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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025104897
(43)【公開日】2025-07-10
(54)【発明の名称】スイッチ装置
(51)【国際特許分類】
   H01H 9/04 20060101AFI20250703BHJP
【FI】
H01H9/04 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023223063
(22)【出願日】2023-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】木原 啓助
(72)【発明者】
【氏名】米原 博人
(72)【発明者】
【氏名】岡本 博史
【テーマコード(参考)】
5G052
【Fターム(参考)】
5G052AA05
5G052HA12
(57)【要約】
【課題】封止部材を覆うホルダを備えるスイッチ装置において、ホルダを小型化する。
【解決手段】スイッチ装置は、スイッチ本体と、リード線と、封止部材と、ホルダとを備える。スイッチ本体は、スイッチハウジングと、スイッチハウジングから突出する第1端子とを含む。リード線は、第1端子に固定される先端部を含む。封止部材は、第1端子と先端部とを封止する。ホルダは、封止部材を覆う。ホルダは、ホルダ内に配置される接続部を含む。ホルダは、接続部が第1端子に取り付けられることで、スイッチ本体に固定される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチハウジングと、前記スイッチハウジングから突出する第1端子とを含むスイッチ本体と、
前記第1端子に固定される先端部を含むリード線と、
前記第1端子と前記先端部とを封止する封止部材と、
前記封止部材を覆うホルダと、
を備え、
前記ホルダは、前記ホルダ内に配置される接続部を含み、前記接続部が前記第1端子に取り付けられることで、前記スイッチ本体に固定される、
スイッチ装置。
【請求項2】
前記接続部は、スナップフィットにより前記第1端子に取り付けられる、
請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項3】
前記第1端子は、切り欠きを含み、
前記接続部が前記切り欠きに係止することで、前記第1端子が前記スイッチハウジングから突出する方向に、前記ホルダが抜け止めされる、
請求項2に記載のスイッチ装置。
【請求項4】
前記接続部は、
前記ホルダの内面から延び、前記第1端子に対して第1側方に配置され、前記第1端子に係止する第1スナップフィット部と、
前記ホルダの内面から延び、前記第1端子に対して、第1側方と反対の第2側方に配置され、前記第1端子に係止する第2スナップフィット部と、
を含む、
請求項2に記載のスイッチ装置。
【請求項5】
前記ホルダは、前記第1スナップフィット部と前記第2スナップフィット部との広がりを抑えるスナップフィット保持部を含み、
前記スナップフィット保持部は、
前記ホルダの内面から延び、前記第1スナップフィット部の前記第1側方に配置される第1延出部と、
前記ホルダの内面から延び、前記第2スナップフィット部の前記第2側方に配置される第2延出部と、
を含む、
請求項3に記載のスイッチ装置。
【請求項6】
前記スイッチ本体は、前記スイッチハウジングから突出する第2端子を含み、
前記ホルダは、前記ホルダの内面から延びる端子押さえ部を含み、
前記端子押さえ部は、前記接続部が前記スナップフィットにより前記第1端子に係止する方向と反対の方向から、前記第2端子に接触する、
請求項2に記載のスイッチ装置。
【請求項7】
前記端子押さえ部は、前記ホルダの内面から前記第2端子に向かって斜めに延びている、
請求項6に記載のスイッチ装置。
【請求項8】
前記スイッチ本体は、前記スイッチハウジングから突出する第2端子を含み、
前記接続部は、
前記ホルダの内面から延び、前記第1端子に係止する第1スナップフィット部と、
前記ホルダの内面から延び、前記第2端子に係止する第2スナップフィット部と、
を含む、
請求項2に記載のスイッチ装置。
【請求項9】
前記ホルダは、
取付突起を含む第1ホルダ部材と、
取付孔を含み、前記第1ホルダ部材と別体の第2ホルダ部材と、
を含み、
