(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024099847
(43)【公開日】2024-07-25
(54)【発明の名称】垂直型の組立構造を持つ高強度集束型超音波機器
(51)【国際特許分類】
A61N 7/02 20060101AFI20240718BHJP
【FI】
A61N7/02
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024076609
(22)【出願日】2024-05-09
(62)【分割の表示】P 2022552733の分割
【原出願日】2020-03-05
(31)【優先権主張番号】10-2020-0027296
(32)【優先日】2020-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522348000
【氏名又は名称】エクレオ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー、ガイオン
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160JJ33
4C160JJ36
4C160MM22
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザーにとって使いやすい構造を持つ超音波機器を提供する。
【解決手段】高強度集束型超音波(High Intensity Focused Ultrasonic)を伝達する高強度集束型超音波機器であって、上記高強度集束型超音波機器は、上記高強度集束型超音波機器の筐体の一部をなし、ユーザー又は患者が把持可能な形状を持つ把持部;及び上記把持部の鉛直断面の延長線上に少なくとも部分的に位置し、上記高強度集束型超音波機器から生成された高強度集束型超音波が外部へ伝達される作用部を含むことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高強度集束型超音波(High Intensity Focused Ultrasonic)を伝達する高強度集束型超音波機器であって、
前記高強度集束型超音波機器の筐体の一部をなし、ユーザー又は患者が把持可能な形状を持つ把持部;及び
前記把持部の鉛直断面の延長線上に少なくとも部分的に位置し、前記高強度集束型超音波機器から生成された高強度集束型超音波が外部へ伝達される作用部;
を含む、
高強度集束型超音波機器。
【請求項2】
請求項1において、
前記筐体の下側に対し、垂直方向に着脱可能に結合するカートリッジ;
をさらに含む、
高強度集束型超音波機器。
【請求項3】
請求項2において、
前記作用部は、
前記カートリッジの下部に設けられる、
高強度集束型超音波機器。
【請求項4】
請求項2において、
前記筐体における垂直方向の中心軸は、
前記カートリッジにおける垂直方向の中心軸と一直線上に位置する、
高強度集束型超音波機器。
【請求項5】
請求項2において、
前記カートリッジ及び前記筐体は、着脱可能な結合構造を持つ、
高強度集束型超音波機器。
【請求項6】
請求項5において、
前記結合構造は、
フック結合構造、嵌合結合構造、又は、ねじ結合構造を含む、
高強度集束型超音波機器。
【請求項7】
請求項6において、
前記フック結合構造は、
前記筐体から前記カートリッジに向かって延在する少なくとも1つのフックと、前記カートリッジに設けられ、少なくとも1つのフックが結合する少なくとも1つのフック溝とにより形成される、
高強度集束型超音波機器。
【請求項8】
請求項6において、
前記フック結合構造は、
前記カートリッジの一領域において突出して形成されている少なくとも1つのフックと、前記筐体に設けられ、前記少なくとも1つのフックが結合する、少なくとも1つのフック溝とにより形成される、
高強度集束型超音波機器。
【請求項9】
請求項6において、
前記嵌合結合構造は、
前記筐体における凹状の収容空間と、前記収容空間に挿入される前記カートリッジの一領域とにより形成される、
高強度集束型超音波機器。
【請求項10】
請求項9において、
前記収容空間の形状は、
前記カートリッジの一領域の形状に対応する、
高強度集束型超音波機器。
【請求項11】
請求項6において、
前記ねじ結合構造は、
前記筐体における凹状の収容空間に存在するねじ山と、前記収容空間に挿入される前記カートリッジの一領域に存在するねじ山との回転結合により形成される、
高強度集束型超音波機器。
【請求項12】
請求項2において、
前記筐体は、
前記筐体における凹状の収容空間と連通するように突き抜けて形成されている、少なくとも1つの結合孔;
を含み、
前記カートリッジは、
前記収容空間に少なくとも一部が挿入されている場合、前記少なくとも1つの結合孔に挿入されるとともに、前記少なくとも1つの結合孔の外側に突出するように形成される少なくとも1つの結合部;
を含む、
高強度集束型超音波機器。
【請求項13】
請求項12において、
前記少なくとも1つの結合部の形状は、
前記少なくとも1つの結合孔の形状に対応する、
高強度集束型超音波機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、高強度集束型超音波機器に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、超音波発生機器から発生する超音波を集束させることで生成される集束超音波(focused ultrasound)が、肌質改善や治療目的の施術に利用されており、超音波発生機器に係る技術が知られている。
かかる超音波発生機器は、設計上、主にハンドピースとカートリッジに分離されている。この場合、ハンドピースは、ユーザーが超音波発生機器を使う際、握りやすいように設計された超音波発生機器の本体になり得る。そして、カートリッジは、超音波を発生させる超音波トランスデューサー及び超音波トランスデューサーの駆動に必要な構成要素を含むとともに、ハンドピースと結合する部品になり得る。
【0003】
従来の超音波発生機器は、ユーザーが握るハンドピースと超音波を発生させるカートリッジが、直角を成す構造を持つように結合されている。かかる構造において発生する超音波は、ユーザーが超音波発生機器を握る位置から水平方向に一定距離離れたところから発生する。従って、ユーザーが超音波発生機器において超音波が発生する箇所を、患者の体に密着させるためには、力を込めて行う必要がある。また、超音波が発生する箇所が、患者に正しく密着せず、効率が落ちる場合もある。
【0004】
さらに、超音波プロデューサーを含むカートリッジは消耗品であり、超音波の発生回数に限りがあるため、効率が落ちると、カートリッジの交換頻度が高くなり、費用が上がるという問題も発生し得る。
従って、超音波発生機器から発生した超音波が患者に上手く伝達されるように、構造を改善する必要がある。
【発明の詳細な説明】
【0005】
【技術的課題】
【0006】
本開示は、前述の背景技術に対応して案出されたものであり、ユーザーにとって使いやすい構造を持つ高強度集束型超音波機器を提供することを目的とする。
本開示における技術的課題は、前述の技術的課題に限定されるものではなく、当業者は以下の記載内容に基づき、前述の技術的課題以外の課題についても明確に理解できる。
【技術的解決方法】
【0007】
本開示は、前述の背景技術に対応して案出されたものであり、高強度集束型超音波(High Intensity Focused Ultrasonic)を伝達する高強度集束型超音波機器を提供する。上記高強度集束型超音波機器は、上記高強度集束型超音波機器の筐体の一部をなし、ユーザーが把持可能な形状を持つ把持部;及び上記把持部の鉛直断面の延長線上に少なくとも部分的に位置し、上記高強度集束型超音波機器から生成された高強度集束型超音波が外部へ伝達される作用部;を含むことができる。
【0008】
また、上記筐体の下側に対し、垂直方向に着脱可能に結合するカートリッジ;をさらに含むことが可能である。
また、上記作用部は、上記カートリッジの下部に設けられることが可能である。
また、上記筐体における垂直方向の中心軸は、上記カートリッジにおける垂直方向の中心軸と一直線上に位置することが可能である。
また、上記カートリッジ及び上記筐体は、着脱可能な結合構造を持つことが可能である。
【0009】
また、上記結合構造は、フック結合構造、嵌合結合構造又は、ねじ締結結合構造を含むことが可能である。
また、上記フック結合構造は、上記筐体から上記カートリッジに向かって延在する少なくとも1つのフックと、上記カートリッジに設けられ、少なくとも1つのフックが結合する少なくとも1つのフック溝とにより形成されることが可能である。
【0010】
また、上記フック結合構造は、上記カートリッジの一領域において突出して形成されている少なくとも1つのフックと、上記筐体に設けられ、上記少なくとも1つのフックが結合する、少なくとも1つのフック溝とにより形成されることが可能である。
また、上記嵌合結合構造は、上記筐体における凹状の収容空間と、上記収容空間に挿入される上記カートリッジの一領域とにより形成されることが可能である。
【0011】
また、上記収容空間の形状は、上記カートリッジの一領域の形状に対応することが可能である。
また、上記ねじ結合構造は、上記筐体における凹状の収容空間に存在するねじ山と、上記収容空間に挿入される上記カートリッジの一領域に存在するねじ山との回転結合により形成されることが可能である。
【0012】
また、上記筐体は、上記筐体における凹状の収容空間と連通するように突き抜けて形成されている、少なくとも1つの結合孔;を含み、上記カートリッジは、上記収容空間に少なくとも一部が挿入されている場合、上記少なくとも1つの結合孔に挿入されるとともに、上記少なくとも1つの結合孔の外側に突出するように形成される少なくとも1つの結合部;を含むことが可能である。
【0013】
また、上記少なくとも1つの結合部の形状は、上記少なくとも1つの結合孔の形状に対応することが可能である。
本開示により得られる技術的解決手段は、前述の解決手段に限定されるものではなく、本開示が属する技術分野における通常の知識を持つ者は、以下の記載内容から、前述の解決手段以外の解決手段についても明確に理解できる。
【0014】
[発明の効果]
本開示の複数の実施例によると、ユーザーにとって使いやすい構造を持つ高強度集束型超音波機器を提供できる。
本開示により得られる効果は、前述の効果に限定されるものではなく、本開示が属する技術分野における通常の知識を持つ者は、以下の記載内容に基づき、前述の効果以外の効果についても明確に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
次に、図面を参照して多様な実施例について説明する。以下の図面の記載において、類似の図面番号は類似の構成要素を示すために使われる。以下の実施例において、説明のために、多数の特定の細部事項が1つ以上の様相の総合的な理解を助けるために提供される。しかし、かかる(複数の)要素がかかる特定の細部事項がなくても実施されることが可能であることは明白である。他の例示において、公知の構造及び装置が1つ以上の様相の記載を容易にするためにブロック図の形で図示される。
【0016】
【
図1】
図1は、本開示の複数の実施例における高強度集束型超音波機器の一例を説明するためのブロック構成図である。
【
図2】
図2は、本開示の複数の実施例における高強度集束型超音波機器の一例を説明するための斜視図である。
【
図3】
図3は、本開示の複数の実施例における高強度集束型超音波機器の一例を説明するための分解斜視図である。
【
図4】
図4は、本開示の複数の実施例におけるカートリッジの一例を説明するために
図3のA-A´の断面図を図示した図面である。
【
図5】
図5は、本開示の複数の実施例における駆動部の一例を説明するための図面である。
【
図6】
図6は、本開示の複数の実施例における移動モジュールの一例を説明するための斜視図である。
【
図7】
図7は、本開示の複数の実施例における少なくとも1つの支持ユニットの結合関係を説明するための図面である。
【
図8】
図8は、本開示の複数の実施例における少なくとも1つのギアの一例を説明するための図面である。
【
図9】
図9は、本開示の複数の実施例において、移動モジュールが移動する方法の一例を説明するための図面である。
【
図10】
図10は、本開示の複数の実施例における冷却部の一例を説明するための図面である。
【
図11】
図11は、本開示の複数の実施例における冷却ファンの一例を説明するための
図2のB-B´の断面図である。
【
図12】
図12は、本開示の複数の実施例におけるバッファー部の一例を説明するための図面である。
【
図13】
図13は、本開示の複数の実施例における超音波伝達媒質及びバッファー部の一例を説明するための図面である。
【
図14】
図14は、本開示の複数の実施例におけるシーリング部材の一例を説明するための分割斜視図である。
【
図15】
図15は、本開示の複数の実施例における第1ケース及び第2ケースの締結方法の一例を説明するための、
図14のC-C´断面図である。
【
図16】
図16は、本開示の複数の実施例におけるセンシング部の一例を説明するための底面図である。
【
図17】
図17は、本開示の他の複数の実施例におけるセンシング部の一例を説明するための底面図である。
【
図18】
図18は、本開示の複数の実施例において、制御部が超音波トランスデューサーを動作させる方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図19】
図19は、本開示の複数の実施例において、ユーザー又は患者の身体の一部と作用部とが接触している場合に、制御部が超音波トランスデューサーを動作させる方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図20】
図20は、本開示の他の複数の実施例において、制御部が、ユーザー又は患者の身体の一部と作用部とが接触している場合に、超音波トランスデューサーを動作させる方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図21】
図21は、本開示の複数の実施例において、制御部が駆動部を通じて超音波トランスデューサーを動作させる方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、添付の図面を参照して、多様な実施例及び/又は様相を開示する。下記の説明においては、説明のために、1つ以上の様相に対する全般的な理解を助けるために多数の具体的な細部事項が開示される。しかし、このような(複数の)様相は、このような具体的な細部事項がなくても実行されることができるということもまた本開示の技術分野における通常の知識を持つ者は認知することができる。以下に記載及び添付された図面は、1つ以上の様相の特定の例示的様相について詳述するものである。しかし、これらの様相は例示的なものであり、多様な様相の原理に基づく多様な方法のうち一部が利用されることができ、ここに述べられる説明は、そのような様相及びそれらの均等物をすべて含むという意図を持っている。具体的に、本明細書において用いられる「実施例」、「例」、「様相」、「例示」等は、ここに述べられる任意の様相又は設計が、他の様相又は設計より優れていたり、利点があると解釈されない場合がある。
【0018】
以下において、図面の符号と関係なく同一又は類似の構成様相に対しては同一の参照番号を付し、それに係る重複する説明は省略する。さらに、本明細書に開示されている実施例を説明する際、それに係る公知の技術に関する具体的な説明が本明細書に開示されている実施例の要旨を不明確にする可能性があると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。さらに、添付の図面は、本明細書に開示されている実施例に対する理解を容易にするためのものに過ぎず、添付の図面によって本明細書に開示されている技術的思想が制限されるわけではない。
【0019】
「第1」、「第2」等の表現が、多様な素子や構成要素について述べるために使われているが、これらの素子や構成要素がこれらの用語によって制限されるわけではない。これらの用語は、単にある1つの素子や構成要素を他の素子や構成要素と区別するために使われているだけである。従って、以下に記載される第1の素子や構成要素は、本発明の技術的思想の中で第2の素子や構成要素にもなり得る。
【0020】
別段の定義がない限り、本明細書において使われているすべての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野における通常の知識を持つ者にとって共通して理解できる意味で使わることができる。また、一般的に用いられる辞書に定義されている用語は、別段の定義がない限り、理想的に又は過度に厳格に解釈されないものとする。
【0021】
