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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025102421
(43)【公開日】2025-07-08
(54)【発明の名称】支援装置及び支援方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/00 20060101AFI20250701BHJP
【FI】
H05K13/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023219859
(22)【出願日】2023-12-26
(71)【出願人】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河合 浩平
(72)【発明者】
【氏名】深尾 和也
(72)【発明者】
【氏名】山下 幸宏
【テーマコード(参考)】
5E353
【Fターム(参考)】
5E353CC04
5E353CC16
5E353CC23
5E353CC25
5E353EE23
5E353EE36
5E353EE89
5E353LL04
5E353LL06
5E353QQ30
(57)【要約】
【課題】残部品を収容する収容体の保管環境をユーザ自ら選択したいという要望がある。
【解決手段】支援装置は、実装機に供給される複数の電子部品を収容する収容体の保管を支援する。支援装置は、実装機による第1の生産ロットの終了後に残った電子部品である残部品を収容する収容体の保管環境の選択をユーザから受け付ける選択受付部と、選択受付部が受け付けた選択にかかる保管環境に残部品を収容する収容体を保管した場合に残部品を第1の生産ロットよりも後の第2の生産ロットに使用可能であるか否かを、実装機による生産に関する生産関連情報に基づいて判定する判定部と、を備える。選択受付部は、実装機における収容体の設置場所又は実装機の近傍を含む近傍環境、残部品のフロアライフの減少を防ぐ防湿環境、残部品のフロアライフを回復させる回復環境、を少なくとも含む選択肢の中から保管環境の選択を受け付ける。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
実装機に供給される複数の電子部品を収容する収容体の保管を支援する支援装置であって、
前記実装機による第1の生産ロットの終了後に残った前記電子部品である残部品を収容する前記収容体の保管環境の選択をユーザから受け付ける選択受付部と、
前記選択受付部が受け付けた選択にかかる前記保管環境に前記残部品を収容する前記収容体を保管した場合に前記残部品を前記第1の生産ロットよりも後の第2の生産ロットに使用可能であるか否かを、前記実装機による生産に関する生産関連情報に基づいて判定する判定部と、を備え、
前記選択受付部は、前記実装機における前記収容体の設置場所又は前記実装機の近傍を含む近傍環境、前記残部品のフロアライフの減少を防ぐ防湿環境、前記残部品のフロアライフを回復させる回復環境、を少なくとも含む選択肢の中から前記保管環境の選択を受け付ける、支援装置。
【請求項2】
前記判定部による判定の結果をユーザへ報知する報知部をさらに備える、請求項1に記載の支援装置。
【請求項3】
前記判定部は、
前記保管環境として前記防湿環境が選択された場合、前記第2の生産ロットの開始から終了までの時間である第1時間と、前記残部品のフロアライフの残り時間である第2時間とを前記生産関連情報から取得し、
前記第1時間が前記第2時間よりも短ければ、前記防湿環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用可能であると判定し、
前記第1時間が前記第2時間よりも長ければ、前記防湿環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用不能であると判定する、請求項1または請求項2に記載の支援装置。
【請求項4】
前記判定部は、
前記保管環境として前記回復環境が選択された場合、前記第1の生産ロットの終了から前記第2の生産ロットの開始までの時間である第3時間と、前記回復環境において前記残部品のフロアライフを回復させるために必要な時間である第4時間とを前記生産関連情報から取得し、
前記第3時間が前記第4時間よりも長ければ、前記回復環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用可能であると判定する、請求項1または請求項2に記載の支援装置。
【請求項5】
前記判定部は、
前記第3時間が前記第4時間よりも短い場合、前記第2の生産ロットの開始から終了までの時間である第1時間と、前記残部品のフロアライフの残り時間である第2時間とを前記生産関連情報から取得し、
前記第1時間が前記第2時間よりも短ければ、前記回復環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用可能であると判定し、
