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特開2025-102789無線通信のための電子機器、方法及び基地局
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025102789
(43)【公開日】2025-07-08
(54)【発明の名称】無線通信のための電子機器、方法及び基地局
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/23 20230101AFI20250701BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20250701BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20250701BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W72/1268
H04W28/04 110
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2025034898
(22)【出願日】2025-03-05
(62)【分割の表示】P 2022548510の分割
【原出願日】2021-02-08
(31)【優先権主張番号】202010093281.5
(32)【優先日】2020-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】崔▲タオ▼
(57)【要約】      (修正有)
【課題】無線通信のための電子機器、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【解決手段】無線通信のための電子機器100は、電子機器にサービスを提供する基地局に対して、1番目の伝送からrepK番目のアップリンク伝送までのアップリンク伝送をrepK回再送するための第1の冗長バージョンパターンの無線リソース制御構成を、基地局から受信し、repK回再送のうちn番目の伝送について、冗長バージョン番号を(mod(n-1,4)+1)番目の値に基づいて決定し、冗長バージョン番号を用いてn番目の伝送を実行する1つ又は複数の処理回路によって、伝送部102及び決定部104を実現する。repKは、基地局から受信された第1の繰り返し伝送回数であり、nは、1以上且つrepK以下の整数である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための電子機器であって、
前記電子機器にサービスを提供する基地局へ1番目からrepK番目までの伝送ブロッ
クを含む繰り返し伝送を行う場合に、前記基地局によって構成された前記繰り返し伝送の
ための所定の連続時間領域位置のうちの最初のn-1個の連続時間領域位置が利用できな
い場合にn番目の時間領域位置が利用可能であることが検出された際に、前記n番目の時
間領域位置から開始して、前記1番目から前記repK番目までの伝送ブロックのうちの
少なくとも一部の伝送ブロックの繰り返し伝送を行い、
前記基地局から受信された第1の冗長バージョンパターンに基づいて、伝送された各伝
送ブロックに対応する冗長バージョン番号を決定するように構成される処理回路を含み、
repKは、前記基地局から受信された第1の繰り返し伝送回数であり、nは、1以上
且つrepK以下の整数である、電子機器。
【請求項2】
前記処理回路は、前記第1の冗長バージョンパターンにおける(mod(n-1,4)
+1)番目のデータをn番目の伝送ブロックに対応する冗長バージョン番号とする、よう
に構成され、mod()は、剰余演算である、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記処理回路は、前記所定の連続時間領域位置のうちの前記最初のn-1個の連続時間
領域位置で前記1番目から前記repK番目までの伝送ブロックのうちの最初のn-1個
の伝送ブロックの伝送を放棄し、前記所定の連続時間領域位置のうちの前記n番目の時間
領域位置から開始して、少なくともn番目の伝送ブロックを伝送するように構成される、
請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記処理回路は、
前記所定の連続時間領域位置の利用可能な時間領域位置で前記n番目から前記repK
番目までの伝送ブロックを順次伝送した後に、前記所定の連続時間領域位置が属する時間
領域周期内にi個の追加の利用可能な時間領域位置があることが検出された場合に、前記
i個の追加の利用可能な時間領域位置を利用して放棄された最初のn-1個の伝送ブロッ
クのうちの最初のi個の伝送ブロックを順次伝送し、
前記時間領域周期と同じタイプの次の時間領域周期内の利用可能な時間領域位置で前記
1番目から前記repK番目までの伝送ブロックのうちの前記時間領域周期内に送信され
なかった伝送ブロックを順次伝送するか、又は前記送信されなかった伝送ブロックの伝送
を放棄するように構成され、
iは、0以上且つn-1以下である、請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記処理回路は、前記所定の連続時間領域位置のうちのn番目の時間領域位置から開始
して、少なくとも1番目の伝送ブロックを伝送するように構成される、請求項1又は2に
記載の電子機器。
【請求項6】
前記処理回路は、前記1番目の伝送ブロックを伝送した後に、前記所定の連続時間領域
位置が属する時間領域周期内にrepK-1個以上の利用可能な時間領域位置があること
が検出された場合に、前記時間領域周期内に2番目から前記repK番目までの伝送ブロ
ックを順次伝送するように構成される、請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記処理回路は、
前記1番目の伝送ブロックを伝送した後に、前記所定の連続時間領域位置が属する時間
領域周期内にj個の利用可能な時間領域位置があることが検出された場合に、前記j個の
利用可能な時間領域位置で2番目の伝送ブロックからのj個の伝送ブロックを順次伝送し

前記時間領域周期と同じタイプの次の時間領域周期内に前記1番目から前記repK番目
までの伝送ブロックのうちの前記時間領域周期内に送信されなかった伝送ブロックを順次
伝送するか、又は前記送信されなかった伝送ブロックの伝送を放棄するように構成され、
jは、0以上且つrepK-1未満である、請求項5に記載の電子機器。
【請求項8】
前記処理回路は、前記第1の繰り返し伝送回数repKを前記電子機器が選択された第
2の繰り返し伝送回数repK’に修正し、前記第1の冗長バージョンパターンを前記電
子機器が選択された第2の冗長バージョンパターンに修正するように構成される、請求項
1に記載の電子機器。
【請求項9】
前記処理回路は、前記第2の冗長バージョンパターンにおける(mod(m-1,4)
+1)番目のデータをm番目の伝送ブロックに対応する冗長バージョン番号とする、よう
に構成され、mod()は、剰余演算であり、mは、1以上且つrepK’以下の整数で
ある、請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記処理回路は、前記所定の連続時間領域位置が属する時間領域周期内にrepK’個
以上の利用可能な時間領域位置があることが検出された場合に、前記所定の連続時間領域
位置のうちのn番目の時間領域位置から開始して、前記時間領域周期内に前記1番目から
repK’番目までの伝送ブロックを順次伝送するように構成される、請求項8又は9に
記載の電子機器。
【請求項11】
前記処理回路は、
前記所定の連続時間領域位置が属する時間領域周期内にk個の利用可能な時間領域位置
があることが検出された場合に、前記所定の連続時間領域位置のうちの前記n番目の時間
領域位置から開始して、前記時間領域周期内に前記1番目からk番目までの伝送ブロック
を順次伝送し、
前記時間領域周期と同じタイプの次の時間領域周期内に前記1番目からrepK’番目
までの伝送ブロックのうちの前記時間領域周期内に送信されなかった伝送ブロックを順次
伝送するか、又は前記送信されなかった伝送ブロックの伝送を放棄するように構成され、
kは、0以上且つrepK’未満である、請求項8又は9に記載の電子機器。
【請求項12】
前記処理回路は、前記所定の連続時間領域位置が属する時間領域周期内の残りの利用可
能な時間領域位置の数に基づいて、前記第2の繰り返し伝送回数repK’及び前記第2
の冗長バージョンパターンを選択する、ように構成される、請求項8~11のいずれか1
つに記載の電子機器。
【請求項13】
前記処理回路は、前記第2の繰り返し伝送回数repK’及び前記第2の冗長バージョ
ンパターンをアップリンク制御指示UCIに追加して前記基地局に伝送するように構成さ
れる、請求項8~12のいずれか1つに記載の電子機器。
【請求項14】
前記第2の繰り返し伝送回数repK’は、前記第1の繰り返し伝送回数repKと等
しくない、及び/又は、前記第2の冗長バージョンパターンは、前記第1の冗長バージョ
ンパターンと等しくない、請求項8~13のいずれか1つに記載の電子機器。
【請求項15】
前記処理回路は、ライセンスのないバンドでスケジューリングフリーの方式により伝送
ブロックの繰り返し伝送を行うように構成される、請求項1~14のいずれか1つに記載
の電子機器。
【請求項16】
電子機器にサービスを提供する基地局へ1番目からrepK番目までの伝送ブロックを
含む繰り返し伝送を行う場合に、前記基地局によって構成された前記繰り返し伝送のため
の所定の連続時間領域位置のうちの最初のn-1個の連続時間領域位置が利用できない場
合にn番目の時間領域位置が利用可能であることが検出された際に、前記n番目の時間領
域位置から開始して、前記1番目から前記repK番目までの伝送ブロックのうちの少な
くとも一部の伝送ブロックの繰り返し伝送を行うことを含み、
前記基地局から受信された第1の冗長バージョンパターンに基づいて、伝送された各伝
送ブロックに対応する冗長バージョン番号を決定し、
repKは、前記基地局から受信された第1の繰り返し伝送回数であり、nは、1以上
且つrepK以下の整数である、無線通信のための方法。
【請求項17】
実行される場合に請求項16に記載の無線通信のための方法を実行させるコンピュータ
実行可能な命令が記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年02月14日に中国特許庁に提出された、出願番号が20201
0093281.5であり、発明の名称が「無線通信のための電子機器及び方法、コンピ
ュータ読み取り可能な記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容
を引用する。
【0002】
本開示は、無線通信技術の分野に関し、具体的に、ライセンスのないバンドでスケジュ
ーリングフリーの方式により伝送ブロックの繰り返し伝送を行うことに関する。より具体
的に、無線通信のための電子機器及び方法、ならびにコンピュータ読み取り可能な記憶媒
体に関する。
【背景技術】
【0003】
ライセンスのないバンドでの通信は、チャネル占有の公正な競争メカニズムを採用し、
ユーザー機器は、基地局による利用可能なリソースに関する構成情報を取得した後に、チ
ャネルアイドル検出を実行し、事前構成されたリソースを占有してデータ伝送しようとす
る。しかしながら、チャネルにアクセスし得る事前構成された位置でチャネルがビジーで
あることを発見すると、ユーザー機器は、基地局によって事前構成されたチャネルリソー
スでデータを送信することができない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
