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特開2024-99813照明装置およびこれを含む車両用ランプ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024099813
(43)【公開日】2024-07-25
(54)【発明の名称】照明装置およびこれを含む車両用ランプ
(51)【国際特許分類】
   F21S 43/19 20180101AFI20240718BHJP
   F21S 43/14 20180101ALI20240718BHJP
   F21S 43/15 20180101ALI20240718BHJP
   F21S 43/20 20180101ALI20240718BHJP
   F21V 3/02 20060101ALI20240718BHJP
   F21V 3/08 20180101ALI20240718BHJP
   F21S 43/40 20180101ALI20240718BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240718BHJP
   F21W 103/00 20180101ALN20240718BHJP
   F21Y 107/90 20160101ALN20240718BHJP
   F21Y 109/00 20160101ALN20240718BHJP
【FI】
F21S43/19
F21S43/14
F21S43/15
F21S43/20
F21V3/02
F21V3/08
F21S43/40
F21Y115:10
F21W103:00
F21Y107:90
F21Y109:00
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024074633
(22)【出願日】2024-05-02
(62)【分割の表示】P 2021542212の分割
【原出願日】2020-01-23
(31)【優先権主張番号】10-2019-0009282
(32)【優先日】2019-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】パク,フン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】光源モジュールの耐久性が低下することを防止するための照明装置およびこれを含む車両用ランプを提供する
【解決手段】車両用ランプは、直線部101と曲面部103とを含むベース部材100と、前記ベース部材の直線部の上に配置された第1基板211と、前記曲面部の上に配置された第2基板213とを含む基板210と、前記第1および第2基板のそれぞれに配置される複数の光源220と、前記第1基板の上に配置された第1樹脂部231と前記第2基板を取り囲む第2樹脂部233とを含む樹脂層230と、前記樹脂層の上に配置された蛍光体層240とを含み、前記第2樹脂部の外側面は曲面を含むことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直線部と、前記直線部の一端から折り曲げられて、曲率を有する曲面部とを含むベース
部材と、
前記ベース部材の直線部の上に配置された第1基板と、前記第1基板と平行するように
配置され、前記ベース部材の曲面部と離隔して配置される第2基板とを含む基板と、
前記基板に配置される複数の光源と、
前記第1基板の上に配置された第1樹脂部と、前記第2基板を取り囲むように前記ベー
ス部材の曲面部の上に配置された第2樹脂部とを含む樹脂層と、
前記樹脂層の上に配置された蛍光体層と、を含み、
前記第2樹脂部は、前記第1樹脂部と接触する一側面と、前記一側面と対向して配置さ
れる他側面とを含み、
前記第2樹脂部の他側面は、曲面を含む、照明装置。
【請求項2】
第1基板と、前記第1基板の外側に配置された第2基板とを含む基板と、
前記第1基板と前記第2基板のそれぞれに配置される複数の光源と、
前記第1基板の上に配置された第1樹脂部と、前記第2基板の上部、外側面および下部
に配置された第2樹脂部とを含む樹脂層と、
前記樹脂層の上に配置された蛍光体層と、を含み、
前記第1樹脂部の上面は、前記第1基板と平行し、
前記第2樹脂部の表面は、前記第1基板の上面に対して曲面を有しながら前記第2基板
の外側面の外側に延長され、
前記第2樹脂部の表面は、曲面を含む、照明装置。
【請求項3】
前記複数の光源は、前記第2樹脂部の他側面と一番隣接した第1光源を含み、
前記第2樹脂部は、前記第1光源の中心で前記基板の水平方向に前記蛍光体層と接触す
る第1地点と、前記第1光源の中心で前記基板に垂直な直線と前記蛍光体層と接触する第
3地点と、前記第1地点と前記第2地点の間に前記蛍光体層と接触する第2地点とを含み

前記第2樹脂部と接触する第1地点、前記曲面の上の第2地点および第1光源の中心で
前記基板に垂直な直線と接触する第3地点を含み、
前記第1光源の中心から前記第2地点までの第2距離は、前記第1光源の中心から前記
第1地点までの距離より大きく、前記第1光源の中心から前記第3地点までの第3距離よ
り小さい、請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記第2基板は、透明材質で形成され、前記第1基板と電気的に連結される、請求項1
または2に記載の照明装置。
【請求項5】
前記第2基板は、多数のホールを有する格子構造を含み、前記第1基板と電気的に連結
される、請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項6】
前記第2基板は、前記第1基板の側面から垂直方向に延長された第1基板部と、前記第
1基板の側面と平行な第2基板部を含む、請求項5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記第1基板部の幅は、前記第2基板部の幅と同一であり、