前記第1時間が前記第2時間よりも長ければ、前記回復環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用不能であると判定する、請求項4に記載の支援装置。
【請求項6】
前記判定部は、
前記保管環境として前記近傍環境が選択された場合、前記第2の生産ロットの開始から終了までの時間である第1時間と、前記残部品のフロアライフの残り時間である第2時間と、前記第1の生産ロットの終了から前記第2の生産ロットの開始までの時間である第3時間と、を前記生産関連情報から取得し、
前記第1時間と前記第3時間との合計時間が前記第2時間よりも短ければ、前記近傍環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用可能であると判定し、
前記合計時間が前記第2時間よりも長ければ、前記近傍環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用不能であると判定する、請求項1または請求項2に記載の支援装置。
【請求項7】
前記判定部により、前記近傍環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用不能であると判定された場合に、前記合計時間が前記第2時間よりも短くなるように前記第2の生産ロットを含む前記実装機による生産計画を変更する変更部をさらに備える、請求項6に記載の支援装置。
【請求項8】
前記選択受付部は、前記残部品を収容する前記収容体毎に、前記保管環境の選択を受け付ける、請求項1に記載の支援装置。
【請求項9】
実装機に供給される複数の電子部品を収容する収容体の保管を支援する支援方法であって、
前記実装機による第1の生産ロットの終了後に残った前記電子部品である残部品を収容する前記収容体の保管環境の選択をユーザから受け付ける選択受付工程と、
前記選択受付工程で受け付けた選択にかかる前記保管環境に前記残部品を収容する前記収容体を保管した場合に前記残部品を前記第1の生産ロットよりも後の第2の生産ロットに使用可能であるか否かを、前記実装機による生産に関する生産関連情報に基づいて判定する判定工程と、を備え、
前記選択受付工程では、前記実装機における前記収容体の設置場所又は前記実装機の近傍を含む近傍環境、前記残部品のフロアライフの減少を防ぐ防湿環境、前記残部品のフロアライフを回復させる回復環境、を少なくとも含む選択肢の中から前記保管環境の選択を受け付ける、支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、電子部品の収容体の保管を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
回路基板に電子部品を実装する装置である実装機には、生産品目に応じて、複数種類の電子部品が供給される。電子部品は、リールやトレイ等の収容体に収容された状態で実装機に供給される。
【0003】
ある回の生産ロットが終了したとき、実装機にセットされた収容体には、使用されなかった電子部品が残存している。このような収容体を実装機にセットしたままにしておけば、次の生産ロットに使用することが可能となる。しかしながら、電子部品の中には、MSD(Moisture Sensitive Device)とよばれ、吸湿することによって劣化するという特性を持つものがある。このような電子部品には、フロアライフが定められている。そのため、次の生産ロットで使用される収容体を実装機にセットしたまま残しておくと、当該次の生産ロットが完了する前に、電子部品のフロアライフが尽きてしまうこともある。
【0004】
特許文献1には、管理コンピュータが、収容体に収容された電子部品の種類、残数及びフロアライフの残時間を記録している収容体データベースと、生産ロット毎に必要な電子部品の種類及び個数と生産ロットの予定開始時刻とを記録している生産計画データベースと、を用いて収容体に適した管理態様を決定する構成が開示されている。また、管理コンピュータは、決定した管理態様を外部に教示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】WO2014/080458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1によれば、フロアライフの残時間や生産ロットのスケジュール等に基づき、管理コンピュータにより、収容体に適した管理態様が決定される。一方で、残った電子部品を収容する収容体をどのような環境に保管すべきかを、ユーザ自ら選択したいという要望もある。本明細書は、このような要望に応えるための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書は、実装機に供給される複数の電子部品を収容する収容体の保管を支援する支援装置を開示する。前記支援装置は、前記実装機による第1の生産ロットの終了後に残った前記電子部品である残部品を収容する前記収容体の保管環境の選択をユーザから受け付ける選択受付部と、前記選択受付部が受け付けた選択にかかる前記保管環境に前記残部品を収容する前記収容体を保管した場合に前記残部品を前記第1の生産ロットよりも後の第2の生産ロットに使用可能であるか否かを、前記実装機による生産に関する生産関連情報に基づいて判定する判定部と、を備える。前記選択受付部は、前記実装機における前記収容体の設置場所又は前記実装機の近傍を含む近傍環境、前記残部品のフロアライフの減少を防ぐ防湿環境、前記残部品のフロアライフを回復させる回復環境、を少なくとも含む選択肢の中から前記保管環境の選択を受け付ける。
