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特開2025-100290故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明器具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025100290
(43)【公開日】2025-07-03
(54)【発明の名称】故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明器具
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/23 20200101AFI20250626BHJP
   H05B 47/14 20200101ALI20250626BHJP
   H05B 45/54 20200101ALI20250626BHJP
【FI】
H05B47/23
H05B47/14
H05B45/54
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024080550
(22)【出願日】2024-05-16
(31)【優先権主張番号】202311771061.3
(32)【優先日】2023-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】317016394
【氏名又は名称】厦門普為光電科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】林智▲栄▼
(72)【発明者】
【氏名】盧福星
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA03
3K273QA34
3K273QA36
3K273RA12
3K273SA08
3K273SA35
3K273SA50
3K273TA15
3K273TA31
3K273TA49
3K273UA19
3K273UA22
3K273UA27
(57)【要約】
【課題】故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置を提供する。
【解決手段】
故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置は、発光モジュールと、電源モジュールと、電圧検出モジュールと、信号変換モジュールと、セルフロック制御モジュールと、信号制御モジュールと、を含む。電源モジュールは、発光モジュールを駆動する。電圧検出モジュールは、発光モジュールの駆動電圧を検出し、検出信号を生成する。信号変換モジュールは、検出信号を動作状態信号に変換する。セルフロック制御モジュールは、電源モジュールを制御する。信号制御モジュールは、動作状態信号に従ってセルフロック制御モジュールを制御する。信号制御モジュールは、動作状態信号が異常状態にある時にセルフロック制御モジュールを起動し、セルフロック制御モジュールが電源モジュールを制御して発光モジュールの駆動を停止し、セルフロック状態に入らせる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光モジュールと、
前記発光モジュールを駆動する電源モジュールと、
前記発光モジュールの駆動電圧を検出し、検出信号を生成する電圧検出モジュールと、
前記検出信号を動作状態信号に変換し、光結合器を含む信号変換モジュールと、
信号遅延モジュールと、
前記電源モジュールを制御するセルフロック制御モジュールと、
前記信号遅延モジュールを介して前記動作状態信号を前記信号制御モジュールに送信し、前記動作状態信号に従って前記セルフロック制御モジュールを制御する信号制御モジュールと、
を備え、
前記信号変換モジュールは、動作状態検出ノードを有し、前記動作状態検出ノードは、前記信号遅延モジュール及び定電圧源に接続され、前記動作状態信号を提示し、前記信号変換モジュールの前記光結合器の2つの出力端は、それぞれ前記動作状態検出ノード及び接地点に接続され、前記光結合器は、前記検出信号が閾値よりも大きい場合にオンとなり、前記動作状態検出ノード及び前記接地点に低電位であり且つ正常状態を表す前記動作状態信号を生成させ、前記光検出器は、前記検出信号が閾値よりも低い場合にオフになり、前記動作状態検出ノード及び接地点を切断して高電位であり且つ前記異常状態を表す前記動作状態信号を生成させ、前記信号遅延モジュールは、前記動作状態信号が前記異常状態にある時に導通されて前記信号制御モジュールを起動し、前記信号制御モジュールに前記セルフロック制御モジュールを起動させ、前記セルフロックモジュールに前記電源モジュールの電圧入力端の電圧を低下させるメカニズムによってセルフロック制御機能を実行させ、前記電源モジュールを制御して前記発光モジュールの駆動を停止し、セルフロック状態に入らせることを特徴とする故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置。
【請求項2】
前記定電圧源は、電源供給モジュールによって提供されることを特徴とする請求項1に記載の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置。
【請求項3】
