(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024099706
(43)【公開日】2024-07-25
(54)【発明の名称】自動クリーニング装置
(51)【国際特許分類】
A47L 11/284 20060101AFI20240718BHJP
A47L 11/29 20060101ALI20240718BHJP
A47L 11/40 20060101ALI20240718BHJP
【FI】
A47L11/284
A47L11/29
A47L11/40
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024070436
(22)【出願日】2024-04-24
(62)【分割の表示】P 2022550851の分割
【原出願日】2021-02-02
(31)【優先権主張番号】202011027138.2
(32)【優先日】2020-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011024890.1
(32)【優先日】2020-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011027130.6
(32)【優先日】2020-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011024897.3
(32)【優先日】2020-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522152360
【氏名又は名称】北京石頭世紀科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Roborock Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 1001, Floor 10, Building 3, Yard 17, Anju Road, Changping District, Beijing,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】李 行
(72)【発明者】
【氏名】成 ▲ぱん▼
(72)【発明者】
【氏名】段 伝林
(72)【発明者】
【氏名】楊 志敏
(72)【発明者】
【氏名】彭 松
(57)【要約】 (修正有)
【課題】適用範囲が広く、クリーニング能力が強く汚水を回収でき、かつ昇降調整機能を有する自動クリーニング装置を提供する。
【解決手段】移動プラットフォーム、昇降テーブル、ウェットクリーニングモジュール、給水モジュールおよび回収モジュールを含み、移動プラットフォームは操作面に目標方向に沿って自動的に移動するように構成され、昇降テーブルは移動プラットフォームに接続され、移動プラットフォームに対して上下に移動するように構成され、ウェットクリーニングモジュールは昇降テーブルに接続され、クリーニング液を使用して操作面をクリーニングするように構成され、給水モジュールは前記移動プラットフォームに接続され、操作面にクリーニング液を供給するように構成され、回収モジュールは移動プラットフォームに接続され、クリーニング液を回収するように構成される、自動クリーニング装置を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作面に目標方向に沿って自動的に移動するように構成された移動プラットフォームと、
前記移動プラットフォームに接続され、ドライクリーニング方法によって前記操作面をクリーニングするように構成されたドライクリーニングモジュール、および
前記移動プラットフォームに接続され、クリーニング液とともにウェットクリーニング方法によって前記操作面をクリーニングするように構成されたウェットクリーニングモジュールを含み、前記移動プラットフォームに取り付けられたクリーニングモジュールと、を含み、
前記移動プラットフォームは、前記移動プラットフォームに接続され、移動プラットフォームに対して上下に移動するように構成された昇降テーブルを含み、
前記ドライクリーニングモジュール、前記ウェットクリーニングモジュールの少なくとも一つは、前記昇降テーブルに取り付けられ、
前記昇降テーブルは、
前記移動プラットフォームに接続され、前記昇降テーブルを前記移動プラットフォームに対して上下に移動させるように駆動する昇降機構と、
前記昇降機構に接続され、前記昇降機構の作用下で前記移動プラットフォームに対して上下に移動するように構成された昇降テーブルベースと、を含み、
前記昇降機構は、前記昇降テーブルベースを前記移動プラットフォームに懸架させるための懸架機構と駆動機構とを含み、前記駆動機構は前記昇降機構を介して前記昇降テーブルベースを前記移動プラットフォームに対して上下に移動させるように配置し、前記駆動機構は前記昇降テーブルベースに取り付けられ、且つ、昇降テーブルベースと一緒に前記移動プラットフォームに対して上下に移動できる、
ことを特徴とする自動クリーニング装置。
【請求項2】
前記ウェットクリーニングモジュールは前記移動プラットフォームに取り付けられ、
前記操作面をクリーニングするように構成されたクリーニングヘッドと、
前記クリーニングヘッドに接続され、前記クリーニングヘッドを前記操作面に沿って往復移動させるように駆動する駆動ユニットと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の自動クリーニング装置。
【請求項3】
前記クリーニングヘッドは板状構造であり、作業ヘッドを含み、前記作業ヘッドはブラシ、ダスタークロス、スポンジの少なくとも1つを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の自動クリーニング装置。
【請求項4】
前記移動プラットフォームに接続され、前記クリーニング液を回収する回収モジュールをさらに含みむ、ことを特徴とする請求項1に記載の自動クリーニング装置。
【請求項5】
前記昇降テーブルベースは、補助ホイールをさらに含み、
前記昇降テーブルベースが前記移動プラットフォームに対して下向きに移動するとき、前記補助ホイールは最初に前記操作面に接触する、ことを特徴とする請求項1に記載の自動クリーニング装置。
【請求項6】
前記昇降機構は、前記昇降テーブルベースを前記移動プラットフォームに懸架させ、前記昇降テーブルベースを前記移動プラットフォームに対して上下に移動させるように牽引するフレキシブル牽引機構を含む、ことを特徴とする請求項5に記載の自動クリーニング装置。
【請求項7】
前記昇降テーブルは、接続ロッドを含み、接続ロッドは、
前記昇降テーブルベースの第1の接続端にヒンジで接続された第1のヒンジ端と、
前記移動プラットフォームにヒンジで接続された第2のヒンジ端と、を含む、ことを特徴とする請求項6に記載の自動クリーニング装置。
【請求項8】
前記フレキシブル牽引機構は、
前記昇降テーブルベースを前記移動プラットフォームに懸架させる第1のケーブルを含む懸架機構と、
前記昇降テーブルベースを前記移動プラットフォームに対して上下に移動させるように駆動する駆動機構と、を含む、ことを特徴とする請求項7に記載の自動クリーニング装置。
【請求項9】
前記懸架機構は、
前記昇降テーブルベースに取り付けられ、前記第1のケーブルが通過する少なくとも1つのケーブルガイドレールをさらに含み、前記第1のケーブルは前記少なくとも1つのケーブルガイドレールを通過するたびに、延伸方向が変化する、ことを特徴とする請求項8に記載の自動クリーニング装置。
【請求項10】
前記移動プラットフォームは、
前記操作面に前記クリーニング液を供給するように構成された給水モジュールを含み、前記給水モジュールは前記ウェットクリーニングモジュールの前方に配置され、前記ウェットクリーニングモジュールは前記クリーニング液を使用して前記操作面をクリーニングする、ことを特徴とする請求項8に記載の自動クリーニング装置。
【請求項11】
前記移動プラットフォームに接続され、前記クリーニング液を回収する回収モジュールをさらに含み、前記回収モジュールは前記給水モジュールの後方に配置される、ことを特徴とする請求項10に記載の自動クリーニング装置。
【請求項12】
前記給水モジュールは、前記移動プラットフォームに取り付けられ前記クリーニング液を貯蔵する貯蔵装置を含み、前記貯蔵装置に開口が設けられ、前記クリーニング液が前記開口を介して前記操作面に到達する、ことを特徴とする請求項10に記載の自動クリーニング装置。
【請求項13】
前記給水モジュールは、前記貯蔵装置の前記開口に接続されたディスペンサーをさらに含み、
前記クリーニング液が前記貯蔵装置の前記開口を介して前記ディスペンサーに流れ、前記ディスペンサーによって均一に前記操作面に塗布される、ことを特徴とする請求項12に記載の自動クリーニング装置。
【請求項14】
前記給水モジュールは、前記貯蔵装置の前記開口に取り付けられ、前記ディスペンサーに接続され、前記貯蔵装置から前記クリーニング液を前記ディスペンサーに抽出するように構成された給水駆動装置をさらに含む、ことを特徴とする請求項13に記載の自動クリーニング装置。
【請求項15】
前記回収モジュールは、前記移動プラットフォームに枢動接続され、前記移動プラットフォームに対して回転可能に移動するように構成されたローラーを含み、前記回収モジュールが動作する場合、前記ローラーが前記操作面に密着され、
前記ローラーは、前記操作面上の前記クリーニング液を吸収するための弾性吸水材料から構成される、ことを特徴とする請求項4に記載の自動クリーニング装置。
【請求項16】
前記回収モジュールは、前記ローラーに接続され、前記ローラーを回転可能に移動させるように駆動するローラー駆動装置をさらに含む、ことを特徴とする請求項15に記載の自動クリーニング装置。
【請求項17】
前記回収モジュールは、前記移動プラットフォームに接続され、前記ローラーによって吸収された前記クリーニング液を回収するように構成された回収アセンブリをさらに含み、前記回収アセンブリは、
前記ローラーを押圧して、前記ローラーによって吸収された前記クリーニング液を絞り出すように構成されたスクレーパーを含み、
前記ローラーが回転するとき、前記ローラーは上から下へ前記スクレーパーを通過する、ことを特徴とする請求項16に記載の自動クリーニング装置。
【請求項18】
前記ローラー駆動装置は、前記ローラーと前記操作面の接触部分の線形速度が前記移動プラットフォームの前方に向かうように、前記ローラーを前記目標方向の逆方向に沿って移動させるように駆動し、
前記スクレーパーは前記ローラーの後方に配置される、ことを特徴とする請求項17に記載の自動クリーニング装置。
【請求項19】
前記回収アセンブリは、
前記スクレーパーに接続され、前記スクレーパーによって前記ローラーから絞り出された前記クリーニング液を回収するように構成された回収溝をさらに含む、ことを特徴とする請求項17に記載の自動クリーニング装置。
【請求項20】
前記回収アセンブリは、回収チャンバーをさらに含み、
前記回収溝は、回収口を含み、前記回収チャンバーは前記回収口を介して前記回収溝に接続される、ことを特徴とする請求項19に記載の自動クリーニング装置。
【請求項21】
前記回収アセンブリは、回収ブレードをさらに含み、前記回収溝内に前記移動プラットフォームに枢動接続され、前記回収ブレードは回転移動することによって前記回収溝中の前記クリーニング液を前記回収口に輸送する、ことを特徴とする請求項20に記載の自動クリーニング装置。
【請求項22】
前記回収アセンブリは、前記回収口の前記クリーニング液を前記回収チャンバーに抽出するように構成された回収駆動装置をさらに含む、ことを特徴とする請求項21に記載の自動クリーニング装置。
【請求項23】
前記回収アセンブリは、前記回収ブレードに接続され、前記回収ブレードを回転させるように駆動するブレード駆動装置をさらに含む、ことを特徴とする請求項21に記載の自動クリーニング装置。
【請求項24】
前記回収ブレードは、ウォームベーンブラシを含む、ことを特徴とする請求項21に記載の自動クリーニング装置。
【請求項25】
前記回収アセンブリは、前記回収口に配置され、前記クリーニング液中の不純物を濾過するように構成されたフィルタスクリーンをさらに含む、ことを特徴とする請求項21に記載の自動クリーニング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願>
本開示は、2020年9月25日に出願された出願番号202011027138.2の中国出願に基づく優先権を主張し、そのすべての内容は参照によって本文に組み込まれる。
本開示は、2020年9月25日に出願された出願番号202011027130.6の中国出願に基づく優先権を主張し、そのすべての内容は参照によって本文に組み込まれる。
本開示は、2020年9月25日に出願された出願番号202011024890.1の中国出願に基づく優先権を主張し、そのすべての内容は参照によって本文に組み込まれる。
本開示は、2020年9月25日に出願された出願番号202011024897.3の中国出願に基づく優先権を主張し、そのすべての内容は参照によって本文に組み込まれる。
【0002】
本出願は、自動装置に関し、特に自動クリーニング装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現代生活の加速と人件費の増加に伴い、床やガラスなどをクリーニングするために自動クリーニング装置を使用する家庭や企業がますます増えている。自動クリーニング装置の出現により、人間によるクリーニングの時間とコストが大幅に削減され得るが、自動クリーニング装置にはまだ多くの問題、たとえば、平らな操作面のクリーニングにのみ適し、クリーニング装置のクリーニングモジュールの高さは上下に調整できず、常に表面に付着し、清掃対象の表面を自由に動きにくく、または移動抵抗が大きく、不完全な清掃や汚水残留などの問題がある。
【0004】
したがって、クリーニングモジュールの高さを上下させることができるだけでなく、クリーニング能力も強く汚水を回収できるため、幅広い用途に適している自動クリーニング装置を提供することは非常に重要である。
【発明の概要】
【0005】
本出願は、クリーニング機能が高く、適用範囲が広く、クリーニング能力が強く汚水を回収でき、かつ昇降調整機能を有する自動クリーニング装置を提供する。
