(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025104612
(43)【公開日】2025-07-10
(54)【発明の名称】給電機器および給電システム
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20250703BHJP
【FI】
H02J7/00 301A
H02J7/00 301B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023222529
(22)【出願日】2023-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121131
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 孝
(74)【代理人】
【氏名又は名称】稲本 義雄
(74)【代理人】
【識別番号】100168686
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 勇介
(72)【発明者】
【氏名】早川 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】樊 冠瀛
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503DA17
5G503DA18
5G503FA01
5G503FA03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】より利便性の向上を図る給電機器および給電システムを提供する。
【解決手段】VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)、SR(代替現実)等の現実世界と仮想世界を融合させるXRシステム101において、給電ドック501は、ユーザにXR空間を提示する端末装置112に接続される第1の接続部513-1と、XR空間において仮想オブジェクトを表示させる情報処理を行う情報処理装置111に接続される第2の接続部513-2と、電源装置502に接続される第3の接続部513-3と、電源装置からの電力を端末装置に供給するのと同時に、端末装置と情報処理装置との間の通信を可能にする回路と、を備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにXR空間を提示する端末装置に接続される第1の接続部と、
前記XR空間の操作入力に用いられる入力デバイスに対する操作入力を少なくとも示す入力情報に基づいてアプリケーションを実行し、前記XR空間において仮想オブジェクトを表示させる情報処理を行う情報処理装置に接続される第2の接続部と、
前記端末装置の充電および駆動に必要な電圧の電力を供給可能な電源装置に接続される第3の接続部と、
前記電源装置からの電力を前記端末装置に供給するのと同時に、前記端末装置と前記情報処理装置との間の通信を可能にする回路と
を備える給電機器。
【請求項2】
前記入力デバイスを充電するデバイス充電部
をさらに備え、
前記第3の接続部に供給される電力が分岐されて、前記第1の接続部および前記デバイス充電部に供給される
請求項1に記載の給電機器。
【請求項3】
前記第1の接続部は、通信および電力供給が可能な1本のケーブルを介して前記端末装置に接続される
請求項1に記載の給電機器。
【請求項4】
前記回路は、
前記第1の接続部と前記第3の接続部との間で電力線の接続をオン/オフする第1のスイッチと、
前記第1の接続部と前記第2の接続部との間でデータ線の接続をオン/オフする第2のスイッチと、
前記第3の接続部に接続された前記電源装置と通信を行って、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチに対する制御を行うスイッチ制御部と
を有する
請求項1に記載の給電機器。
【請求項5】
前記スイッチ制御部は、前記電源装置が前記端末装置の充電および駆動に必要な電圧の電力を供給可能であることを認識した場合、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチに対する制御を行って、前記第1の接続部と前記第3の接続部との間で電力線の接続をオンにするとともに、前記第1の接続部と前記第2の接続部との間でデータ線の接続をオンにする
請求項4に記載の給電機器。
【請求項6】
ユーザにXR空間を提示する端末装置と、
前記XR空間の操作入力に用いられる入力デバイスに対する操作入力を少なくとも示す入力情報に基づいてアプリケーションを実行し、前記XR空間において仮想オブジェクトを表示させる情報処理を行う情報処理装置と、
前記端末装置の充電および駆動に必要な電圧の電力を供給可能な電源装置と、
前記端末装置に接続される第1の接続部、前記情報処理装置に接続される第2の接続部、前記電源装置に接続される第3の接続部、および、前記電源装置からの電力を前記端末装置に供給するのと同時に、前記端末装置と前記情報処理装置との間の通信を可能にする回路を有する給電機器
を備える給電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、給電機器および給電システムに関し、特に、より利便性の向上を図ることができるようにした給電機器および給電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)、SR(代替現実)等の現実世界と仮想世界を融合させる技術であるXRを実現するXRシステムの開発が進められている。XRシステムでは、現実空間と仮想空間とを融合した空間(以下、XR空間と称する)を、ユーザに提示する端末装置が利用される。
【0003】
例えば、特許文献1には、給電用の給電端子をシリアルインターフェイスの伝送路として使用し、給電用の給電端子を介してデータ通信を行なう給電器システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、端末装置が、ケーブルの接続部を1つだけ設けられた構成である場合、1本のケーブルを介して有線で通信および給電を同時に行うことができず、利便性が低下してしまっていた。例えば、充電中の端末装置は有線で通信を行うことができず、有線で通信を行っている端末装置を充電することができなかった。
【0006】
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より利便性の向上を図ることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一側面の給電機器は、ユーザにXR空間を提示する端末装置に接続される第1の接続部と、前記XR空間の操作入力に用いられる入力デバイスに対する操作入力を少なくとも示す入力情報に基づいてアプリケーションを実行し、前記XR空間において仮想オブジェクトを表示させる情報処理を行う情報処理装置に接続される第2の接続部と、前記端末装置の充電および駆動に必要な電圧の電力を供給可能な電源装置に接続される第3の接続部と、前記電源装置からの電力を前記端末装置に供給するのと同時に、前記端末装置と前記情報処理装置との間の通信を可能にする回路とを備える。
【0008】
本開示の一側面の給電システムは、ユーザにXR空間を提示する端末装置と、前記XR空間の操作入力に用いられる入力デバイスに対する操作入力を少なくとも示す入力情報に基づいてアプリケーションを実行し、前記XR空間において仮想オブジェクトを表示させる情報処理を行う情報処理装置と、前記端末装置の充電および駆動に必要な電圧の電力を供給可能な電源装置と、前記端末装置に接続される第1の接続部、前記情報処理装置に接続される第2の接続部、前記電源装置に接続される第3の接続部、および、前記電源装置からの電力を前記端末装置に供給するのと同時に、前記端末装置と前記情報処理装置との間の通信を可能にする回路を有する給電機器を備える。
