(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024099974
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】カバー、及びシート部材
(51)【国際特許分類】
H05K 5/03 20060101AFI20240719BHJP
【FI】
H05K5/03 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023003639
(22)【出願日】2023-01-13
(71)【出願人】
【識別番号】390040187
【氏名又は名称】株式会社バッファロー
(74)【代理人】
【識別番号】110002505
【氏名又は名称】弁理士法人航栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】小幡 真也
(72)【発明者】
【氏名】土井 貴之
(72)【発明者】
【氏名】守田 義教
【テーマコード(参考)】
4E360
【Fターム(参考)】
4E360AB02
4E360BA01
4E360BA02
4E360BA08
4E360BC05
4E360BD02
4E360EA05
4E360EA18
4E360EB02
4E360EC04
4E360EC05
4E360ED02
4E360ED07
4E360ED17
4E360GA22
4E360GA51
4E360GB25
4E360GC08
4E360GC20
(57)【要約】
【課題】通信装置を覆いその審美性を高めることが可能なカバー及びそのシート部材を提供すること。
【解決手段】カバー1は、通信装置100を覆うものである。通信装置100は、取り付け具によって壁120に取り付け可能な通信装置である。また、カバー1は、シート部材2によって形成される。また、カバー1は、通信装置100を覆う筒状形状をなすものである。また、カバー1は、取り付け具が挿通可能な取り付け具用開口22を有するものである。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り付け具によって壁に取り付け可能な通信装置を覆うカバーであって、
シート部材によって形成され、
前記通信装置を覆う筒状形状をなし、
前記取り付け具が挿通可能な取り付け具用開口を有する、
カバー。
【請求項2】
請求項1に記載のカバーであって、
前記通信装置及び前記取り付け具の少なくともいずれかと係止することで支持される係止部を有する、
カバー。
【請求項3】
請求項1に記載のカバーであって、
前記シート部材の組み立てによって前記筒状形状をなす、
カバー。
【請求項4】
請求項1に記載のカバーであって、
前記取り付け具用開口は、前記筒状形状の一端側に開放するスリットを含む、
カバー。
【請求項5】
請求項4に記載のカバーであって、
前記取り付け具用開口は、複数の前記スリットを含む、
カバー。
【請求項6】
請求項1に記載のカバーであって、
前記シート部材は、少なくとも前記筒状形状の一端側に形成され、折り曲げることで蓋を形成する蓋部を有する、
カバー。
【請求項7】
請求項6に記載のカバーであって、
前記蓋部は、前記通信装置及び前記取り付け具の少なくともいずれかと係止することで支持される係止部である、
カバー。
【請求項8】
請求項1に記載のカバーであって、
前記シート部材は、配線を引き出し可能な配線用開口を有する、
カバー。
【請求項9】
請求項1に記載のカバーであって、
前記シート部材は、配線を引き出し可能な配線用開口を形成するためのガイドを有する、
カバー。
【請求項10】
請求項9に記載のカバーであって、
前記ガイドは、前記シート部材のうち前記筒状形状の内側となる面に付されている、
カバー。
【請求項11】
請求項1に記載のカバーであって、
前記取り付け具用開口の一端は、前記通信装置及び前記取り付け具の少なくともいずれかと係止することで支持される係止部である、
カバー。
【請求項12】
請求項1に記載のカバーであって、
前記シート部材は、前記筒状形状の外側から前記通信装置の発光部を視認可能な透過部を有する、
カバー。
【請求項13】
請求項1に記載のカバーであって、
前記シート部材は、前記筒状形状の外側から前記通信装置の発光部を視認可能な視認用開口を有する、
カバー。
【請求項14】
請求項1に記載のカバーであって、
前記シート部材は、前記筒状形状の外側から前記通信装置の発光部を視認可能な視認用開口を形成するためのガイドを有する、
カバー。
【請求項15】
請求項14に記載のカバーであって、
前記ガイドは、前記シート部材のうち前記筒状形状の内側となる面に付されている、
カバー。
【請求項16】
請求項1に記載のカバーであって、
前記シート部材は、前記通信装置の外付けアンテナを引き出し可能なアンテナ用開口を有する、
カバー。
【請求項17】
請求項1に記載のカバーであって、
前記シート部材は、前記通信装置の外付けアンテナを引き出し可能なアンテナ用開口を形成するためのガイドを有する、
カバー。
【請求項18】