【0006】
本出願の一側面によれば、操作面に目標方向に沿って自動的に移動するように構成された移動プラットフォームと、前記操作面をクリーニングするように構成されたクリーニングヘッド、および前記クリーニングヘッドに接続され、前記クリーニングヘッドを前記操作面に沿って往復移動させるように駆動する駆動ユニットを含み、前記移動プラットフォームに取り付けられたクリーニングモジュールと、を含む自動クリーニング装置を提供する。
【0007】
いくつかの実施例では、前記往復移動は、前記目標方向に垂直な第1の移動成分を含む。
【0008】
いくつかの実施例では、前記往復移動は、前記目標方向に平行な第2の移動成分を含む。
【0009】
いくつかの実施例では、前記往復移動は事前設定された往復周期を含む。
【0010】
いくつかの実施例では、前記の自動クリーニング装置は前記自動クリーニング装置の動作環境に応じて前記事前設定された往復周期を自動的かつ動的に調整する。
【0011】
いくつかの実施例では、前記クリーニングヘッドは、板状構造であり、作業ヘッドを含み、前記作業ヘッドはブラシ、ダスタークロスおよびスポンジの1つまたは複数である。
【0012】
いくつかの実施例では、前記の自動クリーニング装置は、前記操作面に目標液体を供給するノズルをさらに含む。
【0013】
いくつかの実施例では、前記移動プラットフォームは、1つの突起を含み、前記クリーニングヘッドは摺動端を含み、前記摺動端はシュートを含み、前記摺動端はシュートを介して前記突起に摺動可能に嵌設される。
【0014】
いくつかの実施例では、前記クリーニングヘッドは摺動端を含み、前記摺動端はスライドブロックを含み、前記往復移動は、前記スライドブロックが前記目標方向に垂直な方向に沿って往復移動するのを含む。
【0015】
いくつかの実施例では、前記駆動ユニットは、エンジン、および前記エンジンに接続された少なくとも1つの駆動ホイールを含む。
【0016】
いくつかの実施例では、前記クリーニングヘッドは、前記駆動ユニットに接続された回転端を含み、前記駆動ユニットは前記回転端を円形を描いて回転移動させるように駆動する。
【0017】
いくつかの実施例では、前記回転端は、前記少なくとも1つの駆動ホイール中の1つの駆動ホイールの前記駆動ホイールの回転中心から事前設定された距離で離れた位置に接続される。
【0018】
いくつかの実施例では、前記クリーニングヘッドから前記移動プラットフォーム底面までの距離は調整可能である。
【0019】
いくつかの実施例では、前記クリーニングヘッドは板状構造であり、前記クリーニングモジュールは弾性支持構造をさらに含み、前記弾性支持構造は前記クリーニングヘッドの背面に配置されて、前記クリーニングヘッドを弾性支持する。
【0020】
いくつかの実施例では、前記クリーニングモジュールは、前記移動プラットフォームに取り付けられた昇降テーブルをさらに含み、前記昇降テーブルから前記移動プラットフォーム底面までの距離は調整可能であり、前記クリーニングヘッドは前記昇降テーブルに取り付けられる。
【0021】
本出願の別の側面は、操作面の自動クリーニング方法を提供し、前記方法は、移動プラットフォームを操作面に目標方向に沿って自動的に巡航するように駆動することと、クリーニングヘッドを操作面に沿って往復移動させるように駆動することを含み、前記クリーニングヘッドは前記移動プラットフォームに搭載される。
【0022】
いくつかの実施例では、前記往復移動は、前記進行経路に垂直な第1の移動成分を含む。
【0023】
いくつかの実施例では、前記往復移動は、前記進行経路の方向に平行な第2の移動成分を含む。
【0024】
いくつかの実施例では、前記往復移動は回転移動を含む。
【0025】
いくつかの実施例では、前記駆動クリーニングヘッドを前記操作面に沿って往復移動させるように駆動することは、クランクスライドブロック機構を介して前記クリーニングヘッドを前記往復移動させるように駆動することを含む。
【0026】
いくつかの実施例では、前記クリーニングヘッドを前記操作面に沿って往復移動させるように駆動することは、ダブルクランク機構を介して前記クリーニングヘッドを前記往復移動させるように駆動することを含む。
【0027】
いくつかの実施例では、前記方法は、操作面の輪郭に応じてクリーニングヘッドの位置を、常に操作面に密着するように、動的に調整することをさらに含む。
【0028】
いくつかの実施例では、前記方法は、前記操作面に目標液体を供給することをさらに含む。
【0029】
本出願の別の側面は、移動プラットフォーム、昇降テーブルおよびクリーニングモジュールを含み、前記移動プラットフォームは操作面に目標方向に沿って自動的に移動するように構成され、前記昇降テーブルは前記移動プラットフォームに接続され、移動プラットフォームに対して上下に移動するように構成され、前記クリーニングモジュールは前記昇降テーブルに取り付けられ、前記操作面をクリーニングするように構成される、自動クリーニング装置を提供する。
【0030】
いくつかの実施例では、前記昇降テーブルは、昇降機構および昇降テーブルベースを含み、前記昇降機構は前記移動プラットフォームに接続され、前記昇降テーブルを前記移動プラットフォームに対して上下に移動させるように駆動し、前記昇降テーブルベースは前記昇降機構に接続され、昇降機構の作用下で前記移動プラットフォームに対して上下に移動するように構成され、前記昇降テーブルベースは第1の接続端および第2の接続端を含み、前記第1の接続端は前記移動プラットフォームの前方の近くに配置され、前記第2の接続端は、前記移動プラットフォームの後方の近くに配置される。
【0031】
いくつかの実施例では、前記昇降テーブルベースは補助ホイールをさらに含み、前記昇降テーブルベースが前記移動プラットフォームに対して下向きに移動するとき、前記補助ホイールは最初に前記操作面に接触する。
【0032】
いくつかの実施例では、前記昇降機構はフレキシブル牽引機構であり、前記昇降テーブルベースを前記移動プラットフォームに懸架させ、前記昇降テーブルベースを前記移動プラットフォームに対して上下に移動させるように牽引する。
【0033】
いくつかの実施例では、前記の自動クリーニング装置は、接続ロッドをさらに含み、前記接続ロッドは、第1のヒンジ端および第2のヒンジ端を含み、前記第1のヒンジ端は前記昇降テーブルベースの第1の接続端にヒンジで接続され、前記第2のヒンジ端は前記移動プラットフォームにヒンジで接続される。
【0034】
いくつかの実施例では、前記フレキシブル牽引機構は懸架機構および駆動機構を含み、前記懸架機構は第1のケーブルを含み、前記第1のケーブルは前記昇降テーブルベースを前記移動プラットフォームに懸架させ、前記駆動機構は前記昇降テーブルベースを前記移動プラットフォームに対して上下に移動させるように駆動する。
【0035】
いくつかの実施例では、前記懸架機構は、前記昇降テーブルベースに取り付けられ、前記第1のケーブルが通過するための少なくとも1つのケーブルガイドレールを含み、前記第1のケーブルは前記少なくとも1つのケーブルガイドレールを通過するたびに延伸方向が変化する。
【0036】
いくつかの実施例では、前記少なくとも1つのケーブルガイドレールは、少なくとも1つのプーリー、少なくとも1つのガイド溝角および少なくとも1つのガイド突起の少なくとも1つを含む。
【0037】
いくつかの実施例では、前記昇降テーブルベースは第1の側および第2の側を含み、前記少なくとも1つのケーブルガイドレールは第1のガイド溝角、第2のガイド溝角および固定プーリーを含み、前記第1のガイド溝角は前記第1の側にあり、前記昇降テーブルベースの上部から前記第1のガイド溝角に入った前記第1のケーブルを前記第2の側にガイドし、前記第2のガイド溝角は前記第2の側にあり、前記第1のケーブルを前記昇降テーブルベース上部の方向に向かってガイドし、前記固定プーリーは前記第1のケーブルを前記昇降テーブルベース下部の方向に向かってガイドし、前記第1のケーブルは前記昇降テーブルベースの上方から順次前記第1のガイド溝角、前記第2のガイド溝角および前記固定プーリーを通過する。
【0038】
いくつかの実施例では、前記第1のケーブルは第1の端および第2の端を含み、前記第1の端は前記移動プラットフォームに接続され、前記第2の端は前記駆動機構に接続される。
【0039】
いくつかの実施例では、前記駆動機構は動力装置および駆動ホイールを含み、前記駆動ホイールは前記動力装置に接続される。
【0040】
いくつかの実施例では、前記駆動機構は駆動カプラーをさらに含み、前記駆動カプラーは前記移動プラットフォームに接続され、前記駆動ホイールに結合され、前記駆動ホイールが回転するとき、前記駆動ホイールは前記駆動カプラーに対して線形移動する。
【0041】
いくつかの実施例では、前記駆動ホイールは歯車を含み、前記駆動カプラーは、前記歯車に結合されたラックを含む。
【0042】
いくつかの実施例では、前記駆動カプラーは接続ケーブルを含み、前記駆動カプラーは前記接続ケーブルを介して前記移動プラットフォームに吊り下げられる。
【0043】
いくつかの実施例では、前記ラックは摺動端を含み、前記摺動端は前記接続ケーブルに接続され、前記昇降テーブルベースはシュートを含み、前記摺動端は前記シュート方向に沿って移動する。
【0044】
いくつかの実施例では、前記ラックは接続端を含み、前記接続端は前記移動プラットフォームに接続される。
【0045】
いくつかの実施例では、前記駆動カプラーは第2のケーブルを含み、前記第2のケーブルの第1の端は前記移動プラットフォームに固定され、第2の端は前記駆動ホイールに巻き取られる。
【0046】
いくつかの実施例では、前記第1のケーブルの前記第2の端は前記駆動カプラーに接続される。
【0047】
いくつかの実施例では、前記第1のケーブルの前記第2の端は前記駆動ホイールに巻き取られる。
【0048】
いくつかの実施例では、前記駆動ホイールは前記昇降テーブルベースまたは前記移動プラットフォームに取り付けられる。
【0049】
本出願の一側面によれば、前記の自動クリーニング装置は、移動プラットフォーム、クリーニングモジュール、給水モジュールおよび回収モジュールを含み、前記移動プラットフォームは操作面に目標方向に沿って自動的に移動するように構成され、前記クリーニングモジュールは前記移動プラットフォームに接続され、前記操作面をクリーニングするように構成され、前記給水モジュールは前記移動プラットフォームに接続され、前記操作面にクリーニング液を供給するように構成され、前記回収モジュールは前記移動プラットフォームに接続され、前記クリーニング液を回収するように構成される。
【0050】
いくつかの実施例では、前記回収モジュールは前記給水モジュールの後方に配置される。
【0051】
いくつかの実施例では、前記クリーニングモジュールは前記給水モジュールと前記回収モジュール間に配置され、前記クリーニング液を使用して前記操作面をクリーニングする。
【0052】
いくつかの実施例では、前記の自動クリーニング装置は、前記移動プラットフォームに取り付けられ、前記移動プラットフォームに対して上下に移動するように構成される昇降テーブルをさらに含む。
【0053】
いくつかの実施例では、前記給水モジュールは少なくとも一部が前記昇降テーブルに取り付けられる。
【0054】
いくつかの実施例では、前記回収モジュールは少なくとも一部が前記昇降テーブルに取り付けられる。
【0055】
いくつかの実施例では、前記給水モジュールは、前記移動プラットフォームに取り付けられ前記クリーニング液を貯蔵する貯蔵装置を含み、前記貯蔵装置に開口が設けられ、前記クリーニング液は前記開口を介して前記操作面に到達する。
【0056】
いくつかの実施例では、前記給水モジュールは、前記貯蔵装置の前記開口に接続されたディスペンサーをさらに含み、前記クリーニング液は前記貯蔵装置の前記開口を介して前記ディスペンサーに流れ、前記ディスペンサーによって前記操作面に均一に塗布される。
【0057】
いくつかの実施例では、前記給水モジュールは、前記貯蔵装置の前記開口に取り付けられ、前記ディスペンサーに接続され、前記貯蔵装置から前記クリーニング液を前記ディスペンサーに抽出するように構成される給水駆動装置をさらに含む。
【0058】
いくつかの実施例では、前記回収モジュールは、前記移動プラットフォームに枢動接続され、前記移動プラットフォームに対して回転移動するローラーをさらに含み、前記回収モジュールが動作するとき、前記ローラーは前記操作面に密着し、前記ローラーは前記操作面上の前記クリーニング液を吸収するための弾性吸水材料から構成される。
【0059】
いくつかの実施例では、前記回収モジュールは、前記ローラーに接続され、前記ローラーを回転移動させるように駆動するローラー駆動装置をさらに含む。
【0060】
いくつかの実施例では、前記回収モジュールは、前記移動プラットフォームに接続され、前記ローラーによって吸収された前記クリーニング液を回収するように構成された回収アセンブリをさらに含み、前記回収アセンブリは、スクレーパーを含み、前記スクレーパーは前記ローラーに押圧され、前記ローラーによって吸収された前記クリーニング液を絞り出し、前記ローラーが回転するとき、前記ローラーは上から下へ前記スクレーパーを通過する。
【0061】
いくつかの実施例では、前記ローラー駆動装置は、前記ローラーと前記操作面の接触部分の線形速度が前記移動プラットフォームの前方に向かうように、前記ローラーを前記目標方向の逆方向に沿って移動させるように駆動し、前記スクレーパーは前記ローラーの後方に配置される。
【0062】
いくつかの実施例では、前記回収アセンブリは、前記スクレーパーに接続され、前記スクレーパーによって前記ローラーから絞り出された前記クリーニング液を回収するように構成された回収溝をさらに含む。
【0063】
いくつかの実施例では、前記回収アセンブリは回収チャンバーをさらに含み、前記回収溝は回収口を含み、前記回収チャンバーは前記回収口を介して前記回収溝に接続される。
【0064】
いくつかの実施例では、前記回収アセンブリは回収ブレードをさらに含み、前記回収溝内に前記移動プラットフォームに枢動接続され、前記回収ブレードは回転移動することによって前記回収溝中の前記クリーニング液を前記回収口に輸送する。
【0065】
いくつかの実施例では、前記回収アセンブリは、前記回収口の前記クリーニング液を前記回収チャンバーに抽出するように構成された回収駆動装置をさらに含む。
【0066】