前記第1ホルダ部材は、前記取付突起が前記取付孔に圧入されることで、前記第2ホルダ部材に取り付けられる、
請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項10】
前記接続部は、圧入により前記第1端子に取り付けられる、
請求項1に記載のスイッチ構造。
【請求項11】
前記接続部は、
第1凹部を含み、前記ホルダの内面から延びる第1圧入部と、
第2凹部を含み、前記ホルダの内面から延びる第2圧入部と、
を含み、
前記第1端子は、前記第1凹部と前記第2凹部との間に圧入される、
請求項10に記載のスイッチ装置。
【請求項12】
前記スイッチハウジングは、
前記ホルダ内に配置される底部と、
前記底部の側面に設けられた溝部と、
を含み、
前記ホルダは、前記ホルダの内側へ向かって突出する凸部を含み、
前記凸部が前記溝部に係止することで、前記第1端子が前記スイッチハウジングから突出する方向に、前記ホルダが抜け止めされる、
請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項13】
前記ホルダは、リード孔を含み前記ホルダの側面から突出するリード保護部を含み、
前記リード線は、前記リード孔を通って延びている、
請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項14】
前記ホルダの外形は、前記スイッチハウジングの外形以下である、
請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項15】
前記ホルダの外形は、前記スイッチハウジングの外形と面一に配置される、
請求項1に記載のスイッチ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スイッチ装置には、スイッチ本体とホルダとを備えるものがある。スイッチ本体は、スイッチハウジングと端子とを含む。端子は、スイッチハウジングから突出している。端子には、リード線が接続される。ホルダは、端子とリード線との接続部分を覆う。また、接続部分を保護するために、ホルダ内には樹脂などの封止部材が充填される。例えば、特許文献1に開示されているスイッチ装置では、ホルダは、スイッチ本体に被せられており、封止部材を収容している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開WO2020/179289号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のスイッチ装置では、ホルダをスイッチ本体に固定するために、ホルダがスイッチ本体に被せられている。そのため、ホルダはスイッチ本体よりも大きな外形を有しており、ホルダが大型化している。本発明の目的は、封止部材を覆うホルダを備えるスイッチ装置において、ホルダを小型化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係るスイッチ装置は、スイッチ本体と、リード線と、封止部材と、ホルダとを備える。スイッチ本体は、スイッチハウジングと、スイッチハウジングから突出する第1端子とを含む。リード線は、第1端子に固定される先端部を含む。封止部材は、第1端子と先端部とを封止する。ホルダは、封止部材を覆う。ホルダは、ホルダ内に配置される接続部を含む。ホルダは、接続部が第1端子に取り付けられることで、スイッチ本体に固定される。
【0006】
本態様に係るスイッチ装置では、接続部がホルダ内に配置されており、ホルダは、接続部が第1端子に取り付けられることで、スイッチ本体に固定される。それにより、ホルダが小型化される。
【0007】
接続部は、スナップフィットにより第1端子に取り付けられてもよい。この場合、簡易な構造で、接続部を第1端子に取り付けることができる。それにより、ホルダが小型化される。
【0008】
第1端子は、切り欠きを含んでもよい。接続部が切り欠きに係止することで、第1端子がスイッチハウジングから突出する方向に、ホルダが抜け止めされてもよい。この場合、接続部と切り欠きとの係止によって、ホルダが抜け止めされる。
【0009】
