【請求項14】
前記センサ(730)が、前記装置(700)のピッチ角を測定するようにさらに構成されており、前記プロセッサ(750)が、前記ピッチ角が前記ピッチ角境界内にある場合にのみ前記一部品を抽出するようにさらに構成された、請求項12または13に記載の装置(700)。
【請求項15】
前記画像の一部分を格納するためのメモリ(720)をさらに備え、前記プロセッサ(750)が、前記メモリ(720)への格納の前に前記画像の前記一部分のサイズを変えるようにさらに構成された、請求項12~14のいずれか一項に記載の装置(700)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、ディスプレイデバイス、特に回転可能なディスプレイでの表示に関する。
【背景技術】
【0002】
この節では、読者に技術分野の様々な態様を紹介することが意図されており、これらの態様は、以下に説明および/または特許請求する本開示の様々な態様に関連することができる。本考察は、読者に背景情報を提供して、本開示の様々な態様をより良好に理解するのを容易にするのに役立つと考えられる。したがって、これらの記述は、この観点から読み取られるべきであり、先行技術を容認したものとして読み取られるべきではないということを理解されたい。
【0003】
スマートフォンやタブレットなどのモバイルディスプレイデバイスでのビデオ視聴が広く行われている。このようなデバイスに固有の可搬性は大きな利点ではあるが、非モバイルデバイスをその表示画像が水平になるように比較的簡単に配置できる場合であっても、モバイルデバイスは必ずしもそうとは限らない、という少なくとも1つの欠点を同時に有する。
【0004】
凹凸のある面または傾斜した面でモバイルデバイスを使用する場合、ユーザがモバイルデバイスを支えるなどしてディスプレイを水平にする手順を実行しない限り、モバイルデバイスのディスプレイは水平にはならない。ディスプレイが水平でない場合、表示画像も水平ではない。これは、ある程度、非水平方向の動きのある車両にも当てはまる(ボートやでこぼこの道の車で経験される場合など)。
【0005】
人間の目は、表示画像が水平でないことに簡単に気付くため、混乱を招き、視聴者を苛立たせ得る。
【0006】
JP2008281659は、車のゲームに使用できるゲーム機について説明している。その機体は、概して円形であり、駆動輪とルートを表示するスクリーンとの両方として機能する。機体を回転させると(車の向きを変えるために)、表示されている円形の画像が反対方向に回転して、表示画像が水平になる。ただし、この解決手段は円形スクリーンでのみ機能する。
【0007】
したがって、モバイルディスプレイデバイスの少なくともいくつかの欠点に対処する解決手段が望まれていることを理解されたい。本原理はそのような解決手段を提供することである。
【発明の概要】
【0008】
第1の態様では、本原理は、スクリーンと、水平線に対するスクリーンの傾斜を測定するように構成された傾斜計と、画像を取得し、画像を回転させて傾斜を補償して画像を水平線と平行にレンダリングし、画像がスクリーンに表示されるように画像を拡大縮小し、画像を表示するように構成された少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、を備えるディスプレイデバイスに関する。
【0009】
第2の態様では、本原理は、画像を表示するためのディスプレイデバイス内の方法に関する。少なくとも1つのハードウェアプロセッサは、画像とディスプレイデバイスのスクリーンの傾斜の現在の測定値とを取得し、画像を回転させて傾斜を補償して画像を水平線と平行にレンダリングし、画像が全体としてスクリーン上に水平方向に表示されるように画像を拡大縮小し、画像がスクリーンに表示されるように画像を表示する。
【0010】
第3の態様では、本原理は、スクリーンと、水平線に対するスクリーンの傾斜を測定するように構成された傾斜計と、中央部分およびエッジを含むオーバースキャンされた画像であって、エッジが水平位置でスクリーンに表示されない、オーバースキャン画像を取得し、オーバースキャンされた画像を回転させて傾斜を補償して画像を水平線と平行にレンダリングし、オーバースキャンされた画像のスクリーン形状部分であって、スクリーンの傾斜に応じて、オーバースキャンされた画像に対して回転させられる、スクリーン形状部分を表示するように構成された少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、を備えるディスプレイデバイスに関する。
