(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024099593
(43)【公開日】2024-07-25
(54)【発明の名称】ゾーングルーピングを用いた可変冷媒流システム
(51)【国際特許分類】
F24F 11/64 20180101AFI20240718BHJP
F24F 11/56 20180101ALI20240718BHJP
F24F 11/70 20180101ALI20240718BHJP
F24F 140/00 20180101ALN20240718BHJP
F24F 140/60 20180101ALN20240718BHJP
F24F 120/00 20180101ALN20240718BHJP
【FI】
F24F11/64
F24F11/56
F24F11/70
F24F140:00
F24F140:60
F24F120:00
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024063822
(22)【出願日】2024-04-11
(62)【分割の表示】P 2021573781の分割
【原出願日】2020-06-12
(31)【優先権主張番号】16/442,103
(32)【優先日】2019-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521301840
【氏名又は名称】ジョンソン・コントロールズ・タイコ・アイピー・ホールディングス・エルエルピー
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】バロウズ、 ジョン エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】プシビルスキ、 アンドリュー ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】エリス、 マシュー ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】エルブサット、 モハマド エヌ.
(72)【発明者】
【氏名】ウェンゼル、 マイケル ジェイ.
【テーマコード(参考)】
3L260
【Fターム(参考)】
3L260AB03
3L260CA11
3L260CB01
3L260CB78
3L260FB01
3L260GA02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】可変冷媒流(VRF)システムに関する。
【解決手段】建物制御システムのためのコントローラが、プロセッサと、命令を記憶しているメモリと、を含み、命令は、プロセッサによって実行されるときに、プロセッサに、建物内のゾーンを識別することと、ゾーンに関連付けられたデータを分析することと、ゾーンに関連付けられたデータに基づいてゾーングルーピングを生成することと、を含む動作を実行させる。ゾーングルーピングはそれぞれ、ゾーングループを定義し、ゾーングループの各々を形成するためにゾーンのうちのいずれが一緒にグルーピングされるかを指定する。動作はまた、ゾーンに関連付けられたデータに基づいて、ゾーングルーピングから特定のゾーングルーピングを識別することと、特定のゾーングルーピングを使用して、ゾーンに加熱または冷却を提供するために建物制御システムの機器を動作させるための制御信号を生成することと、を含む。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物制御システムのためのコントローラであって、
前記コントローラは、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶しているメモリと、を備え、
前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、前記1つ以上のプロ
セッサに、
建物内の複数のゾーンを識別することと、
前記複数のゾーンに関連付けられたデータを分析することと、
前記複数のゾーンに関連付けられた前記データに基づいて1つ以上のゾーングルーピング
を生成することであって、前記1つ以上のゾーングルーピングはそれぞれが、複数のゾー
ングループを定義して前記複数のゾーンのうちのいずれが、前記複数のゾーングループの
各々を形成するために一緒にグルーピングされるかを指定することと、
前記複数のゾーンに関連付けられた前記データに基づいて、前記1つ以上のゾーングルー
ピングから特定のゾーングルーピングを識別することと、
前記特定のゾーングルーピングを使用して、前記複数のゾーンに加熱または冷却を提供す
るために前記建物制御システムの機器を動作させるように構成された1つ以上の制御信号
を生成することと、を含む動作を実行させる、コントローラ。
【請求項2】
前記複数のゾーンに関連付けられたデータは、
前記複数のゾーンの1つ以上の履歴ゾーン温度設定点と、
前記複数のゾーンの1つ以上の履歴ゾーン動作モードと、
前記複数のゾーンの1つ以上の履歴エネルギー消費値と、のうちの少なくとも1つを含む
、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項3】
前記複数のゾーンに関連付けられたデータを分析することは、
所定の期間にわたる前記複数のゾーンの各々についての前記データに含まれる各タイプの
データをグルーピングして、前記複数のゾーンの各々についての複数のデータブロックを
生成することと、
前記複数のデータブロックに関連付けられた1つ以上の重要な特徴を選択することと、を
含む、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項4】
前記動作はさらに、前記特定のゾーングルーピングに基づいて少なくとも1つのシステム
モデルを生成するためのシステム識別プロセスを含む、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項5】
前記動作はさらに、複数のゾーングループを定義して前記複数のゾーンのうちのいずれが
、前記複数のゾーングループの各々を形成するために一緒にグルーピングされるかを指定
する前記特定のゾーングルーピングである1つのゾーングルーピングを生成することを含
む、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項6】
前記複数のゾーンに関連付けられたデータを分析することは、
前記複数のゾーンに関連付けられたデータを含む1つ以上のクラスタを識別するための1
つ以上のクラスタリングアルゴリズムを選択することと、
前記複数のゾーンに関連付けられたデータを含む前記1つ以上のクラスタに基づいて前記
特定のゾーングルーピングを生成することと、をさらに含む、請求項1に記載のコントロ
ーラ。
【請求項7】
前記複数のゾーンに関連付けられたデータを分析することは、
前記複数のゾーンの位置データに基づいて、前記複数のゾーンを1つ以上のクラスタに事
前クラスタリングして、前記複数のゾーンを含むゾーンの事前クラスタリングを生成する
ことと、
前記ゾーンの事前クラスタリングを、前記複数のゾーンに関連付けられた前記データを含
む前記1つ以上のクラスタと比較して、前記ゾーンの事前クラスタリングと前記1つ以上
のクラスタとの間の少なくとも1つの類似性を決定することと、
前記ゾーンの事前クラスタリングと前記1つ以上のクラスタとの間の前記少なくとも1つ
の類似性に基づいて、前記特定のゾーングルーピングを生成することと、をさらに含む、
請求項6に記載のコントローラ。
【請求項8】
建物制御システムの機器を動作させるように構成された、前記建物制御システムのための
コントローラであって、
建物内の複数のゾーンを識別するように構成されたゾーン識別器と、
前記建物内の前記複数のゾーンに関連付けられたデータを収集するように構成されたゾー
ンデータ収集器と、
ゾーングルーピング生成器モジュールであって、
前記ゾーンデータ収集器によって収集されたデータを分析することと、
1つ以上のゾーングルーピングを生成することであって、前記1つ以上のゾーングルーピ
ングはそれぞれが、複数のゾーングループを定義して前記ゾーン識別器によって識別され
た前記複数のゾーンのうちのいずれが、前記複数のゾーングループの各々を形成するため
に一緒にグルーピングされるかを指定することと、
前記複数のゾーンに関連付けられた前記データに基づいて、前記1つ以上のゾーングルー
ピングから特定のゾーングルーピングを識別することと、を行うように構成された、ゾー
ングルーピング生成器モジュールと、
前記ゾーングルーピング生成器モジュールによって決定された前記特定のゾーングルーピ
ングを使用して、前記複数のゾーンに加熱または冷却を提供するべく前記建物制御システ
ムの機器を動作させるための1つ以上の制御信号を生成するように構成された制御信号生
成器と、を備える、コントローラ。
【請求項9】
前記ゾーンデータ収集器は、前記建物内の前記複数のゾーンに関連付けられたデータを収
集するように構成され、前記データは、
前記複数のゾーンの1つ以上の履歴ゾーン温度設定点と、
前記複数のゾーンの1つ以上の履歴動作モデルと、
前記複数のゾーンの1つ以上のエネルギー消費値と、のうちの少なくとも1つを含む、請
求項8に記載のコントローラ。
【請求項10】
前記ゾーングルーピング生成器モジュールは、
所定の期間にわたって前記複数のゾーンの各々についての前記データに含まれる各タイプ
のデータをブロック化して、前記複数のゾーンの各々についての複数のデータブロックを
生成することと、
前記複数のデータブロックに関連付けられた1つ以上の重要な特徴を選択することと、を
行うようにさらに構成されている、請求項8に記載のコントローラ。
【請求項11】
前記コントローラはさらに、前記特定のゾーングルーピングに基づいて少なくとも1つの
システムモデルを生成するように構成されたシステム識別モジュールを備える、請求項8
に記載のコントローラ。
【請求項12】
前記ゾーングルーピング生成器モジュールはさらに、1つのゾーングルーピングであって
、複数のゾーングループを定義して前記複数のゾーンのうちのいずれが、前記複数のゾー
ングループの各々を形成するために一緒にグルーピングされるかを指定する前記特定のゾ
ーングルーピングである1つのゾーングルーピングを生成するように構成されている、請
求項8に記載のコントローラ。
【請求項13】