また、用語「又は」は、排他的な「又は」ではなく、内包的な「又は」を意味する意図で使われる。つまり、特に特定されておらず、文脈上明確ではない場合、「XはA又はBを利用する」は、自然な内包的置換のうち1つを意味するものとする。つまり、XがAを利用したり;XがBを利用したり;又はXがA及びBの両方を利用する場合、「XはA又はBを利用する」は、これらのいずれにも当てはまるとすることができる。また、本明細書における「及び/又は」という用語は、取り挙げられた複数の関連アイテムのうち、1つ以上のアイテムの可能なすべての組み合わせを指し、含むものと理解される。
また、述語としての「含む(含める)」及び/又は修飾語としての「含む(含める)」という用語は、当該特徴及び/又は構成要素が存在することを意味するが、1つ以上の他のさらなる特徴、構成要素及び/又はこれらのグループの存在又は追加を排除しないものと理解される。また、特に数が特定されていない場合や、単数の形を示すことが文脈上明確でない場合、本明細書と請求範囲において単数は、一般的に「1つ又はそれ以上」を意味するものと解釈されるべきである。
【0022】
ある構成要素が他の構成要素に「つがって」いたり「連結されて」いたり、「接続して」いると記載された場合は、当該他の構成要素に直接つながっていたり、連結されていたり又は接続していることもあり得るが、その間に他の構成要素が介在することもあり得ると解釈されるべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接つながって」いたり、「直接連結されていたり」、「直接接続して」いると記述されている場合は、その間に他の構成要素が存在しないと理解すべきである。
【0023】
以下の説明で用いられる構成要素に係る接尾語の「モジュール」及び「部」は、明細書作成を容易にするためだけの目的で付されたり混用されるものであって、これらの接尾語自体がそれぞれ異なる特定の意味や役割を持つわけではない。
【0024】
構成要素(elements)又は階層が、他の構成要素又は階層に対し「の上(on)」又は「上(on)」と記されるのは、他の構成要素又は階層の直上だけを指すのではなく、その間に他の階層又は他の構成要素が介在している場合をも含む。一方、構成要素に対し「直上(directly on)」又は「すぐ上」と記されるのは、間に他の構成要素又は階層が介在していないことを意味する。
【0025】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「下(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」等は、図面に示されているように一つの構成要素又は他の構成要素との相関関係を容易に記述するために使われることができる。空間的に相対的な用語は、図面に示されている方向と併せて使用する場合、又は、動作時における各素子のそれぞれ異なる方向を含む用語として理解すべきである。
【0026】
例えば、図面に示されている構成要素を逆様にした場合、他の構成要素に対し「下(below)」又は「下(beneath)」と記述されている構成要素が、他の構成要素の「上(above)」に置かれることになる場合がある。従って、例示的な用語である「下」は、下と上の方向を両方含むことができる。構成要素は他の方向に配向されることも可能であり、従って、空間的に相対的な用語は、配向によって解釈が変わる場合がある。
【0027】
本開示の目的及び効果、そしてそれらを達成するための技術的構成は、添付の図面とともに詳しく後述する実施例を参照すると明確になるだろう。本開示の説明において、公知の機能又は構成に関する具体的な説明が、本開示の要旨を不明確にする可能性があると判断される場合は、その詳しい説明を省略する。そして後述の用語は、本開示における機能を考慮して定義された用語であり、これは利用者や運用者の意図又は慣例等によって変わることがあり得る。
【0028】
しかし本開示は、以下に開示される実施例によって限定されるものではなく、それぞれ異なる多様な形で具現化されることが可能である。ただし、これらの実施例は、本開示を完全なものにし、本開示が属する技術分野における通常の知識を持つ者に開示の範囲を完全に理解させるために提供されるものであり、本開示は、請求項の範囲によって定義される。従ってその定義は、本明細書全般において記載されている内容に基づき決められるべきである。
【0029】
本開示において、高強度集束型超音波(High Intensity Focused Ultrasonic)機器は、超音波を発生させ、発生した超音波が集束される位置を変更することで肌質改善効果をもたらすことが可能である。ただし、これに限定されるわけではなく、本開示における高強度集束型超音波機器は、多様な用途に利用されることが可能である。
【0030】
本開示の複数の実施例によると、高強度集束型超音波機器は、ユーザーにとって握りやすいように形成されている把持部を備えている筐体及び超音波を発生させる消耗性部品であるカートリッジを備えることが可能である。
この場合、カートリッジは、筐体の下側に対し、垂直方向に着脱可能に結合されることが可能である。また、カートリッジが筐体に結合する場合、上記カートリッジにおける垂直方向の中心軸は、筐体における垂直方向の中心軸と一直線上に位置することが可能である。この場合、ユーザーは、高強度集束型超音波機器を片手で握ったとき、超音波が発生する方向に向かって用意に外力を加えることが可能である。以下、本開示における垂直型の構造を持つ高強度集束型超音波機器について、
図1乃至
図21を用いて説明する。
【0031】
図1は、本開示の複数の実施例における高強度集束型超音波機器の一例を説明するためのブロック構成図である。
図1によると、高強度集束型超音波機器(10)は、制御部(140)、ユーザー入力部(111)、超音波トランスデューサー部(230)、駆動部(240)及びセンシング部(224)を含むことが可能である。ただし、上述の構成要素は、高強度集束型超音波機器(10)を具現化するに当たり、必須のものではなく、高強度集束型超音波機器(10)に含まれる構成要素は、上述の構成要素より多い場合も、少ない場合もある。この場合、各構成要素は、個別のチップ、モジュール、装置に構成されることが可能であり、
一つの装置の中に含まれている場合もある。
【0032】
制御部(140)は、通常、高強度集束型超音波機器(10)の全般的な動作を処理することが可能である。制御部(140)は、ユーザー入力部(111)を介して入力または出力される信号、データ、情報等を処理したり、保存部(未図示)に保存されている応用プログラムを実行することで、ユーザーに適切な情報又は機能を提供又は処理することができる。
【0033】
一例として、制御部(140)は、ユーザー入力部(111)から送られたユーザー入力に基づき超音波が発生されるように超音波トランスデューサー(230)を制御できる。
他の一例として、制御部(140)は、センシング部(224)を通じて、高強度集束型超音波機器(10)とユーザーの身体の少なくとも一部との接触を認識し、超音波トランスデューサー(230)を移動させるように、駆動部(240)を制御することもできる。制御部(140)が超音波トランスデューサー(230)の動作を制御する方法については、
図18乃至
図21の説明で後述することにし、以下には、超音波トランスデューサー(230)及び駆動部(240)に関する説明を続ける。
【0034】
ユーザー入力部(111)は、ユーザーから、超音波トランスデューサー(230)を駆動するための少なくとも1つのモードの入力を受けるためのものになり得る。ユーザー入力部(111)を介してモードが入力されれば、制御部(140)は、入力されたモードに対応するように超音波トランスデューサー(230)の動作を制御できる。この場合、モードは、超音波トランスデューサー(230)が超音波を発生させる方法に係るものになり得る例えば、制御部(140)は、第1モードが入力されたと認識された場合、予め設定された時間間隔で不連続的に超音波が発生するように超音波トランスデューサー(230)を制御できる。ただし、これに限られるわけではない。以下、超音波トランスデューサー(230)を駆動するモードに係る説明は、
図18乃至
図21の説明で後述する。
【0035】
一方、このようなユーザー入力部(111)は、機械式(mechanical)入力手段(又は、メカニカルキー、例えば、ボタン及びドームスイッチ(dome switch)、ジョグホイル、ジョグスイッチ等)を含むことが可能である。 ただし、これに限られるわけではない。
【0036】
一方、本開示において、ユーザー入力部(111)は、タッチセンサーを通じて、ユーザーのタッチ入力を認識できる。この場合、タッチセンサーは、感圧方式、静電容量方式、超音波方式又は磁場方式のうち、少なくとも1つに基づき、タッチ入力を感知することができる。ただし、これに限られるわけではない。
【0037】
一方、本開示の複数の実施例によると、制御部(140)は、ユーザー入力部(111)を介してタッチ入力が認識された場合、ユーザーが入力した第1モード又は第2モードに対応して超音波が発生するように高強度集束型超音波機器(10)を制御することも可能である。制御部(140)が、ユーザー入力部(111)を介してタッチ入力を認識した場合、超音波トランスデューサー(230)を駆動するモードに係る説明は、
図18乃至
図21の説明で後述する。
【0038】
一方、超音波トランスデューサー(230)は、制御部(140)の制御の下で超音波を発生させることが可能である。なお、超音波トランスデューサー(230)により発生した超音波は、ユーザーの身体に照射されることが可能である。
【0039】
駆動部(240)は、制御部(140)の制御の下で、超音波トランスデューサー(230)を移動させることが可能である。
具体的に説明すると、超音波トランスデューサー(230)及び駆動部(240)は、高強度超音波機器(10)の下側に結合されるカートリッジの内部に設けられることが可能である。そして、駆動部(240)は、制御部(140)の制御の下で、超音波トランスデューサー(230)をカートリッジの中において、水平方向に移動させることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0040】
一方、本開示において、カートリッジは、超音波トランスデューサー(230)及び駆動部(240)を内部に設け、高強度集束型超音波機器(10)と結合することで、超音波を発生させる部品になり得る。このようなカートリッジは、高強度集束型超音波機器(10)の下側に対して、着脱可能に結合されることが可能である。カートリッジの最大使用回数は、10,000ショットになり得る。ただし、これに限られるわけではない。カートリッジに係る詳しい説明は、
図2乃至
図4の説明で後述する。
【0041】
センシング部(224)は、高強度集束型超音波機器(10)の内部に係る情報と、高強度集束型超音波機器(10)の周辺環境情報とのうち、少なくとも1つをセンシングするための1つ以上のセンサーを含むことが可能である。
【0042】
例えば、センシング部(224)は、近接センサー(proximity sensor)、タッチセンサー(touch sensor)、赤外線センサー(IRセンサー:infrared sensor)、超音波センサー(ultrasonic sensor)、導体センサー及び温度センサー(temperature sensor)のうち、少なくとも1つを含むことが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0043】
一方、本開示において制御部(140)は、センシング部(224)を通じて、高強度集束型超音波機器(10)の一領域が患者の身体の少なくとも一部と接触したと認識した場合、超音波を発生させるように超音波トランスデューサー(230)を制御できる。制御部(140)が、センシング部(224)を介して超音波トランスデューサー(230)を駆動するする方法は、
図16乃至
図17の説明で後述する。
【0044】
上述の構成によると、高強度集束型超音波機器(10)は、超音波トランスデューサー(230)を通じて超音波を発生させることが可能である。また、高強度集束型超音波機器(10)は、駆動部(240)を通じて、超音波トランスデューサー(230)をカートリッジの中で移動させることが可能である。
一方、本開示において、高強度集束型超音波機器(10)は、垂直に立っている構造に制作されることが可能である。以下、
図2を用いて本開示における高強度集束型超音波機器(10)の外観について説明する。
【0045】
図2は、本開示の複数の実施例における高強度集束型超音波機器の一例を説明するための斜視図である。
図2によると、高強度集束型超音波機器(10)は、筐体(100)及びカートリッジ(200)を含むことが可能である。ただし、上述の構成要素は、高強度集束型超音波機器(10)を具現化するに当たり、必須のものではなく、高強度集束型超音波機器(10)に含まれる構成要素は、上述の構成要素より多い場合も、少ない場合もある。
筐体(100)は、高強度集束型超音波機器(10)の外観の一部を形成することが可能である。
【0046】
具体的に説明すると、筐体(100)は、ユーザーによって高強度集束型超音波機器(10)が把持される領域の一部の外観を形成することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0047】
一方、筐体部(100)の上側には、電源供給部が結合されることが可能である。かかる電源供給部は、制御部(140)の制御により外部から電源の印加を受け、各構成要素の動作に必要な電源を供給できる。ただし、これに限られるわけではない。
【0048】
本開示における筐体(100)は、出力部(未図示)を含むこともできる。この場合、制御部(140)は、光出力部に含まれているLED(Light Emission diode)の点滅等を通じて、ユーザーに高強度集束型超音波機器(10)が動作しているか否かを知らせることが可能である。 ただし、これに限られるわけではない。
【0049】
一方、筐体部(100)は、把持部(110)を含むことが可能であるこの場合、把持部(110)は、ユーザーにとって高強度集束型超音波機器(10)が握りやすいように形成されている筐体(100)の一部になり得る。ただし、これに限られるわけではない。
一方、把持部(110)は、ユーザー入力部(111)をさらに含むことが可能である。ユーザー入力部(111)に把持部(110)が設けられることで、ユーザーは、片手で高強度集束型超音波機器(10)を握って容易に高強度集束型超音波機器(10)を作動させることが可能である。
【0050】
カートリッジ(200)は、筐体(100)の下側に対して、垂直方向に着脱可能に結合され、超音波を発生させることが可能である。
具体的に説明すると、カートリッジ(200)は、内部に、超音波を発生させる超音波トランスデューサー(230)を含むことが可能である。そして、カートリッジ(200)の内部に超音波トランスデューサー(230)から発生した超音波を外部に伝達する超音波伝達媒質を充填しておくことが可能である。これにより、超音波トランスデューサー(230)によって発生した超音波を、超音波伝達媒質を介して外部へ伝達することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。カートリッジ(200)の内部に含まれている構成要素に係る説明は、
図4乃至
図14を用いて後述する。
【0051】
一方、本開示の複数の実施例によると、カートリッジ(200)は、筐体(100)と結合するための、少なくとも1つの結合部(211)を含むことが可能である。そして、筐体(100)は、少なくとも1つの結合部(211)が結合される少なくとも1つの結合孔を備えることが可能である。この場合、カートリッジ(200)は、筐体(100)に対して着脱可能に結合されることが可能である。
【0052】
一方、本開示の複数の実施例によると、カートリッジ(200)及び筐体(100)は、着脱可能な結合構造を持つことが可能である。
例えば、結合構造は、フック結合構造、嵌合結合構造又は、ねじ締結結合構造を含むことが可能である。ただし、これに限られるわけではない。筐体(100)及びカートリッジ(200)の結合構造に係る内容については、
図3の説明で後述する。
【0053】
一方、本開示の複数の実施例によると、カートリッジ(200)の垂直方向における中心軸は、筐体(100)の垂直方向における中心軸と、一直線上に位置することが可能である。この場合、ユーザーが筐体(100)を把持している状態で、垂直方向に加える外力を、カートリッジ(200)が感謝の皮膚と接触し合う方向に向かって、そのまま伝達できる。ただし、これに限られるわけではない。
【0054】
一方、本開示の複数の実施例によると、把持部(110)を含む筐体(100)及びカートリッジ(200)のそれぞれの外観は左右対称に形成されることが可能である。この場合、カートリッジ(200)と筐体(100)とを、垂直方向における中心軸がより正確に一致するように結合することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0055】
