IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社CoLifeの特許一覧

特開2025-104986情報管理装置、情報管理方法及びプログラム
<>
  • 特開-情報管理装置、情報管理方法及びプログラム 図1
  • 特開-情報管理装置、情報管理方法及びプログラム 図2
  • 特開-情報管理装置、情報管理方法及びプログラム 図3
  • 特開-情報管理装置、情報管理方法及びプログラム 図4
  • 特開-情報管理装置、情報管理方法及びプログラム 図5
  • 特開-情報管理装置、情報管理方法及びプログラム 図6
  • 特開-情報管理装置、情報管理方法及びプログラム 図7
  • 特開-情報管理装置、情報管理方法及びプログラム 図8
  • 特開-情報管理装置、情報管理方法及びプログラム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025104986
(43)【公開日】2025-07-10
(54)【発明の名称】情報管理装置、情報管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20240101AFI20250703BHJP
【FI】
G06Q50/16
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023223226
(22)【出願日】2023-12-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2025-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】515086997
【氏名又は名称】株式会社CoLife
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【弁理士】
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】池内 順平
(57)【要約】
【課題】プロダクトの提供側の事業者とプロダクトの提供を受ける側の契約の煩わしさを解消し、プロダクトの提供を受ける側にも事業者の選択肢を与えることができる情報管理装置、情報管理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報管理装置1は、所定の目的について所定のプロダクトの提供をし、かつ、所定の目的の受益者との直接取引契約をしない事業者であるプロダクト提供者からの事業者情報の登録希望を受け付けたことに応じて、プロダクト提供者の事業者情報を記憶するプロダクト提供者情報登録部31と、所定の目的の受益者から、所定のプロダクトにかかる情報の閲覧希望を受け付けたことに応じて、少なくともプロダクト提供者にかかるものを含む所定のプロダクトにかかる情報を出力するプロダクト情報出力部32と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の目的について所定のプロダクトの提供をし、かつ、前記所定の目的の受益者との直接取引契約をしない事業者である第一の特定事業者からの事業者情報の登録希望を受け付けたことに応じて、前記第一の特定事業者の事業者情報を記憶する第一の特定事業者情報登録手段と、
前記所定の目的の受益者から、前記所定のプロダクトにかかる情報の閲覧希望を受け付けたことに応じて、少なくとも前記第一の特定事業者にかかるものを含む前記所定のプロダクトにかかる情報を出力するプロダクト情報出力手段と、
を備える情報管理装置。
【請求項2】
前記第一の特定事業者が提供する前記所定のプロダクトについて、前記所定の目的の受益者と前記第一の特定事業者との契約関係を連携させる取引契約が可能な事業者である第二の特定事業者から事業者情報の登録希望を受け付けたことに応じて、前記第二の特定事業者の事業者情報を記憶する第二の特定事業者情報登録手段と、
前記所定の目的の受益者から前記第一の特定事業者が提供する前記所定のプロダクトについて発注要求を受け付けたことに応じて、前記第二の特定事業者にその旨を出力する受注取次手段と、を更に備える、
請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項3】
前記受注取次手段は前記第二の特定事業者に前記発注要求を受け付けたことを通知する、
請求項2に記載の情報管理装置。
【請求項4】
前記プロダクト情報出力手段は、少なくとも前記第二の特定事業者を含む複数の事業者毎に、当該事業者が提供する所定のプロダクトに応じて異なる前記所定のプロダクトにかかる情報を出力する、
請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の情報管理装置。
【請求項5】
前記所定のプロダクトは、前記所定の目的について異なる時期に異なる前記事業者から前記受益者に提供する複数のプロダクトを含む、
請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の情報管理装置。
【請求項6】
コンピュータに実行される情報管理方法であって、
所定の目的について所定のプロダクトの提供をし、かつ、前記所定の目的の受益者との直接取引契約をしない事業者である第一の特定事業者からの事業者情報の登録希望を受け付けたことに応じて、前記第一の特定事業者の事業者情報を記憶する第一の特定事業者情報登録ステップと、
前記所定の目的の受益者から、前記所定のプロダクトにかかる情報の閲覧希望を受け付けたことに応じて、少なくとも前記第一の特定事業者にかかるものを含む前記所定のプロダクトにかかる情報を出力するプロダクト情報出力ステップと、
を含む情報管理方法。
【請求項7】
所定の目的について所定のプロダクトの提供をし、かつ、前記所定の目的の受益者との直接取引契約をしない事業者である第一の特定事業者からの事業者情報の登録希望を受け付けたことに応じて、前記第一の特定事業者の事業者情報を記憶する第一の特定事業者情報登録ステップと、