いくつかの実施例では、前記回収アセンブリは、前記回収ブレードに接続され、前記回収ブレードを回転させるように駆動するブレード駆動装置をさらに含む。
【0067】
いくつかの実施例では、前記回収ブレードはウォームベーンブラシを含む。
【0068】
いくつかの実施例では、前記回収アセンブリは、前記回収口に配置され、前記クリーニング液中の不純物を濾過するように構成されたフィルタスクリーンをさらに含む。
【0069】
いくつかの実施例では、前記の自動クリーニング装置は、埃吸引モジュールをさらに含み、前記埃吸引モジュールは前記移動プラットフォームに接続され、前記操作面上の雑物を前記埃吸引モジュールに吸引するように構成される。
【0070】
本出願は、操作面の自動クリーニング方法をさらに提供し、この方法は、移動プラットフォームを操作面に目標方向に沿って自動的に巡航するように駆動することと、埃吸引モジュールを前記操作面上の雑物を吸引するように駆動することと、給水モジュールを前記操作面にクリーニング液を供給するように駆動することと、クリーニングモジュールを前記操作面をクリーニングするように駆動することと、回収モジュールを前記操作面上の前記クリーニング液を回収するように駆動することと、を含み、前記埃吸引モジュール、前記給水モジュール、前記クリーニングモジュールおよび前記回収モジュールは前記移動プラットフォームに取り付けられる。
【0071】
いくつかの実施例では、前記の操作面の自動クリーニング方法は、クリーニングが開始されるとき、昇降テーブルを下向きに移動させ前記操作面に近接させるように駆動することと、クリーニングが終了するとき、前記昇降テーブルを上向きに移動させ前記操作面から離間させるように駆動することと、をさらに含む。
【0072】
いくつかの実施例では、前記クリーニングモジュールは前記昇降テーブルを介して前記移動プラットフォームに取り付けられる。
【0073】
いくつかの実施例では、前記埃吸引モジュールは前記昇降テーブルを介して前記移動プラットフォームに取り付けられる。
【0074】
以上の技術的解決手段によれば、本出願によって提供される自動クリーニング装置は強いクリーニング能力を有し、昇降調整機能も実現できる。さらに、前記の自動クリーニング装置は前記給水モジュールによって前記操作面にクリーニング液を供給し、前記クリーニングモジュールは前記クリーニング液を使用して前記操作面をクリーニングし、クリーニング能力が強く、前記操作面を効果的にクリーニングでき、かつ、本出願によって提供される自動クリーニング装置は前記操作面上の汚水を回収して、残留なしに十分にクリーニングすることができ、本出願は操作面の自動クリーニング方法をさらに提供し、クリーニングモジュールおよび/または埃吸引モジュールは前記昇降テーブルとともに上昇または降下でき、クリーニングするとき昇降テーブルを降下させるように駆動し、クリーニングが終了するとき昇降テーブルを上昇させるように駆動することができる。
【0075】
本出願の他の機能は以下の説明に部分的に記載される。説明によれば、以下の数字や例示内容は当業者にとって明らかである。本出願の進歩性に関連する点は実践または以下の詳細な例示に記載の前記方法、装置および組み合わせによって完全に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【
図1】本出願の実施例によって提供される自動クリーニング装置の構造概略図である。
【
図2】本出願の複数の実施例による昇降テーブルの構造概略図である。
【
図3】本出願の複数の実施例によるフレキシブル牽引機構を示す。
【
図4】本出願の複数の実施例によるフレキシブル牽引機構を示す。
【
図5】本出願の複数の実施例によるフレキシブル牽引機構を示す。
【
図6】本出願の複数の実施例による懸架機構を示す。
【
図7】本出願の複数の実施例による懸架機構を示す。
【
図8】本出願の複数の実施例による昇降テーブルの構造概略図である。
【
図9】本出願の実施例によって提供される自動クリーニング装置のクリーニングモジュールの一部の構造概略図である。
【
図10】本出願の複数の実施例によるクリーニングヘッド駆動機構を示す。
【
図11】本出願の複数の実施例によるクリーニングヘッド駆動機構を示す。
【
図12】本出願の複数の実施例によるクリーニングヘッド駆動機構を示す。
【
図13】本出願の複数の実施例によるクリーニングヘッド駆動機構を示す。
【
図14】本出願の複数の実施例による給水モジュールの構造概略図である。
【
図15A】本出願の複数の実施例による回収モジュールの底面視構造概略図である。
【
図16A】本出願の複数の実施例によるローラーの構造概略図である。
【
図17A】本出願の複数の実施例による回収アセンブリの構造概略図である。
【
図18】本出願の実施例によって提供される操作面の自動クリーニング方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0077】
以下の説明は本出願の特定の応用シナリオおよび要件を提供し、当業者が本出願中の内容を製造および使用できるようにすることを意図している。当業者にとって、開示された実施例の様々な部分的修正は明らかであり、かつ本開示の精神および範囲から逸脱することなく、ここで定義された一般原理を他の実施例や応用に適用することができる。したがって、本開示は説明される実施例に限定されず、特許請求の範囲と一致する最も広い範囲を有するべきである。
【0078】
ここで使用される用語は、特定の例示的な実施例を説明することのみを目的とし、限定するものではない。例えば、特に明記しない限り、ここで使用される単数形「一」、「1つ」および「この」は複数形も含むことができる。本明細書で使用される場合、「含む」、「有する」および/または「含有」という用語は、関連する整数、ステップ、操作、要素および/またはアセンブリの存在を意味するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、アセンブリおよび/またはコンポーネントの存在またはこのシステム/方法に他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、アセンブリおよび/またはコンポーネントを追加する場合を除外しない。本明細書で使用される場合、「AがB上にある」という用語は、AがBに直接隣接する(の上またはの下)のを意味し、AとBが間接隣接する(つまりAとB間にあるものが介在)のも意味し、「AがB内にある」という用語は、A全体がB内にあるか、Aの一部がB内にあることを意味する。
【0079】
本開示のこれらおよび他の特徴、および構造の関連要素の操作や機能、および部材の組み合わせ並びに製造経済性は、以下の説明を考慮して大幅に改善され得る。図面を参照して、以上のすべては本開示の一部を構成する。しかしながら、図面は例示および説明のみを目的とし、本開示の範囲を制限することを意図しないことを理解されたい。
【0080】
本開示のこれらおよび他の特徴、および構造の関連要素の操作や機能、およびアセンブリの組み合わせ並びに製造経済効率は、以下の説明によって大幅に改善され得る。図面を参照して、以上のすべては本開示の一部を構成する。しかしながら、図面は例示および説明のみを目的とし、本開示の範囲を制限することを意図しないことを理解されたい。さらに、図面は縮尺で描かれないことも理解されたい。
【0081】
図1は本出願の実施例によって提供される自動クリーニング装置001の構造概略図である。自動クリーニング装置001は真空掃除ロボット、モップ/床面拭きロボット、窓登りロボットなどであってもよい。本開示のいくつかの実施例では、自動クリーニング装置001は、移動プラットフォーム100、昇降テーブル200、クリーニングモジュール300、給水モジュール400および回収モジュール500を含み得る。いくつかの実施例では、自動クリーニング装置001は埃吸引モジュール700をさらに含む。説明を容易にするために、本出願の以下の説明では、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」を定義する。本出願で説明される自動クリーニング装置001は、
図1に示す座標軸のように、x方向は前方、xの逆方向は後方であり、y方向は左方向、y方向の逆方向は右方向であり、z方向は上方、z方向の逆方向は下方である。昇降テーブル200は移動プラットフォーム100の下方に配置され、移動プラットフォーム100は昇降テーブル200の上方に配置され、クリーニングモジュール300は昇降テーブル200の下方に配置される。クリーニングモジュール300、給水モジュール400および回収モジュール500は移動プラットフォーム100の下方に配置され、埃吸引モジュール700は給水モジュール400の前方に配置され、給水モジュール400は回収モジュール500の前方に配置される。
【0082】
移動プラットフォーム100は操作面に目標方向に沿って自動的に移動するように構成される。前記操作面は自動クリーニング装置001がクリーニングする表面であり得る。いくつかの実施例では、自動クリーニング装置001はモップロボットである場合、自動クリーニング装置001は床面に動作し、前記床面は前記操作面であり、自動クリーニング装置001は窓拭きロボットである場合、自動クリーニング装置001は建物のガラス外面に動作し、前記ガラスは前記操作面であり、自動クリーニング装置001はパイプラインクリーニングロボットである場合、自動クリーニング装置001はパイプラインの内面に動作し、前記パイプラインの内面は前記操作面である。単なる例示のために、以下、本出願の説明においてモップロボットを例として説明する。
【0083】
いくつかの実施例では、移動プラットフォーム100は自律移動プラットフォームであってもよく、非自律移動プラットフォームであってもよい。前記自律移動プラットフォームとは、移動プラットフォーム100自身が予期しない環境入力に応じて自動的かつ適応的に操作を決定することを指し、前記非自律移動プラットフォームとは、自身が予期しない環境入力に応じて適応的に操作を決定できないが、所定のプログラムや一定の論理に従って動作することを指す。これに対応して、移動プラットフォーム100は自律移動プラットフォームである場合、前記目標方向は自動クリーニング装置001によって自動的に決定され、移動プラットフォーム100は非自律移動プラットフォームである場合、前記目標方向はシステムまたは手動で設定される。前記移動プラットフォーム100は自律移動プラットフォームである場合、前記移動プラットフォーム100は駆動モジュール140、センサーモジュール130および制御モジュール120を含み得る。
【0084】
駆動モジュール140は移動プラットフォーム100に搭載され得る。自動クリーニング装置は吸引ロボットおよび/またはモップロボットである場合、駆動モジュール140はホイール142、ステアリング機構144および動力システム146を含み得る。ステアリング機構144はホイール142の前方に配置され得る。動力システム146はステアリング機構144およびホイール142の回転に動力を提供する。
【0085】
センサーモジュール130は移動プラットフォーム100に搭載され得、1つまたは複数のセンサーを含み得る。例えば、センサーモジュール130は視覚センサーおよび/または触覚センサーを含み得る。前記視覚センサーは、前記移動プラットフォーム100周囲の物体の形状を感知するように構成される。例えば、前記視覚センサーはレザーレーダー132、超音波センサー134、カメラ136などを含み得る。前記触覚センサーは接触によって前記移動プラットフォーム100周囲の物体の形状および材質の特性を感知するように構成される。例えば、前記触覚センサーは容量性接点138、機械的接点139などを含み得る。前記触覚センサーは物体と接触して前記物体の存在および/または表面特性、例えば前記物体は床であるかカーペットであるかなどを感知することができる。
【0086】
制御モジュール120は、センサーモジュール130から送信された前記複数のセンサーによって感知された環境情報を受信し、前記環境情報に基づいて自律的に移行経路を決定した後、前記自律的に決定された移行経路に従って駆動モジュール140の進行、後退および/またはステアリングなどの操作を制御する。さらに、制御モジュール120は、前記環境情報に基づいてクリーニングモジュール300のクリーニング操作を実行するかどうかを決定することもできる。
【0087】
昇降テーブル200は移動プラットフォーム100の下方に接続され得、移動プラットフォーム100に対して上下に移動するように構成される。いくつかの実施例では、前記上下に移動するとは昇降テーブル200が移動プラットフォーム100に対してz方向に移動することを指す。昇降テーブル200は移動プラットフォーム100に接続され、移動プラットフォーム100の下方に配置される。昇降テーブル200は底面201を含み得、移動プラットフォーム100は底面101を含み得る。昇降テーブル200が上昇すると、昇降テーブル200の底面201が移動プラットフォーム100の底面101に近接するか、または移動プラットフォーム100の底面101と面一または実質的に面一であるため、昇降テーブル200の底面201は前記操作面から離れる。昇降テーブル200が降下すると、昇降テーブル200の底面201が移動プラットフォーム100の底面101から離れるため、昇降テーブル200の底面201が前記操作面に近接する。
【0088】
クリーニングモジュール300は昇降テーブル200に搭載され得、物体表面をクリーニングするように構成される。前記物体表面は前記の操作面であり得、平坦または非平坦であり得、例えば、床面、テーブル面、ガラス、自動車表面、パイプラインの内面であり得る。クリーニングモジュール300は移動プラットフォーム100に直接接続されてもよく、昇降テーブル200を介して移動プラットフォーム100に間接接続されてもよい。
図1に示すように、クリーニングモジュール300は少なくとも一部が昇降テーブル200に取り付けられ、昇降テーブル200を介して移動プラットフォーム100に間接接続される。クリーニングモジュール300は昇降テーブル200とともに移動プラットフォーム100に対して上下に移動して、クリーニングモジュール300と前記物体表面の距離を変更する。クリーニングモードでは、昇降テーブル200が降下して、クリーニングモジュール300が物体表面に近接してクリーニングを行い、非クリーニングモードでは、昇降テーブル200が上昇して、クリーニングモジュール300が物体表面から離れ、移動プラットフォーム100は物体表面上を移動することができる。