本開示の複数の実施例によると、筐体(100)は、把持部(110)を含み、把持部(110)により形成される筐体(100)の内部空間における鉛直方向に、カートリッジ(200)を収容するための収容空間(120)を形成することが可能である。 カートリッジ(200)は、上記収容空間(120)の内側壁と嵌合するように形成される第1ケース(210)を含むことが可能である。カートリッジ(200)は、把持部(110)の鉛直断面の延長線上に、高強度集束型超音波が外部に伝達される作用部(222)を形成することが可能である。
作用部(222)は、把持部(110)の鉛直断面の延長線上にすべて含まれるか、少なくとも一部が含まれることが可能である。作用部(222)において高強度集束型超音波が外部に伝達される領域が、上記把持部(110)の鉛直断面の延長線上に少なくとも一部又は全部含まれることで、上記本開示における高強度集束型超音波機器(10)のユーザーは、直観的に把持部(110)の延長線上に高強度集束型超音波が患者の身体へ投射されていると認識することが可能である。これは、ユーザーが、高強度集束型超音波の投射箇所を制御する際の精密度や操作性を向上することができる。
【0056】
カートリッジ(200)において、作用部(222)が前述のように把持部(110)の鉛直断面の延長線上に少なくとも一部又は全部位置するように、内部の部品を整列させておくことが可能である。カートリッジ(200)の内部部品の整列状態に係る一実施例については、
図4乃至
図9に係る詳細な説明で記述することにする。
【0057】
上述の構成によると、高強度集束型超音波機器(10)のカートリッジ(200)は、筐体(100)の下側において垂直方向に設けられることが可能である。従って、ユーザーは、筐体(100)の把持部(110)を把持し、容易にカートリッジ(200)を皮膚に密着させることが可能である。
【0058】
一方、本開示の複数の実施例によると、筐体(100)及びカートリッジ(200)は、互いに結合するための構成要素をそれぞれ含むことが可能である。以下、
図3を用いて、筐体(100)及びカートリッジ(200)の結合構造について説明する。
【0059】
図3は、本開示の複数の実施例における高強度集束型超音波機器の一例を説明するための分解斜視図である。
図3を参照すると、筐体(100)は、収容空間(120)及び少なくとも1つの結合孔(130)を含むことができる。ただし、これに限られるわけではない。
【0060】
収容空間(120)は、筐体(100)の下段において凹状に形成されることが可能である。そして、収容空間(120)には、カートリッジ(200)の少なくとも一部を挿入することが可能である。
具体的に説明すると、収容空間(120)は、カートリッジ(200)の上方の外観を形成する第1ケース(210)に少なくとも一部が対応する形状を持つように凹状に形成されることが可能である。従って、カートリッジ(200)と筐体(100)とが結合される場合、第1ケース(210)の少なくとも一部が収容空間(120)に挿入されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0061】
一方、本開示において、収容空間(120)は、筐体(100)の内側が左右対称に形成されるように凹状をなすことが可能である。 従って、カートリッジ(200)の少なくとも一部が、収容空間(120)に挿入される場合、筐体(100)の垂直方向における中心軸と、カートリッジ(200)の垂直方向における中心軸は一致することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0062】
一方、少なくとも1つの結合孔(130)は、収容空間(120)と連通するように突き抜けて形成されることが可能である。この場合、少なくとも1つの結合孔(130)は、カートリッジ(200)を固定するための孔になり得る。
【0063】
具体的に説明すると、カートリッジ(200)は、筐体(100)に固定されるための、少なくとも1つの結合部(211)を備えることが可能である。 そして、カートリッジ(200)の少なくとも一部が、収容空間(120)に挿入されたとき、少なくとも1つの結合部(211)は、少なくとも1つの結合孔(130)に挿入されることが可能である。従って、カートリッジ(200)を筐体(100)に固定することが可能である。
ただし、これに限られるわけではない。
【0064】
一方、本開示の複数の実施例によると、カートリッジ(200)と筐体(100)とを、フック結合構造、嵌合結合構造、又は、ねじ結合構造を介して結合することが可能である。ただし、これに限定されるわけではなく、多様な結合構造を通じてカートリッジ(200)及び筐体(100)が結合されることが可能である。
一例として、筐体(100)は、カートリッジ(200)に向かって延在する少なくとも1つのフックを備えることが可能である。そして、カートリッジ(200)は、少なくとも1つのフックが結合される少なくとも1つのフック溝を備えることが可能である。この場合、筐体(100)及びカートリッジ(200)を、フック結合構造を介して結合することが可能である。
【0065】
他の一例として、カートリッジ(200)が、一領域から突出して形成される少なくとも1つのフックを備えることも可能である。この場合、筐体(100)は、少なくとも1つのフックが結合される少なくとも1つのフック溝を備えることが可能である。この場合、筐体(100)及びカートリッジ(200)を、フック結合構造を介して結合することが可能である。
【0066】
他の一例として、収容空間(120)の形状は、カートリッジ(200)の一領域の形状に対応することが可能である。この場合、筐体(100)及びカートリッジ(200)は、筐体(100)において凹状に形成された収容空間(120)と、収容空間(120)に挿入されるカートリッジ(200)の一領域とにより形成される嵌合結合構造により結合されることが可能である。 この場合、嵌合の具合は、緩い、固い、中間等になり得る。ただし、これに限られるわけではない。
【0067】
他の一例として、筐体(100)において凹状に形成されている収容空間(120)は、ねじ山を備えることが可能である。そして、収容空間(120)に挿入されるカートリッジ(200)の一領域にも、ねじ山が加工されている場合もあり得る。この場合、筐体(100)及びカートリッジ(200)を、ねじ山の回転結合により形成されるねじ締結結合構造を介して結合することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
一方、カートリッジ(200)の外観を形成するケースは、第1ケース(210)及び第2ケース(220)を含むことが可能である。
つまり、カートリッジ(200)は、第1ケース(210)と第2ケース(220)とに分離されて形成されることが可能である。ただし、これに限らず、カートリッジ(200)は、2つ以上のケースを含むことも可能である。
【0068】
一方、本開示の複数の実施例によると、カートリッジ(200)は、第1ケース(210)及び第2ケース(220)に分離されていない、一体型ケースに形成される場合もあり得る。 ただし、これに限られるわけではない。
一方、第1ケース(210)は、少なくとも1つの結合部(211)及び第1引掛部(212)を含むことが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
少なくとも1つの結合部(211)は、第1ケース(210)の一領域から外側に突出して形成されることが可能である。この場合、一領域は、第1ケース(210)が収容空間(120)に挿入されたとき、少なくとも1つの結合孔(130)が位置する領域になり得る。
【0069】
具体的に説明すると、少なくとも1つの結合部(211)は、カートリッジ(200)の少なくとも一部が収容空間(120)に挿入された場合、少なくとも1つの結合孔(130)に挿入されるとともに、少なくとも1つの結合孔(130)の外側に突出するように形成されることが可能である。従って、少なくとも1つの結合部(211)は、カートリッジ(200)の少なくとも一部が収容空間(120)に挿入された場合、カートリッジ(130)を筐体(100)に結合させることが可能である。ただしこれに限定されるわけではない。
【0070】
一方、本開示の複数の実施例によると、少なくとも1つの結合部(211)の形状は、少なくとも1つの結合孔(130)の形状に対応できる。従って、少なくとも1つの結合部(211)は、少なくとも1つの結合孔(130)に挿入されるとともに、外側に突出することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0071】
一方、本開示において、カートリッジ(200)は、筐体(100)に結合された場合、ユーザーが外力で分離することが可能である。
具体的に説明すると、少なくとも1つの結合部(211)は、カートリッジ(200)の少なくとも一部が収容空間(120)に挿入された場合、少なくとも1つの結合孔(130)の外側に突出していることが可能である。なお、ユーザーが少なくとも1つの結合部(211)に対し、カートリッジ(200)の内部方向に外力を加えて、カートリッジ(200)を筐体(100)から分離することが可能である。
【0072】
一方、本開示の複数の実施例によると、結合部(211)は、プラスチック又や樹脂系の材質で形成されている場合がある。この場合、カートリッジ(200)の内側に向かって、少なくとも1つの結合部(211)に外力を加えると、カートリッジ(200)は、内側に少し歪むように変形することが可能である。従って、カートリッジ(200)及び筐体(100)は、容易に分離することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0073】
一方、第1引掛部(212)は、カートリッジ(200)の少なくとも一部のみ収容空間(120)に挿入されるようにすることが可能である。そして、第1引掛部(212)は、第1ケース(210)に備えられることが可能である。
具体的に説明すると、第1引掛部(212)は、第1ケース(210)の下段に備えられ、第1ケース(210)の縁に沿って、外周面において突出して形成されることが可能である。この場合、第1ケース(210)が収容空間(120)に挿入された場合、第1引掛部(212)の上面が筐体(100)の下面に引っ掛かることが可能である。従って、第1ケース(210)を、第1引掛部(212)の上面が位置する領域まで、収容空間(120)に挿入することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0074】
一方、第2ケース(220)は、第2引掛部(221)、作用部(222)及びウィンドウ(223)を含むことが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
第2引掛部(221)は、第2ケース(220)の上段に備えられ、第2ケース(220)の縁に沿って、外周面において突出して形成されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0075】
一方、本開示の複数の実施例によると、第2引掛部(221)は、第1引掛部(212)と一領域が相互接触するように形成されることが可能である。
具体的に説明すると、第1ケース(210)及び第2ケース(220)が結合する場合、第1引掛部(212)の下面と第2引掛部(221)の上面とが相互接触することが可能である。この場合、第1ケース(210)及び第2ケース(220)により形成された内部充填空間に充填されている超音波伝達媒質の漏れを防ぐことができる。ただし、これに限られるわけではない。
【0076】
この場合、超音波伝達媒質は、カートリッジ(200)の中で発生した超音波が、外部に円滑に伝達されるようにする、一種の伝達媒体を意味することが可能である。例えば、超音波伝達媒質は、流動性固体又はオイル等になり得る。従来は、超音波伝達媒質として、水が使われる場合があった。このため、カートリッジ(200)の内部に超音波トランスデューサー(230)を移動させる駆動部(240)が設けられている場合、駆動部(240)は水によって腐食する場合があった。一方、本開示のように、超音波伝達媒質としてオイルを使用することで、カートリッジ(200)の内部に駆動部(240)が設けられていても、駆動部(240)が腐食することを防げる。
【0077】
一方、本開示の複数の実施例によると、第1引掛部(212)及び第2引掛部(221)の各々に備えられている少なくとも1つの締結孔に少なくとも1つのボルトが締結されることにで、第1ケース(210)と第2ケース(220)が結合されることが可能である。第1ケース(210)及び第2ケース(220)の結合方法に係る説明は、
図14乃至
図15の説明で後述する。
【0078】
作用部(222)は、カートリッジ(200)の下部に備えられ、高強度集束型超音波機器(10)から生成された高強度集束型超音波が外部に伝達される領域になり得る。
具体的に説明すると、作用部(222)は、筐体(100)の把持部(110)の鉛直断面の延長線上に少なくとも部分的に位置することが可能である。
より具体的に説明すると、ユーザーが、垂直方向に立っている高強度集束型超音波機器(10)の把持部(110)を片手で把持する場合、ユーザーの指は、水平方向に位置することが可能である。なお、作用部は、ユーザーの指と直交する方向に位置することが可能である。従って、ユーザーは、超音波を集束させる身体の特定の部位に、作用部(222)を容易に密着させることが可能である
作用部(222)の中央には、カートリッジ(200)の中で発生した高強度集束型超音波が外部に向かって通過するための開口部が設けられることが可能である。この場合、カートリッジ(200)の内部に設けられている超音波伝達媒質等が外部に流出する可能性があるため、開口部を防ぐための超音波透過性材質のウィンドウ(223)が設けられることが可能である。なお、本開示において、ウィンドウ(223)は、ポリイミド又はポリメチルペンテン等の超音波透過性フィルム等になり得る。ただし、これに限られるわけではない。
【0079】
一方、開口部は、第2ケース(220)の下面の外観が左右対称に形成されるように設けられることが可能である。 ただし、これに限られるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、カートリッジ(200)は、超音波伝達媒質の漏れを防ぐためのシーリング部材等を、第1引掛部(212)と第2引掛部(221)との間に備えることが可能である。以下、シーリング部材に係る説明は、
図13を用いて後述する。
【0080】
上述の構成によると、カートリッジ(200)は、筐体(100)と垂直方向に容易に着脱可能に結合されることが可能である。また、筐体部(200)の着脱を容易に行うことが可能である。
一方、本開示におけるカートリッジ(200)は、超音波の発生及び発生した超音波が集束される位置を調整するための複数の構成要素を含むことが可能である。以下、
図4を用いて本開示におけるカートリッジ(200)について説明する。
【0081】
図4は、本開示の複数の実施例におけるカートリッジの一例を説明するために
図3のA-A´の断面図を図示した図面である。
図4によると、カートリッジ(200)は、超音波トランスデューサー(230)、駆動部(240)、冷却部(260)及びバッファー部(270)を含むことが可能である。ただし、上述の構成要素は、カートリッジ(200)を実装するに当たり、必須のものではなく、カートリッジ(200)に含まれる構成要素は、上述の構成要素より多い場合も、少ない場合もある。
【0082】
本開示において、超音波トランスデューサー(230)は、制御部(140)の制御の下で、カートリッジ(200)の下方に向かって超音波を発生させることが可能である。そして、下方に向かって発生した超音波は、ウインドウ(223)を貫通して外部へ照射されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0083】
駆動部(240)は、カートリッジ(200)の中に配置され、制御部(140)の制御の下で、超音波トランスデューサー(230)を水平方向に移動させることが可能である。
具体的に説明すると、駆動部(240)は、回転力を発生させる駆動モーター、少なくとも1つのギア及び超音波トランスデューサー(230)と結合する移動モジュール等を含むことが可能である。そしt、駆動部(240)は、駆動モーターによって発生した回転力を利用し、超音波トランスデューサー(230)を水平移動させることが可能である。駆動部(240)が超音波トランスデューサー(230)を移動させる方法については、
図5乃至
図9の説明で後述する。
【0084】