以下では、本発明に関する簡単な概説を説明して、本発明のある局面に関する基本的理
解を提供する。この概説が本発明に関する取り尽くし的概説ではないと理解すべきである
。それは、本発明の肝心又は重要の部分を意図的に特定することではなく、本発明の範囲
を意図的に限定することでもない。その目的は、簡素化の形式で、ある概念を提供して、
後に論述するより詳しい技術の前述とするものである。
【0005】
本開示の一局面によれば、電子機器にサービスを提供する基地局へ1番目からrepK
番目までの伝送ブロックを含む繰り返し伝送を行う場合に、基地局によって構成された繰
り返し伝送のための所定の連続時間領域位置のうちの最初のn-1個の連続時間領域位置
が利用できない場合にn番目の時間領域位置が利用可能であることが検出された際に、n
番目の時間領域位置から開始して、1番目からrepK番目までの伝送ブロックのうちの
少なくとも一部の伝送ブロックの繰り返し伝送を行い、基地局から受信された第1の冗長
バージョンパターンに基づいて、伝送された各伝送ブロックに対応する冗長バージョン番
号を決定する、ように構成される処理回路を含み、repKは、基地局から受信された第
1の繰り返し伝送回数であり、nは、1以上且つrepK以下の整数である、無線通信の
ための電子機器を提供する。
【0006】
本開示の他の局面によれば、電子機器にサービスを提供する基地局へ1番目からrep
K番目までの伝送ブロックを含む繰り返し伝送を行う場合に、基地局によって構成された
繰り返し伝送のための所定の連続時間領域位置のうちの最初のn-1個の連続時間領域位
置が利用できない場合にn番目の時間領域位置が利用可能であることが検出された際に、
n番目の時間領域位置から開始して、1番目からrepK番目までの伝送ブロックのうち
の少なくとも一部の伝送ブロックの繰り返し伝送を行うことを含み、基地局から受信され
た第1の冗長バージョンパターンに基づいて、伝送された各伝送ブロックに対応する冗長
バージョン番号を決定し、repKは、基地局から受信された第1の繰り返し伝送回数で
あり、nは、1以上且つrepK以下の整数である、無線通信のための方法を提供する。
【0007】
本開示の他の局面によれば、上記の無線通信のための方法を実現するためのコンピュー
タプログラムコード、及びコンピュータプログラム製品、ならびに、上記の無線通信のた
めの方法を実現するためのコンピュータプログラムコードが記録されているコンピュータ
読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0008】
以下で図面を結合して、本発明の好適な実施例を詳細に説明することで、本発明の以上
及び他の利点はより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の以上及び他の利点と特徴をさらに説明するために、以下では、図面を結合して
本発明の具体的な実施形態をさらに詳細に説明する。図面は以下の詳細な説明とともに本
明細書に含まれ、本明細書の一部を形成する。同じ機能及び構成を有する素子は、同じ符
号で示される。なお、これらの図面は、本発明の典型な例示を説明し、本発明の範囲に対
する限定と見なされるべきではない。図面において、
【0010】
図1図1は、本開示の一実施例による無線通信のための電子機器の機能モジュールのブロック図を示す。
図2図2は、本開示の実施例による送信された伝送ブロック、及び伝送ブロックに対応する冗長バージョン番号の概略図を示す。
図3図3は、本開示の実施例による送信された伝送ブロック、及び伝送ブロックに対応する冗長バージョン番号の別の概略図を示す。
図4図4は、本開示の実施例による送信された伝送ブロック、及び伝送ブロックに対応する冗長バージョン番号の別の概略図を示す。
図5図5は、本開示の実施例による送信された伝送ブロック、及び伝送ブロックに対応する冗長バージョン番号の別の概略図を示す。
図6図6は、本開示の実施例による送信された伝送ブロック、及び伝送ブロックに対応する冗長バージョン番号の別の概略図を示す。
図7図7は、本開示の実施例による送信された伝送ブロック、及び伝送ブロックに対応する冗長バージョン番号の別の概略図を示す。
図8図8は、本開示の実施例による送信された伝送ブロック、及び伝送ブロックに対応する冗長バージョン番号の別の概略図を示す。
図9図9は、本開示の一実施例による無線通信のための方法のフローチャートを示す。
図10図10は、本開示内容の技術を適用できるeNB又はgNBの概略構成の第1の例を示すブロック図である。
図11図11は、本開示内容の技術を適用できるeNB又はgNBの概略構成の第2の例を示すブロック図である。
図12図12は、本開示内容の技術を適用できるスマートフォンの概略構成の例を示すブロック図である。
図13図13は、本開示内容の技術を適用できるカーナビゲーション装置の概略構成の例を示すブロック図である。
図14図14は、本開示の実施例において採用できるパーソナルコンピュータとしての概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下では、図面を結合して、本開示の例示的な実施例を記載する。明確且つ簡明のため
に、明細書において実際の実施形態の全部特徴を記載しない。例えば、システム及び業務
に関する制限条件に該当し、且つこれらの制限条件が実施形態により変化する可能性があ
るような、開発者の具体的な目標を実現するように、このような実際の実施例を開発する
過程で実施形態に特定する決定をしなければならないことを理解されたい。また、開発作
業は非常に複雑で時間がかかる場合があるが、本開示内容の恩恵を受ける当業者にとって
、このような開発作業は日常的な任務に過ぎないことも理解されたい。
【0012】
ここで、不必要な詳細によって本開示をぼかすことを避けるために、図面において、本
開示の方案に緊密に関する装置構成及び/又は処理ステップのみを示し、本開示とほとん
ど関係のない他の詳細を省略したことにも留意されたい。
【0013】
以下、図面を参照しながら本開示による実施例について詳細に説明する。
【0014】
図1に、本開示の一実施例による無線通信のための電子機器100の機能モジュールの
ブロック図を示しており、図1に示すように、電子機器100は、電子機器100にサー
ビスを提供する基地局へ1番目からrepK番目までの伝送ブロックを含む繰り返し伝送
を行う場合に、基地局によって構成された繰り返し伝送のための所定の連続時間領域位置
のうちの最初のn-1個の連続時間領域位置が利用できない場合にn番目の時間領域位置
が利用可能であることが検出された際に、n番目の時間領域位置から開始して、1番目か
らrepK番目までの伝送ブロックのうちの少なくとも一部の伝送ブロックの繰り返し伝
送を行うように構成され得る伝送部102と、基地局から受信された第1の冗長バージョ
ンパターンに基づいて、伝送された各伝送ブロックに対応する冗長バージョン番号を決定
するように構成され得る決定部104とを含み、repKは、基地局から受信された第1
の繰り返し伝送回数であり、nは、1以上且つrepK以下の整数である。
【0015】
なお、伝送部102及び決定部104は、1つ又は複数の処理回路によって実現され得
、当該処理回路は、例えば、チップとして実現され得る。
【0016】
電子機器100は、例えば、ユーザー機器(UE)側に設置されるか、又はUEと通信
可能に接続されてもよく。ここで、電子機器100は、チップレベルで実現されてもよく
、デバイスレベルで実現されてもよい。例えば、電子機器100は、ユーザー機器そのも
のとして動作してもよく、そして、例えば、メモリ、トランシーバー(未図示)などの外
部のデバイスをさらに含んでもよい。メモリは、ユーザー機器が様々な機能を実現するた
めに実行される必要があるプログラム、及び関連データ情報を記憶するために用いられる
。トランシーバーは、異なるデバイス(例えば、基地局、他のユーザー機器など)との間
の通信をサポートするために、1つ又は複数の通信インターフェースを含み得るが、ここ
で、トランシーバーの実現形態を具体的に限定しない。
【0017】
基地局可は、例えば、gNBであることができる。
【0018】
例として、上記の所定の連続時間領域位置は、基地局によって予め割り当てられたライ
センス(configured grant、CG)時間領域位置である。例として、上
記の所定の連続時間領域位置の数は、repK以上である。CG時間領域位置は、CGリ
ソースと呼ばれ得、所定の連続時間領域位置が属する時間領域周期は、CG周期と呼ばれ
得る。
【0019】
例として、伝送部102は、ライセンスのないバンドでスケジューリングフリーの方式
により伝送ブロック(TB)の繰り返し伝送(冗長伝送とも呼ばれ得る)を行うように構
成されることができる。例として、伝送部102は、ハイブリッド自動再送要求HARQ
プロセスにより伝送ブロックの繰り返し伝送を行うように構成されることができる。
【0020】
ライセンスのないバンドでの通信は、チャネル占有の公正な競争メカニズムを採用し、
UEは、基地局によるCG周期内の利用可能なリソースに関する構成情報を取得した後に
、チャネルアイドル検出を実行し、事前構成されたリソースを占有してデータ伝送しよう
とする。しかしながら、チャネルにアクセスし得る事前構成された時間領域位置でチャネ
ルがビジーであることを発見すると、UEは、基地局によって構成された繰り返し伝送の
ための上記時間領域位置で伝送ブロックを送信することができない。チャネル検出は、例
えば、LBT(Listen Before Talk)である。例として、例えば、基
地局によって事前に割り当てられた少なくとも一部の時間領域位置は、LBTの失敗によ
って、伝送ブロックの伝送を行うことができないことがある。例として、例えば、LBT
の失敗によって、基地局によって構成された繰り返し伝送のための所定の連続時間領域位
置のうちの最初のn-1個の連続時間領域位置は利用できなくなり、従って、上記の最初
のn-1個の連続時間領域位置で伝送ブロックの伝送を行うことができない。
【0021】
伝送部102は、上記の所定の連続時間領域位置のうちのn番目の時間領域位置が利用
可能であることが検出された場合に、n番目の時間領域位置から開始して、1番目からr
epK番目までの伝送ブロックのうちの少なくとも一部の伝送ブロックの繰り返し伝送を
行う。例として、伝送部102は、n番目の時間領域位置からの連続時間位置で少なくと
も一部の伝送ブロックの繰り返し伝送を行う。
【0022】
例として、第1の冗長バージョンパターンは、冗長バージョンシーケンス{0,2,3,
1}、{0,3,0,3}、及び{0,0,0,0}のうちの1つであり得る。
【0023】
決定部104は、第1の冗長バージョンパターンに基づいて、伝送された各伝送ブロック
に対応する冗長バージョン番号を決定することができる。
【0024】
本開示の実施例による電子機器100は、基地局によって予め構成されたチャネルにア
クセスする一部の時間領域位置でチャネルがビジーであることを発見した場合に、利用可
能な時間領域位置が検出された後にのみ、伝送ブロックの繰り返し伝送を行い、伝送され
た伝送ブロックの冗長バージョン番号を決定でき、基地局は、冗長伝送を受信した後に、
組み合わせ復号化を効果的に実行できる。
【0025】
例として、決定部104は、第1の冗長バージョンパターンにおける(mod(n-1
,4)+1)番目のデータを、n番目の伝送ブロックに対応する冗長バージョン番号とす
るように構成され得、mod()は、剰余演算である。このようにして、各伝送ブロック
に対応する冗長バージョン番号を簡単かつ容易に決定することができる。
【0026】
repK=4、及び第1の冗長バージョンパターンが冗長バージョンシーケンス{0,