【0008】
前記構成によれば、前記選択受付部は、前記保管環境のユーザによる選択を、前記近傍環境、前記防湿環境及び前記回復環境を少なくとも含む選択肢の中から受け付ける。したがって、ユーザは、実装機が設置された施設内の状況や作業効率等を考慮して、前記保管環境を選択することができる。また、前記構成によれば、ユーザが選択した前記保管環境に前記収容体を保管した場合に、前記収容体に収容された前記残部品を前記第2の生産ロットに使用可能であるか否か、つまりユーザの選択が適切であるか否かが、前記判定部により判定される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実装システムを簡易的に示す図。
図2】管理コンピュータの構成を簡易的に示す図。
図3】支援方法を示すフローチャート。
図4】UI画面の一例を示す図。
図5】生産計画テーブルの一例を示す図。
図6】実装プログラムテーブルの一例を示す図。
図7】リールデータベースの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。
【0011】
本明細書に開示する支援装置は、前記判定部による判定の結果をユーザへ報知する報知部をさらに備えるとしてもよい。
前記構成によれば、前記判定の結果がユーザへ報知されるため、ユーザは、自身が行った前記保管環境の選択が適切であったか否かを認識することができる。
【0012】
本明細書に開示する支援装置では、前記判定部は、前記保管環境として前記防湿環境が選択された場合、前記第2の生産ロットの開始から終了までの時間である第1時間と、前記残部品のフロアライフの残り時間である第2時間とを前記生産関連情報から取得する。そして、前記判定部は、前記第1時間が前記第2時間よりも短ければ、前記防湿環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用可能であると判定し、前記第1時間が前記第2時間よりも長ければ、前記防湿環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用不能であると判定する、としてもよい。
前記構成によれば、前記判定部は、前記第1時間と前記第2時間とを比較することにより、ユーザによる前記防湿環境の選択が適切であるか否かを判定することができる。
【0013】
本明細書に開示する支援装置では、前記判定部は、前記保管環境として前記回復環境が選択された場合、前記第1の生産ロットの終了から前記第2の生産ロットの開始までの時間である第3時間と、前記回復環境において前記残部品のフロアライフを回復させるために必要な時間である第4時間とを前記生産関連情報から取得する。そして、前記判定部は、前記第3時間が前記第4時間よりも長ければ、前記回復環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用可能であると判定する、としてもよい。
前記構成によれば、前記判定部は、前記第3時間と前記第4時間とを比較することにより、ユーザによる前記回復環境の選択が適切であるか否かを判定することができる。
【0014】
本明細書に開示する支援装置では、前記判定部は、前記第3時間が前記第4時間よりも短い場合、前記第2の生産ロットの開始から終了までの時間である第1時間と、前記残部品のフロアライフの残り時間である第2時間とを前記生産関連情報から取得する。そして、前記判定部は、前記第1時間が前記第2時間よりも短ければ、前記回復環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用可能であると判定し、前記第1時間が前記第2時間よりも長ければ、前記回復環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用不能であると判定する、としてもよい。
前記構成によれば、前記判定部は、前記回復環境で前記残部品のフロアライフを十分に回復させることができない場合であっても、前記第1時間と前記第2時間とを比較することにより、ユーザによる前記回復環境の選択が実質的に問題無いか否かを判定することができる。
【0015】
