(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025010413
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】料金徴収装置、料金徴収方法及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20250109BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024193649
(22)【出願日】2024-11-05
(62)【分割の表示】P 2021099653の分割
【原出願日】2020-06-25
(31)【優先権主張番号】P 2019178926
(32)【優先日】2019-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104765
【弁理士】
【氏名又は名称】江上 達夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107331
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 聡延
(74)【代理人】
【識別番号】100131015
【弁理士】
【氏名又は名称】三輪 浩誉
(72)【発明者】
【氏名】岡田 裕之
(57)【要約】
【課題】施設の利用料金を適切に徴収する。
【解決手段】料金徴収装置は、施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生したか否かを判定する判定手段と、前記再入場料が発生したと判定された際に、ディスプレイに、前記再入場料が発生した旨を表示させる表示制御手段と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生したか否かを判定する判定手段と、
前記再入場料が発生したと判定された際に、ディスプレイに、前記再入場料が発生した旨を表示させる表示制御手段と、
を備える料金徴収装置。
【請求項2】
施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、該再入場料の支払いを実行する支払手段と、
前記支払いの対象となったユーザに対して、前記再入場料の支払い要求を表示させる表示制御手段と、
を備える料金徴収装置。
【請求項3】
施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、該再入場料の支払いを実行する支払手段と、
前記支払いの対象となったユーザに対して、前記再入場料の支払いが実行された旨を表示させる表示制御手段と、
を備える料金徴収装置。
【請求項4】
前記施設内において前記ユーザをトラッキングするトラッキング手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記トラッキングの結果に基づいて、前記ユーザの最寄りのディスプレイに表示させる、
請求項1から3のいずれか一項に記載の料金徴収装置。
【請求項5】
コンピュータが実行する料金徴収方法であって、
施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生したか否かを判定し、
前記再入場料が発生したと判定された際に、ディスプレイに、前記再入場料が発生した旨を表示させる、
料金徴収方法。
【請求項6】
コンピュータが実行する料金徴収方法であって、
施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、該再入場料の支払いを実行し、
前記支払いの対象となったユーザに対して、前記再入場料の支払い要求を表示させる、
料金徴収方法。
【請求項7】
コンピュータが実行する料金徴収方法であって、
施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、該再入場料の支払いを実行し、
前記支払いの対象となったユーザに対して、前記再入場料の支払いが実行された旨を表示させる、
料金徴収方法。
【請求項8】
コンピュータに、
施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生したか否かを判定し、
前記再入場料が発生したと判定された際に、ディスプレイに、前記再入場料が発生した旨を表示させる、
料金徴収方法を実行させるコンピュータプログラム。
【請求項9】
コンピュータに、
施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、該再入場料の支払いを実行し、
前記支払いの対象となったユーザに対して、前記再入場料の支払い要求を表示させる、
料金徴収方法を実行させるコンピュータプログラム。
【請求項10】
コンピュータに、
施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、該再入場料の支払いを実行し、
前記支払いの対象となったユーザに対して、前記再入場料の支払いが実行された旨を表示させる、
料金徴収方法を実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設の利用料金を徴収する料金徴収装置、料金徴収方法及びコンピュータプログラムの技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のシステムとして、カジノ施設等の利用料金を徴収するものが知られている。例えば特許文献1では、カジノ施設の入退場口に設置された装置によって入場料を徴収する技術が開示されている。特許文献2では、遊技場への入場時に利用予定時間に応じた入場料を支払い、退場時に利用予定時間を超過した分の追加料金を支払う技術が開示されている。特許文献3では、電子マネー残高の少なくとも一部を預り金として徴収する技術が開示されている。特許文献4では、計測した滞在時間に応じた利用料金を徴収する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-143986号公報
【特許文献2】特開2011-048683号公報
【特許文献3】特開2007-143998号公報