前記所定の目的の受益者から、前記所定のプロダクトにかかる情報の閲覧希望を受け付けたことに応じて、少なくとも前記第一の特定事業者にかかるものを含む前記所定のプロダクトにかかる情報を出力するプロダクト情報出力ステップと、
をコンピュータによって実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報管理装置、情報管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、施設等のユーザに対して適切なサービスを提供する事業者を選定するための技術が知られている。この種の技術が記載されるものとして例えば特許文献1がある。
【0003】
特許文献1では、サービスのエリアや提供方法を管理することで、選択肢を減らし、顧客にとって適したサービスを提供している。また、特許文献1によれば、集合施設に含まれる施設の場合、共用部または専有部などを提供場所として選択することで、適切な場所にサービスを提供することができる。更に、提供されるサービスに対して複数の提供方法を指定する機能も提供されており、顧客には自由な選択権が与えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2023-102695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、集合住宅や戸建等において修繕やリフォーム等のサービス(プロダクトの提供)を担当するのは別の事業者の場合も多い。集合住宅を取り扱うようなディベロッパの場合と異なり、実際のサービスを担当する事業者は規模が小さいことも多く、サービスを受ける集合住宅の各居室の不動産オーナー(受益者)との契約を行うための作業は煩雑なものであった。また、サービスを受ける受益者も、事業者を複数の中から選択したい場合もある。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、プロダクトの提供側の事業者とプロダクトの提供を受ける側の契約の煩わしさを解消し、プロダクトの提供を受ける側にも事業者の選択肢を与えることができる情報管理装置、情報管理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、所定の目的について所定のプロダクトの提供をし、かつ、前記所定の目的の受益者との直接取引契約をしない事業者である第一の特定事業者からの事業者情報の登録希望を受け付けたことに応じて、前記第一の特定事業者の事業者情報を記憶する第一の特定事業者情報登録手段と、前記所定の目的の受益者から、前記所定のプロダクトにかかる情報の閲覧希望を受け付けたことに応じて、少なくとも前記第一の特定事業者にかかるものを含む前記所定のプロダクトにかかる情報を出力するプロダクト情報出力手段と、を備える情報管理装置である。
【0008】
また、本発明の一態様は、コンピュータに実行される情報管理方法であって、所定の目的について所定のプロダクトの提供をし、かつ、前記所定の目的の受益者との直接取引契約をしない事業者である第一の特定事業者からの事業者情報の登録希望を受け付けたことに応じて、前記第一の特定事業者の事業者情報を記憶する第一の特定事業者情報登録ステップと、前記所定の目的の受益者から、前記所定のプロダクトにかかる情報の閲覧希望を受け付けたことに応じて、少なくとも前記第一の特定事業者にかかるものを含む前記所定のプロダクトにかかる情報を出力するプロダクト情報出力ステップと、を含む情報管理方法である。
【0009】
また、本発明の一態様は、所定の目的について所定のプロダクトの提供をし、かつ、前記所定の目的の受益者との直接取引契約をしない事業者である第一の特定事業者からの事業者情報の登録希望を受け付けたことに応じて、前記第一の特定事業者の事業者情報を記憶する第一の特定事業者情報登録ステップと、前記所定の目的の受益者から、前記所定のプロダクトにかかる情報の閲覧希望を受け付けたことに応じて、少なくとも前記第一の特定事業者にかかるものを含む前記所定のプロダクトにかかる情報を出力するプロダクト情報出力ステップと、をコンピュータによって実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、プロダクトの提供側の事業者とプロダクトの提供を受ける側の契約の煩わしさを解消し、プロダクトの提供を受ける側にも事業者の選択肢を与えることができる情報管理装置、情報管理方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る情報管理装置が適用される管理システムを示す図である。
図2】本実施形態に係る情報管理装置が適用される管理システムの利用例を示す図である。
図3】本実施形態に係る情報管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】本実施形態に係る情報管理装置の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図5】異なる時期に提供される所定のプロダクトの一例を示す図である。
図6】受益者端末に表示されるアプリケーションの第1の表示例を示す図である。
図7】受益者端末に表示されるアプリケーションの第2の表示例を示す図である。
図8】本実施形態に係る情報管理装置による登録処理の一例を示すフローチャートである。
図9】本実施形態に係る情報管理装置による出力処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
【0013】
<システム構成>
まず、全体的なシステム構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る情報管理装置1が適用される管理システム100を示す図である。図2は、本実施形態に係る情報管理装置1が適用される管理システム100の利用例を示す図である。
【0014】