接続部は、第1スナップフィット部と第2スナップフィット部とを含んでもよい。第1スナップフィット部は、ホルダの内面から延び、第1端子に対して第1側方に配置され、第1端子に係止してもよい。第2スナップフィット部は、ホルダの内面から延び、第1端子に対して、第1側方と反対の第2側方に配置され、第1端子に係止してもよい。この場合、第1スナップフィット部と第2スナップフィット部とが、第1端子の両側方から、第1端子に係止する。それにより、接続部が強固に第1端子に取り付けられる。
【0010】
ホルダは、第1スナップフィット部と第2スナップフィット部との広がりを抑えるスナップフィット保持部を含んでもよい。スナップフィット保持部は、第1延出部と第2延出部とを含んでもよい。第1延出部は、ホルダの内面から延び、第1スナップフィット部の第1側方に配置されてもよい。第2延出部は、ホルダの内面から延び、第2スナップフィット部の第2側方に配置されてもよい。この場合、スナップフィット保持部によって、第1スナップフィット部と第2スナップフィット部との広がりが抑えられる。それにより、接続部が強固に第1端子に取り付けられる。
【0011】
スイッチ本体は、スイッチハウジングから突出する第2端子を含んでもよい。ホルダは、ホルダの内面から延びる端子押さえ部を含んでもよい。端子押さえ部は、接続部がスナップフィットにより第1端子に係止する方向と反対の方向から、第2端子に接触する。この場合、端子押さえ部が第2端子に接触することで、接続部のスナップフィットが第1端子から外れる方向へのホルダの動きが抑えられる。それにより、接続部が強固に第1端子に取り付けられる。
【0012】
端子押さえ部は、ホルダの内面から第2端子に向かって斜めに延びていてもよい。この場合、端子押さえ部が撓むことで、端子押さえ部の弾性力によって、端子押さえ部が第2端子に押し付けられる。それにより、接続部が強固に第1端子に取り付けられる。
【0013】
スイッチ本体は、スイッチハウジングから突出する第2端子を含んでもよい。接続部は、第1スナップフィット部と第2スナップフィット部とを含んでもよい。第1スナップフィット部は、ホルダの内面から延び、第1端子に係止してもよい。第2スナップフィット部は、ホルダの内面から延び、第2端子に係止してもよい。この場合、第1スナップフィット部と第2スナップフィット部との配置の自由度が向上する。
【0014】
ホルダは、第1ホルダ部材と第2ホルダ部材とを含んでもよい。第1ホルダ部材は、取付突起を含んでもよい。第2ホルダ部材は、取付孔を含み、第1ホルダ部材と別体であってもよい。第1ホルダ部材は、取付突起が取付孔に圧入されることで、第2ホルダ部材に取り付けられてもよい。この場合、ホルダの大型化を抑えながら、第1ホルダ部材を第2ホルダ部材に取り付けることができる。
【0015】
接続部は、圧入により第1端子に取り付けられてもよい。この場合、簡易な構造で、接続部を第1端子に取り付けることができる。それにより、ホルダが小型化される。
【0016】
接続部は、第1圧入部と第2圧入部とを含んでもよい。第1圧入部は、第1凹部を含み、ホルダの内面から延びていてもよい。第2圧入部は、第2凹部を含み、ホルダの内面から延びていてもよい。第1端子は、第1凹部と第2凹部との間に圧入されてもよい。この場合、簡易な構造で、接続部を第1端子に取り付けることができる。それにより、ホルダが小型化される。
【0017】
スイッチハウジングは、底部と溝部とを含んでもよい。底部は、ホルダ内に配置されてもよい。溝部は、底部の側面に設けられてもよい。ホルダは、ホルダの内側へ向かって突出する凸部を含んでもよい。凸部が溝部に係止することで、第1端子がスイッチハウジングから突出する方向に、ホルダが抜け止めされてもよい。この場合、ホルダの大型化を抑えながら、凸部と溝部との係止によって、ホルダが抜け止めされる。
【0018】
ホルダは、リード保護部を含んでもよい。リード保護部は、リード孔を含み、ホルダの側面から突出していてもよい。リード線は、リード孔を通って延びていてもよい。この場合、リード保護部によって、リード線が保護される。
【0019】
ホルダの外形は、スイッチハウジングの外形以下であってもよい。ホルダの外形は、スイッチハウジングの外形と面一に配置されてもよい。この場合、ホルダが小型化される。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、封止部材を覆うホルダを備えるスイッチ装置において、ホルダが小型化される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】実施形態に係るスイッチ装置を示す斜視図である。