【0009】
本開示の一側面においては、ユーザにXR空間を提示する端末装置が第1の接続部に接続され、XR空間の操作入力に用いられる入力デバイスに対する操作入力を少なくとも示す入力情報に基づいてアプリケーションを実行し、XR空間において仮想オブジェクトを表示させる情報処理を行う情報処理装置が第2の接続部に接続され、端末装置の充電および駆動に必要な電圧の電力を供給可能な電源装置が第3の接続部に接続される。そして、電源装置からの電力が端末装置に供給されるのと同時に、端末装置と情報処理装置との間の通信が可能にされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本技術を適用したXRシステムの一実施の形態を示す図である。
【
図4】情報処理装置及び端末装置の構成例を示すブロック図である。
【
図5】本技術を適用したXRシステムの給電システムの構成例の一例を示す図である。
【
図6】給電ドックの機能的な構成例を示すブロック図である。
【
図7】本技術を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本技術を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
<XRシステムの構成例>
図1は、本技術を適用した情報処理システムの一実施の形態であるXR(クロスリアリティ)システム101の構成例を示している。
【0013】
XRシステム101は、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)、SR(代替現実)等の現実世界と仮想世界を融合させる技術であるXRを実現するシステムである。XRシステム101は、現実空間と仮想空間とを融合した空間(以下、XR空間と称する)を、ユーザに提示するシステムである。XRシステム101は、例えば、CAD(Computer Aided Design)により作成されたモデル(以下、CADモデルと称する)等の現実にはない仮想のオブジェクト(以下、仮想オブジェクト又は仮想物体と称する)を、あたかもその場にあるかのようにユーザに提示することができる。
【0014】
XRシステム101は、情報処理装置111、端末装置112、及び、コントローラデバイス113を備える。
【0015】
情報処理装置111と端末装置112は、無線又は有線により通信可能であり、互いにデータを送受信する。端末装置112とコントローラデバイス113は、無線又は有線により通信可能であり、互いにデータを送受信する。情報処理装置111とコントローラデバイス113は、端末装置112を介して通信を行い、互いにデータを送受信する。
【0016】
情報処理装置111は、例えば、単独で、ユーザによる操作を受け付け、視覚情報及び聴覚情報等の各種の情報をユーザに提示することが可能である。
【0017】
また、情報処理装置111は、例えば、所定のアプリケーション(以下、XRアプリと称する)を実行することにより、端末装置112を制御し、端末装置112によるユーザへのXR空間の提示を制御する。例えば、情報処理装置111は、XRアプリを実行することにより、端末装置112における視覚情報及び聴覚情報等の各種の情報の出力を制御し、端末装置112により提示されるXR空間を構築する。
【0018】
図1では、情報処理装置111が、マウス及びキーボードを含む操作入力部を備えるPC(Personal Computer)により構成される例が示されている。例えば、情報処理装置111は、スマートフォン、タブレット端末等の他の情報処理装置により構成されてもよい。例えば、情報処理装置111は、複数の情報処理装置により構成されてもよい。例えば、情報処理装置111は、ネットワークを介してクラウドコンピューティングにより構築されるシステムにより構成されてもよい。
【0019】
端末装置112は、ユーザにXR空間を提示する装置である。
【0020】
図1では、端末装置112が、ユーザの頭部に装着可能な頭部装着型表示装置であって、ユーザにXR空間を提示する装置であるHMD(Head Mounted Display)により構成される例が示されている。より具体的には、端末装置112が、ユーザの視界を覆う非透過型のHMDである例が示されている。
【0021】
例えば、端末装置112は、ユーザの視点に基づいて現実空間を撮像可能な撮像機能を備え、現実空間を撮像した現実画像とコンピュータグラフィックス(CG)等の仮想空間の画像(以下、仮想画像と称する)とを合成した合成画像をユーザに提示可能なビデオシースルー型HMDにより構成される。
【0022】
例えば、端末装置112は、ユーザの左右の眼にそれぞれ対応する左右の撮像部、及び、ユーザの左右の眼にそれぞれ対応する左右の表示部を備える。
【0023】
例えば、左右の撮像部は、ステレオカメラを構成し、ユーザの左右の眼に対応する複数の視点からユーザの視線方向の画像(以下、視野画像と称する)をそれぞれ撮像する。すなわち、左右の撮像部は、ユーザの視点から見える現実空間のオブジェクト(以下、現実オブジェクト又は現実物体と称する)の画像をそれぞれ撮像する。
【0024】
左右の表示部は、左右の眼にそれぞれ異なる画像を表示することが可能であり、左右の眼に対して視差のある画像を表示することで、3次元の仮想オブジェクトを提示することが可能である。例えば、左右の表示部は、左右の撮像部により撮像された左右の視野画像をそれぞれ表示する。
【0025】
なお、端末装置112は、例えば、ARグラス、ゴーグルにセットして使用されるスマートフォン等の他のXR用の端末装置により構成されてもよい。また、例えば、端末装置112の代わりに、空間再現ディスプレイ等の表示装置が用いられてもよい。
【0026】
コントローラデバイス113は、端末装置112によりユーザに提示されるXR空間に対する操作及び入力(以下、操作入力と称する)に用いられる。例えば、ユーザは、コントローラデバイス113を用いて、端末装置112により表示される仮想オブジェクトに対して、各種の操作を行うことが可能である。
【0027】
例えば、コントローラデバイス113は、ボタン等の操作部材及びセンサのうち少なくとも1つにより、ユーザによる操作入力及びユーザの挙動(例えば、ジェスチャ)のうち少なくとも1つを検出する。コントローラデバイス113は、ユーザの操作入力を示す操作入力信号、及び、ユーザの挙動を示す挙動信号のうち少なくとも1つを含む信号(以下、コントローラ信号と称する)を、端末装置112を介して情報処理装置111に送信する。
【0028】
また、例えば、コントローラデバイス113は、振動等の触覚刺激を提示する触覚デバイスを備え、情報処理装置111又は端末装置112の制御の下に、ユーザに触覚刺激を提示する。
【0029】
コントローラデバイス113は、例えば、コントローラ、指輪型デバイス、ポインティングデバイス、及び、6DoF(6自由度)入力装置のうち1種類以上の入力デバイスを備える。
【0030】
コントローラは、例えば、ユーザの手に把持される入力デバイスである。コントローラは、例えば、ユーザが操作可能なボタン等の操作部材を備えてもよい。例えば、ユーザは、コントローラのボタンの押下によって、端末装置112に表示される仮想オブジェクトに対して、選択操作、決定操作、スクロール操作等を行い得る。また、コントローラは、例えば、タッチセンサ及びモーションセンサを備えてもよい。
【0031】
なお、コントローラは、ユーザの手に把持されることに限定されず、例えば、肘、腕、膝、足首、太もも等のユーザの身体の一部に装着されるものであってもよい。
【0032】
指輪型デバイスは、ユーザの指に装着される指輪型の入力デバイスである。指輪型デバイスは、例えば、ユーザが操作可能なボタン等の操作部材を備えてもよい。例えば、ユーザは、指輪型デバイスを操作することにより、XR空間内の仮想オブジェクト(例えば、3次元モデル)の位置及び姿勢を6DoF(6自由度)で変化させることができる。
【0033】