2,3,1}であることを例として、n=1の場合に、1番目の伝送ブロックTB0に対応
する冗長バージョン番号は、第1の冗長バージョンパターンにおける1番目のデータであ
り、即ち、その冗長バージョン番号は、0であり、n=2の場合に、2番目の伝送ブロッ
クTB1に対応する冗長バージョン番号は、第1の冗長バージョンパターンにおける2番
目のデータであり、即ち、その冗長バージョン番号は、2であり、n=3の場合に、3番
目の伝送ブロックTB2に対応する冗長バージョン番号は、第1の冗長バージョンパター
ンにおける3番目のデータであり、即ち、その冗長バージョン番号は、3であり、n=4
の場合に、4番目の伝送ブロックTB3に対応する冗長バージョン番号は、第1の冗長バ
ージョンパターンにおける4番目のデータであり、即ち、その冗長バージョン番号は、1
である。
【0027】
repK=4、及び第1の冗長バージョンパターンが冗長バージョンシーケンス{0,
3,0,3}であることを例として、n=1の場合に、1番目の伝送ブロックTB0に対応
する冗長バージョン番号は、第1の冗長バージョンパターンにおける1番目のデータであ
り、即ち、その冗長バージョン番号は、0であり、n=2の場合に、2番目の伝送ブロッ
クTB1に対応する冗長バージョン番号は、第1の冗長バージョンパターンにおける2番
目のデータであり、即ち、その冗長バージョン番号は、3であり、n=3の場合に、3番
目の伝送ブロックTB2に対応する冗長バージョン番号は、第1の冗長バージョンパター
ンにおける3番目のデータであり、即ち、その冗長バージョン番号は、0であり、n=4
の場合に、4番目の伝送ブロックTB3に対応する冗長バージョン番号は、第1の冗長バ
ージョンパターンにおける4番目のデータであり、即ち、その冗長バージョン番号は、3
である。
【0028】
repK=4、及び第1の冗長バージョンパターンが冗長バージョンシーケンス{0,
0,0,0}であることを例として、n=1の場合に、1番目の伝送ブロックTB0に対応
する冗長バージョン番号は、第1の冗長バージョンパターンにおける1番目のデータであ
り、即ち、その冗長バージョン番号は、0であり、n=2の場合に、2番目の伝送ブロッ
クTB1に対応する冗長バージョン番号は、第1の冗長バージョンパターンにおける2番
目のデータであり、即ち、その冗長バージョン番号は、0であり、n=3の場合に、3番
目の伝送ブロックTB2に対応する冗長バージョン番号は、第1の冗長バージョンパター
ンにおける3番目のデータであり、即ち、その冗長バージョン番号は、0であり、n=4
の場合に、4番目の伝送ブロックTB3に対応する冗長バージョン番号は、第1の冗長バ
ージョンパターンにおける4番目のデータであり、即ち、その冗長バージョン番号は、0
である。
【0029】
例として、伝送部102は、所定の連続時間領域位置のうちの最初のn-1個の連続時
間領域位置で1番目からrepK番目までの伝送ブロックのうちの最初のn-1個の伝送
ブロックの伝送を放棄し、所定の連続時間領域位置のうちの、利用可能と検出された上記
のn番目の時間領域位置から開始して、少なくともn番目の伝送ブロックを伝送する、よ
うに構成されることができる。
【0030】
例として、伝送部102は、基地局によって事前構成された、チャネルにアクセス可能
な所定の連続時間領域位置のうちの最初のn-1個の連続時間領域位置でチャネルがビジ
ーであることを発見すると、当該最初のn-1個の連続時間領域位置での最初のn-1個
の伝送ブロックの送信を放棄する。また、伝送部102は、CG周期内にチャネル検出を
連続して行い、繰り返し伝送のための所定の連続時間領域位置のうちのn番目の時間領域
位置でチャネルがアイドルであることを成功に検出した場合に、n番目の時間領域位置で
n番目の伝送ブロックを送信する。
【0031】
基地局は、繰り返し伝送のための複数の時間領域周期を電子機器100に対して予め割
り当てる。これらの周期は、上記の繰り返し伝送のための所定の連続時間領域位置が属す
る時間領域周期と同じタイプの時間領域周期と呼ばれる。以下の図において、予め割り当
てられた繰り返し伝送のための時間領域周期のそれぞれをCG-period_0とマー
クする。電子機器100の繰り返し伝送に割り当てられない時間領域周期は、上記の繰り
返し伝送のための所定の連続時間領域位置が属する時間領域周期と異なるタイプの時間領
域周期と呼ばれ、電子機器100の繰り返し伝送に割り当てされない時間領域周期は、C
G-period_1とマークされる。
【0032】
以下で説明される図2図8において、repK=4、及び第1の冗長バージョンパタ
ーンが冗長バージョンシーケンス{0,2,3,1}であることを例として説明し、図中の
1番目のCG-period_0における1番目の「X」でマークされた時間領域位置は
、基地局によって事前に構成された繰り返し伝送に使用できる所定の連続時間領域位置の
うちの1番目の時間領域位置を表し、以下、1番目の時間領域位置の後の連続時間領域位
置を、それぞれ、所定の連続時間領域位置のうちの2番目の時間領域位置、3番目の時間
領域位置、4番目の時間領域位置等と称する。
【0033】
図2は、本開示の実施例による送信された伝送ブロック、及び伝送ブロックに対応する
冗長バージョン番号の概略図を示している。
【0034】
図2において、伝送部102は、基地局によって事前に構成された繰り返し伝送に使用
できる所定の連続時間領域位置のうちの1番目の時間領域位置でチャネルがビジーである
ことを発見すると、当該1番目の時間領域位置での1番目の伝送ブロックTB0の送信を
放棄する。そして、伝送部102は、繰り返し伝送のための所定の連続時間領域位置のう
ちの2番目の時間領域位置でチャネルがアイドルであることを成功に検出した場合に、2
番目の時間領域位置で2番目の伝送ブロックTB1を送信する。以上のように、2番目の
伝送ブロックTB1に対応する冗長バージョン番号RVは、第1の冗長バージョンパター
ンにおける2番目のデータであり、即ち、RV=2である。
【0035】
図3に、本開示の実施例による送信された伝送ブロック、及び伝送ブロックに対応する
冗長バージョン番号の別の概略図を示している。
【0036】
図3に、伝送部102は、基地局によって事前に構成された、繰り返し伝送に使用でき
る所定の連続時間領域位置のうちの最初の3つ(即ち、1番目~3番目)の時間領域位置
でチャネルがビジーであることを発見すると、当該最初の3つの時間領域位置での1番目
~3番目の伝送ブロックTB0-TB2の送信を放棄する。そして、伝送部102は、繰
り返し伝送のための所定の連続時間領域位置のうちの4番目の時間領域位置で、チャネル
がアイドルであることを成功に検出した場合に、4番目の時間領域位置で4番目の伝送ブ
ロックTB3を送信する。以上のように、4番目の伝送ブロックTB3に対応する冗長バ
ージョン番号は、第1の冗長バージョンパターンにおける4番目のデータであり、即ち、
RV=1である。
【0037】
例として、伝送部102は、所定の連続時間領域位置の利用可能な時間領域位置でn番
目からrepK番目までの伝送ブロックを順次伝送した後に、所定の連続時間領域位置が
属する時間領域周期内にi個の追加の利用可能な時間領域位置があることが検出された場
合に、i個の追加の利用可能な時間領域位置を利用して、放棄された最初のn-1個の伝
送ブロックのうちの最初のi個の伝送ブロックを順次伝送し、及び当該時間領域周期と同
じタイプの次の時間領域周期内の利用可能な時間領域位置で1番目からrepK番目まで
の伝送ブロックのうちの時間領域周期内に送信されなかった伝送ブロックを順次伝送する
か、又は送信されなかった伝送ブロックの伝送を放棄することができ、iは、0以上且つ
n-1以下である。
【0038】
伝送部102が上記のn番目の時間領域位置でn番目の伝送ブロックを送信した後に、
電子機器100がチャネルを占有し続け、これにより、n番目の伝送ブロックの後の伝送
ブロックを順次送信する。repK番目の伝送ブロックを送信した後に、当該時間領域周
期内に追加の利用可能な時間領域位置がある場合に、伝送部102は、チャネル検出の失
敗によって送信されなかった伝送ブロックを、repK番目の伝送ブロックの後にシフト
して送信する。
【0039】
例として、チャネル検出の失敗によって送信されなかった伝送ブロックの全部を上記の
追加の利用可能な時間領域位置で送信できる場合に、伝送部102は、チャネル検出の失
敗によって送信されなかった伝送ブロックの全部を当該時間領域周期内に送信する。
【0040】
図2に示すように、伝送部102は、時間領域周期CG-perood_0内に2番目
の伝送ブロックTB1を送信してから、継続してTB2-TB3(TB2-TB3のRV
は、それぞれ、3及び1である)を送信する。TB1-TB3を送信した後に、当該時間
領域周期内に追加の利用可能な時間領域位置があり、且つ当該追加の利用可能な時間領域
位置は上記のチャネル検出の失敗によって送信されなかったTB0を送信するのに十分で
あるため、伝送部102は、TB0をTB3の後にシフトして当該時間領域周期内にTB
0を送信する。
【0041】
例として、上記の追加の利用可能な時間領域位置は、チャネル検出の失敗によって送信
されなかった伝送ブロックの全部を送信するのに十分でない場合に、伝送部102は、チ
ャネル検出の失敗によって送信されなかった伝送ブロックの一部を当該時間領域周期内に
送信し、当該時間領域周期と同じタイプの次の時間領域周期内の利用可能な時間領域位置
で、チャネル検出の失敗によって送信されなかった伝送ブロックのうちの残りの伝送ブロ
ックを送信することにより、1番目からrepK番目までの伝送ブロックを完全に送信す
ることを保証することができる。伝送部102は、当該時間領域周期と異なるタイプの時
間領域周期内に、電子機器100によって送信される伝送ブロックを送信してはならない
ことに留意されたい。
【0042】
図3に示すように、伝送部102が時間領域周期CG-perood_0内にTB3を
送信した後に、当該時間領域周期内に追加の利用可能な時間領域位置があるが、当該追加
の利用可能な時間領域位置がチャネル検出の失敗によって送信されなかったTB0-TB
2を送信するのに十分ではないため、伝送部102は、TB0-TB1(RVは、それぞ
れ、0及び2である)をTB3の後にシフトして当該時間領域周期内に送信し、TB2(
RVは、3である)を次の時間領域周期CG-perood_0内に送信する。
【0043】
図4に、本開示の実施例による送信された伝送ブロック、及び伝送ブロックに対応する
冗長バージョン番号の別の概略図を示している。図4図3との違いは、図3において次
の時間領域周期CG-perood_0内に送信されるTB2について、CG-pero
od_0と異なるタイプのCG-perood_1(即ち、電子機器100による繰り返
し伝送に割り当てられない時間領域周期)内に当該TB2を伝送できないことを図4で強
調していることである。例として、伝送部102は、当該TB2の伝送を放棄することが
できる。
【0044】
上記の説明から分かるように、以上の図2図4を参照しながら説明された繰り返し伝
送において、伝送部102は、チャネル検出の失敗によって送信されなかった伝送ブロッ
クを循環してシフトする。
【0045】
例として、伝送部102は、所定の連続時間領域位置のうちの、利用可能と検出された
上記のn番目の時間領域位置から開始して、少なくとも1番目の伝送ブロックを伝送する
ように構成されることができる。
【0046】
例として、伝送部102は、基地局によって事前構成された、チャネルにアクセス可能
な所定の連続時間領域位置のうちの最初のn-1個の連続時間領域位置でチャネルがビジ
ーであることを発見すると、当該最初のn-1個の連続時間領域位置での1番目からre
pK番目までの伝送ブロックのうちの最初のn-1個の伝送ブロックの伝送を放棄する。