【特許文献4】特開2004-206540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カジノ施設では、入場後に所定時間(例えば、24時間)が経過すると、再入場料を徴収する必要がある。このため、入場時に利用料金を徴収した場合でも、再び利用料金を徴収する機会が発生することがある。しかしながら、上述した各特許文献に記載されている技術では、入場料を複数回徴収する点に関して十分な議論がなされておらず、改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、施設の利用料金を適切に徴収することが可能な料金徴収装置、料金徴収方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この開示の料金徴収装置の一の態様は、施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生したか否かを判定する判定手段と、前記再入場料が発生したと判定された際に、ディスプレイに、前記再入場料が発生した旨を表示させる表示制御手段と、を備える。
【0007】
この開示の料金徴収装置の他の態様は、施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、該再入場料の支払いを実行する支払手段と、前記支払いの対象となったユーザに対して、前記再入場料の支払い要求を表示させる表示制御手段と、を備える。
【0008】
この開示の料金徴収装置の他の態様は、施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、該再入場料の支払いを実行する支払手段と、前記支払いの対象となったユーザに対して、前記再入場料の支払いが実行された旨を表示させる表示制御手段と、を備える。
【0009】
この開示の料金徴収方法の一の態様は、コンピュータが実行する料金徴収方法であって、施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生したか否かを判定し、前記再入場料が発生したと判定された際に、ディスプレイに、前記再入場料が発生した旨を表示させる。
【0010】
この開示の料金徴収方法の他の態様は、コンピュータが実行する料金徴収方法であって、施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、該再入場料の支払いを実行し、前記支払いの対象となったユーザに対して、前記再入場料の支払い要求を表示させる。
【0011】
この開示の料金徴収方法の他の態様は、コンピュータが実行する料金徴収方法であって、施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、該再入場料の支払いを実行し、前記支払いの対象となったユーザに対して、前記再入場料の支払いが実行された旨を表示させる。
【0012】
この開示のコンピュータプログラムの一の態様は、コンピュータに、施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生したか否かを判定し、前記再入場料が発生したと判定された際に、ディスプレイに、前記再入場料が発生した旨を表示させる、料金徴収方法を実行させる。
【0013】
この開示のコンピュータプログラムの他の態様は、コンピュータに、施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、該再入場料の支払いを実行し、前記支払いの対象となったユーザに対して、前記再入場料の支払い要求を表示させる、料金徴収方法を実行させる。
【0014】
この開示のコンピュータプログラムの他の態様は、コンピュータに、施設への入場から所定期間が経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、該再入場料の支払いを実行し、前記支払いの対象となったユーザに対して、前記再入場料の支払いが実行された旨を表示させる、料金徴収方法を実行させる。
【発明の効果】
【0015】
上述した料金徴収装置、料金徴収方法、及びコンピュータプログラムのそれぞれの一の態様によれば、施設の利用料金を適切に徴収することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】第1実施形態に係る料金徴収システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】第1実施形態に係る料金徴収装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】第1実施形態に係る料金徴収システムにおける1回目の入場時の動作の流れを示すフローチャートである。
【
図4】第1実施形態に係る料金徴収システムにおける再入場料発生時の動作の流れを示すフローチャートである。
【
図5】第1実施形態に係る料金徴収システムの具体的な動作例を示す概念図である。
【
図6】第2実施形態に係る料金徴収システムの構成を示すブロック図である。
【
図7】第2実施形態に係る料金徴収システムにおける再入場料発生時の動作の流れを示すフローチャートである。
【
図8】第2実施形態に係る料金徴収システムの具体的な動作例を示す概念図である。
【
図9】第3実施形態に係る料金徴収システムの構成を示すブロック図である。
【
図10】第1実施形態に係る料金徴収システムにおける入場時の動作の流れを示すフローチャートである。
【
図11】第3実施形態に係る料金徴収システムにおける再入場料発生時の動作の流れを示すフローチャートである。
【
図12】第3実施形態に係る料金徴収システムの具体的な動作例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら、料金徴収システム、料金徴収装置料金徴収方法及びコンピュータプログラムの実施形態について説明する。
【0018】
<第1実施形態>
第1実施形態に係る料金徴収システムについて、
図1から
図5を参照して説明する。
【0019】
(システム構成)
はじめに、第1実施形態に係る料金徴収システムの具体的なシステム構成について、
図1を参照しながら説明する。
図1は、第1実施形態に係る料金徴収システムの構成を示すブロック図である。
【0020】
図1において、第1実施形態に係る料金徴収システム1は、カジノ施設の利用者から利用料金(特に、入場から所定期間経過後に発生する再入場料)を徴収するシステムとして構成されている。料金徴収システム1は、その主な構成要素として、入退場ゲート装置10と、料金徴収装置20とを備えて構成されている。