請求項1から17のいずれか1項に記載のカバーを組み立て可能なシート部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カバー、及びシート部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、壁などに取り付けた状態で使用する壁掛け型の通信装置や、所定の場所に置いた状態で使用する据え置き型の通信装置等が存在する。通信装置には、例えば、通信装置の周囲を覆うように装置カバーが設けられる場合がある。特許文献1には、ハードディスク装置に被せることにより筐体として利用可能なハードディスク梱包箱が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通信装置が設置される場所は、使用するユーザによって様々である。したがって、通信装置にカバーを設ける場合、通信装置の使用場所に応じてカバーの審美性が求められることがある。上記特許文献1のハードディスク梱包箱には、外部からのハードディスク装置への衝撃を梱包箱によって保護することについては開示されている。しかしながら、ハードディスク装置の使用時における審美性を高めるための装置カバーとして梱包箱を使用することについては開示されていない。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、通信装置を覆いその審美性を高めることが可能なカバー及びそのシート部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のカバーは、取り付け具によって壁に取り付け可能な通信装置を覆うカバーであって、シート部材によって形成され、前記通信装置を覆う筒状形状をなし、前記取り付け具が挿通可能な取り付け具用開口を有する、ものである。
【0007】
本発明のシート部材は、上記のカバーを組み立て可能な、ものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、通信装置を覆いその審美性を高めることが可能なカバー及びそのシート部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明のカバーにおける第1の利用形態を示す正面図である。
【
図4】通信装置に取り付けたカバーの背面図である。
【
図5】通信装置を壁に取り付けるためのスタンドの一例を示す図である。
【
図6】壁に取り付けた通信装置をカバーで覆った状態を示す図である。
【
図7】通信装置に取り付けたカバーの第2の利用形態を示す背面図である。
【
図8】壁に取り付けた通信装置をカバーで覆った状態を示す正面図である。
【
図9】通信装置に取り付けたカバーの第3の利用形態を示す背面図である。
【
図10】通信装置を壁に取り付けるためのスタンドの一例を示す図である。
【
図11】壁に取り付けた通信装置をカバーで覆った状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】
<本発明のカバーにおける第1の利用形態>
図1は、本発明のカバー1における第1の利用形態を示す正面図である。
図2は、
図1に示すカバー1の背面図である。
図3は、
図1及び
図2に示すカバー1の展開図である。
図1から
図3に示すように、カバー1は、カバー1における正面側のカバー部を構成する前カバー部10と、カバー1における背面側のカバー部を構成する後カバー部20と、前カバー部10と後カバー部20とを接続するための接続部30と、を備える。カバー1は、通信装置の周囲を覆うカバーである。通信装置には、例えば、Wi-Fi機器(ルータ等)(登録商標)が含まれる。本形態における通信装置は、取り付け具によって例えば壁等の他部材に取り付け可能な通信装置である。
【0012】
カバー1は、シート部材によって形成されている。シート部材は、例えば、板紙からなる紙シート、合成樹脂からなるフィルムシート等である。カバー1は、
図3に示すような一枚からなるシート部材2を
図1及び
図2に示すように前カバー部10と後カバー部20とが重なるように組み立てることで、通信機器の周囲を覆うことが可能な組み立てカバーになる。なお本明細書ではカバー1は一枚のシート部材にて構成されるが、カバー1は複数枚のシート部材を接続することにより構成されてもよい。複数枚のシート部材の接続方法として、例えば、接着剤により接続する方法や、シート部材に切れ目を設け、他のシート部材の一部を差し込んで接続する方法などがある。なお、本発明はシート部材のような平面部材を組み立てるので、印刷等の加飾が容易であり、さらに組み立て前の状態での持ち運びか容易である。
【0013】
カバー1は、組み立て前の状態では、
図3に示すように、前カバー部10と後カバー部20とが、左右方向に並列され、それぞれのカバー部の一方の側辺同士が接続(連続)して形成されている。また、カバー1は、後カバー部20における前カバー部10が接続されている側辺とは反対側の側辺に連続して接続部30が設けられている。例えば、
図3において、前カバー部10と後カバー部20は、前カバー部10の左側辺である第1辺11aと後カバー部20の右側辺である第2辺21bが接続して形成されている。また、後カバー部20の左側辺である第1辺21aに連続して接続部30が設けられている。
【0014】
前カバー部10及び後カバー部20は、それぞれの上下辺が円弧形状に形成されている。例えば、前カバー部10の上辺である第3辺11cと後カバー部20の上辺である第3辺21cは、上方向へ凸の円弧形状に形成されている。また、前カバー部10の下辺である第4辺11dと後カバー部20の下辺である第4辺21dは、下方向へ凸の円弧形状に形成されている。なお、前カバー部10及び後カバー部20の上下辺の形状は、円弧形状に限定されるものではない。
【0015】
カバー1の組み立ては、