図1及び図2に示すように、管理システム100は、住宅事業者等の管理事業者と、プロダクトを提供するプロダクト提供者と、プロダクトの提供を受ける不動産オーナー等の受益者と、を結ぶプラットフォームをインターネット等の通信ネットワーク上に提供する。プロダクトは、受益者に対して金銭等の対価を引換として提供されるものであり、動産、不動産、サービス等も含まれる。
【0015】
管理システム100は、通信ネットワークを介して受益者端末2、プロダクト提供者端末3-1~3-n、及び管理事業者端末4と各種情報の送受信を行う情報管理装置1によって実現される。
【0016】
受益者端末2は、不動産のオーナー等の受益者によって使用される情報処理装置である。受益者端末2は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等によって構成される。受益者端末2は、予めインストールされたプログラムにより、情報管理装置1と各種の情報をやり取りしてもよいし、ウェブブラウザを通じて各種の情報をやり取りしてもよい。オーナー以外の受益者としては、例えば、管理人、法律手続の依頼者等がある。
なお、図1及び図2において、受益者端末2は、説明の便宜上、1つのみが図示されているが、複数の受益者端末2に対して管理システム100のサービスが提供されているものとする。
【0017】
プロダクト提供者端末3-1~3-nは、受益者に対して所定のプロダクトの提供を行うプロダクト提供者によって使用される情報処理装置である。プロダクト提供者端末3-1~3-nは、タブレット、パーソナルコンピュータ、スマートフォン等によって構成される。プロダクト提供者端末3-1~3-nは、予めインストールされたプログラムにより、情報管理装置1と各種の情報をやり取りしてもよいし、ウェブブラウザを通じて各種の情報をやり取りしてもよい。
【0018】
プロダクト提供者は、受益者にプロダクトを提供するものの受益者とは直接取引契約をしない中小住宅事業者等の第一の特定事業者である。図2に示すように、複数種類のプロダクト提供者端末3-1~3-nが管理システム100によって提供されるプラットフォームに登録される。プロダクト提供者は、例えば、住宅備品販売、住宅設備交換・小修繕、住宅設備機器修理、オーナーズデスク、新生活ライフライン、新築オプションインテリア、住宅ローン、火災保険、インターネット、住み替えサポート、AI売却査定、ハウスクリーニング、等を受益者に対して提供する事業者である。このうち、新生活ライフラインは、新築住宅の引き渡し時に必要となる水道、電気等のライフインフラサービスをまとめて登録代行するサービスをプロダクトとして提供するプロダクト提供者である。また、プロダクト提供には、図示しない司法書士事務所等の各種士業等も含まれる。このように、プロダクト提供者は、受益者に対して複数の業種で多岐にわたっている。
【0019】
各プロダクト提供者は、所定の目的について所定のプロダクトを受益者に提供する。ここでいう、所定の目的は、例えば、集合住宅、戸建て住宅等の不動産、リフォーム事業者、不動産の仲介事業者、司法書士等による法律手続等である。所定のプロダクトは、例えば、ハウスクリーニング、点検、機器交換工事、売却等の対応、住宅ローンの仮審査、法律文書の作成、法律手続等である。
【0020】
所定の目的についての所定のプロダクトの組合せの一例を説明する。所定の目的を集合住宅や戸建て住宅等の不動産とした場合、所定のプロダクトは、当該住宅のハウスクリーニング、点検、機器交換工事、売却等の対応、住宅ローンの仮審査等にすることができる。所定の目的をリフォーム事業者とした場合、所定のプロダクトは、点検、機器交換工事等にすることができる。所定の目的を不動産の仲介事業者とした場合、所定のプロダクトは、売却等の対応、住宅ローンの仮審査等にすることができる。所定の目的を司法書士等による法律手続とした場合、所定のプロダクトは、法律手続等にすることができる。なお、ここで例示した所定の目的についての所定のプロダクトの組合せは一例であり、これらの組合せに制限される訳ではない。
【0021】
なお、本明細書において、プロダクト提供者端末3-1~3-nを区別せず説明する場合は、説明の便宜上、プロダクト提供者端末3として説明する。
【0022】
管理事業者端末4は、ディベロッパ等の大手又は零細の集合住宅や戸建住宅を提供する住宅事業者等の管理事業者によって使用される情報処理装置である。管理事業者端末4は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等によって構成される。管理事業者端末4は、は、予めインストールされたプログラムにより、情報管理装置1と各種の情報をやり取りしてもよいし、ウェブブラウザを通じて各種の情報をやり取りしてもよい。
【0023】
管理事業者は、受益者とプロダクト提供者との契約関係を連携させる取引契約が可能な第二の特定事業者である。なお、図1及び図2において、管理事業者端末4は、説明の便宜上、1つのみが図示されているが、複数の管理事業者端末4に対して管理システム100のサービスが提供されているものとする。
【0024】
情報管理装置1は、受益者端末2、プロダクト提供者端末3-1~3-n、及び管理事業者端末4に対して各種情報のやり取りができる通信ネットワーク上のプラットフォームを提供するサーバである。
【0025】
情報管理装置1によって提供されるプラットフォームにより、プロダクト提供者によって提供されるプロダクトに関する提供記録情報が、管理事業者又は管理事業者以外の他のプロダクト提供者が共有可能となる。管理事業者や管理事業者以外の他のプロダクト提供者は、プラットフォームに登録される受益者に関する提供記録情報を閲覧し、当該受益者に対するプロダクトの提供に係る各種業務への利用を行うことができる。
【0026】
提供記録情報は、例えば、具体的なオーダーにかかる作業の進捗、やり取りした情報・資料、所定の目的に関連する情報・資料、実際に工事を実施した設計会社、インテリアコーディネーター、施工会社の情報、販売した事業者、担当営業に関する情報等、保証条件等の業務情報等である。やり取りした情報・資料は、機器の型番情報まで含む情報である。