前記ゾーングルーピング生成器モジュールは、
前記複数のゾーンに関連付けられた前記データを含む1つ以上のクラスタを識別するよう
に構成された1つ以上のクラスタリングアルゴリズムを選択することと、
前記複数のゾーンに関連付けられた前記データを含む前記1つ以上のクラスタに基づいて
前記特定のゾーングルーピングを生成することと、を行うようにさらに構成されている、
請求項8に記載のコントローラ。
【請求項14】
前記ゾーングルーピング生成器は、
前記複数のゾーンの位置データに基づいて、前記複数のゾーンを1つ以上のクラスタに事
前クラスタリングして、前記複数のゾーンを含むゾーンの事前クラスタリングを生成する
ことと、
前記ゾーンの事前クラスタリングを、前記複数のゾーンに関連付けられた前記データを含
む前記1つ以上のクラスタと比較して、前記ゾーンの事前クラスタリングと前記1つ以上
のクラスタとの間の少なくとも1つの類似性を決定することと、
前記ゾーンの事前クラスタリングと前記1つ以上のクラスタとの間の前記少なくとも1つ
の類似性に基づいて、前記特定のゾーングルーピングを生成することと、を行うようにさ
らに構成されている、請求項13に記載のコントローラ。
【請求項15】
複数のゾーンに加熱または冷却を提供するために建物制御システムの機器を動作させる方
法であって、
建物内の前記複数のゾーンを識別することと、
前記複数のゾーンに関連付けられたデータを分析することと、
前記複数のゾーンに関連付けられた前記データに基づいて1つ以上のゾーングルーピング
を生成することであって、前記ゾーングルーピングはそれぞれが、複数のゾーングループ
を定義して前記複数のゾーンのうちのいずれが、前記複数のゾーングループの各々を形成
するために一緒にグルーピングされるかを指定することと、
前記複数のゾーンに関連付けられた前記データに基づいて、前記1つ以上のゾーングルー
ピングから特定のゾーングルーピングを識別することと、
前記特定のゾーングルーピングを使用して、前記複数のゾーンに加熱または冷却を提供す
るために前記建物制御システムの機器を動作させるように構成された1つ以上の制御信号
を生成することと、を含む、方法。
【請求項16】
前記複数のゾーンに関連付けられたデータを分析することは、
所定の期間にわたる前記複数のゾーンの各々についての前記データに含まれる各タイプの
データをグルーピングして、前記複数のゾーンの各々についての複数のデータブロックを
生成することと、
前記複数のデータブロックに関連付けられた1つ以上の重要な特徴を選択することと、を
含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記特定のゾーングルーピングに基づいて少なくとも1つのシステムモデルを生成するた
めのシステム識別プロセスを実行することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
1つのゾーングルーピングであって、複数のゾーングループを定義して前記複数のゾーン
のうちのいずれが、前記複数のゾーングループの各々を形成するために一緒にグルーピン
グされるかを指定する前記特定のゾーングルーピングである1つのゾーングルーピングを
生成することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記複数のゾーンに関連付けられたデータを分析することは、
前記複数のゾーンに関連付けられたデータを含む1つ以上のクラスタを識別するための1
つ以上のクラスタリングアルゴリズムを選択することと、
前記複数のゾーンに関連付けられたデータを含む前記1つ以上のクラスタに基づいて前記
特定のゾーン1つのゾーングルーピングを生成することと、をさらに含む、請求項15に
記載の方法。
【請求項20】
前記複数のゾーンに関連付けられたデータを分析することは、
前記複数のゾーンの位置データに基づいて、前記複数のゾーンを1つ以上のクラスタに事
前クラスタリングして、前記複数のゾーンを含むゾーンの事前クラスタリングを生成する
ことと、
前記ゾーンの事前クラスタリングを、前記複数のゾーンに関連付けられた前記データを含
む前記1つ以上のクラスタと比較して、前記ゾーンの事前クラスタリングと前記1つ以上
のクラスタとの間の少なくとも1つの類似性を決定することと、
前記ゾーンの事前クラスタリングと前記1つ以上のクラスタとの間の前記少なくとも1つ
の類似性に基づいて、前記特定のゾーングルーピングを生成することと、をさらに含む、
請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連特許出願の相互参照
本出願は、2019年6月14日に出願された米国特許出願第16/442,103号
の利益および優先権を主張し、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本開示は、概して、可変冷媒流(VRF)システムに関する。VRFシステムは、典型
的には、冷媒を加熱および/または冷却するために電力を消費する1つ以上の屋外VRF
ユニットを含む。また、VRFシステムは、典型的には、建物の様々な空間に位置する複
数の屋内VRFユニットを含み、その各々は、屋外VRFユニットから冷媒を受け取り、
冷媒を使用して、特定の空間にまたは特定の空間から熱を伝達する。
【発明の概要】
【0003】
本開示の1つの実装形態は、建物制御システムのためのコントローラである。コントロ
ーラは、プロセッサと、命令を記憶しているメモリと、を含み、命令は、プロセッサによ
って実行されるときに、プロセッサに、建物内のゾーンを識別することと、ゾーンに関連
付けられたデータを分析することと、ゾーンに関連付けられたデータに基づいてゾーング
ルーピングを生成することと、を含む動作を実行させる。ゾーングルーピングはそれぞれ
が、ゾーングループを定義し、ゾーングループの各々を形成するためにゾーンのうちのど
れが一緒にグルーピングされるかを指定する。動作はまた、ゾーンに関連付けられたデー
タに基づいて、ゾーングルーピングから特定のゾーンググルーピングを識別することと、
特定のゾーングルーピングを使用して、ゾーンに加熱または冷却を提供するために建物制
御システムの機器を動作させるための制御信号を生成することと、を含む。
【0004】
いくつかの実施形態では、ゾーンに関連付けられたデータは、ゾーンの履歴ゾーン温度
設定点、およびゾーンの履歴エネルギー消費値を含む。
【0005】
いくつかの実施形態では、ゾーンに関連付けられたデータを分析することは、所定の期
間にわたる各ゾーンについてのデータに含まれる各タイプのデータをグルーピングして、
各ゾーンについてのデータブロックを生成することと、データブロックに関連付けられた
重要な特徴を選択することと、を含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、動作はさらに、1つのゾーングルーピングであって、複数の
ゾーングループを定義して当該複数のゾーンのうちのいずれが、当該複数のゾーングルー
プの各々を形成するために一緒にグルーピングされるかを指定する特定のゾーングルーピ
ングである1つのゾーングルーピングを生成することをさらに含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、ゾーンに関連付けられたデータを分析することは、ゾーンに
関連付けられたデータのクラスタを識別するためのクラスタリングアルゴリズムを選択す
ることと、ゾーンに関連付けられたデータのクラスタに基づいて特定のゾーングルーピン
グを生成することと、を含む。いくつかの実施形態では、ゾーンに関連付けられたデータ
を分析することは、ゾーンの位置データに基づいて、ゾーンをクラスタに事前クラスタリ
ングして、ゾーンの事前クラスタリングを生成することと、ゾーンの事前クラスタリング
を、ゾーンに関連付けられたデータのクラスタと比較して、ゾーンの事前クラスタリング
とクラスタとの間の類似性を決定することと、ゾーンの事前クラスタリングとクラスタと
の間の類似性に基づいて、特定のゾーングルーピングを生成することと、を含む。
【0008】
本開示の別の実装形態は、建物制御システムの機器を動作させる建物制御システムのた
めのコントローラである。コントローラは、建物内のゾーンを識別するゾーン識別器と、
建物内のゾーンに関連付けられたデータを収集するゾーンデータ収集器と、ゾーングルー
ピング生成器モジュールと、制御信号生成器と、を含む。ゾーングルーピング生成器モジ
ュールは、ゾーングループを定義してゾーン識別器によって識別されたゾーンのうちのい
ずれが、ゾーングループの各々を形成するために一緒にグルーピングされるかを指定する
ゾーングルーピングを生成し、ゾーンデータ収集器によって収集されたデータを分析し、
ゾーンに関連付けられたデータに基づいて、ゾーングルーピングから特定のゾーングルー
ピングを識別する。制御信号生成器は、ゾーングルーピング生成器モジュールによって決
定された特定のゾーングルーピングを使用して、ゾーンに加熱または冷却を提供するため
に建物制御システムの機器を動作させるための制御信号を生成する。
【0009】
いくつかの実施形態では、ゾーンデータ収集器は、ゾーンの履歴ゾーン温度設定点、お
よびゾーンのエネルギー消費値を含む、建物内のゾーンに関連付けられたデータを収集す
る。
【0010】
いくつかの実施形態では、ゾーングルーピング生成器モジュールは、所定の期間にわた
ってゾーンの各々についてのデータに含まれる各タイプのデータをブロック化して、ゾー
ンの各々についてのデータブロックを生成し、データブロックに関連付けられた重要な特
徴を選択する。
【0011】
いくつかの実施形態では、ゾーングルーピング生成器モジュールはさらに、1つのゾー
ングルーピングであって、複数のゾーングループを定義して当該複数のゾーンのうちのい
ずれが、当該複数のゾーングループの各々を形成するために一緒にグルーピングされるか
を指定する特定のゾーングルーピングである1つのゾーングルーピングを生成するように
構成されている。
【0012】
いくつかの実施形態では、ゾーングルーピング生成器モジュールは、ゾーンに関連付け
られたデータのクラスタを識別するためのクラスタリングアルゴリズムを選択し、ゾーン
に関連付けられたデータのクラスタに基づいて特定のゾーングルーピングを生成する。
【0013】
いくつかの実施形態では、ゾーングルーピング生成器は、ゾーンの位置データに基づい