図2】スイッチ装置を示す分解斜視図である。
図3】ホルダ及びスイッチ本体を示す斜視図である。
図4】ホルダ及びスイッチ本体を示す底面図である。
図5】ホルダを示す斜視図である。
図6】第1ホルダ部材を示す斜視図である。
図7】第2ホルダ部材を示す斜視図である。
図8図4におけるVIII-VIII断面図である。
図9】第1変形例に係るスイッチ装置を示す斜視図である。
図10】第1変形例に係るスイッチ装置を示す拡大斜視図である。
図11】第2変形例に係るスイッチ装置のホルダ及びスイッチ本体を示す底面図である。
図12】第3変形例に係るスイッチ装置のホルダ及びスイッチ本体を示す底面図である。
図13】第4変形例に係るスイッチ装置のホルダ及びスイッチ本体を示す底面図である。
図14】第4変形例に係るスイッチ装置の第1ホルダ部材の斜視図である。
図15】第5変形例に係るスイッチ装置のホルダ及びスイッチ本体を示す底面図である。
図16】第6変形例に係るスイッチ装置の第1ホルダ部材及びスイッチ本体を示す背面図である。
図17】第6変形例に係るスイッチ装置のホルダ及びスイッチ本体を示す底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して実施形態にかかるスイッチ装置について説明する。図1は、本実施形態に係るスイッチ装置1の斜視図である。図1に示すように、スイッチ装置1は、スイッチ本体2と、第1リード線3と、第2リード線4と、封止部材5と、ホルダ6とを備える。
【0023】
図2は、スイッチ装置1の分解斜視図である。なお、図2では、封止部材5が省略されている。図2に示すように、スイッチ本体2は、スイッチハウジング10と、第1端子11と、第2端子12と、第3端子13と、ボタン14とを含む。第1端子11と第2端子12と第3端子13とは、スイッチハウジング10から突出している。
【0024】
本実施形態において、第1端子11と第2端子12と第3端子13とがスイッチハウジング10から突出する方向が下方と定義され、その反対の方向が上方と定義される。図2に示すように、ホルダ6は、第1ホルダ部材6Aと第2ホルダ部材6Bとを含む。第2ホルダ部材6Bから第1ホルダ部材6Aに向かう方向が前方と定義され、その反対の方向が後方と定義される。また、前方に向かって左方が左側方と定義され、前方に向かって右方が右側方と定義される。なお、上述した各方向は、説明の便宜上定義されるものであって、スイッチ装置1の配置方向等を限定するものではない。
【0025】
図2に示すように、スイッチハウジング10は、ベース15とケース16とを含む。ケース16は、ベース15に取り付けられている。ケース16は、上方からベース15を覆う。ボタン14は、ケース16の上面に配置されている。第1端子11と第2端子12と第3端子13とは、ベース15から下方に突出している。第1端子11と第2端子12と第3端子13とは、左右方向に並んで配置されている。第1端子11は、左右方向において。第2端子12と第3端子13との間に配置されている。第2端子12は、第1端子11の右側方に配置されている。第3端子13は、第1端子11の左側方に配置されている。ただし、第2端子12と第3端子13とは、左右方向において上記と反対に配置されてもよい。
【0026】
第3端子13は、スイッチハウジング10内において、第1端子11と電気的に常時、接続されている。ボタン14が押されていない状態では、第1端子11と第3端子13とは、第2端子12と電気的に遮断される。ボタン14が押されている状態では、第1端子11と第3端子13とは、第2端子12と電気的に接続される。ただし、上記とは逆に、ボタン14が押されていない状態で、第1端子11と第3端子13とは、第2端子12と電気的に接続されてもよい。ボタン14が押されている状態で、第1端子11と第3端子13とは、第2端子12と電気的に遮断されてもよい。
【0027】
第1リード線3は、第1先端部3Aを含む。第1先端部3Aは、第1端子11に固定されている。例えば、第1先端部3Aは、半田付け、或いは溶接により、第1端子11に固定されている。第1先端部3Aと第1端子11とは、ホルダ6内に配置されている。第2リード線4は、第2先端部4Aを含む。第2先端部4Aは、第2端子12に固定されている。例えば、第2先端部4Aは、半田付け、或いは溶接により、第2端子12に固定されている。第2先端部4Aと第2端子12とは、ホルダ6内に配置されている。第3端子13には、リード線は接続されていない。ただし、第3端子13に、リード線が接続されてもよい。