【0089】
給水モジュール400は移動プラットフォーム100に直接接続または間接接続され得、前記操作面にクリーニング液を供給するように構成される。給水モジュール400は移動プラットフォーム100に直接接続されてもよく、昇降テーブル200を介して移動プラットフォーム100に間接接続されてもよい。
図1に示すように、給水モジュール400は少なくとも一部が昇降テーブル200に取り付けられ、昇降テーブル200を介して移動プラットフォーム100に間接接続される。給水モジュール400は昇降テーブル200とともに移動プラットフォーム100に対して上下に移動して、給水モジュール400と前記操作面の距離を変更する。クリーニングモードでは、昇降テーブル200が降下して、給水モジュール400が操作面に近接し、給水モジュール400は前記操作面に前記クリーニング液をスプレーまたは塗布して、自動クリーニング装置001のクリーニング力を高める。非クリーニングモードでは、昇降テーブル200が上昇して、給水モジュール400が操作面から離れ、移動プラットフォーム100は操作面上を移動することができる。
【0090】
回収モジュール500は移動プラットフォーム100に直接接続または間接接続され、前記クリーニング液を回収するように構成される。回収モジュール500は移動プラットフォーム100に直接接続されてもよく、昇降テーブル200を介して移動プラットフォーム100に間接接続されてもよい。
図1に示すように、回収モジュール500は少なくとも一部が昇降テーブル200に取り付けられ、昇降テーブル200を介して移動プラットフォーム100に間接接続される。回収モジュール500は昇降テーブル200とともに移動プラットフォーム100に対して上下に移動して、回収モジュール500と前記操作面の距離を変更する。クリーニングモードでは、昇降テーブル200が降下して、回収モジュール500が操作面に近接し、回収モジュール500は前記操作面上の汚れた残留クリーニング液を回収して、前記操作面の清浄度を確保することができる。非クリーニングモードでは、昇降テーブル200が上昇して、回収モジュール500が操作面から離れ、移動プラットフォーム100は操作面上を移動することができる。
【0091】
上記のように、いくつかの実施例では、自動クリーニング装置001は埃吸引モジュール700をさらに含む。埃吸引モジュール700は真空気流を生成して破片や雑物を埃吸引モジュール700のダストボックス(
図1では図示しない)に吸引するように構成される。前記ダストボックスは移動プラットフォーム100に着脱可能に取り付けられ、ユーザーがそれを取り出して清掃することができる。埃吸引モジュール700は真空気流を生成する埃吸引駆動装置(
図1で図示しない)をさらに含む。埃吸引モジュール700は、回転移動することで破片や雑物を埃吸引モジュール700に清掃するローラーブラシ(
図1で図示しない)をさらに含む。埃吸引モジュール700は移動プラットフォーム100に直接接続または間接接続され得る。埃吸引モジュール700は移動プラットフォーム100に直接接続されてもよく、昇降テーブル200に取り付けられ、昇降テーブル200を介して移動プラットフォーム100に間接接続されてもよい。
図1に示すように、埃吸引モジュール700は移動プラットフォーム100に直接接続される。もちろん、埃吸引モジュール700は昇降テーブル200に取り付けられ、昇降テーブル200を介して移動プラットフォーム100に間接接続されてもよい。埃吸引モジュール700が昇降テーブル200に取り付けられる場合、埃吸引モジュール700は昇降テーブル200とともに移動プラットフォーム100に対して上下に移動して、埃吸引モジュール700と前記操作面の距離を変更する。クリーニングモードでは、昇降テーブル200が降下して、埃吸引モジュール700が操作面に近接し、埃吸引モジュール7000は前記操作面をクリーニングすることができる。非クリーニングモードでは、昇降テーブル200が上昇し、埃吸引モジュール700が操作面から離れ、移動プラットフォーム100は操作面上を移動することができる。
【0092】
図1に示すように、埃吸引モジュール700は給水モジュール400の前方に配置され得る。回収モジュール500は給水モジュール400の後方に配置され得る。クリーニングモジュール300は給水モジュール400と回収モジュール500間に配置され得、クリーニングモジュール300は前記クリーニング液を使用して前記操作面をクリーニングすることができる。移動プラットフォーム100が前記操作面に前記目標方向に沿って移動するとき、埃吸引モジュール700は前記操作面上の破片や雑物を前記ダストボックスに吸引し、給水モジュール400は埃吸引モジュール700とクリーニングモジュール300間に前記操作面に前記クリーニング液を供給し、クリーニングモジュール300が前記クリーニング液を使用して前記操作面をクリーニングし、前記操作面をクリーニングした後の汚れたクリーニング液が前記操作面上に残り、最後に、回収モジュール500は前記操作面上に残った前記汚れたクリーニング液を回収モジュール500に回収して、前記操作面の清浄度を確保する。
【0093】
異なる応用の場合に応じて、自動クリーニング装置001は適応的に変更でき、これらの変更は本開示の保護範囲に含まれる。
【0094】
図2は本出願の複数の実施例による自動クリーニング装置001の昇降テーブル200の構造概略図である。
図2は自動クリーニング装置001の後下方から観察された図である。昇降テーブル200は昇降機構202および昇降テーブルベース207を含み得る。
【0095】
昇降テーブルベース207は昇降機構202に接続され、昇降機構202の作用下で移動プラットフォーム100に対して上下に移動するように構成される。さらに、昇降テーブルベース207は、第1の接続端271および第2の接続端272を含む。第1の接続端271は移動プラットフォーム100の前方に近接し、第2の接続端272は移動プラットフォーム100の後方に近接する。昇降テーブルベース207は下面274を含み得る。昇降テーブルベース207は補助ホイール278をさらに含み得る。補助ホイール278は前記操作面上の昇降テーブルベース207の移動を補助するように構成される。その中で、昇降テーブルベース207が移動プラットフォーム100に対して下向きに移動するとき、補助ホイール278はまず前記操作面に接触し、前記操作面に対して転がる。昇降テーブルベース207が下向きに最低位置まで移動するとき、補助ホイール278は前記操作面で転がり、前記操作面上の昇降テーブルベース207の移動を補助し、昇降テーブルベース207が移動プラットフォーム100で移動する過程中前記操作面と乾燥摩擦が発生するのを回避する。補助ホイール278は1つであってもよく、複数であってもよい。
図2は2つの補助ホイール278を示す。もちろん、補助ホイール278は1つであってもよく、3つなどの任意の数であってもよい。
【0096】
昇降機構202は移動プラットフォーム100に接続され、昇降テーブル200を移動プラットフォーム100に対して上下に移動させるように駆動する。昇降機構202が展開するとき、昇降テーブル200は下向きに移動して展開し、昇降機構202が収縮するとき、昇降テーブル200は上向きに移動して収縮する。
【0097】
いくつかの実施例では、昇降機構202は様々な形態の機械的構造であり得る。例えば昇降機構202はケーブルを介して昇降テーブルベース207を上下に移動させるように牽引するフレキシブル牽引機構であってもよく、剛性線形伝達機構によって昇降テーブルベース207に対して上下に移動させる剛性機構であってもよい。
図2に示される昇降機構202はフレキシブル牽引機構である。フレキシブル牽引機構の具体的な設計は
図3に説明される。
【0098】
昇降機構202はフレキシブル牽引機構であるとき、昇降テーブル200は接続ロッド208をさらに含む。接続ロッド208は第1のヒンジ端281および第2のヒンジ端283を含み得る。前記接続ロッド208の第1のヒンジ端281は移動プラットフォーム100にヒンジで接続され、前記接続ロッド208の第2のヒンジ端283は昇降テーブルベース207の第1の接続端271にヒンジで接続される。接続ロッド208は1つであってもよく、複数であってもよい。
図2は2つの接続ロッド208を示し、これらの2つの接続ロッド208は昇降テーブルベース207の左右両端に分布される。もちろん、接続ロッド208は1つ、3つ、4つ、5つなどの任意の数であってもよい。
【0099】
フレキシブル牽引機構は昇降テーブルベース207の第2の接続端272に接続され得る。フレキシブル牽引機構は第1のケーブル220を介して昇降テーブルベース207を移動プラットフォーム100に懸架させ、昇降テーブルベース207を移動プラットフォーム100に対して上下に移動させるように牽引する。前記上向きに移動するのは、昇降テーブルベース207の下面274を移動プラットフォーム100の底面101に近接させることを指し、前記下向きに移動するのは昇降テーブルベース207の下面274を移動プラットフォーム100の底面101から離間させることを指す。昇降テーブルベース207が上昇するとき、昇降テーブルベース207の第2の接続端272はフレキシブル牽引機構の作用下で上昇し、接続ロッド208の第2のヒンジ端283は第1のヒンジ端281周りに枢動し、昇降テーブルベース207の第1の接続端271は接続ロッド208の第2のヒンジ端283周りに枢動する。接続ロッド208の枢動によって、昇降テーブルベース207の垂直方向の位置が降下し、水平方向の位置も変位し、その変位量は接続ロッド208に向かう枢動角度に関連している。後の説明から分かるように、フレキシブル牽引の特性により、フレキシブル牽引機構は前記水平方向の変位を補償して、自身重力の作用下で昇降テーブルベース207の姿を保持することができる。すなわち、接続ロッド208は移動中昇降テーブルベース207の下面274と移動プラットフォーム100の底面101間の角度が一定のままであることを確保することができる。
【0100】
さらに、フレキシブル牽引機構は懸架機構210および駆動機構240を含み得る。懸架機構210は第1のケーブル220を含み得、昇降テーブルベース207は移動プラットフォーム100に懸架され、駆動機構240は、昇降テーブルベース207を移動プラットフォーム100に対して上下に移動させるように駆動する。
【0101】
懸架機構210と駆動機構240は様々な種類のフレキシブル牽引機構を組み合わせることができ、牽引昇降テーブルベース207は移動プラットフォーム100に対して上下に移動する。
図3~
図7はいくつかの異なるフレキシブル牽引機構を示す。
【0102】
図3は本出願の複数の実施例によるフレキシブル牽引機構003を示し、フレキシブル牽引機構003は昇降機構202に適応され得る。上記のように、フレキシブル牽引機構003は懸架機構210および駆動機構240を含み得る。懸架機構210は第1のケーブル220および少なくとも1つのケーブルガイドレール230を含み得る。さらに、昇降テーブルベース207は第1の側275および第2の側276をさらに含む。
【0103】
第1のケーブル220は第1の端221および第2の端222を含み得る。第1の端221は移動プラットフォーム100に直接接続または間接接続され得る。第2の端222は駆動機構240に直接接続または間接接続され得る。
【0104】
ケーブルガイドレール230は、第1のケーブル220が通過するように、昇降テーブルベース207の第2の接続端272(
図2で示される)に配置される。ケーブルガイドレール230は、少なくとも1つのプーリー、少なくとも1つのガイド溝角および少なくとも1つのガイド突起の少なくとも1つを含み得る。第1のケーブル220は1つのケーブルガイドレール230を通過するたびに、その延伸方向が変化する。
図3に示すように、ケーブルガイドレール230は第1のガイド溝角231、第2のガイド溝角232および固定プーリー233を含み得る。第1のガイド溝角231は昇降テーブルベース207の第1の側275に配置または近接し、第2のガイド溝角232は昇降テーブルベース207の第2の側276に配置または近接し、固定プーリー233は昇降テーブルベース207に直接接続または間接接続され得る。第1のケーブル220の第1の端221は移動プラットフォーム100に接続され、第1のケーブル220は昇降テーブルベース207の上部から順次第1のガイド溝角231、第2のガイド溝角232および固定プーリー233を通過し、最後に、第1のケーブル220の第2の端222は駆動機構240に接続される。第1のケーブル220の第1の端221と第1のガイド溝角231は方向1を形成し、第1のガイド溝角231と第2のガイド溝角232は方向2を形成し、第2のガイド溝角232と固定プーリー233は方向3を形成し、固定プーリー233と駆動機構240は方向4を形成する。前記方向1と前記方向2の夾角は鋭角、直角または鈍角であり得、前記方向2と前記方向3の夾角は直角または鈍角であり得、前記方向3と前記方向4の夾角は鋭角であり得る。第1のケーブル220はケーブルガイドレール230を通過した後、第1のケーブル220の第2の端222の延伸方向が変化し、第2の端222と第1の端221の延伸方向が異なる。
図3に示すように、第1の端221の延伸方向は移動プラットフォーム100に近接する方向に向かい、第2の端222の延伸方向は移動プラットフォーム100から離れた方向に向かっている。
【0105】
駆動機構240は動力装置242、駆動ホイール244および駆動カプラー246を含み得る。動力装置242はモータ、エンジン、シリンダーであり得、駆動ホイール244に動力を提供する。駆動ホイール244は動力装置242に直接接続されてもよく、歯車機構、ウォーム歯車、歯車ラックなどの機構の1つまたは複数は動力装置242に間接接続される。駆動ホイール244は移動プラットフォーム100に取り付けられてもよく、昇降テーブルベース207に取り付けられてもよい。
図3に示すように、駆動ホイール244は昇降テーブルベース207に枢動接続され、枢動軸245周りに回転移動する。駆動カプラー246は移動プラットフォーム100に直接接続または間接接続され、駆動ホイール244に結合され得る。駆動ホイール244が回転するとき、駆動ホイール244は駆動カプラー246に対して線形移動する。