本明細書に開示する支援装置では、前記判定部は、前記保管環境として前記近傍環境が選択された場合、前記第2の生産ロットの開始から終了までの時間である第1時間と、前記残部品のフロアライフの残り時間である第2時間と、前記第1の生産ロットの終了から前記第2の生産ロットの開始までの時間である第3時間と、を前記生産関連情報から取得する。そして、前記判定部は、前記第1時間と前記第3時間との合計時間が前記第2時間よりも短ければ、前記近傍環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用可能であると判定し、前記合計時間が前記第2時間よりも長ければ、前記近傍環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用不能であると判定する、としてもよい。
前記構成によれば、前記判定部は、前記合計時間と前記第2時間とを比較することにより、ユーザによる前記近傍環境の選択が適切であるか否かを判定することができる。
【0016】
本明細書に開示する支援装置では、前記判定部により、前記近傍環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用不能であると判定された場合に、前記合計時間が前記第2時間よりも短くなるように前記第2の生産ロットを含む前記実装機による生産計画を変更する変更部をさらに備える、としてもよい。
前記構成によれば、前記実装機が前記変更部により変更された前記生産計画に従うことにより、前記近傍環境に保管した場合の前記収容体における前記残部品を前記第2の生産ロットに使用することが可能となる。
【0017】
本明細書に開示する支援装置では、前記選択受付部は、前記残部品を収容する前記収容体毎に、前記保管環境の選択を受け付けるとしてもよい。
前記構成によれば、ユーザは、例えばフロアライフの残り時間の違い等を考慮して、前記収容体毎に前記保管環境を選択することができる。
【0018】
本明細書が開示する技術のカテゴリーは支援装置に限らない。本明細書は、実装機に供給される複数の電子部品を収容する収容体の保管を支援する支援方法を開示する。支援方法は、前記実装機による第1の生産ロットの終了後に残った前記電子部品である残部品を収容する前記収容体の保管環境の選択をユーザから受け付ける選択受付工程と、前記選択受付工程で受け付けた選択にかかる前記保管環境に前記残部品を収容する前記収容体を保管した場合に前記残部品を前記第1の生産ロットよりも後の第2の生産ロットに使用可能であるか否かを、前記実装機による生産に関する生産関連情報に基づいて判定する判定工程と、を備える。そして、前記選択受付工程では、前記実装機における前記収容体の設置場所又は前記実装機の近傍を含む近傍環境、前記残部品のフロアライフの減少を防ぐ防湿環境、前記残部品のフロアライフを回復させる回復環境、を少なくとも含む選択肢の中から前記保管環境の選択を受け付ける。
【実施例0019】
図面を参照して、実施例を説明する。各図は例示に過ぎず、本実施例は図示した内容に限定されない。また、各図は例示であるため、図示する形状が正確でなかったり、一部が省略されていたりする。
【0020】
図1は、本実施例にかかる実装システム1を示している。実装システム1は、回路基板28に電子部品18を実装し、電子回路を生産するシステムである。実装システム1は、実装機10と管理コンピュータ50とを含んでいる。実装システム1は、読取装置40を含んでいてもよい。読取装置40は、バーコード、二次元コード、RFタグ、ICタグ等の読取対象物に記録された情報を非接触で読み取ることが可能なリーダである。管理コンピュータ50は、実装機10及び読取装置40との間で有線または無線により通信可能に構成されている。
【0021】
実装機10は、回路基板28に電子部品18を実装する装置である。実装機10は、表面実装機、部品実装機、チップマウンタ等とも称される。実装機10は、実装ヘッド14と、実装ヘッド14へ電子部品18を供給する複数の部品供給装置26を備えている。複数の部品供給装置26は、図1の紙面に垂直な方向に配列されている。そのため、図1では一つの部品供給装置26のみが図示されている。各々の部品供給装置26は、実装機10のステージ30に対して着脱可能に取り付けられている。実装ヘッド14は、移動ロボット12によって支持されており、部品供給装置26が供給する電子部品18を、回路基板28上の実装位置へ搬送して載置する。
【0022】
部品供給装置26には、リール24が取り付けられている。リール24は、巻き取られたキャリアテープ20上に、複数の電子部品18を収容している。以下では、リール24を電子部品18の収容体と捉えて説明を続けるが、収容体は、トレイ等、リール24以外の物であってもよい。部品供給装置26は、キャリアテープ20を所定量ずつ送り出すことによって、電子部品18を実装ヘッド14へ一つずつ供給する。実装機10では、一つの生産品目(即ち、一つの回路基板28)に対して、複数種類の電子部品18を供給する。そのため、生産品目に応じて、複数種類の電子部品18のリール24が、複数の部品供給装置26にそれぞれセットされる。各々のリール24には、リール24毎の識別情報を記録する読取対象物、例えばバーコード22が付されている。
【0023】