【0028】
図1に示すように、封止部材5は、ホルダ6内に充填されている。封止部材5は、第1端子11と第1先端部3Aと第2端子12と第2先端部4Aと第3端子13とを封止している。封止部材5は弾性を有している。封止部材5は、防水性を有している。封止部材5は、例えば、エポキシ接着剤などの樹脂製である。封止部材5は、例えば、加熱溶融された状態でホルダ6内に充填され、その後、冷却されることにより固化されている。
【0029】
ホルダ6は、封止部材5を覆っている。ホルダ6は、弾性を有する樹脂製である。図3は、ホルダ6及びスイッチ本体2の斜視図である。図4は、ホルダ6及びスイッチ本体2の底面図である。図5は、ホルダ6の斜視図である。図3から図5に示すように、ホルダ6は、上面及び底面が開口した箱状の形状を有する。ホルダ6は、第1開口21と第2開口22とを含む。第1開口21は、ホルダ6の底面に設けられる。第1リード線3と第2リード線4とは、第1開口21を通って下方へ延びている。第2開口22は、ホルダ6の上面に設けられる。第2開口22は、スイッチ本体2によって閉じられる。
【0030】
ホルダ6の外形は、スイッチハウジング10の外形と面一に配置されている。詳細には、スイッチハウジング10は、スイッチ前壁23と、スイッチ後壁24と、第1スイッチ側壁25と、第2スイッチ側壁26とを含む。ホルダ6は、ホルダ前壁33と、ホルダ後壁34と、第1ホルダ側壁35と、第2ホルダ側壁36とを含む。ホルダ前壁33の外面は、スイッチ前壁23の外面と面一に配置されている。ホルダ後壁34の外面は、スイッチ後壁24の外面と面一に配置されている。第1ホルダ側壁35の外面は、第1スイッチ側壁25の外面と面一に配置されている。第2ホルダ側壁36の外面は、第2スイッチ側壁26の外面と面一に配置されている。
【0031】
図5に示すように、ホルダ6の上面には、第1凹部31と第2凹部32とが設けられている。第1凹部31と第2凹部32とは、第2開口22に連通している。第1凹部31は、第1ホルダ側壁35に隣接して配置されている。第2凹部32は、第2ホルダ側壁36に隣接して配置されている。第1凹部31により、封止部材5の充填時に、第2端子12の周囲に封止部材5が流れ込みやすくなる。また、第2凹部32により、封止部材5の充填時に、第3端子13の周囲に封止部材5が流れ込みやすくなる。
【0032】
上述したように、ホルダ6は、第1ホルダ部材6Aと第2ホルダ部材6Bとを含む。第2ホルダ部材6Bは、第1ホルダ部材6Aと別体である。ホルダ6は、第1ホルダ部材6Aと第2ホルダ部材6Bとに、前後に分割されている。第2ホルダ部材6Bは、第1ホルダ部材6Aの後方に配置されている。第1ホルダ部材6Aは、上述したホルダ前壁33を含む。第2ホルダ部材6Bは、上述したホルダ後壁34を含む。
【0033】
図6は、第1ホルダ部材6Aの斜視図である。図7は、第2ホルダ部材6Bの斜視図である。図6に示すように、第1ホルダ部材6Aは、一対の第1接合面37A,37Bと、複数の取付孔38A-38Dとを含む。一対の第1接合面37A,37Bは、上下方向に延びている。複数の取付孔38A-38Dは、第1取付孔38Aと、第2取付孔38Bと、第3取付孔38Cと、第4取付孔38Dとを含む。第1取付孔38Aと第2取付孔38Bとは、一方の第1接合面37Aに設けられている。第3取付孔38Cと第4取付孔38Dとは、他方の第1接合面37Bに設けられている。
【0034】
図7に示すように、第2ホルダ部材6Bは、一対の第2接合面39A,39Bと、複数の取付突起40A-40Dとを含む。一対の第2接合面39A,39Bは、上下方向に延びている。一対の第2接合面39A,39Bは、それぞれ一対の第1接合面37A,37Bと向かい合って配置されている。一対の第2接合面39A,39Bは、それぞれ一対の第1接合面37A,37Bに接合される。複数の取付突起40A-40Dは、第1取付突起40Aと、第2取付突起40Bと、第3取付突起40Cと、第4取付突起40Dとを含む。第1取付突起40Aと第2取付突起40Bとは、一方の第2接合面39Aから突出している。第3取付突起40Cと第4取付突起40Dとは、他方の第2接合面39Bから突出している。第1~第4取付突起40A-40Dは、それぞれ第1~第4取付孔38A-38Dに圧入される。それにより、第1ホルダ部材6Aが、第2ホルダ部材6Bに取り付けられる。