前記信号遅延モジュールは、第1ツェナーダイオード及び第1コンデンサを含み、前記動作状態検出ノードは、第1ツェナーダイオードの負極に接続され、前記第1ツェナーダイオードの正極は、前記第1コンデンサの一端に接続され、前記第1コンデンサの他端は、前記接地点に接続され、前記第1ツェナーダイオードは、前記動作状態検出ノードが高電位であり且つ前記異常状態を表す前記動作状態信号を生成した場合に破壊され、前記第1コンデンサを前記動作状態信号により充電させ、前記第1コンデンサの充電完了後に前記信号制御モジュールを駆動し、前記信号制御モジュールに前記セルフロック制御モジュールを駆動させて前記電源モジュールを制御し、前記発光モジュールの駆動を停止して前記セルフロック状態に入らせることを特徴とする請求項1に記載の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置。
【請求項4】
前記第1ツェナーダイオードは、前記動作状態検出ノードが低電位であり且つ前記正常状態を表す前記動作状態信号を生成した場合に破壊されず、前記信号遅延モジュールにオフ状態を維持させることを特徴とする請求項3に記載の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置。
【請求項5】
前記電源モジュールは、電源供給モジュールまたは電圧変換モジュールであることを特徴とする請求項1に記載の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置。
【請求項6】
前記発光モジュールは、発光ダイオードまたは発光ダイオードアレイであることを特徴とする請求項1に記載の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置、特に故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、建物内には、通常、複数のスイッチが設置され、1つのスイッチで2つ以上の照明装置を制御する必要があり得る。いずれか1つの照明装置が故障して点滅した場合、ユーザは、その照明装置に対応するスイッチを切り替えることしかできない。そうすると、そのスイッチに接続されている他の照明機器も同時に消灯することになり、建物の一部の領域で照明が不足することになる。ユーザがスイッチをオフにしないと、故障した照明装置が点滅し続け、ユーザの通常の作業に影響を及ぼす。中国実用新案登録第219761368号明細書及び中国特許出願公開第116056281号明細書も照明装置の回路設計を開示しているが、依然として上記の問題を効果的に解決することはできていない。
【0003】
したがって、上記問題を効果的に解決できる照明装置をいかに提案するかが喫緊の課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中国実用新案登録第219761368号明細書
【特許文献2】中国特許出願公開第116056281号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、発光モジュールと、電源モジュールと、電圧検出モジュールと、信号変換モジュールと、セルフロック制御モジュールと、信号制御モジュールと、を含む故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置を提供する。電源モジュールは、発光モジュールを駆動する。電圧検出モジュールは、発光モジュールの駆動電圧を検出し、検出信号を生成する。信号変換モジュールは、検出信号を動作状態信号に変換する。セルフロック制御モジュールは、電源モジュールを制御する。信号制御モジュールは、動作状態信号に従ってセルフロック制御モジュールを制御する。信号制御モジュールは、動作状態信号が異常状態にある時にセルフロック制御モジュールを起動し、セルフロック制御モジュールが電源モジュールを制御して発光モジュールの駆動を停止し、セルフロック状態に入らせる。
【0007】
本発明の一改良として、照明装置は、信号遅延モジュールをさらに備える。信号変換モジュールは、信号遅延モジュールを介して動作状態信号を信号制御モジュールに送信する。
【0008】
本発明の一改良として、信号遅延モジュールは、動作状態信号が異常状態にある時に導通されて信号制御モジュールを起動し、信号制御モジュールにセルフロック制御モジュールを起動させて電源モジュールを制御し、発光モジュールの駆動を停止し、セルフロック状態に入らせる。
【0009】
本発明の一改良として、信号変換モジュールは、動作状態検出ノードを有する。動作状態検出ノードは、信号遅延モジュール及び定電圧源に接続され、動作状態信号を提示する。
【0010】
本発明の一改良として、定電圧源は、電源供給モジュールによって提供される。
【0011】
本発明の一改良として、信号変換モジュールは、光結合器を含み、光結合器の2つの出力端は、それぞれ動作状態検出ノード及び接地点に接続され、光結合器は、検出信号が閾値よりも大きい場合にオンとなり、動作状態検出ノード及び接地点に低電位であり且つ正常状態を表す動作状態信号を生成させる。光検出器は、検出信号が閾値よりも低い場合にオフになり、動作状態検出ノード及び接地点を切断して高電位であり且つ異常状態を表す動作状態信号を生成させる。
【0012】
本発明の一改良として、信号遅延モジュールは、第1ツェナーダイオード及び第1コンデンサを含む。動作状態検出ノードは、第1ツェナーダイオードの負極に接続され、第1ツェナーダイオードの正極は、第1コンデンサの一端に接続される。第1コンデンサの他端は、接地点に接続され、第1ツェナーダイオードは、動作状態検出ノードが高電位であり且つ異常状態を表す動作状態信号を生成した場合に破壊され、第1コンデンサを動作状態信号により充電させる。第1コンデンサの充電完了後に信号制御モジュールを駆動し、信号制御モジュールにセルフロック制御モジュールを駆動させて電源モジュールを制御し、発光モジュールの駆動を停止してセルフロック状態に入らせる。
【0013】