一方、本開示の複数の実施例によると、駆動部(240)が超音波トランスデューサー(230)を水平移動させる範囲は、開口部の水平方向の長さ以下になり得る。この場合、超音波トランスデューサー(230)から発生した超音波は、超音波トランスデューサー(230)が駆動部(240)により水平移動しても、カートリッジ(200)の内部に調査されることなく、すべて外部に照射されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0085】
一方、カートリッジ(200)は冷却部(260)を備えることが可能である。そして、カートリッジ(200)の内部に入っている超音波伝達媒質の熱を冷やすことが可能である。
具体的に説明すると、駆動部(240)の動作と、超音波トランスデューサー(230)の超音波を発生させる動作とのうち、少なくとも1つにより熱が発生し、超音波伝達媒質の温度が上がることが可能である。その時、超音波伝達媒質を冷却させなければ、カートリッジ(200)の外観を形成する第1ケース(210)、第2ケース(220)、駆動部(240)及び超音波トランスデューサー(230)は損傷を受けることもあり得る。従って、カートリッジ(200)は冷却部(260)を備え、超音波伝達媒質に発生した熱を冷ますことが可能である。ただし、これに限られるわけではない。冷却部(260)に係る説明は、
図10乃至
図11を用いて後述する。
【0086】
一方、バッファー部(270)は、カートリッジ(200)の内部に少なくとも一部が配置され、カートリッジ(200)の中の圧力を一定にすることが可能である。
具体的に説明すると、カートリッジ(200)の中に入っている超音波伝達媒質は、熱が発生すると膨張する場合がある。この場合、バッファー部(270)は、超音波伝達媒質が膨張した分収縮することが可能である。これによって、バッファー部(270)は、カートリッジ(200)の中の圧力を一定にすることが可能である。バッファー部(270)に係る説明は、
図12乃至
図13を用いて後述する。
【0087】
一方、本開示において、駆動部(240)をカートリッジ(200)の内部において固定配置することが可能である。そして、超音波トランスデューサー(230)をカートリッジ(200)の内部において移動させることが可能である。以下、
図5を用いて本開示における駆動部(240)について説明する。
【0088】
図5は、本開示の複数の実施例における駆動部の一例を説明するための図面である。
図5に示す内容の特徴的な部分のうち、
図1乃至
図4を用いて既に説明した特徴と重複する部分については、
図1乃至
図4を用いて説明した内容を参照されたい。ここでは説明を省略する。
図5によると、カートリッジ(200)は、超音波トランスデューサー(230)、駆動部(240)及びブラケット(250)を含むことが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0089】
ブラケット(250)は、カートリッジ(200)の内部に固定結合され、駆動部(240)を固定させることが可能である。
具体的に説明すると、ブラケット(250)は、駆動部(240)を固定させるための左右支持台と上段支持台とのうち、少なくとも1つを備えることが可能である。そして、左右支持台又は上段支持台のうち、少なくとも1つは、カートリッジ(200)に固定結合されることが可能である。
例えば、ブラケット(250)を、ボルト、スクリュー、リベット、結合ピン又は接着剤等を使って、カートリッジ(200)の内側面に固定することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0090】
一方、ブラケット(250)の上段支持台の一領域において、バッファー部(270)の少なくとも一部が挿通されるバッファー孔を設けることが可能である。この場合、バッファー部(270)の一端はカートリッジ(200)の上段に結合することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。バッファー部(270)の形状については、
図12を用いて後述する。
【0091】
駆動部(240)は、駆動モーター(241)、少なくとも1つの支持ユニット(242)、回転部(243)、少なくとも1つのギア(244)、移動モジュール(245)及びガイド部(246)を含むことが可能である。ただし、上述の構成要素は、駆動部(240)を実装するに当たり、必須のものではなく、駆動部(240)に含まれる構成要素は、上述の構成要素より多い場合も、少ない場合もある。
【0092】
駆動モーター(241)は、少なくとも1つのギア(244)を通じて回転部(243)に回転力を伝達することで、移動モジュール(245)を移動させることが可能である。
例えば、駆動モーター(241)は、回転部(243)を時計回りに回転させることで、移動モジュール(245)を右側に移動させることが可能である。
他の例では、駆動モーター(241)は、回転部(243)を反時計回りに回転させることで、移動モジュール(245)を左側に移動させることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0093】
一方、駆動モーター(241)は、ACモーター、DCモーター及びBLDC(Brushless DC)モーター等になり得る。但し、これに限らず、多様なモーターを、本開示の複数の実施例において、駆動モーター(241)として使うことが可能である。少なくとも1つの支持ユニット(242)は、駆動モーター(241)を支持し、駆動部(240)をブラケット(250)に固定させることが可能である。
例えば、駆動モーター(241)を、ボルト、スクリュー、リベット、結合ピン又は接着剤等を使って、少なくとも1つの支持ユニット(242)に固定することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0094】
少なくとも1つのギア(244)は、駆動モーター(241)において発生した回転力を回転部(243)に伝達することが可能である。この場合、少なくとも1つのギア(244)のギアレシオがそれぞれ異なるように組み合わせられ、駆動モーター(241)において発生した回転力を一部減速させることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。少なくとも1つのギア(244)が回転部(243)に回転力を伝達する方法は、
図8の説明で後述する。
【0095】
一方、駆動モーター(241)において発生した回転力を回転部(243)に伝達することが可能である。
具体的に説明すると、回転部(243)は、少なくとも1つの支持ユニット(242)に回転可能に結合することが可能である。そしt、少なくとも1つの支持ユニット(242)に回転可能に結合した少なくとも1つのギア(244)を通じて、駆動モーター(241)において発生した回転力が回転部に伝わることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0096】
一方、本開示の複数の実施例によると、回転部(243)に、プーリー(pully)及びプーリーに結合されるベルトによって、駆動モーター(241)の回転力が伝達されることも可能である。
具体的に説明すると、駆動モーター(241)のシャフトには、第1プーリーが結合されることが可能である。そして、回転部(243)の一端には、第2プーリーが結合されることが可能である。また、第1プーリーと第2プーリーとは、少なくとも1つのベルトによって連結されることが可能である。従って、駆動モーター(241)において発生した回転力を回転部(243)に伝達することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0097】
一方、本開示において、回転部(243)の外周面の一領域に、ウオームねじが加工されることが可能である。つまい、回転部(243)の外周面の一領域においてウォームねじが加工されている場合、回転部(243)は、回転することで移動モジュール(245)を水平方向に移動させることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0098】
一方、本開示において、回転部(243)の一端は、少なくとも1つのギア(244)と結合することができ、回転部(243)の他端は、ブラケット(250)に回転可能に結合されることが可能である。
具体的に説明すると、ブラケット(250)は、回転部(243)の回転軸から延びる仮想線上に孔を設けることが可能である。そして、ブラケット(250)に設けられた孔にはベアリング等が結合されることが可能である。従って、回転部(243)の他端はブラケット(250)に回転可能に結合されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0099】
一方、移動モジュール(245)は、回転部(243)と結合し、回転部(243)の回転に伴って水平移動することが可能である。従って、移動モジュール(245)は、超音波トランスデューサー(230)を水平移動させることが可能である。
具体的に説明すると、移動モジュール(245)は、超音波トランスデューサー(230)を固定するための固定部を含むことが可能である。また、移動モジュール(245)は、雌ねじが形成され回転部(243)のウオームねじと噛み合い、回転部(243)の回転に伴って水平移動するブッシングを含むことが可能である。従って、移動モジュール(245)は、超音波トランスデューサー(230)を水平移動させることが可能である。移動モジュール(245)に係る説明は、
図6を用いて後述する。
【0100】
ガイド部(246)は、ブラケット(250)に固定結合され、移動モジュール(245)の水平移動をガイドすることが可能である。
具体的に説明すると、移動モジュール(245)の一領域にはガイド部(246)が挿入される挿入孔が設けられることが可能である。この場合、一領域は、回転部(243)の回転軸とは異なる任意の軸が結合されることのできる領域になり得る。
【0101】
例えば、一領域は、回転部(243)と噛み合うブッシングと、超音波トランスデューサー(230)を固定するための固定部との間の領域になり得るただし、これに限られるわけではない。
この場合、ガイド部(246)は、挿入孔に結合され、移動モジュール(245)が回転部(243)の回転によって一緒に回転することを防ぐことができる。従って、回転部(243)を通じて、移動モジュール(245)に伝達された回転力は、移動モジュール(245)を水平方向に移動させる力に転換されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。移動モジュール(245)に設けられた挿入孔についても
図6を用いて後述する。
【0102】
前述のようにガイド部(246)は、挿入孔(H)に結合され、移動モジュール(245)の回転を防ぐことができるが、これに制限されるわけではない。本開示の他の一実施例によると、ガイド部(246)は、超音波トランスデューサー(230)の作用する部分の端がカートリッジ(200)の一端に整列するようにする任意の構造を含むことが可能である。
【0103】
一例として、固定部(2451)の前後方向(移動モジュール(245)が移動する水平方向と直交する方向)の長さは、カートリッジ(200)の内側面の前後方向の長さに対応することも可能である。この場合、固定部(2451)は、超音波トランスデューサー(230)の作用する部分の一端が、カートリッジ(200)の一端に整列するようにカートリッジ(200)の内側面と接触し合うことが可能である。また、固定部(2451)がカートリッジ(200)の内側面と接触し合うことで、移動モジュール(245)の回転が防げりtpともに、回転部(243)の回転により水平方向に移動できる。ただし、これに限られるわけではない。
【0104】
図6は、本開示の複数の実施例における移動モジュールの一例を説明するための斜視図である。
図6によると、移動モジュール(245)は、固定部(2451)、ブッシング(2452)及び連結部(2453)を含むことが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0105】
固定部(2451)は、制御移動モジュール(245)の下方に備えられ、超音波トランスデューサー(230)を固定させることが可能である。
例えば、複数の超音波発生モジュールを含む超音波トランスデューサー(230)は、円柱型の外観を持つことが可能である。この場合、固定部(2451)は、超音波トランスデューサー(230)の外側の少なくとも一部に被さるように形成され、超音波トランスデューサー(230)を固定させることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0106】
ブッシング(2452)は、移動モジュール(245)の上方に設けられることが可能である。ブッシング(2452)には、回転部(243)に設けられているウオームねじと噛み合うように雌ねじが形成されることが可能である。そして、ブッシング(2452)は、回転部(243)から伝達された回転力を受けることが可能である。
この時、移動モジュール(245)の回転が抑止しされていなければ、移動モジュール(245)は、ブッシング(2452)から伝達された回転力を受けて回転することが可能である。従って、移動モジュール(245)は、回転を防止するために、固定部(2451)とブッシング(2452)との間にガイド部(246)を挿入する連結部(2453)を含むことが可能である。
【0107】
連結部(2453)は、固定部(2451)とブッシング(2452)との間に設けられ、固定部(2451)とブッシング(2452)とを連結することが可能である。また、連結部(2453)は、移動モジュール(245)がガイド部(246)に沿ってスライドするように、ガイドブ(246)が挿入される挿入孔(H)を備えることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
上述の構成によると、移動モジュール(245)は、回転部(423)とガイド部(246)と結合することが可能である。従って、移動モジュール(245)は、回転部(243)の回転によって水平方向に移動することが可能である。
【0108】
一方、本開示の複数の実施例によると、駆動モーター(241)は、少なくとも1つの支持ユニット(242)を介してブラケット(250)に固定されることが可能である。また、少なくとも1つの支持ユニットには、少なくとも1つのギア(244)が回転可能に結合されていることが可能である。この場合、駆動モーター(241)は、少なくとも1つのギア(244)を通じて回転部(243)に回転力を伝達することが可能である。以下、
図7及び
図8を用いて、本開示における駆動モーター(241)が回転部(243)に回転力を伝達する方法について説明する。
【0109】
図7は、本開示の複数の実施例における少なくとも1つの支持ユニットの結合関係を説明するための図面である。
図7を参照すると、少なくとも1つの支持ユニット(242)は、第1支持ユニット(2421)、第2支持ユニット(2422)、第3支持ユニット(2423)、少なくとも1つの連結棒(2424)、少なくとも1つの第1孔(2425)を含むことが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0110】
第1支持ユニット(2421)は、ブラケット(250)に固定結合されることが可能である。
例えば、第1支持ユニット(2421)を、ボルト、スクリュー、リベット、結合ピン又は接着剤等を使って、ブラケット(250)に固定することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0111】
第2支持ユニット(2422)は、第1支持ユニット(2421)に一定距離離れて固定結合されることが可能である。
具体的に説明すると、第1支持ユニット(2421)と第2支持ユニット(2422)とは、互いに対応する位置に少なくとも1つの第1孔(2425)を備えることが可能である。そして、少なくとも1つの第1孔(2425)に結合される少なくとも1つの連結棒(2424)を介して、一定距離離れて結合されることが可能である。
【0112】
より具体的に説明すると、少なくとも1つの連結棒(2424)は、両端の外径が、少なくとも1つの第1孔(2425)の内径と一致することが可能である。なお、少なくとも1つの連結棒(2424)は、一端は第1支持ユニット(2421)に設けられた少なくとも1つの第1孔(2425)に嵌合結合され、他端は第2支持ユニット(2422)に設けられている少なくとも1つの第1孔(2425)に嵌合結合されることが可能である。この場合、少なくとも1つの連結棒(2424)は、両端を除く一領域の外径が、少なくとも1つの第1孔(2425)の内径より大きいように形成されることが可能である。従って、少なくとも1つの連結棒(2424)は、第1連結部材(2421)と第2連結部材(2422)と、一定距離を置いて結合させることができる。ただし、これに限られるわけではない。