図3に示す一枚からなるシートを筒状に丸め、後カバー部20の第1辺21aに連続する接続部30と、前カバー部10の右側辺である第2辺11bの前カバー部裏面側における一点鎖線で画した縁部11eと、を例えば接着剤で接続することにより筒状形状に組み立てる。接続部30には、例えば、接着剤を塗布することをガイドする「のり付け」等の文字が表記されている。ガイドの文字は、接続部30の面のうち筒状形状の内側となる面に付されている。筒状形状には、例えば、円筒形状や角筒形状等が含まれる。筒状形状に形成されたカバー1の内部空間が通信装置を収容することが可能な収容空間となる。なお、本例では接続部30を後カバー部20の第1辺21aに連続して設けているが、これに限定されず、例えば、前カバー部10の第2辺11bに連続して設けるようにしてもよい。また、接続部30は、第1辺21aに切れ目を入れておき、第1辺21aの切れ目に差し込み固定が可能な接続片を第2辺11bに設ける構成であってもよい。
【0016】
後カバー部20には、通信装置の取り付け具が挿通可能な取り付け具用開口22が設けられている。取り付け具用開口22は、後カバー部20の上下方向へ延びるスリットとして形成されている。取り付け具用開口22は、後カバー部20の下方側である第4辺21d側に開放するように形成されている。本形態の取り付け具用開口22は、後カバー部20の左右方向における略中央部に、上下方向における略中央部から第4辺21d方向へ延びる矩形状のスリットとして形成されている。
【0017】
また、取り付け具用開口22は、
図2に示すように、カバー1を筒状形状に組み立てたときに、筒状形状の内部空間が延びる方向、本形態における上下方向と平行に延びるように形成されている。取り付け具用開口22は、筒状形状の下側(一端側)に開放するスリットとして形成されている。
【0018】
また、後カバー部20には、通信装置に接続されるケーブルやコード等の配線をカバー1内に収容された通信装置からカバー1の外部へ引き出し可能な配線用開口23a,23bが設けられている。本形態では、配線用開口23a,23bは、後カバー部20の下部における左右両側に設けられている。例えば、配線用開口23a,23bは、取り付け具用開口22を間に挟んで取り付け具用開口22の左右両側に設けられている。
【0019】
配線用開口23a,23bは、カバー1が未だ使用されていない未使用の状態では後カバー部20に開けられてなく、ユーザによる加工により開けることが可能な構成になっている。後カバー部20には、配線用開口23a,23bを形成するためのガイドが設けられている。ガイドは、例えば、後カバー部20の一部分を切り取ることで、配線用開口23a,23bを開けることができる切り取り線23c,23dとして設けられている。切り取り線23c,23dは、例えば、切り取る位置を示す単なる線表記であってもよいし、あるいは切り取る位置を示すミシン目等であってもよい。さらに、ガイドは、例えば「この機種で使用する場合はここを切り取る」、「配線を左下から引き出す場合はここを切り取る」等の文字、あるいはハサミマーク等の印を案内として配線用開口23a,23bの近傍に表記してもよい。これらのガイドは、後カバー部20の面のうち筒状形状の内側となる面に付されている。なお、
図2及び
図3に示す後カバー部20は、ガイドにしたがって切り取られて、配線用開口23a,23bが開けられた状態を示している。切り取り線23c,23dは、本発明におけるガイドの一例である。
【0020】
また、後カバー部20には、円筒形状のカバー1における開口部を塞ぐことが可能な蓋部が設けられている。本形態では、蓋部は、カバー1の上方開口部を塞ぐことが可能な第1蓋部24aと、カバー1の下方開口部を塞ぐことが可能な第2蓋部24bとが設けられている。第1蓋部24aは、後カバー部20における上部の一部を折り曲げることにより形成される蓋部である。第2蓋部24bは、後カバー部20における下部の一部を折り曲げることにより形成される蓋部である。なお、第1蓋部24a及び第2蓋部24bの両方又はいずれか一方に放熱用の穴を設ける構成であってもよい。また、後カバー部20にのみ蓋部が設けられているが、前カバー部10に蓋部を設ける構成であってもよいし、後カバー部20及び前カバー部10のいずれにも蓋部を設ける構成であってもよい。
【0021】
第1蓋部24a及び第2蓋部24bは、カバー1が未だ使用されていない未使用の状態では折り曲げられてなく、ユーザによる加工により折り曲げることが可能な構成になっている。後カバー部20には、第1蓋部24a及び第2蓋部24bを形成するためのガイドが設けられている。ガイドは、例えば、後カバー部20の一部分を折り曲げることで、第1蓋部24a及び第2蓋部24bを形成することができる折り線25a,25bとして設けられている。折り線は、例えば、折る位置を示す単なる線表記であってもよいし、あるいは折る位置を示す折り目等であってもよい。さらに、ガイドは、例えば「蓋を形成する場合はここを折り曲げる」等の文字を案内として第1蓋部24a及び第2蓋部24bの近傍に表記してもよい。これらのガイドは、後カバー部20の面のうち筒状形状の内側となる面に付されている。なお、
図2及び
図3に示す後カバー部20は、第1蓋部24a及び第2蓋部24bが折り曲げられていない状態を示している。
【0022】
次に、
図4から
図6を参照して、通信装置に取り付けたカバー1について説明する。
図4は、通信装置に取り付けたカバー1の背面図である。
図5は、通信装置を壁に取り付けるためのスタンドの一例を示す図である。
図6は、壁に取り付けた通信装置をカバー1で覆った状態を示す図である。
【0023】
図4及び
図5に示すように、通信装置100は、壁120に固定されたスタンド110を介して壁120に取り付けられる。スタンド110には、
図5に示すように、通信装置100と嵌合する嵌合部111a,111bが設けられている。通信装置100には、