【0035】
図2から図4に示すように、ホルダ6は、接続部41を含む。接続部41は、ホルダ6内に配置される。接続部41は、スナップフィットにより、第1端子11に取り付けられる。ホルダ6は、接続部41が第1端子11に取り付けられることで、スイッチ本体2に固定される、
詳細には、接続部41は、第1スナップフィット部42と第2スナップフィット部43とを含む。第1スナップフィット部42と第2スナップフィット部43とは、第1端子11に係止している。第1スナップフィット部42と第2スナップフィット部43とは、第1端子11の側方から、及び第1端子11の後方から第1端子11に係止している。第1スナップフィット部42と第2スナップフィット部43とは、ホルダ6の内面から延びている。第1スナップフィット部42と第2スナップフィット部43とは、左右方向に互いに離れて配置されている。第1スナップフィット部42は、第1端子11の右側方に配置されている。第2スナップフィット部43は、第1端子11の左側方に配置されている。
【0036】
図4に示すように、第1スナップフィット部42は、第1レバー44と第1フック45とを含む。第1レバー44は、ホルダ前壁33の内面から、後方へ向かって延びている。第1レバー44は、第1端子11の右側方に配置される。第1レバー44は、第1端子11の右側方から第1端子11に係止している。第1フック45は、第1レバー44から突出している。第1フック45は、第1端子11の後方に配置されている。第1フック45は、第1端子11の後方から第1端子11に係止している。
【0037】
第2スナップフィット部43は、第2レバー46と第2フック47とを含む。第2レバー46は、ホルダ前壁33の内面から、後方へ向かって延びている。第2レバー46は、第1端子11の左側方に配置される。第2レバー46は、第1端子11の左側方から第1端子11に係止している。第2フック47は、第2レバー46から突出している。第2フック47は、第1端子11の後方に配置されている。第2フック47は、第1端子11の後方から第1端子11に係止している。
【0038】
図8は、図4におけるVIII-VIII断面図である。図8に示すように、第1端子11は、第1切り欠き48と第2切り欠き49とを含む。第1切り欠き48は、第1端子11の左側面から凹んだ形状を有する。第1スナップフィット部42は、第1切り欠き48に係止する。第1切り欠き48は、第1スナップフィット部42の下方に配置される。第1切り欠き48は、第1スナップフィット部42の下方から、第1スナップフィット部42に係止する。
【0039】
第2切り欠き49は、第1端子11の右側面から凹んだ形状を有する。第2スナップフィット部43は、第2切り欠き49に係止する。第2切り欠き49は、第2スナップフィット部43の下方に配置される。第2切り欠き49は、第2スナップフィット部43の下方から、第2スナップフィット部43に係止する。それにより、ホルダ6は、第1端子11に対して、下方に抜け止めされる。
【0040】
図4に示すように、ホルダ6は、スナップフィット保持部50を含む。スナップフィット保持部50は、第1スナップフィット部42と第2スナップフィット部43との広がりを抑える。スナップフィット保持部50は、第1延出部51と第2延出部52とを含む。第1延出部51は、ホルダ後壁34の内面から、前方へ延びている。第1延出部51は、第1スナップフィット部42の右側方に配置される。第2延出部52は、ホルダ後壁34の内面から、前方へ延びている。第2延出部52は、第2スナップフィット部43の左側方に配置される。第1スナップフィット部42と第2スナップフィット部43とは、第1延出部51と第2延出部52との間に配置されている。第1延出部51と第2延出部52とは、第1スナップフィット部42と第2スナップフィット部43とを挟み込むことで、第1スナップフィット部42と第2スナップフィット部43との広がりを抑える。
【0041】
ホルダ6は、第1端子押さえ部53と第2端子押さえ部54とを含む。第1端子押さえ部53は、ホルダ前壁33の内面から第2端子12に向かって斜めに延びている。第1端子押さえ部53は、第2端子12の前方に配置され、第2端子12に接触している。第2端子押さえ部54は、ホルダ前壁33の内面から第3端子13に向かって斜めに延びている。第2端子押さえ部54は、第3端子13の前方に配置され、第3端子13に接触している。