本発明の一改良として、第1ツェナーダイオードは、動作状態検出ノードが低電位であり且つ正常状態を表す動作状態信号を生成した場合に破壊されず、信号遅延モジュールにオフ状態を維持させる。
【0014】
本発明の一改良として、電源モジュールは、電源供給モジュールまたは電圧変換モジュールである。
【0015】
本発明の一改良として、発光モジュールは、発光ダイオードまたは発光ダイオードアレイである。
【発明の効果】
【0016】
上記に基づいて、本発明の実施形態による故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置は、以下の利点のうちの1つ以上を有することができる。
(1)本発明の開示内容によれば、照明装置は、発光モジュール、電源モジュール、電圧検出モジュール、信号変換モジュール、セルフロック制御モジュール、及び信号制御モジュールを含む。電源モジュールは、発光モジュールを駆動する。電圧検出モジュールは、発光モジュールの駆動電圧を検出し、検出信号を生成する。信号変換モジュールは、検出信号を動作状態信号に変換する。セルフロック制御モジュールは、電源モジュールを制御する。信号制御モジュールは、動作状態信号に従ってセルフロック制御モジュールを制御する。信号制御モジュールは、動作状態信号が異常状態にある時にセルフロック制御モジュールを起動し、セルフロック制御モジュールが電源モジュールを制御して発光モジュールの駆動を停止し、セルフロック状態に入らせる。上記の故障検出機能及びセルフロック制御機能の組み合わせによって、照明装置が故障して点滅する場合、照明装置は、自動的にセルフロック状態に入る。したがって、ユーザは、この照明装置に対応するスイッチをオフにする必要がなく、このスイッチに接続されている他の照明装置は引き続き正常に動作することができる。
(2)本発明が開示する内容によれば、照明装置は、電圧検出モジュールを介して発光モジュールの駆動電圧を検出して検出信号を生成し、検出信号を、発光モジュールの動作状態を表示可能な動作状態信号に変換することができる。したがって、照明装置は、制御器を必要とせずに、発光モジュールの動作状態を正確に捲縮して発光モジュールが故障しているかどうかを判断することができる。このようにして、セルフロック制御モジュールは、電源モジュールを適切に制御して、発光モジュールの駆動を停止し、セルフロック状態に入らせることができる。したがって、照明装置のコストを大幅に削減でき、実際の応用の必要をよりよく満たすことができる。
(3)本発明が開示する内容によれば、照明装置は、動作状態検出ノード及び定電圧源に接続される信号遅延モジュールを更に含む。上記の回路設計により、信号遅延モジュールは、信号遅延機能を有することができる。動作状態検出ノードが異常状態を示す高電位の動作状態信号を生成すると、第1ツェナーダイオードが破壊され、動作状態信号によって第1コンデンサが充電される。第1コンデンサが充電された後、信号制御モジュールが起動され、信号制御モジュールにセルフロック制御モジュールを起動させ、電源モジュールを制御し、発光モジュールの駆動を停止してセルフロック状態に入らせる。このようにして、信号遅延モジュールは、異常状態を示す高電位の動作状態信号に正確に応答し、信号制御モジュールを直接トリガしてセルフロック制御モジュールを起動することなく、信号遅延プログラムを実行して信号制御モジュールをトリガする。したがって、上記の信号遅延メカニズムにより、誤ってセルフロック状態がトリガすることを防止でき、セルフロック状態がトリガされるまでに適切な遅延時間を確保することができる。
(4)本発明が開示する内容によれば、照明装置のセルフロック制御モジュールは、電源モジュールの電圧入力端の電圧を低下させるメカニズムによってセルフロック制御機能を実行でき、飽和深度を効果的に増加させることができる。したがって、照明機器のスイッチをオフにして照明装置と外部電源(商用電源、発電機など)との接続を遮断しない限り、セルフロック状態は解除されることがない。したがって、照明装置は、セルフロック制御機能をより安定して実行して、所望の効果を達成することができる。
(5)本発明が開示する内容によれば、照明装置の回路設計は簡単であり、特殊な動作メカニズムを提供することができるため、照明装置は、コストを大幅に増加させることなく所望の効果を得ることができる。したがって、照明装置の実用性が向上し、照明装置の応用範囲をさらに広げ、使用上においてもより柔軟性を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1実施形態の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置の回路構造を示すブロック図である。
図2】本発明の第2実施形態の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置の回路図である。
図3】本発明の第3実施形態の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置の使用場面の第1説明図である。
図4】本発明の第3実施形態の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置の使用場面の第2説明図である。
図5】本発明の第3実施形態の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置の使用場面の第3説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下の実施形態では、本発明の詳細な特徴及び利点を説明し、その内容は、当業者に本発明の技術内容を理解し、それに応じて実施可能にさせるのに十分であり、且つ本明細書の開示内容、特許請求の範囲及び図面により、当業者が本発明に関する目的及び利点を容易に理解できるようにする。