【0106】
図3に示すように、駆動ホイール244は歯車であり得、駆動カプラー246はラック247を含み得る。ラック247は移動プラットフォーム100に直接接続または間接接続され得る。
図3に示すように、駆動カプラー246は接続ケーブル249を含み得る。接続ケーブル249はラック247を移動プラットフォーム100に吊り下げる。さらに、ラック247は摺動端247aを含み得る。昇降テーブルベース207にシュート277が設けられる。ラック247は摺動端247aを介してシュート277に摺動可能に接続され、シュート277の設置方向に沿って移動する。
【0107】
動力装置242が歯車を反時計回りに回転させると、歯車がラック247に結合され、歯車がラック247に対して上向きに移動するため、昇降テーブルベース207はラック247に対して上向きに移動する。ラック247は接続ケーブル249を介して移動プラットフォーム100に吊り下げられ、昇降テーブルベース207の重力作用下で、ラック247は常に移動プラットフォーム100に吊り下げられ、ラック247から移動プラットフォーム100までの距離が変化しないため、昇降テーブルベース207は移動プラットフォーム100に対して上向きに移動し、昇降テーブルベース207の下面274が移動プラットフォーム100の底面101に近接する。歯車が時計回りに回転すると、歯車がラック247に結合され、歯車がラック247に対して下向きに移動するため、昇降テーブルベース207はラック247に対して下向きに移動する。ラック247は歯車に結合されることによって、昇降テーブルベース207の重力作用下で、ラック247が常に移動プラットフォーム100に吊り下げられ、ラック247から移動プラットフォーム100までの距離が変化しないため、昇降テーブルベース207は移動プラットフォーム100に対して下向きに移動し、昇降テーブルベース207の下面274が移動プラットフォーム100の底面101から離れる。
【0108】
図4は本出願の複数の実施例によるフレキシブル牽引機構004を示し、フレキシブル牽引機構004は昇降機構202に適応され得る。上記のように、フレキシブル牽引機構004は懸架機構210および駆動機構240を含み得る。懸架機構210は第1のケーブル220および少なくとも1つのケーブルガイドレール230を含み得る。
【0109】
図4に示すように、ケーブルガイドレール230は第1のガイド溝角231を含み得る。第1のガイド溝角231は昇降テーブルベース207の第1の側275に配置または近接する。第1のケーブル220の第1の端221は移動プラットフォーム100に接続され、第1のケーブル220は昇降テーブルベース207の上部から第1のガイド溝角231を通過し、最後に、第1のケーブル220の第2の端222は駆動機構240に接続される。第1のケーブル220の第1の端221と第1のガイド溝角231は方向1を形成し、第1のガイド溝角231と駆動機構240は方向2を形成する。前記方向1と前記方向2の夾角は鋭角、直角または鈍角であり得る。
【0110】
上記のように、駆動機構240は動力装置242、駆動ホイール244および駆動カプラー246を含み得る。駆動ホイール244はリール244bであり得る。前記リール244bは昇降テーブルベース207に枢動接続され、枢動軸245周りに回転移動することができる。駆動カプラー246は第2のケーブル251を含み得る。第2のケーブル251の第1の端は移動プラットフォーム100に固定され、第2の端はリール244bに巻き取られる。第1のケーブル220の第2の端222はリール244bに巻き取られる。リール244bが時計回りに回転すると、リール244bは第2のケーブル251と第1のケーブル220の第2の端222をリール244bに巻き取り、リール244bと移動プラットフォーム100間のケーブルの長さが減少し、昇降テーブルベース207を移動プラットフォーム100に対して上向きに移動させるように引っ張り、昇降テーブルベース207の下面274が移動プラットフォーム100の底面101に近接する。リール244bが反時計回りに回転すると、リール244bに巻き取られた第2のケーブル251と第1のケーブル220はリール244bから解放され、リール244bと移動プラットフォーム100間のケーブル長さが増加し、重力作用下で、昇降テーブルベース207は移動プラットフォーム100に対して下向きに移動し、昇降テーブルベース207の下面274が移動プラットフォーム100の底面101から離れる。
【0111】
図5は本出願の複数の実施例によるフレキシブル牽引機構005を示し、フレキシブル牽引機構005は昇降機構202に適応され得る。上記のように、フレキシブル牽引機構005は懸架機構210および駆動機構240を含み得る。懸架機構210は第1のケーブル220および少なくとも1つのケーブルガイドレール230を含み得る。
【0112】
図5に示すように、ケーブルガイドレール230は第1のガイド溝角231および第2のガイド溝角232を含み得る。第1のガイド溝角231は昇降テーブルベース207の第1の側275に配置または近接し、第2のガイド溝角232は昇降テーブルベース207の第2の側276に配置または近接する。第1のケーブル220の第1の端221は移動プラットフォーム100に接続され、第1のケーブル220は昇降テーブルベース207の上部から順次第1のガイド溝角231および第2のガイド溝角232を通過し、最後に、第1のケーブル220の第2の端222は駆動機構240に接続される。第1のケーブル220の第1の端221と第1のガイド溝角231は方向1を形成し、第1のガイド溝角231と第2のガイド溝角232は方向2を形成し、第2のガイド溝角と駆動機構240は方向3を形成する。前記方向1と前記方向2の夾角は鋭角、直角または鈍角であり得る。前記方向2と前記方向3の夾角は直角または鈍角であり得る。
【0113】
上記のように、駆動機構240は動力装置242(
図5で図示しない)、駆動ホイール244を含み得る。駆動ホイール244は移動プラットフォーム100に取り付けられてもよく、昇降テーブルベース207に取り付けられてもよい。
図5に示すように、駆動ホイール244は移動プラットフォーム100に枢動接続され、枢動軸245周りに回転移動することができる。駆動ホイール244はリール244cであり得る。第1のケーブル220の第1の端221は移動プラットフォームに接続され、第1のケーブル220は昇降テーブルベース207の上部から順次第1のガイド溝角231および第2のガイド溝角232を通過し、最後に、第1のケーブル220の第2の端222はリール244cに巻き取られる。
【0114】
リール244cが時計回りに回転すると、リール244cは第1のケーブル220の第2の端222をリール244cに巻き取り、リール244cと第1のケーブル220第1の端221間のケーブル長さが減少し、昇降テーブルベース207を移動プラットフォーム100に対して上向きに移動させるように引っ張り、昇降テーブルベース207の下面274が移動プラットフォーム100の底面101に近接する。リール244cが反時計回りに回転すると、リール244cはリール244cに巻き取られた第1のケーブル220の第2の端222を解放し、リール244cと第1のケーブル220第1の端221間のケーブル長さが増加し、重力作用下で、昇降テーブルベース207は移動プラットフォーム100に対して下向きに移動し、昇降テーブルベース207の下面274が移動プラットフォーム100の底面101から離れる。
【0115】
図3および
図4は本出願の複数の実施例による2つのフレキシブル牽引機構003および004を示す。
図3のフレキシブル牽引機構003中のケーブルガイドレール230はガイド溝および固定プーリーで構成される。
図4のフレキシブル牽引機構004中のケーブルガイドレール230はガイド溝で構成される。上記のように、ケーブルガイドレール230は、少なくとも1つのプーリー、少なくとも1つのガイド溝角および少なくとも1つのガイド突起の少なくとも1つを含む。前記ケーブルガイドレール230はガイド突起またはガイド突起および固定プーリーで構成され得る。
【0116】
図6は本出願の複数の実施例による懸架機構006を示し、懸架機構006はフレキシブル牽引機構003に適応され得る。
【0117】
図6に示すように、ケーブルガイドレール230は第1のガイド突起235、第2のガイド突起236および固定プーリー233を含み得る。第1のガイド突起235は昇降テーブルベース207の第1の側275に配置または近接し、第2のガイド突起236は昇降テーブルベース207の第2の側276に配置または近接し、固定プーリー233は昇降テーブルベース207に直接接続または間接接続され得る。第1のケーブル220の第1の端221は移動プラットフォーム100に接続され、第1のケーブル220は昇降テーブルベース207の上部から順次第1のガイド突起235、第2のガイド突起236および固定プーリー233を通過し、最後に、第1のケーブル220の第2の端222は駆動機構240に接続される。
【0118】
上記のように、ラック247は移動プラットフォーム100に直接接続または間接接続され得る。前記ラック247は接続端247bを含み得る。
図6に示すように、接続端247bは移動プラットフォーム100に直接接続される。歯車が反時計回りに回転すると、歯車がラック247に結合され、歯車がラック247に対して上向きに移動するため、昇降テーブルベース207はラック247に対して上向きに移動する。ラック247が移動プラットフォーム100に接続されるため、昇降テーブルベース207は移動プラットフォーム100に対して上向きに移動し、昇降テーブルベース207の下面274が移動プラットフォーム100の底面101に近接する。歯車が時計回りに回転すると、歯車がラック247に結合され、歯車がラック247に対して下向きに移動し、昇降テーブルベース207はラック247に対して下向きに移動する。ラック247は移動プラットフォーム100に接続されるため、昇降テーブルベース207は移動プラットフォーム100に対して下向きに移動し、昇降テーブルベース207の下面274は移動プラットフォーム100の底面101から離れる。
【0119】
図7は本出願の複数の実施例による懸架機構007を示し、懸架機構007はフレキシブル牽引機構004に適応され得る。
【0120】
図7に示すように、ケーブルガイドレール230は第1のガイド突起235を含み得る。第1のガイド突起235は昇降テーブルベース207の第1の側275に配置または近接する。第1のケーブル220の第1の端221は移動プラットフォームに接続され、第1のケーブル220は昇降テーブルベース207の上部から第1のガイド突起235を通過し、最後に、第1のケーブル220の第2の端222は駆動機構240に接続される。
【0121】
リール244bが時計回りに回転すると、第2のケーブル251と第1のケーブル220はリール244bに巻き取られ、リール244bと移動プラットフォーム100間のケーブル長さが減少し、昇降テーブルベース207を移動プラットフォーム100に対して上向きに移動させるように引っ張り、昇降テーブルベース207の下面274が移動プラットフォーム100の底面101に近接する。リール244bが反時計回りに回転すると、リール244bはリール244bに巻き取られた第2のケーブル251と第1のケーブル220を解放し、リール244bと移動プラットフォーム100間のケーブル長さが増加し、重力作用下で、昇降テーブルベース207は移動プラットフォーム100に対して下向きに移動し、昇降テーブルベース207の下面274が移動プラットフォーム100の底面101から離れる。
【0122】
上記のように、昇降機構202は異なる形態の機械構造であり得る。例えば昇降機構202はケーブルを介して昇降テーブルベース207を上下に移動させるように牽引するフレキシブル牽引機構であってもよく、剛性線形伝達機構によって昇降テーブルベース207を上下に移動させる剛性機構であってもよい。
図8は本出願の複数の実施例による昇降機構008の構造概略図である。
図8は自動クリーニング装置001右側から昇降テーブル200を観察する場合の図である。昇降機構008は昇降テーブル200に適応され得る。
【0123】
昇降テーブル200は昇降機構008および昇降テーブルベース207を含み得る。昇降機構008は少なくとも2つの線形駆動機構291を含み得る。線形駆動機構291は電動プッシュロッド、ねじナット、シリンダーなどを含み得る。線形駆動機構291の一端は昇降テーブルベース207に直接接続または間接接続され、他端は移動プラットフォーム100に直接接続または間接接続される。線形駆動機構291は昇降テーブルベース207の第1の接続端271および第2の接続端272に分布される。線形駆動機構291が順方向に移動するとき、昇降テーブルベース207と移動プラットフォーム100間の距離が増加し、昇降テーブルベース207の下面274が移動プラットフォーム100の底面101から離れる。線形駆動機構291が逆方向に移動するとき、昇降テーブルベース207と移動プラットフォーム100間の距離が減少し、昇降テーブルベース207の下面274が移動プラットフォーム100の底面101に近接する。
【0124】
図9は本出願の実施例によって提供される自動クリーニング装置001のクリーニングモジュール300部分の構造概略図である。この構造概略図では、自動クリーニング装置001の逆置き状態を示す。
【0125】
クリーニングモジュール300は移動プラットフォーム100に取り付けられてもよく、昇降テーブル200に取り付けられてもよい。さらに、クリーニングモジュール300はクリーニングヘッド320および駆動ユニット330を含み得る。
【0126】
クリーニングヘッド320は昇降テーブル200の底面201に取り付けられ得る。クリーニングヘッド320は前記操作面、例えば床面をクリーニングするように構成される。いくつかの実施例では、前記クリーニングヘッド320は板状構造である。前記板状構造の形状は任意の形状、例えば長方形、正方向、円形、または不規則パターンであってもよい。いくつかの実施例では、昇降テーブル200と移動プラットフォーム100間の距離が調整可能であるため、クリーニングヘッド320と移動プラットフォーム100底面101の距離も調整可能である。さらに、クリーニングヘッド320は一定の弾性のある材料で構成され、昇降テーブル200底面201との間に弾性支持構造328、例えばリード支持がある。クリーニングヘッド320が動作するとき、クリーニングヘッド320は常に操作面と接触する。移動プラットフォーム100の自動および/または自律巡航中、前記操作面と昇降テーブル200底面201間の距離は常に一定ではない。クリーニングヘッド320自身の弾性により、クリーニングヘッド320と昇降テーブル200の底面201間の距離を操作面とともに受動的に調整することができる。