ポインティングデバイスは、XR空間内の任意の位置を指示することが可能な入力デバイスである。例えば、輝点トラッキング方式、磁器トラッキング方式、超音波トラッキング方式等のトラッキング方式により、端末装置112を介して情報処理装置111により、ポインティングデバイスの6DoFの位置及び姿勢が認識される。
【0034】
6DoF入力装置は、例えば、6DoFの操作が可能な入力デバイスである。
【0035】
ユーザは、例えば、情報処理装置111又は端末装置112に表示される様々なオブジェクト(表示オブジェクト)を見ながら、コントローラデバイス113で操作入力を行い得る。
【0036】
なお、コントローラデバイス113の種類及び数は、特に限定されない。例えば、コントローラデバイス113には、上述した種類以外の入力デバイスが用いられてもよいし、複数の種類の入力デバイスを組み合わせた入力デバイスが用いられてもよい。
【0037】
例えば、XRシステム101は、製造分野、医療分野等の様々な分野への適用が可能である。
【0038】
例えば、XRシステム101は、製造分野において、製品の設計支援や組立て支援を行うことが可能である。例えば、ユーザは、製品の設計段階において、XRシステム101を用いて、仮想オブジェクトである立体物を自由に編集したり、現実世界と比較することにより、設計結果やデザインを試作前に事前に把握したりすることが可能である。
【0039】
例えば、XRシステム101は、医療分野において、手術や教育の支援を行うことが可能である。例えば、ユーザは、XRシステム101を用いて、患者の体表面に体内の様子を表示して、事前に手術箇所を把握したり、訓練を行ったりすることができる。
【0040】
なお、複数のユーザによりXR空間が共有される場合、例えば、XRシステム101において、端末装置112及びコントローラデバイス113が、ユーザ毎に設けられる。
【0041】
<XRシステム101の表示例>
ここで、
図2及び
図3を参照して、XRシステム101における表示オブジェクトの表示例について説明する。
【0042】
図2及び
図3は、CADモデルを作成する場合のXRシステム101における表示オブジェクトの表示例を示している。
【0043】
例えば、
図2のAに示されるように、情報処理装置111により2次元のCADモデルが表示され、ユーザは、2次元のCADモデルの編集を行うことが可能である。
【0044】
例えば、
図2のBに示されるように、端末装置112により3次元のCADモデルが表示され、ユーザは、3次元のCADモデルの編集を行うことが可能である。
【0045】
例えば、
図2のCに示されるように、端末装置112により設計図又は仕様書等の2次元のオブジェクトが表示され、ユーザは、設計図又は仕様書等を確認することが可能である。
【0046】
図3は、端末装置112によるXR空間の表示例を示している。
【0047】
情報処理装置111のディスプレイ151、キーボード152、及び、マウス153、並びに、机154は、現実空間を撮像した現実画像によるビデオシースルーとして表示される。一方、ディスプレイ151には、端末装置112による2次元画像がバーチャルモニタとして重畳される。バーチャルモニタには、例えば、設計対象である2次元のCADモデルが表示される。バーチャルモニタにより表示される2次元のCADモデルは、例えば、位置検出の精度の高さ、及び、位置保持の容易性から、キーボード152及びマウス153による操作が好適である。
【0048】
また、この例では、端末装置112により、設計対象である3次元のCADモデル155が、ディスプレイ151の前方に表示されている。
【0049】
CADモデル155は、例えば、ユーザの利き手(この例では、右手)に把持されているコントローラデバイス113a、及び、ユーザの非利き手(この例では、左手)の人差し指に装着されている指輪型デバイスであるコントローラデバイス113bにより操作される。
【0050】
例えば、情報処理装置111は、端末装置112が備える撮像部により撮像された画像に基づいてハンドトラッキングを実行することにより、コントローラデバイス113aを把持した手、及び、コントローラデバイス113bを装着したユーザの手の位置、姿勢、及び、挙動を認識する。また、例えば、情報処理装置111は、端末装置112を介して、コントローラデバイス113a及びコントローラデバイス113bからコントローラ信号を受信し、コントローラ信号に基づいて、コントローラデバイス113a及びコントローラデバイス113bによるCADモデル155に対する操作を認識する。
【0051】
例えば、ユーザは、コントローラデバイス113a又はコントローラデバイス113bを用いて、CADモデル155を掴んだり、離したり、6DoFで移動及び回転させたりすることができる。
【0052】
なお、例えば、コントローラデバイス113a又はコントローラデバイス113bが装着された手を、CADモデル155を摘まない状態で動かした場合に、CADモデル155が動かないようにしてもよいし、仮想点を動かすようにCADモデル155が動くようにしてもよい。
【0053】
例えば、ユーザは、コントローラデバイス113aを用いて、レイ(仮想の光線)等により、CADモデル155の任意の点、線、面等をポインティングすることができる。例えば、ユーザは、コントローラデバイス113aを用いて、CADモデル155に線を描く線描画を行うことができる。
【0054】
例えば、ユーザは、コントローラデバイス113a又はコントローラデバイス113bを用いて、CADモデル155の編集(例えば、モデリング、配線、分解等)を行うことができる。
【0055】
<情報処理装置111及び端末装置112の構成例>
図4は、XRシステム101の情報処理装置111及び端末装置112の機能の構成例を示すブロック図である。
【0056】
情報処理装置111は、操作入力部201、制御部202、表示部203、記憶部204、及び、通信部205を備える。
【0057】
操作入力部201は、例えば、キーボード、マウス等の入力デバイスを備える。操作入力部201は、ユーザの操作入力を受け付け、ユーザの操作入力の内容を示す操作入力信号を制御部202に供給する。
【0058】
制御部202は、例えば、CPU、マイクロプロセッサ等の電子回路を備える。また、制御部202は、使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM、及び、適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAMを備えていてもよい。
【0059】
例えば、制御部202は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従って、情報処理装置111全般の動作を制御したり、各種の処理を実行したりする。
【0060】
例えば、制御部202は、情報処理装置111及びXR空間でのユーザ体験及び仮想オブジェクトの編集が可能なXRアプリを実行することにより、情報処理部211を実現する。情報処理部211は、認識部221、操作制御部222、空間制御部223、音声制御部224、触覚提示制御部225、及び、学習部226を備える。すなわち、認識部221、操作制御部222、空間制御部223、音声制御部224、触覚提示制御部225、及び、学習部226は、制御部202がXRアプリを実行することにより実現される。また、情報処理部211の各部、すなわち、認識部221、操作制御部222、空間制御部223、音声制御部224、触覚提示制御部225、及び、学習部226の入出力は、XRアプリを介して実行される。
【0061】
認識部221は、操作入力部201からの操作入力信号、制御部202からの情報、表示部203からの情報、通信部205の情報、端末装置112から送信されるセンシングデータ、コントローラデバイス113から送信されるコントローラ信号、操作制御部222からの情報、及び、空間制御部223からの情報のうち少なくとも1つに基づいて、情報処理装置111の状態、端末装置112の状態、端末装置112の周囲の状態、コントローラデバイス113の状態、ユーザの状態、ユーザ操作、及び、XR空間の状態等を認識する。
