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特開2024-99896コネクタ、ケーブルコネクタアッセンブリ及びコネクタの接続構造
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024099896
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】コネクタ、ケーブルコネクタアッセンブリ及びコネクタの接続構造
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/6473 20110101AFI20240719BHJP
   H01R 4/02 20060101ALI20240719BHJP
   H01R 24/30 20110101ALI20240719BHJP
   H01R 24/28 20110101ALI20240719BHJP
   H01R 13/6477 20110101ALI20240719BHJP
【FI】
H01R13/6473
H01R4/02 Z
H01R24/30
H01R24/28
H01R13/6477
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023003502
(22)【出願日】2023-01-13
(71)【出願人】
【識別番号】000194918
【氏名又は名称】ホシデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫
(72)【発明者】
【氏名】玉木 文武
【テーマコード(参考)】
5E021
5E085
5E223
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA09
5E021FA14
5E021FB07
5E021FC23
5E021LA01
5E021LA10
5E085BB01
5E085BB21
5E085CC03
5E085DD01
5E085JJ03
5E223AB60
5E223AC19
5E223AC35
(57)【要約】
【目的】 本発明はコネクタの四つの端子の接続部を二列で配置し、端子の先端部を第2方向に配置する。
【構成】 コネクタCO1は端子200a~200dを備える。端子200aの接続部210aと端子200bの接続部210bとは、端子200cの接続部210cと端子200dの接続部210dとは、X-X’方向に間隔をあけて配置される。端子200aの接続部210aと端子200cの接続部210cとは、端子200bの接続部210bと端子200dの接続部210dとは、Z-Z’方向に間隔をあけて配置される。端子200a、200bの本体部220a、220bは接続部210a、210bからZ’方向に、端子200c、200dの本体部220c、220dは接続部210c、210dからZ方向に延び且つ端子200a~210dの先端部230a~230dが本体部220a~220dからY方向に延びる。
【選択図】 図4A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁性を有するボディと、第1端子と、第2端子と、第3端子と、第4端子とを備えており、
前記第1端子、前記第2端子、前記第3端子及び前記第4端子は第1方向に延在しており且つ前記ボディに部分的に保持されており、前記第1方向は、前記第1端子、前記第2端子、前記第3端子及び前記第4端子の延在方向であり、
前記第1端子は、第1接続部と、第1本体部と、第1先端部とを有しており、
前記第2端子は、第2接続部と、第2本体部と、第2先端部とを有しており、
前記第3端子は、第3接続部と、第3本体部と、第3先端部とを有しており、
前記第4端子は、第4接続部と、第4本体部と、第4先端部とを有しており、
前記第1端子の前記第1接続部、前記第2端子の前記第2接続部、前記第3端子の前記第3接続部及び前記第4端子の前記第4接続部は、それぞれ、前記ボディから露出又は突出しており、
前記第1端子の前記第1接続部と前記第2端子の前記第2接続部とは互いに第2方向に間隔をあけて配置されており、前記第3端子の前記第3接続部と前記第4端子の前記第4接続部とは互いに前記第2方向に間隔をあけて配置されており、前記第1端子の前記第1接続部と前記第3端子の前記第3接続部とは互いに第3方向に間隔をあけて配置されており、前記第2端子の前記第2接続部と前記第4端子の前記第4接続部とは互いに前記第3方向に間隔をあけて配置されており、前記第2方向は前記第1方向に略直交しており、前記第3方向は前記第1方向及び前記第2方向に略直交しており、
前記第1端子の前記第1本体部は、前記第1端子の前記第1接続部から前記第3方向の一方の成分を含む方向に延びており、前記第2端子の前記第2本体部は、前記第2端子の前記第2接続部から前記第3方向の一方の成分を含む方向に延びており、前記第3端子の前記第3本体部は、前記第3端子の前記第3接続部から前記第3方向の他方の成分を含む方向に延びており、前記第4端子の前記第4本体部は、前記第4端子の前記第4接続部から前記第3方向の他方の成分を含む方向に延びており、
前記第1端子の前記第1先端部は、前記第1端子の前記第1本体部から前記第1方向の一方の成分を含む方向に延びており且つ前記ボディから露出又は突出しており、前記第2端子の前記第2先端部は、前記第2端子の前記第2本体部から前記第1方向の一方の成分を含む方向に延びており且つ前記ボディから露出又は突出しており、前記第3端子の前記第3先端部は、前記第3端子の前記第3本体部から前記第1方向の一方の成分を含む方向に延びており且つ前記ボディから露出又は突出しており、前記第4端子の前記第4先端部は、前記第4端子の前記第4本体部から前記第1方向の一方の成分を含む方向に延びており且つ前記ボディから露出又は突出しており、
前記第1先端部、前記第2先端部、前記第3先端部及び前記第4先端部は、前記第2方向において間隔をあけて配置されているコネクタ。
【請求項2】
請求項1記載のコネクタにおいて、
前記第2本体部、前記第4本体部、前記第1本体部及び前記第3本体部は、この順で前記第2方向において間隔をあけて配置されており、
前記第2先端部、前記第4先端部、前記第1先端部及び前記第3先端部は、この順で前記第2方向において間隔をあけて配置されているコネクタ。
【請求項3】
請求項2記載のコネクタにおいて、
前記第1端子の前記第1接続部は、前記第2方向の一方側の第1端部と、前記第2方向の他方側の第2端部とを有しており、
前記第2端子の前記第2接続部は、前記第2方向の一方側の第1端部と、前記第2方向の他方側の第2端部とを有しており、
前記第3端子の前記第3接続部は、前記第2方向の一方側の第1端部と、前記第2方向の他方側の第2端部とを有しており、
前記第4端子の前記第4接続部は、前記第2方向の一方側の第1端部と、前記第2方向の他方側の第2端部とを有しており、
前記第1端子の前記第1本体部は、前記第1端子の前記第1接続部の前記第2端部から前記第3方向の一方の成分を含む方向に延びており、
前記第2端子の前記第2本体部は、前記第2端子の前記第2接続部の前記第2端部から前記第3方向の一方の成分を含む方向に延びており、
前記第3端子の前記第3本体部は、前記第3端子の前記第3接続部の前記第1端部から前記第3方向の他方の成分を含む方向に延びており、
前記第4端子の前記第4本体部は、前記第4端子の前記第4接続部の前記第1端部から前記第3方向の他方の成分を含む方向に延びているコネクタ。
【請求項4】
請求項2記載のコネクタにおいて、
前記第1端子の前記第1接続部は、前記第1方向の一方側の第3端部と、前記第1方向の他方側の第4端部とを有しており、
前記第2端子の前記第2接続部は、前記第1方向の一方側の第3端部と、前記第1方向の他方側の第4端部とを有しており、
前記第3端子の前記第3接続部は、前記第1方向の一方側の第3端部と、前記第1方向の他方側の第4端部とを有しており、
前記第4端子の前記第4接続部は、前記第1方向の一方側の第3端部と、前記第1方向の他方側の第4端部とを有しており、
前記第1端子の前記第1本体部は、前記第1端子の前記第1接続部の前記第3端部から前記第3方向の一方の成分を含む方向に延びており、
前記第2端子の前記第2本体部は、前記第2端子の前記第2接続部の前記第3端部から前記第3方向の一方の成分を含む方向に延びており、
前記第3端子の前記第3本体部は、前記第3端子の前記第3接続部の前記第3端部から前記第3方向の他方の成分を含む方向に延びており、
前記第4端子の前記第4本体部は、前記第4端子の前記第4接続部の前記第3端部から前記第3方向の他方の成分を含む方向に延びているコネクタ。
【請求項5】
請求項3又は4記載のコネクタにおいて、
前記第1端子、前記第2端子、前記第3端子及び前記第4端子は同一形状及び同一寸法を有するコネクタ。
【請求項6】
請求項1、2、3又は4記載のコネクタと、
ケーブルとを備えており、
前記ケーブルは、絶縁性を有する筒状の外側絶縁体と、導電性を有する筒状の外側導体と、絶縁性を有する筒状の第1内側絶縁体と、絶縁性を有する筒状の第2内側絶縁体と、絶縁性を有する筒状の第3内側絶縁体と、絶縁性を有する筒状の第4内側絶縁体と、第1電線と、第2電線と、第3電線と、第4電線とを備えており、
前記外側導体は、前記外側絶縁体内に配置されており、
前記第1内側絶縁体、前記第2内側絶縁体、前記第3内側絶縁体及び前記第4内側絶縁体は、前記外側導体内に配置された第1部と、前記外側導体外に配置された第2部とを各々有しており、
前記第1電線は、前記第1内側絶縁体内に配置された第1被覆部と、前記第1内側絶縁体の前記第2部から突出した第1突出部とを有しており、
前記第2電線は、前記第2内側絶縁体内に配置された第2被覆部と、前記第2内側絶縁体の前記第2部から突出した第2突出部とを有しており、
前記第3電線は、前記第3内側絶縁体内に配置された第3被覆部と、前記第3内側絶縁体の前記第2部から突出した第3突出部とを有しており、
前記第4電線は、前記第4内側絶縁体内に配置された第4被覆部と、前記第4内側絶縁体の前記第2部から突出した第4突出部とを有しており、
前記第1電線の前記第1突出部と前記第2電線の前記第2突出部とは前記第2方向で並ぶように配置されており、前記第3電線の前記第3突出部と前記第4電線の前記第4突出部とは前記第2方向で並ぶように配置されており、前記第1電線の前記第1突出部と前記第3電線の前記第3突出部とは前記第3方向で並ぶように配置されており、前記第2電線の前記第2突出部と前記第4電線の前記第4突出部とは前記第3方向で並ぶように配置されており、
前記第1電線の前記第1突出部は前記第1端子の前記第1接続部に接続されており、前記第2電線の前記第2突出部は前記第2端子の前記第2接続部に接続されており、前記第3電線の前記第3突出部は前記第3端子の前記第3接続部に接続されており、前記第4電線の前記第4突出部は前記第4端子の前記第4接続部に接続されているケーブルコネクタアッセンブリ。
【請求項7】
請求項6記載のケーブルコネクタアッセンブリにおいて、
前記コネクタの第1断面の断面視における前記第1端子の前記第1接続部、前記第2端子の前記第2接続部、前記第3端子の前記第3接続部及び前記第4端子の前記第4接続部の配列が、前記ケーブルの第2断面の断面視における前記第1電線の前記第1被覆部、前記第2電線の前記第2被覆部、前記第3電線の前記第3被覆部及び前記第4電線の前記第4被覆部の配列に対応しており、
前記第1断面は、前記コネクタの前記第2方向及び前記第3方向に沿った断面であり、
前記第2断面は、前記第1方向に延ばした状態の前記ケーブルの前記第2方向及び前記第3方向に沿った断面であるケーブルコネクタアッセンブリ。
【請求項8】
請求項6記載のケーブルコネクタアッセンブリにおいて、
前記第1電線の前記第1突出部が前記第1端子の前記第1接続部上にはんだ接続されており、
前記第2電線の前記第2突出部が前記第2端子の前記第2接続部上にはんだ接続されており、
前記第3電線の前記第3突出部が前記第3端子の前記第3接続部上にはんだ接続されており、
前記第4電線の前記第4突出部が前記第4端子の前記第4接続部上にはんだ接続されているケーブルコネクタアッセンブリ。
【請求項9】
請求項+記載のケーブルコネクタアッセンブリにおいて、
前記第4端子及び前記第4電線は差動信号のプラス信号及びマイナス信号のうちの何れか一方の信号を伝送可能な構成であり、前記第1端子及び前記第1電線は他方の信号を伝送可能な構成であるケーブルコネクタアッセンブリ。
【請求項10】
請求項1、2、3又は4記載のコネクタである第1コネクタと、
前記第1コネクタと接続された第2コネクタとを備えており、
前記第2コネクタは、絶縁性を有するボディと、第1端子と、第2端子と、第3端子と、第4端子とを備えており、
前記第2コネクタの前記ボディは、前記第2コネクタの前記第1端子、前記第2端子、前記第3端子及び前記第4端子を部分的に保持しており、
前記第2コネクタの前記第1端子は、第1実装部と、第1本体部と、第1先端部とを有しており、
前記第2コネクタの前記第2端子は、第2実装部と、第2本体部と、第2先端部とを有しており、
前記第2コネクタの前記第3端子は、第3実装部と、第3本体部と、第3先端部とを有しており、
前記第2コネクタの前記第4端子は、第4実装部と、第4本体部と、第4先端部とを有しており、
前記第2コネクタの前記第1端子の前記第1先端部、前記第2端子の前記第2先端部、前記第3端子の前記第3先端部、前記第4端子の前記第4先端部は、前記第1コネクタの前記第1端子の前記第1先端部、前記第2端子の前記第2先端部、前記第3端子の前記第3先端部、前記第4端子の前記第4先端部の配列に応じて、前記第2方向に間隔をあけて配置されており、且つ、前記第1コネクタの前記第1端子の前記第1先端部、前記第2端子の前記第2先端部、前記第3端子の前記第3先端部、前記第4端子の前記第4先端部に各々接触し電気的に接続されており、
前記第2コネクタの前記第1端子の前記第1実装部、前記第2端子の前記第2実装部、前記第3端子の前記第3実装部及び前記第4端子の前記第4実装部は、前記第2方向において間隔をあけて配置されているコネクタの接続構造。
【請求項11】
請求項10記載のコネクタの接続構造において、
ケーブルを更に備えており、
前記ケーブルは、絶縁性を有する筒状の外側絶縁体と、導電性を有する筒状の外側導体と、絶縁性を有する筒状の第1内側絶縁体と、絶縁性を有する筒状の第2内側絶縁体と、絶縁性を有する筒状の第3内側絶縁体と、絶縁性を有する筒状の第4内側絶縁体と、第1電線と、第2電線と、第3電線と、第4電線とを備えており、
前記外側導体は、前記外側絶縁体内に配置されており、
前記第1内側絶縁体、前記第2内側絶縁体、前記第3内側絶縁体及び前記第4内側絶縁体は、前記外側導体内に配置された第1部と、前記外側導体外に配置された第2部とを各々有しており、
前記第1電線は、前記第1内側絶縁体内に配置された第1被覆部と、前記第1内側絶縁体の前記第2部から突出した第1突出部とを有しており、
前記第2電線は、前記第2内側絶縁体内に配置された第2被覆部と、前記第2内側絶縁体の前記第2部から突出した第2突出部とを有しており、
前記第3電線は、前記第3内側絶縁体内に配置された第3被覆部と、前記第3内側絶縁体の前記第2部から突出した第3突出部とを有しており、
前記第4電線は、前記第4内側絶縁体内に配置された第4被覆部と、前記第4内側絶縁体の前記第2部から突出した第4突出部とを有しており、
前記第1電線の前記第1突出部と前記第2電線の前記第2突出部とは前記第2方向で並ぶように配置されており、前記第3電線の前記第3突出部と前記第4電線の前記第4突出部とは前記第2方向で並ぶように配置されており、前記第1電線の前記第1突出部と前記第3電線の前記第3突出部とは前記第3方向で並ぶように配置されており、前記第2電線の前記第2突出部と前記第4電線の前記第4突出部とは前記第3方向で並ぶように配置されており、
前記第1電線の前記第1突出部は前記第1端子の前記第1接続部に接続されており、前記第2電線の前記第2突出部は前記第2端子の前記第2接続部に接続されており、前記第3電線の前記第3突出部は前記第3端子の前記第3接続部に接続されており、前記第4電線の前記第4突出部は前記第4端子の前記第4接続部に接続されているコネクタの接続構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ、ケーブルコネクタアッセンブリ及びコネクタの接続構造に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には従来の第1コネクタが記載されている。また、下記特許文献2には従来の第2コネクタが記載されている。
【0003】
第1コネクタ及び第2コネクタに接続されるケーブルは、円筒状の外側絶縁体と、円筒状の外側導体と、円筒状の第1、第2、第3、第4内側絶縁体と、第1、第2、第3、第4電線(内側導体)とを備えている。外側導体は、外側絶縁体内に配置されており且つその長手方向の一端部が外側絶縁体から導出している。第1、第2、第3、第4内側絶縁体は、外側導体内に配置された第1部と、外側導体から第1方向の一方に導出した第2部とを各々有している。第1、第2、第3、第4電線は、第1、第2、第3、第4内側絶縁体内にそれぞれ配置された被覆部と、第1、第2、第3、第4内側絶縁体の第2部から突出した突出部とを各々有している。また、第1、第2、第3、第4電線は、外側導体内に配置された第1部と、外側導体から第1方向の一方に導出した第2部とを各々有している。第1、第2内側絶縁体の第1部及び第1、第2電線の第1部は第2方向に並んでおり、第3、第4内側絶縁体の第1部及び第3、第4電線の第1部は第2方向に並んでいる。第3、第4内側絶縁体の第1部及び第3、第4電線の第1部は、第1、第2内側絶縁体の第1部及び第1、第2電線の第1部に対して第3方向に並んでいる。すなわち、第1、第2、第3、第4内側絶縁体の第1部及び第1、第2、第3、第4電線の第1部は上下二列で配置されている。同様に、第1、第2、第3、第4内側絶縁体の第2部及び第1、第2、第3、第4電線の第2部も上下二列で配置されている。なお、第2方向は、第1方向に略直交しており、第3方向は、第1方向及び第2方向に略直交している。
【0004】
第1コネクタは、絶縁性を有するボディと、第1、第2、第3、第4端子とを備えている。第1、第2、第3、第4端子は、ボディに部分的に保持されており且つ上下二列で配置されている。第1、第2、第3、第4端子は、本体部と、先端部と、接続部とを有している。第1、第2、第3、第4端子の接続部が第1、第2、第3、第4電線の第2部と同様に上下二列で配置されている。第1、第2端子の接続部が第1、第2電線の突出部に接続され、第3、第4端子の接続部が第3、第4電線の突出部に接続されるようになっている。第1、第2、第3、第4端子の本体部は、第1、第2、第3、第4端子の接続部から第1方向に延びた板であって、ボディに固定されており且つ上下二列に配置されている。第1、第2、第3、第4端子の先端部は、第1、第2、第3、第4端子の本体部から第1方向に延びた板であって、上下二列に配置されている。
【0005】
第2コネクタは、絶縁性を有するボディと、第1、第2、第3、第4端子とを備えている。第1、第2、第3、第4端子は、ボディに一列で保持されている。すなわち、第1、第2、第3、第4端子の接続部、本体部及び先端部がそれぞれ第2方向に間隔をあけて配置されている。第1、第2、第3、第4端子の接続部が第1、第2、第3、第4電線の突出部に接続されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2020-155206号公報
【特許文献2】特開2018-163891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
第1コネクタの第1、第2、第3、第4端子の接続部は、ケーブルの第1、第2、第3、第4電線の突出部の配置に合わせて上下二列で配置されているが、第1コネクタの第1、第2、第3、第4端子の先端部も二列で配置されている。一方、第2コネクタの第1、第2、第3、第4端子の先端部は第2方向に間隔をあけて配置されているが、第2コネクタの第1、第2、第3、第4端子の接続部は、ケーブルの第1、第2、第3、第4電線の突出部の配置に合わせることなく、第2方向に間隔をあけて配置されている。
【0008】
本発明は、四つの端子の接続部を二列で配置し且つ四つの端子の先端部を第2方向に配置できるようにした新規なコネクタ、ケーブルコネクタアッセンブリ及びコネクタの接続構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様のコネクタは、絶縁性を有するボディと、第1端子と、第2端子と、第3端子と、第4端子とを備えている。第1端子、第2端子、第3端子及び第4端子は第1方向に延在しており且つボディに部分的に保持されている。第1方向は、第1端子、第2端子、第3端子及び第4端子の延在方向である。第1端子は、第1接続部と、第1本体部と、第1先端部とを有している。第2端子は、第2接続部と、第2本体部と、第2先端部とを有している。第3端子は、第3接続部と、第3本体部と、第3先端部とを有している。第4端子は、第4接続部と、第4本体部と、第4先端部とを有している。第1端子の第1接続部、第2端子の第2接続部、第3端子の第3接続部及び第4端子の第4接続部は、それぞれ、ボディから露出又は突出している。第1端子の第1接続部と第2端子の第2接続部とは互いに第2方向に間隔をあけて配置されている。第3端子の第3接続部と第4端子の第4接続部とは互いに第2方向に間隔をあけて配置されている。第1端子の第1接続部と第3端子の第3接続部とは互いに第3方向に間隔をあけて配置されている。第2端子の第2接続部と第4端子の第4接続部とは互いに第3方向に間隔をあけて配置されている。なお、第2方向は第1方向に略直交している。第3方向は第1方向及び第2方向に略直交している。第1端子の第1本体部は、第1端子の第1接続部から第3方向の一方の成分を含む方向に延びている。第2端子の第2本体部は、第2端子の第2接続部から第3方向の一方の成分を含む方向に延びている。第3端子の第3本体部は、第3端子の第3接続部から第3方向の他方の成分を含む方向に延びている。第4端子の第4本体部は、第4端子の第4接続部から第3方向の他方の成分を含む方向に延びている。第1端子の第1先端部は、第1端子の第1本体部から第1方向の一方の成分を含む方向に延びており且つボディから露出又は突出している。第2端子の第2先端部は、第2端子の第2本体部から第1方向の一方の成分を含む方向に延びており且つボディから露出又は突出している。第3端子の第3先端部は、第3端子の第3本体部から第1方向の一方の成分を含む方向に延びており且つボディから露出又は突出している。第4端子の第4先端部は、第4端子の第4本体部から第1方向の一方の成分を含む方向に延びており且つボディから露出又は突出している。第1先端部、第2先端部、第3先端部及び第4先端部は、第2方向において間隔をあけて配置されている。
【0010】
このような態様のコネクタによる場合、第1端子の第1接続部及び第2端子の第2接続部と、第3端子の第3接続部及び第4端子の第4接続部とが第3方向において二列で配置でき且つ第1端子の第1先端部、第2端子の第2先端部、第3端子の第3先端部及び第4端子の第4先端部が、第2方向において配置できる。
【0011】
なお、第1先端部、第2先端部、第3先端部及び第4先端部の第3方向の位置が略同じであってもよい。又は、第1先端部、第2先端部、第3先端部及び第4先端部のうちの少なくとも一つの先端部の第3方向の位置が、残りの先端部の第3方向の位置と相違していてもよい。又は、第1先端部、第2先端部、第3先端部及び第4先端部の第3方向の位置が、それぞれ相違していてもよい。
【0012】
第1本体部、第2本体部、第3本体部及び第4本体部は、第2方向において間隔をあけて配置されていてもよい。
【0013】
第2本体部、第4本体部、第1本体部及び第3本体部は、この順で第2方向において間隔をあけて配置されていてもよい。第2先端部、第4先端部、第1先端部及び第3先端部は、この順で第2方向において間隔をあけて配置されていてもよい。
【0014】
又は、第4本体部、第2本体部、第3本体部及び第1本体部は、この順で第2方向に間隔をあけて配置されていてもよい。第4先端部、第2先端部、第3先端部及び第1先端部は、この順で第2方向に間隔をあけて配置されていてもよい。
【0015】
又は、第4本体部、第2本体部、第1本体部及び第3本体部は、この順で第2方向に間隔をあけて配置されていてもよい。第4先端部、第2先端部、第1先端部及び第3先端部は、この順で第2方向に間隔をあけて配置されていてもよい。
【0016】
又は、第2本体部、第4本体部、第3本体部及び第1本体部は、この順で第2方向に間隔をあけて配置されていてもよい。第2先端部、第4先端部、第3先端部及び第1先端部は、この順で第2方向に間隔をあけて配置されていてもよい。
【0017】
第1端子の第1接続部は、第2方向の一方側の第1端部と、第2方向の他方側の第2端部とを有していてもよい。第2端子の第2接続部は、第2方向の一方側の第1端部と、第2方向の他方側の第2端部とを有していてもよい。第3端子の第3接続部は、第2方向の一方側の第1端部と、第2方向の他方側の第2端部とを有していてもよい。第4端子の第4接続部は、第2方向の一方側の第1端部と、第2方向の他方側の第2端部とを有していてもよい。
【0018】
第1端子の第1接続部は、第1方向の一方側の第3端部と、第1方向の他方側の第4端部とを有していてもよい。第2端子の第2接続部は、第1方向の一方側の第3端部と、第1方向の他方側の第4端部とを有していてもよい。第3端子の第3接続部は、第1方向の一方側の第3端部と、第1方向の他方側の第4端部とを有していてもよい。第4端子の第4接続部は、第1方向の一方側の第3端部と、第1方向の他方側の第4端部とを有していてもよい。
【0019】
第1端子の第1本体部は、第1端子の第1接続部の第2端部又は第1端部から第3方向の一方の成分を含む方向に延びていてもよい。第2端子の第2本体部は、第2端子の第2接続部の第2端部又は第1端部から第3方向の一方の成分を含む方向に延びていてもよい。
【0020】
第3端子の第3本体部は、第3端子の第3接続部の第1端部又は第2端部から第3方向の他方の成分を含む方向に延びていてもよい。第4端子の第4本体部は、第4端子の第4接続部の第1端部又は第2端部から第3方向の他方の成分を含む方向に延びていてもよい。
【0021】
第1端子の第1本体部は、第1端子の第1接続部の第3端部又は第4端部から第3方向の一方の成分を含む方向に延びていてもよい。第2端子の第2本体部は、第2端子の第2接続部の第3端部又は第4端部から第3方向の一方の成分を含む方向に延びていてもよい。第3端子の第3本体部は、第3端子の第3接続部の第3端部又は第4端部から第3方向の他方の成分を含む方向に延びていてもよい。第4端子の第4本体部は、第4端子の第4接続部の第3端部又は第4端部から第3方向の他方の成分を含む方向に延びていてもよい。
【0022】
第1端子、第2端子、第3端子及び第4端子は同一形状及び同一寸法を有していてもよいが、これに限定されるものではない。
【0023】
第1端子、第2端子、第3端子及び第4端子は、周方向に180度交互に回転させた状態でボディに保持されている。周方向は、コネクタの第2方向及び第3方向に沿った第1断面に設けられた仮想円の周方向とすることが可能である。
【0024】
本発明の一態様のケーブルコネクタアッセンブリは、上記した何れかの態様のコネクタと、ケーブルとを備えていてもよい。
【0025】
ケーブルは、絶縁性を有する筒状の外側絶縁体と、導電性を有する筒状の外側導体と、絶縁性を有する筒状の第1内側絶縁体と、絶縁性を有する筒状の第2内側絶縁体と、絶縁性を有する筒状の第3内側絶縁体と、絶縁性を有する筒状の第4内側絶縁体と、第1電線と、第2電線と、第3電線と、第4電線とを備えていてもよい。外側導体は、外側絶縁体内に配置されていてもよい。第1内側絶縁体、第2内側絶縁体、第3内側絶縁体及び第4内側絶縁体は、外側導体内に配置された第1部と、外側導体外に配置された第2部とを各々有していてもよい。第1電線は、第1内側絶縁体内に配置された第1被覆部と、第1内側絶縁体の第2部から突出した第1突出部とを有していてもよい。第2電線は、第2内側絶縁体内に配置された第2被覆部と、第2内側絶縁体の第2部から突出した第2突出部とを有していてもよい。第3電線は、第3内側絶縁体内に配置された第3被覆部と、第3内側絶縁体の第2部から突出した第3突出部とを有していてもよい。第4電線は、第4内側絶縁体内に配置された第4被覆部と、第4内側絶縁体の第2部から突出した第4突出部とを有していてもよい。第1電線の第1突出部と第2電線の第2突出部とは第2方向で並ぶように配置されていてもよい。第3電線の第3突出部と第4電線の第4突出部とは第2方向で並ぶように配置されていてもよい。第1電線の第1突出部と第3電線の第3突出部とは第3方向で並ぶように配置されていてもよい。第2電線の第2突出部と第4電線の第4突出部とは第3方向で並ぶように配置されていてもよい。第1電線の第1突出部は第1端子の第1接続部に接続されていてもよい。第2電線の第2突出部は第2端子の第2接続部に接続されていてもよい。第3電線の第3突出部は第3端子の第3接続部に接続されていてもよい。第4電線の第4突出部は第4端子の第4接続部に接続されていてもよい。
【0026】
コネクタの第1断面の断面視における第1端子の第1接続部、第2端子の第2接続部、第3端子の第3接続部及び第4端子の第4接続部の配列が、ケーブルの第2断面の断面視における第1電線の第1被覆部、第2電線の第2被覆部、第3電線の第3被覆部及び第4電線の第4被覆部の配列に対応していてもよい。第2断面は、第1方向に延ばした状態のケーブルの第2方向及び第3方向に沿った断面とすることが可能である。
【0027】
第1電線の第1突出部が第1端子の第1接続部上にはんだ接続されていてもよい。第2電線の第2突出部が第2端子の第2接続部上にはんだ接続されていてもよい。第3電線の第3突出部が第3端子の第3接続部上にはんだ接続されていてもよい。第4電線の第4突出部が第4端子の第4接続部上にはんだ接続されていてもよい。
【0028】
第4端子及び第4電線は差動信号のプラス信号及びマイナス信号のうちの何れか一方の信号を伝送可能な構成であり、第1端子及び第1電線は他方の信号を伝送可能な構成であってもよい。第3端子及び第3電線は差動信号のプラス信号及びマイナス信号のうちの何れか一方の信号を伝送可能な構成であり、第2端子及び第2電線は他方の信号を伝送可能な構成であってもよい。
【0029】
本発明の一態様のコネクタの接続構造は、上記した何れかの態様のコネクタである第1コネクタと、この第1コネクタと接続された第2コネクタとを備えていてもよい。
【0030】
第2コネクタは、絶縁性を有するボディと、第1端子と、第2端子と、第3端子と、第4端子とを備えていてもよい。第2コネクタのボディは、第2コネクタの第1端子、第2端子、第3端子及び第4端子を部分的に保持していてもよい。第2コネクタの第1端子は、第1実装部と、第1本体部と、第1先端部とを有していてもよい。第2コネクタの第2端子は、第2実装部と、第2本体部と、第2先端部とを有していてもよい。第2コネクタの第3端子は、第3実装部と、第3本体部と、第3先端部とを有していてもよい。第2コネクタの第4端子は、第4実装部と、第4本体部と、第4先端部とを有していてもよい。
【0031】
第2コネクタの第1端子の第1先端部、第2端子の第2先端部、第3端子の第3先端部、第4端子の第4先端部は、第1コネクタの第1端子の第1先端部、第2端子の第2先端部、第3端子の第3先端部、第4端子の第4先端部の配列に応じて、第2方向に間隔をあけて配置されており、且つ、第1コネクタの第1端子の第1先端部、第2端子の第2先端部、第3端子の第3先端部、第4端子の第4先端部に各々接触し電気的に接続されていてもよい。第2コネクタの第1端子の第1実装部、第2端子の第2実装部、第3端子の第3実装部及び第4端子の第4実装部は、第2方向において間隔をあけて配置されていてもよい。
【0032】
コネクタの接続構造は、上記した何れかの態様のケーブルを更に備えていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1A】本発明の実施例1に係るコネクタアッセンブリの正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図1B】実施例1のコネクタアッセンブリの背面、底面及び右側面から表した斜視図である。
図2A】実施例1のコネクタアッセンブリの図1A中の2A-2A拡大断面図である。
図2B】実施例1のコネクタアッセンブリの図1A中の2B-2B拡大断面図である。
図2C】実施例1のコネクタアッセンブリの図2A中の2C-2C拡大断面図である。
図2D】実施例1のコネクタアッセンブリの図2A中の2D-2D拡大断面図である。
図2E】実施例1のコネクタアッセンブリの図2A中の2E-2E拡大断面図である。
図2F】実施例1のコネクタアッセンブリの図2C中の2F-2F拡大断面図である。
図2G】実施例1のコネクタアッセンブリの図2C中の2G-2G拡大断面図である。
図3A】実施例1のコネクタアッセンブリの正面、平面及び左側面から表した分解斜視図である。
図3B】実施例1のコネクタアッセンブリの背面、底面及び左側面から表した分解斜視図である。
図4A】実施例1のコネクタアッセンブリのコネクタのボディ並びに第1~第4端子及びケーブルの正面、平面及び右側面から表した分解斜視図である。
図4B】実施例1のコネクタアッセンブリのコネクタのボディ並びに第1~第4端子及びケーブルの背面、底面及び左側面から表した分解斜視図である。
図5A】実施例1のコネクタアッセンブリのコネクタの第1設計変更の図2Cに対応する拡大断面図である。
図5B】実施例1のコネクタアッセンブリのコネクタの第1設計変更の図2Dに対応する拡大断面図である。
図6A】実施例1のコネクタアッセンブリのコネクタの第2設計変更の図2Cに対応する拡大断面図である。
図6B】実施例1のコネクタアッセンブリのコネクタの第2設計変更の図2Dに対応する拡大断面図である。
図7A】実施例1のコネクタアッセンブリのコネクタの第3設計変更の図2Cに対応する拡大断面図である。
図7B】実施例1のコネクタアッセンブリのコネクタの第3設計変更の図2Dに対応する拡大断面図である。
図8A】本発明の実施例1に係るコネクタの接続構造の斜視図であって、第1コネクタと第2コネクタとを接続した状態を示す図である。
図8B】実施例1の接続構造の斜視図であって、第1コネクタと第2コネクタとの接続を解除した状態を示す図である。
図9A】実施例1の接続構造の図2Bに対応する断面図である。
図9B】実施例1の接続構造の図2Fに対応する断面図である。
図9C】実施例1の接続構造の図2Gに対応する断面図である。
図10A】実施例1の接続構造の第2コネクタの正面、平面及び左側面から表した斜視図である。
図10B】実施例1の接続構造の第2コネクタの正面、底面及び右側面から表した斜視図である。
図11A】実施例1の接続構造の第2コネクタの正面、平面及び左側面から表した分解斜視図である。
図11B】実施例1の接続構造の第2コネクタの背面、底面及び右側面から表した分解斜視図である。
図12A】本発明の実施例2に係るコネクタアッセンブリの図2Fに対応する拡大断面図である。
図12B】実施例2のコネクタアッセンブリの図2Gに対応する拡大断面図である。
図13】実施例2のコネクタアッセンブリの第1~第4端子の正面、平面及び右側面から表した拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の実施例1及びその設計変更例を含む複数の実施例について説明する。なお、後述する実施例及び設計変更例の各構成要素は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能であることに留意されたい。また、後述する実施例の各態様及び設計変更例における各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能であることにも留意されたい。
【実施例0035】
以下、本発明の実施例1及びその設計変更例を含む複数の実施例に係るコネクタアッセンブリA1(以下、単に「アッセンブリA1」とも称する。)について、図1A図7Bを参照しつつ説明する。図1A図4Bには、実施例1のアッセンブリA1が示されている。図5A及び図5Bには、実施例1のアッセンブリA1の第1設計変更例が示されている。図6A及び図6Bには、実施例1のアッセンブリA1の第2設計変更例が示されている。図7A及び図7Bには、実施例1のアッセンブリA1の第3設計変更例が示されている。図1A図2B及び図2F図4Bには、Y-Y’方向(第1方向)が示されている。図1A図2E及び図3A図7Bには、X-X’方向(第2方向)が示されている。図1A図1B及び図2C図7Bには、Z-Z’方向(第3方向)が示されている。Y-Y’方向は、Y方向(第1方向の一方)と、Y’方向(第1方向の他方)とを含む。X-X’方向は、Y-Y’方向に略直交する方向であり、且つX方向(第2方向の一方)と、X’方向(第2方向の他方)とを含む。Z-Z’方向は、Y-Y’方向とX-X’方向に略直交する方向であり且つZ’方向(第3方向の一方)と、Z方向(第3方向の他方)とを含む。
【0036】
アッセンブリA1は、コネクタCO1(第1コネクタ)と、ケーブルCAとを備えている。ケーブルCAは、外側絶縁体OJと、外側導体SHと、第1内側絶縁体Daと、第2内側絶縁体Dbと、第3内側絶縁体Dcと、第4内側絶縁体Ddと、第1電線Wa(内側導体)と、第2電線Wb(内側導体)と、第3電線Wc(内側導体)と、第4電線Wd(内側導体)とを備えている。なお、図1A図2B及び図2F図4Bにおいて、ケーブルCAはその一部のみが図示されている。
【0037】
外側絶縁体OJは、絶縁性を有する素材で構成されており且つY-Y’方向に延びる略円筒である。外側絶縁体OJは、Y方向側の第1端部を有する。
【0038】