実装機10では、ある一の生産ロット(第1の生産ロット)が終了したときに、それよりも後の生産ロット(第2の生産ロット)のために、リール24を取り替える段取り作業が行われる。第1の生産ロットが終了したときに、実装機10にセットされている各々のリール24に残った電子部品18を「残部品」と呼ぶことにする。実装機10にセットされた複数のリール24のうち、残部品を第2の生産ロットで使用可能なものについては、実装機10にセットしたまま残しておけば、段取り作業の一部を省略できる。一方で、上述したように電子部品18には、フロアライフが定められているものがあり、フロアライフが定められた残部品はフロアライフが尽きる前に回路基板28へ実装される必要がある。フロアライフとは、電子部品18の使用期限を示す指標の一種であり、電子部品18が所定湿度以上の環境下に耐えうる期間を意味する。
【0024】
図2は、管理コンピュータ50の構成等を簡易的に示している。管理コンピュータ50は、制御部52および記憶部54を含む。制御部52は、CPU等のプロセッサやメモリを有し、プロセッサがメモリ等に記憶されたプログラムに従った演算処理を実行することにより、選択受付部52a、判定部52b、報知部52c、変更部52d等の各種機能部を実現する。記憶部54には、実装機10による生産に関する「生産関連情報55」を始めとした、制御部52が必要とする各種データやプログラムが記憶されている。記憶部54は、例えば、管理コンピュータ50に内蔵された記憶媒体により構成される。制御部52が有するメモリの少なくとも一部を記憶部54と捉えてもよい。あるいは、記憶部54は、管理コンピュータ50と通信可能に接続された外部の記憶媒体であってもよい。
【0025】
図2によれば、管理コンピュータ50には、読取装置40、入力装置60、表示装置16が接続されている。入力装置60は、ユーザからの入力を受け付けるための手段であり、例えば、マウスやキーボード、その他、ユーザが操作可能なスイッチ類等である。表示装置16は、視覚情報を表示するための手段であり、図1によれば実装機10に取り付けられている。ただし、表示装置16の設置場所は問わない。表示装置16は複数有ってもよい。表示装置16がタッチパネルとして機能する場合、表示装置16を入力装置60の一部と捉えてもよい。入力装置60や表示装置16を、管理コンピュータ50の構成の一部と捉えてもよい。
【0026】
本実施例にかかる制御部52を有する装置が、実装機10に供給される複数の電子部品18を収容する収容体の保管を支援する「支援装置」である。そのため、管理コンピュータ50は支援装置の一例に該当する。支援装置は、モバイル型のコンピュータであってもよい。
【0027】
図3は、本実施例において制御部52が実行する支援方法を、フローチャートにより示している。ステップS100では、制御部52は、リール24の保管環境の選択をユーザから受け付けるためのUI画面17を表示装置16へ表示させる。UIは、ユーザインターフェイスの略である。制御部52は、例えば、リール24の識別情報が外部からの入力により特定されたことを契機として、UI画面17を表示装置16に表示させる。
【0028】
例えば、ユーザが、第1の生産ロットが終了したとき、残部品を収容するリール24に付されたバーコード22を、読取装置40を用いて読み取る。読取装置40がバーコード22を読み取ると、バーコード22に記録されたリール24の識別情報が、読取装置40から管理コンピュータ50へ送信される。制御部52は、読取装置40から送信されたリール24の識別情報を受信すると、当該識別情報で識別されるリール24を対象とした保管環境の選択を受け付けるためのUI画面17を、表示装置16に表示させる。このような、残部品を有し、保管環境の選択対象とするリール24を「対象リール24」と呼ぶことにする。むろん、リール24の識別情報の入手経路は読取装置40に限られない。例えば、リール24の識別情報は、ユーザが入力装置60を操作して管理コンピュータ50に対して手入力されてもよいし、実装機10が管理コンピュータ50へ送信するとしてもよい。
【0029】
ステップS110では、選択受付部52aは、対象リール24の保管環境の選択をユーザから受け付ける。ステップS110は「選択受付工程」の一例に該当する。本実施例では、選択受付部52aは、「ラインサイド」、「ドライボックス」、「ドライオーブン」を少なくとも含む複数の選択肢の中から、保管環境の選択を受け付けることが可能である。
【0030】
図4は、UI画面17の一例を示している。UI画面17には選択肢が列挙されており、ユーザは、入力装置60を介してこれら選択肢の中から任意に保管環境を選択することができる。UI画面17には、対象リール24の識別番号等が併せて表示されてもよい。ラインサイドは、実装機10における収容体の設置場所又は実装機10の近傍を含む「近傍環境」を意味する。つまり、残部品を収容するリール24を実装機10にセットしたままにしておく、もしくは、実装機10の傍の棚等に置く、といった状況がラインサイドへの保管である。ラインサイドにおいては、残部品のフロアライフは時間経過に応じて減少していく。
【0031】