そして、伝送部102は、CG周期内に連続してチャネル検出を行い、繰り返し伝送のた
めの所定の連続時間領域位置のうちのn番目の時間領域位置でチャネルがアイドルである
ことを成功に検出した場合に、n番目の時間領域位置で1番目の伝送ブロックを送信する
【0047】
図5に、本開示の実施例による送信された伝送ブロック、及び伝送ブロックに対応する
冗長バージョン番号の別の概略図を示している。
【0048】
図5において、伝送部102は、基地局によって事前に構成された、繰り返し伝送に使
用できる所定の連続時間領域位置のうちの1番目の時間領域位置でチャネルがビジーであ
ることを発見すると、当該1番目の時間領域位置での1番目の伝送ブロックTB0(その
RV=0)の送信を放棄する。そして、伝送部102は、繰り返し伝送のための所定の連
続時間領域位置のうちの2番目の時間領域位置でチャネルがアイドルであることを成功に
検出した場合に、2番目の時間領域位置で、放棄された1番目の伝送ブロック(そのRV
=0)を送信する。
【0049】
図6に、本開示の実施例による送信された伝送ブロック、及び伝送ブロックに対応する
冗長バージョン番号の別の概略図を示している。
【0050】
図6において、伝送部102は、基地局によって事前に構成された、繰り返し伝送に使
用できる所定の連続時間領域位置のうちの1番目から3番目までの時間領域位置でチャネ
ルがビジーであることを発見すると、当該1番目から3番目までの時間領域位置での1番
目の伝送ブロックTB0(そのRV=0)の送信を放棄する。伝送部102は、繰り返し
伝送のための所定の連続時間領域位置のうちの4番目の時間領域位置でチャネルがアイド
ルであることを成功に検出した場合に、4番目の時間領域位置で、放棄された1番目の伝
送ブロック(そのRV=0)を送信する。
【0051】
例として、伝送部102は、1番目の伝送ブロックを伝送した後に、所定の連続時間領
域位置が属する時間領域周期内にrepK-1以上の利用可能な時間領域位置があること
が検出された場合に、当該時間領域周期内に2番目からrepK番目までの伝送ブロック
を順次伝送するように構成されることができる。
【0052】
伝送部102が上記のn番目の時間領域位置で1番目の伝送ブロックを送信した後に、
電子機器100がチャネルを占有し続け、それにより、1番目の伝送ブロックの後の伝送
ブロックを順次送信する。
【0053】
例として、図5に示すように、1番目の伝送ブロックを伝送した後に、繰り返し伝送の
ための所定の連続時間領域位置が属する時間領域周期CG-perood_0内に3つ以
上の利用可能な時間領域位置があるため、伝送部102は、当該時間領域周期内に、2番
目から4番目までの伝送ブロックTB1、TB2、TB3(そのRVは、それぞれ、2、
3、1である)を順次伝送する。
【0054】
例として、伝送部102は、1番目の伝送ブロックを伝送した後に、所定の連続時間領
域位置が属する時間領域周期内にj個の利用可能な時間領域位置があることが検出された
場合に、j個の利用可能な時間領域位置で2番目の伝送ブロックからのj個の伝送ブロッ
クを順次伝送し、時間領域周期と同じタイプの次の時間領域周期内に1番目からrepK
番目までの伝送ブロックのうちの時間領域周期内に送信されなかった伝送ブロックを順次
伝送するか、又は送信されなかった伝送ブロックの伝送を放棄するように構成されること
ができ、jは、0以上且つrepK-1未満である。
【0055】
例として、図6に示すように、1番目の伝送ブロックを伝送した後に、繰り返し伝送の
ための所定の連続時間領域位置が属する時間領域周期CG-perood_0内にj=2
個の利用可能な時間領域位置があるため、伝送部102は、この2つの利用可能な時間領
域位置で2番目の伝送ブロックからの2つの伝送ブロック、即ち、TB1及びTB2(そ
のRVは、それぞれ、2及び3である)を順次伝送し、当該時間領域周期と同じタイプの
次の時間領域周期CG-perood_0内に4番目の伝送ブロックTB3(そのRVは
、1である)を伝送する。
【0056】
図7に、本開示の実施例による送信された伝送ブロック、及び伝送ブロックに対応する
冗長バージョン番号の別の概略図を示している。図7図6との違いは、図6において次
の時間領域周期CG-perood_0内に送信されるTB3について、CG-pero
od_0と異なるタイプのCG-perood_1(即ち、電子機器100による繰り返
し伝送に割り当てられない時間領域周期)内に当該TB3を伝送できないことを図7で強
調している。例として、伝送部102は、当該TB3の伝送を放棄することができる。
【0057】
上記の説明から分かるように、図5図7で説明された繰り返し伝送において、伝送部
102は、チャネル検出の失敗によって送信されなかった伝送ブロックを全体的にシフト
する。
【0058】
例として、決定部104は、第1の繰り返し伝送回数repKを、電子機器が選択され
た第2の繰り返し伝送回数repK’に修正し、第1の冗長バージョンパターンを、電子
機器が選択された第2の冗長バージョンパターンに修正するように構成されることができ
る。このようにして、電子機器100が自ら選択した第2の繰り返し伝送回数、及び第2
の冗長バージョンパターンに従って、伝送ブロックの繰り返し伝送を行うことにより、電
子機器100の伝送選択権を向上させることができる。
【0059】
例として、第2の冗長バージョンパターンは、冗長バージョンシーケンス{0,2,3,
1}、{0,3,0,3}、及び{0,0,0,0}のうちの1つであり得る。
【0060】
例として、第2の繰り返し伝送回数repK’は、第1の繰り返し伝送回数repKと
等しくない、及び/又は、第2の冗長バージョンパターンは、第1の冗長バージョンパタ
ーンと等しくない。
【0061】
例として、決定部104は、第2の冗長バージョンパターンにおける(mod(m-1
,4)+1)番目のデータを、m番目の伝送ブロックに対応する冗長バージョン番号とす
るように構成され得、mod()は、剰余演算であり、mは、1以上且つrepK’以下
の整数である。このようにして、各伝送ブロックに対応する冗長バージョン番号を簡単か
つ容易に決定することができる。
【0062】
例として、決定部104は、所定の連続時間領域位置が属する時間領域周期内の残りの
利用可能な時間領域位置の数に基づいて、第2の繰り返し伝送回数repK’及び第2の
冗長バージョンパターンを選択するように構成されることができる。当業者は、第2の繰
り返し伝送回数repK’及び第2の冗長バージョンパターンを選択する他の方式を想到
することもできるので、ここで再度重複しない。
【0063】
例として、決定部104は、第2の繰り返し伝送回数及び第2の冗長バージョンパター
ンをアップリンク制御指示UCIに追加して基地局に伝送するように構成されることがで
きる。つまり、決定部104は、修正された第1の繰り返し伝送回数(即ち、repK’
)、及び修正された第1の冗長バージョンパターン(即ち、第2の冗長バージョンパター
ン)をアップリンク制御指示UCIに追加して基地局に伝送することができる。
【0064】
例として、伝送部102は、所定の連続時間領域位置が属する時間領域周期内にrep
K’以上の利用可能な時間領域位置があることが検出された場合に、所定の連続時間領域
位置のうちの利用可能と検出された上記のn番目の時間領域位置から開始して、当該時間
領域周期内に1番目からrepK’番目までの伝送ブロックを順次伝送するように構成さ
れることができる。
【0065】
図8に、開示の実施例による送信された伝送ブロック、及び伝送ブロックに対応する冗
長バージョン番号の別の概略図を示している。図8において、repK=4であり、第1
の冗長バージョンパターンは、冗長バージョンシーケンス{0,2,3,1}であり、re
pK’=2であり、第2の冗長バージョンパターンは、冗長バージョンシーケンス{0,
3,0,3}である。なお、repK及び第1の冗長バージョンパターンは、RRC(無線
リソース制御)によって構成される。
【0066】
図8に示すように、伝送部102は、基地局によって事前に構成された、繰り返し伝送
に使用できる所定の連続時間領域位置のうちの最初の3つ(即ち、1番目~3番目)の時
間領域位置でチャネルがビジーであることを発見すると、当該最初の3つの時間領域位置
での1番目~3番目の伝送ブロックTB0-TB2の送信を放棄する。
【0067】
そして、伝送部102は、繰り返し伝送のための所定の連続時間領域位置のうちの4番
目の時間領域位置でチャネルがアイドルであることを成功に検出した場合に、4番目の時
間領域位置から開始して、第2の冗長バージョンパターンに基づく、繰り返し伝送回数が
repK’である繰り返し伝送を行う。
【0068】
伝送部102は、基地局によって事前に構成された、繰り返し伝送に使用できる所定の
連続時間領域位置が属する時間領域周期CG-period_0内に2つ以上の利用可能
な時間領域位置があることが検出された場合に、上記の4番目の時間領域位置から開始し
て、当該時間領域周期内に1番目から2番目までの伝送ブロックを順次伝送する。図8
示すように、伝送部102は、上記の4番目の時間領域位置から開始して、1番目の伝送
ブロックTB0(それに対応する冗長バージョン番号は、第2の冗長バージョンパターン
における1番目のデータであり、即ち、RV=0)、及びTB1(それに対応する冗長バ
ージョン番号は、第2の冗長バージョンパターンにおける2番目のデータであり、即ち、
RV=3)を伝送する。
【0069】
例として、伝送部102は、所定の連続時間領域位置が属する時間領域周期内にk個の
利用可能な時間領域位置があることが検出された場合に、所定の連続時間領域位置のうち
の利用可能と検出された上記のn番目の時間領域位置から開始して、時間領域周期内に1
番目からk番目までの伝送ブロックを順次伝送し、時間領域周期と同じタイプの次の時間
領域周期内に1番目からrepK’番目までの伝送ブロックのうちの時間領域周期内に送
信されなかった伝送ブロックを順次伝送するか、又は送信されなかった伝送ブロックの伝
送を放棄する、ように構成され得、kは、0以上且つrepK’未満である。
【0070】
以上、基地局によって予め構成されたrepK、及び第1の冗長バージョンパターンに
ついて説明した。しかしながら、基地局は、repK、及び第1の冗長バージョンパター
ンを予め構成しなくてもよい。基地局がrepK、及び第1の冗長バージョンパターンを
構成しないと、電子機器100は、各伝送ブロックを送信する際に携帯されたUCIによ
り、今回の伝送で使用された繰り返し伝送回数及び冗長バージョンパターンを基地局に通
知でき、この場合に、UCIに繰り返し伝送回数及び冗長バージョンパターンの2つのパ
ラメータを追加する必要がある。
【0071】
以上の実施形態で無線通信のための電子機器を説明する過程において、明らかにいくつ
かの処理又は方法を開示した。以下は、前文において既に議論したいくつかの詳細を重複
せず、これらの方法の概要を記載する。これらの方法は、無線通信のための電子機器を説
明する過程で開示したが、必ずしも説明した部材を利用するか又はこれらの部材により実
行されるとは限らない。例えば、無線通信のための電子機器の実施形態は、部分的又は完
全にハードウェア及び/又はファームウェアにより実現されでき、以下の無線通信のため
の方法は、完全にコンピュータ実行可能なプログラムにより実現されることができる。も
ちろん、これらの方法は、無線通信のための電子機器のハードウェア及び/又はファーム
ウェアを利用してもよい。
【0072】
図9に、本開示の一実施例による無線通信のための方法900のフローチャートを示し
ている。方法900は、ステップS902から開始される。ステップS904において、