外側導体SHは、導電性を有する素材(例えば、編み組みされた銅線又は金属箔等の導体等)で構成されており且つY-Y’方向に延びる略円筒である。外側導体SHは、外側絶縁体OJ内に配置された第1部SH1を有している。また、外側導体SHは、外側絶縁体OJ外に配置された第2部SH2を更に有していてもよい。外側導体SHの第2部SH2は、Y’方向に折り返されて外側絶縁体OJの第1端部上に配置されていてもよいし(図1A図5B参照)、外側絶縁体OJの第1端からY方向側に突出していてもよい(図示なし)。
【0039】
第1内側絶縁体Da、第2内側絶縁体Db、第3内側絶縁体Dc及び第4内側絶縁体Ddは、それぞれ、絶縁性を有する素材で構成されており且つY-Y’方向に延びる筒である。第1内側絶縁体Daは、外側導体SH内に配置された第1部Da1と、第1部Da1に対してY方向側に位置しており且つ外側導体SH外に配置された第2部Da2とを有している。第2内側絶縁体Dbは、外側導体SH内に配置された第1部Db1と、第1部Db1に対してY方向側に位置しており且つ外側導体SH外に配置された第2部Db2とを有している。第3内側絶縁体Dcは、外側導体SH内に配置された第1部Dc1と、第1部Dc1に対してY方向側に位置しており且つ外側導体SH外に配置された第2部Dc2とを有している。第4内側絶縁体Ddは、外側導体SH内に配置された第1部Dd1と、第1部Dd1に対してY方向側に位置しており且つ外側導体SH外に配置された第2部Dd2とを有している。
【0040】
第1電線Wa、第2電線Wb、第3電線Wc及び第4電線Wdは、それぞれ、導電性を有する素材(例えば、銅線又は軟銅線等)で構成されている。
【0041】
第1電線Waは、第1被覆部Wa1と、第1突出部Wa2とを有している。第2電線Wbは、第2被覆部Wb1と、第2突出部Wb2とを有している。第3電線Wcは、第3被覆部Wc1と、第3突出部Wc2とを有している。第4電線Wdは、第4被覆部Wd1と、第4突出部Wd2とを有している。
【0042】
第1電線Waの第1被覆部Wa1は、第1内側絶縁体Daに被覆されており且つ第1内側絶縁体Da内に配置されている。第1電線Waの第1突出部Wa2は、第1被覆部Wa1に対してY方向側に位置しており、第1内側絶縁体DaからY方向に突出しており且つ第1内側絶縁体Da外に配置されている。
【0043】
第2電線Wbの第2被覆部Wb1は、第2内側絶縁体Dbに被覆されており且つ第2内側絶縁体Db内に配置されている。第2電線Wbの第2突出部Wb2は、第2被覆部Wb1に対してY方向側に位置しており、第2内側絶縁体DbからY方向に突出しており且つ第2内側絶縁体Db外に配置されている。
【0044】
第3電線Wcの第3被覆部Wc1は、第3内側絶縁体Dcに被覆されており且つ第3内側絶縁体Dc内に配置されている。第3電線Wcの第3突出部Wc2は、第3被覆部Wc1に対してY方向側に位置しており、第3内側絶縁体DcからY方向に突出しており且つ第3内側絶縁体Dc外に配置されている。
【0045】
第4電線Wdの第4被覆部Wd1は、第4内側絶縁体Ddに被覆されており且つ第4内側絶縁体Dd内に配置されている。第4電線Wdの第4突出部Wd2は、第4被覆部Wd1に対してY方向側に位置しており、第4内側絶縁体DdからY方向に突出しており且つ第4内側絶縁体Dd外に配置されている。
【0046】
第1電線Waは、外側導体SH内に配置された第1部Wa3と、外側導体SH外に配置された第2部Wa4とを有している。第1電線Waの第1部Wa3は、第1電線Waの第1被覆部Wa1のY’方向側の部分であって、外側導体SH内に配置されている。第1電線Waの第2部Wa4は、第1電線Waの第1被覆部Wa1の第1部Wa3に対するY方向側の部分と、第1電線Waの第1突出部Wa2とを有している。第1電線Waの第2部Wa4は外側導体SHからY方向に導出されている。
【0047】
第2電線Wbは、外側導体SH内に配置された第1部Wb3と、外側導体SH外に配置された第2部Wb4とを有している。第2電線Wbの第1部Wb3は、第2電線Wbの第2被覆部Wb1のY’方向側の部分であって、外側導体SH内に配置されている。第2電線Wbの第2部Wb4は、第2電線Wbの第2被覆部Wb1の第1部Wb3に対するY方向側の部分と、第2電線Wbの第2突出部Wb2とを有している。第2電線Wbの第2部Wb4は外側導体SHからY方向に導出されている。
【0048】
第3電線Wcは、外側導体SH内に配置された第1部Wc3と、外側導体SH外に配置された第2部Wc4とを有している。第3電線Wcの第1部Wc3は、第3電線Wcの第3被覆部Wc1のY’方向側の部分であって、外側導体SH内に配置されている。第3電線Wcの第2部Wc4は、第3電線Wcの第3被覆部Wc1の第1部Wc3に対するY方向側の部分と、第3電線Wcの第3突出部Wc2とを有している。第3電線Wcの第2部Wc4は外側導体SHからY方向に導出されている。
【0049】
第4電線Wdは、外側導体SH内に配置された第1部Wd3と、外側導体SH外に配置された第2部Wd4とを有している。第4電線Wdの第1部Wd3は、第4電線Wdの第2被覆部Wb1のY’方向側の部分であって、外側導体SH内に配置されている。第4電線Wdの第2部Wd4は、第4電線Wdの第4被覆部Wd1の第1部Wd3に対するY方向側の部分と、第4電線Wdの第4突出部Wd2とを有している。第4電線Wdの第2部Wd4は外側導体SHからY方向に導出されている。
【0050】
第1内側絶縁体Daの第1部Da1並びにその内部の第1電線Waの第1部Wa3と、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1並びにその内部の第2電線Wbの第1部Wb3と、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1並びにその内部の第3電線Wcの第1部Wc3と、第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1並びにその内部の第4電線Wdの第1部Wd3とは、外側絶縁体OJの周方向に捻られた状態で、外側導体SH内に配置されていてもよいが(図1B図2A図2B及び図2G参照)。
【0051】
この場合、ケーブルCAをY-Y’方向に延ばした状態で、ケーブルCAのX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った複数の断面のそれぞれの断面視において、第1内側絶縁体Daの第1部Da1並びに第1電線Waの第1部Wa3と、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1並びに第2電線Wbの第1部と、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1並びに第3電線Wcの第1部Wc3と、第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1並びに第4電線Wdの第1部Wd3とが、この順で反時計回りに並ぶように配置されている。複数の断面のうちの第2断面(図2E参照)の断面視において、第1内側絶縁体Daの第1部Da1並びに第1電線Waの第1部Wa3と、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1並びに第2電線Wbの第1部Wb3とがX-X’方向で並ぶように配置されており、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1並びに第3電線Wcの第1部Wc3と、第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1並びに第4電線Wdの第1部Wd3とがX-X’方向で並ぶように配置されており、第1内側絶縁体Daの第1部Da1並びに第1電線Waの第1部Wa3と、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1並びに第3電線Wcの第1部Wc3とがZ-Z’方向で並ぶように配置されており、且つ、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1並びに第2電線Wbの第1部Wb3と、第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1並びに第4電線Wdの第1部Wd3とがZ-Z’方向で並ぶように配置されている。
【0052】
第1内側絶縁体Daの第1部Da1並びにその内部の第1電線Waの第1部Wa3と、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1並びにその内部の第2電線Wbの第1部Wb3と、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1並びにその内部の第3電線Wcの第1部Wc3と、第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1並びにその内部の第4電線Wdの第1部Wd3とは、外側絶縁体OJの周方向に捻られた状態で、捻られず、外側導体SHに沿って延びた状態で、外側導体SH内に配置されていてもよい(図示なし)。この場合、ケーブルCAの前記複数の断面(第2断面を含む。)のそれぞれの断面視において、第1内側絶縁体Daの第1部Da1並びに第1電線Waの第1部Wa3と、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1並びに第2電線Wbの第1部Wb3とがX-X’方向で並ぶように配置されており、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1並びに第3電線Wcの第1部Wc3と、第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1並びに第4電線Wdの第1部Wd3とがX-X’方向で並ぶように配置されており、第1内側絶縁体Daの第1部Da1並びに第1電線Waの第1部Wa3と、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1並びに第3電線Wcの第1部Wc3とがZ-Z’方向で並ぶように配置されており、且つ、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1並びに第2電線Wbの第1部Wb3と、第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1並びに第4電線Wdの第1部Wd3とがZ-Z’方向で並ぶように配置されている。
【0053】
何れの場合も、第4電線Wdの第1部Wd3と第1電線Waの第1部Wa3とが外側絶縁体OJを中心軸に対して対角に位置し且つ第2電線Wbの第1部Wb3と第3電線Wcの第1部Wc3とが外側絶縁体OJを中心軸に対して対角に位置するように、第1内側絶縁体Daの第1部Da1並びに第1電線Waの第1部Wa3と、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1並びに第2電線Wbの第1部Wb3と、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1並びに第3電線Wcの第1部Wc3と、第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1並びに第4電線Wdの第1部Wd3とが配置されていてもよい。
【0054】
また、第1電線Waの第1突出部Wa2と第2電線Wbの第2突出部Wb2とがX-X’方向で並ぶように、第1内側絶縁体Daの第2部Da2並びにその内部の第1電線Waの第2部Wa4と、第2内側絶縁体Dbの第2部Db2並びにその内部の第2電線Wbの第2部Wb4とが配置されており、第3電線Wcの第3突出部Wc2と第4電線Wdの第4突出部Wd2とがX-X’方向で並ぶように、第3内側絶縁体Dcの第2部Dc2並びにその内部の第3電線Wcの第2部Wc4と、第4内側絶縁体Ddの第2部Dd2並びにその内部の第4電線Wdの第2部Wd4とが配置されており、第1電線Waの第1突出部Wa2と第3電線Wcの第3突出部Wc2とがZ-Z’方向で並ぶように、第1内側絶縁体Daの第2部Da2並びにその内部の第1電線Waの第2部Wa4と、第3内側絶縁体Dcの第2部Dc2並びにその内部の第3電線Wcの第2部Wc4と配置されており、且つ、第2電線Wbの第2突出部Wb2と第4電線Wdの第4突出部Wd2Wd4とがZ-Z’方向で並ぶように、第2内側絶縁体Dbの第2部Db2並びにその内部の第2電線Wbの第2部Wb4と、第4内側絶縁体Ddの第2部Dd2並びにその内部の第4電線Wdの第2部Wd4と配置されている(図2C図2F図2G図3図4B図5A図6A及び図7A参照)。
【0055】
コネクタCO1は、ボディ100と、第1端子200aと、第2端子200bと、第3端子200cと、第4端子200dとを備えている。
【0056】
ボディ100は、絶縁性を有する素材で構成されている。例えば、ボディ100は、成形樹脂で構成されていてもよいし、3Dプリンタによって形成された絶縁樹脂で構成されていてもよい。
【0057】
ボディ100は、中間部110と、後端部120とを有している。中間部110は、ボディ100のX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面が略多角形状(図1A図7Bでは、略四角形)又は略円形状の部位である。後端部120は、ボディ100のX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面が略多角形状又は略円形状の部位であって、中間部110からY’方向に延びている。後端部120は、以下の(1)又は(2)の何れかの構成を更に有していてもよい。
【0058】
(1)後端部120は、第1収容凹部121aと、第2収容凹部121bと、第3収容凹部121cと、第4収容凹部121dとを有している(図2C図2F図2G図3A図5A図6A及び図7A参照)。第1収容凹部121a及び第2収容凹部121bは、それぞれ、後端部120のZ方向側の面に設けられており且つZ方向及びY’方向に開放されている。第3収容凹部121c及び第4収容凹部121dは、それぞれ、後端部120のZ’方向側の面に設けられており且つZ方向及びY’方向に開放されている。第1収容凹部121a、第2収容凹部121b、第3収容凹部121c及び第4収容凹部121dは、それぞれ、X方向側の第1端部と、X’方向側の第2端部とを有している。
【0059】
第1収容凹部121aと第2収容凹部121bとは、互いにX-X’方向に間隔をあけて配置されている。第3収容凹部121cと第4収容凹部121dとは、互いにX-X’方向に間隔をあけて配置されている。第1収容凹部121aと第3収容凹部121cとは、互いにZ-Z’方向に間隔をあけて配置されている。すなわち、第3収容凹部121cは、第1収容凹部121aに対してZ’方向側に配置されている。第2収容凹部121bと第4収容凹部121dとは、互いにZ-Z’方向に間隔をあけて配置されている。すなわち、第4収容凹部121dは、第2収容凹部121bに対してZ’方向側に配置されている。
【0060】
(2)後端部120は、第1収容穴と、第2収容穴と、第3収容穴と、第4収容穴とを有している(図示なし)。第1収容穴、第2収容穴、3収容穴及び第4収容穴は、それぞれ、後端部120のY’方向側の面に設けられており、Y方向に延びており且つY’方向に開放されている。第1収容穴、第2収容穴、第3収容穴及び第4収容穴は、それぞれ、X方向側の第1端部と、X’方向側の第2端部とを有している。
【0061】
第1収容穴と第2収容穴とは、互いにX-X’方向に間隔をあけて配置されている。第3収容穴と第4収容穴とは、互いにX-X’方向に間隔をあけて配置されている。第1収容穴と第3収容穴とは、互いにZ-Z’方向に間隔をあけて配置されている。すなわち、第3収容穴は、第1収容穴に対してZ’方向側に配置されている。第2収容穴と第4収容穴とは、互いにZ-Z’方向に間隔をあけて配置されている。すなわち、第4収容穴は、第2収容穴に対してZ’方向側に配置されている。
【0062】
中間部110及び後端部120は、第1保持孔122aと、第2保持孔122bと、第3保持孔122cと、第4保持孔122dとを有している。
【0063】
第1保持孔122aは、第1収容凹部121a又は第1収容穴からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第1斜め方向又は第2斜め方向)に延びており、第1収容凹部121a又は第1収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。なお、第1斜め方向は、Z’方向及びX方向の成分を含む方向である。第2斜め方向は、Z’方向及びX’方向の成分を含む方向である。
【0064】
第1保持孔122aは、例えば、第1孔122a1と第2孔122a2とを有している。第1保持孔122aの第1孔122a1は、第1収容凹部121a又は第1収容穴の第2端部(図2C及び図6A参照)又は第1端部(図5A及び図7A参照)からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第1斜め方向又は第2斜め方向)に延びており、第1収容凹部121a又は第1収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。第1保持孔122aの第2孔122a2は、第1保持孔122aの第1孔122a1からY方向に延びており、第1保持孔122aの第1孔122a1に対してY方向側に位置しており且つ第1保持孔122aの第1孔122a1に連通している(図2A及び図2B参照)。なお、第1保持孔122aの第2孔122a2は省略可能である。
【0065】
第3保持孔122cは、第3収容凹部121c又は第3収容穴からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第3斜め方向又は第4斜め方向)に延びており、第3収容凹部121c又は第3収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。なお、第3斜め方向は、Z方向及びX方向の成分を含む方向である。第4斜め方向は、Z方向及びX’方向の成分を含む方向である。
【0066】
第3保持孔122cは、例えば、第1孔122c1と第2孔122c2とを有している。第3保持孔122cの第1孔122c1は、第3収容凹部121c又は第3収容穴の第1端部(図2C及び図6A参照)又は第2端部(図5A及び図7A参照)からZ方向の成分(例えば、Z方向、第3斜め方向又は第4斜め方向)に延びており、第3収容凹部121c又は第3収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。第3保持孔122cの第2孔122c2は、第3保持孔122cの第1孔122c1からY方向に延びおり、第3保持孔122cの第1孔122c1に対してY方向側に位置しており且つ第3保持孔122cの第1孔122c1に連通している(図2A及び図2B参照)。なお、第3保持孔122cの第2孔122c2は省略可能である。
【0067】
第1保持孔122aと第3保持孔122cとは、互いにX-X’方向に間隔をあけて配置されている(図2C図5A図6A及び図7A参照)。第1保持孔122aが第3保持孔122cに対してX’方向側に、第3保持孔122cが第1保持孔122aに対してX方向に配置されていてもよいし(図2C及び図6A参照)、その逆でもよい(図5A及び図7A参照)。
【0068】
第2保持孔122bは、第2収容凹部121b又は第2収容穴からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第1斜め方向又は第2斜め方向)に延びており、第2収容凹部121b又は第2収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。
【0069】
第2保持孔122bは、例えば、第1孔122b1と第2孔122b2とを有している。第2保持孔122bの第1孔122b1は、第2収容凹部121b又は第2収容穴の第2端部(図2C及び図6A参照)又は第1端部(図5A及び図7A参照)からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第1斜め方向又は第2斜め方向)に延びており、第2収容凹部121b又は第2収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。第2保持孔122bの第2孔122b2は、第2保持孔122bの第1孔122b1からY方向に延びており、第2保持孔122bの第1孔122b1に対してY方向側に位置しており且つ第2保持孔122bの第1孔122b1に連通している(図2A図2B図2F及び図2G参照)。なお、第2保持孔122bの第2孔122b2は省略可能である。
【0070】
第4保持孔122dは、第4収容凹部121d又は第4収容穴からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第3斜め方向又は第4斜め方向)に延びており、第4収容凹部121d又は第4収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。
【0071】
第4保持孔122dは、例えば、第1孔122d1と第2孔122d2とを有している。第4保持孔122dの第1孔122d1は、第4収容凹部121d又は第4収容穴の第1端部(図2C及び図6A参照)又は第2端部(図5A及び図7A参照)からZ方向の成分(例えば、Z方向、第3斜め方向又は第4斜め方向)に延びており、第4収容凹部121d又は第4収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。第4保持孔122dの第2孔122d2は、第4保持孔122dの第1孔122d1からY方向に延びており、第4保持孔122dの第1孔122d1に対してY方向側に位置しており且つ第4保持孔122dの第1孔122d1に連通している(図2A図2B図2F及び図2G参照)。なお、第4保持孔122dの第2孔122d2は省略可能である。
【0072】
第2保持孔122bと第4保持孔122dとは、互いにX-X’方向に間隔をあけて配置されている(図2C図5A図6A及び図7A参照)。第2保持孔122bが第4保持孔122dに対してX’方向側に、第4保持孔122dが第2保持孔122bに対してX方向側に配置されていてもよいし(図2C及び図7A参照)、その逆でもよい(図5A及び図6A参照)。
【0073】
(a1)第1保持孔122aが第3保持孔122cに対してX’方向側に、第3保持孔122cが第1保持孔122aに対してX方向に配置されており、且つ、第2保持孔122bが第4保持孔122dに対してX’方向側に、第4保持孔122dが第2保持孔122bに対してX方向側に配置されている場合(図2C参照)、第2保持孔122b、第4保持孔122d、第1保持孔122a及び第3保持孔122cが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【0074】
(b2)第1保持孔122aが第3保持孔122cに対してX方向側に、第3保持孔122cが第1保持孔122aに対してX’方向に配置されており、且つ、第2保持孔122bが第4保持孔122dに対してX方向側に、第4保持孔122dが第2保持孔122bに対してX’方向側に配置されている場合(図5A参照)、第4保持孔122d、第2保持孔122b、第3保持孔122c及び第1保持孔122aが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【0075】
(c1)第1保持孔122aが第3保持孔122cに対してX’方向側に、第3保持孔122cが第1保持孔122aに対してX方向に配置されており、且つ、第2保持孔122bが第4保持孔122dに対してX方向側に、第4保持孔122dが第2保持孔122bに対してX’方向側に配置されている場合(図6A参照)、第4保持孔122d、第2保持孔122b、第1保持孔122a及び第3保持孔122cが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【0076】
(d1)第1保持孔122aが第3保持孔122cに対してX方向側に、第3保持孔122cが第1保持孔122aに対してX’方向に配置されており、且つ、第2保持孔122bが第4保持孔122dに対してX’方向側に、第4保持孔122dが第2保持孔122bに対してX方向側に配置されている場合(図7A参照)、第2保持孔122b、第4保持孔122d、第3保持孔122c及び第1保持孔122aが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【0077】
ボディ100は、先端部130を更に有していてもよい。先端部130は、ボディ100のX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面が略多角形状又は略円形状の部位であって、中間部110からY’方向に延びている。先端部130は、以下の(3)又は(4)の何れかの構成を更に有していてもよい。
【0078】
(3)先端部130は、第1接続穴131aと、第2接続穴131bと、第3接続穴131cと、第4接続穴131dとを有している(図1A図2A図2B図2D図2F図2G図3A図4A図5B図6B及び図7B参照)。第1接続穴131aは、第1保持孔122aからY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びており、第1保持孔122aに連通しており且つY方向に開放されている。第2接続穴131bは、第2保持孔122bからY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びており、第2保持孔122bに連通しており且つY方向に開放されている。第3接続穴131cは、第3保持孔122cからY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びており、第3保持孔122cに連通しており且つY方向に開放されている。第4接続穴131dは、第4保持孔122dからY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びており、第4保持孔122dに連通しており且つY方向に開放されている。なお、第5斜め方向は、Y方向及びZ方向の成分を含む方向である。第6斜め方向は、Y方向及びZ’方向の成分を含む方向である。
【0079】
第1接続穴131a、第2接続穴131b、第3接続穴131c及び第4接続穴131dは、X-X’方向に間隔をあけて配置されている。例えば、第1接続穴131a、第2接続穴131b、第3接続穴131c及び第4接続穴131dは、以下の何れかのとおりに配置されている。
【0080】
第2保持孔122b、第4保持孔122d、第1保持孔122a及び第3保持孔122cが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている場合(上記(a1)の場合)、(a2)第2接続穴131b、第4接続穴131d、第1接続穴131a及び第3接続穴131cが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている(図2D参照)。
【0081】
第4保持孔122d、第2保持孔122b、第3保持孔122c及び第1保持孔122aが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている場合(上記(b1)の場合)、(b2)第4接続穴131d、第2接続穴131b、第3接続穴131c及び第1接続穴131aが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている(図5B参照)。
【0082】
第4保持孔122d、第2保持孔122b、第1保持孔122a及び第3保持孔122cが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている場合(上記(c1)の場合)、(c2)第4接続穴131d、第2接続穴131b、第1接続穴131a及び第3接続穴131cが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている(図6B参照)。
【0083】
第2保持孔122b、第4保持孔122d、第3保持孔122c及び第1保持孔122aが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている場合(上記(d1)の場合)、(d2)第2接続穴131b、第4接続穴131d、第3接続穴131c及び第1接続穴131aが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている(図7B参照)。
【0084】
(4)先端部130は、第1接続溝と、第2接続溝と、第3接続溝と、第4接続溝とを有している(図示なし)。第1接続溝は、第1保持孔122aからY方向に延びており、第1保持孔122aに連通しており且つY方向及びZ方向に、又は、Y方向及びZ’方向に開放されている。第2接続溝は、第2保持孔122bからY方向に延びており、第2保持孔122bに連通しており且つY方向及びZ方向に、又は、Y方向及びZ’方向に開放されている。第3接続溝は、第3保持孔122cからY方向に延びており、第3保持孔122cに連通しており且つY方向及びZ方向に、又は、Y方向及びZ’方向に開放されている。第4接続溝は、第4保持孔122dからY方向に延びており、第4保持孔122dに連通しており且つY方向及びZ方向に、又は、Y方向及びZ’方向に開放されている。
【0085】
第1接続溝、第2接続溝、第3接続溝及び第4接続溝は、X-X’方向に間隔をあけて配置されている。例えば、第1接続溝、第2接続溝、第3接続溝及び第4接続溝は、以下の何れかのとおりに配置されている。
【0086】
第2保持孔122b、第4保持孔122d、第1保持孔122a及び第3保持孔122cが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている場合(上記(a1)の場合)、(a3)第2接続溝、第4接続溝、第1接続溝及び第3接続溝が、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【0087】
第4保持孔122d、第2保持孔122b、第3保持孔122c及び第1保持孔122aが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている場合(上記(b1)の場合)、(b3)第4接続溝、第2接続溝、第3接続溝及び第1接続溝が、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【0088】
第4保持孔122d、第2保持孔122b、第1保持孔122a及び第3保持孔122cが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている場合(上記(c1)の場合)、(c3)第4接続溝、第2接続溝、第1接続溝及び第3接続溝が、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【0089】
第2保持孔122b、第4保持孔122d、第3保持孔122c及び第1保持孔122aが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている場合(上記(d1)の場合)、(d3)第2接続溝、第4接続溝、第3接続溝及び第1接続溝が、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【0090】
なお、先端部130は省略可能である。
【0091】
第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dは、それぞれ、導電性を有する素材で構成されている。例えば、第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dは、それぞれ、金属板又はその他の導体板で構成されていてもよいし、3Dプリンタによって形成された導体で構成されていてもよい。第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dは、それぞれ、Y-Y’方向に延在している。なお、Y-Y’方向は、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dの延在方向である。
【0092】
第1端子200aは、第1接続部210aと、第1本体部220aと、第1先端部230aとを有している。第2端子200bは、第2接続部210bと、第2本体部220bと、第2先端部230bとを有している。第3端子200cは、第3接続部210cと、第3本体部220cと、第3先端部230cとを有している。第4端子200dは、第4接続部210dと、第4本体部220dと、第4先端部230dとを有している。
【0093】
第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c及び第4接続部210dは、それぞれ、Y-Y’方向及びX-X’方向に延びている。第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c及び第4接続部210dは、それぞれ、以下の(ア)又は(イ)の構成を有していてもよい。
【0094】
(ア)第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c及び第4接続部210dは、それぞれ、Y-Y’方向及びX-X’方向に延びた平板を有している(図2C図3A図4B図5A図6A及び図7A参照)。(イ)第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c及び第4接続部210dは、それぞれ、X-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面の断面視において略円弧状、略L字状、略V字状、略U字状又は略O字状であって、Y-Y’方向に延びた構成とすることが可能である(図示なし)。前記断面の断面視において略円弧状、略L字状、略V字状又は略U字状である場合の第1接続部210a及び第2接続部210bと、前記断面の断面視において略円弧状、略L字状、略V字状又は略U字状である場合の第3接続部210c及び第4接続部210dとは、Z-Z’方向において上下逆向きとなる。
【0095】
何れの構成である場合も、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c及び第4接続部210dは、それぞれ、X方向側の第1端部と、X’方向側の第2端部とを有している。
【0096】
第1本体部220aは、第1接続部210aからZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第1斜め方向又は第2斜め方向)に延びている。第1本体部220aは、例えば、第1板221aと第2板222aとを有している。第1本体部220aの第1板221aは、第1接続部210aの第2端部(図2C及び図6A参照)又は第1端部(図5A及び図7A参照)からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第1斜め方向又は第2斜め方向)に延びている。第1本体部220aの第2板222aは、第1本体部220aの第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第7斜め方向又は第8斜め方向)に延びている(図2A図2B、及び図3A図4B参照)。なお、第1本体部220aの第2板222aは省略可能である。なお、第7斜め方向は、Y方向及びX方向の成分を含む方向である。第8斜め方向は、Y方向及びX’方向の成分を含む方向である。
【0097】
第1本体部220aの第2板222aが設けられている場合、第1先端部230aは、第1本体部220aの第2板222aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。第1本体部220aの第2板222aが設けられてない場合、第1先端部230aは、第1本体部220aの第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。第1先端部230aは、例えば、(ウ-1)第1本体部220aの第2板222a又は第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた第1、第2アームを有する構成(図3A図4B参照)、(ウ-2)第1本体部220aの第2板222a又は第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた第1アームを有する構成、(ウ-3)第1本体部220aの第2板222a又は第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた筒と、この筒からY方向に延びた第1、第2アームとを有する構成(図示なし)、(ウ-4)第1本体部220aの第2板222a又は第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた第1アームと、Y方向の成分を含む方向に延びた第2アームと、第1、第2アームのY’方向側の端部を連結する連結部とを有する構成、(ウ-5)第1本体部220aの第2板222a又は第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた板(図示なし)を有する構成、(ウ-6)第1本体部220aの第2板222a又は第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた棒(図示なし)を有する構成、又は、(ウ-7)第1本体部220aの第2板222a又は第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた筒(図示なし)を有する構成としてもよい。第1、第2アームは、X-X’方向で互いに対向していてもよいし、Z-Z’方向で互いに対向していいてもよい。
