(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025010057
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】ニューラルネットワークのトレーニングのためのラベリング情報を取得するための電子装置、方法、及び非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06T 7/00 20170101AFI20250109BHJP
G06V 10/82 20220101ALI20250109BHJP
【FI】
G06T7/00 350C
G06V10/82
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024105779
(22)【出願日】2024-06-28
(31)【優先権主張番号】10-2023-0085079
(32)【優先日】2023-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】516082420
【氏名又は名称】シンクウェア コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】THINKWARE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】チュン・ヘジュン
(72)【発明者】
【氏名】シン・トンウォン
(72)【発明者】
【氏名】コ・スクピル
【テーマコード(参考)】
5L096
【Fターム(参考)】
5L096AA02
5L096AA06
5L096BA04
5L096BA17
5L096CA02
5L096DA02
5L096FA26
5L096HA11
5L096KA04
(57)【要約】
【課題】ニューラルネットワークのトレーニングのためのラベリング情報を取得するための電子装置を提供する。
【解決手段】一実施形態によれば、電子装置は、メモリ及びプロセッサを含むように構成できる。このプロセッサは、ナンバープレートの種類を表すテンプレートを用いて、テキストオブジェクトを含む仮想ナンバープレート(virtual license plate)を含む第1の画像を取得するように構成できる。プロセッサは、車両に対応する第2の画像において、車両に取り付けられた実際のナンバープレート(real license plate)を識別することに基づいて、実際のナンバープレートの位置情報及び実際のナンバープレートの少なくとも一部の色情報を取得するように構成できる。プロセッサは、色情報を用いて、第1の画像に含まれるピクセルのうち少なくとも1つの色を変更するように構成できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置であって、
命令を格納し、1つ以上の記憶媒体を含むメモリと、
処理回路を含む少なくとも1つのプロセッサとを含み、
前記命令は、個別的又は集合的に、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、前記電子装置が、
ナンバープレートの種類を表すテンプレートを用いて、テキストオブジェクトを含む仮想ナンバープレート(virtual license plate)を含む第1の画像を取得し、
車両に対応する第2の画像において、前記車両に取り付けられた実際のナンバープレート(virtual license plate)を識別することに基づいて、前記実際のナンバープレートの位置情報及び前記実際のナンバープレートの少なくとも一部の色情報を取得し、
前記色情報を用いて、前記第1の画像に含まれるピクセルのうち少なくとも1つの色を変更し、
前記位置情報に基づいて、前記少なくとも1つの色が変更された少なくとも1つのピクセルを含む前記第1の画像及び前記第2の画像を結合して、前記仮想ナンバープレートが合成された前記車両を含む第3の画像を取得し、及び
前記第3の画像、前記テキストオブジェクト、及び前記第1の画像が結合された前記第3の画像内の位置を示す位置情報のペアを、ニューラルネットワークのトレーニングのためのラベリング情報として格納するようにする、電子装置。
【請求項2】
前記命令は、個別に又は集合的に、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、前記電子装置が、
前記実際のナンバープレートの頂点(vertices)を表す前記位置情報を使用して、前記車両に取り付けられた前記実際のナンバープレートに、前記第1の画像に含まれる前記仮想ナンバープレートを投影し、及び
前記ラベリング情報を用いて、前記第3の画像と区別される第4の画像において、前記実際のナンバープレートと区別される他の実際のナンバープレートを識別するための前記ニューラルネットワークを学習するようにする、請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記命令は、個別に又は集合的に、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、前記電子装置が、
前記テキストオブジェクトとは区別される他のテキストオブジェクトを含む前記実際のナンバープレートの他の部分とは区別される前記実際のナンバープレートの少なくとも一部に含まれるピクセルをサンプリングして、前記色情報を取得し、
前記色情報を用いて、前記仮想ナンバープレートの前記テキストオブジェクトを含む前記仮想ナンバープレートの他の部分と区別される前記仮想ナンバープレートの少なくとも一部の色を変更し、及び
前記少なくとも一部の色が変更された前記仮想ナンバープレートに含まれるピクセルを表すパラメータを変更することに基づいて、前記仮想ナンバープレートのノイズを生成するようにする、請求項2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記命令は、個別に又は集合的に、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、前記電子装置が、
前記仮想ナンバープレートの背景を表す背景テンプレートと、指定されたフォント(font)に基づく前記テキストオブジェクトを表すテキストテンプレートとを含む前記テンプレートを用いて、数字を表すテキストオブジェクトと、文字を表すテキストオブジェクトとを含む前記テキストオブジェクトのうち少なくとも1つを、前記背景テンプレートの指定された位置に結合して、前記仮想ナンバープレートを含む前記第1の画像を取得するようにする、請求項3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記命令は、個別に又は集合的に、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、前記電子装置が、
前記位置情報を用いて、前記実際のナンバープレートの頂点のそれぞれに、前記仮想ナンバープレートの頂点のそれぞれをマッピングするためのマトリックスを用いて、 前記第2の画像内の前記仮想ナンバープレートを、前記実際のナンバープレート上に投影するようにする、請求項2に記載の電子装置。
【請求項6】
前記命令は、個別に又は集合的に、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、前記電子装置が、
前記実際のナンバープレートの色に対応するRGB値を表す色情報を用いて、前記第1の画像の色に対応するRGB値のそれぞれを変更することに基づいて、前記第1の画像の前記ピクセルのうち少なくとも1つの色を変更するようにする、請求項1に記載の電子装置。
【請求項7】
前記命令は、個別に又は集合的に、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、前記電子装置が、
前記第2の画像に含まれるピクセルを用いて、前記車両に取り付けられた前記実際のナンバープレートに対応するピクセルを識別することに基づいて、前記第2の画像における前記実際のナンバープレートに対応するピクセルを含む領域を用いて、前記実際のナンバープレートの前記位置情報を識別するようにする、請求項1に記載の電子装置。
【請求項8】
前記命令は、個別に又は集合的に、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、前記電子装置が、
前記テンプレートを用いて、指定されたサイズを有する前記テキストオブジェクトを組み合わせて、前記組み合わせられたテキストオブジェクトを含む前記仮想ナンバープレートを含む前記第1の画像を取得するようにする、請求項1に記載の電子装置。
【請求項9】
電子装置によって実行される方法であって、
ナンバープレートの種類を表すテンプレートを用いて、テキストオブジェクトを含む仮想ナンバープレート(virtual license plate)を含む第1の画像を取得する動作、
車両に対応する第2の画像において、前記車両に取り付けられた実際のナンバープレート(real license plate)を識別することに基づいて、前記実際のナンバープレートの位置情報及び前記実際のナンバープレートの少なくとも一部の色情報を取得する動作、
前記色情報を用いて、前記第1の画像に含まれるピクセルのうち少なくとも1つの色を変更する動作、
前記位置情報に基づいて、前記少なくとも1つの色が変更された少なくとも1つのピクセルを含む前記第1の画像と前記第2の画像とを結合して、前記仮想ナンバープレートが合成された前記車両を含む第3の画像を取得する動作、及び
前記第3の画像、前記テキストオブジェクト、及び前記第1の画像が結合された前記第3の画像内の位置を示す位置情報のペアを、ニューラルネットワークのトレーニングのためのラベリング情報として格納する動作を含む、方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記実際のナンバープレートの頂点(vertices)を表す前記位置情報を用いて、前記車両に取り付けられた前記実際のナンバープレート上に、前記第1の画像に含まれる前記仮想ナンバープレートを投影する動作、及び
前記ラベリング情報を用いて、前記第3の画像と区別される第4の画像において、前記実際のナンバープレートと区別される他の実際のナンバープレートを識別するための前記ニューラルネットワークを学習させる動作を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記テキストオブジェクトとは区別される他のテキストオブジェクトを含む前記実際のナンバープレートの他の部分とは区別される前記実際のナンバープレートの少なくとも一部に含まれるピクセルをサンプリングして、前記色情報を取得する動作、
前記色情報を用いて、前記仮想ナンバープレートの前記テキストオブジェクトを含む前記仮想ナンバープレートの他の部分と区別される前記仮想ナンバープレートの少なくとも一部の色を変更する動作、及び
前記少なくとも一部の色が変更された前記仮想ナンバープレートに含まれるピクセルを表すパラメータを変更することに基づいて、前記仮想ナンバープレートのノイズを生成する動作を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、
前記仮想ナンバープレートの背景を表す背景テンプレートと、指定されたフォント(font)に基づく前記テキストオブジェクトを表すテキストテンプレートとを含む前記テンプレートを用いて、数字を表すテキストオブジェクトと文字を表すテキストオブジェクトとを含む前記テキストオブジェクトのうち少なくとも1つを、前記背景テンプレートの指定された位置に結合して、前記仮想ナンバープレートを含む前記第1の画像を取得する動作を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記位置情報を用いて、前記実際のナンバープレートの頂点のそれぞれに、前記仮想ナンバープレートの頂点のそれぞれをマッピングするためのマトリックスを用いて、
前記第2の画像内の前記仮想ナンバープレートを、前記実際のナンバープレート上に投影する動作を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記方法は、
前記実際のナンバープレートの色に対応するRGB値を表す前記色情報を用いて、前記第1の画像の色に対応するRGB値のそれぞれを変更することに基づいて、前記第1の画像の前記ピクセルのうち少なくとも1つの色を変更する動作を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記方法は、
前記第2の画像に含まれるピクセルを用いて、前記車両に取り付けられた前記実際のナンバープレートに対応するピクセルを識別することに基づいて、前記第2の画像における前記実際のナンバープレートに対応する前記ピクセルを含む領域を用いて、前記実際のナンバープレートの前記位置情報を識別する動作を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
1つ以上のプログラムが格納された非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、
前記1つ以上のプログラムは、電子装置の少なくとも1つのプロセッサによって個別に又は集合的に実行される場合、
ナンバープレートの種類を表すテンプレートを用いて、テキストオブジェクトを含む仮想ナンバープレート(virtual license plate)を含む第1の画像を取得し、
車両に対応する第2の画像において、前記車両に取り付けられた実際のナンバープレート(real license plate)を識別することに基づいて、前記実際のナンバープレートの位置情報と、前記実際のナンバープレートの少なくとも一部の色情報とを取得し、
前記色情報を用いて、前記第1の画像に含まれるピクセルのうち少なくとも1つの色を変更し、
前記位置情報に基づいて、前記少なくとも1つの色が変更された少なくとも1つのピクセルを含む前記第1の画像と前記第2の画像とを結合して、前記仮想ナンバープレートが合成された前記車両を含む第3の画像を取得し、及び
前記第3の画像、前記テキストオブジェクト、及び前記第1の画像が結合された前記第3の画像内の位置を表す位置情報のペアを、ニューラルネットワークのトレーニングのためのラベリング情報として格納するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成された、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項17】
前記1つ以上のプログラムは、前記少なくとも1つのプロセッサによって個別に又は集合的に実行される場合、
前記実際のナンバープレートの頂点(vertices)を表す前記位置情報を用いて、前記車両に取り付けられた前記実際のナンバープレート上に、前記第1の画像に含まれる前記仮想ナンバープレートを投影し、及び
前記ラベリング情報を用いて、前記第3の画像と区別される第4の画像において、前記実際のナンバープレートと区別される他の実際のナンバープレートを識別するための前記ニューラルネットワークを学習させるように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成された、請求項16に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項18】
前記1つ以上のプログラムは、前記少なくとも1つのプロセッサによって個別に又は集合的に実行される場合、
前記テキストオブジェクトとは区別される他のテキストオブジェクトを含む前記実際のナンバープレートの他の部分とは区別される前記実際のナンバープレートの少なくとも一部に含まれるピクセルをサンプリングして、前記色情報を取得し、
前記色情報を用いて、前記仮想ナンバープレートの前記テキストオブジェクトを含む前記仮想ナンバープレートの他の部分と区別される前記仮想ナンバープレートの少なくとも一部の色を変更し、及び
前記少なくとも一部の色が変更された前記仮想ナンバープレートに含まれるピクセルを表すパラメータを変更することに基づいて、前記仮想ナンバープレートのノイズを生成するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成される、請求項17に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項19】
前記1つ以上のプログラムは、前記少なくとも1つのプロセッサによって個別に又は集合的に実行される場合、
前記仮想ナンバープレートの背景を表す背景テンプレートと、指定されたフォント(font)に基づく前記テキストオブジェクトを表すテキストテンプレートとを含む前記テンプレートを用いて、数字を表すテキストオブジェクトと文字を表すテキストオブジェクトとを含む前記テキストオブジェクトのうち少なくとも1つを、前記背景テンプレートの指定された位置に結合して、前記仮想ナンバープレートを含む前記第1の画像を取得するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成される、請求項18に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項20】
前記1つ以上のプログラムは、前記少なくとも1つのプロセッサによって個別に又は集合的に実行される場合、
前記位置情報を用いて、前記実際のナンバープレートの頂点のそれぞれに、前記仮想ナンバープレートの頂点のそれぞれをマッピングするためのマトリックスを用いて、前記第2の画像内の前記仮想ナンバープレートを、前記実際のナンバープレートに投影するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成される、請求項17に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ニューラルネットワークのトレーニングのためのラベリング情報を取得するための電子装置、方法、及び非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
