(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025010466
(43)【公開日】2025-01-21
(54)【発明の名称】ペット用インタラクティブ装置
(51)【国際特許分類】
A01K 29/00 20060101AFI20250110BHJP
【FI】
A01K29/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024028366
(22)【出願日】2024-02-28
(31)【優先権主張番号】112125412
(32)【優先日】2023-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】515197798
【氏名又は名称】友愉股▲ふん▼有限公司
【住所又は居所原語表記】4F., No.178, Sec. 3, Mincyuan E.Rd., Songshan Dist., Taipei City 105, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】張 友辰
(72)【発明者】
【氏名】張 佳▲彦▼
(72)【発明者】
【氏名】陳 民偉
(57)【要約】 (修正有)
【課題】飼い主がペットのそばにいなくても、ペットの動きを観察でき且つペットとのインタラクティブを維持すること。
【解決手段】本体と、回路ユニットと、画像取込みユニット及び棒体を含んでおり、本体は支持部を有し、棒体の第1端が該支持部に挿設されると、棒体の第2端が開始位置に位置するようになり、棒体が本体に対して轉動可能であり、支持部と本体の垂直方向との間に夾角が存在しており、棒体の回転が終了すると、棒体の第2端が前記開始位置に帰還されるペット用インタラクティブ装置。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持部を有する本体と、
前記本体内に設けた回路ユニットと、
前記本体に設けられ前記回路ユニットと電気接続している画像取込みユニットと、
第1端と第2端とを有する棒体と、
を備え、
前記棒体の前記第1端が前記支持部に挿設されると、前記棒体の前記第2端が開始位置に位置するようになり、当該棒体が前記本体に対して回転可能であり、
前記支持部と前記本体の垂直方向との間に夾角が存在しており、
前記棒体の回転が終了すると、前記棒体の前記第2端が前記開始位置に帰還される、ペット用インタラクティブ装置。
【請求項2】
ブラケットを更に有し、
前記ブラケットは前記本体外表面に設けられ、
前記支持部は前記ブラケットに設けられている、請求項1に記載のペット用インタラクティブ装置。
【請求項3】
ペット玩具を更に有し、
前記ペット玩具は前記棒体の前記第2端に接続されている、請求項1に記載のペット用インタラクティブ装置。
【請求項4】
前記棒体は猫じゃらしである、請求項1に記載のペット用インタラクティブ装置。
【請求項5】
前記開始位置は、前記画像取込みユニットが画像を取り込むことが可能な範囲にある、請求項1に記載のペット用インタラクティブ装置。
【請求項6】
前記夾角は1°~89°である、請求項1に記載のペット用インタラクティブ装置。
【請求項7】
前記夾角の最適な角度は16.6°である、請求項1に記載のペット用インタラクティブ装置。
【請求項8】
前記画像取込みユニットは、撮像レンズと、マイクロフォンと、スピーカーとを有する、請求項1に記載のペット用インタラクティブ装置。
【請求項9】
前記画像取込みユニットは、前記撮像レンズ及びマイクロフォンとから出力されるAVファイルをユーザ装置に転送し、当該ユーザ装置から受信した音声ファイルを前記スピーカーを介して出力するための通信機能を有する、請求項8に記載のペット用インタラクティブ装置。
【請求項10】
前記ユーザ装置は、スマートフォン、パソコン、ノート型パソコン、またはタブレットである、請求項9に記載のペット用インタラクティブ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペット用インタラクティブ装置に関し、特に画像取り込みユニットと棒体とを有するペット用インタラクティブ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人々の現代的な生活様式の変化に伴い、ペットは多くの人の生活の中で不可欠になってきている。多くの人がペットを家で飼っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