ドライボックスは「防湿環境」を意味する。残部品を収容するリール24をドライボックス内に保管すれば、残部品のフロアライフの減少を防ぐことができる。ドライオーブンは「回復環境」に該当する。残部品を収容するリール24をドライオーブン内に保管すれば、ベーク処理によって、残部品のフロアライフを回復させることができる。図4では特に示していないが、ユーザは、これら三つ以外の選択肢を保管環境として選択することも可能である。
【0032】
ステップS120~S280では、判定部52bは、ステップS110で選択された保管環境に対象リール24を保管した場合に残部品を第1の生産ロットよりも後の第2の生産ロットに使用可能であるか否かを、生産関連情報55に基づいて判定する。ステップS120~S280は「判定工程」の一例に該当する。
【0033】
ステップS120では、判定部52bは、ステップS110で選択された保管環境がドライボックスであるか否かにより処理を分岐する。判定部52bは、選択された保管環境がドライボックスであれば“Yes”の判定からステップS130へ進み、選択された保管環境がドライボックスでなければ“No”の判定からステップS170へ進む。
【0034】
ステップS130では、判定部52bは、第2の生産ロットの開始から終了までの時間である「第1時間」と、対象リール24に収容された残部品のフロアライフの残り時間である「第2時間」とを、記憶部54が記憶する生産関連情報55から取得する。生産関連情報55には、実装機10が実行する生産ロット毎の詳細な条件や時刻、リール24毎のフロアライフの残り時間等、実装機10による生産に必要な種々の情報が含まれている。
【0035】
例として、生産関連情報55には、図5,6,7に示すような生産計画テーブル56、実装プログラムテーブル57、リールデータベース58が含まれている。図5に示すように、生産計画テーブル56には、生産ロット(A欄)毎に、生産対象である回路基板28の種類(B欄)、生産数量(C欄)、開始時刻(D欄)、終了時刻(E欄)及びその他の情報が記録されている。図6に示すように、実装プログラムテーブル57は、回路基板28の種類毎に用意されており、各々の実装プログラムテーブル57には、実装の順序(H欄)に沿って、実装の時間(I欄)、実装される電子部品18の種類(J欄)、回路基板28上の実装位置(K欄)、及びその他の情報が記録されている。
【0036】
図7に示すように、リールデータベース58には、リール24に割り当てられた識別情報であるリールID(M欄)毎に、収容されている電子部品18の種類(N欄)、電子部品18の残数(O欄)、電子部品18のフロアライフの残時間(P欄)等が記録されている。O欄およびP欄の情報は、既に実行された生産ロットやこれまでの時間経過に基づいて算出された、現時点での最新値と解してよい。本実施例では、生産関連情報55については、図3の説明に必要な範囲で言及する。生産関連情報55に含まれるデータの態様は、図5,6,7に示す通りでなくてもよい。
【0037】
判定部52bは、生産関連情報55を参照し、第1の生産ロットよりも後に実行される生産ロットであって、対象リール24が収容する種類の電子部品18を必要とする生産ロットのうち、最も早い順番で実行される生産ロットを第2の生産ロットと認識する。そして、判定部52bは、生産関連情報55を参照し、第2の生産ロットの開始から終了までの時間を第1時間として取得する。また、判定部52bは、生産関連情報55を参照し、対象リール24が収容する電子部品18のフロアライフの残り時間を、第2時間として取得する。
【0038】
ステップS140では、判定部52bは、第1時間と第2時間とを比較し、第1時間が第2時間よりも短ければ“Yes”の判定からステップS150へ進む。一方、判定部52bは、第1時間が第2時間より長ければ、ステップS140の“No”の判定からステップS160へ進む。なお、ステップS140や後述するステップS190等において、比較する二つの時間の長さが等しいことが稀にあるが、そのような場合に対し、プログラムとして“Yes”、“No”どちらを選ぶ設計であってもよい。
【0039】
ステップS150では、判定部52bは、ドライボックスに保管した場合の対象リール24における残部品を第2の生産ロットに使用可能であると判定し、ステップS290へ進む。一方、ステップS160では、判定部52bは、ドライボックスに保管した場合の対象リール24における残部品を第2の生産ロットに使用不能であると判定し、ステップS290へ進む。
【0040】
ステップS170では、判定部52bは、ステップS110で選択された保管環境がドライオーブンであるか否かにより処理を分岐する。判定部52bは、選択された保管環境がドライオーブンであれば“Yes”の判定からステップS180へ進み、選択された保管環境がドライオーブンでなければ“No”の判定からステップS250へ進む。
【0041】
ステップS180では、判定部52bは、第1の生産ロットの終了から第2の生産ロットの開始までの時間である「第3時間」と、ドライオーブンにおいて残部品のフロアライフを回復させるために必要な時間である「第4時間」とを、生産関連情報55から取得する。第4時間は、ドライオーブンが実行するベーク処理に要する時間と言え、予め決められた時間である。図示はしていないが、第4時間の情報も生産関連情報55に含まれているものとする。