【0098】
上記した何れかの態様の第1先端部230aの第1アーム、第2アーム、板及び棒は、それぞれの一部分がZ方向又はZ’方向に凸となるように折り曲げられていてもよいが、これに限定されるものではない。
【0099】
第2本体部220bは、第2接続部210bからZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第1斜め方向又は第2斜め方向)に延びている。第2本体部220bは、例えば、第1板221bと第2板222bとを有している。第2本体部220bの第1板221bは、第2接続部210bの第2端部(図2C及び図6A参照)又は第1端部(図5A及び図7A参照)からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第1斜め方向又は第2斜め方向)に延びている(図2A図2B、及び図3A図4B参照)。第2本体部220bの第2板222bは、第2本体部220bの第1板221bのY方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第7斜め方向又は第8斜め方向)に延びている。なお、第2本体部220bの第2板222bは省略可能である。
【0100】
第2本体部220bの第2板222bが設けられている場合、第2先端部230bは、第2本体部220bの第2板222bのY方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。第2本体部220bの第2板222bが設けられていない場合、第2先端部230bは、第2本体部220bの第1板221bのY方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。第2先端部230bは、例えば、第2本体部220bの第2板222b又は第1板221bのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びている以外、上記した第1先端部230aと同様の構成とすることが可能である。
【0101】
第3本体部220cは、第3接続部210cからZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第3斜め方向又は第4斜め方向)に延びている。第3本体部220cは、例えば、第1板221cと第2板222cとを有している。第3本体部220cの第1板221cは、第3接続部210cの第1端部(図2C及び図6A参照)又は第2端部(図5A及び図7A参照)からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第3斜め方向又は第4斜め方向)に延びている。第3本体部220cの第2板222cは、第3本体部220cの第1板221cのY方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第7斜め方向又は第8斜め方向)に延びている(図2A図2B図2F及び図2G図4B参照)。なお、第3本体部220cの第2板222cは省略可能である。
【0102】
第3本体部220cの第2板222cが設けられている場合、第3先端部230cは、第3本体部220cの第2板222cのY方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。第3本体部220cの第2板222cが設けられていない場合、第3先端部230cは、第3本体部220cの第1板221cのY方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。第3先端部230cは、例えば、第3本体部220cの第2板222c又は第1板221cのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びている以外、上記した第1先端部230aと同様の構成とすることが可能である。
【0103】
第4本体部220dは、第4接続部210dからZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第3斜め方向又は第4斜め方向)に延びている。第4本体部220dは、例えば、第1板221dと第2板222dとを有している。第4本体部220dの第1板221dは、第4接続部210dの第1端部(図2C及び図6A参照)又は第2端部(図5A及び図7A参照)からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第3斜め方向又は第4斜め方向)に延びている。第4本体部220dの第2板222dは、第4本体部220dの第1板221dのY方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第7斜め方向又は第8斜め方向)に延びている(図2A図2B図2F及び図2G図4B参照)。なお、第4本体部220dの第2板222dは省略可能である。
【0104】
第4本体部220dの第2板222dが設けられている場合、第4先端部230dは、第4本体部220dの第2板222dのY方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。第4本体部220dの第2板222dが設けられていない場合、第4先端部230dは、第4本体部220dの第1板221dのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びている。第4先端部230dは、例えば、第4本体部220dの第2板222d又は第1板221dのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びている以外、上記した第1先端部230aと同様の構成とすることが可能である。
【0105】
第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dは、それぞれ、ボディ100に部分的に保持されていればよい。例えば、第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dは、以下のとおり、ボディ100に部分的に保持されている。
【0106】
第1端子200aの第1本体部220a、第2端子200bの第2本体部220b、第3端子200cの第3本体部220c及び第4端子200dの第4本体部220dが、それぞれ、第1板及び第2板を有している場合、第1本体部220aの第1板221a、第2板222aはボディ100の第1保持孔122aの第1孔122a1、第2孔122a2内にY’方向側から収容され且つ保持されており、第2本体部220bの第1板221b、第2板222bはボディ100の第2保持孔122bの第1孔122b1、第2孔122b2内にY’方向側から収容され且つ保持されており、第3本体部220cの第1板221c、第2板222cはボディ100の第3保持孔122cの第1孔122c1、第2孔122c2内にY’方向側から収容され且つ保持されており、且つ、第4端子200dの第4本体部220dの第1板221d、第2板222dはボディ100の第4保持孔122dの第1孔122d1、第2孔122d2内にY’方向側から収容され且つ保持されている。
【0107】
第1端子200aの第1本体部220a、第2端子200bの第2本体部220b、第3端子200cの第3本体部220c及び第4端子200dの第4本体部220dが、それぞれ、第2板を有していない場合、第1本体部220aの第1板221aはボディ100の第1保持孔122aの第1孔122a1内にY’方向側から収容され且つ保持されており、第2本体部220bの第1板221bはボディ100の第2保持孔122bの第1孔122b1内にY’方向側から収容され且つ保持されており、第3本体部220cの第1板221cはボディ100の第3保持孔122cの第1孔122c1内にY’方向側から収容され且つ保持されており、且つ、第4端子200dの第4本体部220dの第1板221dはボディ100の第4保持孔122dの第1孔122d1内にY’方向側から収容され且つ保持されている。
【0108】
何れの場合も、第1本体部220a、第2本体部220b、第3本体部220c及び第4本体部220dは、ボディ100に保持されており且つX-X’方向に間隔をあけて配置されている。例えば、第1本体部220a、第2本体部220b、第3本体部220c及び第4本体部220dは、以下の何れかの通り配置されている。
【0109】
第2保持孔122b、第4保持孔122d、第1保持孔122a及び第3保持孔122cが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている場合(上記(a1)の場合)、(a4)第2本体部220b、第4本体部220d、第1本体部220a及び第3本体部220cは、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている(図2C参照)。
【0110】
第4保持孔122d、第2保持孔122b、第3保持孔122c及び第1保持孔122aが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている場合(上記(b1)の場合)、(b4)第4本体部220d、第2本体部220b、第3本体部220c及び第1本体部220aは、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている(図5A参照)。
【0111】
第4保持孔122d、第2保持孔122b、第1保持孔122a及び第3保持孔122cが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている場合(上記(c1)の場合)、(c4)第4本体部220d、第2本体部220b、第1本体部220a及び第3本体部220cは、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている(図6A参照)。
【0112】
第2保持孔122b、第4保持孔122d、第3保持孔122c及び第1保持孔122aが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている場合(上記(d1)の場合)、(d4)第2本体部220b、第4本体部220d、第3本体部220c及び第1本体部220aは、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている(図7A参照)。
【0113】
ボディ100の後端部120に第1収容凹部121a~第4収容凹部121dが設けられている場合、第1端子200aの第1接続部210aはボディ100の後端部120の第1収容凹部121a内にY’方向側から収容され且つZ方向に露出しており、第2端子200bの第2接続部210bはボディ100の後端部120の第2収容凹部121b内にY’方向側から収容され且つZ方向に露出しており、第3端子200cの第3接続部210cはボディ100の後端部120の第3収容凹部121c内にY’方向側から収容され且つZ’方向に露出しており、且つ、第4端子200dの第4接続部210dはボディ100の後端部120の第4収容凹部121d内にY’方向側から収容され且つZ’方向に露出している。
【0114】
ボディ100の後端部120に第1収容穴~第4収容穴が設けられている場合、第1端子200aの第1接続部210aはボディ100の後端部120の第1収容穴内にY’方向側から収容され且つY’方向に露出しており、第2端子200bの第2接続部210bはボディ100の後端部120の第2収容穴内にY’方向側から収容され且つY’方向に露出しており、第3端子200cの第3接続部210cはボディ100の後端部120の第3収容穴内にY’方向側から収容され且つY’方向に露出しており、且つ、第4端子200dの第4接続部210dはボディ100の後端部120の第4収容穴内にY’方向側から収容され且つY’方向に露出している。
【0115】
何れの場合も、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dは、コネクタCO1のX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面(第1断面(図2C図5A図6A及び図7A参照))の断面視において、ケーブルCAの第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2、第4電線Wdの第4突出部Wd2の配置に対応するように配置されている。
【0116】
具体的には、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dは、以下のとおり配置されている。第1接続部210aと第2接続部210bとは、互いにX-X’方向に間隔をあけて配置されている。第3接続部210cと第4接続部210dとは、互いにX-X’方向に間隔をあけて配置されている。第1接続部210aと第3接続部210cとは、互いにZ-Z’方向に間隔をあけて配置されている。すなわち、第3接続部210cは、第1接続部210aに対してZ’方向側に配置されている。第2接続部210bと第4接続部210dとは、互いにZ-Z’方向に間隔をあけて配置されている。すなわち、第4接続部210dは、第2接続部210bに対してZ’方向側に配置されている。
【0117】
第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dは、第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2、第4電線Wdの第4突出部Wd2に接触しており且つ電気的に接続されている。例えば、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dが、上記(ア)の平板である場合、又は、上記(イ)X-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面の断面視において略円弧状、略L字状、略V字状若しくは略U字状である場合、第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2、第4電線Wdの第4突出部Wd2が、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210d上に載置され、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dにはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続されていてもよい。第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dが、上記(イ)X-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面の断面視において略U字状又は略O字状である場合、第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2、第4電線Wdの第4突出部Wd2が、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dに圧着又は圧接されて電気的に接続されていてもよい。なお、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dには、図示しない複数の接触片又は複数の接触凸部が設けられていてもよい、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dの複数の接触片又は複数の接触凸部が第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2、第4電線Wdの第4突出部Wd2が、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dに圧接していてもよい。
【0118】
また、第1断面(図2C図5A図6A及び図7A参照)の断面視における第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c及び第4接続部210dの配列は、ケーブルCAの第2断面(図2E参照)の断面視における第1内側絶縁体Daの第1部Da1の内の第1電線Waの第1部Wa3の第1被覆部Wa1、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1内の第2電線Wbの第1部Wb3の第2被覆部Wb1、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1内の第3電線Wcの第1部Wc3の第3被覆部Wc1及び第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1内の第4電線Wdの第1部Wd3の第4被覆部Wd1の配列に対応している。ここでいう配列の対応には、以下の(エ)及び(オ)が含まれるものとする。
【0119】
(エ)第1断面(図2C図5A図6A及び図7A参照)の断面視における第1接続部210aの略中心、第2接続部210bの略中心、第3接続部210cの略中心、第4接続部210dの略中心の相対的な位置が、第2断面(図2E参照)の断面視における第1電線Waの第1部Wa3の第1被覆部Wa1の略中心、第2電線Wbの第1部Wb3の第2被覆部Wb1の略中心、第3電線Wcの第1部Wc3の第3被覆部Wc1の略中心、第4電線Wdの第1部Wd3の第4被覆部Wd1の略中心の相対的な位置に略一致していない(例えば、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dが以下の(ウ-1)~(ウ-4)の少なくとも一つの配置に該当する場合)が、第1断面(図2C図5A図6A及び図7A参照)の断面視における第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c及び第4接続部210dの配列が、第2断面(図2E参照)の断面視における第1電線Waの第1部Wa3の第1被覆部Wa1、第2電線Wbの第1部Wb3の第2被覆部Wb1、第3電線Wcの第1部Wc3の第3被覆部Wc1及び第4電線Wdの第1部Wd3の第4被覆部Wd1の配列に対応している。
【0120】
(エ-1)第1接続部210aと第2接続部210bとのX-X’方向の間隔が、第1電線Waの第1部Wa3の第1被覆部Wa1と第2電線Wbの第1部Wb3の第2被覆部Wb1とのX-X’方向の間隔が相違する。(エ-2)第3接続部210cと第4接続部210dとのX-X’方向の間隔が、第3電線Wcの第1部Wc3の第3被覆部Wc1と第4電線Wdの第1部Wd3の第4被覆部Wd1とのX-X’方向の間隔に相違する。(エ-3)第1接続部210aと第3接続部210cとのZ-Z’方向の間隔が、第1電線Waの第1部Wa3の第1被覆部Wa1と第3電線Wcの第1部Wc3の第3被覆部Wc1とのZ-Z’方向の間隔が相違する。(エ-4)第2接続部210bと第4接続部210dとのZ-Z’方向の間隔が、第2電線Wbの第1部Wb3の第2被覆部Wb1と第4電線Wdの第1部Wd3の第4被覆部Wd1とのX-X’方向の間隔に相違する。
【0121】
(オ)第1断面(図2C図5A図6A及び図7A参照)の断面視における第1接続部210aの略中心、第2接続部210bの略中心、第3接続部210cの略中心、第4接続部210dの略中心の相対的な位置が、第2断面(図2E参照)の断面視における第1電線Waの第1部Wa3の第1被覆部Wa1の略中心、第2電線Wbの第1部Wb3の第2被覆部Wb1の略中心、第3電線Wcの第1部Wc3の第3被覆部Wc1の略中心、第4電線Wdの第1部Wd3の第4被覆部Wd1の略中心の相対的な位置に略一致している。
【0122】
ボディ100の先端部130に、第1接続穴131a、第2接続穴131b、第3接続穴131c及び第4接続穴131dが設けられている場合、第1端子200aの第1先端部230aはボディ100の先端部130の第1接続穴131a内にY’方向側から収容され且つY方向に露出しており、第2端子200bの第2先端部230bはボディ100の先端部130の第2接続穴131b内にY’方向側から収容され且つY方向に露出しており、第3端子200cの第3先端部230cはボディ100の先端部130の第3接続穴131c内にY’方向側から収容され且つY方向に露出しており、且つ、第4端子200dの第4先端部230dはボディ100の先端部130の第4接続穴131d内にY’方向側から収容され且つY方向に露出している。
【0123】
ボディ100の先端部130に、第1接続溝、第2接続溝、第3接続溝及び第4接続溝が設けられている場合、第1端子200aの第1先端部230aはボディ100の先端部130の第1接続溝内にY’方向側から収容され且つY方向及びZ方向に、又は、Y方向及びZ’方向に露出しており、第2端子200bの第2先端部230bはボディ100の先端部130の第2接続溝内にY’方向側から収容され且つY方向及びZ方向に、又は、Y方向及びZ’方向に露出しており、第3端子200cの第3先端部230cはボディ100の先端部130の第3接続溝内にY’方向側から収容され且つY方向及びZ方向に、又は、Y方向及びZ’方向に露出しており、且つ、第4端子200dの第4先端部230dはボディ100の先端部130の第4接続溝内にY’方向側から収容され且つY方向及びZ方向に、又は、Y方向及びZ’方向に露出している。
【0124】
ボディ100の先端部130が設けられていない場合、第1端子200aの第1先端部230aはボディ100の先端部130からY方向に突出しており、第2端子200bの第2先端部230bはボディ100の先端部130の先端部130からY方向に突出しており、第3端子200cの第3先端部230cはボディ100の先端部130の先端部130からY方向に突出しており、且つ、第4端子200dの第4先端部230dはボディ100の先端部130の先端部130からY方向に突出している。
【0125】
何れの場合も、第1先端部230a、第2先端部230b、第3先端部230c及び第4先端部230dは、X-X’方向に間隔をあけて配置されていればよい。例えば、第1先端部230a、第2先端部230b、第3先端部230c及び第4先端部230dは、以下の何れかのとおりに配置されている。
【0126】
第2本体部220b、第4本体部220d、第1本体部220a及び第3本体部220cは、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている場合(上記(a4)の場合)、(a5)第2先端部230b、第4先端部230d、第1先端部230a及び第3先端部230cは、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている(図2A図2B図2C及び図2D参照)。
【0127】
第4本体部220d、第2本体部220b、第3本体部220c及び第1本体部220aは、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている場合(上記(b4)の場合)、(b5)第4先端部230d、第2先端部230b、第3先端部230c及び第1先端部230aは、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている(図5B参照)。
【0128】
第4本体部220d、第2本体部220b、第1本体部220a及び第3本体部220cは、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている場合(上記(c4)の場合)、(c5)第4先端部230d、第2先端部230b、第1先端部230a及び第3先端部230cは、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている(図6B参照)。
【0129】
第2本体部220b、第4本体部220d、第3本体部220c及び第1本体部220aは、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている場合(上記(d4)の場合)、(d5)第2先端部230b、第4先端部230d、第3先端部230c及び第1先端部230aは、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている(図7B参照)。
【0130】
何れの配置であっても、第1先端部230a、第2先端部230b、第3先端部230c及び第4先端部230dのZ-Z’方向の高さ位置は以下の(カ)~(ク)の少なくとも一つのとおりとすることが可能である。
【0131】
(カ)第1先端部230a、第2先端部230b、第3先端部230c及び第4先端部230dのZ-Z’方向の高さ位置が略同じであってもよい(図2A図2B及び図2D参照)。この場合、ボディ100の先端部130の第1接続穴131a、第2接続穴131b、第3接続穴131c及び第4接続穴131d、又はボディ100の先端部130の第1接続溝、第2接続溝、第3接続溝及び第4接続溝のZ-Z’方向の高さ位置が略同じとするとよい(図2A図2B及び図2D参照)。
【0132】
(キ)第1先端部230a、第2先端部230b、第3先端部230c及び第4先端部230dのうちの少なくとも一つの先端部のZ-Z’方向の位置(高さ位置)が、残りの先端部のZ-Z’方向の位置(高さ位置)と相違していてもよい。この場合、ボディ100の先端部130の第1接続穴131a、第2接続穴131b、第3接続穴131c及び第4接続穴131dのうちの少なくとも一つの接続穴のZ-Z’方向の位置(高さ位置)が、残りの接続穴のZ-Z’方向の位置(高さ位置)と相違していてもよく、又は、ボディ100の先端部130の第1接続溝、第2接続溝、第3接続溝及び第4接続溝のうちの少なくとも一つの接続溝のZ-Z’方向の位置(高さ位置)が、残りの接続溝のZ-Z’方向の位置(高さ位置)と相違していてもよい。
【0133】
(ク)第1先端部230a、第2先端部230b、第3先端部230c及び第4先端部230dのZ-Z’方向の位置(高さ位置)が、それぞれ相違していてもよい。この場合、ボディ100の先端部130の第1接続穴131a、第2接続穴131b、第3接続穴131c及び第4接続穴131d、又はボディ100の先端部130の第1接続溝、第2接続溝、第3接続溝及び第4接続溝のZ-Z’方向の位置(高さ位置)が、それぞれ相違していてもよい。
【0134】
第1先端部230a、第2先端部230b、第3先端部230c、第4先端部230dの中心軸は、第1先端部230a、第2先端部230b、第3先端部230c、第4先端部230dの中心を通ってY-Y’方向に延びている。第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dに接続された第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2、第4電線Wdの第4突出部Wd2の中心軸は、第1突出部Wa2、第2突出部Wb2、第3突出部Wc2、第4突出部Wd2の中心を通ってY-Y’方向に延びている。第1本体部220aが第1接続部210aの第2端部(図2C及び図6A参照)又は第1端部(図5A及び図7A参照)からZ’方向の成分を含む方向に延びている場合、第1先端部230aの中心軸は、第1電線Waの第1突出部Wa2の中心軸に対してX-X’方向において位置ずれし且つZ-Z’方向においても位置ずれしている。第2本体部220bが第2接続部210bの第2端部(図2C及び図6A参照)又は第1端部(図5A及び図7A参照)からZ’方向の成分を含む方向に延びている場合、第2先端部230bの中心軸は、第2電線Wbの第2突出部Wb2の中心軸に対してX-X’方向において位置ずれし且つZ-Z’方向においても位置ずれしている。第3本体部220cが第3接続部210cの第1端部(図2C及び図6A参照)又は第2端部(図5A及び図7A参照)からZ方向の成分を含む方向に延びている場合、第3先端部230cの中心軸は、第3電線Wcの第3突出部Wc2の中心軸に対してX-X’方向において位置ずれし且つZ-Z’方向においても位置ずれしている。第4本体部220dが第4接続部210dの第1端部(図2C及び図6A参照)又は第2端部(図5A及び図7A参照)からZ方向の成分を含む方向に延びている場合、第4先端部230dの中心軸は、第4電線Wdの第4突出部Wd2の中心軸に対してX-X’方向において位置ずれし且つZ-Z’方向においても位置ずれしている。
【0135】
第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dは上記した構成のうちから同一形状及び同一寸法を有する構成とすることが可能である(図2A図5B参照)。すなわち、第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dは、一種類の端子として共用化できる。
【0136】
例えば、第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dが上記(a4)及び(a5)のとおりに配置されている場合、一種類の端子を四つ用意し、そのうちの一つ目の端子を、第3本体部220cがZ方向の成分を含む方向に延びるように、上記のとおりボディ100に保持させて第3端子200cとして使用し、二つ目の端子を、第3端子200cに対して周方向に180度回転させ、第1本体部220aがZ’方向の成分を含む方向に延びるように、上記のとおりボディ100に保持させて第1端子200aとして使用し、三つ目の端子を、第1端子200aに対して前記周方向に180度回転させ、第4本体部220dがZ方向の成分を含む方向に延びるように、上記のとおりボディ100に保持させて第4端子200dとして使用し、四つ目の端子を、第4端子200dに対して前記周方向に180度回転させ、第2本体部220bがZ’方向の成分を含む方向に延びるように、上記のとおりボディ100に保持させて第4端子200dとして使用できる。周方向は、ケーブルCAの外側絶縁体OJの周方向及び/又はコネクタCO1の第1断面上に設けられており且つ図2Cにおいて一点鎖線で示す仮想円αの周方向である。仮想円αの中心は、第1断面におけるコネクタCO1の中心に一致していてもよいが、一致していなくてもよい。
【0137】
第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dが上記(b4)及び(b5)のとおりに配置されている場合、一種類の端子を四つ用意し、そのうちの一つ目の端子を、第1本体部220aがZ’方向の成分を含む方向に延びるように、上記のとおりボディ100に保持させて第1端子200aとして使用し、二つ目の端子を、第1端子200aに対して前記周方向に180度回転させ、第3本体部220cがZ方向の成分を含む方向に延びるように、上記のとおりボディ100に保持させて第3端子200cとして使用し、三つ目の端子を、第3端子200cに対して前記周方向に180度回転させ、第2本体部220bがZ’方向の成分を含む方向に延びるように、上記のとおりボディ100に保持させて第4端子200dとして使用し、四つ目の端子を、第2端子200bに対して前記周方向に180度回転させ、第4本体部220dがZ方向の成分を含む方向に延びるように、上記のとおりボディ100に保持させて第4端子200dとして使用する。何れの場合も、同一形状が付与された同一構成を有する四つの端子を、前記周方向に180度交互に回転させてボディ100に保持させ、第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dとして使用できる。
【0138】
なお、第1端子200a及び第2端子200bが上記した構成のうちから同一形状及び同一寸法を有する構成とし、第3端子200c及び第4端子200dが上記した構成のうちから別の同一形状及び同一寸法を有する構成としてもよい(図示なし)。この場合、第1端子200a及び第2端子200bが一の端子として共用化され、第3端子200c及び第4端子200dが別の端子として共用化されるが、一の端子と別の端子とは、異なる形状及び/又は異なる寸法を有する。第1端子200a及び第3端子200cが上記した構成のうちから同一形状及び同一寸法を有する構成とし、第2端子200b及び第4端子200dが上記した構成のうちから別の同一形状及び同一寸法を有する構成としてもよい(図6A図7B参照)。この場合、第1端子200a及び第3端子200cが一の端子として共用化され、第2端子200b及び第4端子200dが別の端子として共用化されるが、一の端子と別の端子とは、一の端子と別の端子とは、異なる形状及び/又は異なる寸法を有する。第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dが、それぞれ、上記した構成のうちから異なる形状及び/又は異なる寸法を有していてもよい。
【0139】
コネクタCO1は、導電性を有するシェル300を更に備えていてもよい。シェル300は、金属又はその他の導体で構成されていてもよいし、成形樹脂と、その外面及び/又は内面にメッキ加工された金属又は蒸着された金属とによって構成されていてもよい。シェル300は、シェル本体310と、保持部320と、接続部330とを有している。
【0140】
シェル本体310は、X-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面が略多角環状又は略円環状の筒部311と、この筒部311のY方向の端から内側に延びた略多角環状又は略円環状の前枠312とを有している。シェル本体310の筒部311の前記断面の寸法は、ボディ100の後端部120のX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面の寸法よりも大きい。シェル本体310内には、ボディ100の後端部120、第1端子200aの第1接続部210a、第2端子200bの第2接続部210b、第3端子200cの第3接続部210c、第4端子200dの第4接続部210d、ケーブルCAの第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2、第4電線Wdの第4突出部Wd2等が収容されている。
【0141】
シェル本体310の筒部311は、Z’方向側の底部と、Z方向側の天井部と、X方向側の第1側方部と、X’方向側の第2側方部とを有する。シェル本体310の筒部311の前記断面が略多角環状である場合、シェル本体310の筒部311の底部はZ’方向側のフラットな平板であり、シェル本体310の筒の天井部はZ方向側のフラットな平板であり、シェル本体310の筒部311の第1側方部はX方向側のフラットな平板であり、且つ、シェル本体310の筒部311の第2側方部はX’方向側のフラットな平板である。シェル本体310の筒部311の前記断面が略円環状である場合、シェル本体310の筒部311の底部はZ’方向側に凸の湾曲板であり、シェル本体310の筒部311の天井部はZ方向側に凸の湾曲板であり、シェル本体310の筒部311の第1側方部はX方向側に凸の湾曲板であり、且つ、シェル本体310の筒部311の第2側方部はX’方向側に凸の湾曲板である。
【0142】
保持部320は、シェル本体310の前枠312の内縁からY方向に延びたX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面が略多角環状又は略円環状の筒部321と、この筒部321のY方向の端から内側に延びた略多角環状又は略円環状の前枠322とを有している。保持部320の筒部321の前記断面の内形、寸法が、ボディ100の中間部110のX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面の外形、寸法に対応している。保持部320内にボディ100の中間部110が嵌合(FIT IN)し且つ保持されている。
【0143】
接続部330は、保持部320の前枠322の内縁からY方向に延びたX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面が略多角環状又は略円環状の筒部である。ボディ100の先端部130が設けられている場合、接続部330の前記断面の寸法は、ボディ100の先端部130のX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面の寸法よりも大きい。接続部330の前記断面の内形は、ボディ100の先端部130のX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面の外形に対応した形であってもよいが、異なっていてもよい。接続部330内には、ボディ100の先端部130が収容されている。ボディ100の先端部130が設けられていない場合、ボディ100から突出した第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dが、接続部330内に収容されている。なお、シェル300は省略可能である。
【0144】
コネクタCO1は、導電性を有するシールドプレート400を更に備えていてもよい。シールドプレート400は、金属又はその他の導体で構成されていてもよいし、成形樹脂と、その外面及び/又は内面にメッキ加工された金属又は蒸着された金属とによって構成されていてもよい。
【0145】
シールドプレート400は、主板410と、第1側板420と、第2側板420と、第1リング430と、連結部440とを有している。
【0146】
主板410は、シェル本体310の筒部311の底部の形状に対応した形状を有する平板又は湾曲板である。主板410がシェル本体310の筒部311内に挿入され、当該筒部311の底部上に載置されている。主板410及びシェル本体310の筒部311の底部の何れか一方には、係合凸部411が設けられており、他方には係合孔3111が設けられていてもよい。係合凸部411が係合孔3111引っかけられることによって、主板410がシェル本体310に取り付けられている。なお、係合凸部411及び係合孔3111は省略可能である。
【0147】