所定の目的に関連する情報・資料は、具体的には、取扱説明書、火災保険の証書等、有効期限の存するプロダクトに関する情報、資料を含む情報である。
【0027】
本実施形態では、情報管理装置1は、受益者端末2にインストールされるアプリケーション(プログラム)を通じてプロダクトに関する各種の情報を受益者端末2に提供する。当該アプリケーションは、管理事業者から契約後の受益者のアフターケアを行うサービスの側面もある。受益者は、受益者端末2上のアプリケーションの操作により、プロダクト提供者へのプロダクトの提供依頼、見積依頼、進捗確認等、プロダクトに関する各種の依頼や情報の取得を行うことができる。このように、情報管理装置1は、オーナー向け事業者のサービスワンストップアプリケーションの形式でサービスを提供する。サービスは、例えば、SaaS(Software as a Service)形式で提供されてもよい。
【0028】
<ハードウェア構成>
次に、情報管理装置1を構成するハードウェアの一例について説明する。図3は、本実施形態に係る情報管理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。情報管理装置1は、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0029】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。
【0030】
入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。通信部19は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置との間で通信を行う。
【0031】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0032】
ここで説明したハードウェア構成はあくまで一例である。情報管理装置1を含む本実施形態で説明するコンピュータは、図3の構成と共通する構成であってもよいし、異なる構成でもよい。また、コンピュータは、2台以上のコンピュータによって構成されてもよい。図1及び図2における受益者端末2、プロダクト提供者端末3及び管理事業者端末4は、例えば、図3で示したハードウェア構成と同様の構成を有するスマートフォン、タブレット又はパーソナルコンピュータである。
【0033】
<機能的構成>
次に、情報管理装置1のハードウェア構成によって実現される機能的構成について説明する。図4は、本実施形態に係る情報管理装置1の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0034】
図4に示すように、情報管理装置1は、プロダクト提供者情報登録部31と、プロダクト情報出力部32と、管理事業者情報登録部33と、受注取次部34と、をプロセッサ(CPU11)上で実現される機能部として備える。また、情報管理装置1には、各種情報を記憶する記憶部としてのデータベース90が構築される。なお、データベース90は、情報管理装置1の外部に配置され、通信ネットワークを介して各種情報が読み出される構成であってもよい。
【0035】
プロダクト提供者情報登録部31は、プロダクト提供者からの事業者情報の登録希望を受け付け、受け付けたプロダクト提供者の事業者情報を記憶する第一の特定事業者情報登録手段である。プロダクト提供者の事業者情報には、所定のプロダクトに関する情報も含まれる。例えば、プロダクト提供者情報登録部31は、集合住宅(所定の目的)のハウスクリーニング(所定のプロダクト)を提供するクリーニング事業者(プロダクト提供者)のプロダクト提供者端末3から登録希望を受け付けると、その情報を事業者情報としてデータベース90に記憶する。
【0036】
プロダクト提供者情報登録部31は、複数のプロダクト提供者の登録希望を並行して受け付けることができる。データベース90には、複数のプロダクト提供者の事業者情報が登録される。プロダクト提供者によって提供される所定のプロダクトは、異なる時期に同一又は異なるプロダクト提供者から受益者に提供される複数のプロダクトが含まれる。図5は、異なる時期に提供される所定のプロダクトの一例を示す図である。図5には、所定の目的を集合住宅や戸建て住宅等の不動産とした場合の時期によって異なるプロダクトが提供される例が示されている。
【0037】
図5の例では、施工から引き渡しのタイミングでは、売買等の対応、住宅ローンの仮審査、司法書士等による法律手続等が所定のプロダクトとして提供される。また、住宅の購入から時間が経過したリフォーム・点検を検討するタイミングでは、住宅に対するリフォーム、住宅点検、機器交換等が所定のプロダクトとして提供される。同様に、立替・住替・新規紹介等の購入を検討するタイミングでは、改築、売却等の対応、新居紹介の不動産仲介等が所定のプロダクトとして提供される。これらのプロダクトは、同じタイミングや異なるタイミングにかかわらず、同一のプロダクト提供者によって提供される場合もあるし、異なるプロダクト提供者によって提供される場合もある。
【0038】
なお、図5の例においては、施工より後のタイミングから図示されているが、施工より前のタイミングにおいても、情報管理装置1を適用することが出来る。即ち、例えば、「購入検討」や「契約」のタイミングにおける売買等の対応、住宅ローン審査手続き等を所定のプロダクトとして適用することができる。
【0039】
従来からあるような一般的な施工管理システムの範囲は、土地仕入れから施工を経て引き渡しまでであるが、本実施形態の情報管理装置1によって管理システム100は、引き渡しからリフォーム・点検、新たな新居の購入検討までを含む広い範囲で種々のプロダクトを提供することができる。管理システム100は、受益者と管理事業者の長期的な付き合いを可能にする。
【0040】