て、ゾーンをクラスタに事前クラスタリングして、ゾーンの事前クラスタリングを生成し
、ゾーンの事前クラスタリングを、ゾーンに関連付けられたデータのクラスタと比較して
、ゾーンの事前クラスタリングとクラスタとの間の類似性を決定し、ゾーンの事前クラス
タリングとクラスタとの間の類似性に基づいて、特定のゾーングルーピングを生成する。
【0014】
本開示のさらに別の実装形態は、ゾーンに加熱または冷却を提供するために建物制御シ
ステムの機器を動作させるための方法である。この方法は、建物内のゾーンを識別するこ
とと、ゾーンに関連付けられたデータを分析することと、ゾーンに関連付けられたデータ
に基づいて、ゾーングループを定義して当該ゾーンのうちのいずれが、当該ゾーングルー
プの各々を形成するために一緒にグルーピングされるかを指定するゾーングルーピングを
生成することと、ゾーンに関連付けられたデータに基づいて、ゾーングルーピングから特
定のゾーングルーピングを識別することと、特定のゾーングルーピングを使用して、ゾー
ンに加熱または冷却を提供するために建物制御システムの機器を動作させるための制御信
号を生成することと、を含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、ゾーンに関連付けられたデータを分析することは、所定の期
間にわたるゾーンの各々についてのデータに含まれる各タイプのデータをグルーピングし
て、ゾーンの各々についてのデータブロックを生成することと、データブロックに関連付
けられた重要な特徴を選択することと、を含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、この方法は、1つのゾーングルーピングであって、複数のゾ
ーングループを定義して当該ゾーンのうちのいずれが、当該複数のゾーングループの各々
を形成するために一緒にグルーピングされるかを指定する特定のゾーングルーピングであ
る1つのゾーングルーピングを生成することをさらに含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、ゾーンに関連付けられたデータを分析することは、ゾーンに
関連付けられたデータのクラスタを識別するためのクラスタリングアルゴリズムを選択す
ることと、ゾーンに関連付けられたデータのクラスタに基づいて特定のゾーングルーピン
グを生成することと、を含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、ゾーンに関連付けられたデータを分析することは、ゾーンの
位置データに基づいて、ゾーンをクラスタに事前クラスタリングして、ゾーンの事前クラ
スタリングを生成することと、ゾーンの事前クラスタリングを、ゾーンに関連付けられた
データのクラスタと比較して、ゾーンの事前クラスタリングとクラスタとの間の類似性を
決定することと、ゾーンの事前クラスタリングとクラスタとの間の類似性に基づいて、特
定のゾーングルーピングを生成することと、をさらに含む。
【0019】
当業者は、概要が単なる例示であり、決して限定することを意図しないことを理解する
であろう。特許請求の範囲によってのみ定義される、本明細書に記載のデバイスおよび/
またはプロセスの他の態様、本発明の特徴、および利点は、添付の図面と併せて、本明細
書に記載の詳細な説明において明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1A】例示的な実施形態による、建物のための可変冷媒流システムの第1の図である。
【
図1B】例示的な実施形態による、建物のための可変冷媒流システムの第2の図である。
【
図2】例示的な実施形態による、建物のための可変冷媒流システムの詳細な図である。
【
図3】例示的な実施形態による、
図2の可変冷媒流システムとともに実装されたVRFコントローラのブロック図である。
【
図4】例示的な実施形態による、
図3のVRFコントローラとともに実装されたゾーングルーピング生成器のブロック図である。
【
図5A】例示的な実施形態による、
図4のゾーングルーピング生成器によって生成されたゾーングルーピングの第1の例である。
【
図5B】例示的な実施形態による、
図4のゾーングルーピング生成器によって生成されたゾーングルーピングの第2の例である。
【
図6】例示的な実施形態による、ゾーングルーピング生成を含む一般的なVRF制御プロセスのフローチャートである。
【
図7】例示的な実施形態による、
図6のVRF制御プロセスにおいて実装されたゾーングルーピング生成プロセスのフローチャートである。
【
図8】例示的な実施形態による、
図7のゾーングルーピング生成プロセスにおいて実装されたデータ分析プロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
概要
特定の例示的な実施形態を詳細に示す図を参照する前に、本開示は、明細書に記載され
るかまたは図に示される詳細または方法論に限定されないことを理解されたい。本明細書
で使用される用語が単に説明の目的のためであり、限定するものと見なされるべきでない
ことも理解されたい。
【0022】
図を全体的に参照すると、いくつかの実施形態による、可変冷媒流(VRF)システム
およびその構成要素が示されている。VRFシステムは、いくつかの実施形態によれば、
VRFシステムに含まれる機器を動作させるように構成されたVRFコントローラを含む
。VRFコントローラは、いくつかの実施形態によれば、制御信号を使用してVRFシス
テムに含まれる機器を動作させて、構造に含まれる様々な空間に加熱および/または冷却
負荷を提供するように構成されている。いくつかの実施形態によれば、VRFコントロー
ラによって使用される制御アルゴリズムを簡略化するために、構造に含まれる様々な空間
を一緒にグルーピングして、1つ以上のゾーングループを形成する。1つ以上のゾーング
ループを生成するとき、ユーザは、各ゾーングループに関連付けられたVRF機器の動作
に関して、ゾーンの最適なグルーピングを知らない場合がある。
【0023】
1つ以上のゾーングループの生成を支援するために、VRFコントローラは、いくつか
の実施形態によれば、構造に含まれる各ゾーンを識別し、各ゾーンに関連付けられたデー
タを分析し、分析されたデータに基づいてゾーングルーピングを生成し、VRF制御にお
いて使用するための1つ以上のゾーングルーピングを出力するように構成されている。有
利には、VRFコントローラは、ユーザによって実行されるゾーングルーピング反復の数
を減らすことによって、ユーザによるVRFシステムのコミッショニングを支援する。
【0024】
可変冷媒流システム
ここで
図1A~
図1Bを参照すると、いくつかの実施形態による、可変冷媒流(VRF
)システム100が示されている。VRFシステム100は、1つ以上の屋外VRFユニ
ット102、および複数の屋内VRFユニット104を含むことが示されている。屋外V
RFユニット102は、建物の外側に位置することができ、冷媒を加熱または冷却するよ
うに動作することができる。屋外VRFユニット102は、冷媒を液相、気相、および/
または過熱気相の間で変換するために電気を消費することができる。屋内VRFユニット
104は、建物内の様々な建物ゾーン全体に分散することができ、屋外VRFユニット1
02から加熱または冷却された冷媒を受け取ることができる。各屋内VRFユニット10
4は、屋内VRFユニット104が位置する特定の建物ゾーンの温度制御を提供すること
ができる。「屋内」という用語は、屋内VRFユニット104が典型的には建物の内側に
位置することを示すために使用されるが、場合によっては、1つ以上の屋内VRFユニッ
トは、例えば、パティオ、出入口、通路などを加熱/冷却するために「屋外」(すなわち
、建物の外側)に位置する。
【0025】
VRFシステム100の1つの利点は、いくつかの屋内VRFユニット104が冷却モ
ードで動作することができる一方で、他の屋内VRFユニット104が加熱モードで動作
することである。例えば、屋外VRFユニット102および屋内VRFユニット104の
各々は、加熱モード、冷却モード、またはオフモードで動作することができる。各建物ゾ
ーンは、独立して制御することができ、異なる温度設定点を有することができる。いくつ
かの実施形態では、各建物は、建物の外側(例えば、屋上)に位置する最大3つの屋外V
RFユニット102、および建物全体(例えば、様々な建物ゾーン)に分散された最大1
28個の屋内VRFユニット104を有する。建物ゾーンは、候補の中でも、住戸、オフ
ィス、小売スペース、および共用エリアを含み得る。場合によっては、様々な建物ゾーン
は、VRFシステム100によってすべてサービスされる様々なテナントによって所有、
賃貸、またはそれ以外の方法で占有される。
【0026】
VRFシステム100については、多くの異なる構成が存在する。いくつかの実施形態
では、VRFシステム100は、各屋外VRFユニット102が単一の冷媒戻りラインお
よび単一の冷媒出口ラインに接続する2パイプシステムである。2パイプシステムでは、
加熱または冷却された冷媒のうちの1つのみが単一の冷媒出口ラインを介して提供され得
るため、屋外VRFユニット102のすべてが同じモードで動作し得る。他の実施形態で
は、VRFシステム100は、各屋外VRFユニット102が、冷媒戻りライン、熱い冷
媒出口ライン、および冷たい冷媒出口ラインに接続する3パイプシステムである。3パイ
プシステムでは、加熱と冷却の両方は、二重冷媒出口ラインを介して同時に提供され得る
。3パイプVRFシステムの例は、
図2を参照しながら詳細に説明する。
【0027】
ここで
図2を参照すると、例示的な実施形態による、VRFシステム200を示すブロ
ック図が示されている。VRFシステム200は、屋外VRFユニット202、いくつか
の熱回収ユニット206、およびいくつかの屋内VRFユニット204を含むことが示さ
れている。
図2は、1つの屋外VRFユニット202を示しているが、複数の屋外VRF
ユニット202を含む実施形態も、本開示の範囲内である。屋外VRFユニット202は
、コンプレッサ208、ファン210、または液相、気相、および/もしくは過熱気相の
間で冷媒を変換するように構成された他の電力消費冷蔵構成要素を含み得る。屋内VRF
ユニット204は、建物内の様々な建物ゾーン全体に分散することができ、屋外VRFユ