図4に示すように、スタンド110の嵌合部111a,111bと嵌合する嵌合部101a,101bが設けられている。スタンド110の嵌合部111a,111bは、例えば、壁120から突出した突出嵌合部として形成されている。通信装置100の嵌合部101a,101bは、例えば、凹部嵌合部として形成されている。通信装置100の嵌合部101a,101bは、通信装置100の背部に設けられている。通信装置100は、スタンド110の嵌合部111a,111bを通信装置100の嵌合部101a,101bに嵌合することにより壁120に取り付けられる。スタンド110の嵌合部111a,111bが、通信装置100を壁120に取り付けることが可能な取り付け具として機能する。
【0024】
スタンド110は、例えば、ネジ止めによって壁120に固定される。スタンド110の嵌合部111a,111bは、取り付けられる通信装置100の嵌合部101a,101bの形態に対応するように、すなわち通信装置100の機種ごとの形態に対応して設けられている。第1の利用形態におけるスタンド110の嵌合部111a,111bは、
図5に示すように、縦に並んで設けられている。嵌合部の形状や数はこれに限られることなく、長方形など通信装置によって異なり、それらの形態に対応して設けられている。
【0025】
通信装置100には、電源ケーブル102及びLAN(Local Area Network)ケーブル103が接続されている。本形態のLANケーブルは単数であるが、複数のLANケーブルが引き出される場合もある。電源ケーブル102及びLANケーブル103は、
図6及び
図4に示すように、カバー1の正面視において左下部に設けられている配線用開口23bを介してカバー1の外部に引き出されている。
【0026】
本形態において、カバー1は、筒状形状の内部空間によって通信装置100の前方と後方と左方と右方の周囲を覆うように取り付けられる。例えば、カバー1は、
図4に示すように、通信装置100に対して壁120が存在する方向、すなわち通信装置100の後方を、カバー1の後カバー部20によって覆うように取り付けられる。カバー1は、壁120に取り付けられている通信装置100に対して、通信装置100の上方側から通信装置100に被せられて、カバー1の筒状形状の内部空間内に通信装置100が収容されるように取り付けられる。また、カバー1は、後カバー部20の取り付け具用開口22にスタンド110の嵌合部111a,111bを挿通させた状態で取り付けられる。なお、複数の嵌合部の形態に対応できるよう取り付け具用開口22は大きく形成されていてもよい。
【0027】
取り付け具用開口22は、スタンド110の嵌合部111a,111bと係止することで支持される係止部22aを有する。係止部22aは、
図4に示すように、取り付け具用開口22における上方の一端により構成される。取り付け具用開口22の係止部22aは、通信装置100の上方側の嵌合部101aと嵌合するスタンド110の嵌合部111aに係止する。取り付け具用開口22の係止部22aは、スタンド110の嵌合部111a,111bのうちの上方側に設けられている嵌合部111aと係止することで支持される。カバー1は、取り付け具用開口22の係止部22aがスタンド110の嵌合部111aに係止することで固定される。取り付け具用開口22の上方端は、本発明における係止部の一例である。また、取り付け具用開口22は、スタンド110の嵌合部111a,111bを挿通させることにより、通信装置100に対するカバー1の上下方向及び左右方向の取り付け位置を規定することが可能な位置決め部としても機能する。
【0028】
また、本形態において、第1蓋部24aは、折り線25aで折り曲げられて、カバー1の上方開口部を塞ぐ蓋部として形成されている。第1蓋部24aは、筒状形状の内部空間の上端側に形成される。また、第2蓋部24bは、折り線25bで折り曲げられて、カバー1の下方開口部を塞ぐ蓋部として形成されている。第2蓋部24bは、筒状形状の内部空間の下端側に形成される。
【0029】
以上に説明したように、第1の利用形態のカバー1は、シート部材2からなる筒状形状を有し、スタンド110を介して壁120に取り付けられた通信装置100に上方側から被せ、スリットからなる取り付け具用開口22における上方端の係止部22aをスタンド110の嵌合部111aに係止することにより通信装置100に固定されるとともに、通信装置100の周囲を覆う。この構成によれば、筒状形状に形成したシート部材2をスタンド110に係止させながら通信装置100に被せるという簡易な作業により、壁に取り付けた通信装置100を覆いその審美性を高めることができる。
【0030】
また、カバー1によれば、シート部材2の一部分を折り線25a,25bにしたがい折り曲げることで形成した第1蓋部24a及び第2蓋部24bにより筒状形状における上下方向の開口部を塞ぐことができる。これにより、簡易に形成することが可能な第1蓋部24a及び第2蓋部24bによって埃等がカバー1内に侵入するのを抑制できる。
【0031】
また、カバー1によれば、シート部材2の一部分を切り取り線23c,23dにしたがって切り取ることで形成される配線用開口23a,23bを介して配線を引き出すことができる。これにより、通信装置100に接続される配線を簡易な構成によりカバー1の外部に引き出せる。
【0032】
<本発明のカバーにおける第2の利用形態>
図7は、通信装置100に取り付けたカバー1の第2の利用形態を示す背面図である。
図8は、壁120に取り付けた通信装置100をカバー1で覆った状態を示す正面図である。
【0033】
