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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025101110
(43)【公開日】2025-07-07
(54)【発明の名称】電子機器及び組み付け方法
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20250630BHJP
【FI】
G09F9/00 350A
G09F9/00 366A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023217711
(22)【出願日】2023-12-25
(71)【出願人】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 剛
【テーマコード(参考)】
5G435
【Fターム(参考)】
5G435AA17
5G435EE02
5G435EE03
5G435EE05
5G435EE13
5G435LL17
(57)【要約】
【課題】簡易な構成で表示パネルを組み付け可能にすること。
【解決手段】電子機器1は、表示面2aにタッチパネルを備える表示パネル2と、表示パネル2の外周部を囲んで配置される枠部31を備えるカバーパネル3と、表示パネル2の表示面2aと反対側の裏面に接着された両面テープ4と、両面テープ4によって、表示パネル2の裏面2bに接着された蓋体5と、カバーパネル3において、表示パネル2が配置された面と反対側の面に配置されるリアカバー6と、を備え、両面テープ4は、表示パネル2の裏面2bに接着する面と反対側の面に、蓋体5が接着され、蓋体5は、リアカバー6の取付孔61、取付孔62に着脱可能な固定部材51、固定部材52を挿通して固定され、カバーパネル3に対して着脱自在である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示面にタッチパネルを備える表示パネルと、
前記表示パネルの外周部を囲んで配置される枠部を備えるカバーパネルと、
前記表示パネルの表示面と反対側の裏面に接着された両面テープと、
前記両面テープによって、前記表示パネルの裏面に接着された蓋体と、
前記カバーパネルにおいて、前記表示パネルが配置された面と反対側の面に配置されるリアカバーと、
を備え、
前記両面テープは、前記表示パネルの裏面に接着する面と反対側の面に、前記蓋体が接着され、
前記蓋体は、前記リアカバーの取付孔に着脱可能な固定部材を挿通して固定され、前記カバーパネルに対して着脱自在である、
電子機器。
【請求項2】
前記固定部材は、前記リアカバーの前記取付孔に対して変形可能な可撓性を有する固定ピンで形成されている、
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記カバーパネルと前記リアカバーとは、締結部材によって固定されている、
請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記カバーパネルの前記枠部は、前記表示パネルが配置される側の周縁部に形成された段差部を備え、
前記段差部には、クッション材を介して、前記表示パネルの周縁部が載置されている、
請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項5】
請求項1に記載の電子機器の組み付け方法であって、
前記蓋体の表面に、前記両面テープの一方の接着面を接着し、
前記リアカバーの表面と、前記蓋体の表面と反対側の裏面とを向かい合わせた状態で、前記リアカバーの前記取付孔に、前記蓋体の前記固定部材を挿通して固定し、
前記表示パネルの裏面側を、前記カバーパネルの表面側に組み付けて、
前記カバーパネルの裏面側に、組み付けた前記リアカバーおよび前記蓋体を組み付ける、
組み付け方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器及び組み付け方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルと液晶表示デバイスとを組み込んだ電子機器のタッチパネル構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。液晶表示装置に、枠状のハウジングとタッチパネルとで構成されたタッチパネルユニットを組み付けるタッチパネル付き表示装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-337656号公報