【0021】
入退場ゲート装置10は、カジノ施設の出入口付近に設置されており、ゲートを開閉することで、カジノ施設への入退場を許可又は禁止することが可能に構成されている。なお、入退場ゲート装置10は、入場ゲート装置及び退場ゲート装置として別々に設けられていてもよい。入退場ゲート装置10は、その機能を実現するための構成要素として、ユーザ認証部110、支払処理部120、及びゲート開閉制御部130を備えている。
【0022】
ユーザ認証部110は、例えばカメラや各種リーダ等を備えており、カジノに入場しようとする入場者の生体情報や身分証(例えば、マイナンバーカードやパスポート等)から入場者に関する各種情報を取得して、ユーザに関する認証処理(例えば、ユーザの本人確認等)を実行可能に構成されている。具体的には、ユーザ認証部110は、顔認証によって認証処理を行うことが可能に構成されている。例えば、ユーザ認証部110は、ゲート付近に設置されたカメラで撮像された顔画像と、身分証に登録された顔画像とを比較することで顔認証を実行する。この際、顔画像ではなく、顔画像から抽出した特徴量を利用してもよい。顔認証は、入場時の他、退場時等にも実行されてよい。
【0023】
支払処理部120は、カジノ施設の利用で発生する各種料金の支払いを行うことが可能に構成されている。支払処理部120は、例えばカジノ施設への入場料の他、入場から所定期間経過後に発生する再入場料の支払いもできるように構成されている。なお、再入場料は、入場から所定期間内に一時退場して再入場する際には徴収不要である。また、カジノ施設への入場料及び再入場料は、基本的に日本人から徴収されるものであり、外国人(具体的には、日本に住所を有しないユーザ)からの徴収は不要である。このため支払処理部120は、入場料及び再入場料の徴収が必要なユーザを判定可能に構成されてもよい。言い換えると、支払処理部120は、入場しようとしているユーザから入場料及び再入場料の徴収が必要であるか否か判定するように構成されてもよい。例えば、支払処理部120は、ユーザが提示する身分証がマイナンバーカードであれば、ユーザが日本人である(即ち、料金の徴収要)と判定し、パスポートであれば、ユーザが外国人である(即ち、料金の徴収不要)と判定してもよい。
【0024】
ゲート開閉制御部130は、カジノ施設の出入り口にあるゲートの開閉を制御可能に構成されている。例えば、ゲート開閉制御部130がゲートを開くと、ユーザはゲートを通過可能となり、カジノ施設への入場又はカジノ施設からの退場が許可された状態となる。一方で、ゲート開閉制御部130がゲートを閉じると、ユーザはゲートを通過不能となり、カジノ施設への入場又はカジノ施設からの退場が禁止された状態となる。料金徴収システム1は、必ずしも入退場ゲート装置10を有する必要はない。
【0025】
料金徴収装置20は、例えばカジノ施設を運営する事業者(以下、適宜「カジノ事業者」と称する)が保有するサーバとして構成されており、カジノ施設において利用者が支払うべき料金の徴収を管理する(或いは、実際に料金の徴収を行う)。料金徴収装置20は、その機能を実現するための構成要素として、料金発生検出部210、立替支払部220、徴収フラグ付与部230、徴収フラグ判定部240、及び支払要求部250を備えている。
【0026】
料金発生検出部210は、カジノ施設を利用しているユーザに再入場料が発生したか否かを検出する。言い換えれば、料金発生検出部210は、ユーザがカジノ施設に入場してから所定期間(即ち、再入場料が発生する期間)が経過したか否かを判定する。料金発生検出部210の判定結果は、立替支払部220に出力される構成となっている。なお、料金発生検出部210は、再入場料が発生した際に、その旨(具体的には、実質的に2回目の入場があった旨)をカジノ管理委員会に通知してもよい。また、料金発生検出部210は、ユーザがトラッキング対象となっている場合(言い換えれば、ユーザの位置が検出できる場合)、ユーザの最寄りのディスプレイ等に、再入場料が発生した旨を提示してもよい。
【0027】
立替支払部220は、料金発生検出部210で再入場料が発生したことが検出された場合に、再入場料の立替支払いを行う。即ち、立替支払部220は、ユーザに対して再入場料の支払いを要求することなく、代わりに再入場料の支払いを行う。なお、ここでの「立替支払い」とは、実際に支払いを行う場合だけでなく、立て替えたものとみなして(即ち、実際に支払いは行わず)、入場者が支払うべき金額に立替金額を加算する処理を行う場合も含む概念である。つまり、立替支払いを行う料金徴収システム1(言い換えれば、カジノ事業者)は、再入場料が発生する度に逐次支払を実行しなくともよい。
【0028】
徴収フラグ付与部230は、立替支払部220による立替支払いが行われた場合に、その対象となったユーザに徴収フラグを付与する。なお、一のユーザに対して複数回の立替支払いが行われた場合、徴収フラグ付与部230は、その回数が分かるようなフラグを付与する。
【0029】
徴収フラグ判定部240は、カジノ施設から退場しようとするユーザに徴収フラグが付与されているか否かを判定する。言い換えれば、徴収フラグ判定部240は、退場しようとするユーザに対して、立替支払部220が立替支払いを行ったか否かを判定する。徴収フラグ判定部240の判定結果は、支払要求部250に出力される構成となっている。
【0030】
支払要求部250は、カジノ施設から退場しようとするユーザに徴収フラグが付与されていると判定された場合に、そのユーザに対して、立替支払いを行った分の再入場料の支払いを要求する。支払要求部250は、例えば入退場ゲート装置10に備えられたディスプレイ等を用いて、ユーザに再入場料の支払を要求する。或いは支払要求部250は、再入場料の支払いが完了するまで、入退場ゲート装置10のゲートを開かないように制御してもよい。
【0031】
(ハードウェア構成)
続いて、第1実施形態に係る料金徴収システム(特に、料金徴収装置20)のハードウェア構成について、
図2を参照しながら説明する。
図2は、第1実施形態に係る料金徴収装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0032】