【0019】
以下では、関連する図面を参照し、本発明の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置の実施形態について説明するが、分かり易く且つ図面で説明し易くするために、図面内の各部材は、寸法及び比率を誇張又は縮小して示し得る。以下の説明及び/又は特許請求の範囲において、部材が別の部材に「接続」又は「結合」すると述べる場合、それは、当該別の部材に直接的な接続又は結合してもよく、仲介する部材が存在してもよい。部材が別の部材に「直接接続」又は「直接結合」すると述べる場合、仲介する部材が存在せず、部材又は層間の関係を説明するための他の用語についても同様に解釈されるべきである。理解し易くするため、以下の実施形態における同じ部材は、同じ符号で示して説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1実施形態の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置の回路構造を示すブロック図である。図に示すように、照明装置1は、発光モジュール11、電源モジュール12、電圧検出モジュール13、信号変換モジュール14、信号遅延モジュール15、セルフロッキング制御モジュール17、及び信号制御モジュール16を備える。電力モジュール12は、スイッチ(壁スイッチ、天井スイッチ、または他の類似の部材など)を介して外部電源(商用電源、発電機、または他の類似の部材など)に接続される。上記スイッチは、複数の照明装置1に同時に接続することができる。
【0021】
電源モジュール12は、発光モジュール11に接続される。電源モジュール12は、発光モジュール11を駆動する。一実施形態では、電源モジュール12は、整流回路、フィルタ回路、力率補正(PFC)回路などを含む電源供給モジュールであってよい。電源供給モジュールの回路構成は当業者にはよく知られているため、ここでは詳細に説明しない。一実施形態では、電源モジュール12は、バック(buck)コンバータ、ブースト(boost)コンバータ、バックブースト(buck-boost)コンバータ、またはフライバック(flyback)コンバータまたは他の類似の部材などの電圧変換モジュールであってよい。一実施形態では、発光モジュール11は、発光ダイオード(LED)または発光ダイオードアレイである。
【0022】
電圧検出モジュール13は、発光モジュール11に接続される。電圧検出モジュール13は、発光モジュール11の駆動電圧を検出して検出信号を生成する。
【0023】
信号変換モジュール14は、電圧検出モジュール13に接続される。信号変換モジュール14は、検出信号を動作状態信号に変換する。
【0024】
信号遅延モジュール15は、信号変換モジュール14に接続され、信号制御モジュール16は、信号遅延モジュール15に接続される。信号変換モジュール14は、信号遅延モジュール15を介して動作状態信号を信号制御モジュール16に送信する。
【0025】
セルフロック制御モジュール17は、電源モジュール12及び信号制御モジュール16に接続される。
【0026】
信号制御モジュール16は、動作状態信号に従ってセルフロック制御モジュール17を制御する。信号制御モジュール16は、動作状態信号が異常状態にある場合、信号遅延モジュール15をオンにしてセルフロック制御モジュール17を起動する。そして、セルフロック制御モジュール17は、電源モジュール12を制御して発光モジュール11の駆動を停止してセルフロック状態に入らせる。逆に、信号制御モジュール16は、動作状態信号が正常状態にある場合、信号遅延モジュール15をオンにせず、セルフロッキング制御モジュール17にオフ状態を維持させる。
【0027】
上記から、信号制御モジュール16は、動作状態信号に従って信号遅延モジュール15を介してセルフロック制御モジュール17を制御できることが分かる。即ち、信号制御モジュール16は、動作状態信号が異常状態にある場合、信号遅延モジュール15を介してセルフロック制御モジュール17を起動し、セルフロック制御モジュール17に電力モジュール12を制御させ、発光モジュール11の駆動を停止し、セルフロック状態に入らせる。上述の故障検出及びセルフロック制御機能との組み合わせにより、照明装置1が故障して点滅した場合、照明装置1は自動的にセルフロック状態になる。したがって、ユーザは、この照明装置1に対応するスイッチをオフにする必要がなく、このスイッチに接続されている他の照明装置1は引き続き正常に動作することができる。
【0028】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0029】
図2は、本発明の第2実施形態の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置の回路図である。図に示すように、照明装置1は、発光モジュール11、電源モジュール12、電圧検出モジュール13、信号変換モジュール14、信号遅延モジュール15、セルフロッキング制御モジュール17、及び信号制御モジュール16を備える。電力モジュール12は、スイッチ(壁スイッチ、天井スイッチ、または他の類似の部材など)を介して外部電源(主電源、発電機、または他の類似の部材など)に接続される。上記スイッチは、複数の照明装置1に同時に接続することができる。
【0030】