状況により飼い主がペットをひとりで家に残したことがある。この場合、ペットの行動やペットの体調を察知することは難しい。一部の飼い主は、留守中にペットの様子を見ることができるように、自宅にペットカメラを設置している。しかし、ペットカメラによりペットとのインタラクティブを提供することができないため、ペットカメラのそばにペットを引き付けることができない。また、これらのことにより、ペットは体を動かさなくなる可能性があり、長期的には体の衰えを招きやすくなる。そのため、たとえ飼い主がペットのそばにいなくても、ペットの動きを観察でき且つペットとのインタラクティブを維持することが重要な課題となってきている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、本発明は、本体と、回路ユニットと、画像取り込みユニットと、棒体とを有する。支持部を有する前記本体には、前記回路ユニットと、前記画像取り込みユニットとが設けられている。前記画像取り込みユニットは、前記回路ユニットと電気接続されている。前記棒体は第1端と第2端とを有し、前記棒体の前記第1端が前記支持部に挿設されると、前記棒体の前記第2端が開始位置に位置するようになる。前記棒体が前記本体に対して回転可能である。前記支持部と前記本体の垂直方向との間に夾角が存在しているため、前記棒体の回転が終了すると、前記棒体の前記第2端が当該開始位置に帰還する。
【0005】
本発明の一実施形態では、前記ペット用インタラクティブ装置は、前記本体の外面に設けたブラケットを更に有し、前記支持部が、当該ブラケットに設けられている。
【0006】
本発明の一実施形態では、ペット用インタラクティブ装置は、ペット用玩具を更に有し、前記ペット用玩具が前記棒体の前記第2端に接続されている。
【0007】
本発明の一実施形態では、前記棒体は猫じゃらしである。
【0008】
本発明の一実施形態では、前記開始位置は、前記画像取り込みユニットが画像を取り込む範囲内に位置するものである。
【0009】
本発明の一実施形態では、前記夾角は1°~89°の範囲内である。
【0010】
本発明の一実施形態では、前記夾角の最適角度は16.6°である。
【0011】
本発明の一実施形態では、前記画像取込みユニットは、撮像レンズと、マイクロフォンと、スピーカーとを有する。
【0012】
本発明の一実施形態では、前記画像取込みユニットは、前記撮像レンズ及びマイクロフォンとから出力されるAVファイルをユーザ装置に転送し、当該ユーザ装置から受信した音声ファイルを前記スピーカーを介して出力するための通信機能を有するものである。
【0013】
本発明の一実施形態では、前記ユーザ装置は、スマートフォン、パソコン、ノート型パソコン、またはタブレットである。
【0014】
本願の他の付加的な特徴及び利点については、当業者は、本願の技術範囲を逸脱しない限り、本願の実施方法において開示されたペット用インタラクティブ装置に従って、若干の変更及び修正を行うことができる場合に得られる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係るペット用インタラクティブ装置の機能ブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施形態に係るペット用インタラクティブ装置の概略図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態に係るペット用インタラクティブ装置の側面図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態に係るペット用インタラクティブ装置の使用例に関する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本願実施形態のペット用インタラクティブ装置について説明する。本願の実施形態は多くの適切な概念を提供し、広範な様々な特定の背景に適用すること可能であることは言うまでもない。本発明の実施形態は、本発明を説明するためになされたものであり、本願の範囲を限定するものでない。
【0017】
まず、
図1及び
図2を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るペット用インタラクティブ装置の機能ブロック図である。
図2は、本発明の一実施形態に係るペット用インタラクティブ装置の概略図である。
【0018】
本発明に係るペット用インタラクティブ装置は、本体100と、回路ユニット120と、画像取込みユニット140と、棒体200とを有する。前記本体100内には、形成有一凹み溝101と、前記凹み溝101をカバーするための着脱可能な蓋体(図示せず)とが設けられている。前記本体100は支持部112を更に有する。また、前記本体100内には、前記回路ユニット120と、前記画像取込みユニット140とを設けている。前記画像取込みユニット140は前記回路ユニット120と電気接続されている。前記棒体200は第1端201と第2端202とを有する。前記棒体200が有する前記第2端202は、ペット玩具220に接続可能である。ペットは猫であっても他の動物であっても良い。前記棒体200の前記第1端201が前記支持部112内に挿設されると、前記棒体200の前記第2端202が開始位置に位置するようになり、前記棒体200が前記本体100に対して回転可能である。なお、前記支持部112と前記本体100の垂直方向との間に夾角が存在している。当該夾角は、1°~89°の範囲内である。これにより、棒体200の回転が終了するたびに、前記棒体200の前記第2端202が、前記開始位置と同じ位置に帰還する。
【0019】
