(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024099839
(43)【公開日】2024-07-25
(54)【発明の名称】製氷機、氷分配アセンブリ、および製氷機を配置する方法
(51)【国際特許分類】
F25C 1/00 20060101AFI20240718BHJP
F25D 23/02 20060101ALI20240718BHJP
【FI】
F25C1/00 C
F25D23/02 306H
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024075754
(22)【出願日】2024-05-08
(62)【分割の表示】P 2021004657の分割
【原出願日】2021-01-15
(31)【優先権主張番号】16/746,835
(32)【優先日】2020-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】515205956
【氏名又は名称】トゥルー・マニュファクチュアリング・カンパニー・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】True Manufacturing Co., Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【弁理士】
【氏名又は名称】徳山 英浩
(74)【代理人】
【識別番号】100100479
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 三喜夫
(72)【発明者】
【氏名】ケビン・ナット
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・フレンド
【テーマコード(参考)】
3L102
【Fターム(参考)】
3L102KB11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】製氷機および氷分配機を含む氷分配アセンブリ、並びに製氷機を氷容器に配置する方法を提供する。
【解決手段】製氷機112は、製氷機ハウジング120の底部を規定するベースを備えたプレハブキャビネット122を含む。キャビネットのアクセス側は、ハウジング内の製氷装置にアクセスするための出入り口を規定する。出入り口を開閉するためのプレハブドア124は、ハウジングの底部の上に間隔を置いて配置された底部を有する。製氷機は、プレハブ容器に取り付けることができるため、ハウジングの底部が容器の上部と同じ高さになり、ドアは、ヒンジでスイングするときに突き出た分配機ユニットをクリアできる。プレハブキャビネットは、ドアの底部が製氷機の底部の上に間隔を置いて配置されるように、ドアをキャビネットに結合するドアマウントを含み得る。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製氷用の製氷機であって、前記製氷機は、
氷片を形成するように構成された製氷装置と、
氷容器に取り付けられるように構成されたハウジングであって、前記製氷装置は、前記ハウジング内に受け入れられる、ハウジングと、を備え、前記ハウジングは、
前記ハウジングの底部を規定するベースを含むプレハブキャビネットであって、前記ベースは、プレハブハウジングが氷容器に取り付けられたときに、前記製氷装置によって形成された氷片が氷容器に通過可能である少なくとも1つの開口部を規定し、キャビネットは、前記ベースから上に延び、前記製氷装置にアクセスするための出入り口を規定するアクセス側を有する、プレハブキャビネットと、
開位置と閉位置との間で前記プレハブキャビネットに対して移動するために前記プレハブキャビネットに接続されたプレハブドアであって、前記プレハブドアは、閉位置で出入り口を閉じ、開位置で出入り口を開き、前記プレハブドアは、高さと、高さに沿って間隔を置いて配置された底部と上部を有し、前記プレハブドアの底部は、閉位置で前記ハウジングの底部の上に間隔を置いて配置されている、プレハブドアと、を備える、製氷機。
【請求項2】
前記プレハブドアの底部は、閉位置で前記ハウジングの底部の上に少なくとも10mm間隔を置いて配置されている、請求項1に記載の製氷機。
【請求項3】
前記出入り口は、底端部を有し、前記出入り口の底端部は、前記ハウジングの底部の上に間隔を置いて配置されている、請求項1に記載の製氷機。
【請求項4】
前記出入り口の底端部は、前記ハウジングの底部の上に少なくとも25mm間隔を置いて配置されている、請求項3に記載の製氷機。
【請求項5】
前記プレハブキャビネットは、アクセス側に隣接する囲まれた側を備え、前記囲まれた側は、前記製氷装置の上部の上に離間した上端部分から前記ハウジングの底部の底端部分まで延びるワンピースサイドパネルを備える、請求項1に記載の製氷機。
【請求項6】
請求項1に記載の製氷機と、上部を有するプレハブ氷容器を含む氷分配機とを備える氷分配アセンブリであって、前記製氷機は、前記ハウジングの底部がプレハブ氷容器の上部と実質的に同一平面になるように氷分配機に取り付けられる、氷分配アセンブリ。
【請求項7】
前記プレハブキャビネットは、ベースを形成する底壁と、底壁から上方に延びる垂直支持壁とを有する製氷装置支持体を含み、前記製氷装置は、前記垂直支持壁に取り付けられ、前記垂直支持壁および底壁は、単一のモノリシック材料ピースから一体的に形成されている、請求項1に記載の製氷機。
【請求項8】
前記出入り口は、底端部を有し、前記ハウジングは、前記出入り口の底端部に隣接する敷居を備え、前記プレハブドアは、閉位置で敷居の真上に配置されている、請求項1に記載の製氷機。
【請求項9】
前記敷居は、前記プレハブキャビネットに取り外し可能に取り付けられている、請求項8に記載の製氷機。
【請求項10】