電源モジュール12は、発光モジュール11に接続されるとともに、電圧検出モジュール13及び信号変換モジュール14にも接続される。電源モジュール12は、発光モジュール11を駆動する。本実施形態において、発光モジュール11は、直列に接続された複数の発光ダイオードLDを含む。本実施形態では、電源モジュール12は、バックコンバータであり、第1トランジスタG1、第1抵抗器R1、第1インダクタL1及び第2ダイオードD2を含む。本実施形態では、第1トランジスタG1は、金属酸化膜半電界効果トランジスタ(MOSFET)であってよい。別の実施形態では、第1トランジスタG1は、三極管トランジスタ(BJT)または他の類似の部材であってもよい。
【0031】
電圧検出モジュール13は、発光モジュール11に接続される。電圧検出モジュール13は、発光モジュール11の駆動電圧を検出して検出信号を生成する。電圧検出モジュール13は、第2抵抗器R2、第3抵抗器R3、第4抵抗器R4、第2コンデンサC2、第2ツェナーダイオードDZ2及び検出点DPを含み、第2コンデンサC2は電解コンデンサであってよい。第2抵抗R2、第3抵抗R3、第4抵抗R4は、直列に接続されて直列回路を形成し、この直列回路に並列に第2コンデンサC2が接続される。検出点DPは、第3抵抗R3と第4抵抗R4との間に位置し、第2ツェナーダイオードDZ2の負極が検出点DPに接続される。
【0032】
信号変換モジュール14は、電圧検出モジュール13と接続される。信号変換モジュール14は、検出信号を動作状態信号に変換する。信号変換モジュール14は、光結合器LW、第5抵抗R5及び動作状態検出ノードP1を含む。動作状態検出ノードP1は、信号遅延モジュール15及び定電圧源Vbusに接続され、動作状態信号を提示するために使用される。定電圧源Vbusは、電源供給モジュールによって提供することができる(上述したように、電源供給モジュールの回路構成は、当業者にはよく知られているはずであるため、ここでは詳細に説明しない)。光結合器LWの2つの入力端子は、電圧検出モジュール13に接続され、信号変換モジュール14の一方の入力端は、第2ツェナーダイオードDZ2の正極に接続される。光結合器LWは、2つの出力端子を有し、一方の出力端は、第5抵抗R5を介して動作状態検出ノードP1に接続され、光結合器LWの他方の出力端は、接地点GNDに接続される。
【0033】
信号遅延モジュール15は、信号変換モジュール14に接続され、信号制御モジュール16は、信号遅延モジュール15に接続される。信号遅延モジュール15は、第6抵抗器R6、第7抵抗器R7、第8抵抗器R8、第9抵抗器R9、第1ツェナーダイオードDZ1、第1ダイオードD1及び第1コンデンサC1を含む。動作状態検出ノードP1は、第7抵抗R7及び第6抵抗R6を介して定電圧源Vbusに接続され、第8抵抗R8を介して接地点GNDに接続される。動作状態検出ノードP1は、第1ダイオードD1と第1ツェナーダイオードDZ1の負極に接続される(動作状態検出ノードP1は、第1ダイオードD1の正極に接続され、第1ダイオードD1の負極は、第1ツェナーダイオードDZ1の負極に接続される)、第1ツェナーダイオードDZ1の正極は、第9抵抗R9を介して第1コンデンサC1の一端に接続される。第1コンデンサC1の他端は、接地点GNDに接続される。
【0034】
信号制御モジュール16は、第10抵抗R10、第11抵抗R11、第2トランジスタG2及び第3コンデンサC3を含む。第10抵抗R10の一端は、第9抵抗R9の一端及び第1コンデンサC1の一端に接続される。第11抵抗R11と第3コンデンサC3は、並列接続されて並列回路を構成し、第10抵抗R10の他端は、この並列回路を介して接地点GNDに接続される。本実施形態では、第2トランジスタG2は、金属酸化物半電界効果トランジスタ(MOSFET)であってよい。第2トランジスタG2のゲートは、第10抵抗R10の他端及び並列回路の一端に接続され、第2トランジスタG2のソースは、接地点GNDに接続され、第2トランジスタG2のドレインは、セルフロック制御モジュール17に接続される。別の実施形態では、第2トランジスタG2は、三極管トランジスタ(BJT)または他の類似の部材であってよい。
【0035】
セルフロッキング制御モジュール17は、第1スイッチQ1、第2スイッチQ2及び第12抵抗R12を含む。本実施形態では、第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2は、三極管(BJT)であってよい。第1スイッチQ1のコレクタは、第2トランジスタG2のドレイン及び第2スイッチQ2のベースに接続され、第1スイッチQ1のベースは、第2スイッチQ2のコレクタ及び第12抵抗R12の一端に接続され、第1スイッチQ1のエミッタは、接地点GNDに接続される。第12抵抗R12の他端は、接地点GNDに接続される。第2スイッチQ2のエミッタは、動作電圧電源Vccに接続される。本実施形態では、動作電圧電源Vccは、電源モジュール12の第1トランジスタG1のゲートであってよい。別の実施形態では、動作電圧電源Vccは、電源供給モジュールの電圧入力端子であってもよい。
【0036】
照明装置1が正常に動作している場合、電圧検出モジュール13の検出点DPの電圧は、デフォルトの閾値よりも大きくなり、第2ツェナーダイオードDZ2の破壊電圧よりも大きくなる。その後、第2ツェナーダイオードDZ2が導通状態となる。したがって、光結合器LWは、検出信号が閾値より大きい場合にオンになり、信号変換モジュール14の動作状態検出ノードP1は、第5抵抗器P5を介して接地点GNDに接続することができる。同時に、第5抵抗R5と第8抵抗R8が並列に接続され、正常状態を示す低電位の動作状態信号が生成される。このようにして、動作状態検出ノードP1は、動作状態信号を提示することができる。この場合、第1ツェナーダイオードDZ1は、動作状態検出ノードP1が正常状態を示す低電位の動作状態信号を生成する時、破壊されず、信号遅延モジュール15にオフ状態を維持させる。