電子機器にサービスを提供する基地局へ1番目からrepK番目までの伝送ブロックを含
む繰り返し伝送を行う場合に、基地局によって構成された繰り返し伝送のための所定の連
続時間領域位置のうちの最初のn-1個の連続時間領域位置が利用できない場合にn番目
の時間領域位置が利用可能であることが検出された際に、n番目の時間領域位置から開始
して、1番目からrepK番目までの伝送ブロックのうちの少なくとも一部の伝送ブロッ
クの繰り返し伝送を行う。なお、基地局から受信された第1の冗長バージョンパターンに
基づいて、伝送された各伝送ブロックに対応する冗長バージョン番号を決定し、repK
は、基地局から受信された第1の繰り返し伝送回数であり、nは、1以上且つrepK以
下の整数である。方法900は、ステップS906で終了される。当該方法900は、U
E側で実行され得る。
【0073】
当該方法は、例えば、第1の実施例で説明された電子機器100によって実行され得、
その具体的な詳細は、以上の相応する箇所の説明を参照できるので、ここで再度重複され
ない。
【0074】
本開示内容の技術は、様々な製品に適用可能である。
【0075】
例えば、電子機器100は、様々なユーザー機器として実現され得る。ユーザー機器は
、モバイル端末(例えば、スマートフォン、タブレットパソコンコンピュータ(PC)、
ノートPC、携帯ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ、及びデジタル撮影
装置)、又は車載端末(例えば、カーナビゲーション装置)として実現されてもよい。ユ
ーザー機器は、さらに、M2M(Machine To Machine)通信を行う端
末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)
として実現されてもよい。また、ユーザー機器は、これらの端末のそれぞれに搭載される
無線通信モジュール(例えば、単一のチップを含む集積回路モジュール)であってもよい
【0076】
[基地局に関する適用例]
(第1の適用例)
図10は、本開示内容の技術を適用できるeNB又はgNBの概略構成の第1の例を示
すブロック図である。以下の説明は、eNBを例としたが、同様にgNBに適用可能であ
る。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各ア
ンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
【0077】
アンテナ810のそれぞれは、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアン
テナに含まれる複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信
のために使用される。eNB800は、図10に示したように、複数のアンテナ810を
有することができる。複数のアンテナ810は、例えば、eNB800が使用する複数の
周波数帯域と互換性があり得る。なお、図10には、eNB800が複数のアンテナ81
0を有する例を示したが、eNB800は、単一のアンテナ810を有してもよい。
【0078】
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインターフェ
ース823、及び無線通信インターフェース825を含む。
【0079】
コントローラ821は、例えば、CPU又はDSPであり得、基地局装置820の上位
レイヤーの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インター
フェース825により処理された信号内のデータから、データパケットを生成し、生成し
たパケットをネットワークインターフェース823を介して転送する。コントローラ82
1は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンド
ルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送することができる。また、コ
ントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Contro
l)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、モビリティ管理
(Mobility Management)、アドミッション制御(Admissio
n Control)、又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実
行する論理的な機能を有することができる。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネ
ットワークノードと連携して実行されることができる。メモリ822は、RAM及びRO
Mを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び各種の制御データ(例
えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
【0080】
ネットワークインターフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824
に接続するための通信インターフェースである。コントローラ821は、ネットワークイ
ンターフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信すること
ができる。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、
論理的なインターフェース(例えば、S1インターフェースとX2インターフェース)に
より互いに接続される。ネットワークインターフェース823は、有線通信インターフェ
ースであってもよく、無線バックホールライン用の無線通信インターフェースであっても
よい。ネットワークインターフェース823が無線通信インターフェースである場合に、
ネットワークインターフェース823は、無線通信インターフェース825により使用さ
れる周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用することができる。
【0081】
無線通信インターフェース825は、任意のセルラー通信方式(例えば、長期的進化(
LTE)とLTE-Advanced)をサポートし、アンテナ810を介して、eNB
800のセルに位置する端末への無線接続を提供する。無線通信インターフェース825
は、通常、例えばベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827を含み得る
。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/逆多重
化を実行することができ、レイヤー(例えば、L1、メディアアクセス制御(MAC)、
無線リンク制御(RLC)、パケットデータアグリゲーションプロトコル(PDCP))
の各タイプの信号処理を実行することができる。BBプロセッサ826は、コントローラ
821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッ
サ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリであってもよく、又は、プログラムを
実行するように構成されるプロセッサと関連する回路を含むモジュールであってもよい。
プログラムの更新は、BBプロセッサ826の機能を変更させることができる。このモジ
ュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード又はブレッドであってもよい
。代わりに、このモジュールは、カード又はブレッドに搭載されるチップであってもよい
。同時に、RF回路827は、例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ810
によって無線信号を送受信することができる。
【0082】
図10に示すように、無線通信インターフェース825は、複数のBBプロセッサ82
6を含むことができる。例えば、複数のBBプロセッサ826は、eNB800が使用す
る複数の周波数帯域と互換性があり得る。図10に示すように、無線通信インターフェー
ス825は、複数のRF回路827を含むことができる。例えば、複数のRF回路827
は、複数のアンテナ素子と互換性があり得る。図10は、無線通信インターフェース82
5が複数のBBプロセッサ826と複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信
インターフェース825は、単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含
んでもよい。
【0083】
図10に示すeNB800において、トランシーバーは、無線通信インターフェース8
25によって実現されてもよい。機能の少なくとも一部は、コントローラ821によって
実現されてもよい。
【0084】
(第2の適用例)
図11は、本開示内容の技術を適用できるeNB又はgNBの概略構成の第2の例を示
すブロック図である。類似に、以下の説明は、eNBを例としたが、同様にgNBに適用
可能である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRR
H860を有する。RRH860及び各アンテナ840は、RFケーブルを介して互いに
接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの
高速回線で互いに接続され得る。
【0085】
アンテナ840のそれぞれは、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアン
テナに含まれる複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のた
めに使用される。eNB830は、図11に示したように、複数のアンテナ840を有す
ることができる。複数のアンテナ840は、例えば、eNB830が使用する複数の周波
数帯域と互換性があり得る。なお、図11には、eNB830が複数のアンテナ840を
有する例を示したが、eNB830は、単一のアンテナ840を有してもよい。
【0086】
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインターフェ
ース853、無線通信インターフェース855、及び接続インターフェース857を備え
る。コントローラ851、メモリ852、及びネットワークインターフェース853は、
図10を参照して説明したコントローラ821、メモリ822、及びネットワークインタ
ーフェース823と同様である。
【0087】
無線通信インターフェース855は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLT
E-先進)をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対
応するセクタ内に位置する端末への無線接続を提供する。無線通信インターフェース85
5は、通常、例えば、BBプロセッサ856を含み得る。BBプロセッサ856は、接続
インターフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き
図10を参照して説明したBBプロセッサ826と同様である。無線通信インターフェ
ース855は、図11に示したように、複数のBBプロセッサ856を含み得る。複数の
BBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域と互換性があ
り得る。なお、図11には、無線通信インターフェース855が複数のBBプロセッサ8
56を含む例を示したが、無線通信インターフェース855は単一のBBプロセッサ85
6を含んでもよい。
【0088】
接続インターフェース857は、基地局装置850(無線通信インターフェース855
)をRRH860と接続するためのインターフェースである。接続インターフェース85
7は、基地局装置850(無線通信インターフェース855)をRRH860に接続する
ための上記の高速回線における通信用の通信モジュールであってもよい。
【0089】
RRH860は、接続インターフェース861及び無線通信インターフェース863を
備える。
【0090】
接続インターフェース861は、RRH860(無線通信インターフェース863)を
基地局装置850に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース86
1は、上記の高速回線における通信のための通信モジュールであってもよい。
【0091】
無線通信インターフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。
無線通信インターフェース863は、通常、例えば、RF回路864などを含み得る。R
F回路864は、例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ840を介して無線
信号を送受信することができる。無線通信インターフェース863は、図11に示したよ
うに、複数のRF回路864を含むことができる。複数のRF回路864は、複数のアン
テナ素子をサポートすることができる。なお、図11には、無線通信インターフェース8
63が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インターフェース863は、
単一のRF回路864を含んでもよい。
【0092】
図11に示すeNB830において、トランシーバーは、無線通信インターフェース8
55によって実現されてもよい。機能の少なくとも一部は、コントローラ851によって
実現されてもよい。
【0093】
[ユーザー機器に関する適用例]
(第1の適用例)
図12は、本開示内容の技術を適用できるスマートフォン900の概略構成の一例を示
すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、記憶
装置903、外部接続インターフェース904、撮影装置906、センサ907、マイク
908、入力装置909、表示装置910、スピーカ911、無線通信インターフェース
912、1つ又は複数のアンテナスイッチ915、1つ又は複数のアンテナ916、バス
917、バッテリ918、及び補助コントローラ919を含む。
【0094】
プロセッサ901は、例えばCPU又はシステムオンチップ(SoC)であり、スマー
トフォン900のアプリケーション層と他の層の機能を制御することができる。メモリ9
02は、RAMとROMを含み、データとプロセッサ901によって実行されるプログラ
ムを記憶する。記憶装置903は、例えば半導体メモリとハードディスクのような記憶媒
体を含むことができる。外部接続インターフェース904は、外部装置(例えばメモリカ
ードとユニバーサルシリアルバス(USB)装置)をスマートフォン900に接続するた
めのインターフェースである。
【0095】
撮影装置906は、イメージセンサ(例えば、電荷結合デバイス(CCD)と相補型金
属酸化物半導体(CMOS))を含み、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば測
定センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサのような1組みのセンサを含
むことができる。マイク908は、スマートフォン900に入力された音をオーディオ信
号に変換する。入力装置909は、例えば表示装置910のスクリーン上のタッチを検出
するように構成されるタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチを含
み、ユーザーから入力された操作又は情報を受信する。表示装置910は、スクリーン(
例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ)
を含み、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォ
ン900から出力されたオーディオ信号を音に変換する。
【0096】
無線通信インターフェース912は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLT
E-Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース
912は、通常、例えばBBプロセッサ913とRF回路914を含むことができる。B
Bプロセッサ913は、例えば、符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/逆多重化を
実行するとともに、無線通信のための各種のタイプの信号処理を実行することができる。
同時に、RF回路914は、例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ916を
介して無線信号を送受信することができる。なお、図には、一つのRFリンクが一つのア
ンテナに接続されている場合を示していますが、これは単なる例示であり、一つのRFリ
ンクが複数の移相器を介して複数のアンテナに接続されている場合も含まれる。無線通信
インターフェース912は、その上にBBプロセッサ913とRF回路914が集積され
ている1つのチップモジュールであることができる。図12に示すように、無線通信イン
ターフェース912は、複数のBBプロセッサ913と複数のRF回路914を含むこと
ができる。図12には、無線通信インターフェース912が複数のBBプロセッサ913
と複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インターフェース912は、単一
のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
【0097】
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース912は、例えば、短距離
無線通信方式、近接通信方式や無線ローカルネットワーク(LAN)方式などの別のタイ
プの無線通信方式をサポートすることができる。この場合に、無線通信インターフェース
912は、各種の無線通信方式に対するBBプロセッサ913とRF回路914を含むこ
とができる。
【0098】
アンテナスイッチ915のそれぞれは、無線通信インターフェース912に含まれる複
数の回路(例えば、異なる無線通信方式に使用される回路)の間で、アンテナ916の接
続先を切り替える。
【0099】
アンテナ916のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテ
ナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース912による無線
信号の送受信に使用される。図12に示すように、スマートフォン900は、複数のアン
テナ916を含むことができる。図12には、スマートフォン900が複数のアンテナ9
16を含む例を示したが、スマートフォン900は、単一のアンテナ916を含んでもよ
い。
【0100】
なお、スマートフォン900は、各種の無線通信方式に対するアンテナ916を含むこ
とができる。この場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から
省略されることができる。
【0101】
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、記憶装置903、外部接続インター
フェース904、撮像装置906、センサ907、マイク908、入力装置909、表示
装置910、スピーカ911、無線通信インターフェース912、及び補助コントローラ
919を互いに接続する。バッテリ918は、給電線を介して、図12に示すスマートフ
ォン900の各ブロックに電力を供給し、給電線は、図面において部分的に点線として表
される。補助コントローラ919は、例えば睡眠モードでスマートフォン900の最低限
必要な機能を動作させる。
【0102】
図12に示すスマートフォン900では、電子機器100のトランシーバーは、無線通
信インターフェース912によって実現されてもよい。機能の少なくとも一部は、プロセ
ッサ901又は補助コントローラ919によって実現されてもよい。例えば、プロセッサ
901又は補助コントローラ919は、図1を参照して説明された伝送部102及び決定
部104の機能を実行することにより、ライセンスのないバンドでスケジューリングフリ
ーの方式により伝送ブロックの繰り返し伝送を行い、伝送された伝送ブロックの冗長バー
ジョン番号を決定することができる。
【0103】
(第2の適用例)
図13は、本開示内容の技術を適用できるカーナビゲーション装置920の概略構成の
一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メ
モリ922、グローバルポジショニングシステム(GPS)モジュール924、センサ9
25、データインターフェース926、コンテンツプレーヤー927、記憶媒体インター
フェース928、入力装置929、表示装置930、スピーカ931、無線通信インター
フェース933、1つ又は複数のアンテナスイッチ936、1つ又は複数のアンテナ93
7、及びバッテリ938を含む。
【0104】
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであり、カーナビゲーション装置920
のナビゲーション機能と他の機能を制御することができる。メモリ922は、RAMとR
OMを含み、データ及びプロセッサ921によって実行されるプログラムを記憶する。
【0105】
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信したGPS信号を使用してカーナビゲ
ーション装置920の位置(例えば、緯度、経度、高度)を測定する。センサ925は、
例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどの1組みのセンサを含むこと
ができる。データインターフェース926は、図示しない端末を介して例えば車載ネット
ワーク941に接続し、車両が生成したデータ(例えば、車速データ)を取得する。
【0106】
コンテンツプレーヤー927は、記憶媒体インターフェース928に挿入された記憶媒
体(例えば、CDとDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力装置929は
、例えば表示装置930のスクリーン上のタッチを検出するように構成されるタッチセン
サ、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力された操作又は情報を受信する。表示
装置930は、例えばLCDやOLEDディスプレイのスクリーンを含み、ナビゲーショ
ン機能の画像又は再生されたコンテンツを表示する。スピーカ931は、ナビゲーション
機能の音又は再生されたコンテンツを出力する。
【0107】