画像オブジェクト認識技術が発達するにつれて、様々な形態のサービスが出現している。これらのサービスは、自律走行(Automatic Driving)、拡張現実(Augmented Reality)、仮想現実(Virtual Reality)、メタバス(Metaverse)などに使用でき、スマートフォンなどの異なるユーザが有する電子装置を介して提供することができる。前記サービスは、人工知能(artificial intelligence)など、ヒトの行動及び/又は思考を模倣するハードウェア及び/又はソフトウェアメカニズムに関連し得る。人工知能に関連する技術は、生物の神経網をシミュレートしたニューラルネットワークを利用する技術を含むことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ニューラルネットワークを用いて、車両に取り付けられたナンバープレートを識別するための方法が必要とされる場合がある。
【0004】
本明細書で達成しようとする技術的課題は、前述の技術的課題に限定されず、言及されていない他の技術的課題は、以下の記載から本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態によれば、電子装置は、メモリ及びプロセッサを含むように構成することができる。このプロセッサは、ナンバープレートの種類を表すテンプレートを用いて、テキストオブジェクトを含む仮想ナンバープレート(virtual license plate)を含む第1の画像を取得するように構成できる。前記プロセッサは、車両に対応する第2の画像において、前記車両に取り付けられた実際のナンバープレート(real license plate)を識別することに基づいて、前記実際のナンバープレートの位置情報及び前記実際のナンバープレートの少なくとも一部の色情報を取得するように構成できる。前記プロセッサは、前記色情報を用いて、前記第1の画像に含まれるピクセルのうち少なくとも1つの色を変更するように構成できる。前記プロセッサは、前記位置情報に基づいて、前記少なくとも1つの色が変更された少なくとも1つのピクセルを含む前記第1の画像及び前記第2の画像を結合して、前記仮想ナンバープレートが合成された前記車両を含む第3の画像を取得するように構成できる。前記プロセッサは、前記第3の画像、前記テキストオブジェクト、及び前記第1の画像が結合された前記第3の画像内の位置を示す位置情報のペアを、ニューラルネットワークのトレーニングのためのラベリング情報として格納するように構成されてもよい。
【0006】
一実施形態による電子装置によって実行される方法において、この方法は、ナンバープレートの種類を表すテンプレートを用いて、テキストオブジェクトを含む仮想ナンバープレート(virtual license plate)を含む第1の画像を取得する動作を含むことができる。前記方法は、車両に対応する第2の画像において、前記車両に取り付けられた実際のナンバープレート(real license plate)を識別することに基づいて、前記実際のナンバープレートの位置情報及び前記実際のナンバープレートの少なくとも一部の色情報を取得する動作を含むことができる。前記方法は、前記色情報を用いて、前記第1の画像に含まれるピクセルのうち少なくとも1つの色を変更する動作を含むことができる。前記方法は、前記位置情報に基づいて、前記少なくとも1つの色が変更された少なくとも1つのピクセルを含む前記第1の画像と前記第2の画像とを結合して、前記仮想ナンバープレートが合成された前記車両を含む第3の画像を取得する動作を含むことができる。前記方法は、前記第3の画像、前記テキストオブジェクト、及び前記第1の画像が結合された前記第3の画像内の位置を示す位置情報のペアを、ニューラルネットワークのトレーニングのためのラベリング情報として格納する動作を含むことができる。
【0007】
一実施形態による1つ以上のプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、前記1つ以上のプログラムは、電子装置のプロセッサによって実行される場合、ナンバープレートの種類を表すテンプレートを用いて、テキストオブジェクトを含む仮想ナンバープレート(virtual license plate)を含む第1の画像を取得するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成することができる。前記1つ以上のプログラムは、電子装置のプロセッサによって実行される場合、車両に対応する第2の画像において、前記車両に取り付けられた実際のナンバープレート(real license plate)を識別することに基づいて、前記実際のナンバープレートの位置情報と、前記実際のナンバープレートの少なくとも一部の色情報とを取得するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成することができる。前記1つ以上のプログラムは、電子装置のプロセッサによって実行される場合、前記色情報を用いて、前記第1の画像に含まれるピクセルのうち少なくとも1つの色を変更するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成することができる。前記1つ以上のプログラムは、電子装置のプロセッサによって実行される場合、前記位置情報に基づいて、前記少なくとも1つの色が変更された少なくとも1つのピクセルを含む前記第1の画像と前記第2の画像とを結合して、前記仮想ナンバープレートが合成された前記車両を含む第3の画像を取得するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成することができる。前記1つ以上のプログラムは、電子装置のプロセッサによって実行される場合、前記第3の画像、前記テキストオブジェクト、及び前記第1の画像が結合された前記第3の画像内の位置を示す位置情報のペアを、ニューラルネットワークのトレーニングのためのラベリング情報として格納するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成することができる。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一実施形態による電子装置、方法、および非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ニューラルネットワークを使用して車両に取り付けられたナンバープレートを識別するためのラベリング情報を取得することができる。
【0009】
本開示で得られる効果は、前述の効果に限定されず、言及されていない他の効果は、以下の記載から本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】一実施形態による電子装置のブロック図の一例を示す。
【
図2】一実施形態による電子装置が取得する仮想ナンバープレート(virtual license plate)のテンプレートの一例を示す。
【
図3】一実施形態による電子装置が取得した仮想ナンバープレートに関するデータの一例を示す。
【
図4】一実施形態による電子装置が取得した仮想ナンバープレートの一例を示す。
【
図5】一実施形態による電子装置が仮想ナンバープレートを取得するために用いるニューラルネットワークの一例を示す。
【
図6】一実施形態による電子装置がニューラルネットワークを用いて取得した仮想ナンバープレートの一例を示す。
【
図7】一実施形態による電子装置が識別するためのナンバープレートを示す表の一例を示す。
【
図8a】一実施形態による電子装置が識別するためのナンバープレートの種類を示す表の一例を示す。
【
図8b】一実施形態による電子装置が識別するためのナンバープレートの種類を示す表の一例を示す。
【
図9】一実施形態による電子装置が位置情報を取得するために用いる画像の一例を示す。
【
図10】一実施形態による電子装置が車両に取り付けられた実際のナンバープレートの位置情報を取得する動作の一例を示す。
【
図11】一実施形態による電子装置が仮想ナンバープレートの色を変更するために、実際のナンバープレートの色情報を用いる動作の一例を示す。
【
図12】一実施形態による電子装置が実際のナンバープレートの色を示すヒストグラムを用いて、仮想ナンバープレートの色を変更する動作の一例を示す。
【
図13】一実施形態による電子装置が取得したノイズに基づく仮想ナンバープレートの一例を示す。
【
図14】一実施形態による電子装置が第1の画像を、第2の画像に投影するための動作の一例を示す。
【
図15】一実施形態による電子装置が仮想ナンバープレートを含む第1の画像を第2の画像に結合して取得した第3の画像を、ラベリング情報として格納する動作の一例を示す。
【
図16】一実施形態による電子装置の動作を示すフローチャートの一例を示す。
【
図17】学習データセットに基づいて、ニューラルネットワークをトレーニングする電子装置の動作を説明するための図である。
【
図18】一実施形態による、電子装置のブロック図である。
【
図19】一実施形態による多角形の形態に対応する位置情報の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付の図面を参照して本文書の様々な実施形態について説明する。
【0012】
本文書の様々な実施形態及びそれに使用される用語は、本文書に記載された技術を、特定の実施形態に限定することを意図するものではなく、その実施形態の様々な変更、等価物、又は代替物を含むことを理解されたい。図面の説明に関して、類似する構成要素には、類似の参照番号を使用する場合がある。文脈上、明らかに別段の定めがない限り、単数の表現には、複数の表現が含まれることがある。本文書において、「A又はB」、「A及び/又はBのうち少なくとも1つ」、「A、B又はC」、又は「A、B及びCのうち少なくとも1つ」などの表現は、一緒に列挙された項目の可能なすべての組み合わせを含むことができる。「第1」、「第2」、又は「一番目」又は「二番目」などの表現は、対応する構成要素を順序又は重要度に関係なく修飾することができ、ある構成要素を他の構成要素と区別するために使用するだけ、対応する構成要素を限定しない。ある(例えば、第1の)構成要素が、他の(例えば、第2の)構成要素に、「(機能的に又は通信的に)連結されている」か、又は「接続されている」と言及されている場合、その構成要素は、他の構成要素に直接接続されてもよく、他の構成要素(例えば、第3の構成要素)を介して接続されてもよい。
【0013】
本文書で使用される「モジュール」という用語は、ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェアで構成されたユニットを含み、例えば、ロジック、論理ブロック、部品、又は回路などの用語と交換可能に使用することができる。モジュールは、一体に構成された部品又は1つ又はそれ以上の機能を実行する、部品の最小単位又はその一部であり得る。例えば、モジュールは、ASIC(application-specific integrated circuit)で構成され得る。
【0014】
図1は、一実施形態による電子装置のブロック図の一例を示す。
図1を参照すると、一実施形態による電子装置101は、プロセッサ120又はメモリ130のうち少なくとも1つを含むことができる。プロセッサ120及びメモリ130は、通信バス(a communication bus)などの電子部品(electronic component)によって、互いに電気的及び/又は動作的に結合されてもよい(electronically and/or operably coupled with each other)。以下では、ハードウェアが動作的に結合されたことは、ハードウェアのうち第1のハードウェアによって、第2のハードウェアが制御されるように、ハードウェア間の直接的な接続、又は間接的な接続が有線又は無線で確立されたことを意味することができる。電子装置101の構成要素は異なるブロックに示されているが、実施形態は、これに限定されない。
図1のハードウェアの一部は、SoC(system on a chip)などの単一の集積回路(single integrated circuit)に含まれてもよい。電子装置101内に含まれるハードウェアのタイプ及び/又は数は、
図1に示すものに限定されない。例えば、電子装置101は、
図1に示すハードウェアの一部のみを含むことができる。
【0015】
一実施形態によれば、電子装置101は、1つ以上の命令に基づいて、データを処理するためのハードウェアを含んでもよい。データを処理するためのハードウェアは、プロセッサ120を含むことができる。データを処理するためのハードウェアは、例えば、ALU(arithmetic and logic unit)、FPU(floating point unit)、FPGA(field programmable gate array)、CPU(central processing unit)、及び/又はAP(application processor)を含むことができる。プロセッサ120は、シングルコアプロセッサの構造を有してもよく、又はデュアルコア(dual core)、クアッドコア(quad core)、ヘキサコア(hexa core)、又はオクタコア(octa core)などのマルチコアプロセッサの構造を有してもよい。
【0016】
一実施形態によれば、電子装置101のメモリ130は、電子装置101のプロセッサ120に入力及び/又は出力されるデータ及び/又は命令を格納するためのハードウェア構成要素を含むことができる。メモリ130は、例えば、RAM(random-access memory)などの揮発性メモリ(volatile memory)及び/又はROM(read-only memory)などの不揮発性メモリ(non-volatile memory)を含むことができる。揮発性メモリは、例えば、DRAM(dynamic RAM)、SRAM(static RAM)、キャッシュRAM(Cache RAM)、PSRAM(pseudo SRAM)のうち少なくとも1つを含むことができる。不揮発性メモリは、例えば、PROM(programmable ROM)、EPROM(erasable PROM)、EEPROM(electrically erasable PROM)、フラッシュメモリ、ハードディスク、コンパクトディスク、SSD(solid state drive)、eMMC(embedded multimedia card)のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0017】
例えば、電子装置101のメモリ130は、ニューラルネットワーク(図示せず)を含むことができる。電子装置101は、メモリ130に格納されたニューラルネットワークに基づいて、車両に取り付けられたナンバープレートを識別することができる。例えば、電子装置101は、メモリ130に格納された画像(又はラベリング情報165)に基づいて、ニューラルネットワークをトレーニングすることができる。電子装置101は、画像に含まれる仮想ナンバープレートに基づいて、ニューラルネットワークをトレーニングすることができる。電子装置101がニューラルネットワークを学習するための仮想ナンバープレートを生成するための動作については、
図2~
図6で後述する。
【0018】
一実施形態による電子装置101のメモリ130は、テンプレート150を含むことができる。テンプレート150は、車両に取り付けられたナンバープレートの種類に関する情報を含むことができる。テンプレート150は、国別のナンバープレートルール(例えば、「自動車登録番号板などの基準に関する通知」)が考慮されてもよい。一例では、テンプレート150の種類は、国別のナンバープレートルールによって異なることがある。電子装置101は、国別のナンバープレートルールに異なるテンプレート150を識別することができる。例えば、テンプレート150は、ナンバープレートの背景を表す背景テンプレート151及び/又はナンバープレートのテキストオブジェクト(例えば、数字又は文字)を表すテキストテンプレート153を含むことができる。
図2を参照して、テンプレート150の例示的な説明を後述する。
【0019】
例えば、電子装置101のメモリ130は、第1の画像160を含むことができる。第1の画像160は、電子装置101がテンプレート150を用いて取得した仮想ナンバープレートを含むことができる。第1の画像160のサイズは、仮想ナンバープレートのサイズに対応し得る。電子装置101が第1の画像160を取得する動作については、
図2~
図4を参照して後述する。
【0020】
例えば、電子装置101のメモリ130は、第2の画像161を含むことができる。第2の画像161は、車両を含む実際の環境に対応する画像の一例であり得る。第2の画像161は、車両に取り付けられた実際のナンバープレート(real license plate)を含むことができる。電子装置101は、第2の画像161を用いて、実際のナンバープレートの位置情報及び色情報を取得することができる。電子装置101は、色情報を用いて、第1の画像160の色を変更し、位置情報を用いて、第1の画像160を第2の画像161の少なくとも一部と結合することができる。
【0021】
例えば、電子装置101のメモリ130は、第3の画像162を含むことができる。第3の画像162は、第2の画像161と第1の画像160とを結合して、仮想ナンバープレートが合成された車両を含むことができる。例えば、電子装置101は、メモリ130内に、第3の画像162、テキストオブジェクト、及び第1の画像160が結合された第3の画像内の位置を示す位置情報を、ラベリング情報165として格納することができる。前記位置情報は、第3の画像内の第1の画像160が重畳された位置(例えば、座標値)を表すことができる。ラベリング情報165は、画像内の車両に取り付けられたナンバープレートを識別するためのニューラルネットワークのトレーニングに使用することができる。
【0022】
前述したように、一実施形態による電子装置101は、ナンバープレートを識別するためのニューラルネットワークを学習するための仮想ナンバープレートを取得することができる。電子装置101は、ニューラルネットワークを学習するために、仮想ナンバープレートを用いることに基づいて、実際の環境に対応する画像内に含まれる車両の実際のナンバープレートを用いるのとは異なり、実際のナンバープレートに対応するユーザ情報を侵害しないことがある。
【0023】
以下、
図2を参照して、仮想ナンバープレートを取得するために用いられるテンプレート150の例示的な説明については、後述する。
【0024】
図2は、一実施形態による電子装置が取得する仮想ナンバープレート(virtual license plate)のテンプレートの一例を示す。
図2の電子装置101は、
図1の電子装置101を含むことができる。
図2の動作のうち少なくとも1つは、
図1のプロセッサ120によって実行されてもよい。
【0025】