【0127】
例えば、クリーニングヘッド320と移動プラットフォーム100の底面101の距離は操作面の輪郭に応じて自動的に調整され得る。例示として、操作面が高から低の傾斜面である場合、移動プラットフォーム100が前方に巡航するにつれて、クリーニングヘッド320と昇降テーブル200底面201の距離が大きくなる可能性がある。弾性支持構造328によってクリーニングヘッド320が操作面に密着して下向きに移動する。
【0128】
クリーニングヘッド320はクリーニングヘッドベースプレート322および作業ヘッド324を含み得る。作業ヘッド324はクリーニングヘッドベースプレート322に取り付けられる。自動クリーニング装置001が動作するとき、作業ヘッド324が操作面と接触する。作業ヘッド324は前記操作面をクリーニングするように構成される。例えば、作業ヘッド324はブラシ、ダスタークロス、スポンジ、または他の操作面をクリーニングできる任意のツールおよび/または材料であってもよい。作業ヘッド324の形状は任意であり、またはクリーニングヘッドベースプレート322の形状に応じて適切に変更してもよい。
【0129】
駆動ユニット330はクリーニングヘッド320に直接接続または間接接続され、クリーニングヘッド320を往復移動させるように駆動する。駆動ユニット330はエンジン332(例えばモータ)、駆動ホイール334および歯車機構336を含み得る。歯車機構336はエンジン332と駆動ホイール334を接続することができる。エンジン332は駆動ホイール334を直接に回転移動させるか、歯車機構336を介して駆動ホイール334を間接に回転移動させることができる。
図9では、歯車機構336は1つの歯車として示されている。当業者は、歯車機構336が複数の歯車で構成されたギアセットであってもよい。
【0130】
駆動ホイール334はクリーニングヘッド320に直接接続または間接接続され、クリーニングヘッド320を目標面に往復移動させるように駆動する。前記目標面はクリーニングヘッド320が往復移動する平面である。いくつかの実施例では、前記目標面は昇降テーブル200の底面201に平行な平面であり得る。例えば、自動クリーニング装置001が床面上を動作するとき、前記クリーニングヘッド320が床面に密着し、前記目標面は操作面、つまり床面である。他方、いくつかの実施例では、前記目標面はまた操作面と異なる平面である。例えば、自動クリーニング装置001が床面に停止して動作しないとき、昇降テーブル200が上昇し、クリーニングヘッド320が床面に接触しなくなり、前記目標面は床面外の1つの仮想平面である。
【0131】
前記往復移動は周期性移動である。いくつかの実施例では、前記往復移動は前記目標方向に垂直な移動成分を含む。いくつかの実施例では、前記往復移動は前記目標方向に平行な移動成分を含む。
図9に示すように、自動クリーニング装置001上のある点を原点として座標系を構築して自動クリーニング装置001の移動を測定する。X軸方向は自動クリーニング装置001がV0で移動する目標方向であり、Y軸がX軸に垂直である。ある場合、前記往復移動は前記目標方向に垂直な(つまりY方向)移動成分を含む。ある場合、前記往復移動は前記目標方向に平行な(つまりX軸方向)移動成分を含む。ある場合、前記往復移動は同時に前記目標方向に垂直/平行な移動成分を含む。
【0132】
前記往復移動は事前設定された往復周期を有する周期移動であり得る。前記事前設定された往復周期とは、クリーニングヘッド320が1回の前記往復移動を完了するのに必要な時間を指す。前記事前設定された往復周期が長いほど、クリーニングヘッド320の移動速度が遅くなり、自動クリーニング装置001のクリーニング強度/効率が低くなり、前記事前設定された往復周期が短いほど、クリーニングヘッド320の移動速度が速くなり、自動クリーニング装置001のクリーニング強度/効率が高くなる。
【0133】
自動クリーニング装置001のクリーニング強度/効率も自動クリーニング装置001の動作環境に応じて自動的に調整され得る。例えば、自動クリーニング装置001は取り付けられた移動プラットフォーム100底部のセンサー134によって操作面の物理的情報を検出する。例えば、センサー134は操作面の平坦度、操作面の材質、オイルや埃の有無などの情報を検出し、これらの情報を自動クリーニング装置001の制御モジュール120に送信する。それに対応して、制御モジュール120は、自動クリーニング装置001に、自動クリーニング装置001の動作環境に応じてエンジン332の回転速度を自動的に調整するように指示して、前記クリーニングヘッド320の往復移動の事前設定された往復周期を調整する。
【0134】
例えば、自動クリーニング装置001が平坦な床面で動作するとき、前記事前設定された往復周期はより長くなるように自動的に調整され得、自動クリーニング装置001が非平坦な床面で動作するとき、前記事前設定された往復周期は短くなるように自動的に調整され得る。これは、非平坦な床面よりも、平坦な床面のクリーニングが容易であるため、非平坦な床面をクリーニングするには、クリーニングヘッド320のより速い往復移動(すなわちより高い頻度)が必要である。
【0135】
また例えば、自動クリーニング装置001がテーブル面で動作するとき、前記事前設定された往復周期は長くなるように自動的に調整され得、自動クリーニング装置001が床面で動作するとき、前記事前設定された往復周期は短くなるように自動的に調整され得る。これは、床面よりも、テーブル面の埃、オイルが少なく、テーブル面の構成材質のクリーニングも容易であるため、クリーニングヘッド320は少ない往復移動でテーブル面の掃除を完成できる。
【0136】
自動クリーニング装置001は前記事前設定された往復周期を自動的に調整できることに加えて、前記事前設定された往復周期も手動で調整するまたはシステムで事前設定されたのプログラムに応じて調整され得ることを理解されたい。
【0137】
いくつかの実施例では、クリーニングモジュール300は、クリーニングヘッド320背面に取り付けられ、クリーニングヘッド320を弾性的に支持する弾性支持構造をさらに含む。
図9に示すように、前記弾性支持構造は、2つの弾性支持体328を含み得、前記2つの弾性支持体328は昇降テーブル200の底面201またはクリーニングヘッドベースプレート322の背面に取り付けられ、クリーニングヘッド320を弾性的に支持する。上記のように、移動プラットフォーム100の自動および/または自律巡航中、前記操作面と昇降テーブル200底面201間の距離は常に一定ではない。クリーニングヘッド320自身の弾性により、クリーニングヘッド320と昇降テーブル200底面201間の距離は操作面とともに受動的に調整することができる。同時に、弾性支持体328はクリーニングヘッド320背面を支持することで、クリーニングヘッド320は常に操作面に密着して、自動クリーニング装置001は前記操作面に対して高いクリーニング能力を有する。動作するときクリーニングヘッド320が常に操作面に密着するのを確保するために、クリーニングヘッド320が操作面をクリーニングするときクリーニングモジュール300中の弾性支持体328は常に変形状態にあり得、クリーニングヘッドベースプレート322に操作面の方向の弾性力を付勢する。また、自動クリーニング装置001がクリーニングする操作面が不均一の場合、例えば、クリーニングヘッド320が操作面上の異物を拭き取るとき、クリーニングヘッド320(または、クリーニングヘッドベースプレート322)の各位置にかかる圧力は異なる。しかしながら、クリーニングヘッドベースプレート322の弾性および弾性支持体328の存在により、クリーニングヘッド320と昇降テーブル200底面201間の床面からの距離は、一定範囲内で弾性的に調整することができ、床面によるクリーニングヘッド320の圧力が一点に集中するのを回避し、クリーニングヘッド320の耐久性を高める。
【0138】
いくつかの実施例では、駆動ユニット330、クリーニングヘッドベースプレート322と昇降テーブル200を組み合わせ様々な駆動機構を形成し、クリーニングヘッド320を前記目標方向に垂直な成分を含む往復移動を実行させるように駆動する。
図10~
図13はいくつかのクリーニングヘッド駆動機構を示す。
【0139】
図10は本出願の複数の実施例によるクランクスライドブロック機構に基づくクリーニングヘッド駆動機構010を示す。駆動構造010はクリーニングモジュール300に適応され得る。駆動構造010は駆動ホイール334、クリーニングヘッドベースプレート322およびシュート344を含む。
【0140】
シュート344は昇降テーブル200の底面201に開設される。クリーニングヘッドベースプレート322は回転端327および摺動端326を含む。回転端327は枢動軸329を介して駆動ホイール334に接続される。その中で、駆動ホイール334の回転中心は点Oであり、回転端327の枢動中心は点Aである。点Oと点Aは一致せず、それらの距離は事前設定された距離dである。摺動端326はスライドブロック325を含む。スライドブロック325は摺動端326上の1つの突起である。スライドブロック325はシュート344内に挿入されてシュート344に沿って摺動することができる。したがって、駆動ホイール334、クリーニングヘッドベースプレート322とスライドブロック325およびシュート344はクランクスライドブロック機構を構成する。
【0141】
駆動ホイール334が回転するとき、点Aは円形回転移動を行う。それに対応して、クリーニングヘッドベースプレート322の回転端327は点Aとともに円形回転移動を行い、スライドブロック325はシュート344とともに摺動して、往復線形移動を行う。その結果、クリーニングヘッドベースプレート322は往復移動が開始する。いくつかの実施例では、シュート344は移動プラットフォーム100の移動速度の前記目標方向の方向にほぼ垂直であり、したがって、摺動端326の線形移動は前記目標方向に垂直な成分を含み、回転端327の円形回転移動は前記目標方向に垂直な成分および前記目標方向に平行な成分を同時に含む。
【0142】
図10では、移動プラットフォーム100の移動速度はV0であり、移動方向は目標方向であり、シュート344は目標方向にほぼ垂直である。このとき、クリーニングヘッドベースプレート322全体の往復移動は、自動クリーニング装置001の目標方向に平行な移動成分、および自動クリーニング装置001の目標方向に垂直な移動成分を含む。
【0143】
図11は本出願の複数の実施例によるクランクスライドブロック機構に基づくクリーニングヘッド駆動機構011を示す。駆動構造011はクリーニングモジュール300に適応され得る。駆動構造011は駆動ホイール334、クリーニングヘッドベースプレート362およびスライドブロック365を含む。
【0144】
スライドブロック365は昇降テーブルの底面201に取り付けられ、昇降テーブル底面201上の1つの突起である。クリーニングヘッドベースプレート362は回転端367および摺動端366を含む。回転端367は枢動軸369を介して駆動ホイール334に接続される。その中で、駆動ホイール334の回転中心は点Oであり、回転端367の枢動中心は点Aである。点Oと点Aは一致せず、それらの距離は事前設定された距離dである。摺動端366はシュート364を含む。シュート364はスライドブロック365に嵌設される。スライドブロック365はシュート364内に配置されシュート364に沿って摺動することができる。したがって、駆動ホイール334、クリーニングヘッドベースプレート362、スライドブロック365とシュート364はクランクスライドブロック機構を構成する。
【0145】
駆動ホイール334が回転するとき、点Aは円形回転移動を行う。それに対応して、クリーニングヘッドベースプレート362の回転端367は点Aとともに円形回転移動を行い、シュート364はスライドブロック365に嵌設されて往復摺動を行う。その結果、クリーニングヘッドベースプレート362は往復移動が開始する。したがって、摺動端366の移動は、V0に垂直な成分およびV0に平行な成分を含み、回転端367の円形回転移動は、V0に垂直な成分およびV0に平行な成分を同時に含む。
図11では、移動プラットフォーム100の移動速度はV0であり、移動方向は目標方向である。このとき、クリーニングヘッドベースプレート362の往復移動全体は、自動クリーニング装置001の目標方向に平行な移動成分、および自動クリーニング装置001の目標方向に垂直な移動成分を同時に含む。
【0146】
図12は本出願の複数の実施例によるクランクスライドブロック機構に基づくクリーニングヘッド駆動機構012を示す。駆動構造012はクリーニングモジュール300に適応され得る。駆動構造012は駆動ホイール334、リンクロッド373、クリーニングヘッドベースプレート372、シュート378(第1のシュート)およびシュート379(第2のシュート)を含む。
【0147】
シュート378、379は昇降テーブル200の底面201に開設される。クリーニングヘッドベースプレート372の両端はそれぞれスライドブロック376(第1のスライドブロック)およびスライドブロック377(第2のスライドブロック)を含む。スライドブロック376、377はそれぞれクリーニングヘッドベースプレート372両端の1つの突起である。スライドブロック376はシュート378内に挿入されてシュート378に沿って摺動することができ、スライドブロック377はシュート379内に挿入され、シュート379に沿って摺動することができる。いくつかの実施例では、シュート378はシュート379と同一直線にある。いくつかの実施例では、シュート378とシュート379は異なる直線にある。いくつかの実施例では、シュート378はシュート379とは同一方向に沿って延伸する。いくつかの実施例では、シュート378とシュート379の延伸方向は、クリーニングヘッドベースプレート372の延伸方向と同じである。いくつかの実施例では、シュート378とシュート379の延伸方向は、クリーニングヘッドベースプレート372の延伸方向と異なる。いくつかの実施例では、シュート378とシュート379の延伸方向は異なる。例えば、