前記ハウジングは、前記敷居に接続されたヒンジピンを備え、前記プレハブドアは、開位置と閉位置との間でヒンジピンの軸の周りを回転するためにヒンジピンに接続されている、請求項8に記載の製氷機。
【請求項11】
前記プレハブドアと前記敷居の一方は、突起を備え、前記プレハブドアと前記敷居の他方は、一般にヒンジピンを中心とする弧状経路に沿って縦方向に延びる細長いチャネルを備え、前記細長いチャネルは、前記プレハブドアが閉位置から開位置に向かって開放方向に移動するときに突起が弧状チャネルに沿って移動するように、その中に突起を受け入れ、前記細長いチャネルは、前記プレハブドアが開放方向に移動するときに突起と係合する端部を有し、前記プレハブドアの開放方向への移動を制限する、請求項10に記載の製氷機。
【請求項12】
前記敷居は、前記プレハブドアが閉位置から開位置に向かって開放方向に移動して、前記プレハブドアの開放方向への移動を制限するときに、前記プレハブドアと係合するように構成されたストップを備える、請求項8に記載の製氷機。
【請求項13】
前記プレハブキャビネットは、幅を有し、
前記プレハブドアは、閉位置にあるプレハブキャビネットの幅に沿って間隔を置いて配置されたヒンジ側部分および自由側部分を有し、
前記敷居は、前記プレハブドアのヒンジ側部分に隣接する第1の端部、前記プレハブキャビネットの幅に沿って第1の端部から離間した第2の端部、および第1の端部から第2の端部まで延びる敷居幅を有する、請求項8に記載の製氷機。
【請求項14】
前記敷居は、前記敷居の第1の端部に隆起した支持体を備える上部を有し、前記隆起した支持体は、前記敷居の上部の残りの部分より上に突出する上端部を有する、請求項13に記載の製氷機。
【請求項15】
前記プレハブドアは、前記隆起した支持体にヒンジで接続されている、請求項14に記載の製氷機。
【請求項16】
前記敷居は、前記敷居の幅を横切る方向に前記プレハブキャビネットから離れる方向に下向きおよび外向きに傾斜する上部傾斜路を備える、請求項13に記載の製氷機。
【請求項17】
前記敷居は、前壁、後壁、および底壁を備え、それぞれが第1の端部から第2の端部まで幅方向に延び、前記前壁、前記後壁、および前記底壁は、開いた上端部を有する少なくとも1つの窪みを規定する、請求項13に記載の製氷機。
【請求項18】
前記敷居は、少なくとも1つの窪み内のプレハブドアから流出する結露を捕らえるように構成される、請求項17に記載の製氷機。
【請求項19】
製氷機を配置する方法であって、前記方法は、
その中に製氷装置を有するプレハブキャビネットと、キャビネットを選択的に開閉するためにプレハブキャビネットに接続されるように構成されたプレハブドアとを備える製氷機を受け入れるステップであって、前記プレハブキャビネットは、前記プレハブキャビネットの底部を規定するベースを備え、前記製氷機は、前記プレハブドアが前記プレハブキャビネットに接続され、閉位置に配置されたときに、前記プレハブドアの底部がプレハブキャビネットの底部の上に離間するように構成されている、ステップと、
前記プレハブキャビネットの底部がプレハブ氷容器の上部と実質的に同一平面になるように、前記プレハブキャビネットをプレハブ氷容器に直接取り付けるステップと、
を含む方法。
【請求項20】
前記プレハブ氷容器は、氷分配機のプレハブ氷容器を備え、前記氷分配機は、前記プレハブ氷容器の前面に取り付けられた分配ユニットエンクロージャを備え、前記分配ユニットエンクロージャは、前記プレハブ氷容器の上部から突き出た上端部分を有し、前記プレハブキャビネットをプレハブ氷容器に直接取り付けるステップは、前記プレハブドアの底部が前記分配ユニットエンクロージャの上端部分の上に離間するように前記プレハブキャビネットを配置する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
製氷用の製氷機であって、前記製氷機は、
氷片を形成するように構成された製氷装置と、
氷容器に取り付けられるように構成されたプレハブキャビネットであって、前記製氷装置は、前記プレハブキャビネット内に受け入れられ、前記プレハブキャビネットは、前記プレハブキャビネットの底部を規定するベースを含み、前記ベースは、前記プレハブキャビネットが氷容器に取り付けられたときに、前記製氷装置によって形成された氷片が氷容器に通過可能である少なくとも1つの開口部を規定し、前記プレハブキャビネットは、少なくとも部分的に前記ベースの上に前記製氷装置にアクセスするための出入り口を有し、前記プレハブキャビネットは、前記出入り口に隣接するドアマウントを含む、プレハブキャビネットと、
プレハブドアが前記プレハブキャビネットに対して開位置と閉位置との間で移動可能であるように前記プレハブドアを前記プレハブキャビネットに取り付けるために前記ドアマウントに接続するように構成されたコネクタを含むプレハブドアであって、前記プレハブドアは、前記プレハブドアが前記ドアマウントに接続されたコネクタによって前記プレハブキャビネットに取り付けられ、前記プレハブドアが閉位置に配置されている場合、前記プレハブキャビネットの底部の上に間隔を置いて配置された底部を有する、プレハブドアと、を備える、製氷機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、製氷機、製氷機および氷分配機を含む氷分配アセンブリ、並びに製氷機を氷容器に配置する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
市販の製氷機はよく知られており、レストラン、ホテル、オフィス、学校などで広く使用されている。典型的な市販の製氷機は、ハウジング内に受け入れられた製氷装置を含む。ハウジングは、多くの場合、底が開いたキャビネットを備える。製氷装置は、製氷装置が開いた底から氷を落とすことができるように、キャビネットの内部に配置されている。キャビネットは通常、氷容器、例えば、氷分配機の氷容器の上に取り付けられる。キャビネットは、出入り口を含み、出入り口を閉じるためのドアがキャビネットに接続されている。ドアを開けて、保守または修理のために出入り口から製氷装置にアクセスできる。