【0062】
認識対象となる情報処理装置111の状態は、例えば、情報処理装置111の各部の状態、XRアプリ等の各アプリケーションの状態、情報処理装置111と他の装置との間の通信状態、及び、各種の設定情報(例えば、各種の設定項目の設定値等)のうち少なくとも1つを含む。情報処理装置111の各部の状態は、例えば、各部の動作状態、異常の有無、及び、異常の内容のうち少なくとも1つを含む。各アプリケーションの状態は、例えば、各アプリケーションの起動、終了、動作状態、異常の有無、及び、異常の内容のうち少なくとも1つを含む。情報処理装置111と他の装置との間の通信状態は、例えば、端末装置112との間の通信状態、及び、端末装置112を介したコントローラデバイス113との通信状態を含む。
【0063】
認識対象となる端末装置112の状態は、例えば、端末装置112の位置、姿勢、挙動、及び、各種の設定情報(例えば、各種の設定項目の設定値等)のうち少なくとも1つを含む。なお、例えば、端末装置112がユーザに装着されている場合、端末装置112の位置、姿勢、及び、挙動は、端末装置112が装着されているユーザの部位の位置、姿勢、及び、挙動を間接的に表す。
【0064】
認識対象となる端末装置112の周囲の状態は、例えば、端末装置112(ユーザ)の周囲の現実オブジェクトの種類、位置、姿勢、挙動、大きさ、形状、外観、及び、特徴量のうち少なくとも1つを含む。
【0065】
認識対象となるコントローラデバイス113の状態は、例えば、コントローラデバイス113の位置、姿勢、挙動、及び、各種の設定情報(例えば、各種の設定項目の設定値等)のうち少なくとも1つを含む。
【0066】
認識対象となるユーザの状態は、例えば、ユーザの位置、姿勢、全体の挙動、体の部位の挙動、及び、視線方向のうち少なくとも1つを含む。
【0067】
認識対象となるユーザ操作は、例えば、操作入力部201による操作入力、コントローラデバイス113による操作入力、ユーザのジェスチャによる操作入力、及び、XR空間における仮想ツール等による操作入力のうち少なくとも1つを含む。
【0068】
認識対象となるXR空間の状態は、例えば、XR空間内の仮想オブジェクトの種類、位置、姿勢、挙動、大きさ、形状、外観、及び、特徴量のうち少なくとも1つを含む。
【0069】
認識部221は、認識結果に関する情報を情報処理装置111の各部に供給する。
【0070】
また、認識部221は、認識結果に関する情報を、通信部205を介して端末装置112に送信したり、通信部205及び端末装置112を介してコントローラデバイス113に送信したりする。例えば、認識部221は、端末装置112又はコントローラデバイス113の状態の変化又は異常を検知した場合に、検知した内容を示す情報を、通信部205を介して端末装置112に送信したり、通信部205及び端末装置112を介してコントローラデバイス113に送信したりする。例えば、認識部221は、XRアプリ等のアプリケーションの状態の変化(例えば、起動、停止等)又は異常を検知した場合に、検知した内容を示す情報を、通信部205を介して端末装置112に送信したり、通信部205及び端末装置112を介してコントローラデバイス113に送信したりする。
【0071】
なお、認識部221による各種の認識対象の認識処理には、例えば、画像認識、物体認識等の任意の手法を用いることが可能である。
【0072】
また、複数のユーザによりXR空間が共有される場合、例えば、認識部221は、各ユーザについて認識処理を実行する。例えば、認識部221は、各ユーザの端末装置112の状態、各ユーザの端末装置112の周囲の状態、各ユーザのコントローラデバイス113の状態、各ユーザの状態、及び、各ユーザのユーザ操作を認識する。各ユーザについての認識処理の結果は、例えば、各ユーザの端末装置112又はコントローラデバイス113に送信されることにより、ユーザ間で共有されてもよい。
【0073】
操作制御部222は、認識部221による認識結果、及び、コントローラデバイス113から送信されるコントローラ信号のうち少なくとも1つに基づいて、コントローラデバイス113による操作処理を制御する。
【0074】
例えば、操作制御部222は、コントローラデバイス113の位置及び姿勢、並びに、コントローラ信号のうち少なくとも1つに基づいて、コントローラデバイス113による操作処理を制御する。例えば、操作制御部222は、コントローラデバイス113の装着方法、把持方法、使用方法等に基づいて、コントローラデバイス113が備える各操作部材の有効化又は無効化、各操作部材に割り当てる機能、各操作部材に割り当てられた機能の操作方法等を制御する。
【0075】
操作制御部222は、コントローラデバイス113による操作処理の制御に関する情報を情報処理装置111の各部に供給する。
【0076】
空間制御部223は、認識部221による認識結果のうちの少なくとも一部に基づいて、表示部203による2次元空間又は3次元空間の提示、並びに、端末装置112によるXR空間の提示を制御する。
【0077】
例えば、空間制御部223は、認識部221による認識結果のうちの少なくとも一部に基づいて、2次元空間又は3次元空間内に表示する表示オブジェクトを生成し、表示オブジェクトの挙動等の2次元空間又は3次元空間の構築及び表示等に必要な各種の演算を行う。空間制御部223は、演算結果に基づいて、2次元空間又は3次元空間の表示を制御するための表示制御情報を生成し、表示部203に供給することにより、表示部203による2次元空間又は3次元空間の表示を制御する。なお、表示制御情報は、例えば、2次元空間又は3次元空間を使用するための情報(例えば、操作メニュー、ガイダンス、メッセージ等)や、情報処理装置111の状態を通知するための情報(例えば、設定情報、バッテリ残量、エラー表示等)を含んでいてもよい。
【0078】
例えば、空間制御部223は、認識部221による認識結果のうちの少なくとも一部に基づいて、XR空間内に表示する仮想オブジェクトを生成し、仮想オブジェクトの挙動等のXR空間の構築及び表示等に必要な各種の演算を行う。この認識部221による認識結果には、例えば、コントローラデバイス113aからの操作入力信号を含むコントローラ信号等に基づいて認識部221により認識されたコントローラデバイス113aに対する操作内容が含まれる。空間制御部223は、演算結果に基づいて、XR空間の表示を制御するための表示制御情報を生成し、通信部205を介して、端末装置112に送信することにより、端末装置112によるXR空間の表示を制御する。なお、表示制御情報は、例えば、XR空間を使用するための情報(例えば、操作メニュー、ガイダンス、メッセージ等)や、XRシステム101の状態を通知するための情報(例えば、設定情報、バッテリ残量、エラー表示等)を含んでいてもよい。
【0079】
空間制御部223は、2次元空間、3次元空間、XR空間に関する情報を情報処理装置111の各部に供給する。
【0080】
音声制御部224は、認識部221による認識結果、及び、空間制御部223からの情報のうち少なくとも1つに基づいて、端末装置112による音声の出力を制御する。例えば、空間制御部223は、端末装置112において音声を出力するための音声制御情報を生成する。音声制御情報は、例えば、出力する音の種類、内容、周波数、振幅、及び、波形のうち少なくとも1つに関する情報を含む。音声制御部224は、通信部205を介して、音声制御情報を端末装置112に送信することにより、端末装置112による音声の出力を制御する。
【0081】