ニット202から加熱または冷却された冷媒を受け取ることができる。各屋内VRFユニ
ット204は、屋内VRFユニット204が位置する特定の建物ゾーンの温度制御を提供
することができる。熱回収ユニット206は、屋外VRFユニット202と屋内VRFユ
ニット204との間の冷媒の流れを(例えば、バルブの開閉によって)制御することがで
き、屋外VRFユニット202によって供給される加熱または冷却負荷を最小限に抑える
ことができる。
【0028】
屋外VRFユニット202は、コンプレッサ208および熱交換器212を含むことが
示されている。コンプレッサ208は、熱交換器212と屋内VRFユニット204との
間で冷媒を循環させる。コンプレッサ208は、VRFコントローラ214によって制御
されるように可変周波数で動作する。より高い周波数では、コンプレッサ208は、屋内
VRFユニット204に、より大きい熱伝達容量を提供する。コンプレッサ208の電力
消費は、コンプレッサ周波数に比例して増加する。
【0029】
熱交換器212は、VRFシステム200が冷却モードで動作するときに(冷媒が外部
空気に熱を排出することを可能にする)凝縮器として、またはVRFシステム200が加
熱モードで動作するときに(冷媒が外部空気から熱を吸収することを可能にする)蒸発器
として機能することができる。ファン210は、熱交換器212を通る空気流を提供する
。(例えば、VRFコントローラ214によって)ファン210の速度を調整して、熱交
換器212内の冷媒へのまたは冷媒からの熱伝達速度を調節することができる。
【0030】
各屋内VRFユニット204は、熱交換器216および膨張バルブ218を含むことが
示されている。熱交換器216の各々は、屋内VRFユニット204が加熱モードで動作
するときに(冷媒が部屋もしくはゾーン内の空気に熱を排出することを可能にする)凝縮
器として、または屋内VRFユニット204が冷却モードで動作するときに(冷媒が部屋
もしくはゾーン内の空気から熱を吸収することを可能にする)蒸発器として機能すること
ができる。ファン220は、熱交換器216を通る空気流を提供する。(例えば、屋内ユ
ニット制御回路222によって)ファン220の速度を調整して、熱交換器216内の冷
媒へのまたは冷媒からの熱伝達速度を調節することができる。
【0031】
図2では、屋内VRFユニット204は、冷却モードで動作していることが示されてい
る。冷却モードでは、冷媒は、冷却ライン224を介して屋内VRFユニット204に提
供される。冷媒は、膨張バルブ218によって低温低圧状態に膨張され、(蒸発器として
機能する)熱交換器216を通って流れて、建物内の部屋またはゾーンから熱を吸収する
。次いで、加熱された冷媒は、戻りライン226を介して流れ屋外VRFユニット202
に戻り、コンプレッサ208によって高温高圧状態に圧縮される。圧縮された冷媒は、(
凝縮器として機能する)熱交換器212を通って流れ、外部空気に熱を排出する。次いで
、冷却された冷媒は、冷却ライン224を介して屋内VRFユニット204に戻され得る
。冷却モードでは、流量制御バルブ228を閉じ、膨張バルブ230を完全に開くことが
できる。
【0032】
加熱モードでは、冷媒は、加熱ライン232を介して、高温状態で屋内VRFユニット
204に提供される。熱い冷媒は、(凝縮器として機能する)熱交換器216を通って流
れ、建物の部屋またはゾーン内の空気に熱を排出する。次いで、冷媒は、(
図2に示され
ている流れ方向とは反対側の)冷却ライン224を介して流れ屋外VRFユニットに戻る
。冷媒は、膨張バルブ230によって、より低温、より低圧の状態に膨張することができ
る。膨張した冷媒は、(蒸発器として機能する)熱交換器212を通って流れ、外部空気
から熱を吸収する。加熱された冷媒は、コンプレッサ208によって圧縮され、高温圧縮
状態で加熱ライン232を介して屋内VRFユニット204に戻され得る。加熱モードで
は、流量制御バルブ228は、コンプレッサ208からの冷媒が加熱ライン232に流れ
ることを可能にするために完全に開くことができる。
【0033】
図2に示すように、各屋内VRFユニット204は、屋内ユニット制御回路222を含
む。屋内ユニット制御回路222は、建物ゾーンに加熱/冷却を提供するための建物ゾー
ン温度設定点または他の要求に応答して、ファン220および膨張バルブ218を含む屋
内VRFユニット204の構成要素の動作を制御する。また、屋内ユニット制御回路22
2は、屋内VRFユニット204によって必要とされる熱伝達容量を決定し、屋外VRF
ユニット202に要求を送信して、屋外VRFユニット202が、対応する容量で動作す
るように要求して、屋内VRFユニット204に加熱/冷却された冷媒を提供して、屋内
VRFユニット204が建物ゾーンに所望のレベルの加熱/冷却を提供することを可能に
することもできる。
【0034】
各屋内ユニット制御回路222は、1つ以上のセンサ250およびユーザ入力デバイス
252に通信可能に結合されるように示されている。いくつかの実施形態では、1つ以上
のセンサ250は、(例えば、屋内空気温度を測定する)温度センサ、湿度センサ、およ
び/または屋内VRFユニット204によってサービスされる建物ゾーンの何らかの他の
環境条件を測定するセンサを含み得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のセンサは、
建物ゾーン内の1人以上の人々の存在を検出し、かつ建物ゾーンの占有の表示を屋内ユニ
ット制御回路222に提供するように構成された占有検出器を含む。
【0035】
各ユーザ入力デバイス252は、対応する屋内ユニット204によってサービスされる
建物ゾーン内に位置してもよい。ユーザ入力デバイス252は、ユーザが、建物ゾーンの
加熱もしくは冷却のための要求をVRFシステム200に入力すること、および/または
VRFシステム200が建物ゾーンの加熱/冷却を停止するための要求を入力することを
可能にする。様々な実施形態によれば、ユーザ入力デバイス252は、スイッチ、ボタン
、ボタンのセット、サーモスタット、タッチスクリーンディスプレイなどを含んでもよい
。ユーザ入力デバイス252は、それによって、ユーザが望むときに、VRFシステム2
00が、加熱/冷却を受けるようにユーザが制御することを可能にする。
【0036】
それによって、屋内ユニット制御回路222は、(例えば、センサ250の占有検出器
、および/またはユーザ入力デバイス252を介したユーザの入力から)建物ゾーンの占
有の表示を受信し得る。これに応答して、屋内ユニット制御回路222は、屋外VRFユ
ニット202が、屋内ユニット204に冷媒を提供するために要求された動作容量で動作
するための新しい要求を生成し得る。また、屋内ユニット制御回路222は、建物ゾーン
が占有されていないという表示を受信し、これに応答して、要求された容量での動作を停
止するように屋外VRFユニット202に指示する信号を生成し得る。また、屋内ユニッ
ト制御回路222は、例えば、ファン220をオンおよびオフにする信号を生成すること
によって、屋内ユニット204の様々な構成要素を制御してもよい。
【0037】
屋外ユニット制御回路214は、1つ以上の屋内ユニット制御回路222から加熱/冷
却容量要求を受信し、要求を集約して、要求された総動作容量を決定し得る。したがって
、要求された総動作容量は、様々な屋内ユニット204によってサービスされる様々な建
物ゾーンの各々の占有によって影響され得る。多くの場合、人または人々が最初に建物ゾ
ーンに入り、そのゾーンの加熱/冷却要求がトリガされると、要求された総動作容量は、
例えば、最大動作容量に達するなど、大幅に増加し得る。したがって、総要求動作容量は
、様々な建物ゾーンの散発的な占有の結果として、不規則かつ予測不可能に変化し得る。
【0038】
屋外ユニット制御回路214は、要求された総動作容量に少なくとも部分的に基づく動
作容量で動作するように、コンプレッサ208、および屋外ユニット202の様々な他の
要素を制御するように構成されている。より高い動作容量では、屋外ユニット202は、
より多くの電力を消費し、ユーティリティコストを増加させる。いくつかの実施形態では
、VRFコントローラは、が可能であり得る。
【0039】
VRFシステムのオペレータ、所有者、賃借人などにとっては、電力消費量およびユー
ティリティコストを最小限に抑えて、コストを節約し、環境の持続可能性を向上させ、機
器の損耗を低減することが望ましいことがある。場合によっては、例えば、その全体が参
照により本明細書に組み込まれる、2018年3月13日に出願された米国特許出願第1
5/920,077号に記載されているVRFシステムの様々なコスト配分スキームに従
って、複数のエンティティまたは人々が、ユーティリティコストの削減から利益を得る。
したがって、以下で詳細に説明するように、制御回路214は、屋外VRFユニット20
2の動作容量を管理してユーティリティコストを削減すると同時に、建物の居住者に快適
さも提供するように構成されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、制御回路
214は、2017年6月29日に出願されたP.C.T.特許出願第PCT/US20
17/039937号、および/または2017年6月28日に出願された米国特許出願
第15/635,754号に記載されているシステムおよび方法と協調して動作可能であ
ってもよく、これらの両方は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0040】
ゾーングルーピング方法を用いたVRFシステム
図3~
図8を全体的に参照すると、いくつかの実施形態による、ゾーングルーピングを
生成し、ゾーングルーピングを使用して建物制御システム内の機器を制御するためのシス
テムおよび方法が示されている。
図3~
図8のシステムおよび方法は、いくつかの実施形
態によれば、建物管理システムまたはHVACシステム、例えば、
図1AのVRFシステ
ム100を使用して、またはその一部として実装され得る。説明を容易かつ明確にするた
めに、
図3~
図8の以下の説明は、VRFシステム100の要素を参照する。しかしなが
ら、本開示の様々な実施形態は、様々なHVACシステム、BMS、およびそれらの組み
合わせにおいて実装され得、VRFシステムに限定されないことに留意されたい。
【0041】
ここで