【発明の概要】
【0003】
一態様では、氷を作るための製氷機は、氷片を形成するように構成された製氷装置を備える。ハウジングは、氷容器に取り付けられるように構成されている。製氷装置は、ハウジングに受け入れられる。ハウジングは、ハウジングの底部を規定するベースを含むプレハブキャビネットを備える。ベースは、プレハブハウジングが氷容器に取り付けられたときに製氷装置によって形成された氷片が氷容器に通過可能である少なくとも1つの開口部を規定する。キャビネットは、ベースから上に延び、製氷装置にアクセスするための出入り口を規定するアクセス側を有する。プレハブドアは、プレハブキャビネットに対して開位置と閉位置との間で移動するためにプレハブキャビネットに接続されている。プレハブドアは、閉位置で出入り口を閉じ、開位置で出入り口を開く。プレハブドアは、高さと、高さに沿って間隔を置いて配置された底部と上部を有する。プレハブドアの底部は、閉位置でハウジングの底部の上に間隔を置いて配置されている。
【0004】
他の態様では、製氷機を配置する方法は、製氷装置をその中に有するプレハブキャビネットと、キャビネットを選択的に開閉するためにプレハブキャビネットに接続されるように構成されたプレハブドアとを備える製氷機を受け入れるステップを含む。プレハブキャビネットは、プレハブキャビネットの底部を規定するベースを備えている。製氷機は、プレハブドアがプレハブキャビネットに接続されて閉位置に配置されたときに、プレハブドアの底部がプレハブキャビネットの底部の上に離間するように構成される。プレハブキャビネットは、プレハブキャビネットの底部がプレハブ氷容器の上部と実質的に同一平面になるように、プレハブ氷容器に直接取り付けられている。
【0005】
他の態様では、氷を作るための製氷機は、氷片を形成するように構成された製氷装置を備える。プレハブキャビネットは、氷容器に取り付けられるように構成されている。製氷装置は、プレハブキャビネットに受け入れられる。プレハブキャビネットは、プレハブキャビネットの底部を規定するベースを含む。ベースは、プレハブキャビネットが氷容器に取り付けられたときに、製氷装置によって形成された氷片が氷容器に通過可能である少なくとも1つの開口部を規定する。プレハブキャビネットは、少なくとも部分的にベースの上に製氷装置にアクセスするための出入り口を有する。プレハブキャビネットは、出入り口に隣接するドアマウントを含む。プレハブドアは、プレハブドアがプレハブキャビネットに対して開位置と閉位置との間で移動可能であるように、ドアマウントに接続してプレハブドアをプレハブキャビネットに取り付けるように構成されたコネクタを含む。プレハブドアは、ドアマウントに接続されたコネクタによってプレハブドアがプレハブキャビネットに取り付けられ、プレハブドアが閉位置に配置されている場合、プレハブキャビネットの底部の上に間隔を置いて配置された底部を有する。
【0006】
他の態様は、部分的に明らかであり、部分的に以下に指摘されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】氷分配機に直接取り付けられた従来技術のプレハブ製氷機の斜視図である。
【
図2】シム上の氷分配機に取り付けられた従来技術のプレハブ製氷機の斜視図である。
【
図3】閉位置にある製氷機のドアを示す、製氷機に直接取り付けられた本開示の範囲内のプレハブ製氷機の斜視図である。
【
図4】
図3と同様の斜視図であるが、開位置にあるドアを示している。
【
図5】ドアが閉位置にある
図3の製氷機の斜視図である。
【
図6】ドアが閉位置にある
図3の製氷機の正面図である。
【
図7】ドアが閉位置にある
図3の製氷機の側面図である。
【
図8】ドアが開位置にある
図3の製氷機の斜視図である。
【
図9】ドアが開位置にある
図3の製氷機の側面図である。
【
図10】製氷機の残りの部分から分離されたサイドパネルを備えた
図3の製氷機の斜視図である。
【
図11】製氷装置支持体、ドア、および敷居を含む、
図3の製氷機のサブアセンブリの斜視図である。
【
図14】敷居の端部を示す拡大された断片的な正面図である。
【
図15】
図14の線15-15の平面で取られた敷居の断面図である。
【
図16】ドアと敷居との間のヒンジ接続を示す、
図6の線16-16の平面で取られた
図3の製氷機の拡大された断片的な断面図である。
【
図17】
図16と同様の拡大された断片的な断面図であるが、開位置にあるドアを示している。
【
図19】ドアが敷居に沿って閉位置に向かって移動するときのドアを概略的に示す
図15と同様の断面図である。
【0008】
対応する参照文字は、図面全体の対応する部分を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1を参照すると、従来技術の氷分配アセンブリは、一般に、参照番号10で示されている。氷分配アセンブリ10は、一般に、プレハブ製氷機12およびプレハブ氷分配機14(広義には、氷容器)を含む。本開示全体を通して、「プレハブ」は、製品が配置または設置される場所から離れたオフサイト生産施設での製品の組み立ての最終状態を指す。言い換えれば、プレハブ製品(例えば、プレハブ製氷機、プレハブ氷容器、または任意のプレハブコンポーネント)は、生産、組み立て、または他の施設で製造され、後でプレハブ製品が配置または設置される(例えば、開梱されて使用される)遠隔地に出荷(例えば、梱包および出荷)される。(多くの場合、プレハブ製品は、例えば、製造業者から流通業者へ、流通業者から小売業者へ、小売業者から最終的な購入者へ、配置前に複数回出荷されることが理解されよう。)プレハブ製品の特性は、製造、組み立て、またはその他の施設から配置または設置の場所まで持続する。製造後の変更、すなわち、配置場所または設置場所など、製造施設から離れた場所で行われた変更は、本開示の目的のためのプレハブ製品の一部ではない。