図12に示すように、シュート378の延伸方向はクリーニングヘッドベースプレート372の延伸方向と同じであり、シュート379の延伸方向はシュート378の延伸方向と一定の角度をなす。
【0148】
リンクロッド373は、回転端374と摺動端375を含む。回転端374は駆動ホイール334に枢動軸371を介して接続され、摺動端375はクリーニングヘッドベースプレート372に枢動軸380を介して接続される。
【0149】
駆動ホイール334の回転中心は点Oであり、枢動軸371の枢動中心は点Aである。点Oと点Aは一致せず、それらの距離は事前設定された距離dである。
【0150】
駆動ホイール334が回転するとき、点Aも円形回転移動を行う。それに対応して、回転端374は点Aとともに円形回転移動を行い、摺動端375は枢動軸380を介してクリーニングヘッドベースプレート372を摺動移動させる。それに対応して、ベースプレート372のスライドブロック376はシュート378に沿って往復線形移動を行い、スライドブロック377はシュート379に沿って往復線形移動を行う。
図12では、移動プラットフォーム100の移動速度はV0であり、移動方向は目標方向である。いくつかの実施例によれば、シュート379とシュート378はそれぞれ移動プラットフォーム100の移動速度V0の方向にほぼ垂直である場合、ベースプレート372全体の変位は前記目標方向にほぼ垂直である。いくつかの実施例によれば、シュート379とシュート378中のいずれか1つのシュートは前記目標方向と90度以外の他の角度をなすとき、ベースプレート372全体の変位は前記目標方向に垂直な成分および前記目標方向に平行な成分を同時に含む。
【0151】
図13は本出願の複数の実施例によるダブルクランク機構に基づくクリーニングヘッド駆動機構013を示す。駆動構造013はクリーニングモジュール300に適応され得る。駆動構造013は駆動ホイール334(第1の駆動ホイール)、駆動ホイール384(第2の駆動ホイール)、およびクリーニングヘッドベースプレート382を含む。
【0152】
クリーニングヘッドベースプレート382は両端を有する。第1の端は駆動ホイール334に枢動軸381(第1の枢動軸)を介して接続され、第2の端は駆動ホイール384に枢動軸383(第2の枢動軸)を介して接続される。駆動ホイール334の回転中心は点Oであり、枢動軸381の枢動中心は点Aである。点Oと点Aは一致せず、それらの距離は事前設定された距離dである。駆動ホイール384の回転中心は点O’であり、枢動軸383の枢動中心は点A’である。点O’と点A’は一致せず、それらの距離は事前設定された距離dである。いくつかの実施例では、点A、点A’、点Oと点O’は面一である。したがって、駆動ホイール334、駆動ホイール384とクリーニングヘッドベースプレート382はダブルクランク機構(または平行四辺形機構)を形成し、その中で、クリーニングヘッドベースプレート382は結合ロッドとして機能し、駆動ホイール334と384は2つのクランクとして機能する。
【0153】
図9中のエンジン332は駆動ホイール334と駆動ホイール384を同時に駆動でき、両方とも主動駆動ホイールであり得る。エンジン332は1つの駆動ホイール(例えば駆動ホイール334)のみを駆動することができ、その結果、もう1つの駆動ホイール(例えば駆動ホイール384)は従動ホイールである。駆動ホイール334および/または駆動ホイール384が回転するとき、点Aと点A’も円形回転移動を行う。いくつかの実施例では、駆動ホイール334と駆動ホイール384の回転速度は同じであり得る。移動プラットフォーム100の移動速度はV0であり、移動方向は目標方向である。したがって、ベースプレート382全体の往復移動は、目標方向に垂直な成分および目標方向に平行な成分を同時に含む。
【0154】
上記駆動機構はクリーニングヘッド320の往復移動に適用されることに加えて、本出願は他の駆動機構、例えばクランクロッカー機構およびダブルロッカー機構などによって実現できる。当業者は、
図10~13に示される例示を参照して、他の駆動メカニズムの実現方法を理解することができる。
【0155】
図14は本出願の複数の実施例による給水モジュール400の構造概略図である。
図14は下から上へ観察する場合の図である。いくつかの実施例では、給水モジュール400は、
図14に示すように貯蔵装置410を含み得る。貯蔵装置410は移動プラットフォーム100に直接接続されてもよく、昇降テーブル200を介して移動プラットフォーム100に間接接続されてもよい。貯蔵装置410は前記クリーニング液を貯蔵するように構成される。貯蔵装置410に開口(
図14で図示しない)が設けられ、前記クリーニング液は前記開口を介して前記操作面に到達することができる。貯蔵装置410は移動プラットフォーム100に着脱可能に接続され、貯蔵装置410中の前記クリーニング液が使い果たされたときまたは使い果たされようとしているとき、貯蔵装置410を移動プラットフォーム100から取り外し、より多くの前記クリーニング液を貯蔵装置410に注入する。前記クリーニング液は貯蔵装置410の前記開口を介して前記操作面に流れる。
【0156】
いくつかの実施例では、給水モジュール400は、
図14に示すようにディスペンサー420をさらに含み得る。ディスペンサー420は貯蔵装置410の前記開口に直接接続または間接接続され得、その中で、前記クリーニング液は貯蔵装置410の前記開口を介してディスペンサー420に流れ、ディスペンサー420によって前記操作面に均一に塗布され得る。ディスペンサー420に接続口(
図14で図示しない)が設けられ、ディスペンサー420は前記接続口を介して貯蔵装置410の前記開口に接続される。ディスペンサー420に分配口421が設けられ、分配口421は連続的な開口であってもよく、いくつかの非連続的な小開口から構成されてもよい。分配口421にいくつかのノズル(
図14で図示しない)が設けられる。前記クリーニング液は貯蔵装置410の前記開口およびディスペンサー420の前記接続口を介して分配口421に流れ、前記分配口421によって前記操作面に均一に塗布される。
【0157】
いくつかの実施例では、給水モジュール400は、
図14に示すように給水駆動装置440をさらに含み得る。給水駆動装置440は貯蔵装置410の前記開口に取り付けられ得る。
【0158】
給水駆動装置440はディスペンサー420の前記接続口に接続され、貯蔵装置410から前記クリーニング液をディスペンサー420に抽出するように構成される。給水駆動装置440はウォーターポンプ、例えば歯車ポンプ、ベーンポンプ、プランジャーポンプなどであり得る。
【0159】
給水モジュール400が動作するとき、給水駆動装置440は給水モジュール400に動力を提供し、給水駆動装置440の作用下で、前記クリーニング液は貯蔵装置410の前記開口からディスペンサー420の前記接続口に流れ、最後に、前記クリーニング液はディスペンサー420の分配口421に流れ、分配口421によって前記操作面に均一に塗布される。
【0160】
図15aは本出願の複数の実施例による回収モジュール500の底面視構造概略図である。
図15bは
図15aの回収モジュール500の側面視構造概略図である。
図15aは下から上へ観察する場合の図である。
図15bは右から左へ観察する場合の図である。回収モジュール500はローラー510を含み得、いくつかの実施例では、
図15aおよび15bに示すように、回収モジュール500はローラー駆動装置520を含み得、回収アセンブリ540をさらに含み得る。
【0161】
ローラー510は移動プラットフォーム100に枢動接続されてもよく、昇降テーブル200を介して移動プラットフォーム100に間接に枢動接続されてもよく、ローラー510は移動プラットフォーム100に対して回転移動することができる。その中で、回収モジュール500が動作するとき、ローラー510は前記操作面に密着される。
図16aは本出願の複数の実施例によるローラー510の構造概略図である。
図16bは
図16aのローラー510の断面図である。
図16aおよび
図16bに示すように、ローラー510は前記操作面上の前記クリーニング液を吸収する弾性吸水材料511から構成される。
図16bに示すように、ローラー510の外面に弾性吸水材料511が被覆され、弾性吸水材料511は前記操作面上に残った前記汚れたクリーニング液を吸収することができる。弾性吸水材料511は是吸水性タオルや吸水スポンジなどであり得る。
【0162】
ローラー駆動装置520はローラー510に直接接続されてもよく、伝達機構(
図15aで図示しない)を介して間接接続されてもよい。ローラー駆動装置520はローラー510を移動プラットフォーム100に対して回転移動させるように駆動することができる。回収モジュール500が動作するとき、ローラー駆動装置520はローラー510を回転させるように駆動し、ローラー510の表面の弾性吸水材料511は前記操作面上の前記汚れたクリーニング液を吸収することができる。ローラー駆動装置520はモータを含み得る。前記伝達機構は歯車伝達、チェーン伝達、ベルト伝達、またはウォーム歯車などであり得る。
【0163】
回収アセンブリ540は移動プラットフォーム100に直接接続されてもよく、昇降テーブル200を介して移動プラットフォーム100に間接接続されてもよく、回収アセンブリ540はローラー510によって吸収された前記クリーニング液を回収するように構成され、回収アセンブリ540は、
図15aおよび15bに示すようにスクレーパー541を含み得る。
【0164】
図15aに示すように、スクレーパー541は移動プラットフォーム100に直接接続または間接接続され得る。スクレーパー541はローラー510を押圧し、圧力によりローラー510によって吸収された前記クリーニング液を絞り出し、その中で、前記ローラーが回転するとき、前記ローラーは上から下へ前記スクレーパーを通過する。ローラー駆動装置520はローラー510を前記目標方向の逆方向に沿って移動させるように駆動してもよく、ローラー510を前記目標方向に沿って移動させるように駆動してもよい。前記目標方向の逆方向に沿って移動するには、ローラー510が前記操作面との接触部分の線形速度Vが前記目標方向に向かい、前記目標方向は移動プラットフォーム100の前方であり得、前記目標方向に沿って移動するには、ローラー510が前記操作面との接触部分の線形速度Vが前記目標方向の逆方向に向かい、前記目標方向の逆方向は移動プラットフォーム100の後方であり得る。
図15bに示すように、回収モジュール500が動作するとき、駆動装置520はローラー510を前記目標方向の逆方向に沿って移動させるように駆動し、このとき、スクレーパー541はローラー510の後方に配置され、ローラー510は前記操作面上の前記汚れたクリーニング液を吸収した後、ローラー510は上から下へスクレーパー541を通過し、スクレーパー541は圧力により弾性吸水材料511によって吸収された前記汚れたクリーニング液を絞り出す。上記のように、駆動装置520はローラー510を前記目標方向に沿って移動させるように駆動することもできる。駆動装置520はローラー510を前記目標方向に沿って移動させるように駆動するとき、スクレーパー541はローラー510の前方に配置され、ローラー510は前記操作面上の前記汚れたクリーニング液を吸収した後、ローラー510は上から下へスクレーパー541を通過し、スクレーパー541は圧力により弾性吸水材料511によって吸収された前記汚れたクリーニング液を絞り出す。
【0165】
上記のように、回収アセンブリ540はスクレーパー541を含み得る。いくつかの実施例では、回収アセンブリ540は、
図15aおよび15bに示すように、回収溝543を含み得、回収チャンバー545をさらに含み得る。
【0166】
回収溝543は移動プラットフォーム100に直接接続されてもよく、昇降テーブル200を介して移動プラットフォームに間接接続されてもよい。回収溝543はスクレーパー541によってローラー510から絞り出された前記クリーニング液を回収するように構成される。回収溝543はスクレーパー541に接続され、スクレーパー541のローラー510から離れた一側に配置される。スクレーパー541は回収溝543を介して移動プラットフォーム100に間接に接続される。スクレーパー541はローラー510によって吸収された前記汚れたクリーニング液を絞り出すとき、前記汚れたクリーニング液が回収溝543に流れ戻す。
【0167】
回収チャンバー545は回収溝543に直接接続または間接接続され、回収溝543中の前記汚れたクリーニング液を吸収し、回収溝543中の前記汚れたクリーニング液が回収チャンバー545に流れ込む。
【0168】
図17aは本出願の複数の実施例による回収アセンブリ540の構造概略図であり、
図17aは前から後へ観察する場合の図である。
図17bは
図17aの回収アセンブリ540の上面視構造概略図であり、
図17bは上から下へ観察する場合の図である。
図17bに示すように、回収溝543は回収口544を含み得、回収チャンバー545は回収口544を介して回収溝543に接続され、回収溝543中の前記汚れたクリーニング液は回収口544を介して回収チャンバー545に流れ込む。
【0169】
いくつかの実施例では、回収アセンブリ540は回収ブレード546をさらに含み得る。
図17aおよび
図17bに示すように、回収ブレード546は回収溝543内に配置され、回収ブレード546は回収溝543を介して移動プラットフォーム100に枢動接続されてもよく、昇降テーブル200を介して回収溝543とともに移動プラットフォーム100に枢動接続されてもよい。回収ブレード546は回転移動することにより回収溝543中の前記汚れたクリーニング液を回収口544に輸送することができる。回収ブレード546は、
図17bに示すようにウォームベーンブラシ、またはヘリカルベーンブラシなどであり得る。
【0170】
いくつかの実施例では、回収アセンブリ540は回収駆動装置547を含み得る。