【特許文献2】特開平8-063287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年では、車載用の電子機器などにおいて、タッチパネルと液晶パネルなどが一体化された表示パネル(表示デバイス)が用いられる。従来、タッチパネルと表示パネルとが接合された表示デバイスは、周縁部を両面テープにより固定するか、表示デバイスの裏面に取り付け構造を設けてネジで固定していた。両面テープにより固定する場合、周縁部の面積を十分に確保する必要があり、設計の自由度が低くなる。表示デバイスの裏面に取り付け構造を設ける場合、構造が複雑化する。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で表示パネルを組み付け可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電子機器は、表示面にタッチパネルを備える表示パネルと、前記表示パネルの外周部を囲んで配置される枠部を備えるカバーパネルと、前記表示パネルの表示面と反対側の裏面に接着された両面テープと、前記両面テープによって、前記表示パネルの裏面に接着された蓋体と、前記カバーパネルにおいて、前記表示パネルが配置された面と反対側の面に配置されるリアカバーと、を備え、前記両面テープは、前記表示パネルの裏面に接着する面と反対側の面に、前記蓋体が接着され、前記蓋体は、前記リアカバーの取付孔に着脱可能な固定部材を挿通して固定され、前記カバーパネルに対して着脱自在である。
【0007】
本発明に係る組み付け方法は、上記の電子機器の組み付け方法であって、前記蓋体の表面に、前記両面テープの一方の接着面を接着し、前記リアカバーの表面と、前記蓋体の表面と反対側の裏面とを向かい合わせた状態で、前記リアカバーの前記取付孔に、前記蓋体の前記固定部材を挿通して固定し、前記表示パネルの裏面側を、前記カバーパネルの表面側に組み付けて、前記カバーパネルの裏面側に、組み付けた前記リアカバーおよび前記蓋体を組み付ける、組み付け方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る表示装置、簡易な構成で表示パネルを組み付け可能にすることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る電子機器を前から見た斜視図である。
図2図2は、実施形態に係る表示パネルおよび蓋体の斜視図である。
図3図3は、実施形態に係るカバーパネルの斜視図である。
図4図4は、実施形態に係るカバーパネルおよび蓋体の斜視図である。
図5図5は、実施形態に係る電子機器を示す斜視図である。
図6図6は、実施形態に係る電子機器の組み付け手順を示す斜視図であり、蓋体およびリアカバーの組み付け手順を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る電子機器の組み付け手順を示す斜視図であり、表示パネルおよびカバーパネルの組み付け手順を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る電子機器の組み付け手順を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明に係る表示装置、電子機器及び組み付け方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易に想到できるもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
【0011】
[実施形態]
<電子機器>
図1は、実施形態に係る電子機器を示す斜視図である。本実施形態に係る電子機器1は、車両の内部に搭載される、例えば、AV(Audio Visual)一体型のカーナビゲーション装置である。電子機器1は、表示パネル2と、カバーパネル3と、両面テープ4(図3参照)と、蓋体5(図4参照)と、リアカバー6(図5参照)とを備える。
【0012】
なお、以下の説明では、電子機器1の通常の使用時における上側を、電子機器1の上側とし、電子機器1の通常の使用時における下側を、電子機器1の下側として説明する。また、以下の説明では、電子機器1を乗員側から見た際における左右方向を、電子機器1の左右方向として説明する。前後方向をZ軸方向とする。左右方向をX軸方向とする。上下方向をY軸方向とする。X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は、3次元で直交する。
【0013】
図1図2を用いて、表示デバイスである表示パネル2について説明する。図2は、実施形態に係る表示パネルおよび蓋体の斜視図である。表示パネル2は、矩形状に形成され、正面に表示面2aを有している。正面とは、車両の乗員が視認する面である。正面は、カーナビゲーション装置の場合、車内の後方に向く面となる。表示パネル2は、表示パネルとタッチパネルとが一体として形成されている。本実施形態では、表示パネル2は、表示面2aがタッチパネルである。