【0037】
逆に、照明装置1が故障すると、発光モジュール11が点滅を発生し、電圧検出モジュール13の検出点DPの電圧を上記閾値未満にさせ、第2ツェナーダイオードDZ2の破壊電圧未満にさせる。したがって、光結合器LWは、検出信号が閾値を下回るとオフになり、動作状態検出ノードP1と接地点GNDを切断する。同時に第5抵抗R5と第8抵抗R8が非並列になる。その後、定電圧源Vbusは、動作状態検出ノードP1に異常状態を示す高電位の動作状態信号を生成することができる。この場合、第1ツェナーダイオードDZ1は、動作状態検出ノードP1が異常状態を示す高電位の動作状態信号を生成する場合に破壊され、定電圧源Vbusに第1コンデンサC1を充電させることができる。第1コンデンサC1の充電が完成すると、第2トランジスタG2がオンにされ、信号制御モジュール16を起動する。次に、第2スイッチQ2のベースの電圧は、第2トランジスタG2を引き下げ、第2スイッチQ2もオンとなってセルフロック制御モジュール17が起動し、セルフロック制御モジュール17に電源モジュール12を制御し、発光モジュール11の駆動を停止し、セルフロック状態に入らせる。最後に、電流は、動作電圧電源Vccから流出し、第2スイッチQ2及び第12抵抗R12を介して、飽和深度を増加させ、そのセルフロック状態を維持する。照明装置1と外部電源との接続が切断されない限り、照明装置1は、セルフロック状態を維持し続けることができる。
【0038】
上記から、照明装置1は、電圧検出モジュール13を介して発光モジュール11の駆動電圧を検出して検出信号を生成し、信号変換モジュール14を介して検出信号を、発光モジュール11の動作状態を表すことができる動作状態信号に変換できることが分かる。したがって、照明装置1は、制御器を必要とせずに、発光モジュール11の動作状態を正確に検出し、発光モジュール11の故障を判定することができる。このようにして、セルフロック制御モジュール17は、電源モジュール12を適切に制御して、発光モジュール11の駆動を停止し、セルフロック状態に入らせることができる。したがって、照明装置1のコストを大幅に削減することができ、実際の応用の必要をよりよく満たすことができる。
【0039】
また、照明装置1は、動作状態検出ノードP1及び定電圧源Vbusに接続される信号遅延モジュール15を更に含む。上記の回路設計により、信号遅延モジュール15は、信号遅延機能を有することができる。動作状態検出ノードP1が異常状態を示す高電位の動作状態信号を生成すると、第1ツェナーダイオードDZ1が破壊され、動作状態信号により第1コンデンサC1が充電される。第1コンデンサC1が充電された後、信号制御モジュール16が起動され、信号制御モジュール16にセルフロック制御モジュール17を起動させ、電源モジュール12を制御して発光モジュール11の駆動を停止し、セルフロック状態に入らせる。このようにして、信号遅延モジュール15は、異常状態を示す高電位動作状態信号に正確に応答し、信号制御モジュール16を直接トリガしてセルフロック制御モジュール17を起動することなく、動作状態信号を適切に処理して信号遅延プログラムを実行することにより、信号制御モジュール16をトリガする。したがって、上記の信号遅延メカニズムにより、誤ってセルフロック状態がトリガされることを防止でき、セルフロック状態が発動するまでに適切な遅延時間を確保することができる。
【0040】
また、照明装置1のセルフロック制御モジュール17は、電源モジュール12の電圧入力端(第1トランジスタG1のゲート)の電圧を低下させるメカニズムによってセルフロック制御機能を実行することができ、飽和深度を効果的に増加させることができる。したがって、照明装置1のスイッチをオフにして照明装置1と外部電源(商用電源、発電機等)との接続を遮断しない限り、セルフロック状態は解除されない。したがって、照明装置1は、セルフロック制御機能をより安定して実行して所望の効果を達成することができる。
【0041】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0042】
一般的に、建物内には、通常、複数のスイッチが設置され、1つのスイッチで2つ以上の照明装置を制御する必要があり得る。いずれか1つの照明装置が故障して点滅した場合、ユーザは、その照明装置に対応するスイッチを切り替えることしかできない。そうすると、そのスイッチに接続されている他の照明機器も同時に消灯することになり、建物の一部の領域で照明が不足することになる。ユーザがスイッチをオフにしないと、故障した照明装置が点滅し続け、ユーザの通常の作業に影響を及ぼす。これに対し、本発明の第1実施形態及び第2実施形態によれば、照明装置は、発光モジュール、電源モジュール、電圧検出モジュール、信号変換モジュール、セルフロック制御モジュール、及び信号制御モジュールを含む。電源モジュールは、発光モジュールを駆動する。電圧検出モジュールは、発光モジュールの駆動電圧を検出し、検出信号を生成する。信号変換モジュールは、検出信号を動作状態信号に変換する。セルフロック制御モジュールは、電源モジュールを制御する。信号制御モジュールは、動作状態信号に従ってセルフロック制御モジュールを制御する。信号制御モジュールは、動作状態信号が異常状態にある時にセルフロック制御モジュールを起動し、セルフロック制御モジュールが電源モジュールを制御して発光モジュールの駆動を停止し、セルフロック状態に入らせる。上記の故障検出機能及びセルフロック制御機能の組み合わせによって、照明装置が故障して点滅する場合、照明装置は、自動的にセルフロック状態に入る。したがって、ユーザは、この照明装置に対応するスイッチをオフにする必要がなく、このスイッチに接続されている他の照明装置は引き続き正常に動作することができる。