第2の利用形態のカバー1は、上述した第1の利用形態におけるカバー1をその上下及び左右を逆さまにして通信装置100に取り付ける形態のカバーである。第2の利用形態では、カバー1は、例えば、壁120に取り付けられている通信装置100に対して、通信装置100の下方側から通信装置100に被せられて、カバー1の筒状形状の内部空間内に通信装置100が収容されるように取り付けられる。また、カバー1は、後カバー部20の取り付け具用開口22にスタンド110の嵌合部111a,111bを挿通させた状態で取り付けられる。取り付け具用開口22は、後カバー部20の上下方向へ延びるスリットとして形成されている。取り付け具用開口22は、後カバー部20の上方側である第4辺21d側に開放するように形成されている。
【0034】
図7に示す第2の利用形態のカバー1における後カバー部20の右側辺の第1辺21aは、
図4に示す第1の利用形態のカバー1における後カバー部20の左側辺(第1辺21a)に相当する。同様に、
図7の後カバー部20における左側辺の第2辺21bは、
図4の後カバー部20における右側辺(第2辺21b)に相当する。同様に、
図7の後カバー部20における上辺の第4辺21dは、
図4の後カバー部20における下辺(第4辺21d)に相当する。同様に、
図7の後カバー部20における下辺の第3辺21cは、
図4の後カバー部20における上辺(第3辺21c)に相当する。
【0035】
第2の利用形態では、カバー1の上方開口部を塞ぐことが可能な蓋部は、後カバー部20における上部の一部を折り曲げることにより形成される第2蓋部24bである。そして、カバー1の下方開口部を塞ぐことが可能な蓋部は、後カバー部20における下部の一部を折り曲げることにより形成される第1蓋部24aである。第2蓋部24bは、筒状形状の内部空間の上端側に形成される。第1蓋部24aは、筒状形状の内部空間の下端側に形成される。
【0036】
カバー1は、通信装置100と係止することで支持される係止部26を有する。第2の利用形態のカバー1における係止部26は、後カバー部20の第2蓋部24bである。後カバー部20の上部を折り曲げた第2蓋部24bである係止部26は、
図7に示すように、通信装置100の天井部と係止することで支持される。カバー1は、後カバー部20の係止部26が通信装置100の天井部に係止することで固定される。後カバー部20の第2蓋部24bは、本発明における係止部の一例である。
【0037】
また、第2の利用形態では、通信装置100に接続された電源ケーブル102及びLANケーブル103は、カバー1の正面視において左上部に設けられている配線用開口23aを介してカバー1の外部に引き出すことが可能な構成となっている。
【0038】
以上に説明したように、第2の利用形態のカバー1は、上記第1の利用形態のカバー1と同様の構成のカバーを通信装置100に下方側から被せ、シート部材2の一部分を折り曲げることにより係止部26として形成される第2蓋部24bを通信装置100の天井部に係止することで通信装置100に固定されるとともに、通信装置100の周囲を覆う。この構成によれば、筒状形状に形成したシート部材を通信装置100の天井部に係止させながら通信装置100に被せるという簡易な作業により、壁に取り付けた通信装置100を覆いその審美性を高めることができる。
【0039】
また、カバー1によれば、シート部材2の一部分を折り曲げることで形成した第2蓋部24bを用いて、筒状形状における上方の開口部を塞ぐことができるとともに通信装置100にカバー1を固定することができる。これにより、簡易に形成することが可能な第2蓋部24bによって、埃等がカバー1内に侵入するのを抑制できるとともにカバー1を固定できる。
【0040】
また、カバー1によれば、シート部材2の一部分を切り取ることで形成される配線用開口23a,23bを介して、上記第1の利用形態のカバー1の引き出し位置(下方部)とは相違するカバー1の上方部から配線を引き出すことができる。これにより、通信装置100に接続される配線の引き出し方向をユーザの必要に応じて選択することが可能である。
【0041】
<本発明のカバーにおける第3の利用形態>
図9は、通信装置100に取り付けたカバー1の第3の利用形態を示す背面図である。
図10は、通信装置100を壁120に取り付けるためのスタンド110の一例を示す図である。
図11は、壁120に取り付けた通信装置100をカバー1で覆った状態を示す正面図である。
【0042】
第3の利用形態のカバー1は、上述した第1の利用形態におけるカバー1をその上下と左右とが逆となるように90度回転させた向きで通信装置100に取り付ける形態のカバーである。第3の利用形態では、カバー1は、例えば、壁120に取り付けられている通信装置100に対して、通信装置100の正面視において右方側から通信装置100に被せられて、カバー1の筒状形状の内部空間内に通信装置100が収容されるように取り付けられる。また、カバー1は、後カバー部20の取り付け具用開口22にスタンド110の嵌合部111a,111bを挿通させた状態で取り付けられる。カバー1は、筒状形状の内部空間によって通信装置100の前方と後方と上方と下方の周囲を覆うように取り付けられる。
【0043】
図9に示す第3の利用形態のカバー1における後カバー部20の右側辺の第4辺21dは、
図4に示す第1の利用形態のカバー1における後カバー部20の下辺(第4辺21d)に相当する。同様に、
図9の後カバー部20における左側辺の第3辺21cは、
図4の後カバー部20における上辺(第3辺21c)に相当する。同様に、
図9の後カバー部20における上辺の第2辺21bは、