図1に示すように、第1実施形態に係る料金徴収装置20は、は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、記憶装置14と、入力装置15と、出力装置16とを備えている。CPU11と、RAM12と、ROM13と、記憶装置14と、入力装置15と、出力装置16とは、データバス17を介して接続されている。
【0033】
CPU11は、コンピュータプログラムを読み込む。例えば、CPU11は、RAM12、ROM13及び記憶装置14のうちの少なくとも一つが記憶しているコンピュータプログラムを読み込んでもよい。例えば、CPU11は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体が記憶しているコンピュータプログラムを、図示しない記録媒体読み取り装置を用いて読み込んでもよい。CPU11は、ネットワークインタフェースを介して、外部に配置される不図示の装置からコンピュータプログラムを取得してもよい(つまり、読み込んでもよい)。CPU11は、読み込んだコンピュータプログラムを実行することで、RAM12、記憶装置14、入力装置15及び出力装置16を制御する。本実施形態では特に、CPU11が読み込んだコンピュータプログラムを実行すると、CPU11内には、カジノ施設の料金徴収を行うための機能ブロックが実現される。例えば、上述した料金発生検出部210、立替支払部220、徴収フラグ付与部230、徴収フラグ判定部240、及び支払要求部250は、CPU11において実現されてもよい。
【0034】
RAM12は、CPU11が実行するコンピュータプログラムを一時的に記憶する。RAM12は、CPU11がコンピュータプログラムを実行している際にCPU11が一時的に使用するデータを一時的に記憶する。RAM12は、例えば、D-RAM(Dynamic RAM)であってもよい。
【0035】
ROM13は、CPU11が実行するコンピュータプログラムを記憶する。ROM13は、その他に固定的なデータを記憶していてもよい。ROM13は、例えば、P-ROM(Programmable ROM)であってもよい。
【0036】
記憶装置14は、料金徴収装置20が長期的に保存するデータを記憶する。記憶装置14は、CPU11の一時記憶装置として動作してもよい。記憶装置14は、例えば、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、SSD(Solid State Drive)及びディスクアレイ装置のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0037】
入力装置15は、料金徴収装置20のユーザからの入力指示を受け取る装置である。入力装置15は、例えば、キーボード、マウス及びタッチパネルのうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0038】
出力装置16は、料金徴収装置20に関する情報を外部に対して出力する装置である。例えば、出力装置16は、料金徴収装置20に関する情報を表示可能な表示装置であってもよい。
【0039】
(初回入場時の動作)
次に、第1実施形態に係る料金徴収システム1の初回入場時の動作の流れについて、
図3を参照しながら説明する。
図3は、第1実施形態に係る料金徴収システムにおける1回目の入場時の動作の流れを示すフローチャートである。
【0040】
図3に示すように、ユーザのカジノ施設への初回入場時には、まずユーザ認証部110が、顔認証を実行する(ステップS11)。即ち、入場時の本人確認を行う。なお、顔認証が失敗した場合(ステップS11:NO)、ユーザの入場を許可できないと判断し、ゲートを閉鎖する(ステップS15)。
【0041】
顔認証が失敗した場合(ステップS11:YES)、支払処理部120が、入場料を徴収すべきユーザであるか否かを判定する(ステップS12)。なお、入場料を徴収すべきでユーザでないと判定された場合(ステップS12:NO)、ユーザの入場を許可すると判断し、ゲートを開放する(ステップS14)。
【0042】
入場料を徴収すべきでユーザであると判定された場合(ステップS12:YES)、支払処理部120は、そのユーザから入場料を徴収済みであるか否かを判定する(ステップS13)。そして、入場料を徴収済みであると判定された場合(ステップS13:YES)、ユーザの入場を許可すると判断し、ゲートを開放する(ステップS14)。一方、入場料を徴収済みでないと判定された場合(ステップS13:NO)、ユーザの入場を許可できないと判断し、ゲートを閉鎖する(ステップS15)。
【0043】
(再入場料発生時の動作)
次に、第1実施形態に係る料金徴収システム1の再入場料発生時の動作の流れについて、
図4を参照しながら説明する。
図4は、第1実施形態に係る料金徴収システムにおける再入場料発生時の動作の流れを示すフローチャートである。
【0044】
図4に示すように、第1実施形態に係る料金徴収システム1の動作時には、まず料金発生検出部210が、ユーザに再入場料が発生しているか否かを判定(検出)する(ステップS101)。再入場料が発生しているか否かは、例えばユーザがカジノ施設に入場してから経過した時間をカウントしておき、カウントした時間が所定期間(例えば、24時間)を超えたか否かで判定すればよい。
【0045】
再入場料が発生していると判定された場合(ステップS101:YES)、立替支払部220がユーザに代わって再入場料の立替支払いを行う(ステップS102)。その後、徴収フラグ付与部230が、ユーザに徴収フラグを付与する(ステップS103)。徴収フラグは、例えばユーザの管理情報(例えば、ユーザID等)に紐付けられて管理される。なお、再入場料が発生していないと判定された場合(ステップS101:NO)、上述したステップS102及びS103の処理は省略される。
【0046】
続いて、料金徴収システム1は、ユーザの退場を検出する(ステップS104)。ここでは、ユーザがカジノ施設から退場した状態ではなく、ユーザがカジノ施設から退場しようとしている状態(具体的には、まだ退場はしていないが、退場する直前の状態)を検出してもよい。料金徴収システム1は、例えば、ユーザが入退場ゲート装置10に接近した場合、或いは入退場ゲート装置10に対して何らかの操作を行った場合に、ユーザの退場を検出してもよい。この場合、入退場ゲート装置10では、顔認証によるユーザの特定が行われてもよい。具体的には、入退場ゲート装置10近くにいるユーザの顔画像を撮影した後、撮像した画像と記憶された入場者の顔画像とを比較して、ユーザを特定してもよい。なお、ユーザの退場が検出されない場合(ステップS104:NO)、再びステップS101から処理が繰り返される。