図17bに示すように、回収駆動装置547は回収チャンバー545に接続され、回収口544の前記汚れたクリーニング液を回収チャンバー545に抽出するように構成される。回収駆動装置547はウォーターポンプ、例えば、歯車ポンプ、ベーンポンプ、プランジャーポンプなどであり得る。回収アセンブリ540が動作するとき、回収駆動装置547は回収アセンブリ540に動力を提供する。回収駆動装置547の作用下で、前記汚れたクリーニング液は回収溝543の回収口544から回収チャンバー545に流れ込む。
【0171】
いくつかの実施例では、回収アセンブリ540はブレード駆動装置548をさらに含み得る。
図17bに示すように、ブレード駆動装置548は回収ブレード546に直接接続または間接接続され得、回収ブレード546を移動プラットフォーム100に対して回転させるように駆動することができる。ブレード駆動装置548は回収ブレード546に直接接続されてもよく、伝達機構(
図17bで図示しない)を介して回収ブレード546に間接接続されてもよい。ブレード駆動装置548はモータを含み得る。前記伝達機構は歯車伝達、チェーン伝達、ベルト伝達、またはウォーム歯車などであり得る。
【0172】
回収モジュール500が動作するとき、ローラー駆動装置520はローラー510を回転させるように駆動し、ローラー510は前記操作面上の前記汚れたクリーニング液を吸収した後、ローラー510は上から下へスクレーパー541を通過し、スクレーパー541は圧力により弾性吸水材料511によって吸収された前記汚れたクリーニング液を絞り出し、前記汚れたクリーニング液は回収溝543に流れ込み、ブレード駆動装置548は回収ブレード546を回転させるように駆動し、回収ブレード546の回転により、回収溝543中の前記汚れたクリーニング液を回収口544に輸送し、最後に、回収駆動装置547は回収口544の前記汚れたクリーニング液を回収チャンバー546に抽出する。
【0173】
いくつかの実施例では、回収アセンブリ540はフィルタスクリーン549をさらに含み得る。
図17bに示すように、フィルタスクリーン549は回収口544に配置され、回収口544に接続され、前記汚れたクリーニング液中の不純物を濾過するように構成される。回収駆動装置547は回収口544の前記汚れたクリーニング液を抽出するとき、前記汚れたクリーニング液はまずフィルタスクリーン549によって不純物を濾過して回収チャンバー545に流れ込む。
【0174】
上記技術的解決策中の給水駆動装置440、ローラー駆動装置520、回収駆動装置547、およびブレード駆動装置548は1つのモータによって動力が提供されてもよく、2つ、3つまたは4つのモータによって動力が提供される。
【0175】
図18は本出願の実施例によって提供される操作面の自動クリーニング方法のフローチャートS600を示す。操作面の自動クリーニング方法は、以下のステップを含む。
【0176】
S610:移動プラットフォーム100を操作面に目標方向に沿って自動的に巡航するように駆動する。
【0177】
前記目標方向とは、移動プラットフォーム100の前方を指す。前記操作面は自動クリーニング装置001がクリーニングする表面であり得る。具体的には、動力システム146はステアリング機構144とホイール142の回転に動力を提供し、移動プラットフォーム100を前記操作面に移動させるように駆動する。移動プラットフォーム100が自律移動プラットフォームである場合、前記巡航経路は自動クリーニング装置001によって自律的に決定され、移動プラットフォームが非自律移動プラットフォームである場合、前記巡航経路はシステムによって設定されるか、または手動(例えばクリーニング装置001のユーザー)によって事前に設定される。
【0178】
S660:クリーニングが開始するとき、昇降テーブル200を下向きに移動させて前記操作面に近接するように駆動する。
【0179】
具体的に、自動クリーニング装置001は昇降テーブル200をさらに含み得る。昇降テーブル200は移動プラットフォーム100に取り付けられる。埃吸引モジュール700、給水モジュール400、クリーニングモジュール300および回収モジュール500は移動プラットフォーム100に直接接続されてもよく、昇降テーブル200を介して移動プラットフォーム100に接続されてもよい。クリーニングが開始するとき、昇降テーブル200は昇降テーブル200に取り付けられたモジュールを下向きに移動させて前記操作面に近接し、前記操作面をクリーニングする。
【0180】
S620:埃吸引モジュール700を前記操作面上の雑物を吸引するように駆動する。
【0181】
具体的に、埃吸引駆動装置は真空気流により前記操作面上の破片や雑物をダストボックスに吸引し、埃吸引モジュール700はローラーブラシをさらに含み得、前記ローラーブラシは、回転移動と真空気流により破片や雑物を埃吸引モジュール700に掃引する。
【0182】
S630:給水モジュール400を駆動して前記操作面にクリーニング液を供給する。
【0183】
具体的に、給水駆動装置440は給水モジュール400に動力を提供し、給水駆動装置440の作用下で、前記クリーニング液は貯蔵装置410の前記開口からディスペンサー420の前記接続口に流れ、最後に、前記クリーニング液はディスペンサー420の分配口421に流れ、分配口421によって前記操作面に均一に塗布される。
【0184】
S640:クリーニングモジュール300を駆動して前記操作面をクリーニングする。
【0185】
自動クリーニング装置001はクリーニングヘッド320を操作面に沿って往復移動させるように駆動し、その中で、クリーニングヘッド320は移動プラットフォーム100または昇降テーブル200に搭載される。
【0186】
いくつかの実施例では、前記往復移動は、前記目標方向Xに垂直な移動成分、または前記目標方向Xに平行な移動成分、または両者の組み合わせを含む。
【0187】
いくつかの実施例では、前記往復移動は回転移動を含む。
【0188】
いくつかの実施例では、前記駆動クリーニングヘッドは操作面に沿って往復移動することは、クランクスライドブロック機構は前記クリーニングヘッドを駆動して前記往復移動を行うことを含む。前記クランクスライドブロック機構は
図10~
図12を参照して説明され得る。
【0189】
いくつかの実施例では、前記駆動クリーニングヘッドは操作面に沿って往復移動することは、ダブルクランク機構によって前記クリーニングヘッドを駆動して前記往復移動を行うことを含む。前記ダブルクランク機構は
図13を参照して説明され得る。
【0190】
いくつかの実施例では、自動クリーニング装置001は操作面の輪郭に応じてクリーニングヘッド320位置を動的に調整することで、それが常に前記操作面に密着するのを確保する。例えば、自動クリーニング装置001はクリーニングヘッド320を昇降テーブル200に取り付けて、昇降テーブルを介してクリーニングヘッド320の位置(つまり操作面からの距離)を動的に調整することにより、クリーニングヘッド320(例えば、作業ヘッド324)が常に操作面に密着するのを確保でき、自動クリーニング装置001のクリーニング能力を高める。
【0191】
S650:回収モジュール500を駆動して前記操作面上の前記クリーニング液を回収し、その中で、埃吸引モジュール700、給水モジュール400、クリーニングモジュール300と回収モジュール500は移動プラットフォーム100に取り付けられる。
【0192】
具体的に、回収モジュール500が動作するとき、ローラー駆動装置520はローラー510を回転させるように駆動し、ローラー510は前記操作面上の前記汚れたクリーニング液を吸収した後、ローラー510は上から下へスクレーパー541を通過し、スクレーパー541を圧力により弾性吸水材料511によって吸収された前記汚れたクリーニング液を絞り出し、前記汚れたクリーニング液は回収溝543に流れ込み、ブレード駆動装置548は回収ブレード546を回転させるように駆動し、回収ブレード546の回転により、回収溝543中の前記汚れたクリーニング液を回収口544に輸送し、最後に、回収駆動装置547は回収口544の前記汚れたクリーニング液を回収チャンバー546に抽出する。
【0193】
埃吸引モジュール700、給水モジュール400、クリーニングモジュール300と回収モジュール500は移動プラットフォーム100に直接または間接的に取り付けられ得る。
【0194】
S680:クリーニングが終了するとき、昇降テーブル200を上向きに移動させて前記操作面から離れるように駆動する。
【0195】
具体的に、クリーニングが終了するとき、昇降テーブル200は昇降テーブル200に取り付けられたモジュールを上向きに移動させて前記操作面から離れるように駆動し、移動プラットフォーム100は前記操作面を移動することができる。
【0196】
いくつかの実施例では、クリーニングモジュール300は昇降テーブル200を介して移動プラットフォーム100に取り付けられ、埃吸引モジュール700は移動プラットフォーム100に直接取り付けられ得る。また、クリーニングモジュール300は移動プラットフォーム100に直接取り付けられ、埃吸引モジュール700は昇降テーブル200を介して移動プラットフォーム100に取り付けられ得る。もちろん、クリーニングモジュール300と埃吸引モジュール700は同時に昇降テーブル200を介して移動プラットフォーム100に取り付けられ得る。クリーニングモジュール300が昇降テーブル200に取り付けられ、埃吸引モジュール700が移動プラットフォーム100に直接取り付けられた場合、クリーニングが開始するとき、クリーニングモジュール300は昇降テーブル200とともに下向きに移動して前記操作面に近接し、前記操作面をクリーニングし、クリーニングが終了するとき、クリーニングモジュール300は昇降テーブル200とともに上向きに移動して前記操作面から離れる。クリーニングモジュール300が移動プラットフォーム100に直接取り付けられ、埃吸引モジュール700が昇降テーブル200に取り付けられた場合、クリーニングが開始するとき、埃吸引モジュール700は昇降テーブル200とともに下向きに移動して前記操作面に近接し、前記操作面をクリーニングし、クリーニングが終了するとき、埃吸引モジュール700は昇降テーブル200とともに上向きに移動して前記操作面から離れる。クリーニングモジュール300と埃吸引モジュール700が昇降テーブル200に同時に取り付けられた場合、クリーニングが開始するとき、クリーニングモジュール300と埃吸引モジュール700は昇降テーブル200とともに下向きに移動して前記操作面に近接し、前記操作面をクリーニングし、クリーニングが終了するとき、クリーニングモジュール300と埃吸引モジュール700は昇降テーブル200とともに上向きに移動して前記操作面から離れる。
【0197】
以上のように、当業者は、この詳細な開示内容を読んだ後、前記詳細な開示内容は単なる例として提示され得るものであり、限定的ではないことを理解されたい。ここで明示に説明されていないが、本出願は実施例に対する様々な合理的な変更、改善及び修正を含むことを意図していることが当業者には理解されたい。これらの変更、改善及び修正は本開示によって示唆されることを意図しており、かつ本開示の例示的実施例の精神および範囲内に含まれる。
【0198】
さらに、本出願中のいくつかの用語は本開示の実施例を説明するために使用されてきた。例えば、「1つの実施例」、「実施例」および/または「いくつかの実施例」とは、この実施例に関連して説明された特定特徴、構造または特性は本開示の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。したがって、本明細書の各部分における「実施例」または「1つの実施例」または「替代実施例」の2つ以上の引用は必ずしもすべて同じ実施例を指すとは限らないことを強調および理解すべきである。また、特定特徴、構造または特性は本開示の1つまたは複数の実施例では適切に組み合わせることができる。
【0199】
本開示の実施例の前記説明において、1つの特徴の理解を容易にするために、本開示を単純化する目的のために、本出願は様々な特徴を組み合わせて単一の実施例、図面またはその説明に包含させる。または、本出願は様々な特徴を複数の本出願の実施例に分散させる。しかしながら、これらの特徴の組み合わせが必要であるとは限らず、当業者は本出願を読むときその一部の特徴を抽出して単独の実施例として理解することができる。つまり、本出願中の実施例は複数のサブ実施例の統合としても理解することができる。各サブ実施例の内容が単一の前記開示実施例のすべての特徴よりも少ない場合でも成立する。
【0200】
いくつかの実施形態では、本出願のある実施形態を説明および保護するための量や性質を表す数は、場合によって「約」、「ほぼ」または「実質的に」という用語によって修飾されることを理解されたい。例えば、特に明記しない限り、「約」、「ほぼ」または「実質的に」は説明された値の±20%変化を意味する。したがって、いくつかの実施形態では、明細書の説明および特許請求の範囲に示される数値パラメータは近似値であり、必要な性質を得るための特定の実施形態に応じて変化することができる。いくつかの実施形態では、数値パラメータは、報告された有効桁数に照らして、通常の丸め技法を適用することによって解釈されるべきである。本出願の広い範囲を示す数値範囲およびパラメータは近似値であるにもかかわらず、特定の例に示される数値は可能な限り正確である。
【0201】
本明細書で引用される各特許、特許出願、特許出願の公開、および他の資料、例えば、記事、本、仕様、出版物、文書、記事などは、参照により本明細書に組み込まれ得る。すべての目的のための内容全体、関連するファイリング履歴、このドキュメントと矛盾または矛盾する可能性のある同一のファイリング、またはクレーム履歴の最も広い範囲に制限的な影響を与える可能性のある同一のファイリングを除く。現在または将来、このドキュメントに関連付けられる。たとえば、含まれる材料に関連する用語の説明、定義、および/または使用は、本文に関連する用語、説明、定義、および/または使用の間に不一致または矛盾の場合、本文の用語が優先されるものとする。
【0202】
最後に、本文で開示される出願の実施形態は本出願の実施形態の原理を説明するものであることを理解されたい。他の修正された実施例も本出願の範囲に含まれる。したがって、本出願で開示される実施例は単なる例として提示されるものであり、限定的ではない。当業者は、本出願中の実施例に基づいて代替配置を採用することで本願中の発明を実施することができる。したがって、本出願の実施例は明細書で具体的に説明されたそれらの実施例に限定されない。