図3を参照すると、いくつかの実施形態による、VRFコントローラ214の詳
細なブロック
図300が示されている。VRFコントローラ214は、いくつかの実施形
態によれば、通信インターフェース301と、プロセッサ305およびメモリ307を有
する処理回路303と、を含むことが示されている。いくつかの実施形態では、通信イン
ターフェース301は、VRFコントローラ214と、VRFシステム200に含まれる
デバイス(例えば、コンプレッサ208、屋内ユニット204など)との間の通信を容易
にして、VRFシステム100に含まれるデバイスに対するユーザ制御、監視、および調
整を可能にする。
【0042】
通信インターフェース301は、いくつかの実施形態によれば、VRFシステム200
または他の外部システムもしくはデバイスに含まれるデバイスとデータ通信を行うための
有線または無線通信インターフェース(例えば、ジャック、アンテナ、送信機、受信機、
トランシーバ、有線端末など)であることができるか、またはそれを含むことができる。
いくつかの実施形態では、通信インターフェース301を介した通信は、直接的(例えば
、ローカル有線または無線通信)であっても、または通信ネットワーク(例えば、WAN
、インターネット、セルラネットワークなど)を介してもよい。例えば、通信インターフ
ェース301は、イーサネットベースの通信リンクまたはネットワークを介してデータを
送受信するためのイーサネットカードおよびポートを含むことができる。別の例では、通
信インターフェース301は、無線通信ネットワークを介して通信するためのWi-Fi
トランシーバを含むことができる。さらに別の例では、通信インターフェース301は、
セルラまたは携帯電話通信トランシーバを含むことができる。
【0043】
さらに
図3を参照すると、処理回路303は、いくつかの実施形態によれば、処理回路
303およびその様々な構成要素が、通信インターフェース301を介してデータを送受
信することができるように、通信インターフェース301に通信可能に接続され得る。プ
ロセッサ305は、いくつかの実施形態によれば、汎用プロセッサ、特定用途向け集積回
路(ASIC)、1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、処理
構成要素のグループ、または他の適切な電子処理構成要素として実装され得る。
【0044】
メモリ307(例えば、メモリ、メモリユニット、記憶デバイスなど)は、いくつかの
実施形態によれば、本出願に記載された様々なプロセス、層、およびモジュールを完了ま
たは促進するためのデータおよび/またはコンピュータコードを記憶するための1つ以上
のデバイス(例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、ハードディスク記憶装置など
)を含むことができる。いくつかの実施形態では、メモリ307は、揮発性メモリまたは
不揮発性メモリであり得るか、またはそれを含むことができる。メモリ307は、いくつ
かの実施形態によれば、データベース構成要素、オブジェクトコード構成要素、スクリプ
ト構成要素、または本出願に記載された様々なアクティビティおよび情報構造をサポート
するための任意の他のタイプの情報構造を含むことができる。いくつかの実施形態によれ
ば、メモリ307は、処理回路303を介してプロセッサ305に通信可能に接続され、
本明細書に記載された1つ以上のプロセスを(例えば、処理回路303および/またはプ
ロセッサ305によって)実行するためのコンピュータコードを含む。
【0045】
さらに
図3を参照すると、メモリ307は、いくつかの実施形態によれば、ゾーングル
ーピング生成器302、システム識別モジュール306、および制御信号生成器310を
含むことが示されている。いくつかの実施形態では、ゾーングルーピング生成器302は
、ゾーンデータを収集し、ゾーンデータを分析して、分析されたゾーンデータに基づいて
ゾーングルーピングを生成し、ゾーングルーピング304の出力を提供するように構成さ
れている。ゾーングルーピング304は、いくつかの実施形態によれば、システム識別お
よび建物制御の目的のために複数の建物ゾーンをグルーピングすることができる方法を示
す。いくつかの実施形態では、単一のゾーングループ内の建物ゾーンのすべては、システ
ムモデルおよび制御信号を生成するときに単一のユニットとして扱われる。例えば、ゾー
ングループごとに(そのゾーングループ内のゾーンのすべてからのデータを使用して)異
なるシステムモデルが生成されてもよく、ゾーングループのためのシステムモデルを使用
して、そのゾーングループ内のゾーンのすべてのための制御信号を生成してもよい。ゾー
ングルーピング生成器302の機能および方法は、以下でより詳細に説明される。ゾーン
グルーピング生成器302は、いくつかの実施形態によれば、ゾーングルーピング304
をシステム識別モジュール306に出力するように構成することができる。いくつかの実
施形態では、ゾーングルーピング304は、1つ以上のゾーングルーピングを含む。他の
実施形態では、ゾーングルーピング304は、最良のゾーングルーピングとして識別され
る個々のゾーンを含む。
【0046】
図3に示されるように、ゾーングルーピング304は、いくつかの実施形態によれば、
システム識別モジュール306に入力として送信される。システム識別モジュール306
は、いくつかの実施形態によれば、システムのモデルを生成するためのシステム識別プロ
セスを実行するように構成されている。システム識別モジュール306によって実行され
得る考えられるシステム識別プロセスは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる
、2016年1月12日に付与された米国特許第9,235,657号に記載されている
。概して、システム識別は、例えば、予測エラーを最小限に抑えることによって、建物の
モデル内の不特定のシステムパラメータを識別するプロセスである。いくつかの実施形態
では、システム識別モジュール306は、ゾーングルーピング生成器302によって生成
されたゾーングルーピング304内のゾーングループの各々についてシステム識別プロセ
スを実行するように構成され得る。
【0047】
各システム識別プロセスは、いくつかの実施形態によれば、特定のゾーングループ内の
建物ゾーンのすべてに関連付けられた入力データおよび出力データを使用して、そのゾー
ングループのためのシステムモデル308を生成する。例えば、システム識別モジュール
306は、ゾーングルーピング304の第1のゾーングループに関連付けられたシステム
モデルを生成するために、ゾーングルーピング304を使用して、第1のゾーングループ
内の建物ゾーンのすべてを識別し得る。いくつかの実施形態では、システム識別モジュー
ル306は、第1のグループの建物ゾーンに関連付けられた訓練データ(例えば、入力デ
ータおよび出力データ)を取得し、訓練データを使用して、第1のゾーングループのシス
テムモデルを訓練する。システム識別モジュール306は、いくつかの実施形態によれば
、ゾーングルーピング304内のゾーングループの各々についてこのプロセスを繰り返し
て、ゾーングルーピング304内のゾーングループごとに異なるシステムモデルを生成す
る。いくつかの実施形態によれば、システム識別モジュール306は、各システムモデル
308を制御信号生成器310に提供する。
【0048】
制御信号生成器310は、いくつかの実施形態によれば、システム識別モジュール30
6からシステムモデル308を受信することが示されている。いくつかの実施形態では、
制御信号生成器310は、システムモデル308を使用して、1つ以上のゾーングループ
の環境を制御するように動作するVRF機器314のための適切な制御信号を生成する。
各システムモデル308は、ゾーングルーピング生成器302によって生成されたゾーン
グルーピング304によって定義された特定のゾーングループに対応し得、対応するゾー
ングループに対する制御信号を生成するために使用され得る。いくつかの実施形態では、
制御信号生成器310は、制御信号312を生成するために、様々なモデルベースの制御
方法論(例えば、状態ベースのアルゴリズム、極値探索制御(ESC)アルゴリズム、比
例積分(PI)制御アルゴリズム、比例積分微分(PID)制御アルゴリズム、モデル予
測制御(MPC)アルゴリズム、フィードバック制御アルゴリズムなど)のいずれかを使
用する。制御信号生成器310は、いくつかの実施形態によれば、制御信号312をVR
F機器314に出力することが示されている。いくつかの実施形態では、制御信号312
は、VRF機器314を動作させるためのコマンドを含む。
【0049】
ゾーングルーピング生成器
ここで
図4を参照すると、いくつかの実施形態による、ゾーングルーピング生成器30
2をより詳細に示すブロック
図400が示されている。ゾーングルーピング生成器302
は、いくつかの実施形態によれば、出力としてゾーングルーピング304を決定するため
に、ゾーン識別器402、ゾーンデータ収集器404、およびゾーングルーピング生成器
モジュール406を含むことが示されている。
【0050】
図4に示すように、ゾーン識別器402は、いくつかの実施形態によれば、建物内のゾ
ーンのタイプを識別するように構成されている。例えば、ゾーン識別器402は、学校と
して機能する建物内のゾーンのタイプおよび/または数を識別するタスクを課され得る。
学校内のゾーンのタイプには、教室、実験室、トイレ、廊下が含まれ得る。追加のタイプ
のゾーンが識別されてもよく、前に列挙されたタイプのゾーンに限定されない。
【0051】
図4に示すように、ゾーンデータ収集器404は、いくつかの実施形態によれば、ゾー
ン識別器402によって識別されたゾーンのゾーンデータを収集するように構成されてい
る。いくつかの実施形態では、収集されるゾーンデータは、履歴値(例えば、温度設定点
、屋内空気温度など)を含む。いくつかの実施形態では、収集されるゾーンデータは、ゾ
ーン特性(例えば、ゾーンの動作モード、ゾーングループ内の各ゾーンの相対位置など)
を含む。いくつかの実施形態では、収集されるデータは、追加のデータタイプ、またはデ
ータタイプの任意の組み合わせを含む。
【0052】
いくつかの実施形態では、ゾーンデータ収集器404は、ゾーンデータを継続的に収集
し、所定の期間にわたって収集されたゾーンデータの変化を監視するように構成されてい