無線通信インターフェース933は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLT
E-Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース
933は、通常、例えばBBプロセッサ934とRF回路935を含むことができる。B
Bプロセッサ934は、例えば符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/逆多重化を実
行するとともに、無線通信のための様々なタイプの信号処理を実行することができる。同
時に、RF回路935は、例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ937を介
して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース933は、その上に
BBプロセッサ934とRF回路935が集積されている1つのチップモジュールである
こともできる。図13に示すように、無線通信インターフェース933は、複数のBBプ
ロセッサ934と複数のRF回路935を含むことができる。図13には、無線通信イン
ターフェース933が複数のBBプロセッサ934と複数のRF回路935を含む例を示
したが、無線通信インターフェース933は、単一のBBプロセッサ934又は単一のR
F回路935を含んでもよい。
【0108】
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース933は、例えば、短距離
無線通信方式、近接通信方式や無線LAN方式などの別のタイプの無線通信方式をサポー
トすることができる。この場合に、各種の無線通信方式に対して、無線通信インターフェ
ース933は、BBプロセッサ934とRF回路935を含むことができる。
【0109】
アンテナスイッチ936のそれぞれは、無線通信インターフェース933に含まれる複
数の回路(例えば、異なる無線通信方式に使用される回路)の間で、アンテナ937の接
続先を切り替える。
【0110】
アンテナ937のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテ
ナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース933による無線
信号の送受信に使用される。図13に示すように、カーナビゲーション装置920は複数
のアンテナ937を含むことができる。図13には、カーナビゲーション装置920が複
数のアンテナ937を含む例を示したが、カーナビゲーション装置920は、単一のアン
テナ937を含んでもよい。
【0111】
なお、カーナビゲーション装置920は、各種の無線通信方式に対するアンテナ937
を含むことができる。この場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置
920の構成から省略されることができる。
【0112】
バッテリ938は、給電線を介して図13に示すカーナビゲーション装置920の各ブ
ロックに電力を供給し、給電線は、図面において部分的に点線として表される。バッテリ
938は、車両から供給された電力を蓄積する。
【0113】
図13に示すカーナビゲーション装置920では、電子機器100のトランシーバーは
、無線通信インターフェース912によって実現されてもよい。機能の少なくとも一部は
、プロセッサ901又は補助コントローラ919によって実現されてもよい。例えば、プ
ロセッサ901又は補助コントローラ919は、図1を参照して説明された伝送部102
及び決定部104の機能を実行することにより、ライセンスのないバンドでスケジューリ
ングフリーの方式により伝送ブロックの繰り返し伝送を行い、伝送された伝送ブロックの
冗長バージョン番号を決定することができる。
【0114】
本開示内容の技術は、カーナビゲーション装置920、車載ネットワーク941及び車
両モジュール942のうちの1つ又は複数のブロックを含む車載システム(又は車両)9
40として実現されてもよい。車両モジュール942は、車両データ(例えば車速、エン
ジン速度、故障情報)を生成し、生成されたデータを車載ネットワーク941に出力する
【0115】
以上は、具体的な実施例を結合して本発明の基本的な原理を説明したが、当業者にとっ
て、本発明の方法及び装置の全部又は任意のステップ又は部材が、任意のコンピュータ装
置(プロセッサ、記憶媒体等を含む)又はコンピュータ装置のネットワークで、ハードウ
ェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそ、れらの組み合わせによって実現できるこ
とを理解でき、これは、当業者が本発明の説明を読んで、その基本的な回路設計知識又は
基本的なプログラムスキルを利用して実現できる。
【0116】
そして、本発明は、機械読み取り可能な命令コードが記憶されているプログラム製品を
提出する。前記命令コードは、機器により読み取られて実行される場合に、上記の本発明
の実施例による方法を実行する。
【0117】
それに対応して、上記の機械読み取り可能なコードが記憶されているプログラム製品を
格納するための記憶媒体も本発明の開示に含まれる。上記の記憶媒体は、フレキシブルデ
ィスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリカード、メモリースティックなどを含むが
、これらに限定されない。
【0118】
ソフトウェア又はファームウェアにより本発明を実現する場合に、記憶媒体又はネット
ワークから、専用ハードウェア構成を有するコンピュータ(例えば、図14に示す汎用コ
ンピュータ1400)に、当該ソフトウェアを構成するプログラムをインストールし、各
種のプログラムがインストールされた場合に、当該コンピュータは、各種の機能を実行で
きる。
【0119】
図14において、中央処理装置(CPU)1401は、読み取り専用メモリ(ROM)
1402に記憶されているプログラム、又は記憶部分1408からランダムアクセスメモ
リ(RAM)1403にロードされたプログラムに基づき、各種の処理を実行する。RA
M1403において、必要に応じて、CPU1401が各種の処理を実行するなどの際に
必要なデータを記憶する。CPU1401、ROM1402及びRAM1403は、バス
1404を介して互いに接続される。入力/出力インターフェース1405もバス140
4に接続される。
【0120】
入力部分1406(キーボード、マウスなどを含む)、出力部分1407(例えば陰極
線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)などのようなディスプレイ、及びスピーカ
などを含む)、記憶部分1408(ハードディスクなどを含む)、通信部分1409(L
ANカード、変調復調器などのようなネットワークインターフェースカードを含む)は、
入力/出力インターフェース1405に接続される。通信部分1409は、ネットワーク
、例えばインターネットのようなネットワークを介して通信処理を実行する。必要に応じ
て、ドライブ1410は、入力/出力インターフェース1405に接続されてもよい。磁
気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルメデ
ィア1411は、必要に応じて、ドライブ1410に搭載されることで、それから読み出
されたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部分1408にインストールされる。
【0121】
ソフトウェアにより上記の一連の処理を実現する場合に、例えばインターネットのよう
なネットワーク、又は例えばリムーバブルメディア1411のような記憶媒体から、ソフ
トウェアを構成するプログラムをインストールする。
【0122】
当業者であれば、このような記憶媒体は、図14に示すプログラムが記憶され、装置と
分離するように配信することで、ユーザーにプログラムを提供するリムーバブルメディア
141に限定されないことを理解すべきである。リムーバブルメディア1411の例は、
磁気ディスク(フレキシブルディスク(登録商標)を含む)、光ディスク(光ディスク読
み取り専用メモリ(CD-ROM)及びデジタル汎用ディスク(DVD)を含む)、光磁
気ディスク(ミニディスク(MD)(登録商標)を含む)、及び半導体メモリを含む。ま
たは、記憶媒体は、ROM1402、記憶部分1408に含まれるハードディスクなどで
あってもよく、プログラムが記憶されており、それらを含む装置とともにユーザーに配分
される。
【0123】
本発明の装置、方法及びシステムにおいて、各部材又は各ステップは、分解及び/又は
再組み合わせが可能である。これらの分解及び/又は再組み合わせも、本発明の等価方案
と見なされるべきである。なお、上記の一連の処理の実行ステップは、説明順、時間順で
実行されることができるが、必ずしも時間順で実行される必要がない。いくつかのステッ
プは、並行、又は互いに独立に実行されてもよい。
【0124】
最後に、用語「含む」「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な包含を含むよう
に意図され、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、品物又は機器は、それらの
要素を含むだけでなく、明確に列挙されていない他の要素も含み、又は、このようなプロ
セス、方法、品物又は機器の固有の要素も含む。また、特に限定しない限り、語句「一つ
の…を含む」で限定された要素は、上記の要素を含むプロセス、方法、品物又は機器にさ
らに他の同じ要素が存在することを排除しない。
【0125】
以上は、図面を結合して、本発明の実施例を詳細に説明したが、以上に説明された実施
形態は本発明を説明するだけであり、本発明に対する限定を構成しない。当業者にとって
、上記の実施形態に対して各種の修正及び変更を行って、本発明の実質及び範囲から逸脱
しない。従って、本発明の範囲は添付されている特許請求の範囲及びその等価の意味で限
定される。
【0126】
本技術は、さらに、以下のように実現されることができる。
付録1.無線通信のための電子機器であって、
前記電子機器にサービスを提供する基地局へ1番目からrepK番目までの伝送ブロッ
クを含む繰り返し伝送を行う場合に、前記基地局によって構成された前記繰り返し伝送の
ための所定の連続時間領域位置のうちの最初のn-1個の連続時間領域位置が利用できな
い場合にn番目の時間領域位置が利用可能であることが検出された際に、前記n番目の時
間領域位置から開始して、前記1番目から前記repK番目までの伝送ブロックのうちの
少なくとも一部の伝送ブロックの繰り返し伝送を行い、
前記基地局から受信された第1の冗長バージョンパターンに基づいて、伝送された各伝
送ブロックに対応する冗長バージョン番号を決定するように構成される処理回路を含み、
repKは、前記基地局から受信された第1の繰り返し伝送回数であり、nは、1以上
且つrepK以下の整数である、電子機器。
付録2.前記処理回路は、前記第1の冗長バージョンパターンにおける(mod(n-1
,4)+1)番目のデータをn番目の伝送ブロックに対応する冗長バージョン番号とする
、ように構成され、mod()は、剰余演算である、付録1に記載の電子機器。
付録3.前記処理回路は、前記所定の連続時間領域位置のうちの前記最初のn-1個の連
続時間領域位置で前記1番目から前記repK番目までの伝送ブロックのうちの最初のn
-1個の伝送ブロックの伝送を放棄し、前記所定の連続時間領域位置のうちの前記n番目
の時間領域位置から開始して、少なくともn番目の伝送ブロックを伝送する、ように構成
される、付録1又は2に記載の電子機器。