前記第1基板部の幅は、前記ホールの幅より小さい、請求項6に記載の照明装置。
【請求項8】
前記ベース部材の曲面部の上に反射部材が配置され、
前記曲面部および前記反射部材の外側端は、前記第2基板の下面と最大に離隔する、請
求項1に記載の照明装置。
【請求項9】
前記複数の光源は、前記第2基板の下に配置された第2光源を含み、
前記第2光源は、前記反射部材と対向する、請求項8に記載の照明装置。
【請求項10】
車両のランプブラケットと結合され、直線部と、前記直線部の一端から折り曲げられて
、曲率を有する曲面部とを含むベース部材と、
前記ベース部材の上に配置される照明モジュールと、
前記照明モジュールの上に配置された赤色レンズと、を含み、
前記照明モジュールは、前記ベース部材の直線部の上に配置された第1基板と、前記第
1基板と平行するように配置され、前記ベース部材の曲面部と離隔して配置される第2基
板と、前記第1基板および前記第2基板の上に配置された複数の光源と、前記第1基板お
よび前記光源の上に配置された第1樹脂部と、前記第2基板および前記光源を取り囲むよ
うに前記ベース部材の曲面部の上に配置された第2樹脂部と、前記第1樹脂部および第2
樹脂部の上に配置された蛍光体層とを含み、
前記第2樹脂部は、前記第1樹脂部と接触する一側面と、前記一側面と対向して配置さ
れる他側面とを含み、
前記第2樹脂部の他側面は、曲面を含む、車両用ランプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の実施例は、光効率を向上させるための面発光照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、発光素子、例えば発光ダイオード(LED)は、蛍光灯、白熱灯等既存の光源に
比べて、低消費電力、半永久的な寿命、速い応答速度、安全性、環境親和性等の長所があ
る。このような発光ダイオードは、各種表示装置、室内灯または室外灯のような各種照明
装置に適用されている。最近では、車両用光源として、発光素子を採用するランプが提案
されている。白熱灯と比較すると、発光素子は、消費電力が小さいという点で有利である
。発光素子は、サイズが小さいので、ランプのデザインの自由度を高めることができ、半
永久的な寿命により経済性もある。このような車両用照明装置は、面光源の照明装置が使
用されており、これにより車両用ランプの立体感および独特の審美感を創出する。従来の
車両用リアランプは、曲線構造のランプブラケットの構造に応じて光源モジュールをラン
プブラケットに対応する構造に形成することになる。光源モジュールに曲率を持たせるた
めに最大限薄いPCB基板を利用することになり、これによってモジュールの耐久性が悪
い問題点がある。また、PCB基板に曲率を持たせる過程でPCB基板および光源にスト
レスが加えられて耐久性がより悪い構造とになる。また、光源モジュールが曲率を有する
ように形成されることで、車両後方の配光が減少し、配光法規に合わせるために光源をさ
らに付けることになってコストが上昇する問題点が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明の実施例は、光源モジュールの耐久性が低下することを防止するための照明装置お
よびこれを含む車両用ランプを提供することができる。
【0004】
発明の実施例は、車両の後方および側後方の配光法規を満足させるための照明装置およ
びこれを含む車両用ランプを提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の実施例に係る照明装置は、直線部と、前記直線部の一端から折り曲げられて、曲
率を有する曲面部とを含むベース部材と、前記ベース部材の直線部の上に配置された第1
基板と、前記第1基板と平行するように配置され、前記ベース部材の曲面部と離隔して配
置される第2基板とを含む基板と、前記基板に配置される複数の光源と、前記第1基板の
上に配置された第1樹脂部と、前記第2基板を取り囲むように前記ベース部材の曲面部の
上に配置された第2樹脂部とを含む樹脂層と、前記樹脂層の上に配置された蛍光体層とを
含み、前記第2樹脂部は、前記第1樹脂部と接触する一側面と、前記一側面と対向して配
置される他側面とを含み、前記第2樹脂部の側面は、曲面を含むことができる。
【0006】
発明の実施例に係る照明装置は、第1基板と、前記第1基板の外側に配置された第2基
板とを含む基板と、前記第1基板と前記第2基板のそれぞれに配置される複数の光源と、
前記第1基板の上に配置された第1樹脂部と、前記第2基板の上部、外側面および下部に
配置された第2樹脂部とを含む樹脂層と、前記樹脂層の上に配置された蛍光体層とを含み
、前記第1樹脂部の上面は、前記第1基板と平行し、前記第2樹脂部の表面は、前記第1
基板の上面に対して曲面を有しながら前記第2基板の外側面の外側に延長され、前記第2
樹脂部の表面は、曲面を含むことができる。
【0007】
前記複数の光源は、前記第2樹脂部の側面と一番隣接した第1光源を含み、前記第2樹
脂部は、前記第1光源の中心で前記基板の水平方向に前記蛍光体層と接触する第1地点と
、前記第1光源の中心で前記基板に垂直な直線と前記蛍光体層と接触する第3地点と、前
記第1地点と前記第2地点の間に前記蛍光体層と接触する第2地点とを含み、第2樹脂部
と接触する第1地点、前記曲面の上の第2地点および第1光源の中心で前記基板に垂直な
直線と接触する第3地点を含み、前記第1光源の中心から前記第2地点までの第2距離は
、前記第1光源の中心から前記第1地点までの距離より大きく、前記第1光源の中心から
前記第3地点までの第3距離より小さくてもよい。
【0008】
前記第2基板は、透明材質で形成され、前記第1基板と電気的に連結される。また、前
記第2基板は、多数のホールを有する格子構造を含み、前記第1基板と電気的に連結され
る。前記第2基板は、前記第1基板の側面と垂直方向の第1基板部と、前記第1基板の側
面と平行な第2基板部とを含むことができる。前記第1基板部の幅は、前記第2基板部の