る。例えば、ゾーンデータ収集器404は、ゾーン識別器402によって識別されたゾー
ンに関連付けられた温度設定点の値を継続的に収集し、1週間の期間にわたって各ゾーン
に関連付けられた温度設定点の変化を監視し得る。そのようないくつかの実施形態では、
ゾーンデータ収集器404は、ゾーンデータの変化に基づいて新しいゾーングルーピング
を生成する必要性を決定し、新しいゾーングルーピングプロセスをゾーングルーピング生
成器302に対して自動的にトリガするように構成されている。例えば、ゾーンデータ収
集器404は、1週間の期間にわたって許容可能な閾値範囲外のゾーンの温度の変化を検
出し、新しいゾーングルーピングを生成するためにゾーングルーピング生成器302に信
号を自動的に送信し得る。いくつかの実施形態では、許容可能な閾値範囲は、ユーザによ
って入力される。例えば、ユーザは、特定のゾーンに関連付けられた温度設定点の許容可
能な閾値範囲を入力してもよく、温度設定点の±2°Fであってもよい。
【0053】
ゾーングルーピング生成器モジュール406は、いくつかの実施形態によれば、ゾーン
グルーピング生成器302に含まれることが示されている。いくつかの実施形態では、ゾ
ーングルーピング生成器モジュール406は、複数の異なるゾーングルーピングを生成す
るように構成され得る。各ゾーングルーピングは、いくつかの実施形態によれば、1つ以
上のゾーングループを定義し、各ゾーングループ内の1つ以上の建物ゾーンを指定する。
したがって、各ゾーングルーピングは、複数の建物ゾーンをゾーングループに編成するこ
とができる様々な方法を定義する。建物ゾーンの同じセットについて生成され得る2つの
異なるゾーングルーピングの例は、
図5Aおよび
図5Bを参照してより詳細に説明される
。いくつかの実施形態では、ゾーングルーピング生成器モジュール406は、ゾーンを2
つ以上のグループに組み合わせて、ゾーングループを形成する。いくつかの実施形態では
、ゾーングルーピング生成器モジュール406は、グループとして単一のゾーンを生成す
る。以下でより詳細に説明されるように、ゾーングルーピング生成器モジュール406は
、いくつかの実施形態によれば、1つ以上の異なるゾーングルーピングを生成するために
、ゾーン識別器402によって識別された1つ以上のゾーンに関連付けられたゾーンデー
タ収集器404によって収集されたゾーンデータのクラスタ分析を実行するように構成さ
れている。
【0054】
ここで
図5Aおよび
図5Bを参照すると、いくつかの実施形態による、様々なゾーング
ルーピングの例が示されている。
図5Aおよび
図5Bは、いくつかの実施形態によれば、
学校として機能する構造502を含むことが示されている。いくつかの実施形態では、構
造502は、実験室506aおよび506b(まとめて実験室506と呼ばれる)、内部
教室510a、510b、および510c(まとめて内部教室510と呼ばれる)、トイ
レ514a、514b、および514c(まとめてトイレ514と呼ばれる)、廊下51
8a、518b、および518c(まとめて廊下518と呼ばれる)、ならびに外部教室
522a、522b、および522c(まとめて外部教室522と呼ばれる)を含むこと
が示されている。いくつかの実施形態では、構造502内のゾーンは、ゾーングルーピン
グ生成器302を使用してグルーピングされた。構造502内の個々のゾーンの各々は、
いくつかの実施形態に従って、ゾーン識別器402を使用して識別された。いくつかの実
施形態では、ゾーングルーピング生成器モジュール406は、複数のゾーングルーピング
を生成した。いくつかの実施形態では、ゾーングルーピング生成器モジュール406によ
って、2つの異なる(例えば、ゾーングループの組み合わせ)ゾーングルーピングのみが
生成された。いくつかの実施形態では、ゾーングルーピング生成器モジュール406によ
って、3つ以上の異なるゾーングルーピングが生成される。
【0055】
特に
図5Aを参照すると、第1のゾーングルーピング500は、いくつかの実施形態に
よれば、実験室506を含むゾーングループ1 504、教室510を含むゾーングルー
プ2 508、トイレ514を含むゾーングループ3 512、廊下518を含むゾーン
グループ4 516、および教室522を含むゾーングループ5 520を含むことが示
されている。
【0056】
特に
図5Bを参照すると、いくつかの実施形態によれば、第2のゾーングルーピング5
50が示されている。第2のゾーングルーピング550は、いくつかの実施形態によれば
、トイレ514a.教室510b、および南廊下518cを含むゾーングループ1 55
4、北廊下518a、トイレ514c、および教室522cを含むゾーングループ2 5
58、実験室506a、および教室510cを含むゾーングループ3 562、教室51
0a、教室522a、および実験室506bを含むゾーングループ4 566、ならびに
中央廊下518b、教室522b、およびトイレ514bを含むゾーングループ5 57
0を含むことが示されている。
【0057】
第1のゾーングルーピング500および第2のゾーングルーピング550の生成に先立
って、構造502内の各ゾーンは、いくつかの実施形態に従って、ゾーン識別器402に
よって識別された。構造502内の各ゾーンの識別に続いて、いくつかの実施形態によれ
ば、ゾーンデータ収集器404によって、構造502内の各ゾーンについてのゾーンデー
タが収集される。ゾーングルーピング生成器モジュール406は、いくつかの実施形態に
従って、ゾーンデータ収集器404によって収集されたゾーンデータを使用して、1つ以
上のクラスタリングアルゴリズムを実行した。ゾーングルーピング生成器モジュール40
6によって実行されたクラスタリングアルゴリズムは、VRF制御における使用のための
第1のゾーングルーピング500および第2のゾーングルーピング550を生成した。2
つ以上のゾーングルーピングが生成されるいくつかの実施形態では、ユーザは、VRF制
御においていずれのゾーングルーピングを使用するかを選択する。
【0058】
ゾーングルーピング生成を用いたVRF制御の方法
図6を参照すると、いくつかの実施形態による、システムモデルを生成し、システムモ
デルを使用して可変冷媒流システムを制御するためのプロセス600が示されている。プ
ロセス600は、いくつかの実施形態によれば、ステップ602から始まる。ステップ6
02は、いくつかの実施形態によれば、ゾーングルーピング生成器302を使用してゾー
ングルーピングを生成することを含む。ステップ602において、ゾーングルーピング生
成器302は、いくつかの実施形態によれば、1つ以上のゾーングルーピングを生成し、
ゾーングルーピングの出力をシステム識別モジュール306に提供するように構成されて
いる。いくつかの実施形態では、単一のゾーングループ内の建物ゾーンのすべては、シス
テムモデルおよび制御信号を生成するときに単一のユニットとして扱われる。例えば、ゾ
ーングループごとに(そのゾーングループ内のゾーンのすべてからのデータを使用して)
異なるシステムモデルが生成されてもよく、ゾーングループのためのシステムモデルを使
用して、そのゾーングループ内のゾーンのすべてのための制御信号を生成してもよい。ゾ
ーングルーピングを生成する方法は、以下でより詳細に説明される。
【0059】
プロセス600は、いくつかの実施形態によれば、ステップ604に続く。ステップ6
04は、いくつかの実施形態によれば、システム識別モジュール306を使用して、ステ
ップ602において生成されたゾーングルーピングのモデルを生成するためにシステム識
別を実行することを含む。ステップ604において、システム識別モジュール306は、
いくつかの実施形態によれば、システムのモデルを生成するためのシステム識別プロセス
を実行するように構成されている。いくつかの実施形態では、システム識別モジュール3
06は、第1のグループの建物ゾーンに関連付けられた訓練データ(例えば、入力データ
および出力データ)を取得し、訓練データを使用して、第1のゾーングループのシステム
モデルを訓練する。いくつかの実施形態では、システム識別モジュール306は、ゾーン
グルーピング内のゾーングループの各々についてこのプロセスを繰り返して、ゾーングル
ープごとに異なるシステムモデルを生成する。いくつかの実施形態では、システム識別モ
ジュール306は、ステップ602においてゾーングルーピング生成器302によって生
成されたゾーングルーピング内のゾーングループの各々についてシステム識別プロセスを
実行するように構成されている。
【0060】
プロセス600は、いくつかの実施形態によれば、ステップ606に続く。いくつかの
実施形態では、ステップ606は、604において生成されたモデルを使用して、制御信
号生成器310を使用してVRF機器のための制御信号を生成することを含む。ステップ
606において、制御信号生成器310は、いくつかの実施形態によれば、ステップ60
4においてシステム識別モジュール306によって生成された1つ以上のシステムモデル
を受信するように構成されている。いくつかの実施形態では、制御信号生成器310は、
ステップ604においてシステム識別モジュール306によって生成されたシステムモデ
ルを使用して、1つ以上のゾーングループの環境を制御するように動作するVRF機器3
14のための適切な制御信号を生成する。いくつかの実施形態では、制御信号生成器31
0は、ステップ606において制御信号を生成するために、様々なモデルベースの制御方
法論(例えば、状態ベースのアルゴリズム、極値探索制御(ESC)アルゴリズム、比例
積分(PI)制御アルゴリズム、比例積分微分(PID)制御アルゴリズム、モデル予測
制御(MPC)アルゴリズム、フィードバック制御アルゴリズムなど)のいずれかを使用
する。
【0061】
プロセス600は、いくつかの実施形態によれば、ステップ608に続くことが示され
ている。ステップ608は、いくつかの実施形態によれば、ステップ606において制御
信号生成器310によって生成された制御信号を様々なVRF機器に送信することを含む
。いくつかの実施形態では、生成された制御信号は、特定のゾーングループ内の1つ以上
のゾーンの1つ以上の環境変数(例えば、温度、湿度など)を制御するように構成された
特定のゾーンまたはゾーングループ内に位置する様々な屋内VRFユニットに送信される
。いくつかの実施形態では、生成された制御信号は、特定のゾーンまたはゾーングループ