【0113】
一方、少なくとも1つの連結棒(2424)は、第2ホール(24241)を備えることが可能である。この場合、駆動モーター(241)は、第2ホール(24241)と少なくとも1つのボルト(2426)を介して結合されることが可能である。
具体的に説明すると、駆動モーター(241)は、第2支持ユニット(2422)と相互接触する面の一領域における、少なくとも1つのボルト(2426)が締結される、少なくとも1つのボルト溝(未図示)が設けられることが可能である。この場合、一領域は、少なくとも1つの第1孔(2425)が設けられている位置に対応する領域になり得る。この場合、少なくとも1つのボルト(2426)は、第1支持ユニット(2421)に設けられた少なくとも1つの第1孔(2425)及び第2孔(24241)と、第2支持ユニット(2422)に設けられている少なくとも1つの第1孔(2425)とに挿通され、少なくとも1つのボルト溝に締結されることが可能である。従って、駆動モーター(241)を第2支持ユニット(2422)に固定することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0114】
一方、第3支持ユニット(2423)は、第2支持ユニット(2422)に一定距離離れて設けられることが可能である。
具体的に説明すると、第3支持ユニット(2423)と第2支持ユニット(2422)とは、互いに対応する位置に少なくとも1つの第1孔(2425)を備えることが可能である。そして、少なくとも1つの第1孔(2425)に結合される少なくとも1つの連結棒(2424)を介して、一定距離離れて結合されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0115】
一方、本開示おいて、第2支持ユニット(2422)と第3支持ユニット(2423)とは、少なくとも1つの第3孔(2427)を備えることが可能である。この場合、少なくとも1つの第3孔(2427)は、少なくとも1つの支持ユニット(242)の間に配置される少なくとも1つのギア(244)が挿通されるための孔になり得る。
【0116】
例えば、駆動モーター(241)のシャフト(未図示)が設けられる一面は、第2支持ユニット(2422)の一面に密着して結合されることが可能である。この場合、少なくとも1つの第3孔(2427)が設けられていない場合は、駆動モーター(241)は、シャフトとシャフトに締結される少なくとも1つのギア(244)により、第2支持ユニット(2422)と結合することが不可能になる場合がある。従って、少なくとも1つの支持ユニット(242)は、シャフト又は少なくとも1つのギア(244)が挿通されるように、少なくとも1つの第3孔(2427)を備えることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0117】
一方、本開示において、少なくとも1つの支持ユニット(242)の間には、少なくとも1つの結合ピン(2428)が設けられることが可能である。この場合、少なくとも1つの結合ピン(2428)は、少なくとも1つのギア(244)を少なくとも1つの支持ユニット(242)の間に、回転可能に結合させることが可能である。
具体的に説明すると、第1支持ユニット(2421)と第2支持ユニット(2422)との各々は、互いに対応する領域に少なくとも1つの第4孔(2429)を備えることが可能である。そして、少なくとも1つの第4孔(2429)には、少なくとも1つの結合ピン(2428)が、回転可能に結合されることが可能である。
【0118】
例えば、少なくとも1つの結合ピン(2428)の両端の外径を、少なくとも1つの第3孔(2429)の内径より少なくすることが可能である。なお、少なくとも1つの結合ピン(2428)の一端は、第1支持ユニット(2429)に設けられた少なくとも1つの第3孔(2429)に回転可能に結合され、他端は第2支持ユニット(2422)に設けられている少なくとも1つの第3孔(2429)に回転可能に結合されることが可能である。この場合、少なくとも1つの結合ピン(2428)は、両端を除く一領域の外径が、少なくとも1つの第1孔(2429)の内径より大きいように形成されることが可能である。従って、少なくとも1つの連結ピン(2428)は、第1支持ユニット(2421)と第2支持ユニット(2422)との間に設けられることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0119】
一方、少なくとも1つの結合ピン(2428)には、少なくとも1つのギア(244)が固定結合されることが可能である。そして、少なくとも1つの結合ピン(2428)は、少なくとも1つのギア(244)の回転に伴って一緒に回転することが可能である。一方、本開示の複数の実施例によると、少なくとも1つのギア(244)は、駆動モーター(241)において発生した回転力を回転部(243)に伝達することが可能である。以下、
図8を用いて、本開示における少なくとも1つのギア(244)について説明する。
【0120】
図8は、本開示の複数の実施例における少なくとも1つのギアの一例を説明するための図面である。
図8を参照すると、駆動部(240)は、駆動モーター(241)、第1ギア(2441)、第2ギア(2442)、第1連動ギア(2443)、第3ギア(2444)、第2連動ギア(2445)、第4ギア(2446)、第3連動ギア(2447)、第5ギア(2448)及び連結軸(2449)を含むことが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0121】
第ギア(244)は、駆動モーター(241)のシャフト(未図示)と結合して回転力の伝達を受けることが可能である。この場合、第1ギア(2441)は、第2支持ユニット(2422)に設けられている第3孔(2427-1)に挿通されるように設けられることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
第2カートリッジ(2442)は、第1ギア(2441)と噛み合い、第1ギア(2441)から回転力の伝達を受けることが可能である。また、第1カートリッジ(2443)は、第2ギア(2442)と結合されており、第2ギア(2442)の回転に伴って一緒に回転することが可能である。
【0122】
具体的に説明すると、第1カートリッジ(2443)は、中心軸が第2ギア(2442)の中心軸と一致するように、第2ギア(2442)の一面に結合されることが可能である。そして、第1連動ギア(2443)と第2ギア(2442)とは、少なくとも1つの結合ピン(2428)と結合して第1支持ユニット(2421)と、第2支持ユニット(2422)との間に設けられることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0123】
第3ギア(2444)は、第1連動ギア(2443)と噛み合い、第1連動ギア(2443)から回転力の伝達を受けることが可能である。また、第2カートリッジ(2445)は、第3ギア(2444)と結合されており、第3ギア(2444)の回転に伴って一緒に回転することが可能である。
具体的に、第1連動ギア(2443)は、中心軸が、第2ギア(2442)の中心軸と一致するように、第2ギア(2442)の一面と結合することが可能である。そして、第1連動ギア(2443)と第2ギア(2442)とは、少なくとも1つの結合ピン(2428)と結合して第1支持ユニット(2421)と、第2支持ユニット(2422)との間に設けられることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0124】
第4ギア(2446)は、第2連動ギア(2445)と噛み合い、第2連動ギア(2445)から回転力の伝達を受けることが可能である。また、第3連動ギア(2447)は、第4ギア(2446)と結合されており、第4ギア(2446)の回転に伴って一緒に回転することが可能である。
具体的に、第3連動ギア(2447)は、中心軸が、第4ギア(2446)の中心軸と一致するように、第4ギア(2446)の一面と結合することが可能である。
【0125】
この場合、第3連動ギア(2447)は、第2支持ユニット(2422)に設けられている第3孔(2427-2)に、少なくとも一部が挿通されるように設けられることが可能である。この場合、第3孔(2427-2)の直径は、第3連動ギア(2447)の外径より大きくなり得る。従って、第3連動ギア(2447)は、少なくとも一部が第3孔(2447ー2)に挿通され、回転可能に設けられることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0126】
一方、第4連動ギア(2446)は、第3孔(2447ー2)に挿通されず、第1支持ユニット(2421)と第2支持ユニット(2422)との間に設けられることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
一方、第5ギア(2448)は、第3連動ギア(2447)と噛み合い、第3連動ギア(2447)から回転力の伝達を受けることが可能である。また、連結軸(2449)は、第5ギア(2448)と結合されており、第5ギア(2448)の回転に伴って一緒に回転することが可能である。この場合、連結軸(2449)は、第5ギア(2448)の回転力を回転部(243)に伝達するための部材になり得る。ただし、これに限られるわけではない。
【0127】
一方、連結軸(2449)とは、第3支持ユニット(2423)に設けられている第3孔(2427-3)に、少なくとも一部が挿通されるように設けられることが可能である。
具体的に説明すると、連結軸(2449)の一端は、第5ギア(2448)の一面に結合され、他端は第3孔(2427-3)に挿通されて、回転部(243)に結合されることが可能である。従って、第5ギア(2448)は、第3連動ギア(2447)から伝達された回転力を回転部(243)に伝達することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0128】
上述の構成によると、駆動モーター(241)において発生した回転力は、少なくとも1つのギア(244)を通じて回転部(243)に伝わることが可能である。また駆動部(240)は、少なくとも1つのギア(244)の組み合わせを通じて、回転部(243)の回転速度を適宜減速させることも、加速させることも可能である。ただし、これに限られるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、移動モジュール(245)は、回転部(243)に伝達された回転力によって、水平方向に移動することが可能である。以下、
図9を用いて本開示における移動モジュール(245)が移動する一例について説明する。
【0129】
図9は、本開示の複数の実施例において、移動モジュールが移動する方法の一例を説明するための図面である。
図9の(a)は、本開示の複数の実施例において、移動モジュールが左側に移動した一例を説明するための図面である。
図9の(b)は、本開示の複数の実施例において、移動モジュールが真ん中に位置する一例を説明するための図面である。
図9の(c)は、本開示の複数の実施例において、移動モジュールが右側に移動した一例を説明するための図面である。
【0130】
先ず、
図9の(b)を参照すると、本開示の複数の実施例における移動モジュール(245)は、駆動部(240)の真ん中に位置することが可能である。この場合、駆動部(240)における真ん中は、カートリッジ(200)における真ん中と一致することが可能である。
この場合、超音波トランスデューサー(230)において発生した超音波は、ウィンドウ(233)の真ん中を貫通し、外部へ照射されることが可能である。つまり、移動モジュール(245)が駆動部(240)の真ん中に位置している場合、超音波トランスデューサー(230)において発生する超音波は、筐体(100)及びカートリッジ(200)の垂直方向における中心軸から延長される位置に集束されることが可能である。従って、超音波が発生する位置を目視で確かめることができない場合でも、超音波が集束する位置を容易に予想できる。例えば、ユーザーは、追加動作がなくても、超音波トランスデューサー(230)において発生する超音波は、高強度集束型超音波機器(10)の真ん中から発生すると認識することが可能できる。ただし、これに限られるわけではない。
【0131】
一方、本開示の複数の実施例において、制御部(140)は、ユーザー入力部(111)を介してユーザーから高強度集束型超音波機器(10)の電源を切りたいという入力を受けた場合、移動モジュール(2450)が駆動部(240)の真ん中に位置するように駆動部(240)を制御できる。そしt、制御部(140)は、高強度集束型超音波機器(10)の電源を切ることもできる。ただし、これに限られるわけではない。
【0132】
一方、
図9の(a)を参照すると、移動モジュール(245)は、回転部(243)が反時計回りに回転することに伴って左側に水平移動することが可能である。また、
図9の(c)を参照すると、移動モジュール(245)は、回転部(243)が時計回りに回転することに伴って右側に水平移動することが可能である。但し、これに限らず、移動モジュール(245)は、回転部(243)が時計回りに回転することに伴って、右側に水平移動し、回転部(234)が反時計回りに回転することに伴って左側に水平移動することも可能である。
一方、本開示の複数の実施例において、移動モジュー(245)が左側に移動できる距離と、右側に移動できる距離とは、同一の距離になり得る。つまり、移動モジュール(245)は、カートリッジ部(200)の垂直軸を中心に、左右対称に移動することが可能である。
【0133】
一方、本開示の複数の実施例において、制御部(140)は、移動モジュールが左右に移動しながら、予め設定された時間の間、連続的に超音波を発生させるように超音波トランスデューサー(230)を制御できる。以下、制御部(140)が、移動モジュール(245)を移動させる間、超音波トランスデューサー(230)を制御する動作は、
図18乃至
図21の説明で後述する。
【0134】
上述の構成によると、移動モジュール(245)は、カートリッジ(200)の中において水平方向に移動することが可能である。なお、制御部(140)は、移動モジュール部(245)が水平方向に移動している間、超音波が発生するように、超音波トランスデューサー(230)を制御できる。
【0135】
一方、本開示の複数の実施例において、駆動部(240)が移動モジュール(245)を左右に移動させることによって、又は、超音波トランスデューサー(230)において超音波が発生することによって、カートリッジ(200)の中に充填されている超音波伝達媒質に熱が発生することが可能である。この場合、カートリッジ(200)は、発生した熱を冷ますための冷却部(260)を備えることが可能である。以下、
図10を用いて、本開示における冷却部(260)について説明する。
【0136】
図10は、本開示の複数の実施例における冷却部の一例を説明するための図面である。
図10を参照すると、冷却部(260)は、棒熱板(261)及び少なくとも1つの防熱ピン(262)を含むことができる。ただし、これに限られるわけではない。
棒熱板(261)は、カートリッジ(200)の上面の一部を形成することが可能である。この場合、棒熱板(261)の一面は、カートリッジ(200)の内部に備えられ、他面はカートリッジ(200)の外部に備えられることが可能である。この場合、棒熱板(261)の一面に超音波伝達媒質が接触し、他面には筐体(100)の収容空間(120)の中の空気と接触することが可能である。
【0137】
一方、棒熱板(261)は、超音波伝達媒質において発生した熱が外部に効率よく抜けるように、熱伝導度の高い材質で形成されることが可能である。
例えば、棒熱板(261)は、銀、銅、金、アルミニウム、合金、炭素の素材、又は、高分子素材等の材質で構成されている場合がある。ただし、これに限られるわけではない。
【0138】
一方、少なくとも1つの防熱ピン(262)は、超音波伝達媒質の熱を防熱板(261)に伝達することが可能である。
具体的に説明すると、少なくとも1つの棒熱ピン(262)は、棒熱板(261)の一面に設けられ、カートリッジ(200)の内部に向かって突出するように形成されることが可能である。この場合、少なくとも1つの防熱ピン(262)により、冷却部(260)が超音波伝達媒質と接触する面積が増加することが可能である。これによって、超音波伝達媒質において発生した熱がより速く冷却部(260)に伝達されることができ、超音波伝達媒質において発生した熱がより速く冷却されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例において、少なくとも1つの防熱ピン(262)は、マトリックス構造(matrix)を持つことが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0139】