【0011】
第4の態様では、本原理は、画像を表示するためのディスプレイデバイス内の方法に関する。少なくとも1つのハードウェアプロセッサは、画像とディスプレイデバイスのスクリーンの傾斜の現在の測定値とを取得し、画像を回転させて傾斜を補償して画像を水平線と平行にレンダリングし、オーバースキャンされた画像のスクリーン形状部分であって、スクリーンの傾斜に応じて、オーバースキャンされた画像に対して回転させられる、スクリーン形状部分をスクリーン上に表示する。
【0012】
第5の態様では、本原理は、プロセッサによって実行されると、第2の態様による方法のステップを実施するプログラムコード命令を格納する非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。
【0013】
第6の態様では、本原理は、画像をキャプチャするように構成された画像キャプチャデバイスと、装置のロール角を測定するように構成されたセンサと、形状を有し、画像をレンダリングするように構成されたスクリーンと、キャプチャされた画像の部分であって、スクリーンの形状を有して水平線と平行になるようにロール角に対して逆傾斜している、部分を抽出し、スクリーン上に水平線と平行な部分を表示するように構成されたプロセッサと、を備える装置に関する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
次に、本原理の特徴を、限定されない例として、添付の図面を参照して説明する。
【
図1】本原理の一実施形態によるモバイルディスプレイデバイスを示す。
【
図2】本原理の一実施形態による方法のフローチャートを示す。
【
図3】水平のディスプレイデバイスでの画像の表示例を示す。
【
図4】傾斜したディスプレイデバイスでの画像の表示の第1の例を示す。
【
図5】傾斜したディスプレイデバイスでの画像の表示の第2の例を示す。
【
図7】代替実施形態による画像キャプチャ装置を示す。
【
図8】画像キャプチャ装置のピッチ角とロール角を示す。
【
図10】一実施形態で使用されるピッチ角および限界を示す。
【
図11】画像をキャプチャする、ロール角=0°の画像キャプチャ装置を示す。
【
図12】一実施形態による、ロール角≠0°の画像キャプチャ装置を示す。
【
図13】一実施形態による、ロール角境界のないロール角を有する画像キャプチャ装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本原理の一実施形態によるモバイルディスプレイデバイス100を示す。モバイルディスプレイデバイス100は、例えば、スマートフォンまたはタブレットとすることができる。モバイルディスプレイデバイス100は、好ましくは少なくとも本質的に長方形(または正方形)であるが以下に示すように他の形状も可能なスクリーン110、少なくとも1つのハードウェアプロセッサ(「プロセッサ」)120、メモリ130、傾斜計(別名傾斜センサ)140、およびインターフェース150を含む。本原理を理解するのに有用ではないモバイルディスプレイデバイス100の部分は、明確にするために図示されていないことが理解されよう。
【0016】
スクリーン110は、画像を表示するように構成された任意の適切な従来のディスプレイとすることができる。主軸が水平線と平行である場合に、スクリーン110は水平であると見なされる。例えば、長方形のスクリーンの場合、これは、短いエッジの1つ、または長いエッジの1つが水平線と平行である場合に当てはまる。
【0017】
メモリ130は、スクリーン110上に表示するための少なくとも1つの画像を含むコンテンツに対して構成された任意の適切な従来のメモリとすることができる。メモリ130は、複数の物理メモリ回路として実装することができ、さらに、プロセッサ120によって実行されると、
図2に示される本原理による方法を実行する命令を含むソフトウェアプログラム命令を格納する非一時的記憶媒体とすることができる。
【0018】
傾斜計140は、水平(または同様のもの)に対する傾斜(すなわち回転)を測定し、傾斜の測定値をプロセッサ120に提供するように構成された任意の適切な従来の傾斜計とすることができる。傾斜計140は、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、または磁力計(場合により、位置決めシステムと連動する)を使用して実施することができる。