次に、プロダクト情報出力部32について説明する。プロダクト情報出力部32は、プロダクト提供者にかかるものを含む所定のプロダクトにかかる情報を受益者に対して出力するプロダクト情報出力手段である。例えば、プロダクト情報出力部32は、受益者端末2から通信ネットワークを介してハウスクリーニング(所定のプロダクト)にかかる情報の閲覧希望を受け付けると、当該受益者端末2に対してハウスクリーニングに関する情報を出力する。
【0041】
また、プロダクト情報出力部32は、受益者の時期によって提供される所定のプロダクトを選択して出力したり、図5に示したように時期を分けて受益者に提供する所定のプロダクトの一覧表示を出力したりしてもよい。また、プロダクト情報出力部32は、管理事業者に対してプロダクト情報を出力してもよい。例えば、プロダクト情報出力部32は、管理事業者端末4からの閲覧希望に応じてプロダクト情報を管理事業者に出力してもよい。
【0042】
管理事業者情報登録部33は、管理事業者から事業者情報の登録希望を受け付け、受け付けた管理事業者の事業者情報を記憶する第二の特定事業者情報登録手段である。例えば、管理事業者情報登録部33は、集合住宅(所定の目的)を提供するディベロッパ(管理事業者)の管理事業者端末4から登録希望を受け付けると、その情報を事業者情報としてデータベース90に記憶する。
【0043】
管理事業者情報登録部33は、複数の管理事業者の登録希望を並行して受け付けることができる。データベース90には、複数の管理事業者の事業者情報が登録される。事業者情報には、管理事業者が複数のプロダクト提供者のうちの一部又は全部と契約する意思の有無等が含まれる。例えば、管理事業者は、自社や関連会社等で行う所定のプロダクトについては、同じ所定のプロダクトを提供するプロダクト提供者と契約する意思が無いことを登録することができる。
【0044】
受注取次部34は、所定の目的の受益者からプロダクト提供者が提供する所定のプロダクトについて発注要求を受け付け、管理事業者にその旨を出力する受注取次手段である。本実施形態の受注取次部34は、通信ネットワークを介して受益者端末2から入力された発注要求の内容を含む発注情報を受け付けると、受け付けた発注情報を管理事業者端末4に出力する。
【0045】
管理事業者端末4に対して出力された発注情報は、管理事業者端末4の記憶部18に記憶される。発注情報は、管理事業者端末4が利用するデータベースや通信ネットワーク上に構築される管理システムに記憶されてもよい。管理事業者は、記憶された発注情報を確認することにより、受益者からの発注内容を確認することができる。なお、受注取次部34は、受け付けた発注情報を情報管理装置1のデータベース90に記憶してもよいし、発注情報に管理事業者が対応した否かを含む対応情報を取得して当該対応情報をデータベース90に記憶してもよい。
【0046】
また、受注取次部34は、受益者からプロダクト提供者への発注要求を受け付けると、その旨(当該発注者情報を受け付けたこと)を管理事業者に通知する。受注取次部34は、当該発注要求を受け付けたことを示す通知情報を管理事業者端末4に送信する。通知情報の形式はeメールやアプリケーションログイン時のpush通知等、特に限定されない。
【0047】
<受益者端末のアプリケーションの表示例>
受益者端末2のアプリケーションで表示される画面のユーザインタフェースは、受益者と契約を行う管理事業者により、自由に設定できる。利用する管理事業者が異なれば、受益者端末2に表示される表示例は受益者ごとに異なる。
【0048】
図6は、受益者端末2に表示されるアプリケーションの第1の表示例を示す図である。図7は、受益者端末2に表示されるアプリケーションの第2の表示例を示す図である。図6に示される表示例と図7に示される表示例は、異なる管理事業者又はプロダクト提供者が設定された受益者端末2の画面例である。
【0049】
図6に示す表示例には、プロダクトに関する項目を選択するサービス選択部51が含まれ、図7に示す表示例にも、プロダクトに関する項目を選択するサービス選択部52と、が表示される。図6及び図7に示すように、画面構成が異なる他、図6の例のサービス選択部51の項目と、図7の例のサービス選択部52の項目と、は異なっている。図6の例のサービス選択部51にはAAAサービス設備修理、設備交換、小さな修繕、家事代行、ハウスクリーニング、ショッピング等が選択項目に含まれる。「AAAサービス」は、管理事業者が提供するサービス名の一例である。図7の例のサービス選択部52には、リフォーム、小さなリフォーム、住宅製品購入、見積・請求、お知らせ、データ書類、会員情報等が選択項目に含まれる。
【0050】
受益者は、サービス選択部51又はサービス選択部52のプロダクトに関する項目を選択することにより、プロダクトの閲覧請求が情報管理装置1に送信され、当該プロダクトに関する情報が受益者端末2に送信される。例えば、受益者は、サービス選択部51のハウスクリーニングを操作すると、そのプロダクト提供者が表示される。表示されたプロダクト提供者の中から受益者は希望のプロダクト提供者を選ぶことができる。選ばれたプロダクト提供者は、管理事業者からの依頼(契約)に基づいてハウスクリーニングをする。受益者は、事業者を容易に選択することができるメリットがあり、プロダクト提供者は、受益者ではなく管理事業者と契約するのでやり取りが容易である。
【0051】
また、サービス選択部51には、設備修理等の自社や関連会社等で行っている所定のプロダクトを選択項目に含めることができる。この例では、AAAサービス設備管理は、アプリケーションの提供もとになる管理事業者自らが関連会社等で行っているサービス(所定のプロダクト)である。管理事業者は、「AAAサービス設備修理」のように自社名が表示される選択項目をアプリケーションの表示画面に配置することができる。受益者が、AAA設備修理を選択すると、管理事業者やその関連会社で提供する設備修理に関するメニューが表示され、当該所定のプロダクトの提供を自社や関連会社で請け負うことができる。
【0052】