第1側板420は、シェル本体310の筒部311の第1側方部の形状に対応した形状を有する平板又は湾曲板であって、主板410のX方向側の端部からZ方向に延びている。第2側板420は、シェル本体310の筒部311の第2側方部の形状に対応した形状を有する平板又は湾曲板であって、主板410のX’方向側の端部からZ方向に延びている。第1側板420と、第2側板420は、主板410がシェル本体310の筒部311内に挿入され、当該筒部311の第1側方部、第2側方部に当接している。
【0148】
第1側板420及び第1側方部の何れか一方には、係合片421が設けられており、他方には、Y’方向に開放されたスリット3112が設けられていてもよい。第2側板420及び第2側方部の何れか一方には、係合片421が設けられており、他方には、Y’方向に開放されたスリット3112が設けられていてもよい。係合片421が、スリット3112にY’方向側から挿入されていることによって、第1側板420が第1側方部に、第2側板420が第2側方部に取り付けられている。なお、係合片421及びスリット3112は省略可能である。
【0149】
第1側板420及び第1側方部の何れか一方には、他方に弾性的に接触する接触片422が設けられていてもよい。第2側板420及び第2側方部の何れか一方には、他方に弾性的に接触する接触片422が設けられていてもよい。なお、接触片422は省略可能である。
【0150】
なお、第1側板420及び/又は第2側板420は省略可能である。
【0151】
連結部440は、主板410と第1リング430との間に設けられており且つ主板410と第1リング430とを連結している。
【0152】
第1リング430は、ケーブルCAの外側導体SHの2部SH2の全周又は一部に直接的又は間接的に外嵌しており且つ接触している。これにより、シールドプレート400及びシェル300が、ケーブルCAの外側導体SHの2部SH2に電気的に接続されている。
【0153】
なお、シールドプレート400の主板410は、シェル300のシェル本体310と一体化されていてもよい。この場合、第1側板420及び第2側板420は省略される。また、シールドプレート400は省略してもよい。
【0154】
コネクタCO1は、導電性を有する第2リング500を更に備えていてもよい。第2リング500は、金属又はその他の導体で構成されていてもよいし、パイプ材と、その外面及び/又は内面にメッキ加工された金属又は蒸着された金属とによって構成されていてもよいし、前二者の組み合わせで構成されていてもよい。第2リング500は、ケーブルCAの外側導体SHの2部SH2の全周又は一部に外嵌しており且つ接触している。シールドプレート400の第1リング430は、第2リング500の全周又は一部に外嵌しており且つ接触している。すなわち、第1リング430は、ケーブルCAの外側導体SHの2部SH2に第2リング500を介して間接的に外嵌しており且つ接触している。第1リング430は、丸加締めによってリング形状に形成すると同時に第2リング500に外嵌されていてもよいし、リング形状に形成された状態で第2リング500に外嵌されてもよい。また、第1リング430は、外嵌後に半田付けやレーザー溶着によって外側導体SHの2部SH2と直接的又は間接的に接続されていてもよい。ここでいう、リング形状とは、略円筒状、略多角筒状及びX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面視において略C字状を含むものとする。
【0155】
なお、第2リング500は省略可能である。第2リング500が省略され且つシールドプレート400がシェル300とは別に設けられている場合、又は、第2リング500が省略され且つシールドプレート400の主板410がシェル300のシェル本体310と一体的に設けられている場合、第1リング430がケーブルCAの外側導体SHの2部SH2に直接的に外嵌している。
【0156】
コネクタCO1は、ホルダ600を更に備えていてもよい。ホルダ600は、絶縁性を有する素材又は導電性を有する素材で構成されている。例えば、ホルダ600は、成形樹脂又は鋳造された金属で構成されていてもよいし、3Dプリンタによって形成された絶縁樹脂又は導電性素材で構成されていてもよい。ホルダ600は、ホルダ本体610と、固定部620とを有している。ホルダ本体610は、X-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面が略多角環状又は略円環状の筒部611と、この筒部611のY方向の端から内側に延びた略多角環状又は略円環状の前枠612と、前枠612の内縁からY方向に延びたX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面が略多角環状又は略円環状の凸部613とを有する。筒部611の前記断面の内形、寸法が、シェル300のシェル本体310の筒部311のX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面の外形、寸法に対応している。筒部611内にシェル本体310の筒部311が嵌合(FIT IN)し且つ保持されている。前枠612の前記断面の内形、寸法及び凸部613の前記断面の内形、寸法は、シェル300の接続部330のX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面の外形、寸法に対応している。前枠612及び凸部613内に接続部330が嵌合(FIT IN)し且つ保持されている。また、前枠612のY-Y’方向の寸法と凸部613のY-Y’方向の寸法の和は、接続部330のY-Y’方向の寸法よりも小さい。接続部330は、前枠612及び凸部613からY方向に突出している。
【0157】
固定部620は、ホルダ本体610の筒部611からZ方向に延びている。固定部620には、固定部620をY-Y’方向に貫通した貫通孔621が設けられている。なお、固定部620は省略可能である。凸部613は省略可能である。ホルダ600自体も省略可能である。
【0158】
以下、以上のような構成のアッセンブリA1の組立方法について説明する。まず、ボディ100、第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dを用意する。第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dをボディ100に上記したとおりに保持させる。第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dが同一形状及び同一寸法を有している場合、四つの端子を用意し、四つの端子を上記したとおり上記周方向に180度交互に回転させた状態でボディ100に保持させるとよい。
【0159】
その後、ケーブルCAを用意する。このケーブルCAは、第1内側絶縁体Daの第2部Da2並びにその内部の第1電線Waの第2部Wa4と、第2内側絶縁体Dbの第2部Db2並びにその内部の第2電線Wbの第2部Wb4と、第3内側絶縁体Dcの第2部Dc2並びにその内部の第3電線Wcの第2部Wc4と、第4内側絶縁体Ddの第2部Dd2並びにその内部の第4電線Wdの第2部Wd4とが、外側導体SHからY方向に導出している。この導出したままの状態で、ケーブルCAを固定し、ケーブルCAの第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2、第4電線Wdの第4突出部Wd2を、ボディ100に保持された第1端子200aの第1接続部210a、第2端子200bの第2接続部210b、第3端子200cの第3接続部210c、第4端子200dの第4接続部210dに上記何れかのとおりに接続させる。以下、この工程をケーブルCAの接続工程と称する。
【0160】
第2リング500が設けられている場合、ケーブルCAの接続工程の前後に、第2リング500をケーブルCAの外側導体SHの第2部SH2に外嵌させて接触させる。
【0161】
シェル300が設けられている場合、ケーブルCAの接続工程の後に、シェル300内にボディ100を収容させる。シールドプレート400が設けられている場合、シェル300内にボディ100を収容させた後に、シールドプレート400の主板410、第1側板420及び第2側板420をシェル300のシェル本体310内に挿入して上記したとおりに取り付ける。シールドプレート400の第1リング430を第2リング500に外嵌させて接触させる。第2リング500が設けられていない場合、第1リング430をケーブルCAの外側導体SHの第2部SH2に外嵌させて接触させる。なお、シェル本体310と一体化されている場合、シールドプレート400の取付工程は省略される。シェル300及びシールドプレート400が設けられていない場合、本段落の工程は省略される。
【0162】
ホルダ600が設けられている場合、シェル300をホルダ600のホルダ本体610内に収容させる。ホルダ600が設けられていない場合、この工程は省略される。以上の通り、アッセンブリA1が組み立てられる。
【0163】
以上のような構成のコネクタCO1による場合、以下の技術的特徴及び効果を奏する。第1端子200aの第1接続部210a、第2端子200bの第2接続部210b、第3端子200cの第3接続部210c、第4端子200dの第4接続部210dは、第1断面(図2C図5A図6A及び図7A参照)の断面視において、ケーブルCAの第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2、第4電線Wdの第4突出部Wd2の配置に対応するように二列で配置されている。その一方で、第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dがX-X’方向に一列で配置されている。その理由は以下のとおりである。第1端子200aの第1本体部220aが第1端子200aの第1接続部210aからZ’方向の成分を含む方向に延び、第2端子200bの第2本体部220bが第2端子200bの第2接続部210bからZ’方向の成分を含む方向に延び、第3端子200cの第3本体部220cが第3端子200cの第3接続部210cからZ方向の成分を含む方向に延び、第4端子200dの第4本体部220dが第4接続部210dからZ方向の成分を含む方向に延びている。第1本体部220a、第2本体部220b、第3本体部220c及び第4本体部220dがX-X’方向に間隔をあけて配置されている。第1端子200aの第1先端部230aが第1本体部220aからY方向の成分を含む方向に延び、第2端子200bの第2先端部230bが第2本体部220bからY方向の成分を含む方向に延び、第3端子200cの第3先端部230cが第3本体部220cからY方向の成分を含む方向に延び、第4端子200dの第4先端部230dが第4本体部220dからY方向の成分を含む方向に延びている。このため、第1端子200aの第1接続部210a、第2端子200bの第2接続部210b、第3端子200cの第3接続部210c、第4端子200dの第4接続部210dを前述のとおり二列で配置できる一方で、第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dがX-X’方向に間隔をあけて配置できる。
【0164】
しかも、従来の第2コネクタのように、四つの端子の接続部がX-X’方向において一列で配置されている場合、四つの端子の接続部はY-Y’方向及びX-X’方向に延びた板であるため、従来の第2コネクタのX-X’方向の寸法が増大する。しかし、コネクタCO1は、第1端子200aの第1接続部210a、第2端子200bの第2接続部210b、第3端子200cの第3接続部210c、第4端子200dの第4接続部210dは、上記したとおり二列で配置されている。第1端子200aの第1接続部210a、第2端子200bの第2接続部210b、第3端子200cの第3接続部210c及び第4端子200dの第4接続部210dはX-X’方向に間隔をあけて一列で配置されているが、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c及び第4接続部210dのX-X’方向の寸法は、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c及び第4接続部210dのX-X’方向の寸法よりも小さくできる。なぜなら、第1本体部220aが第1接続部210aからZ’方向の成分を含む方向に延びた板とすることができ、第2本体部220bが第2接続部210bからZ’方向の成分を含む方向に延びた板とすることができ、第3本体部220cが第3接続部210cからZ方向の成分を含む方向に延びた板とすることができ、第4本体部220dがZ方向の成分を含む方向に延びた板とすることができ、第1先端部230aが第1本体部220aからY方向の成分を含む方向に延びた板とすることができ、第2先端部230bが第2本体部220bからY方向の成分を含む方向に延びた板とすることができ、第3先端部230cが第3本体部220cからY方向の成分を含む方向に延びた板とすることができ、且つ、第4先端部230dが第4本体部220dからY方向の成分を含む方向に延びた板とすることができるからである。よって、コネクタCO1のX-X’方向の寸法は、従来の第2コネクタのX-X’方向の寸法よりも低減可能である。
【0165】
第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dが一種類の端子で共用化されている場合、第1端子200a及び第2端子200bが一の端子で共用化され、第3端子200c及び第4端子200dが別の端子で共用化されている場合、又は、第1端子200a及び第3端子200cが一の端子で共用化され、第2端子200b及び第4端子200dが別の端子で共用化されている場合、端子の作成費用が低減されるため、コネクタCO1の低コスト化を図ることができる。
【0166】
以上のような構成のアッセンブリA1は、コネクタCO1を備えているため、コネクタCO1の上記技術的特徴及び効果と同様の技術的特徴及び効果を奏する。
【0167】
アッセンブリA1のコネクタCO1が上記(a1)~(a5)に関する構成を有している場合(図1A図4B参照)、アッセンブリA1は差動信号を伝送可能な構成とすること可能である。この場合、コネクタCO1及びケーブルCAは以下のとおりの構成とするとよい。
【0168】
コネクタCO1の第4端子200d及びこれに接続されたケーブルCAの第4電線Wdは、差動信号のプラス信号及びマイナス信号のうちの何れか一方の信号を伝送可能な構成となっており且つコネクタCO1の第1端子200a及びこれに接続されたケーブルCAの第1電線Waは他方の信号を伝送可能な構成となっている。すなわち、第4端子200d及び第4電線Wdと、第1端子200a及び第1電線Waとが差動対をなしている。コネクタCO1の第2端子200b及びこれに接続されたケーブルCAの第2電線Wbは、電源及びGNDの何れか一方用に構成されており、コネクタCO1の第3端子200c及びこれに接続されたケーブルCAの第3電線Wcは、他方用に構成されている。
【0169】
ケーブルCAの外側絶縁体OJ内において、差動対をなす第4電線Wdの第1部Wd3と第1電線Waの第1部Wa3とが外側絶縁体OJを中心軸に対して対角に位置し且つ第2電線Wbの第1部Wb3と第3電線Wcの第1部Wc3とが外側絶縁体OJを中心軸に対して対角に位置している。これにより、第4電線Wdの第1部Wd3と第1電線Waの第1部Wa3とのインピーダンスコントロールがなされている。また、第4電線Wdの第1部Wd3の第2電線Wbの第1部Wb3、第3電線Wcの第1部Wc3、外側導体SHの第1部SH1に対する距離関係と、第1電線Waの第1部Wa3の第2電線Wbの第1部Wb3、第3電線Wcの第1部Wc3、外側導体SHの第1部SH1に対する距離関係とが電気的に略等価となる。その結果としてケーブルCAのEMC(Electromagnetic Compatibility)特性が向上している。
【0170】
また、差動対の一方をなす第4端子200dの第4本体部220d及び第4先端部230dのX’方向側には第2端子200bの第2本体部220b及び第2先端部230bが間隔をあけて配置され、X方向側には第1端子200aの第1本体部220a及び第1先端部230aが間隔をあけて配置されている。差動対の他方をなす第1端子200aの第1本体部220a及び第1先端部230aのX’方向側には第4端子200dの第4本体部220d及び第4先端部230dが間隔をあけて配置され、X方向側には第3端子200cの第3本体部220c及び第3先端部230cが間隔をあけて配置されている。すなわち、第2先端部230b、第4先端部230d、第1先端部230a及び第3先端部230cは、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている。第2先端部230b、第4先端部230d、第1先端部230a及び第3先端部230cのZ-Z’方向の高さ位置が略同じである。
【0171】
ここで、第4端子200dの第4本体部220d及び第4先端部230dと、第2端子200bの第2本体部220b及び第2先端部230bとのX-X’方向の間隔を「第1間隔」と称し、第4端子200dの第4本体部220d及び第4先端部230dと、第1端子200aの第1本体部220a及び第1先端部230aとのX-X’方向の間隔を「第2間隔」と称し、第1端子200aの第1本体部220a及び第1先端部230aと、第4端子200dの第4本体部220d及び第4先端部230dとのX-X’方向の間隔を「第3間隔」と称し、且つ、第1端子200aの第1本体部220a及び第1先端部230aと、第3端子200cの第3本体部220c及び第3先端部230cとのX-X’方向の間隔を「第4間隔」と称する。
【0172】
第1間隔と、第2間隔と、第3間隔と、第4間隔とが略等間隔に設定されている。また、第2端子200bの第2本体部220b及び第2先端部230bのX-X’方向の寸法、第4端子200dの第4本体部220d及び第4先端部230dのX-X’方向の寸法、第1端子200aの第1本体部220a及び第1先端部230aのX-X’方向の寸法及び第3端子200cの第3本体部220c及び第3先端部230cのX-X’方向の寸法を変化させる、及び/又は、第2端子200bの第2本体部220b及び第2先端部230bのX-X’方向における位置、第4端子200dの第4本体部220d及び第4先端部230dのX-X’方向における位置、第1端子200aの第1本体部220a及び第1先端部230aのX-X’方向における位置及び第3端子200cの第3本体部220c及び第3先端部230cのX-X’方向における位置を変位させることによって、第1間隔、第2間隔、第3間隔及び第4間隔を調整(変更)することができる。このように第1間隔、第2間隔、第3間隔及び第4間隔を調整(変更)することによって、第4端子200dの第4本体部220d及び第4先端部230dと、第1端子200aの第1本体部220a及び第1先端部230aとのインピーダンスコントロールがなされている。その結果、第4端子200dの第4本体部220d及び第4先端部230dと、第1端子200aの第1本体部220a及び第1先端部230aとが電気的に略等価となり、電気的平衡となっている。そのため、コネクタCO1のEMC(Electromagnetic Compatibility)特性が向上している。第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dが同一形状及び同一寸法を有する場合、第4端子200dの第4本体部220d及び第4先端部230dと、第1端子200aの第1本体部220a及び第1先端部230aとの電気的平衡を保ちやすくなるので、コネクタCO1のEMC(Electromagnetic Compatibility)特性が更に向上する。しかも、両者間でスキューが発生する可能性を低減できる。
【0173】
以下、アッセンブリA1を比較例のアッセンブリと対比しつつ、アッセンブリA1の優位性について説明する。
【0174】
比較例のアッセンブリは、従来の第2コネクタとこの従来の第2コネクタに接続されたケーブルCAとを備えている。従来の第2コネクタの四つの端子の接続部はX-X’方向において一列で配置されているため、ケーブルCAの第1内側絶縁体Daの第2部Da2並びにその内部の第1電線Waの第2部Wa4と、第2内側絶縁体Dbの第2部Db2並びにその内部の第2電線Wbの第2部Wb4と、第3内側絶縁体Dcの第2部Dc2並びにその内部の第3電線Wcの第2部Wc4と、第4内側絶縁体Ddの第2部Dd2並びにその内部の第4電線Wdの第2部Wd4とがX-X’方向に間隔をあけて配置され、ケーブルCAの第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2及び第4電線Wdの第4突出部Wd2が、従来の第2コネクタの四つの端子の接続部に接続されている。このような配置の場合、ケーブルCAの第1内側絶縁体Daの第2部Da2並びに第1電線Waの第2部Wa4の長さ寸法、第2内側絶縁体Dbの第2部Db2並びに第2電線Wbの第2部Wb4の長さ寸法、第3内側絶縁体Dcの第2部Dc2並びに第3電線Wcの第2部Wc4の長さ寸法、第4内側絶縁体Ddの第2部Dd2並びに第4電線Wdの第2部Wd4の長さ寸法が大きくなる。その上、ケーブルCAの四つの電線の第2部間の間隔(第1電線Waの第2部Wa4と第2電線Wbの第2部Wb4とのX-X’方向の間隔、第2電線Wbの第2部Wb4と第3電線Wcの第2部Wc4とのX-X’方向の間隔及び第3電線Wcの第2部Wc4と第4電線Wdの第2部Wd4とのX-X’方向の間隔)も大きくなる。このため、第1電線Waの第2部Wa4のインピーダンスが第1電線Waの第1部Wa3のインピーダンスよりも高くなり、第1電線Waの第2部Wa4と第1電線Waの第1部Wa3とでインピーダンスのミスマッチが生じ、第2電線Wbの第2部Wb4のインピーダンスが第2電線Wbの第1部Wb3のインピーダンスよりも高くなり、第2電線Wbの第2部Wb4と第2電線Wbの第1部Wb3とでインピーダンスのミスマッチが生じ、第3電線Wcの第2部Wc4のインピーダンスが第3電線Wcの第1部Wc3のインピーダンスよりも高くなり、第3電線Wcの第2部Wc4と第3電線Wcの第1部Wc3とでインピーダンスのミスマッチが生じ、且つ第4電線Wdの第2部Wd4のインピーダンスが第4電線Wdの第1部Wd3のインピーダンスよりも高くなり、第4電線Wdの第2部Wd4と第4電線Wdの第1部Wd3とでインピーダンスのミスマッチが生じる。このような構成の比較例のアッセンブリの第2電線Wbの第1部Wb3及びこれに接続された従来の第2コネクタの四つの端子のうちの一の端子と、第3電線Wcの第1部Wc3及びこれに接続された従来の第2コネクタの四つの端子のうちの別の端子とを差動対として差動信号を伝送させると、二つの電線のインピーダンスのミスマッチが生じた箇所で、差動信号の反射が生じ、その反射に起因する信号損失やノイズを輻射してしまう。このため、比較例のアッセンブリのEMI特性は低くなる。
【0175】
しかも、上記したとおり、比較例のアッセンブリのケーブルCAの電線の第2部間の間隔が大きいことから、差動対をなす第4電線Wdの第2部Wd4と第1電線Waの第2部Wa4との電気的結合が低下する。このため、比較例のアッセンブリのEMS(Electromagnetic Susceptibility)特性も低くなる。
【0176】
これに対して、アッセンブリA1は、コネクタCO1の第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dが、第1断面(図2C図5A図6A及び図7A参照)の断面視において、ケーブルCAの第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2、第4電線Wdの第4突出部Wd2の配置に対応するように配置されているので、第1内側絶縁体Daの第2部Da2並びに第1電線Waの第2部Wa4、第2内側絶縁体Dbの第2部Db2並びに第2電線Wbの第2部Wb4、第3内側絶縁体Dcの第2部Dc2並び第3電線Wcの第2部Wc4、及び、第4内側絶縁体Ddの第2部Dd2並びに第4電線Wdの第2部Wd4は、外側導体SHから導出させたままの状態で、第1電線Waの第2部Wa4の第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2部Wb4の第2突出部Wb2、第3電線Wcの第2部Wc4の第3突出部Wc2、第4電線Wdの第2部Wd4の第4突出部Wd2をコネクタCO1の第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dに接続することができる。このため、アッセンブリA1は、比較例のアッセンブリと比べて、ケーブルCAの第1内側絶縁体Daの第2部Da2並びに第1電線Waの第2部Wa4の長さ寸法、第2内側絶縁体Dbの第2部Db2並びに第2電線Wbの第2部Wb4の長さ寸法、第3内側絶縁体Dcの第2部Dc2並びに第3電線Wcの第2部Wc4の長さ寸法、第4内側絶縁体Ddの第2部Dd2並びに第4電線Wdの第2部Wd4の長さ寸法が小さくできる。その上、ケーブルCAの四つの電線の第2部間の間隔(第1電線Waの第2部Wa4と第2電線Wbの第2部Wb4とのX-X’方向の間隔、第3電線Wcの第2部Wc4と第4電線Wdの第2部Wd4とのX-X’方向の間隔、第1電線Waの第2部Wa4と第3電線Wcの第2部Wc4とのZ-Z’方向の間隔、第2電線Wbの第2部Wb4と第4電線Wdの第2部Wd4とのZ-Z’方向の間隔、第1電線Waの第2部Wa4と第4電線Wdの第2部Wd4との第2斜め方向の間隔、第2電線Wbの第2部Wb4と第3電線Wcの第2部Wc4との第1斜め方向の間隔)も小さくなる。その結果として、アッセンブリA1は、比較例のアッセンブリと比べて、第1電線Waの第2部Wa4のインピーダンスが第1電線Waの第1部Wa3のインピーダンスよりも高くなり難く、第1電線Waの第2部Wa4と第1電線Waの第1部Wa3とでインピーダンスのミスマッチが生じ難くなり、第2電線Wbの第2部Wb4のインピーダンスが第2電線Wbの第1部Wb3のインピーダンスよりも高くなり難く、第2電線Wbの第2部Wb4と第2電線Wbの第1部Wb3とでインピーダンスのミスマッチが生じ難くなり、第3電線Wcの第2部Wc4のインピーダンスが第3電線Wcの第1部Wc3のインピーダンスよりも高くなり難く、第3電線Wcの第2部Wc4と第3電線Wcの第1部Wc3とでインピーダンスのミスマッチが生じ難くなり、且つ第4電線Wdの第2部Wd4のインピーダンスが第4電線Wdの第1部Wd3のインピーダンスよりも高くなり難く、第4電線Wdの第2部Wd4と第4電線Wdの第1部Wd3とでインピーダンスのミスマッチが生じ難くなる。したがって、コネクタCO1の第4端子200d及び第4電線Wdと、第1端子200a及び第1電線Waとを差動対として差動信号を伝送させたとしても、第4電線Wd及び第1電線Waにおいて差動信号の反射が生じ難く、その反射に起因する信号損失やノイズを輻射してしまう可能性が低減される。このため、アッセンブリAのEMI特性は、比較例のアッセンブリのEMI特性と比べて向上している。
【0177】
しかも、アッセンブリA1は、比較例のアッセンブリと比べて、ケーブルCAの電線の第2部間の間隔が小さいことから、差動対をなす二つの電線(すなわち、アッセンブリA1の第4電線Wdの第2部Wd4と第1電線Waの第2部Wa4)の電気的結合が向上する。このため、アッセンブリ1AのEMC特性は、比較例のアッセンブリのEMC特性と比較して、向上する。
【0178】
なお、アッセンブリA1のコネクタCO1が上記(b1)~(b5)に関する構成を有している場合(図5A及び図5B参照)も、アッセンブリA1は、差動信号を伝送可能な構成とすること可能である。この場合、コネクタCO1及びケーブルCAは以下のとおりの構成とするとよい。コネクタCO1の第3端子200c及びこれに接続されたケーブルCAの第3電線Wcが、差動信号のプラス信号及びマイナス信号のうちの何れか一方の信号を伝送可能な構成となっており且つコネクタCO1の第2端子200b及びこれに接続されたケーブルCAの第2電線Wbは他方の信号を伝送可能な構成となっている。すなわち、第3端子200c及び第3電線Wcと、第2端子200b及び第2電線Wbとが差動対をなしている。コネクタCO1の第1端子200a及びこれに接続されたケーブルCAの第1電線Waは、電源及びGNDの何れか一方用に構成されており、コネクタCO1の第4端子200d及びこれに接続されたケーブルCAの第4電線Wdは、他方用に構成されている。
【0179】
なお、上記した何れかの構成のアッセンブリA1は、差動信号の伝送用に限定されるものでははく、差動信号以外の信号(例えば、シングルエンドの信号等)を伝送可能な構成とすることが可能である。
【0180】
以下、本発明の実施例1及びその設計変更例を含む複数の実施例に係る接続構造SC(組み合わせ)について、図8A図11Bを参照しつつ説明する。図8A図11Bには、実施例1の接続構造SCが示されている。
【0181】
接続構造SCは、上記した何れかの態様のコネクタCO1と、これに接続されるコネクタCO2(第2コネクタ)とを備えている。接続構造SCは、上記した何れかの態様のケーブルCAを更に備えていてもよい。接続構造SCは、基板Bを更に備えていてもよい。なお、図8A図9Cにおいて、ケーブルCAはその一部のみが図示されている。
【0182】
基板Bは、第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c及び第4電極B1dを有している。第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c及び第4電極B1dは、基板BのY’方向側の面上に設けられた表面電極(図10A図11A参照)又は基板Bを貫通するスルーホール電極(図示なし)であって、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dの配列に応じて、X-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【0183】
基板Bは、一対の第1GND電極B2及び/又は一対の第2GND電極B3を更に備えていてもよい。一対の第1GND電極B2は、基板BのY’方向側の面上に設けられた表面電極(図10A図11A参照)又は基板Bを貫通するスルーホール電極(図示なし)である。一対の第1GND電極B2の一方は、第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c及び第4電極B1dに対してX方向側に配置され、他方は第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c及び第4電極B1dに対してX’方向側に配置されている。一対の第2GND電極B3も、基板BのY’方向側の面上に設けられた表面電極(図10A図11A参照)又は基板Bを貫通するスルーホール電極(図示なし)である。一対の第2GND電極B3は、第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c及び第4電極B1dに対してZ’方向側に配置されており且つ互いにX-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【0184】
コネクタCO2は、ボディ10を備えている。ボディ10は絶縁性を有する素材で構成されている。例えば、ボディ10は、成形樹脂で構成されていてもよいし、3Dプリンタによって形成された絶縁樹脂で構成されていてもよい。
【0185】
ボディ10はベース11を有する(図9A図11B参照)。ベース11は、X-X’方向及びZ-Z’方向に延びた板である。ベース11には、ベース11をY-Y’方向に貫通した第1保持孔11a、第2保持孔11b、第3保持孔11c及び第4保持孔11dが設けられている。第1保持孔11a、第2保持孔11b、第3保持孔11c及び第4保持孔11dは、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dの配列に応じて、X-X’方向に間隔をあけて配置されている。ベース11は、Z方向側の端部と、Z’方向側の端部とを有する。
【0186】
ボディ10は、一対の第1支柱12と、一対の第2支柱13とを更に有している(図9A図11B参照)。一対の第1支柱12はベース11のZ’方向側の端部からY’方向に延びており且つ互いにX-X’方向に間隔をあけて配置されている。一対の第2支柱13はベース11のZ方向側の端部からY’方向に延びており且つ互いにX-X’方向に間隔をあけて配置されている。一対の第1支柱12及び一対の第2支柱13が挿入空間を区画している。コネクタCO1のボディ100の先端部130が設けられている場合、当該挿入空間(すなわち、一対の第1支柱12及び一対の第2支柱13の間)に、コネクタCO1のボディ100の先端部130が、第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dと共に、Y-Y’方向に沿って挿脱可能に収容されている。コネクタCO1のボディ100の先端部130が設けられていない場合、当該挿入空間(すなわち、一対の第1支柱12及び一対の第2支柱13の間)に、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dが、Y-Y’方向に挿脱可能に収容されている。
【0187】
なお、第1支柱12及び/又は第2支柱13は省略可能である。又は、ボディ10は、一対の第1支柱12及び一対の第2支柱13に代えて、ベース11からY’方向に延びており且つ前記挿入空間を区画する筒部(図示なし)を備えていてもよい。
【0188】
ボディ10は、ベース11からY方向に凸の一又は複数の脚部14(図9A図11B参照)を更に有していてもよい。なお、一又は複数の脚部14は省略可能である。
【0189】
コネクタCO2は、第1端子20aと、第2端子20bと、第3端子20cと、第4端子20dを更に備えている。第1端子20a、第2端子20b、第3端子20c及び第4端子20dは、それぞれ、導電性を有する素材で構成されている。例えば、第1端子20a、第2端子20b、第3端子20c及び第4端子20dは、それぞれ、金属板又はその他の導体板で構成されていてもよいし、3Dプリンタによって形成された導体で構成されていてもよい。第1端子20a、第2端子20b、第3端子20c及び第4端子20dは、それぞれ、Y-Y’方向に延在している。第1端子20a、第2端子20b、第3端子20c及び第4端子20dは、ボディ10に部分的に保持されている。
【0190】
第1端子20aは、第1本体部21aと、第1先端部22aと、第1実装部23aとを有している。第2端子20bは、第2本体部21bと、第2先端部22bと、第2実装部23bとを有している。第3端子20cは、第3本体部21cと、第3先端部22cと、第3実装部23cとを有している。第4端子200dは、第4本体部21dと、第4先端部22dと、第4実装部23dとを有している。
【0191】
第1本体部21a、第2本体部21b、第3本体部21c、第4本体部21dは、Y-Y’方向に延びた棒(図9A図11B参照)又は板(図示なし)であって、ベース11の第1保持孔11a、第2保持孔11b、第3保持孔11c、第4保持孔11dをY-Y’方向に貫通しており且つベース11の第1保持孔11a、第2保持孔11b、第3保持孔11c、第4保持孔11dに保持されている。第1本体部21a、第2本体部21b、第3本体部21c、第4本体部21dは、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dの配列に応じて、X-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【0192】
第1先端部22a、第2先端部22b、第3先端部22c、第4先端部22dは、第1本体部21a、第2本体部21b、第3本体部21c、第4本体部21dからY’方向に延びた棒(図9A図11B参照)、板(図示なし)又は一対のアーム(図示なし)であって、挿入空間内に配置されている。第1先端部22a、第2先端部22b、第3先端部22c、第4先端部22dも、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dの配列に応じて、X-X’方向に間隔をあけて配置されている。第1先端部22a、第2先端部22b、第3先端部22c、第4先端部22dは、収容空間内で、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dに接触して電気的に接続されている。第1先端部22a、第2先端部22b、第3先端部22c、第4先端部22dが、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dに弾性接触し得るように、第1先端部22a、第2先端部22b、第3先端部22c、第4先端部22dの一部がZ’方向又はZ方向に凸となるように折り曲げ又は湾曲されていてもよいが、これに限定されるものではない。
【0193】
基板Bの第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c及び第4電極B1dが表面電極である場合(図9A図9C及び図11A図11B参照)、第1実装部23a、第2実装部23b、第3実装部23c、第4実装部23dは、第1本体部21a、第2本体部21b、第3本体部21c、第4本体部21dからZ方向(図9B図11B参照)又はZ’方向(図示なし)に延びた略L字状の棒であって、第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c、第4電極B1d上に載置されてはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続されている。ボディ10の一又は複数の脚部14が設けられている場合、一又は複数の脚部14が第1実装部23a、第2実装部23b、第3実装部23c、第4実装部23dにY’方向側から当接している(図10A参照)又は基板BにY’方向側から当接している(図示なし)。
【0194】