【0043】
また、本発明の第1実施形態及び第2実施形態によれば、照明装置は、電圧検出モジュールを介して発光モジュールの駆動電圧を検出して検出信号を生成し、検出信号を、発光モジュールの動作状態を表示可能な動作状態信号に変換することができる。したがって、照明装置は、制御器を必要とせずに、発光モジュールの動作状態を正確に捲縮して発光モジュールが故障しているかどうかを判断することができる。このようにして、セルフロック制御モジュールは、電源モジュールを適切に制御して、発光モジュールの駆動を停止し、セルフロック状態に入らせることができる。したがって、照明装置のコストを大幅に削減でき、実際の応用の必要をよりよく満たすことができる。
【0044】
また、本発明の第1実施形態及び第2実施形態によれば、照明装置は、動作状態検出ノード及び定電圧源に接続される信号遅延モジュールを更に含む。上記の回路設計により、信号遅延モジュールは、信号遅延機能を有することができる。動作状態検出ノードが異常状態を示す高電位の動作状態信号を生成すると、第1ツェナーダイオードが破壊され、動作状態信号によって第1コンデンサが充電される。第1コンデンサが充電された後、信号制御モジュールが起動され、信号制御モジュールにセルフロック制御モジュールを起動させ、電源モジュールを制御し、発光モジュールの駆動を停止してセルフロック状態に入らせる。このようにして、信号遅延モジュールは、異常状態を示す高電位の動作状態信号に正確に応答し、信号制御モジュールを直接トリガしてセルフロック制御モジュールを起動することなく、信号遅延プログラムを実行して信号制御モジュールをトリガする。したがって、上記の信号遅延メカニズムにより、誤ってセルフロック状態がトリガすることを防止でき、セルフロック状態がトリガされるまでに適切な遅延時間を確保することができる。
【0045】
また、本発明の第1実施形態及び第2実施形態によれば、照明装置のセルフロック制御モジュールは、電源モジュールの電圧入力端の電圧を低下させるメカニズムによってセルフロック制御機能を実行でき、飽和深度を効果的に増加させることができる。したがって、照明機器のスイッチをオフにして照明装置と外部電源(商用電源、発電機など)との接続を遮断しない限り、セルフロック状態は解除されることがない。したがって、照明装置は、セルフロック制御機能をより安定して実行して、所望の効果を達成することができる。
【0046】
更に、本発明の第1実施形態及び第2実施形態によれば、照明装置の回路設計は簡単であり、特殊な動作メカニズムを提供することができるため、照明装置は、コストを大幅に増加させることなく所望の効果を得ることができる。したがって、照明装置の実用性が向上し、照明装置の応用範囲をさらに広げ、使用上においてもより柔軟性を有することができる。以上のことから、本発明の実施形態に基づく故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置は、確かに優れた技術的効果を達成できることが分かる。
【0047】
図3は、本発明の第3実施形態の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置の使用場面の第1説明図である。同図に示すように、建物BDには、複数の照明装置1(図3では3つの照明装置1のみを図示)が設けられ、これらの照明装置1を制御するために壁スイッチWSが用いられる。
【0048】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0049】
図4は、本発明の第3実施形態の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置の使用場面の第2説明図である。同図に示すように、ユーザURは、壁スイッチWSを押すことにより、これらの照明装置1を点灯させることができる。
【0050】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0051】
図5は、本発明の第3実施形態の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置の使用場面の第3説明図である。図に示すように、照明装置1の1つが故障して点滅しても、他の照明装置1は正常に動作しながら、当該照明装置1は自動的に前述のセルフロック状態に入ることができる。
【0052】
以上のことから、上述の故障検出機能とセルフロック制御機能との組み合わせにより、照明装置1が故障して点滅を発生した場合、照明装置1は、自動的にセルフロック状態に入ることが分かる。したがって、ユーザは壁スイッチWSをオフにする必要がなく、壁スイッチWSに接続されている他の照明機器1は引き続き正常に動作することができる。
【0053】
また、照明装置1の回路設計が簡単であり、特殊な動作メカニズムを提供することができるため、照明装置1は、コストを大幅に増加させることなく、所望の効果を達成することができる。したがって、照明装置1の実用性が向上し、照明装置1の利用範囲が広がり、使用の自由度が高まる。
【0054】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の故障検出及びセルフロック制御機能を備えた照明装置に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0055】