この場合、管理事業者は、データベース90に自社や関連会社等で行う設備修理(所定のプロダクト)を提供するプロダクト提供者と契約する意思がないことを予め登録することになる。なお、管理事業者は、自社や関連会社等で所定のプロダクトを提供する場合であっても、他のプロダクト提供者と契約する意思が有ることをデータベース90に登録することができる。この場合、受益者がその所定のプロダクトのボタンを押すと、自社や関連会社とともに、その所定のプロダクトを提供するプロダクト提供者も一覧表示される。即ち、受益者は、管理事業者や管理事業者の関連会社に加え、同じプロダクトを提供する他の事業者からも事業者を選択することができる。このように、アプリケーションのユーザインタフェースは、発注したいプロダクト提供者が存在する等の管理事業者の事情やサービス内容等を反映させることができる。
【0053】
また、上述したように、プロダクト提供者は、管理システム100に蓄積される提供記録情報の中から集合住宅に関する情報を取得できるので、事前に必要な情報を把握したり、作業を効率に行ったりすることができる。なお、集合住宅に関する情報等の提供記録情報は、例えば、申請書、確認済証、竣工図、契約書、保証書、取扱説明書、報告書、図面、写真、規約、パンフレット、設計図書、地盤調査報告書、改良報告書、メンテナンス手帳、性能評価書、保証書(SSバリュー・地盤保証書・シロアリ保証書・防水保証書・瑕疵保証書)等である。これらの情報は、物件データカテゴリや書類カテゴリ等のカテゴリで仕訳できるようにしてもよい。なお、集合住宅に関する情報等の提供記録情報は、アプリケーションの不図示の操作部(ボタン)を操作することにより、受益者も閲覧することができる。
【0054】
<処理の流れ>
次に、図8を参照し、登録処理の流れについて説明する。図8は、本実施形態に係る情報管理装置1による登録処理の一例を示すフローチャートである。図8に示す処理の流れはあくまで一例であり、処理の順番、内容がこのフローチャートの内容に限定される訳ではない。処理の順番を変えたり、処理が並行して行われたりしてもよい。
【0055】
ステップS1において、プロダクト提供者情報登録部31は、プロダクト提供者からの登録希望の有無を判定する。プロダクト提供者からの登録希望がある場合、プロダクト提供者情報登録部31は処理をステップS2に進める(ステップS1;Yes)。プロダクト提供者からの登録希望が確認できない場合、プロダクト提供者情報登録部31は処理をステップS3に進める(ステップS1;No)。
【0056】
ステップS2において、プロダクト提供者情報登録部31は、通信ネットワークを介してプロダクト提供者端末3から受信した登録希望に基づいてデータベース90にプロダクト提供者の事業者情報を記憶する。データベース90には複数のプロダクト提供者の事業者情報が記憶される。
【0057】
ステップS3において、管理事業者情報登録部33は、管理事業者からの登録希望の有無を判定する。管理事業者からの登録希望がある場合、管理事業者情報登録部33は処理をステップS4に進める(ステップS3;Yes)。管理事業者からの登録希望が確認できない場合、管理事業者情報登録部33は、処理をステップS1に戻し、登録希望のモニタを継続する(ステップS3;No)。
【0058】
ステップS4において、管理事業者情報登録部33は、通信ネットワークを介して管理事業者端末4から受信した登録希望に基づいてデータベース90に取得した管理事業者の事業者情報を記憶する。上述の通り、管理事業者の事業者情報には、利用可能なプロダクト提供者の情報も含まれる。ステップS4の処理が終了すると、処理はステップS1に戻り、登録希望のモニタが継続される。
【0059】
次に、図9を参照し、上述した登録処理と並行して行われる出力処理の流れについて説明する。図9は、本実施形態に係る情報管理装置1による出力処理の一例を示すフローチャートである。図9に示す処理の流れはあくまで一例であり、処理の順番、内容がこのフローチャートの内容に限定される訳ではない。処理の順番を変えたり、処理が並行して行われたりしてもよい。
【0060】
ステップS11において、プロダクト情報出力部32は、受益者端末2から所定のプロダクトにかかる情報の閲覧希望があるか否かを判定する。プロダクト情報出力部32は、閲覧希望がない場合はモニタを継続し(ステップS11;No)、閲覧希望がある場合は処理をステップS12に進める(ステップS11;Yes)。
【0061】
ステップS12において、プロダクト情報出力部32は、通信ネットワークを介して受益者端末2上で指定された所定のプロダクトにかかる情報に基づいてデータベース90からプロダクト提供者及びプロダクトの内容等を含む情報を取得し、受益者端末2に出力する。
【0062】
ステップS13において、受注取次部34は、受益者端末2から所定のプロダクトに関して発注要求を受け付けたか否かを判定する。受注取次部34は、発注要求を受け付けてない場合は処理をステップS11に戻し(ステップS13;No)、発注要求を受け付けた場合は処理をステップS14に進める(ステップS13;Yes)。
【0063】
ステップS14において、受注取次部34は、受益者からの発注要求に関する情報を当該受益者と契約する管理事業者の管理事業者端末4に出力する。これによって、管理事業者は、管理事業者端末4等を通じて契約関係にある受益者からプロダクト提供者に対して所定のプロダクトの発注があったことを確認できるようになる。
【0064】
ステップS15において、受注取次部34は、管理事業者端末4に対して発注内容を受け付けたことを示す通知情報を送信する。通知情報は、例えば、eメール、アプリケーションや管理事業者の利用するシステム上のpush通知等を利用して管理事業者端末4に報知される。
【0065】
ステップS16において、受注取次部34は、発注内容に含まれる提供記録情報をデータベース90に登録する。これによってプロダクトに関する各種の情報は、情報管理装置1の管理システム100で共有される。ステップS16の処理の後、処理はステップS11に戻り、閲覧希望のモニタが継続される。