【0019】
インターフェース150は、例えば、スクリーン110上に表示するための少なくとも1つの画像を含むコンテンツを取得するために、他のデバイスと通信するように構成された任意の適切な従来のインターフェースとすることができる。一実施形態では、コンテンツはビデオコンテンツである。
【0020】
プロセッサ120は、傾斜計から傾斜の測定値を受け取り、少なくとも1つの画像を反対方向に同じ量だけ回転させることによって傾斜を補償することによって表示する少なくとも1つの画像を処理し、それによって表示されたときに水平である画像を取得するように構成される。プロセッサ120は、画像を拡大縮小するようにさらに構成される。例えば、回転の前に拡大縮小を実行して、スクリーンの傾斜に関係なくトリミングせずにスクリーンに収まる画像を取得できる。回転後に水平な画像に対して拡大縮小を実行して、特定のサイズの画像を取得することもできる。特定のサイズの第1の例は、すでに説明したものであり、回転に関係なくスクリーンに収まる水平な画像である。特定のサイズの第2の例は、スクリーンの現在の傾斜から所定の量まで回転した後でもスクリーンに収まる最大の画像である。所定の量はゼロにすることができ、これは、画像がサイズ変更されずにスクリーン上で可能な限り大きくなることを意味する。プロセッサは、事前設定された安定な期間、すなわち、プロセッサによって測定することができる本質的に同一の傾斜の期間の後に拡大縮小を実行するように構成することができる。
【0021】
非一時記憶媒体170は、プロセッサ120によって実行されると、
図2を参照して以下でさらに説明される機能を実行する命令を格納する。
【0022】
図2は、本原理の一実施形態による方法200を示す。ステップS210において、プロセッサ120は、スクリーン110上に表示する画像を取得する。画像は、メモリ130からまたはインターフェース150から受信することができ、場合によってはメモリ130を経由して、受信することができる。
【0023】
ステップS220において、プロセッサ120は、傾斜計140から傾斜の現在の測定値を受信する。受信は、プロセッサ120からの要求、傾斜計140からの予定された配信、または傾斜計140によって測定された傾斜の変化に応答することができる。
【0024】
ステップS230において、プロセッサ120は、傾斜の測定値の反対方向に同じ量だけ画像を回転させ、これにより画像を水平にレンダリングすることによって、画像を処理する。
【0025】
ステップS240において、プロセッサ120は、すでに説明したように、水平な画像を拡大縮小して特定のサイズを取得する。これにより、表示されたときにトリミングせずにディスプレイ上の画像のサイズを最大化することができ、これは、例えば、長方形のディスプレイの場合、拡大縮小された水平な画像の少なくとも2つの(対角線上にある)コーナがディスプレイの2つの対向するエッジに接触すると起こる。
【0026】
拡大縮小は、さまざまな方法で実行できる。第1の方法は、画像のサイズを提供するための入力として、スクリーン110と画像のアスペクト比、および傾斜角を備えたルックアップテーブル(場合によってはメモリ130に格納されている)を使用することである。第2の方法は、例えば、長方形の表示に適しており、スクリーンの一方のエッジからもう一方のエッジまでの傾斜角だけ回転した対角線の長さを計算し、画像のアスペクト比を使用してこの対角線の長さを、そこから倍率を取得できる幅と高さに変換することである。スクリーンの複雑な形式の場合、計算はより複雑になる可能性があるが、この複雑さはレンダリング効果に影響を与えない。
【0027】
前述のように、拡大縮小は、安定期間、例えば回転なしの事前設定期間、または例えば最後10回の振動の2倍大きい周期の後に起こることができる。この場合、ステップS240は、ステップS250の後に起こることができる。表示後に収まる拡大縮小が起こる場合でも、ステップS240で画像を事前に拡大縮小して、傾斜に関係なくスクリーンに収まるサイズにするか、または現在の傾斜から所定の量(±5°など)だけ傾斜した場合にスクリーンに収まるようにすることができる。
【0028】
さらに、例えば回転に関係なく画像がスクリーンに収まるサイズを取得するために、回転の前に拡大縮小を行うこともできる。
【0029】
さらに、プロセッサ120は、ステップS240の間にスクリーン110上の画像の位置を決定することができる。位置は、ディスプレイの中央にすることができる。
【0030】