図2を参照すると、国別のナンバープレートルールに基づくテンプレート150の一例が示されている。テンプレート150は、地域(region)、国(nation)、及び/又は時間によって異なることがある。テンプレート150は、ナンバープレートの背景を示す背景テンプレート151及び/又はナンバープレート内に含まれるテキストオブジェクトを示すテキストテンプレート153を含むことができる。
【0026】
例えば、背景テンプレート151は、指定されたサイズを有することができる。指定されたサイズは、国、又は地域によって異なり得る。指定されたサイズは、車両の用途及び/又は車両の種類によって異なり得る。背景テンプレート151は、地域又は国を表す視覚オブジェクト、図形、及び/又は色を含むことができる。背景テンプレート151の色は、車両の種類及び/又は車両の用途に応じて変わり得る。一例として、電子装置101は、第1の国(例えば、韓国)に対応する仮想ナンバープレートを生成する場合、第1の背景テンプレート151-1を用いて、仮想ナンバープレートを生成することができる。一例として、電子装置101は、第2の国(例えば、米国)に対応するナンバープレートを生成する場合、第2の背景テンプレート151-2を用いて、仮想ナンバープレートを生成することができる。電子装置101は、生成する仮想ナンバープレートに対応する国又は地域に基づいて、背景テンプレート151を選択することができる。
【0027】
例えば、テキストテンプレート153は、ナンバープレート内に含まれるテキストオブジェクトを含むことができる。テキストテンプレート153は、文字を表すテキストオブジェクト211、及び/又は数字を表すテキストオブジェクト212を含むことができる。テキストテンプレート153に含まれるテキストオブジェクトは、背景テンプレート151に含まれるように、指定されたサイズを有することができる。指定されたサイズは、国別のナンバープレートルールに基づいて設定されてもよい。ただし、これに限定されるものではない。テキストテンプレート153に含まれるテキストオブジェクトは、言語(例えば、漢字、ハングル、アルファベット、及び/又はひらがな)に基づく文字を含んでもよい。テキストオブジェクトは、指定されたフォント(font)に基づいて識別できる。テキストオブジェクトの言語及び/又は指定されたフォントは、地域、国、及び/又は時間によって異なり得る。一例として、テキストオブジェクトは、米国の場合は、第1のフォント(例えば、penitentiary gothic)に基づくテキストオブジェクトを含むことができ、米国内のカリフォルニア州の場合、第2のフォント(例えば、rage italic)に基づくテキストオブジェクトを含むことができる。ただし、これに限定されるものではない。国別のナンバープレートルールが変更される場合、背景テンプレート151及び/又はテキストテンプレート153は、変更されてもよい。
【0028】
一実施形態による電子装置101は、背景テンプレート151のうち少なくとも1つを選択し、選択された少なくとも1つの背景テンプレート内に、テキストテンプレート153に含まれるテキストオブジェクトのうち少なくとも1つを結合して、仮想ナンバープレートを取得することができる。
【0029】
例えば、電子装置101は、文字を表すテキストオブジェクト211及び/又は数字を表すテキストオブジェクト212のそれぞれを組み合わせて、仮想ナンバープレートを取得することができる。仮想ナンバープレート内に含まれるテキストオブジェクト(例えば、文字を表すテキストオブジェクト211、及び/又は数字を表すテキストオブジェクト212)の数は、地域、国、及び/又は時間によって異なることがある。例えば、電子装置101は、発生した回数に基づいて、文字を表すテキストオブジェクト211のうち少なくとも1つを選択し、数字を表すテキストオブジェクト212のうち少なくとも1つを、ランダムに選択することができる。ただし、これに限定されるものではない。例えば、電子装置101は、国別のナンバープレートルールに従って、指定された設定値(例えば、サイズ、位置、及び/又は数)に基づいて、背景テンプレート内に、テキストテンプレート内のテキストオブジェクトを組み合わせて、仮想ナンバープレートを取得することができる。
【0030】
図3を参照して、一実施形態による電子装置101が仮想ナンバープレートを取得するために用いる例示的なデータの説明については、後述する。
【0031】
図3は、一実施形態による電子装置が取得した仮想ナンバープレートのデータの一例を示す。
図3の電子装置101は、
図1~
図2の電子装置101を含むことができる。
図3の動作のうち少なくとも1つは、
図1のプロセッサ120によって実行されてもよい。
【0032】
図3を参照すると、一実施形態による電子装置101は、
図1のテンプレート150を用いて、仮想ナンバープレート305を取得することができる。仮想ナンバープレート305は、国別のナンバープレートルールに基づいて取得できる。例えば、電子装置101は、背景テンプレート(例えば、
図1の背景テンプレート151)のサイズ、色、及び/又は視覚オブジェクトの包含の可否を設定することができる。電子装置101は、設定された背景テンプレートと、テキストテンプレート(例えば、
図1のテキストテンプレート153)内に含まれるテキストオブジェクトを結合して、仮想ナンバープレート305を取得することができる。電子装置101は、仮想ナンバープレート305を取得するために、背景テンプレート内に含まれるテキストオブジェクトの位置、サイズ、及び/又は種類(例えば、文字又は数字)を設定することができる。電子装置101は、トレーニングされるニューラルネットワークを用いて識別するナンバープレートの種類に応じて、仮想ナンバープレート305の種類を設定することができる。ナンバープレートの種類は、ナンバープレートを含む画像に対応する実際の環境の位置(例えば、地域、又は国)に基づいて設定されてもよい。
【0033】
例えば、電子装置101は、仮想ナンバープレート305を取得するためのデータ310を識別することができる。データ310は、仮想ナンバープレート305に関する情報を含むことができる。例えば、仮想ナンバープレート305に関する情報は、テンプレートの種類、背景テンプレートの色、背景テンプレートの形状(shape)(例えば、矩形)、テンプレートに対応する位置(例えば、地域又は国)、仮想ナンバープレート305のサイズ及び/又は仮想ナンバープレート305内に含まれるテキストオブジェクト(例えば、「58ド(do)0290」)に関する情報を含むことができる。データ310は、電子装置101がナンバープレートを識別するためのニューラルネットワークを学習させるラベリング情報に含まれてもよい。例えば、電子装置101は、実際のナンバープレートを含む画像及び実際のナンバープレートに関する情報を含むデータ(例えば、データ310)を用いて、ニューラルネットワークをトレーニングすることができる。
【0034】
例えば、データ310は、仮想ナンバープレート305のサイズを示す情報を含むことができる。ライン情報311は、2次元座標軸の中心座標(例えば、Min X、Min Y)を表すことができる。2次元座標軸の中心座標は、仮想ナンバープレート305の一位置を識別するための基準となる座標を意味することができる。例えば、ライン情報311は、仮想ナンバープレート305の形態(例えば、
図3の「shapes」)に基づいて、仮想ナンバープレート305の一位置(例えば、
図3の「points」)を示す情報を含むことができる。例えば、ライン情報311は、2次元座標軸に基づく仮想ナンバープレート305の左上(Left-Top)のエッジに対する位置情報306の座標(例えば、1240.1408450704225、1042.535211676057)を示すことができる。ライン情報312は、中心座標に対する相対座標(例えば、Max X、Max Y)を表すことができる。例えば、ライン情報312は、2次元座標軸に基づく仮想ナンバープレート305の右下(Right-Bottom)のエッジに対する位置情報307の座標(例えば、1493.661971830986、1115.4225352112676)を表すことができる。ただし、これに限定されるものではない。電子装置101は、位置情報306及び位置情報307の座標値を用いて、仮想ナンバープレートのサイズを設定することができる。仮想ナンバープレートのサイズは、仮想ナンバープレート305の種類に応じて変更されてもよい。
【0035】
例えば、データ310は、仮想ナンバープレート305が合成される車両に関する情報を含むことができる。例えば、車両に関する情報を示すライン情報313は、車両の種類、車両の用途、及び/又は車両の登録所在地を含むことができる。ライン情報313は、JSON形式に基づいて取得することができる。電子装置101は、取得する仮想ナンバープレート305の種類に応じて、ライン情報313に含まれる車両に関する情報のうち少なくとも1つを識別することができる。例えば、第1のタイプ(例えば、「type01」)の場合、ナンバープレートの形態は、横の長さが縦の長さよりも長い長方形の形状を有することができる。一例では、ナンバープレートに含まれるテキストオブジェクトの色は、第1の色(例えば、黒色)であり得る。第2のタイプ(例えば、「type02」)の場合、ナンバープレートの形態は、第1のタイプの長方形の横長よりも短い横長を有し、第1のタイプの長方形の縦長よりも長い縦長を有する長方形の形態を有することができる。一例では、ナンバープレートに含まれるテキストオブジェクトの色は、第1の色(例えば、黒色)であり得る。第3のタイプ(例えば、「type03」)の場合、ナンバープレートの形態は、第1のタイプのナンバープレートと同様であってもよい。第3のタイプの場合、ナンバープレートの色は、第1のタイプのナンバープレートの色と区別することができる。第1のタイプに対応するナンバープレートを有する車両と、第3のタイプに対応するナンバープレートを有する車両との用途が異なることがあるため、第1のタイプのナンバープレートと第3のタイプのナンバープレートとの色は、異なってもよい。第3のタイプのナンバープレート内に含まれるテキストオブジェクトの色は、第2の色(例えば、白色)であってもよい。第4のタイプ(「type04」)の場合、ナンバープレートの形態は、第2のタイプのナンバープレートの形態と同様であってもよい。第4のタイプのナンバープレートに含まれるテキストオブジェクトの色は、第2の色であり得る。ただし、これに限定されるものではない。ナンバープレートの種類は、地域、国、及び/又は車両の用途によって変わり得る。電子装置101は、ナンバープレートの種類を識別することによって、識別されたナンバープレートから、前記種類に対応する情報を取得することができる。例えば、第1のタイプ(例えば、「type01」)に関する情報を選択(例えば、true)し、他のタイプ(例えば、「type02」~「typeETC」)の情報を選択しない(例えば、false)場合、電子装置101は、第1のタイプに対応する仮想ナンバープレート305を取得することができる。JSON形式の説明は、以下の表1を参照して後述する。
【表1】
一実施形態による表1は、電子装置101が画像を介して取得した仮想ナンバープレートを示す情報の一部を含むことができる。例えば、電子装置101は、前記情報の一部及び前記情報に対応する仮想ナンバープレート(又はナンバープレート画像)を用いて、ニューラルネットワークをトレーニングすることができる。
【0036】
例えば、表1を参照すると、「flags」以下の情報は、画像内に含まれる少なくとも1つのナンバープレートを表すデータを含むことを意味(例えば、クラス情報)することができる。「flags」に対応する情報は、「flags」で区切られた部分(又はカテゴリ)によって異なることがある。「flags」は、「flags」に対応する情報を区別するために使用され得る。
【0037】
例えば、「label」は、ニューラルネットワークを介して、電子装置101が識別するためのテキストオブジェクト及び/又は視覚オブジェクトを表すことができる。一例では、「label」は、正解を表すデータを意味することができる。「label」は、電子装置101がニューラルネットワークを学習するためのガイド情報として参照することができる。一例として、画像内で複数のナンバープレートが識別される場合、複数のナンバープレートのそれぞれに対応するデータセット(例えば、label-to-flags)(又は命令)を取得することができる。一例では、「label」以下のデータセットは、「label」に対応するテキストオブジェクトを識別するために使用できる。例えば、データセットは、ナンバープレートに含まれる位置情報(例えば、後述する
図4の第1の位置411)に基づいて取得することができる。前記位置情報は、ナンバープレートの形態によって異なることがある。ナンバープレートの形態の説明は、
図4を参照して後述する。ナンバープレートの形態によって、テキストオブジェクト及び/又は視覚オブジェクトを含む位置が異なる可能性があるため、電子装置101は、ナンバープレートの形態(又はタイプ)を識別することによって、テキストオブジェクトが含まれる位置情報を推論することができる。一例として、生成される仮想ナンバープレートの種類に基づいて、電子装置101が設定するためのテキストオブジェクトの数は、異なることがある。テキストオブジェクトの数に基づいて、JSON形式に基づくデータセットを取得することができる。
【0038】
例えば、「point」は、仮想ナンバープレート305(又は仮想ナンバープレートの一位置を識別するためのバウンディングボックス)の形態に基づいて、長方形の左上のエッジの位置(例えば、1513.0806104480532、923088542783918)及び/又は長方形の右下のエッジの位置(例えば、1653.8700841322636、959.930480470897)を表すことができる。一例では、「point」は、仮想ナンバープレート305(又はバウンディングボックス)の形態に応じて変更することができる。一例として、n角形(又は多角形(polygon))に基づく形態の場合、「point」は、n個の位置情報を含み得る。例えば、n角形(又は多角形)に基づく形態に関する位置情報は、
図19のように示すことができる。
図19を参照すると、電子装置101は、多角形1910のエッジ1910-1、1910-2、1910-3、1910-4、1910-5、1910-6に対応する位置情報を識別することができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0039】
例えば、ライン情報311及び/又はライン情報312は、「point」の一例であり得る。例えば、「shape type」は、ナンバープレートの種類に対応するナンバープレートの形態を表すことができる。一例として、表1を参照すると、ナンバープレートの種類を示す情報のうち、第1のタイプ(例えば、「type01」)がtrueであり、残りは、falseであるため、表1に含まれる情報は、第1のタイプに対応する形態(例えば、rectangle)、及び第1のタイプに基づく位置情報(例えば、ライン情報311、及び/又はライン情報312)を含むことができる。一例として、表1を参照すると、「truck」及び/又は「passenger car」は、車両の種類に基づいて設定することができる。
【0040】
例えば、「NUMBERS」は、仮想ナンバープレートに含まれるテキストオブジェクトの色が、第1の色(たとえば、黒色)の場合は、trueに、第2の色(例えば、黒色とは異なる色)の場合は、falseに設定できる。「num_n」は、仮想ナンバープレートの一位置(例えば、
図4で後述する位置情報)に含まれるテキストオブジェクト(例えば、数字)を識別するために使用することができる。一例として、仮想ナンバープレートの一位置に含まれるテキストオブジェクト(例えば、数字)が5の場合、「num_5」は、trueに設定されてもよい。「INVERSE_NUMBERS」は、仮想ナンバープレートに含まれるテキストオブジェクトの色が、第2の色(例えば、白色)の場合は、trueに、第2の色と異なる色(例えば、白色とは異なる色)の場合は、falseに設定されてもよい。「num_inverse_n」は、仮想ナンバープレートの一位置(例えば、
図4で後述する位置情報)に含まれるテキストオブジェクト(例えば、数字)を識別するために使用することができる。一例として、仮想ナンバープレートの一位置に含まれるテキストオブジェクト(例えば、数字)が5の場合、「num_inverse_5」は、trueに設定されてもよい。ただし、これに限定されない。以下、表2~表5を参照して、ナンバープレート内のテキストオブジェクト(例えば、数字、記号又は文字)を識別するための情報については、後述する。
【表2】
表2は、一実施形態によるナンバープレート内に含まれるテキストオブジェクト(例えば、文字)に関する情報を含むことができる。表2を参照すると、一実施形態による電子装置101は、ナンバープレートの一位置に含まれるテキストオブジェクトを識別することができる。例えば、「CHARACTERS」は、ナンバープレート内に含まれるテキストオブジェクトの色が、第1の色(例えば、黒色)の場合は、trueに設定され、第2の色(例えば、黒色とは異なる色)の場合は、falseに設定できる。「char_ガ(ga)」~「char_ベ(bae)」は、ナンバープレートの一位置に含まれる文字の情報を指示する変数を表すことができる。
【0041】
例えば、変数は、ナンバープレートの種類、ナンバープレートが使用される地域(又は国)、ナンバープレート内に含まれる文字の言語に応じて変わり得る。一例では、変数は、ハングル、英語、漢字、及び/又はひらがなの各単語を含んでもよい。一例では、変数は、1つ以上の文字を含み得る。一例として、電子装置101は、変数のうち少なくとも1つに対応するテキストオブジェクトを識別する場合、テキストオブジェクトに対応する変数を、trueに設定することができる。電子装置101がテキストオブジェクトに対応する変数が、trueに設定されたデータセットを取得する動作については、表4~表5を参照して後述する。
【表3】