内に位置する様々な屋内VRFユニットに冷媒を提供するように構成された様々な屋外V
RFユニットに送信される。
【0062】
ゾーングルーピング生成の方法
ここで
図7を参照すると、いくつかの実施形態による、ゾーングルーピングを生成する
ためのプロセス700が示されている。プロセス700は、いくつかの実施形態によれば
、ステップ702から始まる。ステップ702において、ゾーン識別器402は、いくつ
かの実施形態によれば、構造内のゾーンのタイプおよび/または数を識別するように構成
されている。例えば、ステップ702は、ゾーン識別器402が、学校として機能する構
造内のゾーンのタイプおよび数を識別することを含み得る。いくつかの実施形態では、学
校内のゾーンのタイプには、教室、実験室、トイレ、および廊下が含まれる。追加のタイ
プのゾーンが識別されてもよく、前に列挙されたタイプのゾーンに限定されない。
【0063】
なおも
図7を参照すると、プロセス700は、いくつかの実施形態によれば、ステップ
704に続くことが示されている。いくつかの実施形態では、ステップ704は、ゾーン
データ収集器404が、ステップ702においてゾーン識別器402によって識別された
ゾーンのゾーンデータを収集することを含む。いくつかの実施形態では、収集されるデー
タは、履歴値(例えば、ゾーンの温度設定点、ゾーンによるエネルギー消費など)を含む
。いくつかの実施形態では、収集されるデータは、ゾーン特性(例えば、ゾーングループ
内の各ゾーンの相対位置など)を含む。いくつかの実施形態では、収集されるデータは、
追加のデータタイプ、またはデータタイプの任意の組み合わせを含む。
【0064】
いくつかの実施形態では、ステップ704は、ゾーンデータ収集器404が、データを
継続的に収集し、所定の期間にわたって収集されたデータの変化を監視することを含む。
そのようないくつかの実施形態では、ステップ704は、ゾーンデータ収集器404が、
ゾーンデータの変化に基づいて新しいゾーングルーピングを生成する必要性を決定し、新
しいゾーングルーピングプロセスをゾーングルーピング生成器302に対して自動的にト
リガすることを含む。例えば、ゾーンデータ収集器404が、ゾーングループ内の特定の
ゾーンについての屋内空気温度値の所定の許容可能な閾値範囲外の値を含む屋内空気温度
データを受信する場合、ゾーンデータ収集器404は、新しいゾーングルーピングプロセ
スを実行するための信号をゾーングルーピング生成器302に送信し得る。
【0065】
プロセス700は、いくつかの実施形態によれば、ステップ706に続くことが示され
ている。
図8を参照して以下でより詳細に説明するように、いくつかの実施形態では、ス
テップ706は、ゾーングルーピング生成器モジュール406が、収集されたゾーンデー
タに基づいて最適なゾーングルーピングを決定するために、1つ以上のクラスタリングア
ルゴリズムにおいて、ステップ704においてゾーンデータ収集器404によって収集さ
れたゾーンデータを使用することを含む。さらに、いくつかの実施形態では、ステップ7
06は、構造内の各ゾーンの位置データを分析することを含む。そのようないくつかの実
施形態では、構造内の各ゾーンの位置データを分析することは、位置データに基づいて各
ゾーンをゾーングループにクラスタリングするように構成された事前クラスタリングプロ
セスをさらに含む。例えば、プロセス700において使用するためのゾーンを含む建物の
平面図は、グリッド座標に基づいて位置の数値を決定するために、グリッド座標に変換さ
れてもよい。各位置の数値は、いくつかの実施形態によれば、各ゾーンの相対位置に基づ
いてゾーングルーピングを生成するために1つ以上のクラスタリングアルゴリズムにおい
て使用される。いくつかの実施形態では、ステップ708は、ゾーングルーピング生成器
モジュール406が、ゾーングルーピングに関連付けられたシステムモデルを生成するた
めに、ステップ706の分析されたデータに基づくゾーングルーピングをシステム識別モ
ジュール306に出力することを含む。
【0066】
ここで
図8を参照すると、いくつかの実施形態による、ゾーンデータを分析し、ゾーン
グルーピングを決定するためのプロセス800が示されている。プロセス800は、プロ
セス700のステップ706を達成するために実行され得る。いくつかの実施形態では、
プロセス800は、ある期間(例えば、日、週、月など)にわたって収集された生データ
(例えば、履歴温度設定点、履歴屋内空気温度など)を使用するように構成されている。
いくつかの実施形態では、プロセス800において使用される生データは、プロセス70
0のステップ704においてゾーンデータ収集器404によって収集されたゾーンデータ
である。いくつかの実施形態では、プロセス800は、ゾーングルーピング生成器モジュ
ール406が、ゾーンデータを分析し、ゾーングルーピングを生成することを含む。
【0067】
プロセス800への入力として提供される様々なタイプの生データは、履歴屋内空気温
度、履歴温度設定点、履歴屋外空気温度、およびHVACによって使用される履歴エネル
ギーを含むことが示されている。入力データのタイプのいくつかは、特定のゾーンに固有
であり得るが、他のタイプの入力データが、建物またはキャンパス全体に適用され得る。
例えば、履歴屋内空気温度、履歴温度設定点、およびHVACによって使用される履歴エ
ネルギーは、ゾーン固有であり得るが、履歴屋外空気温度は、建物またはキャンパス全体
に適用され得る。任意のゾーン固有のデータタイプについて、プロセス800への入力デ
ータは、ゾーンごとに別個のデータセットを含んでもよい。例えば、入力データは、ゾー
ンAの履歴温度設定点のセット、ゾーンBの履歴温度設定点のセットなどを含んでもよい
。同じことは、履歴屋内空気温度、およびHVACによって使用される履歴エネルギーに
も当てはまる。
【0068】
プロセス800への入力データの各セットは、時系列の値を含んでもよい。各時系列の
値は、特定の点または変数(例えば、ゾーンAの屋内空気温度、ゾーンBの屋内空気温度
、ゾーンAの温度設定点、ゾーンBの温度設定点、屋外空気温度など)の複数のサンプル
を含んでもよい。各サンプルは、サンプルの値を示すデータ値(例えば、75°F)と、
サンプルが測定または生成された時間を示すタイムスタンプ(例えば、2018-07-
05-18:00:00)の両方を含んでもよい。したがって、プロセス800への入力
データは、各時系列が特定の点または変数に対応している、時系列のセットを含んでもよ
い。時系列(および対応する点または変数)のいくつかは、特定のゾーンに固有であり得
るが、他の時系列が、建物またはキャンパス全体に適用され得る。
【0069】
いくつかの実施形態では、プロセス800への入力データは、入力データをグルーピン
グするために使用され得る複数の属性を含む。そのような属性の例としては、データタイ
プ(例えば、屋内空気温度、温度設定点、屋外空気温度、HVACによって使用されるエ
ネルギーなど)、データが適用される対応するゾーン(例えば、ゾーンA、ゾーンB、ゾ
ーンCなど)、ゾーングループ(対応するゾーンがゾーングループに割り当てられている
場合)、タイムスタンプ、データ値、測定単位、または生データ値のコンテキストもしく
はセマンティック情報を提供する他の属性が挙げられる。
【0070】
いくつかの実施形態では、プロセス800への入力データは、建物ゾーンごとにサンプ
ルのセットにグルーピングされる。各サンプルは、タイムスタンプ、サンプルが適用され
る建物ゾーンを示す属性、および様々なデータタイプの各々の値を含み得る。例えば、特
定のサンプルは、「ゾーンA」に対応してもよく、特定の時間における履歴屋内空気温度
、履歴温度設定点、履歴屋外空気温度、およびHVACによって使用される履歴エネルギ
ーの値を含み得る。したがって、各サンプルは、特定の時間における特定のゾーンについ
ての関連するゾーンデータ(すなわち、各入力データタイプについての値)の中から含み
得る。
【0071】
ステップ802は、いくつかの実施形態によれば、ゾーンデータ収集器404によって
収集された各タイプのゾーンデータを、特定のゾーンごとの所定の期間にわたるゾーンデ
ータのタイプごとにデータの特定のブロックにグルーピングすることを含む。例えば、ゾ
ーンAの履歴屋内空気温度の7つのデータサンプル(曜日ごとに1つのデータサンプルを
採取した)を含む1週間のデータ収集作業は、単一のブロックへと一緒にブロック化され
得る。いくつかの実施形態では、データサンプルが一緒にグルーピングされる所定の期間
は、ユーザ入力に基づいて構成可能である。例えば、ユーザは、1ヶ月分のサンプルまた
は1年分のサンプルをブロック化することを選択することができる。
【0072】
いくつかの実施形態では、ステップ802は、ゾーンi=1:Nのゾーンデータのサン
プルを、サイズTのKブロックにグルーピングすることを含み、ここで、Nは、構造内の
ゾーンの総数であり、Kは、各ゾーンiのデータサンプルのブロックの総数であり、Tは
、ゾーンごとに収集される各ブロック内のデータサンプルの総数である。いくつかの実施
形態では、各データサンプルtは、各ゾーンiに関連付けられた複数のタイプのゾーンデ
ータポイントを含む。例えば、データサンプルtは、ゾーンiの設定点温度値、ゾーンi
の屋内空気温度、およびゾーンiによるエネルギー使用量を含み得る。いくつかの実施形
態では、ユーザは、所望のブロック数Kを入力する。さらに、いくつかの実施形態では、
ユーザは、各ブロックkに含まれる所望のデータサンプル数Tを入力する。ブロックk=
1:K、およびブロックkがT個のデータサンプルを含むとすると、ブロックkに割り当
てられたサンプルのセットtは、以下の式で決定することができる。
t=(k*T):((k+1)*T)-1
【0073】
例えば、前の式を使用して、ユーザは、(T=2となるように)各ブロックが2つのデ
ータサンプルを含んでいることを入力したと仮定する。データサンプルt=2:3(すな
わち、第2および第3のサンプル)は、ゾーンごとにブロックk=1にブロック化される
。したがって、ゾーンのデータサンプルt=4:5(すなわち、第4および第5のサンプ
ル)は、ゾーンごとにブロックk=2にブロック化される。
【0074】
ステップ802において生成されたT個のデータサンプルを含むK個のデータブロック
は、いくつかの実施形態によれば、ステップ804においてそれぞれ平均化される。いく