触覚提示制御部225は、認識部221による認識結果、及び、空間制御部223からの情報のうち少なくとも1つに基づいて、ユーザへの触覚刺激の提示を制御する。例えば、触覚提示制御部225は、コントローラデバイス113において触覚刺激を提示するための触覚制御情報を生成する。触覚制御情報は、例えば、提示する触覚の種類、パターン、強さ、及び、長さのうち少なくとも1つに関する情報を含む。触覚提示制御部225は、通信部205及び端末装置112を介して、触覚制御情報をコントローラデバイス113に送信することにより、コントローラデバイス113による触覚刺激の提示を制御する。
【0082】
学習部226は、認識部221による認識結果、及び、外部から与えられる学習データのうち少なくとも1つに基づいて、XRシステム101の処理に関する学習処理を実行する。例えば、学習部226は、ユーザの嗜好及び行動パターン等を学習し、学習結果に基づいて、ユーザの嗜好及び行動パターン等に適切に対応できるように、XRシステム101の各種の処理やパラメータを調整する。例えば、学習部226は、XR空間と現実空間との違いを学習し、学習結果に基づいて、XR空間内の仮想オブジェクトの特性や挙動等を現実オブジェクトに近づけるように、設計用データ等を調整する。
【0083】
学習部226は、例えば、学習結果を示す情報(例えば、学習モデル等)等を記憶部204に記憶させる。
【0084】
なお、制御部202は、XRアプリだけでなく、他のアプリケーションを実行してもよい。
【0085】
記憶部204は、例えば、制御部202の処理に用いられるプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、及び、適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を備える。
【0086】
通信部205は、外部の装置と通信を行い、データの送受信を行う。例えば、通信部205は、端末装置112と通信を行い、データの送受信を行う。例えば、通信部205は、表示制御情報、音声制御情報、及び、触覚制御情報を端末装置112に送信する。例えば、通信部205は、センシングデータ、及び、コントローラ信号を端末装置112から受信する。
【0087】
通信部205の通信方式は、有線又は無線のいずれでもよく、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)等が用いられる。また、通信部205が、2種類以上の通信方式に対応してもよい。
【0088】
端末装置112は、操作入力部251、センシング部252、制御部253、表示部254、音声出力部255、及び、通信部256を備える。
【0089】
操作入力部251は、例えば、ボタン等の操作入力デバイスを備える。操作入力部201は、ユーザの操作入力を受け付け、ユーザの操作入力の内容を示す操作入力信号を制御部253に供給する。例えば、操作入力部251は、ユーザによる端末装置112の電源のオン又はオフ、及び、表示部254の明るさの調整等の操作入力を受け付ける。
【0090】
センシング部252は、端末装置112、端末装置112の周囲、及び、ユーザの状態をセンシングするための各種のセンサを備える。例えば、センシング部252は、端末装置112の周囲を撮像するためのカメラ又はデプスセンサを備える。例えば、センシング部252は、ユーザの両眼を撮像するためのカメラ又はデプスセンサを備える。例えば、センシング部252は、端末装置112の加速度及び角速度等を検出ためのIMU(Inertial Measurement Unit)を備える。例えば、センシング部252は、端末装置112(ユーザ)の現在位置を検出するためのGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機を備える。センシング部252は、各センサのうちの少なくとも1つ以上の検出結果を示すセンシングデータを制御部253に供給する。
【0091】
制御部253は、例えば、CPU、マイクロプロセッサ等の電子回路を備える。また、制御部253は、使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM、および適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAMを備えていてもよい。
【0092】
例えば、制御部253は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従って、操作入力部251からの操作入力信号、センシング部252からのセンシングデータ、情報処理装置111からの表示制御情報及び音声制御情報、並びに、コントローラデバイス113からのコントローラ信号等に基づいて、端末装置112全般の動作を制御したり、各種の処理を実行したりする。例えば、制御部253は、表示制御情報に基づいて、表示部254によるXR空間等の表示を制御する。例えば、制御部253は、音声制御情報に基づいて、音声出力部255による音声の出力を制御する。
【0093】
表示部254は、各種の表示デバイスを備える。例えば、表示部254は、端末装置112がHMDである場合、ユーザの左右の眼に対してそれぞれ固定されたディスプレイを備え、左眼用画像及び右眼用画像を表示する。当該ディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示パネル、又は、網膜直描ディスプレイ等のレーザ走査方式ディスプレイにより構成される。また、表示部254は、例えば、表示画面を拡大投影して、ユーザの瞳に所定の画角からなる拡大虚像を結像する結像光学系を備えてもよい。例えば、表示部254は、制御部253の制御の下に、仮想オブジェクトを含むXR空間を表示する。
【0094】
音声出力部255は、例えば、ヘッドフォン、イヤフォン、スピーカ等の音声出力デバイスを備える。音声出力部255は、制御部253の制御の下に、音声を出力する。
【0095】
通信部256は、外部の装置と通信を行い、データの送受信を行う。例えば、通信部256は、端末装置112及びコントローラデバイス113と通信を行い、データの送受信を行う。例えば、通信部256は、センシングデータ、及び、コントローラ信号を情報処理装置111に送信する。例えば、通信部256は、表示制御情報、音声制御情報、及び、触覚制御情報を情報処理装置111から受信する。例えば、通信部256は、触覚制御情報をコントローラデバイス113に送信する。例えば、通信部256は、コントローラ信号をコントローラデバイス113から受信する。
【0096】
通信部256の通信方式は、有線又は無線のいずれでもよく、例えば、有線LAN、無線LAN、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)等が用いられる。また、通信部256が、2種類以上の通信方式に対応してもよい。さらに、通信部256が、情報処理装置111とコントローラデバイス113との間で異なる通信方式で通信を行ってもよい。
【0097】
以下は、XRアプリを用いた情報処理装置111の処理の一例である。
【0098】
例えば、通信部205は、端末装置112の状態、端末装置112の周囲の状態、ユーザの状態、ユーザの挙動、及び、コントローラデバイス113に対する操作入力のうちの少なくとも1つを示す入力情報を、端末装置112、又は、端末装置112を介してコントローラデバイス113から受信し、制御部202に供給する。制御部202は、この入力情報に基づいて、XRアプリを実行し、XR空間においてCADに関するCAD情報を含む仮想オブジェクトの表示を制御する出力情報を生成し、端末装置112に対して出力する。通信部205は、この出力情報を端末装置112に送信する。
【0099】
また、例えば、制御部202は、XRアプリを実行し、XRアプリの状態の変化又は異常を示す出力情報を、端末装置112又はコントローラデバイス113に対して出力する。通信部205は、この出力情報を、端末装置122に送信したり、端末装置112を介して、コントローラデバイス113に送信したりする。
【0100】