【0042】
ステップS190では、判定部52bは、第3時間と第4時間とを比較し、第3時間が第4時間よりも長ければ“Yes”の判定からステップS200へ進む。一方、判定部52bは、第3時間が第4時間より短ければ、ステップS190の“No”の判定からステップS210へ進む。ステップS200では、判定部52bは、ドライオーブンに保管した場合の対象リール24における残部品を第2の生産ロットに使用可能であると判定し、ステップS290へ進む。
【0043】
第3時間が第4時間よりも短い場合であっても、ドライオーブンが保管環境として不適切であるとは直ちには言えない。ドライオーブンにおいては、少なくとも残部品のフロアライフの減少は止まる。そのため、判定部52bは、ステップS190“No”の後、第1時間と第2時間との比較を行う。ステップS210,S220は、ステップS130,S140と同じ処理であるため、説明を省略する。ステップS220の“Yes”から進んだステップS230では、判定部52bは、ドライオーブンに保管した場合の対象リール24における残部品を第2の生産ロットに使用可能であると判定し、ステップS290へ進む。一方、ステップS220の“No”から進んだステップS240では、判定部52bは、ドライオーブンに保管した場合の対象リール24における残部品を第2の生産ロットに使用不能であると判定し、ステップS290へ進む。
【0044】
図3では説明を簡単にするために、判定部52bはステップS170で“No”と判定したとき、選択された保管環境はラインサイドであると自動的に判定し、ステップS250へ進むフローチャートとしている。ただし、ユーザが選択可能な保管環境が四つ以上有る場合、判定部52bは、選択された保管環境がラインサイドであることを確認した上でステップS250へ進む。ステップS250では、判定部52bは、第1時間、第2時間および第3時間を生産関連情報55から取得する。
【0045】
ステップS260では、判定部52bは、第1時間と第3時間との「合計時間」と、第2時間とを比較し、合計時間が第2時間よりも短ければ“Yes”の判定からステップS270へ進む。一方、判定部52bは、当該合計時間が第2時間より長ければ、ステップS260の“No”の判定からステップS280へ進む。ステップS270では、判定部52bは、ラインサイドに保管した場合の対象リール24における残部品を第2の生産ロットに使用可能であると判定し、ステップS290へ進む。一方、ステップS280では、判定部52bは、ラインサイドに保管した場合の対象リール24における残部品を第2の生産ロットに使用不能であると判定し、ステップS290へ進む。
【0046】
ステップS290では、報知部52cは、判定部52bによる判定の結果をユーザへ報知して、図3のフローチャートを終了する。つまり、報知部52cは、判定部52bによるステップS150,S160,S200,S230,S240,S270,S280のいずれかの判定の結果を、表示装置16に表示させることでユーザに報知する。むろん、報知は、図示しないスピーカによる音声出力を用いてもよい。ステップS290を報知工程と称してもよい。このような構成によれば、ユーザは、自身が選択した保管環境へ対象リール24を保管することが適切であるか否かを知ることができる。ユーザは、保管環境の選択が適切であれば、自身の選択通りの保管環境へ対象リール24を保管し、第2の生産ロットへ備えればよい。一方、保管環境の選択が不適切であれば、ユーザは、保管環境の選択をやり直したり、残部品を収容する対象リール24を破棄したりすることができる。
【0047】
報知部52cによる上述の報知には、ユーザへの更なる案内や提案が含まれていてもよい。例えば、保管環境としてラインサイドが選択された結果が不適切である場合、つまりステップS280の判定が行われた場合、報知部52cは、ステップS280の判定結果と共に、保管環境としてドライボックスやドライオーブンを推奨する旨をユーザへ案内してもよい。また、例えば、保管環境としてドライオーブンが選択された結果が不適切である場合、つまりステップS240の判定が行われた場合、報知部52cは、ステップS240の判定結果と共に、残部品を収容する対象リール24を破棄する旨をユーザへ案内してもよい。
【0048】
本実施例にかかる支援方法は、図3のフローチャートの通りでなくてもよく、実質的に同等の効果を奏するものであれば、異なるフローチャートであってもよい。例えば、選択された保管環境が何であるかを判定する処理(ステップS120,S170)の順序は図示した通りである必要はない。
【0049】
これまでは、ユーザがある一つの対象リール24について保管環境を選択する場面について説明を行ったが、ユーザは、複数のリール24のそれぞれを対象リール24として保管環境を選択してもよい。つまり、選択受付部52aは、残部品を収容するリール24毎に保管環境の選択を受け付けることが可能である。選択受付部52aは、UI画面17を介して対象リール24毎に保管環境の選択を受け付け、判定部52bは、対象リール24毎に、選択された保管環境が残部品の後の使用のために適切であるか否かを上述のように判定すればよい。