【0066】
以上説明したように、本実施形態の情報管理装置1は、所定の目的について所定のプロダクトの提供をし、かつ、所定の目的の受益者との直接取引契約をしない事業者であるプロダクト提供者からの事業者情報の登録希望を受け付けたことに応じて、プロダクト提供者の事業者情報を記憶するプロダクト提供者情報登録部31と、所定の目的の受益者から、所定のプロダクトにかかる情報の閲覧希望を受け付けたことに応じて、少なくともプロダクト提供者にかかるものを含む所定のプロダクトにかかる情報を出力するプロダクト情報出力部32と、を備える。
【0067】
これにより、所定の目的の受益者はプロダクト提供者(第一の特定事業者)を紹介されつつ、そのプロダクト提供者に対しては直接取引契約をしない状態でプロダクトの提供を受けることが出来る。また、所定の目的の受益者は直接取引契約をしないプロダクト提供者(第一の特定事業者)が提供するものも含めてワンストップでプロダクトにかかる情報を閲覧し、比較・検討することができる。このことにより、オーナー等の受益者から見たときに選択可能なプロダクトの選択範囲を最大化することができる。また、プロダクト提供者から見たときに所定の目的の受益者との直接取引契約を避けつつプロダクトの提供機会を得ることができる。このように、本実施形態の情報管理装置1によれば、受益者との直接取引契約をしない事業者であるプロダクト提供者の情報を所定の目的の受益者との直接取引契約をする管理事業者の情報と共に目的の受益者に提示する仕組みが実現できる。
【0068】
また、本実施形態の情報管理装置1は、プロダクト提供者が提供する所定のプロダクトについて、所定の目的の受益者とプロダクト提供者との契約関係を連携させる取引契約が可能な事業者である管理事業者(第二の特定事業者)から事業者情報の登録希望を受け付けたことに応じて、管理事業者の事業者情報を記憶する管理事業者情報登録部33と、所定の目的の受益者からプロダクト提供者が提供する所定のプロダクトについて発注要求を受け付けたことに応じて、管理事業者にその旨を出力する受注取次部34と、を更に備える。
【0069】
これにより、所定の目的の受益者は直接取引契約をしないプロダクト提供者が提供するプロダクトの発注をすることができる発注の取次ぎ機能が実現される。プロダクト提供者は受益者との直接取引契約を回避しつつ、管理事業者により受注機会を獲得することができる。また、所定の目的の受益者は、所定の目的の受益者とプロダクト提供者との契約関係を連携させる取引契約が可能な事業者である管理事業者(第二の特定事業者)から紹介されたプロダクト提供者を使用することができる。これにより、所定の目的の受益者は、信頼できるプロダクト提供者を使用することができる。
【0070】
また、本実施形態では、受注取次部34は管理事業者にその旨(発注要求を受け付けたこと)を通知する。
【0071】
これにより、受注取次部34によって出力される出力内容をメール等(push)で通知する機能が実現されるので、管理事業者は自ら情報を確認せずとも通知によりその旨を知ることができる。
【0072】
また、本実施形態では、プロダクト情報出力部32は、少なくとも管理事業者を含む複数の事業者毎に、当該事業者が提供する所定のプロダクトに応じて異なる所定のプロダクトにかかる情報を出力する。
【0073】
これにより、複数の事業者毎の受益者向けのプロダクトメニューの出し分け機能が実現される。プロダクト提供者(事業者)毎に自らが提供するプロダクトに応じて異なるサービスメニューを受益者に提示できる。
【0074】
また、本実施形態では、所定のプロダクトは、所定の目的について異なる時期に異なる事業者から受益者に提供する複数のプロダクトを含む。
【0075】
これにより、提供時期の異なるプロダクトメニューの出力機能が実現される。受益者は所定の目的について異なる時期に異なる事業者から提供を受ける複数のプロダクトに関する情報を一元的に閲覧し検討することができ、事業者は異なる時期に異なる事業者から提供される複数のプロダクトの一部を提供するだけで受益者との関係を維持して自らの受注機会を拡大することができる。
【0076】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0077】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、上述の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報管理装置に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に上述の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、特に限定されず、任意でよい。例えば、情報管理装置の機能ブロックを他の装置等に移譲させてもよい。逆に他の装置の機能ブロックをサーバ等に移譲させてもよい。また、一つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0078】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0079】
このようなプログラムを含む記録媒体は、プログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で提供される記録媒体等で構成される。プログラムはネットワークを介して配信可能であることから、記録媒体は、ネットワークに接続された、或いは接続可能なコンピュータに搭載、或いはアクセス可能なものであってもよい。
【0080】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【符号の説明】
【0081】
1 情報管理装置
2 受益者端末
3-1~3-n プロダクト提供者端末
4 管理事業者端末
31 プロダクト提供者情報登録部
32 プロダクト情報出力部