つかの実施形態では、各ブロックKに含まれる各タイプのゾーンデータは、ゾーンごとに
各タイプのゾーンデータの平均を生成するように平均化される。例えば、データサンプル
tが、設定点温度ゾーンi、ゾーンiの屋内空気温度、およびゾーンiによるエネルギー
使用量の値を含むと仮定する。ゾーンiの各異なる値は、以下の式を使用して、ブロック
Kごとに平均化されてもよい。
【数1】
【0075】
前の式において、
【数2】
は、ゾーンiのブロックkのデータタイプd(例えば、屋内空気温度、温度設定点、屋外
空気温度など)の平均であり(ここで、データサンプルtに含まれるデータタイプd=1
:Dの総数)、Tは、ゾーンiのブロックkに含まれるデータサンプルの数であり、d
t
,iは、ゾーンiのデータサンプルtに含まれるデータタイプdの値である。いくつかの
実施形態では、データサンプルTに含まれるデータタイプDは、履歴屋内空気温度、履歴
温度設定点、および履歴エネルギー使用量の値を含む。いくつかの実施形態では、ステッ
プ804の出力は、ゾーンiの各ブロックkの各データタイプdに関する平均を含む。
【0076】
プロセス800は、いくつかの実施形態によれば、ステップ806に進む。いくつかの
実施形態では、ステップ806は、ステップ808のクラスタリングアルゴリズムにおい
て使用するために、各ゾーンの1つ以上の重要な特徴を選択することを含む。ステップ8
08においてゾーンごとに選択された1つ以上の重要な特徴は、いくつかの実施形態によ
れば、ステップ804においてゾーンごとに計算された1つ以上のブロック平均に含まれ
る様々なタイプのデータ間の相関を識別するために使用される。選択された重要な特徴は
、ステップ804において計算された1つ以上のブロック平均、および/またはステップ
804において計算された様々なブロック平均を使用したさらなる計算を含み得る。例え
ば、ステップ806において選択された重要な特徴は、平均履歴温度と平均履歴空気温度
との間の差を計算するために、ステップ804において計算された平均履歴屋内空気温度
から、ステップ804において計算された平均履歴温度設定点を減算することを含み得る
。いくつかの実施形態では、ステップ808において重要な特徴を選択することは、ステ
ップ804において計算された1つ以上のブロック平均と、1つ以上のゾーンの動作状態
との間の相関を識別する。例えば、ゾーンAは、履歴屋外空気温度が45°F以下である
とき、常に加熱モードで動作していると識別され得る。
【0077】
別の例は、1つ以上のゾーン内の平均履歴温度設定点に基づいて、HVACデバイスを
動作させるために、HVACデバイスによって使用されるエネルギーのブロック平均を収
集することを含み得る。いくつかの実施形態では、選択された重要な特徴は、各ゾーンの
エネルギー消費によって決定された履歴動作モードを含む。例えば、ゾーンデータが、Q
HVAC,i>1となるような、1よりも大きいゾーンiのエネルギー消費値を含む場合
、ゾーンiは、履歴的に加熱モードで動作していると識別され得る。別の例では、ゾーン
データが、QHVAC,i<-1となるような、-1よりも小さいゾーンiのエネルギー
使用値を含む場合、ゾーンiは、履歴的に冷却モードで動作していると識別され得る。Q
HVAC,i=0であるさらに別の例では、ゾーンiは、エネルギーがゾーンiによって
消費されないような、履歴的に「オフ」モードで動作していると識別され得る。選択され
た重要な特徴の例は、限定することを意図していない。いくつかの実施形態では、ユーザ
は、ステップ806において、1つ以上の選択された重要な特徴を入力する。
【0078】
ステップ806は、いくつかの実施形態によれば、ステップ808において使用するた
めの1つ以上の選択された重要な特徴を出力することが示されている。ステップ808に
おいて、いくつかの実施形態によれば、クラスタリングアルゴリズムは、ゾーングループ
を生成するために、選択された重要な特徴に含まれるゾーンデータに適用される。ステッ
プ808はまた、いくつかの実施形態によれば、入力として所望の数のグループ(例えば
、ゾーンのグループの数)を受信することが示されている。いくつかの実施形態では、グ
ループの数は、ユーザによって入力される。例えば、ユーザは、N個のゾーンがその中に
グルーピングされるべき、4つのグループを入力し得る。
【0079】
いくつかの実施形態では、ステップ808は、ゾーングルーピング生成器モジュール4
06が、ステップ806において識別および/または計算された選択された重要な特徴に
任意の様々なクラスタリングアルゴリズムを適用することによって、ゾーングルーピング
を生成することを含む。概して、クラスタリングアルゴリズムは、データサンプルのセッ
トを、比較的類似したデータサンプルを含む所定の数のグループの中に収集する。いくつ
かの周知のクラスタリングアルゴリズムは、いくつかの実施形態によれば、階層的クラス
タリング、k平均クラスタリング、および単純な期待最大値を含む。いくつかの実施形態
では、1つのクラスタリングアルゴリズムが単一タイプのゾーンデータ(例えば、ゾーン
温度設定点、ゾーン屋内空気温度など)に適用されて、ゾーングルーピングが生成される
。いくつかの実施形態では、2つ以上のクラスタリングアルゴリズムが単一タイプのゾー
ンデータに適用されて、複数のゾーングルーピングが生成される。
【0080】
例示的な実施形態の構成
様々な例示的な実施形態に示されるようなシステムおよび方法の構成および配置は、例
示的なものにすぎない。本開示では、いくつかの実施形態のみが詳細に説明されてきたが
、多くの修正が可能である(例えば、様々な要素のサイズ、寸法、構造、形状、および割
合、パラメータの値、取り付け構成、材料の使用、色、配向などの差異)。例えば、要素
の位置は、逆転されてもよいし、または他の方法で変更してもよく、別個の要素の性質も
しくは数または位置は、改変または変更することができる。したがって、そのようなすべ
ての修正は、本開示の範囲内に含まれることが意図される。任意のプロセスまたは方法ス
テップの順序または配列は、代替の実施形態に従って変更または再配列されてもよい。他
の置換、修正、変更、および省略は、本開示の範囲から逸脱することなく、例示的な実施
形態の設計、動作条件、および配置において行うことが可能である。
【0081】
本開示は、様々な動作を達成するための任意の機械可読媒体上の方法、システム、およ
びプログラム製品を企図する。本開示の実施形態は、既存のコンピュータプロセッサを使
用して、またはこの目的もしくは別の目的のために組み込まれた適切なシステムのための
専用コンピュータプロセッサによって、または配線接続されたシステムによって実装する
ことができる。本開示の範囲内の実施形態は、その上に記憶された機械実行可能命令また
はデータ構造を搬送するかまたは有するための機械可読媒体を含むプログラム製品を含む
。そのような機械可読媒体は、プロセッサを備えた汎用もしくは専用のコンピュータまた
は他の機械によってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であり得る。例として、そのよ
うな機械可読媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、CD-ROM、もし
くは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、ま
たは所望のプログラムコードを機械実行可能命令もしくはデータ構造の形態で搬送または
記憶するために使用でき、かつプロセッサを備えた汎用もしくは専用コンピュータもしく
は他の機械によってアクセスできる任意の他の媒体を含むことができる。上記の組み合わ
せも、機械可読媒体の範囲内に含まれる。機械実行可能命令は、例えば、汎用コンピュー
タ、専用コンピュータ、または専用処理機械に、特定の機能または機能群を実行させる命
令およびデータを含む。
【0082】
図は、方法ステップの特定の順序を示しているが、ステップの順序は、描写されたもの
とは異なってもよい。また、2つ以上のステップを同時に、または部分的に同時に実行す
ることができる。このような変形形態は、選択されたソフトウェアおよびハードウェアシ
ステム、ならびに設計者の選択に依存する。すべてのそのような変形形態は、本開示の範
囲内である。同様に、ソフトウェアの実装は、様々な接続ステップ、処理ステップ、比較
ステップ、および決定ステップを達成するために、ルールベースのロジックおよび他のロ
ジックを有する標準的なプログラミング技術によって達成され得る。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物制御システムのためのコントローラであって、
前記コントローラは、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶しているメモリと、を備え、
前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、前記1つ以上のプロセッサに、
建物内の複数のゾーンを識別することと、
前記複数のゾーンに関連付けられたデータを分析することと、
前記複数のゾーンに関連付けられた前記データに基づいて1つ以上のゾーングルーピングを生成することであって、前記1つ以上のゾーングルーピングはそれぞれが、複数のゾーングループを定義して前記複数のゾーンのうちのいずれが、前記複数のゾーングループの各々を形成するために一緒にグルーピングされるかを指定することと、
前記複数のゾーンに関連付けられた前記データに基づいて、前記1つ以上のゾーングルーピングから特定のゾーングルーピングを識別することと、
複数のゾーングループを定義して前記複数のゾーンのうちのいずれが、前記複数のゾーングループの各々を形成するために一緒にグルーピングされるかを指定する前記特定のゾーングルーピングである1つのゾーングルーピングを生成することと、
前記特定のゾーングルーピングによって定義された特定ゾーングループのためのモデルを生成することであって、前記特定ゾーングループは、前記複数のゾーングループのうちの複数を含むことと、
前記特定のゾーングルーピングによって定義された前記特定ゾーングループのためのモデルを使用して、前記複数のゾーンに加熱または冷却を提供するために前記建物制御システムの機器を動作させるように構成された1つ以上の制御信号を生成することと、を含む動作を実行させる、コントローラ。
【外国語明細書】