ステップS250において、回転された(および場合によっては拡大縮小された)画像がスクリーン110上に表示される。画像は、好ましくは、スクリーン110の中央に表示されるが、中央に配置されていない位置aに表示することもできる。
【0031】
図3は、水平なディスプレイでの画像の表示例を示す。スクリーン110は水平であり、画像302も水平である。画像301は、スクリーン110全体を埋めるように示されているが、例えば、画像とスクリーンのアスペクト比が同じでない場合など、これが常に当てはまるとは限らないことを理解されたい。
【0032】
図4は、傾斜したディスプレイでの画像の表示の第1の例を示す。この図では、スクリーン110は、角度αだけ傾斜しており、画像302は、水平になるように反対方向に同じ量だけ回転している(スクリーン110の長辺に対して角度αだけ回転していることを意味する)。見てわかるように、回転した画像302は、その最大サイズを持たない(すなわち、サイズ変更せずに大きくすることができる)。
【0033】
図5は、傾斜したディスプレイでの画像の表示の第2の例を示す。この図では、スクリーン110は、再びα度傾斜しており、画像303は、再び回転して水平にレンダリングされている。見てわかるように、回転した画像303は、その最大サイズを持つ(すなわち、ディスプレイを超えて拡張せず、それによりサイズ変更されることなく、可能な限り大きい)。
【0034】
本原理は、海上でも機能することが理解されよう。これは、モバイルディスプレイデバイス100が配置されている船が横揺れしていても、コンテンツを水平に表示できることを意味する。これは、モバイルディスプレイデバイス100が水平線に対して安定した画像を提示することができるので、乗客が船酔いを感じるのを助けることができる。
【0035】
本原理はまた、オーバースキャン、すなわち、受信された画像が、スクリーン上に表示されないエッジに沿った部分を含むこと、に対応することができる。第1のオーバースキャン態様では、ユーザに実際に表示される画像部分のみを、逆回転およびサイズ変更された画像に表示する。第2のオーバースキャン態様では、スクリーンを回転させたときに、画像を反対方向に回転させる。そして、回転が小さい限り、画像のサイズは変更されないが、「オーバースキャン部分」内の画像の一部分が表示される。これは、そのような表示する部分がある限り可能であるが、さらに回転して画像の外側に移動すると、画像は、前述のように画像のサイズが変更されて収まる。
【0036】
図6は、非長方形のスクリーンでの表示例を示す。この例は、水平から回転されたヘキサグラマティックスクリーン610と、水平に表示されるように逆回転および拡大縮小されたヘキサグラマティック画像620とを示している。当業者であれば、本原理がすべての非円形スクリーンに適用されることを理解するであろう。
【0037】
また、本原理は、表面に画像を表示するプロジェクタにも容易に拡張できることが理解されよう。
【0038】
したがって、本原理は、水平ではないディスプレイデバイス上に水平な画像を提供することができることが理解されよう。さらに、これは、ディスプレイデバイスが動くとき、すなわちその傾斜が変化するときでさえ達成することができる。
【0039】
代替実施形態では、本開示は、場合によってはスマートフォンやタブレットなどの他のデバイスに含まれる、静止画とビデオの両方のカメラなどのデジタル画像キャプチャ装置に関する。
【0040】
ユーザが水平線に平行または垂直に写真を撮るのを助けるためにデジタル画像キャプチャ装置がその傾斜を示すことは一般的であるが、そのような表示は必ずしもユーザによってアクティブにされるとは限らず、そうである場合であっても、小さな傾斜(1~2°)は、デジタル画像キャプチャ装置によって示されないことがあるが、キャプチャされた画像では依然として目立つ。
【0041】
これに対する解決手段は、キャプチャした画像を後で回転させて編集することであるが、正しい回転角度を見つけるのは必ずしも簡単ではなく、標準の画像フォーマット比を維持すると、回転によって画像の一部が失われる。
【0042】