表3は、一実施形態によるナンバープレート内に含まれるテキストオブジェクト(例えば、文字)に関する情報を含むことができる。例えば、「INVERSE_CHARACTERS」は、ナンバープレート内に含まれるテキストオブジェクトの色が、第1の色(例えば、白色)の場合は、trueに設定され、第2の色(例えば、白色とは異なる色)の場合は、falseに設定できる。「char_inverse_ガ(ga)」~「char_inverse_ベ(bae)」は、ナンバープレートの一位置に含まれる文字の情報を指示する変数(例えば、「ガ(ga)」又は「ベ(bae)」)を表すことができる。例えば、変数は、ナンバープレートの種類、ナンバープレートが使用される地域(又は国)、及びナンバープレートに含まれる文字の言語に応じて変わり得る。一例では、変数は、ハングル、英語、漢字、及び/又はひらがなの各単語を含み得る。一例では、変数は、1つ以上の文字を含み得る。一例として、電子装置101は、変数のうち少なくとも1つに対応するテキストオブジェクトを識別する場合、テキストオブジェクトに対応する変数を、trueに設定することができる。ただし、これに限定されるものではない。例えば、電子装置101が位置305-1のJSON形式に基づくデータセットを取得する場合、データセットは、表4のように示すことができる。
【表4】
表4を参照すると、表4は、一実施形態による位置305-1に関する情報を含むことができる。例えば、「point」は、位置305-1の位置情報306-1(例えば、1526.8438538205978、929.5681063122923)、及び/又は位置情報307-1(例えば、1540.1328903654485、953.156146179402)に関する情報を含むことができる。例えば、表4を参照すると、位置305-1は、テキストオブジェクトを設定する領域であるので、ナンバープレートの種類を示す情報(例えば、「car」、「truck」、及び/又は「type01」~「typeETC」)は、falseに設定できる。例えば、表4を参照すると、位置305-1は、数字(例えば、5)を表すテキストオブジェクトを含むので、この数字に対応する変数(例えば、「num_5」)は、trueに設定できる。前記数字に対応する変数と区別される変数は、falseに設定できる。例えば、表4を参照すると、テキストオブジェクトの色に対応する変数(例えば、「NUMBERS」)は、trueに設定されてもよいが、これに限定されない。例えば、電子装置101が位置305-2のJSON形式に基づくデータセットを取得する場合、位置305-2のデータセットは、後述する表5のように示すことができる。
【表5】
一実施形態による表5を参照すると、「point」は、位置305-2を区別するための形態(例えば、長方形)に基づいて、仮想ナンバープレート305の位置情報306に対する相対座標を表すことができる。「point」は、位置情報306-2及び位置情報307-2を表す座標値を表すことができる。「point」は、位置の左上のエッジの位置座標(例えば、1557.0764119601329、930.5647840531561)及び右下のエッジの位置座標
【0042】
(例えば、1572.0265780730897、953.4883720930231)に設定できる。ただし、これに限定されるものではない。例えば、位置305-2は、文字(例えば、ド(do))を表すテキストオブジェクトを含むので、「num_n」(又は「num_inverse_n」)の変数をfalseに設定することができる。例えば、位置305-2は、文字(例えば、ド(do))を表すテキストオブジェクトを含むので、その文字の変数(例えば、「char_ド(do)」)は、trueに設定され、他の変数は、falseに設定できる。表5を参照すると、ナンバープレートの形式を表す変数(例えば、「car」、「truck」、「type01」~「typeETC」)をfalseに設定することができる。ただし、これに限定されるものではない。例えば、電子装置101は、実際のナンバープレートを含む画像を用いて、データ310を取得し、前記画像及びデータ310を用いて、仮想ナンバープレートを取得するためのニューラルネットワークをトレーニングすることができる。例えば、電子装置101は、学習されたニューラルネットワークを介して、仮想ナンバープレートの種類に対応するテキストオブジェクト及び/又は視覚オブジェクトを、仮想ナンバープレートの指定された位置に配置することによって、仮想ナンバープレート305を取得することができる。
なお、本明細書において、仮想ナンバープレートの指定された位置に配置させるテキストオブジェクトで、文字(Character)と数字(Number)のみを実施形態として含むが、これは、一実施形態として説明しただけであり、本発明の実施形態は、これに限定ない。例えば、本発明による仮想ナンバープレートの指定された位置に配置可能なテキストは、アスキーコード(ASCII(American Standard Code for Information Interchange)Code)及び/又はユニコード(Unicode)等の世界中で使用される文字(letter)を記録するための記録システム(writing system)に基づいて生成されたテキストを含むことができる。仮想ナンバープレートの指定された位置に配置可能なテキストは、コンピュータを介した情報を交換するために定義された規格を有するテキストを含むことができる。
【0043】
以下、
図4を参照して、一実施形態による電子装置101が取得した仮想ナンバープレートの一例について後述する。
【0044】
図4は、一実施形態による電子装置が取得した仮想ナンバープレートの一例を示す。
図4の電子装置101は、
図1~
図3の電子装置101を含むことができる。
図4の動作のうち少なくとも1つは、
図1のプロセッサ120によって実行されてもよい。
図4を参照すると、一実施形態による電子装置101が取得した仮想ナンバープレート401の一例が示されている。
【0045】
例えば、電子装置101は、
図3のデータ310を用いて、仮想ナンバープレート401-1を取得することができる。電子装置101は、第1の国(例えば、韓国)に対応するナンバープレートルールに基づいて、仮想ナンバープレート401-1を取得することができる。
【0046】
例えば、仮想ナンバープレート401-1は、指定された色(例えば、白色)に基づいて取得することができる。仮想ナンバープレート401-1に含まれるテキストオブジェクトは、仮想ナンバープレート401-1に配置された位置に応じて異なる情報を含むことができる。仮想ナンバープレート401-1に含まれるテキストオブジェクトの数及び/又は位置に応じて、テキストオブジェクトは、時間情報(例えば、ナンバープレートルールの改訂年)を含むことができる。配置された位置に応じて異なる情報を含むテキストオブジェクトを示す表は、
図7~
図8bを参照して後述する。
【0047】
例えば、第1の位置411に配置された数字を表すテキストオブジェクト(例えば、12)は、車両の種類(例えば、乗用車)を示すことができる。例えば、第2の位置412に配置された数字を表すテキストオブジェクト(例えば、ガ(ga))は、車両の用途を示すことができる。例えば、第3の位置413に配置された数字を表すテキストオブジェクトは、車両を特定するためのシリアル番号(serial number)を示すことができる。ただし、これに限定されるものではない。第1の位置411の左上のエッジの位置、及び/又は右下のエッジの位置は、
図3の「point」に基づいて表すことができる。第1の位置411に含まれるテキストオブジェクトの数は、1つ以上であり得る。以下、位置の説明中の重複する説明は、省略する。
【0048】
一実施形態による電子装置101は、仮想ナンバープレート401-1と区別される仮想ナンバープレート401-2に対応するデータを用いて、仮想ナンバープレート401-2を取得することができる。仮想ナンバープレート401-2は、地域に関する情報を含むことができる。
【0049】
例えば、第1の位置421に配置された文字を表すテキストオブジェクトは、地域名(例えば、ソウル)(region name、county name、province name)を表すことができる。第2の位置422に配置された数字を表すテキストオブジェクト(例えば、52)は、車両の種類を表すことができる。第3の位置423に配置された文字を表すテキストオブジェクト(例えば、バ(ba))は、車両の用途を表すことができる。第4の位置424に配置された数字を表すテキストオブジェクト(例えば、3108)は、ナンバープレートが取り付けられた車両を特定するためのシリアル番号を表すことができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0050】
例えば、電子装置101は、仮想ナンバープレート401-1又は仮想ナンバープレート401-2を取得したことに基づいて、グレースケーリングに基づいて、仮想ナンバープレート401-1又は仮想ナンバープレート401-2を処理することができる。
【0051】
例えば、電子装置101は、第1の国(例えば、韓国)を表す視覚オブジェクト(例えば、太極文様)、及び/又は第1の国を表すテキストオブジェクト(例えば、KOR)を含む仮想ナンバープレートを取得することができる。視覚オブジェクト及び/又はテキストオブジェクトを含む仮想ナンバープレートの一領域とは異なる領域の色は、異なることがある。
【0052】
一実施形態による電子装置101は、第2の国(例えば、中国)に対応するナンバープレートルールに従って、仮想ナンバープレート401-3を取得することができる。例えば、電子装置101は、仮想ナンバープレート401-3に対応するデータを用いて、仮想ナンバープレート401-3を生成することができる。
【0053】
例えば、仮想ナンバープレート401-3は、地域に関する情報、時間に関する情報、及び/又は車両を特定するための情報を含むことができる。例えば、第1の位置431に配置された文字を表すテキストオブジェクト(例えば、京)は、地域に関する情報(例えば、北京)を表すことができる。一例として、第1の位置431に配置された文字を表すテキストオブジェクトは、第2の国に含まれる城(province)の略称であり得る。第2の位置432に配置された文字を表すテキストオブジェクト(例えば、N)は、地域又は用途に関する情報を含み得る。第2の位置432に配置された文字を表すテキストオブジェクトは、第2の国に含まれる城政府の所在地、城の都市、直轄市(a city under the direct control of the central government)、用途、及び/又は時間に関する情報を含んでもよい。ただし、これに限定されるものではない。第3の位置433に配置された数字又は文字を表すテキストオブジェクト(例えば、888R8)は、車両を特定するためのシリアル番号を表すことができる。
【0054】
例えば、仮想ナンバープレート401-3の色は、第2の国に対応するナンバープレートルールに従って、車両に関する情報を含むことができる。一例では、第1の色(例えば、青色)は、乗用車(passenger car)を表すことができる。第2の色(例えば、黄色)は、大型乗用車(heavy passenger car)、バス、トラック、及び/又はオートバイを表すことができる。第3の色(例えば、白色)は、車両の用途(例えば、警察車、軍用車)を表すことができる。第4の色(例えば、黒色)は、車両の用途(例えば、外国企業、大使館又は領事館に関連する車両)を表すことができる。第5の色(例えば、緑色)は、車両の種類(例えば、電気自動車)を表すことができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0055】
一実施形態による電子装置101は、第3の国(例えば、ヨーロッパ)に対応するナンバープレートルールに基づいて、仮想ナンバープレート401-4を取得することができる。例えば、電子装置101は、仮想ナンバープレート401-4に対応するデータを用いて、仮想ナンバープレート401-4を取得することができる。
【0056】
例えば、仮想ナンバープレート401-4は、地域に関する情報を含むことができる。例えば、第1の位置441に配置された視覚オブジェクトは、第3の国に関連する連合組織(例えば、EU)を表すことができる。第2の位置442に配置された文字を表すテキストオブジェクト(例えば、EST)は、国に関する情報を表すことができる。第3の位置443、第4の位置444、第5の位置445に配置されたスペース(space)及びテキストオブジェクトは、車両を特定するためのシリアル番号を表すことができる。実施形態によれば、第3の位置443、第4の位置444、又は第5の位置445に視覚オブジェクト(例えば、国旗)を配置することができる。実施形態によれば、第3の位置443、第4の位置444、第5の位置445に配置されたスペース、及びテキストオブジェクトの数は、異なることがある。仮想ナンバープレート401-4の色は、国に関する情報(例えば、英国の場合、黄色又は白色)を含み得る。ただし、これに限定されるものではない。例えば、第4の国(例えば、米国)に対応する仮想ナンバープレートは、視覚オブジェクトをさらに含んでもよい。
【0057】
一実施形態による電子装置101は、第5の国(例えば、日本)に対応するナンバープレートルールに基づいて、仮想ナンバープレート401-5を取得することができる。例えば、電子装置101は、仮想ナンバープレート401-5に対応するデータを用いて、仮想ナンバープレート401-5を取得することができる。例えば、仮想ナンバープレート401-5は、地域に関する情報を含むことができる。例えば、第1の位置451に配置されたテキストオブジェクトは、地域を表すことができる。第2の位置452に配置されたテキストオブジェクトは、車両を使用するための事業の用途を表すことができる。第3の位置453に配置されたテキストオブジェクト(例えば、500)は、車両の種類及び/又は用途を表すことができる。第4の位置454に配置されたテキストオブジェクト(例えば、46~49)は、車両を識別するための情報を表すことができる。仮想ナンバープレート401-5の色は、車両を使用する用途に応じて、第1の色(例えば、白色)、第2の色(例えば、緑色)、第3の色(例えば、黄色)、及び/又は第4の色(例えば、黒色)に分けることができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0058】
例えば、電子装置101は、仮想ナンバープレート401-5の種類に応じて、テキストオブジェクトを設定するためのサブ位置451-1、451-2、452、453-1、453-2 、453-3、454-1、454-2、454-3、454-4、454-5を識別することができる。サブ位置の数は、仮想ナンバープレートの種類によって異なり得る。一例として、図面を参照すると、サブ位置に含まれるテキストオブジェクトの数は、1つとして示されているが、実施形態によれば、複数のテキストオブジェクトを含んでもよい。電子装置101は、仮想ナンバープレート401-5の種類(type)に関連する1つのデータセット、及び仮想ナンバープレート401-5内のサブ位置451-1、451-2、452、453-1、453-2、453-3、454-1、454-2、454-3、454-4、454-5の数(例えば、文字4個(451-1、451-2、452及び454-3)、数字7個(453-1、453-2、453-3、454-1、454-2、454-4、及び454-5)を含む合計11個)を含む合計12個のデータセットに基づいて、
図3の表1~表9のような、JSON形式に基づくデータセットを取得することができる。各データセットは、サブ位置451-1、451-2、453-1、453-2、453-3、454-1、454-2、454-3、454-4、454-5内に含まれるテキストオブジェクトのそれぞれの種類(例えば、数字又は文字)に基づいて、少なくともいくつかの異なる情報を含むことができる。電子装置101は、仮想ナンバープレート401-5の種類に対応する情報に基づいて、サブ位置451-1、451-2、452、453-1、453-2、453-3、454-1、454-2、454-3、454-4、454-5のそれぞれに、仮想ナンバープレート401-5の種類に応じて指定されたテキストオブジェクト(例えば、数字又は文字)を設定することにより、仮想ナンバープレート401-5を得るために、ニューラルネットワークをトレーニングすることができる。
【0059】
言い換えれば、一実施形態による電子装置101は、JSON形式でラベリングされたデータファイルから、仮想ナンバープレート401-5の種類に応じた仮想ナンバープレート401-5領域の座標値及び仮想ナンバープレート401-5内のサブ領域451-1、451-2、452、453-1、453-2、453-3、454-1、454-2、454-3、454-4、454-5の座標値内に指定された文字を生成することができる。なお、本明細書では、仮想ナンバープレート401-5内に指定された領域の形態で、長方形(rectangle)を用いたので、指定された領域の仮想ナンバープレート401-5内に位置する左上(Left-Top)の座標、右下(Right-Bottom)の座標をそれぞれ表す2つの値のみで表現するものとして説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、仮想ナンバープレート401-5内で指定された領域の形態で、N角形や円形などの他の形態を用いる場合、その形態に応じた領域の位置を容易に指定するために必要な値を使用することができる。
【0060】
一実施形態による電子装置101は、国に対応するナンバープレートルールに従って、様々な種類に基づく仮想ナンバープレート401を取得することができる。
図4では、仮想ナンバープレート401の一例として、韓国、米国、ヨーロッパ、中国、日本などの各国で規定されている車両ナンバープレートを例示しているが、これは、一実施形態に過ぎず、本発明の実施形態を限定するわけではない。そして、電子装置101は、前記多様な種類に基づく仮想ナンバープレート401を取得したことに基づいて、ナンバープレートを識別するためのニューラルネットワークを、様々な種類に基づく仮想ナンバープレートを識別するようにトレーニングすることができる。電子装置101は、ナンバープレートの種類(例えば、仮想ナンバープレート401-1、401-2、401-3、401-4、401-5)、及び国に対応するナンバープレートルールに応じて、異なる位置内で、視覚オブジェクト、及び/又はテキストオブジェクトを設定することができる。電子装置101は、ナンバープレートの種類に応じた位置情報に基づいて、ナンバープレート内に含まれるテキストオブジェクト及び/又は視覚オブジェクトを識別(又は設定)するように、ニューラルネットワークをトレーニングすることができる。
【0061】