図4の後カバー部20における右側辺(第2辺21b)に相当する。同様に、
図9の後カバー部20における下辺の第1辺21aは、
図4の後カバー部20における左側辺(第1辺21a)に相当する。
【0044】
図9及び
図10に示すように、通信装置100を壁120に取り付けるためのスタンド110には、通信装置100と嵌合する嵌合部111a,111bが横に並んで設けられている。嵌合部111a,111bの配列は、取り付けられる通信装置100の嵌合部101a,101bの形態に対応するように設けられている。
【0045】
第3の利用形態のカバー1は、通信装置100の背面視において、カバー1の左方開口部を塞ぐことが可能な第1蓋部24aと、カバー1の右方開口部を塞ぐことが可能な第2蓋部24bと、を後カバー部20に有する。第1蓋部24aは、後カバー部20における左側部の一部を折り曲げることにより形成される蓋部である。第2蓋部24bは、後カバー部20における右側部の一部を折り曲げることにより形成される蓋部である。第1蓋部24aは、筒状形状の内部空間の左端側に形成される。第2蓋部24bは、筒状形状の内部空間の右端側に形成される。
【0046】
また、第3の利用形態では、取り付け具用開口22は、スタンド110の嵌合部111a,111bと係止することで支持される係止部22a,22bを有する。取り付け具用開口22は、後カバー部20の左右方向へ延びるスリットとして形成されている。取り付け具用開口22は、後カバー部20の右側辺である第4辺21d側に開放するように形成されている。係止部22aは、取り付け具用開口22における左方の一端と上方の一端により構成される。
【0047】
取り付け具用開口22の左方端である係止部22aは、通信装置100の左方側の嵌合部101aと嵌合するスタンド110の嵌合部111aに係止する。取り付け具用開口22の左方端である係止部22aは、スタンド110の嵌合部111a,111bのうちの左方側に設けられている嵌合部111aと係止することで支持される。また、取り付け具用開口22の上方端である係止部22bは、通信装置100の嵌合部101a,101bと嵌合するスタンド110の嵌合部111a,111bに係止する。取り付け具用開口22の上方端である係止部22aは、スタンド110の両嵌合部111a,111bと係止することで支持される。カバー1は、取り付け具用開口22の係止部22a,22bがスタンド110の嵌合部111a,111bに係止することで固定される。取り付け具用開口22の左方端と上方端は、本発明における係止部の一例である。また、取り付け具用開口22は、スタンド110の嵌合部111a,111bを挿通させることにより、通信装置100に対するカバー1の上下方向及び左右方向の取り付け位置を規定することが可能な位置決め部としても機能する。
【0048】
また、第3の利用形態では、通信装置100に接続された電源ケーブル102及びLANケーブル103は、カバー1の正面視において左下部に設けられている配線用開口23aを介してカバー1の外部に引き出すことが可能な構成となっている。
【0049】
以上に説明したように、第3の利用形態のカバー1は、上記第1の利用形態のカバー1と同様の構成のカバーを通信装置100に横方向から被せ、スリットからなる取り付け具用開口22における一端の係止部22a,22bをスタンド110の嵌合部111a,111bに係止することにより通信装置100に固定されるとともに、通信装置100の周囲を覆う。この構成によれば、筒状形状に形成したシート部材2をスタンド110に係止させながら通信装置100に被せるという簡易な作業により、壁に取り付けた通信装置100を覆いその審美性を高めることができる。
【0050】
また、カバー1によれば、シート部材2の一部分を折り曲げて形成した第1蓋部24a及び第2蓋部24bにより筒状形状における左右方向の開口部を塞ぐことができる。これにより、簡易に形成することが可能な第1蓋部24a及び第2蓋部24bによって埃等がカバー1内に侵入するのを抑制できる。
【0051】
<第1変形例>
図12は、カバー1の第1変形例を示す正面図である。
図13は、
図12に示すカバー1の展開図である。
図12に示すように、カバー1は、例えば、筒状形状のカバー1の外側からカバー1内を視認可能な透過部41a,41bを前カバー部10に有する。カバー1の内部空間に収容される通信装置100には、例えば、通信装置100の動作状態を示すLED(Light Emitting Diode)等の発光部が搭載されている。カバー1は、透過部41a,41bを介してカバー1の外側からカバー1の内部の通信装置100に搭載された発光部を視認することが可能である。
【0052】
カバー1は、上記透過部41a,41bに代えて、例えば、筒状形状のカバー1の外側からカバー1の内部の通信装置100に搭載された発光部を視認可能な視認用開口42a,42bを前カバー部10に有していてもよい。前カバー部10には、視認用開口42a,42bを形成するためのガイドが設けられている。ガイドは、例えば、
図13に示すように、前カバー部10の一部分を切り取ることで、視認用開口42a,42bを開けることができる切り取り線43a,43bとして設けられている。切り取り線43a,43bは、例えば、切り取る位置を示す単なる線表記であってもよいし、あるいは切り取る位置を示すミシン目等であってもよい。さらに、ガイドは、例えば「発光部を視認する場合はここを切り取る」等の文字、あるいはハサミマーク等の印を案内として視認用開口42a,42bの近傍に表記してもよい。これらのガイドは、前カバー部10の面のうち筒状形状の内側となる面に付されている。切り取り線43a,43bは、本発明におけるガイドの一例である。