図7は、本原理の代替実施形態によるデジタル画像キャプチャ装置(以下、「装置」)を示す。装置700は、電気信号に変換される光を捕捉するように構成された、センサなどの電子画像ピックアップデバイス710を含む。現在の従来のデジタルカメラにあるような任意の適切な従来の画像ピックアップデバイスを装置で使用することができる。よく知られているように、そのような画像ピックアップデバイスは、通常、電荷結合素子(CDD)または相補型金属酸化膜半導体(CMOS)デジタル画像センサを含む。そのような画像ピックアップデバイスは、当技術分野で周知であるため、それらについてはこれ以上説明しない。それらが、キャプチャされた画像を表す信号を、メモリ720、スクリーン740、プロセッサ750のうちの少なくとも1つに配信することを知っていれば十分である。
【0043】
メモリ720は、非一時的であり得、複数の物理メモリ回路で構成され得るが、キャプチャされた画像(以下、「格納された画像」)およびプロセッサ750によって実行されたときに
図9に示す方法を実行するソフトウェア命令を格納するように構成される。装置700は、スクリーン740および少なくとも1つのハードウェアプロセッサ750(以下、「プロセッサ」)をさらに含む。スクリーン740は、従来のデジタルカメラ、スマートフォンまたはタブレットで使用されるスクリーンなどの任意の適切な従来のスクリーンであり得るが、キャプチャされた画像またはキャプチャされた画像に基づいて処理された画像などの画像をユーザに表示するように構成される。
【0044】
プロセッサ750は、以下に説明するように、
図9に示される方法を実行するために、例えばメモリ720に格納されたソフトウェア命令を実行するように構成された任意の適切なプロセッサであり得る。
【0045】
装置700はまた、少なくとも装置700の傾斜(すなわち、ロール角)を測定するように構成された、ジャイロスコープセンサなどのセンサ730を含む。センサはさらに、装置700のピッチ角を測定するように構成することができる。ピッチ角とロール角を
図8に示す。測定された角度は、プロセッサ750に提供することができる。
【0046】
非一時記憶媒体770は、プロセッサ750によって実行されると、
図8を参照して以下でさらに説明される機能を実行する命令を格納する。
【0047】
図8は、装置のピッチ角とロール角を示している。見てわかるように、ロール角は、装置の対物レンズを通過する軸に垂直な平面内の角度として説明することができる。ピッチ角は、水平線を基準にした対物レンズを通る軸の高さとして説明できる(すなわち、上向きか下向きか)。
【0048】
図9は、本開示の代替実施形態による方法90を示す。方法は、ステップS900から始まる。ステップS910において、装置700の画像ピックアップデバイス710は、画像をキャプチャし、キャプチャされた画像に対応する電気信号をスクリーン740に提供する。電気信号はまた、プロセッサ750に提供することができる。デジタルカメラでは、キャプチャは、概して、写真を撮るために、すなわち(格納のためにメモリ720に送られる前にプロセッサ750によって処理され得る)電気信号を格納するためにユーザから直接または間接的に命令を受信するまで継続する。
【0049】
ステップS920において、プロセッサ750は、センサ730から装置700の少なくとも現在のロール角を取得する。プロセッサ750はまた、ピッチ角を取得することができる。センサ730は、ピッチ角およびロール角を本質的に連続的にプロセッサ750に提供することができることが理解されよう。
【0050】
ステップS930において、プロセッサ750は、異なる実施形態によれば、取得したピッチ角が、「ピッチダウン」限界よりも大きいか、「ピッチアップ」限界よりも小さいか、または「ピッチダウン」限界よりも大きくかつ「ピッチアップ」限界よりも小さいかどうかを検証する。ピッチ角が実施形態の条件を満たさない場合、方法は、ステップS940で終了する(その後、ユーザは、本方法の助けを借りずに写真を撮り続けることができる)。言い換えれば、プロセッサ750は、ピッチ角が水平の周りのセクタ内にあるかどうかを検証する。それ以外の場合、方法は、ステップS950に進む。
【0051】
なお、ピッチアップ限界に対応する角度は、水平から数えてピッチダウン限界に対応する角度とは異なってもよい。
【0052】
これらの条件(複数可)を検証する理由は、ユーザが以下に説明する修正を使用してはならない特殊効果を目指していると想定できるからである。これは、例えば、ユーザが花の写真を上から撮る場合(およびピッチ角がピッチダウン限界の外側にある場合)に当てはまる。
【0053】
ステップS950において、プロセッサ750は、取得したロール角がロール限界の外側にあるかどうかを検証する。なお、ロール限界は、時計回り方向と反時計回り方向とで異なり得る。ロール角がロール限界よりも大きい場合、方法は、ステップS940で終了する。それ以外の場合、方法はステップS960に進む。