上述の構成によると、カートリッジ(200)は冷却部(260)を通じて、超音波伝達媒質に発生した熱を冷ますことが可能である。これによって、カートリッジ(200)の中に設けられている少なくとも1つの構成要素が、熱によって損傷を受けることを防止できる。
一方、本開示の複数の実施例において、筐体(100)の収容空間(120)には、冷却部(260)を冷却させるための冷却ファンが設けられることも可能である。以下、
図11を用いて、冷却ファンについて説明する。
【0140】
図11は、本開示の複数の実施例における冷却ファンの一例を説明するための
図2のB-B´の断面図である。
図11を参照すると、冷却ファン(263)は、筐体(100)の内側に設けられ、冷却部(260)を冷却させることが可能である。
具体的に、冷却ファン(263)は、カートリッジ(200)の少なくとも一部が、筐体(100)に挿入されるように凹状に形成されている収容空間(120)の中に設けられることができる。そして、冷却ファン(263)は、制御部(140)の制御の下、冷却部(260)に向かって風邪を起こすことが可能である。この場合、カートリッジ(200)の中の超音波伝達媒質によって発生した熱は、より速く冷却されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0141】
一方、本開示の複数の実施例において、冷却ファン(263)は、収容溝(120)の中に設けられていない場合もある。
具体的に説明すると、筐体(100)には、収容空間(120)と連通するように、突き抜けて形成される換気口が設けられることが可能である。この場合、冷却ファン(263)は、換気口に設けられることも可能である。
【0142】
一方、冷却ファン(263)は、換気口に設けられる場合、収容空間(120)の中の空気が外部に排出されるように回転することが可能である。これによって、超音波伝達媒質から熱が伝達された収容空間(120)の中の空気は、冷却ファン(263)によって外部に排出されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例において、制御部(140)は、駆動部(240)の駆動モーター(241)を動作させることと連動して、冷却ファン(263)が回転するように制御することが可能である。
【0143】
本開示の他の複数の実施例において、制御部(140)は、超音波トランスデューサー(230)が超音波を発生させるように制御することと連動して、冷却ファン(263)が回転するように制御することができる。ただし、これに限られるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例において、制御部(140)は、センシング部(224)を通じてセンシングされたカートリッジ(200)の内部温度が、予め設定された温度以上の場合、冷却ファン(263)が動作するように制御することが可能である。この場合、センシング部(224)は、温度センサー等を含むことが可能である。
【0144】
具体的に説明すると、少なくとも1つの温度センサーは、カートリッジ(200)の中に設けられることが可能である。この場合、制御部(140)は、センシング部を通じて、カートリッジ(200)の内部温度を感知できる。なお、制御部(140)は、カートリッジ(200)の内部温度が予め設定された温度以上の場合、冷却ファン(263)が動作するように制御できる。この時、予め設定された温度は、保存部に事前に保存されている場合がある。ただし、これに限られるわけではない。
【0145】
上述の構成によると、超音波伝達媒質において発生した熱は、冷却ファン(263)によって、より速く冷却されることが可能である。
一方、超音波伝達媒質は、熱が発生すると膨張する場合がある。この場合、カートリッジ(200)の外観を形成する第1ケース(210)又は第2ケース(220)にひびや亀裂が発生する場合もある。従って、カートリッジ(200)の中には、超音波伝達媒質が膨張し体積が増えたとき、損傷を受けることを避けるためのバッファー部(270)が設けられることが可能である。以下、
図12乃至
図13を用いて、バッファー部(270)について説明する。
【0146】
図12は、本開示の複数の実施例におけるバッファー部の一例を説明するための図面である。
図12を参照すると、バッファー部(270)の一端は塞がっており、他端は空いている開放部(271)を持つ筒形の形状になり得る。
具体的に説明すると、バッファー部(270)の他端には、フランジ部(272)が設けられ、他端を除いく少なくとも一部は、カートリッジ(200)の中に配置されることが可能である。この場合、フランジ部(272)は、カートリッジ(200)の上面と結合することが可能である。従って、バッファー部(270)の開放部(271)は、カートリッジ(200)の外側に位置することが可能である。
【0147】
このような構造を通じて、バッファー部(270)は、超音波伝達媒質が熱により膨張する場合、カートリッジ(200)の内部圧力を一定に保つために収縮し、超音波伝達媒質が収縮する場合、カートリッジ(200)の内部圧力を一定に保つために膨張することが可能である。
具体的に説明すると、カートリッジ(200)の中の超音波伝達媒質が熱により膨張した場合、バッファー部(270)は収縮することで、内部の空気が開放部(271)を通じて筐体(100)の方向に排出されることが可能である。また、超音波伝達媒質が冷却された場合、バッファー部(270)は収縮した超音波伝達媒質の体積に合わせて膨張することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。超音波伝達媒質やバッファー部(270)が収縮又は膨張することに係る内容は、
図13の説明でより具体的に説明する。
【0148】
一方、本開示において、バッファー部(270)は、ゴム等の材質で形成されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、バッファー部(270)は、開放部(271)によって形成された内部空間にスペーサー(未図示)を設けることが可能である。
具体的に説明すると、バッファー部(270)は、超音波伝達媒質が熱によって膨張した場合、収縮することが可能である。なお、ゴムやその他の材質で形成されたバッファー部(270)は、開放部(271)によって形成された内側面が、収縮により相互接触することも可能である。超音波伝達媒質の熱が冷却され、収縮により体積が減っても、バッファー部(270)の内部面がくっついて、元の形状に戻れなければ、カートリッジ(200)の内部圧力を一定に保つことができなくなる可能性がある。従って、バッファー部(270)は、収縮時にバッファー部(270)の内部面に密着することを防ぐスペーサーを備えることが可能である。この場合、スペーサーは、バッファー部(270)の内部形状に対応する形状に形成されることが可能であるただし、これに限られるわけではない。
【0149】
一方、本開示において、スペーサーの材質は、ポリウレタンフォームになり得る。ただし、これに限られるわけではない。
上述の構成によると、バッファー部(270)は、カートリッジ(200)の中に充填されている超音波伝達媒質が熱により膨張した場合でも、カートリッジ(200)が損傷を受けることを防ぐことができる。なお、バッファー部(270)は、カートリッジ(200)の内部圧力を一定にすることが可能である。
【0150】
以下、
図13を用いて、超音波伝達媒質やバッファー部(270)が収縮又は膨張する一例について、より具体的に説明する。
図13は、本開示の複数の実施例における超音波伝達媒質及びバッファー部の一例を説明するための図面である。
図13の(a)は、本開示の複数の実施例において、超音波伝達媒質が膨張した場合のことを説明するための図面である。
図13の(b)は、本開示の複数の実施例において、超音波伝達媒質が収縮した場合のことを説明するための図面である。
【0151】
図13の(a)を参照すると、超音波伝達媒質(280)に、超音波トランスデューサー(230)又は駆動部(240)のうち、少なくとも1つの動作によって発生した熱が伝達されることが可能である。この場合、超音波伝達媒質(280)は膨張する場合がある。超音波伝達媒質(280)の膨張により、カートリッジ(200)が損傷を受ける場合がある。
具体的に説明すると、カートリッジ(200)の外観を形成する第1ケース(210)又は第2ケース(220)にひびや亀裂が発生する場合もある。このため、バッファー部(270)は、超音波伝達媒質(280)が膨張して体積が増えた分、収縮することが可能である。
【0152】
一方、
図13の(b)を参照すると、超音波伝達媒質(280)の温度が下がり、カートリッジ(200)の内部圧力が下がる場合がある。この場合、バッファー部(270)は膨張することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例において、カートリッジ(200)は、超音波伝達媒質が外部に流出されることを防ぐためにシーリング部材を備えることが可能である。以下、
図14を用いて、シーリング部材について説明する。
【0153】
図14は、本開示の複数の実施例におけるシーリング部材の一例を説明するための分割斜視図である。
図14を参照すると、カートリッジ(200)は、第1ケース(210)、第2ケース(220)及びシーリング部材(290)を含むことが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0154】
第1ケース(210)は、第1引掛部(212)、少なくとも1つの第1締結孔(213)及び少なくとも1つのインサート(insert)部材(214)を含むことが可能である。第2ケース(220)は、第2引掛部(221)、第1シーリング部材溝(225)、少なくとも1つの第2締結孔(226)及び少なくとも1つのボルト(227)を含むことが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0155】
少なくとも1つの第1締結孔(213)は、第1引掛部(212)に備えられ、少なくとも1つのボルト(227)が締結されることが可能である。
例えば、少なくとも1つの第1締結孔(213)は、内部に少なくとも1つのインサート部材(214)が固定結合されることが可能である。この時、少なくとも1つのインサート部材(214)は、雌ねじが加工され、少なくとも1つのボルト(227)と締結されることが可能な部材になり得る。ただし、これに限られるわけではない。
【0156】
一方、本開示において少なくとも1つのインサート部材(214)は、第1ケース(210)より剛性が優れている材質で形成されることが可能である。
例えば、第1ケース(210)は、プラスチック又は樹脂系の材質で形成されることが可能である。なお、少なくとも1つのインサート部材(214)は、鉄、銅、錫、ステンレス又は合金等の材質で形成されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0157】
一方、少なくとも1つの第2締結孔(226)は、第2引掛部(221)の一領域に形成され、少なくとも1つのボルト(227)が締結されることが可能である。この場合、一領域は、少なくとも1つの第1締結孔(213)が設けられている位置に対応する位置になり得る。つまり、少なくとも1つの第2締結孔は、少なくとも1つの第1締結孔に対応する位置に設けられることが可能である。
この場合、第1ケース(210)及び第2ケース(220)は、少なくとも1つの第2締結孔(226)に挿通され、少なくとも1つのインサート部材(214)に締結される少なくとも1つのボルト(227)を介して結合されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0158】
一方、本開示の複数の実施例によると、少なくとも1つのインサート部材(214)が設けられていない場合もある。この場合、少なくとも1つの第1締結孔(213)が雌ねじが設けられている場合がある。このため、少なくとも1つのボルト(227)は、少なくとも1つの第2締結孔(226)に挿通され、少なくとも1つの第1締結孔(213)に直接締結される場合もある。ただし、これに限られるわけではない。
【0159】
一方、本開示の複数の実施例において、少なくとも1つのボルト(227)は、一領域においてのみ、ねじ山が加工されている場合がある。この場合、一領域は、少なくとも1つのボルト(227)が少なくとも1つの第1締結孔(213)に締結される位置に対応する領域になり得る。ただし、これに限られるわけではない。
一方、第2引掛部(221)は、第1シーリング部材溝(225)を備えることが可能である。
具体的に説明すると、カートリッジ(200)は、第1ケース(210)と第2ケース(220)との間に設けられ、超音波伝達媒質(280)が外部に流出されることを防止するシーリング部材(290)を備えることが可能である。一方、シーリング部材(290)は、第2引掛部(221)を上面に設けられた第1シーリング部材溝(225)に嵌ることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0160】
一方、本開示の複数の実施例によると、第1シーリング部材溝(225)の形状は、シーリング部材(290)の形状に対応する場合がある。この場合、シーリング部材(290)は、第1シーリング部材溝(225)に嵌ることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0161】
一方、本開示の複数の実施例によると、第1シーリング部材溝(225)の形状は、シーリング部材(290)の形状に対応しない場合もある。
具体的に説明すると、本開示におけるシーリング部材(290)は、ゴム又は樹脂系の材質で形成されている場合がある。この場合、ゴム又は樹脂系の特性を持つシーリング部材(290)は、弾性力によって外形がある程度変形することが可能である。例えば、シーリング部材(290)は、外力が加えられていない場合は、原型を維持するが、外力が加えられた場合は、第1シーリング部材溝(225)に挿入されることのできる形状に変形されることも可能である。従って、第1シーリング部材溝(225)の形状は、シーリング部材(290)の形状に対応しない場合もある。ただし、これに限られるわけではない。
【0162】
一方、本開示の複数の実施例によると、第1シーリング部材溝(225)によって形成される高さ寸法は、シーリング部材(290)の高さ寸法以下になり得る。この場合、シーリング部材(290)は、第1シーリング部材溝(225)に嵌められた場合、少なくとも一部が第1シーリング部材溝(225)の外にはみ出ることが可能である。
【0163】
一方、シーリング部材(290)の少なくとも一部が第1シーリング部材溝(225)の外にはみ出ている場合、シーリング部材(290)は、第1ケース(210)と第2ケース(220)との結合により圧着されることが可能である。
具体的に説明すると、第1ケース(210)及び第2ケース(220)は、少なくとも1つのボルト(227)を介して締結される場合、第1引掛部(212)の下面と第2引掛部(221)の上面とが相互接触するように結合されることが可能である。この時、第1シーリング部材溝(225)の外部に、少なくとも一部がはみ出ているシーリング部材(290)が圧着されることが可能である。従って、カートリッジ(200)の中に充填されている超音波伝達媒質(280)の漏れを防ぐことが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0164】
一方、本開示の複数の実施例において、シーリング部材(290)及び第1シーリング部材溝(225)は、複数設けられている場合がある。
例えば、カートリッジ(200)は、外径が異なる少なくとも2つのシーリング部材を備えることも可能である。そして、第2引掛部(221)の上段には、少なくとも2つのシーリング部材の各々の外径に対応するように、少なくとも2つの第1シーリング部材溝が設けられることも可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0165】
一方、本開示の他の複数の実施例において、第1引掛部(212)は、下面にシーリング部材(290)が挿入される第2シーリング部材溝を備えることも可能である。ただし、これに限られるわけではない。
一方、本開示の他の複数の実施例によると、第2シーリング部材溝の形状は、シーリング部材(290)の形状に対応することが可能である。この場合、シーリング部材(290)は、第2シーリング部材溝に嵌められることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0166】