基板Bの第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c及び第4電極B1dがスルーホール電極である場合(図示なし)、第1実装部23a、第2実装部23b、第3実装部23c、第4実装部23dは、第1本体部21a、第2本体部21b、第3本体部21c、第4本体部21dからY方向に延びた棒であって、第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c、第4電極B1dを貫通しており且つはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続されている。ボディ10の一又は複数の脚部14が設けられている場合、一又は複数の脚部14が基板BにY’方向側から当接している(図示なし)。
【0195】
コネクタCO2は、シェル30(図9A図11B参照)を更に備えていてもよい。シェル30は、金属又はその他の導体で構成されていてもよいし、成形樹脂と、その外面及び/又は内面にメッキ加工された金属又は蒸着された金属とによって構成されていてもよい。
【0196】
シェル30は、Y-Y’方向に延びた筒状のシェル本体31を有している。シェル本体31が、ボディ100のベース11、一対の第1支柱12及び一対の第2支柱13に外嵌(図9A図11B参照)、又は、ベース11及び筒部に外嵌している。コネクタCO1のシェル300が設けられている場合、シェル本体31のX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面の外形、外形寸法は、コネクタCO1のシェル300の接続部330のX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面の内形、内形寸法に対応している。シェル本体31が接続部330にY-Y’方向において挿脱可能に嵌合(FIT IN)している。
【0197】
シェル本体31はY方向側の端部を有する。シェル本体31のY方向側の端部は、X方向側の端と、X’方向側の端と、Z方向側の端と、Z’方向側の端とを有する。
【0198】
シェル30は、一対の第1実装部32及び/又は一対の第2実装部33を更に有している。
【0199】
基板Bの一対の第1GND電極B2が表面電極である場合(図9A図9C及び図11A図11B参照)、一対の第1実装部32の一方は、シェル本体31のY方向側の端部のX方向側の端からY方向に延びた後にX方向に折り曲げられた略L字状の板であり、他方はシェル本体31のY方向側の端部のX’方向側の端からY方向に延びた後にX’方向に折り曲げられた略L字状の板である。一対の第1実装部32が一対の第1GND電極B2上にそれぞれ載置されてはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続されている。
【0200】
基板Bの一対の第2GND電極B3がスルーホール電極である場合(図示なし)、一対の第1実装部32の一方は、シェル本体31のY方向側の端部のX方向側の端からY方向に延びた板又は棒であり、他方はシェル本体31のY方向側の端部のX’方向側の端からY方向に延びた板又は棒である。一対の第1実装部32が一対の第1GND電極B2に挿入されてはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続されている。
【0201】
一対の第2実装部33は、シェル本体31のY方向側の端部のZ’方向側の端からY方向に延びた後にZ’方向に折り曲げられた略L字状の板である。一対の第2実装部33は、X-X’方向に間隔をあけて配置されている。基板Bの一対の第2GND電極B3が表面電極である場合(図9A図9C及び図11A図11B参照)、一対の第2実装部33一対の第2GND電極B3上にそれぞれ載置されてはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続されている。基板Bの一対の第2GND電極B3がスルーホール電極である場合(図示なし)、一対の第2実装部33は一対の第2GND電極B3に挿入されてはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続されている。
【0202】
なお、シェル30は省略可能である。シェル30が省略される場合は、基板Bの第1GND電極B2及び第2GND電極B3も省略される。
【0203】
接続構造SCは、ハウジングHを更に備えていてもよい。ハウジングHは、ハウジングHをY-Y’方向に貫通した貫通孔である接続口H1を有している。この接続口H1を通じて、コネクタCO1がY-Y’方向に挿脱可能となっている。コネクタCO2及び基板Bは、コネクタCO2の挿入空間が接続口H1を通じてY’方向に開放されるように、ハウジングH内に収容されている。コネクタCO1のホルダ600の凸部613が設けられている場合、凸部613のX-X’方向及びZ-Z’方向の断面の外形、外形寸法が、接続口H1の内形、内形寸法に対応していていもよい。この場合、コネクタCO1のホルダ600の凸部613が、ハウジングHの接続口H1に嵌合(FIT IN)する。ハウジングHは、ネジ孔H2が設けられていてもよい。なお、ネジ孔H2は省略可能である。
【0204】
なお、ハウジングHは省略可能である。
【0205】
以下、上記した何れかの態様のコネクタCO2を組み立てる方法について説明する。ボディ10、第1端子20a、第2端子20b、第3端子20c及び第4端子20dを用意する。第1端子20a、第2端子20b、第3端子20c、第4端子20dをボディ10のベース11に上記のとおり保持させる。シェル30が設けられている場合、ボディ10をシェル30のシェル本体31内に挿入し、シェル本体310をボディ10に取り付ける。このようにしてコネクタCO2が組み立てられる。なお、シェル30が設けられていない場合、シェル30の取付工程が省略される。
【0206】
以下、このように組み立てられたコネクタCO2を基板Bに実装する方法について説明する。基板Bの第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c及び第4電極B1dが表面電極である場合(図9A図9C及び図11A図11B参照)、第1端子20aの第1実装部23a、第2端子20bの第2実装部23b、第3端子20cの第3実装部23c、第4端子20dを基板Bの第4実装部23dが、第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c、第4電極B1d上に載置される(以下、この工程を単に「実装部の載置工程」とも称する。)。その後、第1端子20aの第1実装部23a、第2端子20bの第2実装部23b、第3端子20cの第3実装部23c、第4端子20dを基板Bの第4実装部23dが、第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c、第4電極B1dにはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続される。基板Bの第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c及び第4電極B1dがスルーホール電極である場合(図示なし)、第1端子20aの第1実装部23a、第2端子20bの第2実装部23b、第3端子20cの第3実装部23c、第4端子20dを基板Bの第4実装部23dが、第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c、第4電極B1d内に挿入される(以下、この工程を単に「実装部の挿入工程」とも称する。)。その後、第1端子20aの第1実装部23a、第2端子20bの第2実装部23b、第3端子20cの第3実装部23c、第4端子20dを基板Bの第4実装部23dが、第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c、第4電極B1dにはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続される。
【0207】
コネクタCO2のシェル30の一対の第1実装部32が設けられており且つ表面電極である一対の第1GND電極B2が設けれている場合、実装部の載置工程又は実装部の挿入工程のときに、一対の第1実装部32が、一対の第1GND電極B2上に載置される。その後、コネクタCO2のシェル30の一対の第1実装部32が、一対の第1GND電極B2にはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続される。
【0208】
コネクタCO2のシェル30の一対の第1実装部32が設けられており且つスルーホール電極である一対の第1GND電極B2が設けれている場合、実装部の載置工程又は実装部の挿入工程のときに、一対の第1実装部32が、一対の第1GND電極B2内に挿入される。その後、コネクタCO2のシェル30の一対の第1実装部32が、一対の第1GND電極B2にはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続される。
【0209】
コネクタCO2のシェル30の一対の第2実装部33が設けられており且つ表面電極である一対の第2GND電極B3が設けれている場合、実装部の載置工程又は実装部の挿入工程のときに、一対の第2実装部33が、一対の第2GND電極B3上に載置される。その後、コネクタCO2のシェル30の一対の第2実装部33が、一対の第2GND電極B3にはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続される。
【0210】
コネクタCO2のシェル30の一対の第2実装部33が設けられており且つスルーホール電極である一対の第2GND電極B3が設けれている場合、実装部の載置工程又は実装部の挿入工程のときに、一対の第2実装部33が、一対の第2GND電極B3内に挿入される。その後、コネクタCO2のシェル30の一対の第2実装部33が、一対の第2GND電極B3にはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続される。
【0211】
以上の通り、コネクタCO2が基板B上に実装される。なお、一対の第1実装部32が設けられてない場合、その実装工程が省略される。一対の第2実装部33が設けられていない場合、その実装工程が省略される。
【0212】
以下、上記した何れかの態様のコネクタCO1を上記した何れかの態様のコネクタCO2に接続させる接続方法について、例を挙げて説明するが、これに限定されるものではない。
【0213】
ハウジングHが設けられており、コネクタCO2のシェル30が設けられており、且つコネクタCO1のボディ100の先端部130及びシェル300が設けられている場合、コネクタCO1のボディ100の先端部130及びシェル300の接続部330がハウジングHの接続口H1を通じてハウジングH内に挿入される。そして、コネクタCO1のボディ100の先端部130が、コネクタCO2のボディ10の挿入空間にY-Y’方向に沿って挿入され、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dが、コネクタCO2の第1端子20aの第1先端部22a、第2端子20bの第2先端部22b、第3端子20cの第3先端部22c、第4端子20dの第4先端部22dに挿入空間内で接触して電気的に接続される。これと共に、コネクタCO2のシェル30のシェル本体31がコネクタCO1のシェル300の接続部330内に嵌合(FIT IN)する。これにより、コネクタCO2のシェル30のシェル本体31がコネクタCO1のシェル300の接続部330に接触して、コネクタCO1のシェル300とコネクタCO2のシェル30とが電気的に接続される。このようにしてコネクタCO1がコネクタCO2に接続される。
【0214】
ハウジングHが設けられており、ハウジングHが設けられており、コネクタCO2のシェル30が設けられており、且つコネクタCO1のシェル300が設けられているが、コネクタCO1のボディ100の先端部130が設けられていない場合、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230d及びシェル300の接続部330がハウジングHの接続口H1を通じてハウジングH内に挿入される。そして、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dが、コネクタCO2のボディ10の挿入空間にY-Y’方向に沿って挿入され、コネクタCO2の第1端子20aの第1先端部22a、第2端子20bの第2先端部22b、第3端子20cの第3先端部22c、第4端子20dの第4先端部22dに挿入空間内で接触して電気的に接続される。これと共に、コネクタCO2のシェル30のシェル本体31がコネクタCO1のシェル300の接続部330内に嵌合(FIT IN)する。これにより、コネクタCO2のシェル30のシェル本体31がコネクタCO1のシェル300の接続部330に接触して、コネクタCO1のシェル300とコネクタCO2のシェル30とが電気的に接続される。このようにしてコネクタCO1がコネクタCO2に接続される。
【0215】
ハウジングHのネジ孔H2及びコネクタCO1のホルダ600の固定部620が設けられている場合、コネクタCO1がコネクタCO2に接続された状態で、コネクタCO1のホルダ600の固定部620がハウジングHに当接し、コネクタCO1のホルダ600の固定部620の貫通孔621が、ハウジングHのネジ孔H2に連通する。その後、ネジPが貫通孔621から挿入されネジ孔H2にネジ止めされる。なお、ネジPに代えて、スクリューピンやラッチ等の係合部を使用することが可能である。この場合、ハウジングHには、ネジ孔H2に代えて係合孔が設けられているとよい。係合部が、固定部620の貫通孔621を通じてハウジングHの係合孔に挿入され、係合孔に嵌合(FIT IN)する。
【0216】
なお、ハウジングHが設けられていない場合、上記した接続方法からハウジングHが関係する工程を除去すればよい。
【0217】
以上のような接続構造SCは、コネクタCO1を備えているので、コネクタCO1と同様の技術的特徴及び効果を奏する。
【0218】
また、接続構造SCのコネクタCO2の第1端子20a、第2端子20b、第3端子20c、第4端子20dが、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dの配列に応じて、X-X’方向に間隔をあけて配置されているので、コネクタCO2の第1端子20aの第1実装部23a、第2端子20bの第2実装部23b、第3端子20cの第3実装部23c、第4端子20dの第4実装部23dを、基板Bの第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c、第4電極B1dに上記のとおり容易に接続できる。
【0219】
また、接続構造SCは、差動信号を伝送可能な構成とすることが可能である。接続構造SCのコネクタCO1が上記(a)に関する構成を有している場合(図1A図4B参照)、接続構造SCは以下のとおりの構成とするとよい。コネクタCO1の第4端子200d、これに接続されたケーブルCAの第4電線Wd及びコネクタCO2の第4端子20dが、差動信号のプラス信号及びマイナス信号のうちの何れか一方の信号を伝送可能な構成となっており且つコネクタCO1の第1端子200a、これに接続されたケーブルCAの第1電線Wa及びコネクタCO2の第1端子20aが他方の信号を伝送可能な構成となっている。すなわち、第4端子200d、第4電線Wd及び第4端子20dと、第1端子200a、第1電線Wa及び第1端子20aとが差動対をなしている。コネクタCO1の第2端子200b、これに接続されたケーブルCAの第2電線Wb及びコネクタCO2の第2端子20bが、電源及びGNDの何れか一方用に構成されており、コネクタCO1の第3端子200c、これに接続されたケーブルCAの第3電線Wc及びコネクタCO2の第3端子20cが、は、他方用に構成されている。
【0220】
接続構造SCのコネクタCO1が上記(b)に関する構成を有している場合(図5A及び図5B参照)、接続構造SCのコネクタCO2は以下のとおりの構成とするとよい。コネクタCO1の第3端子200c、これに接続されたケーブルCAの第3電線Wc及びコネクタCO2の第3端子20cが、差動信号のプラス信号及びマイナス信号のうちの何れか一方の信号を伝送可能な構成となっており且つコネクタCO1の第2端子200b、これに接続されたケーブルCAの第2電線Wb及びコネクタCO2の第2端子20bが、は他方の信号を伝送可能な構成となっている。すなわち、第3端子200c、第3電線Wc及び第3端子20cと、第2端子200b、第2電線Wb及び第2端子20bとが差動対をなしている。コネクタCO1の第1端子200a、これに接続されたケーブルCAの第1電線Wa及びコネクタCO2の第1端子20aが、電源及びGNDの何れか一方用に構成されており、コネクタCO1の第4端子200d、これに接続されたケーブルCAの第4電線Wd及びコネクタCO2の第4端子20dが、他方用に構成されている。
【0221】
以下、接続構造SCを比較例の接続構造と対比しつつ、接続構造SCの優位性について説明する。
【0222】
比較例の接続構造は、従来例の第1コネクタと、ケーブルCAと、相手方コネクタと、基板とを備えている。従来例の第1コネクタの四つの端子は、二列で配置されている。このため、ケーブルCAの第1内側絶縁体Daの第2部Da2並びにその内部の第1電線Waの第2部Wa4と、第2内側絶縁体Dbの第2部Db2並びにその内部の第2電線Wbの第2部Wb4と、第3内側絶縁体Dcの第2部Dc2並びにその内部の第3電線Wcの第2部Wc4と、第4内側絶縁体Ddの第2部Dd2並びにその内部の第4電線Wdの第2部Wd4とも二列で配置されたままの状態で、ケーブルCAの第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2及び第4電線Wdの第4突出部Wd2が、従来の第2コネクタの四つの端子の接続部に接続されている。また、従来例の第1コネクタの四つの端子の配列に応じて、相手方コネクタの四つの端子も二列で配置されている。従来例の第1コネクタの四つの端子の先端部が相手方コネクタの四つの端子に接触して電気的に接続されている。相手方コネクタの四つの端子は、基板上に二列に配置された四つの電極上に実装される。
【0223】
従来例の第1コネクタの四つの端子及び相手方コネクタの四つの端子は、第1斜め方向において対角に位置する二つずつの端子が差動対をなし、第2斜め方向において対角に位置する残り二つずつの端子が電源、GND用となっている。したがって、基板上の四つの電極のうちの第1斜め方向において対角に位置する二つの電極が差動信号用の電極をなしているため、当該二つの電極から基板上のIC等の電子回路まで延びる二つの導電ラインに平行に配置できない区間が生じやすい。当該区間では、二つの導電ラインを電気的結合することが困難であるため、比較例の接続構造のEMC特性が悪化する。また、二つの導電ラインの電気長を等長とすることが困難になり、仮に、二つの導電ラインの電気長を等長とすることができても、二つの導電ラインの電気長が不必要に大きくなるため、伝送する差動信号にロスが生じやすくなる。
【0224】
これに対して、接続構造SCは、接続構造SCのコネクタCO2の第1端子20aの第1先端部22a、第2端子20bの第2先端部22b、第3端子20cの第3先端部22c、第4端子20dの第4先端部22dが、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dの配列に応じて、X-X’方向に間隔をあけて配置されているので、基板Bの第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c及び第4電極B1dもX-X’方向に間隔をあけて一列で配置できる。第4端子200d、第4電線Wd及び第4端子20dと、第1端子200a、第1電線Wa及び第1端子20aとが差動対をなす場合、第4端子20d、第1端子20aが実装される基板Bの第4電極B1d、第1電極B1aはX-X’方向で互いに隣り合うため、第4電極B1d、第1電極B1aから基板B上の電子回路(図示なし)まで延びる二つの導電ライン(図示なし)を略平行に配置できる。第3端子200c、第3電線Wc及び第3端子20cと、第2端子200b、第2電線Wb及び第2端子20bとが差動対をなす場合、第3端子20c、第2端子20bが実装される基板Bの第3電極B1c、第2電極B1bはX-X’方向で互いに隣り合うため、第3電極B1c、第2電極B1bから基板B上の電子回路(図示なし)まで延びる二つの導電ライン(図示なし)を略平行に配置できる。したがって、二つの導電ラインをその全長にわたって電気的結合することができるため、接続構造SCのEMC特性は、比較例の接続構造のEMC特性に比べて向上する。また、基板Bの第4電極B1d、第1電極B1aはX-X’方向で互いに隣り合う又は基板Bの第3電極B1c、第2電極B1bはX-X’方向で互いに隣り合っているので、当該二つの電極から延びる二つの導電ラインの電気長を等長とすることが容易になり、二つの導電ラインの電気長が不必要に大きくこともなくなるため、伝送する差動信号にロスが生じにくくなる。
【0225】
なお、上記した何れかの構成の接続構造SCは、差動信号の伝送用に限定されるものでははく、差動信号以外の信号(例えば、シングルエンドの信号等)を伝送可能な構成とすることが可能である。
【実施例0226】
以下、本発明の実施例2及びその設計変更例を含む複数の実施例に係るコネクタアッセンブリA2(以下、単に「アッセンブリA2」とも称する。)について、図12A図13を参照しつつ説明する。図12A図13には、実施例2のアッセンブリA2が示されている。図12A図13には、Y-Y’方向(第1方向)が示されている。図13には、X-X’方向(第2方向)が示されている。図12A図13には、Z-Z’方向(第3方向)が示されている。
【0227】
アッセンブリA2は、コネクタCO1’のボディ100’の第1保持孔122a’、第2保持孔122b’、第3保持孔122c’及び第4保持孔122d’の構成が、アッセンブリA1のコネクタCO1のボディ100の第1保持孔122a、第2保持孔122b、第3保持孔122c及び第4保持孔122dの構成と相違し、且つ、コネクタCO1’の第1端子200a’の第1本体部220a’、第2端子200b’の第2本体部220b’、第3端子200c’の第3本体部220c’及び第4端子200d’の第4本体部220d’の構成が、アッセンブリA1のコネクタCO1の第1端子200aの第1本体部220a、第2端子200bの第2本体部220b、第3端子200cの第3本体部220c及び第4端子200dの第4本体部220d’の構成と相違する以外、アッセンブリA1と同様の構成である。以下、アッセンブリA2のその相違点についてのみ詳しく説明し、アッセンブリA2の説明のうちアッセンブリA1と重複する説明については省略する。なお、アッセンブリA2の前述のアッセンブリA1と相違する構成要素の符号については「’」を付してアッセンブリA1の同構成要素と区別するが、アッセンブリA2のアッセンブリA1と同様の構成要素の符号についてはアッセンブリA1の同構成要素と同じものを使用する。
【0228】
ボディ100’の後端部120が上記(1)の構成を有している場合、後端部120の第1収容凹部121a、第2収容凹部121b、第3収容凹部121c及び第4収容凹部121dは、それぞれ、Y方向側の第3端部と、Y’方向側の第4端部とを有している。
【0229】
ボディ100’の後端部120が上記(2)の構成を有している場合、後端部120の第1収容穴、第2収容穴、第3収容穴及び第4収容穴は、それぞれ、Y方向側の第3端部と、Y’方向側の第4端部とを有している。
【0230】
ボディ100’の第1保持孔122a’は、第1収容凹部121a又は第1収容穴からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びており、第1収容凹部121a又は第1収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。なお、第9斜め方向は、Y’方向及びZ’方向の成分を含む方向である。
【0231】
例えば、第1保持孔122a’が第1孔122a1’と第2孔122a2’とを有している場合、第1保持孔122a’の第1孔122a1’は、第1収容凹部121a又は第1収容穴の第3端部又は第3端部からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びており、第1収容凹部121a又は第1収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。第1保持孔122a’の第2孔122a2’は、第1保持孔122a’の第1孔122a1’からY方向に延びており、第1保持孔122a’の第1孔122a1’に対してY方向側に位置しており且つ第1保持孔122a’の第1孔122a1’に連通している。なお、第1保持孔122a’の第2孔122a2’は省略可能である。
【0232】
ボディ100’の第3保持孔122c’は、第3収容凹部121c又は第3収容穴からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びており、第3収容凹部121c又は第3収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。なお、第10斜め方向は、Y’方向及びZ方向の成分を含む方向である。
【0233】
例えば、第3保持孔122c’が第1孔122c1’と第2孔122c2’とを有している場合、第3保持孔122c’の第1孔122c1’は、第3収容凹部121c又は第3収容穴の第3端部又は第4端部からZ方向の成分(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びており、第3収容凹部121c又は第3収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。第3保持孔122c’の第2孔122c2’は、第3保持孔122c’の第1孔122c1’からY方向に延びおり、第3保持孔122c’の第1孔122c1’に対してY方向側に位置しており且つ第3保持孔122c’の第1孔122c1’に連通している。なお、第3保持孔122c’の第2孔122c2’は省略可能である。
【0234】
第1保持孔122a’と第3保持孔122c’とは、互いにX-X’方向に間隔をあけて配置されている。第1保持孔122a’が第3保持孔122c’に対してX’方向側に、第3保持孔122c’が第1保持孔122a’に対してX方向に配置されていてもよいし、その逆でもよい。
【0235】
ボディ100’の第2保持孔122b’は、第2収容凹部121b又は第2収容穴からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びており、第2収容凹部121b又は第2収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。
【0236】
例えば、第2保持孔122b’が、第1孔122b1’と第2孔122b2’とを有する場合、第2保持孔122b’の第1孔122b1’は、第2収容凹部121b又は第2収容穴の第3端部(図12A参照)又は第4端部(図示なし)からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びており、第2収容凹部121b又は第2収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。第2保持孔122b’の第2孔122b2’は、第2保持孔122b’の第1孔122b1’からY方向に延びており、第2保持孔122b’の第1孔122b’1に対してY方向側に位置しており且つ第2保持孔122b’の第1孔122b1’に連通している(図12A参照)。なお、第2保持孔122b’の第2孔122b2’は省略可能である。
【0237】
ボディ100’の第4保持孔122d’は、第4収容凹部121d又は第4収容穴からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びており、第4収容凹部121d又は第4収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。
【0238】
例えば、第4保持孔122d’が第1孔122d1’と第2孔122d2’とを有する場合、第4保持孔122d’の第1孔122d1’は、第4収容凹部121d又は第4収容穴の第3端部(図12B参照)又は第4端部(図示なし)からZ方向の成分(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びており、第4収容凹部121d又は第4収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。第4保持孔122d’の第2孔122d2’は、第4保持孔122d’の第1孔122d1’からY方向に延びており、第4保持孔122d’の第1孔122d1’に対してY方向側に位置しており且つ第4保持孔122d’の第1孔122d1’に連通している(図12B参照)。なお、第4保持孔122d’の第2孔122d2’は省略可能である。
【0239】
第2保持孔122b’と第4保持孔122d’とは、互いにX-X’方向に間隔をあけて配置されている。第2保持孔122b’が第4保持孔122d’に対してX’方向側に、第4保持孔122d’が第2保持孔122b’に対してX方向側に配置されていてもよいし、その逆でもよい。
【0240】
ボディ100’の先端部130は、上記(3)の構成(図示なし)又は(4)の構成(図12A図12B参照)を有している。図12Aでは、ボディ100’の先端部130の第2接続溝131b’が示されており、図12Bでは、ボディ100’の先端部130の第4接続溝131d’が示されている。ボディ100’の先端部130の第1接続溝は、図示省略されているため、図12Aの第2接続溝131b’を借りて参照する。ボディ100’の先端部130の第2接続溝は、図示省略されているため、図12Bの第4接続溝131d’を借りて参照する。
【0241】
第1端子200a’の第1本体部220a’は、第1端子200a’の第1接続部210aからZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びている。例えば、第1本体部220a’が第1板221a’と第2板222a’とを有する場合、第1本体部220a’の第1板221a’は、第1接続部210aの第3端部(図13参照)又は第4端部(図示なし)からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びている。第1本体部220a’の第2板222a’は、第1本体部220a’の第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている(図13参照)。なお、第1本体部220a’の第2板222a’は省略可能である。
【0242】
第1端子200a’の第1先端部230aは、第1本体部220a’の第2板222a’のY方向側の端又は第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。例えば、第1先端部230aは、(ケ-1)第1本体部220a’の第2板222a’のY方向側の端又は第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた板(図13参照)を有する構成、(ケ-2)第1本体部220a’の第2板222a’のY方向側の端又は第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた棒(図示なし)を有する構成、(ケ-3)第1本体部220a’の第2板222a’のY方向側の端又は第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた筒(図示なし)を有する構成、(ケ-4)第1本体部220a’の第2板222a’のY方向側の端又は第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた第1、第2アームを有する構成(図示なし)、第1本体部220a’の第2板222a’のY方向側の端又は第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた第1アームを有する構成、(ケ-5)第1本体部220a’の第2板222a’のY方向側の端又は第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた筒と、この筒からY方向に延びた第1、第2アームとを有する構成(図示なし)、又は、(ケ-6)第1本体部220a’の第2板222a’のY方向側の端又は第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた第1アームと、Y方向の成分を含む方向に延びた第2アームと、第1、第2アームのY’方向側の端部を連結する連結部とを有する構成としてもよい。第1、第2アームは、X-X’方向で互いに対向していてもよいし、Z-Z’方向で互いに対向していいてもよい。
【0243】
上記した何れかの態様の第1先端部230a’の板、棒、第1アーム及び第2アームは、それぞれの一部分がZ方向又はZ’方向に凸となるように折り曲げられていてもよいが、これに限定されるものではない。
【0244】
第2端子200b’の第2本体部220b’は、第2端子200b’の第2接続部210bからZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びている。例えば、第2本体部220b’が第1板221b’と第2板222b’とを有する場合、第2本体部220b’の第1板221b’は、第2接続部210bの第3端部(図13参照)又は第4端部(図示なし)からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びている。第2本体部220b’の第2板222b’は、第2本体部220b’の第1板221b’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。なお、第2本体部220b’の第2板222b’は省略可能である。
【0245】
第2端子200b’の第2先端部230bは、第2本体部220b’の第2板222b’のY方向側の端又は第1板221b’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている以外、上記した第1先端部230a’と同様の構成とすることが可能である。
【0246】
第3端子200c’の第3本体部220c’は、第3端子200c’の第3接続部210cからZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びている。例えば、第3本体部220c’が第1板221c’と第2板222c’とを有する場合、第3本体部220c’の第1板221c’は、第3接続部210cの第3端部(図13参照)又は第4端部(図示なし)からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びている。第3本体部220c’の第2板222c’は、第3本体部220c’の第1板221c’のZ方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。なお、第3本体部220c’の第2板222c’は省略可能である。
【0247】
第3端子200c’の第3先端部230cは、第3本体部220c’の第2板222c’ のY方向側の端又は第1板221c’のZ方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている以外、上記した第1先端部230a’と同様の構成とすることが可能である。
【0248】
第4端子200d’の第4本体部220d’は、第4端子200d’の第4接続部210dからZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びている。例えば、第4本体部220dが第1板221d’と第2板222d’とを有する場合、第4本体部220d’の第1板221d’は、第4接続部210dの第3端部(図13参照)又は第4端部(図示なし)からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びている。第4本体部220d’の第2板222d’は、第4本体部220d’の第1板221d’のZ方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。なお、第4本体部220d’の第2板222d’は省略可能である。
【0249】
第4端子200d’の第4先端部230dは、第4本体部220d’の第2板222d’のY方向側の端又は第1板221d’のZ方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている以外、上記した第1先端部230a’と同様の構成とすることが可能である。
【0250】
第1端子200a’の第1本体部220a’、第2端子200b’の第2本体部220b’、第3端子200c’の第3本体部220c’及び第4端子200d’の第4本体部220d’が、それぞれ、第1板及び第2板を有している場合、第1本体部220a’の第1板221a’、第2板222a’はボディ100’の第1保持孔122a’の第1孔122a1’、第2孔122a2’内にY’方向側から収容され且つ保持されており、第2本体部220b’の第1板221b’、第2板222b’はボディ100’の第2保持孔122b’の第1孔122b1’、第2孔122b2’内にY’方向側から収容され且つ保持されており、第3本体部220c’の第1板221c’、第2板222c’はボディ100’の第3保持孔122c’の第1孔122c1’、第2孔122c2’内にY’方向側から収容され且つ保持されており、且つ、第4端子200d’の第4本体部220d’の第1板221d’、第2板222d’はボディ100’の第4保持孔122d’の第1孔122d1’、第2孔122d2’内にY’方向側から収容され且つ保持されている。