前述のような一実施形態による電子装置101が取得した仮想ナンバープレート401は、実在する(exist)ナンバープレートでなくてもよい。例えば、電子装置101が取得した仮想ナンバープレート401と仮想ナンバープレート401が合成される画像内に含まれる車両とは、一致しないことがある。電子装置101は、実在しない仮想ナンバープレート401を生成するために、仮想ナンバープレート401内に含まれるテキストオブジェクトを、ランダムに組み合わせることができる。電子装置101は、実在しない仮想ナンバープレート401を生成することに基づいて、個人情報の侵害を低減することができる。
【0062】
以下、
図5を参照して一実施形態による仮想ナンバープレートを取得するためのニューラルネットワークの一例について後述する。
【0063】
図5は、一実施形態による電子装置が仮想ナンバープレートを取得するために使用するニューラルネットワークの一例を示す。
図5の電子装置は、
図1~
図4の電子装置101を含むことができる。
図5の動作のうち少なくとも1つは、
図1のプロセッサ120によって実行されてもよい。
【0064】
図5を参照すると、一実施形態による電子装置は、ニューラルネットワーク505(例えば、CGAN(conditional generative adversarial nets))を含むことができる。ニューラルネットワーク505は、1つ以上のニューラルネットワーク(例えば、生成(generator)ニューラルネットワーク又は識別(discriminator)ニューラルネットワーク)を含み得る。
【0065】
例えば、ニューラルネットワーク505は、1つ以上の層を含み得る。1つ以上の層のそれぞれは、データを演算するための関数、及び/又はフィルタを含んでもよい。1つ以上の層のそれぞれは、畳み込みフィルタ、完全に連結された層、又は特別な機能又は特徴に基づいて束ねられた様々な種類のフィルタ又は層であり得る。ニューラルネットワーク505は、1つ以上の層を含むディープニューラルネットワークを形成することができる。ディープニューラルネットワークを学習させることをディープラーニングという。
【0066】
例えば、1つ以上の層に含まれるノードは、連結重みを有する連結ラインを介して互いに連結されてもよい。ニューラルネットワークのチューニングは、例えば、教師あり学習(supervised learning)、教師なし学習(unsupervised learning)、及び/又は敵対学習(adversarial learning)に基づいて実行することができる。例えば、ニューラルネットワーク505は、ナンバープレートを取得するための生成ニューラルネットワーク505-1及び/又は取得したナンバープレートを判別するための判別ニューラルネットワーク505-2を含むことができる。電子装置は、生成ニューラルネットワーク505-1及び/又は判別ニューラルネットワーク505-2を用いて、ナンバープレートを生成するためのニューラルネットワークを敵対的に(Generative)学習させることができる。例えば、一実施形態では、電子装置は、ナンバープレートを生成するために、2つのニューラルネットワークを同時に競争的に学習させる生成的敵対ニューラルネットワーク(Generative Adversarial Network、GAN)を使用することができる。
【0067】
一実施形態による電子装置は、指定された数(例えば、30個)に基づいたナンバープレートを識別することができる。ナンバープレートの種類は、異なっていてもよい。電子装置は、識別されたナンバープレートのうち少なくとも1つのナンバープレート501に関する情報を識別することができる。電子装置は、識別されたナンバープレートのうちナンバープレート501を生成するために、ニューラルネットワーク505を使用することができる。
【0068】
例えば、電子装置は、ナンバープレート501のデータセット502を識別することができる。データセット502は、ニューラルネットワーク505に入力することができる。電子装置は、ニューラルネットワーク505にデータセット502を入力して、ナンバープレート501に対応する画像を取得するように、ニューラルネットワーク505を学習させることができる。一例では、電子装置は、ナンバープレート501の画像を取得するために、ナンバープレート501の国のナンバープレートルールに対応するテンプレートを識別することができる。電子装置は、テンプレート、指定された数(例えば、30個)に基づくナンバープレート、及び取得されるナンバープレートに対応するコンディションベクトル503を用いて、ニューラルネットワーク505を介して、前記ナンバープレートを取得することができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0069】
例えば、電子装置は、生成ニューラルネットワーク505-1を用いて、前記ナンバープレートを取得したことに基づいて、取得したナンバープレートを判別ニューラルネットワーク505-2に入力することができる。電子装置は、判別ニューラルネットワーク505-2を用いて、得られたナンバープレートが取得されたのか、又は指定された数に基づくナンバープレートのうちの1つであるかを判別することができる。電子装置は、生成ニューラルネットワーク505-1及び判別ニューラルネットワーク505-2を用いて、敵対的な学習を行うことに基づいて、様々な種類に基づくナンバープレートを取得することができる。
【0070】
以下、
図6を参照して、電子装置がニューラルネットワーク505を用いて取得した仮想ナンバープレートの一例を説明する。
【0071】
図6は、一実施形態による電子装置がニューラルネットワークを用いて取得した仮想ナンバープレートの一例を示す。
図6の電子装置101は、
図1~
図5の電子装置101を含むことができる。
図6の動作のうち少なくとも1つは、
図1のプロセッサ120によって実行されてもよい。
【0072】
図6を参照すると、一実施形態による電子装置101は、
図5のニューラルネットワーク505を介して、テンプレートを用いて、アウトライン(outline)に基づく仮想ナンバープレート611を取得することができる。
【0073】
例えば、電子装置101は、アウトラインに基づく仮想ナンバープレート611を用いて、このアウトラインに基づく仮想ナンバープレート611に含まれるピクセルの値を、少なくとも一部変更することに基づいて、実際のナンバープレートと類似する仮想ナンバープレート612を取得することができる。電子装置101は、ニューラルネットワーク(例えば、cycle GAN)を介して、仮想ナンバープレート612を取得することができる。例えば、電子装置101は、アウトラインに基づく仮想ナンバープレート611を、実際のナンバープレートと類似する仮想ナンバープレート612に変更するように、前記ニューラルネットワークを学習させることができる。例えば、電子装置101がニューラルネットワークを介して取得した仮想ナンバープレート612を、ナンバープレートを識別するためのニューラルネットワークを学習するためのラベリングデータ615としてメモリに格納することができる。電子装置101は、ナンバープレートを識別するためのニューラルネットワークを学習するために、1つ以上の仮想ナンバープレートを含むラベリングデータ615をメモリ内に格納することができる。
【0074】
以下、
図7~
図8bを参照して、一実施形態による電子装置101が仮想ナンバープレートを取得するために用いるテンプレートに対応する国別のナンバープレートルールのうち少なくとも一部を示す表の一例を説明する。
【0075】
図7は、一実施形態による電子装置が識別するためのナンバープレートを示す表の一例を示す。
図8a~
図8bは、一実施形態による電子装置が識別するためのナンバープレートの種類を示す表の一例を示す。
図7~
図8bの電子装置101は、
図1~
図6の電子装置101を含むことができる。
【0076】
図7を参照すると、一実施形態による表700は、第1の国(例えば、韓国)に対応する仮想ナンバープレートを取得するために、電子装置101が用いるテキストオブジェクトの情報を表すことができる。例えば、表700を参照すると、区分欄(classification column)は、車両の種類(例えば、車種別)及び車両の用途(例えば、用途別)に区分する(divided into)ことができる。
【0077】
例えば、区分欄は、乗用車(passenger car)、乗合車(van)、貨物自動車(truck)、クレーン、除雪車などの特殊自動車(special car)、消防車、警察車などの緊急自動車(emergency car)に分類することができる。記号欄は、車種別に付与される数字の範囲で区分することができる。
【0078】
一実施形態による電子装置101は、記号欄に対応する数字の範囲内に含まれる少なくとも1つの数字を表すテキストオブジェクトを、
図4の第1の位置(例えば、411)又は
図4の第2の位置(例えば、422)に配置することができる。
【0079】
例えば、乗用車は、非事業用(for non-business use)、レンタル事業用(for rental business)及び一般事業用(for general business use)に分類することができる。非事業用及び/又はレンタル事業用の乗用車は、第1の範囲(例えば、100~699)に対応し得る。一般事業用の乗用車は、第2の範囲(例えば、01~69)に対応し得る。
【0080】
例えば、乗合車は、非事業用(for non-business use)、レンタル事業用(for rental business)及び一般事業用(for general business use)に分類することができる。非事業用及び/又はレンタル事業用の乗合車は、第3の範囲(例えば、700~799)に対応し得る。一般事業用の乗合車は、第4の範囲(例えば、70~79)に対応し得る。
【0081】
例えば、貨物自動車は、非事業用及び一般事業用に分類することができる。非事業用の貨物自動車は、第5の範囲(例えば、800~979)に対応し得る。一般事業用の貨物自動車は、第6の範囲(例えば、80~97)に対応し得る。
【0082】
例えば、特殊自動車は、非事業用、レンタル事業用、及び一般事業用に分類することができる。非事業用及びレンタル事業用の特殊自動車は、第7の範囲(例えば、980~997)に対応し得る。
【0083】
例えば、緊急自動車は、警察車及び消防車に分類することができる。緊急自動車は、第8の範囲(例えば、998~999)に対応し得る。ただし、前記の例に限定されない。
【0084】
一実施形態による用途別の欄は、非事業用、自動車運輸事業用(for automobile transportation businesses)、及び外交用に区分することができる。用途別の欄は、文字を表すテキストオブジェクトに対応し得る。
【0085】
一実施形態による電子装置101は、前記テキストオブジェクトのうち少なくとも1つを、
図4の第2の位置412及び/又は
図4の第3の位置423に配置することができる。
【0086】
例えば、非事業用は、自家用(private car)に分類することができる。自家用は、第1のテキストオブジェクト(例えば、ガ(ga)、ナ(na)、ダ(da)、ラ(la)、マ(ma)、ゴ(geo)、ノ(neo)、ド(deo)、ロ(leo)、モ(meo)、ボ(beo)、ソ(seo)、オ(eo)、ジョ(jeo)、ゴ(go)、ノ(no)、ド(do)、ロ(lo)、モ(mo)、ボ(bo)、ソ(so)、オ(o)、ジョ(jo)、グ(gu)、ヌ(nu)、デュ(du)、ル(lu)、ム(mu)、ブ(bu)、ス(su)、ム(mu)、ジュ(ju))に対応することができる。
【0087】
例えば、自動車運輸事業用は、一般用(for general)及びレンタル事業用(for rental businesses)に分類することができる。例えば、一般用の自動車運輸事業は、第2のテキストオブジェクト(例えば、バ(ba)、サ(sa)、ア(a)、ジャ(ja)、ベ(bae))に対応し得る。レンタル事業用の自動車運輸事業は、第3のテキストオブジェクト(例えば、ホ(heo)、ハ(ha)、ホ(ho))に対応することができる。
【0088】
例えば、外交用は、外交官用、領事用、準外交官用、準領事用、国際機関用、及び他の外交用に分類することができる。一例では、外交用に関連するテキストオブジェクトは、
図4の第1の位置421に配置することができる。例えば、電子装置101が外交用に関連するテキストオブジェクトを用いて、仮想ナンバープレートを取得する場合、このテキストオブジェクトを用いて取得した仮想ナンバープレートの色は、第1の色(例えば、白色)とは異なる第2の色(例えば、藍色)であり得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0089】
例えば、外交官用は、第4のテキストオブジェクト(例えば、外交)に対応し得る。領事用は、第5のテキストオブジェクト(例えば、領事)に対応し得る。準外交官用は、第6のテキストオブジェクト(例えば、準外)に対応し得る。準領事用は、第7のテキストオブジェクト(例えば、準領)に対応し得る。国際機関用は、第8のテキストオブジェクト(例えば、国機)に対応し得る。他の外交用は、第9のテキストオブジェクト(例えば、協定、代表)に対応し得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0090】
一実施形態による電子装置101は、車種別に対応する数字の範囲内に含まれる少なくとも1つの数字を表すテキストオブジェクトと、用途別に対応する文字を表すテキストオブジェクトとのうち少なくとも1つのテキストオブジェクトを、背景テンプレート内の指定された位置に配置して、仮想ナンバープレートを取得することができる。電子装置101は、国別のナンバープレートルールに対応する表700を用いて、数字を表すテキストオブジェクト及び文字を表すテキストオブジェクトを識別することに基づいて、実際のナンバープレートと類似する仮想ナンバープレートを取得することができる。
【0091】
図8aを参照すると、一実施形態によるナンバープレートの種類を示す表800-1が示されている。
図8bを参照すると、一実施形態によるナンバープレートの種類を示す表800-2が示されている。表800-1及び表800-2は、種類に応じた用途、仕様、及びサンプルを含んでもよい。一例では、サンプル内に含まれるナンバープレートの色は、種類によって異なり得る。例えば、電子装置101は、表800-1及び表800-2に含まれる種類に関する情報を用いて仮想ナンバープレートを取得するためのデータを識別することができる。例えば、前記種類に関する情報は、
図3のライン情報313に含まれてもよい。電子装置101は、ライン情報313内で、第1のタイプ(例えば、Type01)に関する情報を選択し、他のタイプ(例えば、Type02~Type17)に関する情報を選択しない場合、電子装置101は、第1のタイプに対応する仮想ナンバープレート(例えば、Type01に対応するサンプルと類似する仮想ナンバープレート)を取得することができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0092】
例えば、電子装置101は、表700、表800-1、及び/又は表800-2に関連する国(例えば、韓国)と区別される他の国に対応するナンバープレートルールを用いて、他の国の実際のナンバープレートと類似する仮想ナンバープレートを取得することができる。
【0093】
前述のように、一実施形態による電子装置101は、表700に含まれる少なくとも1つの数字を表すテキストオブジェクト、表800-1及び表800-2に含まれる少なくとも1つの文字を表すテキストオブジェクトを組み合わせることによって、指定されたサイズに基づいて、仮想ナンバープレートを取得することができる。電子装置101は、国別のナンバープレートルールに対応する表700、表800-1、及び/又は表800-2に含まれる情報を用いて、実際のナンバープレートと類似する仮想ナンバープレートを取得することができる。電子装置101は、実際のナンバープレートと類似する仮想ナンバープレートを取得することに基づいて、ナンバープレートを識別するためのニューラルネットワークをトレーニングすることができる。
【0094】
以下、
図9~
図10を参照して、一実施形態による電子装置101が、実際の環境を示す画像に含まれる車両の装着された実際のナンバープレートの位置情報を取得する動作の一例について後述する。
【0095】
図9は、一実施形態による電子装置が位置情報を取得するために用いる画像の一例を示す。
図10は、一実施形態による電子装置が車両に取り付けられた実際のナンバープレートの位置情報を取得する動作の一例を示す図である。
図9~
図10の電子装置101は、
図1~
図8bの電子装置101を含むことができる。
図9~
図10の動作のうち少なくとも1つは、
図1のプロセッサ120によって実行されてもよい。
【0096】
図9を参照すると、一実施形態による電子装置101は、メモリ(例えば、
図1のメモリ130)内に、車両を含む1つ以上の画像900を識別することができる。1つ以上の画像900は、車両を含む実際の環境を示す画像を表すことができる。1つ以上の画像900は、第2の画像161を含むことができる。1つ以上の画像900のそれぞれは、電子装置101が取得した仮想ナンバープレートを含む第1の画像(例えば、
図1の第1の画像160)と結合されてもよい。電子装置101が1つ以上の画像900のうち第2の画像161と第1の画像とを結合する動作については、
図14~
図15を参照して後述する。
【0097】
一実施形態による電子装置101は、車両に対応する第2の画像161において、車両905を識別することができる。例えば、電子装置101は、車両905に取り付けられた実際のナンバープレート910を識別することができる。電子装置101は、実際のナンバープレート910の頂点(vertices)901を識別することができる。一例では、電子装置101は、頂点を選択することを示す入力を識別することができる。ただし、これに限定されるものではない。例えば、電子装置101は、頂点901を使用して、実際のナンバープレート910に対応するエッジ(例えば、バウンディングボックスを構成するエッジ)を識別することができる。
【0098】
図10を参照すると、一実施形態による電子装置101は、頂点901を用いて取得した実際のナンバープレート910のエッジの位置を変更することができる。例えば、電子装置101は、第2の画像161に含まれるピクセルを用いて、実際のナンバープレート910の位置情報を識別することができる。例えば、電子装置101は、頂点901の位置情報を用いて、第2の画像161に含まれるピクセルのうち実際のナンバープレート910を含むピクセルを識別することができる。電子装置101は、実際のナンバープレート910を含むピクセルを用いて、実際のナンバープレート910のエッジ(edge)及び/又は頂点を識別することができる。一例では、電子装置101は、頂点901を用いて取得した実際のナンバープレート910のエッジと隣接するエッジ(例えば、頂点1010を使用して取得するエッジ)を識別することができる。