一方、本開示の他の複数の実施例によると、第2シーリング部材溝の形状は、シーリング部材(290)の形状に対応しない場合もある。ただし、これに限られるわけではない。
一方、本開示の他の複数の実施例によると、第2シーリング部材溝によって形成される高さ寸法は、シーリング部材(290)の高さ寸法以下になり得る。この場合、シーリング部材(290)は、第2シーリング部材溝に嵌められた場合、外側の少なくとも一部が第2シーリング部材溝の外にはみ出る場合がある。
一方、シーリング部材(290)の少なくとも一部が第2シーリング部材溝の外にはみ出ている場合、シーリング部材(290)は、第1ケース(210)と第2ケース(220)との結合により圧着されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0167】
一方、本開示の複数の実施例によると、第1引掛部(212)及び第2引掛部(221)の各々にシーリング部材溝が設けられることも可能である。
具体的に説明すると、第1引掛部(212)は、第1引掛部(212)の下面に第3シーリング部材溝を備えて、第2引掛部(221)は、第2引掛部(221)の上面に第4シーリング部材溝を備えることが可能である。この場合、第1引掛部(212)において第3シーリング部材溝が設けられる位置は、第2引掛部(221)において第4シーリング部材溝が設けられる位置に対応することが可能である。
【0168】
一方、第3シーリング部材溝と第4シーリング部材溝とが設けられる位置が対応する場合、第3シーリング部材溝と第4シーリング部材溝によって形成される高さ寸法は、シーリング部材(290)の高さ寸法以下になり得る。
具体的に説明すると、第1ケース(210)と第2ケース(220)とが結合する場合、第3シーリング部材溝と第4シーリング部材溝の各々の高さを合わせた寸法が形成される場合がある。この時に形成される高さ寸法は、シーリング部材(290)の高さ寸法以下になり得る。
【0169】
一方、シーリング部材(290)は、第1ケース(210)と第2ケース(220)との結合により圧着されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
一方、本開示の他の複数の実施例によると、第1引掛部(212)において第3シーリング部材溝が設けられる位置が、第2引掛部(221)において第4シーリング部材溝が設けられる位置と異なる場合がある。つまり、第3シーリング部材溝の径の寸法と、第4シーリング部材溝の径の寸法が異なる場合もある。この場合、シーリング部材(290)は、第3シーリング部材溝と第4シーリング部材溝の各々に挿入されるように複数設けられる場合がある。ただし、これに限られるわけではない。
【0170】
一方、本開示の他の複数の実施例によると、ケースは、第1ケース(210)と第2ケース(220)の他に、少なくとも1つのケースをさらに含むことが可能である。この場合、ある1つのケースと他のケースが結合される部分に上述のようなシーリング構造が設けられることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
上述の構成によると、シーリング部材(290)は、第1ケース(210)と第2ケース(220)との間に圧着されるように設けられることが可能である。従って、第1ケース(210)と第2ケース(220)との結合により形成された内部充填空間に充填されている超音波伝達媒質(280)の漏れを防ぐことができる。
【0171】
一方、本開示において、少なくとも1つのインサート部材(214)は、少なくとも1つの第1締結孔(213)の内部に挿入されることが可能である。以下、
図15を用いて、少なくとも1つの第1締結孔(213)の内部に固定結合される少なくとも1つのインサート部材(214)についてさらに説明する。
【0172】
図15は、本開示の複数の実施例における第1ケース及び第2ケースの締結方法の一例を説明するための、
図14のC-C´断面図である。
図15を参照すると、少なくとも1つのボルト(227)は、第1ケース(210)と第2ケース(220)とを結合させることが可能である。
具体的に説明すると、第1引掛部(212)に設けられた、少なくとも1つの第1締結孔(213)には、少なくとも1つのインサート部材(214)を挿入されることが可能である。この場合、少なくとも1つのボルト(227)は、第2引掛部(221)に設けられた、少なくとも1つの第2締結孔(226)には締結されずに挿通され、少なくとも1つのインサート部材(214)に締結されることが可能である。
【0173】
一方、少なくとも1つのインサート部材(214)の外径は、少なくとも1つの第1締結孔(213)の内径に対応するか、同一の寸法を持つことが可能である。この場合、少なくとも1つのインサート部材(214)は、少なくとも1つの第1締結孔(213)に嵌合結合されるか、締まりばめ結合されることが可能である。この場合、嵌合結合又は締まりばめ結合は、2つの部品が、嵌め合う前の寸法差によって、隙間又は干渉がある状態で嵌め合う関係を指すことが可能である。なお、この際の公差については、ISO、ASTM及びDIN等の標準規格を採用することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0174】
上述の構成によると、少なくとも1つの第1締結孔(213)には少なくとも1つのインサート部材(214)が挿入され、結合されることが可能である。この場合、少なくとも1つの第1締結孔(213)に直接ねじ山が加工され、少なくとも1つのボルト(227)が締結されるときに発生し得るひび(crack)又は損傷を減らすことが可能である。
【0175】
一方、本開示において、カートリッジ(200)の下部における一部の領域には、ユーザー又は患者の身体の少なくとも一部との接触を認識するセンシング部(224)が設けられることが可能である。この場合、制御部(140)は、センシング部(224)を通じて、ユーザーの身体の少なくとも一部とカートリッジ(200)との接触を認識することが可能である。以下、
図16乃至
図17を用いて、本開示におけるセンシング部(224)について説明する。
【0176】
図16は、本開示の複数の実施例におけるセンシング部の一例を説明するための底面図である。
図16を参照すると、カートリッジ(200)は、作用部(222)及び少なくとも2つの電極部(228)を含むことができる。ただし、これに限られるわけではない。
作用部(222)は、筐体(100)の鉛直断面の延長線上に少なくとも部分的に位置し、高強度集束型超音波機器(10)から生成された高強度集束型超音波が外部に伝達される領域になり得る。従って、少なくとも2つの電極部(228)及びウィンドウ(223)は、作用部(222)に含まれることも可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0177】
一方、本開示において少なくとも2つの電極部(228)の各々は、作用部(222)の側面方向に突出して形成された一領域に設けられることが可能である。つまり、作用部(222)は、高強度集束型超音波機器(10)の下面から見たとき、十字架の形状を持つことが可能である。なお、少なくとも2つの電極部(228)は、ユーザーの身体の少なくとも一部と接触できるように設けられることが可能である。
【0178】
一方、少なくとも2つの電極部(228)は電流を印加することが可能である。
具体的に説明すると、少なくとも2つの電極部(228)は、身体の少なくとも一部に、一定の周波数を持つ電流を印加することができる。この場合の周波数は、1kHz以上10MHz以下の範囲の周波数を持つ多周波数信号になり得る。ただし、これに限られるわけではない。
【0179】
例えば、少なくとも2つの電極部(228)は、
図16において作用部(222)の上方に位置する上側電極部と、
図16において作用部(222)の下方に位置する下側電極部とを含むことが可能である。この時、制御部(140)は、上側電極部に、一定の周波数を持つ電流を印加することができる。この場合、上記電流は、ユーザー又は患者の身体を通り、下側電極部に戻って来ることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0180】
一方、測定部(未図示)は、少なくとも2つの電極部(228)に電圧を印加し、印加された電圧に対応する電流を測定することが可能である。
例えば、測定部は上側電極部と下側電極部との間の電圧差を測定できる。ただし、これに限られるわけではない。
【0181】
一方、接触認識部(未図示)は、測定部から印加された電圧と、測定部から測定された電流とに基づき、インピーダンス値を生成し、インピーダンス値に基づいて接触を認識できる。
例えば、保存部には、人間の肌に係るインピーダンス値の範囲に関するデータが予め保存されている場合がある。この場合、接触認識部は、生成されたインピーダンス値が、予め保存された範囲内にあると認識した場合、少なくとも2つの電極部(228)が身体の少なくとも一部と接触したと認識することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0182】
一方、本開示の複数の実施例において、制御部(140)は、センシング部(224)を通じて作用部(222)又は少なくとも2つの電極部(228)が身体の少なくとも一部と接触したと認識した場合、超音波トランスデューサー(230)が超音波を発生させるように制御できる。
【0183】
一方、本開示の複数の実施例において、制御部(140)は、センシング部(224)を通じて、少なくとも2つの電極部(228)が身体の少なくとも一部と接触したと認識し、ユーザー入力部(111)を通じてタッチ入力が認識された場合、高強度集束型超音波が発生するように、高強度集束型超音波機器を制御することも可能である。制御部(140)が、センシング部(224)を介して超音波トランスデューサー(230)を制御する方法は、
図19乃至
図21の説明で後述する。
一方、本開示の複数の実施例において、制御部(140)は、センサーパターンを利用して、ユーザー又は患者の身体の少なくとも一部との接触を認識することもできる。以下、
図17を用いて、本開示におけるセンシング部(224)に係る他の一例について説明する。
【0184】
図17は、本開示の他の複数の実施例におけるセンシング部の一例を説明するための底面図である。
図17を参照すると、カートリッジ(200)の下面には、ユーザー又は患者の身体の少なくとも一部と接触できるようにセンサーパターン部(229)が設けられることが可能である。
【0185】
この場合、センサーパターン部(229)は、センサーパターン部(229)に身体の少なくとも一部が接近するとき、タッチ入力有無を検出するために、透明導電体やメタル等の素材で作られている場合がある。
例えば、センサーパターン部(229)は、ITO(Indium Tin Oxide)、ATO(Antimony Tin Oxide)、CNT(Carbon Nano Tube)、IZO(Indium Zinc Oxide)等の透明導電体で形成されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0186】
一方、本開示において、センサーパターン部(229)は、マトリックスの形に配列されるドットマトリックス型や線型のパターンが縦横に配列されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
タッチ検出部(未図示)は、センサーパターン部に連結され、タッチ静電容量が負荷されるとき、センサーパターン部の電圧変動値を検出し、タッチ信号を検出することが可能である。
【0187】
具体的には、タッチ検出部は、センサーパターン部における信号レベルが変動したか否かを検出することが可能である。
例えば、タッチ検出部は、センサーパターン部にタッチが発生していないときの電圧の大きさと、タッチが発生したときの電圧の大きさとの差を検出してタッチ信号を獲得することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0188】
一方、接触認識部(未図示)は、タッチ検出部から検出されたタッチ信号に基づき、接触を認識できる。
例えば、接触認識部は、タッチ検出部がタッチ信号を取得した場合、センサーパターン部(229)がユーザー又は患者の身体の少なくとも一部と接触したと認識できる。ただし、これに限られるわけではない。
【0189】
一方、本開示の複数の実施例において、制御部(140)は、センシング部(224)を通じてセンサーパターン部(229)が身体の少なくとも一部と接触したと認識した場合、超音波トランスデューサー(230)が超音波を発生させるように制御できる。一方、本開示の複数の実施例において、制御部(140)は、センシング部(224)を通じて、センサーパターン部(229)が身体の少なくとも一部と接触したと認識し、ユーザー入力部(111)を通じてタッチ入力が認識された場合、高強度集束型超音波が発生するように、高強度集束型超音波機器を制御することも可能である。 制御部(140)が、センシング部(224)を介して超音波トランスデューサー(230)を制御する方法は、
図19乃至
図21の説明で後述する。
【0190】
一方、本開示の複数の実施例によると、制御部(140)は、ユーザー入力部(111)を介して入力されたユーザー入力に基づき、第1モード又は第2モードに超音波が発生するように超音波トランスデューサー(230)を制御することが可能である。以下、
図18を用いて、制御部(140)が超音波トランスデューサー(230)を制御する方法の一例を説明する。
【0191】
図18は、本開示の複数の実施例において、制御部が超音波トランスデューサーを動作させる方法の一例を説明するためのフローチャートである。
図18を参照すると、制御部(140)は、ユーザー入力部(111)を通じて、ユーザーから超音波トランスデューサー(230)が超音波を発生させるモードの入力を受けることが可能である(S110)。この時、モードは、超音波トランスデューサー(230)において超音波が発生する方法であって、保存部に予め保存されている場合がある。ただし、これに限られるわけではない。
【0192】
一方、本開示の複数の実施例によると、ユーザー入力部(111)は、タッチセンサーを通じて、ユーザーからタッチ入力を受けることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
一方、本開示において、ユーザーがユーザー入力部(111)を通じて入力したモードは、高強度集束型超音波機器(10)に設けられているディスプレイ部(未図示)、光出力部(未図示)、又は、高強度集束型超音波機器(10)と接続している外部機器(未図示)に設けられているディスプレイ部にディスプレイされることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0193】
一方、制御部(140)は、ユーザーからの入力に基づき、超音波トランスデューサー(230)が第1モード又は第2モードに沿って超音波を発生させるように制御することが可能である(S120)。
この時、ユーザーからの入力は、タッチセンサーを通じたタッチ入力又は機械式入力手段による入力になり得る。ただし、これに限られるわけではない。
【0194】
一方、第1モードは、予め設定された時間間隔で、不連続的に超音波を発生させるモードになり得る。この時、予め設定された時間間隔は、保存部に事前に保存されている場合がある。ただし、これに限られるわけではない。
例えば、制御部(140)は、1秒間は超音波が発生し、1秒間は超音波が発生しないサイクル(cycle)を持つように、超音波トランスデューサー(230)を制御することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0195】
一方、第2モードは、予め設定された時間間隔で、連続的に超音波を発生させるモードになり得る。
例えば、制御部(140)は、保存部に予め保存されている、予め設定された時間が1分であり、第2モードが入力されたと認識した場合、1分間超音波トランスデューサー(230)が超音波を発生させるように制御できる。ただし、これに限られるわけではない。
【0196】
一方、本開示の複数の実施例において、制御部(140)は、第4モードに沿って超音波が発生するように、超音波トランスデューサー(230)を制御することもできる。この場合、第4モードは、タッチ入力が認識されている間、連続的に超音波を発生させるモードになり得る。ただし、これに限られるわけではない。
【0197】
一方、本開示の複数の実施例において、制御部(140)は、ユーザーからの入力に基づき、次の入力が発生する前まで、連続的に超音波トランスデューサー(230)が超音波を発生させるように制御することも可能である。つまり、ユーザーは、ユーザー入力部(111)を通じて超音波トランスデューサー(230)の動作をON/OFFさせることもできる。ただし、これに限られるわけではない。