【0053】
このように、第1変形例のカバー1によれば、通信装置100の動作状態を示す発光部を、視認用開口42a,42bを介してカバー1の外側から確認することができるので、通信装置100のエラー状態を容易に検出できる。
【0054】
<第2変形例>
図14は、カバー1の第2変形例を示す背面図である。上述した第1の利用形態のカバー1では、後カバー部20の取り付け具用開口22が後カバー部20の左右方向における略中央部に設けられている場合について説明したが、これに限定されない。取り付け具用開口22は、通信装置100の嵌合部101a,101bの位置に対応して設けられるものであり、例えば、
図14に示すように、後カバー部20の中心からずれて設けられていてもよい。本変形例の取り付け具用開口22は、後カバー部20の左右方向における中心線Xから左側へずれた位置に設けられている。なお、第2の利用形態及び第3の利用形態においても同様であり、例えば、
図7及び
図9に示すカバー1の後カバー部20において、取り付け具用開口22は中心からずれて設けられてもよい。このように、取り付け具用開口22の形成位置を変化させるだけで、嵌合部101a,101bの位置が異なる複数種の通信装置100に取り付けることが可能である。
【0055】
<第3変形例>
図15は、カバー1の第3変形例を示す背面図である。上述した第1の利用形態から第3の利用形態におけるカバー1では、取り付け具用開口22が後カバー部20に単数設けられている場合について説明したが、これに限定されない。例えば、
図15に示すように、複数(本変形例では、2個)の取り付け具用開口122A,122Bを後カバー部20に設けるようにしてもよい。上述したように、取り付け具用開口は、通信装置100の嵌合部101a,101bの位置に対応して設けられる。したがって、例えば、取り付け具用開口122A,122Bは、
図10の第3の利用形態で説明したスタンド110における横に並んだ嵌合部111a,111bのそれぞれの位置に対応するように設けてもよい。取り付け具用開口122A,122Bを
図10に示すスタンド110の嵌合部111a,111bの位置に対応して設けた場合、
図10のスタンド110を介して壁120に取り付けられる形態の通信装置100に対して、
図9のようにカバー1を横方向から被せるのではなく、第1の利用形態又は第2の利用形態のようにカバー1を縦方向に被せて使用することが可能である。
【0056】
また、通信装置100が縦に並んだ嵌合部を複数列有している形態、例えば
図4に示す嵌合部101a,101bを2列(合計2×2=4個)有している場合には、スタンド110の嵌合部は、例えば
図5に示す嵌合部111a,111bが2列に設けられた2行2列の形態のスタンド110になる。この場合、2列に設けられるスタンド110の嵌合部の位置に対応するように
図15に示す取り付け具用開口122A,122Bを設けることで、そのカバー1を上記第1の利用形態又は第2の利用形態のように通信装置100に対して縦方向に被せて使用することが可能である。さらに、2行2列の嵌合部のうちの2行の嵌合部の位置に対応するように
図15に示す取り付け具用開口122A,122Bを設けることで、そのカバー1を上記第3利用形態のように通信装置100に対して横方向に被せて使用することが可能である。このように、複数の取り付け具用開口122A,122Bを形成することにより、嵌合部101a,101bの位置が異なる複数種の通信装置100に取り付けることが可能となる。
【0057】
<第4変形例>
図16は、カバー1の第4変形例を示す展開図である。
図16に示すように、カバー1は、アンテナ用開口27a,27bを後カバー部20に有する。カバー1内に収容される通信装置100には、例えば、外付けアンテナが取り付けられる。アンテナ用開口27a,27bは、カバー1内に収容される通信装置100のアンテナをカバー1の外部へ引き出し可能なアンテナ用開口である。本変形例では、アンテナ用開口27a,27bは、後カバー部20に形成される第1蓋部24aの左右両側部に設けられている。
【0058】
アンテナ用開口27a,27bは、カバー1が未だ使用されていない未使用の状態では後カバー部20に開けられてなく、ユーザによる加工により開けることが可能な構成になっている。後カバー部20には、アンテナ用開口27a,27bを形成するためのガイドが設けられている。ガイドは、例えば、後カバー部20の一部分を切り取ることで、アンテナ用開口27a,27bを開けることができる切り取り線27c,27dとして設けられている。切り取り線27c,27dは、例えば、切り取る位置を示す単なる線表記であってもよいし、あるいは切り取る位置を示すミシン目等であってもよい。さらに、ガイドは、例えば「この機種で使用する場合はここを切り取る」、「アンテナを左上から引き出す場合はここを切り取る」等の文字、あるいはハサミマーク等の印を案内としてアンテナ用開口27a,27bの近傍に表記してもよい。これらのガイドは、後カバー部20の面のうち筒状形状の内側となる面に付されている。なお、
図16に示す後カバー部20は、ガイドにしたがって切り取られて開けられたアンテナ用開口27bと、切り取られていない状態のアンテナ用開口27aとを示している。切り取り線27c,27dは、本発明におけるガイドの一例である。
【0059】
このように、シート部材2の一部分を切り取り線27c,27dにしたがい切り取ってアンテナ用開口27a,27bを形成するという簡易な作業により、通信装置100のアンテナをカバー1の外部に引き出すことが可能になる。