幅と対応し、前記第1基板部の幅は、前記ホールの幅より小さく形成されてもよい。前記
複数の光源は、前記第2基板の下に配置された第2光源を含むことができる。
【0009】
発明の実施例に係る車両用ランプは、車両のランプブラケットと結合され、直線部と、
前記直線部の一端から折り曲げられて、曲率を有する曲面部とを含むベース部材と、前記
ベース部材の上に配置される照明モジュールと、前記照明モジュールの上に配置された赤
色レンズとを含み、前記照明モジュールは、前記ベース部材の直線部の上に配置された第
1基板と、前記第1基板と平行するように配置され、前記ベース部材の曲面部と離隔して
配置される第2基板と、前記第1基板および前記第2基板の上に配置された複数の光源と
、前記第1基板および前記光源の上に配置された第1樹脂部と、前記第2基板および前記
光源を取り囲むように前記ベース部材の曲面部の上に配置された第2樹脂部と、前記第1
樹脂部および第2樹脂部の上に配置された蛍光体層とを含み、前記第2樹脂部は、前記第
1樹脂部と接触する一側面と、前記一側面と対向して配置される他側面とを含み、前記第
2樹脂部の側面は、曲面を含むことができる。
【発明の効果】
【0010】
発明の実施例は、基板を水平に配置することで、照明モジュールの耐久性が低下するこ
とを防止できる効果がある。基板を水平に配置することで、後方における配光法規に合う
光を出射することができる。第2基板を透明材質または格子構造に形成することで、側後
方に出射する光の効率を上げることができる効果がある。基板の後面に光源を追加的に配
置することで、側後方に出射する光の効率をさらに高めることができる効果がある。低濃
度の蛍光体層を用いることで、コストを低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、発明の第1実施例に係る車両用ランプを示した概略断面図である。
図2図2は、第1実施例に係る照明モジュールの構造を示した概略断面図である。
図3図3は、図1の基板を示した平面図である。
図4図4は、図1の基板の変形例を示した平面図である。
図5図5は、第1実施例に係る車両用ランプの光の進行方向を説明するための図面である。
図6図6は、発明の第2実施例に係る車両用ランプを示した概略断面図である。
図7図7は、第2実施例に係る車両用ランプの光の進行方向を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。なお、本
発明の技術思想は、説明される一部実施例に限定されるものではなく、多様な形態に具現
することができ、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間の構成要素を選択的に結
合または置き換えて用いることができる。また、本発明の実施例で用いられる用語(技術
及び科学的用語を含む)は、明白に特定して記述されない限り、本発明が属する技術分野
で通常の知識を有した者に一般的に理解できる意味と解釈され、辞書に定義された用語の
ように一般的に使用される用語は、かかわる技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解
釈できるだろう。また、本発明の実施例で用いられる用語は、実施例を説明するためのも
のであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は、記載
上特に限定しない限り複数形も含むことができ、「A及びB、Cのうち少なくとも1つ(
または1つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組合せることのできる全ての組合せ
のうち1つ以上を含むことができる。また、本発明の実施例の構成要素の説明において、
第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を用いることができる。このような用語は、そ
の構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって当該構成要素
の本質または順序等が限定されるものではない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」
、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素は他の構成要素に直接
的に連結または接続される場合と、各構成要素の間にさらに他の構成要素が「連結」、「
結合」または「接続」される場合を全て含む。また、各構成要素の「上または下」に形成
または配置されると記載される場合、「上または下」は、2つの構成要素が直接接触する
場合だけではなく、1つ以上のさらに他の構成要素が2つの構成要素の間に形成または配
置される場合も含む。また「上または下」と表現される場合、1つの構成要素を基準とし
て、上側方向だけではなく下側方向の意味も含むことができる。
【0013】
図1は、発明の第1実施例に係る車両用ランプを示した概略断面図であり、図2は、第
1実施例に係る発光モジュールの構造を示した概略断面図であり、図3は、図1の基板を
示した平面図であり、図4は、図1の基板の変形例を示した平面図であり、図5は、第1
実施例に係る車両用ランプの光の進行方向を説明するための図面である。
【0014】
図1および図2を参照すると、発明の第1実施例に係る車両用ランプは、ベース部材1
00と、前記ベース部材100の上に配置された照明モジュール200と、前記照明モジ
ュール200の上に配置された前面レンズ300を含むことができる。前記照明モジュー
ル200は、面照明または面発光する装置またはモジュールであってもよい。
【0015】
前記ベース部材100は、車両のリアランプの外形を維持しながら照明モジュール20
0を支持する役割をする。ベース部材100は、車両の後方に取り付けられたランプブラ
ケットと結合される。このためにベース部材100には、車両のランプと結合または照明