【0251】
第1本体部220a’の第2板222a’、第2本体部220b’の第2板222b’、第3本体部220c’の第2板222c’及び第4本体部220d’の第2板222d’のZ-Z’方向の高さ位置が略同じであってもよい(図13参照)。この場合、ボディ100’の第1保持孔122a’の第2孔122a2’、第2保持孔122b’の第2孔122b2’、第3保持孔122c’の第2孔122c2’及び第4保持孔122d’の第2孔122d2’のZ-Z’方向の高さ位置が略同じであるとよい。
【0252】
第1本体部220a’の第2板222a’、第2本体部220b’の第2板222b’、第3本体部220c’の第2板222c’及び第4本体部220d’の第2板222d’のうちの少なくとも一つの第2板のZ-Z’方向の位置(高さ位置)が、残りの第2板のZ-Z’方向の位置(高さ位置)と相違していてもよい(図示なし)。この場合、ボディ100’の第1保持孔122a’の第2孔122a2’、第2保持孔122b’の第2孔122b2’、第3保持孔122c’の第2孔122c2’及び第4保持孔122d’の第2孔122d2’のうちの少なくとも一つの第2孔のZ-Z’方向の位置(高さ位置)が、残りの第2孔のZ-Z’方向の位置(高さ位置)と相違しているとよい。
【0253】
第1本体部220a’の第2板222a’、第2本体部220b’の第2板222b’、第3本体部220c’の第2板222c’及び第4本体部220d’の第2板222d’のZ-Z’方向の位置(高さ位置)が、それぞれ相違していてもよい(図示なし)。この場合、ボディ100’の第1保持孔122a’の第2孔122a2’、第2保持孔122b’の第2孔122b2’、第3保持孔122c’の第2孔122c2’及び第4保持孔122d’の第2孔122d2’のZ-Z’方向の位置(高さ位置)が、それぞれ相違しているとよい。
【0254】
第1端子200a’の第1本体部220a’、第2端子200b’の第2本体部220b’、第3端子200c’の第3本体部220c’及び第4端子200d’の第4本体部220d’が、それぞれ、第2板を有していない場合、第1本体部220a’の第1板221a’はボディ100’の第1保持孔122a’の第1孔122a1’内にY’方向側から収容され且つ保持されており、第2本体部220b’の第1板221b’はボディ100’の第2保持孔122b’の第1孔122b1’内にY’方向側から収容され且つ保持されており、第3本体部220c’の第1板221c’はボディ100’の第3保持孔122c’の第1孔122c1’内にY’方向側から収容され且つ保持されており、且つ、第4端子200d’の第4本体部220d’の第1板221d’はボディ100’の第4保持孔122d’の第1孔122d1’内にY’方向側から収容され且つ保持されている。
【0255】
何れの場合も、コネクタCO1’の第1端子200a’の第1本体部220a’、第2端子200b’の第2本体部220b’、第3端子200c’の第3本体部220c’及び第4端子200d’の第4本体部220d’は、コネクタCO1の第1端子200aの第1本体部220a、第2端子200bの第2本体部220b、第3端子200cの第3本体部220c及び第4端子200dの第4本体部220dの上記した何れかの配列順(例えば、上記(a4)~(d4)の何れかの配列順)と同様にX-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【0256】
上記(a4)の配列順の場合、第2本体部220b’の第1板221b’は、第2接続部210bの第3端部(図13参照)又は第4端部(図示なし)のX’方向側の部分からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びており、第4本体部220d’の第1板221d’は、第4接続部210dの第3端部(図13参照)又は第4端部(図示なし)のX方向側の部分からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びており、第1本体部220a’の第1板221a’は、第1接続部210aの第3端部(図13参照)又は第4端部(図示なし)のX’方向側の部分からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びており、且つ、第3本体部220c’の第1板221c’は、第3接続部210cの第3端部(図13参照)又は第4端部(図示なし)のX方向側の部分からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びていてもよい。
【0257】
上記(b4)の配列順の場合(図示なし)、第4本体部220d’の第1板221d’は、第4接続部210dの第3端部又は第4端部のX’方向側の部分からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びており、第2本体部220b’の第1板221b’は、第2接続部210bの第3端部又は第4端部のX方向側の部分からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びており、第3本体部220c’の第1板221c’は、第3接続部210cの第3端部又は第4端部のX’方向側の部分からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びており、且つ、第1本体部220a’の第1板221a’は、第1接続部210aの第3端部又は第4端部のX方向側の部分からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びていてもよい。
【0258】
上記(c4)の配列順の場合(図示なし)、第4本体部220d’の第1板221d’は、第4接続部210dの第3端部又は第4端部のX’方向側の部分からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びており、第2本体部220b’の第1板221b’は、第2接続部210bの第3端部又は第4端部のX方向側の部分からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びており、第1本体部220a’の第1板221a’は、第1接続部210aの第3端部又は第4端部のX’方向側の部分からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びており、且つ、第3本体部220c’の第1板221c’は、第3接続部210cの第3端部又は第4端部のX方向側の部分からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びていてもよい。
【0259】
上記(d4)の配列順の場合(図示なし)、第2本体部220b’の第1板221b’は、第2接続部210bの第3端部又は第4端部のX’方向側の部分からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びており、第4本体部220d’の第1板221d’は、第4接続部210dの第3端部又は第4端部のX方向側の部分からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びており、第3本体部220c’の第1板221c’は、第3接続部210cの第3端部又は第4端部のX’方向側の部分からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びており、且つ、第1本体部220a’の第1板221a’は、第1接続部210aの第3端部又は第4端部のX方向側の部分からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びていてもよい。
【0260】
コネクタCO1’の第1端子200a’の第1先端部230a、第2端子200b’の第2先端部230b、第3端子200c’の第3先端部230c及び第4端子200d’の第4先端部230dも、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c及び第4端子200dの第4先端部230dの上記した何れかの配列順(例えば、上記(a5)~(d5)の何れかの配列順)と同様にX-X’方向に間隔をあけて配置されている。何れの配置であっても、第1先端部230a’、第2先端部230b’、第3先端部230c’及び第4先端部230d’のZ-Z’方向の高さ位置は上記(カ)~(ク)の少なくとも一つのとおりとすることが可能である。
【0261】
第1本体部220a’が第1接続部210aの第3端部(図13参照)又は第4端部(図示なし)からZ’方向の成分を含む方向に延びている場合、第1先端部230aの中心軸は、第1電線Waの第1突出部Wa2の中心軸に対してZ-Z’方向において位置ずれしている。第1先端部230aの中心軸は、第1電線Waの第1突出部Wa2の中心軸に対してX-X’方向においても位置ずれしていてもよいが、これに限定されるものではない。第2本体部220b’が第2接続部210bの第3端部(図13参照)又は第4端部(図示なし)からZ’方向の成分を含む方向に延びている場合、第2先端部230bの中心軸は、第2電線Wbの第2突出部Wb2の中心軸に対してZ-Z’方向において位置ずれしている。第2先端部230bの中心軸は、第2電線Wbの第2突出部Wb2の中心軸に対してX-X’方向においても位置ずれしていてもよいが、これに限定されるものではない。第3本体部220c’が第3接続部210cの第3端部(図13参照)又は第4端部(図示なし)からZ方向の成分を含む方向に延びている場合、第3先端部230cの中心軸は、第3電線Wcの第3突出部Wc2の中心軸に対してZ-Z’方向において位置ずれしている。第3先端部230cの中心軸は、第3電線Wcの第3突出部Wc2の中心軸に対してX-X’方向においても位置ずれしていてもよいが、これに限定されるものではない。第4本体部220d’が第4接続部210dの第3端部(図13参照)又は第4端部(図示なし)からZ方向の成分を含む方向に延びている場合、第4先端部230dの中心軸は、第4電線Wdの第4突出部Wd2の中心軸に対してZ-Z’方向において位置ずれしている。第4先端部230dの中心軸は、第4電線Wdの第4突出部Wd2の中心軸に対してX-X’方向においても位置ずれしていてもよいが、これに限定されるものではない。
【0262】
第1端子200a’、第2端子200b’、第3端子200c’及び第4端子200d’は上記した構成のうちから同一形状及び同一寸法を有する構成とすることが可能である(図13参照)。すなわち、第1端子200a’、第2端子200b’、第3端子200c’及び第4端子200d’を一種類の端子として共用化できる。
【0263】
第1端子200a’及び第2端子200b’が上記した構成のうちから同一形状及び同一寸法を有する構成とし、第3端子200c’及び第4端子200d’が上記した構成のうちから別の同一形状及び同一寸法を有する構成としてもよい(図示なし)。この場合、第1端子200a’及び第2端子200b’が一の端子として共用化され、第3端子200c’及び第4端子200d’が別の端子として共用化されるが、一の端子と別の端子とは、異なる形状及び/又は異なる寸法を有する。第1端子200a’及び第3端子200c’が上記した構成のうちから同一形状及び同一寸法を有する構成とし、第2端子200b’及び第4端子200d’が上記した構成のうちから別の同一形状及び同一寸法を有する構成としてもよい。この場合、第1端子200a’及び第3端子200c’が一の端子として共用化され、第2端子200b’及び第4端子200d’が別の端子として共用化されるが、一の端子と別の端子とは、一の端子と別の端子とは、異なる形状及び/又は異なる寸法を有する。第1端子200a’、第2端子200b’、第3端子200c’及び第4端子200d’が、それぞれ、上記した構成のうちから異なる形状及び/又は異なる寸法を有していてもよい。
【0264】
以上のような構成のアッセンブリA2は、アッセンブリA1と同様に組み立てられる。
【0265】
アッセンブリA2は、アッセンブリA1と同様の技術的特徴及び効果を奏する。
【0266】
アッセンブリA2のコネクタCO1’が上記(a1)~(a5)に関する構成を有している場合又は上記(b1)~(b5)に関する構成を有している場合、アッセンブリA2は、アッセンブリA1と同様に差動信号の伝送可能な構成とすることが可能である。
【0267】
上記した何れかの態様の接続構造SCは、アッセンブリA1の代わりに、アッセンブリA2を備えた構成とすることが可能である。
【0268】
なお、上記した第1コネクタ、第2コネクタ、コネクタアッセンブリ及びコネクタの接続構造は、それぞれ、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
【0269】
上記した何れかの態様の第1コネクタCO1、CO1’の第1端子200a、200a’の第1接続部210a、第2端子200b、200b’の第2接続部210b、第3端子200c、200c’の第3接続部210c及び第4端子200d、200d’の第4接続部210dは、それぞれ、ボディ100、100’から露出又は突出していればよい。
【0270】
例えば、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c及び第4接続部210dは、それぞれ、Y方向側の部分がボディ100又はボディ100’内に配置されており、且つY’方向側の部分が、ボディ100又はボディ100’の後端部120からY’方向に部分的に突出した構成とすることが可能である。この場合、第1接続部210aのY方向側の部分、第2接続部210bのY方向側の部分、第3接続部210cのY方向側の部分、第4接続部210dのY方向側の部分は、後端部120の第1収容凹部121a又は第1収容穴内に、後端部120の第2収容凹部121b又は第2収容穴内に、後端部120の第3収容凹部121c又は第3収容穴内に、後端部120の第4収容凹部121d又は第4収容穴内に収容されており、且つ、第1端子200aの第1本体部220a、第2端子200bの第2本体部220b、第3端子200cの第3本体部220c、第4端子200dの第4本体部220dは、第1接続部210aのY方向側の部分、第2端子200bの第2接続部210bのY方向側の部分、第3端子200cの第3接続部210cのY方向側の部分、第4端子200dの第4接続部210dのY方向側の部分からZ方向の成分を含む方向に延びている。これ以外について、第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c、第4端子200dは、上記何れかのとおりの構成とすることが可能である。
【0271】
上記した何れかの態様の第1コネクタCO1、CO1’の第1端子200a、200a’、第2端子200b、200b’、第3端子200c、200c’及び第4端子200d、200d’は、ボディ100、100’にインサート成形されることによって、部分的に保持されていてもよい。上記した何れかの態様の第2コネクタCO2の第1端子20a、第2端子20b、第3端子20c及び第4端子20dは、ボディ10にインサート成形されることによって、部分的に保持されていてもよい。
【0272】
上記した何れかの態様の第1コネクタCO1、CO1’は、第1端子200a、200a’、第2端子200b、200b’、第3端子200c、200c’及び第4端子200d、200d’を一組とし、この組を複数備えた構成とすることが可能である。この場合、上記何れかの態様のアッセンブリA1、A2は、第1コネクタCO1、CO1’の端子の組の数に応じて、ケーブルCAが複数設けられていてもよいし、一つのケーブルCAが、第1内側絶縁体Da並びに第1電線Wa、第2内側絶縁体Db並びに第2電線Wb、第3内側絶縁体Dc並びに第3電線W、及び第4内側絶縁体Dd並びに第4電線Wdを一組とし、この組を複数備えていてもよい。上記した何れかの態様の第2コネクタCO2も、第1端子20a、第2端子20b、第3端子20c及び第4端子20dを一組とし、この組を第1コネクタCO1の端子の組数に応じて複数の組を備えた構成とすることが可能である。
【0273】
上記した何れかの態様の第1コネクタCO1、CO1’は、第1端子200a、200a’、第2端子200b、200b’、第3端子200c、200c’及び第4端子200d、200d’以外の一又は複数の端子を備えていてもよい。この場合、上記何れかの態様のアッセンブリA1、A2は、ケーブルCAが第1端子200a、200a’、第2端子200b、200b’、第3端子200c、200c’及び第4端子200d、200d’以外の一又は複数の端子に対応する一又は複数の内側絶縁体並びに電線を有する構成、又は、当該一又は複数の内側絶縁体並びに電線を有する別のケーブルを更に備えた構成としてもよいが、当該一又は複数の内側絶縁体並びに電線を備えていなくても構わない。上記した何れかの態様の第2コネクタCO2も、第1端子20a、第2端子20b、第3端子20c及び第4端子20d以外の一又は複数の端子を備えていてもよい。
【0274】
上記した何れかの様態の接続構造SCは、上記した何れかの態様の複数のコネクタCO1又はCO1’と、上記した何れかの態様の複数のコネクタCO2とを備えていてもよい。この場合、複数のコネクタCO1又はCO1’が複数のコネクタCO2にそれぞれ接続されている。上記した何れかの様態の接続構造SCは、上記した何れかの態様の複数のケーブルCA又は一つのケーブルCAを更に備えていてもよい。なお、ハウジングHが設けられている場合、ハウジングHは複数のコネクタCO2の数に応じた複数の接続口H1を有しているとよい。
【0275】
上記した何れかの態様の接続構造SCは、上記した何れかの態様のケーブルCA及び/又は基板Bを備えていなくてもよい。
【符号の説明】
【0276】
SC:コネクタの接続構造
A1、A2:アッセンブリ
CO1、CO1’:コネクタ(第1コネクタ)
100、100’:ボディ 110:ボディの中間部 120:ボディの後端部 130:ボディの先端部 121a:第1収容凹部 121b:第2収容凹部 121c:第3収容凹部 121d:第4収容凹部 122a、122a’:第1保持孔 122b、122b’:第2保持孔 122c、122c’:第3保持孔 122d、122d’:第4保持孔 131a:第1接続穴 131b:第2接続穴 131c:第3接続穴 131d:第4接続穴 131b’:第2接続溝 131d’:第4接続溝
200a、200a’:第1端子 200b、200b’:第2端子 200c、200c’:第3端子 200d、200d’:第4端子 210a:第1端子の第1接続部 210b:第2端子の第2接続部 210c:第3端子の第3接続部 210d:第4端子の第4接続部 220a、220a’:第1端子の第1本体部 220b、220b’:第2端子の第2本体部 220c、220c’:第3端子の第3本体部 220d、220d’:第4端子の第4本体部 230a:第1端子の第1先端部 230b:第2端子の第2先端部 230c:第3端子の第3先端部 230d:第4端子の第4先端部
300:シェル 310:シェル本体 320:保持部 330:接続部
400:シールドプレート 410:主板 420:第1側板及び第2側板 430:第1リング 440:連結部
500:第2リング
600:ホルダ 610:ホルダ本体 620:固定部
CA:ケーブル OJ:外側絶縁体 SH:外側導体 SH1:外側導体の第1部SH2:外側導体の第2部 Da:第1内側絶縁体 Db:第2内側絶縁体 Dc:第3内側絶縁体 Dd:第4内側絶縁体 Da1:第1内側絶縁体の第1部 Da2:第1内側絶縁体の第2部 Db1:第2内側絶縁体の第1部 Db2:第2内側絶縁体の第2部 Dc1:第3内側絶縁体第1部 Dc2:第3内側絶縁体第2部 Dd1:第4内側絶縁体の第1部 Dd2:第4内側絶縁体の第2部 Wa:第1電線 Wb:第2電線 Wc:第3電線 Wd:第4電線 Wa1:第1電線の被覆部 Wa2:第1電線の突出部 Wb1:第2電線の被覆部 Wb2:第2電線の突出部 Wc1:第3電線の被覆部 Wc2:第3電線の突出部 Wd1:第4電線の被覆部 Wd2:第4電線の突出部
CO2:コネクタ(第2コネクタ)
10:ボディ
20a:第1端子 20b:第2端子 20c:第3端子 20d:第4端子
30:シェル
B:基板
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13
【手続補正書】
【提出日】2023-12-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁性を有するボディと、第1端子と、第2端子と、第3端子と、第4端子とを備えており、
前記第1端子、前記第2端子、前記第3端子及び前記第4端子は第1方向に延在しており且つ前記ボディに部分的に保持されており、前記第1方向は、前記第1端子、前記第2端子、前記第3端子及び前記第4端子の延在方向であり、
前記第1端子は、第1接続部と、第1本体部と、第1先端部とを有しており、
前記第2端子は、第2接続部と、第2本体部と、第2先端部とを有しており、
前記第3端子は、第3接続部と、第3本体部と、第3先端部とを有しており、
前記第4端子は、第4接続部と、第4本体部と、第4先端部とを有しており、
前記第1端子の前記第1接続部、前記第2端子の前記第2接続部、前記第3端子の前記第3接続部及び前記第4端子の前記第4接続部は、それぞれ、前記ボディから露出又は突出しており、
前記第1端子の前記第1接続部と前記第2端子の前記第2接続部とは互いに第2方向に間隔をあけて配置されており、前記第3端子の前記第3接続部と前記第4端子の前記第4接続部とは互いに前記第2方向に間隔をあけて配置されており、前記第1端子の前記第1接続部と前記第3端子の前記第3接続部とは互いに第3方向に間隔をあけて配置されており、前記第2端子の前記第2接続部と前記第4端子の前記第4接続部とは互いに前記第3方向に間隔をあけて配置されており、前記第2方向は前記第1方向に略直交しており、前記第3方向は前記第1方向及び前記第2方向に略直交しており、
前記第1端子の前記第1本体部は、前記第1端子の前記第1接続部から前記第3方向の一方の成分を含む方向に延びており、前記第2端子の前記第2本体部は、前記第2端子の前記第2接続部から前記第3方向の一方の成分を含む方向に延びており、前記第3端子の前記第3本体部は、前記第3端子の前記第3接続部から前記第3方向の他方の成分を含む方向に延びており、前記第4端子の前記第4本体部は、前記第4端子の前記第4接続部から前記第3方向の他方の成分を含む方向に延びており、
前記第1端子の前記第1先端部は、前記第1端子の前記第1本体部から前記第1方向の一方の成分を含む方向に延びており且つ前記ボディから露出又は突出しており、前記第2端子の前記第2先端部は、前記第2端子の前記第2本体部から前記第1方向の一方の成分を含む方向に延びており且つ前記ボディから露出又は突出しており、前記第3端子の前記第3先端部は、前記第3端子の前記第3本体部から前記第1方向の一方の成分を含む方向に延びており且つ前記ボディから露出又は突出しており、前記第4端子の前記第4先端部は、前記第4端子の前記第4本体部から前記第1方向の一方の成分を含む方向に延びており且つ前記ボディから露出又は突出しており、
前記第1先端部、前記第2先端部、前記第3先端部及び前記第4先端部は、前記第2方向において間隔をあけて配置されているコネクタ。
【請求項2】
請求項1記載のコネクタにおいて、
前記第2本体部、前記第4本体部、前記第1本体部及び前記第3本体部は、この順で前記第2方向において間隔をあけて配置されており、
前記第2先端部、前記第4先端部、前記第1先端部及び前記第3先端部は、この順で前記第2方向において間隔をあけて配置されているコネクタ。
【請求項3】
請求項2記載のコネクタにおいて、
前記第1端子の前記第1接続部は、前記第2方向の一方側の第1端部と、前記第2方向の他方側の第2端部とを有しており、
前記第2端子の前記第2接続部は、前記第2方向の一方側の第1端部と、前記第2方向の他方側の第2端部とを有しており、
前記第3端子の前記第3接続部は、前記第2方向の一方側の第1端部と、前記第2方向の他方側の第2端部とを有しており、
前記第4端子の前記第4接続部は、前記第2方向の一方側の第1端部と、前記第2方向の他方側の第2端部とを有しており、
前記第1端子の前記第1本体部は、前記第1端子の前記第1接続部の前記第2端部から前記第3方向の一方の成分を含む方向に延びており、
前記第2端子の前記第2本体部は、前記第2端子の前記第2接続部の前記第2端部から前記第3方向の一方の成分を含む方向に延びており、
前記第3端子の前記第3本体部は、前記第3端子の前記第3接続部の前記第1端部から前記第3方向の他方の成分を含む方向に延びており、
前記第4端子の前記第4本体部は、前記第4端子の前記第4接続部の前記第1端部から前記第3方向の他方の成分を含む方向に延びているコネクタ。
【請求項4】
請求項2記載のコネクタにおいて、
前記第1端子の前記第1接続部は、前記第1方向の一方側の第3端部と、前記第1方向の他方側の第4端部とを有しており、
前記第2端子の前記第2接続部は、前記第1方向の一方側の第3端部と、前記第1方向の他方側の第4端部とを有しており、
前記第3端子の前記第3接続部は、前記第1方向の一方側の第3端部と、前記第1方向の他方側の第4端部とを有しており、
前記第4端子の前記第4接続部は、前記第1方向の一方側の第3端部と、前記第1方向の他方側の第4端部とを有しており、
前記第1端子の前記第1本体部は、前記第1端子の前記第1接続部の前記第3端部から前記第3方向の一方の成分を含む方向に延びており、
前記第2端子の前記第2本体部は、前記第2端子の前記第2接続部の前記第3端部から前記第3方向の一方の成分を含む方向に延びており、
前記第3端子の前記第3本体部は、前記第3端子の前記第3接続部の前記第3端部から前記第3方向の他方の成分を含む方向に延びており、
前記第4端子の前記第4本体部は、前記第4端子の前記第4接続部の前記第3端部から前記第3方向の他方の成分を含む方向に延びているコネクタ。
【請求項5】
請求項3又は4記載のコネクタにおいて、
前記第1端子、前記第2端子、前記第3端子及び前記第4端子は同一形状及び同一寸法を有するコネクタ。
【請求項6】
請求項1、2、3又は4記載のコネクタと、
ケーブルとを備えており、
前記ケーブルは、絶縁性を有する筒状の外側絶縁体と、導電性を有する筒状の外側導体と、絶縁性を有する筒状の第1内側絶縁体と、絶縁性を有する筒状の第2内側絶縁体と、
絶縁性を有する筒状の第3内側絶縁体と、絶縁性を有する筒状の第4内側絶縁体と、第1電線と、第2電線と、第3電線と、第4電線とを備えており、
前記外側導体は、前記外側絶縁体内に配置されており、
前記第1内側絶縁体、前記第2内側絶縁体、前記第3内側絶縁体及び前記第4内側絶縁体は、前記外側導体内に配置された第1部と、前記外側導体外に配置された第2部とを各々有しており、
前記第1電線は、前記第1内側絶縁体内に配置された第1被覆部と、前記第1内側絶縁体の前記第2部から突出した第1突出部とを有しており、
前記第2電線は、前記第2内側絶縁体内に配置された第2被覆部と、前記第2内側絶縁体の前記第2部から突出した第2突出部とを有しており、
前記第3電線は、前記第3内側絶縁体内に配置された第3被覆部と、前記第3内側絶縁体の前記第2部から突出した第3突出部とを有しており、
前記第4電線は、前記第4内側絶縁体内に配置された第4被覆部と、前記第4内側絶縁体の前記第2部から突出した第4突出部とを有しており、
前記第1電線の前記第1突出部と前記第2電線の前記第2突出部とは前記第2方向で並ぶように配置されており、前記第3電線の前記第3突出部と前記第4電線の前記第4突出部とは前記第2方向で並ぶように配置されており、前記第1電線の前記第1突出部と前記第3電線の前記第3突出部とは前記第3方向で並ぶように配置されており、前記第2電線の前記第2突出部と前記第4電線の前記第4突出部とは前記第3方向で並ぶように配置されており、
前記第1電線の前記第1突出部は前記第1端子の前記第1接続部に接続されており、
前記第2電線の前記第2突出部は前記第2端子の前記第2接続部に接続されており、前記第3電線の前記第3突出部は前記第3端子の前記第3接続部に接続されており、前記第4電線の前記第4突出部は前記第4端子の前記第4接続部に接続されているケーブルコネクタアッセンブリ。
【請求項7】
請求項6記載のケーブルコネクタアッセンブリにおいて、
前記コネクタの第1断面の断面視における前記第1端子の前記第1接続部、前記第2端子の前記第2接続部、前記第3端子の前記第3接続部及び前記第4端子の前記第4接続部の配列が、前記ケーブルの第2断面の断面視における前記第1電線の前記第1被覆部、前記第2電線の前記第2被覆部、前記第3電線の前記第3被覆部及び前記第4電線の前記第4被覆部の配列に対応しており、
前記第1断面は、前記コネクタの前記第2方向及び前記第3方向に沿った断面であり、
前記第2断面は、前記第1方向に延ばした状態の前記ケーブルの前記第2方向及び前記第3方向に沿った断面であるケーブルコネクタアッセンブリ。
【請求項8】
請求項6記載のケーブルコネクタアッセンブリにおいて、
前記第1電線の前記第1突出部が前記第1端子の前記第1接続部上にはんだ接続されており、
前記第2電線の前記第2突出部が前記第2端子の前記第2接続部上にはんだ接続されており、
前記第3電線の前記第3突出部が前記第3端子の前記第3接続部上にはんだ接続されており、
前記第4電線の前記第4突出部が前記第4端子の前記第4接続部上にはんだ接続されているケーブルコネクタアッセンブリ。
【請求項9】
請求項記載のケーブルコネクタアッセンブリにおいて、
前記第4端子及び前記第4電線は差動信号のプラス信号及びマイナス信号のうちの何れか一方の信号を伝送可能な構成であり、前記第1端子及び前記第1電線は他方の信号を伝送可能な構成であるケーブルコネクタアッセンブリ。
【請求項10】
請求項1、2、3又は4記載のコネクタである第1コネクタと、
前記第1コネクタと接続された第2コネクタとを備えており、
前記第2コネクタは、絶縁性を有するボディと、第1端子と、第2端子と、第3端子と、第4端子とを備えており、
前記第2コネクタの前記ボディは、前記第2コネクタの前記第1端子、前記第2端子、前記第3端子及び前記第4端子を部分的に保持しており、
前記第2コネクタの前記第1端子は、第1実装部と、第1本体部と、第1先端部とを有しており、
前記第2コネクタの前記第2端子は、第2実装部と、第2本体部と、第2先端部とを有しており、
前記第2コネクタの前記第3端子は、第3実装部と、第3本体部と、第3先端部とを有しており、
前記第2コネクタの前記第4端子は、第4実装部と、第4本体部と、第4先端部とを有しており、
前記第2コネクタの前記第1端子の前記第1先端部、前記第2端子の前記第2先端部、前記第3端子の前記第3先端部、前記第4端子の前記第4先端部は、前記第1コネクタの前記第1端子の前記第1先端部、前記第2端子の前記第2先端部、前記第3端子の前記第3先端部、前記第4端子の前記第4先端部の配列に応じて、前記第2方向に間隔をあけて配置されており、且つ、前記第1コネクタの前記第1端子の前記第1先端部、前記第2端子の前記第2先端部、前記第3端子の前記第3先端部、前記第4端子の前記第4先端部に各々接触し電気的に接続されており、
前記第2コネクタの前記第1端子の前記第1実装部、前記第2端子の前記第2実装部、前記第3端子の前記第3実装部及び前記第4端子の前記第4実装部は、前記第2方向において間隔をあけて配置されているコネクタの接続構造。
【請求項11】
請求項10記載のコネクタの接続構造において、
ケーブルを更に備えており、
前記ケーブルは、絶縁性を有する筒状の外側絶縁体と、導電性を有する筒状の外側導体と、絶縁性を有する筒状の第1内側絶縁体と、絶縁性を有する筒状の第2内側絶縁体と、絶縁性を有する筒状の第3内側絶縁体と、絶縁性を有する筒状の第4内側絶縁体と、第1電線と、第2電線と、第3電線と、第4電線とを備えており、
前記外側導体は、前記外側絶縁体内に配置されており、
前記第1内側絶縁体、前記第2内側絶縁体、前記第3内側絶縁体及び前記第4内側絶縁体は、前記外側導体内に配置された第1部と、前記外側導体外に配置された第2部とを各々有しており、
前記第1電線は、前記第1内側絶縁体内に配置された第1被覆部と、前記第1内側絶縁体の前記第2部から突出した第1突出部とを有しており、
前記第2電線は、前記第2内側絶縁体内に配置された第2被覆部と、前記第2内側絶縁体の前記第2部から突出した第2突出部とを有しており、
前記第3電線は、前記第3内側絶縁体内に配置された第3被覆部と、前記第3内側絶縁体の前記第2部から突出した第3突出部とを有しており、
前記第4電線は、前記第4内側絶縁体内に配置された第4被覆部と、前記第4内側絶縁体の前記第2部から突出した第4突出部とを有しており、
前記第1電線の前記第1突出部と前記第2電線の前記第2突出部とは前記第2方向で並ぶように配置されており、前記第3電線の前記第3突出部と前記第4電線の前記第4突出部とは前記第2方向で並ぶように配置されており、前記第1電線の前記第1突出部と前記第3電線の前記第3突出部とは前記第3方向で並ぶように配置されており、前記第2電線の前記第2突出部と前記第4電線の前記第4突出部とは前記第3方向で並ぶように配置されており、
前記第1電線の前記第1突出部は前記第1端子の前記第1接続部に接続されており、
前記第2電線の前記第2突出部は前記第2端子の前記第2接続部に接続されており、前記第3電線の前記第3突出部は前記第3端子の前記第3接続部に接続されており、前記第4電線の前記第4突出部は前記第4端子の前記第4接続部に接続されているコネクタの接続構造。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
第1端子、第2端子、第3端子及び第4端子は、周方向に180度交互に回転させた状
態でボディに保持されていてもよい。周方向は、コネクタの第2方向及び第3方向に沿った第1断面に設けられた仮想円の周方向とすることが可能である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
以下、本発明の実施例1、2及びその設計変更例を含む複数の実施例について説明する。なお、後述する実施例及び設計変更例の各構成要素は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能であることに留意されたい。また、後述する実施例の各態様及び設計変更例における各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能であることにも留意されたい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
外側導体SHは、導電性を有する素材(例えば、編み組みされた銅線又は金属箔等の導体等)で構成されており且つY-Y’方向に延びる略円筒である。外側導体SHは、外側絶縁体OJ内に配置された第1部SH1を有している。また、外側導体SHは、外側絶縁体OJ外に配置された第2部SH2を更に有していてもよい。外側導体SHの第2部SH2は、Y’方向に折り返されて外側絶縁体OJの第1端部上に配置されていてもよいし(図1A図5B参照)、外側絶縁体OJの第1端からY方向側に突出していてもよい(図示なし)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
第4電線Wdは、外側導体SH内に配置された第1部Wd3と、外側導体SH外に配置された第2部Wd4とを有している。第4電線Wdの第1部Wd3は、第4電線Wdの第4被覆部Wd1のY’方向側の部分であって、外側導体SH内に配置されている。第4電線Wdの第2部Wd4は、第4電線Wdの第4被覆部Wd1の第1部Wd3に対するY方向側の部分と、第4電線Wdの第4突出部Wd2とを有している。第4電線Wdの第2部Wd4は外側導体SHからY方向に導出されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
第1内側絶縁体Daの第1部Da1並びにその内部の第1電線Waの第1部Wa3と、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1並びにその内部の第2電線Wbの第1部Wb3と、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1並びにその内部の第3電線Wcの第1部Wc3と、第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1並びにその内部の第4電線Wdの第1部Wd3とは、外側絶縁体OJの周方向に捻られた状態で、外側導体SH内に配置されていてもよい図1B図2A図2B及び図2G参照)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0051】