【0010】
市販の製氷機と氷分配機、および他のタイプの氷容器(例えば、氷ビン)は、個別のプレハブユニットとして個別に製造されることがよくある。プレハブ製氷機および氷容器は、本開示の範囲内の同じまたは異なる製造または組み立て施設で製造または組み立てできる。1つまたは複数の実施形態では、プレハブ製氷機は、氷を作り、氷を容器に堆積させるために、それが氷容器に取り付けられている場所に配置または設置される。逆に、プレハブ氷容器は、製氷機が容器に取り付けられている場所に配置または設置される。さらに
図1を参照すると、プレハブ製氷機12およびプレハブ氷分配機14は、別々に(同じ製造または組み立て施設または異なる製造または組み立て施設で)製造または組み立てられ、その後、レストラン、オフィス、ホテル、または学校などの生産施設から離れた場所に一緒に使用するために配置または設置される。
【0011】
一般に、製氷機12は、その中に製氷装置(図示せず)を受け入れるように構成されたプレハブハウジング20を備える。ハウジング20は、閉位置から開位置へのキャビネットに対して移動するためにキャビネット22およびキャビネットに接続されたドア24を含む。従来技術のハウジング20のドア24は、
図1に示されるように、ドアが閉じられたときにドアがキャビネット24の出入り口全体に亘ってシールを形成するように、完全なオーバーレイ構成を有する。プレハブ製氷機12において、キャビネット22は、ハウジング20の底部を規定し、ドア24は、ドアの底部がハウジングの底部と垂直に整列するようにキャビネットに取り付けられる。
【0012】
氷分配機14は、プレハブ氷容器30およびプレハブ氷分配ユニット32を備える。氷分配ユニットは、氷容器30の前面に配置され、氷容器の上部より上に突出する上端部分を有する分配ユニットエンクロージャ34を含む。
図1では、プレハブ製氷機12は、ハウジング20の底部が氷容器の上部と実質的に同一平面になるように、プレハブ氷容器30に直接取り付けられている。図示されるように、この構成では、分配ユニットエンクロージャ32の突出した上端部分は、製氷機ドア24が開くのをブロックする。製氷機12の内部へのアクセスが必要とされるときはいつでも(例えば、製氷装置を整備するために)、ドア24を開くために、製氷機20を氷容器30から持ち上げなければならない。製氷機ハウジング20の内部にアクセスするために製氷機12を氷容器30の上部から持ち上げなければならないことは不便である。
【0013】
この不便に対処するために、一部の設置者は、氷分配アセンブリ10に現場で変更を加える。
図2に示されるように、プレハブ製氷機12とプレハブ氷分配機14との間に改造シム40を配置して、現場で修正された氷分配アセンブリ10’を形成することが知られている。
図2に示される現場で修正されたアセンブリでは、製氷機12のドア24は、閉位置と開位置の間を移動するときにドアが分配機を通過できるように、分配ユニットエンクロージャ34の上部の上に離間されている。しかしながら、シム40は、プレハブ製氷機12または分配機14の一部ではなく、通常、所望の適合および仕上げを欠いている。さらに、本発明者らは、シム40を使用すると、製氷機12の不適切な取り付けにつながる可能性があり、製氷機および/または氷分配機14の性能に悪影響を与える可能性があることを認識した。
【0014】
図3から
図9を参照すると、本開示の範囲内の製氷機(例えば、プレハブ製氷機)の一実施形態は、一般に、参照番号112で示されている。一般に、製氷機112は、閉位置(
図3および
図5から
図7)と開位置(
図4および
図8から
図9)との間の移動のためにキャビネットに接続されたプレハブキャビネット122およびプレハブドア124を含むハウジング120(例えば、プレハブハウジング)を備える。
図3および
図4に示されるように、ハウジング120は、氷容器の真上に直接取り付けられるように構成される。例えば、1つまたは複数の実施形態では、ハウジング120は、分配機14の氷容器30に直接取り付けられて、氷分配アセンブリ110を形成する。以下でさらに詳細に説明するように、従来技術の製氷機12とは異なり、製氷機112のハウジング120が氷分配容器30に直接取り付けられている場合、ドア124は、分配ユニットエンクロージャ34の突出する上端部分に干渉することなく開くことができる。ドア124がエンクロージャ34をクリアできるようにするために、改造部品または現場での修正は、必要とされない。
【0015】
図4および
図8を参照すると、概略的に示される、氷片(図示せず)を製造するために構成された製氷装置130が、製氷機ハウジング120の内部に受け入れられる。本発明の範囲から逸脱することなく、任意の適切な製氷装置130を使用できる。大まかに言えば、製氷装置130は、氷形態、氷形態に水を与えるように構成された水システム、および氷形態を冷却して水を氷に変えるように構成された冷凍システムを含むことができる。
【0016】
一実施形態では、製氷装置130は、冷凍システムの蒸発器と熱的に連絡している複数の製氷型を規定するほぼ垂直な凍結プレート(広義には、氷の形態)を含む立方体型製氷装置を備える。当業者に知られているように、製氷サイクルの間、これらのタイプの製氷装置の水システムは、水溜めから分配器を通って凍結プレートの上部に水を循環させる。その後、水は、凍結プレートに沿って下向きに流れる。流れる水の一部は氷に凍結し、凍結していない水は凍結プレートから水溜めに戻る。凍結プレート上に所望の量の氷が形成されると、製氷装置は、氷を凍結プレートから分離させる収穫サイクルに入る。一実施形態では、収穫サイクルは、暖かい冷媒ガスを蒸発器の出口から蒸発器の入口(凝縮器ではなく)に向け直すことによって開始され、氷が凍結プレートから分離するまで氷の一部を溶融させる。本開示の範囲における立方体型製氷装置の例示的な実施形態は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2016/0327352号明細書に記載されている。