【0050】
ユーザは、複数の対象リール24について、まとめて同じ保管環境を選択してもよい。まとめて同じ保管環境を選択することで、選択の手間が減る。選択受付部52aは、残部品を収容する複数のリール24について、同じ保管環境の選択をまとめて受け付ける。選択された保管環境が同じであっても、対象リール24によって、残部品のフロアライフの残り時間や第2の生産ロットの時間的条件等が異なるため、判定部52bによる判定結果も異なるものとなる。
【0051】
あるいは、ユーザがリール24を特定せずに予め保管環境を選択し、選択受付部52aは、このような保管環境の選択を受け付けるとしてもよい。そして、判定部52bは、例えば、ある一の生産ロット(第1の生産ロット)が終了したタイミングで、残部品を収容する各リール24について、前記選択されている保管環境に保管した場合に残部品を第2の生産ロットに使用可能であるか否かを判定し、判定結果を報知部52cがユーザに報知するとしてもよい。
【0052】
残部品を収容するリール24をドライボックスやドライオーブンへ移動するために要する時間等、生産現場での実情を考慮し、判定部52bは、これまでに説明した各時間を所定の係数で補正した上で比較を行うとしてもよい。例えば、判定部52bは、ステップS140やステップS220の判定に用いる、フロアライフの残り時間である第2時間については、生産関連情報55から取得した値を、係数を用いてより小さい値に補正した上で第1時間と比較するとしてもよい。また例えば、判定部52bは、ステップS190の判定に用いる、第1の生産ロットの終了から第2の生産ロットの開始までの時間である第3時間について、生産関連情報55から取得した値を、係数を用いてより小さい値に補正した上で第4時間と比較するとしてもよい。
【0053】
このように本実施例の支援装置によれば、ユーザは、実装機10が設置された施設内の状況や作業効率等を考慮して、残部品を収容する収容体の保管環境を、ラインサイド(近傍環境の一例)、ドライボックス(防湿環境の一例)、ドライオーブン(回復環境の一例)といった選択肢の中から任意に選択することができる。また、ユーザが選択した保管環境に残部品を収容する収容体を保管した場合に残部品を第2の生産ロットに使用可能であるか否かが自動的に判定されるため、ユーザの選択を適切に支援することができる。
【0054】
変形例を説明する。支援装置は、変更部52dを有するとしてもよい。図3では、変更部52dが実行する処理をステップS285として鎖線で記載している。
当該変形例では、ラインサイドに保管した場合の対象リール24における残部品を第2の生産ロットに使用不能であると判定部52bが判定した場合(ステップS280)、変更部52dがステップS285を実行する。
【0055】
ステップS285では、変更部52dは、第1時間と第3時間との合計時間が第2時間よりも短くなるように第2の生産ロットを含む実装機10による生産計画を変更する。変更部52dは、例えば、第1の生産ロットの終了から第2の生産ロットの開始までの時間である第3時間を短縮する。つまり、第2の生産ロットの開始時刻を早めることで、結果的に前記合計時間が第2時間を下回るようにする。変更部52dは、例えば、生産計画テーブル56の一部の情報を書き換えることにより、このような変更を実現する。制御部52は、書き換えられた生産計画テーブル56を含む生産関連情報55に基づき、以後、実装機10へ指令を出して各生産ロットを制御する。このような構成によれば、実装機10が変更部52dにより変更された生産計画に従うことで、ラインサイドに保管された対象リール24における残部品を第2の生産ロットに使用することが可能となる。そのため、ユーザの負担が軽減されるとともに、残部品の廃棄を避けることができる。
【0056】
当該変形例において、ステップS285の後、報知部52cはステップS290を実行してもよい。ステップS285を経たステップS290では、報知部52cは、生産計画が変更されたことより、ラインサイドに保管した対象リール24における残部品を第2の生産ロットに使用可能となった旨を報知すればよい。
【0057】
以上、本明細書に開示の技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0058】
1:実装システム
10:実装機
12:移動ロボット
14:実装ヘッド
16:表示装置
17:UI画面
18:電子部品
20:キャリアテープ
22:バーコード
24:リール
26:部品供給装置
28:回路基板
30:ステージ
40:読取装置
50:管理コンピュータ
52:制御部
52a:選択受付部
52b:判定部
52c:報知部
52d:変更部
54:記憶部
55:生産関連情報
56:生産計画テーブル
57:実装プログラムテーブル
58:リールデータベース
60:入力装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7