付録4.前記処理回路は、
前記所定の連続時間領域位置の利用可能な時間領域位置で前記n番目から前記repK
番目までの伝送ブロックを順次伝送した後に、前記所定の連続時間領域位置が属する時間
領域周期内にi個の追加の利用可能な時間領域位置があることが検出された場合に、前記
i個の追加の利用可能な時間領域位置を利用して放棄された最初のn-1個の伝送ブロッ
クのうちの最初のi個の伝送ブロックを順次伝送し、
前記時間領域周期と同じタイプの次の時間領域周期内の利用可能な時間領域位置で前記
1番目から前記repK番目までの伝送ブロックのうちの前記時間領域周期内に送信され
なかった伝送ブロックを順次伝送するか、又は前記送信されなかった伝送ブロックの伝送
を放棄するように構成され、
iは、0以上且つn-1以下である、付録3に記載の電子機器。
付録5.前記処理回路は、前記所定の連続時間領域位置のうちのn番目の時間領域位置か
ら開始して、少なくとも1番目の伝送ブロックを伝送する、ように構成される、付録1又
は2に記載の電子機器。
付録6.前記処理回路は、前記1番目の伝送ブロックを伝送した後に、前記所定の連続時
間領域位置が属する時間領域周期内にrepK-1個以上の利用可能な時間領域位置があ
ることが検出された場合に、前記時間領域周期内に2番目から前記repK番目までの伝
送ブロックを順次伝送するように構成される、付録5に記載の電子機器。
付録7.前記処理回路は、
前記1番目の伝送ブロックを伝送した後に、前記所定の連続時間領域位置が属する時間
領域周期内にj個の利用可能な時間領域位置があることが検出された場合に、前記j個の
利用可能な時間領域位置で2番目の伝送ブロックからのj個の伝送ブロックを順次伝送し

前記時間領域周期と同じタイプの次の時間領域周期内に前記1番目から前記repK番
目までの伝送ブロックのうちの前記時間領域周期内に送信されなかった伝送ブロックを順
次伝送するか、又は前記送信されなかった伝送ブロックの伝送を放棄するように構成され

jは、0以上且つrepK-1未満である、付録5に記載の電子機器。
付録8.前記処理回路は、前記第1の繰り返し伝送回数repKを前記電子機器が選択さ
れた第2の繰り返し伝送回数repK’に修正し、前記第1の冗長バージョンパターンを
前記電子機器が選択された第2の冗長バージョンパターンに修正するように構成される、
付録1に記載の電子機器。
付録9.前記処理回路は、前記第2の冗長バージョンパターンにおける(mod(m-1
,4)+1)番目のデータをm番目の伝送ブロックに対応する冗長バージョン番号とする
、ように構成され、mod()は、剰余演算であり、mは、1以上且つrepK’以下の
整数である、付録8に記載の電子機器。
付録10.前記処理回路は、前記所定の連続時間領域位置が属する時間領域周期内にre
pK’個以上の利用可能な時間領域位置があることが検出された場合に、前記所定の連続
時間領域位置のうちのn番目の時間領域位置から開始して、前記時間領域周期内に前記1
番目からrepK’番目までの伝送ブロックを順次伝送するように構成される、付録8又
は9に記載の電子機器。
付録11.前記処理回路は、
前記所定の連続時間領域位置が属する時間領域周期内にk個の利用可能な時間領域位置
があることが検出された場合に、前記所定の連続時間領域位置のうちの前記n番目の時間
領域位置から開始して、前記時間領域周期内に前記1番目からk番目までの伝送ブロック
を順次伝送し、
前記時間領域周期と同じタイプの次の時間領域周期内に前記1番目からrepK’番目
までの伝送ブロックのうちの前記時間領域周期内に送信されなかった伝送ブロックを順次
伝送するか、又は前記送信されなかった伝送ブロックの伝送を放棄するように構成され、
kは、0以上且つrepK’未満である、付録8又は9に記載の電子機器。
付録12.前記処理回路は、前記所定の連続時間領域位置が属する時間領域周期内の残り
の利用可能な時間領域位置の数に基づいて、前記第2の繰り返し伝送回数repK’及び
前記第2の冗長バージョンパターンを選択するように構成される、付録8~11のいずれ
か1つに記載の電子機器。
付録13.前記処理回路は、前記第2の繰り返し伝送回数repK’及び前記第2の冗長
バージョンパターンをアップリンク制御指示UCIに追加して前記基地局に伝送するよう
に構成される、付録8~12のいずれか1つに記載の電子機器。
付録14.前記第2の繰り返し伝送回数repK’は、前記第1の繰り返し伝送回数re
pKと等しくない、及び/又は前記第2の冗長バージョンパターンは、前記第1の冗長バ
ージョンパターンと等しくない、付録8~13のいずれか1つに記載の電子機器。
付録15.前記処理回路は、ライセンスのないバンドでスケジューリングフリーの方式に
より伝送ブロックの繰り返し伝送を行うように構成される、付録1~14のいずれか1つ
に記載の電子機器。
付録16.無線通信のための方法であって、
電子機器にサービスを提供する基地局へ1番目からrepK番目までの伝送ブロックを
含む繰り返し伝送を行う場合に、前記基地局によって構成された前記繰り返し伝送のため
の所定の連続時間領域位置のうちの最初のn-1個の連続時間領域位置が利用できない場
合にn番目の時間領域位置が利用可能であることが検出された際に、前記n番目の時間領
域位置から開始して、前記1番目から前記repK番目までの伝送ブロックのうちの少な
くとも一部の伝送ブロックの繰り返し伝送を行うことを含み、
前記基地局から受信された第1の冗長バージョンパターンに基づいて、伝送された各伝
送ブロックに対応する冗長バージョン番号を決定し、
repKは、前記基地局から受信された第1の繰り返し伝送回数であり、nは、1以上
且つrepK以下の整数である、無線通信のための方法。
付録17.実行される場合に請求項16に記載の無線通信のための方法を実行させるコン
ピュータ実行可能な命令が記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2025-04-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための電子機器であって、
前記電子機器にサービスを提供する基地局に対して1番目の伝送からrepK番目のアップリンク伝送までのアップリンク伝送をrepK回再送するための第1の冗長バージョンパターンの無線リソース制御(RRC)構成を前記基地局から受信し
前記repK回再送のうちn番目の伝送について、冗長バージョン番号を(mod(n-1,4)+1)番目の値に基づいて決定し、
前記冗長バージョン番号を用いて前記n番目の伝送を実行するように構成される処理回路を含み、
repKは、前記基地局から受信された第1の繰り返し伝送回数であり、nは、1以上且つrepK以下の整数であり、mod()は、剰余演算である、電子機器。
【請求項2】
前記処理回路は、前記RRC構成に基づいて、自身でアップリンク伝送の冗長バージョンを決定するように構成される、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記処理回路は、前記第1の冗長バージョンパターンとは異なる第2の冗長バージョンパターンを選択し、それに応じて前記冗長バージョンを決定するように構成される、請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記処理回路は、前記RRC構成に応じて、前記第1の冗長バージョンパターンを冗長バージョンシーケンス{0,2,3,1}とするように構成される、請求項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記処理回路は、前記RRC構成に応じて、前記第1の冗長バージョンパターンを冗長バージョンシーケンス{0,3,0,3}とするように構成される、請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記処理回路は、前記RRC構成に応じて、前記第1の冗長バージョンパターンを冗長バージョンシーケンス{0,0,0,0}とするように構成される、請求項に記載の電子機器。
【請求項7】
無線通信のために電子機器によって実行される方法であって、
前記電子機器にサービスを提供する基地局に対して1番目の伝送からrepK番目のアップリンク伝送までのアップリンク伝送をrepK回再送するための第1の冗長バージョンパターンの無線リソース制御(RRC)構成を、前記基地局から受信し
前記repK回再送のうちn番目の伝送について、冗長バージョン番号を(mod(n-1,4)+1)番目の値に基づいて決定し、
前記冗長バージョン番号を用いて前記n番目の伝送を実行することを含み、
repKは、前記基地局から受信された第1の繰り返し伝送回数であり、nは、1以上且つrepK以下の整数であり、mod()は、剰余演算である、方法。
【請求項8】
前記RRC構成に基づいて、自身でアップリンク伝送の冗長バージョンを決定することをさらに含む、請求項7に記載の方法
【請求項9】
前記第1の冗長バージョンパターンとは異なる第2の冗長バージョンパターンを選択し、
それに応じて前記冗長バージョンを決定することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記RRC構成に応じて、前記第1の冗長バージョンパターンを冗長バージョンシーケンス{0,2,3,1}とすることをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記RRC構成に応じて、前記第1の冗長バージョンパターンを冗長バージョンシーケンス{0,3,0,3}とすることをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記RRC構成に応じて、前記第1の冗長バージョンパターンを冗長バージョンシーケンス{0,0,0,0}とすることをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
無線通信ネットワークにおける基地局であって、
電子機器が前記基地局に対して1番目の伝送からrepK番目のアップリンク伝送までのアップリンク伝送をrepK回再送するための第1の冗長バージョンパターンの無線リソース制御(RRC)構成を、前記電子機器に伝送することにより、前記repK回再送のうちn番目の伝送について前記電子機器が、
a)冗長バージョン番号を(mod(n-1,4)+1)番目の値に基づいて決定し、
b)前記冗長バージョン番号を用いて前記n番目の伝送を実行できるようにし、
前記冗長バージョン番号を用いて前記n番目の伝送を前記電子機器から受信するように構成される処理回路を含み、
repKは、前記基地局から受信された第1の繰り返し伝送回数であり、nは、1以上且つrepK以下の整数であり、mod()は、剰余演算である、基地局。
【請求項14】
前記電子機器は、前記RRC構成に基づいて、自身でアップリンク伝送の冗長バージョンを決定するように構成される、請求項13に記載の基地局。
【請求項15】
前記電子機器は、前記第1の冗長バージョンパターンとは異なる第2の冗長バージョンパターンを選択し、それに応じて前記冗長バージョンを決定するように構成される、請求項14に記載の基地局。
【請求項16】
前記電子機器は、前記RRC構成に応じて、前記第1の冗長バージョンパターンを冗長バージョンシーケンス{0,2,3,1}とするように構成される、請求項13に記載の基地局。
【請求項17】
前記電子機器は、前記RRC構成に応じて、前記第1の冗長バージョンパターンを冗長バージョンシーケンス{0,3,0,3}とするように構成される、請求項13に記載の基地局。
【請求項18】
前記電子機器は、前記RRC構成に応じて、前記第1の冗長バージョンパターンを冗長バージョンシーケンス{0,0,0,0}とするように構成される、請求項13に記載の基地局。
【外国語明細書】