【0017】
特定の実施形態では、製氷装置130は、フレーク型またはナゲット型の製氷装置を含む。当業者に知られているように、そのような製氷装置は、冷凍システムの蒸発器に囲まれた円筒形の製氷チャンバー(広義には、氷の形態)を備える。水システムは、製氷チャンバーに水を供給するように構成されており、蒸発器は、水を氷に冷却するように構成されている。製氷チャンバー内に配置された回転可能なオーガーが回転して、製氷チャンバーの内壁に形成された氷をチャンバーの上部から追い出す。本開示の範囲におけるフレーク型またはナゲット型の製氷装置の例示的な実施形態は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2016/0327352号明細書に記載されている。
【0018】
1つまたは複数の実施形態では、製氷装置130は、垂直スプレー型製氷装置を備える。当技術分野で知られているように、そのような製氷装置は、冷凍システムの蒸発器に熱的に結合され、型が下を向くようにほぼ水平に配向された凍結プレートを備える。製氷サイクル中、水システムは、下向きの型に垂直に水を噴霧し、冷凍システムは、蒸発器を介して型を冷却する。水の一部は、型の中で氷になり、氷にならなかった水の部分は凍結プレートから凍結プレートの下の多孔質シュートを通って水溜めに落ちる。水システムは、水溜め内の水を継続的に再循環させ、型に垂直に噴霧する。型内に必要な量の氷が形成されると、垂直スプレー型製氷装置が収穫サイクルを開始して、型から氷を分離する。上記の立方体型製氷機と同様に、収穫サイクルでは、温かい冷媒ガスを蒸発器の出口から蒸発器の入口に向け直して、凍結プレートを温め、氷を部分的に溶かすことができる。分離された氷は、凍結プレートから多孔質シュートに落下し、多孔質シュートから滑り落ちる。本開示の範囲における垂直スプレー型製氷装置の例示的な実施形態は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第10,254,032号明細書に記載されている。
【0019】
図5から
図9を参照すると、図示の製氷機ハウジング120は、キャビネット122の底部から上部に延びる高さH(
図6)と、キャビネットの左側から右側(広義には、第1および第2の側面)に延びる幅W(
図6)とを有する。
図10から
図11を参照すると、プレハブキャビネット122は、ハウジング120の底部を規定するベース132(
図10)を備える。適切には、ベース132は、ハウジングの底部が容器の上部と実質的に同一平面になるように、ハウジング120を氷容器30の上部に取り付けるために使用できる1つまたは複数の一体型取り付け部133を含む。例えば、図示のベース132は、ハウジングを容器30に固定するための取り外し可能な留め具を受け入れるように構成された1つまたは複数の穴133を含む。製氷機は、他の実施形態では、他の方法で製氷器に取り付けることができることが理解されよう。
【0020】
一実施形態では、ベース132は、ワンピース支持体134の底壁によって形成される。図示のワンピース支持体134は、ベース132から上方に延びる一体型垂直支持壁135をさらに備える。
図8に示されるように、製氷装置130は、ベース132によって形成された開口部136の少なくとも部分的に上方の垂直支持壁135に取り付けられている。開口部136は、製氷機112が氷分配機14に取り付けられたときに、製氷装置130によって作られた氷が開口部を通って氷容器30に入ることができるように構成される。キャビネット122の残りの部分を形成するために、図示の実施形態では、追加のフレームワークおよびクラッドもワンピース支持体134上で支持されている。しかしながら、プレハブキャビネットは、他の実施形態において他の方法で構築され得ることが理解されるであろう。
【0021】
さらに
図8を参照すると、キャビネット122の前面(広義には、アクセス側)は、出入り口138を規定している。適切には、ドア124は、閉位置で出入り口138を完全に覆うようにキャビネット122に接続されている。ドア124が開いているとき、技術者は、保守および修理のために、出入り口134を介して氷形成装置130にアクセスできる。図示の出入り口138は、概して長方形であり、ハウジング120の底部の上に間隔を置いて配置された底端部を有する(例えば、出入り口の底端部は、ハウジングの底部の上に、少なくとも約25mm、例えば、少なくとも約40mm、例えば、少なくとも約50mmだけ離間されている)。出入り口138の上部は、同様に、製氷機ハウジング120の上部の下に間隔を置いて配置されている。図示の実施形態では、キャビネット124の前面は、出入り口138の周囲の周りに延びるシート139を含む。ドア124が閉じられると、ドアのシール140がシート139に対して圧縮される。適切には、シール140は、ドア124が閉じられたときに出入り口134の全周の周りでシート136に対して圧縮して、ドア124とキャビネット122との間のインターフェースの熱的および/または環境的シールを提供するガスケットを備える。
【0022】
一実施形態では、プレハブキャビネット122の側面の一方または両方は、キャビネットの上部近くの上端部(例えば、製氷装置130の上部の上に間隔を置いて配置された上端部)から製氷機ハウジング120の底部と垂直に位置合わせされた底端部まで延びるワンピースのサイドパネル142を備える。サイドパネル142は、図示されたキャビネットが出入り口138の反対側のそれぞれに隣接する囲まれた側を備えるように、キャビネット122の側面を囲む。