【0054】
プロセッサ750はまた、ロール角が0°に等しい(または許容可能なロール角よりも小さい)かどうかを検証することができる。その場合にあてはまる場合、キャプチャされた画像はすでに水平である(または本質的に水平であると判断される)ので、方法は、ステップS940で終了することができる。
【0055】
ロール角を検証する理由は、本質的にピッチ角を検証する理由と同じであり、大きなロール角は、ユーザが意図しているものであり、キャプチャされた画像に修正を加える必要はないと想定されている。
【0056】
異なる限界は、メモリ720に格納することができるが、それらはまた、プロセッサ750によって実行されるソフトウェア命令に含まれ得る。一実施形態では、その限界は、ユーザによって設定することができる。ユーザは、例えば、それぞれの限界を-90°と+90°に設定することにより、ピッチ角の検証を無効にすることもできる(ピッチ角が常にセクタ内に収まるようにするため)。
【0057】
ステップS960において、プロセッサ750は、キャプチャされた画像の一部をトリミングすることによって、キャプチャされた画像を処理する。キャプチャされた画像は、得られた処理済みの画像のエッジがそれぞれ水平線に平行および垂直になるようにトリミングされ、これは、特に正方形または長方形のキャプチャ画像に適用される。さらに、キャプチャされた画像は、処理済みの画像がスクリーン720のアスペクト比を尊重するようにトリミングすることもできる。なお、スクリーン720が装置によって格納された画像と同じアスペクト比を有さない場合、キャプチャされた画像は、格納された画像のアスペクト比を尊重するようにトリミングすることができる。
【0058】
なお、ロール角が0°または十分に小さくてキャプチャされた画像が水平または本質的に水平である場合、トリミングは行われない。
【0059】
なお、プロセッサ750は、スクリーン上に(次に)レンダリングされる電気信号を処理することができるが、この時点で、プロセッサ750が、スクリーンの背景色(または他の色)のセクションによって画像を単純にオーバーレイしてそれを、画像がトリミングされているようにみせることができ、その一方で実際のトリミングは、ステップS970で写真が撮影されると起きることができる。
【0060】
プロセッサ750は、取得されたロール角を使用して、キャプチャされた画像を処理する。当業者であれば、キャプチャされた画像の処理が、処理された画像が水平であるがトリミングされるように、「非水平」装置(したがって、キャプチャされた画像)を補償すると言うことができることを理解するであろう。
【0061】
得られた画像はまた、スクリーン720上に表示して、撮影された画像が何であるかをユーザに通知することができ、したがって、ユーザは、例えば、装置の傾斜を調整したり、写真を撮るように指示したりすることができる。
【0062】
なお、ユーザが写真を撮るように指示するまで、これらのステップは連続的かつ並行して実行できる。
【0063】
ステップS970において、装置700は、写真を撮る指示を受け取り、写真を撮る。すでに説明したように、これがまだ行われていない場合は、実際に画像をトリミングすることができる。次に、プロセッサ750は、処理済みの画像を格納のためにメモリ720に格納する。処理済みの画像を格納する前に、プロセッサ750は、処理済みの画像のサイズを変更して、読み出してレンダリングされたときに、「通常の」画像、すなわちトリミングされていない画像と同じサイズになるようにすることができる。プロセッサはまた、最初にキャプチャされた画像を、すなわち、本方法による処理なしで、好ましくは処理された画像と共に格納することができる。
【0064】
その後、この方法はステップS980で終了する。
【0065】
図10は、一実施形態で使用されるピッチ角および限界を示す。この図は、装置の水平線(ピッチ角=0°)、ピッチアップ限界およびピッチダウン限界、ならびにステップS950の「境界内」に対応するセクタを示す。
【0066】
図11は、画像をキャプチャする、ロール角=0°の画像キャプチャ装置を示す。見てわかるように、ロール角が0°であるため、キャプチャされた画像はすでに水平であるのでそのままキャプチャすることができ、トリミング(ステップS960)は実行されない。スクリーンの右上コーナにあるオプションのアイコンは、傾斜補償が有効になっていること、すなわち、装置は画像をトリミングして、0°(または本質的に0°)以外のロール角を補償することを示している。