モジュールを支持できるように結合構造物が形成されてもよい。このような結合構造物は
、ネジ、フックのような結合構造物を含むことができるが、これに限定されるものではな
い。ベース部材100は、直線部101と曲面部103を含むことができる。直線部10
1と曲面部103は、一体形成されるが、説明の便宜上2つの構成要素としてそれぞれ説
明する。前記直線部101は、少なくとも一つの光源と垂直方向に重なった領域を含むこ
とができる。前記曲面部103は、少なくとも一つの光源と垂直方向に重なった領域を含
むことができる。前記直線部101は、車両の後方に向かって形成されてもよい。曲面部
103は、車両の後方および側後方に向かって形成されてもよい。前記ベース部材100
は、車両の後方および側後方を取り囲むように形成されてもよい。前記直線部101の一
側には、前面レンズ300を支持するための側壁部をさらに含むことができ、直線部10
1の他側は、曲面部103と連結される。即ち、前記曲面部103は、前記直線部101
から連結または延長された領域であってもよい。
【0016】
照明モジュール200は、ベース部材100の上に配置される。照明モジュール200
は、車両の後方および側方に向かって光を出射することができる。照明モジュール200
は、ベース部材100の形状に合うように組立てられ、車両の後方および側後方の配光法
規を満足する光を出射することができる。発明の実施例に係る照明モジュール200は、
基板210と、前記基板210の上に配置された複数の光源220と、前記複数の光源2
20の上に配置された樹脂層230と、前記樹脂層230の上に配置された蛍光体層24
0を含むことができる。前記基板210は、絶縁性材質または導電性材質を含むことがで
きる。前記基板210は、リジッドまたはフレキシブルな材質からなることができる。前
記基板210は、複数の基板からなることができる。基板210は、ベース部材100の
直線部101の上に配置された第1基板211とベース部材100の曲面部103の上に
配置された第2基板213を含むことができる。前記第2基板213は、光源220から
出射された光が入射すると、第2基板213を通じて後方向に放出することができる。
【0017】
図3に示されたように、前記第1基板211は、不透明な材質からなることができる。
第1基板211は、多角プレート状を有することができるが、これに限定されるものでは
ない。前記第2基板213は、第1基板211の一側または外側に配置されてもよい。前
記第2基板213は、第1基板211と電気的に連結される。第2基板213は、透明な
材質を含むことができる。前記光源220から発生した光は、第1基板211および第2
基板213の上部に向かって出射することができる。これと同時に光の一部は、第2基板
213を通じて前記第2基板213の下部に向かって出射することができる。前記第1基
板211と第2基板213の幅は、互いに同一または異なるように形成されてもよい。一
般的に、ランプが設置される車両の後方の幅が側後方の幅より大きく形成されるので、第
1基板211の幅が第2基板213の幅より大きく形成される。発明の実施例において、
第1基板211は、不透明な材質で形成し、第2基板213を透明な材質で形成すること
で、全て透明な材質で形成することに比べてコストを低減できる効果がある。これは、通
常透明な材質の基板は、不透明な材質の基板よりそのコストが高いからである。
【0018】
図4に示されたように、第1基板211は、不透明な材質からなることができる。第1
基板211は、多角プレート状を有することができるが、これに限定されるものではない
。第2基板213は、第1基板211の一側または外側に配置されてもよい。前記第2基
板213は、第1基板211と電気的に連結される。第2基板212は、不透明な材質を
含むことができる。第2基板213は、多数のホールHを含む格子構造に形成されてもよ
い。第2基板213は、第1基板部213aと第2基板部213bを含むことができる。
前記第1基板部213aは、第1基板211の側面と垂直方向に外側に延長される。前記
第1基板部213aは、第1基板211に対して外側方向に水平に延長される。前記第1
基板部213aは、複数の基板部を含むことができる。複数の第1基板部213aは、互
いに平行するように配置されるが、これに限定されるものではない。前記第2基板部21
3bは、第1基板213aの側面と平行な方向に配置されてもよい。前記第2基板部21
3bは、複数の第1基板部213aの間を連結する構造に形成されてもよい。これによっ
て第2基板213には、複数のホールHが形成される。前記ホールHは、第1基板部21
3aと第2基板部213bによって形成される。前記第1基板部213aと第2基板部2
13bは、前記ホールHの周りに配置される。前記第1および第2基板部213a、21
3bの上面は、前記第1基板211の上面と同じ平面に配置されてもよい。前記ホールH
は、多角形状を含むことができるが、これは、第2基板213の構造、即ち第1および第
2基板部213a、213bの形状に応じて可変できる。前記第1基板部213aの幅w
1は、ホールHの幅w2より小さく形成されてもよい。前記第1基板部213aの幅w1
が著しく大きい場合、第2基板213の下部に出射する光のほとんどが遮断されるので、
第2基板213の下部に出射する光量を増やすためには、第1基板部213aの幅w1を
最大限小さく形成することが効果的である。前記第2基板部213bの幅は、第1基板部
213aの幅と対応することができる。前記第2基板213の構造は、多様な構造に形成
することができるが、光源220を均一に配置し、光を均一に分布させるために、格子構
造に形成することが非常に効果的である。
【0019】
図1および図2を参照すると、光源220は、基板210の上部に配置される。前記光
源220は、基板210の長軸(列)方向にN個の光源220が配置され、基板210の短
軸(行)方向にM個の光源220が配置されてもよい。基板210の長軸方向に配置された