これに対して、例えば、端末装置112は、出力情報に基づいて、XRアプリの状態の変化又は異常を、画像、メッセージ、音声、振動等により通知する。例えば、コントローラデバイス113は、出力情報に基づいて、XRアプリの状態の変化又は異常を、振動等により通知する。
【0101】
なお、以下、情報処理装置111の各部が、通信部205を介して外部と通信を行う場合、通信部205の記載を省略する場合がある。例えば、情報処理装置111の空間制御部223が、通信部205を介して端末装置112と通信を行う場合、単に、情報処理装置111の空間制御部223が、端末装置112と通信を行うと記載する場合がある。
【0102】
以下、端末装置112の各部が、通信部256を介して外部と通信を行う場合、通信部256の記載を省略する場合がある。例えば、端末装置112の制御部253が、通信部256を介して情報処理装置111と通信を行う場合、単に、端末装置112の制御部253が、情報処理装置111と通信を行うと記載する場合がある。
【0103】
例えば、XRシステム101においては、情報処理装置111の空間制御部223が、表示制御情報を生成し、通信部205を介して、端末装置112に送信し、端末装置112の制御部253が、通信部256を介して、表示制御情報を受信し、表示制御情報に基づいて、表示部254を制御する。以下、この一連の処理の記載を簡略化し、例えば、情報処理装置111の空間制御部223が、端末装置112の表示部254を制御するといったような記載を行う場合がある。
【0104】
例えば、XRシステム101においては、情報処理装置111の音声制御部224が、音声制御情報を生成し、通信部205を介して、端末装置112に送信し、端末装置112の制御部253が、通信部256を介して、音声制御情報を受信し、音声制御情報に基づいて、音声出力部255を制御する。以下、この一連の処理の記載を簡略化し、例えば、情報処理装置111の音声制御部224が、端末装置112の音声出力部255を制御するといったような記載を行う場合がある。
【0105】
例えば、XRシステム101においては、情報処理装置111の触覚提示制御部225が、触覚制御情報を生成し、通信部205及び端末装置112を介して、コントローラデバイス113に送信し、コントローラデバイス113が、触覚制御情報に基づいて、触覚刺激を提示する。以下、この一連の処理の記載を簡略化し、例えば、情報処理装置111の触覚提示制御部225が、端末装置112を介して、コントローラデバイス113を制御するといったような記載を行う場合がある。
【0106】
<XRシステムの給電システムの構成例>
図5および
図6を参照して、XRシステム101の給電システムの構成例について説明する。
【0107】
図5に示すように、XRシステム101の給電システムには、給電ドック501、電源装置502、並びに、通信および電力供給が可能なケーブル503が使用される。XRシステム101の給電システムは、ケーブル503-1を介して端末装置112を給電ドック501に接続し、ケーブル503-2を介して情報処理装置111を給電ドック501に接続し、ケーブル503-3を介して電源装置502を給電ドック501に接続するように構成される。
【0108】
給電ドック501は、電源装置502から供給される電力を端末装置112に供給するとともに、情報処理装置111と端末装置112との有線による通信を中継するハブ機能を備える。例えば、充電および駆動に必要な電力を端末装置112に供給しながら端末装置112を使用する場合には、給電ドック501を介して、電源装置502から端末装置112への給電が行われるのと同時に、情報処理装置111および端末装置112の間においてデータの送受信が行われる。
【0109】
電源装置502は、端末装置112の充電および駆動に必要な電圧の電力を供給可能な給電能力を備え、例えば、交流100Vの電圧を、端末装置112の充電および駆動に必要となる電圧(例えば、直流9Vや、12V、20Vなど)に変換し、ケーブル503-3を介して出力する。
【0110】
例えば、XRシステム101では、情報処理装置111が直流5Vの電圧を出力することができるが、端末装置112を充電および駆動させるには電力不足である。そのため、XRシステム101では、給電を行いながら端末装置112を使用する場合には、端末装置112の充電および駆動に必要な電力が電源装置502から供給される。
【0111】
給電ドック501は、コントローラデバイス113aが充電時にセットされるデバイス充電部511、コントローラデバイス113bが充電時にセットされるデバイス充電部512、ケーブル503-1が接続されるケーブル接続部513-1、ケーブル503-2が接続されるケーブル接続部513-2、および、ケーブル503-3が接続されるケーブル接続部513-3を備えて構成される。ケーブル接続部513-1は、ケーブル503-1を介して端末装置112に接続され、ケーブル接続部513-2は、ケーブル503-2を介して情報処理装置111に接続され、ケーブル接続部513-3は、ケーブル503-3を介して電源装置502に接続される。
【0112】
デバイス充電部511には、載置部521、充電ピン522、および充電ランプ523が設けられ、電源装置502からケーブル503-3を介してケーブル接続部513-3に供給される電力が給電ドック501の内部で分岐されて供給される。
【0113】
載置部521は、コントローラデバイス113aの充電時に安定して載置することができるように、コントローラデバイス113aの充電面(充電パッド541-1および充電パッド541-2が設けられている面)の凹形状に沿うような凸形状に形成される。
【0114】
充電ピン522は、載置部521にコントローラデバイス113aが載置された状態で、コントローラデバイス113aを充電するための電力を供給する。充電ピン522は、載置部521の長手方向における中央の位置であって、載置部521の長手方向に沿った両側面のうちの一方の側面(
図5に示す例では下側の側面)の近傍となる位置に配置される。
【0115】
図示するように、コントローラデバイス113aには、充電面の長手方向における中央の位置であって、充電面の長手方向に沿った両側面の近傍となる2カ所の位置に、それぞれ充電パッド541-1および充電パッド541-2が設けられている。つまり、デバイス充電部511は、載置部521の凸形状に対して充電面の凹形状が向かい合うようにコントローラデバイス113aを載置部521に載置することで、充電パッド541-1および充電パッド541-2いずれか一方が、充電ピン522に当接するように構成されている。つまり、デバイス充電部511は、それぞれ長手方向が一致するようにコントローラデバイス113aを載置部521に載置するだけで、コントローラデバイス113aの向きが180°異なっていても、コントローラデバイス113aを充電することができる。
【0116】
充電ランプ523は、コントローラデバイス113aの充電状況に応じた点灯を行う。例えば、充電ランプ523は、コントローラデバイス113aの充電が行われているときに点灯し、コントローラデバイス113aの充電が行われていないときに消灯する。または、充電ランプ523は、コントローラデバイス113aの充電状況に応じて点灯の色を変化させてもよい。
【0117】
デバイス充電部512には、載置部531、充電ピン532、および充電ランプ533が設けられ、電源装置502からケーブル503-3を介してケーブル接続部513-3に供給される電力が給電ドック501の内部で分岐されて供給される。
【0118】
載置部531は、コントローラデバイス113bの充電時に安定して載置することができるように、コントローラデバイス113bの充電面(充電パッド551-1が設けられている面)の凸形状に沿うような凹形状に形成される。また、載置部531は、コントローラデバイス113bが常に決まった方向で載置されるように、凹形状が形成されている。
図5に示す例では、コントローラデバイス113bの上面が平坦に形成されており、その上面が載置部531の右側(充電ランプ533が設けられている側)に向かう方向で載置されるように、コントローラデバイス113bの上面の形状に合わせて載置部531の凹形状が形成されている。