図5に見られるように、各サイドパネル142の底縁マージンは、ベース132のそれぞれの側面を覆っている。さらに、サイドパネル142は、ドアが閉じられたときに、ドア124の底端部を超えて下向きに突き出ている。さらに、
図3および
図4に示されるように、プレハブハウジング120がプレハブ氷分配機114の上部に取り付けられている場合、サイドパネル142の底端マージンは、氷容器30の上部と実質的に同一平面上にある。再び
図8を参照すると、図示の実施形態では、サイドパネル142は、本質的にキャビネット134の前部から後部まで延在し、サイドパネルの上部は、キャビネット122のトップピース144の側縁に隣接する。そのようなものとして、サイドパネル140は、プレハブ製氷機キャビネット122の側面に、ハウジング120に沿って製氷機112が取り付けられている氷容器の上部まで下向きに運ばれる滑らかに連続した外観を提供する。
【0023】
図5から
図9を参照すると、ドア124は、開位置と閉位置との間のキャビネットに対して移動するために、キャビネット122にヒンジで接続されている。より具体的には、図示のドア124の左側は、キャビネット122の左側部分にヒンジで接続されている。他の実施形態では、ドアの上部、底部、または右側をヒンジでキャビネットに接続できる。
図11に示されるように、上部ヒンジブラケット150は、ドア124の上部コーナーを支持壁135に直接ヒンジで接続する。
図12を参照すると、ドア124の下端部分はまた、ドアの底端部分をキャビネット122にヒンジで接続するための一体型コネクタを含む。具体的には、ドア124の底端部分は、以下に説明するように、その中にピンを回転可能に受け入れるように構成されたピンレシーバ152を含む。図示のドア124の底端部分は、一般に、ピンレシーバ152を中心とする弧状の経路に沿って縦方向に延びる細長いチャネル154をさらに備える。以下でさらに詳細に説明されるように、細長いチャネル154は、開放方向へのドアの動きを制限する一体型ドアストップとして機能するように構成される。
【0024】
一実施形態では、製氷機ハウジング120全体がプレハブである。すなわち、プレハブハウジング120は、配置場所から離れた生産施設でプレハブキャビネット122に接続されたプレハブドア124を含む。しかしながら、製氷機112は、プレハブキャビネット122を含み、プレハブキャビネットに取り付けて製氷機が配置される場所でハウジング120を形成するように構成されたプレハブドア124を分離するキットで製造できることも企図される。そのようなキットの一実施形態では、製氷装置130は、製造施設でプレハブキャビネット122に取り付けられている。適切には、プレハブキャビネット122は、開位置と閉位置との間の移動のためにドアをキャビネットに取り付けるために、プレハブドア124に統合されたコネクタに接続するように構成された統合ドアマウントを備える。図示の実施形態では、例えば、プレハブキャビネット122は、プレハブキャビネットに統合されて、プレハブドア124のコネクタに接続するように構成されたドアマウントを形成するヒンジブラケット150を含む。ヒンジブラケット150は、最終的な現場での組み立て中に他の統合されたドアマウントを介してキャビネット122に取り付けるように構成された別個のコンポーネントであり得ることもまた企図される。例えば、一実施形態では、図示のヒンジ150は、支持体134に統合されたレシーバ(例えば、ねじ穴)とインターフェースする留め具151を介して垂直支持壁135に接続する。留め具151のレシーバは、1つまたは複数の実施形態では、プレハブキャビネット122の一体型ドアマウントを形成できる。さらに他の統合されたドアマウント(例えば、ヒンジほぞ穴、ヒンジピン、ヒンジピンレシーバ)は、本発明の範囲から逸脱することなく使用できる。プレハブドア124は、ドアをヒンジ150に接続してハウジング120を組み立て、開位置と閉位置との間を移動するためにドアをプレハブキャビネット122に取り付けるように構成された統合コネクタ(例えば、ヒンジピン、ピンレシーバ、ねじ穴、またはヒンジほぞ穴)を含むことができる。プレハブキャビネット122に統合されたドアマウントおよびプレハブドア124に統合されたコネクタは、ドアの底部がキャビネットの底部から離間するように、ドアをキャビネットに取り付けるために接続することが分かる。
【0025】
図6を参照すると、プレハブドア124は、ドアの底部がプレハブハウジング120の底部から距離Dだけ離れるようにプレハブキャビネット122に接続されている。1つまたは複数の実施形態では、距離Dは、少なくとも約10mm、例えば、少なくとも約15mm、少なくとも約20mm、少なくとも約25mmである。距離Dは、1つまたは複数の実施形態では、分配ユニットエンクロージャ34が氷容器30の上に突き出る距離よりも大きい。したがって、ドア124は、製氷機112が氷分配機14に取り付けられている間、ドア124が開位置と閉位置との間を移動するときに、分配ユニットエンクロージャ34をクリアできる。
【0026】
ハウジング120は、出入り口134の底端に隣接する敷居160をさらに備える。敷居160は、ドアが閉じられたときにドア124が敷居の真上に位置するように、キャビネット122に接続されている。敷居は、ドア124の底部とハウジング120の底部との間の垂直空間を実質的に満たす。