【0099】
例えば、実際のナンバープレート910のエッジ(edge)に基づいて、第2の画像161からクロップ(crop)されたサブ画像1020は、実際のナンバープレート910の頂点1010を含んでもよい。
【0100】
例えば、電子装置101は、
図9の頂点901を用いて識別された実際のナンバープレート910に対応する第1のエッジを、実際のナンバープレート910を含むピクセルを用いて、識別された実際のナンバープレート910の第2のエッジに変更することができる。第2のエッジは、
図10の頂点1010に基づいて識別することができる。一例では、電子装置101は、
図9の頂点901のそれぞれの位置を、
図10の頂点1010のそれぞれの位置に変更することができる。一例では、頂点901-1の位置は、頂点1010-1の位置に変更できる。頂点901-2の位置は、頂点1010-2の位置に変更できる。頂点901-3の位置は、頂点1010-3の位置に変更できる。頂点901-4の位置は、頂点1010-4の位置に変更できる。
【0101】
例えば、電子装置101は、
図9の頂点901を用いて、識別された実際のナンバープレート910に対応する第1のエッジのそれぞれから、最短距離(例えば、Manhattan distance)に存在する第2のエッジのそれぞれの位置情報(例えば、座標値)を識別することができる。第2のエッジの位置情報は、第2の画像161に含まれる実際のナンバープレート910の位置情報に対応することができる。例えば、頂点1010のそれぞれを識別することに基づいて、電子装置101は、第2の画像161に含まれる実際のナンバープレートの位置情報を識別することができる。その位置情報は、電子装置101が仮想ナンバープレートを投影するために使用されてもよい。
【0102】
例えば、電子装置101は、
図9の頂点901への入力を使用して、実際のナンバープレート910の第1の位置情報を識別し、識別された実際のナンバープレート910の概略的な第1の位置情報を用いて、第2の画像161に含まれるピクセルのうち実際のナンバープレート910を含むピクセルを識別することができる。電子装置101は、実際のナンバープレート910を含むピクセル内で、実際のナンバープレート910を構成するエッジを識別することができる。電子装置101は、前記エッジを用いて、実際のナンバープレート910の位置情報を取得することができる。
【0103】
以下、
図11~
図12において、一実施形態による電子装置101がテンプレートを用いて取得した仮想ナンバープレートの色を変更するための動作の一例について後述する。
【0104】
図11は、一実施形態による電子装置が仮想ナンバープレートの色を変更するために、実際のナンバープレートの色情報を用いる動作の一例を示す。
図12は、一実施形態による電子装置が実際のナンバープレートの色を示すヒストグラムを用いて、仮想ナンバープレートの色を変更する動作の一例を示す。
図11~
図12の電子装置101は、
図1~
図10の電子装置101を含むことができる。
【0105】
図11を参照すると、一実施形態による電子装置101は、第2の画像161において、実際のナンバープレート1110を識別することができる。電子装置101は、第2の画像161において、実際のナンバープレート1110に含まれる各ピクセルの色情報を識別することができる。
【0106】
例えば、電子装置101は、実際のナンバープレート1110の少なくとも一部を識別することができる。電子装置101は、実際のナンバープレート1110に含まれるテキストオブジェクトを識別することができる。電子装置101は、前記テキストオブジェクトを含む他の部分と区別される実際のナンバープレートの少なくとも一部に含まれるピクセルをサンプリングすることができる。電子装置101は、テキストオブジェクトを含む他の部分に対する色情報の取得を一時的に控えるために(for refraining)、他の部分に対応するRGB値を識別することができる。一例では、電子装置101は、実際のナンバープレート1110に含まれる各ピクセルのRGB値のうち、指定された値(例えば、90)未満のピクセルの色情報の取得を一時的に控える(refrain)ことができる。電子装置101は、前記指定値未満のRGB値を有するピクセルの色情報の取得を一時的に控える(refrain)ことに基づいて、前記他の部分に対応する色情報の取得を一時的に控える(refrain)ことができる。
【0107】
例えば、電子装置101は、実際のナンバープレート1110の一部のうち第1の領域1111のRGB値1121と、第2の領域1112のRGB値1122とを含む色情報1120を取得することができる。例えば、電子装置101は、第1の領域1111及び第2の領域1112を含む複数の領域のRGB値(例えば、約300個)を含む色情報1120を取得することができる。
【0108】
一実施形態による電子装置101は、仮想ナンバープレート1150(又は仮想ナンバープレート1150を含む
図1の第1の画像160)の色情報1130を識別することができる。例えば、電子装置101は、色情報1120を用いて、仮想ナンバープレート1150に含まれるピクセルのうち少なくとも1つの色を変更することができる。
【0109】
例えば、電子装置101は、仮想ナンバープレート1150の少なくとも一部の色を変更することができる。電子装置101は、仮想ナンバープレート1150に含まれるテキストオブジェクトを含む他の部分と区別される仮想ナンバープレート1150の少なくとも一部の色を変更することができる。例えば、電子装置101は、仮想ナンバープレート1150の少なくとも一部に含まれる第1の領域1141のRGB値1131と、第2の領域1142のRGB値1132とを含む仮想ナンバープレート1150の色情報を取得することができる。一例では、仮想ナンバープレート1150は、電子装置101によって生成されたので、仮想ナンバープレート1150の少なくとも一部の色は、実質的に同じであってもよい。ただし、これに限定されるものではない。
【0110】
例えば、電子装置101は、実際のナンバープレート1110の色に対応するRGB値を示す色情報1120を用いて、仮想ナンバープレート1150の色(例えば、色情報1130)対応するRGB値(例えば、RGB値1131及びRGB値1132)のそれぞれを変更することに基づいて、仮想ナンバープレート1150(又は仮想ナンバープレート1150を含む第1の画像160)に含まれるピクセルのうち少なくとも1つの色を変更することができる。一例として、電子装置101は、色情報1120に含まれるRGB値のうち少なくとも1つを用いて、仮想ナンバープレート1150の一領域のRGB値を変更することができる。一例として、電子装置101は、実際のナンバープレート1110の第1の領域1111のRGB値1121を用いて、仮想ナンバープレート1150の第2の領域1142のRGB値1132を変更(又は置換)することができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0111】
図12を参照すると、一実施形態による電子装置101は、第2の画像161において、第2の画像161に含まれるピクセルのうちRGB値が最も大きい第1の領域1111と、RGB値が最も小さい第2の領域1112とのRGB値を取得することができる。例えば、第1の領域1111のRGB値1221は、第2の画像161に含まれるピクセルのRGB値のうち最も大きくてもよい。例えば、第2の領域1112のRGB値1222は、第2の画像161に含まれるピクセルのRGB値のうち最も小さくてもよい。電子装置101は、RGB値1121及びRGB値1222を含む色情報1220を取得することができる。色情報1220は、色及び頻度に基づくヒストグラム1230として表すことができる。
【0112】
例えば、電子装置101は、仮想ナンバープレート1150(又は仮想ナンバープレート1150を含む第1の画像160)の色情報を識別することができる。仮想ナンバープレート1150の色情報は、ヒストグラム(図示せず)として表すことができる。電子装置101は、実際のナンバープレート1110のヒストグラム1230を用いて、仮想ナンバープレート1150のヒストグラムを変更することができる。電子装置101は、実際のナンバープレート1110のヒストグラム1230と同様に、仮想ナンバープレート1150のヒストグラムを変更してもよい。例えば、電子装置101が仮想ナンバープレート1150のヒストグラムを変更することに基づいて、前記ヒストグラムに対応する仮想ナンバープレート1150の色情報を変更することができる。例えば、電子装置101は、ヒストグラム1230を使用して、仮想ナンバープレート1150の少なくとも一部1240の色を変更することができる。少なくとも一部1240は、仮想ナンバープレート1150内のテキストオブジェクトを含む他の部分と区別され得る。例えば、電子装置101は、仮想ナンバープレート1150(又は仮想ナンバープレート1150を含む第1の画像160)に含まれるピクセルのうち少なくとも1つの色を変更するために、数1を用いてもよい。
【数1】
X_newは、色が変更された仮想ナンバープレート1150の少なくとも1つのピクセルに対するRGB値のうち少なくとも1つを意味することができる。X_inputは、色が変更される前の少なくとも1つのピクセルに対するRGB値のうち少なくとも1つを意味することができる。X_minは、実際のナンバープレート1110を用いて取得したRGB値のうち最も小さい値(例えば、RGB値1222のうちの1つの値)を意味することができる。X_maxは、実際のナンバープレート1110を用いて取得したRGB値のうち最も大きい値(例えば、RGB値1221のうちの1つの値)を意味することができる。例えば、電子装置101は、数1を用いて、仮想ナンバープレート1150に含まれるピクセルのうち少なくとも1つの色を変更することができる。
【0113】
前述の一実施形態による電子装置101は、実際のナンバープレート1110の色情報を用いて、仮想ナンバープレート1150の色を変更することに基づいて、実際のナンバープレート1110と類似した色を有する仮想ナンバープレート1150を取得することができる。
【0114】
以下、
図13を参照して、一実施形態による電子装置101が、色が変更された仮想ナンバープレート1150を用いて、ノイズを取得する動作の一例について説明する。
【0115】
図13は、一実施形態による電子装置が取得したノイズに基づく仮想ナンバープレートの一例を示す図である。
図13の電子装置101は、
図1~
図12の電子装置101を含むことができる。
図13の動作のうち少なくとも1つは、
図1のプロセッサ120によって実行されてもよい。仮想ナンバープレート1300は、色が変更された仮想ナンバープレート1150に参照されてもよい。
【0116】
一実施形態による電子装置101は、仮想ナンバープレート1300にノイズ1310を結合することができる。例えば、電子装置101は、仮想ナンバープレート1300に含まれるピクセルを表すパラメータを変更することに基づいて、仮想ナンバープレート1300のためのノイズ1310を生成することができる。
【0117】
例えば、電子装置101は、仮想ナンバープレート1300上に、少なくとも1つの点を生成するための点雑音(salt and pepper noise)に基づいたノイズ1310を生成することができる。電子装置101は、ガウス雑音(Gaussian noise)に基づいたノイズ1310を生成することができる。電子装置101は、ユニフォーム雑音(uniform noise)に基づいたノイズ1310を生成することができる。電子装置101は、リサイジング(resizing)、グラデーション(gradation)、フィルタ(例えば、 bilateral filter)、及び/又は形態学的(morphology)演算のうち少なくとも1つに基づいて、ノイズ1310を生成することができる。
【0118】
例えば、電子装置101は、ノイズ1310を生成するために、1つ以上の演算を利用することができる。電子装置101は、点雑音、グラデーション、リサイジング、及び/又はガウス雑音のうち少なくとも1つを利用して、ノイズ1310を取得することができる。例えば、電子装置101は、リサイジング、形態学的演算(例えば、膨張(dilation))、フィルタ(例えば、bilateral filter)、点雑音、及び/又はグラデーションのうち少なくとも1つを用いて、ノイズ1310を取得することができる。例えば、電子装置101は、仮想ナンバープレート1300に含まれるピクセルを表すパラメータ値を変更するためのフィルタを用いて、ノイズ1310を含む第1の画像160をレンダリングすることができる。電子装置101は、前記フィルタを用いて、ノイズを除去するためのフィルタと逆の動作を行ってもよい。
【0119】
例えば、電子装置101は、仮想ナンバープレート1300に対するピクセルのパラメータ値を、カーネル(例えば、形態学的演算に関連するカーネル)を用いて変更することができる。電子装置101は、カーネルを用いて、パラメータ値を0又は1のうち少なくとも1つに変更することに基づいて、仮想ナンバープレート1300に対するノイズ1310を生成することができる。電子装置101は、ノイズ1310を生成することに基づいて、第2の画像(例えば、
図1の第2の画像161)に含まれる実際のナンバープレートと類似した仮想ナンバープレートを含む第1の画像(例えば、
図1の第1の画像160)を取得することができる。電子装置101は、ノイズ1310を生成することに基づいて、第1の画像を第2の画像と結合することによって、ナンバープレートを識別するためのニューラルネットワークを学習するためのラベリング情報として格納することができる。
【0120】
前述の一実施形態による電子装置101は、色が変更された仮想ナンバープレート1300に、ノイズ1310を取得することに基づいて、実際のナンバープレートと類似した仮想ナンバープレートを取得することができる。
【0121】
以下、
図14において、電子装置101がノイズ1310及び仮想ナンバープレート1300を含む第1の画像を、第2の画像の少なくとも一部に投影する動作の一例について説明する。
【0122】
図14は、一実施形態による電子装置が第1の画像を第2の画像に投影するための動作の一例を示す。
図14の電子装置101は、
図1~
図13の電子装置101を含むことができる。
【0123】
図14を参照すると、一実施形態による電子装置101は、仮想ナンバープレートを含む第1の画像160を、第2の画像161と結合することができる。電子装置101は、ホモグラフィ(homography)に基づいて、第1の画像160を第2の画像161の少なくとも一部に投影することができる。ホモグラフィは、一画像を他の画像に投影した場合に、投影されたマッチング点間の一定の関係を表すことができる。
【0124】
例えば、電子装置101は、
図10の頂点1010を用いて識別された実際のナンバープレートの位置情報を用いて、第1の画像160を第2の画像161の少なくとも一部に投影できる。例えば、電子装置101は、前記位置情報を用いて、実際のナンバープレートの頂点1010のそれぞれに、仮想ナンバープレートの頂点のそれぞれをマッピングするためのマトリックスを用いて、第2の画像161において、仮想ナンバープレート(例えば、第1の画像160に含まれる仮想ナンバープレート)を、第2の画像161に含まれる実際のナンバープレートに投影することができる。例えば、電子装置101は、平面表面1400に基づいて、第1の画像160を第2の画像161の少なくとも一部に投影することができる。例えば、マトリックスは、数2のように表すことができる。
【数2】
例えば、Hは、同次座標系(homogeneous coordinate)に基づくスケールファクタ(scale factor)を意味することができる。Hは、前記マトリックスに対応し得る。同次座標系は、二次元座標系に基づく第1の座標値(例えば、(x、y))を、第2の座標値(例えば、(x、y、1))で表した座標系を意味することができる。h11、h12、h13、h21、h22、h23、h31、h32、及び/又はh33は、マトリックスHの元素を表すことができる。例えば、
図14を参照すると、電子装置101は、第1の画像160に含まれる仮想ナンバープレートの一頂点(例えば、
図14のx)を、ホモグラフィに基づいて、第2の画像161に含まれる実際のナンバープレートの一頂点(例えば、
図14のx´)にマッピングすることに基づいて、仮想ナンバープレートを実際のナンバープレートに投影することができる。例えば、電子装置101は、数2に基づいて、実際のナンバープレートの位置情報を用いて、実際のナンバープレートの頂点1110のそれぞれに、第1の画像160に含まれる仮想ナンバープレートの頂点のそれぞれをマッピングすることができる。
【0125】
図15は、一実施形態による電子装置が仮想ナンバープレートを含む第1の画像を第2の画像に結合して取得した第3の画像を、ラベリング情報として格納する動作の一例を示す図である。
図15の電子装置101は、
図1~
図14の電子装置101を含むことができる。
図15の動作のうち少なくとも1つは、
図1のプロセッサ120によって実行されてもよい。
【0126】
図15を参照すると、一実施形態による電子装置101は、第2の画像161において、車両905に取り付けられた実際のナンバープレート(例えば、
図9の実際のナンバープレート910)の位置情報を識別することができる。例えば、電子装置101は、ホモグラフィに基づいて、第1の画像160(又は第1の画像に含まれる仮想ナンバープレート)の頂点のそれぞれを、実際のナンバープレートの頂点のそれぞれに投影することができる。
【0127】
例えば、電子装置101は、実際のナンバープレートの位置情報に基づいて、第1の画像160と第2の画像161とを結合することができる。電子装置101は、第1の画像160に含まれる仮想ナンバープレートが合成された車両905を含む第3の画像162を取得することができる。
【0128】