【0014】
図1図3図4を用いて、カバーパネル3について説明する。図3は、実施形態に係るカバーパネルの斜視図である。図4は、実施形態に係るカバーパネルおよび蓋体の斜視図である。カバーパネル3は、表示パネル2の外周部を囲む箱状に形成されている。カバーパネル3は、表示パネル2の周りを囲む枠部31と、枠部31の前側に接続された壁部32とを備える。
【0015】
枠部31は、表示パネルの外周部を囲んで配置される。枠部31は、X軸方向の両端部が開口した角筒状に形成されている。枠部31は、X軸方向の両端部が開口している。枠部31のX軸方向の一方には、壁部32が配置されている。枠部31は、表示パネル2が配置される側の周縁部に段差部33が形成されている。枠部31のX軸方向の他方には、段差部33が形成されている。
【0016】
壁部32は、枠部31のX軸方向の開口の一方を塞ぐように配置された板状である。壁部32には、2つの矩形状に形成された切欠部321と、切欠部322とが配置されている。
【0017】
段差部33は、表示パネル2の裏面2bの周縁部2c(図2参照)が載置される。段差部33は、枠部31のX軸方向の他方の端部より数mm程度、低く形成されている。
【0018】
段差部33と表示パネル2の裏面2bの周縁部2cとの間には、クッション材が介在していてもよい。
【0019】
カバーパネル3の壁部32の裏面32bには、雌ネジ35と、雌ネジ36と、雌ネジ37と、雌ネジ38とが配置されている。
【0020】
雌ネジ35は、壁部32の裏面32bのY軸方向の一方の端部であって、Z軸方向の他方の端部に配置されている。雌ネジ35は、雄ネジ(締結部材)11が螺合する。
【0021】
雌ネジ36は、壁部32の裏面32bのY軸方向の他方の端部であって、Z軸方向の他方の端部に配置されている。雌ネジ36は、雌ネジ35とY軸方向に離間して配置されている。雌ネジ35は、雄ネジ(締結部材)12が螺合する。
【0022】
雌ネジ37は、壁部32の裏面32bのY軸方向の他方の端部であって、Z軸方向の一方の端部に配置されている。雌ネジ37は、雌ネジ35とZ軸方向に離間して配置されている。雌ネジ37は、雄ネジ(締結部材)13が螺合する。
【0023】
雌ネジ38は、壁部32の裏面32bのY軸方向の他方の端部であって、Z軸方向の一方の端部に配置されている。雌ネジ38は、雌ネジ37とY軸方向に離間して配置されている。雌ネジ38は、雌ネジ36とZ軸方向に離間して配置されている。雌ネジ38は、雄ネジ(締結部材)14が螺合する。
【0024】
図3に示すように、両面テープ4は、表示パネル2と蓋体5とを接着する。両面テープ4は、一方の面が表示パネル2の表示面2aと反対側の裏面2bに接着される。両面テープ4は、他方の面が蓋体5の表面5aに接着される。
【0025】
図2ないし図4を用いて、蓋体5について説明する。蓋体5は、表示パネル2とリアカバー6との間に介在する。蓋体5は、両面テープ4によって表示パネル2の裏面2bに固定される。蓋体5は、カバーパネル3に対して着脱可能に固定される。蓋体5は、リアカバー6の裏面6bと反対側の図示しない表面に着脱可能に配置される。蓋体5は、表示パネル2の外形、リアカバー6の外形よりも小さい外形を有する。蓋体5は、表示パネル2がカバーパネル3に組み付けられた状態で、切欠部321から露出する。
【0026】
蓋体5の裏面5bは、リアカバー6の表面と向かい合って配置される。蓋体5の裏面5bには、リアカバー6と固定するための、固定ピン(固定部材)51と、固定ピン(固定部材)52と、位置決めピン53と、位置決めピン54とが配置されている。
【0027】
固定ピン51は、蓋体5とリアカバー6とを固定するピンである。固定ピン51は、蓋体5の裏面5bのY軸方向の一方の端部であって、Z軸方向の中間部に配置されている。固定ピン51は、本体部511と、頭部512とが一体に形成されている。
【0028】
本体部511は、蓋体5の裏面5bから立設されている。本体部511の先端部には、頭部512が形成されている。
【0029】
図5に示すように、頭部512は、蓋体5をリアカバー6に組み付けた状態で、リアカバー6の裏面6bに露出する。図5は、実施形態に係る電子機器を示す斜視図である。頭部512は、本体部511より大径である。頭部512は、蓋体5をリアカバー6に組み付けた状態では、リアカバー6の取付孔61(図6参照)より大径である。このため、蓋体5は、取付孔61から前方に抜け出ることが抑えられる。
【0030】
本体部511および頭部512には、軸方向に沿って溝513が連通して形成されている。溝513があることにより、溝513を狭めるように、本体部511および頭部512をつまむことにより、リアカバー6の取付孔61より小径になり、取付孔61から引き抜くことが可能になる。このように構成された固定ピン51は、リアカバー6の取付孔61に対して変形可能な可撓性を有する。これにより、蓋体5は、リアカバー6に着脱可能である。