【0047】
ユーザの退場が検出された場合(ステップS104:YES)、徴収フラグ判定部240が、カジノ施設から退場するユーザに徴収フラグが付与されているか否かを判定する(ステップS105)。そして、徴収フラグが付与されていると判定された場合(ステップS105:YES)、支払要求部250が、ユーザに対して立替支払いした再入場料の支払を要求する(ステップS106)。一方、徴収フラグが付与されていないと判定された場合(ステップS105:NO)、支払要求部250は、ユーザに対して立替支払いした再入場料の支払を要求しない(即ち、ステップS106の処理は省略される)。
【0048】
(具体的な動作例)
次に、第1実施形態に係る料金徴収システム1の具体的な動作例について、
図5を参照して説明する。
図5は、第1実施形態に係る料金徴収システムの具体的な動作例を示す概念図である。なお、以下では、24時間経過する毎に再入場料が課されるケースを例にして説明する。
【0049】
図5に示すように、ユーザが7月1日の10時にカジノ施設に入場し、7月4日の10時にカジノ施設から退場したとする。この場合、ユーザはカジノ施設への入場時(即ち、7月1日の10時)に入場料を支払う。
【0050】
その後、入場から24時間経過した7月2日の10時に再入場料が発生する。しかし、この時点ではユーザに支払いは要求されず、カジノ事業者(言い換えれば、料金徴収システム1)が再入場料の立替支払いを行う。また、それから24時間経過した7月3日の10時にも2度目の再入場料が発生する。この時点でもユーザに支払いは要求されず、カジノ事業者が再入場料の立替支払いを行う。
【0051】
ユーザは、カジノ施設からの退場時(即ち、7月4日の10時)に立替支払いされた再入場料(2回分)をまとめて支払う。再入場料を支払うと、入退場ゲート装置10のゲートが開かれ、ユーザはゲートを通過可能となる。
【0052】
(技術的効果)
次に、第1実施形態に係る料金徴収システム1によって得られる技術的効果について説明する。
【0053】
図1から
図5で説明したように、第1実施形態に係る料金徴収システム1では、カジノ施設において発生した再入場料がその都度ユーザから徴収されず、一旦立替支払いが行われる。そして、立替支払いされた再入場料は、ユーザがカジノ施設から退場する際にまとめて請求される。このようにすれば、再入場料が発生する度にユーザが支払処理を行わずに済むため、ユーザの手間を大きく低減することができる。また、カジノ事業者側も、より効率的に再入場料を徴収することが可能である。
【0054】
<第2実施形態>
第2実施形態に係る料金徴収システム1について、
図6から
図8を参照して説明する。なお、第2実施形態は、上述した第1実施形態と一部の構成及び動作が異なるのみであり、その他の部分は同様である。このため、以下では第1実施形態と異なる部分について詳細に説明し、他の重複する部分については適宜説明を省略するものとする。
【0055】
(システム構成)
第2実施形態に係る料金徴収システム1の具体的なシステム構成について、
図6を参照しながら説明する。
図6は、第2実施形態に係る料金徴収システムの構成を示すブロック図である。
【0056】
図6に示すように、第2実施形態に係る料金徴収システム1の料金徴収装置20は、料金発生検出部210に加えて、カード情報判定部260と、カード決済処理部270とを備えて構成されている。
【0057】
カード情報判定部260は、ユーザの情報として、クレジットカードによる決済情報(以下、適宜「カード情報」と称する)が登録されているか否かを判定可能に構成されている。即ち、カード情報判定部260は、そのユーザについて、カード決済処理を実行可能であるか否かを判定可能に構成されている。カード情報は、例えばカジノ施設への入場時に登録される。より具体的には、例えば入場料の支払に利用したカード情報を今後の支払のために登録してよいかユーザに確認し、同意が得られた場合にカード情報を登録(記憶)するようにすればよい。カード情報判定部260の判定結果は、カード決済処理部270に出力される構成となっている。
【0058】
カード決済処理部270は、カード情報判定部260でカード情報が登録されていると判定された場合に、そのカードによる決済処理を実行可能に構成されている。
【0059】
(再入場料発生時の動作)
次に、第2実施形態に係る料金徴収システム1の再入場料発生時の動作の流れについて、
図7を参照しながら説明する。
図7は、第2実施形態に係る料金徴収システムにおける再入場料発生時の動作の流れを示すフローチャートである。なお、第2実施形態における初回入場時の動作は、第1実施形態と同様(即ち、
図3のフローチャートと同様)であるものとする。
【0060】
図7に示すように、第2実施形態に係る料金徴収システム1の動作時には、まず料金発生検出部210が、ユーザに再入場料が発生しているか否かを判定する(ステップS201)。なお、再入場料が発生していないと判定された場合(ステップS201:NO)、以降の処理は省略される。この場合、所定期間ごとに再びステップS201の処理が実行されてもよい。
【0061】
再入場料が発生していると判定された場合(ステップS201:YES)、カード情報判定部260が、ユーザのカード情報が登録されているか否かを判定する(ステップS202)。そして、カード情報が登録されていると判定された場合(ステップS202:YES)、カード決済処理部270が、登録されたカード情報を用いて再入場料の支払いを行う(ステップS203)。なお、カード決済処理部270は、自動的に再入場料の支払いを行ってもよいし、ユーザに再入場料の支払処理を行ってよいか確認してから(即ち、ユーザの同意が得られてから)支払いを行ってもよい。
【0062】
他方、カード情報が登録されていないと判定された場合(ステップS202:NO)、カード決済処理部270による支払処理は実行されない(即ち、ステップS203は省略される)。この場合、料金徴収システム1は、再入場料を徴収するために、ユーザに対してカード情報の登録を促すような通知を行ってもよい。或いは、第1実施形態で説明したように、再入場料の立替支払いを行ってから、ユーザの退場時にまとめて支払い行うようにしてもよい(具体的には、ステップS202でNOと判定された場合、
図4のステップS102に進むようにしてもよい)。