例えば、電子装置101は、第1の画像160に含まれるテキストオブジェクト(例えば、ギョンギ(Gyeonggi)43ガ(ga)5181)、第1の画像160が結合された第3の画像内の位置を示す位置情報、第3の画像162をラベリング情報165として格納することができる。ラベリング情報165は、ナンバープレートを識別するためのニューラルネットワークのトレーニングに使用することができる。
【0129】
前述したように、一実施形態による電子装置101は、国別のナンバープレートルールに基づくテンプレート(例えば、
図1のテンプレート150)を用いて、仮想ナンバープレートを取得することができる。電子装置101は、第2の画像161に含まれる車両905の取り付けられた実際のナンバープレートの色情報と、第2の画像161内の実際のナンバープレートの位置情報とを識別することができる。電子装置101は、色情報を用いて、仮想ナンバープレートに含まれるピクセルのうち少なくとも1つの色を変更することができる。電子装置101は、その色が変更された仮想ナンバープレートに含まれるピクセルのパラメータを変更することによって、ノイズを生成することができる。電子装置101は、ノイズが生成された仮想ナンバープレートを含む第1の画像160を取得することができる。電子装置101は、位置情報を用いて、ホモグラフィに基づいて、第1の画像160を、第2の画像161に含まれる実際のナンバープレートに投影することができる。電子装置101は、第1の画像160と第2の画像161とを結合して取得された第3の画像162を、ニューラルネットワークを学習するために使用することができる。電子装置101は、第3の画像162をラベリング情報165としてメモリに格納することができる。電子装置101は、テンプレートを用いて、ナンバープレートを識別するためのニューラルネットワークの学習に用いられるラベリング情報165を取得することができる。
【0130】
図16は、一実施形態による電子装置の動作を示すフローチャートの一例を示す。
図16の動作のうち少なくとも1つは、
図1の電子装置101、及び/又は
図1のプロセッサ120によって実行されてもよい。
図16の各動作は、順次実行されてもよいが、必ずしも順次実行されるわけではない。例えば、各動作の順序を変更してもよく、少なくとも2つの動作を並列に実行してもよい。
【0131】
図16を参照すると、動作1610において、一実施形態によるプロセッサは、ナンバープレートの種類を表すテンプレート(例えば、
図1のテンプレート150)を用いて、テキストオブジェクトを含む仮想ナンバープレートを含む第1の画像(例えば、
図1の第1の画像160)を取得することができる。例えば、電子装置101が取得した仮想ナンバープレートの種類は、国別のナンバープレートルールに基づいて変わり得る。仮想ナンバープレートは、数字を表すテキストオブジェクト、文字を表すテキストオブジェクト、位置(例えば、国又は地域)を表す視覚オブジェクト、及び/又は図形を含んでもよい。仮想ナンバープレートの色は、車両の種類によって異なることがある。例えば、プロセッサは、仮想ナンバープレートを取得するために、敵対的学習に基づくニューラルネットワーク(例えば、
図5のニューラルネットワーク505)を利用することができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0132】
図16を参照すると、動作1620において、一実施形態によるプロセッサは、車両(例えば、
図9の車両905)に対応する第2の画像(例えば、
図1の第2の画像161において、車両に取り付けられた実際のナンバープレート(例えば、
図9の実際のナンバープレート910))を識別することに基づいて、実際のナンバープレートの位置情報と、実際のナンバープレートの少なくとも一部の色情報とを取得することができる。例えば、プロセッサは、実際のナンバープレートの少なくとも一部の色情報を、ヒストグラムを使用して表すことができる。プロセッサは、実際のナンバープレートの少なくとも一部のRGB値を含む前記色情報を取得することができる。ヒストグラムは、前記RGB値のそれぞれに基づいて表すことができる。例えば、プロセッサは、実際のナンバープレートに含まれるテキストオブジェクトに対応する他の部分と区別される実際のナンバープレートの少なくとも一部に含まれるピクセルのRGB値を取得することができる。プロセッサは、指定された数に基づいたピクセルのRGB値をサンプリングすることができる。
【0133】
図16を参照すると、動作1630において、一実施形態によるプロセッサは、色情報を使用して、第1の画像に含まれるピクセルのうち少なくとも1つの色を変更することができる。例えば、プロセッサは、第1の画像に含まれるピクセルのRGB値のそれぞれを、実際のナンバープレートに対応するRGB値のそれぞれに変更(又は置換)することができる。例えば、プロセッサは、第1の画像に含まれるピクセルの色を表すヒストグラムを、実際のナンバープレートに対応するヒストグラムに基づいて変更することができる。例えば、プロセッサは、少なくとも1つの色が変更された少なくとも1つのピクセルを含む第1の画像に、点雑音、ガウス雑音、ユニフォーム雑音、リサイジング、グラデーション、フィルタ、及び/又は形態学的演算のうち少なくとも1つに基づいて、ノイズ(例えば、
図13のノイズ1310)を結合することができる。
【0134】
図16を参照すると、動作1640において、一実施形態によるプロセッサは、位置情報に基づいて、少なくとも1つの色が変更された少なくとも1つのピクセルを含む第1の画像と第2の画像とを結合して、仮想ナンバープレートが合成された車両を含む第3の画像(例えば、
図1の第3の画像162)を取得することができる。例えば、少なくとも1つの色が変更された少なくとも1つのピクセルを含む第1の画像は、ノイズが結合された第1の画像を意味することがある。例えば、プロセッサは、位置情報を用いて、第2の画像に含まれる実際のナンバープレートの頂点のそれぞれに、第1の画像の頂点のそれぞれをマッピングすることに基づいて、第1の画像と第2の画像とを結合することができる。プロセッサは、ホモグラフィに基づいて、第2の画像に含まれる実際のナンバープレートの頂点のそれぞれに、第1の画像の頂点のそれぞれを投影することができる。
【0135】
図16を参照すると、動作1650において、一実施形態によるプロセッサは、第3の画像、テキストオブジェクト、及び第1の画像が結合された第3の画像内の位置を示す位置情報のペアを、ニューラルネットワークのトレーニングのためのラベリング情報(例えば、
図1のラベリング情報165)として格納することができる。プロセッサは、ナンバープレートを識別するためのニューラルネットワークを、ラベリング情報を使用してトレーニングすることができる。プロセッサがニューラルネットワークをトレーニングする動作は、教師あり学習の一例であり得る。ただし、これに限定されるものではない。
【0136】
図17は、一実施形態による、学習データのセットに基づいて、ニューラルネットワークをトレーニングする電子装置101の動作を説明するための図である。
図17を参照して説明される動作は、
図1~
図16の電子装置によって実行することができる。
【0137】
図17を参照すると、動作1702において、一実施形態による電子装置は、学習データのセットを取得することができる。電子装置は、教師あり学習(supervised learning)のための学習データのセットを取得することができる。学習データは、入力データとこの入力データに対応する基底トゥルース(ground truth)データのペア(pair)を含むことができる。基底トゥルースデータは、この基底トゥルースデータのペアである入力データを受信したニューラルネットワークから取得しようとする出力データを表すことができる。前記基底トゥルースデータは、
図1~
図12を参照して説明した電子装置によって取得することができる。
【0138】
例えば、画像を認識するために、ニューラルネットワークをトレーニングする場合、学習データは、画像及び該画像に含まれる1つ以上の被写体に関する情報を含むことができる。これらの情報は、画像を介して識別可能な被写体の分類(category又はclass)を含んでもよい。前記情報は、画像内で、被写体に対応する視覚オブジェクトの位置、幅、高さ、及び/又はサイズを含み得る。動作1702を通じて識別される学習データのセットは、複数の学習データのペアを含んでもよい。画像を認識するために、ニューラルネットワークをトレーニングする前記の例では、電子装置によって識別される学習データのセットは、複数の画像及び該複数の画像のそれぞれに対応する基底トゥルースデータを含むことができる。
【0139】
図17を参照すると、動作1704において、一実施形態による電子装置は、学習データのセットに基づいて、ニューラルネットワークのトレーニングを実行することができる。ニューラルネットワークが教師あり学習に基づいてトレーニングされる一実施形態では、電子装置は、学習データに含まれる入力データを、前記ニューラルネットワークの入力層に入力することができる。前記入力層を含むニューラルネットワークの一例を、
図18を参照して説明する。前記入力層を介して、前記入力データを受信したニューラルネットワークの出力層から、電子装置は、前記入力データに対応するニューラルネットワークの出力データを取得することができる。
【0140】
一実施形態では、動作1704のトレーニングは、出力データと、前記学習データに含まれ、前記入力データに対応する基底トゥルースデータとの間の差に基づいて実行されてもよい。例えば、電子装置は、傾斜降下アルゴリズム(gradient descent)に基づいて、前記差が減少するように、前記ニューラルネットワークに関連する1つ以上のパラメータ(例えば、
図18を参照して後述する重み)を調整することができる。前記1つ以上のパラメータを調整する電子装置の動作は、ニューラルネットワークへのチューニングと呼ばれることがある。電子装置は、出力データに基づくニューラルネットワークのチューニングを、コスト関数(cost function)など、ニューラルネットワークの性能を評価するために定義された関数を用いて実行することができる。前述の出力データと基底トゥルースデータとの間の差は、コスト関数の一例として含まれてもよい。
【0141】
図17を参照すると、動作1706において、一実施形態による電子装置は、動作1704によってトレーニングされたニューラルネットワークから、有効な出力データが出力されたか否かを識別することができる。出力データが有効であるということは、出力データと基底トゥルースデータとの間の差(又はコスト関数)が、前記ニューラルネットワークを使用するために設定された条件を満たすことを意味することができる。例えば、出力データと基底トゥルースデータとの間の差の平均値及び/又は最大値が、指定された閾値以下である場合、電子装置は、有効な出力データがニューラルネットワークから出力されると決定することができる。
【0142】
ニューラルネットワークから有効な出力データが出力されない場合(1706-NO)、電子装置は、動作1704に基づくニューラルネットワークのトレーニングを繰り返し実行することができる。実施形態は、これに限定されず、電子装置は、動作1702、1704を繰り返し実行することができる。
【0143】
ニューラルネットワークから有効な出力データを取得した状態で(動作1706-YES)、動作1708に基づいて、一実施形態による電子装置は、トレーニングされたニューラルネットワークを使用することができる。例えば、電子装置は、学習データとして、前記ニューラルネットワークに入力された入力データと区別された他の入力データを、ニューラルネットワークに入力することができる。前記他の入力データを受信したニューラルネットワークから取得した出力データを、電子装置は、ニューラルネットワークに基づいて、前記他の入力データの推論を行った結果として利用することができる。
【0144】
図18は、一実施形態による、電子装置101のブロック図である。
図18の電子装置101は、
図1~
図17の電子装置を含んでもよい。例えば、
図17を参照して説明した動作は、
図18の電子装置101及び/又は
図18のプロセッサ1810によって実行することができる。
【0145】
図18を参照すると、電子装置101のプロセッサ1810は、メモリ1820に格納されたニューラルネットワーク1830に関連する計算(computations)を実行することができる。プロセッサ1810は、CPU(center processing unit)、GPU(graphic processing unit)、又はNPU(neural processing unit)のうち少なくとも1つを含んでもよい。NPUは、CPUとは別のチップとして実装されてもよく、又はSoC(system on a chip)の形態でCPUなどのチップに集積され(integrated)てもよい。CPUに集積されたNPUは、ニューラルコア及び/又はAI(artificial intelligence)アクセラレータと呼ばれることがある。
【0146】
図18を参照すると、プロセッサ1810は、メモリ1820に格納されたニューラルネットワーク1830を識別することができる。ニューラルネットワーク1830は、入力層1832、1つ以上の隠れ層1834、及び出力層1836の結合を含むことができる。前述の層(例えば、入力層1832、1つ以上の隠れ層1834、及び出力層1836)は、複数のノードを含むことができる。隠れ層1834の数は、実施形態によって変わってもよく、複数の隠れ層1834を含むニューラルネットワーク1830は、ディープ(deep)ニューラルネットワークと呼ばれることがある。ディープニューラルネットワークをトレーニングする動作は、ディープラーニング(deep learning)と呼ばれることがある。
【0147】
一実施形態では、ニューラルネットワーク1830が、フィードフォワードニューラルネットワーク(feed forward neural network)の構造を有する場合、特定の層に含まれる第1のノードは、前記特定の層の以前の別の層に含まれる第2のノードのすべてに接続することができる。メモリ1820内で、ニューラルネットワーク1830のために格納されたパラメータは、第2のノードと第1のノードとの間の接続に割り当てられた(assigned)重み付けを含むことができる。フィードフォワードニューラルネットワークの構造を有するニューラルネットワーク1830において、第1のノードの値は、第2のノードと第1のノードとを接続する接続に割り当てられた重み付けに基づく、第2のノードに割り当てられた値の重み付け合(weighted sum)に対応することができる。
【0148】
一実施形態では、ニューラルネットワーク1830が畳み込み(convolution)ニューラルネットワークの構造を有する場合、特定の層に含まれる第1のノードは、前記特定の層の以前の別の層に含まれる第2のノードの一部に対する重み付け合に対応できる。第1のノードに対応する第2のノードのいくつかは、前記特定の層に対応するフィルタによって識別されてもよい。メモリ1820内で、ニューラルネットワーク1830のために格納されたパラメータは、前記フィルタを表す重み付けを含むことができる。フィルタは、第2のノードのうち、第1のノードの重み付け合を計算するために使用される1つ以上のノード、及び前記1つ以上のノードのそれぞれに対応する重み付けを含むことができる。
【0149】
一実施形態によれば、電子装置101のプロセッサ1810は、メモリ1820に格納された学習データセット1840を使用して、ニューラルネットワーク1830に対してトレーニングを実行することができる。学習データセット1840に基づいて、プロセッサ1810は、
図17を参照して説明した動作を実行して、ニューラルネットワーク1830のためにメモリ1820に格納された1つ以上のパラメータを調整することができる。
【0150】
一実施形態によれば、電子装置101のプロセッサ1810は、学習データセット1840に基づいてトレーニングされたニューラルネットワーク1830を用いて、オブジェクト検出、オブジェクト認識、及び/又はオブジェクト分類を実行することができる。プロセッサ1810は、カメラ1850を介して取得した画像(又はビデオ)を、ニューラルネットワーク1830の入力層1832に入力することができる。画像が入力された入力層1832に基づいて、プロセッサ1810は、ニューラルネットワーク1830に含まれる層のノードの値を順次取得し、出力層1836のノードの値のセット(例えば、出力データ)を取得することができる。前記出力データは、ニューラルネットワーク1830を用いて、前記画像に含まれる情報を推定した結果として使用することができる。実施形態は、これに限定されず、プロセッサ1810は、通信回路1860を介して、電子装置101に接続された外部電子装置から取得した画像(又はビデオ)を、ニューラルネットワーク1830に入力することができる。
【0151】
一実施形態では、画像を処理するためにトレーニングされたニューラルネットワーク1830は、前記画像内で、被写体に対応する領域を識別するか(オブジェクト検出)、及び/又は前記画像内に表現された被写体のクラスを識別する(オブジェクト認識及び/又はオブジェクト分類)ために使用することができる。例えば、電子装置101は、ニューラルネットワーク1830を用いて、前記画像内で、前記被写体に対応する領域を、バウンディングボックスなどの矩形の形状に基づいて、分割(segment)することができる。例えば、電子装置101は、ニューラルネットワーク1830を用いて、複数の指定されたクラスのうち、前記被写体にマッチングする少なくとも1つのクラスを識別することができる。
【0152】
前述のように、一実施形態によれば、電子装置は、メモリ及びプロセッサを含むように構成することができる。前記プロセッサは、ナンバープレートの種類を表すテンプレートを用いて、テキストオブジェクトを含む仮想ナンバープレート(virtual license plate)を含む第1の画像を取得するように構成することができる。前記プロセッサは、車両に対応する第2の画像において、前記車両に取り付けられた実際のナンバープレート(real license plate)を識別することに基づいて、前記実際のナンバープレートの位置情報及び前記実際のナンバープレートの少なくとも一部の色情報を取得するように構成できる。前記プロセッサは、前記色情報を用いて、前記第1の画像に含まれるピクセルのうち少なくとも1つの色を変更するように構成できる。前記プロセッサは、前記位置情報に基づいて、前記少なくとも1つの色が変更された少なくとも1つのピクセルを含む前記第1の画像及び前記第2の画像を結合して、前記仮想ナンバープレートが合成された前記車両を含む第3の画像を取得するように構成できる。前記プロセッサは、前記第3の画像、前記テキストオブジェクト、及び前記第1の画像が結合された前記第3の画像内の位置を示す位置情報のペアを、ニューラルネットワークのトレーニングのためのラベリング情報として格納するように構成されてもよい。