【0031】
固定ピン52は、固定ピン51と同様に形成されている。固定ピン52は、固定ピン51とY軸方向に離間して配置されている。固定ピン52は、蓋体5とリアカバー6とを固定するピンである。固定ピン52は、蓋体5の裏面5bのY軸方向の他方の端部であって、Z軸方向の中間部に配置されている。固定ピン52は、本体部521と、頭部522とが一体に形成されている。
【0032】
本体部521は、蓋体5の裏面5bから立設されている。本体部521の先端部には、頭部522が形成されている。
【0033】
図5に示すように、頭部522は、蓋体5をリアカバー6に組み付けた状態で、リアカバー6の裏面6bに露出する。頭部522は、本体部521より大径である。頭部522は、蓋体5をリアカバー6に組み付けた状態では、リアカバー6の取付孔62(図6参照)より大径である。このため、蓋体5は、取付孔62から前方に抜け出ることが抑えられる。
【0034】
本体部521および頭部522には、軸方向に沿って溝523が連通して形成されている。溝523があることにより、溝523を狭めるように、本体部521および頭部522をつまむことにより、リアカバー6の取付孔62より小径になり、取付孔62から引き抜くことが可能になる。このように構成された固定ピン52は、リアカバー6の取付孔62に対して変形可能な可撓性を有する。これにより、蓋体5は、リアカバー6に着脱可能である。
【0035】
位置決めピン53は、蓋体5とリアカバー6との組み付け時に位置決めするピンである。位置決めピン53は、蓋体5の裏面5bのY軸方向の一方の端部であって、Z軸方向の上方の端部に配置されている。
【0036】
位置決めピン54は、位置決めピン53と同様に配置されている。位置決めピン54は、位置決めピン53とY軸方向に離間して配置されている。位置決めピン54は、蓋体5とリアカバー6との組み付け時に位置決めするピンである。位置決めピン54は、蓋体5の裏面5bのY軸方向の他方の端部であって、Z軸方向の上方の端部に配置されている。
【0037】
図5を用いて、リアカバー6について説明する。リアカバー6は、表示パネル2と向かい合って配置される板状に形成されている。リアカバー6は、カバーパネル3において、表示パネル2が配置された面と反対側の面に配置される。リアカバー6には、取付孔61と、取付孔62と、位置決め孔63と、位置決め孔64と、取付孔65と、取付孔66と、取付孔67と、取付孔68とを備える。
【0038】
取付孔61は、固定ピン51が挿通される孔である。取付孔61は、リアカバー6のY軸方向の中央より一方側であって、Z軸方向の中間部に形成されている。
【0039】
取付孔62は、固定ピン52が挿通される孔である。取付孔62は、取付孔61とY軸方向に離間して配置されている。取付孔62は、リアカバー6のY軸方向の中央より他方側であって、Z軸方向の中間部に形成されている。
【0040】
位置決め孔63は、位置決めピン53が挿通される孔である。位置決め孔63は、リアカバー6のY軸方向の中央より一方側であって、Z軸方向の中央より一方側に形成さている。
【0041】
位置決め孔64は、位置決めピン54が挿通される孔である。位置決め孔64は、位置決め孔63とY軸方向に離間して配置されている。位置決め孔63は、リアカバー6のY軸方向の中央より他方側であって、Z軸方向の中央より一方側に形成さている。
【0042】
取付孔65は、雄ネジ13が挿通される孔である。取付孔65は、リアカバー6のY軸方向の一方の端部であって、Z軸方向の一方の端部に形成されている。
【0043】
取付孔66は、雄ネジ14が挿通される孔である。取付孔66は、取付孔65とY軸方向に離間して配置されている。取付孔66は、リアカバー6のY軸方向の他方の端部であって、Z軸方向の一方の端部に形成されている。
【0044】
取付孔67は、雄ネジ11が挿通される孔である。取付孔67は、リアカバー6のY軸方向の一方の端部であって、Z軸方向の他方の端部に形成されている。
【0045】
取付孔68は、雄ネジ12が挿通される孔である。取付孔68は、取付孔67とY軸方向に離間して配置されている。取付孔68は、リアカバー6のY軸方向の他方の端部であって、Z軸方向の他方の端部に形成されている。
【0046】
<電子機器の組み付け方法>
次に、図6ないし図8を用いて、電子機器1の組み付け方法と作用について説明する。図6は、実施形態に係る電子機器の組み付け手順を示す斜視図であり、蓋体およびリアカバーの組み付け手順を示す図である。図7は、実施形態に係る電子機器の組み付け手順を示す斜視図であり、表示パネルおよびカバーパネルの組み付け手順を示す図である。図8は、実施形態に係る電子機器の組み付け手順を示す斜視図である。