図13を参照すると、敷居160は、プレハブハウジング120の幅Wに沿って離間された左端壁162(広義には、第1の端部)および右端壁164(広義には、第2の端部)を備える。前壁166、底壁168、および後壁170は、左端壁から右端壁まで幅方向に延びる。底壁168は、プレハブハウジング120の底部と実質的に垂直に整列している敷居160の底部を規定する。端壁162、164、前壁166、および後壁170は、一般に、敷居160の外周を形成する。複数の内壁172は、幅Wに沿って間隔を置いて離れた位置で前壁166から後壁170まで延在し、敷居160の外周内の内部空間を細分化する。したがって、敷居160の内部は、底壁168の上の複数の窪み174を含む。各窪み174は、前壁166と後壁170との間で前後に延在し、端壁162、164と内壁172のそれぞれの間で幅方向に延在する。1つまたは複数の実施形態では、窪み174は、閉じたドア124の内面に形成され、ドアの底部から流出する結露を捕らえるように構成される。
【0027】
図11Aおよび
図13を参照すると、左右の壁162、164のそれぞれは、後壁170の後方に突出するブラケット部分180を有する。ブラケット部分180は、一般に、敷居160をキャビネット122に取り付けるように構成される。図示の実施形態では、敷居160は、キャビネット122のベース132に直接取り付けるように構成されるが、敷居は、他の実施形態では、他の方法でキャビネットに取り付けることができる。例えば、1つまたは複数の実施形態では、敷居がベースの一体型前部であり得ることが明確に企図されている。しかしながら、図示の実施形態では、敷居160は、ベース132に取り外し可能に取り付けられるように構成される。具体的には、ねじ182(広義には、取り外し可能な留め具)は、ブラケット部分180をベース132の前部コーナー部分に取り付ける。
図8および
図9に示されるように、サイドパネル142は、ベース132と敷居160との間のねじ接続を覆っている。適切には、サイドパネル142は取り外し可能であり(
図10を参照)、必要なときに敷居160を選択的に取り外すことができるようにねじ182を明らかにする。
図11Aおよび
図19を参照すると、ベース132の前端は、2つのブラケット部分180間の敷居に垂直支持を提供するように敷居160の一部の下に構成される1つまたは複数の突出したつま先184を含む。図示の実施形態では、敷居160の後壁170は、敷居がベース132に取り付けられたときにつま先184を受け入れるように構成された窪みを含む。したがって、後壁170は、つま先184上にあり、つま先は、敷居160を垂直に支持する。
【0028】
敷居160は、端壁162、164、前壁166、後壁168、および内壁172によって部分的に規定される上部を有する。敷居160の上部は、敷居の左端部分(広義には、敷居の第1の端部またはヒンジ端部)に隆起した支持体190を含む。
図14に示されるように、隆起した支持体190は、敷居160の上部の残りの部分より上に突出する上端部を有する。図示の実施形態では、ヒンジピン192は、ヒンジピンが隆起した支持体190から上方に延びるように敷居160に接続されている。さらに、ガイドピン194は、ガイドピンがヒンジピン176から離れた位置で隆起した支持体190から上方に延びるように、敷居160に接続されている。一実施形態では、ヒンジピン192およびガイドピン194の一方または両方は、敷居160に別個に取り付けられた別個の部品である。しかしながら、特定の実施形態では、いずれかのピンまたは両方のピンを、単一のモノリシック材料から敷居と一体的に形成することもできる。
【0029】
図16から
図18を参照すると、ドア124の底端部分は、敷居160に枢動可能に結合されるように構成される。より具体的には、図示の実施形態では、ドア124は、隆起した支持体190で敷居160に接続するように構成される。ヒンジピン192は、ドア124がキャビネット122上のヒンジピンの軸の周りを回転するように、ピンレシーバ152内で回転可能に受け入れられる。図示の実施形態では、ガイドピン194はまた、細長いチャネル154内でスライド可能に受け入れられる。細長いチャネルは、ドアが閉位置(
図16)と開位置(
図17)との間を移動するときに、ドア124が細長いチャネル154内のガイドピン194を追跡するように、ガイドピン194(広義には、突起)をその中に受け入れる。
図17に示されるように、ガイドピン194は、ドア124の閉位置からの開放方向への移動を停止するストップとして機能する。すなわち、ドア124が開放方向に移動すると、ガイドピン194は、チャネル154の端部と係合して、開放方向へのドアの移動を制限する。したがって、図示の実施形態では、開放方向へのドアの動きを制限するためのドアストップは、ドアに形成された弧状の細長いチャネル154および敷居160から延びる突起(ガイドピン)194によって提供される。しかしながら、他の実施形態では、他の停止構成を使用して、開放方向へのドアの動きを制限できる。例えば、1つまたは複数の実施形態では、湾曲した細長いチャネルが敷居内に形成され、チャネル内でスライド可能に受け入れられる突起がドアから延びることが企図されている。
【0030】
上で説明したように、プレハブドア124のヒンジ側は、隆起した支持体190で敷居160に接続されている。
図18に示されるように、隆起した支持体190でドア124を敷居160に接続することは、ドアの底部と敷居の上部の残りの部分との間にクリアランスを提供する。これは、ヒンジ側の反対側のドアの自由側がたるんでいる(例えば、ドア124が傾斜している)場合でも、ドアが閉位置に移動するときのドア124と敷居160との間の干渉を制限する。
図19を参照すると、ドア124が完全に閉じることをさらに確実にするために、敷居160は、敷居の幅を横切る方向にキャビネット122から離れて下向きおよび外向きに傾斜する少なくとも1つの傾斜路200を含む。図示の実施形態では、内壁172のそれぞれの上端部は、傾斜路200を規定する。各傾斜路200は、前壁166の上端部に接続された下前端部と、前壁の後方に後壁170に向かって間隔を置いて配置された上後端部とを有する。