【0119】
充電ピン532は、載置部531にコントローラデバイス113bが載置された状態で、コントローラデバイス113bを充電するための電力を供給する。充電ピン532は、載置部531の長手方向の中央から、その長手方向の一方の側にズレた位置(
図5に示す例では長手方向の中央から右側にズレた位置)に配置される。
【0120】
図示するように、コントローラデバイス113bには、充電面の長手方向における中央から、その長手方向の一方の側にズレた位置(
図5に示す例では長手方向の中央から上面側にズレた位置)に充電パッド551が設けられている。従って、載置部531の凹形状に応じてコントローラデバイス113bを載置部531に載置することで、必ず、充電パッド551が充電ピン532に当接するように構成されている。
図5に示す例では、コントローラデバイス113bの上面を右側に向けて載置するように載置部531の凹形状が形成されており、この凹形状に従ってコントローラデバイス113bを載置部531に載置することで、充電パッド551が充電ピン532に当接するように、充電パッド551および充電ピン532が配置されている。
【0121】
充電ランプ533は、コントローラデバイス113bの充電状況に応じた点灯を行う。例えば、充電ランプ533は、コントローラデバイス113bの充電が行われているときに点灯し、コントローラデバイス113bの充電が行われていないときに消灯する。または、充電ランプ533は、コントローラデバイス113aの充電状況に応じて点灯の色を変化させてもよい。
【0122】
以上のように構成されるXRシステム101の給電システムは、給電ドック501を介して、電源装置502から端末装置112への給電を行うのと同時に、情報処理装置111および端末装置112の間においてデータの送受信を行うことができる。つまり、XRシステム101の給電システムでは、給電ドック501のケーブル接続部513-1に接続される1本のケーブル503-1を介して、端末装置112は、充電および駆動に必要な電力の供給を受けるとともに、情報処理装置111と通信を行うことができる。
【0123】
このように、XRシステム101は、端末装置112に1本のケーブル503-1を接続するだけで給電および通信を有線で行うことができ、より利便性を高めることができる。
【0124】
そして、XRシステム101では、端末装置112が給電中には、給電ドック501を介して有線で、情報処理装置111で操作しているCAD画面が端末装置112に送信され、端末装置112からコントローラデバイス113aおよびコントローラデバイス113bの動きが情報処理装置111に送信される。このような情報処理装置111と端末装置112との間におけるデータの送受信は、有線および無線どちらであってもデータ量は同一であり、有線で通信を行う方が、より安定的にデータを送受信することができる。例えば、電力の供給は有線で行い、データの送受信は無線で行うような構成と比較して、XRシステム101は、より安定的な通信を実現することができる。これにより、XRシステム101では、より高精細かつ高リフレッシュレートのCAD画面を安定的に端末装置112に表示させることができ、より高いレベルのユーザ体験を提供することができる。
【0125】
なお、端末装置112は、例えば、給電中である場合、端末装置112に設けられている充電ランプ(図示せず)を点灯させることができ、給電状況に応じて点灯の色を変化(例えば、充電中である場合には赤色、充電の完了後も給電されている電力で駆動している場合には緑色など)させることができる。
【0126】
図6は、給電ドック501の機能的な構成例を示すブロック図である。
【0127】
図6に示すように、給電ドック501は、スイッチ611、スイッチ612、およびスイッチ制御部613を有するMIX回路601を備えて構成される。
【0128】
MIX回路601は、ケーブル接続部513-1に接続される電力線621-1が、スイッチ611の一方の端子に接続され、ケーブル接続部513-3に接続される電力線621-3が、スイッチ611の他方の端子に接続され、ケーブル接続部513-2に接続される電力線621-2が、スイッチ制御部613に接続されるように構成される。そして、スイッチ611は、電力線621-1と電力線621-3との間の接続のオン/オフする。
【0129】
また、MIX回路601は、ケーブル接続部513-1に接続されるデータ線622-1がスイッチ612の一方の端子に接続され、ケーブル接続部513-2に接続されるデータ線622-2がスイッチ612の他方の端子に接続され、ケーブル接続部513-3に接続されるデータ線622-3がスイッチ制御部613に接続されるように構成される。そして、スイッチ612は、データ線622-1とデータ線622-2との間の接続のオン/オフする。
【0130】
スイッチ制御部613は、電力線621-2を介して供給される電力で駆動し、スイッチ611およびスイッチ612のオン/オフを制御する。また、スイッチ制御部613は、電源装置502がケーブル503-3を介してケーブル接続部513-3に接続されると、データ線622-3を介して、電源装置502との間で通信を行うことができる。
【0131】
例えば、スイッチ制御部613は、電源装置502と通信を行って、電源装置502が、端末装置112の充電および駆動に必要となる電圧を出力可能であることを認識した場合、スイッチ611およびスイッチ612をオンに制御する。これにより、電力線621-1と電力線621-3とがスイッチ611を介して接続されるとともに、データ線622-1とデータ線622-2とがスイッチ612を介して接続され、電源装置502からの電力が端末装置112に供給されるのと同時に、情報処理装置111と端末装置112との間の有線による通信が可能となる。
【0132】
一方、スイッチ制御部613は、電源装置502と通信を行って、電源装置502が、端末装置112の充電および駆動に必要となる電圧を出力可能であることが認識できなかった場合、スイッチ611およびスイッチ612をオフに制御する。もちろん、スイッチ制御部613は、電源装置502の接続が検出されない場合も、スイッチ611およびスイッチ612をオフに制御する。従って、この場合、端末装置112に対して給電が行われずに、情報処理装置111と端末装置112との間で有線による通信は行われない。
【0133】
このように、MIX回路601は、電源装置502の給電能力を認識して、ケーブル接続部513-3を介して電源装置502から供給される電力を、ケーブル接続部513-1を介して端末装置112に供給するのと同時に、情報処理装置111と端末装置112との間の通信を可能とすることができる。
【0134】
以上のように構成される給電ドック501は、端末装置112に1本のケーブル503-1を接続するだけで給電および通信を有線で行うことができる。
【0135】
なお、XRシステム101の給電システムでは、例えば、コントローラデバイス113aがデバイス充電部511に正しくセットされたとき、コントローラデバイス113aの触覚デバイスを振動させることによって、コントローラデバイス113aが充電状態になったことをユーザに提示することができる。同様に、例えば、コントローラデバイス113gがデバイス充電部512に正しくセットされたとき、コントローラデバイス113bの触覚デバイスを振動させることによって、コントローラデバイス113bが充電状態になったことをユーザに提示することができる。
【0136】
また、XRシステム101の給電システムでは、例えば、コントローラデバイス113aまたはコントローラデバイス113bの充電状況(充電開始や、充電中、充電終了、充電容量など)を、端末装置112の表示部に表示してもよい。
【0137】
<コンピュータの構成例>
次に、上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