【0067】
図12は、一実施形態による、ロール角≠0°の画像キャプチャ装置を示す。見てわかるように、装置は傾斜しており、アイコンは傾斜補償が有効になっていることを示し、キャプチャされた画像は実際にトリミングされて、得られた画像が水平になる。
【0068】
図13は、一実施形態による、ロール角境界のないロール角を有する画像キャプチャ装置を示す。見てわかるように、装置は重要なロール角度にあり、アイコンは傾斜補償が有効になっていないことを示しており、キャプチャされた画像はトリミングされていない。
【0069】
見てわかるように、本装置および方法は、キャプチャの水平性を保証することができ、これは、特定の条件下で自動的に行うことができ、失われる画像領域についてユーザに指示を与えることができる。
【0070】
図に示される要素は、様々な形態のハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実装され得ることを理解されたい。好ましくは、これらの要素は、プロセッサ、メモリ、および入力/出力インターフェースを含み得る1つ以上の適切にプログラムされた汎用デバイス上のハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせで実装される。
【0071】
本説明は、本開示の原理を例示している。このように、当業者であれば、本明細書に明示的には記載されていない、または示されていないが、本開示の原理を具体化し、その範囲内に含まれる様々な構成を考案することができることを理解できるであろう。
【0072】
本明細書に記載のすべての例および条件付き表現は、読者が開示の原理および発明者が技術を促進するために提供した概念を理解するのを助けるための教育目的を意図しており、そのような具体的に記載された例および条件に限定されないものとして解釈されるべきである。
【0073】
また、本開示の原理、態様、および実施形態、ならびにそれらの特定の例を記載する本明細書のすべてのステートメントは、それらの構造的および機能的均等物の両方を包含することを意図している。さらに、そのような均等物には、現在知られている均等物ならびに将来開発される均等物、すなわち、構造に関係なく同じ機能を実行する開発された任意の要素の両方が含まれることが意図されている。
【0074】
したがって、例えば、本明細書に提示されるブロック図は、本開示の原理を具体化する例示的な回路の概念図を表すことが当業者によって理解されるであろう。同様に、フローチャート、フロー図などは、コンピュータ可読媒体で実質的に表され、コンピュータまたはプロセッサによって実行され、そのようなコンピュータまたはプロセッサが明示的に示されているかどうかにかかわらず、さまざまなプロセスを表すことが理解されよう。
【0075】
図に示されている様々な要素の機能は、専用のハードウェア、ならびに適切なソフトウェアに関連してソフトウェアを実行することができるハードウェアを使用することによって提供され得る。プロセッサによって提供される場合、機能は、単一の専用プロセッサ、単一の共有プロセッサ、または複数の個別のプロセッサによって提供され得、それらのいくつかは共有され得る。さらに、「プロセッサ」または「コントローラ」という用語の明示的な使用は、ソフトウェアを実行できるハードウェアのみを指すと解釈されるべきではなく、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)ハードウェア、ソフトウェアを格納するための読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および不揮発性ストレージを暗黙的に含み得る。
【0076】
従来型および/またはカスタムの他のハードウェアも含まれ得る。同様に、図に示されているスイッチは概念的なものにすぎない。それらの機能は、プログラムロジックの動作を介して、専用ロジックを介して、プログラム制御と専用ロジックとの相互作用を介して、または手動でさえも、実行することができ、特定の技術は、コンテキストからより具体的に理解されるように、実施者によって選択可能である。
【0077】