【0063】
(具体的な動作例)
次に、第2実施形態に係る料金徴収システム1の具体的な動作例について、
図8を参照して説明する。
図8は、第2実施形態に係る料金徴収システムの具体的な動作例を示す概念図である。
【0064】
図8に示すように、ユーザが7月1日の10時にカジノ施設に入場し、7月4日の10時にカジノ施設から退場したとする。この場合、ユーザはカジノ施設への入場時(即ち、7月1日の10時)に入場料を支払う。なお、入場時の支払に利用したカード情報は、料金徴収システム1に登録される。
【0065】
その後、入場から24時間経過した7月2日の10時に再入場料が発生する。ここでは、ユーザのカード情報が入場時に登録されているため、カード決済処理部270が登録されたカード情報を用いて再入場料の決済処理を実行する。また、それから24時間経過した7月3日の10時には2度目の再入場料が発生する。ここでも、ユーザのカード情報が既に登録されているため、カード決済処理部270が登録されたカード情報を用いて再入場料の決済処理を実行する。
【0066】
上述した処理の結果、ユーザは、カジノ施設からの退場時(即ち、7月4日の10時)に支払いを行わずに済む。
【0067】
(技術的効果)
次に、第2実施形態に係る料金徴収システム1によって得られる技術的効果について説明する。
【0068】
図6から
図8で説明したように、第2実施形態に係る料金徴収システム1によれば、カード情報を登録しておくことで、自動的に再入場料の決済処理が実行される。このため、ユーザは再入場料が発生する度に支払いを行わずともよい。また、再入場料の発生時点で決済処理が完了しているため、その後のタイミング(例えば、カジノ施設からの退場するタイミング)で改めて支払いを行う必要がない。よって、ユーザの手間を大きく低減することができる。また、カジノ事業者側も、より確実に再入場料を徴収することが可能である。
【0069】
<第3実施形態>
第3実施形態に係る料金徴収システム1について、
図9から
図12を参照して説明する。なお、第3実施形態は、上述した第1及び第2実施形態と一部の構成及び動作が異なるのみであり、その他の部分は同様である。このため、以下では第1及び第2実施形態と異なる部分について詳細に説明し、他の重複する部分については適宜説明を省略するものとする。
【0070】
(システム構成)
第3実施形態に係る料金徴収システム1の具体的なシステム構成について、
図9を参照しながら説明する。
図9は、第3実施形態に係る料金徴収システムの構成を示すブロック図である。
【0071】
図9に示すように、第3実施形態に係る料金徴収システム1の料金徴収装置20は、料金発生検出部210に加えて、最長滞在期間取得部280と、最大料金徴収部290と、返金処理部300とを備えて構成されている。
【0072】
最長滞在期間取得部280は、ユーザが連続してカジノ施設に滞在できる最長の期間である最長滞在期間を取得する。カジノ施設には、例えば「直近7日のうち3日以内」、「直近28日のうち10日以内」という入場制限が設定される。よって、ユーザがカジノ施設に入場する時点で、それ以降どの程度カジノ施設に滞在できるかを算出することができる。最長滞在期間取得部280は、例えばユーザに関する情報(例えば、ユーザの直近でのカジノ施設の利用履歴等)に基づいて、最長滞在期間を算出する。最長滞在期間取得部280が取得した最長滞在期間は、最大料金徴収部290に出力される構成となっている。
【0073】
最大料金徴収部290は、最長滞在期間取得部280で取得された最長滞在期間に基づいて、ユーザに課される可能性のある最大料金(即ち、最長滞在期間ギリギリまで滞在した場合にかかる総費用)を算出し、ユーザがカジノ施設に入場するタイミングで最大料金を徴収する。
【0074】
返金処理部300は、ユーザから徴収した最大料金から、実際にかかった費用を差し引いた余剰金を、ユーザがカジノ施設から退場するタイミングでユーザに返金する。返金処理部300は、入場時に徴収した最大料金から、入場料及び再入場料を差し引くことで余剰金を算出する。余剰金は、ユーザが比較的早いタイミングでカジノ施設から退場する場合や、再入場料が発生しない場合(或いは、想定より少ない回数しか再入場料が発生しない場合)に発生する。返金処理部300は、算出した余剰金を、例えば現金や電子マネーとしてユーザに返金可能に構成されている。
【0075】
(入場時の動作)
次に、第3実施形態に係る料金徴収システム1の入場時の動作の流れについて、
図10を参照しながら説明する。
図10は、第3実施形態に係る料金徴収システムにおける入場時の動作の流れを示すフローチャートである。なお、
図10では、
図3で示した各処理と同様のものに同一の符号を付している。
【0076】
図10に示すように、ユーザのカジノ施設への入場時には、まずユーザ認証部110が、顔認証を実行する(ステップS11)。なお、顔認証が失敗した場合(ステップS11:NO)、ユーザの入場は許可されないため、ゲートが閉鎖される(ステップS15)。
【0077】
顔認証が失敗した場合(ステップS11:YES)、支払処理部120が、入場料を徴収すべきユーザであるか否かを判定する(ステップS12)。なお、入場料を徴収すべきでユーザでないと判定された場合(ステップS12:NO)、ユーザの入場が許可されるため、ゲートが開放される(ステップS14)。
【0078】
入場料を徴収すべきでユーザであると判定された場合(ステップS12:YES)、最長滞在期間取得部280が、カジノ施設に入場するユーザの最長滞在期間を取得する(ステップS21)。そして、最大料金徴収部290が、最長滞在期間から算出された最大料金を支払うようにユーザに要求する(ステップS22)。
【0079】
続いて、支払処理部120が、ユーザから最大料金を徴収済みであるか否かを判定する(ステップS23)。そして、最大料金を徴収済みであると判定された場合(ステップS23:YES)、ユーザの入場を許可すると判断し、ゲートを開放する(ステップS14)。一方、最大料金を徴収済みでないと判定された場合(ステップS23:NO)、ユーザの入場を許可できないと判断し、ゲートを閉鎖する(ステップS15)。
【0080】
(再入場料発生時の動作)
次に、第3実施形態に係る料金徴収システム1の動作の流れについて、
図11を参照しながら説明する。
図11は、第3実施形態に係る料金徴収システムにおける再入場料発生時の動作の流れを示すフローチャートである。