【0138】
図7は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【0139】
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)1001,ROM(Read Only Memory)1002,RAM(Random Access Memory)1003、およびEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)1004は、バス1005により相互に接続されている。バス1005には、さらに、入出力インタフェース1006が接続されており、入出力インタフェース1006が外部に接続される。
【0140】
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU1001が、例えば、ROM1002およびEEPROM1004に記憶されているプログラムを、バス1005を介してRAM1003にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。また、コンピュータ(CPU1001)が実行するプログラムは、ROM1002に予め書き込んでおく他、入出力インタフェース1006を介して外部からEEPROM1004にインストールしたり、更新したりすることができる。
【0141】
ここで、本明細書において、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む。
【0142】
また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
【0143】
さらに、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
【0144】
また、例えば、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。
【0145】
また、例えば、本技術は、1つの機能を、ネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
【0146】
また、例えば、上述したプログラムは、任意の装置において実行することができる。その場合、その装置が、必要な機能(機能ブロック等)を有し、必要な情報を得ることができるようにすればよい。
【0147】
また、例えば、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。換言するに、1つのステップに含まれる複数の処理を、複数のステップの処理として実行することもできる。逆に、複数のステップとして説明した処理を1つのステップとしてまとめて実行することもできる。
【0148】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、プログラムを記述するステップの処理が、本明細書で説明する順序に沿って時系列に実行されるようにしても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで個別に実行されるようにしても良い。つまり、矛盾が生じない限り、各ステップの処理が上述した順序と異なる順序で実行されるようにしてもよい。さらに、このプログラムを記述するステップの処理が、他のプログラムの処理と並列に実行されるようにしても良いし、他のプログラムの処理と組み合わせて実行されるようにしても良い。
【0149】
なお、本明細書において複数説明した本技術は、矛盾が生じない限り、それぞれ独立に単体で実施することができる。もちろん、任意の複数の本技術を併用して実施することもできる。例えば、いずれかの実施の形態において説明した本技術の一部または全部を、他の実施の形態において説明した本技術の一部または全部と組み合わせて実施することもできる。また、上述した任意の本技術の一部または全部を、上述していない他の技術と併用して実施することもできる。
【0150】
<構成の組み合わせ例>
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
ユーザにXR空間を提示する端末装置に接続される第1の接続部と、
前記XR空間の操作入力に用いられる入力デバイスに対する操作入力を少なくとも示す入力情報に基づいてアプリケーションを実行し、前記XR空間において仮想オブジェクトを表示させる情報処理を行う情報処理装置に接続される第2の接続部と、
前記端末装置の充電および駆動に必要な電圧の電力を供給可能な電源装置に接続される第3の接続部と、
前記電源装置からの電力を前記端末装置に供給するのと同時に、前記端末装置と前記情報処理装置との間の通信を可能にする回路と
を備える給電機器。
(2)
前記入力デバイスを充電するデバイス充電部
をさらに備え、
前記第3の接続部に供給される電力が分岐されて、前記第1の接続部および前記デバイス充電部に供給される
上記(1)に記載の給電機器。
(3)
前記第1の接続部は、通信および電力供給が可能な1本のケーブルを介して前記端末装置に接続される
上記(1)または(2)に記載の給電機器。
(4)
前記回路は、
前記第1の接続部と前記第3の接続部との間で電力線の接続をオン/オフする第1のスイッチと、
前記第1の接続部と前記第2の接続部との間でデータ線の接続をオン/オフする第2のスイッチと、
前記第3の接続部に接続された前記電源装置と通信を行って、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチに対する制御を行うスイッチ制御部と
を有する
上記(1)から(3)までのいずれかに記載の給電機器。
(5)
前記スイッチ制御部は、前記電源装置が前記端末装置の充電および駆動に必要な電圧の電力を供給可能であることを認識した場合、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチに対する制御を行って、前記第1の接続部と前記第3の接続部との間で電力線の接続をオンにするとともに、前記第1の接続部と前記第2の接続部との間でデータ線の接続をオンにする
上記(4)に記載の給電機器。
(6)
ユーザにXR空間を提示する端末装置と、
前記XR空間の操作入力に用いられる入力デバイスに対する操作入力を少なくとも示す入力情報に基づいてアプリケーションを実行し、前記XR空間において仮想オブジェクトを表示させる情報処理を行う情報処理装置と、
前記端末装置の充電および駆動に必要な電圧の電力を供給可能な電源装置と、
前記端末装置に接続される第1の接続部、前記情報処理装置に接続される第2の接続部、前記電源装置に接続される第3の接続部、および、前記電源装置からの電力を前記端末装置に供給するのと同時に、前記端末装置と前記情報処理装置との間の通信を可能にする回路を有する給電機器
を備える給電システム。
【0151】
なお、本実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
【符号の説明】
【0152】
101 XRシステム, 111 情報処理装置, 112 端末装置, 113,113a,113b コントローラデバイス, 202 制御部, 203 表示部, 211 情報処理部, 221 認識部, 222 操作制御部, 223 空間制御部, 224 音声制御部, 225 触覚提示制御部, 226 学習部, 252 センシング部, 253 制御部, 254 表示部, 255 音声出力部, 501 給電ドック, 502 電源装置, 503 ケーブル, 511および512 デバイス充電部, 513 ケーブル接続部, 521 載置部, 522 充電ピン, 523 充電ランプ, 531 載置部, 532 充電ピン, 533 充電ランプ, 541および551 充電パッド, 601 MIX回路, 611および612 スイッチ, 613 スイッチ制御部, 621 電力線, 622 データ線