【0047】
図6を用いて、リアカバー6と蓋体5との組み付け工程について説明する。蓋体5の表面5aには、両面テープ4の一方の接着面が貼り付けられている。リアカバー6の表面6aと、蓋体5の裏面5bとを向かい合わせた状態で近づける。蓋体5の位置決めピン53とおよび位置決めピン54と、リアカバー6の位置決め孔63及び位置決め孔64に挿通して位置決めする。蓋体5の固定ピン51の頭部512及び固定ピン52の頭部522の幅を狭めるように抑えた状態で、リアカバー6の取付孔61及び取付孔62に挿通する。蓋体5の固定ピン51の頭部512及び固定ピン52の頭部522が、リアカバー6の取付孔61及び取付孔62から露出した後、頭部512及び頭部522の抑えを解放すると、頭部512及び頭部522が元の幅に復帰する。
【0048】
図7を用いて、表示パネル2とカバーパネル3との組み付け工程について説明する。表示パネル2の裏面2b側を、カバーパネル3の表面側に組み付ける。カバーパネル3の段差部33に、表示パネル2の裏面2bの周縁部2cを載置する。
【0049】
図8を用いて、図6において組み付けたリアカバー6および蓋体5と、図7において組み付けた表示パネル2およびカバーパネル3との組み付け工程について説明する。カバーパネル3の裏面3b側に、組み付けたリアカバー6および蓋体5を組み付ける。カバーパネル3の裏面3bと、リアカバー6との間には、蓋体5が挟まれた状態である。カバーパネル3の雌ネジ35、雌ネジ36、雌ネジ37および雌ネジ38と、リアカバー6の取付孔67と、取付孔68、取付孔65および取付孔66との位置を合わせて、雄ネジ11、雄ネジ12、雄ネジ13および雄ネジ14で締結する。
【0050】
このようにして、組み付けられた電子機器1は、蓋体5の固定ピン51と固定ピン52とが、取付孔61と取付孔62とから前方に抜け出ることが抑えられる。これにより、電子機器1は、車両の振動などにより、表示パネル2がリアカバー6から外れて、前方に抜け出ることが抑えられる。
【0051】
また、組み付けられた電子機器1は、蓋体5の固定ピン51と固定ピン52との幅を狭めるように抑えた状態で、取付孔61と取付孔62とから引き抜ける。電子機器1から、表示パネル2および蓋体5を取り外すことができる。
【0052】
<効果>
上述したように、本実施形態では、両面テープ4において、表示パネル2の裏面2bに接着する面と反対側の面に蓋体5が接着されている。本実施形態では、蓋体5は、リアカバー6の取付孔61、取付孔62に着脱可能な固定ピン51、固定ピン52を挿通して固定されている。本実施形態では、蓋体5は、カバーパネル3に対して着脱自在である。このようにして、本実施形態によれば、簡易な構成で表示パネルを組み付け可能にすることができる。
【0053】
本実施形態は、蓋体5は、カバーパネル3およびリアカバー6に対して着脱自在である。本実施形態によれば、電子機器1のメンテナンスを容易にできる。
【0054】
本実施形態は、固定部材は、リアカバー6の取付孔61、取付孔62に対して変形可能な可撓性を有する固定ピン51、固定ピン52である。本実施形態によれば、簡易な構成で表示パネルを着脱可能に組み付けることができる。
【0055】
本実施形態は、カバーパネル3とリアカバー6とは、雄ネジ11、雄ネジ12、雄ネジ13および雄ネジ14によって固定されている。本実施形態は、カバーパネル3とリアカバー6とが着脱自在である。本実施形態によれば、電子機器1のメンテナンスを容易にできる。
【0056】
本実施形態は、カバーパネル3の枠部31には、段差部33を備える。本実施形態では、段差部33には、クッション材を介して、表示パネル2の周縁部2cが載置されている。本実施形態によれば、カバーパネル3と表示パネル2との隙間を防ぐことができる。
【0057】
上記した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
【0058】
上記では、蓋体5をリアカバー6に固定する固定部材が固定ピン51と固定ピン52であるものとして説明したがこれに限定されない。蓋体5をリアカバー6に固定する固定部材は、締結部材であってもよい。
【符号の説明】
【0059】
1 電子機器
11 雄ネジ(締結部材)
12 雄ネジ(締結部材)
13 雄ネジ(締結部材)
14 雄ネジ(締結部材)
2 表示パネル
2a 表示面
2b 裏面
3 カバーパネル
31 枠部
32 壁部
33 段差部
4 両面テープ
5 蓋体
51 固定ピン(固定部材)
52 固定ピン(固定部材)
53 位置決めピン
54 位置決めピン
6 リアカバー
61 取付孔
62 取付孔
63 位置決め孔
64 位置決め孔
65 取付孔
66 取付孔
67 取付孔
68 取付孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8