図2に示される要素は、本発明を説明するための範例であり、本願の保護しようとする範囲を限定するものでないことは言うまでもない。例えば、本発明のペット用インタラクティブ装置は、たとえば、電源供給器、ネットワーク通信装置、ネットワーク通信装置等、他の部材を含んでもよい。前記電源供給器は、ペットのインタラクティブ装置内の他の要素に電力を供給するための、ポータブル/交換可能な充電電池であってもよい。前記ネットワーク通信装置は、ペット用インタラクティブ装置のネットワーク通信をサポートするためのネットワーク接続を提供してもよい。前記記憶装置は、非瞬時(non-transitory)のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であり、メモリ(例えば、フラッシュメモリ、不揮発性ランダムアクセスメモリ(Non-volatile Random Access Memory,NVRAM))、磁気記憶装置(例えばハードディスク、ディスク)、或いはこれらの組合せであり、画像データ、音声データ等を記憶するためのものであってもよい。
【0020】
前記回路ユニット120は、例えば各種の回路論理を含み、画像取込みユニット140への制御信号の送信、画像取込みユニット140からの画像データの受信、ネットワーク接続を取得するためのネットワーク通信装置の制御、および記憶装置からのデータの読み取りまたは記憶などを行うためのものである。
【0021】
次に
図3を参照して一実施形態に係るペット用インタラクティブ装置を説明する。
図3は、本実施形態に係るペット用インタラクティブ装置の側面図である。本実施形態では、本体100の外面に前記ブラケット110が設けられている。前記ブラケット110内に、前記支持部112を設けている。前記支持部112と前記本体100の垂直方向Vとの間に夾角Aを有している。前記夾角Aは16.6度である。前記棒体200は、直径1mm、長さ500mmである。前記棒体200の材質は、ステンレス製(stainless steel)である。前記支持部112の長さLは37.7mmである。前記ブラケット110の寸法Sは35.7mmである。前記支持部112には、前記棒体200の前記第1端201を収容して固定している。例えば、棒体200は円柱形の構成を有し、前記支持部112は柱状の中空結構を有している。前記支持部112の内壁には、雌ネジ(図示せず)を、前記棒体200の一端の外側には、雄ネジ(図示せず)を設けられている。前記雌ネジと前記雄ネジとが係合することで、棒体200の第1端201を前記支持部112内に強固に挿設される。
【0022】
前記棒体200の第2端202が前記ペット玩具220に接続可能であり、本実施形態では、ペット玩具220は例えば、羽(重さが9g未満)である。あるいは、ペット玩具220を、例えば猫類ペットの狩猟本能を刺激するためにネズミ形のぬいぐるみに交換することができる。
【0023】
次に、
図2、
図4を参照して本発明を説明する。
図4は、ペット用インタラクティブ装置の使用例の概略図である。図面に示されるように、前記棒体200の一端は、本体100に前傾的に設けられ、また、前記棒体200の他端は開始位置(例えば、本体100のど真ん中における画像取込みユニット140の手前)に位置している。ペット(例えば猫)が前記ペット玩具220をいじって前記棒体200(例えば猫じゃらし)を回転させ、また当該回転が停止したら、前記棒体200の他端が開始位置と同じ位置に帰還する。前記開始位置は、前記画像取込みユニット140が画像を取り込むことが可能な範囲内にある。これにより、前記画像取込みユニット140がペットの遊び状態を撮影することが可能である。前記画像取込みユニット140は、撮像レンズと、マイクロフォンと、スピーカーと(図示せず)を有している。前記画像取込みユニット140は、撮像レンズとマイクロフォンとが出力するAVファイルをユーザ装置300に転送したり、ユーザ装置300から受信した音声ファイル(例えばユーザが録画した音声)をスピーカーを介してしたりするための通信機能(例えば無線ネットワークカメラ)を有しても良い。ユーザ装置300は、リモート端末のスマートフォン、パーソナルコンピュータ、ノートパソコン、タブレット、または任意の計算装置であってもよい。
【0024】
本発明によれば、該ペット用インタラクティブ装置は、回転したら元の位置に帰還する棒体を有するため、飼い主が、画像取込みユニットから出力された画像音声を介してペットの健康状態を知ることができ、更に遊び状態をも見ることができる。そして、スピーカーを介して出力される飼い主の声により、飼い主とペットとの相互関係をより高めることができる。
【0025】
本願は上記のように様々な実施形態で説明したが、これらの実施形態は本願を説明するためのものに過ぎず、本願の範囲を限定するものでなく、当業者が、本願の技術範囲を逸脱しない限り、変更と修飾とを加えることができる。したがって、本願の保護しようとする範囲は、添付の特許請求の範囲によって限定されるものに準じる。
【符号の説明】
【0026】
100…本体
101…凹み溝
110…ブラケット
112…支持部
120…回路ユニット
140…画像取込みユニット
200…棒体
201…第1端
202…第2端
220…ペット玩具
300…ユーザ装置
L…長さ
S…寸法
A…夾角