【0060】
(第5変形例)
上述した第1の利用形態のカバー1では、スタンド110の嵌合部111aと係止する取り付け具用開口22の上方端を係止部として説明したが、これに限定されない。例えば、後カバー部20の上部を折り曲げた第1蓋部24aを係止部として使用してもよい。この場合、カバー1を通信装置100の上方側から通信装置100に被せたとき、後カバー部20の取り付け具用開口22に挿通されたスタンド110の嵌合部111aが取り付け具用開口22の上方端と係止する以前に、通信装置100の天井部がカバー1の第1蓋部24aと係止する構成となる。カバー1は、後カバー部20の上部を折り曲げた第1蓋部24aが、通信装置100の天井部に係止することで固定される。
【0061】
(第6変形例)
上述した第1の利用形態のカバー1では、通信装置100を取り付けた後にカバー1を被せる構成であったが、スタンド110又は嵌合部111aにシート部材2の取り付け具用開口22を係止させた後に通信装置100を取り付ける構成であってもよい。この場合、スタンド110又は嵌合部111aにシート部材2の取り付け具用開口22を係止させた後、通信装置100を取り付ける前にシート部材2を筒状形状に組み立てるようにしてもよいし、通信装置100を取り付けた後にシート部材2を筒状形状に組み立てるようにしてもよい。
【0062】
以上のように本明細書には以下の事項が開示されている。
【0063】
(1)
取り付け具によって壁に取り付け可能な通信装置を覆うカバーであって、
シート部材によって形成され、
前記通信装置を覆う筒状形状をなし、
前記取り付け具が挿通可能な取り付け具用開口を有する、
カバー。
【0064】
(2)
(1)に記載のカバーであって、
前記通信装置及び前記取り付け具の少なくともいずれかと係止することで支持される係止部を有する、
カバー。
【0065】
(3)
(1)又は(2)に記載のカバーであって、
前記シート部材の組み立てによって前記筒状形状をなす、
カバー。
【0066】
(4)
(1)から(3)のいずれか1項に記載のカバーであって、
前記取り付け具用開口は、前記筒状形状の一端側に開放するスリットを含む、
カバー。
【0067】
(5)
(4)に記載のカバーであって、
前記取り付け具用開口は、複数の前記スリットを含む、
カバー。
【0068】
(6)
(1)から(5)のいずれか1項に記載のカバーであって、
前記シート部材は、少なくとも前記筒状形状の一端側に形成され、折り曲げることで蓋を形成する蓋部を有する、
カバー。
【0069】
(7)
(6)に記載のカバーであって、
前記蓋部は、前記通信装置及び前記取り付け具の少なくともいずれかと係止することで支持される係止部である、
カバー。
【0070】
(8)
(1)から(7)のいずれか1項に記載のカバーであって、
前記シート部材は、配線を引き出し可能な配線用開口を有する、
カバー。
【0071】
(9)
(1)から(7)のいずれか1項に記載のカバーであって、
前記シート部材は、配線を引き出し可能な配線用開口を形成するためのガイドを有する、
カバー。
【0072】
(10)
(9)に記載のカバーであって、
前記ガイドは、前記シート部材のうち前記筒状形状の内側となる面に付されている、
カバー。
【0073】
(11)
(1)から(10)のいずれか1項に記載のカバーであって、
前記取り付け具用開口の一端は、前記通信装置及び前記取り付け具の少なくともいずれかと係止することで支持される係止部である、
カバー。
【0074】
(12)
(1)から(11)のいずれか1項に記載のカバーであって、
前記シート部材は、前記筒状形状の外側から前記通信装置の発光部を視認可能な透過部を有する、
カバー。
【0075】
(13)
(1)から(11)のいずれか1項に記載のカバーであって、
前記シート部材は、前記筒状形状の外側から前記通信装置の発光部を視認可能な視認用開口を有する、
カバー。
【0076】
(14)
(1)から(11)のいずれか1項に記載のカバーであって、
前記シート部材は、前記筒状形状の外側から前記通信装置の発光部を視認可能な視認用開口を形成するためのガイドを有する、
カバー。
【0077】
(15)
(14)に記載のカバーであって、
前記ガイドは、前記シート部材のうち前記筒状形状の内側となる面に付されている、
カバー。
【0078】
(16)
(1)から(15)のいずれか1項に記載のカバーであって、
前記シート部材は、前記通信装置の外付けアンテナを引き出し可能なアンテナ用開口を有する、
カバー。
【0079】
(17)
(1)から(15)のいずれか1項に記載のカバーであって、
前記シート部材は、前記通信装置の外付けアンテナを引き出し可能なアンテナ用開口を形成するためのガイドを有する、
カバー。
【0080】
(18)
(1)から(17)のいずれか1項に記載のカバーを組み立て可能なシート部材。
【符号の説明】
【0081】
1 カバー
2 シート部材
10 前カバー部
11a,21a 第1辺
11b,21b 第2辺
11c,21c 第3辺
11d,21d 第4辺
20 後カバー部
22,122A,122B 取り付け具用開口
22a,22b,26 係止部
23a,23b 配線用開口
23c,23d,27c,27d,43a,43b 切り取り線
24a 第1蓋部
24b 第2蓋部
25a,25b 折り線
27a,27b アンテナ用開口
30 接続部
41a,41b 透過部
42a,42b 視認用開口
100 通信装置
101a,101b,111a,111b 嵌合部
102 電源ケーブル
103 LANケーブル
110 スタンド
120 壁