本明細書の請求項において、特定の機能を実行するための手段として表現される任意の要素は、例えば、a)その機能を実行する回路要素の組み合わせ、またはb)それにより、機能を実行するためにそのソフトウェアを実行するための適切な回路と組み合わされたファームウェア、マイクロコードなどを含む任意の形式のソフトウェアを含んだ、その機能を実行する任意の方法を包含することを意図している。そのような請求項によって定義される開示は、記載された様々な手段によって提供される機能が、請求項が要求する方法で組み合わされ、まとめられるという事実にある。したがって、これらの機能を提供することができる手段は、本明細書に示されているものと等価であると見なされる。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
画像をキャプチャする画像キャプチャと、
前記装置のロール角を測定するセンサと、
画像をレンダリングし、かつ形状を有するスクリーンと、
前記ロール角がロール限界境界内にある場合にのみ、キャプチャされた前記画像の一部分であって、前記スクリーンの前記形状を有し、かつ水平線と平行になるように前記ロール角に対して逆傾斜している、一部分を抽出するプロセッサであって、前記スクリーン上に、前記水平線と平行な前記画像の前記一部分を表示するプロセッサと、を備える装置。
【請求項2】
前記センサが、さらに、前記装置のピッチ角を測定し、前記プロセッサが、さらに、前記ピッチ角がピッチ角境界内にある場合にのみ前記一部分を抽出する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記画像の前記一部分を格納するメモリをさらに備え、前記プロセッサが、さらに、前記メモリへの格納の前に前記画像の前記一部分のサイズを変更する、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
形状を有し、かつ像をレンダリングするように構成されたスクリーンを備える装置において実行される方法であって、
像をキャプチャすることと、
前記装置のロール角を測定することと、
前記ロール角がロール限界境界内にある場合にのみ、キャプチャされた前記画像の一部分であって、前記スクリーンの前記形状を有し、かつ水平線と平行になるように前記ロール角に対して逆傾斜している、一部分を抽出することと、
前記スクリーン上に、前記水平線と平行な前記画像の前記一部分を表示することと、を含む、方法。
【請求項5】
前記装置のピッチ角を測定することと、
前記ピッチ角がピッチ角境界内にある場合にのみ前記一部分を抽出することと、をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記画像の前記一部分のサイズを変更することと、
サイズ変更された前記画像の前記一部分を格納することと、をさらに含む、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
装置であって、
画像をキャプチャする画像キャプチャと、
前記装置のロール角および前記装置のピッチ角を測定するセンサと、
画像をレンダリングし、かつ形状を有するスクリーンと、
前記ピッチ角がピッチ限界境界内にある場合に、キャプチャされた前記画像の一部分であって、前記スクリーンの前記形状を有し、かつ水平線と平行になるように前記ロール角に対して逆傾斜している、一部分を抽出するプロセッサであって、前記スクリーン上に、前記水平線と平行な前記画像の前記一部分を表示するプロセッサと、を備える装置。
【請求項8】
前記画像の前記一部分を格納するメモリをさらに備え、前記プロセッサが、さらに、前記メモリへの格納の前に前記画像の前記一部分のサイズを変更する、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
形状を有し、かつ像をレンダリングするように構成されたスクリーンを備える装置において実行される方法であって、
像をキャプチャすることと、
前記装置のロール角を測定することと、
前記装置のピッチ角を測定することと、
前記ピッチ角がピッチ限界境界内にある場合に、キャプチャされた前記画像の一部分であって、前記スクリーンの前記形状を有し、かつ水平線と平行になるように前記ロール角に対して逆傾斜している、一部分を抽出することと、
前記スクリーン上に、前記水平線と平行な前記画像の前記一部分を表示することと、を含む、方法。
【請求項10】
前記画像の前記一部分のサイズを変更することと、
サイズ変更された前記画像の前記一部分を格納することと、をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【外国語明細書】