33 管理事業者情報登録部
34 受注取次部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2025-01-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の目的について所定のプロダクトの提供をし、かつ、前記所定の目的の受益者との直接取引契約をしない事業者である第一の特定事業者からの事業者情報の登録希望を受け付けたことに応じて、前記第一の特定事業者の事業者情報を記憶する第一の特定事業者情報登録手段と、
前記第一の特定事業者が提供する前記所定のプロダクトについて、前記受益者と契約している特定事業者であって前記所定の目的の受益者と前記第一の特定事業者との契約関係を連携させる取引契約が可能な事業者である第二の特定事業者から事業者情報の登録希望を受け付けたことに応じて、前記第二の特定事業者の事業者情報を記憶するとともに、前記第二の特定事業者が提供する前記所定のプロダクトについて前記第二の特定事業者の事業者情報として記憶する第二の特定事業者情報登録手段と、
前記所定の目的の受益者から、前記所定のプロダクトにかかる情報の閲覧希望を受け付けたことに応じて、少なくとも前記第一の特定事業者にかかるもの及び前記第二の特定事業者にかかるものを含む前記所定のプロダクトにかかる情報を出力するプロダクト情報出力手段と、
前記第一の特定事業者が提供する前記所定のプロダクト及び前記第二の特定事業者が提供する前記所定のプロダクトが含まれる画面が提示された場合において、前記所定の目的の受益者から前記第一の特定事業者が提供する前記所定のプロダクトについて発注要求を受け付けたことに応じて、前記第二の特定事業者にその旨を出力する受注取次手段と、
を備える情報管理装置。
【請求項2】
前記所定の目的は、不動産であり、
前記受益者は、不動産のオーナーであり、
前記第一の特定事業者は、前記受益者に対し、前記所定の目的の管理の支援を行う事業者である、
請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項3】
前記受注取次手段は前記第二の特定事業者に前記発注要求を受け付けたことを通知する、
請求項2に記載の情報管理装置。
【請求項4】
前記プロダクト情報出力手段は、少なくとも前記第二の特定事業者を含む複数の事業者毎に、当該事業者が提供する所定のプロダクトに応じて異なる前記所定のプロダクトにかかる情報を出力する、
請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の情報管理装置。
【請求項5】
前記所定のプロダクトは、前記所定の目的について異なる時期に異なる前記事業者から前記受益者に提供する複数のプロダクトを含む、
請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の情報管理装置。
【請求項6】
コンピュータに実行される情報管理方法であって、
所定の目的について所定のプロダクトの提供をし、かつ、前記所定の目的の受益者との直接取引契約をしない事業者である第一の特定事業者からの事業者情報の登録希望を受け付けたことに応じて、前記第一の特定事業者の事業者情報を記憶する第一の特定事業者情報登録ステップと、
前記第一の特定事業者が提供する前記所定のプロダクトについて、前記受益者と契約している特定事業者であって前記所定の目的の受益者と前記第一の特定事業者との契約関係を連携させる取引契約が可能な事業者である第二の特定事業者から事業者情報の登録希望を受け付けたことに応じて、前記第二の特定事業者の事業者情報を記憶するとともに、前記第二の特定事業者が提供する前記所定のプロダクトについて前記第二の特定事業者の事業者情報として記憶する第二の特定事業者情報登録ステップと、
前記所定の目的の受益者から、前記所定のプロダクトにかかる情報の閲覧希望を受け付けたことに応じて、少なくとも前記第一の特定事業者にかかるもの及び前記第二の特定事業者にかかるものを含む前記所定のプロダクトにかかる情報を出力するプロダクト情報出力ステップと、
前記第一の特定事業者が提供する前記所定のプロダクト及び前記第二の特定事業者が提供する前記所定のプロダクトが含まれる画面が提示された場合において、前記所定の目的の受益者から前記第一の特定事業者が提供する前記所定のプロダクトについて発注要求を受け付けたことに応じて、前記第二の特定事業者にその旨を出力する受注取次ステップと、
を含む情報管理方法。
【請求項7】
所定の目的について所定のプロダクトの提供をし、かつ、前記所定の目的の受益者との直接取引契約をしない事業者である第一の特定事業者からの事業者情報の登録希望を受け付けたことに応じて、前記第一の特定事業者の事業者情報を記憶する第一の特定事業者情報登録ステップと、
前記第一の特定事業者が提供する前記所定のプロダクトについて、前記受益者と契約している特定事業者であって前記所定の目的の受益者と前記第一の特定事業者との契約関係を連携させる取引契約が可能な事業者である第二の特定事業者から事業者情報の登録希望を受け付けたことに応じて、前記第二の特定事業者の事業者情報を記憶するとともに、前記第二の特定事業者が提供する前記所定のプロダクトについて前記第二の特定事業者の事業者情報として記憶する第二の特定事業者情報登録ステップと、
前記所定の目的の受益者から、前記所定のプロダクトにかかる情報の閲覧希望を受け付けたことに応じて、少なくとも前記第一の特定事業者にかかるもの及び前記第二の特定事業者にかかるものを含む前記所定のプロダクトにかかる情報を出力するプロダクト情報出力ステップと、
前記第一の特定事業者が提供する前記所定のプロダクト及び前記第二の特定事業者が提供する前記所定のプロダクトが含まれる画面が提示された場合において、前記所定の目的の受益者から前記第一の特定事業者が提供する前記所定のプロダクトについて発注要求を受け付けたことに応じて、前記第二の特定事業者にその旨を出力する受注取次ステップと、
をコンピュータによって実行させるためのプログラム。