図19に示されるように、ドア124がそのヒンジでたるむ場合、傾斜路200は、ドアが閉じ、敷居160と重なり始めるときに、ドアの底部に係合する。次に、傾斜路200は、ドアが完全に閉じた位置で敷居160の上に配置されるまで、ドア124の底部を上方に案内する。
【0031】
図3および
図4を参照すると、製氷機112を配置または設置する例示的な方法において、プレハブ製氷機(またはプレハブ製氷機キット)は、プレハブユニットの製造または組み立て場所から離れた配置場所で受け取られる。一実施形態では、プレハブ製氷機112(またはプレハブ製氷機キット)は、配置場所でパッケージから取り出される。必要に応じて、製氷機112をパッケージから取り出した後、プレハブドア124は、プレハブキャビネット122に取り付けられ(例えば、キャビネットに組み込まれたドアマウントをドアに組み込まれたコネクタに接続することによって)、ハウジング120を形成する。プレハブキャビネット122は、プレハブキャビネットとプレハブ氷容器との間に他の構造を配置することなく、氷分配機14のプレハブ容器30に直接取り付けられる。プレハブキャビネット122を容器30に直接取り付けると、ハウジングの底部が容器の上部と実質的に同一平面になるようにハウジング120が配置される。さらに、プレハブキャビネット122は、プレハブドア124をハウジング120の底部の上に離間するように取り付けるので、プレハブキャビネットを容器に直接取り付けると、ドアの底部が分配ユニットエンクロージャ34の上端部分の上に離間するようにドアが配置される。ハウジング120が組み立てられ(必要な場合)、分配機14に取り付けられると、ドア124は、分配機に干渉することなく、開位置と閉位置との間のヒンジ上で自由にスイングできる。したがって、技術者は、ドア124を容易に開いて、保守または修理のために製氷装置130にアクセスできる。さらに、配置時に、敷居160は、ドアがそのヒンジでたるみ始めたとしても、ドア124を完全に閉じた位置に案内するように機能する。そして、ドアが閉じられると、敷居160は、ドア124から流れ出る製氷機112の使用に関連する結露を捕らえることができる。
【0032】
本発明の要素またはその好ましい実施形態を導入する場合、冠詞「a」、「an」、「the」および「said」は、1つまたは複数の要素が存在することを意味することを意図している。「備える」、「含む」および「有する」という用語は、包括的であることを意図しており、リストされた要素以外の追加の要素が存在する可能性があることを意味する。
【0033】
上記を考慮して、本発明のいくつかの目的が達成され、他の有利な結果が達成されることが分かるであろう。
【0034】
本発明の範囲から逸脱することなく上記の製品および方法に様々な変更を加えることができるので、上記の説明に含まれる全ての事項は、限定的な意味ではなく、例示として解釈されることが意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製氷機を配置する方法であって、前記方法は、
その中に製氷装置を有するプレハブキャビネットと、キャビネットを選択的に開閉するためにプレハブキャビネットに接続されるように構成されたプレハブドアとを備える製氷機を受け入れるステップであって、前記プレハブキャビネットは、前記プレハブキャビネットの底部を規定するベースを備え、前記製氷機は、前記プレハブドアが前記プレハブキャビネットに接続され、閉位置に配置されたときに、前記プレハブドアの底部がプレハブキャビネットの底部の上に離間するように構成されている、ステップと、
前記プレハブキャビネットの底部がプレハブ氷容器の上部と実質的に同一平面になるように、前記プレハブキャビネットをプレハブ氷容器に直接取り付けるステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記プレハブ氷容器は、氷分配機のプレハブ氷容器を備え、前記氷分配機は、前記プレハブ氷容器の前面に取り付けられた分配ユニットエンクロージャを備え、前記分配ユニットエンクロージャは、前記プレハブ氷容器の上部から突き出た上端部分を有し、前記プレハブキャビネットをプレハブ氷容器に直接取り付けるステップは、前記プレハブドアの底部が前記分配ユニットエンクロージャの上端部分の上に離間するように前記プレハブキャビネットを配置する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
製氷用の製氷機であって、前記製氷機は、
氷片を形成するように構成された製氷装置と、
氷容器に取り付けられるように構成されたプレハブキャビネットであって、前記製氷装置は、前記プレハブキャビネット内に受け入れられ、前記プレハブキャビネットは、前記プレハブキャビネットの底部を規定するベースを含み、前記ベースは、前記プレハブキャビネットが氷容器に取り付けられたときに、前記製氷装置によって形成された氷片が氷容器に通過可能である少なくとも1つの開口部を規定し、前記プレハブキャビネットは、少なくとも部分的に前記ベースの上に前記製氷装置にアクセスするための出入り口を有し、前記プレハブキャビネットは、前記出入り口に隣接するドアマウントを含む、プレハブキャビネットと、
プレハブドアが前記プレハブキャビネットに対して開位置と閉位置との間で移動可能であるように前記プレハブドアを前記プレハブキャビネットに取り付けるために前記ドアマウントに接続するように構成されたコネクタを含むプレハブドアであって、前記プレハブドアは、前記プレハブドアが前記ドアマウントに接続されたコネクタによって前記プレハブキャビネットに取り付けられ、前記プレハブドアが閉位置に配置されている場合、前記プレハブキャビネットの底部の上に間隔を置いて配置された底部を有する、プレハブドアと、を備える、製氷機。
【外国語明細書】