【0081】
図11に示すように、第3実施形態に係る料金徴収システム1の動作時には、まず料金発生検出部210が、ユーザに再入場料が発生しているか否かを判定する(ステップS301)。再入場料が発生していると判定された場合(ステップS301:YES)、返金処理部300は、最大料金から再入場料分を減算する処理を実行する(ステップS302)。なお、再入場料が発生していないと判定された場合(ステップS301:NO)、上述したステップS302の処理は省略される。
【0082】
続いて、料金徴収システム1は、ユーザの退場を検出する(ステップS303)。ユーザの退場が検出されない場合(ステップS303:NO)、しばらくしてから再びステップS301の処理が実行されればよい。一方、ユーザの退場が検出された場合(ステップS303:YES)、返金処理部300が、余剰金が発生しているか否かを判定する(ステップS304)。そして、余剰金が発生していると判定された場合(ステップS304:YES)、返金処理部300は、ユーザに対して余剰金の返金処理を行う(ステップS305)。一方、余剰金が発生していないと判定された場合(ステップS304:NO)、返金処理部300は、ユーザに対して返金処理を実行しない(即ち、ステップS305の処理は省略される)。
【0083】
(具体的な動作例)
次に、第3実施形態に係る料金徴収システム1の具体的な動作例について、
図12を参照して説明する。
図12は、第3実施形態に係る料金徴収システムの具体的な動作例を示す概念図である。
【0084】
図12に示すように、ユーザが7月1日の10時にカジノ施設に入場し、7月4日の10時にカジノ施設から退場したとする。この場合、ユーザはカジノ施設への入場時(即ち、7月1日の10時)に最大料金を支払う。即ち、最長滞在期間に相当する日数分の入場料及び再入場料を支払う。
【0085】
その後、入場から24時間経過した7月2日の10時に再入場料が発生する。ここでは、予め徴収された最大料金から1回分の再入場料が差し引かれる。また、それから24時間経過した7月3日の10時には2度目の再入場料が発生する。ここでも、予め徴収された最大料金から1回分の再入場料が差し引かれる。この結果、最大料金からは2回分の再入場料が差し引かれた状態となる。
【0086】
そして、ユーザがカジノ施設から退場する際(即ち、7月4日の10時)に、余剰金が発生していれば返金処理が行われる。即ち、事前に払い過ぎていた分の料金があればユーザに返金される。なお、かかった費用が最大料金と同額であれば、返金処理は実行されない。
【0087】
(技術的効果)
次に、第3実施形態に係る料金徴収システム1によって得られる技術的効果について説明する。
【0088】
図9から
図12で説明したように、第3実施形態に係る料金徴収システム1にでは、カジノ施設への入場時に最長滞在期間に応じた最大料金が徴収され、退場時に余剰金が返金される。このようにすれば、最初に最大料金を支払っているため、再入場料が発生する度に支払を行わずに済む。よって、ユーザの手間を大きく低減することができる。また、カジノ事業者側も、より確実に再入場料を徴収することが可能である。
【0089】
<付記>
以上説明した実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
【0090】
(付記1)
付記1に記載の料金徴収システムは、遊戯施設への入場から所定期間経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、該再入場料の立替支払いを実行する立替手段と、前記立替支払いの対象となった前記ユーザに、立替支払いされた前記再入場料の支払いを要求する要求手段とを備えることを特徴とする料金徴収システムである。
【0091】
(付記2)
付記2に記載の料金徴収システムは、前記要求手段は、前記ユーザが前記遊戯施設の退場ゲートを通過する前に前記再入場料の支払いを要求し、前記再入場料が支払われたことを条件に前記退場ゲートの通過を許可することを特徴とする付記1に記載の料金徴収システムである。
【0092】
(付記3)
付記3に記載の料金徴収システムは、遊戯施設への入場から所定期間経過したユーザに課される再入場料が発生し、前記再入場料を支払うべき前記ユーザのカード支払い情報が登録されている場合に、前記カード支払い情報を用いて前記再入場料の支払いを実行する実行手段とを備えることを特徴とする料金徴収システムである。
【0093】
(付記4)
付記4に記載の料金徴収システムは、前記再入場料が発生した場合に、前記再入場料を支払うべき前記ユーザがカード支払い情報を登録しているか否かを判定する登録判定手段を更に備えることを特徴とする付記3に記載の料金徴収システムである。
【0094】
(付記5)
付記5に記載の料金徴収システムは、前記カード支払い情報が登録されていない場合に、前記再入場料の立替支払いを実行する立替手段と、前記立替支払いの対象となった前記ユーザに、立替支払いされた前記再入場料の支払いを要求する要求手段とを更に備えることを特徴とする付記3又は4に記載の料金徴収システムである。
【0095】
(付記6)
付記6に記載の料金徴収システムは、前記立替支払いの対象となった前記ユーザに徴収フラグを付与するフラグ付与手段と、前記遊戯施設からの退場が検出された前記ユーザに前記徴収フラグが付与されているか否かを判定するフラグ判定手段とを更に備え、前記要求手段は前記徴収フラグが付与されていると判定された前記ユーザに、立替支払いされた前記再入場料の支払いを要求することを特徴とする付記1、2及び5のいずれか一項に記載の料金徴収システムである。
【0096】
(付記7)
付記7に記載の料金徴収システムは、入場から所定期間経過したユーザに再入場料が発生する遊戯施設の料金徴収システムであって、前記遊戯施設への入場時に、入場する前記ユーザが前記遊戯施設内に継続して滞在可能な期間である最長滞在期間に応じた再入場料を含む最大料金を徴収する徴収手段と、前記ユーザの退場時に、前記最大料金から前記ユーザが支払うべき料金を差し引いた余剰金を返金する返金手段とを備えることを特徴とする料金徴収システムである。
【0097】
(付記8)
付記8に記載の料金徴収システムは、前記最長滞在期間を取得する期間取得手段を更に備えることを特徴とする付記7に記載の料金徴収システムである。
【0098】
(付記9)