【0198】
上述の構成のよると、制御部(140)は、ユーザーからの入力に基づき、超音波トランスデューサー(230)が超音波を発生させるように制御できる。
一方、制御部(140)は、センシング部(224)を通じて、ユーザー又は患者の身体の少なくとも一部との接触を認識した場合、超音波が発生するように超音波トランスデューサー(230)を制御できる。以下、
図19を用いて、制御部(140)が超音波トランスデューサー(230)を制御する方法の一例を説明する。
【0199】
図19は、本開示の複数の実施例において、ユーザー又は患者の身体の一部と作用部とが接触している場合に、制御部が超音波トランスデューサーを動作させる方法の一例を説明するためのフローチャートである。
図19を参照すると、制御部(140)は、センシング部(224)を通じて、作用部(222)がユーザー又は患者の身体の一部と接触したと認識することができる(S111、Yes)。なお、制御部(140)は、接触が認識されている間、ユーザー又は患者から入力を受けた第1モード又は第2モードに沿って超音波が発生するように、超音波トランスデューサー(230)を制御することが可能である(S112)。
【0200】
例えば、制御部(140)は、本開示の複数の実施例における少なくとも2つの電極部(228)を通じて、作用部(222)がユーザー又は患者の身体の少なくとも一部と接触していると認識することが可能である。他の例を挙げると、制御部(140)は、本開示の他の複数の実施例におけるセンサーパターン部(229)を通じて、作用部(222)がユーザー又は患者の身体の少なくとも一部と接触していると認識することが可能である。
【0201】
この場合、制御部(140)は、第1モード又は第2モードに沿って超音波が発生するように、超音波トランスデューサー(230)を制御することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
一方、制御部(140)は、センシング部(224)を通じて、作用部(222)がユーザー又は患者の身体の一部と接触していないと認識した場合(S111、No)、超音波が発生しないように超音波トランスデューサー(230)を制御できる。なお、制御部(140)は、センシング部(224)を通じて、作用部(222)がユーザー又は患者の身体の一部と接触しているか否かを、周期的又は非周期的に確認することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0202】
一方、本開示における制御部(140)は、センシング部(224)を通じて、ユーザー又は患者の身体の一部との接触が認識されている間にも、予め設定された時間が経過すると、超音波が発生しないように超音波トランスデューサー(230)を制御できる。
例えば、制御部(140)は、ユーザー入力部(111)を通じて、ユーザー又は患者から予め設定された時間の間、連続的に超音波を発生させる第2モードの入力を受けることが可能である。この場合、予め設定された時間は、2分になり得る。センシング部(224)を通じて接触が認識されている状態で2分が経過した場合、制御部(140)は、接触が認識されていても超音波が発生しないように、超音波トランスデューサー(230)を制御できる。この場合、高強度集束型超音波機器(10)が、不意に長時間超音波を照射する場合に発生し得る安全事故を予防できる。ただし、これに限られるわけではない。
【0203】
一方、本開示の複数の実施例において、制御部(140)は、センシング部(224)を通じて、接触が認識され、ユーザー入力部(111)を通じてタッチ入力が認識された場合、高強度集束型超音波が発生するように、超音波トランスデューサー(230)を制御することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0204】
上述の実施例によると、高強度集束型超音波機器(10)をユーザー又は患者がより便利に使用できる。
一方、本開示において、制御部(140)は、センシング部(224)を通じて接触が認識されている間、超音波が発生するように超音波トランスデューサー(230)を制御することも可能である。
図20を用いて、制御部(140)が超音波トランスデューサー(230)を制御する他の方法について説明する。
【0205】
図20は、本開示の他の複数の実施例において、制御部が、ユーザー又は患者の身体の一部と作用部とが接触している場合に、超音波トランスデューサーを動作させる方法の一例を説明するためのフローチャートである。
本開示の複数の実施例によると、保存部には、
図18及び
図19を用いて説明した第1モード及び第2モード以外に第3モードが保存されている場合がある。この場合、第3モードは、作用部(222)がユーザー又は患者の身体の少なくとも一部と接触している間、連続的に超音波が発生するモードになり得る。
【0206】
制御部(140)は、ユーザー入力部(111)を通じて、第3モードで超音波を発生させるという命令の入力を受けることができる。この場合、制御部(140)は、第3モードで超音波が発生するように、超音波トランスデューサー(230)を制御することが可能である。
具体的には、
図20を参照すると、制御部(140)は、センシング部(224)を通じて、作用部(222)がユーザー又は患者の身体の一部と接触したと認識することができる(S210、Yes)。なお、制御部(140)は、接触が認識されている間、連続的に超音波を発生させる第3モードで超音波トランスデューサー(230)を制御することが可能である(S220)。
【0207】
つまり、制御部(140)は、センシング部(224)を通じて接触が認識されている間、持続的に超音波が発生するように超音波トランスデューサー(230)を制御することが可能である。
この場合、ユーザー又は患者は、予め設定された時間等を考慮することなく、便利に連続的に患者の患部に施術を行うことが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0208】
一方、制御部(140)は、センシング部(224)を通じて、作用部(222)がユーザー又は患者の身体の一部と接触していないと認識した場合(S210、No)、超音波が発生しないように超音波トランスデューサー(230)を制御できる。なお、制御部(140)は、センシング部(224)を通じて、作用部(222)がユーザー又は患者の身体の一部と接触しているか否かを、周期的又は非周期的に確認することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0209】
上述の構成によると、ユーザー又は患者は、高強度集束型超音波機器(10)の作用部(222)をユーザー又は患者の身体の一部に接触させるだけで、容易に超音波を発生させることが可能である。
一方、本開示において、制御部(140)は、移動モジュール(245)の移動に基づき、超音波が発生するように超音波トランスデューサー(230)を制御することも可能である。以下、
図21を用いて、制御部(140)が駆動部(240)を通じて超音波トランスデューサー(230)を制御する方法について説明する。
【0210】
図21は、本開示の複数の実施例において、制御部が駆動部を通じて超音波トランスデューサーを動作させる方法の一例を説明するためのフローチャートである。
図21を参照すると、制御部(140)は、超音波トランスデューサー(230)を固定している移動モジュール(245)を移動させるように駆動部(240)を制御することが可能である(S310)。
例えば、制御部(140)は、超音波トランスデューサー(230)がカートリッジ(200)において水平移動するように、移動モジュール(245)を制御することができる。ただし、これに限られるわけではない。
【0211】
一方、制御部(140)は、超音波トランスデューサー(230)が移動中であると認識した場合(S320、Yes)、第1モード又は第2モードに沿って超音波が発生するように、超音波トランスデューサー(230)を制御することが可能である(S330)。
例えば、ユーザー又は患者から第1モードが入力された場合、制御部(140)は、超音波トランスデューサー(230)がカートリッジ(200)の中において、水平移動している間、予め設定された時間間隔で不連続的に超音波を発生させることが可能である。
他の例を挙げると、ユーザー又は患者から第2モードが入力された場合、制御部(140)は、超音波トランスデューサー(230)がカートリッジ(200)の中において、水平移動している間、予め設定された時間の間、連続的に超音波を発生させることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0212】
一方、制御部(140)は、超音波トランスデューサー(230)が移動中であると認識していない場合(S320、No)、超音波が発生しないように、超音波トランスデューサー(230)を制御することが可能である(S330)。そして、制御部(140)は、超音波トランスデューサー(230)が移動するように駆動部(240)を制御できる(S310)。
上述の
図1乃至
図21を通して、本開示における高強度集束型超音波機器(10)は、把持部(110)の鉛直断面の延長線上に作用部(222)を備えることが可能である。従って、ユーザー又は患者は、筐体(100)の把持部(110)を把持し、容易にカートリッジ(200)を皮膚に密着させることが可能である。
【0213】
ここに示された実施例に関する説明は、任意の本開示の技術分野において通常の知識を持つ者が、本開示を利用したり又は実施できるように提供される。 このような実施例に対する多様な変形は、本開示の技術分野において通常の知識を持つ者には明確に理解できるものであり、ここに定義された一般的な原理は、本開示の範囲を逸脱することなく他の実施例に適用されることができる。 従って、本開示はここに示す実施例によって限定されるものではなく、ここに示す原理及び新規な特徴と一貫する最広義の範囲で解釈されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高強度集束型超音波(High Intensity Focused Ultrasonic)を伝達する高強度集束型超音波機器であって、
前記高強度集束型超音波機器の筐体の一部をなし、ユーザーが把持可能な形状を形成する把持部;
前記把持部の鉛直断面の延長線上に少なくとも部分的に位置し、前記高強度集束型超音波機器から生成された高強度集束型超音波が外部へ伝達される作用部;
前記筐体の下側に垂直方向に着脱可能に結合されるカートリッジ;及び
前記カートリッジ中に少なくとも部分的に配置され、前記カートリッジ内部の圧力を一定の圧力に保つために拡張および膨張するバッファー部;
を含み、
前記筐体の垂直方向の中心軸は、前記カートリッジの垂直方向の中心軸と一直線上に位置する、
高強度集束型超音波機器。
【請求項2】
請求項1において、
前記作用部は、前記筐体の鉛直断面の延長線上に少なくとも部分的に位置する、
高強度集束型超音波機器。
【請求項3】
請求項1において、
前記筐体の垂直方向の中心軸は、前記作用部の垂直方向の中心軸と一直線上に位置する、
高強度集束型超音波機器。
【請求項4】
請求項1において、
前記カートリッジは、前記高強度集束型超音波を生成する超音波トランスデューサーと連結された駆動部を含み、
前記駆動部は駆動モーターを含み、前記駆動モーターは前記超音波トランスデューサーを前記カートリッジ中において、水平方向に移動させる、
高強度集束型超音波機器。
【請求項5】
請求項1において、
前記作用部は、前記把持部の鉛直断面の延長線上に少なくとも部分的に位置する、
高強度集束型超音波機器。
【請求項6】
請求項1において、
前記作用部は、前記カートリッジ内で発生した前記高強度集束型超音波が外部に向かって通過するように許容するための開口部を含み、そして
前記カートリッジ中に含まれた超音波伝達媒質が外部に流出することを防ぐために、超音波透過性材質のウィンドウが前記開口部に備えられる、
高強度集束型超音波機器。
【請求項7】
請求項1において、
前記カートリッジは、前記カートリッジ中に充填された超音波伝達媒質の熱を冷却する冷却部を含み、
前記筐体に配置された冷却ファンによって前記カートリッジの前記冷却部が冷却される、
高強度集束型超音波機器。
【請求項8】
請求項1において、
前記バッファー部は、前記カートリッジ中に配置された一端部で閉鎖され、そして前記一端部に対向する他端部で開放される、
高強度集束型超音波機器。
【請求項9】
請求項1において、
前記バッファー部は、前記カートリッジ内部の超音波伝達媒質の収縮した体積に合わせて膨張するように構成され、そして
前記バッファー部は、前記カートリッジ内部の超音波伝達媒質の膨張した体積に合わせて収縮するように構成される、
高強度集束型超音波機器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0213
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0213】
ここに示された実施例に関する説明は、任意の本開示の技術分野において通常の知識を持つ者が、本開示を利用したり又は実施できるように提供される。 このような実施例に対する多様な変形は、本開示の技術分野において通常の知識を持つ者には明確に理解できるものであり、ここに定義された一般的な原理は、本開示の範囲を逸脱することなく他の実施例に適用されることができる。 従って、本開示はここに示す実施例によって限定されるものではなく、ここに示す原理及び新規な特徴と一貫する最広義の範囲で解釈されるべきである。
以下に、本出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[請求項1]
高強度集束型超音波(High Intensity Focused Ultrasonic)を伝達する高強度集束型超音波機器であって、
前記高強度集束型超音波機器の筐体の一部をなし、ユーザー又は患者が把持可能な形状を持つ把持部;及び
前記把持部の鉛直断面の延長線上に少なくとも部分的に位置し、前記高強度集束型超音波機器から生成された高強度集束型超音波が外部へ伝達される作用部;
を含む、
高強度集束型超音波機器。
[請求項2]
請求項1において、
前記筐体の下側に対し、垂直方向に着脱可能に結合するカートリッジ;
をさらに含む、
高強度集束型超音波機器。
[請求項3]
請求項2において、
前記作用部は、
前記カートリッジの下部に設けられる、
高強度集束型超音波機器。
[請求項4]
請求項2において、
前記筐体における垂直方向の中心軸は、
前記カートリッジにおける垂直方向の中心軸と一直線上に位置する、
高強度集束型超音波機器。
[請求項5]
請求項2において、
前記カートリッジ及び前記筐体は、着脱可能な結合構造を持つ、
高強度集束型超音波機器。
[請求項6]
請求項5において、
前記結合構造は、
フック結合構造、嵌合結合構造、又は、ねじ結合構造を含む、
高強度集束型超音波機器。
[請求項7]
請求項6において、
前記フック結合構造は、
前記筐体から前記カートリッジに向かって延在する少なくとも1つのフックと、前記カートリッジに設けられ、少なくとも1つのフックが結合する少なくとも1つのフック溝とにより形成される、
高強度集束型超音波機器。
[請求項8]
請求項6において、
前記フック結合構造は、
前記カートリッジの一領域において突出して形成されている少なくとも1つのフックと、前記筐体に設けられ、前記少なくとも1つのフックが結合する、少なくとも1つのフック溝とにより形成される、
高強度集束型超音波機器。
[請求項9]
請求項6において、
前記嵌合結合構造は、
前記筐体における凹状の収容空間と、前記収容空間に挿入される前記カートリッジの一領域とにより形成される、
高強度集束型超音波機器。
[請求項10]
請求項9において、
前記収容空間の形状は、
前記カートリッジの一領域の形状に対応する、
高強度集束型超音波機器。
[請求項11]
請求項6において、
前記ねじ結合構造は、
前記筐体における凹状の収容空間に存在するねじ山と、前記収容空間に挿入される前記カートリッジの一領域に存在するねじ山との回転結合により形成される、
高強度集束型超音波機器。
[請求項12]
請求項2において、
前記筐体は、
前記筐体における凹状の収容空間と連通するように突き抜けて形成されている、少なくとも1つの結合孔;
を含み、
前記カートリッジは、
前記収容空間に少なくとも一部が挿入されている場合、前記少なくとも1つの結合孔に挿入されるとともに、前記少なくとも1つの結合孔の外側に突出するように形成される少なくとも1つの結合部;
を含む、
高強度集束型超音波機器。
[請求項13]
請求項12において、
前記少なくとも1つの結合部の形状は、
前記少なくとも1つの結合孔の形状に対応する、
高強度集束型超音波機器。