【0042】
上述したように、第1スナップフィット部42と第2スナップフィット部43とは、側方から第1端子11に係止している。それにより、ホルダ6の左右方向への移動が規制される。第1スナップフィット部42と第2スナップフィット部43とは、後方から第1端子11に係止している。それにより、ホルダ6の後方への移動が規制される。また、第1端子押さえ部53と第2端子押さえ部54とは、前方から第2端子12と第3端子13とに接触している。それにより、ホルダ6の前方への移動が規制される。すなわち、第1、第2スナップフィット部42,43と、第1、第2端子押さえ部53,54とによって、ホルダ6の前後方向への移動が規制される。また、第1端子11の第1切り欠き48と第2切り欠き49とによって、ホルダ6の下方への移動が規制される。それにより、ホルダ6はスイッチ本体2に強固に固定されている。
【0043】
以上説明した本実施形態に係るスイッチ装置1では、接続部41がホルダ6内に配置されており、ホルダ6は、接続部41が第1端子11に取り付けられることで、スイッチ本体2に固定される。それにより、ホルダ6が小型化される。
【0044】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0045】
スイッチ装置1の構造は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。ホルダ6の構造は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。例えば、上述した実施形態では、ホルダ6の外形は、スイッチハウジング10の外形と面一である。しかし、ホルダ6の外形は、スイッチハウジング10の外形より小さくてもよい。
【0046】
リード線3,4の配置は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。図9及び図10は、第1変形例に係るスイッチ装置1を示す斜視図である。図9及び図10に示すように、第1変形例に係るスイッチ装置1では、第1リード線3と第2リード線4とは、ホルダ6から側方に延びている。ホルダ6は、リード保護部55を含む。リード保護部55は、ホルダ6の側面から突出している。図10に示すように、リード保護部55は、第1リード孔56と第2リード孔57とを含む。第1リード線3は、第1リード孔56を通って延びている。第2リード線4は、第2リード孔57を通って延びている。
【0047】
第1スナップフィット部42と第2スナップフィット部43との配置は、上記の実施形態ものに限らず、変更されてもよい。例えば、図11は、第2変形例に係るスイッチ装置1のホルダ6及びスイッチ本体2を示す底面図である。図11に示すように、第1スナップフィット部42と第2スナップフィット部43は、ホルダ6内面の異なる部分から延びていてもよい。第2変形例に係るスイッチ装置1では、第1スナップフィット部42は、ホルダ後壁34の内面から前方へ延びている。第2スナップフィット部43は、ホルダ前壁33の内面から後方へ延びている。
【0048】
第1延出部51と第2延出部52とは、ホルダ6内面の異なる部分から延びていてもよい。図11に示すように、第2変形例に係るスイッチ装置1では、第1延出部51は、ホルダ前壁33の内面から後方へ延びている。第2延出部52は、ホルダ後壁34の内面から前方へ延びている。
【0049】
第1~第3端子11-13の配置は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。図12は、第3変形例に係るスイッチ装置1のホルダ6及びスイッチ本体2を示す底面図である。第3変形例に係るスイッチ装置1では、第1~第3端子11-13のうち、第3端子13が中央に配置されている。第1端子11は第3端子13の左方に配置され、第2端子12は第3端子13の右方に配置されている。
【0050】
第1スナップフィット部42と第2スナップフィット部43とは、それぞれ異なる端子に係止してもよい。図12に示すように、第3変形例に係るスイッチ装置1では、第1スナップフィット部42は、第1端子11の右側方に配置され、第1端子11に係止している。第2スナップフィット部43は、第2端子12の左側方に配置され、第2端子12に係止している。第1延出部51は、第1スナップフィット部42の右側方に配置され、第1スナップフィット部42の広がり押さえる。第2延出部52は、第2スナップフィット部43の左側方に配置され、第2スナップフィット部43の広がり押さえる。