付記9に記載の料金徴収システムは、前記再入場料の発生を検出する検出手段を更に備えることを特徴とする付記1から8のいずれか一項に記載の料金徴収システムである。
【0099】
(付記10)
付記10に記載の料金徴収システムは、前記ユーザの前記遊戯施設からの退場を顔認証によって検出する退場検出手段を更に備えることを特徴とする付記1から9のいずれか一項に記載の料金徴収システムである。
【0100】
(付記11)
付記11に記載の料金徴収システムは、前記再入場料が発生した場合に、前記ユーザが前記遊戯施設に再入場した旨を前記遊戯施設の管理委員会に通知することを特徴とする付記1から10のいずれか一項に記載の料金徴収システムである。
【0101】
(付記12)
付記8に記載の料金徴収システムは、前記遊戯施設内における前記ユーザをトラッキングするトラッキング手段と、前記再入場料が発生した前記ユーザが前記トラッキングされている場合に、前記ユーザの最寄りのディスプレイで前記再入場料が発生した旨を通知する通知手段とを更に備えることを特徴とする付記1から11のいずれか一項に記載の料金徴収システムである。
【0102】
(付記13)
付記13に記載の料金徴収装置は、遊戯施設への入場から所定期間経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、該再入場料の立替支払いを実行する立替手段と、前記立替支払いの対象となった前記ユーザに、立替支払いされた前記再入場料の支払いを要求するよう指示を出力する要求手段とを備えることを特徴とする料金徴収装置である。
【0103】
(付記14)
付記14に記載の料金徴収装置は、遊戯施設への入場から所定期間経過したユーザに課される再入場料が発生し、前記再入場料を支払うべき前記ユーザのカード支払い情報が登録されている場合に、前記カード支払い情報を用いて前記再入場料の支払いを実行する実行手段とを備えることを特徴とする料金徴収装置である。
【0104】
(付記15)
付記15に記載の料金徴収装置は、入場から所定期間経過したユーザに再入場料が発生する遊戯施設の料金徴収装置であって、前記遊戯施設への入場時に、入場する前記ユーザが前記遊戯施設内に継続して滞在可能な期間である最長滞在期間に応じた再入場料を含む最大料金を徴収するよう指示を出力する徴収手段と、前記ユーザの退場時に、前記最大料金から前記ユーザが支払うべき料金を差し引いた余剰金を返金するよう指示を出力する返金手段とを備えることを特徴とする料金徴収装置である。
【0105】
(付記16)
付記16に記載の料金徴収方法は、遊戯施設への入場から所定期間経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、該再入場料の立替支払いを実行し、前記立替支払いの対象となった前記ユーザに、前記再入場料の支払いを要求することを特徴とする料金徴収方法である。
【0106】
(付記17)
付記17に記載の料金徴収方法は、遊戯施設への入場から所定期間経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、前記再入場料を支払うべき前記ユーザのカード支払い情報が登録されている場合に、前記カード支払い情報を用いて前記再入場料の支払いを実行することを特徴とする料金徴収方法である。
【0107】
(付記18)
付記18に記載の料金徴収方法は、入場から所定期間経過したユーザに再入場料が発生する遊戯施設の料金徴収方法であって、前記遊戯施設への入場時に、入場する前記ユーザが前記遊戯施設内に継続して滞在可能な期間である最長滞在期間に応じた再入場料を含む最大料金を徴収し、前記ユーザの退場時に、前記最大料金から前記ユーザが支払うべき料金を差し引いた余剰金を返金することを特徴とする料金徴収方法である。
【0108】
(付記19)
付記19に記載のコンピュータプログラムは、遊戯施設への入場から所定期間経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、該再入場料の立替支払いを実行し、前記立替支払いの対象となった前記ユーザに、前記再入場料の支払いを要求するようにコンピュータを動作させることを特徴とするコンピュータプログラムである。
【0109】
(付記20)
付記20に記載のコンピュータプログラムは、遊戯施設への入場から所定期間経過したユーザに課される再入場料が発生した場合に、前記再入場料を支払うべき前記ユーザのカード支払い情報が登録されている場合に、前記カード支払い情報を用いて前記再入場料の支払いを実行するようにコンピュータを動作させることを特徴とするコンピュータプログラムである
【0110】
(付記21)
付記21に記載のコンピュータプログラムは、入場から所定期間経過したユーザに再入場料が発生する遊戯施設の料金徴収方法であって、前記遊戯施設への入場時に、入場する前記ユーザが前記遊戯施設内に継続して滞在可能な期間である最長滞在期間に応じた再入場料を含む最大料金を徴収し、前記ユーザの退場時に、前記最大料金から前記ユーザが支払うべき料金を差し引いた余剰金を返金するようにコンピュータを動作させることを特徴とするコンピュータプログラムである。
【0111】
(付記22)
付記22に記載の記録媒体は、付記19から21のいずれか一項に記載のコンピュータプログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体である。
【0112】
本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う料金徴収システム、料金徴収装置料金徴収方法及びコンピュータプログラムもまた本発明の技術思想に含まれる。
【0113】
法令で許容される限りにおいて、この出願は、2019年9月30日に出願された日本出願特願2019-178926を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。また、法令で許容される限りにおいて、本願明細書に記載された全ての公開公報及び論文をここに取り込む。
【符号の説明】
【0114】
1 料金徴収システム
10 入退場ゲート装置
20 料金徴収装置
110 ユーザ認証部
120 支払処理部
130 ゲート開閉制御部
210 料金発生検出部
220 立替支払部
230 徴収フラグ付与部
240 徴収フラグ判定部
250 支払要求部
260 カード情報判定部
270 カード決済処理部
280 最長滞在期間取得部
290 最大料金徴収部
300 返金処理部