N個の光源220は、互いに同一または異なる離隔距離を有するように形成されてもよい
。前記NおよびMのそれぞれは、2つ以上の光源であってもよい。これと同様に、基板2
10の短軸方向に配置されたM個の光源220は、互いに同一または異なる離隔距離を有
するように形成されてもよい。光源220の間の離隔距離は、面光源を効果的に具現する
ために適宜設計することができる。前記光源220は、発光素子を含むことができる。光
源220は、青色、緑色、赤色、白色、赤外線または紫外線の光を発光することができる
。発明の実施例に係る光源220は、光効率が一番良い420nm~470nmの範囲の
青色光を発光することができる。前記光源220は、LEDチップまたはLEDチップが
パッケージングされた素子であってもよい。前記光源220は、化合物半導体から提供さ
れてもよい。光源220は、例えば2族‐6族または3族‐5族化合物半導体から提供さ
れてもよい。例えば、前記光源220は、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム
(In)、リン(P)、ヒ素(As)、窒素(N)から選択された少なくとも2つ以上の元素を含んで提
供されてもよい。光源220は、第1導電型半導体層、活性層、第2導電型半導体層を含
むことができる。前記第1および第2導電型半導体層は、3族‐5族または2族‐6族の
化合物半導体のうち少なくとも一つで具現することができる。前記第1および第2導電型
半導体層は、例えばInxAlyGa1‐x‐yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を有する
半導体材料からなることができる。例えば、前記第1および第2導電型半導体層は、GaN
、AlN、AlGaN、InGaN、InN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInP等を
含む群から選択された少なくとも一つを含むことができる。前記第1導電型半導体層は、
Si、Ge、Sn、Se、Te等のn型ドーパントがドーピングされたn型半導体層であってもよい
。前記第2導電型半導体層は、Mg、Zn、Ca、Sr、Ba等のp型ドーパントがドーピングされ
たp型半導体層であってもよい。活性層は、化合物半導体で具現することができる。前記
活性層は、例えば3族‐5族または2族‐6族の化合物半導体のうち少なくとも一つで具
現することができる。前記活性層が多重井戸構造に具現された場合、前記活性層は、交互
に配置された複数の井戸層と複数の障壁層を含むことができ、InxAlyGa1‐x‐yN(0≦x≦1
、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を有する半導体材料で配置されてもよい。例えば、前記
活性層は、InGaN/GaN、GaN/AlGaN、AlGaN/AlGaN、InGaN/AlGaN、InGaN/InGaN、AlGa
As/GaAs、InGaAs/GaAs、InGaP/GaP、AlInGaP/InGaP、InP/GaAsを含む群から選択さ
れた少なくとも一つを含むことができる。
【0020】
樹脂層230は、光源220から出射された光を導光する役割をする。樹脂層230は
、透明な樹脂材質、例えばUV(Ultra violet)樹脂(Resin)、シリコンまたはエポキシの
ような樹脂材質であってもよい。前記樹脂層230は、内部に拡散剤(beads or dispersi
ng agent、図示されない)をさらに含むことができる。前記拡散剤は、球形状であっても
よく、そのサイズは4μm~6μmの範囲を有することができる。前記拡散剤の形状およ
びサイズは、これに限定されるものではない。前記樹脂層230は、第1樹脂部231と
第2樹脂部233を含むことができる。前記第1樹脂部231は、基板210および光源
220の上に配置される。前記第1樹脂部231は、前記第1基板部211の上面に配置
され、前記第1基板部211の上に配置された光源220の上面および側面を覆うことが
できる。前記第1樹脂部231の上面は、前記基板210の上面と平行することができる
。前記第1樹脂部231の一側面は、第1樹脂部231上面の垂直方向に配置されてもよ
い。前記第2樹脂部233は、前記第2基板213を覆うことができる。前記第2樹脂部
233は、前記第2基板213の上に配置された光源220の上面および側面を覆うこと
ができる。前記第2樹脂部233の内部には、前記第2基板213が収容される。前記第
2樹脂部233は、前記第2基板213と光源220の上部を覆うことができる。前記第
2樹脂部233は、前記第2基板213の下部を覆うことができる。前記第2樹脂部23
3は、第2基板213の上部領域と下部領域を覆うことができる。前記第2樹脂部233
の外側面は、前記第2基板213の外側端よりも外側に延長される。前記第2樹脂部23
3の上面または表面は、曲面を含むことができる。前記第2樹脂部233の上面は、第1
樹脂部231の一側から外側方向に曲面または傾斜した面にて延長される。前記第2樹脂
部233の上面または表面は、エッジまたは外側端に向かうほど光源220との距離が漸
減してもよい。前記第2樹脂部233の曲面は、前記第1樹脂部231の上面または第2
樹脂部233の水平な上面から前記曲面部103の上面まで延長される。前記第2樹脂部
233の曲面は、前記第2基板213の上面に配置された光源220から外側方向に膨ら
んだ曲面または膨らんだ側面であってもよい。
【0021】
前記第2樹脂部233の下面は、ベース部材103の上面に沿って形成されてもよい。
第2樹脂部233の下面は、曲面を含むことができる。第2樹脂部233の下面は、前記
曲面部103に沿って形成されるか、前記曲面部103に接触することができる。前記第
2樹脂部233の下面と前記光源220の間の距離は、前記第2樹脂部233の下端エッ
ジに行くほど漸増してもよい。前記第2樹脂部233の上面と第2樹脂部233の下面の