【0153】
例えば、前記プロセッサは、前記実際のナンバープレートの頂点(vertices)を表す前記位置情報を用いて、前記車両に取り付けられた前記実際のナンバープレートに、前記第1の画像に含まれる前記仮想ナンバープレートを投影するように構成できる。前記プロセッサは、前記ラベリング情報を用いて、前記第3の画像と区別される第4の画像において、前記実際のナンバープレートと区別される他の実際のナンバープレートを識別するための前記ニューラルネットワークを学習させるように構成できる。
【0154】
例えば、前記プロセッサは、前記テキストオブジェクトと区別される他のテキストオブジェクトを含む前記実際のナンバープレートの他の部分と区別される前記実際のナンバープレートの少なくとも一部に含まれるピクセルをサンプリングして、前記色情報を取得するように構成することができる。前記プロセッサは、前記色情報を用いて、前記仮想ナンバープレートの前記テキストオブジェクトを含む前記仮想ナンバープレートの他の部分と区別される前記仮想ナンバープレートの少なくとも一部の色を変更するように構成することができる。前記プロセッサは、少なくとも一部の色が変更された前記仮想ナンバープレートに含まれるピクセルを表すパラメータを変更することに基づいて、前記仮想ナンバープレートのノイズを生成するように構成することができる。
【0155】
例えば、前記プロセッサは、前記仮想ナンバープレートの背景を表す背景テンプレートと、指定されたフォント(font)に基づく前記テキストオブジェクトを表すテキストテンプレートとを含む前記テンプレートを用いて、数字を表すテキストオブジェクト及び文字を表すテキストオブジェクトを含む前記テキストオブジェクトのうち少なくとも1つを、前記背景テンプレートの指定された位置に結合して、前記仮想ナンバープレートを含む前記第1の画像を取得するように構成することができる。
【0156】
例えば、前記プロセッサは、前記位置情報を用いて、前記実際のナンバープレートの頂点のそれぞれに、前記仮想ナンバープレートの頂点のそれぞれをマッピングするためのマトリックスを使用して、前記第2の画像内の前記仮想ナンバープレートを、前記実際のナンバープレート上に投影するように構成することができる。
【0157】
例えば、前記プロセッサは、前記実際のナンバープレートの色に対応するRGB値を表す色情報を用いて、前記第1の画像の色に対応するRGB値のそれぞれを変更することに基づいて、前記第1の画像のピクセルのうち少なくとも1つの色を変更するように構成することができる。
【0158】
例えば、前記プロセッサは、前記第2の画像に含まれるピクセルを用いて、前記車両に取り付けられた前記実際のナンバープレートに対応するピクセルを識別することに基づいて、前記第2の画像において、前記実際のナンバープレートに対応するピクセルを含む領域を使用して、前記実際のナンバープレートの前記位置情報を識別するように構成することができる。
【0159】
例えば、前記プロセッサは、前記テンプレートを使用して、指定されたサイズを有する前記テキストオブジェクトを組み合わせて、前記組み合わせられたテキストオブジェクトを含む前記仮想ナンバープレートを含む前記第1の画像を取得するように構成することができる。
【0160】
前述の一実施形態による電子装置によって実行される方法において、この方法は、ナンバープレートの種類を表すテンプレートを用いて、テキストオブジェクトを含む仮想ナンバープレート(virtual license plate)を含む第1の画像を取得する動作を含むことができる。前記方法は、車両に対応する第2の画像において、前記車両に取り付けられた実際のナンバープレート(real license plate)を識別することに基づいて、前記実際のナンバープレートの位置情報及び前記実際のナンバープレートの少なくとも一部の色情報を取得する動作を含むことができる。前記方法は、前記色情報を用いて、前記第1の画像に含まれるピクセルのうち少なくとも1つの色を変更する動作を含むことができる。前記方法は、前記位置情報に基づいて、前記少なくとも1つの色が変更された少なくとも1つのピクセルを含む前記第1の画像と前記第2の画像とを結合して、前記仮想ナンバープレートが合成された前記車両を含む第3の画像を取得する動作を含むことができる。前記方法は、前記第3の画像、前記テキストオブジェクト、及び前記第1の画像が結合された前記第3の画像内の位置を示す位置情報のペアを、ニューラルネットワークのトレーニングのためのラベリング情報として格納する動作を含むことができる。
【0161】
例えば、前記方法は、前記実際のナンバープレートの頂点(vertices)を表す前記位置情報を用いて、前記車両に取り付けられた前記実際のナンバープレート上に、前記第1の画像に含まれる前記仮想ナンバープレートを投影する動作を含むことができる。前記方法は、前記ラベリング情報を用いて、前記第3の画像と区別される第4の画像において、前記実際のナンバープレートと区別される他の実際のナンバープレートを識別するための前記ニューラルネットワークを学習させる動作を含むことができる。
【0162】
例えば、前記方法は、前記テキストオブジェクトとは区別される他のテキストオブジェクトを含む前記実際のナンバープレートの他の部分とは区別される前記実際のナンバープレートの少なくとも一部に含まれるピクセルをサンプリングして、前記色情報を取得する動作を含むことができる。前記方法は、前記色情報を用いて、前記仮想ナンバープレートの前記テキストオブジェクトを含む前記仮想ナンバープレートの他の部分と区別される前記仮想ナンバープレートの少なくとも一部の色を変更する動作を含むことができる。前記方法は、前記少なくとも一部の色が変更された前記仮想ナンバープレートに含まれるピクセルを表すパラメータを変更することに基づいて、前記仮想ナンバープレートのノイズを生成する動作を含むことができる。
【0163】
例えば、前記方法は、前記仮想ナンバープレートの背景を表す背景テンプレートと、指定されたフォント(font)に基づく前記テキストオブジェクトを表すテキストテンプレートとを含む前記テンプレートを用いて、数字を表すテキストオブジェクトと文字を表すテキストオブジェクトとを含む前記テキストオブジェクトのうち少なくとも1つを、前記背景テンプレートの指定された位置に結合して、前記仮想ナンバープレートを含む前記第1の画像を取得する動作を含むことができる。
【0164】
例えば、前記方法は、前記位置情報を用いて、前記実際のナンバープレートの頂点のそれぞれに、前記仮想ナンバープレートの頂点のそれぞれをマッピングするためのマトリックスを用いて、前記第2の画像内の前記仮想ナンバープレートを、前記実際のナンバープレート上に投影する動作を含むことができる。
【0165】
例えば、前記方法は、前記実際のナンバープレートの色に対応するRGB値を表す前記色情報を用いて、前記第1の画像の色に対応するRGB値のそれぞれを変更することに基づいて、前記第1の画像のピクセルのうち少なくとも1つの色を変更する動作を含むことができる。
【0166】
例えば、前記方法は、前記第2の画像に含まれるピクセルを用いて、前記車両に取り付けられた前記実際のナンバープレートに対応するピクセルを識別することに基づいて、前記第2の画像における前記実際のナンバープレートに対応する前記ピクセルを含む領域を用いて、前記実際のナンバープレートの前記位置情報を識別する動作を含むことができる。
【0167】
前述の一実施形態による1つ以上のプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、前記1つ以上のプログラムは、電子装置の少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、ナンバープレートの種類を表すテンプレートを用いて、テキストオブジェクトを含む仮想ナンバープレート(virtual license plate)を含む第1の画像を取得するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成できる。前記1つ以上のプログラムは、電子装置のプロセッサによって実行される場合、車両に対応する第2の画像において、前記車両に取り付けられた実際のナンバープレート(real license plate)を識別することに基づいて、前記実際のナンバープレートの位置情報と、前記実際のナンバープレートの少なくとも一部の色情報とを取得するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成できる。前記1つ以上のプログラムは、電子装置のプロセッサによって実行される場合、前記色情報を用いて、前記第1の画像に含まれるピクセルのうち少なくとも1つの色を変更するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成できる。前記1つ以上のプログラムは、電子装置のプロセッサによって実行される場合、前記位置情報に基づいて、前記少なくとも1つの色が変更された少なくとも1つのピクセルを含む前記第1の画像と前記第2の画像とを結合して、前記仮想ナンバープレートが合成された前記車両を含む第3の画像を取得するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成できる。前記1つ以上のプログラムは、電子装置のプロセッサによって実行される場合、前記第3の画像、前記テキストオブジェクト、及び前記第1の画像が結合された前記第3の画像内の位置を表す位置情報のペアを、ニューラルネットワークのトレーニングのためのラベリング情報として格納するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成できる。
【0168】
例えば、前記1つ以上のプログラムは、前記電子装置の前記プロセッサによって実行される場合、前記実際のナンバープレートの頂点(vertices)を表す前記位置情報を用いて、前記車両に取り付けられた前記実際のナンバープレート上に、前記第1の画像に含まれる前記仮想ナンバープレートを投影するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成できる。前記1つ以上のプログラムは、電子装置のプロセッサによって実行される場合、前記ラベリング情報を用いて、前記第3の画像と区別される第4の画像において、前記実際のナンバープレートと区別される他の実際のナンバープレートを識別するための前記ニューラルネットワークを学習させるように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成できる。
【0169】
例えば、前記1つ以上のプログラムは、前記電子装置の前記プロセッサによって実行される場合、前記テキストオブジェクトとは区別される他のテキストオブジェクトを含む前記実際のナンバープレートの他の部分とは区別される前記実際のナンバープレートの少なくとも一部に含まれるピクセルをサンプリングして、前記色情報を取得するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成できる。前記1つ以上のプログラムは、電子装置のプロセッサによって実行される場合、前記色情報を用いて、前記仮想ナンバープレートの前記テキストオブジェクトを含む前記仮想ナンバープレートの他の部分と区別される前記仮想ナンバープレートの少なくとも一部の色を変更するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成できる。前記1つ以上のプログラムは、電子装置のプロセッサによって実行される場合、前記少なくとも一部の色が変更された前記仮想ナンバープレートに含まれるピクセルを表すパラメータを変更することに基づいて、前記仮想ナンバープレートのノイズを生成するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成できる。
【0170】
例えば、前記1つ以上のプログラムは、前記電子装置の前記プロセッサによって実行される場合、前記仮想ナンバープレートの背景を表す背景テンプレートと、指定されたフォント(font)に基づく前記テキストオブジェクトを表すテキストテンプレートとを含む前記テンプレートを用いて、数字を表すテキストオブジェクトと文字を表すテキストオブジェクトとを含む前記テキストオブジェクトのうち少なくとも1つを、前記背景テンプレートの指定された位置に結合して、前記仮想ナンバープレートを含む前記第1の画像を取得するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成できる。
【0171】
例えば、前記1つ以上のプログラムは、前記電子装置の前記プロセッサによって実行される場合、前記位置情報を用いて、前記実際のナンバープレートの頂点のそれぞれに、前記仮想ナンバープレートの頂点のそれぞれをマッピングするためのマトリックスを用いて、前記第2の画像内の前記仮想ナンバープレートを、前記実際のナンバープレートに投影するように、前記電子装置を引き起こす命令を含むように構成できる。
【0172】
前述の装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、及び/又はハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の組み合わせで実施することができる。例えば、実施形態で説明した装置及び構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、又は命令(instruction)を実行及び応答することができる他の任意の装置など、1つ以上の汎用コンピュータ又は特殊目的コンピュータを使用して実装することができる。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)及び前記オペレーティングシステム上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行することができる。さらに、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答して、データをアクセス、保存、操作、処理及び生成することもできる。理解の便宜のために、処理装置は、1つが使用されるものとして説明されている場合もあるが、当該技術分野で通常の知識を有する者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)及び/又は複数タイプの処理要素を含んでもよいことが分かり得る。例えば、処理装置は、複数のプロセッサ又は1つのプロセッサ及び1つのコントローラを含むことができる。さらに、パラレルプロセッサ(parallel processor)などの他の処理構成(processing configuration)も可能である。
【0173】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム(computer program)、コード(code)、命令(instruction)、又はこれらの1つ以上の組み合わせを含むことができ、所望のように動作するように処理装置を構成するか、独立して又は組み合わせて(collectively)処理装置に命令することができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されるか、又は処理装置に命令又はデータを提供するために、任意のタイプの機械、構成要素(component)、物理装置、コンピュータ記憶媒体又は装置に具体化(embody)されてもよい。ソフトウェアは、ネットワークに接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された方法で保存又は実行されてもよい。ソフトウェア及びデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することができる。
【0174】
実施形態による方法は、様々なコンピュータ手段を介して実行され得るプログラム命令の形態で実施され、コンピュータ読み取り可能な媒体に記録され得る。この場合、媒体は、コンピュータで実行可能なプログラムを保存し続けるか、実行又はダウンロードのために一時的に保存することができる。さらに、媒体は、単一又は複数のハードウェアが結合された形態の様々な記録手段又は記憶手段であってもよく、任意のコンピュータシステムに直接接続される媒体に限定されず、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気テープなどの磁気媒体、CD-ROM、DVDなどの光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)などの磁気光学媒体(magneto-optical medium)、ROM、RAM、フラッシュメモリなどを含む、プログラム命令が格納されるように構成されたものであり得る。また、別の媒体の例として、アプリケーションを流通するアプリケーションストアや他の様々なソフトウェアを供給又は流通するサイト、サーバなどで管理する記録媒体や記憶媒体も挙げられる。
【0175】
以上のように実施形態が限定された実施形態と図面によって説明されたが、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、前記の記載から様々な修正及び変形が可能である。例えば、記載された技術は、記載された方法とは異なる順序で実行され、及び/又は記載されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素は、記載された方法とは異なる形態で結合されるか又は組み合わせられても、又は他の構成要素又は均等物によって代替又は置換されても、適切な結果が達成され得る。
【0176】
したがって、他の態様、他の実施形態、及び特許請求の範囲と均等のものも、後述する特許請求の範囲の範囲内に属する。
【符号の説明】
【0177】
101 電子装置
120 プロセッサ
130 メモリ
150 テンプレート
151 背景テンプレート
153 テキストテンプレート
160 第1の画像
161 第2の画像
162 第3の画像
165 ラベリング情報
1810 プロセッサ
1820 メモリ
1830 ニューラルネットワーク
1840 学習データセット
1850 カメラ
1860 通信回路