この場合、ケーブルCAをY-Y’方向に延ばした状態で、ケーブルCAのX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った複数の断面のそれぞれの断面視において、第1内側絶縁体Daの第1部Da1並びに第1電線Waの第1部Wa3と、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1並びに第2電線Wbの第1部と、第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1並びに第4電線Wdの第1部Wd3と、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1並びに第3電線Wcの第1部Wc3とが、この順で反時計回りに並ぶように配置されている。複数の断面のうちの第2断面(図2E参照)の断面視において、第1内側絶縁体Daの第1部Da1並びに第1電線Waの第1部Wa3と、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1並びに第2電線Wbの第1部Wb3とがX-X’方向で並ぶように配置されており、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1並びに第3電線Wcの第1部Wc3と、第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1並びに第4電線Wdの第1部Wd3とがX-X’方向で並ぶように配置されており、第1内側絶縁体Daの第1部Da1並びに第1電線Waの第1部Wa3と、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1並びに第3電線Wcの第1部Wc3とがZ-Z’方向で並ぶように配置されており、且つ、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1並びに第2電線Wbの第1部Wb3と、第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1並びに第4電線Wdの第1部Wd3とがZ-Z’方向で並ぶように配置されている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
第1内側絶縁体Daの第1部Da1並びにその内部の第1電線Waの第1部Wa3と、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1並びにその内部の第2電線Wbの第1部Wb3と、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1並びにその内部の第3電線Wcの第1部Wc3と、第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1並びにその内部の第4電線Wdの第1部Wd3とは、外側絶縁体OJの周方向に捻られず、外側導体SHに沿って延びた状態で、外側導体SH内に配置されていてもよい(図示なし)。この場合、ケーブルCAの前記複数の断面(第2断面を含む。)のそれぞれの断面視において、第1内側絶縁体Daの第1部Da1並びに第1電線Waの第1部Wa3と、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1並びに第2電線Wbの第1部Wb3とがX-X’方向で並ぶように配置されており、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1並びに第3電線Wcの第1部Wc3と、第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1並びに第4電線Wdの第1部Wd3とがX-X’方向で並ぶように配置されており、第1内側絶縁体Daの第1部Da1並びに第1電線Waの第1部Wa3と、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1並びに第3電線Wcの第1部Wc3とがZ-Z’方向で並ぶように配置されており、且つ、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1並びに第2電線Wbの第1部Wb3と、第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1並びに第4電線Wdの第1部Wd3とがZ-Z’方向で並ぶように配置されている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
何れの場合も、第4電線Wdの第1部Wd3と第1電線Waの第1部Wa3とが外側絶縁体OJ中心軸に対して対角に位置し且つ第2電線Wbの第1部Wb3と第3電線Wcの第1部Wc3とが外側絶縁体OJ中心軸に対して対角に位置するように、第1内側絶縁体Daの第1部Da1並びに第1電線Waの第1部Wa3と、第2内側絶縁体Dbの第1部Db1並びに第2電線Wbの第1部Wb3と、第3内側絶縁体Dcの第1部Dc1並びに第3電線Wcの第1部Wc3と、第4内側絶縁体Ddの第1部Dd1並びに第4電線Wdの第1部Wd3とが配置されていてもよい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
また、第1電線Waの第1突出部Wa2と第2電線Wbの第2突出部Wb2とがX-X’方向で並ぶように、第1内側絶縁体Daの第2部Da2並びにその内部の第1電線Waの第2部Wa4と、第2内側絶縁体Dbの第2部Db2並びにその内部の第2電線Wbの第2部Wb4とが配置されており、第3電線Wcの第3突出部Wc2と第4電線Wdの第4突出部Wd2とがX-X’方向で並ぶように、第3内側絶縁体Dcの第2部Dc2並びにその内部の第3電線Wcの第2部Wc4と、第4内側絶縁体Ddの第2部Dd2並びにその内部の第4電線Wdの第2部Wd4とが配置されており、第1電線Waの第1突出部Wa2と第3電線Wcの第3突出部Wc2とがZ-Z’方向で並ぶように、第1内側絶縁体Daの第2部Da2並びにその内部の第1電線Waの第2部Wa4と、第3内側絶縁体Dcの第2部Dc2並びにその内部の第3電線Wcの第2部Wc4と配置されており、且つ、第2電線Wbの第2突出部Wb2と第4電線Wdの第4突出部Wd2とがZ-Z’方向で並ぶように、第2内側絶縁体Dbの第2部Db2並びにその内部の第2電線Wbの第2部Wb4と、第4内側絶縁体Ddの第2部Dd2並びにその内部の第4電線Wdの第2部Wd4と配置されている(図2C図2F図2G図3図4B図5A図6A及び図7A参照)。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
(1)後端部120は、第1収容凹部121aと、第2収容凹部121bと、第3収容凹部121cと、第4収容凹部121dとを有している(図2C図2F図2G図3A図5A図6A及び図7A参照)。第1収容凹部121a及び第2収容凹部121bは、それぞれ、後端部120のZ方向側の面に設けられており且つZ方向及びY’方向に開放されている。第3収容凹部121c及び第4収容凹部121dは、それぞれ、後端部120のZ’方向側の面に設けられており且つZ’方向及びY’方向に開放されている。第1収容凹部121a、第2収容凹部121b、第3収容凹部121c及び第4収容凹部121dは、それぞれ、X方向側の第1端部と、X’方向側の第2端部とを有している。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0066】
第3保持孔122cは、例えば、第1孔122c1と第2孔122c2とを有している。第3保持孔122cの第1孔122c1は、第3収容凹部121c又は第3収容穴の第1端部(図2C及び図6A参照)又は第2端部(図5A及び図7A参照)からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第3斜め方向又は第4斜め方向)に延びており、第3収容凹部121c又は第3収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。第3保持孔122cの第2孔122c2は、第3保持孔122cの第1孔122c1からY方向に延びおり、第3保持孔122cの第1孔122c1に対してY方向側に位置しており且つ第3保持孔122cの第1孔122c1に連通している(図2A及び図2B参照)。なお、第3保持孔122cの第2孔122c2は省略可能である。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0067】
第1保持孔122aと第3保持孔122cとは、互いにX-X’方向に間隔をあけて配置されている(図2C図5A図6A及び図7A参照)。第1保持孔122aが第3保持孔122cに対してX’方向側に、第3保持孔122cが第1保持孔122aに対してX方向に配置されていてもよいし(図2C及び図6A参照)、その逆でもよい(図5A及び図7A参照)。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
第4保持孔122dは、第4収容凹部121d又は第4収容穴から方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第3斜め方向又は第4斜め方向)に延びており、第4収容凹部121d又は第4収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0071】
第4保持孔122dは、例えば、第1孔122d1と第2孔122d2とを有している。第4保持孔122dの第1孔122d1は、第4収容凹部121d又は第4収容穴の第1端部(図2C及び図6A参照)又は第2端部(図5A及び図7A参照)からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第3斜め方向又は第4斜め方向)に延びており、第4収容凹部121d又は第4収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。第4保持孔122dの第2孔122d2は、第4保持孔122dの第1孔122d1からY方向に延びており、第4保持孔122dの第1孔122d1に対してY方向側に位置しており且つ第4保持孔122dの第1孔122d1に連通している(図2A図2B図2F及び図2G参照)。なお、第4保持孔122dの第2孔122d2は省略可能である。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0074】
b1)第1保持孔122aが第3保持孔122cに対してX方向側に、第3保持孔122cが第1保持孔122aに対してX’方向に配置されており、且つ、第2保持孔122bが第4保持孔122dに対してX方向側に、第4保持孔122dが第2保持孔122bに対してX’方向側に配置されている場合(図5A参照)、第4保持孔122d、第2保持孔122b、第3保持孔122c及び第1保持孔122aが、この順でX-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0077】
ボディ100は、先端部130を更に有していてもよい。先端部130は、ボディ100のX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面が略多角形状又は略円形状の部位であって、中間部110から方向に延びている。先端部130は、以下の(3)又は(4)の何れかの構成を更に有していてもよい。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0091】
第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dは、それぞれ、導電性を有する素材で構成されている。例えば、第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dは、それぞれ、金属板又はその他の導体板で構成されていてもよいし、3Dプリンタによって形成された導体で構成されていてもよい。第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dは、それぞれ、Y-Y’方向に延在している。なお、Y-Y’方向は、第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dの延在方向である。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0097】
第1本体部220aの第2板222aが設けられている場合、第1先端部230aは、第1本体部220aの第2板222aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。第1本体部220aの第2板222aが設けられていない場合、第1先端部230aは、第1本体部220aの第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。第1先端部230aは、例えば、(ウ-1)第1本体部220aの第2板222a又は第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた第1、第2アームを有する構成(図3A図4B参照)、(ウ-2)第1本体部220aの第2板222a又は第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた第1アームを有する構成、(ウ-3)第1本体部220aの第2板222a又は第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた筒と、この筒からY方向に延びた第1、第2アームとを有する構成(図示なし)、(ウ-4)第1本体部220aの第2板222a又は第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた第1アームと、Y方向の成分を含む方向に延びた第2アームと、第1、第2アームのY’方向側の端部を連結する連結部とを有する構成、(ウ-5)第1本体部220aの第2板222a又は第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた板(図示なし)を有する構成、(ウ-6)第1本体部220aの第2板222a又は第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた棒(図示なし)を有する構成、又は、(ウ-7)第1本体部220aの第2板222a又は第1板221aのY方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた筒(図示なし)を有する構成としてもよい。第1、第2アームは、X-X’方向で互いに対向していてもよいし、Z-Z’方向で互いに対向していいてもよい。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0117
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0117】
第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dは、第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2、第4電線Wdの第4突出部Wd2に接触しており且つ電気的に接続されている。例えば、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dが、上記(ア)の平板である場合、又は、上記(イ)X-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面の断面視において略円弧状、略L字状、略V字状若しくは略U字状である場合、第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2、第4電線Wdの第4突出部Wd2が、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210d上に載置され、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dにはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続されていてもよい。第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dが、上記(イ)X-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面の断面視において略U字状又は略O字状である場合、第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2、第4電線Wdの第4突出部Wd2が、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dに圧着又は圧接されて電気的に接続されていてもよい。なお、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dには、図示しない複数の接触片又は複数の接触凸部が設けられていてもよい第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dの複数の接触片又は複数の接触凸部が第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2、第4電線Wdの第4突出部Wd2が、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dに圧接していてもよい。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0119
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0119】
(エ)第1断面(図2C図5A図6A及び図7A参照)の断面視における第1接続部210aの略中心、第2接続部210bの略中心、第3接続部210cの略中心、第4接続部210dの略中心の相対的な位置が、第2断面(図2E参照)の断面視における第1電線Waの第1部Wa3の第1被覆部Wa1の略中心、第2電線Wbの第1部Wb3の第2被覆部Wb1の略中心、第3電線Wcの第1部Wc3の第3被覆部Wc1の略中心、第4電線Wdの第1部Wd3の第4被覆部Wd1の略中心の相対的な位置に略一致していない(例えば、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dが以下の(-1)~(-4)の少なくとも一つの配置に該当する場合)が、第1断面(図2C図5A図6A及び図7A参照)の断面視における第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c及び第4接続部210dの配列が、第2断面(図2E参照)の断面視における第1電線Waの第1部Wa3の第1被覆部Wa1、第2電線Wbの第1部Wb3の第2被覆部Wb1、第3電線Wcの第1部Wc3の第3被覆部Wc1及び第4電線Wdの第1部Wd3の第4被覆部Wd1の配列に対応している。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0124
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0124】
ボディ100の先端部130が設けられていない場合、第1端子200aの第1先端部230aはボディ100からY方向に突出しており、第2端子200bの第2先端部230bはボディ100からY方向に突出しており、第3端子200cの第3先端部230cはボディ100からY方向に突出しており、且つ、第4端子200dの第4先端部230dはボディ100からY方向に突出している。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0130】
何れの配置であっても、第1先端部230a、第2先端部230b、第3先端部230c及び第4先端部230dのZ-Z’方向の高さ位置は以下の(カ)~(ク)のうちの一つのとおりとすることが可能である。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0136
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0136】
例えば、第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dが上記(a4)及び(a5)のとおりに配置されている場合、一種類の端子を四つ用意し、そのうちの一つ目の端子を、第3本体部220cがZ方向の成分を含む方向に延びるように、上記のとおりボディ100に保持させて第3端子200cとして使用し、二つ目の端子を、第3端子200cに対して周方向に180度回転させ、第1本体部220aがZ’方向の成分を含む方向に延びるように、上記のとおりボディ100に保持させて第1端子200aとして使用し、三つ目の端子を、第1端子200aに対して前記周方向に180度回転させ、第4本体部220dがZ方向の成分を含む方向に延びるように、上記のとおりボディ100に保持させて第4端子200dとして使用し、四つ目の端子を、第4端子200dに対して前記周方向に180度回転させ、第2本体部220bがZ’方向の成分を含む方向に延びるように、上記のとおりボディ100に保持させて第2端子200bとして使用できる。周方向は、ケーブルCAの外側絶縁体OJの周方向及び/又はコネクタCO1の第1断面上に設けられており且つ図2Cにおいて一点鎖線で示す仮想円αの周方向である。仮想円αの中心は、第1断面におけるコネクタCO1の中心に一致していてもよいが、一致していなくてもよい。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0137
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0137】
第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dが上記(b4)及び(b5)のとおりに配置されている場合、一種類の端子を四つ用意し、そのうちの一つ目の端子を、第1本体部220aがZ’方向の成分を含む方向に延びるように、上記のとおりボディ100に保持させて第1端子200aとして使用し、二つ目の端子を、第1端子200aに対して前記周方向に180度回転させ、第3本体部220cがZ方向の成分を含む方向に延びるように、上記のとおりボディ100に保持させて第3端子200cとして使用し、三つ目の端子を、第3端子200cに対して前記周方向に180度回転させ、第2本体部220bがZ’方向の成分を含む方向に延びるように、上記のとおりボディ100に保持させて第2端子200bとして使用し、四つ目の端子を、第2端子200bに対して前記周方向に180度回転させ、第4本体部220dがZ方向の成分を含む方向に延びるように、上記のとおりボディ100に保持させて第4端子200dとして使用する。何れの場合も、同一形状が付与された同一構成を有する四つの端子を、前記周方向に180度交互に回転させてボディ100に保持させ、第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dとして使用できる。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0138
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0138】
なお、第1端子200a及び第2端子200bが上記した構成のうちから同一形状及び同一寸法を有する構成とし、第3端子200c及び第4端子200dが上記した構成のうちから別の同一形状及び同一寸法を有する構成としてもよい(図示なし)。この場合、第1端子200a及び第2端子200bが一の端子として共用化され、第3端子200c及び第4端子200dが別の端子として共用化されるが、一の端子と別の端子とは、異なる形状及び/又は異なる寸法を有する。第1端子200a及び第3端子200cが上記した構成のうちから同一形状及び同一寸法を有する構成とし、第2端子200b及び第4端子200dが上記した構成のうちから別の同一形状及び同一寸法を有する構成としてもよい(図6A図7B参照)。この場合、第1端子200a及び第3端子200cが一の端子として共用化され、第2端子200b及び第4端子200dが別の端子として共用化されるが、一の端子と別の端子とは、異なる形状及び/又は異なる寸法を有する。第1端子200a、第2端子200b、第3端子200c及び第4端子200dが、それぞれ、上記した構成のうちから異なる形状及び/又は異なる寸法を有していてもよい。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0146
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0146】
主板410は、シェル本体310の筒部311の底部の形状に対応した形状を有する平板又は湾曲板である。主板410がシェル本体310の筒部311内に挿入され、当該筒部311の底部上に載置されている。主板410及びシェル本体310の筒部311の底部の何れか一方には、係合凸部411が設けられており、他方には係合孔3111が設けられていてもよい。係合凸部411が係合孔3111引っかけられることによって、主板410がシェル本体310に取り付けられている。なお、係合凸部411及び係合孔3111は省略可能である。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0152
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0152】
第1リング430は、ケーブルCAの外側導体SHの2部SH2の全周又は一部に直接的又は間接的に外嵌しており且つ接触している。これにより、シールドプレート400及びシェル300が、ケーブルCAの外側導体SHの2部SH2に電気的に接続されている。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0154
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0154】
コネクタCO1は、導電性を有する第2リング500を更に備えていてもよい。第2リング500は、金属又はその他の導体で構成されていてもよいし、パイプ材と、その外面及び/又は内面にメッキ加工された金属又は蒸着された金属とによって構成されていてもよいし、前二者の組み合わせで構成されていてもよい。第2リング500は、ケーブルCAの外側導体SHの2部SH2の全周又は一部に外嵌しており且つ接触している。シールドプレート400の第1リング430は、第2リング500の全周又は一部に外嵌しており且つ接触している。すなわち、第1リング430は、ケーブルCAの外側導体SHの2部SH2に第2リング500を介して間接的に外嵌しており且つ接触している。第1リング430は、丸加締めによってリング形状に形成すると同時に第2リング500に外嵌されていてもよいし、リング形状に形成された状態で第2リング500に外嵌されてもよい。また、第1リング430は、外嵌後に半田付けやレーザー溶着によって外側導体SHの2部SH2と直接的又は間接的に接続されていてもよい。ここでいう、リング形状とは、略円筒状、略多角筒状及びX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面視において略C字状を含むものとする。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0155
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0155】
なお、第2リング500は省略可能である。第2リング500が省略され且つシールドプレート400がシェル300とは別に設けられている場合、又は、第2リング500が省略され且つシールドプレート400の主板410がシェル300のシェル本体310と一体的に設けられている場合、第1リング430がケーブルCAの外側導体SHの2部SH2に直接的に外嵌している。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0164
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0164】
しかも、従来の第2コネクタのように、四つの端子の接続部がX-X’方向において一列で配置されている場合、四つの端子の接続部はY-Y’方向及びX-X’方向に延びた板であるため、従来の第2コネクタのX-X’方向の寸法が増大する。しかし、コネクタCO1は、第1端子200aの第1接続部210a、第2端子200bの第2接続部210b、第3端子200cの第3接続部210c、第4端子200dの第4接続部210dは、上記したとおり二列で配置されている。第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c及び第4端子200dの第4先端部230dはX-X’方向に間隔をあけて一列で配置されているが、第1先端部230a、第2先端部230b、第3先端部230c及び第4先端部230のX-X’方向の寸法は、第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c及び第4接続部210dのX-X’方向の寸法よりも小さくできる。なぜなら、第1本体部220aが第1接続部210aからZ’方向の成分を含む方向に延びた板とすることができ、第2本体部220bが第2接続部210bからZ’方向の成分を含む方向に延びた板とすることができ、第3本体部220cが第3接続部210cからZ方向の成分を含む方向に延びた板とすることができ、第4本体部220dがZ方向の成分を含む方向に延びた板とすることができ、第1先端部230aが第1本体部220aからY方向の成分を含む方向に延びた板とすることができ、第2先端部230bが第2本体部220bからY方向の成分を含む方向に延びた板とすることができ、第3先端部230cが第3本体部220cからY方向の成分を含む方向に延びた板とすることができ、且つ、第4先端部230dが第4本体部220dからY方向の成分を含む方向に延びた板とすることができるからである。よって、コネクタCO1のX-X’方向の寸法は、従来の第2コネクタのX-X’方向の寸法よりも低減可能である。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0169
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0169】
ケーブルCAの外側絶縁体OJ内において、差動対をなす第4電線Wdの第1部Wd3と第1電線Waの第1部Wa3とが外側絶縁体OJ中心軸に対して対角に位置し且つ第2電線Wbの第1部Wb3と第3電線Wcの第1部Wc3とが外側絶縁体OJ中心軸に対して対角に位置している。これにより、第4電線Wdの第1部Wd3と第1電線Waの第1部Wa3とのインピーダンスコントロールがなされている。また、第4電線Wdの第1部Wd3の第2電線Wbの第1部Wb3、第3電線Wcの第1部Wc3、外側導体SHの第1部SH1に対する距離関係と、第1電線Waの第1部Wa3の第2電線Wbの第1部Wb3、第3電線Wcの第1部Wc3、外側導体SHの第1部SH1に対する距離関係とが電気的に略等価となる。その結果としてケーブルCAのEMC(Electromagnetic Compatibility)特性が向上している。
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0174
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0174】
比較例のアッセンブリは、従来の第2コネクタとこの従来の第2コネクタに接続されたケーブルCAとを備えている。従来の第2コネクタの四つの端子の接続部はX-X’方向において一列で配置されているため、ケーブルCAの第1内側絶縁体Daの第2部Da2並びにその内部の第1電線Waの第2部Wa4と、第2内側絶縁体Dbの第2部Db2並びにその内部の第2電線Wbの第2部Wb4と、第3内側絶縁体Dcの第2部Dc2並びにその内部の第3電線Wcの第2部Wc4と、第4内側絶縁体Ddの第2部Dd2並びにその内部の第4電線Wdの第2部Wd4とがX-X’方向に間隔をあけて配置され、ケーブルCAの第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2及び第4電線Wdの第4突出部Wd2が、従来の第2コネクタの四つの端子の接続部に接続されている。このような配置の場合、ケーブルCAの第1内側絶縁体Daの第2部Da2並びに第1電線Waの第2部Wa4の長さ寸法、第2内側絶縁体Dbの第2部Db2並びに第2電線Wbの第2部Wb4の長さ寸法、第3内側絶縁体Dcの第2部Dc2並びに第3電線Wcの第2部Wc4の長さ寸法、第4内側絶縁体Ddの第2部Dd2並びに第4電線Wdの第2部Wd4の長さ寸法が大きくなる。その上、ケーブルCAの四つの電線の第2部間の間隔(第1電線Waの第2部Wa4と第2電線Wbの第2部Wb4とのX-X’方向の間隔、第2電線Wbの第2部Wb4と第3電線Wcの第2部Wc4とのX-X’方向の間隔及び第3電線Wcの第2部Wc4と第4電線Wdの第2部Wd4とのX-X’方向の間隔)も大きくなる。このため、第1電線Waの第2部Wa4のインピーダンスが第1電線Waの第1部Wa3のインピーダンスよりも高くなり、第1電線Waの第2部Wa4と第1電線Waの第1部Wa3とでインピーダンスのミスマッチが生じ、第2電線Wbの第2部Wb4のインピーダンスが第2電線Wbの第1部Wb3のインピーダンスよりも高くなり、第2電線Wbの第2部Wb4と第2電線Wbの第1部Wb3とでインピーダンスのミスマッチが生じ、第3電線Wcの第2部Wc4のインピーダンスが第3電線Wcの第1部Wc3のインピーダンスよりも高くなり、第3電線Wcの第2部Wc4と第3電線Wcの第1部Wc3とでインピーダンスのミスマッチが生じ、且つ第4電線Wdの第2部Wd4のインピーダンスが第4電線Wdの第1部Wd3のインピーダンスよりも高くなり、第4電線Wdの第2部Wd4と第4電線Wdの第1部Wd3とでインピーダンスのミスマッチが生じる。このような構成の比較例のアッセンブリの第2電線Wb及びこれに接続された従来の第2コネクタの四つの端子のうちの一の端子と、第3電線Wc及びこれに接続された従来の第2コネクタの四つの端子のうちの別の端子とを差動対として差動信号を伝送させると、二つの電線のインピーダンスのミスマッチが生じた箇所で、差動信号の反射が生じ、その反射に起因する信号損失やノイズを輻射してしまう。このため、比較例のアッセンブリのEMI特性は低くなる。
【手続補正34】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0175
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0175】
しかも、上記したとおり、比較例のアッセンブリのケーブルCAの電線の第2部間の間隔が大きいことから、差動対をなす第2電線Wbの第2部Wb4と第3電線Waの第2部Wc4との電気的結合が低下する。このため、比較例のアッセンブリのEMS(Electromagnetic Susceptibility)特性も低くなる。
【手続補正35】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0176
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0176】
これに対して、アッセンブリA1は、コネクタCO1の第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dが、第1断面(図2C図5A図6A及び図7A参照)の断面視において、ケーブルCAの第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2、第4電線Wdの第4突出部Wd2の配置に対応するように配置されているので、第1内側絶縁体Daの第2部Da2並びに第1電線Waの第2部Wa4、第2内側絶縁体Dbの第2部Db2並びに第2電線Wbの第2部Wb4、第3内側絶縁体Dcの第2部Dc2並び第3電線Wcの第2部Wc4、及び、第4内側絶縁体Ddの第2部Dd2並びに第4電線Wdの第2部Wd4は、外側導体SHから導出させたままの状態で、第1電線Waの第2部Wa4の第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2部Wb4の第2突出部Wb2、第3電線Wcの第2部Wc4の第3突出部Wc2、第4電線Wdの第2部Wd4の第4突出部Wd2をコネクタCO1の第1接続部210a、第2接続部210b、第3接続部210c、第4接続部210dに接続することができる。このため、アッセンブリA1は、比較例のアッセンブリと比べて、ケーブルCAの第1内側絶縁体Daの第2部Da2並びに第1電線Waの第2部Wa4の長さ寸法、第2内側絶縁体Dbの第2部Db2並びに第2電線Wbの第2部Wb4の長さ寸法、第3内側絶縁体Dcの第2部Dc2並びに第3電線Wcの第2部Wc4の長さ寸法、第4内側絶縁体Ddの第2部Dd2並びに第4電線Wdの第2部Wd4の長さ寸法が小さくできる。その上、ケーブルCAの四つの電線の第2部間の間隔(第1電線Waの第2部Wa4と第2電線Wbの第2部Wb4とのX-X’方向の間隔、第3電線Wcの第2部Wc4と第4電線Wdの第2部Wd4とのX-X’方向の間隔、第1電線Waの第2部Wa4と第3電線Wcの第2部Wc4とのZ-Z’方向の間隔、第2電線Wbの第2部Wb4と第4電線Wdの第2部Wd4とのZ-Z’方向の間隔、第1電線Waの第2部Wa4と第4電線Wdの第2部Wd4との第2斜め方向の間隔、第2電線Wbの第2部Wb4と第3電線Wcの第2部Wc4との第1斜め方向の間隔)も小さくなる。その結果として、アッセンブリA1は、比較例のアッセンブリと比べて、第1電線Waの第2部Wa4のインピーダンスが第1電線Waの第1部Wa3のインピーダンスよりも高くなり難く、第1電線Waの第2部Wa4と第1電線Waの第1部Wa3とでインピーダンスのミスマッチが生じ難くなり、第2電線Wbの第2部Wb4のインピーダンスが第2電線Wbの第1部Wb3のインピーダンスよりも高くなり難く、第2電線Wbの第2部Wb4と第2電線Wbの第1部Wb3とでインピーダンスのミスマッチが生じ難くなり、第3電線Wcの第2部Wc4のインピーダンスが第3電線Wcの第1部Wc3のインピーダンスよりも高くなり難く、第3電線Wcの第2部Wc4と第3電線Wcの第1部Wc3とでインピーダンスのミスマッチが生じ難くなり、且つ第4電線Wdの第2部Wd4のインピーダンスが第4電線Wdの第1部Wd3のインピーダンスよりも高くなり難く、第4電線Wdの第2部Wd4と第4電線Wdの第1部Wd3とでインピーダンスのミスマッチが生じ難くなる。したがって、コネクタCO1の第4端子200d及び第4電線Wdと、第1端子200a及び第1電線Waとを差動対として差動信号を伝送させたとしても、第4電線Wd及び第1電線Waにおいて差動信号の反射が生じ難く、その反射に起因する信号損失やノイズを輻射してしまう可能性が低減される。このため、アッセンブリA1のEMI特性は、比較例のアッセンブリのEMI特性と比べて向上している。