間の幅または間隔は、前記第2樹脂部233の外側エッジに行くほど漸減してもよい。前
記第2樹脂部233は、光源220の上面から出射された光を導光することができる。こ
れと同時に、第2樹脂部233は、光源220の下面または第2基板213を通じて出射
された光を導光することができる。
【0022】
前記蛍光体層240は、前記樹脂層230の上に形成される。前記蛍光体層240は、
樹脂層230の上面および側面を覆うように形成される。前記蛍光体層240は、樹脂層
230と前面レンズ300の間に配置される。前記蛍光体層240は、透明な物質を含む
ことができる。前記蛍光体層240は、透明な絶縁物質を含むことができる。蛍光体層2
40は、シリコン材質であってもよく、互いに異なる化学的結合を有するシリコン材質で
あってもよい。シリコンは、無機物であるケイ素と有機物である炭素が結合された重合体
として、無機物の熱安定性、化学的安定性、耐摩耗性、光沢性等と有機物の特性である反
応性、溶解性、弾力性、加工性等の物性を有している。シリコンを一般シリコン、フッ素
比率を高めたフッ素シリコンを含むことができる。フッ素シリコンのフッ素比率を高める
と、防湿性を改善できる効果がある。前記蛍光体層240は、前記光源220から放出さ
れる光が入射して、波長変換された光を提供する波長変換手段を含むことができる。例え
ば、前記蛍光体層240は、蛍光体、量子ドット等を含む群から選択された少なくとも一
つを含むことができる。前記蛍光体または量子ドットは、青色、緑色、赤色の光を発光す
ることができる。前記蛍光体は、蛍光体層240の内部に均一に配置される。蛍光体は、
フッ化物(fluoride)化合物の蛍光体を含むことができ、例えばMGF系蛍光体、KSF系蛍光体
またはKTF系蛍光体のうち少なくとも一つを含むことができる。前記蛍光体が赤色蛍光体
である場合、前記赤色蛍光体は610nmから650nmまでの波長範囲を有することが
でき、前記波長は10nm未満の幅を有することができる。前記赤色蛍光体は、フッ化物
(fluoride)系蛍光体を含むことができる。前記蛍光体は、蛍光体層240の重量に対し2
重量%~20重量%を含むことができる。これによって蛍光体層240は、光源220か
ら出射された青色光を590nm~610nmの第2色で出射することができる。第2色
は、オレンジ色であってもよい。蛍光体層240は、青色を完全な赤色で出射するために
は、35%以上の蛍光体が必要であるが、発明の実施例では、赤色の前面レンズが備えら
れているので、蛍光体の含有量を減らしても最終色は赤色で出射することができる。
【0023】
図2に示されたように、樹脂層230の高さh1は、5mm以下、例えば4mm~5m
mを有することができる。前記樹脂層230の高さh1が4mm未満に形成される場合、
面均一度が低下することがある。前記樹脂層230の高さh1が5mmを超過すると、製
品の大きさが増加する。前記蛍光体層240の高さh2は、1mm以下、例えば0.5m
m~1mmを有することができる。前記蛍光体層240の高さh2が0.5mm未満であ
ると、光を効果的に変換できなくなる。蛍光体層240の高さh2が1mmを超過すると
、製品の大きさが増加する。前記光源220の間の距離は、4mm以上、例えば4mm~
7mmを有することができる。前記光源220の間の距離は、樹脂層230の高さh1よ
り大きく形成されてもよい。前記光源220の間の距離が4mm未満であると、ホットス
ポットが発生することがあり、光源220の間の距離が7mmを超過すると、面均一度が
低下する。
【0024】
前記第2樹脂部233は、第1地点P1、第2地点P2および第3地点P3を含むこと
ができる。第1地点P1、第2地点P2および第3地点P3は、第2樹脂部233と蛍光
体層240が接触する第2樹脂部233の曲面の上の一地点であってもよい。光源220
は、第1光源220aを含むことができる。第1光源220aは、第2樹脂部233の側
面と一番隣接するように配置された光源であってもよい。第1地点P1は、第1光源22
0aの中心で基板210に水平方向に第2樹脂部233と接触する領域であってもよい。
第3地点P3は、第1光源220aの中心から前記基板210に垂直な直線と第2樹脂部
233と接触する領域であってもよい。第2地点P2は、第1地点P1と第3地点P3の
間の第2樹脂部233のいずれか一領域であってもよい。第1光源220aの中心から前
記第3地点P3までの第3距離L3は、第1光源220aの中心から第1地点P1の間の
第1距離L1と、第1光源220aの中心から前記第2地点P2までの第2距離L2より
大きく形成されてもよい。第1光源220aの中心から第2地点P2の間の第2距離L2
は、第1光源220aの中心から前記第1地点P1までの第1距離L1より大きく形成さ
れてもよい。従来には、光源の中心と第1地点、第2地点、第3地点の距離を最適化して
いなかったので、第2地点で暗線が発生した。発明の実施例は、第1光源220aの中心
から第2地点P2の間の第2距離L2を減らすように第2樹脂部233の曲面を形成する
ことで、第2地点P2における光効率を向上させることができる効果がある。
【0025】
発明の実施例に係る照明モジュール200は、車両の後方に出射する光と車両の側後方
に出射する光を配光法規に合うように出射できる効果がある。図1のように、ベース部材
100の曲面部103の上には、反射部材400がさらに配置されてもよい。反射部材4
00は、第2基板213の下部に出射する光を反射して車両の側後方に光を出射すること
ができる。即ち、反射部材400は、車両の側後方における光効率をより向上させること
ができる効果がある。前記反射部材400は、ホワイト材質を含むことができる。反射部
材400は、樹脂材質を含むことができる。反射部材400は、シリコン、エポキシ等を
含むことができる。反射部材400には、反射物質、例えばTiOが含まれてもよい。
反射部材400は、フィルム形態で備えられてもよい。これとは違って、反射部材400