【0051】
第1端子押さえ部53と第2端子押さえ部54との構造は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。例えば、図13は、第4変形例に係るスイッチ装置1のホルダ6及びスイッチ本体2を示す底面図である。図14は、第4変形例に係るスイッチ装置1の第1ホルダ部材6Aの斜視図である。図13及び図14に示すように、第1端子押さえ部53は、ホルダ前壁33の内面から第2端子12に向かって真っすぐに延びている。第1端子押さえ部53は、第1ホルダ側壁35に接続されている。第2端子押さえ部54は、ホルダ前壁33の内面から第3端子13に向かって真っすぐに延びている。第2端子押さえ部54は、第2ホルダ側壁36に接続されている。
【0052】
接続部41は、スナップフィットに限らず、他の固定手段によって、第1端子11に取り付けられてもよい。図15は、第5変形例に係るスイッチ装置1のホルダ6及びスイッチ本体2を示す底面図である。第5変形例に係るスイッチ装置1では、接続部41は、圧入により第1端子11に取り付けられる。接続部41は、第1圧入部58と第2圧入部59とを含む。第1圧入部58は、第1端子11の右側方に配置されている。第1圧入部58は、ホルダ前壁33の内面からホルダ後壁34の内面まで延びている。第1圧入部58は、第1凹部61を含む。第2圧入部59は、第1端子11の左側方に配置されている。第2圧入部59は、ホルダ前壁33の内面からホルダ後壁34の内面まで延びている。第2圧入部59は、第2凹部62を含む。第1端子11は、第1凹部61と第2凹部62との間に圧入されている。
【0053】
図16は、第6変形例に係るスイッチ装置1の第1ホルダ部材6A及びスイッチ本体2を示す背面図である。図17は、第6変形例に係るスイッチ装置1のホルダ6及びスイッチ本体2を示す底面図である。第6変形例に係るスイッチ装置1では、スイッチハウジング10は、底部63と溝部64とを含む。底部63は、ベース15の外形よりも小さい外形を有する。底部63は、ベース15から下方へ突出している。底部63は、ホルダ6内に配置されている。溝部64は、底部63の側面に設けられている。ホルダ6は、凸部65を含む。凸部65は、ホルダ6の上面の第2開口22の縁に設けられている。凸部65は、ホルダ6の内側へ向かって突出している。凸部65は、溝部64に係止している。それにより、ホルダ6が下方に抜け止めされている。この場合、スナップフィットによるホルダ6の保持は省略されてもよい。
【0054】
上記の実施形態では、第1スナップフィット部42と第2スナップフィット部43とは、ホルダ前壁33の内面から後方へ延びている。しかし、図17に示すように、第1スナップフィット部42と第2スナップフィット部43とは、ホルダ後壁34の内面から前方へ延びていてもよい。上記の実施形態では、第1延出部51と第2延出部52とは、ホルダ後壁34から前方へ延びている。しかし、図17に示すように、第1延出部51と第2延出部52とは、ホルダ前壁33の内面から後方へ延びていてもよい。図17に示すように、第3端子13は省略されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明によれば、封止部材を覆うホルダを備えるスイッチ装置において、ホルダが小型化される。
【符号の説明】
【0056】
1:スイッチ装置、 2:スイッチ本体、 3:第1リード線、 5:封止部材、 6:ホルダ、 6A:第1ホルダ部材、 6B:第2ホルダ部材、 10:スイッチハウジング、 11:第1端子、 12:第2端子、 38A:第1取付孔、 40A:第1取付突起、 42:第1スナップフィット部、 43:第2スナップフィット部、 48:第1切り欠き、 50:スナップフィット保持部、 51:第1延出部、 52:第2延出部、 53:第1端子押さえ部、 55:リード保護部、 56:第1リード孔、 58:第1圧入部、 59:第2圧入部、 63:底部、 64:溝部、 65:第1凸部
図1
図2
図3
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