まとめると、本発明の第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態によれば、照明装置は、発光モジュール、電源モジュール、電圧検出モジュール、信号変換モジュール、セルフロック制御モジュール、及び信号制御モジュールを含む。電源モジュールは、発光モジュールを駆動する。電圧検出モジュールは、発光モジュールの駆動電圧を検出し、検出信号を生成する。信号変換モジュールは、検出信号を動作状態信号に変換する。セルフロック制御モジュールは、電源モジュールを制御する。信号制御モジュールは、動作状態信号に従ってセルフロック制御モジュールを制御する。信号制御モジュールは、動作状態信号が異常状態にある時にセルフロック制御モジュールを起動し、セルフロック制御モジュールが電源モジュールを制御して発光モジュールの駆動を停止し、セルフロック状態に入らせる。上記の故障検出機能及びセルフロック制御機能の組み合わせによって、照明装置が故障して点滅する場合、照明装置は、自動的にセルフロック状態に入る。したがって、ユーザは、この照明装置に対応するスイッチをオフにする必要がなく、このスイッチに接続されている他の照明装置は引き続き正常に動作することができる。
【0056】
また、本発明の第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態によれば、照明装置は、電圧検出モジュールを介して発光モジュールの駆動電圧を検出して検出信号を生成し、検出信号を、発光モジュールの動作状態を表示可能な動作状態信号に変換することができる。したがって、照明装置は、制御器を必要とせずに、発光モジュールの動作状態を正確に捲縮して発光モジュールが故障しているかどうかを判断することができる。このようにして、セルフロック制御モジュールは、電源モジュールを適切に制御して、発光モジュールの駆動を停止し、セルフロック状態に入らせることができる。したがって、照明装置のコストを大幅に削減でき、実際の応用の必要をよりよく満たすことができる。
【0057】
また、本発明の第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態によれば、照明装置は、動作状態検出ノード及び定電圧源に接続される信号遅延モジュールを更に含む。上記の回路設計により、信号遅延モジュールは、信号遅延機能を有することができる。動作状態検出ノードが異常状態を示す高電位の動作状態信号を生成すると、第1ツェナーダイオードが破壊され、動作状態信号によって第1コンデンサが充電される。第1コンデンサが充電された後、信号制御モジュールが起動され、信号制御モジュールにセルフロック制御モジュールを起動させ、電源モジュールを制御し、発光モジュールの駆動を停止してセルフロック状態に入らせる。このようにして、信号遅延モジュールは、異常状態を示す高電位の動作状態信号に正確に応答し、信号制御モジュールを直接トリガしてセルフロック制御モジュールを起動することなく、信号遅延プログラムを実行して信号制御モジュールをトリガする。したがって、上記の信号遅延メカニズムにより、誤ってセルフロック状態がトリガすることを防止でき、セルフロック状態がトリガされるまでに適切な遅延時間を確保することができる。
【0058】
また、本発明の第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態によれば、照明装置のセルフロック制御モジュールは、電源モジュールの電圧入力端の電圧を低下させるメカニズムによってセルフロック制御機能を実行でき、飽和深度を効果的に増加させることができる。したがって、照明機器のスイッチをオフにして照明装置と外部電源(商用電源、発電機など)との接続を遮断しない限り、セルフロック状態は解除されることがない。したがって、照明装置は、セルフロック制御機能をより安定して実行して、所望の効果を達成することができる。
【0059】
更に、本発明の第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態によれば、照明装置の回路設計は簡単であり、特殊な動作メカニズムを提供することができるため、照明装置は、コストを大幅に増加させることなく所望の効果を得ることができる。したがって、照明装置の実用性が向上し、照明装置の応用範囲をさらに広げ、使用上においてもより柔軟性を有することができる。
【0060】
本明細書では上記各実施形態につき説明を行っているが、本発明の特許請求の範囲を制限するものではないことに留意すべきである。従って、本発明の革新的理念に基づく、本明細書に記載の実施形態への変更及び修正、又は本発明の明細書及び図面の内容を用いて行われる均等の構造又は均等の過程の置換、直接的又は間接的に上記技術案をその他の関連する技術分野に適用することは、何れも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0061】
1 照明装置
11 発光モジュール
12 電源モジュール
13 電圧検出モジュール
14 信号変換モジュール
15 信号遅延モジュール
16 信号制御モジュール
17 セルフロック制御モジュール
G1 第1トランジスタ
G2 第2トランジスタ
Q1 第1スイッチ
Q2 第2スイッチ
L1 第1インダクタ
D1 第1ダイオード
D2 第2ダイオード
DZ1 第1ツェナーダイオード
DZ2 第2ツェナーダイオード
C1 第1コンデンサ
C2 第2コンデンサ
3 第3コンデンサ
R1 第1抵抗
R2 第2抵抗
R3 第3抵抗
R4 第4抵抗
R5 第5抵抗
R6 第6抵抗
R7 第7抵抗
R8 第8抵抗
R9 第9抵抗
R10 第10抵抗
R11 第11抵抗
R12 第12抵抗
LD 発光ダイオード
LW 光結合器
GND 接地点
P1 動作状態検出ノード
DP 検出点
Vbus 定電圧源
Vcc 動作電圧ソース
UR ユーザ
WS 壁スイッチ
BD 建物
図1
図2
図3
図4
図5