は、ベース部材100の曲面部103の上に蒸着されて形成されてもよい。前記曲面部1
03および前記反射部材400の外側端は、前記第2基板213の下面と最大に離隔する
ことができる。
【0026】
前記前面レンズ300は、光源220から照射される光を前方に集約させて照射したり
または、逆に分散させて照射する役割をすることができる。前記前面レンズ300は、前
記照明モジュール200の上部および外側領域をカバーする透過性プレートであってもよ
い。前記前面レンズ300は、赤色レンズであってもよい。前面レンズ300は、赤色に
形成されることで、照明モジュール200から出射する光を620nm~630nmの波
長の赤色を出射することができる。前面レンズ300は、一側および他側がベース部材1
00と結合される。前面レンズ300は、車両のリアランプ形状に対応するように形成さ
れてもよい。前面レンズ300は、インナーレンズまたはアウターレンズを含むことがで
きる。前面レンズ300は、複数形成されてもよい。
【0027】
以下では、図5を参照して光経路を詳細に説明する。図5を参照すると、基板210の
上に配置された光源220は、420nm~470nmの波長範囲の第1色の第1光R1
を出射することができる。ここで、第1色は、青色光であってもよい。第1光R1は、樹
脂層230に入射することができる。第1光R1は、樹脂層230により点光源から面光
源に変換される。第1光R1は、第2基板213が透明な材質または格子構造で形成され
ることで、第2基板213の下部に反射されることができる。第2基板213の下部に反
射された第1光R1は、反射部材400によって反射されて第2樹脂部233の側面に入
射することができる。第1光R1は、蛍光体層240に入射することができる。蛍光体層
240は、波長変換手段、例えば蛍光体によって第1光R1を第2光R2に変更すること
ができる。ここで、蛍光体層240に含まれた蛍光体の濃度が低いので、蛍光体層240
は、光変換されていない第1光R1の一部を出射することができる。ここで、第1光R1
は、全体光の3%未満であってもよい。これによって蛍光体層240、は590nm~6
10nmの波長範囲の第2色の光を出射することができる。これと同時に、蛍光体層24
0は、第1光R1を第2光R2に変換する過程で拡散板の役割をすることができる。前記
蛍光体層240から出射した第1光R1と第2光R2は、前面レンズ300に入射するこ
とができる。この時、前面レンズ300は、赤色に形成されるので、第1光R1は、前面
レンズ300に吸収されて消滅する。これによって前面レンズ300には、第1光R1が
除去され、第2光R2のみが存在することになるので、前面レンズ300の出射面からは
620nm~630nmの波長範囲の第3色の第3光R3を出射することができる。
【0028】
発明の実施例に係る照明装置は、基板210を水平に配置することで、後方における配
光法規に合う光を出射することができる。これと同時に、第2基板213を透明材質また
は格子構造に形成することで、車両の側後方に出射する光の効率を上げることができる。
【0029】
図6は、発明の第2実施例に係る車両用ランプを示した概略断面図であり、図7は、第
2実施例に係る車両用ランプの光の進行方向を説明するための図面である。
【0030】
図6を参照すると、発明の第2実施例に係る車両用ランプは、ベース部材100と、前
記ベース部材100の上に配置された照明装置、例えば、照明モジュール200と、前記
照明モジュール200の上に配置された前面レンズ300と、前記ベース部材の上に配置
された反射部材400を含むことができる。ここで、照明モジュール200を除いた構成
は、第1実施例に係る車両用ランプの構成と同一であるので簡略に説明する。前記ベース
部材100は、直線部101と曲面部103を含むことができる。直線部101は、車両
の後方に向かって形成されてもよい。曲面部103は、車両の後方および側後方に向かっ
て形成されてもよい。直線部101の一側には、前面レンズ300を支持するための側壁
部をさらに含むことができる。照明モジュール200は、ベース部材100の上に配置さ
れる。照明モジュール200は、車両の後方および側方に向かって光を出射することがで
きる。照明モジュール200は、ベース部材100の形状に合うように組立てられ、車両
の後方および側後方の配光法規を満足する光を出射することができる。反射部材400は
、ベース部材100の曲面部103の上に配置される。反射部材400は、第2基板21
3の下部に出射する光を反射して車両の側後方に光を出射することができる。前面レンズ
300は、光源220から照射される光を前方に集約させて照射したりまたは、逆に分散
させて照射する役割をすることができる。前面レンズ300は、赤色レンズであってもよ
い。前面レンズ300は、インナーレンズまたはアウターレンズを含むことができる。
【0031】
一方、第2実施例に係る照明モジュールは、基板210と、前記基板210の上に配置
された複数の光源220と、前記光源220の上に配置された樹脂層230と、前記樹脂
層230の上に配置された蛍光体層240を含むことができる。基板210は、ベース部
材100の直線部101の上に配置された第1基板211と、ベース部材100の曲面部
103の上に配置された第2基板213を含むことができる。第2基板213は、光源2
20から出射された光を第2基板213の下部に出射するように構成されてもよい。第1
基板および第2基板は、図3および図4と同じ構造に形成され、上記した説明を参照する
ことができ、選択的に第2実施例に適用することができる。
【0032】
前記光源220は、基板210の上部に配置される。光源220は、発光素子を含むこ
とができる。光源220は、光効率が一番良い420nm~470nmの範囲の青色光を
発光することができる。光源200は、第1基板211と第2基板213の上に配置され
た複数の光源220を含むことができる。光源220は、第2基板213の下部に配置さ
れた第2光源221を含むことができる。第2光源221は、複数の光源を含むことがで