【手続補正36】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0177
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0177】
しかも、アッセンブリA1は、比較例のアッセンブリと比べて、ケーブルCAの電線の第2部間の間隔が小さいことから、差動対をなす二つの電線(すなわち、アッセンブリA1の第4電線Wdの第2部Wd4と第1電線Waの第2部Wa4)の電気的結合が向上する。このため、アッセンブリA1のEMC特性は、比較例のアッセンブリのEMC特性と比較して、向上する。
【手続補正37】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0179
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0179】
なお、上記した何れかの構成のアッセンブリA1は、差動信号の伝送用に限定されるものではなく、差動信号以外の信号(例えば、シングルエンドの信号等)を伝送可能な構成とすることが可能である。
【手続補正38】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0192
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0192】
第1先端部22a、第2先端部22b、第3先端部22c、第4先端部22dは、第1本体部21a、第2本体部21b、第3本体部21c、第4本体部21dからY’方向に延びた棒(図9A図11B参照)、板(図示なし)又は一対のアーム(図示なし)であって、挿入空間内に配置されている。第1先端部22a、第2先端部22b、第3先端部22c、第4先端部22dも、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dの配列に応じて、X-X’方向に間隔をあけて配置されている。第1先端部22a、第2先端部22b、第3先端部22c、第4先端部22dは、挿入空間内で、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dに接触して電気的に接続されている。第1先端部22a、第2先端部22b、第3先端部22c、第4先端部22dが、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dに弾性接触し得るように、第1先端部22a、第2先端部22b、第3先端部22c、第4先端部22dの一部がZ’方向又はZ方向に凸となるように折り曲げ又は湾曲されていてもよいが、これに限定されるものではない。
【手続補正39】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0196
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0196】
シェル30は、Y-Y’方向に延びた筒状のシェル本体31を有している。シェル本体31が、ボディ10のベース11、一対の第1支柱12及び一対の第2支柱13に外嵌(図9A図11B参照)、又は、ベース11及び筒部に外嵌している。コネクタCO1のシェル300が設けられている場合、シェル本体31のX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面の外形、外形寸法は、コネクタCO1のシェル300の接続部330のX-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面の内形、内形寸法に対応している。シェル本体31が接続部330にY-Y’方向において挿脱可能に嵌合(FIT IN)している。
【手続補正40】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0201
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0201】
一対の第2実装部33は、シェル本体31のY方向側の端部のZ’方向側の端からY方向に延びた後にZ’方向に折り曲げられた略L字状の板である。一対の第2実装部33は、X-X’方向に間隔をあけて配置されている。基板Bの一対の第2GND電極B3が表面電極である場合(図9A図9C及び図11A図11B参照)、一対の第2実装部33一対の第2GND電極B3上にそれぞれ載置されてはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続されている。基板Bの一対の第2GND電極B3がスルーホール電極である場合(図示なし)、一対の第2実装部33は一対の第2GND電極B3に挿入されてはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続されている。
【手続補正41】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0206
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0206】
以下、このように組み立てられたコネクタCO2を基板Bに実装する方法について説明する。基板Bの第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c及び第4電極B1dが表面電極である場合(図9A図9C及び図11A図11B参照)、第1端子20aの第1実装部23a、第2端子20bの第2実装部23b、第3端子20cの第3実装部23c、第4端子20d第4実装部23dが、第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c、第4電極B1d上に載置される(以下、この工程を単に「実装部の載置工程」とも称する。)。その後、第1端子20aの第1実装部23a、第2端子20bの第2実装部23b、第3端子20cの第3実装部23c、第4端子20d第4実装部23dが、第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c、第4電極B1dにはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続される。基板Bの第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c及び第4電極B1dがスルーホール電極である場合(図示なし)、第1端子20aの第1実装部23a、第2端子20bの第2実装部23b、第3端子20cの第3実装部23c、第4端子20d第4実装部23dが、第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c、第4電極B1d内に挿入される(以下、この工程を単に「実装部の挿入工程」とも称する。)。その後、第1端子20aの第1実装部23a、第2端子20bの第2実装部23b、第3端子20cの第3実装部23c、第4端子20d第4実装部23dが、第1電極B1a、第2電極B1b、第3電極B1c、第4電極B1dにはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続される。
【手続補正42】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0207
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0207】
コネクタCO2のシェル30の一対の第1実装部32が設けられており且つ表面電極である一対の第1GND電極B2が設けれている場合、実装部の載置工程又は実装部の挿入工程のときに、一対の第1実装部32が、一対の第1GND電極B2上に載置される。その後、コネクタCO2のシェル30の一対の第1実装部32が、一対の第1GND電極B2にはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続される。
【手続補正43】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0208
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0208】
コネクタCO2のシェル30の一対の第1実装部32が設けられており且つスルーホール電極である一対の第1GND電極B2が設けれている場合、実装部の載置工程又は実装部の挿入工程のときに、一対の第1実装部32が、一対の第1GND電極B2内に挿入される。その後、コネクタCO2のシェル30の一対の第1実装部32が、一対の第1GND電極B2にはんだ、導電接着材又はレーザー溶接等で接続される。
【手続補正44】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0214
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0214】
ハウジングHが設けられておりコネクタCO2のシェル30が設けられており、且つコネクタCO1のシェル300が設けられているが、コネクタCO1のボディ100の先端部130が設けられていない場合、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230d及びシェル300の接続部330がハウジングHの接続口H1を通じてハウジングH内に挿入される。そして、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c、第4端子200dの第4先端部230dが、コネクタCO2のボディ10の挿入空間にY-Y’方向に沿って挿入され、コネクタCO2の第1端子20aの第1先端部22a、第2端子20bの第2先端部22b、第3端子20cの第3先端部22c、第4端子20dの第4先端部22dに挿入空間内で接触して電気的に接続される。これと共に、コネクタCO2のシェル30のシェル本体31がコネクタCO1のシェル300の接続部330内に嵌合(FIT IN)する。これにより、コネクタCO2のシェル30のシェル本体31がコネクタCO1のシェル300の接続部330に接触して、コネクタCO1のシェル300とコネクタCO2のシェル30とが電気的に接続される。このようにしてコネクタCO1がコネクタCO2に接続される。
【手続補正45】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0220
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0220】
接続構造SCのコネクタCO1が上記(b)に関する構成を有している場合(図5A及び図5B参照)、接続構造SCのコネクタCO2は以下のとおりの構成とするとよい。コネクタCO1の第3端子200c、これに接続されたケーブルCAの第3電線Wc及びコネクタCO2の第3端子20cが、差動信号のプラス信号及びマイナス信号のうちの何れか一方の信号を伝送可能な構成となっており且つコネクタCO1の第2端子200b、これに接続されたケーブルCAの第2電線Wb及びコネクタCO2の第2端子20bが、他方の信号を伝送可能な構成となっている。すなわち、第3端子200c、第3電線Wc及び第3端子20cと、第2端子200b、第2電線Wb及び第2端子20bとが差動対をなしている。コネクタCO1の第1端子200a、これに接続されたケーブルCAの第1電線Wa及びコネクタCO2の第1端子20aが、電源及びGNDの何れか一方用に構成されており、コネクタCO1の第4端子200d、これに接続されたケーブルCAの第4電線Wd及びコネクタCO2の第4端子20dが、他方用に構成されている。
【手続補正46】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0222
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0222】
比較例の接続構造は、従来例の第1コネクタと、ケーブルCAと、相手方コネクタと、基板とを備えている。従来例の第1コネクタの四つの端子は、二列で配置されている。このため、ケーブルCAの第1内側絶縁体Daの第2部Da2並びにその内部の第1電線Waの第2部Wa4と、第2内側絶縁体Dbの第2部Db2並びにその内部の第2電線Wbの第2部Wb4と、第3内側絶縁体Dcの第2部Dc2並びにその内部の第3電線Wcの第2部Wc4と、第4内側絶縁体Ddの第2部Dd2並びにその内部の第4電線Wdの第2部Wd4とも二列で配置されたままの状態で、ケーブルCAの第1電線Waの第1突出部Wa2、第2電線Wbの第2突出部Wb2、第3電線Wcの第3突出部Wc2及び第4電線Wdの第4突出部Wd2が、従来の第1コネクタの四つの端子の接続部に接続されている。また、従来例の第1コネクタの四つの端子の配列に応じて、相手方コネクタの四つの端子も二列で配置されている。従来例の第1コネクタの四つの端子の先端部が相手方コネクタの四つの端子に接触して電気的に接続されている。相手方コネクタの四つの端子は、基板上に二列に配置された四つの電極上に実装される。
【手続補正47】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0223
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0223】
従来例の第1コネクタの四つの端子及び相手方コネクタの四つの端子は、第1斜め方向において対角に位置する二つ端子が差動対をなし、第2斜め方向において対角に位置する残り二つ端子が電源、GND用となっている。したがって、基板上の四つの電極のうちの第1斜め方向において対角に位置する二つの電極が差動信号用の電極をなしているため、当該二つの電極から基板上のIC等の電子回路まで延びる二つの導電ラインに平行に配置できない区間が生じやすい。当該区間では、二つの導電ラインを電気的結合することが困難であるため、比較例の接続構造のEMC特性が悪化する。また、二つの導電ラインの電気長を等長とすることが困難になり、仮に、二つの導電ラインの電気長を等長とすることができても、二つの導電ラインの電気長が不必要に大きくなるため、伝送する差動信号にロスが生じやすくなる。
【手続補正48】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0225
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0225】
なお、上記した何れかの構成の接続構造SCは、差動信号の伝送用に限定されるものではく、差動信号以外の信号(例えば、シングルエンドの信号等)を伝送可能な構成とすることが可能である。
【手続補正49】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0227
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0227】
アッセンブリA2は、コネクタCO1’のボディ100’の第1保持孔122a’、第2保持孔122b’、第3保持孔122c’及び第4保持孔122d’の構成が、アッセンブリA1のコネクタCO1のボディ100の第1保持孔122a、第2保持孔122b、第3保持孔122c及び第4保持孔122dの構成と相違し、且つ、コネクタCO1’の第1端子200a’の第1本体部220a’、第2端子200b’の第2本体部220b’、第3端子200c’の第3本体部220c’及び第4端子200d’の第4本体部220d’の構成が、アッセンブリA1のコネクタCO1の第1端子200aの第1本体部220a、第2端子200bの第2本体部220b、第3端子200cの第3本体部220c及び第4端子200dの第4本体部220dの構成と相違する以外、アッセンブリA1と同様の構成である。以下、アッセンブリA2のその相違点についてのみ詳しく説明し、アッセンブリA2の説明のうちアッセンブリA1と重複する説明については省略する。なお、アッセンブリA2の前述のアッセンブリA1と相違する構成要素の符号については「’」を付してアッセンブリA1の同構成要素と区別するが、アッセンブリA2のアッセンブリA1と同様の構成要素の符号についてはアッセンブリA1の同構成要素と同じものを使用する。
【手続補正50】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0231
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0231】
例えば、第1保持孔122a’が第1孔122a1’と第2孔122a2’とを有している場合、第1保持孔122a’の第1孔122a1’は、第1収容凹部121a又は第1収容穴の第3端部又は第4端部からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びており、第1収容凹部121a又は第1収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。第1保持孔122a’の第2孔122a2’は、第1保持孔122a’の第1孔122a1’からY方向に延びており、第1保持孔122a’の第1孔122a1’に対してY方向側に位置しており且つ第1保持孔122a’の第1孔122a1’に連通している。なお、第1保持孔122a’の第2孔122a2’は省略可能である。
【手続補正51】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0233
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0233】
例えば、第3保持孔122c’が第1孔122c1’と第2孔122c2’とを有している場合、第3保持孔122c’の第1孔122c1’は、第3収容凹部121c又は第3収容穴の第3端部又は第4端部からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びており、第3収容凹部121c又は第3収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。第3保持孔122c’の第2孔122c2’は、第3保持孔122c’の第1孔122c1’からY方向に延びおり、第3保持孔122c’の第1孔122c1’に対してY方向側に位置しており且つ第3保持孔122c’の第1孔122c1’に連通している。なお、第3保持孔122c’の第2孔122c2’は省略可能である。
【手続補正52】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0234
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0234】
第1保持孔122a’と第3保持孔122c’とは、互いにX-X’方向に間隔をあけて配置されている。第1保持孔122a’が第3保持孔122c’に対してX’方向側に、第3保持孔122c’が第1保持孔122a’に対してX方向に配置されていてもよいし、その逆でもよい。
【手続補正53】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0236
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0236】
例えば、第2保持孔122b’が、第1孔122b1’と第2孔122b2’とを有する場合、第2保持孔122b’の第1孔122b1’は、第2収容凹部121b又は第2収容穴の第3端部(図12A参照)又は第4端部(図示なし)からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びており、第2収容凹部121b又は第2収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。第2保持孔122b’の第2孔122b2’は、第2保持孔122b’の第1孔122b1’からY方向に延びており、第2保持孔122b’の第1孔122b1’に対してY方向側に位置しており且つ第2保持孔122b’の第1孔122b1’に連通している(図12A参照)。なお、第2保持孔122b’の第2孔122b2’は省略可能である。
【手続補正54】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0237
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0237】
ボディ100’の第4保持孔122d’は、第4収容凹部121d又は第4収容穴から方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びており、第4収容凹部121d又は第4収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。
【手続補正55】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0238
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0238】
例えば、第4保持孔122d’が第1孔122d1’と第2孔122d2’とを有する場合、第4保持孔122d’の第1孔122d1’は、第4収容凹部121d又は第4収容穴の第3端部(図12B参照)又は第4端部(図示なし)からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びており、第4収容凹部121d又は第4収容穴に連通しており且つY’方向に開放されている。第4保持孔122d’の第2孔122d2’は、第4保持孔122d’の第1孔122d1’からY方向に延びており、第4保持孔122d’の第1孔122d1’に対してY方向側に位置しており且つ第4保持孔122d’の第1孔122d1’に連通している(図12B参照)。なお、第4保持孔122d’の第2孔122d2’は省略可能である。
【手続補正56】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0241
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0241】
第1端子200a’の第1本体部220a’は、第1端子200a’の第1接続部210aからZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びている。例えば、第1本体部220a’が第1板221a’と第2板222a’とを有する場合、第1本体部220a’の第1板221a’は、第1接続部210aのY方向側の第3端部(図13参照)又はY’方向側の第4端部(図示なし)からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びている。第1本体部220a’の第2板222a’は、第1本体部220a’の第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている(図13参照)。なお、第1本体部220a’の第2板222a’は省略可能である。
【手続補正57】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0242
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0242】
第1端子200a’の第1先端部230aは、第1本体部220a’の第2板222a’のY方向側の端又は第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。例えば、第1先端部230aは、(ケ-1)第1本体部220a’の第2板222a’のY方向側の端又は第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた板(図13参照)を有する構成、(ケ-2)第1本体部220a’の第2板222a’のY方向側の端又は第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた棒(図示なし)を有する構成、(ケ-3)第1本体部220a’の第2板222a’のY方向側の端又は第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた筒(図示なし)を有する構成、(ケ-4)第1本体部220a’の第2板222a’のY方向側の端又は第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた第1、第2アームを有する構成(図示なし)、(ケ-5)第1本体部220a’の第2板222a’のY方向側の端又は第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた第1アームを有する構成、(ケ-)第1本体部220a’の第2板222a’のY方向側の端又は第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた筒と、この筒からY方向に延びた第1、第2アームとを有する構成(図示なし)、又は、(ケ-)第1本体部220a’の第2板222a’のY方向側の端又は第1板221a’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向に延びた第1アームと、Y方向の成分を含む方向に延びた第2アームと、第1、第2アームのY’方向側の端部を連結する連結部とを有する構成としてもよい。第1、第2アームは、X-X’方向で互いに対向していてもよいし、Z-Z’方向で互いに対向していいてもよい。
【手続補正58】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0243
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0243】
上記した何れかの態様の第1先端部230aの板、棒、第1アーム及び第2アームは、それぞれの一部分がZ方向又はZ’方向に凸となるように折り曲げられていてもよいが、これに限定されるものではない。
【手続補正59】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0244
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0244】
第2端子200b’の第2本体部220b’は、第2端子200b’の第2接続部210bからZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びている。例えば、第2本体部220b’が第1板221b’と第2板222b’とを有する場合、第2本体部220b’の第1板221b’は、第2接続部210bのY方向側の第3端部(図13参照)又はY’方向側の第4端部(図示なし)からZ’方向の成分を含む方向(例えば、Z’方向、第6斜め方向又は第9斜め方向)に延びている。第2本体部220b’の第2板222b’は、第2本体部220b’の第1板221b’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。なお、第2本体部220b’の第2板222b’は省略可能である。
【手続補正60】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0245
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0245】
第2端子200b’の第2先端部230bは、第2本体部220b’の第2板222b’のY方向側の端又は第1板221b’のZ’方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている以外、上記した第1先端部230aと同様の構成とすることが可能である。
【手続補正61】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0246
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0246】
第3端子200c’の第3本体部220c’は、第3端子200c’の第3接続部210cからZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びている。例えば、第3本体部220c’が第1板221c’と第2板222c’とを有する場合、第3本体部220c’の第1板221c’は、第3接続部210cのY方向側の第3端部(図13参照)又はY’方向側の第4端部(図示なし)からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びている。第3本体部220c’の第2板222c’は、第3本体部220c’の第1板221c’のZ方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。なお、第3本体部220c’の第2板222c’は省略可能である。
【手続補正62】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0247
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0247】
第3端子200c’の第3先端部230cは、第3本体部220c’の第2板222c’ のY方向側の端又は第1板221c’のZ方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている以外、上記した第1先端部230aと同様の構成とすることが可能である。
【手続補正63】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0248
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0248】
第4端子200d’の第4本体部220d’は、第4端子200d’の第4接続部210dからZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びている。例えば、第4本体部220dが第1板221d’と第2板222d’とを有する場合、第4本体部220d’の第1板221d’は、第4接続部210dのY方向側の第3端部(図13参照)又はY’方向側の第4端部(図示なし)からZ方向の成分を含む方向(例えば、Z方向、第5斜め方向又は第10斜め方向)に延びている。第4本体部220d’の第2板222d’は、第4本体部220d’の第1板221d’のZ方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている。なお、第4本体部220d’の第2板222d’は省略可能である。
【手続補正64】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0249
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0249】
第4端子200d’の第4先端部230dは、第4本体部220d’の第2板222d’のY方向側の端又は第1板221d’のZ方向側の端からY方向の成分を含む方向(例えば、Y方向、第5斜め方向又は第6斜め方向)に延びている以外、上記した第1先端部230aと同様の構成とすることが可能である。
【手続補正65】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0260
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0260】
コネクタCO1’の第1端子200a’の第1先端部230a、第2端子200b’の第2先端部230b、第3端子200c’の第3先端部230c及び第4端子200d’の第4先端部230dも、コネクタCO1の第1端子200aの第1先端部230a、第2端子200bの第2先端部230b、第3端子200cの第3先端部230c及び第4端子200dの第4先端部230dの上記した何れかの配列順(例えば、上記(a5)~(d5)の何れかの配列順)と同様にX-X’方向に間隔をあけて配置されている。何れの配置であっても、第1先端部230a、第2先端部230b、第3先端部230c及び第4先端部230dのZ-Z’方向の高さ位置は上記(カ)~(ク)のうちの一つのとおりとすることが可能である。
【手続補正66】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0263
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0263】
第1端子200a’及び第2端子200b’が上記した構成のうちから同一形状及び同一寸法を有する構成とし、第3端子200c’及び第4端子200d’が上記した構成のうちから別の同一形状及び同一寸法を有する構成としてもよい(図示なし)。この場合、第1端子200a’及び第2端子200b’が一の端子として共用化され、第3端子200c’及び第4端子200d’が別の端子として共用化されるが、一の端子と別の端子とは、異なる形状及び/又は異なる寸法を有する。第1端子200a’及び第3端子200c’が上記した構成のうちから同一形状及び同一寸法を有する構成とし、第2端子200b’及び第4端子200d’が上記した構成のうちから別の同一形状及び同一寸法を有する構成としてもよい。この場合、第1端子200a’及び第3端子200c’が一の端子として共用化され、第2端子200b’及び第4端子200d’が別の端子として共用化されるが、一の端子と別の端子とは、異なる形状及び/又は異なる寸法を有する。第1端子200a’、第2端子200b’、第3端子200c’及び第4端子200d’が、それぞれ、上記した構成のうちから異なる形状及び/又は異なる寸法を有していてもよい。
【手続補正67】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0266
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0266】
アッセンブリA2のコネクタCO1’が上記(a1)~(a5)に関する構成を有している場合又は上記(b1)~(b5)に関する構成を有している場合、アッセンブリA2は、アッセンブリA1と同様に差動信号伝送可能な構成とすることが可能である。
【手続補正68】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0276
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0276】
SC:コネクタの接続構造
A1、A2:アッセンブリ
CO1、CO1’:コネクタ(第1コネクタ)
100、100’:ボディ 110:ボディの中間部 120:ボディの後端部
130:ボディの先端部 121a:第1収容凹部 121b:第2収容凹部 121
c:第3収容凹部 121d:第4収容凹部 122a、122a’:第1保持孔 12
2b、122b’:第2保持孔 122c、122c’:第3保持孔 122d、122
d’:第4保持孔 131a:第1接続穴 131b:第2接続穴 131c:第3接続
穴 131d:第4接続穴 131b’:第2接続溝 131d’:第4接続溝
200a、200a’:第1端子 200b、200b’:第2端子 200c
、200c’:第3端子 200d、200d’:第4端子 210a:第1端子の第1
接続部 210b:第2端子の第2接続部 210c:第3端子の第3接続部 210d
:第4端子の第4接続部 220a、220a’:第1端子の第1本体部 220b、2
20b’:第2端子の第2本体部 220c、220c’:第3端子の第3本体部 22
0d、220d’:第4端子の第4本体部 230a:第1端子の第1先端部 230b
:第2端子の第2先端部 230c:第3端子の第3先端部 230d:第4端子の第4
先端部
300:シェル 310:シェル本体 320:保持部 330:接続部
400:シールドプレート 410:主板 420:第1側板及び第2側板 4
30:第1リング 440:連結部
500:第2リング
600:ホルダ 610:ホルダ本体 620:固定部
CA:ケーブル OJ:外側絶縁体 SH:外側導体 SH1:外側導体の第1部
SH2:外側導体の第2部 Da:第1内側絶縁体 Db:第2内側絶縁体 Dc:第3
内側絶縁体 Dd:第4内側絶縁体 Da1:第1内側絶縁体の第1部 Da2:第1内
側絶縁体の第2部 Db1:第2内側絶縁体の第1部 Db2:第2内側絶縁体の第2部
Dc1:第3内側絶縁体第1部 Dc2:第3内側絶縁体第2部 Dd1:第4内側絶
縁体の第1部 Dd2:第4内側絶縁体の第2部 Wa:第1電線 Wb:第2電線 W
c:第3電線 Wd:第4電線 Wa1:第1被覆部 Wa2:第1突出部
Wb1:第2被覆部 Wb2:第2突出部 Wc1:第3被覆部
Wc2:第3突出部 Wd1:第4被覆部 Wd2:第4突出部
CO2:コネクタ(第2コネクタ)
10:ボディ
20a:第1端子 20b:第2端子 20c:第3端子 20d:第4端子
30:シェル
B:基板
【手続補正69】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正の内容】
図13