きる。第2光源221は光を第2基板213の下部に出射できる。第2基板213の下部
に出射した光は、反射部材400によって反射されて第2樹脂部233の側面に出射する
ことができる。前記樹脂層230は、第1樹脂部231と第2樹脂部233を含むことが
できる。第1樹脂部231は、基板210および光源220の上に配置される。第1樹脂
部231は、複数の光源220の上面および側面を覆うように形成される。第2樹脂部2
33は、内側に第2基板213と複数の光源220および第2光源221を収容すること
ができる。第2樹脂部233は、第2基板213と光源220の上部を覆い、第2基板2
13と第2光源221の下部を覆うように配置される。前記蛍光体層240は、樹脂層2
30の上に形成される。蛍光体層240は、樹脂層230の上面および側面を覆うように
形成される。蛍光体層240は、樹脂層230と前面レンズ300の間に配置される。前
記蛍光体層240は、内部に蛍光体を含むことができる。蛍光体は、蛍光体層240の重
量に対し2重量%~20重量%を含むことができる。このような構成は、第1実施例の構
成を選択的に適用することができる。
【0033】
図7に示されたように、基板の上部に配置された光源によって出射する光は、図5にお
ける光の流れと同一であってもよい。図7のように、第2光源221から出射する光は、
第1光R1を含むことができる。第1光R1は、第2樹脂部233に入射して反射部材4
00を向かって進行する。反射部材400に到達した第1光R1は、反射部材400によ
って反射されて第2樹脂部233の側面に出射する。この時、一部の第1光R1は、第2
基板213の上部に向かって反射されてもよい。第2樹脂部233に側面に反射された第
1光R1は、蛍光体層240によって第2光R2に変換される。第1光R1の一部は、蛍
光体層240を透過することができる。蛍光体240の含有量が2重量%~20重量%程
度であるので、第1光R1の一部は変換されない。前記蛍光体層240を透過した第1光
R1は、赤色の前面レンズ300に吸収され、前面レンズ300は、第3色の第3光R3
を出射することができる。このような構成は、第1実施例の構成を選択的に適用すること
ができる。発明の実施例は、第2基板213の後面に複数の第2光源221をさらに備え
ることで、車両の後方および側後方の光効率をより向上させることができる効果がある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-05-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の上面に配置された複数の光源と、
前記基板の上面に配置された樹脂層と、
前記樹脂層の上に配置された蛍光体層と、を含み、
前記樹脂層は、前記基板の上で一定する第1厚さを有する第1樹脂部と、前記基板の上で可変的な第2厚さを有する第2樹脂部を含み、
前記複数の光源は、前記樹脂層の前記第1樹脂部と前記第2樹脂部内に配置されることを特徴とする、照明装置。
【請求項2】
前記第2樹脂部の上面は、曲面を有する、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記第2樹脂部の上面と前記基板の間の垂直方向の距離は、前記第1樹脂部の上面と前記基板の間の垂直方向の距離より短い、請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記第1樹脂部の上面は、フラットな平面を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項5】
前記蛍光体層は、前記第2樹脂部の上に曲面部を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項6】
前記基板は、前記第1樹脂部の下に第1領域と、前記第2樹脂部の下に第2領域を有し、
前記基板の第1領域と第2領域は、水平に配置される、請求項1から5のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記基板の第2領域上に配置された光源と前記蛍光体層の間の垂直距離は、前記基板の第1領域上に配置された光源と前記蛍光体層の間の垂直距離よりも長い、請求項6に記載の照明装置。
【請求項8】
前記樹脂層は、前記基板の下面に延長される第3樹脂部を有し、
前記第3樹脂部は、前記第2樹脂部と連結される、請求項1から7のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項9】
前記第2樹脂部と前記第3樹脂部の間に連結される部分は、前記基板の側面の外側に配置される、請求項8に記載の照明装置。
【請求項10】
前記蛍光体層は、前記第3樹脂部の表面まで延長される、請求項8に記載の照明装置。
【請求項11】
ベース部材と、
前記ベース部材の上に配置された基板と、
前記基板の上面に配置された複数の光源と、
前記基板の上面に配置された樹脂層と、
前記樹脂層の上に配置された蛍光体層と、を含み、
前記樹脂層は、第1厚さを有する第1樹脂部と、曲面を有する第2樹脂部を含み、
前記蛍光体層は、前記第2樹脂部の曲面まで延長され、
前記蛍光体層の厚さは、前記第1樹脂部の厚さより薄く、
前記複数の光源は、前記樹脂層の前記第1樹脂部と前記第2樹脂部内に配置される、照明装置。
【請求項12】
前記蛍光体層は、前記基板の側面の外部に延長され、
前記樹脂層の一部は、前記蛍光体層と前記基板の側面の間に配置される、請求項11に記載の照明装置。
【請求項13】
前記蛍光体層は、前記基板の下面の外側に延長される、請求項11または12に記載の照明装置。
【請求項14】
前記樹脂層は、前記基板の下面の一側に延長される第3樹脂部を含み、
前記第3樹脂部は、前記第2樹脂部と連結される、請求項13に記載の照明装置。
【請求項15】
前記蛍光体層は、前記第3樹脂部の上に配置されて前記ベース部材と連結される、請求項14に記載の照明装置。